JP4881334B2 - センサ素子における絶縁検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、NOxセンサ、酸素センサ等のガスセンサに用いられる、被測定ガス中の所定ガス成分を検出するセンサ素子において、該センサ素子内の絶縁体による絶縁状態を検査する方法に関する。特に、固体電解質により構成されてなり、該固体電解質を加熱し活性化させるためのヒータを有するセンサ素子であって、このセンサ素子を構成する固体電解質とヒータとの間の絶縁性を得るために形成されてなる絶縁層の絶縁状態を検査する方法に関する。
従来、被測定ガス中の所望のガス成分の濃度を知るために、ジルコニア(ZrO2)等の酸素イオン伝導性固体電解質(以下、単に固体電解質とも称する)層上に電極を形成してなるセンサ素子を有するガスセンサが知られている。さらに、固体電解質の酸素イオン伝導性を高めるための加熱および保温を目的として、電気抵抗体にて形成されるヒータが一体形成されているセンサ素子もある。そして、このようなセンサ素子においては、電気抵抗体の周囲にはセンサ素子の各電極との絶縁性を得るために絶縁層が形成されているものがある。
さらに、上述のような電気抵抗体と絶縁層とが形成されてなるセンサ素子において、固体電解質層上の電極と電気抵抗体との間に、絶縁層による電気的絶縁性が十分に得られているかどうかを検査する方法が知られている。例えば、このような方法として、固体電解質が十分活性化する温度にセンサ素子を加熱したうえで、センサ素子の検査に用いる固体電解質上の電極(検査電極)と電気抵抗体との間に電圧を印加し、該検査電極および電気抵抗体の間に絶縁層を介して流れる電流(リーク電流)を検出することで、絶縁状態を検査する方法が知られている。このような方法では、検出したリーク電流値が所定の値以上であること、すなわち、ガス濃度測定に影響を与えるほどのリーク電流が流れていることで、絶縁層による絶縁性が不十分であるものと判断される(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−183334号公報
特許文献1に開示されるような検査方法においては、所定の値以上のリーク電流が検出されることで、絶縁層による絶縁性が不十分であるものと判断される。このため、絶縁検査に用いられる検査電極やヒータと、電圧を印加するための電源やリーク電流を検出するための電流計との接続に不良があるなどの理由により、これらの間に導通が得られていない場合、たとえ絶縁層による絶縁が十分に得られていなくても、検査電極とヒータとの間にリーク電流は流れない。すなわち、このような状況下で絶縁検査を行った場合、検査結果として、絶縁層による絶縁性が十分に得られているという結果が得られることとなる。このため、引用文献1の絶縁検査方法のみ用いていたのでは、絶縁層による絶縁が十分に得られていないセンサ素子を看過してしまうことがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、接続不良等による絶縁状態と絶縁層による絶縁状態との誤認識を無くし、より高い精度の絶縁検査を行うことが可能な絶縁検査方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、被測定ガス中の所定ガス成分を検出に用いるセンサ素子であって、イオン伝導性を有する固体電解質と、前記固体電解質に少なくとも一部が接する態様にて形成されてなる一以上の電極と、電気抵抗体と、該電気抵抗体を被覆してなり、少なくとも一部が前記固体電解質と接してなる絶縁体とを備えるセンサ素子における、前記電極と前記電気抵抗体との間の前記絶縁体による絶縁状態を検査する絶縁検査方法において、(a)前記固体電解質が活性化する温度に保たれた高温炉に、前記センサ素子の少なくとも一部を配した状態で、前記一以上の電極のうち少なくとも1つの電極を検査電極とし、前記センサ素子を前記高温炉に配することにより生じる前記検査電極と前記電気抵抗体との間の温度差により発生する熱起電力に基づく出力を、前記検査電極と前記電気抵抗体との間に接続された検出器により検出する第1検出工程と、(b)前記固体電解質が活性化する温度に保たれた前記高温炉に、前記センサ素子の少なくとも一部を配した状態で、前記検査電極と前記電気抵抗体との間に所定の電圧を印加し、前記検査電極と前記電気抵抗体との間に前記固体電解質を介して流れる電流値を検出する第2検出工程と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、前記電気抵抗体は、前記固体電解質が活性化する温度に前記センサ素子を温度調整するヒータとして用いられる、請求項1に記載のセンサ素子における絶縁検査方法である。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の絶縁検査方法において、前記センサ素子を構成する前記固体電解質はジルコニアを主成分とし、前記高温炉の温度は500℃以上である、ことを特徴とする。
請求項4前記センサ素子は、被測定ガス中の窒素酸化物ガス成分を検出するガスセンサ用の素子である、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のセンサ素子における絶縁検査方法である。
請求項1ないし請求項4の発明によれば、検査電極と電気抵抗体との間の温度差により発生する熱起電力に基づく出力を検出した後に、検査電極と電気抵抗体との間に所定の電圧を印加し、それらの間に流れる電流値を検出することで絶縁層による絶縁状態の検査を行うので、接続不良等による絶縁状態と絶縁層による絶縁状態との誤認識を無くし、より高い精度の絶縁検査を行うことができる。
<ガスセンサの構成概要>
図1は、本実施の形態に係るガスセンサの一例であるガスセンサ100の構成を概略的に示す断面模式図である。ガスセンサ100は、測定対象とするガス(被測定ガス)中の所定のガス成分を検出し、さらにはその濃度を測定するためのものである。本実施の形態においては、ガスセンサ100が窒素酸化物(NOx)を検出対象成分とするNOxセンサである場合を例として説明を行うが、本発明は、NOx以外のガス成分を測定対象とするガスセンサにおいても適用可能である。ガスセンサ100は、ジルコニア(ZrO2)等の酸素イオン伝導性固体電解質からなるセンサ素子101を有する。
図1に例示するセンサ素子101は、それぞれが酸素イオン伝導性固体電解質からなる第1基板層1と、第2基板層2と、第3基板層3と、第1固体電解質層4と、スペーサ層5と、第2固体電解質層6との6つの層が、図面視で下側からこの順に積層された構造を有する。係るセンサ素子101は、例えば、各層に対応するセラミックスグリーンシートに所定の加工およびパターン印刷などを行った後に、それらを積層し焼成することによって製造される。
センサ素子101の一先端部であって、第2固体電解質層6の下面と第1固体電解質層4の上面との間には、ガス導入口10と、第1拡散律速部11と、緩衝空間12と、第2拡散律速部13と、第1内部空所20と、第3拡散律速部30と、第2内部空所40とが、この順に連通する態様にて隣接形成されてなる。ガス導入口10と、緩衝空間12と第1内部空所20と第2内部空所40とは、スペーサ層5をくり抜いた態様にて設けられた上部を第2固体電解質層6の下面で、下部を第1固体電解質層4の上面で、側部をスペーサ層5の側面で区画された内部空間である。第1拡散律速部11と第2拡散律速部13と、第3拡散律速部30とはいずれも、2本の横長の(図面に垂直な方向に開口が長手方向を有する)スリットとして設けられる。ガス導入口10から第2内部空所40に至る部位を、ガス流通部とも称する。
また、第3基板層3の上面と、スペーサ層5の下面との間であって、ガス流通部よりも先端側から遠い位置には、基準ガス導入空間43が設けられてなる。基準ガス導入空間43は、上部をスペーサ層5の下面で、下部を第3基板層3の上面で、側部を第1固体電解質層4の側面で区画された内部空間である。基準ガス導入空間43には、基準ガスとして、例えば大気が導入される。
ガス導入口10は、外部空間に対して開口してなる部位であり、該ガス導入口10を通じて外部空間からセンサ素子101内に被測定ガスが取り込まれる。
第1拡散律速部11は、ガス導入口10から取り込まれた被測定ガスに対して、所定の拡散抵抗を付与する部位である。
緩衝空間12は、外部空間における被測定ガスの圧力変動(被測定ガスが自動車の排気ガスの場合であれば排気圧の脈動)によって生じる被測定ガスの濃度変動を、打ち消すことを目的として設けられてなる。
第2拡散律速部13は、緩衝空間12から第2拡散律速部13に導入される被測定ガスに、所定の拡散抵抗を付与する部位である。
第1内部空所20は、第2拡散律速部13を通じて導入された被測定ガス中の酸素分圧を調整するための空間として設けられる。係る酸素分圧は、主ポンプセル21が作動することによって調整される。
主ポンプセル21は、第1内部空所20に面する第2固体電解質層6の下面のほぼ全面に設けられた内側ポンプ電極22と、第2固体電解質層6の上面の内側ポンプ電極22と対応する領域に外部空間に露出する態様にて設けられた外側ポンプ電極23と、これらの電極に挟まれた第2固体電解質層6とによって構成される電気化学的ポンプセルである。内側ポンプ電極22と外側ポンプ電極23とは、平面視矩形状の多孔質サーメット電極(例えば、Auを1%含むPtとZrO2のサーメット電極)として形成される。なお、内側ポンプ電極22は、被測定ガス中のNO成分に対する還元能力を弱めた、あるいは、還元能力のない材料を用いて形成される。
主ポンプセル21においては、内側ポンプ電極22と外側ポンプ電極23との間にセンサ素子101外部に備わる可変電源24により所望のポンプ電圧Vp1を印加して、外側ポンプ電極23と内側ポンプ電極22との間に正方向あるいは負方向にポンプ電流Ip1を流すことにより第1内部空所20内の酸素を外部空間に汲み出し、あるいは、外部空間の酸素を第1内部空所20に汲み入れることが可能となっている。
第3拡散律速部30は、第1内部空所20から第2内部空所40に導入される被測定ガスに、所定の拡散抵抗を付与する部位である。
第2内部空所40は、第3拡散律速部30を通じて導入された該被測定ガス中の窒素酸化物(NOx)濃度の測定に係る処理を行うための空間として設けられる。
NOx濃度の測定は、測定用ポンプセル41が作動することによって可能となる。測定用ポンプセル41は、第3基板層3の上面と第1固体電解質層4とに挟まれる基準電極42と、第2内部空所40に面する第1固体電解質層4の上面であって、第3拡散律速部30から離間した位置に設けられた測定電極44と、第1固体電解質層4とによって構成された電気化学的ポンプセルである。基準電極42と測定電極44は、いずれも平面視ほぼ矩形状の多孔質サーメット電極である。なお、基準電極42の周囲には、多孔質アルミナからなり、基準ガス導入空間につながる大気導入層48が設けられてなる。測定電極44は、被測定ガス成分たるNOxを還元し得る金属と、ジルコニアからなる多孔質サーメットにて構成される。これによって、測定電極44は、第2内部空所40内の雰囲気中に存在するNOxを還元するNOx還元触媒としても機能する。
さらに、測定電極44は、第4拡散律速部45によって被覆されてなる。第4拡散律速部45は、アルミナを成分とする多孔質体によって構成される膜であり、測定電極44に流入するNOxの量を制限する役割を担う。
測定用ポンプセル41においては、測定電極44と基準電極42との間に、直流電源46を通じて一定電圧であるポンプ電圧Vp2が印加されることによって、NOxを還元し、これによって発生した第2内部空所40内の雰囲気中の酸素を基準ガス導入空間43に汲み出せるようになっている。この測定用ポンプセル41の動作によって流れるポンプ電流Ip2は、電流計47によって検出されるようになっている。
また、第2内部空所40では、あらかじめ第1内部空所20において酸素分圧が調整された後、第3拡散律速部30を通じて導入された被測定ガスに対して、さらに、補助ポンプセル50による酸素分圧の調整が行われるようになっている。これにより、ガスセンサ100においては、高精度でのNOx濃度測定が実現される。
補助ポンプセル50は、第2内部空所40に面する第2固体電解質層6の下面と略全面に設けられた補助ポンプ電極51と、第2固体電解質層6と、スペーサ層5と、第1固体電解質層4と、基準電極42とによって構成される、補助的な電気化学的ポンプセルである。
補助ポンプ電極51は、内側ポンプ電極22と同様に、被測定ガス中のNO成分に対する還元能力を弱めた、あるいは、還元能力のない材料を用いて形成される。
補助ポンプセル50においては、補助ポンプ電極51と基準電極42との間にセンサ素子101外部に備わる直流電源52を通じて一定電圧Vp3を印加することにより、第2内部空所40内の雰囲気中の酸素を基準ガス導入空間43に汲み出せるようになっている。
また、センサ素子101においては、内側ポンプ電極22と基準電極42と、第2固体電解質層6と、スペーサ層5と、第1固体電解質層4とによって電気化学的センサセルである制御用酸素分圧検出センサセル60が構成されている。
制御用酸素分圧検出センサセル60は、第1内部空所20内の雰囲気と基準ガス導入空間43の基準ガス(大気)との間の酸素濃度差に起因して生じる内側ポンプ電極22と基準電極42との間に発生する起電力V1に基づいて、第1内部空所20内の雰囲気中の酸素分圧を検出できるようになっている。検出された酸素分圧は可変電源24をフィードバック制御するために使用される。具体的には、第1内部空所20の雰囲気の酸素分圧が、第2内部空所40において酸素分圧制御が行え得る程度に十分低い所定の値となるように、主ポンプセル21に印加されるポンプ電圧が制御される。
このような構成を有するガスセンサ100においては、主ポンプセル21と補助ポンプセル50とを作動させることによって酸素分圧が常に一定の低い値(NOxの測定に実質的に影響がない値)に保たれた被測定ガスが測定用ポンプセル41に与えられる。従って、NOxの還元によって発生する酸素が汲み出されることによって測定用ポンプセル41を流れるポンプ電流Ip2は、還元されるNOx濃度に略比例することになる。これに基づいて、被測定ガス中のNOx濃度を知ることができるようになっている。
さらに、センサ素子101は、固体電解質の酸素イオン伝導性を高めるために、センサ素子を加熱して保温する温度調整の役割を担うヒータ部70を備えている。ヒータ部70は、ヒータ電極71と、ヒータ72と、スルーホール73と、ヒータ絶縁層74とを備えている。
ヒータ電極71は、第1基板層1の下面に接する態様にて形成されてなる電極である。ヒータ電極71を外部電源と接続することによって、外部からヒータ部70へ給電することができるようになっている。
ヒータ72は、第2基板層2と第3基板層3とに上下から挟まれた態様にて形成される電気抵抗体である。ヒータ72は、スルーホール73を介してヒータ電極71と接続されており、該ヒータ電極71を通して外部より給電されることにより発熱し、固体電解質層を形成する固体電解質の加熱と保温を行う。
また、ヒータ72は、第1内部空所20から第2内部空所40の全域に渡って埋設されており、センサ素子101全体を上記固体電解質が活性化する温度に加熱して保温できるようになっている。
ヒータ絶縁層74は、ヒータ72の上下面に、アルミナ等の絶縁体によって形成されてなる絶縁層である。ヒータ絶縁層74は、第2基板層2および第3基板層3とヒータ72との間の電気的絶縁性、つまり、ヒータ電極71を除くセンサ素子101の各電極とヒータ72との電気的絶縁性を得る目的で形成されている。
図2は、ヒータ部70の構成をより具体的に説明するための図であって、センサ素子101の構成を概略的に示す分解斜視図である。図2では、センサ素子101において、図面視で下側から、第1基板層1および第2基板層2を一の層として示す第1層102と、ヒータ72の下側のヒータ絶縁層74を示す第1ヒータ絶縁層74aと、ヒータ72と、ヒータ72の上側のヒータ絶縁層74を示す第2ヒータ絶縁層74bと、第3基板層3、第1固体電解質層4、スペーサ層5および第2固体電解質層6を一の層として示す第2層103とを図示している。
第1層102の下面には、ヒータ電極71として、第1ヒータ電極71aと第2ヒータ電極71bとが形成されている。第1ヒータ電極71aと第2ヒータ電極71bとは、それぞれ対応するスルーホール73を介してヒータ72と接続されている。
具体的には、ヒータ72の一方の端部である第1ヒータ端部72aが、第1ヒータ電極71aと接続されている。また、他方の端部である第2ヒータ端部72bが、第2ヒータ電極71bと接続されている。つまり、第1ヒータ電極71aと第2ヒータ電極71bとの間に外部電源を接続し、該電極間に電圧を印加することで、ヒータ72が発熱するようになっている。
また、層103の上面には、外側ポンプ電極23を図示している。図1では図示を省略したが、外側ポンプ電極23は、リード部23aと端子部23bとを備えている。端子部23bと、他の電極(例えば、内側ポンプ電極22であって、図2においては図示省略)との間に電源を接続することで該電極間に電圧を印加したり、また、電流計を接続することで電極間に流れる電流を測定したりできるようになっている。
<絶縁検査装置>
本実施の形態に係るガスセンサ100においては、上述したように、固体電解質層の酸素イオン伝導性を高めるために、センサ素子101にはヒータ72を含むヒータ部70が一体形成されている。このため、センサ素子101の電極(外側ポンプ電極23、内側ポンプ電極22、基準電極42、測定電極44、補助ポンプ電極51)とヒータ72との間に、ヒータ72の周囲に設けられたヒータ絶縁層74に絶縁性が不十分な箇所が存在するセンサ素子101、すなわち、絶縁抵抗が低く絶縁状態が不良である箇所が存在するものについては、該各電極とヒータとの間にリーク電流が流れてしまう。
具体的には、センサ素子101を構成する固体電解質層を加熱するため、ヒータ72に印加した電圧によって、ヒータ72とセンサ素子101の電極との間に電位差が生じ、ヒータ絶縁層74の絶縁性が不十分な箇所を通ってヒータ72とセンサ素子101の電極との間にリーク電流が流れてしまう。このリーク電流が、測定電極44により本来検出されるべき電流に加わって、電流計47によって電流Ip2として検出されてしまうので、NOx濃度を正確に測定することができなくなる。したがって、リーク電流が大きいセンサ素子101を用いて製造されたガスセンサ100は、その測定精度が低下してしまうこととなる。
また、ヒータ72とセンサ素子101の電極との間にリーク電流が流れる際、電荷の移動に際して固体電解質(ジルコニア)中の酸素が放出され黒化が生じてしまう。黒化が生じるとジルコニアの強度が低下してしまうため、ガスセンサとして十分な性能を得られなくおそれがある。
このようにリーク電流の大きなガスセンサは、センサとして良好な性能を得ることができないおそれがあるので、ヒータ絶縁層74による絶縁性が十分に得られているかを検査し、絶縁不良と判断されるセンサ素子101を高精度で検出する必要がある。
本実施の形態においては、絶縁検査装置200によって、ヒータ絶縁層74によるヒータ72と外側ポンプ電極23との間の絶縁状態が十分に得られているかどうかの絶縁検査を行っている。図3は、本実施の形態に係る絶縁検査装置200を模式的に示す図である。絶縁検査装置200は、主に、高温炉80と、素子治具81と、電流計82と、可変電源83とを備えている。なお、絶縁検査装置200においては、検査電極として外側ポンプ電極23を用いている。検査電極については、センサ素子101の他の電極であっても構わない。
高温炉80は、炉内全体が固体電解質の活性化する温度に設定されており、炉内に挿入されたセンサ素子101の加熱および保温が可能なようになっている。固体電解質にジルコニアを用いるNOxセンサを例とする本実施の形態において、高温炉80内の温度は、好ましくは500℃以上、特に好ましくは約700℃に保たれている。
また、図3に示すように、センサ素子101の外側ポンプ電極23と端子部23bとの間に示された点線よりも図面視左側が高温炉80内部であり、図面視右側が高温炉80外部である。なお、センサ素子101の高温炉80への設置位置は、センサ素子101を構成する固体電解質を活性化させることができる位置であればよい。
素子治具81は、センサ素子101を保持し、さらに、高温炉80内に固定するために絶縁耐熱性の材料にて形成されてなる治具である。絶縁検査装置200は、素子治具81を介して、センサ素子101と接続できるようになっている。
具体的には、素子治具81には、第1外部電極81aおよび第2外部電極81bが金属材料にて形成されており、第1外部電極81aと第2外部電極81bとの間には、可変電源83および電流計82が接続されている。また、第1接触電極81cと、第2接触電極81dとが金属材料により形成されており、第1接触電極81cはセンサ素子101の端子部23bと、第2接触電極81dはセンサ素子101の第1ヒータ電極71aとがそれぞれ接触する態様にて接続されている。さらに、素子治具81内部では、第1外部電極81aと第1接触電極81cとが接続され、第2外部電極81bと第2接触電極81dとが接続されている。
電流計82は、第1電極81aと第2電極81bとの間に流れる電流Ip3を測定することができるようになっている。
可変電源83は、第1外部電極81aと第2外部電極81bとの間に接続され、任意の電圧を印加することが可能な電源である。つまり、第1ヒータ電極71aと端子部23bとの間に任意の電圧を印加することができるようになっている。
以上のような構成をとる絶縁検査装置200においては、素子治具81により保持され高温炉80内に配されたセンサ素子101が、固体電解質の活性化する温度に加熱および保温された状態で絶縁検査が行われる。
この際、高温炉80内に配されたセンサ素子101の温度分布には偏りが生じる。この温度分布の偏りは、センサ素子101において高温炉80内に配されている領域と高温炉80の外側に位置する領域の温度差や、センサ素子101を構成する各電極やヒータ72、固体電解質等の材質の違い、あるいは、センサ素子101の表面と内部との温度差などに起因して生じる。
センサ素子101の温度分布に偏りが生じることにより、外側ポンプ電極23とヒータ72との間に温度差が生じることとなる。この温度差により外側ポンプ電極23とヒータ72との間には熱起電力が生じる。
また、センサ素子101は約700℃の高温炉80内に配されており、この高温のため、ヒータ絶縁層74の抵抗率は小さくなることとなる。この際、ヒータ絶縁層74の絶縁状態が不良である場合に流れるリーク電流と比較すると非常に小さい熱電流が、外側ポンプ電極23とヒータ72との間に生じた熱起電力により流れることになる。この熱電流は電流Ip3として電流計82により測定することができる。
このように熱電流を測定することにより、第1外部電極81aおよび第2外部電極81bと可変電源83あるいは電流計82との接続不良や、第1接触電極81cと端子部23bとの接触不良、第2接触電極81dと第1ヒータ電極71aとの接触不良等による導通不良を検査することができる。つまり、所定の閾値以上の電流Ip3が測定されれば接続不良等による導通不良は生じてないものと判断される。導通が良好である場合、本実施の形態においては、約1μA程度の熱電流が電流Ip3として電流計82により測定される。また、熱電流が電流Ip3として電流計82によって検出されないか、あるいは検出されても上記閾値未満の場合は接続不良等による導通不良が生じている可能性が高いものと判断される。このような熱電流はヒータ絶縁層74による絶縁性が十分に得られている場合、微量な電流であり、実際にガスセンサとして使用する際には、測定精度には影響しないものである。
また、特に、絶縁検査装置200においては、素子治具81を、センサ素子101の端子部や電極と接触させる態様にて接続しているため、導通の確認実施し接触不良を検出することで絶縁検査の精度を向上させることができる。
熱電流を測定することにより、センサ素子101と絶縁検査装置200との接続不良等が無く、導通が良好であることを確認した後、続いて、可変電源83により第1外部電極81aと第2外部電極81bとの間に一定電圧(約30Vの電圧)を印加することで、ヒータ絶縁層74の絶縁性が不十分なことにより生じるリーク電流を電流Ip3として測定することができる。
この場合においても、上述の熱起電力による熱電流が流れるものの、センサ素子101が不良であると判断されるリーク電流の大きさ500μA程度に比べて小さいものである。したがって、熱電流はヒータ絶縁層74の絶縁性を検査するためのリーク電流の検出にはほとんど影響しない。
以上のように、本実施の形態に係る絶縁検査装置200においては、熱電流の測定による導通検査をリーク電流の測定よる絶縁検査に先立って行うことで、導通不良による絶縁状態を検出したうえで、ヒータ絶縁層74による絶縁状態を検出することができるので、より高精度に絶縁検査を行うことができる。すなわち、センサ素子101の電極や端子と素子治具81と接触不良などによる絶縁状態を、ヒータ絶縁層74の絶縁状態が十分得られているものと誤認識することなく絶縁検査を行うことができる。
また、リーク電流を検出することにより行うヒータ絶縁層74の絶縁状態の検査においては、固体電解質の酸素イオン伝導性を高めるための加熱が必要であり、この加熱によって外側ポンプ電極23とヒータ72との間に生じる温度差により発生する熱起電力を測定しているため、導通検査を行うことによる、絶縁検査工程全体の処理速度の低下が少なくて済む。
なお、係る絶縁検査装置200においては、一のセンサ素子101のみについての絶縁検査を行う装置について説明したが、複数のセンサ素子101を素子治具81で保持して同時に高温炉80内に配し、複数のセンサ素子101の絶縁検査を並行して行う装置構成であってもよい。この場合、センサ素子1つ当たりにかかる検査時間を短縮することができる。
<絶縁検査の流れ>
次に、本実施の形態に係る絶縁検査装置200が行う絶縁検査の流れについて詳細に説明する。図4は、絶縁検査の流れを示す図である。まず、センサ素子101が素子治具81によって保持され、固体電解質層4、6などの少なくとも一部が炉内に入るように高温炉80内に挿入されて固定されることで、センサ素子101の加熱が開始される(ステップS1)。このとき外側ポンプ電極の端子部23bと第1ヒータ電極71aとの間には可変電源83による電圧は印加されていない。
センサ素子101が高温炉80内に配されると、電流計82により電流Ip3の測定が行われる(ステップS2)。高温炉80にセンサ素子101を配した後、固体電解質が活性化する温度にセンサ素子101は加熱および保温されることとなるが、上述したように、センサ素子101の温度分布には偏りが生じる。この温度分布の偏りによって、外側ポンプ電極23とヒータ72と間には温度差が生じることとなる。このため、外側ポンプ電極23とヒータ72との間には熱起電力が発生し、該熱起電力に起因して回路を流れる熱電流が電流Ip3として電流計82により測定されるようになっている。導通が良好である場合、約1μA程度の熱電流が電流Ip3として電流計82により測定される。
ステップS2において測定されたセンサ素子101の電流Ip3が閾値Aを越えているかどうか判定される(ステップS3)。閾値Aを超えていた場合、すなわち、センサ素子101と絶縁検査装置200との接続に不良がなく熱電流が流れていると判断された場合、絶縁検査はステップS3へ進む。
一方、閾値Aを超えていないセンサ素子101、すなわち、外側ポンプ電極端子部23bと第1ヒータ電極71aとの接触等に不良が存在し、これらの間の導通が良好に確保されていないと判断される場合には、そのセンサ素子101についての絶縁検査は中断される。そして、該センサ素子101については、素子治具81との接触部の接触に不良がないか確認されることとなる。
ステップS3において、絶縁検査装置200との接続が不良ではないと判断されたセンサ素子101については、続いて、可変電源83により所定の電圧が印加される(ステップS4)。係る絶縁検査においては、約30Vの一定電圧が印加されることとなる。
続いて、所定の電圧が印加されたセンサ素子101に対して、電流Ip3の測定が行われる(ステップS5)。これは、外側ポンプ電極23にリード部23aを介してつながる端子部23bと、第1ヒータ電極71aとの間に印加された電圧により、その間を流れるリーク電流を電流Ip3として電流計82により測定することで行われる。
この際、電流計82には、熱起電力による熱電流も流れることとなるが、ヒータ絶縁層74が欠陥と判断されるリーク電流の大きさに比べて熱電流の大きさは非常に小さいものであることが発明者によって確認されている。本実施の形態においては、500μAより大きなリーク電流が流れた場合、ヒータ絶縁層74による絶縁は不良と判定される。
ステップS5にて検出されたリーク電流(電流Ip3)と閾値Bとが比較される(ステップS6)。リーク電流が閾値Bより大きければ、センサ素子101のヒータ絶縁層74による絶縁性は十分得られていないと判断され、絶縁不良であるものと判断される。リーク電流Ip3が閾値B以下である場合、すなわち、ヒータ絶縁層74の絶縁状態が良好であると判断された場合は、ステップS7に進む。
ステップS5の電流Ip3の測定、および、ステップS6の電流Ip3と閾値Bとの比較とが所定の検査時間の間行われる(ステップS7)。
続いて、所定の検査時間が経過した後、電流Ip3が閾値Cと比較される(ステップS8)。ステップS8では、検査中に接続不良などが生じたセンサ素子101、すなわち、ヒータ絶縁層74によるものではない絶縁により電流が流れていないセンサ素子101の検出を行う。電流Ip3が閾値Cより大きい場合は、検査中に接続不良などによる導通不良は生じていないものと判断され、センサ素子101のヒータ絶縁層74による絶縁性は十分に得られているものとして絶縁検査が終了する。
一方、電流Ip3が閾値Cより小さい場合は、ステップS4〜ステップS8の検査中に、接続不良等による絶縁が生じた可能性があるため、導通不良と判断される。このように判断されたセンサ素子101においては、センサ素子101と素子治具81との接続、あるいは、電流計82、可変電源83との接続状態が良好であるかを確認した後、再び絶縁検査を行うことで、絶縁性が十分得られているかを検査することができる。
ステップS8までの絶縁検査が終了した後、可変電源83による電圧の印加および高温炉80の駆動を停止し、センサ素子101は冷却されることとなる。その後は、センサ素子101に対して、他の検査や、あるいは、センサ素子101を用いたガスセンサ100の製造が進められることとなる。
<変形例>
また、電流計82により電流を測定する態様について説明したが、第1外部電極81aと第2外部電極81bとの間に電圧計を設置して熱起電力を測定することでセンサ素子101と絶縁検査装置200との接続が良好であるかどうかの検査をする態様であってもよい。
また、絶縁検査装置200においては、第1ヒータ電極71aと第2接触電極81dとを接続して絶縁検査を行う態様であったが、第2ヒータ電極71bと第2接触電極81dとを接続して検査を行う態様であってもよい。
ガスセンサ100の構成を概略的に示す断面模式図である。 センサ素子101の構成を模式的に示す分解斜視図である。 絶縁検査装置200の構成を概略的に示す模式図である。 絶縁検査の流れを示す図である。
符号の説明
23 外側ポンプ電極
23a リード部
23b 端子部
70 ヒータ部
71 ヒータ電極
72 ヒータ
73 スルーホール
74 ヒータ絶縁層
80 高温炉
81 素子治具
82 電流計
83 可変電源
100 ガスセンサ
101 センサ素子
200 絶縁検査装置

Claims (4)

  1. 被測定ガス中の所定ガス成分を検出に用いるセンサ素子であって、イオン伝導性を有する固体電解質と、前記固体電解質に少なくとも一部が接する態様にて形成されてなる一以上の電極と、電気抵抗体と、該電気抵抗体を被覆してなり、少なくとも一部が前記固体電解質と接してなる絶縁体とを備えるセンサ素子における、前記電極と前記電気抵抗体との間の前記絶縁体による絶縁状態を検査する絶縁検査方法において、
    (a)前記固体電解質が活性化する温度に保たれた高温炉に、前記センサ素子の少なくとも一部を配した状態で、前記一以上の電極のうち少なくとも1つの電極を検査電極とし、前記センサ素子を前記高温炉に配することにより生じる前記検査電極と前記電気抵抗体との間の温度差により発生する熱起電力に基づく出力を、前記検査電極と前記電気抵抗体との間に接続された検出器により検出する第1検出工程と、
    (b)前記固体電解質が活性化する温度に保たれた前記高温炉に、前記センサ素子の少なくとも一部を配した状態で、前記検査電極と前記電気抵抗体との間に所定の電圧を印加し、前記検査電極と前記電気抵抗体との間に前記固体電解質を介して流れる電流値を検出する第2検出工程と、
    を備えることを特徴とするセンサ素子における絶縁検査方法。
  2. 前記電気抵抗体は、前記固体電解質が活性化する温度に前記センサ素子を温度調整するヒータとして用いられる、請求項1に記載のセンサ素子における絶縁検査方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の絶縁検査方法において、
    前記センサ素子を構成する前記固体電解質はジルコニアを主成分とし、
    前記高温炉の温度は500℃以上である、ことを特徴とするセンサ素子における絶縁検査方法。
  4. 前記センサ素子は、被測定ガス中の窒素酸化物ガス成分を検出するガスセンサ用の素子である、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のセンサ素子における絶縁検査方法。
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