JP5139826B2 - スティックロック - Google Patents

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本発明は、スティックロックに係り、特に、複数の南京錠を用いて多重ロックすることができるものに関する。
従来、ピンロック型回路遮断器のピン孔にロックバーを差し込み、ロックバーと一体となった施錠柱を自由に上下させることのできるロックフックを、ピンロック型回路遮断器のピン孔を通したロックバーに差し込みロックさせるとともに、ロックフックを位置保持するための施錠柱に設けられた複数錠孔の任意の位置に南京錠を掛けることにより、ピンロック型回路遮断器を多重ロックする構成のスティックロックが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2005−347163号公報
ところで、前記従来のスティックロックでは、ピンロック型回路遮断器が制御盤等の壁に設けられている場合、この壁が邪魔になって南京錠をかけることができないことがあり、スティックロックが機能しない場合があるという問題がある。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、制御盤等の壁等の障害物があっても、南京錠により多重ロックを行うことができるスティックロックを提供することを目的とする。
請求項に記載の発明は、筒状に形成されている本体部と、前記本体部よりも大きな外径に形成され、前記本体部の長手方向の一端部側で前記本体部に一体的に設けられたストッパー部材と、前記本体部に対して着脱自在になっている先端部材と、長手方向では剛性が大きい細長い部材の両端部をお互いに一体的に接続することによって環状に形成され、一端部が前記本体部に係合し、他端部が前記先端部材に係合して、前記本体部と前記先端部材とをお互いにつないでいる環状部材とを有するスティックロックである。
請求項に記載の発明は、長手方向の一端部に鍔を備えて筒状に形成されている本体部と、長手方向では剛性が大きい細長い部材の両端部をお互いに一体的に接続することによって環状に形成され、環状に形成されたものを伸ばしたときの長さが前記本体部の長さよりも長い環状部材と、前記環状部材が前記本体部から抜け出てしまうことを防止するために、前記環状部材に設けられたストッパー部材とを有するスティックロックである。
請求項に記載の発明は、筒状に形成されている本体部と、前記本体部よりも大きな外径に形成され、前記本体部の長手方向の一端部側で前記本体部に設けられたストッパー部材と、前記本体部に対して着脱自在になっている先端部材と、長手方向では剛性が大きい細長い部材の両端部をお互いに一体的に接続することによって環状に形成され、一端部が前記本体部に係合し、他端部が前記先端部材に係合して、前記本体部と前記先端部材とをお互いにつないでいる環状部材と、を備え、前記環状部材は、前記本体部の内周面と当接する当接部を有していることを特徴とするスティックロックである。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のスティックロックであって、前記環状部材は、金属ワイヤで形成され、前記先端部材は、金属材料で形成され、前記金属ワイヤを挿入するワイヤ挿入溝を有し、前記環状部材は、前記金属ワイヤの両端部を前記ワイヤ挿入溝に挿入してかしめることにより一体的に接続して環状にされることを特徴とするスティックロックである。
本発明によれば、制御盤等の壁等の障害物があっても、南京錠、チェーンロック等により多重ロックを行うことができるという効果を奏する。
[第1の実施形態]
図9は、本発明の実施形態に係るスティックロック(多重ロック器具)201が使用されるピンロック型回路遮断器CFの概略を示す図である。
ピンロック型回路遮断器CFは、制御盤BXや操作盤等に組み込まれて使用されるものである。図9(a)は、ピンロック型回路遮断器CFの押しボタンBTが押し込まれていない状態を示してあり、図9(b)は、ピンロック型回路遮断器CFの押しボタンBTがストロークSTだけ押し込まれた状態を示してある。
図9(a)の状態では、ピンロック型回路遮断器CFが設けられている制御盤BXにより制御される装置や機械やシステムは作動可能になっており、図9(b)の状態では、ピンロック型回路遮断器CFが設けられている制御盤BXにより制御される装置や機械やシステムは、たとえば、電源の供給が遮断されて動作しないようになっている。
また、図9(b)の状態(ピンロック型回路遮断器CFの押しボタンBTが押し込まれた状態;遮断状態)では、ピンロック型回路遮断器CFに貫通孔(ピン孔)HLが形成されるようになっている。この貫通孔HLに、スティックロック201が挿入されて使用されるようになっている。
ここで、スティックロック201について詳しく説明する。
図1〜図3は、スティックロック201の概略構成を示す図である。より詳しくは、図1は、スティックロック201がピンロック型回路遮断器CFの貫通孔HLに設置され、スティックロック201の先端部材215が本体部203から離れて、環状部材217に南京錠221、223がかけられている状態を示す図である。図2は、図1におけるII−II断面を示す図である。図3は、スティックロック201の先端部材215が本体部203に設置された状態を示す図である。
スティックロック201は、筒状(たとえば円筒状)に形成されている本体部203とこの本体部203に一体的に設けられたストッパー部材205と本体部203に対して着脱自在になっている先端部材215と環状部材217とを備えて構成されている。
たとえば金属等の剛性の高い材料で構成され外力に対してほとんど変形しない本体部203の外径は、ピンロック型回路遮断器CFの遮断状態で形成される貫通孔HLの内径よりも僅かに小さくなっている。また、本体部203の長さは、ピンロック型回路遮断器CFの貫通孔HLの長さよりも長くなっている。本体部203が、ピンロック型回路遮断器CFの貫通孔HLに挿入されている状態では、この本体部203が邪魔になりピンロック型回路遮断器CFのボタンBTが復帰状態(図9(a)で示す状態)に戻ることがなく、ピンロック型回路遮断器CFの遮断状態(図9(b)で示す状態)が維持されるようになっている。
本体部203と同様に剛性の高い材料で構成されたストッパー部材205は、本体部203の外径よりも大きな外径で円板状に形成されている。そして、ストッパー部材205は、ストッパー部材205の厚さ方向が本体部203の長手方向と一致していると共にストッパー部材205の中心軸が本体部203と一致するようにして、本体部203の長手方向の一端部側で本体部203に溶接等によって一体的に設けられている。なお、ストッパー部材205の外径は、ピンロック型回路遮断器CFの貫通孔HLの内径よりも大きく形成されている。
本体部203には、ピン部材209が設けられている。ピン部材209は、たとえば円柱状に形成されており、本体部203の長手方向(図1の上下方向)の中間部で、本体部203の中心軸(図1の上下方向に延びた中心軸)を通り本体部203の直径方向に延伸し本体部203の中空部207を貫くようにして、本体部203に一体的に設けられている。
なお、ピン部材209の外径は、本体部203の内径よりも小さく形成されており、また、ピン部材209の長さは、本体部203の外径よりも小さくなっているので、ピン部材209が本体部203の側面から突出していることはない。
先端部材215は、外径が本体部203の内径よりも僅かに小さい円柱状の小径部位211と、外径が本体部203の外径とほぼ等しいかもしくは外径が本体部203の外径よりも僅かに小さく本体部203の内径よりも大きい円柱状の大径部位213とを備えて断付き円柱状に形成されている。なお、小径部位211の中心軸と大径部位213の中心軸とはお互いがほぼ一致している。
そして、先端部材215の小径部位211が、本体部203の長手方向の他端部側(ストッパー部材205とは反対側;図1の下側)の中空部207に入り込むことによって、先端部材215が本体部203に一体的に設置されるようになっている。さらに、先端部材215が本体部203に一体的に設置された状態では、本体部203と先端部材215の大径部位213とで円柱状の外形が形成される。また、先端部材215を本体部203に設置したとき、先端部材215と干渉しない位置にピン部材209が設けられている。
環状部材217は、長手方向では剛性が大きい細長い部材(たとえば金属製のワイヤー)の両端部(長手方向の両端部)をお互いに一体的に接続することによって環状に形成されている。そして、環状部材217の一端部が本体部203に係合し、他端部が先端部材215に係合して、本体部203と先端部材215とが離れないように、本体部203と先端部材215とをお互いにつないでいる。さらに、先端部材215が本体部203に一体的に設置された状態(図3参照)では、環状部材217が本体部203の中空部207内に収納されるようになっている。また、先端部材215が本体部203から離れた状態(図1参照)では、先端部材215と本体部203との間で環状部材217の一部が本体部203の外部に露出するようになっている。
さらに詳しく説明すると、環状部材217の環の内側をピン部材209が貫通するようにして、環状部材217が本体部203に係合して設けられている。したがって、本体部203に係合している環状部材217は、本体部203から離脱することはないが、本体部203に対してある程度自由に移動することができるようになっている。
また、環状部材217は、ボルト219等の係止部材により、先端部材215の小径部211の先端部(大径部213とは反対側の端面)に一体的に設けられている。そして、先端部材215を本体部203に設置した状態では、前述したように、環状部材217が本体部203の内部に収納されるようになっている。また、先端部材215が本体部203から離れた状態では、環状部材217の一部(先端部材215側の部位)が本体部203の外部に露出するようになっている。
このように露出した環状部材217の部位に複数の南京錠221、223をかけることができるようになっている。すなわち、南京錠221、223を施錠したときに南京錠221、223の本体とフックとで南京錠に環状の箇所225、227が形成されるが、この環状になった南京錠221、223の箇所225、227を環状部材217が貫通し、南京錠221、223が環状部材217から離脱しないようになっている。なお、南京錠221、223に代えてまたは加えてチェーンロック(ロックアウト掛け金)等をかけるようにしてもよい。
また、本体部203をピンロック型回路遮断器CFの貫通孔HLに貫通させ先端部材215を本体部203から離し環状部材217を露出させた状態で、露出した環状部材217の部位に南京錠221、南京錠223のいずれかをかければ、このかけられた南京錠が障害になって、本体部203がピンロック型回路遮断器CFの貫通孔HLから完全には抜けないようになっている。
さらに説明すると、ピンロック型回路遮断器CFの形態に対応させてスティックロック201の形態や南京錠221、223の形態を適宜の形態にしてあることにより、図1に示す状態で環状部材217にかかっている南京錠が1つになったときであってスティックロック201の本体部203をピンロック型回路遮断器CFの貫通孔HLから抜くべく上方に持ち上げたときに、本体部203はある程度貫通孔HL(ピンロック型回路遮断器CF)に対して上方に移動するが、残った1つの南京錠(たとえば、南京錠223)が障害になって、本体部203がピンロック型回路遮断器CFの貫通孔HLから抜けきれないようになっている。そして、ピンロック型回路遮断器CFが復帰できないようになっている。
ピンロック型回路遮断器CFが設けられている制御盤BXにより制御される装置や機械やシステムは、ピンロック型回路遮断器CFのボタンBTが押し込まれているときには、前述したように、たとえば、電源の供給が遮断されて動作しないようになっている。
そして、ピンロック型回路遮断器CFのボタンBTが押し込まれているときに形成される貫通孔HLに、スティックロック201(本体部203)が挿入されて、本体部203から延出している環状部材217に、複数の南京錠221、223がかけられている場合あっては、総ての南京錠を環状部材217から外さない限り、スティックロック201がピンロック型回路遮断器CFの貫通孔HLから抜け出ることはなく、前記装置や機械やシステムは決して作動することはない。
したがって、複数の作業者が前記装置や機械やシステムの修理やメンテナンス等に携わるときに、各作業者のそれぞれが、南京錠を環状部材217(ピンロック型回路遮断器CFのボタンBTが押し込まれているときに形成される貫通孔HLに挿入されたスティックロック201の本体部203から延出している環状部材217)にかけておけば、総ての作業者の南京錠を環状部材217から外されない限り、ピンロック型回路遮断器CFの貫通孔HLからスティックロック201が抜け出ることはなく、前記装置や機械やシステムが作動することはなく、総ての作業者の安全が確保されるようになっている。
また、本体部203の他端部側(図1の下側)の肉部には、他端から一端部側に向かって(図1の下から上に向かって)延びている「L」字状の切り欠き229が形成されている。また、先端部材215の小径部211の側面には突起231が形成されている。そして、本体部203に先端部材215を設置する場合には、先端部材215の突起231を本体部203の溝229に係合させて、突起231が溝229の奥233に当接するまで先端部材215を本体部203側に移動する。突起231が溝229の奥233に当接したら本体部203に対して先端部材215を僅かに回転し、この後、本体部203から先端部材215を抜き取る方向に僅かに移動することにより、溝229の最も奥部235に突起231が位置する。このように設置されることによって、先端部材215が本体部203から容易には離れないようになっている。
なお、前述した突起231や溝229を設ける代わりに、ネジを用いて、本体部203に対して先端部材215を着脱自在にしてあってもよい。すなわち、先端部材215の小径部211の外周にオスネジを形成し、本体部203の端部の内側にメスネジを設けた構成であってもよい。
ただし、ネジを用いる場合にあっては、先端部材215の着脱の際、先端部材215を本体部203に対して複数回回転する必要があるので、環状部材217が先端部材215に対して回転自在に係合しているものとする。すなわちたとえば、図4に示すように、小径の環状部位237とこの小径の環状部位237を構成要素の一部としている大径の環状部位239とで環状部材217を構成し、小径の環状部位237を段付ボルト(図示せず)によって先端部材215に係合した構成になっていればよい。
なお、段付ボルトは、頭部とネジ部との間に円柱状の中間部を設けた構成であり、中間部は、外径が小径の環状部位237の内径よりも小さく形成されている。段付ボルトのネジ部の外径は中間部の外径よりも小さくなっており、段付ボルトの頭部の外径は、小径の環状部位237の外径よりも大きくなっており、段付ボルトの中間部の高さは、小径の環状部位237を構成している部材の線径よりも大きくなっている。
段付ボルトは、ネジ部が先端部材215に設けられたメスネジに螺合して先端部材215に一体的に設けられ、このときに中間部と頭部とが先端部材215の小径部位211の端部から突出している。また、環状部材217の小径の環状部位237の環の中に段付ボルトの中間部が入り込んでいることにより、環状部材217が先端部材215に対して、回転自在に係合している。
なお、図1等に示すように、突起231と「L」字状の切り欠き229を設けた場合において、環状部材217が先端部材215に対して回転自在に係合していてもよい。
さらに、図5に示すように、環状部材を平ベルト状もの241のように構成してもよい。なお、この場合においても、環状部材241の幅は、ピンロック型回路遮断器CFのHL貫通孔の内径よりも僅かに小さいものとする。また、平ベルト状の環状部材241が先端部材215に設置されるときには、平ベルト状の環状部材241の貫通孔243が、環状部材217の小径の環状部位237の場合と同様にして段付ボルトが係合するもとする。
平ベルト状の環状部材241の幅がピンロック型回路遮断器CFの貫通孔HLの内径よりも僅かに小さいので、平ベルト状の環状部材241が、ピンロック型回路遮断器CFの貫通孔HLの内部に入った状態は、図6(ピンロック型回路遮断器CFの貫通孔HLの貫通方向や平ベルト状の環状部材241の長手方向から平ベルト状の環状部材241やピンロック型回路遮断器CFの貫通孔HLを見た図)に示すようになる。
そして、スティックロック201の本体部203をピンロック型回路遮断器CFの貫通孔HLから抜くべく上方に持ち上げて本体部203が貫通孔HLから抜けてしまったときであっても、平ベルト状の環状部材241が貫通孔HL内に残っていれば、平ベルト状の環状部材241が障害になって、ピンロック型回路遮断器CFが復帰できなくなっている。
したがって、本体部203の長さに対して平ベルト状の環状部材241の長さを十分に大きくすることができ、より多くに南京錠を環状部材241にかけることができる。
ここで、ピンロック型回路遮断器CFにスティックロック201を取り付ける動作について説明する。
まず、ピンロック型回路遮断器CFのボタンBTが押し込まれて貫通孔HLが形成されており、スティックロック201は、図3に示すように、先端部材215は本体部203に設置されているこのとする。
この状態で、図3に示すように、貫通孔HLにスティックロック201を挿入し、続いて、先端部材215を本体部203から離し、環状部材217を露出させる。続いて、南京錠221、223を環状部材217にかける。スティックロック201をピンロック型回路遮断器CFから外すときは逆の動作をすればよい。
スティックロック201によれば、環状部材217が弾性を備えているので、南京錠221、223を環状部材217にかけるときにまたかけ終わったときに、環状部材217が適宜撓む。したがって、ピンロック型回路遮断器CFが制御盤BXの壁等に取り付けられていても、壁等が障害物になることはなく、南京錠221、223にかけてピンロック型回路遮断器CFの多重ロックを容易に行うことができる。
また、先端部材215が本体部203に着脱自在になっているので、ピンロック型回路遮断器CFの貫通孔HLにスティックロック201を挿入する場合、先端部材215に本体部203を設置しておけば、上記挿入操作が容易になり、ピンロック型回路遮断器CFへのスティックロック201の設置が容易になる。
なお、図1に示すように南京錠221、223に代えてロックアウト用掛け金(以下、単に「掛け金」という。)17を掛けてもよい(図8参照)。
掛け金17は、安全性を確保するため、機械、設備、ロボット等の動力設備装置の例えば停止ボタンに、複数の作業者が同時に対象物を施錠してロックアウトするものである。
より詳しくは、掛け金17は、図8示されているように、第1基部29に設けた湾曲形状の第1ジョー31と、第2基部33に設けた湾曲形状の第2ジョー35が、支軸37で開閉可能に軸支されると共に、第1、第2基部29,33には複数箇所、この実施の形態では6箇所のロック用穴部39が設けられており、前記第1、第2ジョー31,35が閉じてほぼ円形状になったときに、第1、第2基部29,33が重ね合い、かつ、前記6箇所の対応する各ロック用穴部39が重ね合う構成である。したがって、この実施の形態では6人の作業者の6個の南京錠19を掛けることができる。
掛け金17を使用することにより、南京錠のみを使用する場合に比べて、環状部材217を短くしても、より多くの南京錠を環状部材217に掛けることができる。
[第2の実施形態]
図7は、本発明の第2の実施形態に係るスティックロック201aの概略構成を示す図であり、図1に対応して図である。
本発明の第2の実施形態に係るスティックロック201aは、環状部材255を本体部251とは別個に設けた点が、本発明の第1の実施形態に係るスティックロック201とは異なり、本発明の第1の実施形態に係るスティックロック201とほぼ同様の効果を奏する。
すなわち、第2の実施形態に係るスティックロック201aは、長手方向の一端部にたとえば円板状の鍔253を備えて筒状(たとえば円筒状)に形成されている本体部251と、たとえばワイヤーで構成された環状部材255と、環状部材255に設けられたストッパー部材257とを備えて構成されている。
鍔253の外径は、ピンロック型回路遮断器CFの貫通孔HLの内径よりも大きく形成されている。環状部材255は、環状に形成されたこのものを引き伸ばしたときの長さが本体部251の長さよりも長くなっている。
ストッパー部材257は、環状部材255の後端部(図7の上部)が筒状の本体部251の一端部(図1の上部)側から出ており環状部材255の前端部(図7の株)が筒状の本体部251の他端部(図1の下部)側から出るように環状部材255を筒状の本体部251の内部207を通したときに、環状部材255が筒状の本体部251の一端部側から他端部側に向かう方向(図1の上から下に向かう方向)で、環状部材255が本体部251から抜け出てしまうことを防止するために設けられているものである。
なお、ストッパー部材257は、たとえば外径が本体部251の内径よりも大きい円環状に形成されている。そして、ストッパー部材257の環状になっている箇所を、環状部材255が貫通している。
そして、図7に示すように、本体部251の他端部(図1の下側)側から延出している環状部材255に南京錠-221をかけることにより、本体部251の長手方向のいずれの方向においても、環状部材255が本体部251から抜け出ないようになっている。さらに、南京錠221が障害になり、第1の実施形態の場合と同様に、本体部251がピンロック型回路遮断器CFの貫通孔HLから完全には抜けないようになっている。
スティックロック201aによれば、本体部251と環状部材255とストッパー部材257のみで、スティックロックが構成されているので、スティックロックの構成が簡素になっている。
なお、上記各実施形態に係るスティックロックは、装置の制御盤、操作盤などに組み込まれたピンロック型回路遮断器を多重ロックするためのスティックロックにおいて、剛性を備えて構成され前記ピンロック型回路遮断器の遮断状態を維持するために、遮断状態を維持している前記ピンロック型回路遮断器の貫通孔に挿入される本体部と、前記貫通孔を通過可能な形態に形成されて前記本体部の一端部に設けられ複数の南京錠のフックをかけることができると共に長手方向では剛性が大きく長手方向以外の少なくとも一方向では可撓性を備えて構成されている弾性部材と、前記本体部を前記ピンロック型回路遮断器の貫通孔に挿入したときに、前記本体部が前記貫通孔から抜け出てしまうことを防止するために、前記本体部の他端部に設けられたストッパー部材とを有するスティックロックの例である。
[第3の実施形態]
次に、本発明における第3の実施形態に係るスティックロックについて説明する。図10は、本発明における第3の実施形態に係るスティックロック201bの概略構成を示す図である。なお、同様な要素には、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
スティックロック201bは、筒状に形成されている本体部203と、本体部203よりも大きな外径に形成され、本体部203の長手方向の一端部側で本体部203に設けられたストッパー部材260と、本体部203に対して着脱自在になっている先端部材270と、長手方向では剛性が大きい細長い部材、例えば、金属ワイヤ等の両端部をお互いに一体的に接続することによって環状に形成され、一端部が本体部203に係合し、他端部が先端部材270に係合して、本体部203と先端部材270とをお互いにつないでいる環状部材280と、を備えている。
ストッパー部材260は、本体部203の長手方向の一端部側で本体部203に一体的に形成することができる。また、ストッパー部材260を、本体部203と分離して、例えばネジ構造とし、本体部203に螺合させるようにしてもよい。このように、ストッパー部材260を本体部203と別体とすることにより、本体部203とストッパー部材260とを一体的に形成する場合よりもスティックロック201bの製造コストを抑えることができる。
先端部材270は、例えば、金属材料で形成され、外径が本体部203の内径よりも小さい小径部位272と、外径が本体部203の外径とほぼ等しいかもしくは外径が本体部203の外径よりも僅かに小さく本体部203の内径よりも大きい円柱状の大径部位274と、を備えている。なお、小径部位272の中心軸と、大径部位274の中心軸とはお互いがほぼ一致している。小径部位272と大径部位274とは、一体として形成されてもよいし、小径部位272と大径部位274とを別体として成形した後、接合してもよい。また、小径部位272は、環状部材280を形成する長手方向では剛性が大きい細長い部材、例えば、金属ワイヤ等を挿入するワイヤ挿入溝276を有している。ワイヤ挿入溝276は、一般的な機械加工等により形成される。また、小径部位272にスリーブ等を用いてもよい。
環状部材280は、例えば、金属ワイヤ等の両端部(長手方向の両端部)を、小径部位272のワイヤ挿入溝276に挿入してかしめることにより環状に形成される。図11は、環状部材280を構成する金属ワイヤ等の両端部を小径部位272に形成されたワイヤ挿入溝276に挿入してかしめた状態を示す図である。環状部材280は、金属ワイヤ等の両端部をワイヤ挿入溝276に挿入し、かしめ機やかしめ工具等でかしめることにより一体的に接続して環状にされる。環状部材280は、掛け金(ハスプ)だけでなく複数の南京錠221、223を掛けることができるように、より長く形成されることが好ましい。また、環状部材280は、金属ワイヤだけでなく、シート状の板状部材やプラスチック製部材等で形成されてもよい。
再び、図10に戻り、環状部材280は、その一端部が本体部203に設けられたピン部材209と係合し、他端部が、上述したように金属ワイヤ等の両端部を小径部位272のワイヤ挿入溝276に挿入してかしめることにより先端部材270と係合して、本体部203と先端部材270とが離れないように、本体部203と先端部材270とをお互いにつないでいる。
ここで、環状部材280は、本体部203の内周面と当接する当接部Yを有している。環状部材280は、金属ワイヤ等の剛性が大きい細長い部材で形成されているので曲率半径が大きくなり、例えば、本体部203の内径を小さくすることにより本体部203の内周面と少なくとも1部が当接し、本体部203の内周面を押圧する。環状部材280の少なくとも1部を本体部203の内周面と当接させることにより、環状部材280が本体部203の中空部207内に収納されるとき、本体部203の内周面と当接する当接部Yに生じる摩擦力で先端部材270の落下が抑えられる。環状部材280には、当接部Yを1箇所だけでなく複数箇所に設けることができる。なお、環状部材280と先端部材270との合計荷重は、当接部Yに生じる摩擦力より小さくなるように調整される。
図12は、先端部材270が本体部203から引き出された状態を示す図である。先端部材270が本体部203から引き出された状態では、先端部材270と本体部203との間で環状部材280の一部が本体部203の外部に露出するようになっている。そのため、環状部材280の露出した部位に、複数の南京錠221、223をかけることができる。
以上、上記構成によれば、環状部材の少なくとも1部を本体部の内周面と当接するように配設することにより、環状部材が本体部の中空部内に収納されるとき、本体部の内周面と当接する環状部材の当接部に生じる摩擦力で先端部材の落下を抑えることができる。
上記構成によれば、先端部材の落下を防止するために、先端部材にねじ切り加工等して本体部にねじ込む必要がないので、スティックロックの製造コストが抑えられる。
上記構成によれは、先端部材を本体部の中空部にストレートに挿入すればよいため、先端部材をねじ切り加工した場合のようなねじ込み作業が不要になり作業性が向上する。
スティックロック201の概略構成を示す図である。 スティックロック201の概略構成を示す図である。 スティックロック201の概略構成を示す図である。 環状部材217の一例を具体的に示す図である。 平ベルト状の環状部材241を示す図である。 ピンロック型回路遮断器CFの貫通孔HLの貫通方向から平ベルト状の環状部材241やピンロック型回路遮断器CFの貫通孔HLを見た図である。 本発明の第2の実施形態に係るスティックロック201aの概略構成を示す図である。 スティックロック201にロックアウト用掛け金17を掛けた図であり、図1に対応する図である。 本発明の実施形態に係るスティックロック201が使用されるピンロック型回路遮断器CFの概略を示す図である。 本発明における第3の実施形態に係るスティックロック201bの概略構成を示す図である。 本発明における第3の実施形態において、環状部材280を構成する金属ワイヤ等の両端部を小径部位272に形成されたワイヤ挿入溝276に挿入してかしめた状態を示す図である。 本発明における第3の実施形態において、先端部材270が本体部203から引き出された状態を示す図である。
符号の説明
201、201a、201b スティックロック
203、251 本体部
205、260 ストッパー部材
215、270 先端部材
217、241、255、280 環状部材
221、223 南京錠
229 溝
231 突起
253 鍔
257 ストッパー部材
276 ワイヤ挿入溝
CF ピンロック型回路遮断器
HL 貫通孔
Y 当接部

Claims (4)

  1. 筒状に形成されている本体部と;
    前記本体部よりも大きな外径に形成され、前記本体部の長手方向の一端部側で前記本体部に一体的に設けられたストッパー部材と;
    前記本体部に対して着脱自在になっている先端部材と;
    長手方向では剛性が大きい細長い部材の両端部をお互いに一体的に接続することによって環状に形成され、一端部が前記本体部に係合し、他端部が前記先端部材に係合して、前記本体部と前記先端部材とをお互いにつないでいる環状部材と;
    を有することを特徴とするスティックロック。
  2. 長手方向の一端部に鍔を備えて筒状に形成されている本体部と;
    長手方向では剛性が大きい細長い部材の両端部をお互いに一体的に接続することによって環状に形成され、環状に形成されたものを伸ばしたときの長さが前記本体部の長さよりも長い環状部材と;
    前記環状部材が前記本体部から抜け出てしまうことを防止するために、前記環状部材に設けられたストッパー部材と;
    を有することを特徴とするスティックロック。
  3. 筒状に形成されている本体部と;
    前記本体部よりも大きな外径に形成され、前記本体部の長手方向の一端部側で前記本体部に設けられたストッパー部材と;
    前記本体部に対して着脱自在になっている先端部材と;
    長手方向では剛性が大きい細長い部材の両端部をお互いに一体的に接続することによって環状に形成され、一端部が前記本体部に係合し、他端部が前記先端部材に係合して、前記本体部と前記先端部材とをお互いにつないでいる環状部材と;
    を備え、
    前記環状部材は、前記本体部の内周面と当接する当接部を有していることを特徴とするスティックロック。
  4. 請求項に記載のスティックロックであって、
    前記環状部材は、金属ワイヤで形成され、
    前記先端部材は、金属材料で形成され、前記金属ワイヤを挿入するワイヤ挿入溝を有し、
    前記環状部材は、前記金属ワイヤの両端部を前記ワイヤ挿入溝に挿入してかしめることにより一体的に接続して環状にされることを特徴とするスティックロック。
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