JP5139703B2 - 口座管理システム及び口座管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、利用者に対して支払限度額を定めるとともに、この支払限度額に応じて、効率的に預金口座から出金したり、預金口座に入金したりすることを許容する口座管理システム及び口座管理方法に関する。
今日、企業資金は、資金集中を行なうことにより本社の口座で管理する場合が多い。しかし、営業所や支社における小口決済等においても現金が必要になることがある(例えば、特許文献1参照。)。例えば、営業所が企業の物品を購入するための購入費や、社員の出張のための交通費等の経費が必要になる。この場合、社員が立て替えることも可能であるが、理想的には営業所が現金を確保しておき、事前に手渡しすることが望ましい。このため、営業所において現金を確保する場合、近くの金融機関において口座を開設し、資金管理を行なうこともある。
また、このような営業所において使用が可能な資金には、通常、制限が設けられていることが多く、利用金額の管理を行なう必要がある。この場合、例えば、利用者に対して、預金口座の利用制限の範囲内での利用を許容する預金口座管理方法を活用することも可能である(例えば、特許文献2参照。)。この文献記載の技術では、現金自動預入支払機は、利用枠、利用希望金額、利用枠暗証番号、カード暗証番号、カード情報を含む引出要求を金融機関システムに送信する。この引出要求を受信した管理コンピュータはユーザ認証を行ない、利用枠識別子に対する利用枠暗証番号の確認を行なう。次に、管理コンピュータは、指定された利用枠が利用可能かどうかを有効期限、残額に基づいて判断する。さらに、管理コンピュータは利用希望金額が口座残高以下かどうかを確認し、利用希望金額が口座残高以下の場合、指定された取引処理を実行する。そして、管理コンピュータは、利用金額に関して利用枠の残額及び口座残高の更新を行なう。
特開2006−92576号公報(第1頁) 特開2004−199251号公報(第1頁)
上述のように営業所が口座を個々に開設し、各営業所毎の口座で現金を管理する場合には、資金を集約して管理するという企業側のニーズに対応することができない。また、各営業所にとっても口座の管理に手間がかかる。また、顧客から回収した売上金を、本社の口座に振り込むためには別の仕組みを利用する必要がある。
また、特許文献2に記載の技術では、現金を口座に戻すことは想定されていない。特に、現金を戻す場合には、経費を戻す場合と売上金を振り込む場合とでは現金の扱いが異なる。このような多様なニーズにおいても、できるだけ従来のハードウエア資源を用いて効率的に実現したいというニーズがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、利用者に対して支払限度額を定めるとともに、この支払限度額に応じて、預金口座から出金したり、預金口座に入金したりするための口座管理システム及び口座管理方法を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、仮想口座識別子に対して、暗証番号、本来口座識別子及び利用可能残額を特定するためのデータを記録した仮想口座マスタ記憶手段と、前記仮想口座識別子に関連付けて、出金日、出金額を含む出金履歴を記録する仮想口座利用履歴記憶手段と、口座を管理する基幹システムと現金自動預払機とに接続された制御手段とを備えた口座管理システムであって、前記制御手段が、現金自動預払機から受信した出金依頼電文の内、前記仮想口座マスタ記憶手段に記録されている仮想口座識別子を引落口座識別子とする出金依頼電文を取得し、前記出金依頼電文に含まれる暗証番号と、前記仮想口座マスタ記憶手段に記録されている暗証番号とを照合し、前記照合を完了した場合には、前記仮想口座マスタ記憶手段に記録されている利用可能残額を取得して、前記出金依頼電文に含まれる出金依頼金額と前記利用可能残額とを比較し、前記出金依頼金額が前記利用可能残額以下の場合には、前記仮想口座識別子に関連付けられた本来口座識別子を取得し、前記出金依頼電文の引落口座識別子を本来口座識別子に置換した出金依頼電文を基幹システムに送信し、前記出金依頼電文について、前記現金自動預払機における出金処理を完了した場合には、前記利用可能残額から前記出金依頼金額を差し引いて、前記仮想口座マスタ記憶手段に更新記録し、前記出金依頼電文に含まれる出金額を、前記仮想口座識別子に関連付けて、出金日とともに、経費用の出金履歴として仮想口座利用履歴記憶手段に記録し、現金自動預払機から、前記仮想口座マスタ記憶手段に記録されている仮想口座識別子を入金先口座識別子とする、経費返却についての入金依頼電文を取得した場合、前記仮想口座利用履歴記憶手段に記録されている直近の出金履歴を取得し、前記出金履歴に含まれる出金額より、前記入金依頼電文に記録された入金額が低い場合には、前記仮想口座マスタ記憶手段に記録された利用可能残額に前記入金額を加算して、前記利用可能残額を更新記録し、前記入金依頼電文の入金先口座識別子を本来口座識別子に置換した入金依頼電文を基幹システムに送信し、前記出金履歴に含まれる出金額が、前記入金依頼電文に記録された入金額よりも低く、入金額に対応する出金履歴がないと判断した場合には、確認を促す表示処理を実行することを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の口座管理システムにおいて、前記仮想口座マスタ記憶手段には、前記本来口座識別子についての暗証番号に関するデータが更に記録されており、前記基幹システムに出金依頼電文を送信する場合には、前記現金自動預払機から受信した出金依頼電文に記録された暗証番号を前記仮想口座マスタ記憶手段に記録された暗証番号に置換することを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の口座管理システムにおいて、仮想口座マスタ記憶手段には、支払限度額と累積利用額とに関するデータが記録され、前記支払限度額と累積利用額とから利用可能残額を算出することを要旨とする。
請求項に記載の発明は、仮想口座識別子に対して、暗証番号、本来口座識別子及び利用可能残額を特定するためのデータを記録した仮想口座マスタ記憶手段と、前記仮想口座
識別子に関連付けて、出金日、出金額を含む出金履歴を記録する仮想口座利用履歴記憶手段と、口座を管理する基幹システムと現金自動預払機とに接続された制御手段とを備えた口座管理システムを用いた口座管理方法であって、前記制御手段が、現金自動預払機から受信した出金依頼電文の内、前記仮想口座マスタ記憶手段に記録されている仮想口座識別子を引落口座識別子とする出金依頼電文を取得し、前記出金依頼電文に含まれる暗証番号と、前記仮想口座マスタ記憶手段に記録されている暗証番号とを照合し、前記照合を完了した場合には、前記仮想口座マスタ記憶手段に記録されている利用可能残額を取得して、前記出金依頼電文に含まれる出金依頼金額と前記利用可能残額とを比較し、前記出金依頼金額が前記利用可能残額以下の場合には、前記仮想口座識別子に関連付けられた本来口座識別子を取得し、前記出金依頼電文の引落口座識別子を本来口座識別子に置換した出金依頼電文を基幹システムに送信し、前記出金依頼電文について、前記現金自動預払機における出金処理を完了した場合には、前記利用可能残額から前記出金依頼金額を差し引いて、前記仮想口座マスタ記憶手段に更新記録し、前記出金依頼電文に含まれる出金額を、前記仮想口座識別子に関連付けて、出金日とともに、経費用の出金履歴として仮想口座利用履歴記憶手段に記録し、現金自動預払機から、前記仮想口座マスタ記憶手段に記録されている仮想口座識別子を入金先口座識別子とする、経費返却についての入金依頼電文を取得した場合、前記仮想口座利用履歴記憶手段に記録されている直近の出金履歴を取得し、前記出金履歴に含まれる出金額より、前記入金依頼電文に記録された入金額が低い場合には、前記仮想口座マスタ記憶手段に記録された利用可能残額に前記入金額を加算して、前記利用可能残額を更新記録し、前記入金依頼電文の入金先口座識別子を本来口座識別子に置換した入金依頼電文を基幹システムに送信し、前記出金履歴に含まれる出金額が、前記入金依頼電文に記録された入金額よりも低く、入金額に対応する出金履歴がないと判断した場合には、確認を促す表示処理を実行することを要旨とする。
(作用)
請求項1又はに記載の発明によれば、仮想口座マスタ記憶手段には仮想口座識別子に対して、暗証番号、本来口座識別子及び利用可能残額を特定するためのデータを関連付けて記憶される。そして、制御手段は現金自動預払機から受信した出金依頼電文の内、仮想口座マスタ記憶手段に記録されている仮想口座識別子を引落口座識別子とする出金依頼電文を取得する。そして、出金依頼電文に含まれる暗証番号と、仮想口座マスタ記憶手段に記録されている暗証番号とを照合する。照合を完了した場合には、仮想口座マスタ記憶手段に記録されている利用可能残額を取得して、出金依頼電文に含まれる出金依頼金額と利用可能残額とを比較する。そして、出金依頼金額が利用可能残額以下の場合には、仮想口座識別子に関連付けられた本来口座識別子を取得し、出金依頼電文の引落口座識別子を本来口座識別子に置換した出金依頼電文を基幹システムに送信する。そして、出金依頼電文について、現金自動預払機における出金処理を完了した場合には、利用可能残額から出金依頼金額を差し引いて、仮想口座マスタ記憶手段に更新記録する。これにより、仮想口座マスタ記憶手段を用いて、仮想口座に設定された支払限度額の制限を設けながら、仮想口座に関連付けられた本来口座からの出金を許容することができる。
請求項2に記載の発明によれば、仮想口座マスタ記憶手段には、本来口座識別子についての暗証番号に関するデータが更に記録されている。そして、制御手段は、基幹システムに出金依頼電文を送信する場合には、現金自動預払機から受信した出金依頼電文に記録された暗証番号を仮想口座マスタ記憶手段に記録された暗証番号に置換する。これにより、仮想口座毎に異なる暗証番号を設定した場合にも、本来口座の暗証番号を用いて出金を許容することができる。
発明によれば、出金依頼電文に含まれる出金依頼金額を、仮想口座識別子に関連付けて、出金依頼日とともに出金履歴として仮想口座利用履歴記憶手段に記録する。これにより、仮想口座を利用した出金の状況を把握することができる。
発明によれば、制御手段が、現金自動預払機から入金先口座識別子が仮想口座マスタ記憶手段に記録されている入金依頼電文を取得した場合、仮想口座マスタ記憶手段に記録されている直近の出金履歴を取得する。そして、出金履歴に含まれる出金依頼金額より、入金依頼電文に記録された入金額が低い場合には、仮想口座マスタ記憶手段に記録された利用可能残額に入金額を加算して、利用可能残額を更新記録し、入金依頼電文の入金先口座識別子を本来口座識別子に置換した入金依頼電文を基幹システムに送信する。これにより、出金された金額の一部(残額)を返金した場合には、利用可能残額を回復させることができる。
請求項に記載の発明によれば、仮想口座マスタ記憶手段には、支払限度額と累積利用額とに関するデータが記録する。これにより、支払限度額と累積利用額とから利用可能残額を算出することができる。
本発明によれば、利用者に対して支払限度額を定めるとともに、この支払限度額に応じて、効率的に預金口座から出金したり、預金口座に入金したりすることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を、図1〜5に従って説明する。本実施形態では、金融機関端末装置としての現金自動預払機を利用して、営業所に対して経費に関する現金の提供や、営業所が回収した売上金の入金のために用いる口座管理システム及び口座管
理方法として説明する。
本実施形態では、図1に示すように、現金自動預払機10と銀行ホストシステム20とが、金融機関内のネットワークを介して相互に接続されている。この銀行ホストシステム20は、ネットワーク部20a、仮想口座管理サーバ20b、基幹システムとしての基幹サーバ20cを備える。
ネットワーク部20aは、現金自動預払機10からの取引指示電文を受信する。そして、仮想口座利用の電文と、通常の口座利用の電文とを仕訳ける。具体的には、ネットワーク部20aは、仮想口座を識別するためのテーブルを保持しており、仮想口座を利用する取引指示電文を受信した場合には、この電文を仮想口座管理サーバ20bに転送する。また、通常の口座(仮想口座以外)を利用する取引指示電文を受信した場合には、この電文を基幹サーバ20cに転送する。この仮想口座と通常口座との識別のためには、例えば仮想口座識別子を列挙したテーブルを用いて判断することができる。また、仮想口座に特定の支店コードを付与し、この支店コードを用いて判断することも可能である。
仮想口座管理サーバ20bは、企業の各営業所に対する現金支給や売上金の回収を管理するためのコンピュータシステムである。仮想口座管理サーバ20bは、図1に示すように制御部21や、仮想口座マスタ記憶手段及び仮想口座利用履歴記憶手段としての仮想口座マスタデータ記憶部22を備えている。制御部21は、各営業所に支給する経費に関するデータの管理処理等を行なう。制御部21は、図示しないCPU、RAM及びROM等からなる制御手段を有し、後述する処理を行なう。このための実行プログラムを起動させることにより、制御部21は、出金処理手段211、入金処理手段212等として機能する。
出金処理手段211は、現金自動預払機10から取得した電文に基づいて、仮想口座マスタデータ記憶部22に記録された各レコードの管理や本社口座から出金処理を実行する。具体的には、この出金処理手段211は、仮想口座識別子を含む出金依頼電文の取得段階、暗証番号照合段階、出金依頼金額と利用可能残額との比較段階、本来口座識別子に置換した出金依頼電文送信段階、利用可能残額の更新記録段階の各処理を実行する。
入金処理手段212は、現金自動預払機10から取得した電文に基づいて、仮想口座マスタデータ記憶部22に記録された各レコードの管理や本社口座への入金処理を実行する。具体的には、この入金処理手段212は、仮想口座識別子を含む入金依頼電文の取得段階、出金履歴の取得段階、出金依頼金額と入金額との比較段階、利用可能残額の更新記録段階、入金依頼電文の送信段階の各処理を実行する。
仮想口座マスタデータ記憶部22は、図2に示すように、仮想口座の利用者を認証したり、利用可能残額を管理したりするための仮想口座マスタデータ220が記録されている。この仮想口座マスタデータ220は、営業所が利用可能な仮想口座が登録された場合に記録される。仮想口座マスタデータ220は、仮想口座識別子、仮想口座暗証番号、支払限度額、累積利用額、本社口座識別子、本社口座暗証番号、入出金履歴に関するデータを含んで構成されている。
仮想口座識別子データ領域には、各営業所が利用する仮想口座を特定するための識別子に関するデータが記録されている。本実施形態では、口座識別子として、本支店コード、預金科目コード、口座番号を用いる。
仮想口座暗証番号データ領域には、この仮想口座の利用権限を認証するための認証情報(暗証番号)に関するデータが記録されている。
支払限度額データ領域には、この仮想口座を利用する営業所に支給される経費の上限額に関するデータが記録される。本実施形態では、この支払限度額は、毎月の経費として使用できる最高金額とする。本実施形態では、この支払限度額は、経費年間計画を記録している経費管理システムや出張費を管理している出張管理システム等の業務管理システムから取得する。具体的には、仮想口座管理サーバ20bは、仮想口座識別子と営業所識別子とが対応付けられた変換テーブルを用いて営業所識別子を取得し、この営業所識別子における所定の科目(経費や出張旅費)に関する金額を取得する。例えば、経費管理システムに記録された経費計画にアクセスし、この営業所識別子に関連付けられている利用者(営業所)の今月の経費予定額に関するデータを取得する。また、仮想口座管理サーバ20bは、出張管理システムから、この営業所識別子に関連付けられている利用者(営業所における社員)において決裁された出張費用に関するデータを取得する。そして、仮想口座管理サーバ20bは、この営業所に関する所定の科目(経費や出張旅費)から取得した合計金額を支払限度額として仮想口座マスタデータ220に書き込む。
累積利用額データ領域には、経費の支払限度額に対して、営業所が利用した経費の累積額に関するデータが記録される。この場合、仮想口座の口座残高(利用可能残額)は、支払限度額から累積利用額を差し引いた金額として算出される。この累積利用額は、仮想口座からの現金引出や経費の返金(残額の返金)により更新される。また、本実施形態では、経費について毎月の支払限度額が定められているため、累積利用額は月初に初期値(「0」)にリセットされる。
本社口座識別子データ領域には、この仮想口座に関連付けられている本来口座(ここでは、本社口座)を特定するための口座識別子に関するデータが記録されている。本実施形態では、経費は、この本社口座から支給されるとともに、売上金はこの本社口座に入金されるものとする。
本社口座暗証番号データ領域には、この企業が保有する本社口座を利用する場合に必要な権限を認証するための認証情報(本来口座の暗証番号)に関するデータが記録されている。
入出金履歴データ領域には、この仮想口座が利用された履歴に関するデータが記録されている。この入出金履歴においては、入出金日時に対して、その金額が関連付けられている。これにより、仮想口座マスタデータ記憶部22は仮想口座利用履歴記憶手段として機能する。
一方、ネットワークに接続された現金自動預払機10は、現金を格納し、利用者の要求に応じて各バンキングサービスを提供する装置である。
現金自動預払機10の制御部は、銀行ホストシステム20との間で通信を行なうことにより、各種バンキングサービス(預金口座への入出金、振替、残高照会等)を提供する。
現金自動預払機10は、タッチパネルディスプレイ、現金収容部、入出金部、カード格納部、利用明細出力部が設けられている。このタッチパネルディスプレイを介して、利用者に対して情報を表示したり、利用者から指示を受け付けたりする。現金収容部は、紙幣や硬貨を収容する。現金払出の場合には、入出金部を介して、現金収納部に格納された現金を利用者に提供する。一方、預入の場合には、入出金部に収納された現金を、現金収納部に格納する。カード格納部は、利用者のキャッシュカードを収容し、このキャッシュカードから各種情報を取得する。利用明細出力部は利用内容を印字した明細書を出力する。
この現金自動預払機10に接続された基幹サーバ20cは、銀行のコンピュータシステムであって、この銀行において開設された口座の口座名義人や口座残高に関するデータを
管理する。この基幹サーバ20cは、口座マスタデータ記憶部23を備えている。この口座マスタデータ記憶部23には、銀行において開設された預金口座に関しての口座データが記録されている。この口座データは、金融機関に口座が開設された場合に登録される。口座データは、口座識別子、暗証番号、口座名義人情報、口座残高等に関するデータを含んで構成されている。
口座識別子データ領域には、開設された口座を特定するための識別子に関するデータが記録されている。この口座の中には、本社口座が含まれる。
暗証番号データ領域には、この口座を利用する場合の利用者認証を行なうための暗証番号に関するデータが記録されている。
口座名義人情報データ領域には、この口座に関する口座名義人を特定するためのデータが記録されている。
口座残高データ領域には、この口座の残高を特定するためのデータが記録されている。
また、本実施形態においては、利用者は、図3に示すキャッシュカード100を利用する。このキャッシュカード100には、表裏にそれぞれ異なる2種類の磁気ストライプが設けられている。第1の磁気ストライプ110は「経費用」であり、第2の磁気ストライプ120は「売上入金用」である。そして、表裏を使い分けることにより、経費のための処理と、売上入金のための処理とを別個に行なうことができる。具体的には、第1の磁気ストライプには、仮想口座の口座識別子を特定するためのデータが記録されている。この場合には、出金及び入金のために用いることができる。一方、第2の磁気ストライプには、本社口座の口座識別子を特定するためのデータが記録されている。ここで、この第2の磁気ストライプには、保有者を識別するための枝番号が設定されており、本社口座の口座識別子に対して各枝番号が付加されて記録されている。更に、この第2の磁気ストライプには、入金専用に設定するためのデータが記録されており、本社口座から現金を引き出せないように設定されている。
上記のように構成されたシステムを用いて、現金自動預払機10においてバンキングサービスを提供する場合の処理手順について、図4〜図5を用いて説明する。
利用者が、経費の現金引出を希望する場合には、現金自動預払機10を用いる。この現金自動預払機10のタッチパネルディスプレイには、メニュー画面が表示されている。そして、このメニュー画面においては、「残高照会」、「現金引出」、「現金預入」、「振込」等のバンキングサービスを利用する場合に用いる選択ボタンが表示されている。ここでは、まず経費の出金処理について説明し、その後で入金処理について説明する。
(経費の出金処理について)
まず、利用者は、タッチパネルディスプレイに表示されたメニュー画面において「現金引出」の選択ボタンを押す。この場合、現金自動預払機10は、タッチパネルディスプレイにおいて、キャッシュカードの挿入を促すとともに、暗証番号の入力画面を出力する。
そして、利用者は、現金自動預払機10のカード格納部にキャッシュカードを挿入する。この場合には、第1の磁気ストライプを読み取らせるために、「経費用」のカード面を読み取れるようにして挿入する。
この場合、現金自動預払機10は、カード格納部に挿入されたキャッシュカードの磁気ストライプからカード情報を読み取る。本実施形態では、カード情報として、仮想口座識別子を特定するためのデータを読み取る。なお、誤って、「売上入金用」のカード面を読み取れるようにして挿入した場合には、現金自動預払機10は第2の磁気ストライプに記録されたデータを読み取る。この場合、第2の磁気ストライプは入金専用に設定されてい
るため、現金引出を行なうことができず、現金自動預払機10は、取引を拒否する。
更に、タッチパネルディスプレイに出力された暗証番号入力画面を用いて、暗証番号の入力を行なう。この場合は、タッチパネルディスプレイを用いて営業所に付与された仮想口座の暗証番号を入力する。
次に、現金自動預払機10の制御部は、タッチパネルディスプレイに引出希望金額入力画面を表示させる。この引出希望金額入力画面には、引出希望金額の入力欄が設けられている。そして、現金自動預払機10の制御部は、利用者によって引出希望金額入力欄に設定された金額(引出希望金額)を取得する。
そして、現金自動預払機10は、取引依頼電文(ここでは、出金依頼電文)を生成する。この取引依頼電文は、通常の口座管理処理において利用される電文と同じフォーマットを用いて構成されており、利用者が選択した取引種別(ここでは、現金引出)に対応して、取引口座指定フィールド、暗証番号指定フィールド、引落金額指定フィールドを含んでいる。そして、カード格納部において読み取ったカード情報、及びタッチパネルディスプレイにおいて設定された暗証番号及び引出希望金額に関するデータを、それぞれのフィールドに書き込む。そして、現金自動預払機10は、この取引依頼電文を銀行ホストシステム20に送信する。
取引依頼電文を受信した銀行ホストシステム20のネットワーク部20aは、取引依頼電文に記録されたカード情報の口座識別子に応じて処理を振り分ける。具体的には、取引依頼電文において仮想口座以外の通常口座の口座識別子を含んでいる場合には、ネットワーク部20aは、取引依頼電文を基幹サーバ20cに引き渡す。この場合には、基幹サーバ20cは、口座マスタデータ記憶部23に記録されたデータを用いて通常のバンキングサービスを提供する。
一方、取引依頼電文において仮想口座の口座識別子を含んでいる場合には、ネットワーク部20aは、取引依頼電文を仮想口座管理サーバ20bに引き渡す。
この場合、銀行ホストシステム20の制御部21は、入金又は出金の識別処理を実行する(ステップS1−1)。具体的には、仮想口座管理サーバ20bの制御部21が、ネットワーク部20aが受信した要求電文の種別に応じて、この電文の引渡し先を特定する。本実施形態では、取引種別として「現金引出」の取引依頼電文を取得している場合(ステップS1−1において「出金」の場合)、出金処理手段211に取引依頼電文を引き渡す。なお、取引種別として「現金入金」の取引依頼電文を取得している場合(ステップS1−1において「入金」の場合)、銀行ホストシステム20は、後述する入金処理を実行する(ステップS1−2)。
出金処理の場合、まず、銀行ホストシステム20の制御部21は、認証処理を実行する(ステップS1−3)。具体的には、制御部21の出金処理手段211が、現金自動預払機10から受信した取引依頼電文に含まれる口座識別子を利用して、仮想口座マスタデータ記憶部22から仮想口座マスタデータ220を抽出する。そして、この仮想口座マスタデータ220に含まれる仮想口座暗証番号と、取引依頼電文に含まれる暗証番号とが一致するかどうかを確認する。
ここで、仮想口座識別子及び仮想口座暗証番号が一致せず、利用者認証ができない場合(ステップS1−4において「NO」の場合)には、制御部21の出金処理手段211は、そのことを現金自動預払機10のタッチパネルディスプレイに出力させて、取引処理を終了する(ステップS1−5)。
一方、仮想口座マスタデータ220において、仮想口座識別子及び仮想口座暗証番号が一致しており、利用者認証を完了した場合(ステップS1−4において「YES」の場合)、銀行ホストシステム20の制御部21は、仮想口座の口座残高の取得処理を実行する(ステップS1−6)。具体的には、制御部21の出金処理手段211が、仮想口座マスタデータ記憶部22から、利用者認証された仮想口座の仮想口座マスタデータ220を抽出し、この仮想口座マスタデータ220から支払限度額及び累積利用額を取得する。そして、出金処理手段211は、支払限度額から累積利用額を差し引いて仮想口座の口座残高(利用可能残額)を算出する。
次に、銀行ホストシステム20は、引出希望金額の取得処理を実行する(ステップS1−7)。具体的には、制御部21の出金処理手段211が、現金自動預払機10から受信した取引依頼電文から引出希望金額を抽出する。
そして、銀行ホストシステム20の制御部21は、引出希望金額が仮想口座の口座残高以下かどうかの確認処理を実行する(ステップS1−8)。具体的には、制御部21の出金処理手段211が、仮想口座の口座残高と引出希望金額とを比較することにより確認処理を行なう。
引出希望金額が仮想口座の口座残高を超えている場合(ステップS1−8において「NO」の場合)には、制御部21の出金処理手段211は、そのことを現金自動預払機10のタッチパネルディスプレイに出力させて、取引処理を終了する(ステップS1−5)。
一方、引出希望金額が仮想口座の口座残高以下の場合(ステップS1−8において「YES」の場合)には、銀行ホストシステム20の制御部21は、本社口座を用いての出金処理を実行する(ステップS1−9)。具体的には、制御部21の出金処理手段211は、仮想口座マスタデータ220に記録された本社口座識別子及び本社口座暗証番号を取得する。そして、出金処理手段211は、現金自動預払機10から受信した取引依頼電文の取引口座指定フィールド及び暗証番号指定フィールドに、本社口座識別子及び本社口座暗証番号をセットする。そして、出金処理手段211は、生成した取引依頼電文を基幹サーバ20cに送信する。
取引依頼電文を受信した基幹サーバ20cは、通常のキャッシュカード利用における口座管理処理と同様の処理を実行する。
この場合、基幹サーバ20cは、取引依頼電文の取引口座指定フィールド、暗証番号指定フィールドにセットされた口座識別子(ここでは、本社口座識別子)及び暗証番号(ここでは、本社口座暗証番号)が、口座マスタデータ記憶部23に登録されているかどうかを確認する。本実施形態では、企業の口座の利用可否を認証することになる。
ここで、本社口座識別子及び本社口座暗証番号の登録がなく、認証ができなかった場合には取引を拒否して、このことを現金自動預払機10に通知する。
一方、本社口座識別子及び本社口座暗証番号が口座マスタデータ記憶部23に登録されており、認証ができた場合には、基幹サーバ20cは、残高照合処理を実行する。具体的には、基幹サーバ20cは、口座マスタデータ記憶部23から、認証した口座識別子の預金口座の口座残高に関するデータを取得する。そして、基幹サーバ20cは、取引依頼電文に含まれる引出希望金額と口座残高とを比較する。
引出希望金額が口座残高より高い場合には、基幹サーバ20cは、取引処理を中止し、このことを現金自動預払機10に通知する。
一方、引出希望金額以上の口座残高がある場合には、基幹サーバ20cは、支払許可電文を現金自動預払機10に送信し、現金自動預払機10は現金収容部から引出希望金額の
現金を取り出し、入出金部から現金の提供を行なう。
そして、基幹サーバ20cは、出金処理の結果を、仮想口座管理サーバ20bに通知する。この出金処理の結果には、出金処理を完了したことを示す「出金完了」を示すフラグ、又は出金処理ができなかったことを示す「出金未了」を示すフラグが記録される。
そして、仮想口座管理サーバ20bは、出金処理の結果を受信する(ステップS1−10)。ここで、「出金未了」を示すフラグを含む出金処理結果を受信した場合(ステップS1−10において「NO」の場合)、銀行ホストシステム20の仮想口座管理サーバ20bは、出金を行なわずに処理を終了する。この場合には、基幹サーバ20cから現金自動預払機10に出金できないことが通知される。
一方、「出金完了」を示すフラグを含む出金処理結果を受信した場合(ステップS1−10において「YES」の場合)、銀行ホストシステム20の仮想口座管理サーバ20bは、累積利用額の更新処理を実行する(ステップS1−11)。具体的には、仮想口座管理サーバ20bの出金処理手段211は、仮想口座マスタデータ220に記録された累積利用額に、今回の引出希望金額を加算する。そして、新たに算出した累積利用額を仮想口座マスタデータ220に記録する。更に、出金処理手段211は、システムタイマから現在日時を取得し、仮想口座マスタデータ220において出金履歴として現在日時と出金額に関するデータを記録する。以上により、出金処理を終了する。
(入金処理について)
次に、現金自動預払機10を用いて、現金の入金処理について説明する。ここでは、利用者は、タッチパネルディスプレイに表示されたメニュー画面において「現金預入」の選択ボタンを押す。この場合、現金自動預払機10は、タッチパネルディスプレイにおいて、キャッシュカードの挿入を促す画面を出力する。
そして、利用者は、現金自動預払機10のカード格納部にキャッシュカードを挿入する。ここで、経費用現金の返金の場合には、第1の磁気ストライプを読み取らせるために、「経費用」のカード面を読み取れるようにして挿入する。一方、売上の入金の場合には、第2の磁気ストライプを読み取らせるために、「売上入金用」のカード面を読み取れるようにして挿入する。
この場合、現金自動預払機10は、カード格納部に挿入されたキャッシュカードの磁気ストライプからカード情報を読み取る。本実施形態では、第1の磁気ストライプを読み取った場合には、仮想口座の口座識別子に関するデータを取得し、第2の磁気ストライプを読み取った場合には、本社口座の口座識別子及びこの口座識別子に付加された枝番号に関するデータを取得する。
更に、入金する現金を現金自動預払機10の入出金部に投入する。この場合、現金自動預払機10の入出金部は、投入された現金の金額を算出し、タッチパネルディスプレイに金額の確認画面を出力する。
タッチパネルディスプレイにおいて金額の確認入力が行なわれた場合、現金自動預払機10の制御部は、取引依頼電文を生成する。この取引依頼電文は、通常の口座管理処理において利用される電文と同じフォーマットにより構成されており、利用者が選択した取引種別(ここでは、現金預入)に対応して、取引口座指定フィールド、入金額指定フィールドを含んでいる。そして、カード格納部において読み取ったカード情報、及び現金自動預払機10に投入された入金額に関するデータを、それぞれのフィールドに書き込む。更に、第2磁気ストライプのデータを読み取った場合、本社口座の口座識別子とともに枝番号
に関するデータを記録する。そして、現金自動預払機10は、この取引依頼電文を銀行ホストシステム20に送信する。
取引依頼電文を受信した銀行ホストシステム20の制御部21は、入金された現金の取扱(経費返却又は売上入金)の判断処理を実行する(ステップS2−1)。具体的には、取引依頼電文を受信した銀行ホストシステム20のネットワーク部20aは、カード情報の取引口座指定フィールドに記録された口座識別子に応じて処理を振り分ける。具体的には、通常口座(仮想口座以外の口座)の口座識別子を含んでいる場合には、ネットワーク部20aは、取引依頼電文を基幹サーバ20cに引き渡す。本実施形態においては、取引口座指定フィールドに本社口座の口座識別子が記録されている場合(ステップS2−1において「売上入金」の場合)には、通常の口座管理処理が実行される(ステップS2−8)。具体的には、銀行ホストシステム20の基幹サーバ20cは、口座マスタデータ記憶部23に記録されたデータを用いて通常の入金処理を実行する。この入金履歴には、入金に用いられたキャッシュカード100の枝番号が記録される。
取引口座指定フィールドに仮想口座の口座識別子が記録されている場合には、「経費返却」と判断する。この場合(ステップS2−1において「経費返却」の場合)、銀行ホストシステム20のネットワーク部20aは、取引依頼電文を仮想口座管理サーバ20bに引き渡す。
そして、銀行ホストシステム20の制御部21は、入金額の取得処理を実行する(ステップS2−2)。具体的には、制御部21の入金処理手段212は、受信した取引依頼電文の入金額指定フィールドから入金額を抽出する。
次に、銀行ホストシステム20の制御部21は、出金履歴の取得処理を実行する(ステップS2−3)。具体的には、制御部21の入金処理手段212は、現金自動預払機10から受信した取引依頼電文の仮想口座識別子についての仮想口座マスタデータ220を、仮想口座マスタデータ記憶部22から取得する。そして、入金処理手段212は、この仮想口座マスタデータ220に記録された入出金履歴を取得する。この場合、入金処理手段212は、入出金履歴に記録された入出金日時を用いて、直近の出金履歴を特定し、その金額を取得する。
次に、銀行ホストシステム20の制御部21は、入金額に対応する出金履歴の有無の確認処理を実行する(ステップS2−4)。具体的には、制御部21の入金処理手段212は、取得した出金履歴の金額が、取引依頼電文の入金額よりも大きいかどうかを確認する。
出金履歴の金額が取引依頼電文の入金額よりも小さく、入金額に対応する出金履歴がないと判断された場合(ステップS2−4において「NO」の場合)、銀行ホストシステム20の制御部21は、現金自動預払機10において確認表示処理を実行する(ステップS2−5)。具体的には、制御部21の入金処理手段212は、現金自動預払機10のディスプレイに、入金額に対応する出金履歴がないため、入金された現金を売上として扱うことをアラーム出力する。
一方、出金履歴の金額が取引依頼電文の入金額よりも大きく、入金額に対応する出金履歴があると判断された場合(ステップS2−4において「YES」の場合)、銀行ホストシステム20の制御部21は、累積利用額の更新処理を実行する(ステップS2−6)。具体的には、制御部21の入金処理手段212は、この入金を経費の返金として扱うため、仮想口座マスタデータ220の累積利用額から入金額を減算する。そして、入金処理手段212は、算出した累積利用額を仮想口座マスタデータ220に記録更新する。更に、
仮想口座管理サーバ20bの入金処理手段212は、システムタイマから現在日時を取得し、仮想口座マスタデータ220において入金履歴として現在日時と入金額に関するデータを記録する。
次に、銀行ホストシステム20の制御部21は、入金依頼処理を実行する(ステップS2−7)。具体的には、制御部21の入金処理手段212は、仮想口座マスタデータ220に記録された本社口座識別子を取得する。次に、入金処理手段212は、取引依頼電文の取引口座指定フィールドに、本社口座識別子をセットする。そして、入金処理手段212は、生成した取引依頼電文を基幹サーバ20cに送信する。
次に、銀行ホストシステム20は、本社口座への入金処理を実行する(ステップS2−8)。具体的には、取引依頼電文を受信した基幹サーバ20cは、通常のキャッシュカード利用における口座管理処理と同様の処理を実行する。この場合、基幹サーバ20cは、取引依頼電文の取引口座指定フィールドにセットされた口座識別子(ここでは、本社口座識別子)が、口座マスタデータ記憶部23に登録されているかどうかを確認する。そして、特定された口座(ここでは、本社口座)の口座残高に入金額を加算する。以上により、入金処理を終了する。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
・ 本実施形態においては、仮想口座マスタデータ記憶部22は、図2に示すように、仮想口座の利用者を認証したり、利用可能残額を管理したりするための仮想口座マスタデータ220が記録されている。この仮想口座マスタデータ220は、仮想口座識別子、仮想口座暗証番号、支払限度額、累積利用額、本社口座識別子、本社口座暗証番号、入出金履歴に関するデータを含んで構成されている。そして、銀行ホストシステム20の制御部21は、仮想口座の口座残高を取得し(ステップS1−6)、引出希望金額の取得する(ステップS1−7)。ここで、制御部21は、引出希望金額が仮想口座の口座残高以下かどうかを確認し(ステップS1−8)、引出希望金額が仮想口座の口座残高を超えている場合には、出金を行なわない(ステップS1−5)。一方、引出希望金額が仮想口座の口座残高以下の場合には、銀行ホストシステム20の制御部21は、本社口座を用いての出金処理を実行する。これにより、仮想口座を用いて、利用者毎の出金制限を行なうことができる。特に、出金のための資金は本社口座から引き落とされるため、資金を集中して管理することができる。
更に、仮想口座の利用者毎に累積利用額が記録されているため、本社では資金状況をリアルタイムで把握することができる。
・ 本実施形態においては、銀行ホストシステム20の制御部21は、認証処理を実行する(ステップS1−2)。これにより、仮想口座の利用についてセキュリティを向上させることができる。
・ 本実施形態においては、基幹サーバ20cから「出金未了」を示すフラグを含む出金処理結果を受信した場合、銀行ホストシステム20の仮想口座管理サーバ20bは、そのまま出金処理を終了する。一方、「出金完了」を示すフラグを含む出金処理結果を受信した場合、銀行ホストシステム20の仮想口座管理サーバ20bは、累積利用額の更新処理を実行する(ステップS1−11)。これにより、本社の口座残高不足により、出金できなかった場合には、仮想口座における口座残高(利用可能残額)を現状維持させることができる。
・ 本実施形態においては、銀行ホストシステム20の制御部21は、入金額に対応する出金履歴の有無の確認処理を実行する(ステップS2−4)。そして、出金履歴の金額が取引依頼電文の入金額よりも大きく、入金額に対応する出金履歴があると判断された場
合、銀行ホストシステム20の制御部21は、累積利用額の更新処理を実行する(ステップS2−6)。これにより、本来の経費を仮想口座の累積利用額として管理するとともに、引き出しすぎた経費を戻すことが可能になり、資金の効率的な運用を行なうことができる。
更に、出金履歴の金額が取引依頼電文の入金額よりも小さく、入金額に対応する出金履歴がないと判断された場合、銀行ホストシステム20の制御部21は、現金自動預払機10において確認表示処理を実行する(ステップS2−5)。この場合には、経費の返金としては扱われず、累積利用額も減額されない。これにより、誤って、売上を経費の返金として入金した場合にも、出金履歴を用いて誤りを指摘し、是正することができる。
・ 本実施形態においては、キャッシュカード100には、表裏にそれぞれ異なる2種類の磁気ストライプが設けられている。第1の磁気ストライプには、仮想口座の口座識別子を特定するためのデータが記録されている。一方、第2の磁気ストライプには、本社口座の口座識別子を特定するためのデータが記録されている。ここで、この第2の磁気ストライプには、保有者を識別するための枝番号が設定されており、本社口座の口座識別子に対して各枝番号が付加されて記録されている。これにより、1枚のキャッシュカードを用いて、経費の入金や出金、そして売上入金を行なうことができる。従って、利用者の利便性を図るとともに、ハードウエア資源の有効活用を図ることができる。
・ 本実施形態においては、仮想口座管理サーバ20bは、経費年間計画を記録している経費管理システムや出張費を管理している出張管理システム等の業務管理システムにアクセスして、所定の科目(経費や出張旅費)に関する金額を取得する。そして、これらの金額を支払限度額として仮想口座マスタデータ220に書き込む。このように業務管理システムと連動させることにより、臨機応変に的確な支払限度額の管理を行なうことができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 上記実施形態では、出金管理について、営業所に対して経費に関する現金の提供に用いたが、用途はこれに限定されるものではない。例えば、限度額が設定された貸付等に適用することが可能である。
また、このキャッシュカードをデビットカードサービスの利用に限定することも可能である。この場合には、デビットカード情報における利用加盟店により、支払い用途を明確にして、より的確な経費の管理を行なうことができる。
○ 上記実施形態では、出金処理手段211は、支払限度額から累積利用額を差し引いて仮想口座の口座残高(利用可能残額)を算出する。利用可能残額の算出方法はこれに限定されるものではなく、仮想口座マスタデータ220に利用可能残額に関するデータを記録してもよい。この場合には、出金や返金に、この利用可能残額を減算や加算した金額を更新記録する。
○ 上記実施形態では、キャッシュカード100には、表裏にそれぞれ異なる2種類の磁気ストライプが設けられている。第1の磁気ストライプは「経費用」であり、第2の磁気ストライプは「売上入金用」である。利用するキャッシュカードの形態はこれに限定されるものではなく、「経費用」キャッシュカードと「売上入金用」キャッシュカードとを分けるようにしてもよい。
○ 上記実施形態では、第1の磁気ストライプには、仮想口座の口座識別子を特定するためのデータを記録し、第2の磁気ストライプには、本社口座の口座識別子を特定するた
めのデータを記録した。データの記録媒体は磁気ストライプに限定されるものではなく、ICチップを利用することも可能である。これにより、キャッシュカードのセキュリティを向上させることができる。この場合、入金専用で用いる「売上入金用」のデータについては、磁気ストライプを用いてもよい。
○ 上記実施形態では、銀行ホストシステム20の制御部21は、出金履歴の取得処理を実行する(ステップS2−3)。この場合、入金処理手段212は、入出金履歴に記録された入出金日時を用いて、直近の出金履歴を特定し、その金額を取得する。更に、銀行ホストシステム20の制御部21に返金基準期間に関するデータを保持させておき、ステップS2−3において直近かつ返金基準期間内の出金履歴を特定するように構成してもよい。出金してから時間の経過した経費の残額を返金することは考えがたいので、売上入金として扱うことができる。
○ 上記実施形態では、営業所毎に利用可能残額(支払限度額や累積利用額)の管理を行なったが、仮想口座の付与対象はこれに限定されるものではなく、例えば、社員毎に管理することも可能である。この場合には、社員毎に仮想口座を付与して仮想口座マスタデータ220に登録し、社員毎にキャッシュカードを提供する。これにより、個別に支払限度額を管理することができる。
○ 上記実施形態では、支払限度額は、経費年間計画を記録している経費管理システムや出張費を管理している出張管理システム等の業務管理システムから取得する。そして、仮想口座管理サーバ20bは、これらの金額を支払限度額として仮想口座マスタデータ220に書き込む。これに代えて、本社口座から仮想口座に振込が行なわれた場合には、この振込金額を支払限度額に加算するように構成してもよい。具体的には、銀行ホストシステム20の制御部21の入金処理手段212は、仮想口座への入金を検知した場合、仮想口座マスタデータ記憶部22において、入金先の仮想口座に関連付けられた本社口座識別子を取得する。更に、制御部21の入金処理手段212は、送金元の口座の口座識別子を特定し、この送金元口座識別子と本社口座識別子とを照合する。送金元口座識別子が本社口座識別子である場合には、制御部21の入金処理手段212は、振込金額を仮想口座マスタデータ220の支払限度額に加算する。そして、制御部21の入金処理手段212は、仮想口座マスタデータ220の累積利用額の更新を行なうことなく、本社口座に入金する。これにより、本社口座から振り込まれた資金は仮想口座を介して本社口座に戻ることになり、実質的な資金移動はないが、この処理により支払限度額を変更することができる。
本発明の実施形態のシステム概略図。 仮想口座マスタデータ記憶部に記録されたデータの説明図。 キャッシュカードの説明図。 本実施形態の処理手順の説明図。 本実施形態の処理手順の説明図。
符号の説明
10…現金自動預払機、20…銀行ホストシステム、20a…ネットワーク部、20b…仮想口座管理サーバ、20c…基幹サーバ、21…制御部、211…入金処理手段、212…出金処理手段、22…仮想口座マスタデータ記憶部、23…口座マスタデータ記憶部、100…キャッシュカード。

Claims (4)

  1. 仮想口座識別子に対して、暗証番号、本来口座識別子及び利用可能残額を特定するためのデータを記録した仮想口座マスタ記憶手段と、前記仮想口座識別子に関連付けて、出金日、出金額を含む出金履歴を記録する仮想口座利用履歴記憶手段と、口座を管理する基幹システムと現金自動預払機とに接続された制御手段とを備えた口座管理システムであって、
    前記制御手段が、
    現金自動預払機から受信した出金依頼電文の内、前記仮想口座マスタ記憶手段に記録されている仮想口座識別子を引落口座識別子とする出金依頼電文を取得し、
    前記出金依頼電文に含まれる暗証番号と、前記仮想口座マスタ記憶手段に記録されている暗証番号とを照合し、
    前記照合を完了した場合には、前記仮想口座マスタ記憶手段に記録されている利用可能残額を取得して、前記出金依頼電文に含まれる出金依頼金額と前記利用可能残額とを比較し、
    前記出金依頼金額が前記利用可能残額以下の場合には、前記仮想口座識別子に関連付けられた本来口座識別子を取得し、
    前記出金依頼電文の引落口座識別子を本来口座識別子に置換した出金依頼電文を基幹システムに送信し、
    前記出金依頼電文について、前記現金自動預払機における出金処理を完了した場合には、前記利用可能残額から前記出金依頼金額を差し引いて、前記仮想口座マスタ記憶手段に更新記録し、前記出金依頼電文に含まれる出金額を、前記仮想口座識別子に関連付けて、出金日とともに、経費用の出金履歴として仮想口座利用履歴記憶手段に記録し、
    現金自動預払機から、前記仮想口座マスタ記憶手段に記録されている仮想口座識別子を入金先口座識別子とする、経費返却についての入金依頼電文を取得した場合、前記仮想口座利用履歴記憶手段に記録されている直近の出金履歴を取得し、
    前記出金履歴に含まれる出金額より、前記入金依頼電文に記録された入金額が低い場合には、前記仮想口座マスタ記憶手段に記録された利用可能残額に前記入金額を加算して、前記利用可能残額を更新記録し、前記入金依頼電文の入金先口座識別子を本来口座識別子に置換した入金依頼電文を基幹システムに送信し、
    前記出金履歴に含まれる出金額が、前記入金依頼電文に記録された入金額よりも低く、
    入金額に対応する出金履歴がないと判断した場合には、確認を促す表示処理を実行することを特徴とする口座管理システム。
  2. 前記仮想口座マスタ記憶手段には、前記本来口座識別子についての暗証番号に関するデータが更に記録されており、
    前記基幹システムに出金依頼電文を送信する場合には、前記現金自動預払機から受信した出金依頼電文に記録された暗証番号を前記仮想口座マスタ記憶手段に記録された暗証番号に置換することを特徴とする請求項1に記載の口座管理システム。
  3. 仮想口座マスタ記憶手段には、支払限度額と累積利用額とに関するデータが記録され、前記支払限度額と累積利用額とから利用可能残額を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の口座管理システム。
  4. 仮想口座識別子に対して、暗証番号、本来口座識別子及び利用可能残額を特定するためのデータを記録した仮想口座マスタ記憶手段と、前記仮想口座識別子に関連付けて、出金日、出金額を含む出金履歴を記録する仮想口座利用履歴記憶手段と、口座を管理する基幹システムと現金自動預払機とに接続された制御手段とを備えた口座管理システムを用いた口座管理方法であって、
    前記制御手段が、
    現金自動預払機から受信した出金依頼電文の内、前記仮想口座マスタ記憶手段に記録されている仮想口座識別子を引落口座識別子とする出金依頼電文を取得し、
    前記出金依頼電文に含まれる暗証番号と、前記仮想口座マスタ記憶手段に記録されている暗証番号とを照合し、
    前記照合を完了した場合には、前記仮想口座マスタ記憶手段に記録されている利用可能残額を取得して、前記出金依頼電文に含まれる出金依頼金額と前記利用可能残額とを比較し、
    前記出金依頼金額が前記利用可能残額以下の場合には、前記仮想口座識別子に関連付けられた本来口座識別子を取得し、
    前記出金依頼電文の引落口座識別子を本来口座識別子に置換した出金依頼電文を基幹システムに送信し、
    前記出金依頼電文について、前記現金自動預払機における出金処理を完了した場合には、前記利用可能残額から前記出金依頼金額を差し引いて、前記仮想口座マスタ記憶手段に更新記録し、前記出金依頼電文に含まれる出金額を、前記仮想口座識別子に関連付けて、出金日とともに、経費用の出金履歴として仮想口座利用履歴記憶手段に記録し、
    現金自動預払機から、前記仮想口座マスタ記憶手段に記録されている仮想口座識別子を入金先口座識別子とする、経費返却についての入金依頼電文を取得した場合、前記仮想口座利用履歴記憶手段に記録されている直近の出金履歴を取得し、
    前記出金履歴に含まれる出金額より、前記入金依頼電文に記録された入金額が低い場合には、前記仮想口座マスタ記憶手段に記録された利用可能残額に前記入金額を加算して、前記利用可能残額を更新記録し、前記入金依頼電文の入金先口座識別子を本来口座識別子に置換した入金依頼電文を基幹システムに送信し、
    前記出金履歴に含まれる出金額が、前記入金依頼電文に記録された入金額よりも低く、入金額に対応する出金履歴がないと判断した場合には、確認を促す表示処理を実行することを特徴とする口座管理方法。
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