JP5139089B2 - 再送信装置 - Google Patents
再送信装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5139089B2 JP5139089B2 JP2008000404A JP2008000404A JP5139089B2 JP 5139089 B2 JP5139089 B2 JP 5139089B2 JP 2008000404 A JP2008000404 A JP 2008000404A JP 2008000404 A JP2008000404 A JP 2008000404A JP 5139089 B2 JP5139089 B2 JP 5139089B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- channel
- broadcast
- analog
- broadcasting
- band
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
このアナログ放送の停波のために、多数のアナログ放送のテレビジョン受信機器が更新の対象になっている。
しかしながら、病院、学校、ホテル等に導入された、アナログ放送の構内テレビジョン受信機器は、一度に交換・更新することが難しい。これは、予算の関係や、その環境に合わせた特殊な機器を使用している(たとえば、病院のテレビジョン受信機は、ベッドに備え付けになった小型の端末を用いていることがある。)ためである。
この種の再送信装置を構成するために、従来からある衛星デジタル放送であるBS放送やCS放送等に対応した再送信装置を基にして、地上デジタル放送用の再送信装置を製作して使用することが考えられる。
この従来からあるBS放送やCS放送の再送信装置は、このBS放送やCS放送の変調方式に対応していないテレビで受信する際に、専用チューナーでBS放送やCS放送の番組内容を受信し、アナログ放送方式で映像を送信することができる。
地上デジタル復調部101−1〜101−nは、各地上デジタル放送のチャンネル(物理チャンネル)に対応しており、地上デジタル放送を復調する。
この復調された信号は、物理チャンネル毎に構成されるVSB−AM変調部161−1〜161−nにより、地上アナログ放送の周波数帯のチャンネルに再変調されて出力される。
この出力された電波信号は、混合器321で混合され、増幅器231で増幅されて、出力端子401から出力される。
チャンネルの情報を伝えるための技術としては、たとえば、特許文献1を参照すると、ケーブルテレビジョンにおいて、BS放送やCS放送のチャンネルに対応したSI情報(Service Information情報)のみを抜き出してデジタルで送信し、また、抜き出したSI情報よりEPG情報を作成し、デジタルで再送信するデジタル放送再送信装置が記載されている(以下、この特許文献1の技術を、従来技術1とする。)。
よって、地上デジタルをアナログ放送に変換して再送信する場合には用いることはできないという問題があった。
〔制御構成〕
図1を参照して説明すると、本発明の実施の形態に係る再送信装置Xは、地上デジタル放送の各チャンネルに対応する地上デジタル復調部100−1〜100−nと、チャンネル情報の画像を生成するチャンネル情報受信多重部110(チャンネル情報画像生成手段)と、電波の空き帯域を検出する空き帯域検出部130(空き帯域検出手段)と、各部を制御する制御部150(SIデータ取得手段、チャンネル設定手段、及びチャンネル変更手段)と、アナログ放送の各チャンネルに対応するVSB−AM変調部160−1〜160−nと、アナログ放送のチャンネル情報のチャンネルに対応するチャンネル情報変調部170と、外部入力の映像・外部信号をデコード及び変調する変調部180と、既存の放送をパススルーする既存放送通過フィルタ190(パススルー手段)と、既存の放送の電波信号を入力する入力端子200と、外部からの映像・音声信号等を入力する外部入力の入力端子202と、電波を増幅するブースター回路である増幅器210、220、230と、電波を分配する分配回路である分配器300、305、310と、電波を混合する混合回路である混合器320、330と、既存の放送とアナログ放送の信号に変換された再送信の信号とを出力する出力端子400とを備えている。
復調部100−1〜100−nは、それぞれが、別々のチャンネルの地上デジタルの電波信号を復号する。この上で、復調部100−1〜100−nは、TSデータから、映像信号、音声信号、制御信号とを抜き出してデコードすることにより、これらのアナログ信号を出力する。
さらに、MPEG2−TS(トランスポート・ストリーム)データ(以下、TSデータとする。)を出力することができる。このTSデータには、映像信号、音声信号、制御信号、及び後述するSIデータが含まれている。
なお、復調部100−1〜100−nは、各地域の地上デジタル放送のチャンネル数に十分対応できるだけの数を備えている。加えて、地上デジタル放送のチャンネル数が増加しても、図示しない増設ポートにより、復調部100−n以降の復調部を追加し、同様に使用することができる。
チャンネル情報受信多重部110は、地上デジタル復調部100−1〜100−nにより復号された信号を基にして、チャンネル情報を受信してチャンネル情報の画像を生成する。
この空き帯域検出部130は、既存のデジタル放送やアナログ放送の電波等の入力端子200から入力される入力信号から、電波状況を検知する。この上で、既存のデジタル放送やアナログ放送が放送されている強い電波の帯域と、既存放送が放送されていない電波の空いている帯域を検出して制御部150に通知する。
また、番組情報等を受信し、電波の空いている帯域にVSB−AM変調部160−1〜160−nの各チャンネルを割り当てて設定する。
変調する際の信号の詳細については、後述する。
なお、外部信号変調部180は、外部からの映像信号がデジタル化された映像・音声信号である場合、MPEGデコーダ等により、アナログの映像・音声信号に変換した上で変調することができる。
さらに、外部信号変調部180は、LAN端子やi−link端子等を介したデジタルの信号に関しては、必要に応じて制御部150へ送信し、又は制御部150からの指示により信号を送信することができる。
ここで、再送信装置Xの信号の流れについて、更に詳しく説明する。
まず、再送信装置Xは、地上デジタル放送の電波(RF)等の入力信号をアンテナ端子等の入力端子200から、増幅器210に入力する。
次に、増幅器210に入力された電波等の入力信号は、増幅器210により増幅され、信号レベル損失が補償される。
この信号レベル損失が補償された入力信号は、分配器300により、地上デジタル復調部100−1〜100−nと、それ以外(空き帯域検出部130と、既存放送通過フィルタ190)へと分配される。
分配器310は、これらの入力された入力信号と映像信号とを、地上デジタル復調部100−1〜100−n等へ分配する。
この外部入力端子202から入力された映像・音声信号は、再送信装置Xの機能拡張のためのもので、アナログのビデオ信号と音声信号等、又はデジタル化された映像・音声信号を用いることができる。
この外部からの映像・音声信号は、既存のテレビ放送とは別の自主番組放送を放送する際や、後述するサーバ・クライアントシステム等に用いることができる。さらに、後述するサーバ・クライアントシステムにて、再送信するための広告コンテンツ等も入力することができる。
また、上述のTSデータから、映像信号と音声信号とを抜き出して、MPEGデコーダでアナログ映像・音声信号に変換する。
さらに、上述のTSデータのうち、SIデータに関しては、制御部150に出力する。
音声は、後述するように、制御信号によりミックスダウン等されて、FM変調されて同様に出力する。
この再送信するためのアナログ放送帯のチャンネルは、制御部150により設定され(割り当てられ)る。
空き帯域検出部130(空き帯域検出手段)は、分配された入力信号から、再送信のための空いている帯域を検出して、制御部150に通知する。
また、制御部150は、地上デジタル復調部100−1〜100−nにより復号された地上デジタル放送のTSデータから、SIデータ(SI data: Service Information data、又はPSI/SIデータ)を取得する。SIデータは、各放送のサービス内容が記載されるデータである。
制御部150は、上述の検出された帯域とSIデータを基にして、VSB−AM変調部160−1〜160−nで再変調される際に用いるアナログ放送帯域のチャンネルの割り当てを決定する。
また、制御部150は、この決定した割り当てに従って、VSB−AM変調部160−1〜160−nの変調するチャンネルを設定する。
具体的に説明すると、TSデータは、複数のプログラム(放送単位)の映像や音声データを扱うことができるTSパケットと呼ばれるデータの小単位を基準に送信されてくる。
SIデータは、動画や音声とは別のPID(パケット識別子)を持つTSパケットとして、TSデータ内に挿入されて送信されている。
SIデータ内には、局名、放送局ロゴ、番組内容等の情報が含まれている。制御部150はこれらの情報を、チャンネル情報として地上デジタル復調部100−1〜100−nから送信されたSIデータから取得する。
チャンネル情報変調部170は、このチャンネル情報の画像を、アナログ電波信号に変調する。このチャンネル情報の画像のアナログ電波信号は、制御部150により設定されている主に1つのチャンネルを使用して送信される。これは、他の再送信するアナログ放送帯域のチャンネルと同様である。
しかし、後述するように、このチャンネルは、あるチャンネル(たとえば、VHF帯の2チャンネル等)に固定していることが望ましい。
さらに、外部からの映像・音声信号に関しては、外部信号変調部180がデコードや変調等を行ってアナログ電波信号に変調し、これも混合機320により混合する。
このスルー出力された既存の放送の信号は、増幅器220で増幅される。この上で、上述の混合器320で混合した信号と、さらに混合器330にて混合されて出力される。
増幅器230は、この混合された信号を、信号レベル損失を補償するよりさらに増幅し、アンテナ端子等である出力端子から出力信号として送信する。
これにより、課金番組のチャンネルを特定の端末向けに送信したり、子供向けの年齢制限がある番組を出力しないように制御することができる。
また、この出力する信号は、ビデオ信号やデジタル信号等の各種信号を用いることができる。
これらの出力する際の設定は、制御部150により制御される。
ここで、図2を参照し、再送信時の地上デジタル復調部100−1と、VSB−AM変調部160−1を1例として、再送信時のTSデータのデコードとアナログ放送信号のエンコードを行う際の処理(再送信のデコード・エンコード)について詳しく説明する。
地上デジタル復調部100−1は、この物理チャンネルのうち、一つの番組を構成するセグメントをデコードして、MPEG2の映像データを復号した映像信号105−1と、MPEG2AAC(アドバンスド・オーディオ・コーデック)等を復号した音声信号106−1と、音声がステレオ放送や2カ国語放送や5.1チャンネル音声放送等のどの音声形式であるかを示す制御信号107−1とを復号する。
映像信号105−1は、ビデオ変調部1610−1により、VSB−AM変調される。
音声信号106−1は、制御信号107−1に従い、オーディオ変調部1620−1により、モノラル音声、ステレオ音声、二カ国語音声のいずれかにFM変調される。
モノラル音声に変調する場合は、構内の端末(テレビジョン受信機)がモノラル音声対応のものであった場合に好適である。このモノラル音声への変調については、制御部150により設定可能である。
ミックスダウンの方式についても、制御部150により設定可能である。
このダウンミックスの形式は、通常の左右信号のみの場合と、ドルビーサラウンド(登録商標)等の各種サラウンド形式に変換する場合が選択可能である。また、二カ国語音声の場合は、主音声と副音声等のどの音声信号を出力するかを選択することも可能である。
これら音声信号の処理は、既存の技術を使って実施できる。
しかし、シリコン・ゲルマニウム、ガリウム・ヒ素、カーボン・ナノチューブ半導体等の高周波で駆動が可能な素子を用いて、複数の物理チャンネルを同時にデコードするように構成することもできる。
ここで、チャンネル割り当て・チャンネル情報送信処理について、より詳しく説明する。
地上デジタル放送は放送開始から間もないため、放送設備の増強等によりチャンネル変更が頻繁に行われることがある。よって、従来の再送信装置を用いて地上デジタル放送の再送信を行うと、そのたびに告知の必要が生じるという問題があった。
この設定を、既存の放送信号を取得する既存放送検出処理と、地上デジタル放送のチャンネル情報の取得・送信処理と、設定チャンネル変更処理により実現する。
これらの処理を、チャンネル割り当て・チャンネル情報送信処理とする。
この処理は、制御部150が内蔵する記憶部のROM等に記憶されたプログラム等の指示に従い、各部のハードウェア資源を用いて実行される。
まず、ステップS101において、制御部150は、既存放送検出処理を行う。
既存放送の検出は、事前設定方式と、SIデータ方式と、検波方式の3つの方法を併用して行う。
この事前設定方式では、再送信装置Xの制御部150のROMやフラッシュメモリに記憶された設定プログラムによりチャンネルを設定する。この際に、出力端子に端末を接続するか、再送信装置Xの液晶ディスプレイ等の表示装置を参照しつつ、図示しないリモコン等の入力手段を用いて行うのが好適である。
上述のように、制御部150は、地上デジタル復調部位100−1〜100−nが受信した各地上デジタル放送のTSデータより、SIデータを取得している。
SIデータには、NIT(Network Information Table)と呼ばれるデータが含まれている。このNITには、チャンネル番号と変調方式等の情報が含まれている。
SIデータ方式では、制御部150は、このNITを用いて、各チャンネルの情報を取得して設定する。
この検波方式を実現するために、空き帯域検出部130は、分配器305により分配された電波(RF)の入力信号から、空き帯域と検出された帯域の電波を検波する。この検波した空き帯域と検出された帯域の情報を制御部150に送信する。
制御部150は、検出された空き帯域に、アナログ放送で再送信するチャンネルを設定する。
この空き帯域としては、既存のNTSCのアナログ放送の周波数帯で使用されているVHF帯とUHF帯が使用可能である。
しかし、本発明の実施の形態に掛かる再送信装置Xでは、このようにテレビジョン放送でVHF帯が使用できなくなった場合でも、VHF帯にチャンネルを設定することができる。
これは、再送信装置Xは、構内放送に用いる装置のため、電波が漏れる心配が少ないためである。
逆に、電波の漏洩が心配の場合は、上述の1.事前設定方式により、VHF帯を使用しないように設定することもできる。
次に、制御部150は、ステップS102において、チャンネル情報取得・送信処理を行う。
具体的には、SIデータから、放送局名や放送番組内容等の地上デジタルのチャンネル情報の文字データと、PNG(Portable Network Graphics)ファイル等である放送局ロゴの画像データ等を取得する。
SIデータは、上述のようにService Informationデータの略で、MPEG2−TSデータ中に配置されたサービス内容が記載されるデータであり、EPGを作成する基ともなるデータである。
実際のチャンネル情報の抽出においては、SIデータのうち、SDT(Service Description Table)、CDT(Common Data Table)、EIT(Event Information Table)に含まれる情報を使用する。
このため、制御部150は、地上デジタル復調部100−1〜100−nが復調した複数の物理チャンネルから、同時にこのチャンネル情報を取得することができる。
また、所定の時間、例えば数分ごとに、地上デジタル復調部100−1〜100−nのうちいずれかの復調部からSIデータを取得することもできる。
たとえば、この時間としては、1日に1回のみ朝5時に取得するといった場合や、毎日1時間おきに取得するといった場合等が考えられる。
このチャンネル情報の画像の生成は、制御部150の指示(コマンド)により、チャンネル情報と、アナログ放送の周波数帯に設定されたチャンネルの情報を基に生成することができる。
この一覧表示により、地上デジタル放送のどのチャンネルが、どのアナログ放送のチャンネルに割り当てられてるのか、簡便に確認できるという効果が得られる。すなわち、視聴者が各端末(テレビジョン放送受信機)のチャンネルを変更する際に、そのチャンネルの説明が書かれたパンフレット等を見る必要がない。
また、各放送番組の映像を、上述のチャンネル情報ともに、所定時間ごとに順に全画面表示するようにすることもできる。
次に、制御部150は、設定チャンネル変更処理を行う。
この処理のために、制御部150は、デジタル放送の各チャンネルのSIデータに含まれるSDTT(Software Download Trigger Table)より、デジタル放送のチャンネル変更期日を取得して、記憶部に記憶しておく。
制御部150は、この記憶されたチャンネル変更期日に、上述の既存放送検出処理を行う。すなわち、空き帯域検出部130検知した空き帯域に、アナログ放送帯域の再送信のチャンネルを変更して設定する。
なお、デジタル放送のチャンネルの変更を所定の期間(たとえば、1日おき)で検出して、同様の処理を行うようにすることもできる。
上述したように、地上アナログ放送から地上デジタル放送への変換は過渡期にあり、構内用の再送信装置においても、アナログ放送用の受信端末しかない場合と、アナログ放送の端末に加えて地上デジタル放送用の受信端末がある場合の両方に対応する必要がある。この地上デジタル放送に対応するためのパススルー処理について詳しく説明する。
従来技術である図6の構成を参照すると、単純に、アンテナの出力を入力端子201につなぎ、デジタル送信の信号のみを抽出して、再変調した出力信号を出力端子401から受信系統の先頭につなぎ込んだ場合、デジタル放送の電波はほとんど減衰してしまうため、デジタル放送を受信することは不可能となる。
よって、デジタル放送についても、再放送されるアナログ放送と並立して視聴することができるようにするためには、上述の従来の再送信装置の他に、分配装置やフィルタ装置等を用意しなくてはならない。
さらに、この入力信号のうち、分配器300、305で分配された一部について、既存の放送(デジタル放送の電波と、アナログ放送の電波)をパス(通過)させる回路である、既存放送通過フィルタ190を備えている。
これにより、既存の放送(デジタル放送又はアナログ放送)を受信している端末の視聴者にも影響を与えない。
一方、上述したように、デジタル放送受信を行う術を持たない視聴者に対し、アナログ放送受信装置で、デジタル放送のコンテンツを受信できるよう、各コンテンツをVSB−AM変調器で変調して出力することができる。
まず、アナログ放送のチャンネルとして再送信したチャンネルは、通常のチャンネルと違い、その施設特有のチャンネル設定となる。
よって、新聞等に記載されるTV番組表などを参照しても、どのチャンネルを設定するか不明である。
そこで、従来の技術を用いて地上デジタル放送をアナログ放送に変換して再送信すると、アナログ端末のどのチャンネルがどの地上デジタルのチャンネルに対応しているのかについて、告知しなければならないという問題があった。
従来は、この再送信による番組供給を行う際の再送信に係るチャンネルの情報は、放送とは別の媒体を用い、視聴者に告知するしかなかった。
この場合、従来の再送信装置を用いて地上デジタル放送の再送信を行うと仮定すると、そのたびに告知の必要が生じるという問題があった。
加えて、アナログ放送で再送信する場合に、空いた帯域に動的にチャンネルを設定するということもできなかった。
このため、単純に、従来技術1のデジタル放送により作成されたEPG情報を基に、アナログ放送で再送信するチャンネルを設定することはできなかった。
このため、切替の過渡期においては、従来の再送信装置を用いて、単純に地上デジタル放送をアナログ放送へ変換して放送するという方式では、既存のアナログチャンネルに妨害を与える可能性があり、問題が生じる。
よって、アナログ放送用の受信端末しかない場合と、地上デジタル放送用の受信端末がある場合の両方に対応する必要があった。
すなわち、本発明の実施の形態に係る空き帯域検出部130とチャンネル情報受信多重部110により、変化する帯域にチャンネルを動的に割り当てることができ、アナログ放送用の受信端末しかない場合と、地上デジタル放送用の受信端末がある場合の両方に対応することが可能となる。
また、再送信に使うアナログ放送の帯域を、受信状況(受信チャンネル)が変更になった度に検知して、自動で設定を変えることが可能である。
さらに、再送信のチャンネル情報を1画面で視聴者に提供することが可能である。すなわち、端末の視聴者が容易にTVのチャンネルを選択する為に、デジタル受信番組情報と、送信チャンネルを視聴者に提供することができる。
すなわち、現在割り当てられているアナログ放送のチャンネルを確認して、すぐに所望のチャンネルを視聴することができる。
地上デジタルのチャンネルが変更された場合でも、チャンネル情報のチャンネルを視聴することで、すぐに変更されたチャンネルを知ることができるためである。
これによって、構内放送における視聴者の操作性がよくなるという効果が得られる。
すなわち、チャンネル情報を視聴者にアナログ放送のチャンネルで送信して提供することで、チャンネルが変更されても、この変更について施設の管理者が紙媒体等で告知する必要はない。たとえば、ホテルの客室に備えるパンフレットを、チャンネル変更の度に、全客室の分、印刷しなくてもよい。
これらの効果により、地上デジタル放送のアナログ放送への再送信に係るコストを最小限に抑えることが可能になる。
このため、アナログとデジタルの混在した環境では、アンテナから別系統の混合器を用いてデジタル放送と再送信装置の出力電波を混合する必要があった。
しかしながら、この場合は、受信チャンネル変更時には、既存の放送に影響を与えないよう、メンテナンス要員が再送信する際のチャンネルを再設定する必要があった。
これにより、地上デジタル放送のチャンネル変更時でも、その変更されたチャンネルの帯域に影響を与えないよう、自動でアナログ再送信帯域のチャンネルを変更することができる。
また、本発明はパススルー処理を行うことで、既存の放送については、特に設定を変更することなく、そのまま同様に伝送することができるという効果が得られる。
たとえば、病院や学校やホテル等で、予算の関係で全てのアナログ放送の受信機の更新ができないといった場合に適用することができる。
また、更新された既存のデジタル放送を受信可能なテレビジョン受信機は、構内に配信されているRF線を接続するだけでデジタル放送が受信可能になる。
すなわち、将来、アナログ放送の受信端末が地上デジタル放送受信可能な端末に更新された際には、順次、デジタル放送に移行することが可能となるという効果が得られる。
次に、本発明の実施の形態に係る再送信装置Xを、サーバ・クライアントシステムとして用いる場合について説明する。
2011年の地上デジタル放送への完全移行にあたり、視聴者であるユーザーにとっては新受信機の購入などの金銭的負担が生じるという問題がある。
このような中、CSチューナー(「スカパー!」)や携帯電話のような製品は、製品の購入価格を抑える代わりに、購入後に発生する受信料や通話料等で回収を図ることが可能な収益構造となっている。
地上デジタル放送においても、この無料放送の仕組みは踏襲され、契約も必要ない。このため、CSチューナーや携帯電話のような、利用者から受信料や通話料で回収を行う収益モデルを構築することはできない。
しかし、これらの方法では、単一の宣伝機会しか得られないため、宣伝対費用の効果を鑑みると、大きなスポンサー料を得ることは難しい。
この目的のために、本発明の実施の形態に係る再送信装置Xを用いることが可能である。
この入力端子202は、再送信装置Xを拡張するときに用いると好適である。
また、さらに、サーバからの構内放送用の広告等のコンテンツを直接受信して、制御部150によりアナログ放送の帯域のチャンネルに再送信するように設定することが可能である。
この場合のサーバ・クライアントシステムについて、図5を参照してさらに詳しく説明する。
図5を参照すると、このサーバ・クライアントシステムとしては、サーバ10と、再送信装置Xの入力端子202のLAN端子等とが、ネットワーク5で接続されている。すなわち、再送信装置Xは、クライアントとなる。
再送信装置Xは、サーバ10から広告コンテンツ等を受信し、再送信装置Xに接続された複数のアナログ放送のテレビジョン受信機に情報を送信する。
また、サーバ10は、HDD等の記憶部を備えたPC/AT互換機や、磁気テープ等の記憶部を備えたコンテンツ送信サーバの専用機等である。
受信された広告等のコンテンツは、地上デジタル放送の電波やTSデータ形式、又は広告用のjpgやPNG等の画像データと音声データであることが好適である。
これらの広告等のコンテンツは、外部信号変調部180が変調する。その上で、アナログ放送帯の出力信号に含めることができる。
これにより、広告等の収入が必要な視聴者と、それ以外の視聴者を選別することが可能になる。
たとえば、月々、一定の費用を再送信装置の提供者に支払う視聴者に対しては、広告表示を免除する等の構成が可能になる。
また、視聴者の使用方法によっては、強制的に広告コンテンツを提供するようにすることも可能である。この場合は、例えば、所定の時間、必ず、再送信する特定のチャンネルや、あるいはすべてのチャンネルに広告コンテンツを送信するといったことも可能である。
これにより、地上デジタル放送への転換を促進することが可能になるという効果が得られる。
10 サーバ
100−1〜100−n、101−1〜101−n 地上デジタル復調部
105−1 映像信号
106−1 音声信号
107−1 制御信号
110 チャンネル情報受信多重部
130 空き帯域検出部
150 制御部
160−1〜160−n、161−1〜161−n VSB−AM変調部
170 チャンネル情報変調部
180 外部信号変調部
190 既存放送通過フィルタ
200、201、202 入力端子
210、211、220、230、231 増幅器
300、305、310、311 分配器
320、321、330 混合器
400、401 出力端子
1610−1 ビデオ変調部
1620−1 オーディオ変調部
X 再送信装置
Claims (1)
- デジタル放送をアナログ放送の周波数帯に変換して再送信する再送信装置であって、
既存の放送電波の空き帯域を検出する空き帯域検出手段と、
前記既存の放送電波から、地上デジタル放送を復調する復調手段と、
復調されたデータから、放送局や番組の情報であるSIデータを取得するSIデータ取得手段と、
前記空き帯域から、再送信するアナログ放送の帯域の出力チャンネルを設定するチャンネル設定手段と、
前記放送局や番組の情報と設定された前記チャンネルの情報とを示すチャンネル情報の画像を生成するチャンネル情報画像生成手段と、
前記復調された地上デジタル放送の映像と、前記チャンネル情報画像とを、アナログ放送の周波数帯に変調するアナログ放送変調手段と、
前記デジタル放送のチャンネルが変更されたのを検知して、前記出力チャンネルを変更するチャンネル変更手段と、
既存の放送電波を通過させて出力信号と合成するパススルー手段とを備える
ことを特徴とする再送信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008000404A JP5139089B2 (ja) | 2008-01-07 | 2008-01-07 | 再送信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008000404A JP5139089B2 (ja) | 2008-01-07 | 2008-01-07 | 再送信装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009164872A JP2009164872A (ja) | 2009-07-23 |
JP5139089B2 true JP5139089B2 (ja) | 2013-02-06 |
Family
ID=40966964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008000404A Active JP5139089B2 (ja) | 2008-01-07 | 2008-01-07 | 再送信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5139089B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5434097B2 (ja) * | 2009-01-29 | 2014-03-05 | 日本電気株式会社 | 携帯端末装置、携帯端末装置における放送番組の視聴制御方法および視聴制御プログラム、ならびに視聴制御システム |
JP6120700B2 (ja) * | 2013-06-28 | 2017-04-26 | 日本放送協会 | 送信装置及び受信装置 |
JP6377429B2 (ja) * | 2014-06-24 | 2018-08-22 | マスプロ電工株式会社 | デジタル変調器及び自主放送システム |
JP2016092702A (ja) * | 2014-11-08 | 2016-05-23 | ミハル通信株式会社 | 放送信号多重化装置および放送信号多重化方法 |
-
2008
- 2008-01-07 JP JP2008000404A patent/JP5139089B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009164872A (ja) | 2009-07-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102119528B (zh) | 用于跨越多个数字广播信道的多个服务的数据更新的信道跳跃方案 | |
JP5139089B2 (ja) | 再送信装置 | |
US11949940B2 (en) | Broadcast receiving apparatus and display control method | |
US20230353266A1 (en) | Broadcast receiving apparatus and method of processing transmission waves | |
JP2008061077A (ja) | Ip信号変換装置 | |
WO2011105569A1 (ja) | 多重化装置、エンコーダ、デジタル変調器及び自主放送システム | |
JP2009111765A (ja) | デジタル放送の受信装置および受信制御方法、デジタル放送送信装置 | |
KR100691121B1 (ko) | 방송매체 정보의 설정장치 및 방법과, 방송매체 정보의 판단방법 | |
JP4880843B2 (ja) | 受信装置およびその制御方法 | |
JPH11317715A (ja) | デ―タ送受信システム及びこれに使用するデ―タ送信装置とデ―タ受信装置 | |
JP2002077837A (ja) | データ放送番組送出方法およびデータ放送受信装置 | |
JP5722655B2 (ja) | マルチチャネル放送システム | |
WO2018123093A1 (ja) | 送受信システム、送信装置、及び送受信方法 | |
JP4189017B2 (ja) | 放送システム及び受信装置 | |
JP2021083027A (ja) | 表示制御方法 | |
JP4613446B2 (ja) | 放送データ配信システム | |
JP4041116B2 (ja) | デジタル放送受信装置 | |
JPH11284963A (ja) | 放送波に関する情報供給方法と放送波を受信する受信装置 | |
KR101572266B1 (ko) | 방송 수신 방법 및 장치, 그를 이용한 방송 시스템 | |
KR101616571B1 (ko) | 방송 수신 방법 및 장치 | |
JP2009005132A (ja) | 情報処理装置および録画予約処理方法、ならびに情報処理システム | |
JP2002010161A (ja) | ディジタル放送受信装置 | |
KR101529316B1 (ko) | 방송 서비스 제공 방법 및 시스템 | |
KR101102897B1 (ko) | 디지털 방송을 위한 연동형 데이터 방송 기반의 멀티 오디오 서비스장치 및 서비스방법 | |
JP2021087045A (ja) | 表示制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121017 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121023 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121115 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5139089 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |