JP5138768B2 - マルチポート増幅器の調整 - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は、マルチポート増幅器(MPA)の調整に関し、特に、MPAにおける個別の増幅器間の位相及び利得関係を調節してMPAの出力ポート間の信号絶縁を最適化することに関する。
MPAは、衛星通信に用いられる公知の電力増幅装置であり、1GHzを超えるマイクロ波周波数で動作し、1.5乃至2.6GHz範囲の周波数のL及びS帯域並びに12乃至20GHz領域の周波数のKu及びKa帯域等を網羅し得る。
MPAには、N個の同等な増幅器ユニット(TWT又はソリッドステート)が並列に含まれ、各々電力Pを有し、これにより各入力信号は、各増幅器によって増幅され、各出力信号の電力がN倍に増大してP×Nになる。1つの入力ポートの入力信号が対応する出力ポートに送られるように、N個の入力ポート及びN個の出力ポートを設ける。入力ポートは、周辺状況にふさわしいいずれか都合のよい伝送線路技術、例えば、マイクロストリップ、ストリップ線路、同軸ケーブル、又は導波管で実現し得る低電力入力ネットワーク(INET)によって増幅器ユニットに接続される。出力ポートは、低損失伝送線路技術を通常用いて実現する高電力出力ネットワーク(ONET)によって、増幅器ユニットに接続される。ONETは、数学的にINETの逆数であるため、第n入力に供給された信号は、第n出力に送られる。各ネットワークには、アレイ状の信号分割導波管装置が含まれる。バトラーマトリクス(Butler_matrix)、即ち、適切な混成回路装置を含むネットワークは、都合のよい利得及び移相特性を有することから、通常、信号分割に用いられる。ある種の混成回路は、2入力及び2出力を含む4ポート信号分割装置であり、移相が選択的に90°である。この位相差は、ネットワークの絶縁特性を改善するために活用し得る。しかしながら、180°位相差を有する他の混成回路や他の信号分離装置を用いてもよい。
本発明は、特に、Ku又はKa帯域で動作する広帯域マルチビームペイロードにおいて使用し得る8ポートMPAに関して論じる。これらには、通常、定義した領域に最大100又はそれ以上の連続組の狭ビームを提供するビーム毎単一給電(SFB)設計を用いる。MPAは、ビームへの電力配分において潜在的に高い自由度を提供することから、SFBの魅力的な解決策である。MPAは、L及びS帯域ではうまく適用されてきたが、波長が桁違いに短いKu及びKa帯域では、極めて困難な問題を提示している。本発明者らは、MPA性能に対する不整合の影響を調査し、特に、絶縁に関して、これらの影響を緩和し得る特徴を特定する。
MPAは、長い間、マルチビーム衛星ペイロードに用いるためのものと見なされてきた。エガミ(S.Egami)及びカワイ(M.Kawai)、「適応マルチビームシステム概念」、通信の選択領域に関するIEEE機関紙、SAC5巻、4号、1987年5月を参照されたい。MPAは、L帯域での使用が成功を収めている。マリソン(M.Mallison)、ギル(R.Gill)、カーティス(S.Curtis)、マンク(R.Manku)、「高データ速度の広帯域全地球的エリアネットワークをサポートするマルチビーム衛星用高度ペイロード」、AIAA、第23回国際通信衛星システム会議、ローマ、2005年9月を参照されたい。また、S帯域でも成功を収めている。本来、移動体サービス向けであるが、タナカ(M.Tanaka)及びヤマモト(K.Yamamoto)、「N−STAR通信ペイロードにおける新技術」、AIAA、第17回国際通信衛星システム会議、横浜、1998年2月を参照されたい。
最近では、マルチビーム衛星を介したインターネット接続及びHDTV等の広帯域サービス提供への関心が高まり、Ku及びKa帯域におけるMPAの提供に注目が集まっている。クラマス(R.Kuramasu)、アラキ(T.Araki)、シマダ(M.Shimada)、トミタ(E.Tomita)、サトウ(T.Satoh)、クロダ(T.Kuroda)、ヤジマ(M.Yajima、マエダ(T.Maeda)、ムカイ(T.Mukai)、「広帯域インターネットワーキング技術試験及び実演衛星(WINDS)」、AIAA、第20回国際通信衛星システム会議、モントリオール、2002年5月を参照されたい。また、アナカベ(A.Anakabe)、マレット(A.Mallet)、ギザード(F.Gizard)、ラポルテ(C.Laporte)、ロバート(T.Robert)、ブーランジェ(C.Boulanger)、ソンブリン(J.Sombrin)、ラピエール(L.Lapierre)、バレット・ダ・ロカ(P.Barretto−Da−Rocha)、フリコット(P.Frichot)、コロミナ(F.Coromina)、コランテス(J.Collantes)、「宇宙通信動作のためのKa帯域マルチポート増幅器特性」、第6回国際真空電子工学会議、ノールトウェイク、オランダ、2005年4月を参照されたい。
最も効率的なマルチビームペイロードは、通常、3本又は4本のアンテナを用いて、一定の組の連続ビームを生成するビーム毎単一給電(SFB)構成である。これらのビームは、高水準の周波数再利用、例えば、4周波数「色」再利用方式を用いる。SFBの本質的に不利な点は、柔軟性の欠如、特に、ビームへの電力配分である。MPAを適用すると、この柔軟性が提供され、容量(伝送電力)が到達範囲領域の需要の動的変化に追い付けるようにすることによって、この構成の実用性が大幅に強化される。MPAは、広帯域可変帯域幅トランスポンダに用いて、各ビームに帯域幅だけでなく電力を柔軟に割当てることができ、各場合において最適なリンク性能を保証する。可変帯域幅は、アナログ又はデジタル信号処理のいずれかを用いて提供し得る。
本質的に、MPAは、2(N=1、2、等)個の信号入力を有する入力バトラーマトリクス又は適切な混成回路ネットワークを含んでおり、また、これらの入力の各々に同じ数(2)の増幅器への接続を等しく提供する。増幅器の出力は、他のバトラーマトリクス又は入力ネットワークの構成と鏡像関係にある混成回路の集合体であって、増幅器出力を再合成して同一であるが増幅された元の組の信号にする混成回路の集合体に供給される。MPAの大きな利点は、各入力ポートに各増幅器への接続を等しく提供する際、各ポートで利用できる接続可能な電力は、各個別増幅器の電力をPとすると、2×Pとなることである。従って、MPAは、高い自由度を具現化し、2個の入力間で動的に極めて柔軟に共有し得る広範囲の出力電力を提供する。
Ku及びKa帯域MPAを提供する際の本質的な課題は、対象周波数(Ku帯域の12GHz、Ka帯域の20GHz)における増幅器と他のユニットとの間の位相及び振幅追従の問題、並びにポート間絶縁性能に対するこの追従の影響の問題(所謂、クロストーク問題)である。
MPA性能への振幅/位相の不整合の影響は、詳細に調査され、不整合の影響を緩和し得る設計特徴/セットアップが、特に、絶縁に関して見つかっている。式及び信号フロー図は、マルチビームペイロード用にMPAがどのように最適化され、同じビーム「色」のポート間に最良の絶縁を提供し得るか示す。この解析は、特に、専ら混成回路で構成されるINET及びONETを用いた8ポートのMPAを参照するが、これは、一般的に最も関心の高い構成である。しかしながら、MPAの対称的性質及び拡張性のために、解析の論拠は、一般的に、任意の次数に及びバトラーマトリクスINET/ONETを具現化する方式に適用可能である。現在、4及び8ポートMPAが、使用されている。ポートが16以上を超えるMPAは、本発明はMPAが複雑になるほど価値を増すが、設計の複雑さのために好まれないことがある。
本発明の第1態様により、マルチポート増幅器の調整方法を提供する。マルチポート増幅器には、並列に配置した偶数個の電力増幅器であって、各増幅器が他の1つの増幅器と対になる電力増幅器と、一連の入力ポート及び一連の出力ポートであって、入力ポートは、信号分割ネットワークによって増幅器に接続され、出力ポートは、信号合成ネットワークによって増幅器に接続される一連の入力ポート及び一連の出力ポートと、が含まれる。これによって、任意の所定入力ポートの入力信号は、全ての増幅器によって増幅され、そして、再合成されて所定出力ポートの出力信号になる。本方法には、各増幅器の信号位相及び利得をその対の増幅器の信号位相及び利得に整合する段階であって、対でない増幅器間の前記整合より更に厳しく整合する段階が含まれる。
衛星での使用及び他の通信用途の場合、電力増幅器は、通常、マイクロ波電力増幅器である。
従来の調整は、全ての増幅器を同程度の精度で整合する段階を伴うものであり、また、所定入力ポートに要求される同じ絶縁が、全出力ポートにおいて達成されるまで、各増幅器の利得及び位相調節を伴う反復プロセスである。このことは、各反復において、各入力ポートが順次励起する状態で全出力ポートの位相及び利得値を測定する段階(即ち、8ポートMPAの場合、各反復において合計2×8×8測定(位相及び利得))を伴う。更に、調整には、周囲の高温及び低温での要求性能を保証するなどの多くの段階があり得る。従って、幾つかのポートにおける絶縁要件を低減し、それに応じて増幅器調整を軽減するMPAの何らかの構成により、時間及びコストが大幅に節減される。
本発明の方法は、増幅器及び混成回路の部分的な整合だけを必要とし、実際そうであるが、調整時間の効率が、20乃至30%改善されている可能性があると推定されている。
各増幅器をその対の増幅器に整合する前記段階は、好適には、互いに隣接した対の増幅器を整合する前記段階によって実行される。
これら各HPA対は、それらの関連する混成回路と共に、好適には、自己完結型のユニットとして、また、好適には、各ユニット用の共通電源と共に、一体化される。
信号分割及び信号合成ネットワーク各々には、一連の信号分割及び信号合成混成回路をそれぞれ含むことができ、また、互いに隣接した対の増幅器を整合する前記段階には、更に、前記各対の増幅器に最も近い接続のそれぞれの入出力混成回路の信号位相及び挿入損失を整合する段階を含む。
各増幅器対が、隣接増幅器対である場合、その対及びそれに最も近い接続のそれぞれの入出力混成回路には、共通電源を有する自己完結型組立体を含み得る。
各増幅器をその対の増幅器に整合する前記段階は、前記対の1つおきの増幅器を整合する段階によって実行し得る。この場合、対の1つおきの増幅器を整合する前記段階には、更に、各対の増幅器に最も近い及び次に近い接続双方のそれぞれの入出力混成回路の信号位相及び挿入損失を整合する段階を含み得る。
各増幅器をその対の増幅器に整合する段階は、更に、4番目毎に対の増幅器を整合する段階によって実行し得る。これが行われ、また、信号分割及び信号合成ネットワークの各々に一連の信号分割及び信号合成混成回路がそれぞれ含まれる場合、対の増幅器を整合する段階には、更に、各対の増幅器に最も近く、2番目に近く、及び3番目に近い接続のそれぞれの入出力混成回路の信号位相及び挿入損失を整合する段階を含み得る。
各増幅器の信号位相及び利得をその対の増幅器の信号位相及び利得に整合する段階を実行して、ほぼ10乃至15度の信号位相及び1.0乃至2dBの利得の範囲内にすることができ、更に厳密には、ほぼ7乃至10度の信号位相及び0.7乃至1.0dBの利得の範囲内に、更により厳密には、ほぼ5乃至7度の信号位相及び0.5乃至0.7dBの利得の範囲内にすることができるが、或る状況で更に良い整合が必要な場合、実質的に5度より小さい信号位相及び0.5dBより小さい利得の範囲内の整合が得られる。これは、前の3つの範囲の更に緩い整合を得るより時間はかかるが、常に、狭い範囲で整合するのは対の増幅器だけであり、また、多くの場合、対でない増幅器は、それらの製造時の状態から調節を全く必要としないことを認識されるであろう。従って、前記対でない増幅器を整合する段階は、実質的に15乃至20度の信号位相及び1.5乃至2.5dBの利得の間で実行し得る。
混成回路は、少なくともほぼ10度の信号位相及び1dBの挿入損失に全て整合し得る。
混成回路出力ポート間の90度の位相差からのずれは、少なくとも実質的に5度に設定することができ、また、混成回路入出力ポート間の挿入損失は、少なくとも実質的に0.3dBに設定することができる。
隣接対の各増幅器間を少なくとも10度の信号位相及び1.0dBに整合する段階は、4周波数色再利用で動作するSFB構成に最小24dBの絶縁を提供する。少なくとも7度の信号位相及び0.7dBの場合、同じ構成では、経年変化及び熱変動に備えるためのマージン2dBと共に26dBの絶縁を提供する。これより狭い範囲の整合は、例えば、少なくとも5度の信号位相及び0.5dBへの整合は、4色再利用及び電力が大幅に異なる搬送波で動作するSFB構成等では好適なことがある。しかしもちろん、実現するのは、更に困難であり、また従って、更に費用がかかる。
良い整合は、更に、異なる色のポート間の許容可能な絶縁及び許容可能な合成効率を保証するために、隣接しないHPA間にも必要であるが、同じ色のポート間の絶縁と同じ程度でなくてよい。絶縁評価及び合成効率を提供する研究例を提示する。これらは、MPAシミュレーションを通して確認する。
(4ポート以上を備えたMPAの場合)対の1つおきの増幅器の整合を、(8ポート以上を備えたMPAの場合)4番目毎の増幅器の整合を、(16ポート以上を備えたMPAの場合)8番目毎の増幅器の整合を適用し、以降同様に適用する。また、この整合は、対でない増幅器間の整合より更に厳密なものとなる。
本発明の第2態様により、マルチポート増幅器を提供する。マルチポート増幅器には、並列に配置した偶数個の電力増幅器であって、各増幅器が他の増幅器と対になる電力増幅器と、一連の入力ポート及び一連の出力ポートであって、入力ポートが、信号分割ネットワークによって増幅器に接続され、出力ポートは、信号合成ネットワークによって増幅器に接続される一連の入力ポート及び一連の出力ポートと、が含まれる。これによって、任意の所定入力ポートの入力信号が、全ての増幅器によって増幅され、そして、再合成されて所定出力ポートの出力信号になる。マルチポート増幅器は、本発明の第1態様の方法により調整する。
信号分割及び合成ネットワークには、各々、8×8バトラーマトリクスを含み得る。
信号分割ネットワークは、他の選択肢として、信号合成ネットワークが一連の信号合成混成回路を含む状態で、一連の信号分割混成回路を含み得る。
マルチポート増幅器には、8ポートを含むことができ、また、信号分割及び合成ネットワークには、混成回路間移相器の無いバトラーマトリクスと等価な3列の混成回路を各々含み得る。最初の4つの入力ポートは、異なる非重複周波数帯に各々接続してよく、第2の4つの入力ポートは、同じ4つの周波数帯の内の1つに各々接続してよい。
他の一実施形態において、最初の4つの入力ポートは、2つの異なる非重複周波数帯に交互に接続し、また、第2の4つの入力ポートは、2つの異なる非重複周波数帯に各々接続するが、このとき第1組の4つの入力ポート用の2つの周波数帯は、第2組のものと異なる。
更に他の一実施形態において、対の隣接入力ポートは、同じ周波数帯域に接続するが、各対は、4つの異なる非重複周波数帯域の内の1つに接続する。
各出力ポートは、ビーム毎単一給電式マルチビームアンテナのそれぞれのアンテナ給電線に接続することができ、これによって、定義した周波数再利用パターンに基づく周波数で一組のビームを形成する。
本明細書に提示した絶縁解析により、マルチビーム周波数再利用方式における最適な絶縁のための出力ポート選択が可能になり、また、IM解析は、IM干渉を最小にするために入力ポートへの周波数配分を支援する。
混成回路及び移相器の双方を具現するバトラーマトリクスよりもむしろ、専ら混成回路から構築したINET及びONETを用いる8ポートMPAを表す図。 本発明に用いられる混成回路を表す図。 8ポートMPAにおける信号フロー図であって、整合済み隣接対の増幅器のヌル信号点を示す図。 MPAにおける他の選択肢としての信号フロー図であって、対の1つおきの増幅器を整合するための他の選択肢としてのヌル信号点を示す図。 MPAにおける他の選択肢としての信号フロー図であって、4番目毎の増幅器を整合するための他の選択肢としてのヌル信号点を示す図。 MPAにおける信号フロー図であって、全増幅器を整合するために、信号の強め合う加算を示す図。 各出力における絶縁の定義において重要なMPA装置を要約する表。 8ポートMPAの3搬送波3次相互変調積の出力ポートを示す表。
次に、図面を参照して例を挙げて本発明について述べる。
8ポートMPAの図を図1に示す。それには、4つの入力混成回路の3列の組と、一列の8個の増幅器と、4つの出力混成回路の3列の組と、が含まれる。
混成回路要素(入力又は出力混成回路)の定義を図2に与える。入出力信号、即ちp及びp並びにq及びqは、複素数と仮定する。混成回路の伝達関数は、従って、次式で表される。
Figure 0005138768
上式において、C11、C12、C21、C22は、全て不変複素係数であり、次式で表し得る。
Figure 0005138768
理想的には、完全混成回路の場合、全てr=1/√2及び全てθ=0であり、伝達行列は、次式となる。
Figure 0005138768
実用的な混成回路の場合、r及びθは、理想値から外れる。偏差が小さい(√2/r<0.2dB、θ<10°)場合、以下の近似式を作ることができる。
Figure 0005138768
Figure 0005138768
上式において、αは、全ての入力又は出力混成回路に共通の損失係数(混成回路が導波管の中にあるか同軸ケーブルの中にあるか等に応じて、0.2dBから0.7dBの間)であり、σ及びθは、それぞれ公称値からの振幅及び位相偏差である(振幅及び位相についてそれぞれ公称値=1.0及び0°)。
解析時、増幅器は、複素利得Gについて完全に線形であると仮定し、次の関数で表す。
Figure 0005138768
上述したように、また、MPAトランスポンダにおいて理想的には、全ての増幅器は、整合されて同じ値のG及びΦを有する。しかしながら、実用的な増幅器の場合、或る平均利得及び移相値G及びΦをそれぞれ基準にして偏差Δ及びδが存在する。偏差が小さい場合(Δ<0.5dB、δ<10°)、利得関数は、次式で表し得る。
Figure 0005138768
MPAの総伝達行列は、次式で与えられる。
Figure 0005138768
上式において、t、x、及びyは、図1に示した第1、第2、及び第3入力混成回路列の伝達行列(全合成伝達関数Ω)であり、t’、x’、及びy’は、対応する出力混成回路列の伝達行列(全合成伝達関数Γ)である。
入力混成回路各列の行列表現を以下に示す。混成回路伝達係数の添え字は、図1に示す混成回路の文字名称に対応する。
Figure 0005138768
出力混成回路組の行列表現を以下に示す。
Figure 0005138768
理想混成回路の場合、即ち、全てC11、C22=1/√2、及び全てC12、C21=j/√2であり、また、利得1で移相ゼロの増幅器を仮定すると、全伝達行列は、式(11)で与えられる。
Figure 0005138768
従って、q1=−jp8、q2=−jp7等である。
11、C22、C12、C21、及びAの実際の値を仮定すると、Φの完全行列表現は、数学的に扱いにくくなる。MPA伝達関数の具体的な特性を示すために、この行列からの要素の選択を以下に示す。これらは、全てI/Pポート1に関するが、式の選択によって示した一般的な特性は、任意の他のI/Pポートに同様に適用可能である。
Figure 0005138768
Figure 0005138768
Figure 0005138768
Figure 0005138768
Figure 0005138768
例えば、Φ11(式12)は、I/Pポート1の信号レベルであって、O/Pポート1に現れる信号レベルを表し、Φ51(式14)は、O/Pポート4に現れる信号レベルを表す。
理想的なシステムの場合、Φ11からΦ71は、=0(完全な絶縁)であり、Φ81=−jとなるべきである。しかしながら、実際の構成要素では、ポート間の絶縁には限界がある。
上式の検証により、以下のことが実証される。
Φ11、Φ41(示さないが、Φ31及びΦ41にも該当する):対応するO/Pポートにおける絶縁は、本発明に基づき、対の隣接増幅器(A/A、A/A、等)間において、最も内側の混成回路J、K、L、及びM並びにa、b、c、及びdの品質(O/Pポート間の挿入損失差及び90°からの偏差)を整合することによって、1次近似値まで求められる。この特性は、式12及び13の関連係数に下線を引くことにより、また、図3の信号フロー図により示す。フロー図は、隣接増幅器とそれらの関連混成回路間を整合した状態で、最も内側の出力混成回路のO/P(点S)において信号の自己相殺が起こることを示す。この効果は、例えば、ポートp1に信号入力がある増幅器対A/Aを参照して説明し得る。増幅器Aの場合、最も近い入力混成回路(L)の入力から最も近い出力混成回路(c)の出力までの相対的な移相は、Aを介した同じポート間の位相シフトより180°大きい。この位相差は、増幅器組の両側の混成回路によって生成された2つの90°シフトによってもたらされ、図示するように相殺が生じる。従って、中間及び外側混成回路の品質は、これらの場合、絶縁に深刻な影響を及ぼさない。実際、これらの場合、最良の整合及びそれによる絶縁のために、増幅器対及び関連する混成回路(例えば、混成回路L及びcを備えたA/A)は、一体型組立体として構成し得る。
Φ51(示さないが、Φ61にも該当する):これらの場合、絶縁は、対の1つおきの増幅器(A/A、A/A、等)間及び品質を整合することによって、また、最も内側及び中間の混成回路組を整合することによって本質的に決定する。対応する信号フロー図を図4に示す。これは、第1混成回路行のO/P(点S’)において信号の強め合う加算が起こり、中間行のO/P(S)において相殺が起こることを示す。また、相殺は、増幅器対のいずれかの側の混成回路による、この場合、中間列の混成回路による2×90°の移相差の導入の観点で説明し得る。例えば、対A/Aの場合、入力ポートp1に信号が印加された状態では、関連する混成回路は、「E」及び「f」である。
Φ71:この場合、絶縁は、4番目毎の増幅器(A/A、A/A、等)間及び品質を整合することによって、また、最も内側、中間、及び最も外側の混成回路の組、即ちMPAにおける全ての構成要素を整合することによって本質的に決定される。この場合、信号相殺は、図5に示すように、最も外側の混成回路のO/P(点S)において起こる。この場合、2×90°位相シフトは、最も外側の混成回路列によって導入される。例えば、対A/Aの場合、入力ポートp1に信号が印加された状態で、関連する混成回路は、「A」及び「m」である。
Φ81:これは、所望の出力と関連し、合成損失を表す。全ユニット間の整合に依存するが、絶縁と同程度に重要ではない。この場合、強め合う加算は、図6に示すように、出力ネットワーク中で(点S’において)起こる。
各O/Pにおける絶縁の定義において重要なMPA装置の概要を図7に与える。これによって、各O/Pポートについて、対応するI/Pポートの信号からの良好な絶縁を達成するために整合すべき装置を識別する。以下の凡例をこの表に適用する。
X:整合された隣接増幅器(A1/A2、A3/A4、・・・)及び整合された関連する最も内側の混成回路
Y:整合された1つおきの増幅器(A1/A3、A2/A4、・・・)並びに整合された最も内側及び中間の混成回路組
Z:整合された4番目毎の増幅器(A1/A5、A2/A6、・・・)、最も内側、中間、及び最も外側の整合された混成回路組
図7の項目「OP」は、所定I/Pポートに対応する所望のO/Pポートを示す。
ここで、絶縁は、所定出力ポートにおける望まれる信号挿入損失と望まれない信号挿入損失(任意の合成損失を含む)の比として定義され、全体的なMPA伝達行列Φの観点で次式のように定義される。
Figure 0005138768
上式において、m及びnは、それぞれ干渉信号及び所望の信号の入力ポートである。(N−n+1)は、所望の信号の出力ポートであり、Nが出力ポートの総数又はMPAの次数、この場合、8であって、また、(N−n+1)により、I/PとO/Pとの間のポート付番の入れ替わりを考慮する。
絶縁の厳密な表現は、個々の混成回路及び増幅器の性能パラメータの観点において、式(17)に定義されたように、関連する行列要素Φ(N−n+1),m及びΦ(N−n+1),nを平方した係数の比をとることによって得られる。
しかしながら、以下に提示した式は、性能パラメータのrms値に基づいており、絶縁の平均値を生成する。ここで用いる項には、混成回路の不完全性が含まれる。
平均値からの増幅器の利得及び位相偏差がそれぞれΔ及びδによって式(7)のように表され、混成回路偏差がσ及びθによって式(4)及び(5)のように表される場合、次のように仮定される。
Figure 0005138768
上式において、Nは、増幅器の数であり、MPA入力又は出力ポートの数に等しく、また、M=混成回路の数=Nlog2Nである。Δやδ等の平均値は、次式で定義される。
Figure 0005138768
式(12)から(16)までの第1次近似式に対して、8ポートMPAの平均絶縁は、デシベルで次式のように与えられることを示し得る。
Figure 0005138768
上式において、εは、増幅器及び混成回路の振幅/位相偏差のrms和である。この和に含まれる係数は、所定I/Pポートに対してどのO/Pポートを考慮しているかに依存する。これらの係数は、図7を参照して以下のように特定し得る。
Xによって示される場合、
Figure 0005138768
上式において、
Figure 0005138768
及び
Figure 0005138768
は、それぞれ、一対の隣接増幅器(A1/A2、A3/A4、等)間のrms振幅及び位相不整合であり、また、
Figure 0005138768
及び
Figure 0005138768
は、最も内側の混成回路組の品質(即ち、所定混成回路のO/Pポート間の平均挿入損失差、及びその出力ポート間の90°からの偏差)に対応する。
Yによって示される場合、
Figure 0005138768
上式において、
Figure 0005138768
及び
Figure 0005138768
は、それぞれ、1つおきの増幅器(A1/A3、A2/A4、等)間のrms振幅及び位相不整合であり、
Figure 0005138768
及び
Figure 0005138768
は、それぞれ、最も内側の組における隣接混成回路間のrms挿入損失及び位相不整合であり、また、
Figure 0005138768
及び
Figure 0005138768
は、中間の混成回路組の品質(即ち、所定混成回路のO/Pポート間の平均挿入損失差、及びその出力ポート間の90°からの偏差)に対応する。
Zによって示される場合、
Figure 0005138768
上式において、
Figure 0005138768
及び
Figure 0005138768
は、それぞれ、4番目毎の増幅器(A/A、A/A、等)間のrms振幅及び位相不整合であり、
Figure 0005138768
及び
Figure 0005138768
は、それぞれ、最も内側の組における1つおきの混成回路間のrms挿入損失及び位相不整合であり、
Figure 0005138768
及び
Figure 0005138768
は、それぞれ、中間の組における隣接混成回路間のrms挿入損失及び位相不整合であり、また、
Figure 0005138768
及び
Figure 0005138768
は、最も外側の混成回路組の品質(即ち、所定混成回路のO/Pポート間の平均挿入損失差、及びその出力ポート間の90°からの偏差)に対応する。
上式において、位相及び振幅不整合は、個々の装置の偏差としてでなく、装置間の差として表される。
第1次近似値によるMPAの合成損失(抵抗損を除く挿入損失)は、次のように示し得る。
Figure 0005138768
あまり厳密でない整合が対でない増幅器に適用された状態で、整合が対の隣接増幅器に適用される例として、以下のことが、実用的な装置性能として仮定される。
対の隣接増幅器間の整合:0.7dB及び5°
対でない増幅器間の整合:2dB及び15°
混成回路品質:O/Pポート間の差は0.3dB、90°からの偏差は5°
異なる混成回路間の整合:1dB及び10°
以下の平均絶縁が、図7に示したX、Y、及びZの3つの場合について、導かれる。
X:27dB、Y:18dB、Z:17dB、合成損失:0.30dB
従って、約10dBの改善が、対の隣接増幅器(図7においてXで示した場合)のより良い整合で得られる。従って、対の隣接増幅器は、利点として、それらの関連する最も内側の混成回路と共に一体型組立体としてパッケージ化し得る。この場合、組立体の各対は、利点として、共通電源を動力源にするように構成する。組立体内の2つの増幅器の共通電源を用いると、その組立体の固有の追従性能が、強化される。このことは、位相追従が増幅器間の電源整合に大きく依存する進行波管増幅器にとって、特に有益である。
この構成によれば、ポート1乃至4を用いる信号間とポート5乃至8を用いる信号間に最良の絶縁が提供される。従って、マルチビーム周波数再利用方式において、例えば、4色再利用方式において、ビーム周波数F1がポート1乃至4の組で1度だけ用いられ、ポート5乃至8で1度だけ繰り返される場合、最良の絶縁を達成し得る。従って、この構成の8ポートMPAは、理想的には、F1、F2、F3、及びF4がポート1乃至4に割り当てられポート5乃至8で繰り返される4色再利用方式に適合する。
追従性能への依存がそれほど決定的ではない性能には、異なる周波数又は「色」の出力ポート間の絶縁、及びMPA合成損失が含まれる。従って、異なる自己完結型組立体の増幅器(又は、進行波管増幅器用の位相合成管「PCT」)間の追従要件が、緩和され、MPAセットアップ及び試験時間が減少し得る。
図7を参照すると、対でない増幅器間の整合があまり厳しくない状態で、対の1つおきの増幅器を整合することによって、本構成は、更に4色再利用方式に適合することが確認されるが、この場合、F1がポート1及び3に、F2がポート2及び4に、F3がポート5及び7に、また、F4がポート6及び8に適用されている。同様に、4番目毎の増幅器を整合するとき、本構成は、F1がポート1及び2に、F2がポート3及び4に、F3がポート5及び6に、また、F4がポート7及び8に適用された状態で、4色再利用方式に同様に適合する。しかしながら、これらの場合、増幅器に最も内側の関連混成回路を加えて自己完結型組立体に一体化できるという隣接増幅器対の利点が、失われる。更に、これらの場合、絶縁を定義する式(式22及び23)に更に多くの混成回路ユニットが持ち込まれる。従って、対の隣接増幅器の場合と同じ装置性能であるが、今度は、1つおきの増幅器間を対にすると仮定すると、平均絶縁は、ここで、次のようになる。
X:20dB、Y:21dB、Z:17dB、合成損失:0.34dB
そして、4番目毎の増幅器を整合する場合、結果は、次のようになる。
X:20dB、Y:18dB、Z:20dB、合成損失:0.38dB
1つおき及び4番目毎に対になる増幅器の整合の上記結果と比較して、隣接増幅器の整合結果(X:27dB、Y:18dB、Z:17dB)は、大幅に良く、多くの用途に対して好適な解決策になるであろう。
次に、MPA相互変調積(IMP)の場合、これらは、HPAの非線形性から生じ、公知の級数展開によって表し得る。
Figure 0005138768
上式において、Vin及びVoutは、HPA入出力信号電圧であり、α、α、α、・・・は、固定した係数である。MPAの場合、増幅器A、A、・・・への入力における信号組Va1、Va2、・・・は、次式で与えられる。
Figure 0005138768
上式において、Γは、入力混成回路組の伝達行列であり(式(8)を参照)、また、p1、p2、・・・は、MPA入力信号電圧である。
各増幅器出力に現れるIMP、即ち、IMa1、IMa2、・・・は、式(25)から求める。(対象となる積の次数と同じ累乗に引き上げられる式(25)の項に対応する)選択した相互変調積の場合、MPAのO/Pに現れるIMP、即ち、IM、IM等は、次式で与えられる。
Figure 0005138768
上式において、IMa1、1Ma2、・・・は、増幅器A、A、・・・の出力における選択したIMPであり、Ωは、出力混成回路組の伝達行列である(式(8))。
以下のことが、解析から結論付けられる(理想的なMPA混成回路及び増幅器追従を仮定して)。
複数の搬送波が単一のI/Pポートに印加された場合、他のどのポートにも積が現れることなく、対応するO/Pポートに全IM積が出現する。
それぞれ周波数F及びFの2つの搬送波が、2つの異なるI/Pポートに印加されると、2つの搬送波の第N番目の積(N=m+nでありm−n=1、即ち、3番目、5番目、7番目、・・・等)は、次のように出現する。
IMPであるmF−nFは、mが偶数であれば、FのO/P、mが奇数であれば、FのO/Pに出現する。
mF−nFは、mが偶数であれば、FのO/P、mが奇数であれば、FのO/Pに出現する。
3つの搬送波F、F、Fが3つの異なるポートに印加された場合、最も高いレベルのIMP、即ち、3つの搬送波の3次の積は、全て、同じ出力ポートに出現するが、これは、所望の信号ポートのいずれとも異なる。このことは、例えば、タナカ(M.Tanaka)、スズキ(Y.Suzuki)、「マルチポート増幅器の非線形歪解析」、AIAA、第22回国際通信衛星システム会議、モンテレー(Monterey)、2004年5月、らの他の解析とほぼ一致しており、また、図8において、8ポートMPAについて実証される。これにより、3つの別々の入力搬送波の56通りの組合せ全てについて、3搬送波IMPが出現するO/Pポートが特定される。これらの場合のIMP位置の特定は、厄介な上位IMPを高感度なトラフィックから離して位置付ける目的で、マルチビームペイロードの周波数計画を構築する際に有用なことがある。
本発明は、特に、Ku及びKa帯域MPAに適用可能であるが、これらの周波数は、それに対応して短い波長(0.025乃至0.015メートル)を有する。これらの短い波長により、要求される追跡性能の達成は、ペイロードにうまく組み込まれてきたL又はS帯域構造(波長0.2乃至0.14メートル)と比較して、特に困難になる。従って、Ku及びKa帯域MPAの配分及び試験時間は、長くなり、また、より多くの費用を要し、従って、これらの周波数に本発明を用いると、更に効果的である。
A1〜A8 マイクロ波電力増幅器
p1〜p8 一連の入力ポート
q1〜q8 一連の出力ポート
A〜M 一連の入力混成回路
A〜M 一連の出力混成回路

Claims (25)

  1. マルチポート増幅器の調整方法であって、マルチポート増幅器には、
    並列に配置した偶数個の電力増幅器であって、各増幅器は、他の増幅器と対になる前記電力増幅器と、
    一連の入力ポート及び一連の出力ポートであって、入力ポートの数及び出力ポートの数は、電力増幅器の数と同じであり、入力ポートは、信号分割ネットワークによって増幅器に接続され、出力ポートは、信号合成ネットワークによって増幅器に接続される前記一連の入力ポート及び一連の出力ポートと、が含まれ、
    これらによって、任意の所定入力ポートの入力信号が、全ての増幅器によって増幅され、そして、再合成されて所定出力ポートの出力信号になり、
    前記方法には、各増幅器の信号位相及び利得をその対である増幅器の信号位相及び利得に、対でない増幅器間の整合より更に厳密に整合する段階が含まれる調整方法。
  2. 請求項1に記載されたマルチポート増幅器調整方法であって、各増幅器をその対の増幅器に整合する前記段階は、互いに隣接した対の増幅器を整合する段階によって実行される調整方法。
  3. 請求項2に記載されたマルチポート増幅器調整方法であって、信号分割及び信号合成ネットワークには、各々、一連の信号分割及び信号合成混成回路がそれぞれ含まれ、また、互いに隣接した対の増幅器を整合する前記段階には、更に、各々の前記対になる増幅器と最も近い接続のそれぞれの入出力混成回路の信号位相及び挿入損失を整合する段階が含まれる調整方法。
  4. 請求項3に記載されたマルチポート増幅器調整方法であって、隣接増幅器の各対及びそれらに最も近い接続のそれぞれの入出力混成回路には、共通電源を有する自己完結型の組立体が含まれる調整方法。
  5. 請求項1に記載されたマルチポート増幅器調整方法であって、各増幅器をその対の増幅器に整合する前記段階は、1つおきの増幅器を整合することによって実行される調整方法。
  6. 請求項5に記載されたマルチポート増幅器調整方法であって、信号分割及び信号合成ネットワークには、各々、一連の信号分割及び信号合成混成回路がそれぞれ含まれ、また、対の1つおきの増幅器を整合する前記段階には、更に、各対の増幅器と最も近い及び次に近い接続双方のそれぞれの入出力混成回路の信号位相及び挿入損失を整合する段階が含まれる調整方法。
  7. 請求項1に記載されたマルチポート増幅器調整方法であって、各増幅器をその対の増幅器に整合する前記段階は、4番目毎の増幅器間を整合することによって実行される調整方法。
  8. 請求項7に記載されたマルチポート増幅器調整方法であって、信号分割及び信号合成ネットワークには、各々、一連の信号分割及び信号合成混成回路がそれぞれ含まれ、また、4番目毎に対になる増幅器を整合する前記段階には、更に、各対の増幅器と最も近く、2番目に近く、及び3番目に近い接続のそれぞれの入出力混成回路の信号位相及び挿入損失を整合する段階が含まれる調整方法。
  9. 前述の請求項のいずれかに記載されたマルチポート増幅器調整方法であって、各増幅器の前記信号位相及び利得をその対の増幅器の信号位相及び利得に、実質的に10乃至15度の信号位相及び1乃至2dBの利得の範囲内まで整合する段階が含まれる調整方法。
  10. 請求項1乃至8の内のいずれか1つに記載されたマルチポート増幅器調整方法であって、各増幅器の前記信号位相及び利得をその対の増幅器の信号位相及び利得に、実質的に7乃至10度の信号位相及び0.7乃至1.0dBの利得の範囲内まで整合する段階が含まれる調整方法。
  11. 請求項1乃至8の内のいずれか1つに記載されたマルチポート増幅器調整方法であって、各増幅器の前記信号位相及び利得をその対の増幅器の信号位相及び利得に、実質的に5乃至7度の信号位相及び0.5乃至0.7dBの利得の範囲内まで整合する段階が含まれる調整方法。
  12. 請求項1乃至8の内のいずれか1つに記載されたマルチポート増幅器調整方法であって、各増幅器の前記信号位相及び利得をその対の増幅器の信号位相及び利得に、実質的に5度より小さい信号位相及び0.5dBより小さい利得の範囲内まで整合する段階が含まれる調整方法。
  13. 請求項1乃至8及び10乃至12の内のいずれか1つに記載されたマルチポート増幅器調整方法であって、前記対でない増幅器を実質的に15至20度の信号位相及び1.5乃至2.5dBの利得の間に整合する段階が含まれる調整方法。
  14. 請求項3、4、6、又は8のいずれかに記載されたマルチポート増幅器調整方法であって、全ての混成回路を少なくとも実質的に10度の信号位相及び1dBの挿入損失に整合する段階を含む調整方法。
  15. 請求項3、4、6、又は8に記載されたマルチポート増幅器調整方法であって、混成回路出力ポート間の90度の位相差からの偏差を少なくとも実質的に5度に設定し、混成回路入出力ポート間の挿入損失を少なくとも実質的に0.3dBに設定する段階が含まれる調整方法。
  16. 前述の請求項のいずれかに記載されたマルチポート増幅器調整方法であって、電力増幅器は、マイクロ波電力増幅器である調整方法。
  17. マルチポート増幅器であって、
    並列に配置した偶数個の電力増幅器であって、各増幅器は、他の増幅器と対になる前記電力増幅器と、
    一連の入力ポート及び一連の出力ポートであって、入力ポートは、信号分割ネットワークによって増幅器に接続され、出力ポートは、信号合成ネットワークによって増幅器に接続される前記一連の入力ポート及び一連の出力ポートと、が含まれ、
    これによって、任意の所定入力ポートの入力信号は、全ての増幅器によって増幅され、そして、再合成されて所定出力ポートの出力信号になり、マルチポート増幅器は、前述の請求項のいずれかに記載の方法により調整されるマルチポート増幅器。
  18. 請求項17に記載のマルチポート増幅器であって、8ポートを含み、信号分割及び合成ネットワークには、各々、8×8バトラーマトリクスが含まれるマルチポート増幅器。
  19. 請求項17に記載のマルチポート増幅器であって、信号分割ネットワークには、一連の信号分割混成回路が含まれ、また、信号合成ネットワークには、一連の信号合成混成回路が含まれるマルチポート増幅器。
  20. 請求項19に記載のマルチポート増幅器であって、8ポートを含み、信号分割及び合成ネットワークには、各々、混成回路間移相器無しのバトラーマトリクスと等価な3列の混成回路が含まれるマルチポート増幅器。
  21. 請求項18、19、又は20に記載のマルチポート増幅器であって、最初の4つの入力ポートは、異なる非重複周波数帯に各々接続し、第2の4つの入力ポートは、同じ4つの周波数帯の内の1つに各々接続するマルチポート増幅器。
  22. 請求項18、19、又は20に記載のマルチポート増幅器であって、最初の4つの入力ポートは、2つの異なる非重複周波数帯に交互に接続し、第2の4つの入力ポートは、2つの異なる非重複周波数帯に各々接続して、第1組の4つの入力ポート用の2つの周波数帯は、第2組のものと異なるマルチポート増幅器。
  23. 請求項18、19、又は20に記載のマルチポート増幅器であって、対の隣接入力ポートが、同じ周波数帯域に接続し、各対は、4つの異なる非重複周波数帯域の内の1つに接続するマルチポート増幅器。
  24. 請求項21、22、又は23に記載のマルチポート増幅器であって、各出力ポートは、ビーム毎単一給電式マルチビームアンテナのそれぞれのアンテナ給電線に接続され、これによって、定義された周波数再利用パターンに基づく周波数を有する一組のビームを形成するマルチポート増幅器。
  25. 請求項17乃至24のいずれかに記載のマルチポート増幅器であって、電力増幅器は、マイクロ波電力増幅器であるマルチポート増幅器。
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