JP5138101B2 - ノイズ処理装置及びノイズ処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ノイズ処理装置及びノイズ処理プログラムに関する。
被験者の脈拍や心拍の状態を用いて、被験者の生理状態を検出する検出装置がある。例えば、車両に設けられた検出装置は、運転者の生理状態を検出することで、生理状態悪化による事故発生を抑止する。
例えば、検出装置は、被験者と接触した2つの電極間の電位差信号を測定し、測定した電位差信号から被験者の脈拍や心拍を示す心電信号を識別する。そして、検出装置は、識別した心電信号を用いて、被験者の生理状態として眠気や覚醒度などを検出する。
例えば、被験者に接触される電極は、車両の操舵部(ハンドル)や座面などに設けられる。座面に設けられた電極は、被験者が座席に座わることで、被験者の臀部と接触する。ハンドルに設けられた電極は、被験者がハンドルを握ることで、被験者の手と接触する。
ここで、電位差信号に含まれるノイズを減少させる減少処理を実行する処理装置がある。処理装置が設けられた車両は、基準電位として用いられる電極と、操舵部に設けられた電極と、座面に設けられた電極とを有する。処理装置は、基準電位として用いられる電極と操舵部に設けられた電極との間の電位差信号を測定し、基準電位として用いられる電極と座面に設けられた電極との間の電位差信号を測定する。そして、処理装置は、2つの電位差信号の差を算出することで、電位差信号に含まれるノイズを減少させる。
なお、心拍ごとに心拍間隔を算出し、心拍間隔の標準偏差や逐次差分の2乗平均(root means square of successive difference)を算出することで、算出した心拍間隔から不規則な心拍間隔を除去する装置がある。
特開2009−142576号公報 特開2006−198403号公報
しかしながら、上述の処理装置では、電位差信号に含まれるノイズが適切に減少しなかったという課題があった。具体的には、被験者が体を動かしたり装置が振動したりした場合に、ノイズの減少量は、被験者が体を動かしていなかったり装置が振動しない場合と比較して少なかった。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、電位差信号に含まれるノイズを適切に減少可能であるノイズ処理装置及びノイズ処理プログラムを提供することを目的とする。
開示するノイズ処理装置は、一つの態様において、装置の操舵部とは別の箇所に設けられた第1の電極と、基準電極として用いられる第2の電極との間の第1の電位差信号を測定する第1の測定部を有する。また、ノイズ処理装置は、前記装置の操舵部に設けられた第3の電極と前記第2の電極との間の第2の電位差信号を測定する第2の測定部を有する。また、ノイズ処理装置は、前記第1の測定部によって測定された第1の電位差信号の強度と、前記第2の測定部によって測定された第2の電位差信号の強度とを、所定間隔ごとに算出する強度算出部を有する。また、ノイズ処理装置は、前記強度算出部によって所定間隔ごとに算出された前記第1の電位差信号の強度と前記第2の電位差信号の強度との差を算出する差算出部を有する。また、ノイズ処理装置は、前記第1の電位差信号の強度と前記第2の電位差信号の強度との差が無くなる方向に、前記差算出部によって算出された差を用いて所定間隔ごとに該第1の電位差信号及び/又は該第2の電位差信号を補正する補正部を有する。また、ノイズ処理装置は、前記補正部によって所定間隔ごとに補正された後の電位差信号を用いて、前記第1の電位差信号と前記第2の電位差信号との間の差分を示す差分信号を算出する差分算出部を有する。また、ノイズ処理装置は、前記差分算出部によって算出された差分信号を出力する出力処理部を有する。
開示するノイズ処理装置の一つの態様によれば、電位差信号に含まれるノイズを適切に減少可能であるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係るノイズ処理装置の構成の一例について説明するブロック図である。 図2は、実施例2に係るノイズ処理装置の構成の一例について説明するブロック図である。 図3は、実施例2におけるハンドル電極の一例について説明する図である。 図4は、車両のシートに設けられたシート上部電極やシート下部電極の一例について説明する図である。 図5は、実施例2における電位測定部により測定される電位について説明する図である。 図6Aは、実施例2における第1の電位差信号の一例について説明する図である。 図6Bは、実施例2における第2の電位差信号の一例について説明する図である。 図7は、RMSを算出する数2について説明する図である。 図8は、実施例2における差分算出部による補正について説明する図である。 図9Aは、実施例2における差分算出部による減算処理について説明する図である。 図9Bは、実施例2における差分算出部による加算処理について説明する図である。 図10は、実施例2における出力処理部による処理について説明する図である。 図11は、差分信号に含まれる心拍信号の一例について説明する図である。 図12は、実施例2に係るノイズ処理装置による処理の流れの一例について説明するフローチャートである。 図13Aは、実施例2の効果の一例について説明する図である。 図13Bは、実施例2の効果の一例について説明する図である。 図13Cは、実施例2の効果の一例について説明する図である。 図14は、極性と電位差信号の位相との関係について説明する図である。 図15は、実施例3に係るノイズ処理装置の構成の一例について説明するブロック図である。 図16は、実施例3における波形記憶部によって記憶された電位差信号の波形の一例について説明する図である。 図17は、図16に示すような電位差信号の波形に対応付けられた間隔について説明する図である。 図18は、実施例3におけるRMS算出部により間隔変更処理の流れの一例について説明するフローチャートである。 図19Aは、アイドリング時に測定される電位差信号の一例について説明する図である。 図19Bは、一般道走行時に測定される電位差信号の一例について説明する図である。 図19Cは、高速道路走行時に測定される電位差信号の一例について説明する図である。 図20Aは、アイドリング時に算出されるRMSの一例について説明する図である。 図20Bは、一般道走行時に算出されるRMSの一例について説明する図である。 図20Cは、高速道路走行時に算出されるRMSの一例について説明する図である。 図21は、実施例4に係るノイズ処理装置の構成の一例について説明するブロック図である。 図22は、実施例4における閾値変更部による処理の流れの一例について説明するフローチャートである。 図23Aは、実施例5における差分算出部について説明する図である。 図23Bは、実施例5における差分算出部について説明する図である。 図24は、実施例5に係るノイズ処理装置による処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図25は、実施例2に係るノイズ処理プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する図である。
以下に、開示するノイズ処理装置及びノイズ処理プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施例により開示する発明が限定されるものではない。各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
図1を用いて、実施例1に係るノイズ処理装置100の構成の一例について説明する。図1は、実施例1に係るノイズ処理装置の構成の一例について説明するブロック図である。ノイズ処理装置100は、図1に示す例では、第1の測定部101と、第2の測定部102と、強度算出部103と、差算出部104と、補正部105と、差分算出部106と出力処理部107とを有する。
第1の測定部101は、装置の操舵部とは別の箇所に設けられた第1の電極と、基準電極として用いられる第2の電極との間の第1の電位差信号を測定する。また、第2の測定部102は、装置の操舵部に設けられた第3の電極と第2の電極との間の第2の電位差信号を測定する。第1の電極が設けられる箇所は、操舵部を利用する操作者の心臓の位置に対して操舵部とは反対側で、操作者に電気的に接触できる箇所であれば良い。一例として、操舵部を利用する操作者が腰掛けるシートの座面に設けることが考えられる。
強度算出部103は、第1の測定部101によって測定された第1の電位差信号の強度と、第2の測定部102によって測定された第2の電位差信号の強度とを、所定間隔ごとに算出する。そして、差算出部104は、強度算出部103によって所定間隔ごとに算出された第1の電位差信号の強度と第2の電位差信号の強度との差を算出する。
そして、補正部105は、第1の電位差信号の強度と第2の電位差信号の強度との差が無くなる方向に、差算出部104によって算出された差を用いて所定間隔ごとに第1の電位差信号や第2の電位差信号を補正する。そして、差分算出部106は、補正部105によって所定間隔ごとに補正された後の電位差信号を用いて、第1の電位差信号と第2の電位差信号との間の差分を示す差分信号を算出する。そして、出力処理部107は、差分算出部106によって算出された差分信号を出力する。ここで、出力処理部107によって出力される差分信号は、第1の電極と第3の電極との間の電位差を示す電位差信号であり、心臓を挟む2つの位置と接触した電極間の電位差信号となる。差分信号は、電位差信号とも称される。
すなわち、実施例1によれば、心臓を挟む2つの位置にて被験者と電極とが接触した状態にて、電極ごとに測定した電位信号の強度を同じに補正した上で差分信号を算出する。この結果、実施例1によれば、心臓を挟む2つの位置と接触した電極間の電位差信号から、ノイズを適切に減少可能である。具体的には、被験者が体を動かしたり装置が振動したりした場合であっても、被験者が体を動かさなかったり装置が振動しなかったりした場合と同じように、ノイズを減少可能である。
ここで、被験者が体を動かしたり装置が振動したりした場合に、ノイズの減少量は、被験者が体を動かしていなかったり装置が振動しなかった場合と比較して少なくなる理由について検討する。まず、2つの電位差信号の差を算出することでノイズを減少させる場合には、2つの電位差信号の強度が同じでなければ、各電位差信号に含まれるノイズの強度が同じにならず、2つの電位差信号の差を算出したとしてもノイズが適切に減少しない。ここで、例えば、電極の面積を調整することで、2つの電位差信号の強度が同じになるように調整する手法がある。
電位差信号の強さは、電極自体のインピーダンスや、電極と被験者との接触部のインピーダンスによって変化する。インピーダンスが上がると、電位差信号に含まれるノイズが強くなり、心拍に起因する電位差信号に加算されるため、電位差信号の強さも強くなる。接触部のインピーダンスは、電極と被験者との接触状態によって変化する。ここで、被験者が体を動かしたり、装置が振動したりすることで、座面に設けられた電極と被験者との接触状態は、操舵部に設けられた電極と被験者との接触状態と比較して簡単に変化すると考えられる。
つまり、座面に設けられた電極と被験者との接触状態は、操舵部に設けられた電極と被験者との接触状態と比較して変化しやすく、座面に設けられた電極のインピーダンスは、操舵部に設けられた電極のインピーダンスと比較して変化しやすいと考えられる。そして、座面に設けられた電極からの電位差信号と、操舵部に設けられた電極からの電位差信号とが同じように変化しないと、各電位差信号に含まれるノイズの強度が異なってくると考えられる。この結果、2つの電位差信号の差分を算出したとしても、差分信号に含まれるノイズが上手く相殺されずにノイズが減少しなかったと考えられる。
このことを踏まえ、実施例1によれば、2つの電位差信号の強度を同じに補正した上で差分を算出するので、差分信号に含まれるノイズを適切に減少可能である。つまり、実施例1によれば、2つの電位差信号が異なる変化をしたとしても、ノイズを適切に減少可能である。
[ノイズ処理装置の構成]
次に、実施例2に係るノイズ処理装置200について説明する。図2を用いて、実施例2に係るノイズ処理装置200の構成の一例について説明する。図2は、実施例2に係るノイズ処理装置の構成の一例について説明するブロック図である。ノイズ処理装置200は、図2に示す例では、ハンドル電極201と、シート上部電極202と、シート下部電極203と、電位測定部204と、出力部205と、記憶部300と、制御部400とを有する。
(電極)
以下では、特に言及しない限り、第2の電極としてハンドル電極201が車両のハンドルに設けられ、第1の電極としてシート上部電極202と第3の電極としてシート下部電極203とが車両のシート座面に設けられる場合を例に説明する。また、電位を測定する対象となる人を被験者と呼ぶことにする。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。ハンドル電極201およびシート上部電極202とも、被験者が、電位を計測する対象となる期間において、継続して被験者に電気的に接触できる場所に設けられれば良い。例えば、被験者が装置の操作を行なっている間の心電に関する電位を計測する場合、被験者が操作をする動作の中で自然に被験者と電気的に接触できる場所にハンドル電極201およびシート上部電極202を設けることが考えられる。このような場所にハンドル電極201およびシート上部電極202を設ければ、被験者が意図的に電位を計測するための手間をとることを必要としないで済む。
また、ハンドル電極201とシート上部電極202とは、被験者の心臓を間に挟む2つの位置に設けられれば良い。例えば、ハンドル電極201とシート上部電極202とは、車両のハンドルとシートの背もたれとにそれぞれ設けられても良く、任意の位置を組み合わせて良い。また、シート上部電極202とシート下部電極203とは、被験者の心臓を間に挟む2つの位置の一方に両方が設けられれば良い。例えば、シート上部電極202とシート下部電極203とは、シートの背もたれに設けられても良く、任意の場所に設けられて良い。被験者が立ったままの状態で電位を計測するのであれば、シート上部電極202とシート下部電極203とは、例えば、被験者が踏む場所に設けられても良い。
ハンドル電極201は、電位測定部204と接続される。なお、ハンドルは、操舵部やステアリングホイールとも称される。図3を用いて、ハンドル電極201の構造の一例について説明する。図3は、実施例2におけるハンドル電極の一例について説明する図である。図3の501は、ハンドルを示す。図3の「1」及び「2」は、それぞれ、ハンドル電極201を示す。図3の(1)に示すように、2個のハンドル電極201が、ハンドル501の円周方向に沿って均等な大きさで設けられた場合を例に示した。以下では、「2」個あるハンドル電極201それぞれについて、ハンドル電極「1」やハンドル電極「2」と記載する。
なお、以下では、特に言及しない限り、ハンドル電極201は、ハンドル501に2個設けられる場合を例に説明する。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、ハンドル501に1個設けられても良く、3個以上設けられても良く、任意の数設けられて良い。
ハンドル電極201は、ハンドル501が被験者に握られることで、被験者と電気的に接触する。図3の(2)に示す例では、ハンドル電極「1」は被験者の右手と接触し、ハンドル電極「2」は被験者の左手と接触する。
シート上部電極202とシート下部電極203とについて説明する。シート上部電極202とシート下部電極203とは、電位測定部204と接続される。シート上部電極202は、ハンドル501に設けられた電極とは別の箇所に設けられる。例えば、シート上部電極202とシート下部電極203とは、車両のシート502に設けられる。シート下部電極203は、アースと接地され、車両の電位と等しくなる。シート下部電極203は、ノイズ処理装置100によって基準電極として用いられる。
図4を用いて、車両のシート502に設けられたシート上部電極202やシート下部電極203の一例について説明する。図4は、車両のシートに設けられたシート上部電極やシート下部電極の一例について説明する図である。図4の(1)は、車両のシート上部から見た図であり、図4の(2)は、車両のシートの断面図である。図4において、502は車両のシートを示し、503はシート502の部材であるシート部材を示し、504はシート下部電極203を示し、505は絶縁層を示し、506と507とはシート上部電極202を示す。また、図4において、508は保護部材を示し、509は導電部を示す。
図4に示す例では、シート部材503上に、シート下部電極504、絶縁層505、シート上部電極506や507、保護部材508が順に積層される。また、保護部材508には、導電部509が設けられる。導電部509は、シート上部電極506や507と接続される。例えば、保護部材508は、開口部を有し、導電部509は、開口部の内壁に設けられる。図4に示す例では、図4の506と507とに示すように、シート上部電極506や507は、2つに分離している場合を例に示した。この場合、シート上部電極506と507とは、それぞれ、被験者の臀部の右側と左側とに対応する。シート下部電極504は、絶縁層505を介してシート上部電極506や507と対向する。なお、シート上部電極202は、複数に分離している場合に限定されるものではなく、分離していなくても良い。
なお、以下では、2つに分離したシート上部電極506と507とを区別しない場合を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、2つに分離したシート上部電極506と507と、それぞれ電気的に独立し、後述する電位測定部204が、シート上部電極506と507とについて、別個に電位を測定しても良い。
図2の説明に戻る。シート上部電極202は、被験者がシート502に着座することで被験者と電気的に接触する。図4に示す例では、被験者がシート502に着座する結果、シート上部電極202が導電部509を介して被験者の臀部と接触する。なお、実施例2では、特に言及しない限り、シート上部電極202が被験者と接触した場合を例に説明する。つまり、実施例2では、被験者がシート502に着座した場合を例に説明する。
(電位測定部)
電位測定部204は、ハンドル電極201、シート上部電極202、シート下部電極203及び制御部400と接続される。電位測定部204は、オペアンプが該当する。電位測定部204は、被験者の心臓を間に挟む2つの位置の電位をそれぞれ測定する。具体的には、電位測定部204は、車両の電位を基準電位とした場合におけるハンドル電極201やシート上部電極202の電位をそれぞれ測定する。つまり、電位測定部204は、ハンドル電極「1」やハンドル電極「2」の電位を測定することで被験者の手の電位を測定し、シート上部電極202の電位を測定することで被験者の臀部の電位を測定する。
より詳細には、電位測定部204は、基準電位として用いられるシート下部電極203とシート上部電極202との間の電位差を測定し、測定した電位差をシート上部電極202の電位とする。また、電位測定部204は、基準電位として用いられるシート下部電極203とハンドル電極201との間の電位差を測定し、測定した電位差をハンドル電極201の電位とする。
以下では、ある瞬間の電位差の値に限定せず、ある時間位置から継続して測定された電位差の値各々を電位差信号と記載する。また、電位測定部204によってシート上部電極202について測定された電位差信号を第1の電位差信号と称する。電位測定部204によってハンドル電極201について測定された電位差信号を第2の電位差信号と称する。
図5を用いて、電位測定部204により測定される電位について更に説明する。図5は、実施例2における電位測定部により測定される電位について説明する図である。図5では、説明の便宜上、「2」個あるハンドル電極201が、それぞれ、被験者の左右の手によって接触された場合を例に説明する。
被験者の心臓から腕までは、電気的には抵抗成分とみなせる。被験者の手は、電気的にはRC(resistor capacitor)並列回路とみなせる。被験者の心臓から臀部までは電気的には抵抗成分とみなせる。また、ズボンやスカートなどの着衣は電気的にはRC並列回路とみなせる。この結果、被験者自身を含む等価回路は図5に示すようになる。図5において、510から512は、オペアンプを示し、電位測定部204に対応する。513は被験者の心臓を示す。514は、被験者の心臓513から右腕までの抵抗成分を示す。515は、右手に対応するRC並列回路を示す。516は、被験者の心臓513から左腕までの抵抗成分を示す。517は、左手に対応するRC並列回路を示す。518は、心臓513から臀部までの抵抗成分を示す。519は、被験者の衣服に対応するRC並列回路を示す。
図5に示すように、オペアンプ510は、2つの入力を有する。オペアンプ510は、一方の入力に対して、抵抗514とRC並列回路515とを経由して心臓513の心筋活動電位がハンドル電極「1」から入力され、他方の入力に対して、基準電位となる車体の電位がシート下部電極203から入力される。そして、オペアンプ510は、車体フレームの電位を基準電位とした場合における心筋活動電位を増幅した上で出力する。つまり、図5に示す例では、オペアンプ510は、被験者の右手から心筋活動電位を検知し、検出した心筋活動電位を増幅した上で出力する。
また、オペアンプ511は、オペアンプ510と同様に、抵抗516とRC並列回路517とを経由して心臓513の心筋活動電位がハンドル電極「2」から入力され、心筋活動電位を増幅した上で出力する。つまり、オペアンプ511は、被験者の左手から心筋活動電位を検知し、増幅した上で出力する。
また、オペアンプ512は、オペアンプ510と同様に、抵抗518とRC並列回路519とを経由して心臓513の心筋活動電位がシート上部電極202から入力され、心筋活動電位を増幅した上で出力する。つまり、オペアンプ512は、被験者の臀部から心筋活動電位を検知し、増幅した上で出力する。
なお、オペアンプ510〜512が心筋活動電位を増幅した上で送るのは、車体フレームの電位を基準電位とした場合における心筋活動電位が微弱だからである。また、オペアンプ510〜512は、固定の増幅率を用いて増幅する。また、被験者の臀部から検知される心筋活動電位は、RC並列回路519を介して検知される結果、つまり、被験者の衣服を介して検知される結果、被験者の手から検知される心筋活動電位と比較して小さい。言い換えると、被験者の臀部から検知される心筋活動電位は、被験者の手から検知される心筋活動電位と比較して、ノイズが大きい。
図6Aと図6Bとを用いて、電位測定部204によって測定された第1の電位差信号と第2の電位差信号の一例について説明する。図6Aは、実施例2における第1の電位差信号の一例について説明する図である。図6Bは、実施例2における第2の電位差信号の一例について説明する図である。601は、第1の電位差信号の一例を示し、602は、第2の電位差信号の一例を示す。601や602において、縦軸は電位差信号の値を示し、横軸は時間軸を示す。なお、以下では、時間軸は、処理を開始した時点を示す「0」からの経過時間を示すものとして説明する。また、611は、第1の電位差信号の振幅を示し、図6Aの611に示す例では、約40mVとなっている。612は、第2の電位差信号の振幅を示し、図6Bの612に示す例では、約25mVとなっている。
出力部205は、制御部400と接続される。出力部205は、制御部400から情報を受け付け、受け付けた情報を出力する。なお、出力部205によって出力される情報の詳細については、ここでは説明を省略し、関係する各部について説明する際に併せて説明する。
(記憶部)
記憶部300は、制御部400と接続される。記憶部300は、制御部400による各種処理に用いるデータを記憶する。記憶部300は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、又は、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置である。
(制御部)
制御部400は、電位測定部204、出力部205及び記憶部300と接続される。制御部400は、各種の処理手順などを規定したプログラムを記憶する内部メモリを有し、種々の処理を制御する。制御部400は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などの電子回路である。制御部400は、図2に示す例では、RMS算出部401と、増幅倍率算出部402と、差分算出部403と、RMS再算出部404と、出力処理部405とを有する。なお、RMSは、「Root Mean Square Value」を示す。
RMS算出部401は、電位測定部204によって測定された第1の電位差信号と第2の電位差信号とについて、それぞれ、電位差信号の強度を所定間隔ごとに算出する。なお、RMS算出部401は、強度算出部とも称する。例えば、RMS算出部401は、3秒ごとに、3秒前から処理時点までの電位差信号を用いて、電位差信号の強度を算出する。
なお、実施例2では、RMS算出部401が3秒ごとに電位差信号の強度を算出する場合を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、RMS算出部401は、4秒ごとに算出しても良く、2秒ごとに算出しても良く、任意の値であって良い。また、例えば、RMS算出部401は、リアルタイムにて、電位差信号の強度を算出し続けても良い。また、実施例2では、RMS算出部401が、処理時点から2秒前までの電位差信号を用いて算出する場合を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、RMS算出部401は、処理時点から3秒前までの電位差信号を用いて算出しても良く、任意の値であって良い。
また、例えば、RMS算出部401は、電位差信号のRMSを算出することで、電位差信号の強度を算出する。例えば、RMS算出部401は、「数1」や「数2」を用いてRMSを算出する。
Figure 0005138101
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「数1」と「数2」とについて簡単に説明する。「数1」や「数2」は、時間「0」から「T」までにおけるRMSを算出する式である。「数1」や「数2」の「i」は、電位差信号の値を示す。つまり、「数1」は、「i」の2乗について時間「0」から「T」までの平均値を算出し、算出した平均値の平方根を算出することを示す。
「数2」について、図7を用いて説明する。図7は、RMSを算出する数2について説明する図である。図7の(1)は、電位測定部204によって測定された電位差信号の一例を示す。図7の(2)は、電位測定部204によって測定された電位差信号にかかっているオフセットを示す。図7の(3)は、電位測定部204によって測定された電位差信号の平均強度を示す。図7の(4)は、電位測定部204によって測定された電位差信号からオフセットを除去した電位差信号の一例を示す。
ここで、図7の(1)や(2)に示すように、電位測定部204によって測定された電位差信号には、オフセットがかかっている。このため、図7の(4)に示すように、RMS算出部401は、電位差信号からオフセットを除去した上でRMSを算出しても良い。つまり、「数2」は、「iから(iの平均値)を減算した値」の2乗について時間「0」から「T」までの平均値を算出し、算出した平均値の平方根を算出することを示す。なお、(iの平均値)は、図7の(4)に示した電位差信号の平均強度が該当する。
例えば、RMS算出部401は、図6Aに示した第1の電位差信号についてRMSを算出すると、「1.49mV」が得られる。また、RMS算出部401は、図6Bに示した第2の電位差信号についてRMSを算出すると、「1mV」が得られる。
増幅倍率算出部402は、RMS算出部401によって所定間隔ごとに算出された第1の電位差信号の強度と第2の電位差信号の強度との差を算出する。具体的には、増幅倍率算出部402は、RMS算出部401によって電位差信号の強度が算出されるごとに、算出された電位差信号の強度の差を算出する。なお、増幅倍率算出部402は、差算出部とも称する。例えば、増幅倍率算出部402は、第1の電位差信号についてのRMS「1.49mV」を、第2の電位差信号についてのRMS「1mV」で除算することで、差「1.49」を算出する。
差分算出部403は、第1の電位差信号の強度と第2の電位差信号の強度とが同じになるように、増幅倍率算出部402によって算出された差を用いて所定間隔ごとに第1の電位差信号や第2の電位差信号を補正する。なお、差分算出部403は、補正部とも称する。例えば、増幅倍率算出部402が、第1の電位差信号の強度を第2の電位差信号の強度で除算することで差を算出した場合を例に説明する。この場合、差分算出部403は、増幅倍率算出部402によって算出された差「1.49」を用いて、第2の電位差信号を補正する。より詳細には、差分算出部403は、第2の電位差信号を「1.49」で乗算し、乗算結果となる電位差信号を補正後の第2の電位差信号とする。
図8を用いて、実施例2における差分算出部403による補正について説明する。図8は、実施例2における差分算出部による補正について説明する図である。603は、補正後の第2の電位差信号を示す。603において、縦軸は電位差信号の値を示し、横軸は時間軸を示す。613は、補正後の第2の電位差信号の振幅を示し、図8に示す例では、約40mVとなっている。
ここで、図8の602と603とに示すように、差分算出部403は、補正前の第2の電位差信号を「1.49」で乗算し、乗算結果となる電位差信号を補正後の第2の電位差信号とする。この結果、図8の612に示すように、補正前の第2の電位差信号では、振幅が約25mVであったのに対して、図8の613に示すように、補正後の第2の電位差信号では、振幅が約40mVになる。ここで、図6Aの611に示した例では、第1の電位差信号の振幅は約40mVである。つまり、補正後の第2の電位差信号の強度は、第1の電位差信号の強度と等しくなる。
なお、上述した説明では、増幅倍率算出部402が、第1の電位差信号の強度を第2の電位差信号の強度で除算することで差を算出する場合について説明した。また、差分算出部403が、増幅倍率算出部402によって算出された差を用いて、第2の電位差信号を補正する場合を例に説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、差分算出部403による補正の結果、第1の電位差信号の強度と第2の電位差信号の強度とが同じになれば良く、任意の手法を用いて良い。例えば、増幅倍率算出部402は、第2の電位差信号の強度を第1の電位差信号の強度で除算することで差を算出し、差分算出部403が、増幅倍率算出部402によって算出された差を用いて、第1の電位差信号を補正しても良い。また、同様に、差分算出部403は、第1の電位差信号と第2の電位差信号との両方を補正することで、第1の電位差信号の強度と第2の電位差信号の強度とが同じになるように補正しても良い。
また、差分算出部403は、所定間隔ごとに補正された後の電位差信号を用いて、第1の電位差信号と第2の電位差信号との間の差分を示す差分信号を算出する。具体的には、差分算出部403は、第1の電位差信号から第2の電位差信号を減算する減算処理を実行したり、第2の電位差信号から第1の電位差信号を減算する減算処理を実行したりすることで、第1の差分信号を算出する。また、差分算出部403は、第1の電位差信号に第2の電位差信号を加算する加算処理を実行することで第2の差分信号を算出する。
図9Aと図9Bとを用いて、実施例2における差分算出部403による減算処理と加算処理とについて説明する。図9Aは、実施例2における差分算出部による減算処理について説明する図である。図9Bは、実施例2における差分算出部による加算処理について説明する図である。図9Aを用いて減算処理について説明する際には、第1の電位差信号から第2の電位差信号を減算する場合を例に説明する。
604は、減算処理の結果得られた第1の差分信号の一例を示し、605は、加算処理の結果得られた第2の差分信号の一例を示す。614は、減算処理の結果得られた第1の差分信号の振幅を示し、604や605において、縦軸は差分信号の値を示し、横軸は時間軸を示す。図9Aに示す例では、約10mVである。615は、加算処理の結果得られた第2の差分信号の振幅を示し、図9Bに示す例では、20mV以上である。また、差分算出部403による補正の結果、加算処理や減算処理の対象となる電位差信号の強度は、共に、約40mVである。
図9Aについて説明する。図9Aの601や603に示すように、減算処理を実行する場合には、差分算出部403は、例えば、第1の電位差信号から補正後の第2の電位差信号を減算する。この結果、図9Aの604に示すように、差分算出部403は、第1の差分信号を算出する。
図9Bについて説明する。図9Bの601や603に示すように、加算処理を実行する場合には、差分算出部403は、第1の電位差信号に補正後の第2の電位差信号を加算する。この結果、図9Bの605に示すように、差分算出部403は、第2の差分信号を算出する。なお、差分算出部403が減算処理と加算処理とを実行する意義については、実施例2の効果にて説明するため、ここでは説明を省略する。
RMS再算出部404は、差分算出部403によって算出された第1の差分信号と第2の差分信号とについて、それぞれ、差分信号の強度を算出する。例えば、RMS再算出部404は、RMS算出部401と同様に、「数1」や「数2」を用いてRMSを算出することで、電位差信号の強度を算出する。例えば、図9Aの604に示した第1の差分信号について、RMSを算出し、図9Bの605に示した第2の差分信号についてRMSを算出する。ここで、図9Aの614や図9Bの615に示す例では、第1の差分信号の振幅は、第2の差分信号の振幅よりも小さい。この結果、第1の差分信号についてのRMSの値は、第2の差分信号についてのRMSの値よりも小さくなる。
なお、以下では、特に言及しない限り、RMS再算出部404は、RMS算出部401と同様の手法を用いて電位差信号の強度を算出する場合を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、RMS再算出部404とRMS算出部401とは、それぞれ異なる手法を用いて電位差信号の強度を算出しても良い。
出力処理部405は、RMS再算出部404によって算出された強度が他方と比較して小さい差分信号を出力部205から出力する。すなわち、出力処理部405は、差分算出部403による減少処理の結果得られた2つの差分信号のうち、算出された強度が他方と比較して小さい差分信号を出力する。
例えば、出力処理部405は、差分信号から被験者の脈拍や心拍を識別する識別装置に対して、差分信号を出力する。その後、例えば、識別装置が、被験者の脈拍や心拍を差分信号から識別したり、被験者の覚醒度を測定したりする。
なお、実施例2では、ノイズ処理装置200と識別装置とが別装置である場合を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ノイズ処理装置200と識別装置とが一つの装置であっても良い。この場合、ノイズ処理装置200は、更に、差分信号から被験者の脈拍や心拍を識別したり、識別した被験者の脈拍や心拍の状態を用いて被験者の生理状態を検出したりする。また、ノイズ処理装置200は、識別装置の1部品であっても良い。この場合、出力処理部405は、識別装置が有する部品のうち、差分信号から被験者の脈拍や心拍を識別する他の部品に対して、差分信号を出力する。
また、出力処理部405によって出力される差分信号は、ハンドル電極201とシート上部電極202との間の電位差を示す電位差信号であり、心臓を挟む2つの位置と接触した電極間の電位差信号となる。
図10を用いて、実施例2における出力処理部405による処理について説明する。図10は、実施例2における出力処理部による処理について説明する図である。図10の(1)は、第1の差分信号を示し、図10の(2)は、第2の差分信号を示し、図10の(3)は、出力処理部405によって出力される電位差信号を示す。図10の(1)〜(3)において、縦軸は電位の値を示し、横軸は時間軸を示す。
図10の(1)と(2)とに示すように、出力処理部405は、第1の差分信号の強度と第2の差分信号の強度を比較する。ここで、第1の差分信号についてのRMSの値は、第2の差分信号についてのRMSの値よりも小さい。この結果、図10の(3)に示すように、出力処理部405は、第1の差分信号を選択し、選択した第1の差分信号を出力する。
なお、上述したように、差分算出部403が補正する際に用いる差は、所定間隔ごとに異なる。この結果、出力処理部405が出力する差分信号は、常に同じとは限らない。例えば、ある時点において出力処理部405が第1の差分信号を出力したとしても、他の時点において出力処理部405が第1の差分信号を出力するとは限らず、出力処理部405が第2の差分信号を出力する場合もある。
また、2つの差分信号には、共に、同じ強度の心拍信号が含まれていると考えられる。また、被験者と電極との接触部の状態によっても異なるが、電位差信号に含まれるノイズの強度は、心拍信号の強度と比較して大きい。
図11を用いて、差分信号に含まれる心拍信号の一例について説明する。図11は、差分信号に含まれる心拍信号の一例について説明する図である。図11に示した差分信号は、出力処理部405によって出力された差分信号の一例である。図11において、縦軸は差分信号の値を示し、横軸は時間軸を示す。図11の701は、差分信号に含まれる心拍信号を示す矢印である。図11の701各々によって示されるように、差分信号の強度のうち心拍信号の強度が占める割合は、ノイズの強度と比較して小さい。
この結果、2つの差分信号の強度差は、2つの差分信号各々に含まれるノイズの強度差に対応すると考えられる。つまり、差分信号の強度が小さい方を単純に選択して出力処理部405が出力したとしても、2つの差分信号のうち、差分信号に含まれるノイズの強度が他方よりも少ない差分信号を出力することが可能である。
[実施例2に係るノイズ処理装置による処理]
次に、図12を用いて、実施例2に係るノイズ処理装置200による処理の流れの一例について説明する。図12は、実施例2に係るノイズ処理装置による処理の流れの一例について説明するフローチャートである。なお、以下では、増幅倍率算出部402が、第1の電位差信号の強度を第2の電位差信号の強度で除算することで差を算出する場合を例に説明する。また、差分算出部403が、増幅倍率算出部402によって算出された差を用いて、第2の電位差信号を補正する場合を例に説明する。また、第1の差分信号についてのRMSの値は、第2の差分信号についてのRMSの値よりも小さい場合を例に説明する。
図12に示すように、電位測定部204によって電位差信号が測定されると(ステップS101肯定)、つまり、第1の電位差信号や第2の電位差信号が測定されると、RMS算出部401は、電位差信号の強度を所定間隔ごとに算出する(ステップS102)。例えば、RMS算出部401は、第1の電位差信号と第2の電位差信号とについて、それぞれ、RMSを算出する。
そして、増幅倍率算出部402は、第1の電位差信号の強度と第2の電位差信号の強度との差を算出する(ステップS103)。例えば、増幅倍率算出部402は、第1の電位差信号について算出したRMSを、第2の電位差信号について算出したRMSで除算することで、差「1.49」を算出する。
そして、差分算出部403は、第1の電位差信号の強度と第2の電位差信号の強度とが同じになるように、第2の電位差信号を補正する(ステップS104)。例えば、差分算出部403は、第2の電位差信号を「1.49」で乗算し、乗算結果となる電位差信号を補正後の第2の電位差信号とする。
そして、差分算出部403は、所定間隔ごとに補正された後の電位差信号を用いて、第1の電位差信号と第2の電位差信号との間の差分を示す差分信号を算出する(ステップS105)。例えば、差分算出部403は、第1の電位差信号から補正後の第2の電位差信号を減算することで、第1の差分信号を算出する。また、例えば、差分算出部403は、第1の電位差信号に補正後の第2の電位差信号を加算することで、第2の差分信号を算出する。
そして、RMS再算出部404は、差分算出部403によって算出された第1の差分信号と第2の差分信号とについて、それぞれ、差分信号の強度を算出する(ステップS106)。例えば、RMS再算出部404は、差分信号の強度としてRMSを算出する。
そして、出力処理部405は、RMS再算出部404によって算出された強度が他方と比較して小さい差分信号を出力部205から出力する(ステップS107)。ここで、第1の差分信号についてのRMSの値は、第2の差分信号についてのRMSの値よりも小さく、出力処理部405は、第1の差分信号を出力する。
[実施例2の効果]
上述したように、実施例2によれば、ノイズ処理装置200は、第1の電位差信号と第2の電位差信号とを測定する。そして、ノイズ処理装置200は、第1の電位差信号の強度と第2の電位差信号の強度とを、所定間隔ごとに算出する。そして、ノイズ処理装置200は、所定間隔ごとに算出した第1の電位差信号の強度と第2の電位差信号の強度との差を算出する。そして、ノイズ処理装置200は、第1の電位差信号の強度と第2の電位差信号の強度とが同じになるように、算出した差を用いて所定間隔ごとに第1の電位差信号や第2の電位差信号を補正する。そして、ノイズ処理装置200は、所定間隔ごとに補正した後の電位差信号を用いて差分信号を算出し、算出した差分信号を出力する。この結果、実施例2によれば、心臓を挟む2つの位置と接触した電極間の電位差信号から、ノイズを適切に減少可能である。
例えば、図13Aと図13Bと図13Cとを用いて、実施例2の効果の一例について説明する。図13Aと図13Bと図13Cとは、実施例2の効果の一例について説明する図である。図13Aは、第1の電位差信号や第2の電位差信号の一例を示す。図13Bは、第1の電位差信号の強度と第2の電位差信号の強度とが同じになるように補正せず、第1の電位差信号から第2の電位差信号を単純に減算した場合に得られる信号の一例である。図13Cは、実施例2における出力処理部405によって出力された差分信号の一例である。図13A〜図13Cにおいて、縦軸は電位差信号や差分信号の値を示し、横軸は時間軸を示す。ここで、図13AのRMSは186mVであり、図13BのRMSは105mVであり、図13CのRMSは10.4mVであった。
図13AのRMSと図13BのRMSとを比較すると、RMSは、186mVから105mVへと減少した。これに対して、図13AのRMSと図13CのRMSとを比較すると、186mVから10.4mVに減少した。すなわち、実施例2では、ハンドル電極201のインピーダンスと、シート上部電極202のインピーダンスとは、異なる変化の仕方をすることに着目し、2つの電位差信号の強度を同じに補正した上で差分を算出する。この結果、実施例2によれば、2つの電位差信号の強度を同じに補正しない場合を比較して、ノイズの減少量が増大したという有利な効果を得られる。
また、実施例2によれば、ノイズ処理装置200は、第1の電位差信号から第2の電位差信号を減算する減算処理又は第2の電位差信号から第1の電位差信号を減算する減算処理を実行することで、第1の差分信号を算出する。また、ノイズ処理装置200は、第1の電位差信号に第2の電位差信号を加算する加算処理を実行することで、第2の差分信号を算出する。そして、ノイズ処理装置200は、算出した第1の差分信号と第2の差分信号とについてそれぞれ強度を算出し、算出した強度が他方と比較して小さい差分信号を出力する。この結果、実施例2によれば、第1の電位差信号の位相と第2の電位差信号の位相とが異なっていたとしても、ノイズを減少可能である。
ここで、差分算出部403が減算処理と加算処理とを実行する意義について説明する。電極は、被験者の衣服を介して被験者と接触することがある。例えば、シート上部電極202は、スカートやジーンズなどを介して被験者と電気的に接触する。また、ハンドル電極201は、衣服の一種として、手袋や絆創膏や包帯などを介して被験者と電気的に接触する場合もある。被験者と衣服との間の摩擦や、衣服と電極との間の摩擦によって、衣服には静電気が発生する。また、被験者の衣服の素材によって、衣服に発生する静電気の極性は異なる。ここで、静電気の極性が異なると、電極から得られる電位差信号の位相が異なる。
図14を用いて、極性と電位差信号の位相との関係について説明する。図14は、極性と電位差信号の位相との関係について説明する図である。図14において、702は、極性がプラスである場合における電位差信号の一例を示す。703は、極性がマイナスである場合における電位差信号の一例を示す。704は、電位差信号に含まれる心拍信号を示す。また、図14の702や703において電位差信号の強度のうち、心拍信号に対応する強度以外の部分は、ノイズの強度になる。
図14に示すように、極性がプラスである場合とマイナスである場合では、電位差信号の位相は逆になる。この結果、2つの電位差信号の位相が異なる場合には、2つの電位差信号の差をそのまま算出すると、差分信号に含まれるノイズが減少しないどころか、ノイズが増加してしまった。例えば、極性がプラスである場合に算出された電位差信号から、極性がマイナスである場合に算出された電位差信号を減算することで差分信号を算出すると、算出結果となる差分信号では、電位差信号に含まれるノイズの強度よりもノイズの強度が大きくなっていた。
ここで、2つの電位差信号の位相が異なる場合には、2つの電位差信号の和を算出することで、ノイズを減少させることが可能であると考えられる。つまり、2つの電位差信号の和を算出することで得られる差分信号では、電位差信号のノイズの強度よりノイズの強度が小さくなると考えられる。
このことを踏まえ、実施例2によれば、加算処理と減算処理とをそれぞれ実行して第1の差分信号と第2の差分信号とを算出し、算出した差分信号のうち他方と比較して強度が小さい方を出力する。この結果、電位差信号の位相に関係なく、ノイズを減少可能である。
実施例3では、RMS算出部401が、第1の電位差信号や第2の電位差信号の状態に応じて、異なる所定間隔にて、電位差信号の強度を算出する場合について説明する。例えば、RMS算出部401が、第1の電位差信号や第2の電位差信号の状態に応じて、所定間隔として3秒間を用いて算出したり、5秒間を用いて算出したりする場合について説明する。
実施例3では、第1の電位差信号や第2の電位差信号の状態の一例として、電位差信号の強度や電位差信号の波形を用いる場合を例に説明する。以下では、実施例2に係るノイズ処理装置と同様の点については、説明を省略する。
[実施例3に係るノイズ処理装置の構成]
図15を用いて、実施例3に係るノイズ処理装置200aの構成の一例について説明する。図15は、実施例3に係るノイズ処理装置の構成の一例について説明するブロック図である。図15に示すように、ノイズ処理装置200aは、図2を用いて説明したノイズ処理装置200の構成に加えて、波形記憶部301を有する。
波形記憶部301は、電位差信号の波形に対応付けて、間隔を記憶する。波形記憶部301によって記憶される情報は、RMS算出部401によって用いられる。図16を用いて、実施例3における波形記憶部301によって記憶された電位差信号の波形の一例について説明する。図16は、実施例3における波形記憶部によって記憶された電位差信号の波形の一例について説明する図である。図16は、被験者が座り直した場合に測定される電位差信号の一例を示す。図16において、縦軸は電位差信号の値を示し、横軸は時間軸を示す。図16に示す例では、被験者が座り直した結果、電位差信号の値が局所的に大きく変動している。
波形記憶部301は、図16に示すような電位差信号の波形に対応付けて、電位差信号の波形が局所的に大きく変動しない場合と比較して短い間隔を記憶する。例えば、波形記憶部301は、図16に示すような電位差信号の波形に対応付けて、「2秒間」を記憶する。
図17を用いて、図16に示すような電位差信号の波形に対応付けられた間隔について説明する。図17は、図16に示すような電位差信号の波形に対応付けられた間隔について説明する図である。図17は、図16に示す電位差信号から算出されたRMSの一例を示す。図17において、縦軸はRMSの値を示し、横軸は時間軸を示す。図17の横軸は、図16の横軸と対応する。
被験者がシートに座り直すと、電位差信号の値は局所的に大きく変動する。この結果、図17に示すように、被験者が座り直すと、RMSの値もまた、局所的に大きく変動する。局所的に大きく変動した部分と大きく変動していない部分とをまとめてRMSを算出すると、算出されたRMSの値は、局所的に大きく変動した部分から見ると小さな値になり、局所的に大きく変動していない部分から見ると大きな値になる。このため、電位差信号のうち局所的に大きく変動した部分については、局所的に変動していない部分については用いずに、大きく変動した部分を用いてRMSを算出することが望ましい。また、電位差信号のうち局所的に大きく変動していない部分については、局所的に大きく変動した部分を用いずに、局所的に大きく変動していない部分を用いてRMSを算出することが望ましい。波形記憶部301は、図16に示すような電位差信号の波形に対応付けて短い間隔を記憶するので、後述するように、RMS算出部401は、局所的に大きく変動した部分と局所的に大きく変動していない部分とを区別してRMSを算出することが可能である。
なお、以下では、波形記憶部301が、図16に示すような電位差信号の波形に対応付けて「2秒間」を記憶する場合を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、波形記憶部301は、2秒間より短い間隔を示す値を記憶しても良く、2秒間より長い間隔を示す値を記憶しても良く、任意の値を記憶して良い。ここで、電位差信号の波形に対応付けて記憶する値として、電位差信号の波形の時間間隔を利用することが考えられる。図16の例では、特徴的な波形すなわち波形のパターンが、横軸の29から30の1秒間と、31から32の1秒間にかけて検出されている。そこで、電位差信号の波形に対応付けて記憶する値として、29と30との間隔、31と32との間隔である1秒を波形に対応付けて記憶しても良い。もしくは、図16に示す全波形が被験者の一連の動作により検出されるものなのであれば、29から32までの3秒を波形に対応付けて記憶しても良い。電位差信号の局所的な大きな変動は、被験者の動作時間と見なすことができる。このように、被験者の一連の動作に対応するパターン波形に基づいて、パターン波形が発生する時間間隔を利用すれば、被験者の動作にかかる時間に合わせてRMSを算出する間隔を設定できる。
また、以下では、波形記憶部301は、電位差信号の波形に対応付けて間隔を示す値を記憶する場合を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、波形記憶部301は、電位差信号の波形に対応付けて、間隔を短くする旨の情報や、間隔を長くする旨の情報などを記憶しても良い。
実施例3におけるRMS算出部401は、第1の電位差信号や第2の電位差信号の状態に応じて、異なる所定間隔にて電位差信号の強度を算出する。具体的には、RMS算出部401は、第1の電位差信号や第2の電位差信号の波形や強度に応じて、異なる所定間隔にて電位差信号の強度を算出する。
第1の電位差信号や第2の電位差信号の波形に応じて実行する場合について説明する。RMS算出部401は、第1の電位差信号や第2の電位差信号の波形のパターンに応じて、異なる所定間隔にて電位差信号の強度を算出する。例えば、RMS算出部401は、第1の電位差信号や第2の電位差信号の波形と、波形記憶部301に記憶された電位差信号の波形とが一致するかを判定する。そして、RMS算出部401は、一致すると判定した場合に、一致した電位差信号の波形に対応付けられた情報を波形記憶部301から読み出す。そして、RMS算出部401は、読み出した情報に応じて、間隔を変更する。
間隔として「5秒間」を用いている場合を例に用いて、より詳細に説明する。RMS算出部401は、第1の電位差信号や第2の電位差信号の波形のパターンが図16に示す電位差信号の波形と一致すると判定すると、波形記憶部301から「2秒間」を読み出す。そして、RMS算出部401は、「5秒間」から「2秒間」へと間隔を変更する。この結果、その後、RMS算出部401は、2秒ごとに、2秒前から処理時点までの電位差信号を用いて、電位差信号の強度を算出する。
第1の電位差信号や第2の電位差信号の強度に応じて実行する場合について説明する。RMS算出部401は、第1の電位差信号や第2の電位差信号の強度が閾値よりも所定期間小さい場合には、第1の電位差信号や第2の電位差信号の強度が閾値よりも所定期間小さくない場合と比較して長い間隔を用いて強度を算出する。なお、RMS算出部401によって用いられる閾値は、強度算出用閾値とも称する。
強度算出用閾値が「200mV」であり、所定期間として「1分間」を用い、間隔として「5秒間」を用いている場合を例に用いて、より詳細に説明する。RMS算出部401は、算出結果として「200mV」より小さな値が得られた場合に、RMSの値が1分間以上「200mV」より小さいか否かを判定する。そして、RMS算出部401は、1分間以上「200mV」より小さかったと判定すると、「5秒間」から「10秒間」へと間隔を変更する。この結果、その後、RMS算出部401は、10秒ごとに、10秒前から処理時点までの電位差信号を用いて、電位差信号の強度を算出する。
なお、上述の説明では、所定期間として1分間を用いる場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、1分間よりも短い期間を用いても良く、1分間よりも大きな期間を用いても良く、任意の期間を用いて良い。また、上述の説明では、「5秒間」から「10秒間」へと間隔を変更する場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、任意の値に変更して良い。
また、例えば、RMS算出部401は、第1の電位差信号や第2の電位差信号の強度が閾値よりも大きい場合に、第1の電位差信号や第2の電位差信号の強度が閾値よりも大きくない場合と比較して短い間隔を用いて強度を算出する。
強度算出用閾値が「200mV」であり、間隔として「5秒間」を用いている場合を例に用いて、より詳細に説明する。RMS算出部401は、算出結果として「200mV」より大きな値が得られたか否かを判定する。そして、RMS算出部401は、大きな値が得られたと判定すると、「5秒間」から「3秒間」へと間隔を変更する。この結果、その後、RMS算出部401は、3秒ごとに、3秒前から処理時点までの電位差信号を用いて、電位差信号の強度を算出する。
[実施例3におけるRMS算出部401により間隔変更の処理]
図18を用いて、実施例3におけるRMS算出部401により間隔変更処理の流れの一例について説明する。図18は、実施例3におけるRMS算出部により間隔変更処理の流れの一例について説明するフローチャートである。以下では、第1の電位差信号や第2の電位差信号の強度に応じて異なる所定間隔を用いる場合を例に説明する。以下では、強度算出用閾値が「200mV」であり、所定期間が「1分間」であり、間隔として「5秒間」を用いている場合を例に用いて説明する。
RMS算出部401は、電位差信号の強度を算出すると(ステップS201肯定)、算出結果が強度算出用閾値より小さいかを判定する(ステップS202)。例えば、RMS算出部401は、「200mV」より小さいかを判定する。ここで、RMS算出部401は、小さいと判定すると(ステップS202肯定)、所定期間以上小さいかを判定する(ステップS203)。そして、RMS算出部401は、所定期間以上小さいと判定すると(ステップS203肯定)、間隔を短い値に変更する(ステップS204)。例えば、RMS算出部401は、「5秒間」を「3秒間」に変更する。なお、RMS算出部401は、所定期間以上小さいと判定しないと(ステップS203否定)、間隔を変更しない。
また、RMS算出部401は、算出結果が強度算出用閾値より小さいと判定しないと(ステップS202否定)、つまり、算出結果が強度算出用閾値より大きいと、間隔を長い値に変更する(ステップS205)。例えば、RMS算出部401は、「5秒間」を「10秒間」に変更する。
[実施例3の効果]
上述したように、実施例3によれば、ノイズ処理装置200aは、第1の電位差信号や第2の電位差信号の状態に応じて、異なる所定間隔にて強度を算出するので、電位差信号に含まれるノイズを適切に減少可能である。例えば、RMSの値が大きくなった場合には、すなわち、電位差信号に含まれるノイズの強度が大きくなった場合には、間隔を短くした上でRMSを算出することで、ノイズによる影響を早く抑止することが可能である。また、RMS値が閾値内で安定していれば、間隔を長くした上でRMSを算出することで、算出回数をへらすことが可能である。
実施例4では、ノイズ処理装置200bが車両に設けられ、強度算出用閾値を車両の速度に応じて変更する場合について説明する。例えば、以下に説明するように、RMS算出部401は、車両の速度が高い場合には、強度算出用閾値として「300mV」を用い、車両の速度が低い場合には、強度算出用閾値として「100mV」を用いる場合について説明する。
速度に応じて変更する意義について簡単に説明する。被験者が体を動かしたり、装置が振動したりすることで、被験者と電極との接触状態は変化すると考えられる。また、電位差信号の強さは、電極自体のインピーダンスや、電極と被験者との接触部のインピーダンスによって変化する。インピーダンスが上がると、電位差信号に含まれるノイズが強くなり、電位差信号の強さも強くなると考えられる。接触部のインピーダンスは、電極と被験者との接触状態によって変化すると考えられる。この結果、車両の振動や被験者の体の動きによって、電位差信号に含まれるノイズの強さが変化する。また、車両の振動は、車両の速度が上がるに従って増加すると考えられる。
図19A〜図19Cと図20A〜図20Cとを用いて、車両の速度と電位差信号の強度との関係について説明する。図19Aは、アイドリング時に測定される電位差信号の一例について説明する図である。図19Bは、一般道走行時に測定される電位差信号の一例について説明する図である。図19Cは、高速道路走行時に測定される電位差信号の一例について説明する図である。図20Aは、アイドリング時に算出されるRMSの一例について説明する図である。図20Bは、一般道走行時に算出されるRMSの一例について説明する図である。図20Cは、高速道路走行時に算出されるRMSの一例について説明する図である。図19A〜図19Cにおいて、縦軸は電位差信号の値を示し、横軸は時間軸を示す。図20A〜図20Cにおいて、縦軸はRMSの値を示し、横軸は時間軸を示す。図19A〜図19Cの横軸は、それぞれ、図20A〜図20Cの横軸に対応する。
図19A〜図19Cに示すように、電位差信号の振幅の大きさは、「アイドリング時<一般道走行時<高速道路走行時」になる。つまり、高速道路走行時における電位差信号の振幅は、一般道走行時における電位差信号の振幅より大きく、一般道走行時における電位差信号の振幅は、アイドリング時における電位差信号の振幅より大きい。この結果、図20A〜図20Cに示すように、RMSの大きさについても、「アイドリング時<一般道走行時<高速道路走行時」になる。つまり、高速道路走行時におけるRMSは、一般道走行時におけるRMSより大きく、一般道走行時におけるRMSは、アイドリング時におけるRMSより大きい。
すなわち、実施例4におけるノイズ処理装置200bは、以下に説明するように、強度算出用閾値を車両の速度に応じて変更することで、車両の速度に応じて適切な強度算出用閾値を用いて間隔を決定することが可能になる。
[実施例4に係るノイズ処理装置の構成]
図21を用いて、実施例4に係るノイズ処理装置200bの構成の一例について説明する。図21は、実施例4に係るノイズ処理装置の構成の一例について説明するブロック図である。図21に示すように、ノイズ処理装置200bは、図2を用いて説明したノイズ処理装置200の構成に加えて、閾値変更部406を有する。
実施例4におけるRMS算出部401は、第1の電位差信号や第2の電位差信号の強度が閾値よりも所定期間小さい場合には、第1の電位差信号や第2の電位差信号の強度が閾値よりも所定期間小さくない場合と比較して長い間隔を用いて強度を算出する。また、RMS算出部401は、第1の電位差信号や第2の電位差信号の強度が閾値よりも大きい場合には、第1の電位差信号や第2の電位差信号の強度が閾値よりも大きくない場合と比較して短い間隔を用いて強度を算出する。強度算出用閾値を用いての処理の詳細については、実施例3と同様であるため、説明を省略する。RMS算出部401は、閾値変更部406によって制御される強度算出用閾値を用いて、処理を実行する。
閾値変更部406は、車両の速度が所定の閾値よりも速い場合に、所定の閾値よりも遅い場合と比較して強度算出用閾値を大きな値に変更する。また、閾値変更部406は、車両の速度が所定の閾値よりも遅い場合に、所定の閾値よりも速い場合と比較して強度算出用閾値を小さい値に変更する。以下では、車両の速度を示す情報として、「アイドリング時」「一般道走行時」「高速道路走行時」の3つの走行状態を用いる場合について説明する。なお、車両の速度は、「アイドリング時」「一般道走行時」「高速道路走行時」の順に速くなる。つまり、車両の速度は、「高速道路走行時」が3つの中で一番速く、「アイドリング時」が3つの中で一番遅い。
具体的には、閾値変更部406は、車両の走行状態を判定する。例えば、閾値変更部406は、車両のMCU(Memory Control Unit)から車両の速度を取得したり、GPS(Global Positioning System)から現在の走行位置を取得したりする。
より詳細には、閾値変更部406は、例えば、車両速度が100km以上である場合に、高速走行時であると判定する。また、例えば、閾値変更部406は、車両速度が40km以下である場合に、低速走行時であると判定する。また、例えば、閾値変更部406は、車両速度が0kmであり、エンジンの回転数が所定回数以上である場合に、アイドリング時であると判定する。なお、上述の説明では、車両速度が100km以上である場合に高速走行時であると判定したりする場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、任意の閾値を用いて良い。また、アイドリング時や一般道走行時であるかを判定する場合についても、同様に、任意の閾値を用いて良い。
また、例えば、閾値変更部406は、電位差信号の波形を用いて、車両の走行状態を判定する。例えば、閾値変更部406は、図19A〜図19Cに示す電位差信号の波形を車両の走行状態と対応付けて予め記憶する。より詳細には、図19A〜図19Cに示す電位差信号の波形について、それぞれ、「アイドリング時」「一般道走行時」「高速道路走行時」と対応付けてメモリに記憶する。そして、閾値変更部406は、電位測定部204によって測定された電位差信号と一致する電位差信号の波形をメモリから検索し、検索結果して得られた電位差信号の波形に対応する走行状態を取得する。
また、閾値変更部406は、車両の速度が所定の閾値よりも速い場合に、所定の閾値よりも遅い場合と比較して強度算出用閾値を大きな値に変更する。また、閾値変更部406は、車両の速度が所定の閾値よりも遅い場合に、所定の閾値よりも速い場合と比較して強度算出用閾値を小さい値に変更する。以下では、一般道走行時における強度算出用閾値が「200mV」である場合を用いて説明する。
閾値変更部406は、アイドリング時である場合には、一般道走行時と比較して小さい強度算出用閾値に変更する。例えば、「200mV」より小さい「100mV」に強度算出用閾値を変更する。また、閾値変更部406は、一般道走行時である場合には、強度算出用閾値を「200mV」に変更する。また、閾値変更部406は、高速道路走行時である場合には、一般道走行時と比較して大きい強度算出用閾値に変更する。例えば、閾値変更部406は、「200mV」より大きい「300mV」に変更する。
なお、上述の説明では、閾値変更部406が、「アイドリング時」「一般道走行時」「高速道路走行時」に、それぞれ、強度算出用閾値として「100mV」「200mV」「300mV」を用いる場合を例に説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、任意の値を用いて良い。
また、上述の説明では、閾値変更部406が、「アイドリング時」「一般道走行時」「高速道路走行時」の3つの走行状態を用いる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、閾値変更部406は、例えば、車両の走行速度そのものを用いても良く、任意の情報を用いて良い。また、例えば、閾値変更部406は、「アイドリング時」「一般道走行時」「高速道路走行時」に加えて、他の走行状態を更に用いても良く、「アイドリング時」「一般道走行時」「高速道路走行時」のうち一部について用いなくても良い。
[実施例4における閾値変更部による処理]
図22を用いて、実施例4における閾値変更部406による処理の流れの一例について説明する。図22は、実施例4における閾値変更部による処理の流れの一例について説明するフローチャートである。図22では、以下では、車両の速度を示す情報として、「アイドリング時」「一般道走行時」「高速道路走行時」の3つの走行状態を用いる場合について説明する。
図22に示すように、閾値変更部406は、処理を開始すると(ステップS301肯定)、車両の状態を判定する(ステップS302)。つまり、閾値変更部406は、車両の速度や電位差信号の波形を用いて、「アイドリング時」か「一般道走行時」か「高速道路走行時」かを判定する。
ここで、閾値変更部406は、アイドリング時であると判定した場合には(ステップS303肯定)、一般道走行時と比較して小さい強度算出用閾値に変更する(ステップS304)。例えば、閾値変更部406は、「200mV」より小さい「100mV」に強度算出用閾値を変更する。また、閾値変更部406は、一般道走行時であると判定した場合には(ステップS303否定及びステップS305肯定)、高速道路走行時と比較して小さい強度算出用閾値に変更する(ステップS306)。例えば、閾値変更部406は、「300mV」より小さい「200mV」に変更する。また、閾値変更部406は、高速道路走行時であると判定した場合には(ステップS303否定及びステップS305否定及びステップS307肯定)、一般道走行時と比較して大きい強度算出用閾値に変更する(ステップS308)。例えば、閾値変更部406は、「200mV」より大きい「300mV」に変更する。なお、「アイドリング時」「一般道走行時」「高速道路走行時」のいずれでもないと判定した場合には(ステップS303否定及びステップS305否定及びステップS307否定)、閾値変更部406は、強度算出用閾値を変更しない。
[実施例4の効果]
このように、実施例4では、ノイズ処理装置200bは車両に設けられる。また、ノイズ処理装置200bは、第1の電位差信号や第2の電位差信号の強度が閾値よりも所定期間小さい場合には、所定期間小さくない場合と比較して長い間隔を用いて強度を算出する。また、ノイズ処理装置200bは、第1の電位差信号や第2の電位差信号の強度が閾値よりも大きい場合には、閾値よりも大きくない場合と比較して短い間隔を用いて強度を算出する。また、ノイズ処理装置200bは、車両の速度が所定の閾値よりも速い場合に、所定の閾値よりも遅い場合と比較して強度算出部によって用いられる閾値である強度算出用閾値を大きな値に変更する。また、ノイズ処理装置200bは、車両の速度が所定の閾値よりも遅い場合に、所定の閾値よりも速い場合と比較して強度算出用閾値を小さい値に変更する。この結果、車両の走行速度に適した強度算出用閾値を用いて、間隔を決定することが可能である。
また、例えば、差分算出部403は、補正対象となる電位差信号の取得時点より後の時点において取得された電位差信号を用いて算出された差を用いて、取得時点における第1の電位差信号や第2の電位差信号を補正しても良い。言い換えると、差分算出部403は、取得時点が起点と終点との間に位置する間隔についての差を用いて、処理対象となる時点における第1の電位差信号や第2の電位差信号を補正しても良い。実施例5では、取得時点より後の時点において取得された電位差信号を用いて算出された差を用いて、第1の電位差信号や第2の電位差信号を補正する場合について説明する。
図23Aと図23Bとを用いて、実施例5における差分算出部403について説明する。図23Aと図23Bとは、実施例5における差分算出部について説明する図である。図23Aや図23Bは、電位差信号の一例を示す。図23Aや図23Bにおいて、縦軸は電位差信号の値を示し、横軸は時間軸を示す。以下では、間隔が「2秒間」であり、4秒の時点における電位差信号を補正対象とする場合を例に説明する。
図23Aと図23Bの705や706は、電位差信号のうちRMS算出部401によって用いられる範囲を示す。ここで、補正対象となる4秒の時点が起点と終点との間に位置する間隔とは、例えば、図23Bの706に示すように、起点と終点との間に4秒の時点が位置する間隔が該当する。なお、図23Bに示す例では、間隔の起点は5秒の時点が該当し、間隔の終点は3秒の時点が該当する。
ここで、取得時点より後の時点において取得された電位差信号を用いて算出された差を用いる意義について簡単に説明する。補正対象となる時点を起点として2秒前までの信号についての差を用いるのと、補正対象となる時点を間に含む2秒間の信号についての差を用いるのでは、ノイズの変化状態によって信号強度の算出結果が異なると考えられる。図23Aに示す例では、4秒の時点にピークがある。4秒の時点にあるピークを補正する上では、4秒の時点にあるピーク全体を含んだ範囲についての差は、4秒の時点にあるピーク全体を含まない範囲についての差と比較して、4秒の時点にあるピークにおける強度の差を正確に表していると考えられる。このため、差分算出部403は、補正対象となる時点が起点と終点との間に位置する間隔について算出された差を用いて、電位差信号を補正する。
実施例5に係るノイズ処理装置200cについて説明する。以下では、RMS算出部401は、処理時点から2秒前までの電位差信号を用いて、リアルタイムにて、電位差信号の強度を算出する場合を例に説明する。なお、以下では、RMS算出部401がリアルタイムにて算出する場合を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、RMS算出部401は、間隔として「2秒」を用いて、1秒ごとに算出しても良い。つまり、RMS算出部401は、1秒ごとに、処理時点から2秒前までの電位差信号を用いて算出しても良い。なお、実施例2にて説明した場合では、差分算出部403は、4秒の時点において、2秒から4秒までの電位差信号についての差を用いて、4秒の時点における電位差信号を補正することになる。
ここで、図23Aの705に示すように、増幅倍率算出部402は、4秒の時点において、2秒から4秒までの電位差信号についての差を算出する。また、図23Bの706に示すように、増幅倍率算出部402は、5秒の時点において、3秒から5秒までの電位差信号についての差を算出する。
差分算出部403は、取得時点より後の時点において取得された電位差信号を用いて算出された差を用いて、取得時点における第1の電位差信号や第2の電位差信号を補正する。例えば、差分算出部403は、5秒の時点において、3秒から5秒までの電位差信号についての差を用いて、4秒の時点における電位差信号を補正する。つまり、起点と終点との間に4秒の時点が位置する間隔についての差を用いて、電位差信号を補正する。この場合、4秒の時点における電位差信号は、5秒の時点において算出される差を用いて補正される結果、出力処理部405は、1秒遅れの電位差信号を出力することになる。
このように、実施例5によれば、差分算出部403は、取得時点が起点と終点との間に位置する間隔について算出された差を用いて補正するので、ノイズを適切に減少することが可能である。
また、例えば、ノイズ処理装置200dは、補正対象となる電位差信号の取得時点が含まれる複数の間隔ごとに差分信号を算出し、最もノイズが少ない差分信号を出力しても良い。そこで、実施例6では、図24を用いて、ノイズ処理装置200dが、複数の間隔ごとに差分信号を算出し、最もノイズが少ない差分信号を出力する場合について説明する。図24は、実施例5に係るノイズ処理装置200dによる処理の流れの一例を示すフローチャートである。以下では、4秒の時点における電位差信号を補正対象とする場合を例に説明する。
図24に示すように、実施例6では、電位差信号が測定されると(ステップS401肯定)、RMS算出部401は、補正対象となる電位差信号の取得時点が含まれる複数の間隔ごとに、間隔に含まれる電位差信号を用いて電位差信号の強度を算出する(ステップS402)。例えば、RMS算出部401は、2秒から4秒、3秒から5秒、4秒から6秒、2秒から5秒、3秒から6秒など、複数の異なる間隔ごとに、電位差信号の強度を算出する。なお、RMS算出部401は、異なる間隔の幅を用いても良く、用いなくても良い。
そして、増幅倍率算出部402は、補正対象となる電位差信号の取得時点が含まれる複数の間隔ごとに、RMS算出部401によって算出された電位差信号の強度を用いて差を算出する(ステップS403)。例えば、増幅倍率算出部402は、2秒から4秒、3秒から5秒、4秒から6秒、2秒から5秒、3秒から6秒などの間隔について、それぞれ、差「1.49」「1.3」「1.9」「1.4」「1.8」を算出する。
そして、差分算出部403は、増幅倍率算出部402によって算出された差ごとに、補正対象となる電位差信号の取得時点における電位差信号を補正する(ステップS404)。例えば、差分算出部403は、差「1.49」「1.3」「1.9」「1.4」「1.8」について、それぞれ、電位差信号を補正する。つまり、差分算出部403は、4秒の時点における電位差信号について、差「1.49」を用いて電位差信号を補正し、差「1.3」を用いて電位差信号を補正する。また、差分算出部403は、差「1.9」「1.4」「1.8」についても、同様に、電位差信号を補正する。
そして、差分算出部403は、補正対象となる電位差信号の取得時点における補正後の電位差信号について、差ごとに、第1の差分信号と第2の差分信号とを算出する(ステップS405)。例えば、差分算出部403は、4秒の時点における電位差信号について、差「1.49」を用いて補正した電位差信号を用いて第1の差分信号と第2の差分信号とを算出する。また、差分算出部403は、差「1.3」「1.9」「1.4」「1.8」についても、同様に、第1の差分信号と第2の差分信号とを算出する。
そして、RMS再算出部404は、差分算出部403によって差ごとに算出された第1の差分信号と第2の差分信号とについて、それぞれ、差分信号の強度を算出する(ステップS406)。例えば、RMS再算出部404は、差「1.49」に対応する第1の差分信号と第2の差分信号とについて、それぞれ、差分信号の強度を算出する。また、RMS再算出部404は、差「1.3」「1.9」「1.4」「1.8」についても、同様に、第1の差分信号と第2の差分信号とについて、それぞれ、差分信号の強度を算出する。
そして、出力処理部405は、差ごとに算出された第1の差分信号と第2の差分信号とのうち、差分信号の強度が最も小さい差分信号を出力する(ステップS407)。つまり、出力処理部405は、RMS再算出部404によって算出された強度のうち、最も小さい強度を識別し、識別した強度に対応する差分信号を出力する。
このように、実施例6によれば、補正対象となる時点が含まれる複数の間隔についてそれぞれ差を算出し、複数算出された差のうち、最もノイズを減少させる差を用いるので、ノイズを精度良く減少させることが可能である。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上記した実施例以外にも、その他の実施例にて実施されても良い。そこで、以下では、その他の実施例について説明する。
[出力処理部]
例えば、上記した実施例では、出力処理部405が、電位差信号の強度が小さい方を単純に選択して出力する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、出力処理部405は、2つの電位差信号に占める心拍信号の割合を算出し、算出した心拍信号の割合が他方よりも大きい方を選択して出力しても良い。
[システム構成]
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。例えば、図22に示す例では、車両の状態を被験者が入力しても良い。この場合、ノイズ処理装置は、被験者によって入力された車両の状態を用いて処理を実行する。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報(図1〜図24)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図2に示す例を用いて説明すると、ハンドル電極201やシート上部電極202をノイズ処理装置の外部装置としてネットワーク(無線LAN(Local Area Network)など)経由で接続されて協働するようにしても良い。
[コンピュータ]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図25を用いて、上記の実施例と同様の機能を有するノイズ処理プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。なお、図25は、実施例2に係るノイズ処理プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する図である。
図20に示すように、実施例2におけるコンピュータ3000は、入出力インターフェイス3001、通信部3006、CPU3010、ROM3011を有する。また、コンピュータ3000は、HDD(Hard Disk Drive)3012、RAM(Random Access Memory)3013を有する。また、コンピュータ3000は、各部がバス3009で接続される。また、コンピュータ3000は、入出力インターフェイス3001を介して、電位測定装置4001と接続される。なお、電位測定装置4001は、電位測定部204に対応する。
ROM3011は、上記の実施例2で示したRMS算出部401と、増幅倍率算出部402と、差分算出部403と、RMS再算出部404と、出力処理部405と同様の機能を発揮する制御プログラムを予め記憶する。つまり、図25に示すように、ROM3011は、RMS算出プログラム3011aと、増幅倍率算出プログラム3011bと、差分算出プログラム3011cと、RMS再算出プログラム3011dと、出力処理プログラム3011eとを予め記憶する。なお、これらのプログラム3011a〜3011eについては、図2に示したノイズ処理装置200の各構成要素と同様、適宜統合又は分離しても良い。
そして、CPU3010が、これらのプログラム3011a〜3011eをROM3011から読み出して実行する。この結果、図25に示すように、各プログラム3011a〜3011cについては、RMS算出プロセス3010aと、増幅倍率算出プロセス3010bと、差分算出プロセス3010cとして機能する。また、各プログラム3011d〜3011eについては、RMS再算出プロセス3010dと、出力処理プロセス3010eとして機能するようになる。なお、各プロセス3010a〜3010eは、図2に示した、RMS算出部401と、増幅倍率算出部402と、差分算出部403と、RMS再算出部404と、出力処理部405とにそれぞれ対応する。
そして、CPU3010は、RAM3013に格納されたデータを用いて、ノイズ処理プログラムを実行する。例えば、CPU3010は、第1の電位差信号データ3013aと、第2の電位差信号データ3013bと、電位差信号の強度データ3013cと、差データ3013dと、第1の差分信号データ3013eとを用いる。また、CPU3010は、第2の差分信号データ3013fを用いる。
[その他]
なお、本実施例で説明したノイズ処理プログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、ノイズ処理プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
100 ノイズ処理装置
101 第1の測定部
102 第2の測定部
103 強度算出部
104 差算出部
105 補正部
106 差分算出部
107 出力処理部
200 ノイズ処理装置
201 ハンドル電極
202 シート上部電極
203 シート下部電極
204 電位測定部
205 出力部
300 記憶部
301 波形記憶部
400 制御部
401 RMS算出部
402 増幅倍率算出部
403 差分算出部
404 RMS再算出部
405 出力処理部
406 閾値変更部

Claims (6)

  1. 装置の操舵部とは別の箇所に設けられた第1の電極と、基準電極として用いられる第2の電極との間の第1の電位差信号を測定する第1の測定部と、
    前記装置の操舵部に設けられた第3の電極と前記第2の電極との間の第2の電位差信号を測定する第2の測定部と、
    前記第1の測定部によって測定された第1の電位差信号の強度と、前記第2の測定部によって測定された第2の電位差信号の強度とを、所定間隔ごとに算出する強度算出部と、
    前記強度算出部によって所定間隔ごとに算出された前記第1の電位差信号の強度と前記第2の電位差信号の強度との差を算出する差算出部と、
    前記第1の電位差信号の強度と前記第2の電位差信号の強度との差が無くなる方向に、前記差算出部によって算出された差を用いて所定間隔ごとに該第1の電位差信号及び/又は該第2の電位差信号を補正する補正部と、
    前記補正部によって所定間隔ごとに補正された後の電位差信号を用いて、前記第1の電位差信号と前記第2の電位差信号との間の差分を示す差分信号を算出する差分算出部と、
    前記差分算出部によって算出された差分信号を出力する出力処理部と
    を備えたことを特徴とするノイズ処理装置。
  2. 前記差分算出部は、前記第1の電位差信号から前記第2の電位差信号を減算する減算処理又は前記第2の電位差信号から前記第1の電位差信号を減算する減算処理を実行することで第1の差分信号を算出し、前記第1の電位差信号と前記第2の電位差信号とを加算する加算処理を実行することで第2の差分信号を算出し、
    前記出力処理部は、前記差分算出部によって算出された前記第1の差分信号と前記第2の差分信号とについてそれぞれ強度を算出し、算出した強度が他方と比較して小さい差分信号を出力することを特徴とする請求項1に記載のノイズ処理装置。
  3. 前記強度算出部は、前記第1の電位差信号及び/又は前記第2の電位差信号の状態に応じて、異なる前記所定間隔にて強度を算出することを特徴とする請求項2に記載のノイズ処理装置。
  4. 前記ノイズ処理装置は車両に設けられ、
    前記強度算出部は、前記第1の電位差信号及び/又は前記第2の電位差信号の強度が閾値よりも所定期間継続して小さい場合には、該第1の電位差信号及び/又は該第2の電位差信号の強度が閾値よりも所定期間継続して小さくない場合と比較して長い間隔を用いて強度を算出し、該第1の電位差信号及び/又は該第2の電位差信号の強度が閾値よりも大きい場合には、該第1の電位差信号及び/又は該第2の電位差信号の強度が閾値よりも大きくない場合と比較して短い間隔を用いて強度を算出し、
    前記車両の速度が所定の閾値よりも速い場合に、所定の閾値よりも遅い場合と比較して前記強度算出部によって用いられる閾値である強度算出用閾値を大きな値に変更し、該車両の速度が所定の閾値よりも遅い場合に、所定の閾値よりも速い場合と比較して該強度算出用閾値を小さい値に変更する閾値変更部を更に備えたことを特徴とする請求項3に記載のノイズ処理装置。
  5. 前記補正部は、補正対象となる電位差信号の取得時点より後の時点において取得された電位差信号を用いて算出された差を用いて、該補正対象となる時点における前記第1の電位差信号及び/又は前記第2の電位差信号を補正することを特徴とする請求項4に記載のノイズ処理装置。
  6. 装置の操舵部とは別の箇所に設けられた第1の電極と、基準電極として用いられる第2の電極との間の第1の電位差信号を測定する第1の測定手順と、
    前記装置の操舵部に設けられた第3の電極と前記第2の電極との間の第2の電位差信号を測定する第2の測定手順と、
    前記第1の測定手順によって測定された第1の電位差信号の強度と、前記第2の測定手順によって測定された第2の電位差信号の強度とを、所定間隔ごとに算出する強度算出手順と、
    前記強度算出手順によって所定間隔ごとに算出された前記第1の電位差信号の強度と前記第2の電位差信号の強度との差を算出する差算出手順と、
    前記第1の電位差信号の強度と前記第2の電位差信号の強度との差が無くなる方向に、前記差算出手順によって算出された差を用いて所定間隔ごとに該第1の電位差信号及び/又は該第2の電位差信号を補正する補正手順と、
    前記補正手順によって所定間隔ごとに補正された後の電位差信号を用いて、前記第1の電位差信号と前記第2の電位差信号との間の差分を示す差分信号を算出する差分算出手順と、
    前記差分算出手順によって算出された差分信号を出力する出力処理手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするノイズ処理プログラム。
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