JP5137904B2 - ドーザ装置 - Google Patents
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Description
一方、上記ドーザブレードを利用して圃場のあぜ面形成作業を行う場合には、ドーザブレードの前面を地面に対して直立から前傾状態にして押し付けることにより、所定の法面をもったあぜ面を形成することになる。
この場合、従来のドーザ装置は、ドーザブレードの前傾角度を、操縦者の目分量により調節、即ち、チルトシリンダの突き出しストロークを操縦者の手動操作で調節して行うしかないため、あぜ面の形成角度(法面角度)を一定にするのが困難で作業性に問題があった。
前記ドーザブレードとブームとの間に、前記チルトシリンダによるドーザブレードを、あぜ面を形成する角度に設定してそれ以上のドーザブレードのチルトダウン動作を規制する角度設定手段を設けたことを特徴としている。
前記角度設定手段は、前記ドーザブレードを前記ブームの先端に枢着している枢着軸の廻りに相対的に当接することによって動作角度範囲を規制するように設けられているのが好ましい。
この構成によれば、角度設定手段を、簡単、安価に構成することができる。
この構成によれば、圃場の条件や制約等に応じて、あぜ面形成角度を適宜調整してあぜ面形成作業を実施することができる。
前記ドーザブレードは、前面側に円弧面形状のあぜ面形成用押付面を備えているのが好ましい。
この構成によれば、あぜ面を円弧面形状に形成することができる。
本発明のドーザ装置は、図1〜図3に示すように、トラクタ1に装着される左右のサイドフレーム2と、サイドフレーム2に基端を枢着されたブーム3と、ブーム3とサイドフレーム2との間に配置されたブームシリンダ4と、ブーム3の先端に枢着されたドーザブレード5と、ドーザブレード5とブーム3との間に配置されたチルトシリンダ6とを備えている。
そして、ドーザブレード5とブーム3との間には、チルトシリンダ6によるドーザブレード5を、あぜ面を形成する角度に設定してそれ以上のドーザブレード5のチルトダウン動作を規制する角度設定手段7を設けている。
図1、図2において、トラクタ1は、前半部だけを示し、後半部は省略している。トラクタ1の前半部には、前輪9を取り付けた前車軸フレーム10が設けられており、この前車軸フレーム10には、エンジン、ラジエータ、バッテリ等が搭載され、これらは、ボンネット11で覆われている。前輪9の後側に前車軸フレーム10から左右両側へ張り出して設けられたパイプ構造の支持台12が設けられており、この支持台12に前方に向けて開放した平面視コ字形断面の取付台13の下部が取り付けられている。取付台13の上部は、支持台12の上方に配置され、これによって、取付台13は、支持台12に起立状態で取り付けられている。
ブーム3の先端には、ドーザブレード5が取り付けられている。ドーザブレード5は、ブレード本体5bと取付台枠5cとを備えており、ブレード本体5bは、前面が円弧面形状のあぜ面形成用押付面5aとされた左右方向に長い板状とされ、下端にボルトナット5dで取り替え可能とされたドーザ爪5eが取り付けられており、左右両端には端板5fが一体的に設けられ、後面側に複数の補強リブ5gと2個の取付片5hとが設けられている。取付台枠5cは、左右方向に長い角パイプ状とされ、前面側に2個の取付片5iが前記ブレード本体5bの2個の取付片5hと対応して設けられ、後面側の左右両端にはブーム3の先端への取付ブラケット5jが設けられている。ブレード本体5bの2個の取付片5hと取付台枠5cの2個の取付片5iとは、上下方向に平行なピン5kによって連結されている。取付ブラケット5jは、ブーム3の先端に左右方向に平行な枢着軸8によって枢着連結されている。
トラクタ1は、運転者の操縦操作によって前進後退などの動作を行うと共に、ブームシリンダ4の伸縮操作によってブーム3が起伏操作され、また、チルトシリンダ6の伸縮操作によってドーザブレード5の角度を後傾状態としたり、前傾状態としたりすることができる。
排土作業を行う場合は、チルトシリンダ6により、ドーザブレード5を図1の実線に示す後傾状態とし、トラクタ1を前進させて行われる。この時、地面ガイド30により、ドーザブレード5の地面に対する高さを設定してあるため、この高さレベルで排土作業が行われる。
以上説明したように、本発明のドーザ装置は、トラクタ1に装着される左右のサイドフレーム2と、該サイドフレーム2に基端を枢着されたブーム3と、該ブーム3と前記サイドフレーム2との間に配置されたブームシリンダ4と、前記ブーム3の先端に枢着されたドーザブレード5と、該ドーザブレード5と前記ブーム3との間に配置されたチルトシリンダ6とを備えており、前記ドーザブレード5とブーム3との間に、前記チルトシリンダ6によるドーザブレード5を、あぜ面を形成する角度に設定してそれ以上のドーザブレード5のチルトダウン動作を規制する角度設定手段7を設けたことにより、あぜ面形成作業時のドーザブレード5の前傾角度を操縦者の目分量に頼ることなく、常に、一定に規制させることができ、あぜ面の形成角度(法面角度)を一定に揃えることが容易となる。
前記ドーザブレード5は、前面側に円弧面形状のあぜ面形成用押付面5aを備えているため、あぜ面を円弧面形状に形成することができる。
また、本発明のドーザ装置は、ドーザブレード5の代わりにバケットをブーム3の先端に取り付けてチルトシリンダ6によりバケットをスクイ・ダンプ動作させることもできる。その際、角度設定手段7には、バケットのダンプ動作端規制面7a2が設けてあるため、バケットのダンプ動作時におけるチルトシリンダ6の伸び切り動作により受けるダメージを防ぐことができる。
2 サイドフレーム
3 ブーム
4 ブームシリンダ
5 ドーザブレード
6 チルトシリンダ
7 角度設定手段
8 枢着軸
9 前輪
10 前車軸フレーム
11 ボンネット
12 支持台
13 取付台
14 係合ピン
15 マウントピン
Claims (4)
- トラクタに装着される左右のサイドフレームと、該サイドフレームに基端を枢着されたブームと、該ブームと前記サイドフレームとの間に配置されたブームシリンダと、前記ブームの先端に枢着されたドーザブレードと、該ドーザブレードと前記ブームとの間に配置されたチルトシリンダとを備えており、
前記ドーザブレードとブームとの間に、前記チルトシリンダによるドーザブレードを、あぜ面を形成する角度に設定してそれ以上のドーザブレードのチルトダウン動作を規制する角度設定手段を設けたことを特徴とするドーザ装置。 - 前記角度設定手段は、前記ドーザブレードを前記ブームの先端に枢着している枢着軸の廻りに相対的に当接することによって動作角度範囲を規制するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のドーザ装置。
- 前記角度設定手段は、設定角度を調整可能としてあることを特徴とする請求項1又は2に記載のドーザ装置。
- 前記ドーザブレードは、前面側に円弧面形状のあぜ面形成用押付面を備えていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のドーザ装置。
Priority Applications (1)
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JP2009142292A JP5137904B2 (ja) | 2009-06-15 | 2009-06-15 | ドーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009142292A JP5137904B2 (ja) | 2009-06-15 | 2009-06-15 | ドーザ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010285847A JP2010285847A (ja) | 2010-12-24 |
JP5137904B2 true JP5137904B2 (ja) | 2013-02-06 |
Family
ID=43541747
Family Applications (1)
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JP2009142292A Active JP5137904B2 (ja) | 2009-06-15 | 2009-06-15 | ドーザ装置 |
Country Status (1)
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Family Cites Families (3)
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-
2009
- 2009-06-15 JP JP2009142292A patent/JP5137904B2/ja active Active
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