JP5137445B2 - 画像投射装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像投射装置に関し、例えば液晶パネル(画像表示素子)に基づく投影像原画をスクリーン面上に拡大投影する液晶プロジェクターに好適なものである。
従来、液晶表示素子(液晶パネル)などの画像表示素子に基づく投影像原画をスクリーン面上に拡大投影するようにした投射表示装置(液晶プロジェクター)が種々と提案されている。
このうち液晶表示素子として、反射型の液晶表示素子を用いた画像投射装置が広く知られている(特許文献1)。
又、画像投射装置として、カラー液晶プロジェクターでは、R光,G光,B光の3色光の画像に基づく3つの画像表示素子(液晶表示素子)を光源手段からの光を色分解した色光で各々照明している。そして3つの画像表示素子を透過したそれぞれの色光を色合成手段を介して一つの投射レンズでスクリーン面上等に投射する構成が知られている(特許文献2)。
反射型の液晶表示素子を用いた画像投射装置では、光源手段と、照明光学系と、偏光ビームスプリッターと、投射レンズと、ダイクロ偏光プリズム(投射光学系)を主なる構成要件としている。照明光学系は光源手段からの光を集光し、偏光ビームスプリッターを介して反射型の液晶表示素子に導いている。そして、反射型の液晶表示素子からの光を偏光ビームスプリッターで検出してダイクロ偏光プリズムを介して投射レンズに導いている。投射レンズは液晶表示素子に基づく画像を被投影面に拡大投射している。
ここで偏光ビームスプリッターやダイクロ偏光プリズムは3角柱の第1プリズムと3角柱の第2のプリズムを有し、偏光分離膜を設けた面を接着剤で接合して構成されている。
画像投射装置を構成する投射光学系に、このような構成の偏光ビームスプリッターやダイクロ偏光プリズムを用いると、接着剤で接合した接合層が原因となって投射画像に、非点収差が発生する。
このときの非点収差を接合層の厚さを部分的に異ならせて、例えば接合層が楔形状となるようにして補正した画像投射装置が知られている(特許文献3)。
特開平02−250026号公報 特開2000−305171号公報 特開2004−109490号公報
近年、画像投射装置においては投射画像の高画質化が要望されている。
特許文献3では、偏光ビームスプリッターが起因して生ずる非点収差を補正して投射画像の高画質化を図っている。
しかしながら前述した構成の偏光ビームスプリッターを用いると非点収差のほかに投射倍率の変動が発生して投射画像の画質を低下させるという問題がある。
また、カラー液晶プロジェクターでは、投射レンズの設計に依存する投射倍率の波長分散が原因となって、各色光により投射倍率が異なってきて、投射画像の画質を低下させるという問題がある。
この問題は、ダイクロ偏光プリズムについても同様に生ずる。
投射画像の高画質化を図るには、投射レンズの投射倍率の波長分散を少なくし、また偏光ビームスプリッターやダイクロ偏光プリズムを構成する2つのプリズムの材料の屈折率差を0にして、かつ2つのプリズムを接合する接合層のなす角を0°にすれば良い。これによれば、投射画像に波長による投射倍率の変動を少なくすることができる。
一般的に投射倍率の色分散を少なくするには、投射レンズに非球面レンズを多用したり、レンズ枚数を増やしたりすれば良い。しかしながらこの方法は、投射レンズの構成が複雑になってくる。
又、偏光ビームスプリッターやダイクロ偏光プリズムを構成する2つのプリズムの材料の屈折率差を0にして接合し、接合層のなす角を0°に構成しても、投射レンズの投射倍率の色分散が原因となって投射倍率が各色光で変動してくる。
本発明は、投射倍率の波長分散が原因となる各色光の投射倍率の変動を少なくし、又、偏光ビームスプリッターやダイクロ偏光プリズムに起因する投射画像の各色光による画像ズレを少なくし、高画質の投射画像が得られる画像投射装置の提供を目的とする。
本発明の画像投射装置は、第1、第2、第3の波長帯に基づく画像情報を表示する反射型画像表示素子と、該反射型画像表示素子を照明する照明光学系と、該反射型画像表示素子に基づく画像情報を投射する投射レンズとを有する画像投射装置において、
前記第3の波長帯の光を第3の反射型画像表示素子に導き、該第3の反射型画像表示素子により変調された画像光を出射する第1のプリズムと、
前記第1の波長帯の光を透過させて第1の反射型液晶表示素子に導き、該第1の反射型画像表示素子により変調された画像光を反射させるとともに、前記第2の波長帯の光を反射させて第2の反射型画像表示素子に導き、該第2の反射型画像表示素子により変調された画像光を透過させる第2のプリズムと、
前記第1のプリズムから出射した第3の波長帯の光を反射させ、前記第2のプリズムから出射した第1の波長帯と第2の波長帯の光を透過させて投射レンズに導く第3のプリズムを有し、
前記第1、第2、第3のプリズムそれぞれは、3角柱形状の2つのプリズム接着剤を介して接合され、かつ接合面の少なくとも一方に偏光分離面を含んでおり
前記第2のプリズムを構成する3角柱形状の2つのプリズムの屈折率が互いに異なり、
前記第3のプリズムを構成する3角柱形状の2つのプリズムの屈折率が互いに異なり、
前記第2の波長帯の光が前記第2のプリズムを透過した際に生じる画素ズレをG前記第1及び第2の波長帯の光が前記第3のプリズムを透過する際に生じる画素ズレをG前記第3の波長帯の光を基準としたときに、前記第1と第2の波長帯の光の前記投射レンズの収差による画素ズレ量をτ、τとするとき、
τ≠0 又は τ≠0 又は G≠0、G≠0であり、
−0.5≦τ−G≦0.5
−0.5≦τ−G−G≦0.5
なる条件を満足すること特徴としている。
この他本発明の画像投射装置は、第1、第2、第3の波長帯に基づく画像情報を表示する反射型画像表示素子と、該反射型画像表示素子を照明する照明光学系と、該反射型画像表示素子に基づく画像情報を投射する投射レンズとを有する画像投射装置において、
前記第3の波長帯の光を反射させて第3の反射型画像表示素子に導き、該第3の反射型画像表示素子により変調された画像光を透過させる第1のプリズムと、
前記第1の波長帯の光を透過させて第1の反射型液晶表示素子に導き、該第1の反射型画像表示素子により変調された画像光を反射させるとともに、前記第2の波長帯の光を反射させて第2の反射型画像表示素子に導き、該第2の反射型画像表示素子により変調された画像光を透過させる第2のプリズムと、
前記第1のプリズムから出射した第3の波長帯の光を透過させ、前記第2のプリズムから出射した第1の波長帯、第2の波長帯の光を反射させて投射レンズに導く第3のプリズムを有し、
前記第1、第2、第3のプリズムそれぞれは、3角柱形状の2つのプリズム接着剤を介して接合され、かつ接合面の少なくとも一方に偏光分離面を含んでおり
前記第1のプリズムを構成する3角柱形状の2つのプリズムの屈折率が互いに異なり、
前記第2のプリズムを構成する3角柱形状の2つのプリズムの屈折率が互いに異なり、
前記第3のプリズムを構成する3角柱形状の2つのプリズムの屈折率が互いに異なり、
前記第2の波長帯の光が前記第2のプリズムを透過した際に生じる画素ズレをG前記第3の波長帯の光が第1のプリズムを透過する際に生じる画素ズレをG前記第3の波長帯の光が第3のプリズムを透過する際に生じる画素ズレをG前記第3の波長帯の光を基準としたときに、前記第1と第2の波長帯の光の前記投射レンズの収差による画素ズレ量をτ、τとするとき、
τ≠0 又は τ≠0 又は G≠0 G≠0 G≠0であり、
−0.5≦(τ+G)−(G+G)≦0.5
−0.5≦τ−G−G≦0.5
なる条件を満足することを特徴としている。
この他本発明の画像投射装置は、第1、第2、第3の波長帯に基づく画像情報を表示する反射型画像表示素子と、該反射型画像表示素子を照明する照明光学系と、該反射型画像表示素子に基づく画像情報を投射する投射レンズとを有する画像投射装置において、
前記第3の波長帯の光を第3の反射型画像表示素子に導き、該第3の反射型画像表示素子により変調された画像光を出射する第1のプリズムと、
前記第1の波長帯の光を透過させて第1の反射型液晶表示素子に導き、該第1の反射型画像表示素子により変調された画像光を反射させるとともに、前記第2の波長帯の光を反射させて第2の反射型画像表示素子に導き、該第2の反射型画像表示素子により変調された画像光を透過させる第2のプリズムと、
前記第1のプリズムから出射した第3の波長帯の光を反射させ、前記第2のプリズムから出射した第1の波長帯と第2の波長帯の光を透過させて投射レンズに導く第3のプリズムを有し、
前記第1、第2、第3のプリズムそれぞれは、3角柱形状の2つのプリズム接着剤を介して接合され、かつ接合面の少なくとも一方に偏光分離面を含んでおり
前記第2のプリズムを構成する2つの3角柱形状のプリズムの屈折率が互いに異なり、
前記第2の波長帯の光が前記第2のプリズムを透過した際に生じる画素ズレをG前記第1及び第2の波長帯の光が前記第3のプリズムを透過する際に生じる画素ズレをG前記第3の波長帯の光を基準としたときに前記第1と第2の波長帯の光の前記投射レンズの収差による画素ズレ量をτ、τとするとき、
τ=0
τ≠0
≠0
=0
であり、
−0.5≦τ−G≦0.5
なる条件を満足すること特徴としている。
本発明によれば、
投射倍率の波長分散が原因となる投射倍率の各色光の変動を少なくし、又、偏光ビームスプリッターやダイクロ偏光プリズムに起因する投射画像の各色光による画像ズレを少なくし、高画質の投射画像が得られる画像投射装置が得られる。
図1は本発明の実施例1の要部概略図である。
図中、1は光源手段であり白色光を放射している。2はリフレクターであり放物面鏡又は楕円鏡より成っている。3は複数のシリンドリカルレンズを紙面垂直方向(Y方向)に配列した構成より成る第1のレンズアレイである。4は複数のシリンドリカルレンズを紙面内上下方向(X方向)に配列した構成より成る第2のレンズアレイでる。5はコンデンサーレンズである。6は第2のレンズアレイ4からの無偏光光を所定の偏光光にそろえて出射する偏光変換素子である。7は紙面内(XZ面内)に屈折力のある第1のシリンドリカルレンズである。8はXZ面内に屈折力のある第2のシリンドリカルレンズである。
9は色分離手段としてのダイクロミラーであり、G光(緑色光)を反射し、R光(赤色光)とB光(青色光)を通過している。
10、11、12はそれぞれR、B、G光の画像を表示する反射型の液晶表示素子である。
13は第1の偏光ビースプリッター(第1のプリズム)である。14は第2の偏光ビースプリッター(第2のプリズム)である。15は第1の偏光板である。16は第2の偏光板である。17はR光の偏光状態を90度変換させ、B光の偏光状態を変換しないで出射させる色選択性位相板である。
18は第3の偏光板である。19は第4の偏光板である。20はG光を反射し、B光を透過し、R光の不要偏光成分(不要な偏光成分の光)を反射し、R光の投射光(画像光として用いる偏光成分の光)を透過する特性を持つ偏光分離面を有するダイクロ偏光プリズム(第3のプリズム)である。21は投射レンズである。22、23、24はそれぞれG光、R光、B光の照明光の波長に最適化された1/4位相板である。
ここで第2のシリンドリカルレンズ8を通過した白色光のうちダイクロミラー9によりG光は反射され、R光とB光は通過する。そして、G光のうち第1の偏光板15で不要な偏光成分がカットされる。所定の偏光成分のG光は第1の偏光ビームスプリッター13と、G光用の1/4位相板22を通過して、G光用の反射型液晶表示素子12に導かれる。
反射型液晶表示素子12に入射したG色光は画像情報に基づき偏光状態が変調され出射し、第1の偏光ビームスプリッター13で検光され、さらに第3の偏光板18で検光され、ダイクロ偏光プリズム20で反射して投射レンズ21へと至る。一方ダイクロミラー9を透過したR光とB光のうち、第2の偏光板16で不要な偏光成分がカットされる。そして、色選択性位相板17によりR光は第2の偏光ビームスプリッター14で反射される偏光状態に変換される。
R光は第2の偏光ビームスプリッター14で反射し、1/4位相板23を通過して、R光用の反射型液晶表示素子10に導かれる。B光は第2の偏光ビームスプリッター14を通過し、1/4位相板24を通過して、B光用の反射型液晶表示素子11に導かれる。反射型液晶表示素子10に入射したR光は、画像情報に基づき偏光状態が変調され出射し、第2の偏光ビームスプリッター14で検光され、さらに第4の偏光板19とダイクロ偏光プリズム20で検光されて投射レンズ21へと至る。
反射型液晶表示素子11に入射したB光は画像情報に基づき偏光状態が変調され出射し、第2の偏光ビームスプリッター14で検光され、さらに第4の偏光板19で検光され、ダイクロ偏光プリズム20を透過して投射レンズ21へと至る。
本実施例では投射レンズ21の倍率色収差によるB、G、R光の画素ズレを第3の波長帯(ここではG光)を基準として補正している。いま第1(ここではB光)、第2(ここではR光)の波長帯の倍率色収差により発生する画素ずれ量を各々τ1、τ2とする。
ダイクロ偏光プリズム20を構成する2つのプリズムの材料の屈折率は同一であるとする。
このためダイクロ偏光プリズム20を通過するときの光束には、後述するように画素ズレがない。
本実施例では、G光を基準とし、B光との画素ズレτ1がないように第2の偏光ビームスプリッター14においては反射光路で設定している。即ち、τ1=0である。
そしてG光に対し第2の偏光ビームスプリッター14の透過光であるR光に画素ズレτ2がτ2=Aだけあったとする。
本実施例では、このときの画素ズレτ2を後述するようにして補正している。
画素ズレτ=0である為に、投射レンズ21による第1の波長帯(B光)の画素ズレはない。即ち、ダイクロ偏光プリズム20を通過することによる倍率変動が発生させないようにしている。
本実施例では、後述するように画素ズレτ=Aをキャンセルさせるために、第2の波長帯(R光)が第2の偏光ビームスプリッター14を透過する際に、第2の偏光ビームスプリッター14による倍率変動により画素ズレ(−A)を発生させている。
本実施例の画像投射装置は、
第1、第2、第3の波長帯に基づく画像情報を表示する画像表示素子と、該画像表示素子を照明する照明光学系と、該画像表示素子に基づく画像情報を投射する投射レンズとを有している。
照明光学系は、2つの3角柱形状のプリズムを接着剤を介して接合して構成された第1、2、3のプリズム13、14、20を複数有している。第1、2のプリズム13、14は、3角柱形状のプリズム同士の接合面の少なくとも一方に偏光分離面が設けられている。第3のプリズム20は、同じく2つの3角柱形状のプリズムの接合面に偏光分離面が設けられており、その偏光分離面は(可視光領域内の)波長において偏光機能が変化する。具体的には、緑色光をすべて反射し、青色光をすべて透過し、赤色光のS偏光成分を反射してP偏光成分を透過する機能を有する。
第2の波長帯の光が該第2のプリズム14を透過した際に生じる画素ズレをG、第1及び第2の波長帯の光が第3のプリズム20を透過する際に生じる画素ズレをGとする。投射レンズ21の収差による画素ズレ量を第3の波長帯の光を基準とし、第1と第2の波長帯の光の投射レンズ21の収差による画素ズレ量をτ、τとする。このとき、画素ズレが1/2以下となるようにしている。即ち、
τ=0
τ≠0
≠0
=0
であり、
−0.5≦τ−G≦0.5
なる条件を満足するようにしている。
次に光束が、屈折率の異なる2つのプリズムを接合した構成の偏光ビームスプリッターを通過するときに発生する投射レンズ21の倍率変動について説明する。
図2は、3角柱形状の第1のプリズムPr1と第2のプリズムPr2を接合するとき、双方の材料の屈折率が異なるとき接合面14aにおいて光が屈折し、このとき投射倍率変動が発生するときの説明図である。
図2で図1の反射型液晶表示素子10と第2の偏光ビームスプリッター14と投射レンズ21のみを抽出して示している。反射型液晶表示素子10から投射レンズ21への光路はテレセントリックな状態に構成されている。このとき、画像の位置を示す主光線は投射レンズ21の光軸oに平行な光線となる。図2では反射型液晶表示素子10の一方の端への主光線をa、光軸oと直交する方向の距離Lだけ離れた端への主光線をbとし、投射レンズ21側から逆トレースした図として示してある。
主光線aと主光線bでは接合面14aを通過する位置から液晶表示素子10までの距離が異なる。このため、接合面14aで屈折することによる2つの主光線a、bの光軸oに垂直な方向への移動量が異なり、この差が投射レンズ21による投射倍率の変動量となる。図2では2つのプリズムPr1、Pr2を接合するときの接合層の厚さが0であるとし、接着層の屈折は省略して示している。
接合面14aへの入射角度をθ、接合面14aからの出射角度θ’、入射側のプリズムPr1の材料の屈折率をn1,出射側のプリズムPr2の材料の屈折率をn2とする。
n1≠n2 において
n1×sinθ=n2×sinθ’
となり、主光線a、bは光軸oに対して
α=θ’−θ
傾く。ここで角度は接合面14aの法線に対して時計回りを正とする。このとき主光線a、bの光軸oに垂直な方向への移動量の差(倍率変動)Δ1は
Δ1=L×tanα
となる。これが倍率変動(撮影倍率変動)の要因となる。投射レンズ21の投射倍率がβであるときに倍率変動があると倍率変動後の投射倍率β’は
β’=β×L/(L+Δ1)
となる。移動量の差Δ1が負のとき画像は伸張し、見かけ上倍率が増大する(ただし屈折の発生する方向のみ)。
これとは別に図3に示すように2つのプリズムPr1、Pr2との接合層Cの厚さが0でなく、接合層における接着剤の層がある角度を有し、接合層が楔上になると接合層Cの層厚が不均一となり、倍率変動が発生する。
この図3も図2と同様に投射レンズ21がテレセントリックな状態であることあらわしている。まず、投射レンズ21を出射した主光線a、bはプリズムPr1のガラスと接着剤の界面kで屈折し、再び界面jで屈折してプリズムPr2を介して反射型液晶表示素子10へといたる。このとき接合層C内において主光線a、bは光軸oに垂直な方向へ移動する。このとき主光線a、bが通過する接合層Cの厚みが異なるため倍率変動Δ2が発生する。さらに界面jで屈折した後の主光線a、bの角度が光軸oに対し角度α’傾くために、接合層Cから反射型液晶表示素子10までの距離の差により倍率変動Δ3が発生する。
入射側のプリズムPr1と出射側のプリズムPr2の材料の平均屈折率をnaとすると,
na=(n1+n2)/2
となる。接合層Cの屈折率をncとする。図4、図5は、このとき、接合層Cにおいて倍率変動が生ずる状態を示す拡大説明図である。
まず図4において、光線aは界面kの点Uで屈折し
na sinθ = nc sinφ’
となる。さらに界面jの点Vで屈折し
nc sinφ = na sinθ”
となる。ここでφ = φ’ − ε である。
ここで角度は接合面の法線に対して時計回りを正とし、楔の角度は界面kに対する界面jの角度とし、界面kに対して時計回りを正とする。図5ではεは負の符号である。
このとき接着剤が平行ではなく、角度εだけ楔形状になっているので、接合層C内で光が光軸oと垂直な方向へ移動する量に主光線aと主光線bでは差が発生する。これを図5にこの部分の作用を拡大して示す。図5において図4の点Vから界面kに平行な線をmとすると、楔の角度εは線mと界面jのなす角ともいえる。接合層C内の光線bと線mの交点をSとし、点Sから界面jへの垂線の足を点R、接合層C内の主光線bの界面jでの屈折点をTとすると、点Sから点Tへ至る光路における光軸oに垂直な方向へのシフトの差Δ2が倍率変動となる。
線分VS = L/ cosθ
線分SR = VS*sinε
線分ST =SR/cos(∠TSR)
ここで∠TSR= φ =φ’ − ε である。点Sを通り光軸oに平行な線と界面jの交点をWとすると倍率移動Δ2は、
Δ2= 線分ST*sin(∠TSW)
となる。ここで ∠TSW=φ’−θ であるので
Δ2=−L*sinε*sin(φ’−θ)/{cosθ*cos(φ’+ε)}
となる。但し「*」印は、重算の意味である。
ふたたび図4において、接合層Cと射出側のプリズムPr2のガラスとの界面jで光線が再び屈折するとき、界面jは界面kとは平行ではないので、主光線a,bは光軸oに対して傾き、その傾き角α’は
α’=θ” − θ
となる。ここでも主光線aと主光線bでは接合面を通過する位置から液晶表示素子10までの距離が異なるため主光線a、bの光軸oに垂直な方向への移動量が異なり、移動量の差Δ3は
Δ3= L*tanα’*sgn(ε)
となる。ここでsgn(ε)はεの符号により正のときには1を負のときには−1を返す関数である。Δ2+Δ3が接合層Cが楔になることによる倍率変動となる。
これら全てを合わせると前記第2の偏光ビームスプリッター14での倍率変動Δは
Δ=(Δ1+Δ2+Δ3)
=Ltanα
−L*sinε*sin(φ’−θ)/{cosθ*cos(φ’+ε)}
+L*tanα’*sgn(ε)
となる。ここで画素ズレ量は、倍率変動Δを画素ピッチで割った値である。従って、反射型表示素子10の画素ピッチをpとすると偏光ビームスプリッタ14での画素ずれ量Δ/Pは
Δ/p=[Ltanα
−L*sinε*sin(φ’−θ)/{cosθ*cos(φ’+ε)}
+L*tanα’*sgn(ε)]/p ・・・(a)
となる。
本実施例で投射レンズ21の倍率色収差により発生する画素ずれ量τがτ=Aなので
Δ/p=[Ltanα
−L*sinε*sin(φ’−θ)/{cosθ*cos(φ’+ε)}
+L*tanα’*sgn(ε)]/p=−A
とする事で全系として画素ズレを無くすことができる。
ここで例えば投射レンズ21により発生する画素ずれ量τ=0.19とする。このとき、第2の偏光ビームスプリッター14の入射側のプリズムPr1の材料の屈折率n1=1.841,出射側のプリズムPr2の材料の屈折率n2=1.839、またプリズムPr1とプリズムPr2を接着する接着剤の屈折率を1.55とする。反射型表示素子10の寸法Lが0.7インチのとき、1画素の大きさ(ピッチ)p=0.01mmである。このとき、
L=25.4×0.7/5×4=14.224mm
となる。このとき、移動量の差Δ1は、
Δ1=−0.015mm
となる。
また接着剤Cの楔角度ε=0.4’とすると、前述の倍率変動Δ2は、
Δ2=−0.0009mm
となる。又、移動量の差Δ3は、
Δ3=0.014mm
となる。これより画素ズレ量Δ/pは、
Δ/p=(Δ1+Δ2+Δ3)/P
=−0.19
となる。よって投射レンズ21の画素ズレτはプリズムPr1、Pr2により発生する画素ずれによりキャンセルすることができる。
次に本発明の実施例2について説明する。
実施例2の光学系の構成は図1の実施例1と略同じである。
但し、ダイクロ偏光プリズム20を構成する2つのプリズムの材料の屈折率が互いに異なっている。このため、ダイクロ偏光プリズム20を通過する光束には、画素ズレΔ1が生じる。
実施例2では、実施例1に比べて第3の波長帯(G光)を基準としたときの、第1、第2の波長帯B光、R光の倍率色収差により発生する画素ズレ量τ、τが異なる。G光はダイクロ偏光プリズム20で反射するため画素ズレが発生しない。
本実施例では、第2の波長帯の光が該第2のプリズムを透過した際に生じる画素ズレをG、第1及び第2の波長帯の光が第3のプリズムを透過する際に生じる画素ズレをGとする。投射レンズの収差による画素ズレ量を第3の波長帯の光を基準とし、第1と第2の波長帯の光の該投射レンズの収差による画素ズレ量をτ、τとする。このとき、画素ズレが1/2以下となるようにしている。即ち、
τ 0 又は τ≠0 又は G≠0 G≠0
であり、
−0.5≦τ−G≦0.5
−0.5≦τ−G−G≦0.5
なる条件を満足するようにしている。
実施例2では投射レンズ21の倍率色収差により発生する画素ずれ量τ、τが、
τ=A、τ=B
とする。ここで、ダイクロ偏光プリズム20の2つのプリズムの材料の屈折率が異なっているため画素ずれが生じる。
実施例2では、このときの画素ずれ量τ、τを図1に示す第2の偏光ビームスプリッター14およびダイクロ偏光プリズム20でキャンセルする。
第2の偏光ビームスプリッター14で発生する画素ずれ量をG2とする。このとき画素ずれ量G2は実施例1と同様で(a)式より、
G2=Δ/p=[Ltanα
−L*sinε*sin(φ’−θ)/{cosθ*cos(φ’+ε)}
+L*tanα’*sgn(ε)]/p
となる。
一方ダイクロ偏光プリズム20で発生する画素ずれ量をGdとする。このとき画素ずれ量Gdも同様に画素ずれ量G2で示した(a)式におけるパラメータに添字dを付して、
Gd=Δ/p=[Ltanα−L*sinε*sin(φ’−θ
/{cosθ*cos(φ’+ε)}
+ L*tanα’*sgn(ε)]/p
となる。以下、ダイクロ偏光プリズム20に基づくパラメータは添字dを付して表す。
プリズムの接着はゴースト防止の為に反射光路に接着材を塗らない事から、プリズムにおける画素ズレは透過光路のみで発生する。
従って本実施例の投射レンズ21の倍率色収差により発生するB光の画素ずれ量τはダイクロ偏光プリズム20のみでしかキャンセル出来ない。このため、画素ずれ量Gdを
Gd=τ=−A
とする。即ち、
Gd=[Ltanα
−L*sinε*sin(φ’−θ)/{cosθ*cos(φ’+ε)}
+L*tanα’*sgn(ε)]/p=−A
とする。
画素ずれ量は、τはダイクロ偏光プリズム20と第2の偏光分離プリズム14で発生する画素ずれの和でキャンセルできるので
τ=G2+Gd
=G2−A
=[Ltanα
−L*sinε*sin(φ’−θ)/{cosθ*cos(φ’+ε)}
+L*tanα’*sgn(ε)]/p−A=−B
となる。つまり、
[Ltanα−L*sinε*sin(φ’−θ)/{cosθ*cos(φ’+ε)}+ L*tanα’*sgn(ε)]/p=A−B
とする事で全系で画素ズレを無くすことができる。
ここで投射レンズ21により発生する画素ずれ量τ=0.45、τ=0.6とする。このとき、ダイクロ偏光プリズム20の入射側のプリズムの材料の屈折率を=1.701、出射側のプリズムの材料の屈折率を1.699とする。また両プリズムを接着する接着剤の屈折率を1.6とする。反射型表示素子10が、0.7インチのとき1画素の大きさp=0.01mmである。このとき、
L=25.4*0.7/5*4=14.224mmのとき、移動量の差Δd1は、
Δd1=−0.017mmとなる。
また接着剤Cの楔角度ε=1’とすると、倍率変動Δd2は、
Δd2=−0.0006mm
となる。又、移動量の差Δd3は、
Δd3=0.0131mmとなる。
従って、
Δ=Δd1+Δd2+Δd3
=−0.0045
となる。これよりダイクロ偏光プリズム20より生ずる画素ずれ量(Δd/p)は、
(Δd/p)=(Δd1+Δd2+Δd3)/p
=−0.45
となる。
よって投射レンズ20の画素ズレ量τはダイクロ偏光プリズム20により発生する画素ずれによりキャンセルすることができる。
一方、第2の偏光ビームスプリッター14の入射側のプリズムPr1の材料の屈折率を1.841、出射側のプリズムPr2の材料の屈折率を1.839とする。また両プリズムを接着する接着剤の屈折率を1.55とする。反射型表示素子10が0.7インチのとき1画素の大きさp=0.01mmである。このとき、
L=25.4*0.7/5*4=14.224mmのとき、移動量の差Δ1は、
Δ1=−0.015mmとなる。
また接着剤Cの楔角度ε=0.4’とすると、倍率変動Δ2は、
Δ2=−0.0009mm
となる。又、移動量の差Δ3は、
Δ3=0.0144mmとなる。
Δ=Δ1+Δ2+Δ3
=−0.0015
これより、第2の偏光ビームスプリッター14より生ずる画素ずれ量Δ/pは、
Δ/p=(Δ1+Δ2+Δ3)/p
=−0.15
よって、
τ=(Δd/p)+Δ/p
=−0.45−0.15
=−0.6
となる。
よって投射レンズ21の画素ズレτ(τ=−0.6)はダイクロ偏光プリズム20および第2の偏光ビームスプリッター14により発生する画素ずれ量(Δd/p)dと(Δ/p)の和によりキャンセルできる。
図6は本発明の実施例3の要部概略図である。
図6において、符番1から9までの各部材は実施例1と同じである。
但し、ダイクロミラー9は、G光を透過し、R光とB光を反射するダイクロイック面を有している。第1の偏光ビームスプリッター101、第2の偏光ビームスプリッター102、第3の偏光ビームスプリッター103を構成する各々2つのプリズムの材料の屈折率は互いに異なっている。
図6において、101は第1の偏光ビームスプリッター、102は第2の偏光ビームスプリッター、103は第3の偏光ビームスプリッターである。104は第1の偏光板、105は第2の偏光板、106は第3の偏光板、107は第4の偏光板である。108はB光の偏光状態を90度変換させ、R光の偏光状態を変換しない色選択性位相板である。109はR光の偏光状態を90度変換させ、B光の偏光状態を変換しない色選択性位相板である。110、111、112はそれぞれG光、R光、B光の照明光の波長に最適化された位相板である。113、114、115はそれぞれG光、R光、B光の画像を表示する反射型液晶表示素子である。116は投射レンズである。
第2のシリンドリカルレンズ9を通過した白色光はダイクロイックミラー9によりG光が透過し、R光とB光が反射される。G光は第1の偏光板104で不要な偏光成分をカットされ、第1の偏光ビームスプリッター101、G光用の位相板110を通過して、G光用の反射型液晶表示素子113に導かれる。反射型液晶表示素子113に入射したG光は画像情報に基づき偏光状態が変調され出射し、第1の偏光ビームスプリッター101で検光される。さらに第3の偏光板106で不要な偏光成分をカットされ、第3の偏光ビームスプリッター103を透過して投射レンズ116へ至る。
一方、ダイクロミラーを反射したR光とB光は第2の偏光板105で不要な偏光成分をカットされ、色選択性位相板108によりB光は第2の偏光ビームスプ2リッター102を透過する偏光状態に変換される。B光は第2の偏光ビームスプリッター102、B光用の位相板112を通過してB光用の反射型液晶表示素子115に導かれる。
反射型液晶表示素子115に入射したB光は画像情報に基づき偏光状態が変調され出射し、第2の偏光ビームスプリッター102で検光される。さらに第4の偏光板107で検光され、さらに第3の偏光ビームスプリッター103で検光され投射レンズ116へと至る。
R光は第2の偏光ビームスプリッター102で反射し、R光用の位相板111を通過してR光用の反射型液晶表示素子114に導かれる。反射型液晶表示素子114に入射したR光は画像情報に基づき偏光状態が変調され出射し、第2の偏光ビームスプリッター102で検光され、色選択性波長板109で第3の偏光ビームスプリッター103で反射する偏光方向に変換される。その後、第4の偏光板107で不要な光をカットされ、第3の偏光ビームスプリッター103で検光されて投射レンズ116へと至る。
本実施例では、第2の波長帯の光が第2のプリズムを透過した際に生じる画素ズレをG、第3の波長帯の光が第1のプリズムを透過する際により生じる画素ズレをG、第3の波長帯の光が第3のプリズムを透過する際に生じる画素ズレをGとする。投射レンズ116の収差による画素ズレ量を第3の波長帯の光を基準としたときに、第1と第2の波長帯の光の投射レンズの収差による画素ズレ量をτ、τとする。このとき、画素ズレが1/2以下となるようにしている。即ち、
τ≠0 又は τ≠0 又は G≠0 G≠0 G≠0
であり、
−0.5≦(τ+G)−(G+G)≦0.5
−0.5≦τ−G−G≦0.5
なる条件を満足するようにしている。
本実施例では投射レンズ116の倍率色収差により発生するB、G、R光の画素ずれ量は実施例1、2と同様第3の波長帯(ここではG光)を基準とする。このときの第1(ここではB光)、第2(ここではR光)の波長帯の倍率色収差により発生する画素ずれ量を各々τ=C、τ=Dとする。
本実施例ではB光の光路中に接着剤を含む光学部材が無いため、画素ずれは発生しなく、τ=0である。よってτ=Cを第1の偏光ビームスプリッター101および第3の偏光ビームスプリッター103でキャンセルする構成となっている。
第1の偏光ビームスプリッター101で生ずる画像ずれをG1とする。
第3の偏光ビームスプリッター103で生ずる画像ずれをG3とする。
第3の波長帯(G光)は、第1、第3の偏光ビームスプリッター101、103で画素ずれG1、G3を受ける。
第3の波長帯(G光)が基準となるので、まず第1には、
τ=C
G1+G3=C
が成り立てば良い。
ここで第1のプリズム101で発生する画素ずれ量G1、第3のプリズム103で発生する画素ずれ量G3は、それぞれ前述した(a)式と同様に、各パラメーターに添字1、3を付して次式で示すことができる。
G1=[Ltanα−L*sinε*sin(φ’−θ)/{cosθ*cos(φ’+ε)}+L*tanα’*sgn(ε)]/p
G3=[Ltanα−L*sinε*sin(φ’−θ)/{cosθ*cos(φ’+ε)}+L*tanα’*sgn(ε)]/p
次にτ=Dについて説明する。
ここでは投射レンズ116の倍率色収差により発生する画素ずれ量τと第2の偏光ビームスプリッター102で発生する画素ずれ量G2の和τ+G2が第1と第3の偏光ビームスプリッターで発生する画素ずれ量の和G1+G3と同じであればよい。従って、下式が成り立てば画素ずれをキャンセルできる。即ち、τ=Dより
τ+G2=G1+G3=C
τ+G2=D+G2=G1+G3=C
G2=C−D
ここで画素ずれ量G2は第2の偏光ビームスプリッター102で発生する画素ずれ量を示し(a)式と同様に下式で示せる。
但し、(a)式における各パラメーターを次の如く設定している。
L=L
α=α
ε=ε
φ’=φ
θ=θ
ε=ε
α’=α
G2=[Ltanα−L*sinε*sin(φ’−θ)/{cosθ*cos(φ’+ε)}+ L*tanα’*sgn(ε)]/p
以上の如く画素ずれ量G2を設定すれば、全系の画素ずれを無くす事が出来る。
ここで投射レンズ116により発生する画素ずれ量τ=0.73、τ=0.05のとき、第1の偏光ビームスプリッター101の入射側のプリズムPr1の材料の屈折率を2.001、出射側のプリズムPr2の材料の屈折率を1.999とする。また両プリズムを接着する接着剤の屈折率を1.6とする。反射型表示素子が0.7インチのとき1画素の大きさp=0.01mmである。このとき、
L=25.4*0.7/5*14=14.224mmのとき、移動量の差Δd1は、
Δd1=−0.014mmとなる。
また接着剤の楔角度ε=1’とすると、倍率変動Δd2は、
Δd2=−0.0038mm
となる。又、移動量の差Δd3は、
Δd3=0.012mmとなる。これより
Δd=Δd1+Δd2+Δd3
=−0.0058
G1=(Δd/p)=−0.58
一方、第3の偏光ビームスプリッターの入射側プリズムの屈折率=1.901、出射側プリズムの屈折率=1.899、また両プリズムを接着する接着剤の屈折率を1.6とし、0.7インチで1画素の大きさp=0.01mmであるとき、
L=25.4*0.7/5*4=14.224mmのとき
Δ1=−0.015mmとなる。
また接着剤の楔角度ε=0.4’とすると
Δ2=−0.0009mm
Δ3=0.0144mmとなり
Δ=Δ1+Δ2+Δ3
=−0.0015
となる。これより
G3=Δ/p=−0.15
となる。
τ=G1+G3=−0.73
となる。
よって投射レンズの画素ズレτ1は第1の偏光ビームスプリッターおよび第3の偏光ビームスプリッターにより発生する画素ずれによりキャンセルできる。
次に第2の偏光ビームスプリッターにおいて入射側プリズムの屈折率=1.701、出射側プリズムの屈折率=1.699、また両プリズムを接着する接着剤の屈折率を1.55とし、0.7インチで1画素の大きさp=0.01mmであるとき、
L=25.4*0.7/5*4=14.224mmのとき
Δ1=−0.017mmとなる。
また接着剤の楔角度ε=1.5’とすると
Δ2=−0.0015mm
Δ3=0.0117mmとなり
Δ=Δ1+Δ2+Δ3
=−0.0068
となる。
G2=Δ/p=−0.68
τ+G2=G1+G3
=−0.73
τ=G1+G3−G2
=−0.73+0.68
=−0.05
よって投射レンズの画素ズレτは第1、第2、第3の偏光ビームスプリッターにより発生する画素ずれによりキャンセルすることができる。
以上のように各実施例によれば、投射倍率の波長分散が原因となる各色光の投射倍率の変動を少なくすることができる。又、偏光ビームスプリッターやダイクロ偏光プリズムに起因する投射画像の各色光による画像ズレを少なくし、高画質の投射画像が得られる画像投射装置が得られる。
本発明の実施例1の要部概略 図1の一部分の説明図 図1の一部分の説明図 図1の一部分の説明図 図1の一部分の説明図 本発明の実施例の要部概略
符号の説明
1 光源手段
2 リフレクター
3 第1のレンズアレイ
4 第2のレンズアレイ
5 コンデンサーレンズ
6 偏光変換素子
7 第1のシリンドリカルレンズ
8 第2のシリンドリカルレンズ
9 色分散手段
10 液晶表示素子
11 液晶表示素子
12 液晶表示素子
13 第1の偏光ビームスプリッター
14 第2の偏光ビームスプリッター
15 第1の偏光板
16 第2の偏光板
17 色選択性位相板
18 第3の偏光板
19 第4の偏光板
20 ダイクロイックプリズム
21 投射レンズ

Claims (3)

  1. 第1、第2、第3の波長帯に基づく画像情報を表示する反射型画像表示素子と、該反射型画像表示素子を照明する照明光学系と、該反射型画像表示素子に基づく画像情報を投射する投射レンズとを有する画像投射装置において、
    前記第3の波長帯の光を第3の反射型画像表示素子に導き、該第3の反射型画像表示素子により変調された画像光を出射する第1のプリズムと、
    前記第1の波長帯の光を透過させて第1の反射型液晶表示素子に導き、該第1の反射型画像表示素子により変調された画像光を反射させるとともに、前記第2の波長帯の光を反射させて第2の反射型画像表示素子に導き、該第2の反射型画像表示素子により変調された画像光を透過させる第2のプリズムと、
    前記第1のプリズムから出射した第3の波長帯の光を反射させ、前記第2のプリズムから出射した第1の波長帯と第2の波長帯の光を透過させて投射レンズに導く第3のプリズムを有し、
    前記第1、第2、第3のプリズムそれぞれは、3角柱形状の2つのプリズム接着剤を介して接合され、かつ接合面の少なくとも一方に偏光分離面を含んでおり
    前記第2のプリズムを構成する3角柱形状の2つのプリズムの屈折率が互いに異なり、
    前記第3のプリズムを構成する3角柱形状の2つのプリズムの屈折率が互いに異なり、
    前記第2の波長帯の光が前記第2のプリズムを透過した際に生じる画素ズレをG前記第1及び第2の波長帯の光が前記第3のプリズムを透過する際に生じる画素ズレをG前記第3の波長帯の光を基準としたときに、前記第1と第2の波長帯の光の前記投射レンズの収差による画素ズレ量をτ、τとするとき、
    τ≠0 又は τ≠0 又は G≠0、G≠0であり、
    −0.5≦τ−G≦0.5
    −0.5≦τ−G−G≦0.5
    なる条件を満足すること特徴とする画像投射装置。
  2. 第1、第2、第3の波長帯に基づく画像情報を表示する反射型画像表示素子と、該反射型画像表示素子を照明する照明光学系と、該反射型画像表示素子に基づく画像情報を投射する投射レンズとを有する画像投射装置において、
    前記第3の波長帯の光を反射させて第3の反射型画像表示素子に導き、該第3の反射型画像表示素子により変調された画像光を透過させる第1のプリズムと、
    前記第1の波長帯の光を透過させて第1の反射型液晶表示素子に導き、該第1の反射型画像表示素子により変調された画像光を反射させるとともに、前記第2の波長帯の光を反射させて第2の反射型画像表示素子に導き、該第2の反射型画像表示素子により変調された画像光を透過させる第2のプリズムと、
    前記第1のプリズムから出射した第3の波長帯の光を透過させ、前記第2のプリズムから出射した第1の波長帯、第2の波長帯の光を反射させて投射レンズに導く第3のプリズムを有し、
    前記第1、第2、第3のプリズムそれぞれは、3角柱形状の2つのプリズム接着剤を介して接合され、かつ接合面の少なくとも一方に偏光分離面を含んでおり
    前記第1のプリズムを構成する3角柱形状の2つのプリズムの屈折率が互いに異なり、
    前記第2のプリズムを構成する3角柱形状の2つのプリズムの屈折率が互いに異なり、
    前記第3のプリズムを構成する3角柱形状の2つのプリズムの屈折率が互いに異なり、
    前記第2の波長帯の光が前記第2のプリズムを透過した際に生じる画素ズレをG前記第3の波長帯の光が第1のプリズムを透過する際に生じる画素ズレをG前記第3の波長帯の光が第3のプリズムを透過する際に生じる画素ズレをG前記第3の波長帯の光を基準としたときに、前記第1と第2の波長帯の光の前記投射レンズの収差による画素ズレ量をτ、τとするとき、
    τ≠0 又は τ≠0 又は G≠0 G≠0 G≠0であり、
    −0.5≦(τ+G)−(G+G)≦0.5
    −0.5≦τ−G−G≦0.5
    なる条件を満足することを特徴とする画像投射装置。
  3. 第1、第2、第3の波長帯に基づく画像情報を表示する反射型画像表示素子と、該反射型画像表示素子を照明する照明光学系と、該反射型画像表示素子に基づく画像情報を投射する投射レンズとを有する画像投射装置において、
    前記第3の波長帯の光を第3の反射型画像表示素子に導き、該第3の反射型画像表示素子により変調された画像光を出射する第1のプリズムと、
    前記第1の波長帯の光を透過させて第1の反射型液晶表示素子に導き、該第1の反射型画像表示素子により変調された画像光を反射させるとともに、前記第2の波長帯の光を反射させて第2の反射型画像表示素子に導き、該第2の反射型画像表示素子により変調された画像光を透過させる第2のプリズムと、
    前記第1のプリズムから出射した第3の波長帯の光を反射させ、前記第2のプリズムから出射した第1の波長帯と第2の波長帯の光を透過させて投射レンズに導く第3のプリズムを有し、
    前記第1、第2、第3のプリズムそれぞれは、3角柱形状の2つのプリズム接着剤を介して接合され、かつ接合面の少なくとも一方に偏光分離面を含んでおり
    前記第2のプリズムを構成する2つの3角柱形状のプリズムの屈折率が互いに異なり、
    前記第2の波長帯の光が前記第2のプリズムを透過した際に生じる画素ズレをG前記第1及び第2の波長帯の光が前記第3のプリズムを透過する際に生じる画素ズレをG前記第3の波長帯の光を基準としたときに前記第1と第2の波長帯の光の前記投射レンズの収差による画素ズレ量をτ、τとするとき、
    τ=0
    τ≠0
    ≠0
    =0
    であり、
    −0.5≦τ−G≦0.5
    なる条件を満足すること特徴とする画像投射装置。
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