JP5136168B2 - 位置検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、人間の指などの装置を操作する物体の位置を検出する位置検出装置に関する。
特許文献1のように、タッチパネルを使わずにユーザの指などの操作位置を検出する技術が知られている。この特許文献1においては、操作パネルと、赤外光照射手段と、赤外光撮像手段とを備えている。操作パネルは、ユーザが操作する側の面と、赤外光照射手段と赤外光撮像手段とが配置される側の面とを有する。このものにおいてユーザが操作パネルを触った場合には、光源から赤外光がユーザの指に照射されている時には光がユーザの指で反射され、光源から赤外光がユーザの指に照射されていない場合には光がユーザの指で反射されない。そして、撮像手段で光源から赤外光が照射された場合に撮影した画像と、光源から赤外光が照射されていない場合に撮影した画像との差分を求めることにより、ユーザの指の位置を検出している。
また、表示器上に表示された情報を指で直接触り情報を入力する装置として、タッチパネルディスプレイが知られている。たとえば、特許文献2におけるタッチパネルつき表示器においては,表示器としてTFT液晶ディスプレイを使い、この液晶ディスプレイの上に半透明のタッチパネルを配置している。そして、ユーザは、液晶ディスプレイに表示された情報を認識し、タッチパネルにおいて液晶ディスプレイの所望の情報が表示された領域を押圧する。このときタッチパネルの4辺には電圧が印加されており、押圧前と押圧中とでこの4辺の電圧が変化するため、ユーザがどの領域を押圧しているかを特定することができる。
特開2007−272596号公報 特開2002−207571号公報
特許文献1の技術は、操作パネルが赤外線を透明可能な素材である必要があるため、この操作パネルを画像表示可能な表示装置として使用できないという問題があった。
また、特許文献2の技術は、液晶ディスプレイを用いているため、透明ではなかった。液晶ディスプレイには半透明のものも存在はするが、このような液晶ディスプレイは透明度が低く、これをタッチパネルに組み合わせた場合、さらに透明度が低下するという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑み、画像を表示可能な透明な構造の位置検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の位置検出装置は、表示面に画像を表示すると共に、表示面を操作物体によって操作される透明ELディスプレイと、
表示面の反対面から透明ELディスプレイを撮像する撮像部と、
撮像部にて撮像された画像を処理する画像処理部とを備え、
画像処理部は、撮像部にて撮像された画像の明度が所定の閾値をこえたか否かによって、透明ELディスプレイが操作物体によって操作されたか否かを判定する判定手段と、
判定手段が操作されたと判定した場合、操作物体が操作している透明ELディスプレイの位置を検出する位置検出手段とを備え
画像処理部は、複数の明度を示す値を閾値として用いて、操作物体と透明ELディスプレイとの距離及び操作物体による透明ELディスプレイに対する押圧力の少なくとも一方を段階的に検出する操作状態検出手段を備え、
位置検出手段は、撮像部にて撮像された画像において所定の閾値をこえた明度の部分が透明ELディスプレイの予め決められた領域に存在するか否かによって位置を検出し、
画像処理部は、透明ELディスプレイが画像を表示しているときの撮像部にて撮像された画像と、透明ELディスプレイが画像を表示していないときの撮像部にて撮像された画像との差分画像処理を実行する差分画像処理手段を備え、
判定手段は、撮像部にて撮像された画像として差分画像処理手段にて差分画像処理された画像を用い、この画像の明度が所定の閾値をこえたか否かによって、透明ELディスプレイが操作物体によって操作されたか否かを判定することを特徴とするものである。
このように、画像を表示する透明ELディスプレイの表示面の反対面から撮像し、その撮像された画像の明度が所定の閾値をこえたか否かによって、透明ELディスプレイが操作物体によって操作されたか否かを判定すると共に、操作物体が操作している透明ELディスプレイの位置を検出することによって、画像を表示可能な透明度の高い構造を有しながら、操作物体の位置検出を行うことができる。また、画像を表示する透明ELディスプレイを用いているため赤外線光源などを別途設ける必要がない。また、画像処理部は、複数の明度を示す値を閾値として用いて、操作物体と透明ELディスプレイとの距離及び操作物体による透明ELディスプレイに対する押圧力の少なくとも一方を段階的に検出する操作状態検出手段を備えるようにしてもよい。また、位置検出手段は、撮像部にて撮像された画像において所定の閾値をこえた明度の部分が透明ELディスプレイの予め決められた領域に存在するか否かによって位置を検出することによって、簡単に操作部材の位置を検出することができる。さらに、請求項1のようにすることによって、撮像部による撮像時に外乱光が入射された場合、この外乱光は、透明ELディスプレイが画像を表示しているとき(発光時)に撮像された画像および透明ELディスプレイが画像を表示していないとき(非発光時)に撮像された画像の両方の場合で明度の高い領域として記録される。そして差分画像を生成した際には、この外乱光により明度が高くなった領域は相殺される。このため外乱光が入射されるような環境下においても、精度良く判定することができる。
操作物体による透明ELディスプレイの操作を検出する場合、操作物体が透明ELディスプレイに近づいたことによっても、操作物体にて透明ELディスプレイが操作されたとみなすことができる。そこで、請求項2に示すように、透明ELディスプレイが操作物体によって操作されたか否かを判定する閾値は、操作物体と透明ELディスプレイとが所定の距離になった場合の明度を示す値を含むようにしてもよい。
このようにすることによって、操作物体が透明ELディスプレイに触らなくても、近づいただけで操作物体によって透明ELディスプレイが操作されたと判定することができ、応答性をよくできる。
また、請求項3に示すように、操作物体はユーザの指であり、透明ELディスプレイが操作物体によって操作されたか否かを判定する閾値は、ユーザの指が透明ELディスプレイを押圧したことによって変化するユーザの指の明度を示す値を含むようにしてもよい。
このようにすることによって、操作物体が透明ELディスプレイを触ったことを検出するこができ、透明ELディスプレイが操作物体によって操作されたか否かを判定する際の精度を向上させることができる。
また、撮像した画像の明度は、夜間と昼間とでは異なるものである。そこで、請求項に示すように、閾値を夜間と昼間とで変更することによって、時間帯によらず透明ELディスプレイが操作物体によって操作されたか否かを判定する精度を均一にすることができる。
また、請求項に示すように、撮像部は、透明ELディスプレイのリセット期間に透明ELディスプレイが画像を表示していないときの画像を撮像するようにしてもよい。
このリセット期間においては、透明ELディスプレイは発光していないので、透明ELディスプレイが画像を表示していないときの画像を得ることができる。
また、請求項に示すように、画像処理部は、撮像部にて撮像された画像の明度が所定の閾値をこえた領域の重心位置を検出する重心位置検出手段を備え、位置検出手段は、この重心位置を用いて操作物体が操作している透明ELディスプレイの位置を検出するようにしてもよい。
撮像部にて撮像された画像の明度が所定の閾値をこえた領域が複数個所にあった場合、つまり、撮像部が撮像した画像を所定の閾値によって2値化した画像において所定の閾値をこえた領域が複数個所にあった場合でも、このようにすることによって複数の操作物体の位置を検出することができる。
また、撮像部にて撮像された画像の明度が所定の閾値をこえた領域が分断されることがある。このような場合、請求項に示すように、画像処理部は、撮像部にて撮像された画像の明度が所定の閾値をこえた領域を所定回数膨張させた後に所定回数収縮させるクロージング処理を実行するクロージング処理手段を備えるようにしてもよい。このようにクルージング処理を実行することによって、分断された領域を連結することができ、その部分を一本の指で押したことが認識できる請求項のように、透明ELディスプレイの少なくとも1辺を配線領域も含めて透明な構造にすることにより,周りの空間との一体感が生まれ、開放感のある操作・表示面を持つシステムが実現できる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態について図1乃至図12を用いて説明する。
図1は位置検出装置1の概略構成図である。この図1に示すように、本位置検出装置1は、撮像手段としてCMOSカメラ10(撮像部)、表示手段として透明ELパネル20(透明ディスプレイ)、透明ELパネル20に表示する画像を処理するとともに透明ELパネル20を制御する表示画像処理部30、透明ELパネル20に表示する画像を記憶する画像メモリ40、そしてカメラ10で撮影した撮像を処理し乗員Aの指位置情報を出力する撮像処理部50(画像処理部)とを備える。
透明ELパネル20は、運転席乗員Aまたは助手席乗員Aなどが容易に操作可能なように、運転席と助手席との間のセンタコンソール付近に設けられる。そして、この透明ELパネル20にはボタンやスライダーなどの画像が表示されており、乗員Aは片手ないし両手の指(操作物体)をもって、この透明ELパネル20に表示されたボタン画像やスライダー画像を触る、又は指を近づけることにより、例えばカーエアコンやカーナビゲーション装置を操作することができる。なお、以降では、説明の都合上、透明ELパネル20のうち乗員A側に向けられた側を表面20a、表面20aの反対側の面を裏面20bと呼ぶ。なお、透明ELパネル20の少なくとも1辺を配線領域も含めて透明な構造にすることにより,周りの空間との一体感が生まれ、開放感のある操作・表示面を持つシステムが実現できる。
カメラ10は、透明ELパネル20の乗員Aが操作する側の面(表面20a)とは反対側の面であって、透明ELパネル20の裏面20b側の空間に設けられる。そして、このカメラ10は、裏面20b側から透明ELパネル20を通じて、少なくとも透明ELパネル20の表面20a、すなわち乗員Aが操作する側の面を撮影している。このカメラ10は自然光を撮像できるものである。また、このカメラ10は、後述する撮像処理部50と、双方向通信可能なように接続されている。
図2は、透明ELパネル20の断面構造を表すものである。透明ELパネル20は、ガラス基板35上に成膜形成されたEL素子22を内側にして、スペーサで所定の間隔を保って背面板(ガラス板)24が固定され、空隙部25に接着剤等が充填され機密封止されている。EL素子22は、ITO(酸化インジウム・錫)又はZnO(酸化亜鉛)等の透明導電膜より成る第1透明電極22a、酸化窒化珪素、酸化タンタル等より成る第1絶縁層22b、母体材料が硫化亜鉛等より成る発光層22c、酸化窒化珪素、酸化タンタル等より成る第2絶縁層22d、ITO又はZnO等の透明導電膜より成る第2透明電極22eが順次積層形成されて構成されている。このように、両面の電極を透明導電膜で形成することにより、透明ELパネル20は高い透明度を備える。なお、透明ELパネル20は、この透明ELパネル20のガラス基板側が乗員A側に向くように配置されても良いし、透明な樹脂部材など透明ELパネル20を保護する部材を介して乗員Aが触るような配置としても良い。
次に、図3を用いて透明ELパネル20の平面を鳥瞰した構造を説明する。透明ELパネル20は、第1透明電極22a(以下、走査電極とも称する)と第2透明電極22e(以下、データ電極とも称する)が夫々複数本存在し、それらが直交することで各交点にEL素子22が形成され、マトリクス表示が可能となるように構成されている。そして、各第1透明電極22aと各第2透明電極22eとは、一方向(例えばセンタコンソールの車両後方側)に取り出され、FPC(フレキシブルプリント基板)を用いて後述のドライバICと電気的に接続している。なお、FPCが透明で無い場合には、このFPCは、センタコンソールの透明でない箇所に格納されることが意匠上望ましい。また、仮にFPCの代わりにガラス基板や、CVDなどにより透過可能な程度に薄膜化された回路基板を使う場合には、透明ELパネル20の一部として、センタコンソールから露出させて、乗員Aが触ることが可能な領域としても良い。尚、この透明ELパネル20は透明なものであれば良いため、一般の無機材料のEL素子22を用いたものの他に、有機材料のEL素子22を用いて構成することもできる。
図4を用いて、各EL素子22と走査ドライバICおよび信号ドライバICとの電気的な構成を説明する。走査ドライバICと信号ドライバICとは、表示画像処理部30の一部であって、透明ELパネル20の電気的な制御を行うものである。
前述のように、透明ELパネル20の各第1透明電極(走査電極)22a(1)〜(m)(mは例えば64)と各第2透明電極(データ電極)22e(1)〜(n)(nは例えば128)との各交点には、第1透明電極22a側を陰極、第2透明電極22e側を陽極としてEL素子22(1,1)〜(m,n)がマトリクス状に配置されている。EL素子の等価回路は、無機材料のEL素子の場合はコンデンサで表すことができる。(有機材料のEL素子の場合は,ダイオード特性からなる発光エレメントと、この発光エレメントに並列接続された寄生容量とを用いて表すことができる)。
このELパネル1の表示駆動を行うために、走査電極駆動回路4およびデータ電極駆動回路6が設けられている。走査電極駆動回路4は、画面の走査電極を駆動する上画面走査電極駆動回路であって、シフトレジスタとドライバ部(421a〜42na、421b〜42nb、421c〜42nc、421d〜42nd)から構成されている。シフトレジスタは、走査電極を選択するための選択信号をdatain端子から入力し、順次シフトしてdataout端子から出力する。ドライバ部は、選択信号のシフトに伴って走査電極に走査電圧を順次印加する。
データ電極駆動回路6は、画面のデータ電極を駆動する画面データ電極駆動回路であって、シフトレジスタとドライバ部(611a〜61ma、611b〜61mb、611c〜61mc、611d〜61md)から構成されており、画面表示データに応じ画面のデータ電極に、電圧Vmと接地電圧を選択的に出力する。
なお、走査電極駆動回路4、データ電極駆動回路6におけるそれぞれのシフトレジスタは、制御信号を受けてシフト動作する。透明ELパネル20と、走査電極駆動回路4およびデータ電極駆動回路6の出力段の構成を示している。走査電極22a(1)〜(m)とデータ電極22e(1)〜(n)の交差位置に形成されたEL素子22(1,1)〜(m,n)は容量性の素子であるため、図ではコンデンサの記号で表している。
走査電極駆動回路4とデータ電極駆動回路6の出力段は、PチャンネルFET(421a〜42na、611a〜61ma)とNチャンネルFET(421b〜42nb、611b〜61mb)とによりプッシュプル動作を行うように構成されており、PチャンネルFETとNチャンネルFETのそれぞれには、寄生ダイオード(421c〜42nc、421d〜42nd、611c〜61mc、611d〜61md)が形成されている。
走査電極駆動回路4には、走査電圧を供給するための電圧供給回路(図示省略)が設けられている。この電圧供給回路8は、スイッチング素子81、82と、電圧(Vr−Vm)を有する電源83とから構成されている。正フィールドで動作させる時には、スイッチング素子81をオフ、スイッチング素子82をオンさせて、電圧供給線HVCCを書き込み電圧Vr(=Vr−Vm+Vm)とし、電圧供給線HGNDを電圧Vmとする。電圧供給線HVCCは、PチャンネルFETソース側共通線であり、電圧供給線HGNDは、NチャンネルFETソース側共通線である。
また、負フィールドで動作させる時には、スイッチング素子81をオン、スイッチング素子82をオフさせて、電圧供給線HVCCを接地電圧とし、電圧供給線HGNDを電圧(−Vr+Vm)とする。上記構成において、EL素子を発光させるには、走査電極とデータ電極との間に交流のパルス電圧を印加する必要があり、このためフィールド毎に正負に極性反転するパルス電圧を各走査電極に印加している。
以下、正負フィールドでの動作について説明する。
まず、正フィールドに関して説明する。スイッチング素子81をオフ、スイッチング素子82をオンにし、データ電極駆動回路6の全てのデータ電極に接続されているPチャンネルFETをオフ、NチャンネルFETをオンにする。この時、走査電極駆動回路4の出力段FETの寄生ダイオード421d〜42ndを通して、全ての走査電極が充電される。画面の最上端の走査電極22a(1)から下方向に順に走査電圧を印加している。まず、画面の1ライン目においては、走査電極22a(1)に接続されているPチャンネルFET421aをオンにして、走査電極22a(1)の電圧をVrにする。他の走査電極に接続されている出力段FETを全てオフにしそれらの走査電極をフローティング状態にする。
また、データ電極駆動回路6においては、データ電極のうち発光させたいEL素子のデータ電極に接続されているPチャンネルFETをオフ、NチャンネルFETをオンにし、発光させたくないEL素子のデータ電極に接続されているPチャンネルFETをオン、NチャンネルFETをオフにする。このことにより、走査電極22a(1)において、発光させたいEL素子のデータ電極の電圧が接地電圧になるため、EL素子にしきい値電圧以上の電圧VrがかかりEL素子が発光する。また、発光させたくないEL素子のデータ電極の電圧がVmになるため、EL素子には電圧(Vr−Vm)が印加される。この電圧(Vr−Vm)は、しきい値電圧より低く設定されているため、EL素子は発光しない。
この後、走査電極22a(1)に接続されているPチャンネルFET421aをオフにし、NチャンネルFET421bをオンにすることにより、走査電極22a(1)上のEL素子に蓄積した電荷を放電する。このようにして、画面の1ライン目の発光駆動が終了する。
この後、上画面の2ライン目である走査電極22a(2)に対して1ライン目と同様の動作を行う。以後、同様にして、画面の最後の走査電極22a(n)に至るまで上記動作を繰り返す。すなわち、線順次走査を行う。
次に、負フィールドに関して説明する。スイッチング素子81をオン、スイッチング素子82をオフにし、データ電極駆動回路6の全てのデータ電極に接続されているPチャンネルFETをオン、NチャンネルFETをオフにする。この時、走査電極駆動回路4の出力段FETの寄生ダイオード421c〜42ncを通して、全ての走査電極が放電される。
この負フィールドの動作においては、電圧供給線HVCCの電圧は、接地電圧になり、電圧供給線HGNDの電圧は(−Vr+Vm)となる。画面の最上端の走査電極22a(1)から下方向に順に走査電圧を印加している。まず、画面の1ライン目においては、走査電極22a(1)に接続されているNチャンネルFET421bをオンにして、走査電極22a(1)の電圧を(−Vr+Vm)にする。他の走査電極に接続されている出力段FETを全てオフにしそれらの走査電極をフローティング状態にする。また、データ電極側においては、正フィールドとは逆に、発光させたいデータ電極に電圧Vmを印加し、発光させたくないデータ電極の電圧を接地電圧にする。
従って、電圧(−Vr+Vm)が印加されている走査電極に対し、データ電極に電圧Vmが印加されると、それに対するEL素子に−Vrの電圧が印加されEL素子が発光する。また、データ電極の電圧が接地電圧であると、EL素子に、しきい値電圧より低い電圧(−Vr+Vm)が印加されるため、EL素子は発光しない。
この後、走査電極22a(1)に接続されているNチャンネルFET421bをオフにし、PチャンネルFET421aをオンにすることにより、走査電極22a(1)上のEL素子に蓄積した電荷を放電する。このようにして、画面の1ライン目の発光駆動が終了する。
この後、上画面の2ライン目である走査電極22a(2)に対して1ライン目と同様の動作を行う。以後、同様にして、画面の最後の走査電極22a(n)に至るまで上記動作を繰り返す。すなわち、線順次走査を行う。
さらに、第1透明電極22a(1)〜(m)の全走査が終了した後、次の周期の走査に移行する前に、全ての第1透明電極22a(1)〜(m)と第2透明電極22e(1)〜(n)とを同じ電位(例えばグランド)に接続し、寄生容量に蓄積された電荷を放電するリセット期間を設けている。
なお、この走査電極駆動回路4およびデータ電極駆動回路6は、全EL素子22を一通り走査する時間を表示期間と定義すると、8ミリ秒(1/60秒の半分)の表示期間と、8ミリ秒の非表示期間とを繰り返すように透明ELパネル20を制御している。実際には8ミリ秒の非表示期間中は、透明ELパネル20には画像が表示されていないが、この非表示期間は非常に短い時間であるので、乗員Aには表示期間中の画像が残像として残り非表示期間があるかのようには見えにくい。
表示画像処理部30は、表示する画像に応じて、前述の走査電極駆動回路4とデータ電極駆動回路6とを操作することにより、透明ELパネル20を発光させるものである。なお、図1に示すように、外部から撮像処理部50への入力は、表示画像処理部30からの画像の表示・非表示タイミングと、カメラ10が記録した撮像(画像情報)である。一方、撮像処理部50から外部への出力は、カメラ10への撮像指令である。この撮像指令は、表示期間と非表示期間とに応じて、所定周期毎(例えば16msec毎)に設定されている(以下、この撮像指令の周期を撮像周期とする)。なお、カメラ10のシャッタスピードは、8ミリ秒の表示期間以下に設定されている。
図5は、透明ELパネル20に表示する画像の一例である。図5においては、図面の都合上、発光している文字や図形を白ヌキで表示し、非発光領域(表示がされていない領域)を黒ベタで表現している。しかしながら、非発光領域(表示がされていない領域)は透明であるため、実際には黒色が表示されているわけではなく、乗員A側からは透明ELパネル20の裏側(例えばセンタコンソール内部)などが透けて見えている。この図5において、乗員Aが指で触る、もしくは指を近接させるべき領域は、図6に示す領域C1〜C4のいずれかである。透明ELパネル20の平面において、横方向をx軸方向、縦方向をy軸方向としたとき、領域C1はx1〜x2およびy1〜y2に囲まれた領域、領域C2はx1〜x2およびy3〜y4に囲まれた領域、領域C3はx3〜x4およびy1〜y2に囲まれた領域、領域C4はx3〜x4およびy3〜y4に囲まれた領域である。乗員Aが、領域C1を指で触る又は指を近接させた場合は図示しないエアコンの設定温度が下げられ、領域C2を指で触る又は指を近接させた場合はエアコンの設定温度が上げられ、領域C3を指で触る又は指を近接させた場合は図示しないエアコンの送風量が増え、領域C4を指で触る又は指を近接させた場合はエアコンの送風量が減るといった操作が可能となっている。
ここで撮像処理部50において実行される乗員Aの指が透明ELパネル20のどの領域を操作(触る又は近接させる)しているか判定するアルゴリズムについて説明する。図7に示すように、画像が表示された透明ELパネル20を乗員Aが指で触る、又は指を近接させたとする。このとき図8に示すように、カメラ10の撮像において、指で触った又は指を近接させた領域は、EL素子22から直接カメラ10に入力される光と指に反射した反射光をあわせた明度となり、指で触った又は指を近接させていない領域はEL素子22から直接カメラ10に入力された光のみの明度となる。すなわち、撮像において、指で触る又は指を近接させた領域は明るく表示され、指で触っていない及び指を近接させていない領域は明るく表示されない。この撮像の例を図9に示す。図9では“DOWN”との発光領域の“OWN”の部分を乗員Aの指が触っている。このため“D”の部分よりも“OWN”の部分の明度が高くなっている。
図10に、本発明者の実験により得られた透明ELパネル20を発光させた場合における、指と透明ELパネル20との距離(横軸、単位cm)と、撮像の明度(縦軸、範囲は0〜255)との関係を表す。なお、この図10のうち実線が乗員A側に光源(例えば昼間の車内)が存在した場合、破線が乗員A側に光源(例えば夜間の車内)がない場合の関係である。この図10に示すように、透明ELパネル20と指との距離が1cm程度まで近接した時点で、撮像の明度が急激に高まる。すなわち、明度が所定値以上(図10の場合には185以上)の領域は、乗員Aの乗員Aの指が透明ELパネル20を触っている又は指が近接していると推定することができる。
このため撮像処理部50では、図11のフローチャートに示す判定処理を行い、乗員Aの指が透明ELパネル20を触っているか又は指が近接しているか、触っている又は近接している場合にはどの領域(C1〜C4)に触っている又は近接しているかを判定する。
まず、ステップS101においては、カメラ10から撮像を取得する。ステップS101に続くステップS102では、撮像の各画素に対して明度が閾値以上(図10の場合には185以上)の領域を白領域(明度=255)、閾値未満の領域(図10の場合には185未満)を黒領域(明度=0)とする2値化処理を行う(判定手段)。図12は、撮像である図9を2値化処理した結果である。この図12では、透明ELパネル20で発光していた領域のうち乗員Aの指が透明ELパネル20に触れている又は近接している領域“OWN”が白領域となっている。
ステップS101に続くステップS103では撮像において、白領域がC1〜C4のいずれかの領域に存在するか否かを判定する分岐処理を行う(位置検出手段)。もし、白領域がC1〜C4のいずれかの領域に存在する場合にはステップS104へ進み(透明ELパネル20に指が触れている又は近接している)、白領域がC1〜C4のいずれかの領域に存在しない(透明ELパネル20に指が近接していない)場合にはステップS101に戻る。このステップS104では、C1〜C4のうちどの領域に白領域が存在しているかを判定し、その判定結果(どの領域か)を図示しないエアコンECUに乗員Aの指位置情報を出力し、ステップS101に戻る。
以上の構成により、赤外線光源などを別途設けることなく、画像を表示可能な透明度の高い構造を有しながら、乗員Aの指の位置検出を行うことができる。
なお、2値化時の閾値を明度=220に設定した場合、指と透明ELパネル20との間の距離が0.2cm程度と非常に近くなるため、より精度良く指位置の検出を行うことができる。
また、手袋などで乗員Aの指が被覆されていない場合、透明ELパネル20を指で押圧すると、指の押圧面の色が白くなる(押圧面の明度が明るい方向に変化する)。具体的には、人間の指の腹の色が肌色である場合、押圧する力が強い程、この肌色がより白くなる。換言すると、人間の指は指の皮膚(肌)の色と指の血管を流れる血液の色とが合わさって、赤みがかかった肌色をしている。ところが、指が押圧された場合、指の血管を流れている血液は、その押圧力によって血管における押圧されている領域から押圧されてない領域へと移動することになる。したがって、指の押圧面は、赤みがかかった肌色から血液の色の色が抜けた白っぽい肌色となる。本発明においては、指の押圧面の色が白くなるとは、このような血液の色の色が抜けた白っぽい肌色になることを示している。
そして指の押圧面が白い(明度が明るい)程、非押圧面に比べて、透明ELパネル20からの光をより反射しやすい。このため2値化時の閾値を明度=240に設定すると、乗員Aの指が透明ELパネル20のどの部分を押圧しているかを判定することが可能である。また、2値化ではなく3値化(例えば第1閾値を220とし第2閾値を240とする)すれば、指位置だけではなく、押圧力を2段階で検出することが可能である(操作状態検出手段)。図7において、押圧力を検出可能な場合、押圧力が高いと検出された場合にはブロアの風量を大幅に下げる、押圧力が小さいと検出された場合にはブロアの風量を小幅に下げる等の処理をすることができる。なお、2値化する場合であれば撮像処理部50の処理を簡易化でき、3値化以上とする場合であれば押圧力や透明ELパネル20と指との距離を検出することができる。
また、図10において示したように、乗員A側に光源(例えば昼間の車内)が存在した場合と、破線が乗員A側に光源(例えば夜間の車内)が存在した場合とでは、乗員Aの指と透明ELパネル20との距離と、カメラ10の撮像の明度との関係が異なる。そこで、撮像処理部50においては、図示しない車両の光センサ又は前照灯のON/OFF状態に応じて、2値化の閾値を変更すると、さらに検出精度を向上することができる。具体的には、乗員A側に光源が存在していると推定された場合(例えば光センサの検出値が昼間を示している、又は、前照灯がOFF)の閾値を、乗員A側に光源が存在していないと推定された場合(例えば光センサの検出値が夜間を示している、又は、前照灯がON)の閾値よりも低く設定すると良い。なお、光センサを用いる場合には、光センサの出力に比例して、閾値を変化させても良い。この場合、少しずつ暗くなる日没時などであっても、精度良く指位置を検出することができる。
(第2の実施の形態)
実施例2について、図13〜図15を用いて説明する。この実施例2は、実施例1で指位置検出に用いた発光時の撮像だけではなく、非発光時の撮像も用いることで、指位置検出の精度を向上している点で実施例1と異なる。なお、前述の実施例1と同等の構成については、実施例1と同様の符号を付し、本実施例2における説明を省略する。
本実施例2において、カメラ10は透明ELパネル20に画像が表示されている時点で撮像を記録、次に、透明ELパネル20に画像が表示されていない時点で撮像を記録という2回の撮像記録を1サイクルとし、このサイクルを繰り返している。
図13は撮像処理部50でなされる画像処理の流れを表し、図14(a)〜(d)はこの画像処理中の撮像および処理画像を示している。まず、撮像処理部50では、同一サイクルの発光時の撮像(図14(a))から、非発光時の撮像(図14(b))を減算する(差分画像処理手段)。具体的には、発光時の撮像の各画素値(明度)から、対応する非発光時の撮像の各画素値(明度)を減算している。図14(c)は、この減算処理の結果得られた差分画像である。次にこの差分画像(図14(c))を2値化することにより、図14(d)のような乗員Aの指で押圧、又は透明ELパネル20に近接することで撮像に透明ELパネル20からの反射光の明度が高く記録された箇所(白領域)を抽出することができる。そして、前述の実施例1の図11のステップS102と同様に、この明度が高く記録された白領域がC1〜C4のいずれかの領域に存在するか否かを判定する分岐処理、および、白領域がC1〜C4のいずれかの領域に存在する場合にはC1〜C4のどの領域に存在するかを判定することで、図示しないエアコンECUに乗員Aの指位置情報を出力することができる。
図15を用いて、2値化画像に複数の白領域が存在する場合の指位置の判定方法について述べる。まず図15に示す2値化画像の各画素のうち互いに連結(隣接)している白の領域に連番を付与する。具体的には、図15に示すように2値化により白となった白画素の塊に、D1、D2、D3といったように番号を付与する。なお、白画素の塊にラベリングする方法は、周知の画像処理方法を用いて行うことができる。さらに、このような各塊D1、D2、D3に対して数1のような演算処理を行い、各塊D1、D2、D3の重心位置を演算する(重心位置検出手段)。
Figure 0005136168
但しnは画素数、XiはX軸方向の画素番号、YiはY軸方向の画素番号
そして、各塊D1、D2、D3の重心が、白領域がC1〜C4の各領域に存在するか否かを判定することで、複数の白領域が2値化画像に存在する画像から複数の指位置を検出することができる。なお、言うまでも無く前述の実施例1のように、発光時の撮像を2値化して指位置を検出する方法であっても、図15および数1のような方法を用いれば、同時に複数の指位置を検出することができる。
このように、同一サイクルの発光時の撮像と非発光時の撮像との差分画像を2値化して、指位置を検出する点を最大の特徴とする実施例2は、前述の実施例1よりも精度良く指位置情報を検出可能である。例えば、本実施例2において、カメラ10に外乱光が入射された場合、この外乱光は発光時の撮像および非発光時の撮像の両方に明度の高い領域として記録される。そして差分画像を生成した際には、この外乱光により明度が高くなった領域は相殺され、発光時の撮像のみに記録された指による反射も白領域のみが明度の高い領域として残る。このため外乱光が入射されるような環境下においても、実施例1の構成よりも精度良く指位置を検出することができる。
(第3の実施の形態)
この実施例3は、透明ELパネル20のリセット期間に非発光時の撮像を記録する点で、前記の各実施例が透明ELパネル20の発光時の撮像を表示期間で、非発光時の撮像を非表示期間において記録していた点と異なる。
本実施例3では、非発光時の撮像の記録は、リセット期間に行う。リセット期間においては全EL素子22が発光していないため、図14(b)の撮像を得ることができる。この場合、カメラ10のシャッタスピードは、リセット期間以下とであることが望ましい。
ここで、シャッタスピードを極端に短くし、例えば走査線1本の走査期間以下とすると、カメラ10の撮像には1個のEL素子22の発光状態しか記録することができない。このため、撮像処理部50にて、発光する全走査線の走査期間中に記録された撮像を合算することにより、図14(a)の撮像を得ることができる。
このようにして得られた2種類の撮像に対して、前述の撮像処理部50の処理を行うことで、前述の各実施例と同様の作用効果を奏することができる。
さらには、前述の各実施例のように、非表示期間を設ける必要が無いため、透明ELパネル20に表示された画像がちらつくことを抑制することができる。
なお、カメラ10のシャッタスピードが変更可能な場合には、非発光時の撮像を行なう際のシャッタスピードはリセット期間よりも短くし、発光時の撮像を行なう際のシャッタスピードはリセット期間よりも長く、かつ、発光する全走査線の走査期間以下としても良い。
(その他の実施例)
以下、図16〜図18を用いて、発光時の撮像、または差分画像において、白領域が分断された場合の検出処理について述べる。図16に示すように、透明ELパネル20に四角形領域を発光させ、例えば文字などの部分を非発光領域とし、乗員Aの指がこの文字領域“2”と四角形領域との両方を触った又は指を近接させたとする。この時、発光時の撮像として図17(a)の撮像、非発光時の撮像として図17(b)の撮像、これらの撮像を減算した差分画像として図17(c)の画像、差分画像を2値化して得られた画像として図17(d)の画像を得ることができる。図17(d)に示すように、乗員Aの指が発光領域に囲まれた非発光領域“2”を触っている又は指を近接させている為、2値化後の白領域が分断されている。このような場合、図17(d)の白領域をn回(n=1以上の自然数)膨張させ図18(a)のような画像を得た後、さらに図18(a)の画像をn回収縮させる(クロージング処理手段)。このようなクロージング処理を行うことで、図18(b)のように、分断された白領域を連結することができる。そして、この図18(b)に基づき、実施例1の図11のステップS103以下の処理を行うことで、指位置を検出することができる。
このような処理を行うことで、透明ELパネル20に表示する画像が発光領域と非発光領域とが混在するような画像であっても、指位置を検出することができる。また、実施例2で述べたような複数本の指を同時に検出する場合にも、本処理を用いることができる。
なお、前述の各実施例では、乗員Aに提示する画像を表示する領域は透明ELパネル20に表示すると説明したが、透明ELパネル20だけではなく例えばインストゥルメンタルパネルやメータパネル、ウィンドシールドディスプレイ等に透明ELパネル20に表示した画像と同じ画像を表示するとともに、撮像処理部50により検出された乗員Aの指位置を表示しても良い。このような構成とした場合、乗員Aは透明ELパネル20を見ながら操作を行うことも可能であるし、インストゥルメンタルパネルやメータパネル、ウィンドシールドディスプレイを見ながら操作を行うこともできる。
前述の各実施例で用いた図面では、カメラ10を透明ELパネル20の真下に配置していたが、このカメラ10は透明ELパネル20の表面20a(乗員A側の面)を撮影できれば良い。このため、例えば乗員Aから見えないセンタコンソール内(透明ELパネル20と後部座席との間)に配置し、透明ELパネル20の表面20aを斜めから撮影するように配置しても良い。この場合、撮像内では透明ELパネル20が台形形状となってしまうが、この台形形状の撮像に対して実施例1または実施例2などの画像処理方法を行う、または台形形状の撮像をアフィン変換する等した後に実施例1または実施例2などの画像処理方法を行っても良い。このように透明ELパネル20の表面20aを斜めから撮影可能な場所にカメラ10を配置した場合、乗員Aにカメラ10を見せずに前述の各実施例と同様の効果を奏することができる。
前述の各実施例では、透明ELパネル20とカメラ10との間に特段の部材を設けていなかったが、透明ELパネル20とカメラ10との間に反射防止フィルタを設けるなどしても良い。
前述の各実施例では、カメラ10の撮像を撮像処理部50にて2値化又は3値化以上に画像処理していたが、この処理はカメラ10の内部で行っても良い。例えば、カメラ10から出力される撮像が2値又は3値以上の階調により表現されていても良い。
実施例1に示す位置検出装置の概略構成図である。 実施例1に示すEL素子の断面図である。 実施例1に示すEL素子の鳥瞰図である。 実施例1に示すEL素子とドライバICとの電気的接続を示す回路図である。 実施例1で用いられる透明ELパネルに表示する画像である。 施例1で用いられる透明ELパネルにおける領域C1〜C4を示す図である。 実施例1で用いられる透明ELパネルと指位置との関係を示す図である。 実施例1で用いられるカメラに入射される光を示す概念図である。 実施例1で用いられるカメラの撮像である。 実施例1で用いられる乗員の指と透明ELパネルとの距離と、撮像の明度との関係を表す図である。 実施例1で用いられるフローチャートである。 実施例1で用いられる撮像を2値化した後の画像である。 実施例2で用いられる画像処理の流れを示す図である。 実施例2で用いられる撮像・画像であって、図14(a)は発光時の撮像、図14(b)は非発光時の撮像、図14(c)は差分画像、図14(d)は2値化画像である。 実施例2で用いられるラベリングの説明を行う図である。 その他の実施例で用いられる透明ELパネルに表示される画像である。 その他の実施例で用いられる撮像・画像であって、図17(a)は発光時の撮像、図17(b)は非発光時の撮像、図17(c)は差分画像、図17(d)は2値化画像である。 その他の実施例で用いられる撮像・画像であって、図18(a)は2値化画像を膨張させた画像、図18(b)は図18(a)を収縮させた画像である。
符号の説明
1 位置検出装置
4 走査電極駆動回路
6 データ電極駆動回路
10 カメラ
20 透明ELパネル
20a 表面
20b 裏面
21 ガラス基板
22 EL素子
22a 第1透明電極
22b 第1絶縁層
22c 発光層
22d 第1絶縁層
22e 第2透明電極
23 スペーサ
24 背面板
25 空隙部
30 表示画像処理部
40 画像メモリ
50 撮像処理部

Claims (8)

  1. 表示面に画像を表示すると共に、当該表示面を操作物体によって操作される透明ELディスプレイと、
    前記表示面の反対面から前記透明ELディスプレイを撮像する撮像部と、
    前記撮像部にて撮像された画像を処理する画像処理部とを備え、
    前記画像処理部は、前記撮像部にて撮像された画像の明度が所定の閾値をこえたか否かによって、前記透明ELディスプレイが前記操作物体によって操作されたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が操作されたと判定した場合、前記操作物体が操作している前記透明ELディスプレイの位置を検出する位置検出手段と、を備え、
    前記画像処理部は、複数の明度を示す値を閾値として用いて、前記操作物体と前記透明ELディスプレイとの距離及び前記操作物体による前記透明ELディスプレイに対する押圧力の少なくとも一方を段階的に検出する操作状態検出手段を備え、
    前記位置検出手段は、前記撮像部にて撮像された画像において前記所定の閾値をこえた明度の部分が前記透明ELディスプレイの予め決められた領域に存在するか否かによって位置を検出し、
    前記画像処理部は、前記透明ELディスプレイが画像を表示しているときの前記撮像部にて撮像された画像と、前記透明ELディスプレイが画像を表示していないときの前記撮像部にて撮像された画像との差分画像処理を実行する差分画像処理手段を備え、
    前記判定手段は、前記撮像部にて撮像された画像として前記差分画像処理手段にて差分画像処理された画像を用い、当該画像の明度が所定の閾値をこえたか否かによって、前記透明ELディスプレイが前記操作物体によって操作されたか否かを判定することを特徴とする位置検出装置。
  2. 前記透明ELディスプレイが前記操作物体によって操作されたか否かを判定する閾値は、前記操作物体と前記透明ELディスプレイとが所定の距離になった場合の明度を示す値を含むことを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 前記操作物体はユーザの指であり、前記透明ELディスプレイが前記操作物体によって操作されたか否かを判定する閾値は、前記ユーザの指が前記透明ELディスプレイを押圧したことによって変化する当該ユーザの指の明度を示す値を含むことを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  4. 前記閾値は、夜間と昼間とで変更することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の位置検出装置。
  5. 前記撮像部は、前記透明ELディスプレイのリセット期間に前記透明ELディスプレイが画像を表示していないときの画像を撮像することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の位置検出装置。
  6. 前記画像処理部は、前記撮像部にて撮像された画像の明度が所定の閾値をこえた領域の重心位置を検出する重心位置検出手段を備え、前記位置検出手段は、この重心位置を用いて前記操作物体が操作している前記透明ELディスプレイの位置を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の位置検出装置。
  7. 前記画像処理部は、前記撮像部にて撮像された画像の明度が所定の閾値をこえた領域を所定回数膨張させた後に所定回数収縮させるクロージング処理を実行するクロージング処理手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の位置検出装置。
  8. 前記透明ELディスプレイの少なくとも1辺を透過率80%以下の部分を持たないようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の位置検出装置。
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