パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が装着されている。この前枠2の前端面には横長な長方形状の上皿板3および横長な長方形状の下皿板4が上下2段に装着されており、上皿板3の前面には上面が開口する上皿5が固定され、下皿板4の前面には上面が開口する下皿6が固定されている。
下皿板4の前面には右端部に位置してハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が前後方向へ延びる軸を中心に回動可能に装着されている。このハンドル台7の後方には発射ソレノイド9が固定されており、発射ソレノイド9には打球槌10が連結されている。この発射ソレノイド9は打球槌10の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が回動操作されたときには発射ソレノイド9に駆動電源が与えられ、打球槌10が駆動することに基づいて上皿5内の遊技球を上皿5内から弾き出す。
前枠2の前面には窓枠11が装着されている。この窓枠11は円形孔状の窓部12を有するものであり、窓部12の内周面には透明なガラス窓13が固定されている。この窓枠11の後面には左上隅部および右上隅部のそれぞれに位置してスピーカ14が固定されており、各スピーカ14の前方には網状のスピーカカバー15が配置されている。これら各スピーカカバー15は窓枠11に固定されたものであり、各スピーカ14が再生する効果音は前方のスピーカカバー15を通して放出される。窓枠11には各スピーカカバー15の下方に位置して2個のランプカバー16が固定されており、各ランプカバー16の後方には複数の電飾LED17(図3参照)が配置されている。これら各電飾LED17は窓枠11に固定されたものであり、各ランプカバー16は後方の電飾LED17が発光することに基づいて照明される。
前枠2には、図2に示すように、遊技盤18が装着されており、遊技盤18は窓枠11のガラス窓13により前方から視覚的に認識可能に覆われている。この遊技盤18の前面には外レール19および内レール20が固定されている。これら外レール19および内レール20相互間には円弧状の発射通路21が形成されており、打球槌10が弾いた遊技球は発射通路21を通して遊技領域22内に放出される。この遊技領域22内には複数の障害釘23が固定されており、遊技領域22内に放出された遊技球は障害釘23に当りながら遊技領域22内を落下する。この遊技領域22は外レール19および内レール20によって囲まれた領域のうち発射通路21を除く円形状の領域を称するものであり、遊技球が転動可能な最大範囲である転動領域に相当する。
遊技盤18には、図2に示すように、遊技領域22内に位置して上始動口24が固定されている。この上始動口24は上面が開口するポケット状をなすものであり、遊技領域22内を転動する遊技球は上始動口24内に上面から入賞可能にされている。この上始動口24内には上始動口センサ25(図3参照)が装着されており、上始動口センサ25は遊技球が上始動口24内に入賞したことを検出して上始動信号を出力する。
遊技盤18には、図2に示すように、下始動口26が固定されている。この下始動口26は上始動口24の下方に配置されたものであり、上面が開口するポケット状をなしている。この下始動口26には2枚の羽根板27のそれぞれが軸28を中心に回動可能に装着されており、両羽根板27は共通の始動口ソレノイド29(図3参照)に連結されている。これら両羽根板27のそれぞれは始動口ソレノイド29が断電されることに基づいて垂直な縮小状態になるものであり、図2は両羽根板27のそれぞれを縮小状態で示している。これら両羽根板27のそれぞれの縮小状態では両羽根板27相互間に遊技球の直径寸法程度の幅寸法の隙間が形成され、遊技球が両羽根板27相互間の隙間を通して下始動口26内に入賞することが許容される。これら両羽根板27のそれぞれは始動口ソレノイド29が通電されることに基づいて水平な拡大状態に軸28を中心に回動するものであり、両羽根板27のそれぞれの拡大状態では下始動口26の左右両側部を落下する遊技球が羽根板27によって捕捉されることに基づいて下始動口26内に入賞可能になる。この下始動口26内には下始動口センサ30(図3参照)が装着されており、下始動口センサ30は遊技球が下始動口26内に入賞したことを検出して下始動信号を出力する。
遊技盤18には、図2に示すように、遊技領域22内に位置して始動ゲート31が固定されている。この始動ゲート31は上面および下面のそれぞれが開口するコ字枠状をなすものであり、遊技球は始動ゲート31内を上面および下面を順に通して通過可能にされている。この始動ゲート31内にはゲートセンサ32(図3参照)が装着されており、ゲートセンサ32は遊技球が始動ゲート31内を通過したことを検出して普通始動信号を出力する。
遊技盤18には、図2に示すように、遊技領域22内に位置して特別入賞口33が固定されている。この特別入賞口33は前面が開口する横長な箱状をなすものであり、特別入賞口33には扉34が水平な軸35を中心に回動可能に装着されている。この扉34は特別入賞口ソレノイド36(図3参照)に連結されている。この扉34は特別入賞口ソレノイド36の断電状態で垂直な閉鎖状態になることに基づいて特別入賞口33の前面を遊技球が入賞不能に閉鎖するものであり、図2は扉34を閉鎖状態で示している。この扉34は特別入賞口ソレノイド36の通電状態で前方へ水平に倒れた開放状態に回動するものであり、扉34の開放状態では遊技球が扉34に乗って特別入賞口33内に転がり込むことが許容される。この特別入賞口33内にはカウントセンサ37(図3参照)が装着されており、カウントセンサ37は遊技球が特別入賞口33内に入賞したことを検出してカウント信号を出力する。
遊技盤18には、図2に示すように、遊技領域22内に位置して表示台枠38が固定されており、表示台枠38には普通図柄表示器39が固定されている。この普通図柄表示器39は当りLED40および外れLED41から構成されたものであり、遊技球が始動ゲート31内を通過したときには普通図柄表示器39を用いて普通図柄遊技が行われる。この普通図柄遊技は当りLED40および外れLED41のそれぞれを点滅させ、当りLED40および外れLED41のいずれかを点灯状態に切換えるものであり、当りLED40が点滅状態から点灯状態に切換えられたときには両羽根板27が縮小状態から拡大状態に回動操作される。この両羽根板27の拡大操作は当り遊技に相当するものであり、当り遊技では下始動口26に対する遊技球の入賞確率が両羽根板27の縮小状態に比べて高められる。
表示台枠38には特別図柄表示器42が固定されている。この特別図柄表示器42はドットマトリクス形のLED表示器から構成されたものであり、遊技球が上始動口24内に入賞したときには賞球払出装置から設定個数の遊技球が上皿5内に賞品球として払出され、特別図柄表示器42に特別図柄遊技1の映像が表示される。この特別図柄遊技1の映像は特別図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示するものである。この特別図柄の変動表示は特別図柄を予め決められた順序「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「1」・・・で循環的に変化させることで行われ、特別図柄の停止表示は特別図柄の変動表示を「1」〜「5」のいずれかで停止させることで行われるものであり、特別図柄「3」を確変大当り図柄と称し、特別図柄「5」を通常大当り図柄と称し、特別図柄「1」「2」「4」のそれぞれを外れ図柄と称する。
特別図柄表示器42に特別図柄遊技1で確変大当り図柄「3」または通常大当り図柄「5」が停止表示されたときには大当りラウンドが開始される。この大当りラウンドは特別入賞口33を開放し、特別入賞口33内に遊技球が入賞することを許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、特別入賞口33は上限値(例えば10個)の遊技球が入賞する個数条件および開放時間が上限値(例えば30sec)に到達する時間条件のいずれかが満足されるまで開放状態に保持される。この大当りラウンドは固定的な設定回数(例えば15回)だけ繰返されるものであり、大当りラウンドの設定回数の繰返しを大当り遊技と称する。
遊技球が下始動口26内に入賞したときには賞球払出装置から設定個数の遊技球が上皿5内に賞品球として払出され、特別図柄表示器42に特別図柄遊技2の映像が表示される。この特別図柄遊技2の映像は特別図柄遊技1の映像と同様に特別図柄を予め決められた順序「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「1」・・・で循環的に変化させ、特別図柄の変動表示を「1」〜「5」のいずれかで停止させることで行われるものであり、特別図柄遊技2で特別図柄表示器42に確変大当り図柄「3」または通常大当り図柄「5」が停止表示されたときには大当り遊技が開始される。この大当り遊技は大当りラウンドの設定回数の繰返しからなるものであり、大当りラウンドの繰返し回数は特別図柄表示器42に特別図柄遊技1で確変大当り図柄「3」または通常大当り図柄「5」が停止表示された場合と同一回に設定されている。
特別図柄表示器42に特別図柄遊技1で確変大当り図柄「3」が停止表示されたときには大当り遊技が終了した直後の特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれから確率変動モードおよび時間短縮モードの双方が有効化され、特別図柄表示器42に特別図柄遊技1で通常大当り図柄「5」が停止表示されたときには大当り遊技が終了した直後の特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれから確率変動モードおよび時間短縮モードの双方が無効化される。これら確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれは特別図柄遊技2で確変大当り図柄「3」が停止表示されたときにも大当り遊技が終了した直後の特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれから有効化されるものであり、特別図柄表示器42に特別図柄遊技2で通常大当り図柄「5」が停止表示されたときにも大当り遊技が終了した直後の特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれから無効化される。
確率変動モードの有効状態では特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれで確変大当り図柄「5」または通常大当り図柄「3」が停止表示される確率が確率変動モードの無効状態に比べて高くなり、大当り遊技が行われる確率が確率変動モードの無効状態に比べて高くなる。時間短縮モードの有効状態では普通図柄遊技で当りLED40が点灯状態になる確率が時間短縮モードの無効状態に比べて高くなり、当り遊技が行われる確率が時間短縮モードの無効状態に比べて高くなる。この時間短縮モードの有効状態では特別図柄遊技2の平均的な所要時間が時間短縮モードの無効状態に比べて短くなり、特別図柄遊技2の発生頻度が時間短縮モードの無効状態に比べて高くなる。
表示台枠38には、図2に示すように、装飾図柄表示器43が固定されている。この装飾図柄表示器43は特別図柄表示器42に比べて大きな表示領域を有するカラー液晶表示器から構成されたものであり、装飾図柄表示器43の表示領域内には、図4の(a)に示すように、左上隅部に位置して上変動表示領域44が設定される。この上変動表示領域44は確率変動モードの設定状態および時間短縮モードの設定状態のそれぞれとは無関係に常に設定されるものであり、遊技球が上始動口24内に入賞したときには常に上変動表示領域44内に装飾図柄遊技1の映像が表示される。この装飾図柄遊技1の映像は、図5に示すように、左上変動領域Lu内と中上変動領域Cu内と右上変動領域Ru内のそれぞれに図柄要素を変動状態および変動停止状態で順に表示するものである。これら各列の図柄要素には、図6に示すように、「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」の8種類が共通に設定されており、各列の図柄要素の変動表示は図柄要素を予め決められた順序「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「8」→「1」・・・で循環的に変化させることで行われる。これら各列の図柄要素の変動表示は特別図柄遊技1で特別図柄が変動開始することに時間的に同期して開始されるものであり、左上変動領域Lu内の左上列の図柄要素は「1」〜「8」のいずれかで1番目に変動停止し、右上変動領域Ru内の右上列の図柄要素は「1」〜「8」のいずれかで2番目に変動停止し、中上変動領域Cu内の中上列の図柄要素は「1」〜「8」のいずれかで3番目に変動停止する。
上変動表示領域44内の左上列の図柄要素と中上列の図柄要素と右上列の図柄要素の3者は上装飾図柄を構成するものであり、上装飾図柄の組合せには確変大当りの組合せと通常大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せの4種類が設定されている。確変大当りの組合せは、図5の(b)に示すように、左上列の図柄要素と中上列の図柄要素と右上列の図柄要素が相互に同一の奇数である組合せを称するものであり、確変大当りの組合せには「111」「333」「555」「777」の4種類が設定されている。通常大当りの組合せは、図5の(c)に示すように、左上列の図柄要素と中上列の図柄要素と右上列の図柄要素が相互に同一の偶数である組合せを称するものであり、通常大当りの組合せには「222」「444」「666」「888」の4種類が設定されている。外れリーチの組合せは、図5の(d)に示すように、左上列の図柄要素および右上列の図柄要素が相互に同一で中上列の図柄要素が左上列の図柄要素および右上列の図柄要素のそれぞれに対して異なる組合せを称し、完全外れの組合せは、図5の(e)に示すように、左上列の図柄要素および右上列の図柄要素が相互に異なる組合せを称する。この上装飾図柄は特別図柄遊技1で外れ図柄が停止表示される場合には完全外れの組合せおよび外れリーチの組合せのいずれかで変動停止するものであり、特別図柄遊技1で通常大当り図柄が停止表示される場合には通常大当りの組合せで変動停止し、特別図柄遊技1で確変大当り図柄が停止表示される場合には確変大当りの組合せで変動停止する。
装飾図柄表示器43の表示領域内には、図4の(a)に示すように、上変動表示領域44の残余部分に位置してアニメ表示領域45が設定される。このアニメ表示領域45は上変動表示領域44に比べて大きなものであり、遊技球が確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが無効化された状態で下始動口26内に入賞したときにはアニメ表示領域46内に装飾図柄遊技2の映像が表示される。これら確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが無効化された状態での装飾図柄遊技2の映像は、図7に示すように、各列の図柄要素「1」〜「8」のいずれとも異なるゴルファーの絵柄Gを使用するものであり、各列の図柄要素「1」〜「8」のそれぞれは使用されない。この装飾図柄遊技2の映像は特別図柄遊技2で特別図柄が変動開始することに時間的に同期して開始されるものであり、特別図柄遊技2で特別図柄が確変大当り図柄「3」および通常大当り図柄「5」のいずれかで変動停止するときにはボールがカップインする映像で終了し、特別図柄遊技2で特別図柄が外れ「1」「2」「4」のいずれかで変動停止するときにはボールがカップインする映像とは異なる映像で終了する。
装飾図柄表示器43の表示領域内には、図4の(b)に示すように、アニメ表示領域44内に位置して下変動表示領域46が設定される。この下変動表示領域46は輪郭形状および大きさのそれぞれが上変動表示領域45に対して同一に設定されるものであり、確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが有効化された状態で遊技球が下始動口26内に入賞したときには、図8に示すように、最初にアニメ表示領域44内にゴルファーの絵柄Gを使用した装飾図柄遊技2の演出映像が表示開始され、次に下変動表示領域46内に図柄要素を使用した装飾図柄遊技2の映像が表示される。この下変動表示領域46内の装飾図柄遊技2の映像は左下変動領域Ld内と中下変動領域Cd内と右下変動領域Rd内のそれぞれに図柄要素を変動状態および変動停止状態で順に表示するものである。これら各列の図柄要素には、図6に示すように、「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」の8種類が共通に設定されており、各列の図柄要素の変動表示は図柄要素を予め決められた順序「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「8」→「1」・・・で循環的に変化させることで行われる。
下変動表示領域46内の左下列の図柄要素と中下列の図柄要素と右下列の図柄要素の3者は下装飾図柄を構成するものである。この下装飾図柄の組合せには上装飾図柄と同一の確変大当りの組合せと通常大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せの4種類が設定されており、特別図柄遊技2で特別図柄が確変大当り図柄「3」で変動停止するときには下変動表示領域46内の下装飾図柄が確変大当りの組合せになり、ボールがカップインする結末でアニメ表示領域45内の演出映像が終了する。この特別図柄遊技2で特別図柄が通常大当り図柄「5」で変動停止するときには下変動表示領域46内の下装飾図柄が通常大当りの組合せになり、ボールがカップインする結末でアニメ表示領域45内の演出映像が終了する。この特別図柄遊技2で特別図柄が外れ図柄「1」「2」「4」のいずれかで変動停止するときには下変動表示領域46内の下装飾図柄が外れリーチまたは完全外れの組合せになり、ボールがカップインする結末とは異なる結末でアニメ表示領域45内の演出映像が終了する。
上変動表示領域44内には、図4に示すように、保留表示領域47が設定され、アニメ表示領域45内には保留表示領域48が設定されている。これら保留表示領域47および保留表示領域48のそれぞれは保留絵柄49が表示されるものであり、遊技者には保留表示領域47内の保留絵柄49の表示個数に応じて特別図柄遊技1の保留回数が報知され、保留表示領域48内の保留絵柄49の表示個数に応じて特別図柄遊技2の保留回数が報知される。
図3のメイン制御回路50は特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれの遊技内容を制御するものであり、CPU51とROM52とRAM53を有している。このメイン制御回路50のROM52には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU51はRAM53をワークエリアとしてROM52の制御プログラムおよび制御データのそれぞれに基づいて制御動作を実行する。センサ回路54は上始動口センサ25からの上始動信号と下始動口センサ30からの下始動信号とゲートセンサ32からの普通始動信号とカウントセンサ37からのカウント信号のそれぞれをメイン制御回路50に出力するものであり、メイン制御回路50はセンサ回路54を介して上始動信号を検出することに基づいて制御コマンドおよび賞球コマンドのそれぞれを設定し、センサ回路54を介して下始動信号を検出することに基づいて制御コマンドおよび賞球コマンドのそれぞれを設定し、センサ回路54を介してカウント信号を検出することに基づいて賞球コマンドを設定する。
ソレノイド回路55は始動口ソレノイド29を通断電するものであり、メイン制御回路50はソレノイド回路55を駆動制御することに基づいて下始動口26の両羽根板27のそれぞれを拡縮操作する。ソレノイド回路56は特別入賞口ソレノイド36を通断電するものであり、メイン制御回路50はソレノイド回路56を駆動制御することに基づいて特別入賞口33の扉34を開閉操作する。LED回路57は普通図柄表示器39の当りLED40および外れLED41のそれぞれを通断電するものであり、メイン制御回路50はLED回路57を駆動制御することに基づいて普通図柄遊技の映像を表示する。LED回路58は特別図柄表示器42に特別図柄を表示するものであり、メイン制御回路50はLED回路58を駆動制御することに基づいて特別図柄遊技1の映像および特別図柄遊技2の映像のそれぞれを表示する。
払出制御回路60は賞品球の払出動作を制御するものであり、CPUとROMとRAMを有している。この払出制御回路60のROMには制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPUはRAMをワークエリアとしてROMの制御プログラムおよび制御データのそれぞれに基づいて賞品球の払出動作を実行する。この払出制御回路60はメイン制御回路50から賞球コマンドの設定結果が送信されるものであり、賞球コマンドの設定結果を受信することに基づいて駆動信号を設定する。モータ回路61は払出制御回路60から駆動信号の設定結果が与えられるものであり、払出制御回路60から駆動信号の設定結果が与えられることに基づいて払出モータ62を駆動する。この払出モータ62は遊技球を上皿5内に賞品球として払出す賞球払出装置の駆動源に相当するものであり、上皿5内には払出モータ62が駆動することに基づいて賞球コマンドに応じた設定個数の賞品球が払出される。
演出制御回路70はメイン制御回路50から制御コマンドの設定結果が送信されるものであり、CPU71とROM72とRAM73を有している。この演出制御回路70のROM72には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU71は制御コマンドの設定結果を受信したときにはRAM73をワークエリアとしてROM72の制御プログラムおよび制御データのそれぞれに基づいて演出制御コマンドを設定する。
表示制御回路80は演出制御回路70から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この表示制御回路80は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて装飾図柄表示器43に演出制御コマンドの受信結果に応じた映像を表示するものであり、VDPとVROMとVRAMを有している。VROMは図柄要素「1〜8」を表示するための画像データが予め記録されたものであり、上変動表示領域44内および下変動表示領域46内のそれぞれには共通の画像データを利用して各列の図柄要素が変動する映像および変動停止する映像の双方が表示される。このVROMには各列の図柄要素「1〜8」を表示するときの背景となる複数のビデオデータが予め記録されており、上変動表示領域44内および下変動表示領域46内のそれぞれには共通のビデオデータを利用して背景の映像が表示される。このVROMにはアニメ表示領域45内にゴルファーの絵柄Gを使用した映像を表示するための複数の画像データが予め記録されており、確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが無効化された無効状態と確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが有効化された有効状態では共通のビデオデータを利用してゴルファーの絵柄Gを使用した映像が表示される。
音制御回路90は演出制御回路70から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この音制御回路90は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて両スピーカ14のそれぞれから音声を出力するものであり、音声ICと音声ROMと音声RAMとDACとオーディオアンプとボリュームを有している。音声ICは両スピーカ14のそれぞれから音声を出力するための音声信号を生成するものであり、音声ROMには音信号を生成するための音声データが予め記録されている。音声RAMは音声ICが音声ROMから検出した音声データを展開するためのワークメモリとして使用されるものであり、DACは音声ICから出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換するものである。オーディオアンプはDACから出力されるデジタル信号を増幅して両スピーカ14のそれぞれに出力するものであり、ボリュームはオーディオアンプから出力されるアナログ信号のレベルを調整するものである。電飾制御回路100は演出制御回路70から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この電飾制御回路100は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて複数の電飾LED17のそれぞれを点滅するための電飾信号を設定し、複数の電飾LED17のそれぞれを電飾信号の設定結果に基づいて点滅させる。
図9はメイン制御回路50から演出制御回路70に送信される制御コマンドの一覧を示すものである。これら各制御コマンドは2バイトで構成されたものであり、各制御コマンドの1バイト目はMODEデータ(コマンドの分類)であり、各制御コマンドの2バイト目はEXTデータ(コマンドの種類)である。制御コマンド8000(h)〜8004(h)のそれぞれは特別図柄遊技1を開始することを演出制御回路70に通知する変動開始コマンドである。これら変動開始コマンド#00〜#04のそれぞれは特別図柄遊技1を開始してから停止するまでの所要時間を選択するためのEXTデータを含むものであり、確率変動モードおよび時間短縮モードの双方の設定状態とは無関係に使用される。制御コマンド80A0(h)〜80A4(h)のそれぞれは特別図柄遊技2を開始することを演出制御回路70に通知する変動開始コマンドである。これら変動開始コマンド#A0〜#A4のそれぞれは特別図柄遊技2を開始してから停止するまでの所要時間を選択するためのEXTデータを含むものであり、特別図柄遊技2で確率変動モードおよび時間短縮モードの双方が無効化されている場合に使用される。制御コマンド80B0(h)〜80B4(h)のそれぞれは特別図柄遊技2を開始することを演出制御回路70に通知する変動開始コマンドである。これら変動開始コマンド#B0〜#B4のそれぞれは特別図柄遊技2を開始してから停止するまでの所要時間を選択するためのEXTデータを含むものであり、特別図柄遊技2で確率変動モードおよび時間短縮モードの双方が有効化されている場合に使用される。
制御コマンド90XX(h)は特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれで特別図柄表示器42に停止表示する特別図柄の種類を演出制御回路70に通知する図柄情報コマンドに相当するものであり、図柄情報コマンド9000(h)は特別図柄の変動停止時の態様が確変大当り図柄であることを示し、図柄情報コマンド9001(h)は特別図柄の変動停止時の態様が通常大当り図柄であることを示し、図柄情報コマンド9002(h)は特別図柄の変動停止時の態様が外れ図柄であることを示している。制御コマンドA000(h)は変動開始コマンドのEXTデータに応じた変動表示時間が経過したときに演出制御回路70に送信されるものであり、特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれが停止することを演出制御回路70に通知する変動停止コマンドに相当する。
制御コマンドA1XX(h)は特別図柄遊技1を保留したことを演出制御回路70に通知する保留コマンドに相当するものであり、保留コマンドA100(h)は1回の特別図柄遊技1を保留したことを示し、保留コマンドA101(h)は2回の特別図柄遊技1を保留したことを示し、保留コマンドA102(h)は3回の特別図柄遊技1を保留したことを示し、保留コマンドA103(h)は4回の特別図柄遊技1を保留したことを示している。制御コマンドA2XX(h)は特別図柄遊技2を保留したことを演出制御回路70に通知する保留コマンドに相当するものであり、保留コマンドA200(h)は1回の特別図柄遊技2を保留したことを示し、保留コマンドA201(h)は2回の特別図柄遊技2を保留したことを示し、保留コマンドA202(h)は3回の特別図柄遊技2を保留したことを示し、保留コマンドA203(h)は4回の特別図柄遊技2を保留したことを示している。
制御コマンドB0XX(h)は1回目を含む各回の大当りラウンドを開始することを演出制御回路70に通知するものであり、今回の大当りラウンドが何回目であるかを演出制御回路70に通知する大当りラウンドコマンドに相当する。制御コマンドB100(h)は1回目を含む各回の大当りラウンドが終了したインターバルの開始時にメイン制御回路50から送信されるものであり、インターバルが始まることを演出制御回路70に通知するインターバルコマンドに相当する。制御コマンドC000(h)は特別図柄遊技2が連続的に実行されていることを演出制御回路70に通知する連続消費中コマンドに相当するものであり、制御コマンドC100(h)は特別図柄遊技2の連続的な実行が停止していることを演出制御回路70に通知する連続消費停止コマンドに相当するものである。
図10の(a)はメイン制御回路50が更新する特別図柄遊技1用のランダムカウンタの一覧を示している。ランダムカウンタMR11は特別入賞口33を開放する大当りであるか否かを判定するために使用される大当り判定用のものであり、「0」〜「316」の範囲で循環的に更新される。ランダムカウンタMR12は外れリーチであるか否かを判定するために使用される外れリーチ判定用のものであり、「0」〜「49」の範囲内で循環的に更新される。ランダムカウンタMR13は変動開始コマンドを選択するときに使用される変動開始コマンド選択用のものであり、「0」〜「100」の範囲内で循環的に更新される。ランダムカウンタMR14は確変大当りであるか否かを判定するときに使用される確変判定用のものであり、「0」〜「9」の範囲内で循環的に更新される。ランダムカウンタMR15は特別図柄を複数の外れ図柄のうちから選択するときに使用される外れ図柄選択用のものであり、「0」〜「399」の範囲内で循環的に更新される。
図10の(b)はメイン制御回路50が更新する特別図柄遊技2用のランダムカウンタの一覧を示している。ランダムカウンタMR21は特別入賞口33を開放する大当りであるか否かを判定するために使用される大当り判定用のものであり、「0」〜「156」の範囲で循環的に更新される。ランダムカウンタMR22は外れリーチであるか否かを判定するために使用される外れリーチ判定用のものであり、「0」〜「24」の範囲内で循環的に更新される。ランダムカウンタMR23は変動開始コマンドを選択するときに使用される変動開始コマンド選択用のものであり、「0」〜「202」の範囲内で循環的に更新される。ランダムカウンタMR24は確変大当りであるか否かを判定するときに使用される確変判定用のものであり、「0」〜「19」の範囲内で循環的に更新される。ランダムカウンタMR25は特別図柄を複数の外れ図柄のうちから選択するときに使用される外れ図柄選択用のものであり、「0」〜「198」の範囲内で循環的に更新される。
図10の(c)はメイン制御回路50が更新する普通図柄遊技用のランダムカウンタの一覧を示している。ランダムカウンタMR6は下始動口26を拡大する当りであるか否かを判定するために使用される当り判定用のものであり、「0」〜「32」の範囲で循環的に更新される。
メイン制御回路50のROM52には、図11に示すように、特別図柄遊技1用の通常時の大当り判定テーブルおよび特別図柄遊技1用の確変時の大当り判定テーブルが予め記録されている。特別図柄遊技1用の通常時の大当り判定テーブルは確率変動モードの無効時に大当りであるか否かをランダムカウンタMR11に基づいて判定するための制御データであり、確率変動モードの無効状態で遊技球が上始動口24内に入賞した場合に使用される。この特別図柄遊技1用の通常時の大当り判定テーブルには、図11の(a)に示すように、ランダムカウンタMR11「7」に対して大当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR11「7」を除く残りのそれぞれの値に対して外れの判定結果が割付けられている。特別図柄遊技1用の確変時の大当り判定テーブルは確率変動モードの有効時に大当りであるか否かをランダムカウンタMR11に基づいて判定するための制御データであり、確率変動モードの有効状態で遊技球が上始動口24内に入賞した場合に使用される。この特別図柄遊技1用の確変時の大当り判定テーブルには、図11の(b)に示すように、ランダムカウンタMR11「0〜30」のそれぞれに対して大当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR11「31〜316」のそれぞれに対して外れの判定結果が割付けられている。即ち、特別図柄遊技1では確率変動モードの有効時に確率変動モードの無効時に比べて高い一定確率で大当りであることが判定される。
メイン制御回路50のROM52には、図12に示すように、特別図柄遊技2用の通常時の大当り判定テーブルおよび特別図柄遊技2用の確変時の大当り判定テーブルが予め記録されている。特別図柄遊技2用の通常時の大当り判定テーブルは確率変動モードの無効時に大当りであるか否かをランダムカウンタMR21に基づいて判定するための制御データであり、確率変動モードの無効状態で遊技球が下始動口26内に入賞した場合に使用される。この特別図柄遊技2用の通常時の大当り判定テーブルには、図12の(a)に示すように、ランダムカウンタMR21「7」に対して大当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR21「7」を除く残りのそれぞれの値に対して外れの判定結果が割付けられている。特別図柄遊技2用の確変時の大当り判定テーブルは確率変動モードの有効時に大当りであるか否かをランダムカウンタMR21に基づいて判定するための制御データであり、確率変動モードの有効状態で遊技球が下始動口26内に入賞した場合に使用される。この特別図柄遊技2用の確変時の大当り判定テーブルには、図12の(b)に示すように、ランダムカウンタMR21「0〜14」のそれぞれに対して大当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR21「15〜156」のそれぞれに対して外れの判定結果が割付けられている。即ち、特別図柄遊技2では確率変動モードの有効時に確率変動モードの無効時に比べて高い一定確率で大当りであることが判定される。
メイン制御回路50のROM52には、図13に示すように、通常時の当り判定テーブルおよび確変時の当り判定テーブルが予め記録されている。通常時の当り判定テーブルは確率変動モードの無効時に当りであるか否かをランダムカウンタMR6に基づいて判定するための制御データであり、通常時の当り判定テーブルには、図13の(a)に示すように、ランダムカウンタMR6「7」に対して当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR6「7」を除く残りのそれぞれの値に対して外れの判定結果が割付けられている。確変時の当り判定テーブルは確率変動モードの有効時に当りであるか否かをランダムカウンタMR6に基づいて判定するための制御データであり、確変時の当り判定テーブルには、図13の(b)に示すように、ランダムカウンタMR6「0〜30」のそれぞれに対して当りの判定結果が割付けられ、ランダムカウンタMR6「31〜32」のそれぞれに対して外れの判定結果が割付けられている。即ち、確率変動モードの有効状態では確率変動モードの無効状態に比べて高い一定確率で当りであることが判定される。
メイン制御回路50のROM52には、図14に示すように、特別図柄遊技1用の外れ図柄テーブルおよび特別図柄遊技2用の外れ図柄テーブルが予め記録されている。特別図柄遊技1用の外れ図柄テーブルはランダムカウンタMR15に基づいて外れ図柄を選択するためのものであり、遊技球が上始動口24内に入賞した特別図柄遊技1で使用される。特別図柄遊技2用の外れ図柄テーブルはランダムカウンタMR25に基づいて外れ図柄を選択するためのものであり、遊技球が下始動口26内に入賞した特別図柄遊技2で使用される。
メイン制御回路50のROM52には、図15に示すように、大当り用の変動開始コマンドテーブルおよび外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルが予め記録されている。図15の(a)の外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルは遊技球が上始動口24内に入賞することに基づいて特別図柄遊技1で外れリーチが判定されたときに使用されるものであり、外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルには外れリーチ用の変動開始コマンド#01および外れリーチ用の変動開始コマンド#02のそれぞれに対してランダムカウンタMR13が割付けられている。図15の(b)の大当り用の変動開始コマンドテーブルは遊技球が上始動口24内に入賞することに基づいて特別図柄遊技1で通常大当りまたは確変大当りが判定されたときに使用されるものであり、大当り用の変動開始コマンドテーブルには大当り用の変動開始コマンド#03および大当り用の変動開始コマンド#04のそれぞれに対してランダムカウンタMR13が割付けられている。
メイン制御回路50のROM52には、図16に示すように、大当り用の変動開始コマンドテーブルおよび外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルが予め記録されている。図16の(a)の外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルは確率変動モードの無効時に遊技球が下始動口26内に入賞することに基づいて特別図柄遊技2で外れリーチが判定されたときに使用されるものであり、外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルには外れリーチ用の変動開始コマンド#A1および外れリーチ用の変動開始コマンド#A2のそれぞれに対してランダムカウンタMR23が割付けられている。図16の(b)の大当り用の変動開始コマンドテーブルは確率変動モードの無効時に遊技球が下始動口26内に入賞することに基づいて特別図柄遊技2で通常大当りまたは確変大当りが判定されたときに使用されるものであり、大当り用の変動開始コマンドテーブルには大当り用の変動開始コマンド#A3および大当り用の変動開始コマンド#A4のそれぞれに対してランダムカウンタMR23が割付けられている。
メイン制御回路50のROM52には、図17に示すように、大当り用の変動開始コマンドテーブルおよび外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルが予め記録されている。図17の(a)の外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルは確率変動モードの有効時に遊技球が下始動口26内に入賞することに基づいて特別図柄遊技2で外れリーチが判定されたときに使用されるものであり、外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルには外れリーチ用の変動開始コマンド#B1および外れリーチ用の変動開始コマンド#B2のそれぞれに対してランダムカウンタMR23が割付けられている。図17の(b)の大当り用の変動開始コマンドテーブルは確率変動モードの有効時に遊技球が下始動口26内に入賞することに基づいて特別図柄遊技2で通常大当りまたは確変大当りが判定されたときに使用されるものであり、大当り用の変動開始コマンドテーブルには大当り用の変動開始コマンド#B3および大当り用の変動開始コマンド#B4のそれぞれに対してランダムカウンタMR23が割付けられている。
メイン制御回路50のROM52には、図18に示すように、変動表示時間テーブルが予め記録されている。この変動表示時間テーブルは特別図柄遊技1用の変動開始コマンド#00〜#04のそれぞれに変動表示時間を割付け、特別図柄遊技2用の非確変時の変動開始コマンド#A0〜#A4のそれぞれに変動表示時間を割付け、特別図柄遊技2用の確変時の変動開始コマンド#B0〜#B4のそれぞれに変動表示時間を割付けたものであり、遊技球が上始動口24内に入賞した特別図柄遊技1では変動開始コマンド#00〜#04のいずれかに応じた変動表示時間が変動表示時間テーブルから選択され、確率変動モードの無効時に遊技球が下始動口26内に入賞した特別図柄遊技2では変動開始コマンド#A0〜#A4のいずれかに応じた変動表示時間が変動表示時間テーブルから選択され、確率変動モードの有効時に遊技球が下始動口26内に入賞した特別図柄遊技2では変動開始コマンド#B0〜#B4のいずれかに応じた変動表示時間が変動表示時間テーブルから選択される。
変動開始コマンド#B0は確変時の特別図柄遊技2で完全外れが判定された場合に選択されるものである。この変動開始コマンド#B0には全ての変動開始コマンド#00〜#B4のうちで最短の変動表示時間が割付けられており、確率変動モードの有効時に遊技球が下始動口26内に入賞した特別図柄遊技2で完全外れが判定された場合には特別図柄遊技2の映像が特別図柄遊技1および特別図柄遊技2の全てのうちの最短の所要時間で表示される。変動開始コマンド#B1および変動開始コマンド#B2それぞれは確変時の特別図柄遊技2で外れリーチが判定された場合に選択されるものであり、変動開始コマンド#B1には非確変時の特別図柄遊技2用の変動開始コマンド#A1の変動表示時間に比べて長い変動表示時間が割付けられ、変動開始コマンド#B2には非確変時の特別図柄遊技2用の変動開始コマンド#A2の変動表示時間に比べて長い変動表示時間が割付けられている。変動開始コマンド#B3および変動開始コマンド#B4のそれぞれは確変時の特別図柄遊技2で大当りが判定された場合に選択されるものであり、変動開始コマンド#B3には非確変時の特別図柄遊技2用の変動開始コマンド#A3の変動表示時間に比べて長い変動表示時間が割付けられ、変動開始コマンド#B4には非確変時の特別図柄遊技2用の変動開始コマンド#A4の変動表示時間に比べて長い変動表示時間が割付けられている。
メイン制御回路50のRAM53には、図19に示すように、制御データ格納領域140が設定されている。この制御データ格納領域140は特別図柄遊技1と特別図柄遊技2と普通図柄遊技のそれぞれを行うために必要な各種のデータを格納する領域であり、特別図柄遊技1用の保留データ格納部141と特別図柄遊技2用の保留データ格納部142と普通図柄遊技用の保留データ格納部143を有している。特別図柄遊技1用の保留データ格納部141は大当り判定用のランダムカウンタMR11の取得結果が格納される領域であり、遊技球が上始動口24内に入賞したときにはランダムカウンタMR11の計測値が取得され、ランダムカウンタMR11の取得結果が特別図柄遊技1用の保留データ格納部141に格納される。この特別図柄遊技1用の保留データ格納部141は最大で4個のランダムカウンタMR11の取得結果が格納されるものであり、ランダムカウンタMR11の取得結果は取得順序を特定する保留番号と共に特別図柄遊技1用の保留データ格納部141に格納される。
特別図柄遊技2用の保留データ格納部142は大当り判定用のランダムカウンタMR21の取得結果が格納される領域であり、遊技球が下始動口26内に入賞したときにはランダムカウンタMR21の計測値が取得され、ランダムカウンタMR21の取得結果が特別図柄遊技2用の保留データ格納部142に格納される。この特別図柄遊技2用の保留データ格納部142は最大で4個のランダムカウンタMR21の取得結果が格納されるものであり、ランダムカウンタMR21の取得結果は取得順序を特定する保留番号と共に特別図柄遊技2用の保留データ格納部142に格納される。保留データ格納部143は当り判定用のランダムカウンタMR6の取得結果が格納される領域であり、遊技球が始動ゲート31内を通過したときにはランダムカウンタMR6の計測値が取得され、ランダムカウンタMR6の取得結果が保留データ格納部143に格納される。この保留データ格納部143は最大で4個のランダムカウンタMR6の取得結果が格納されるものであり、ランダムカウンタMR6の取得結果は取得順序を特定する保留番号と共に保留データ格納部143に格納される。
制御データ格納領域140には、図19に示すように、特別図柄格納部144が設定されている。この特別図柄格納部144は特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれで特別図柄の設定結果が格納される領域であり、例えば特別図柄遊技1で確変大当り図柄「3」が設定されたときには特別図柄格納部144に確変大当り図柄「3」が格納され、特別図柄遊技2で外れ図柄「4」が設定されたときには特別図柄格納部144に外れ図柄「4」が格納される。
制御データ格納領域140には、図19に示すように、フラグ格納部145が設定されており、フラグ格納部145には上始動信号フラグと下始動信号フラグと普通始動信号フラグと普通図プロセスフラグと特図プロセスフラグ1と特図プロセスフラグ2と特別図柄遊技フラグ1と特別図柄遊技フラグ2と大当りフラグと当りフラグと確変フラグのそれぞれが記録される。上始動信号フラグは遊技球が上始動口24内に入賞したか否かを示すものであり、遊技球が上始動口24内に入賞することに基づいてオン状態にセットされる。下始動信号フラグは遊技球が下始動口26内に入賞したか否かを示すものであり、遊技球が下始動口26内に入賞することに基づいてオン状態にセットされる。普通始動信号フラグは遊技球が始動ゲート31内を通過したか否かを示すものであり、遊技球が始動ゲート31内を通過することに基づいてオン状態にセットされる。
普通図プロセスフラグは図43の普通図柄プロセス処理でステップS111の当り判定処理〜ステップS115の当り遊技処理のいずれの処理を択一的に実行するかを指定するものであり、特図プロセスフラグ1は図49の特別図柄プロセス処理1でステップS181の大当り判定処理1〜ステップS187のインターバル処理1のいずれの処理を択一的に実行するかを指定するものであり、特図プロセスフラグ2は図59の特別図柄プロセス処理2でステップS321の大当り判定処理2〜ステップS327のインターバル処理2のいずれの処理を択一的に実行するかを指定するものである。
特別図柄遊技フラグ1は特別図柄プロセス処理1を実行するか否かを示すものであり、特別図柄遊技フラグ2は特別図柄プロセス処理2を実行するか否かを示すものであり、特別図柄遊技フラグ1および特別図柄遊技フラグ2のそれぞれは特別図柄遊技1の保留回数および特別図柄遊技2の保留回数の双方に応じて設定される。大当りフラグは特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれで大当りが判定されたか否かを示すものであり、大当りが判定されることに基づいてオン状態にセットされる。当りフラグは当りが判定されたか否かを示すものであり、当りが判定されることに基づいてオン状態にセットされる。確変フラグは特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれで確変大当りが判定されたか否かを示すものであり、確変大当りが判定されることに基づいてオン状態にセットされる。
制御データ格納領域140には、図19に示すように、タイマ格納部146およびカウンタ格納部147が設定されており、タイマ格納部146には変動タイマMT1とウェイトタイマMT2とインターバルタイマMT3と変動タイマMT4が記録される。変動タイマMT1は特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のそれぞれで変動開始コマンドの設定結果に応じた変動表示時間が初期値としてセットされるものであり、変動タイマMT1が初期値から一定の時間間隔で定期的に減算されることで特別図柄遊技1の残り時間および特別図柄遊技2の残り時間のそれぞれが計測される。
ウェイトタイマMT2は一定のウェイト時間が初期値としてセットされるものであり、ウェイトタイマMT2が初期値から一定の時間間隔で定期的に減算されることで今回の特別図柄遊技1が終了してから次回の特別図柄遊技1または2が開始されるまでの残り時間および今回の特別図柄遊技2が終了してから次回の特別図柄遊技1または2が開始されるまでの残り時間のそれぞれが計測される。インターバルタイマMT3は一定のインターバル時間が初期値としてセットされるものであり、インターバルタイマMT3が初期値から一定の時間間隔で定期的に減算されることで今回の大当りラウンドが終了してから次回の大当りラウンドが開始されるまでの残り時間が計測される。変動タイマMT4は一定の普通図柄遊技時間が初期値としてセットされるものであり、変動タイマMT4が初期値から一定の時間間隔で定期的に減算されることで普通図柄遊技の残り時間が計測される。
カウンタ格納部147にはランダムカウンタMR11〜ランダムカウンタMR15とランダムカウンタMR21〜ランダムカウンタMR25とランダムカウンタMR6と保留カウンタMN1と保留カウンタMN2と連続消費中カウンタMN3と大当りラウンドカウンタMN4が記録される。保留カウンタMN1は特別図柄遊技1用の保留データ格納部141に対するランダムカウンタMR11の記録個数を示すものであり、特別図柄遊技1用の保留データ格納部141に1個のランダムカウンタMR11が記録されている場合に「1」に加算され、2個のランダムカウンタMR11が記録されている場合に「2」に加算され、3個のランダムカウンタMR11が記録されている場合に「3」に加算され、4個のランダムカウンタMR11が記録されている場合に「4」に加算される。
保留カウンタMN2は特別図柄遊技2用の保留データ格納部142に対するランダムカウンタMR21の記録個数を示すものであり、特別図柄遊技2用の保留データ格納部142に1個のランダムカウンタMR21が記録されている場合に「1」に加算され、2個のランダムカウンタMR21が記録されている場合に「2」に加算され、3個のランダムカウンタMR21が記録されている場合に「3」に加算され、4個のランダムカウンタMR21が記録されている場合に「4」に加算される。
連続消費中カウンタMN3は確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが無効化されている状態で特別図柄遊技2の保留回数が3回に到達した場合に「3」にセットされ、特別図柄遊技2の保留回数が4回に到達した場合に「4」にセットされるものであり、連続消費中カウンタMN3が「3」にセットされた場合には3回の特別図柄遊技2が続けて実行され、連続消費中カウンタMN3が「4」にセットされた場合には4回の特別図柄遊技2が続けて実行される。大当りラウンドカウンタMN4は大当りラウンドの継続回数を計測するものであり、大当りラウンドが終了する毎に大当りラウンドカウンタMN4が加算されることで大当りラウンドの継続回数が計測される。
演出制御回路70のROM72には、図20に示すように、プロセスデータテーブル1が予め記録されている。このプロセスデータテーブル1は特別図柄遊技1用の変動開始コマンド#00〜#04のそれぞれのEXTデータに装飾図柄遊技1用の1個のプロセスデータ番号を割付けたものであり、特別図柄遊技1用の変動開始コマンド#00〜#04のいずれかが選択されたときにはプロセスデータテーブル1から変動開始コマンドのEXTデータに応じた装飾図柄遊技1用のプロセスデータ番号が選択される。
演出制御回路70のROM72には、図21に示すように、装飾図柄遊技1用のプロセスデータ#00〜#04が予め記録されている。これらプロセスデータ#00〜#04のそれぞれには、図20に示すように、装飾図柄遊技1用のプロセスデータ番号P00〜P04のいずれかが割付けられており、装飾図柄遊技1用のプロセスデータ番号P00〜P04のいずれかが選択されたときには装飾図柄遊技1用のプロセスデータ#00〜#04のうちからプロセスデータ番号の選択結果に応じたものが選択される。
プロセスデータ#00〜#04のそれぞれは、図21に示すように、プロセスタイマ設定値および演出制御データから構成されたものであり、プロセスデータ#00〜#04のそれぞれの演出制御データは表示制御データと音声制御データと電飾制御データを含んで構成されている。これら各表示制御データは装飾図柄遊技1で装飾図柄表示器43の上変動表示領域44内に表示する映像の演出内容を示し、各音声制御データは装飾図柄遊技1で両スピーカ14のそれぞれから出力する音声の演出内容を示し、各電飾制御データは装飾図柄遊技1で複数の電飾LED17のそれぞれを点滅させる演出内容を示しており、プロセスタイマ設定値は対応する表示制御データと音声制御データと電飾制御データのそれぞれで演出を発生させるための時間を特定するデータに相当する。これら装飾図柄遊技1用のプロセスデータ#00〜#04のそれぞれには表示制御データとして変動開始コマンドが共通に設定されている。この変動開始コマンドは図柄要素を左上変動領域Luと中上変動領域Cuと右上変動領域Ruのそれぞれに変動状態で表示開始するためのものであり、装飾図柄遊技1ではプロセスデータ#00〜#04のいずれが選択されたときであっても変動開始コマンドに基づいて左上列の図柄要素と中上列の図柄要素と右上列の図柄要素のそれぞれが変動状態で表示され、左上列の図柄要素〜右上列の図柄要素の3者の変動停止状態での組合せに応じて確変大当りと通常大当りと外れのいずれが判定されたかが遊技者に報知される。
演出制御回路70のROM72には、図22に示すように、プロセスデータテーブル2が予め記録されている。このプロセスデータテーブル2は非確変時の特別図柄遊技2用の変動開始コマンド#A0〜#A4のそれぞれのEXTデータに非確変時の装飾図柄遊技2用の1個のプロセスデータ番号を割付けたものであり、非確変時の特別図柄遊技2用の変動開始コマンド#A0〜#A4のいずれかが選択されたときにはプロセスデータテーブル2から変動開始コマンドのEXTデータに応じた非確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ番号が選択される。
演出制御回路70のROM72には、図23に示すように、非確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ#A0〜#A4が予め記録されている。これらプロセスデータ#A0〜#A4のそれぞれには、図22に示すように、非確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ番号PA0〜PA4のいずれかが割付けられており、非確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ番号PA0〜PA4のいずれかが選択されたときには非確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ#A0〜#A4のうちからプロセスデータ番号の選択結果に応じたものが選択される。
プロセスデータ#A0〜#A4のそれぞれは、図23に示すように、プロセスタイマ設定値および演出制御データから構成されたものであり、プロセスデータ#A0〜#A4のそれぞれの演出制御データは表示制御データと音声制御データと電飾制御データを含んで構成されている。これら各表示制御データは非確変時の装飾図柄遊技2で装飾図柄表示器43のアニメ表示領域45内に表示する映像の演出内容を示し、各音声制御データは非確変時の装飾図柄遊技2で両スピーカ14のそれぞれから出力する音声の演出内容を示し、各電飾制御データは非確変時の装飾図柄遊技2で複数の電飾LED17のそれぞれを点滅させる演出内容を示しており、プロセスタイマ設定値は対応する表示制御データと音声制御データと電飾制御データのそれぞれで演出を発生させるための時間を特定するデータに相当する。
演出制御回路70のROM72には、図24に示すように、プロセスデータテーブル3が予め記録されている。このプロセスデータテーブル3は確変時の特別図柄遊技2用の変動開始コマンド#B0〜#B4のそれぞれのEXTデータに確変時の装飾図柄遊技2用の1個のプロセスデータ番号を割付けたものであり、確変時の特別図柄遊技2用の変動開始コマンド#B0〜#B4のいずれかが選択されたときにはプロセスデータテーブル3から変動開始コマンドのEXTデータに応じた確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ番号が選択される。
演出制御回路70のROM72には、図25および図26に示すように、確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ#B0〜#B4が予め記録されている。これらプロセスデータ#B0〜#B4のそれぞれには、図24に示すように、確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ番号PB0〜PB4のいずれかが割付けられており、確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ番号PB0〜PB4のいずれかが選択されたときには確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ#B0〜#B4のうちからプロセスデータ番号の選択結果に応じたものが選択される。
プロセスデータ#B0〜#B4のそれぞれは、図25および図26に示すように、プロセスタイマ設定値および演出制御データから構成されたものであり、プロセスデータ#B0〜#B4のそれぞれの演出制御データは表示制御データと音声制御データと電飾制御データを含んで構成されている。これら各表示制御データは確変時の装飾図柄遊技2で装飾図柄表示器43の下変動表示領域46内およびアニメ表示領域45内のそれぞれに表示する映像の演出内容を示しており、各音声制御データは確変時の装飾図柄遊技2で両スピーカ14のそれぞれから出力する音声の演出内容を示し、各電飾制御データは確変時の装飾図柄遊技2で複数の電飾LED17のそれぞれを点滅させる演出内容を示しており、プロセスタイマ設定値は対応する表示制御データと音声制御データと電飾制御データのそれぞれで演出を発生させるための時間を特定するデータに相当する。
演出制御回路70のROM72には、図27に示すように、ビデオデータテーブル1が予め記録されている。このビデオデータテーブル1は装飾図柄遊技1用のプロセスデータ番号P00〜P04のそれぞれに対して装飾図柄遊技1用の1個のビデオデータ番号を割付けたものであり、装飾図柄遊技1では装飾図柄遊技1用ビデオデータ番号V00〜V04のうちから装飾図柄遊技1用のプロセスデータ番号の選択結果に応じたものが選択される。表示制御回路80のVROMには、図27に示すように、装飾図柄遊技1用のビデオデータ#V00〜#V04が予め記録されており、装飾図柄遊技1用のビデオデータ#V00〜#V04のそれぞれには装飾図柄遊技1用のビデオデータ番号P00〜P04のいずれか1個が割付けられている。これらビデオデータ#V00〜#V04のそれぞれは装飾図柄遊技1で装飾図柄表示器43の上変動表示領域44内に左上列の図柄要素と中上列の図柄要素と右上列の図柄要素のそれぞれを変動状態および変動停止状態で表示するときの背景映像を上変動表示領域44内に表示するためのものであり、装飾図柄遊技1ではビデオデータ#V00〜#V04のうちからビデオデータ番号の選択結果に応じたものが上変動領域44内に再生され、左上列の図柄要素〜右上列の図柄要素のそれぞれはビデオデータ#V0〜#V04のそれぞれに応じた背景映像の前方に重ねて表示される。
演出制御回路70のROM72には、図28に示すように、ビデオデータテーブル2が予め記録されている。このビデオデータテーブル2は非確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ番号PA0〜PA4のそれぞれに対して複数のビデオデータ番号が割付けたものであり、非確変時の装飾図柄遊技2では装飾図柄遊技2用のプロセスデータ番号の選択結果に応じた複数のビデオデータ番号のうちからビデオデータ番号が選択される。表示制御回路80のVROMには、図28に示すように、非確変時の装飾図柄遊技2用のビデオデータ#VA0−0〜#VA4−3が予め記録されており、ビデオデータ#VA0−0〜#VA4−3のそれぞれには非確変時の装飾図柄遊技2用のビデオデータ番号VA0−0〜VA4−3のいずれか1個が割付けられている。これらビデオデータ#VA0−0〜#VA4−3のそれぞれは非確変時の装飾図柄遊技2で装飾図柄表示器43のアニメ表示領域45内に演出映像を表示するためのものであり、非確変時の装飾図柄遊技2ではビデオデータ#VA0−0〜#VA4−3のうちからビデオデータ番号の選択結果に応じたものがアニメ表示領域45内に再生される。
演出制御回路70のROM72には、図29に示すように、ビデオデータテーブル3が予め記録されている。このビデオデータテーブル3は確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ番号PB0に対して確変時の装飾図柄遊技2用のビデオデータ番号VB0−1および確変時の装飾図柄遊技2用のビデオデータ番号VB0−2の合計2個を割付け、確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ番号PB1〜PB4のそれぞれに対して装飾図柄遊技1用の1個のビデオデータ番号および非確変時の装飾図柄遊技2用の1個のビデオデータ番号の合計2個を割付けたものであり、確変時の装飾図柄遊技2でプロセスデータ番号PB0が選択されたときにはビデオデータ番号VB0−1およびビデオデータ番号VB0−2の合計2個が選択され、確変時の装飾図柄遊技2でプロセスデータ番号PB1〜PB4のいずれかが選択されたときには確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ番号に応じた装飾図柄遊技1用の1個のビデオデータ番号および非確変時の装飾図柄遊技2用の1個のビデオデータ番号の合計2個が選択される。
表示制御回路80のVROMには、図29に示すように、確変時の装飾図柄遊技2用のビデオデータ#VB0−1およびビデオデータ#VB0−2が予め記録されている。このビデオデータ#VB0−2は確変時の装飾図柄遊技2で装飾図柄表示器43のアニメ表示領域45内にゴルファーの絵柄Gを使用した演出映像を表示するためのものであり、ビデオデータ#VB0−1は確変時の装飾図柄遊技2で装飾図柄表示器43の下変動表示領域46内に左下列の図柄要素と中下列の図柄要素と右下列の図柄要素のそれぞれを変動状態および変動停止状態で表示するときの背景映像を下変動表示領域46内に表示するためのものである。
演出制御回路70のROM72には、図30に示すように、大当り遊技用のビデオデータテーブルが予め記録されており、ビデオデータテーブルには大当り遊技用のビデオデータ番号VR01〜VR15が設定されている。これらビデオデータ番号VR01〜VR15のそれぞれには大当りラウンドコマンドのEXTデータが割付けられており、大当り遊技中には大当り遊技用のビデオデータ番号VR01〜VR15のうち大当りラウンドコマンドのEXTデータに応じたものが選択される。表示制御回路80のVROMには、図30に示すように、大当り遊技用のビデオデータ#VR01〜#VR15が予め記録されており、ビデオデータ#VR01〜#VR15のそれぞれには大当り遊技用の1個のビデオデータ番号が割付けられている。これら大当り遊技用のビデオデータ#VR01〜#VR15のそれぞれは大当りラウンドで装飾図柄表示器41に演出映像を表示するためのものであり、大当り遊技中にはビデオデータ#VR01〜#VR15のうち大当り遊技用のビデオデータ番号の選択結果に応じたものが装飾図柄表示器43のアニメ表示領域45内に再生される。
図31は演出制御回路70が更新するランダムカウンタの一覧を示している。ランダムカウンタSR1は「0〜249」の範囲内で循環的に更新されるものである。このランダムカウンタSR1は上装飾図柄および下装飾図柄のそれぞれを確変大当りの組合せに設定する場合または通常大当りの組合せに設定する場合に使用されるものであり、上装飾図柄および下装飾図柄のそれぞれを確変大当りの組合せに設定する場合には各列の図柄要素がランダムカウンタSR1の更新結果に応じて選択され、上装飾図柄および下装飾図柄のそれぞれを通常大当りの組合せに設定する場合には各列の図柄要素がランダムカウンタSR1の更新結果に応じて選択される。このランダムカウンタSR1は上装飾図柄および下装飾図柄のそれぞれを外れリーチの組合せに設定する場合にも使用されるものであり、上装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合には左上列の図柄要素および右上列の図柄要素のそれぞれがランダムカウンタSR1の更新結果に応じて選択され、下装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合には左下列の図柄要素および右下列の図柄要素のそれぞれがランダムカウンタSR1の更新結果に応じて選択される。このランダムカウンタSR1は上装飾図柄および下装飾図柄のそれぞれを完全外れの組合せに設定する場合にも使用されるものであり、上装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には左上列の図柄要素がランダムカウンタSR1の更新結果に応じて選択され、下装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には左下列の図柄要素がランダムカウンタSR1の更新結果に応じて選択される。
ランダムカウンタSR2は「0〜162」の範囲内で循環的に更新されるものである。このランダムカウンタSR2は上装飾図柄および下装飾図柄のそれぞれを外れリーチの組合せに設定する場合に使用されるものであり、上装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合には中上列の図柄要素がランダムカウンタSR2の更新結果に応じて選択され、下装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合には中下列の図柄要素がランダムカウンタSR2の更新結果に応じて選択される。このランダムカウンタSR2は上装飾図柄および下装飾図柄のそれぞれを完全外れの組合せに設定する場合に使用されるものであり、上装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には中上列の図柄要素がランダムカウンタSR2の更新結果に応じて選択され、下装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には中下列の図柄要素がランダムカウンタSR2の更新結果に応じて選択される。ランダムカウンタSR3は「0〜72」の範囲内で循環的に更新されるものである。このランダムカウンタSR3は上装飾図柄および下装飾図柄のそれぞれを完全外れの組合せに設定する場合に使用されるものであり、上装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には右上列の図柄要素がランダムカウンタSR3の更新結果に応じて選択され、下装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には右下列の図柄要素がランダムカウンタSR3の更新結果に応じて選択される。
演出制御回路70のROM72には、図32に示すように、確変大当り図柄テーブルおよび通常大当り図柄テーブルが予め記録されている。確変大当り図柄テーブルは、図32の(a)に示すように、「1」「3」「5」「7」の4種類の奇数の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR1を割付けたものであり、上装飾図柄および下装飾図柄のそれぞれを確変大当りの組合せに設定する場合には確変大当り図柄テーブルからランダムカウンタSR1の更新結果に応じた図柄要素が選択され、各列の図柄要素が共通の選択結果に設定される。通常大当り図柄テーブルは、図32の(b)に示すように、「2」「4」「6」「8」の4種類の偶数の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR1を割付けたものであり、上装飾図柄および下装飾図柄のそれぞれを通常大当りの組合せに設定するときには通常大当り図柄テーブルからランダムカウンタSR1の更新結果に応じた図柄要素が選択され、各列の図柄要素が共通の図柄要素の選択結果に設定される。
演出制御回路70のROM72には、図32に示すように、リーチ図柄テーブルおよび左図柄テーブルが予め記録されている。リーチ図柄テーブルは、図32の(c)に示すように、「1〜8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR1を割付けたものであり、上装飾図柄および下装飾図柄のそれぞれを外れリーチの組合せに設定する場合にはリーチ図柄テーブルからランダムカウンタSR1の更新結果に応じた図柄要素が選択され、上装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合には左上列の図柄要素および右上列の図柄要素のそれぞれが共通の図柄要素の選択結果に設定され、下装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合には左下列の図柄要素および右下列の図柄要素のそれぞれが共通の図柄要素の選択結果に設定される。左図柄テーブルは、図32の(d)に示すように、「1〜8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR1を割付けたものであり、上装飾図柄および下装飾図柄のそれぞれを完全外れの組合せに設定する場合には左図柄テーブルからランダムカウンタSR1の更新結果に応じた図柄要素が選択され、上装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には左上列の図柄要素が図柄要素の選択結果に設定され、下装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には左下列の図柄要素が図柄要素の選択結果に設定される。
演出制御回路70のROM72には、図33に示すように、リーチ外れ図柄テーブルおよび中図柄テーブルが予め記録されている。リーチ外れ図柄テーブルは、図33の(a)に示すように、「1〜8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR2を割付けたものであり、上装飾図柄および下装飾図柄のそれぞれを外れリーチの組合せに設定する場合にはリーチ外れ図柄テーブルからランダムカウンタSR2の更新結果に応じた図柄要素が選択され、上装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合には中上列の図柄要素が図柄要素の選択結果に設定され、下装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する場合には中下列の図柄要素が図柄要素の選択結果に設定される。中図柄テーブルは、図33の(b)に示すように、「1〜8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR2を割付けたものであり、上装飾図柄および下装飾図柄のそれぞれを完全外れの組合せに設定する場合には中図柄テーブルからランダムカウンタSR2の更新結果に応じた図柄要素が選択され、上装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には中上列の図柄要素が図柄要素の選択結果に設定され、下装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には中下列の図柄要素が図柄要素の選択結果に設定される。
演出制御回路70のROM72には、図34に示すように、右図柄テーブルが予め記録されている。この右図柄テーブルは「1〜8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR3を割付けたものであり、上装飾図柄および下装飾図柄のそれぞれを完全外れの組合せに設定する場合には右図柄テーブルからランダムカウンタSR3の更新結果に応じた図柄要素が選択され、上装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には右上列の図柄要素が図柄要素の選択結果に設定され、下装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には右下列の図柄要素が図柄要素の選択結果に設定される。
演出制御回路70のRAM73には、図35に示すように、演出制御データ格納領域150が設定されている。この演出制御データ格納領域150にはコマンド格納部151が設定されており、コマンド格納部151にはメイン制御回路50から送信される変動開始コマンドと図柄情報コマンドと変動停止コマンドと保留コマンド1と保留コマンド2大当りラウンドコマンドとインターバルコマンドと連続消費中コマンドと連続消費停止コマンドのそれぞれが記録される。
演出制御データ格納領域150にはフラグ格納部152が設定されており、フラグ格納部152には装飾図柄遊技開始フラグと装飾図柄遊技中フラグと装飾図柄遊技停止フラグと大当りラウンドフラグとインターバルフラグのそれぞれが記録される。装飾図柄遊技開始フラグはメイン制御回路50から変動開始コマンドが送信されたか否かを示すものであり、変動開始コマンドが送信されることに基づいてオン状態にセットされる。装飾図柄遊技中フラグは装飾図柄遊技1または装飾図柄遊技2が実行されているか否かを示すものであり、装飾図柄遊技1の実行中または装飾図柄遊技2の実行中にオン状態にセットされる。装飾図柄遊技停止フラグはメイン制御回路50から変動停止コマンドが送信されたか否かを示すものであり、変動停止コマンドが送信されることに基づいてオン状態にセットされる。大当りラウンドフラグはメイン制御回路50から大当りラウンドコマンドが送信されたか否かを示すものであり、大当りラウンドコマンドが送信されることに基づいてオン状態にセットされる。インターバルフラグはメイン制御回路50からインターバルコマンドが送信されたか否かを示すものであり、インターバルコマンドが送信されることに基づいてオン状態にセットされる。
演出制御データ格納領域150にはタイマ格納部153およびカウンタ格納部154が設定されており、カウンタ格納部154にはランダムカウンタSR1〜SR3が記録される。タイマ格納部153は変動タイマST1が記録される領域である。この変動タイマST1は一定の初期値「0」がセットされるものであり、変動タイマST1が初期値から一定の時間間隔で定期的に加算されることで装飾図柄遊技1の経過時間および装飾図柄遊技2の経過時間のそれぞれが計測される。演出制御データ格納領域150には確定図柄格納部155が設定されており、確定図柄格納部155には装飾図柄遊技1で左上変動領域Lu内〜右上変動領域Ru内のそれぞれに停止表示する図柄要素が記録され、装飾図柄遊技2で左下変動領域Ld内〜右下変動領域Rd内のそれぞれに停止表示する図柄要素が記録される。演出制御データ格納領域150にはビデオデータ番号格納部156が設定されている。このビデオデータ番号格納部156は連続消費中コマンドの受信時に非確変時の装飾図柄遊技2で使用した前回のビデオデータ番号が記録される領域であり、連続消費中コマンドの受信時には非確変時の装飾図柄遊技2で使用する今回のビデオデータ番号はビデオデータ番号格納部156の記録結果を考慮して選択される。
[1]メイン処理
図36はメイン制御回路50のCPU51が電源投入に基づいて実行するメイン処理を示すものであり、CPU51は電源が投入されたときにはステップS1でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS2でRAM53の特別図柄遊技1用の保留データ格納部141と特別図柄遊技2用の保留データ格納部142と普通図柄遊技用の保留データ格納部143と特別図柄格納部144とフラグ格納部145とタイマ格納部146とカウンタ格納部147のそれぞれを初期設定し、ステップS3で4msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を初期設定する。
CPU51はステップS3でCTCを初期設定すると、ステップS4のカウンタ更新処理1を繰返す。このカウンタ更新処理1はカウンタ格納部147のランダムカウンタMR13とランダムカウンタMR15とランダムカウンタMR23とランダムカウンタMR25のそれぞれを「1」だけ更新するものであり、図10に示すように、ランダムカウンタMR13は初期値「0」から上限値「100」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新され、ランダムカウンタMR15は初期値「0」から上限値「399」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新され、ランダムカウンタMR23は初期値「0」から上限値「202」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新され、ランダムカウンタMR25は初期値「0」から上限値「198」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新される。
[2]タイマ割込み処理
図37はCPU51がタイマ割込みの発生する4msec毎に実行するタイマ割込み処理を示すものであり、CPU51はタイマ割込みが発生する毎にステップS11の入力処理とステップS12のカウンタ更新処理2とステップS13のデータ取得処理1とステップS14のデータ取得処理2とステップS15のデータ取得処理3とステップS16の普通図柄プロセス処理を当該順序で実行する。
CPU51はステップS16の普通図柄プロセス処理を終えると、ステップS17でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ1の設定状態を判断し、ステップS18でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ2の設定状態を判断する。これらフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ1および特別図柄遊技フラグ2のそれぞれは図36のステップS2でオフ状態にリセットされるものであり、CPU71は遊技球が上始動口24内および下始動口26内に全く入賞していない遊技開始時には図37のステップS17でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ1がオフ状態にリセットされていることを判断し、ステップS18でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ2がオフ状態にリセットされていることを判断する。
CPU51はステップS18でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ2がオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS19でカウンタ格納部147の保留カウンタMN1の設定結果を「1」と比較し、ステップS20でカウンタ格納部147の保留カウンタMN2の設定結果を「1」と比較する。保留カウンタMN1は遊技球が上始動口24内に入賞することに基づいてステップS13のデータ取得処理1で設定されるものであり、CPU51は遊技球が遊技開始時に上始動口24内に入賞したときにはステップS19で「MN1≧1」であることを判断し、ステップS21でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ1をオン状態にセットする。この場合にはステップS22の特別図柄プロセス処理1へ移行し、特別図柄遊技1を実行する。保留カウンタMN2は遊技球が下始動口26内に入賞することに基づいてステップS14のデータ取得処理2で設定されるものであり、CPU51は遊技球が遊技開始時に下始動口26内に入賞したときにはステップS20で「MN2≧1」であることを判断し、ステップS23でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ2をオン状態にセットする。この場合にはステップS24の特別図柄プロセス処理2へ移行し、特別図柄遊技2を実行する。
[2−1]入力処理
図38はステップS11の入力処理の詳細を示すものであり、CPU51はステップS31でセンサ回路54からの上始動信号の有無を判断する。ここで上始動信号がないことを判断したときにはステップS32でフラグ格納部145の上始動信号フラグをオフ状態にリセットし、上始動信号があることを判断したときにはステップS33でフラグ格納部145の上始動信号フラグをオン状態にセットする。即ち、遊技球が上始動口24内に入賞したときにはフラグ格納部145の上始動信号フラグがオン状態にセットされる。
CPU51はステップS34へ移行すると、センサ回路54からの下始動信号の有無を判断する。ここで下始動信号がないことを判断したときにはステップS35でフラグ格納部145の下始動信号フラグをオフ状態にリセットし、下始動信号があることを判断したときにはステップS36でフラグ格納部145の下始動信号フラグをオン状態にセットする。即ち、遊技球が下始動口26内に入賞したときにはフラグ格納部145の下始動信号フラグがオン状態にセットされる。
CPU51はステップS37へ移行すると、センサ回路54からの普通始動信号の有無を判断する。ここで普通始動信号がないことを判断したときにはステップS38でフラグ格納部145の普通始動信号フラグをオフ状態にリセットし、普通始動信号があることを判断したときにはステップS39でフラグ格納部145の普通始動信号フラグをオン状態にセットする。即ち、遊技球が始動ゲート31内を通過したときにはフラグ格納部145の普通始動信号フラグがオン状態にセットされる。
[2−2]カウンタ更新処理2
図39はステップS12のカウンタ更新処理2の詳細を示すものであり、CPU51はステップS41でカウンタ格納部147のランダムカウンタMR11を単位値「1」だけ更新し、ステップS42でカウンタ格納部147のランダムカウンタMR12を単位値「1」だけ更新し、ステップS43でカウンタ格納部147のランダムカウンタMR14を単位値「1」だけ更新する。ランダムカウンタMR11は特別図柄遊技1で大当りであるか否かを判定するためのものであり、図10に示すように、初期値「0」から上限値「316」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタMR12は特別図柄遊技1で外れリーチであるか否かを判定するためのものであり、初期値「0」から上限値「49」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタMR14は特別図柄遊技1で確変大当りであるか否かを判定するためのものであり、初期値「0」から上限値「9」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
CPU51は図39のステップS43でカウンタ格納部147のランダムカウンタMR14を更新すると、ステップS44でカウンタ格納部147のランダムカウンタMR21を単位値「1」だけ更新し、ステップS45でカウンタ格納部147のランダムカウンタMR22を単位値「1」だけ更新し、ステップS46でカウンタ格納部147のランダムカウンタMR24を単位値「1」だけ更新し、ステップS47でカウンタ格納部147のランダムカウンタMR6を単位値「1」だけ更新する。ランダムカウンタMR21は特別図柄遊技2で大当りであるか否かを判定するためのものであり、図10に示すように、初期値「0」から上限値「156」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタMR22は特別図柄遊技2で外れリーチであるか否かを判定するためのものであり、初期値「0」から上限値「24」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタMR24は特別図柄遊技2で確変大当りであるか否かを判定するためのものであり、初期値「0」から上限値「19」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタMR6は当り判定用のものであり、初期値「0」から上限値「32」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
[2−3]データ取得処理1
図40はステップS13のデータ取得処理1の詳細を示すものであり、CPU51はステップS51でフラグ格納部145の上始動信号フラグの設定状態を判断する。例えば遊技球が上始動口24内に入賞したときにはステップS11の入力処理でフラグ格納部145の上始動信号フラグがオン状態にセットされている。この場合にはCPU51は図40のステップS51でフラグ格納部145の上始動信号フラグがオン状態にセットされていることを判断し、ステップS52でカウンタ格納部147から特別図柄遊技1用のランダムカウンタMR11の計測値を取得する。そして、ステップS53へ移行し、特別図柄遊技1用の保留番号1の保留データ格納部141にランダムカウンタMR11の取得結果が記録されているか否かを判断する。
CPU51はステップS53で特別図柄遊技1用の保留番号1の保留データ格納部141にランダムカウンタMR11の取得結果が記録されていないことを判断すると、ステップS54でランダムカウンタMR11の取得結果を特別図柄遊技1用の保留番号1の保留データ格納部141に記録する。そして、ステップS55でカウンタ格納部147の保留カウンタ1に「1」をセットすることに基づいて1回の特別図柄遊技1を保留したことを記録し、ステップS56で演出制御回路70に保留コマンド1「A100(h)」を送信することに基づいて1回の特別図柄遊技1を保留したことを通知し、ステップS57でフラグ格納部145の上始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS53で特別図柄遊技1用の保留番号1の保留データ格納部141にランダムカウンタMR11の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS58で特別図柄遊技1用の保留番号2の保留データ格納部141にランダムカウンタMR11の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技1用の保留番号2の保留データ格納部141にランダムカウンタMR11の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS59へ移行し、ランダムカウンタMR11の取得結果を特別図柄遊技1用の保留番号2の保留データ格納部141に記録する。そして、ステップS60でカウンタ格納部147の保留カウンタ1に「2」をセットすることに基づいて2回の特別図柄遊技1を保留したことを記録し、ステップS61で演出制御回路70に保留コマンド1「A101(h)」を送信することに基づいて2回の特別図柄遊技1を保留したことを通知し、ステップS57でフラグ格納部145の上始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS58で特別図柄遊技1用の保留番号2の保留データ格納部141にランダムカウンタMR11の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS62で特別図柄遊技1用の保留番号3の保留データ格納部141にランダムカウンタMR11の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技1用の保留番号3の保留データ格納部141にランダムカウンタMR11の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS63へ移行し、ランダムカウンタMR11の取得結果を特別図柄遊技1用の保留番号3の保留データ格納部141に記録する。そして、ステップS64でカウンタ格納部147の保留カウンタ1に「3」をセットすることに基づいて3回の特別図柄遊技1を保留したことを記録し、ステップS65で演出制御回路70に保留コマンド1「A102(h)」を送信することに基づいて3回の特別図柄遊技1を保留したことを通知し、ステップS57でフラグ格納部145の上始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS62で特別図柄遊技1用の保留番号3の保留データ格納部141にランダムカウンタMR11の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS66で特別図柄遊技1用の保留番号4の保留データ格納部141にランダムカウンタMR11の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技1用の保留番号4の保留データ格納部141にランダムカウンタMR11の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS67へ移行し、ランダムカウンタMR11の取得結果を特別図柄遊技1用の保留番号4の保留データ格納部141に記録する。そして、ステップS68でカウンタ格納部147の保留カウンタ1に「4」をセットすることに基づいて4回の特別図柄遊技1を保留したことを記録し、ステップS69で演出制御回路70に保留コマンド1「A103(h)」を送信することに基づいて4回の特別図柄遊技1を保留したことを通知し、ステップS57でフラグ格納部145の上始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS66で特別図柄遊技1用の保留番号4の保留データ格納部141にランダムカウンタMR11の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS70でランダムカウンタMR11の取得結果をクリアする。即ち、特別図柄遊技1の保留回数には上限値「4」が設定されており、4回の特別図柄遊技1が既に保留されている状態で遊技球が上始動口24内に入賞したときにはランダムカウンタMR11の記録処理と保留カウンタ1の設定処理と保留コマンド1の送信処理のそれぞれが行われず、遊技球が上始動口24内に入賞したことが無効化される。
[2−4]データ取得処理2
図41はステップS14のデータ取得処理2の詳細を示すものであり、CPU51はステップS71でフラグ格納部145の下始動信号フラグの設定状態を判断する。例えば遊技球が下始動口26内に入賞したときにはステップS11の入力処理でフラグ格納部145の下始動信号フラグがオン状態にセットされている。この場合にはCPU51は図41のステップS71でフラグ格納部145の下始動信号フラグがオン状態にセットされていることを判断し、ステップS72でカウンタ格納部147から特別図柄遊技2用のランダムカウンタMR21の計測値を取得する。そして、ステップS73へ移行し、特別図柄遊技2用の保留番号1の保留データ格納部142にランダムカウンタMR21の取得結果が記録されているか否かを判断する。
CPU51はステップS73で特別図柄遊技2用の保留番号1の保留データ格納部142にランダムカウンタMR21の取得結果が記録されていないことを判断すると、ステップS74でランダムカウンタMR21の取得結果を特別図柄遊技2用の保留番号1の保留データ格納部142に記録する。そして、ステップS75でカウンタ格納部147の保留カウンタ2に「1」をセットすることに基づいて1回の特別図柄遊技2を保留したことを記録し、ステップS76で演出制御回路70に保留コマンド2「A200(h)」を送信することに基づいて1回の特別図柄遊技2を保留したことを通知し、ステップS77でフラグ格納部145の下始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS73で特別図柄遊技2用の保留番号1の保留データ格納部142にランダムカウンタMR21の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS78で特別図柄遊技2用の保留番号2の保留データ格納部142にランダムカウンタMR21の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技2用の保留番号2の保留データ格納部142にランダムカウンタMR21の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS79へ移行し、ランダムカウンタMR21の取得結果を特別図柄遊技2用の保留番号2の保留データ格納部142に記録する。そして、ステップS80でカウンタ格納部147の保留カウンタ2に「2」をセットすることに基づいて2回の特別図柄遊技2を保留したことを記録し、ステップS81で演出制御回路70に保留コマンド2「A201(h)」を送信することに基づいて2回の特別図柄遊技2を保留したことを通知し、ステップS77でフラグ格納部145の下始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS78で特別図柄遊技2用の保留番号2の保留データ格納部142にランダムカウンタMR21の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS82で特別図柄遊技2用の保留番号3の保留データ格納部142にランダムカウンタMR21の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技2用の保留番号3の保留データ格納部142にランダムカウンタMR21の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS83へ移行し、ランダムカウンタMR21の取得結果を特別図柄遊技2用の保留番号3の保留データ格納部142に記録する。そして、ステップS84でカウンタ格納部147の保留カウンタ2に「3」をセットすることに基づいて3回の特別図柄遊技2を保留したことを記録し、ステップS85で演出制御回路70に保留コマンド2「A202(h)」を送信することに基づいて3回の特別図柄遊技2を保留したことを通知し、ステップS77でフラグ格納部145の下始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS82で特別図柄遊技2用の保留番号3の保留データ格納部142にランダムカウンタMR21の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS86で特別図柄遊技2用の保留番号4の保留データ格納部142にランダムカウンタMR21の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技2用の保留番号4の保留データ格納部142にランダムカウンタMR21の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS87へ移行し、ランダムカウンタMR21の取得結果を特別図柄遊技2用の保留番号4の保留データ格納部142に記録する。そして、ステップS88でカウンタ格納部147の保留カウンタ2に「4」をセットすることに基づいて4回の特別図柄遊技2を保留したことを記録し、ステップS89で演出制御回路70に保留コマンド2「A203(h)」を送信することに基づいて4回の特別図柄遊技2を保留したことを通知し、ステップS77でフラグ格納部145の下始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS86で特別図柄遊技2用の保留番号4の保留データ格納部142にランダムカウンタMR21の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS90でランダムカウンタMR21の取得結果をクリアする。即ち、特別図柄遊技2の保留回数には上限値「4」が設定されており、4回の特別図柄遊技2が既に保留されている状態で遊技球が下始動口26内に入賞したときにはランダムカウンタMR21の記録処理と保留カウンタ2の設定処理と保留コマンド2の送信処理のそれぞれが行われず、遊技球が下始動口26内に入賞したことが無効化される。
[2−5]データ取得処理3
図42はステップS15のデータ取得処理3の詳細を示すものであり、CPU51はステップS91でフラグ格納部145の普通始動信号フラグの設定状態を判断する。例えば遊技球が始動ゲート31内を通過したときにはステップS11の入力処理でフラグ格納部145の普通始動信号フラグがオン状態にセットされている。この場合にはCPU51は図42のステップS91でフラグ格納部145の普通始動信号フラグがオン状態にセットされていることを判断し、ステップS92でカウンタ格納部147からランダムカウンタMR6の計測値を取得する。そして、ステップS93へ移行し、普通図柄遊技用の保留番号1の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されているか否かを判断する。
CPU51はステップS93で普通図柄遊技用の保留番号1の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されていないことを判断すると、ステップS94でランダムカウンタMR6の取得結果を普通図柄遊技用の保留番号1の保留データ格納部143に記録する。そして、ステップS95へ移行し、フラグ格納部145の普通始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS93で普通図柄遊技用の保留番号1の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS96で普通図柄遊技用の保留番号2の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで普通図柄遊技用の保留番号2の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS97へ移行し、ランダムカウンタMR6の取得結果を普通図柄遊技用の保留番号2の保留データ格納部143に記録する。そして、ステップS95へ移行し、フラグ格納部145の普通始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS96で普通図柄遊技用の保留番号2の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS98で普通図柄遊技用の保留番号3の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで普通図柄遊技用の保留番号3の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS99へ移行し、ランダムカウンタMR6の取得結果を普通図柄遊技用の保留番号3の保留データ格納部143に記録する。そして、ステップS95へ移行し、フラグ格納部145の普通始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS98で普通図柄遊技用の保留番号3の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS100で普通図柄遊技用の保留番号4の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで普通図柄遊技用の保留番号4の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS101へ移行し、ランダムカウンタMR6の取得結果を普通図柄遊技用の保留番号4の保留データ格納部143に記録する。そして、ステップS95へ移行し、フラグ格納部145の普通始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
CPU51はステップS100で普通図柄遊技用の保留番号4の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS102でランダムカウンタMR6の取得結果をクリアする。即ち、普通図柄遊技の保留回数には上限値「4」が設定されており、4回の普通図柄遊技が既に保留されている状態で遊技球が始動ゲート31内を通過したときにはランダムカウンタMR6の記録処理が行われず、遊技球が始動ゲート31内を通過したことが無効化される。
[2−6]普通図柄プロセス処理
図43はステップS16の普通図柄プロセス処理の詳細を示すものである。この普通図柄プロセス処理はステップS111の当り判定処理とステップS112の普通図柄変動開始時処理とステップS113の普通図柄変動処理とステップS114の普通図柄変動停止時処理とステップS115の当り遊技処理を有するものであり、ステップS111の当り判定処理〜ステップS115の当り遊技処理はフラグ格納部145の普通図プロセスフラグの設定状態に応じて択一的に行われる。
[2−6−1]当り判定処理
図44はステップS111の当り判定処理の詳細を示すものである。この当り判定処理はフラグ格納部145の普通図プロセスフラグが「0」に設定されている場合に実行されるものであり、フラグ格納部145の普通図プロセスフラグは図36のステップS2の初期設定処理で「0」に初期設定される。
CPU51は図44のステップS121で普通図柄遊技用の保留番号1の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで普通図柄遊技用の保留番号1の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されていることを判断したときにはステップS122へ移行し、普通図柄遊技用の保留番号1の保留データ格納部143からランダムカウンタMR6の取得結果を検出する。
CPU51はステップS122で普通図柄遊技用の保留番号1の保留データ格納部143からランダムカウンタMR6の取得結果を検出すると、ステップS123でフラグ格納部145から確変フラグの記録結果を検出し、確変フラグの検出結果がオン状態であるか否かを判断する。ここで確変フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS124でROM52から図13の(b)の確変時の当り判定テーブルを検出し、確変フラグがオフ状態にリセットされていることを判断したときには図44のステップS125でROM52から図13の(a)の通常時の当り判定テーブルを検出する。
CPU51は確変時の当り判定テーブルまたは通常時の当り判定テーブルを検出すると、図44のステップS126で確変時の当り判定テーブルまたは通常時の当り判定テーブルからランダムカウンタMR6の検出結果に応じた判定結果を選択する。ここで外れの判定結果を選択したときにはステップS127でフラグ格納部145の当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS129でフラグ格納部145の普通図プロセスフラグに「1」をセットする。また、当りの判定結果を選択したときにはステップS128でフラグ格納部145の当りフラグをオン状態にセットし、ステップS129でフラグ格納部144の普通図プロセスフラグに「1」をセットする。例えばランダムカウンタMR6の検出結果が「30」であるときには確変時の当り判定テーブルからは当りの判定結果が選択され、通常時の当り判定テーブルからは外れの判定結果が選択される。
[2−6−2]普通図柄変動開始時処理
図45はステップS112の普通図柄変動開始時処理の詳細を示すものである。この普通図柄変動開始時処理は普通図プロセスフラグが「1」に設定されているときに実行されるものであり、CPU51は図45のステップS131でフラグ格納部145の当りフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部145の当りフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS132へ移行し、普通図柄の変動停止時の態様を当りに設定する。また、フラグ格納部145の当りフラグがオフ状態にリセットされていることを判断したときにはステップS133へ移行し、普通図柄の変動停止時の態様を外れに設定する。
CPU51は普通図柄の変動停止時の態様を当りまたは外れに設定すると、ステップS134でタイマ格納部146の変動タイマMT4に普通図柄遊技時間の初期値(例えば4sec)をセットする。この初期値はROM52に予め記録されたものであり、普通図柄が変動開始してから変動停止するまでの所要時間に相当する。
CPU51はステップS134で変動タイマMT4に普通図柄遊技時間の初期値をセットすると、ステップS135で普通図柄遊技用の保留番号1の保留データ格納部143からランダムカウンタMR6の取得結果をクリアし、ステップS136で普通図柄遊技用の保留番号2の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで普通図柄遊技用の保留番号2の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS142へ移行し、フラグ格納部145の普通図プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU51はステップS136で普通図柄遊技用の保留番号2の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS137で普通図柄遊技用の保留番号2の保留データ格納部143に記録されているランダムカウンタMR6を普通図柄遊技用の保留番号1の保留データ格納部143にシフトする。そして、ステップS138へ移行し、普通図柄遊技用の保留番号3の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで普通図柄遊技用の保留番号3の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS142へ移行し、フラグ格納部145の普通図プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU51はステップS138で普通図柄遊技用の保留番号3の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS139で普通図柄遊技用の保留番号3の保留データ格納部143に記録されているランダムカウンタMR6を普通図柄遊技用の保留番号2の保留データ格納部143にシフトする。そして、ステップS140へ移行し、普通図柄遊技用の保留番号4の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで普通図柄遊技用の保留番号4の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS142へ移行し、フラグ格納部145の普通図プロセスフラグに「2」をセットする。
CPU51はステップS140で普通図柄遊技用の保留番号4の保留データ格納部143にランダムカウンタMR6の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS141で普通図柄遊技用の保留番号4の保留データ格納部143に記録されているランダムカウンタMR6を普通図柄遊技用の保留番号3の保留データ格納部143にシフトする。そして、ステップS142へ移行し、フラグ格納部145の普通図プロセスフラグに「2」をセットする。
[2−6−3]普通図柄変動処理
図46はステップS113の普通図柄変動処理の詳細を示すものである。この普通図柄変動処理は普通図プロセスフラグが「2」に設定されているときに実行されるものであり、CPU51はステップS151で当りLED40および外れLED41のそれぞれを点滅させ、ステップS152でタイマ格納部146の変動タイマMT4の計測値からROM52に予め記録された単位値ΔTを減算することに基づいて普通図柄遊技の残り時間を更新する。そして、ステップS153へ移行し、タイマ格納部146の変動タイマMT4の減算結果を「0」と比較する。ここで「MT4=0」を検出したときには普通図柄遊技の終了を判断し、ステップS154でフラグ格納部145の普通図プロセスフラグに「3」をセットする。
[2−6−4]普通図柄変動停止時処理
図47はステップS114の普通図柄変動停止時処理の詳細を示すものである。この普通図柄変動停止時処理は普通図プロセスフラグが「3」に設定されているときに実行されるものであり、CPU51はステップS161で普通図柄の変動表示を停止する。この普通図柄の変動停止は普通図柄の設定結果で行われるものであり、当りが判定されたときには当りLED40が点滅状態から点灯状態に切換えられて外れLED41が点滅状態から消灯状態に切換えられ、外れが判定されたときには外れLED41が点滅状態から点灯状態に切換えられて当りLED40が点滅状態から消灯状態に切換えられる。
CPU51はステップS161で当りLED40または外れLED41を点灯状態に切換えると、ステップS162でフラグ格納部145に記録されている当りフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部145の当りフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS163でフラグ格納部145の普通図プロセスフラグに「4」をセットし、フラグ格納部145の当りフラグがオフ状態にリセットされていることを判断したときにはステップS164でフラグ格納部145の普通図プロセスフラグに「0」をセットする。
[2−6−5]当り遊技処理
図48はステップS115の当り遊技処理の詳細を示すものである。この当り遊技処理は普通図プロセスフラグが「4」に設定されているときに実行されるものであり、CPU51はステップS171で始動口拡大処理を実行する。この始動口拡大処理は両羽根板27のそれぞれを拡大時間が上限値(例えば4sec)に到達するまで拡大状態に回動操作するものであり、CPU51は両羽根板27のそれぞれの拡大時間が上限値に到達したことを判断したときにはステップS171で両羽根板27のそれぞれを拡大状態から縮小状態に回動操作し、ステップS172で当り遊技が終了したことを判断する。そして、ステップS173でフラグ格納部145の当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS174でフラグ格納部145の普通図プロセスフラグに「0」をセットする。即ち、普通図柄遊技プロセス処理で当りが判定されたときには両羽根板27のそれぞれが拡大状態に回動操作されることに基づいて遊技球の下始動口26に対する入賞の容易度が高められ、下始動口26内に複数の遊技球が一挙に入賞する可能性が生成される。
[2−7]特別図柄プロセス処理1
図49はステップS22の特別図柄プロセス処理1の詳細を示すものであり、フラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ1がオン状態にセットされている場合には図37のタイマ割込み処理が発生する毎にステップS17でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ1がオフ状態にリセットされていないことが判断され、ステップS22の特別図柄プロセス処理1が実行される。この特別図柄プロセス処理1は、図49に示すように、ステップS181の大当り判定処理1とステップS182の特別図柄変動開始時処理1とステップS183の特別図柄変動処理1とステップS184の特別図柄変動停止時処理1とステップS185のウェイト処理1とステップS186の大当り遊技処理1とステップS187のインターバル処理1を有するものであり、ステップS181の大当り判定処理1〜ステップS187のインターバル処理1はフラグ格納部145の特図プロセスフラグ1の設定状態に応じて択一的に行われる。
[2−7−1]大当り判定処理1
図50はステップS181の大当り判定処理1の詳細を示すものである。この大当り判定処理1はフラグ格納部145の特図プロセスフラグ1が「0」に設定されているときに実行されるものであり、フラグ格納部145の特図プロセスフラグ1は図36のステップS2の初期設定処理で「0」に初期設定される。
CPU51は図50のステップS191で特別図柄遊技1用の保留番号1の保留データ格納部141からランダムカウンタMR11の取得結果を検出する。そして、ステップS192でフラグ格納部145から確変フラグの記録結果を検出し、確変フラグの検出結果がオン状態であるか否かを判断する。ここでフラグ格納部145の確変フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS193でROM52から図11の(b)の特別図柄遊技1用の確変時の大当り判定テーブルを検出し、フラグ格納部145の確変フラグがオフ状態にリセットされていることを判断したときにはステップS194でROM52から図11の(a)の特別図柄遊技1用の通常時の大当り判定テーブルを検出する。
CPU51は確変時の大当り判定テーブルまたは通常時の大当り判定テーブルを検出すると、図50のステップS195で確変時の大当り判定テーブルまたは通常時の大当り判定テーブルからランダムカウンタMR11の検出結果に応じた判定結果を選択する。ここで大当りの判定結果を選択したときにはステップS196でフラグ格納部145の大当りフラグをオン状態にセットし、ステップS198でフラグ格納部145の特図プロセスフラグ1に「1」をセットする。
CPU51はステップS195で外れの判定結果を選択すると、ステップS197でフラグ格納部145の大当りフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS198へ移行し、フラグ格納部145の特図プロセスフラグ1に「1」をセットする。例えばランダムカウンタMR11の検出結果が「30」であるときには確変時の大当り判定テーブルからは大当りの判定結果が選択され、通常時の大当り判定テーブルからは外れの判定結果が選択される。
[2−7−2]特別図柄変動開始時処理1
図51はステップS182の特別図柄変動開始時処理1の詳細を示すものである。この特別図柄変動開始時処理1はフラグ格納部145の特図プロセスフラグ1が「1」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51は図51のステップS201でフラグ格納部145の大当りフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部145の大当りフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS202へ移行し、ROM52から図15の(b)の特別図柄遊技1用の大当り用の変動開始コマンドテーブルを検出する。
CPU51は図51のステップS202で特別図柄遊技1用の大当り用の変動開始コマンドテーブルを検出すると、ステップS203でカウンタ格納部147からランダムカウンタMR13の計測結果を取得する。そして、ステップS204へ移行し、特別図柄遊技1用の大当り用の変動開始コマンドテーブルからランダムカウンタMR13の取得結果に応じた変動開始コマンドを選択する。例えばランダムカウンタMR13の取得結果が「50」であるときには変動開始コマンド#04が選択される。
CPU51は図51のステップS204で大当り用の変動開始コマンドを選択すると、ステップS205でカウンタ格納部147から特別図柄遊技1用の確変判定用のランダムカウンタMR14の計測結果を取得する。そして、ステップS206へ移行し、ランダムカウンタMR14の取得結果を5個の確変値「1,3,5,7,9」のそれぞれと比較する。これら5個の確変値のそれぞれはROM52に予め記録されたものであり、CPU51はステップS206でランダムカウンタMR14の取得結果が5個の確変値のいずれかと同一であることを判断したときにはステップS207へ移行し、フラグ格納部145の確変フラグをオン状態にセットする。そして、ステップS208で特別図柄の変動停止時の態様を確変大当り図柄「3」に設定し、特別図柄格納部144に確変大当り図柄「3」を記録する。
CPU51はステップS206でランダムカウンタMR14の取得結果が5個の確変値のいずれとも相違していることを判断すると、ステップS209でフラグ格納部145の確変フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS210で特別図柄の変動停止時の態様を通常大当り図柄「5」に設定し、特別図柄格納部144に通常大当り図柄「5」を記録する。
CPU51はステップS201でフラグ格納部145の大当りフラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS211でROM52から図14の(a)の特別図柄遊技1用の外れ図柄テーブルを検出し、図51のステップS212でカウンタ格納部147からランダムカウンタMR15の計測結果を取得し、ステップS213へ移行する。ここで特別図柄遊技1用の外れ図柄テーブルからランダムカウンタMR15の取得結果に応じた外れ図柄を選択し、外れ図柄の選択結果を特別図柄格納部144に記録する。例えばランダムカウンタMR15の取得結果が「50」であるときには外れ図柄「1」が選択され、特別図柄格納部144に外れ図柄「1」が記録される。
CPU51は図51のステップS213で特別図柄格納部144に外れ図柄を記録すると、ステップS214でカウンタ格納部147からランダムカウンタMR12の計測値を取得し、ステップS215でランダムカウンタMR12の取得結果をROM52に予め記録された5個の外れリーチ値「0,1,2,3,4」のそれぞれと比較する。ここでランダムカウンタMR12の取得結果が5個の外れリーチ値のいずれとも相違していることを判断したときにはステップS216へ移行し、変動開始コマンド#00を選択する。この変動開始コマンド#00は特別図柄遊技1で完全外れが判定された場合に選択されるものであり、CPU51はステップS216で変動開始コマンド#00を選択したときにはステップS220へ移行する。
CPU51はステップS215でランダムカウンタMR12の取得結果が5個の外れリーチ値のいずれかと同一であることを判断すると、ステップS217でROM52から図15の(a)の特別図柄遊技1用の外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルを検出する。そして、ステップS218でカウンタ格納部147からランダムカウンタMR13の計測結果を取得し、ステップS219で特別図柄遊技1用の外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルからランダムカウンタMR13の取得結果に応じた変動開始コマンドを選択する。例えばランダムカウンタMR13の取得結果が「50」である場合には変動開始コマンド#01が選択される。
CPU51は図51のステップS204またはステップS216またはステップS219で変動開始コマンドを選択すると、ステップS220で演出制御回路70に変動開始コマンドの選択結果を送信し、ステップS221で特別図柄格納部144の記録結果に応じた図柄情報コマンドを設定する。例えば特別図柄格納部144に確変大当り図柄「3」が記録されているときには確変大当り用の図柄情報コマンド「9000(h)」が設定され、特別図柄格納部144に通常大当り図柄「5」が記録されているときには通常大当り用の図柄情報コマンド「9001(h)」が設定され、特別図柄格納部144に「1」「2」「4」のいずれかの外れ図柄が記録されているときには外れ用の図柄情報コマンド「9002(h)」が設定される。
CPU51はステップS221で図柄情報コマンドを設定すると、ステップS222で演出制御回路70に図柄情報コマンドの設定結果を送信する。そして、ステップS223で図18の変動表示時間テーブルから変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間を選択し、変動表示時間の選択結果をタイマ格納部146の変動タイマMT1に初期値としてセットする。例えば変動開始コマンドの選択結果が変動開始コマンド#01「8001(h)」であるときには変動表示時間「10000」が選択され、変動タイマMT1に変動表示時間「10000」がセットされる。
CPU51は図51のステップS223で変動タイマMT1に変動表示時間の選択結果をセットすると、ステップS224で特別図柄遊技1用の保留番号1の保留データ格納部141からランダムカウンタMR11の記録結果をクリアし、ステップS225で特別図柄遊技1用の保留番号2の保留データ格納部141にランダムカウンタMR11の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技1用の保留番号2の保留データ格納部141にランダムカウンタMR11の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS231へ移行し、カウンタ格納部147の特別図柄遊技1用の保留カウンタMN1からROM52に予め記録された単位値「1」を減算する。そして、ステップS232へ移行し、フラグ格納部145の特図プロセスフラグ1に「2」をセットする。
CPU51はステップS225で特別図柄遊技1用の保留番号2の保留データ格納部141にランダムカウンタMR11の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS226で特別図柄遊技1用の保留番号2の保留データ格納部141に記録されているランダムカウンタMR11を特別図柄遊技1用の保留番号1の保留データ格納部141にシフトする。そして、ステップS227へ移行し、特別図柄遊技1用の保留番号3の保留データ格納部141にランダムカウンタMR11の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技1用の保留番号3の保留データ格納部141にランダムカウンタMR11の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS231へ移行し、カウンタ格納部147の特別図柄遊技1用の保留カウンタMN1から単位値「1」を減算する。そして、ステップS232へ移行し、フラグ格納部145の特図プロセスフラグ1に「2」をセットする。
CPU51はステップS227で特別図柄遊技1用の保留番号3の保留データ格納部141にランダムカウンタMR11の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS228で特別図柄遊技1用の保留番号3の保留データ格納部141に記録されているランダムカウンタMR11を特別図柄遊技1用の保留番号2の保留データ格納部141にシフトする。そして、ステップS229へ移行し、特別図柄遊技1用の保留番号4の保留データ格納部141にランダムカウンタMR11の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技1用の保留番号4の保留データ格納部141にランダムカウンタMR11の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS231へ移行し、カウンタ格納部147の特別図柄遊技1用の保留カウンタMN1から単位値「1」を減算する。そして、ステップS232へ移行し、フラグ格納部145の特図プロセスフラグ1に「2」をセットする。
CPU51はステップS229で特別図柄遊技1用の保留番号4の保留データ格納部141にランダムカウンタMR11の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS230で特別図柄遊技1用の保留番号4の保留データ格納部141に記録されているランダムカウンタMR11を特別図柄遊技1用の保留番号3の保留データ格納部141にシフトする。そして、ステップS231でカウンタ格納部147の特別図柄遊技1用の保留カウンタMN1から単位値「1」を減算し、ステップS232でフラグ格納部145の特図プロセスフラグ1に「2」をセットする。
[2−7−3]特別図柄変動処理1
図52はステップS183の特別図柄変動処理1の詳細を示すものである。この特別図柄変動処理1は特図プロセスフラグ1が「2」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS241で特別図柄表示器42のLEDを点滅制御することに基づいて特別図柄を変動状態で表示し、ステップS242でタイマ格納部146の変動タイマMT1の計測値からROM52に予め記録された単位値ΔTを減算することに基づいて特別図柄遊技1の残り時間を更新する。
CPU51はステップS242で特別図柄遊技1の残り時間を更新すると、ステップS243でタイマ格納部146の変動タイマMT1の減算結果を「0」と比較する。ここで「MT1=0」を検出したときには特別図柄遊技1の終了を判断し、ステップS244で演出制御回路70に変動停止コマンド「A000(h)」を送信することに基づいて特別図柄遊技1が終了することを通知する。そして、ステップS245へ移行し、フラグ格納部145の特図プロセスフラグ1に「3」をセットする。
[2−7−4]特別図柄変動停止時処理1
図53はステップS184の特別図柄変動停止時処理1の詳細を示すものである。この特別図柄変動停止時処理1は特図プロセスフラグ1が「3」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS251で特別図柄の変動表示を停止する。この特別図柄の変動停止は特別図柄格納部144に記録された特別図柄の設定結果で行われるものであり、確変大当りが判定されたときには特別図柄表示器42の特別図柄が確変大当り図柄「3」で停止表示され、通常大当りが判定されたときには通常大当り図柄「5」で停止表示され、外れリーチまたは完全外れが判定されたときには外れ図柄「1」「2」「4」のいずれかで停止表示される。
CPU51はステップS251で特別図柄の変動表示を終えると、ステップS252でROM52に予め記録されたウェイト時間の初期値(例えば2.0sec)をタイマ格納部146のウェイトタイマMT2にセットし、ステップS253でフラグ格納部145の特図プロセスフラグ1に「4」をセットする。
[2−7−5]ウェイト処理1
図54はステップS185のウェイト処理1の詳細を示すものである。このウェイト処理1は特図プロセスフラグ1が「4」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS261でタイマ格納部146のウェイトタイマMT2の計測値からROM52に予め記録された単位値ΔTを減算することで残りウェイト時間を更新する。そして、ステップS262でタイマ格納部146のウェイトタイマMT2の減算結果を「0」と比較し、「MT2=0」であることを判断したときにはステップS263へ移行する。
CPU51はステップS263へ移行すると、フラグ格納部145の大当りフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部145の大当りフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS264へ移行し、カウンタ格納部147の大当りラウンドカウンタMN4に初期値「0」をセットする。この大当りラウンドカウンタMN4は大当りラウンドの継続回数を計測するものであり、CPU51はステップS264でカウンタ格納部147の大当りラウンドカウンタMN4を初期設定したときにはステップS265へ移行し、1回目の大当りラウンドコマンド「B000(h)」を設定する。そして、ステップS266で大当りラウンドコマンド「B000(h)」の設定結果を演出制御回路70に送信し、ステップS267でフラグ格納部145の特図プロセスフラグ1に「5」をセットする。
CPU51はステップS263でフラグ格納部145の大当りフラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS268でフラグ格納部145の特図プロセスフラグ1に「0」をセットし、ステップS269の特別図柄遊技選択処理1へ移行する。図55は特別図柄遊技選択処理1の詳細を示すものであり、CPU51はステップS271でフラグ格納部145の確変フラグの設定状態を判断する。
CPU51はステップS271でフラグ格納部145の確変フラグがオン状態にセットされていることを判断すると、ステップS272でカウンタ格納部147の保留カウンタMN2の設定結果をROM52に予め記録された遊技切換え値「1」と比較する。ここで「MN2≧1」を判断したときにはステップS273へ移行し、フラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ2をオン状態にセットする。そして、ステップS274へ移行し、フラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ1をオフ状態にリセットする。即ち、確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが有効化されている状態で今回の特別図柄遊技1が外れの結果で終了したときに少なくとも1回の特別図柄遊技2が保留されている場合には特別図柄遊技2が次回に実行される。
CPU51はステップS272で「MN2=0」を判断すると、ステップS275でカウンタ格納部147の保留カウンタMN1の設定結果をROM52に予め記録された遊技切換え値「1」と比較する。ここで「MN1≧1」を判断したときにはステップS276へ移行し、フラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ1をオン状態にセットする。そして、ステップS277へ移行し、フラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ2をオフ状態にリセットする。即ち、確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが有効化されている状態で今回の特別図柄遊技1が外れの結果で終了したときに特別図柄遊技2が保留されておらずに少なくとも1回の特別図柄遊技1が保留されている場合には特別図柄遊技1が次回に実行される。
CPU51はステップS275で「MN1=0」を判断すると、ステップS278でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ1をオフ状態にリセットし、ステップS279でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ2をオフ状態にリセットする。これら特別図柄遊技フラグ1および特別図柄遊技フラグ2のそれぞれがオフ状態にリセットされている状態では図37のステップS19でカウンタ格納部147の保留カウンタMN1の設定結果が「1」と比較され、ステップS20でカウンタ格納部147の保留カウンタMN2の設定結果が「1」と比較されるので、遊技球が上始動口24内に入賞したときには特別図柄遊技1が実行され、遊技球が下始動口26内に入賞したときには特別図柄遊技2が実行される。
CPU51は図55のステップS271でフラグ格納部145の確変フラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS280でカウンタ格納部147の保留カウンタMN2の設定結果をROM52に予め記録された連続消費値「3」と比較する。ここで「MN2≧3」を判断したときにはステップS281へ移行し、フラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ2をオン状態にセットする。そして、ステップS282でカウンタ格納部147の連続消費中カウンタMN3に保留カウンタMN2の設定結果をセットし、ステップS283でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ1をオフ状態にリセットする。即ち、確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが無効化されている状態で今回の特別図柄遊技1が外れの結果で終了したときに3回または4回の特別図柄遊技2が保留されている場合には連続消費中カウンタMN3に「3」または「4」がセットされ、3回の特別図柄遊技2または4回の特別図柄遊技2が続けて実行される。
CPU51はステップS280で「MN2<3」を判断すると、ステップS284でカウンタ格納部147の保留カウンタMN1の設定結果を遊技切換え値「1」と比較する。ここで「MN1≧1」を判断したときにはステップS285へ移行し、フラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ1をオン状態にセットする。そして、ステップS286へ移行し、フラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ2をオフ状態にリセットする。即ち、確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが無効化されている状態で今回の特別図柄遊技1が外れの結果で終了したときに3回以上の特別図柄遊技2が保留されておらずに少なくとも1回の特別図柄遊技1が保留されている場合には特別図柄遊技1が次回に実行されるので、3回以上の特別図柄遊技2が保留される確率が高まる。
CPU51はステップS284で「MN1=0」を判断すると、ステップS287でカウンタ格納部147の保留カウンタMN2の設定結果を遊技切換え値「1」および「2」のそれぞれと比較する。ここで「MN2=1」および「MN2=2」のいずれかであることを判断したときにはステップS288へ移行し、フラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ2をオン状態にセットする。そして、ステップS289へ移行し、フラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ1をオフ状態にリセットする。即ち、確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが無効化されている状態で今回の特別図柄遊技1が外れの結果で終了したときに特別図柄遊技1が保留されておらずに1回または2回の特別図柄遊技2が保留されている場合には特別図柄遊技2が次回に実行される。
CPU51はステップS287で「MN2=0」を判断すると、ステップS290でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ1をオフ状態にリセットし、ステップS291でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ2をオフ状態にリセットする。この場合には図37のステップS19でカウンタ格納部147の保留カウンタMN1の設定結果が「1」と比較され、ステップS20でカウンタ格納部147の保留カウンタMN2の設定結果が「1」と比較されるので、遊技球が上始動口24内に入賞したときには特別図柄遊技1が実行され、遊技球が下始動口26内に入賞したときには特別図柄遊技2が実行される。
[2−7−6]大当り遊技処理1
図56はステップS186の大当り遊技処理1の詳細を示すものである。この大当り遊技処理1はフラグ格納部145の特図プロセスフラグ1が「5」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS301で大当りラウンド処理を実行する。この大当りラウンド処理は特別入賞口33内に上限値(例えば10個)の遊技球が入賞あるいは特別入賞口33の開放時間が上限値(例えば30sec)に到達するまで特別入賞口33を開放するものであり、CPU51はステップS301の大当りラウンド処理で特別入賞口33内に上限値の遊技球が入賞あるいは特別入賞口33の開放時間が上限値に到達したことを判断したときには特別入賞口33を閉鎖し、ステップS302で今回の大当りラウンドが終了したことを判断する。
CPU51はステップS302で今回の大当りラウンドが終了したことを判断すると、ステップS303でROM52に予め記録された単位値「1」をカウンタ格納部147の大当りラウンドカウンタMN4に加算する。そして、ステップS304でインターバルコマンド「B100(h)」を設定し、ステップS305で演出制御回路70にインターバルコマンドの設定結果を送信する。このインターバルコマンドの設定処理および送信処理のそれぞれは各回の大当りラウンドが終了することに基づいて行われるものであり、最終の15回目の大当りラウンドの終了時にもCPU51から演出制御回路70にインターバルコマンド「B100(h)」が送信される。
CPU51はステップS305でインターバルコマンドを演出制御回路70に送信すると、ステップS306でROM52に予め記録されたインターバル時間の初期値「3.0sec」をタイマ格納部146のインターバルタイマMT3にセットする。そして、ステップS307へ移行し、フラグ格納部145の特図プロセスフラグ1に「6」をセットする。
[2−7−7]インターバル処理1
図57はステップS187のインターバル処理1の詳細を示すものである。このインターバル処理1はフラグ格納部145の特図プロセスフラグ1が「6」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS311でタイマ格納部146のインターバルタイマMT3からROM52に予め記録された単位時間ΔTを減算することで残りインターバル時間を計測する。
CPU51はステップS311でタイマ格納部146のインターバルタイマMT3を減算すると、ステップS312でタイマ格納部146のインターバルタイマMT3の減算結果をROM52に予め記録された限度値「0」と比較する。ここで「MT3=0」を判断したときにはステップS313へ移行し、カウンタ格納部147の大当りラウンドカウンタMN4の計測結果を最終値「15」と比較する。
CPU51はステップS313で「MN4<最終値」を判断すると、ステップS314で大当りラウンドコマンドを設定する。そして、ステップS315で大当りラウンドコマンドの設定結果を演出制御回路70に送信し、ステップS316でフラグ格納部145の特図プロセスフラグ1に「5」をセットする。この大当りラウンドコマンドはカウンタ格納部147の大当りラウンドカウンタMN4の計測結果に応じて設定されるものであり、例えば「MN4=1」であるときには2回目の大当りラウンドコマンド「B001(h)」が設定され、「MN4=14」であるときには最終の15回目の大当りラウンドコマンド「B00E(h)」が設定される。図58は大当りラウンドコマンドおよびインターバルコマンドのそれぞれの送信タイミングを示すものであり、大当りラウンドコマンドは各回の大当りラウンドが始まるときに送信され、インターバルコマンドは各回のインターバルが始まるとき(各回の大当りラウンドが終了するとき)に送信される。
CPU51は図57のステップS313で「MN4=最終値(15)」を判断すると、ステップS317でフラグ格納部145の大当りフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS318でフラグ格納部145の特図プロセスフラグ1に「0」をセットし、ステップS319の特別図柄遊技選択処理1へ移行する。このステップS319の特別図柄遊技選択処理1は図55の特別図柄遊技選択処理1と同一内容のものであり、今回の特別図柄遊技1が確変大当りの結果または通常大当りの結果で終了したときに確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが有効化されている状態では特別図柄遊技1および特別図柄遊技2が(1)〜(3)の順序で行われる。
(1)大当り遊技が終了した状態で少なくとも1回の特別図柄遊技2が保留されている場合には特別図柄遊技2が次回に実行される。
(2)大当り遊技が終了した状態で特別図柄遊技2が保留されておらずに少なくとも1回の特別図柄遊技1が保留されている場合には特別図柄遊技1が次回に実行される。
(3)大当り遊技が終了した状態で特別図柄遊技1および特別図柄遊技2がいずれも保留されていない場合には遊技球が上始動口24内に入賞することに基づいて特別図柄遊技1が実行され、遊技球が下始動口26内に入賞することに基づいて特別図柄遊技2が実行される。
今回の特別図柄遊技1が確変大当りの結果または通常大当りの結果で終了したときに確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが無効化されている状態では特別図柄遊技1および特別図柄遊技2が(4)〜(7)の順序で行われる。
(4)大当り遊技が終了した状態で3回または4回の特別図柄遊技2が保留されている場合には連続消費中カウンタMN3に「3」または「4」がセットされ、3回の特別図柄遊技2または4回の特別図柄遊技2が続けて実行される。
(5)大当り遊技が終了した状態で3回以上の特別図柄遊技2が保留されておらずに少なくとも1回の特別図柄遊技1が保留されている場合には特別図柄遊技1が次回に実行される。
(6)大当り遊技が終了した状態で特別図柄遊技1が保留されておらずに1回または2回の特別図柄遊技2が保留されている場合には特別図柄遊技2が次回に実行される。
(7)大当り遊技が終了した状態で特別図柄遊技1および特別図柄遊技2がいずれも保留されていない場合には遊技球が上始動口24内に入賞することに基づいて特別図柄遊技1が実行され、遊技球が下始動口26内に入賞することに基づいて特別図柄遊技2が実行される。
[2−8]特別図柄プロセス処理2
図59はステップS24の特別図柄プロセス処理2の詳細を示すものであり、フラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ2がオン状態にセットされている場合には図37のタイマ割込み処理が発生する毎にステップS18でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ2がオフ状態にリセットされていないことが判断され、ステップS24の特別図柄プロセス処理2が実行される。この特別図柄プロセス処理2は、図59に示すように、ステップS321の大当り判定処理2とステップS322の特別図柄変動開始時処理2とステップS323の特別図柄変動処理2とステップS324の特別図柄変動停止時処理2とステップS325のウェイト処理2とステップS326の大当り遊技処理2とステップS327のインターバル処理2を有するものであり、ステップS321の大当り判定処理2〜ステップS327のインターバル処理2はフラグ格納部145の特図プロセスフラグ2の設定状態に応じて択一的に行われる。
[2−8−1]大当り判定処理2
図60はステップS321の大当り判定処理2の詳細を示すものである。この大当り判定処理2はフラグ格納部145の特図プロセスフラグ2が「0」に設定されている場合に実行されるものであり、フラグ格納部145の特図プロセスフラグ2は図36のステップS2の初期設定処理で「0」に初期設定される。
CPU51は図60のステップS331で特別図柄遊技2用の保留番号1の保留データ格納部142からランダムカウンタMR21の取得結果を検出する。そして、ステップS332でフラグ格納部145から確変フラグの記録結果を検出し、確変フラグの検出結果がオン状態であるか否かを判断する。ここでフラグ格納部145の確変フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS333でROM52から図12の(b)の特別図柄遊技2用の確変時の大当り判定テーブルを検出し、フラグ格納部145の確変フラグがオフ状態にリセットされていることを判断したときにはステップS334でROM52から図12の(a)の特別図柄遊技2用の通常時の大当り判定テーブルを検出する。
CPU51は確変時の大当り判定テーブルまたは通常時の大当り判定テーブルを検出すると、図60のステップS335で確変時の大当り判定テーブルまたは通常時の大当り判定テーブルからランダムカウンタMR21の検出結果に応じた判定結果を選択する。ここで大当りの判定結果を選択したときにはステップS336でフラグ格納部145の大当りフラグをオン状態にセットし、ステップS338でフラグ格納部145の特図プロセスフラグ2に「1」をセットする。
CPU51はステップS335で外れの判定結果を選択すると、ステップS337でフラグ格納部145の大当りフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS338へ移行し、フラグ格納部145の特図プロセスフラグ2に「1」をセットする。例えばランダムカウンタMR21の検出結果が「10」であるときには確変時の大当り判定テーブルからは大当りの判定結果が選択され、通常時の大当り判定テーブルからは外れの判定結果が選択される。
[2−8−2]特別図柄変動開始時処理2
図61および図62のそれぞれはステップS322の特別図柄変動開始時処理2の詳細を示すものである。この特別図柄変動開始時処理2はフラグ格納部145の特図プロセスフラグ2が「1」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51は図61のステップS341でフラグ格納部145の大当りフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部145の大当りフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS342へ移行し、フラグ格納部145の確変フラグの設定状態を判断する。
CPU51はステップS342でフラグ格納部145の確変フラグがオン状態にセットされていることを判断すると、ステップS343でROM52から図17の(b)の特別図柄遊技2用の確変時の大当り用の変動開始コマンドテーブルを検出する。また、図61のステップS342でフラグ格納部145の確変フラグがオフ状態にリセットされていることを判断したときにはステップS344へ移行し、ROM52から図16の(b)の特別図柄遊技2用の非確変時の大当り用の変動開始コマンドテーブルを検出する。
CPU51は特別図柄遊技2用の確変時の大当り用の変動開始コマンドテーブルまたは特別図柄遊技2用の非確変時の大当り用の変動開始コマンドテーブルを検出すると、図61のステップS345でカウンタ格納部147からランダムカウンタMR23の計測結果を取得する。そして、ステップS346へ移行し、特別図柄遊技2用の確変時の大当り用の変動開始コマンドテーブルまたは特別図柄遊技2用の非確変時の大当り用の変動開始コマンドテーブルからランダムカウンタMR23の取得結果に応じた変動開始コマンドを選択する。例えばランダムカウンタMR23の取得結果が「60」であるときには特別図柄遊技2用の確変時の大当り用の変動開始コマンドテーブルからは変動開始コマンド#B4が選択され、特別図柄遊技2用の非確変時の大当り用の変動開始コマンドテーブルからは変動開始コマンド#A3が選択される。
CPU51は図61のステップS346で大当り用の変動開始コマンドを選択すると、ステップS347でカウンタ格納部147から特別図柄遊技2用の確変判定用のランダムカウンタMR24の計測結果を取得する。そして、ステップS348へ移行し、ランダムカウンタMR24の取得結果を10個の確変値「1,3,5,7,9,11,13,15,17,19」のそれぞれと比較する。これら10個の確変値のそれぞれはROM52に予め記録されたものであり、CPU51はステップS348でランダムカウンタMR24の取得結果が10個の確変値のいずれかと同一であることを判断したときにはステップS349へ移行し、フラグ格納部145の確変フラグをオン状態にセットする。そして、ステップS350で特別図柄の変動停止時の態様を確変大当り図柄「3」に設定し、特別図柄格納部144に確変大当り図柄「3」を記録する。
CPU51はステップS348でランダムカウンタMR24の取得結果が10個の確変値のいずれとも相違していることを判断すると、ステップS351でフラグ格納部145の確変フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS352で特別図柄の変動停止時の態様を通常大当り図柄「5」に設定し、特別図柄格納部144に通常大当り図柄「5」を記録する。
CPU51はステップS341でフラグ格納部145の大当りフラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS353でROM52から図14の(b)の特別図柄遊技2用の外れ図柄テーブルを検出し、図61のステップS354でカウンタ格納部147からランダムカウンタMR25の計測結果を取得し、ステップS355へ移行する。ここで特別図柄遊技2用の外れ図柄テーブルからランダムカウンタMR25の取得結果に応じた外れ図柄を選択し、外れ図柄の選択結果を特別図柄格納部144に記録する。例えばランダムカウンタMR25の取得結果が「100」であるときには外れ図柄「2」が選択され、特別図柄格納部144に外れ図柄「2」が記録される。
CPU51は図61のステップS355で特別図柄格納部144に外れ図柄を記録すると、ステップS356でカウンタ格納部147からランダムカウンタMR22の計測値を取得し、ステップS357でランダムカウンタMR22の取得結果をROM52に予め記録された3個の外れリーチ値「0,1,2」のそれぞれと比較する。ここでランダムカウンタMR22の取得結果が3個の外れリーチ値のいずれとも相違していることを判断したときにはステップS358へ移行し、フラグ格納部145の確変フラグの設定状態を判断する。
CPU51はステップS358でフラグ格納部145の確変フラグがオン状態にセットされていることを判断すると、ステップS359で変動開始コマンド#B0を選択する。この変動開始コマンド#B0は確変時の特別図柄遊技2で完全外れが判定された場合に選択される時間短縮用のものであり、CPU51はステップS358でフラグ格納部145の確変フラグがオフ状態にリセットされていることを判断したときにはステップS360へ移行し、変動開始コマンド#A0を選択する。この変動開始コマンド#A0は非確変時の特別図柄遊技2で完全外れが判定された場合に選択される完全外れ用のものであり、CPU51はステップS359またはステップS360で完全外れ用の変動開始コマンドを選択したときにはステップS366へ移行する。
CPU51はステップS357でランダムカウンタMR22の取得結果が3個の外れリーチ値のいずれかと同一であることを判断すると、ステップS361でフラグ格納部145の確変フラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部145の確変フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS362でROM52から図17の(a)の特別図柄遊技2用の確変時の外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルを検出し、ステップS361でフラグ格納部145の確変フラグがオフ状態にリセットされていることを判断したときにはステップS363でROM52から図16の(a)の特別図柄遊技2用の非確変時の外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルを検出する。
CPU51は特別図柄遊技2用の確変時の外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルまたは特別図柄遊技2用の非確変時の外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルを検出すると、図61のステップS364でカウンタ格納部147からランダムカウンタMR23の計測結果を取得する。そして、ステップS365へ移行し、特別図柄遊技2用の確変時の外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルまたは特別図柄遊技2用の非確変時の外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルからランダムカウンタMR23の取得結果に応じた変動開始コマンドを選択する。例えばランダムカウンタMR23の取得結果が「100」であるときには特別図柄遊技2用の確変時の外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルからは変動開始コマンド#B1が選択され、特別図柄遊技2用の非確変時の外れリーチ用の変動開始コマンドテーブルからは変動開始コマンド#A1が選択される。
CPU51は図61のステップS346またはステップS359またはステップS360またはステップS365で変動開始コマンドを選択すると、ステップS366で演出制御回路70に変動開始コマンドの選択結果を送信し、ステップS367で特別図柄格納部144の記録結果に応じた図柄情報コマンドを設定する。例えば特別図柄格納部144に確変大当り図柄「3」が記録されているときには確変大当り用の図柄情報コマンド「9000(h)」が設定され、特別図柄格納部144に通常大当り図柄「5」が記録されているときには通常大当り用の図柄情報コマンド「9001(h)」が設定され、特別図柄格納部144に「1」「2」「4」のいずれかの外れ図柄が記録されているときには外れ用の図柄情報コマンド「9002(h)」が設定される。
CPU51はステップS367で図柄情報コマンドを設定すると、ステップS368で演出制御回路70に図柄情報コマンドの設定結果を送信する。そして、ステップS369で図18の変動表示時間テーブルから変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間を選択し、変動表示時間の選択結果をタイマ格納部146の変動タイマMT1に初期値としてセットする。例えば変動開始コマンドの選択結果が変動開始コマンド#B1「80B1(h)」であるときには変動表示時間「16000」が選択され、変動タイマMT1に変動表示時間「16000」がセットされる。
CPU51は図61のステップS369で変動タイマMT1に変動表示時間の選択結果をセットすると、ステップS370でカウンタ格納部147の連続消費中カウンタMN3の計測値を検出し、連続消費中カウンタMN3の検出結果を「0」と比較する。例えば今回の特別図柄遊技2が3回または4回の連続的な特別図柄遊技2の一部として行われるものであるときには連続消費中カウンタMN3が「1」〜「4」のいずれかに設定されている。この場合にはステップS370で「MN3>0」を判断し、ステップS371で演出制御回路70に連続消費中コマンド「C000(h)」を送信する。
CPU51は図62のステップS372へ移行すると、特別図柄遊技2用の保留番号1の保留データ格納部142からランダムカウンタMR21の記録結果をクリアし、ステップS373で特別図柄遊技2用の保留番号2の保留データ格納部142にランダムカウンタMR21の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技2用の保留番号2の保留データ格納部142にランダムカウンタMR21の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS379へ移行し、カウンタ格納部147の特別図柄遊技2用の保留カウンタMN2からROM52に予め記録された単位値「1」を減算する。そして、ステップS380へ移行し、フラグ格納部145の特図プロセスフラグ2に「2」をセットする。
CPU51はステップS373で特別図柄遊技2用の保留番号2の保留データ格納部142にランダムカウンタMR21の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS374で特別図柄遊技2用の保留番号2の保留データ格納部142に記録されているランダムカウンタMR21を特別図柄遊技2用の保留番号1の保留データ格納部142にシフトする。そして、ステップS375へ移行し、特別図柄遊技2用の保留番号3の保留データ格納部142にランダムカウンタMR21の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技2用の保留番号3の保留データ格納部142にランダムカウンタMR21の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS379へ移行し、カウンタ格納部147の特別図柄遊技2用の保留カウンタMN2から単位値「1」を減算する。そして、ステップS380へ移行し、フラグ格納部145の特図プロセスフラグ2に「2」をセットする。
CPU51はステップS375で特別図柄遊技2用の保留番号3の保留データ格納部142にランダムカウンタMR21の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS376で特別図柄遊技2用の保留番号3の保留データ格納部142に記録されているランダムカウンタMR21を特別図柄遊技2用の保留番号2の保留データ格納部142にシフトする。そして、ステップS377へ移行し、特別図柄遊技2用の保留番号4の保留データ格納部142にランダムカウンタMR21の取得結果が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄遊技2用の保留番号4の保留データ格納部142にランダムカウンタMR21の取得結果が記録されていないことを判断したときにはステップS379へ移行し、カウンタ格納部147の特別図柄遊技2用の保留カウンタMN2から単位値「1」を減算する。そして、ステップS380へ移行し、フラグ格納部145の特図プロセスフラグ2に「2」をセットする。
CPU51はステップS377で特別図柄遊技2用の保留番号4の保留データ格納部142にランダムカウンタMR21の取得結果が記録されていることを判断すると、ステップS378で特別図柄遊技2用の保留番号4の保留データ格納部142に記録されているランダムカウンタMR21を特別図柄遊技2用の保留番号3の保留データ格納部142にシフトする。そして、ステップS379でカウンタ格納部147の特別図柄遊技2用の保留カウンタMN2から単位値「1」を減算し、ステップS380でフラグ格納部145の特図プロセスフラグ2に「2」をセットする。
[2−8−3]特別図柄変動処理2
図63はステップS323の特別図柄変動処理2の詳細を示すものである。この特別図柄変動処理2は特図プロセスフラグ2が「2」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS381で特別図柄表示器42のLEDを点滅制御することに基づいて特別図柄を変動状態で表示し、ステップS382でタイマ格納部146の変動タイマMT1の計測値から単位値ΔTを減算することに基づいて特別図柄遊技2の残り時間を更新する。
CPU51はステップS382で特別図柄遊技2の残り時間を更新すると、ステップS383でタイマ格納部146の変動タイマMT1の減算結果を「0」と比較する。ここで「MT1=0」を検出したときには特別図柄遊技2の終了を判断し、ステップS384で演出制御回路70に変動停止コマンド「A000(h)」を送信することに基づいて特別図柄遊技2が終了することを通知する。そして、ステップS385へ移行し、フラグ格納部145の特図プロセスフラグ2に「3」をセットする。
[2−8−4]特別図柄変動停止時処理2
図64はステップS324の特別図柄変動停止時処理2の詳細を示すものである。この特別図柄変動停止時処理2は特図プロセスフラグ2が「3」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS391で特別図柄の変動表示を停止する。この特別図柄の変動停止は特別図柄格納部144に記録された特別図柄の設定結果で行われるものであり、確変大当りが判定されたときには特別図柄表示器42の特別図柄が確変大当り図柄「3」で停止表示され、通常大当りが判定されたときには通常大当り図柄「5」で停止表示され、外れリーチまたは完全外れが判定されたときには外れ図柄「1」「2」「4」のいずれかで停止表示される。
CPU51はステップS391で特別図柄の変動表示を終えると、ステップS392でウェイト時間の初期値(例えば2.0sec)をタイマ格納部146のウェイトタイマMT2にセットし、ステップS393でフラグ格納部145の特図プロセスフラグ2に「4」をセットする。
[2−8−5]ウェイト処理2
図65はステップS325のウェイト処理2の詳細を示すものである。このウェイト処理2は特図プロセスフラグ2が「4」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS401でタイマ格納部146のウェイトタイマMT2の計測値から単位値ΔTを減算することで残りウェイト時間を更新する。そして、ステップS402でタイマ格納部146のウェイトタイマMT2の減算結果を「0」と比較し、「MT2=0」であることを判断したときにはステップS403へ移行する。
CPU51はステップS403へ移行すると、フラグ格納部145の大当りフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部145の大当りフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS404へ移行し、カウンタ格納部147の大当りラウンドカウンタMN4に初期値「0」をセットする。この大当りラウンドカウンタMN4は大当りラウンドの継続回数を計測するものであり、CPU51はステップS404でカウンタ格納部147の大当りラウンドカウンタMN4を初期設定したときにはステップS405へ移行し、1回目の大当りラウンドコマンド「B000(h)」を設定する。そして、ステップS406で大当りラウンドコマンド「B000(h)」の設定結果を演出制御回路70に送信し、ステップS407でカウンタ格納部147の連続消費中カウンタMN3に「0」をセットし、ステップS408でフラグ格納部145の特図プロセスフラグ2に「5」をセットする。この連続消費中カウンタMN3は図36のステップS2の初期設定処理で「0」にリセットされるものである。この連続消費中カウンタMN3は特別図柄遊技2の連続的な残り実行回数を計測するものであり、特別図柄遊技2を連続的に実行している最中に非確変時の大当り用の変動開始コマンド#A3または非確変時の大当り用の変動開始コマンド#A4が演出制御回路70に送信されたときには連続消費中カウンタMN3が「0」にリセットされることに基づいて特別図柄遊技2を連続的に実行するか否かが新たに判定される。
CPU51はステップS403でフラグ格納部145の大当りフラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS409でカウンタ格納部147の連続消費中カウンタMN3の計測結果を「0」と比較する。例えば特別図柄遊技2を連続的に実行している最中にはステップS409で「MN3>0」を判断してステップS410へ移行し、今回の特別図柄遊技2での変動開始コマンドの選択結果を非確変時の完全外れ用の変動開始コマンド#A0と比較する。ここで今回の特別図柄遊技2での変動開始コマンドの選択結果が非確変時の完全外れ用の変動開始コマンド#A0と相違していることを判断したときには今回の特別図柄遊技2で非確変時の外れリーチ用の変動開始コマンド#A1または非確変時の外れリーチ用の変動開始コマンド#A2が選択されたことを判断し、ステップS411でカウンタ格納部147の連続消費中カウンタMN3を「0」にリセットする。即ち、特別図柄遊技2を連続的に実行している最中に非確変時の外れリーチ用の変動開始コマンド#A1または非確変時の外れリーチ用の変動開始コマンド#A2が演出制御回路70に送信されたときには連続消費中カウンタMN3が「0」にリセットされ、特別図柄遊技2を連続的に実行するか否かが新たに判定される。
CPU51は今回の特別図柄遊技2での変動開始コマンドの選択結果が非確変時の完全外れ用の変動開始コマンド#A0である場合にはステップS410からステップS412へ移行し、カウンタ格納部147の連続消費中カウンタMN3からROM52に予め記録された単位値「1」を減算する。即ち、連続消費中カウンタMN3は今回の特別図柄遊技2で演出制御回路70に非確変時の完全外れ用の変動開始コマンド#A0が送信されたことを条件に「1」だけ減算されるものであり、連続消費中カウンタMN3の減算結果が「1」より大きい場合には特別図柄遊技2が次回に実行される。
CPU51はステップS413へ移行すると、フラグ格納部145の特図プロセスフラグ2に「0」をセットする。そして、ステップS414の特別図柄遊技選択処理2へ移行し、次回に特別図柄遊技1および特別図柄遊技2のいずれを実行するかを選択する。図66は特別図柄遊技選択処理2の詳細を示すものであり、CPU51はステップS421でフラグ格納部145の確変フラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部145の確変フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS422でカウンタ格納部147の保留カウンタMN2の設定結果を遊技切換え値「1」と比較し、ステップS425でカウンタ格納部147の保留カウンタMN1の設定結果を遊技切換え値「1」と比較する。
CPU51はステップS422で「MN2≧1」を判断すると、ステップS423でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ2をオン状態にセットし、ステップS424でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ1をオフ状態にリセットする。即ち、確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが有効化されている状態で今回の特別図柄遊技2が外れの結果で終了したときに少なくとも1回の特別図柄遊技2が保留されている場合には特別図柄遊技2が次回に実行される。
CPU51はステップS425で「MN1≧1」を判断すると、ステップS426でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ1をオン状態にセットし、ステップS427でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ2をオフ状態にリセットする。即ち、確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが有効化されている状態で今回の特別図柄遊技2が外れの結果で終了したときに特別図柄遊技2が保留されておらずに少なくとも1回の特別図柄遊技1が保留されている場合には特別図柄遊技1が次回に実行される。
CPU51はステップS425で「MN1=0」を判断すると、ステップS428でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ1をオフ状態にリセットし、ステップS429でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ2をオフ状態にリセットする。即ち、確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが有効化されている状態で今回の特別図柄遊技2が外れの結果で終了したときに特別図柄遊技1および特別図柄遊技2がいずれも保留されていない場合には遊技球が上始動口24内に新たに入賞することに基づいて特別図柄遊技1が実行され、遊技球が下始動口26内に新たに入賞することに基づいて特別図柄遊技2が実行される。
CPU51はステップS421でフラグ格納部145の確変フラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS430でカウンタ格納部147の連続消費中カウンタMN3の計測結果をROM52に予め記録された限度値「0」と比較する。例えば特別図柄遊技2が連続的に実行されている最中にはステップS430で「MN3>0」が判断される。この場合にはフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ2がオン状態に維持され、フラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ1がオフ状態に維持されるので、特別図柄遊技2が次回に実行される。
CPU51は特別図柄遊技2を連続的に実行していない最中または特別図柄遊技2の連続的な実行を終了したときにはステップS430で「MN3=0」を判断し、ステップS443で演出制御回路70に連続消費停止コマンド「C100(h)」を送信し、ステップS431でカウンタ格納部147の保留カウンタMN2の設定結果を連続消費値「3」と比較する。ここで「MN2≧3」を判断したときにはステップS432でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ2をオン状態にセットし、ステップS433でカウンタ格納部147の連続消費中カウンタMN3に保留カウンタMN2の設定結果をセットし、ステップS434でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ1をオフ状態にリセットする。即ち、確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが無効化されている状態で今回の特別図柄遊技2が外れの結果で終了したときに3回または4回の特別図柄遊技2が保留されている場合には連続消費中カウンタMN3に「3」または「4」がセットされ、3回の特別図柄遊技2または4回の特別図柄遊技2が続けて実行される。
CPU51はステップS431で「MN2<3」を判断すると、ステップS435でカウンタ格納部147の保留カウンタMN1の設定結果を遊技切換え値「1」と比較し、ステップS438でカウンタ格納部147の保留カウンタMN2の設定結果を遊技切換え値「1」および「2」のそれぞれと比較する。
CPU51はステップS435で「MN1≧1」を判断すると、ステップS436でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ1をオン状態にセットし、ステップS437でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ2をオフ状態にリセットする。即ち、確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが無効化されている状態で今回の特別図柄遊技2が外れの結果で終了したときに3回以上の特別図柄遊技2が保留されておらずに少なくとも1回の特別図柄遊技1が保留されている場合には特別図柄遊技1が次回に実行されるので、3回以上の特別図柄遊技2が保留される確率が高まる。
CPU51はステップS438で「MN2=1」および「MN2=2」のいずれかであることを判断すると、ステップS439でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ2をオン状態にセットし、ステップS440でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ1をオフ状態にリセットする。即ち、確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが無効化されている状態で今回の特別図柄遊技2が外れの結果で終了したときに特別図柄遊技1が保留されておらずに1回または2回の特別図柄遊技2が保留されている場合には特別図柄遊技2が次回に実行される。
CPU51はステップS438で「MN2=0」を判断すると、ステップS441でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ1をオフ状態にリセットし、ステップS442でフラグ格納部145の特別図柄遊技フラグ2をオフ状態にリセットする。即ち、確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが無効化されている状態で今回の特別図柄遊技2が外れの結果で終了したときに特別図柄遊技1および特別図柄遊技2がいずれも保留されていない場合には遊技球が上始動口24内に新たに入賞することに基づいて特別図柄遊技1が実行され、遊技球が下始動口26内に新たに入賞することに基づいて特別図柄遊技2が実行される。
[2−8−6]大当り遊技処理2
図67はステップS326の大当り遊技処理2の詳細を示すものである。この大当り遊技処理2はフラグ格納部145の特図プロセスフラグ2が「5」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS451で大当りラウンド処理を実行する。この大当りラウンド処理は大当り遊技処理1での大当りラウンド処理と同一内容のものであり、CPU51はステップS451で特別入賞口33を閉鎖したときにはステップS452で今回の大当りラウンドが終了したことを判断する。
CPU51はステップS452で今回の大当りラウンドが終了したことを判断すると、ステップS453でカウンタ格納部147の大当りラウンドカウンタMN4に単位値「1」を加算する。そして、ステップS454でインターバルコマンド「B100(h)」を設定し、ステップS455で演出制御回路70にインターバルコマンドの設定結果を送信する。次にステップS456でタイマ格納部146のインターバルタイマMT3にインターバル時間の初期値「3.0sec」をセットし、ステップS457でフラグ格納部145の特図プロセスフラグ2に「6」をセットする。
[2−8−7]インターバル処理2
図68はステップS327のインターバル処理2の詳細を示すものである。このインターバル処理2はフラグ格納部145の特図プロセスフラグ2が「6」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU51はステップS461でタイマ格納部146のインターバルタイマMT3から単位時間ΔTを減算し、ステップS462でタイマ格納部146のインターバルタイマMT3の減算結果を限度値「0」と比較する。ここで「MT3=0」を判断したときにはステップS463へ移行し、カウンタ格納部147の大当りラウンドカウンタMN4の計測結果を最終値「15」と比較する。例えば「MN4<最終値」を判断したときにはステップS464へ移行し、インターバル処理1と同様にして大当りラウンドコマンドを設定する。そして、ステップS465で大当りラウンドコマンドの設定結果を演出制御回路70に送信し、ステップS466でフラグ格納部145の特図プロセスフラグ2に「5」をセットする。
CPU51はステップS463で「MN4=最終値(15)」を判断すると、ステップS467でフラグ格納部145の大当りフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS468でフラグ格納部145の特図プロセスフラグ2に「0」をセットし、ステップS469の特別図柄遊技選択処理2へ移行する。このステップS469の特別図柄遊技選択処理2は図66の特別図柄遊技選択処理2と同一内容のものであり、今回の特別図柄遊技2が確変大当りの結果または通常大当りの結果で終了したときに確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが有効化されている状態では特別図柄遊技1および特別図柄遊技2が(1)〜(3)の順序で行われる。
(1)大当り遊技が終了した状態で少なくとも1回の特別図柄遊技2が保留されている場合には特別図柄遊技2が次回に実行される。
(2)大当り遊技が終了した状態で特別図柄遊技2が保留されておらずに少なくとも1回の特別図柄遊技1が保留されている場合には特別図柄遊技1が次回に実行される。
(3)大当り遊技が終了した状態で特別図柄遊技1および特別図柄遊技2がいずれも保留されていない場合には遊技球が上始動口24内に入賞することに基づいて特別図柄遊技1が実行され、遊技球が下始動口26内に入賞することに基づいて特別図柄遊技2が実行される。
今回の特別図柄遊技2が確変大当りの結果または通常大当りの結果で終了したときに確率変動モードおよび時間短縮モードのそれぞれが無効化されている状態では特別図柄遊技1および特別図柄遊技2が(4)〜(7)の順序で行われる。
(4)大当り遊技が終了した状態で3回または4回の特別図柄遊技2が保留されている場合には連続消費中カウンタMN3に「3」または「4」がセットされ、3回の特別図柄遊技2または4回の特別図柄遊技2が続けて実行される。
(5)大当り遊技が終了した状態で3回以上の特別図柄遊技2が保留されておらずに少なくとも1回の特別図柄遊技1が保留されている場合には特別図柄遊技1が次回に実行される。
(6)大当り遊技が終了した状態で特別図柄遊技1が保留されておらずに1回または2回の特別図柄遊技2が保留されている場合には特別図柄遊技2が次回に実行される。
(7)大当り遊技が終了した状態で特別図柄遊技1および特別図柄遊技2がいずれも保留されていない場合には遊技球が上始動口24内に入賞することに基づいて特別図柄遊技1が実行され、遊技球が下始動口26内に入賞することに基づいて特別図柄遊技2が実行される。
[11]メイン処理
図69は演出制御回路70のCPU71が電源投入に基づいて実行するメイン処理を示すものであり、CPU71は電源が投入されたときにはステップS501でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS502でRAM73のコマンド格納部151とフラグ格納部152とタイマ格納部153とカウンタ格納部154と確定図柄格納部155とビデオデータ番号格納部156のそれぞれを初期設定し、ステップS503で表示制御回路80のフレーム周波数に同期する10msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を設定する。
CPU71はステップS503でCTCを初期設定すると、ステップS504のカウンタ更新処理を繰返す。このカウンタ更新処理はカウンタ格納部154のランダムカウンタSR1〜ランダムカウンタSR3のそれぞれを単位値「1」だけ更新するものであり、図31に示すように、ランダムカウンタSR1は初期値「0」から上限値「249」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新され、ランダムカウンタSR2は初期値「0」から上限値「162」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新され、ランダムカウンタSR3は初期値「0」から上限値「72」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に更新される。
[12]外部割込み処理
メイン制御回路50から変動開始コマンドと図柄情報コマンドと変動停止コマンドと保留コマンド1と保留コマンド2と大当りラウンドコマンドとインターバルコマンドと連続消費中コマンドと連続消費停止コマンドのそれぞれが送信されたときにはCPU71で外部割込みが発生する。この外部割込みはタイマ割込みとは別に発生するものであり、CPU71は外部割込みが発生することに基づいて割込み禁止状態になる。この外部割込みが発生したときにはCPU71は変動開始コマンド〜連続消費停止コマンドのそれぞれを受信コマンドバッファに格納し、割込み禁止状態を解除する。
[13]タイマ割込み処理
図70はCPU71がタイマ割込みの発生する10msec毎に実行するタイマ割込み処理を示すものであり、CPU71はタイマ割込みが発生する毎にステップS511のコマンド解析処理とステップS512の保留コマンド処理1とステップS513の保留コマンド処理2とステップS514の装飾図柄遊技処理とステップS515の大当り遊技処理を当該順序で実行する。
[13−1]コマンド解析処理
図71はステップS511のコマンド解析処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS521で受信コマンドバッファをチェックし、受信コマンドバッファに変動開始コマンド〜連続消費中コマンドのいずれかが格納されているか否かを判断する。ここで受信コマンドバッファに変動開始コマンド〜連続消費中コマンドのいずれかが格納されていることを判断したときにはステップS522へ移行し、受信コマンドバッファから変動開始コマンド〜連続消費中コマンドのうち1つの制御コマンドを検出する。
CPU71はステップS522で受信コマンドバッファから制御コマンドを検出すると、ステップS523で制御コマンドの検出結果を保留コマンド1と比較する。ここで制御コマンドの検出結果が保留コマンド1であることを判断したときにはステップS524へ移行し、コマンド格納部151に保留コマンド1の検出結果を記録する。
CPU71はステップS523で制御コマンドの検出結果が保留コマンド1ではないことを判断すると、ステップS525で制御コマンドの検出結果を保留コマンド2と比較する。ここで制御コマンドの検出結果が保留コマンド2であることを判断したときにはステップS526へ移行し、コマンド格納部151に保留コマンド2の検出結果を記録する。
CPU71はステップS525で制御コマンドの検出結果が保留コマンド2ではないことを判断すると、ステップS527で制御コマンドの検出結果を図柄情報コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が図柄情報コマンドであることを判断したときにはステップS528へ移行し、コマンド格納部151に図柄情報コマンドの検出結果を記録する。
CPU71はステップS527で制御コマンドの検出結果が図柄情報コマンドではないことを判断すると、ステップS529で制御コマンドの検出結果を変動開始コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が変動開始コマンドであることを判断したときにはステップS530へ移行し、コマンド格納部151に変動開始コマンドの検出結果を記録する。そして、ステップS531へ移行し、フラグ格納部152の装飾図柄遊技開始フラグをオン状態にセットする。
CPU71はステップS529で制御コマンドの検出結果が変動開始コマンドではないことを判断すると、ステップS532で制御コマンドの検出結果を変動停止コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が変動停止コマンドであることを判断したときにはステップS533へ移行し、コマンド格納部151に変動停止コマンドの検出結果を記録する。そして、ステップS534へ移行し、フラグ格納部152の装飾図柄遊技停止フラグをオン状態にセットする。
CPU71はステップS532で制御コマンドの検出結果が変動停止コマンドではないことを判断すると、ステップS535で制御コマンドの検出結果を大当りラウンドコマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が大当りラウンドコマンドであることを判断したときにはステップS536へ移行し、コマンド格納部151に大当りラウンドコマンドの検出結果を記録する。そして、ステップS537へ移行し、フラグ格納部152の大当りラウンドフラグをオン状態にセットする。
CPU71はステップS535で制御コマンドの検出結果が大当りラウンドコマンドではないことを判断すると、ステップS538で制御コマンドの検出結果をインターバルコマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果がインターバルコマンドであることを判断したときにはステップS539へ移行し、コマンド格納部151にインターバルコマンドの検出結果を記録する。そして、ステップS540へ移行し、フラグ格納部152のインターバルフラグをオン状態にセットする。
CPU71はステップS538で制御コマンドの検出結果がインターバルコマンドではないことを判断すると、ステップS541で制御コマンドの検出結果を連続消費中コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が連続消費中コマンドであることを判断したときにはステップS542へ移行し、コマンド格納部151に連続消費中コマンドの検出結果を記録する。
CPU71はステップS541で制御コマンドの検出結果が連続消費中コマンドではないことを判断すると、ステップS543で制御コマンドの検出結果を連続消費停止コマンドと比較する。ここで制御コマンドの検出結果が連続消費停止コマンドであることを判断したときにはステップS544へ移行し、ビデオデータ番号格納部156をクリアする。このビデオデータ番号格納部156は連続消費中コマンドを受信することに基づいて選択したビデオデータ番号が記録される領域であり、ビデオデータ番号格納部156にビデオデータ番号の選択結果が記録されているときにはステップS544でビデオデータ番号格納部156からビデオデータ番号の選択結果が消去される。この連続消費停止コマンドは特別図柄遊技2の設定回数の連続実行処理が完了した場合に送信され、特別図柄遊技2の設定回数の連続実行処理が外れリーチまたは確変大当りまたは通常大当りが判定されることに基づいて途中終了した場合に送信されるものであり、ビデオデータ番号格納部156のビデオデータ番号は特別図柄遊技2の設定回数の連続実行処理が完了した場合および途中終了した場合のそれぞれで即座にクリアされる。
[13−2]保留コマンド処理1
図72はステップS512の保留コマンド処理1の詳細を示すものであり、CPU71はステップS551でコマンド格納部151に保留コマンド1が格納されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部151に保留コマンド1が格納されていることを判断したときにはステップS552へ移行し、コマンド格納部151から保留コマンド1を検出する。
CPU71はステップS552でコマンド格納部151から保留コマンド1を検出すると、ステップS553で保留コマンド1の検出結果からEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果を「00(h)」と比較する。ここでEXTデータの検出結果が「00(h)」であることを判断したときにはステップS554で表示制御回路80に装飾図柄遊技1用の保留表示コマンド1を送信し、ステップS555でコマンド格納部151から保留コマンド1「A100(h)」をクリアする。この表示制御回路80は装飾図柄遊技1用の保留表示コマンド1を受信したときにはVROMから装飾図柄遊技1用の保留表示コマンド1に応じた画像データを検出し、図4に示すように、上変動表示領域44の保留表示領域47内に画像データの検出結果に基づいて1個の保留絵柄49を表示する。
CPU71は図72のステップS553でEXTデータの検出結果が「00(h)」と相違していることを判断すると、ステップS556でEXTデータの検出結果を「01(h)」と比較する。ここでEXTデータの検出結果が「01(h)」であることを判断したときにはステップS557で表示制御回路80に装飾図柄遊技1用の保留表示コマンド2を送信し、ステップS558でコマンド格納部151から保留コマンド1「A101(h)」をクリアする。この表示制御回路80は装飾図柄遊技1用の保留表示コマンド2を受信したときにはVROMから装飾図柄遊技1用の保留表示コマンド2に応じた画像データを検出し、上変動表示領域44の保留表示領域47内に画像データの検出結果に基づいて2個の保留絵柄49を表示する。
CPU71はステップS556でEXTデータの検出結果が「01(h)」と相違していることを判断すると、ステップS559でEXTデータの検出結果を「02(h)」と比較する。ここでEXTデータの検出結果が「02(h)」であることを判断したときにはステップS560で表示制御回路80に装飾図柄遊技1用の保留表示コマンド3を送信し、ステップS561でコマンド格納部151から保留コマンド1「A102(h)」をクリアする。この表示制御回路80は装飾図柄遊技1用の保留表示コマンド3を受信したときにはVROMから装飾図柄遊技1用の保留表示コマンド3に応じた画像データを検出し、上変動表示領域44の保留表示領域47内に画像データの検出結果に基づいて3個の保留絵柄49を表示する。
CPU71はステップS559でEXTデータの検出結果が「02(h)」と相違していることを判断すると、ステップS562でEXTデータの検出結果を「03(h)」と比較する。ここでEXTデータの検出結果が「03(h)」であることを判断したときにはステップS563で表示制御回路80に装飾図柄遊技1用の保留表示コマンド4を送信し、ステップS564でコマンド格納部151から保留コマンド1「A103(h)」をクリアする。この表示制御回路80は装飾図柄遊技1用の保留表示コマンド4を受信したときにはVROMから装飾図柄遊技1用の保留表示コマンド4に応じた画像データを検出し、上変動表示領域44の保留表示領域47内に画像データの検出結果に基づいて4個の保留絵柄49を表示する。
[13−3]保留コマンド処理2
図73はステップS513の保留コマンド処理2の詳細を示すものであり、CPU71はステップS571でコマンド格納部151に保留コマンド2が格納されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部151に保留コマンド2が格納されていることを判断したときにはステップS572へ移行し、コマンド格納部151から保留コマンド2を検出する。そして、保留コマンド2の検出結果からEXTデータを検出し、ステップS573でEXTデータの検出結果を「00(h)」と比較し、ステップS576でEXTデータの検出結果を「01(h)」と比較し、ステップS579でEXTデータの検出結果を「02(h)」と比較し、ステップS582でEXTデータの検出結果を「03(h)」と比較する。
CPU71はステップS573でEXTデータの検出結果が「00(h)」であることを判断すると、ステップS574で表示制御回路80に装飾図柄遊技2用の保留表示コマンド1を送信し、ステップS575でコマンド格納部151から保留コマンド2「A200(h)」をクリアする。この表示制御回路80は装飾図柄遊技2用の保留表示コマンド2を受信したときには、図4に示すように、アニメ表示領域45の保留表示領域48内に1個の保留絵柄49を表示する。
CPU71は図73のステップS576でEXTデータの検出結果が「01(h)」であることを判断すると、ステップS577で表示制御回路80に装飾図柄遊技2用の保留表示コマンド2を送信し、ステップS578でコマンド格納部151から保留コマンド2「A201(h)」をクリアする。この表示制御回路80は装飾図柄遊技2用の保留表示コマンド2を受信したときには、図4に示すように、アニメ表示領域45の保留表示領域48内に2個の保留絵柄49を表示する。
CPU71は図73のステップS579でEXTデータの検出結果が「02(h)」であることを判断すると、ステップS580で表示制御回路80に装飾図柄遊技2用の保留表示コマンド3を送信し、ステップS581でコマンド格納部151から保留コマンド2「A202(h)」をクリアする。この表示制御回路80は装飾図柄遊技2用の保留表示コマンド3を受信したときには、図4に示すように、アニメ表示領域45の保留表示領域48内に3個の保留絵柄49を表示する。
CPU71は図73のステップS582でEXTデータの検出結果が「03(h)」であることを判断すると、ステップS583で表示制御回路80に装飾図柄遊技2用の保留表示コマンド4を送信し、ステップS584でコマンド格納部151から保留コマンド2「A203(h)」をクリアする。この表示制御回路80は装飾図柄遊技2用の保留表示コマンド4を受信したときには、図4に示すように、アニメ表示領域45の保留表示領域48内に4個の保留絵柄49を表示する。
[13−4]装飾図柄遊技処理
図74はステップS514の装飾図柄遊技処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS591でフラグ格納部152の装飾図柄遊技開始フラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部152の装飾図柄遊技開始フラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS592へ移行し、フラグ格納部152の装飾図柄遊技開始フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS593でフラグ格納部152の装飾図柄遊技中フラグをオン状態にセットし、ステップS594の装飾図柄遊技開始処理で装飾図柄遊技1または装飾図柄遊技2を開始するための準備処理を行う。
CPU71はステップS591でフラグ格納部152の装飾図柄遊技開始フラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS595でフラグ格納部152の装飾図柄遊技中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。例えばステップS594の装飾図柄遊技開始処理を終えた状態ではステップS595でフラグ格納部152の装飾図柄遊技中フラグがオン状態にセットされていることを判断し、ステップS596の装飾図柄遊技中処理で装飾図柄遊技を実行する。この装飾図柄遊技の実行状態でフラグ格納部152の装飾図柄遊技停止フラグがオン状態にセットされたときにはステップS597からステップS598へ移行し、フラグ格納部152の装飾図柄遊技中フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS599でフラグ格納部152の装飾図柄遊技停止フラグをオフ状態にリセットし、ステップS560の装飾図柄遊技停止処理を実行する。
[13−4−1]装飾図柄遊技開始処理
図75および図76のそれぞれはステップS594の装飾図柄遊技開始処理の詳細を示すものであり、CPU71は図75のステップS601でコマンド格納部151から変動開始コマンドの受信結果を検出し、変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出する。そして、ステップS602でROM72から図20のプロセスデータテーブル1と図22のプロセスデータテーブル2と図24のプロセスデータテーブル3のそれぞれを検出し、プロセスデータテーブル1〜プロセスデータテーブル3のいずれかからEXTデータの検出結果に応じたプロセスデータ番号を選択する。例えば変動開始コマンド#00が検出されたときにはEXTデータ「00(h)」に基づいて図20のプロセスデータテーブル1からプロセスデータ番号P00が選択され、変動開始コマンド#A1が検出されたときにはEXTデータ「A1(h)」に基づいて図22のプロセスデータテーブル2からプロセスデータ番号PA1が選択され、変動開始コマンド#B3が検出されたときにはEXTデータ「B3(h)」に基づいて図24のプロセスデータテーブル3からプロセスデータ番号PB3が選択される。
CPU71は図75のステップS602でプロセスデータ番号を選択すると、ステップS603でプロセスデータテーブル1〜プロセスデータテーブル3のいずれかからプロセスデータ番号の選択結果に応じたプロセスデータを選択する。例えばプロセスデータ番号P00が選択されたときには図20のプロセスデータテーブル1からプロセスデータ#00が選択され、プロセスデータ番号PA1が選択されたときには図22のプロセスデータテーブル2からプロセスデータ#A1が選択され、プロセスデータ番号PB3が選択されたときには図24のプロセスデータテーブル3からプロセスデータ#B3が選択される。
CPU71は図75のステップS603でプロセスデータを選択すると、ステップS604でタイマ格納部153の変動タイマST1にROM72に予め記録された初期値「0」をセットする。そして、ステップS605へ移行し、変動開始コマンドの検出結果を特別図柄遊技1用の変動開始コマンド#00と#01と#02と#03と#04のそれぞれと比較し、変動開始コマンドの検出結果を確変時の特別図柄遊技2用の変動開始コマンド#B0と#B1と#B2と#B3と#B4のそれぞれと比較する。ここで変動開始コマンドの検出結果が特別図柄遊技1用の変動開始コマンド#00〜#04および確変時の特別図柄遊技2用の変動開始コマンド#B0〜#B4のいずれかと同一であることを判断したときにはステップS606へ移行し、変動開始コマンドの検出結果が特別図柄遊技1用の変動開始コマンド#00〜#04および確変時の特別図柄遊技2用の変動開始コマンド#B0〜#B4のいずれとも相違していることを判断したときには図76のステップS618へ移行する。
CPU71は図75のステップS606へ移行すると、コマンド格納部151から図柄情報コマンドの受信結果を検出する。そして、ステップS607へ移行し、図柄情報コマンドの検出結果が確変大当りであるか否かを判断する。例えば図柄情報コマンドの検出結果が「9000(h)」であるときには確変大当りであることを判断し、ステップS608の確変大当り図柄設定処理で上装飾図柄または下装飾図柄を確変大当りの組合せに設定する。次にステップS609へ移行し、確定図柄格納部155に確変大当り図柄の組合せの設定結果を記録する。
図77はステップS608の確変大当り図柄設定処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS651でROM72から図32の(a)の確変大当り図柄テーブルを検出する。そして、図77のステップS652でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR1の計測結果を検出し、ステップS653へ移行する。ここでランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を確変大当り図柄テーブルから選択し、3列の図柄要素のそれぞれを図柄要素の選択結果に設定することで上装飾図柄または下装飾図柄を確変大当りの組合せに設定する。例えばランダムカウンタSR1の検出結果が「200」であるときには図柄要素「7」が選択され、各列の図柄要素が「7」に設定されることで上装飾図柄または下装飾図柄が確変大当りの組合せ「777」に設定され、確定図柄格納部155に確変大当りの組合せ「777」が記録される。
CPU71は図75のステップS607で図柄情報コマンドの検出結果が確変大当り図柄ではないことを判断すると、ステップS610で図柄情報コマンドの検出結果が通常大当り図柄であるか否かを判断する。例えば図柄情報コマンドの検出結果が「9001(h)」であるときには通常大当り図柄であることを判断し、ステップS611の通常大当り図柄設定処理で上装飾図柄または下装飾図柄を通常大当りの組合せに設定する。そして、ステップS612へ移行し、確定図柄格納部155に通常大当りの組合せの設定結果を記録する。
図78はステップS611の通常大当り図柄設定処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS661でROM72から図32の(b)の通常大当り図柄テーブルを検出する。そして、図78のステップS662でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR1の計測結果を検出し、ステップS663へ移行する。ここでランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を通常大当り図柄テーブルから選択し、3列の図柄要素のそれぞれを図柄要素の選択結果に設定することで上装飾図柄または下装飾図柄を通常大当りの組合せに設定する。例えばランダムカウンタSR1の検出結果が「200」であるときには図柄要素「8」が選択され、各列の図柄要素が「8」に設定されることで上装飾図柄または下装飾図柄が通常大当りの組合せ「888」に設定され、確定図柄格納部155に通常大当りの組合せ「888」が記録される。
CPU71は図75のステップS610で図柄情報コマンドの検出結果が通常大当り図柄ではないことを判断すると、ステップS613で変動開始コマンドのEXTデータの検出結果をROM72に予め記録された外れリーチ判定値「01(h)」「02(h)」「B1(h)」「B2(h)」のそれぞれと比較する。ここでEXTデータの検出結果が外れリーチ判定値「01(h)」〜「B2(h)」のいずれかと同一であることを判断したときにはステップS614の外れリーチ図柄設定処理へ移行し、上装飾図柄または下装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する。そして、ステップS615へ移行し、確定図柄格納部155に外れリーチの組合せの設定結果を記録する。
図79はステップS614の外れリーチ図柄設定処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS671でROM72から図32の(c)のリーチ図柄テーブルを検出し、図79のステップS672でROM72から図33の(a)のリーチ外れ図柄テーブルを検出する。そして、図79のステップS673でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR1の計測結果を検出し、ステップS674でリーチ図柄テーブルからランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を選択し、左上列の図柄要素および右上列の図柄要素のそれぞれを共通の図柄要素の選択結果に設定または左下列の図柄要素および右下列の図柄要素のそれぞれを共通の図柄要素の選択結果に設定する。例えば「SR1=200」であるときには図柄要素「7」が選択され、2列の図柄要素のそれぞれが共通の「7」に設定される。
CPU71はステップS674で2列の図柄要素のそれぞれを設定すると、ステップS675でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR2の計測結果を検出する。そして、ステップS676でリーチ外れ図柄テーブルからランダムカウンタSR2の検出結果に応じた図柄要素を選択し、中上列の図柄要素または中下列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。例えば「SR2=50」であるときには図柄要素「3」が選択され、中上列の図柄要素または中下列の図柄要素が「3」に設定される。
CPU71は図79のステップS676で残り1列の図柄要素を設定すると、ステップS677へ移行する。ここで残り1列の図柄要素の設定結果を2列の図柄要素のそれぞれの設定結果と比較し、両者が相違していることを判断したときには図75のステップ615へ移行する。例えば2列の図柄要素のそれぞれの設定結果が「7」で残り1列の図柄要素の設定結果が「8」であるときには確定図柄格納部155に上装飾図柄または下装飾図柄が外れリーチの組合せ「787」で記録される。
CPU71は図79のステップS677で残り1列の図柄要素の設定結果および2列の図柄要素のそれぞれの設定結果が相互に同一であることを判断すると、ステップ678で残り1列の図柄要素をステップS676で設定した図柄要素の次の図柄要素に変更する。例えば2列の図柄要素のそれぞれの設定結果が「8」であり、残り1列の図柄要素の設定結果が「8」であるときには残り1列の図柄要素が「8」の次の「1」に変更され、確定図柄格納部155に上装飾図柄または下装飾図柄が外れリーチの組合せ「818」で記録される。
CPU71は図75のステップS613で変動開始コマンドのEXTデータの検出結果が外れリーチ判定値「01(h)」〜「B2(h)」のいずれとも相違していることを判断すると、ステップS616の完全外れ図柄設定処理へ移行し、上装飾図柄または下装飾図柄を完全外れの組合せに設定する。そして、ステップS617へ移行し、確定図柄格納部155に完全外れの組合せの設定結果を記録する。
図80はステップS616の完全外れ図柄設定処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS681でROM72から図32の(d)の左図柄テーブルを検出し、図80のステップS682でROM72から図33の(b)の中図柄テーブルを検出し、図80のステップS683でROM72から図34の右図柄テーブルを検出する。そして、図80のステップS684でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR1の計測結果を検出し、ステップS685で左図柄テーブルからランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を選択して左上列の図柄要素または左下列の図柄要素に設定する。例えば「SR1=200」であるときには図柄要素「7」が選択され、左上列の図柄要素または左下列の図柄要素が「7」に設定される。
CPU71は図80のステップS685で左上列の図柄要素または左下列の図柄要素を設定すると、ステップS686でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR2の計測結果を検出する。そして、ステップS687で中図柄テーブルからランダムカウンタSR2の検出結果に応じた図柄要素を選択し、中上列の図柄要素または中下列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。例えば「SR2=100」であるときには図柄要素「5」が選択され、中上列の図柄要素または中下列の図柄要素が「5」に設定される。
CPU71は図80のステップS687で中上列の図柄要素または中下列の図柄要素を設定すると、ステップS688でカウンタ格納部154からランダムカウンタSR3の計測結果を検出する。そして、ステップS689で右図柄テーブルからランダムカウンタSR3の検出結果に応じた図柄要素を選択し、右上列の図柄要素または右下列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。例えば「SR3=50」であるときには図柄要素「6」が選択され、右上列の図柄要素または右下列の図柄要素が「6」に設定される。
CPU71は図80のステップS689で右上列の図柄要素または右下列の図柄要素を設定すると、ステップS690へ移行する。ここでステップS685の左上列の図柄要素の設定結果をステップS689の右上列の図柄要素の設定結果と比較またはステップS685の左下列の図柄要素の設定結果をステップS689の右下列の図柄要素の設定結果と比較し、両者が相違していることを判断したときには図75のステップ617へ移行する。例えばステップS685の図柄要素の設定結果が「8」でステップS689の図柄要素の設定結果が「7」でステップS687の図柄要素の設定結果が「1」であるときには確定図柄格納部155に完全外れの組合せ「817」が記録される。
CPU71は図80のステップS690でステップS685の左上列の図柄要素の設定結果およびステップS689の右上列の図柄要素の設定結果が相互に同一またはステップS685の左下列の図柄要素の設定結果およびステップS689の右下列の図柄要素の設定結果が相互に同一であることを判断すると、ステップS701で右上列の図柄要素または右下列の図柄要素をステップS689で設定した図柄要素の次の図柄要素に変更する。例えば左上列の図柄要素の設定結果が「8」で右上列の図柄要素の設定結果が「8」で中上列の図柄要素の設定結果が「1」であるときには右上列の図柄要素が「8」の次の「1」に変更され、確定図柄格納部155に完全外れの組合せ「811」が記録される。
CPU71は図75のステップS609またはステップS612またはステップS615またはステップS617で確定図柄格納部155を設定すると、図76のステップS618でプロセスデータ番号の選択結果を装飾図柄遊技1用のプロセスデータ番号P00とP01とP02とP03とP04のそれぞれと比較する。ここでプロセスデータ番号の選択結果が装飾図柄遊技1用のプロセスデータ番号P00〜P04のいずれかと同一であることを判断したときにはステップS619へ移行し、ROM72から図27のビデオデータテーブル1を検出する。そして、ビデオデータテーブル1からプロセスデータ番号の選択結果に応じた1個のビデオデータ番号を選択し、ステップS627で表示制御回路80に1個のビデオデータ番号の選択結果を送信する。例えばプロセスデータ番号P01が選択されているときにはビデオデータテーブル1からビデオデータ番号V01が選択され、表示制御回路80にビデオデータ番号V01が送信される。
CPU71は図76のステップS618でプロセスデータ番号の選択結果が装飾図柄遊技1用のプロセスデータ番号P00〜P04のいずれとも相違していることを判断すると、ステップS620でプロセスデータ番号の選択結果を確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ番号PB0とPB1とPB2とPB3とPB4のそれぞれと比較する。ここでプロセスデータ番号の選択結果が確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ番号PB0〜PB4のいずれかと同一であることを判断したときにはステップS621へ移行し、ROM72から図29のビデオデータテーブル3を検出する。そして、ビデオデータテーブル3からプロセスデータ番号の選択結果に応じた2個のビデオデータ番号を選択し、ステップS627で表示制御回路80に2個のビデオデータ番号の選択結果のそれぞれを送信する。例えばプロセスデータ番号PB0が選択されているときにはビデオデータテーブル1からビデオデータ番号VB0−1およびビデオデータ番号VB0−2が選択され、表示制御回路80にビデオデータ番号VB0−1およびビデオデータ番号VB0−2の双方が送信される。
CPU71はプロセスデータ番号の選択結果が非確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ番号PA0〜PA4のいずれかである場合には図76のステップS620からステップS622へ移行し、コマンド格納部151に連続消費中コマンドの受信結果が記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部151に連続消費中コマンドの受信結果が記録されていないことを判断したときにはステップS623へ移行し、非確変時の装飾図柄遊技2用の1個のビデオデータ番号を選択する。そして、ステップS627へ移行し、表示制御回路80に1個のビデオデータ番号の選択結果を送信する。このビデオデータ番号の選択処理はプロセスデータ番号の選択結果に応じて行われるものであり、図81の(a)に示すように、プロセスデータ番号PA0が選択されている場合にはビデオデータ番号VA0−0が選択され、プロセスデータ番号PA1が選択されている場合にはビデオデータ番号VA1−1が選択され、プロセスデータ番号PA2が選択されている場合にはビデオデータ番号VA2−1が選択され、プロセスデータ番号PA3が選択されている場合にはビデオデータ番号VA3−1が選択され、プロセスデータ番号PA4が選択されている場合にはビデオデータ番号VA4−1が選択される。
CPU71は図76のステップS622でコマンド格納部151に連続消費中コマンドの受信結果が記録されていることを判断すると、ステップS624でビデオデータ番号格納部156の記録結果に応じて非確変時の装飾図柄遊技2用の1個のビデオデータ番号を選択し、ステップS625でビデオデータ番号の選択結果をビデオデータ番号格納部156に記録する。そして、ステップS626でコマンド格納部151から連続消費中コマンドをクリアし、ステップS627で表示制御回路80に1個のビデオデータ番号の選択結果を送信する。以下、CPU71がステップS624で実行するビデオデータ番号の選択処理について説明する。
CPU71はビデオデータ番号格納部156にビデオデータ番号が記録されていないことを判断すると、ROM72から図81の(b)のビデオデータ番号選択テーブル1を検出する。このビデオデータ番号選択テーブル1はROM72に予め記録されたものであり、CPU71はビデオデータ番号選択テーブル1を検出したときにはビデオデータ番号選択テーブル1からプロセスデータ番号の選択結果に応じたビデオデータ番号を選択する。このビデオデータ番号格納部156は特別図柄遊技2の設定回数の連続実行処理が完了または途中終了することに基づいてクリアされるものであり、ビデオデータ番号選択テーブル1は特別図柄遊技2の設定回数の連続実行処理のうちビデオデータ番号格納部156にビデオデータ番号が記録されていない1回目に使用され、1回目の連続実行処理ではビデオデータ番号選択テーブル1からビデオデータ番号VA0−1とVA1−1とVA2−1とVA3−1とVA4−1のうちプロセスデータ番号の選択結果に応じたものが選択されてビデオデータ番号格納部156に記録される。
特別図柄遊技2の設定回数の連続実行処理中に外れリーチまたは確変大当りまたは通常大当りが判定されたときにはメイン制御回路50が特別図柄遊技2の設定回数の連続実行処理を途中終了し、演出制御回路70に連続消費停止コマンドを送信することに基づいてビデオデータ番号格納部156をクリアさせる。ビデオデータ番号VA0−1とVA1−1とVA2−1とVA3−1とVA4−1のうち完全外れ用のビデオデータ番号VA0−1を除く残りのそれぞれはメイン制御回路50が外れリーチを判定した場合または確変大当りを判定した場合または通常大当りを判定した場合に選択されるものであり、特別図柄遊技2の設定回数の連続実行処理の1回目が行われた後にビデオデータ番号格納部156からクリアされる。即ち、特別図柄遊技2の設定回数の連続実行処理の2回目が行われる場合にはビデオデータ番号格納部156に完全外れ用のビデオデータ番号VA0−1のみが残されている。
CPU71はビデオデータ番号格納部156にビデオデータ番号VA0−1が記録されていることを判断すると、ROM72から図81の(c)のビデオデータ番号選択テーブル2を検出する。このビデオデータ番号選択テーブル2はROM72に予め記録されたものであり、CPU71はビデオデータ番号選択テーブル2を検出したときにはビデオデータ番号選択テーブル2からプロセスデータ番号の選択結果に応じたビデオデータ番号を選択する。このビデオデータ番号選択テーブル2は特別図柄遊技2の設定回数の連続実行処理のうち2回目が行われる場合に使用されるものであり、2回目の連続実行処理ではビデオデータ番号選択テーブル2からビデオデータ番号VA0−2とVA1−2とVA2−2とVA3−2とVA4−2のうちプロセスデータ番号の選択結果に応じたものが選択されてビデオデータ番号格納部156に記録される。これらビデオデータ番号VA0−2とVA1−2とVA2−2とVA3−2とVA4−2のうち完全外れ用のビデオデータ番号VA0−2を除く残りのそれぞれはメイン制御回路50が外れリーチを判定した場合または確変大当りを判定した場合または通常大当りを判定した場合に選択されるものであり、特別図柄遊技2の設定回数の連続実行処理の2回目が行われた後にビデオデータ番号格納部156からクリアされる。即ち、特別図柄遊技2の設定回数の連続実行処理の3回目が行われる場合にはビデオデータ番号格納部156に完全外れ用のビデオデータ番号VA0−2のみが残されている。
CPU71はビデオデータ番号格納部156にビデオデータ番号VA0−2が記録されていることを判断すると、ROM72から図81の(d)のビデオデータ番号選択テーブル3を検出する。このビデオデータ番号選択テーブル3はROM72に予め記録されたものであり、CPU71はビデオデータ番号選択テーブル3を検出したときにはビデオデータ番号選択テーブル3からプロセスデータ番号の選択結果に応じたビデオデータ番号を選択する。このビデオデータ番号選択テーブル3は特別図柄遊技2の設定回数の連続実行処理のうち3回目が行われる場合に使用されるものであり、3回目の連続実行処理ではビデオデータ番号選択テーブル3からビデオデータ番号VA0−3とVA1−3とVA2−3とVA3−3とVA4−3のうちプロセスデータ番号の選択結果に応じたものが選択されてビデオデータ番号格納部156に記録される。これらビデオデータ番号VA0−3とVA1−3とVA2−3とVA3−3とVA4−3のうち完全外れ用のビデオデータ番号VA0−3を除く残りのそれぞれはメイン制御回路50が外れリーチを判定した場合または確変大当りを判定した場合または通常大当りを判定した場合に選択されるものであり、特別図柄遊技2の設定回数の連続実行処理の3回目が行われた後にビデオデータ番号格納部156から消去される。即ち、特別図柄遊技2の設定回数の連続実行処理の4回目が行われる場合にはビデオデータ番号格納部156に完全外れ用のビデオデータ番号VA0−3のみが残される。
CPU71はビデオデータ番号格納部156にビデオデータ番号VA0−3が記録されていることを判断すると、ROM72から図81の(d)のビデオデータ番号選択テーブル3を検出し、ビデオデータ番号選択テーブル3からプロセスデータ番号の選択結果に応じたビデオデータ番号を選択する。このビデオデータ番号選択テーブル3は特別図柄遊技2の設定回数の連続実行処理のうち4回目が行われる場合にも使用されるものであり、4回目の連続実行処理ではビデオデータ番号選択テーブル3からビデオデータ番号VA0−3とVA1−3とVA2−3とVA3−3とVA4−3のうちプロセスデータ番号の選択結果に応じたものが選択されてビデオデータ番号格納部156に記録される。図82は特別図柄遊技2の連続実行処理中のビデオデータ番号の選択パターンを示している。
CPU71は図76のステップS627で表示制御回路80にビデオデータ番号の選択結果を送信すると、ステップS628で表示制御回路80に表示モードコマンドを送信する。この表示モードコマンドはビデオデータの再生映像を表示する領域を指定するものであり、CPU71はプロセスデータ番号P00〜P04のそれぞれの選択時には表示モードコマンド1を送信し、プロセスデータ番号PA0〜PA4のそれぞれの選択時には表示モードコマンド2を送信し、プロセスデータ番号PB0〜PB4のそれぞれの選択時には表示モードコマンド3を送信する。
表示モードコマンド1はビデオデータの再生映像を装飾図柄表示器43の上変動表示領域44内に表示することを指定するものであり、表示制御回路80は表示モードコマンド1を受信することに基づいてビデオデータの再生領域を上変動表示領域44の1つに設定する。表示モードコマンド2はビデオデータの再生映像を装飾図柄表示器43のアニメ表示領域45内に表示することを指定するものであり、表示制御回路80は表示モードコマンド2を受信することに基づいてビデオデータの再生領域をアニメ表示領域45の1つに設定する。表示モードコマンド3はビデオデータの再生映像を装飾図柄表示器43のアニメ表示領域45内および下変動表示領域46内に表示することを指定するものであり、表示制御回路80は表示モードコマンド3を受信することに基づいてビデオデータの再生領域をアニメ表示領域45および下変動表示領域46の2つに設定する。
CPU71は図76のステップS628で表示制御回路80に表示モードコマンドを送信すると、ステップS629で表示制御回路80に再生開始コマンドを送信する。この表示制御回路80はビデオデータ番号の選択結果を受信したときにはVROMからビデオデータ番号の受信結果に応じたビデオデータを選択し、ビデオデータの選択結果をRAMに展開する。そして、再生開始コマンドを受信することに基づいてVRAMに展開しているビデオデータの選択結果を再生開始する。このビデオデータの再生映像は表示モードコマンドに応じて設定したビデオデータの再生領域内に表示されるものであり、装飾図柄遊技1用のビデオデータ#V00〜#V04のそれぞれの再生映像は装飾図柄遊技1では上変動表示領域44内に表示され、確変時の装飾図柄遊技2では下変動表示領域46内に表示され、装飾図柄遊技2用のビデオデータ#VA0−0〜#VA4−3のそれぞれの再生映像は確変時および非確変時のそれぞれでアニメ表示領域45内に表示される。
図83〜図97のそれぞれは非確変時の装飾図柄遊技2で特別図柄遊技2の設定回数の連続実行処理中に選択されるビデオデータに応じた再生映像を示すものであり、図83〜図97のそれぞれの映像はアニメ表示領域45内に表示される。ビデオデータ#VA0−1とビデオデータ#VA1−1とビデオデータ#VA2−1とビデオデータ#VA3−1とビデオデータ#VA4−1のそれぞれは1回目の連続実行処理で選択対象となるものであり、1回目の連続実行処理で完全外れ用のビデオデータ番号VA0−1に基づいてビデオデータ#VA0−1が再生されたときには、図83に示すように、ゴルファーの絵柄Gが叩いたティーショットがフェアウエイに落下する映像が表示され、ゴルフゲームの続きが存在することが遊技者に報知される。このビデオデータ#VA0−1が再生されたときには、図82に示すように、2回目の連続実行処理で完全外れ用のビデオデータ#VA0−2と外れリーチ用のビデオデータ#VA1−2と外れリーチ用のビデオデータ#VA2−2と大当り用のビデオデータ#VA3−2と大当り用のビデオデータ#VA4−2のいずれかが再生される。
1回目の連続実行処理で外れリーチ用のビデオデータ番号VA1−1に基づいてビデオデータ#VA1−1が再生されたときには、図86に示すように、ゴルファーの絵柄Gが叩いたティーショットがOBになる映像が表示され、ゴルフゲームの続きが存在しないことが遊技者に報知される。1回目の連続実行処理で外れリーチ用のビデオデータ番号VA2−1に基づいてビデオデータ#VA2−1が再生されたときには、図89に示すように、ゴルファーの絵柄Gが叩いたティーショットがフェアウエイに落下する映像およびゴルファーの絵柄Gが叩いたフェアウエイショットがOBになる映像が順に表示され、ゴルフゲームの続きが存在しないことが遊技者に報知される。1回目の連続実行処理で大当り用のビデオデータ番号VA3−1に基づいてビデオデータ#VA3−1が再生されたときには、図92に示すように、ゴルファーの絵柄Gが叩いたティーショットがカップインする映像が表示され、ゴルフゲームの続きが存在しないことが遊技者に報知される。1回目の連続実行処理で大当り用のビデオデータ番号VA4−1に基づいてビデオデータ#VA4−1が再生されたときには、図95に示すように、ゴルファーの絵柄Gが叩いたティーショットがフェアウエイに落下する映像およびゴルファーの絵柄Gが叩いたフェアウエイショットがカップインする映像が順に表示され、ゴルフゲームの続きが存在しないことが遊技者に報知される。これらビデオデータ#VA1−1とビデオデータ#VA2−1とビデオデータ#VA3−1とビデオデータ#VA4−1のそれぞれが再生されたときには、図82に示すように、特別図柄遊技2の連続実行処理が途中終了する。
ビデオデータ#VA0−2とビデオデータ#VA1−2とビデオデータ#VA2−2とビデオデータ#VA3−2とビデオデータ#VA4−2のそれぞれは2回目の連続実行処理で選択対象となるものであり、1回目の連続実行処理で完全外れ用のビデオデータ#VA0−1が再生されたときの続きであるゴルファーの絵柄Gがフェアウエイに落下したボールを叩くフェアウエイショットの映像から始まる。例えば2回目の連続実行処理で完全外れ用のビデオデータ番号VA0−2に基づいてビデオデータ#VA0−2が再生されたときには、図84に示すように、ゴルファーの絵柄Gが叩いたフェアウエイショットがグリーンに落下する映像が表示され、ゴルフゲームの続きが存在することが遊技者に報知される。このビデオデータ#VA0−2が再生されたときには、図82に示すように、3回目の連続実行処理で完全外れ用のビデオデータ#VA0−3と外れリーチ用のビデオデータ#VA1−3と外れリーチ用のビデオデータ#VA2−3と大当り用のビデオデータ#VA3−3と大当り用のビデオデータ#VA4−3のいずれかが再生される。
2回目の連続実行処理で外れリーチ用のビデオデータ番号VA1−2に基づいてビデオデータ#VA1−2が再生されたときには、図87に示すように、ゴルファーの絵柄Gが叩いたフェアウエイショットがOBになる映像が表示され、ゴルフゲームの続きが存在しないことが遊技者に報知される。2回目の連続実行処理で外れリーチ用のビデオデータ番号VA2−2に基づいてビデオデータ#VA2−2が再生されたときには、図90に示すように、ゴルファーの絵柄Gが叩いたフェアウエイショットがフェアウエイに再び落下する映像およびゴルファーの絵柄Gが叩いたフェアウエイショットがOBになる映像が順に表示され、ゴルフゲームの続きが存在しないことが遊技者に報知される。2回目の連続実行処理で大当り用のビデオデータ番号VA3−2に基づいてビデオデータ#VA3−2が再生されたときには、図93に示すように、ゴルファーの絵柄Gが叩いたフェアウエイショットがカップインする映像が表示され、ゴルフゲームの続きが存在しないことが遊技者に報知される。2回目の連続実行処理で大当り用のビデオデータ番号VA4−2に基づいてビデオデータ#VA4−2が再生されたときには、図96に示すように、ゴルファーの絵柄Gが叩いたフェアウエイショットがフェアウエイに再び落下する映像およびゴルファーの絵柄Gが再び叩いたフェアウエイショットがカップインする映像が順に表示され、ゴルフゲームの続きが存在しないことが遊技者に報知される。これらビデオデータ#VA1−2とビデオデータ#VA2−2とビデオデータ#VA3−2とビデオデータ#VA4−2のそれぞれが再生されたときには、図82に示すように、特別図柄遊技2の連続実行処理が途中終了する。
ビデオデータ#VA0−3とビデオデータ#VA1−3とビデオデータ#VA2−3とビデオデータ#VA3−3とビデオデータ#VA4−3のそれぞれは3回目の連続実行処理で選択対象となるものであり、2回目の連続実行処理で完全外れ用のビデオデータ#VA0−2が再生されたときの続きであるゴルファーの絵柄Gがグリーンに落下したボールを叩くパットの映像から始まる。例えば3回目の連続実行処理で完全外れ用のビデオデータ番号VA0−3に基づいてビデオデータ#VA0−3が再生されたときには、図85に示すように、ゴルファーの絵柄Gが叩いたパットがカップを外れる映像が表示される。このビデオデータ#VA0−3が4回の特別図柄遊技2を連続的に実行することが設定されている場合に再生されたときには、図82に示すように、4回目の連続実行処理で3回目の連続実行処理と同一の完全外れ用のビデオデータ#VA0−3と外れリーチ用のビデオデータ#VA1−3と外れリーチ用のビデオデータ#VA2−3と大当り用のビデオデータ#VA3−3と大当り用のビデオデータ#VA4−3のいずれかが再生される。
3回目の連続実行処理で外れリーチ用のビデオデータ番号VA1−3に基づいてビデオデータ#VA1−3が再生されたときには、図88に示すように、ゴルファーの絵柄Gが叩いたパットがカップを外れる映像が表示される。3回目の連続実行処理で外れリーチ用のビデオデータ番号VA2−3に基づいてビデオデータ#VA2−3が再生されたときには、図91に示すように、ゴルファーの絵柄Gが叩いたパットがカップを外れる映像およびゴルファーの絵柄Gが再び叩いたパットがカップを再び外れる映像が順に表示される。3回目の連続実行処理で大当り用のビデオデータ番号VA3−3に基づいてビデオデータ#VA3−3が再生されたときには、図94に示すように、ゴルファーの絵柄Gが叩いたパットがカップインする映像が表示される。3回目の連続実行処理で大当り用のビデオデータ番号VA4−3に基づいてビデオデータ#VA4−3が再生されたときには、図97に示すように、ゴルファーの絵柄Gが叩いたパットがカップを外れる映像およびゴルファーの絵柄Gが再び叩いたパットがカップインする映像が順に表示される。これらビデオデータ#VA1−3とビデオデータ#VA2−3とビデオデータ#VA3−3とビデオデータ#VA4−3のそれぞれが4回の特別図柄遊技2を連続的に実行することが設定されている場合に再生されたときには、図82に示すように、特別図柄遊技2の連続実行処理が途中終了する。
CPU71は図76のステップS629で表示制御回路80に再生開始コマンドを送信すると、ステップS630でプロセスデータ番号の選択結果を装飾図柄遊技1用のプロセスデータ番号P00とP01とP02とP03とP04のそれぞれと比較する。ここでプロセスデータ番号の選択結果が装飾図柄遊技1用のプロセスデータ番号P00〜P04のいずれかと同一であることを判断したときにはステップS631で表示制御回路80に保留消去コマンド1を送信し、プロセスデータ番号の選択結果が装飾図柄遊技1用のプロセスデータ番号P00〜P04のいずれとも相違していることを判断したときにはステップS632で表示制御回路80に保留消去コマンド2を送信する。この表示制御回路80は保留消去コマンド1を受信したときには上変動表示領域44内の保留表示領域47から1個の保留絵柄49を消去し、保留消去コマンド2を受信したときにはアニメ表示領域45内の保留表示領域48から1個の保留絵柄49を消去する。
[13−4−2]装飾図柄遊技中処理
図74のステップS596の装飾図柄遊技中処理はタイマ格納部153の変動タイマST1に単位時間を加算することに基づいて装飾図柄遊技1の経過時間または装飾図柄遊技2の経過時間を計測し、タイマ格納部153の変動タイマST1の加算結果がプロセスデータの設定結果に応じた複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致しているときにはプロセスデータの設定結果から変動タイマST1の加算結果に応じた表示制御データと音声制御データと電飾制御データのそれぞれを検出し、表示制御回路80に表示制御データの検出結果を送信し、音声制御回路90に音声制御データの検出結果を送信し、電飾制御回路100に電飾制御データの検出結果を送信するものであり、装飾図柄遊技1および装飾図柄遊技2のそれぞれは表示制御回路80が装飾図柄表示器43の表示内容を表示制御データの受信結果に基づいて制御し、音声制御回路90が両スピーカ14のそれぞれを音声制御データの受信結果に基づいて制御し、電飾制御回路100が複数の電飾LED17のそれぞれを電飾制御データの受信結果に基づいて制御することで行われる。
図98は装飾図柄遊技1用のプロセスデータ#00が設定されたときのCPU71の処理内容を示すものであり、CPU71はステップS711でタイマ格納部153の変動タイマST1に単位時間を加算することに基づいて装飾図柄遊技1の経過時間を計測する。そして、ステップS712へ移行し、プロセスデータ#00から変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS713へ移行し、表示制御回路80に変動開始コマンドを送信する。すると、表示制御回路80はVROMから変動開始コマンドに応じた映像データを検出し、図99の(a)に示すように、上変動表示領域44内に左上変動領域Luと中上変動領域Cuと右上変動領域Ruのそれぞれを表示し、左上変動領域Lu内に左上列の図柄要素を変動状態で表示開始し、中上変動領域Cu内に中上列の図柄要素を変動状態で表示開始し、右上変動領域Ru内に右上列の図柄要素を変動状態で表示開始する。この場合には上変動表示領域44内にビデオデータ#00の再生映像が表示されており、左上変動領域Luと中上変動領域Cuと右上変動領域Ruと左上列の図柄要素と中上列の図柄要素と右上列の図柄要素のそれぞれはビデオデータ#00の再生映像の前方に重ねて表示される。
CPU71は図98のステップS714へ移行すると、プロセスデータ#00から左上列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、左上列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が左上列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS715へ移行し、確定図柄格納部155から左上列の図柄要素の設定結果を検出する。この左上列の図柄要素とは3桁目の図柄要素を称するものであり、CPU71は確定図柄格納部155から左上列の図柄要素の設定結果を検出したときには左上列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS716で表示制御回路80に左上列の変動停止コマンドを送信する。すると、表示制御回路80は左上列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、図99の(b)に示すように、上変動表示領域44の左上変動領域Lu内に左上列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。
CPU71は図98のステップS717へ移行すると、プロセスデータ#00から右上列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、右上列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が右上列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS718へ移行し、確定図柄格納部155から右上列の図柄要素の設定結果を検出する。この右上列の図柄要素とは1桁目の図柄要素を称するものであり、CPU71は確定図柄格納部155から右上列の図柄要素の設定結果を検出したときには右上列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS719で表示制御回路80に右上列の変動停止コマンドを送信する。すると、表示制御回路80は右上列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、図99の(c)に示すように、上変動表示領域44の右上変動領域Ru内に右上列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。
CPU71は図98のステップS720へ移行すると、プロセスデータ#00から中上列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、中上列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が中上列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS721へ移行し、確定図柄格納部155から中上列の図柄要素の設定結果を検出する。この中上列の図柄要素とは2桁目の図柄要素を称するものであり、CPU71は確定図柄格納部155から中上列の図柄要素の設定結果を検出したときには中上列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS722で表示制御回路80に中上列の変動停止コマンドを送信する。すると、表示制御回路80は中上列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、図99の(d)に示すように、上変動表示領域44の中上変動領域Cu内に中上列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。このプロセスデータ#00の設定時には上装飾図柄が完全外れの組合せに設定されており、中上列の図柄要素が変動停止したときには上装飾図柄が完全外れの組合せになる。
図100は装飾図柄遊技1用のプロセスデータ#01および#03のそれぞれが設定されたときのCPU71の処理内容を示すものである。プロセスデータ#01は外れリーチの判定時に設定されるものであり、プロセスデータ#03は確変大当りの判定時または通常大当りの判定時に設定されるものであり、図21に示すように、右上列の変動停止コマンドの直後のタイミングに中上列の低速変動コマンドが設定されている点でプロセスデータ#00に対して相違する。
CPU71はプロセスデータ#01および#03のそれぞれの設定時には図100のステップS713で表示制御回路80に変動開始コマンドを送信し、ステップS715で表示制御回路80に確定図柄格納部155の左上列の図柄要素の設定結果を送信し、ステップS716で表示制御回路80に左上列の変動停止コマンドを送信する。そして、ステップS718で表示制御回路80に確定図柄格納部155の右上列の図柄要素の設定結果を送信し、ステップS719で表示制御回路80に右上列の変動停止コマンドを送信する。これらプロセスデータ#01および#03のそれぞれの設定時には、図101の(c)に示すように、左上列の図柄要素および右上列の図柄要素のそれぞれが変動停止することに基づいて両者が相互に同一なリーチ状態になる。
CPU71は図100のステップS731へ移行すると、プロセスデータ#01または#03から中上列の低速変動コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、中上列の低速変動コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が中上列の低速変動コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS732へ移行し、表示制御回路80に中上列の低速変動コマンドを送信する。この中上列の低速変動コマンドはリーチ状態で送信されるものであり、表示制御回路80は中上列の低速変動コマンドを受信することに基づいて中上列の図柄要素の変動速度を変動開始コマンドに応じた変動速度に比べて遅め、上変動表示領域44の中上変動領域Cu内に中上列の図柄要素を低速変動状態で表示する。この変動速度とは図柄要素が次の図柄要素に切換えられるインターバル時間を称する。
CPU71は図100のステップS732で表示制御回路80に中上列の低速変動コマンドを送信すると、ステップS721で表示制御回路80に確定図柄格納部155の中上列の図柄要素の設定結果を送信し、ステップS722で中上列の変動停止コマンドを送信する。プロセスデータ#01は外れリーチ用のものであり、中上列の図柄要素が変動停止したときには、図101の(e)に示すように、上装飾図柄が外れリーチの組合せになる。プロセスデータ#03は大当り用のものであり、中上列の図柄要素が変動停止したときには、図101の(d)に示すように、上装飾図柄が確変大当りの組合せまたは通常大当りの組合せになる。
プロセスデータ#01およびプロセスデータ#03のそれぞれの設定時には上変動表示領域44内にリーチアクションの映像が表示される。このリーチアクションの映像はビデオデータの再生映像からなるものであり、中上列の低速変動コマンドが送信されてから中上列の変動停止コマンドが送信されるまでの期間に同期して表示される。図102はビデオデータ#V01およびビデオデータ#V03のそれぞれに応じたリーチアクションの映像を示すものである。ビデオデータ#V01はプロセスデータ#01の設定時に再生されるものであり、ビデオデータ#V03はプロセスデータ#03の設定時に再生されるものであり、ビデオデータ#V01およびビデオデータ#V03のそれぞれが再生されているときにはキャラクタ図柄Aが綱渡りをするリーチアクションの映像が表示される。この映像の結末はビデオデータ#V01ではキャラクタ図柄Aが綱渡りに失敗する結果に設定され、ビデオデータ#V03ではキャラクタ図柄Aが綱渡りに成功する結果に設定されており、遊技者は上装飾図柄が確変大当りの組合せおよび通常大当りの組合せのいずれかになることをキャラクタ図柄Aの挙動から楽しむことができる。
図103は装飾図柄遊技1用のプロセスデータ#02および#04のそれぞれが設定されたときのCPU71の処理内容を示すものである。プロセスデータ#02は外れリーチの判定時に設定されるものであり、プロセスデータ#04は確変大当りの判定時または通常大当りの判定時に設定されるものであり、図21に示すように、右上列の変動停止コマンドの直後のタイミングに全図消去コマンドおよび確定表示コマンドが順に設定されている点でプロセスデータ#00に対して相違する。
CPU71はプロセスデータ#02および#04のそれぞれの設定時には図103のステップS713で表示制御回路80に変動開始コマンドを送信し、ステップS715で表示制御回路80に確定図柄格納部155の左上列の図柄要素の設定結果を送信し、ステップS716で表示制御回路80に左上列の変動停止コマンドを送信する。そして、ステップS718で表示制御回路80に確定図柄格納部155の右上列の図柄要素の設定結果を送信し、ステップS719で表示制御回路80に右上列の変動停止コマンドを送信する。これらプロセスデータ#02および#04のそれぞれの設定時には、図104の(c)に示すように、左上列の図柄要素および右上列の図柄要素のそれぞれが変動停止することに基づいて両者が相互に同一なリーチ状態になる。
CPU71は図103のステップS741へ移行すると、プロセスデータ#02または#04から全図消去コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、全図消去コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が全図消去コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS742へ移行し、表示制御回路80に全図消去コマンドを送信する。この全図消去コマンドはリーチ状態で送信されるものであり、表示制御回路80は、図104の(d)に示すように、全図消去コマンドを受信することに基づいて左上変動領域Luと中上変動領域Cuと右上変動領域Ruのそれぞれを内部の図柄要素と共に消去する。
CPU71は図103のステップS743へ移行すると、プロセスデータ#02または#04から確定表示コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、確定表示コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が確定表示コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS744へ移行し、確定図柄格納部155から左上列の図柄要素の設定結果を検出して表示制御回路80に送信する。そして、ステップS745で確定図柄格納部155から中上列の図柄要素の設定結果を検出して表示制御回路80に送信し、ステップS746で確定図柄格納部155から右上列の図柄要素の設定結果を検出して表示制御回路80に送信し、ステップS747で表示制御回路80に確定表示コマンドを送信する。この表示制御回路80は確定表示コマンドを受信したときには上変動表示領域44内に左上変動領域Luと中上変動領域Cuと右上変動領域Ruのそれぞれを再び表示し、左上変動領域Lu内に左上列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示し、中上変動領域Cu内に中上列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示し、右上変動領域Ru内に右上列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。プロセスデータ#02は外れリーチ用のものであり、3列の図柄要素が静止状態で表示されたときには、図104の(f)に示すように、上装飾図柄が外れリーチの組合せになる。プロセスデータ#04は大当り用のものであり、3列の図柄要素が静止状態で表示されたときには、図104の(e)に示すように、上装飾図柄が確変大当りの組合せまたは通常大当りの組合せになる。
プロセスデータ#02およびプロセスデータ#04のそれぞれの設定時には上変動表示領域44内にリーチアクションの映像が表示される。このリーチアクションの映像はビデオデータの再生映像からなるものであり、全図消去コマンドが送信されてから確定表示コマンドが送信されるまでの期間に同期して表示される。図105はビデオデータ#V02およびビデオデータ#V04のそれぞれに応じたリーチアクションの映像を示すものである。ビデオデータ#V02はプロセスデータ#02の設定時に再生されるものであり、ビデオデータ#V04はプロセスデータ#04の設定時に再生されるものであり、ビデオデータ#V02およびビデオデータ#V04のそれぞれが再生されているときにはキャラクタ図柄Bが空中ブランコをするリーチアクションの映像が表示される。この映像の結末はビデオデータ#V02ではキャラクタ図柄Bが空中ブランコに失敗する結果に設定され、ビデオデータ#V04ではキャラクタ図柄Bが空中ブランコに成功する結果に設定されており、遊技者は上装飾図柄が確変大当りの組合せおよび通常大当りの組合せのいずれかになることをキャラクタ図柄Bの挙動から楽しむことができる。
図106は非確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ#A0と#A1と#A3のそれぞれが設定されたときのCPU71の処理内容を示すものであり、CPU71はステップS711でタイマ格納部153の変動タイマST1に単位時間を加算することに基づいて装飾図柄遊技1の経過時間を計測する。そして、ステップS751へ移行し、プロセスデータ#A0または#A1または#A3から吹出しコマンド1用のプロセスタイマ設定値を検出し、吹出しコマンド1用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が吹出しコマンド1用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS752へ移行し、表示制御回路80に吹出しコマンド1を送信する。すると、表示制御回路80はVROMから吹出しコマンド1に応じた映像データを検出し、アニメ表示領域45内に「打ちます。お静かに」の吹出しの映像を表示する。この場合にはアニメ表示領域45内にビデオデータ#VA0−0〜#VA0−3と#VA1−1〜#VA1−3と#VA3−1〜#VA3−3のいずれかの再生映像が表示されており、「打ちます。お静かに」の吹出しの映像はゴルファーの絵柄Gがボールを叩く映像が表示されるタイミングでビデオデータの再生映像の前方に重ねて表示される。
図107は非確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ#A2および#A4のそれぞれが設定されたときのCPU71の処理内容を示すものであり、CPU71はステップS752で表示制御回路80に吹出コマンド1を送信することに基づいてアニメ表示領域45内に「打ちます。お静かに」の吹出しの映像を表示することを指令する。この場合にはアニメ表示領域45内にビデオデータ#VA2−1〜#VA2−3および#VA4−1〜#VA4−3のいずれかの再生映像が表示されており、「打ちます。お静かに」の吹出しの映像はゴルファーの絵柄Gが1回目にボールを叩く映像が表示されるタイミングでビデオデータの再生映像の前方に重ねて表示される。
CPU71はステップS753へ移行すると、プロセスデータ#A2または#A4から吹出しコマンド2用のプロセスタイマ設定値を検出し、吹出しコマンド2用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が吹出しコマンド2用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS754へ移行し、表示制御回路80に吹出しコマンド2を送信する。すると、表示制御回路80はVROMから吹出しコマンド2に応じた映像データを検出し、ゴルファーの絵柄Gが2回目にボールを叩く映像が表示されるタイミングでアニメ表示領域45内に「再びトライします。お静かに」の吹出しの映像を表示する。
図108は確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ#B0が設定されたときのCPU71の処理内容を示すものである。このプロセスデータ#B0の設定時には確変時の装飾図柄遊技2に専用のビデオデータ#VB0−1およびビデオデータ#VB0−2の2つが選択されており、アニメ表示領域45内にはビデオデータ#VB0−2の再生映像が表示され、下変動表示領域46内にはビデオデータ#VB0−1の再生映像が表示される。
CPU71は図108のステップS711でタイマ格納部153の変動タイマST1に単位時間を加算することに基づいて装飾図柄遊技2の経過時間を計測する。そして、ステップS761へ移行し、プロセスデータ#B0から変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。この変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値は「0」より大きく設定されたものであり、変動タイマST1はアニメ表示領域45内にプロセスデータ#B0用のビデオデータVB0−2の再生映像が表示開始されてから予め決められた時間だけ進行した時点で変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達する。
CPU71はステップS761で変動タイマST1の加算結果が変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断すると、ステップS762で表示制御回路80に変動開始コマンドを送信する。すると、表示制御回路80はVROMから変動開始コマンドに応じた映像データを検出し、図109の(b)に示すように、下変動表示領域46内に左下変動領域Ldと中下変動領域Cdと右下変動領域Rdのそれぞれを表示し、左下変動領域Ld内に左下列の図柄要素を変動状態で表示開始し、中下変動領域Cd内に中下列の図柄要素を変動状態で表示開始し、右下変動領域Rd内に右下列の図柄要素を変動状態で表示開始する。この場合にはアニメ表示領域45内にビデオデータ#VB0−2の再生映像が表示され、下変動表示領域46内にビデオデータ#VB0−1の再生映像が表示されており、左下変動領域Ldと中下変動領域Cdと右下変動領域Rdと左下列の図柄要素と中下列の図柄要素と右下列の図柄要素のそれぞれは下変動表示領域46内のビデオデータ#VB0−1の再生映像の前方に重ねて表示される。
CPU71は図108のステップS763へ移行すると、プロセスデータ#B0から全図変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、全図変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。この全図変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値はアニメ表示領域45内のビデオデータ#VB0−2の再生時間が終了するタイミングに合せて設定されたものであり、CPU71は変動タイマST1の加算結果が全図変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS764へ移行し、確定図柄格納部155から左下列の図柄要素の設定結果を検出して表示制御回路80に送信する。そして、ステップS765で確定図柄格納部155から中下列の図柄要素の設定結果を検出して表示制御回路80に送信し、ステップS766で確定図柄格納部155から右下列の図柄要素の設定結果を検出して表示制御回路80に送信し、ステップS767で表示制御回路80に全図変動停止コマンドを送信する。左下列の図柄要素とは3桁目の図柄要素を称するものであり、中下列の図柄要素とは2桁目の図柄要素を称するものであり、右下列の図柄要素とは1桁目の図柄要素を称するものであり、表示制御回路80は全図変動停止コマンドを受信したときには、図109の(c)に示すように、左下変動領域Ld内の左下列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、中下変動領域Cd内の中下列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、右下変動領域Rd内の右下列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止する。このプロセスデータ#B0の設定時には下装飾図柄が完全外れの組合せに設定されており、下変動表示領域46内にはアニメ表示領域45内の演出映像が終了するタイミングで下装飾図柄が完全外れの組合せで表示される。
図110は確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ#B1およびプロセスデータ#B3のそれぞれが設定されたときのCPU71の処理内容を示すものである。プロセスデータ#B1の設定時には装飾図柄遊技1用のビデオデータ#V01および非確変時の装飾図柄遊技2用のビデオデータ#VA1−1の2つが選択されており、アニメ表示領域45内には非確変時の装飾図柄遊技2用のビデオデータ#VA1−1の再生映像が表示され、下変動表示領域46内には装飾図柄遊技1用のビデオデータ#V01の再生映像が表示される。プロセスデータ#B3の設定時には装飾図柄遊技1用のビデオデータ#V03および非確変時の装飾図柄遊技2用のビデオデータ#VA3−1の2つが選択されており、アニメ表示領域45内には非確変時の装飾図柄遊技2用のビデオデータ#VA3−1の再生映像が表示され、下変動表示領域46内には装飾図柄遊技1用のビデオデータ#V03の再生映像が表示される。
CPU71は図110のステップS711でタイマ格納部153の変動タイマST1に単位時間を加算することに基づいて装飾図柄遊技2の経過時間を計測する。そして、ステップS771へ移行し、プロセスデータ#B1または#B3から吹出しコマンド1用のプロセスタイマ設定値を検出し、吹出しコマンド1用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が吹出しコマンド1用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS772へ移行し、表示制御回路80に吹出しコマンド1を送信する。すると、表示制御回路80はアニメ表示領域45内に「打ちます。お静かに」の吹出しの映像を表示する。この場合にはアニメ表示領域45内に非確変時の装飾図柄遊技2用のビデオデータ#VA1−1の再生映像または#VA3−1の再生映像が表示されており、「打ちます。お静かに」の吹出しの映像はゴルファーの絵柄Gがボールを叩く映像が表示されるタイミングでビデオデータの再生映像の前方に重ねて表示される。
CPU71は図110のステップS773へ移行すると、プロセスデータ#B1または#B3から変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。この変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値は「0」より大きく設定されたものであり、変動タイマST1はアニメ表示領域45内にビデオデータVA1−1の再生映像またはビデオデータVA3−1の再生映像が表示開始されてから予め決められた時間だけ進行した時点で変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達する。
CPU71はステップS773で変動タイマST1の加算結果が変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断すると、ステップS774で表示制御回路80に変動開始コマンドを送信する。すると、表示制御回路80は下変動表示領域46内に左下変動領域Ldと中下変動領域Cdと右下変動領域Rdのそれぞれを表示し、左下変動領域Ld内と中下変動領域Cd内と右下変動領域Rd内のそれぞれに図柄要素を変動状態で表示開始する。この下変動表示領域46内には装飾図柄遊技1用のビデオデータ#V01の再生映像または装飾図柄遊技1用のビデオデータ#V03の再生映像が表示されており、図111の(b)に示すように、3列の図柄要素のそれぞれは下変動表示領域46内のビデオデータの再生映像の前方に重ねて表示される。
CPU71は図110のステップS775へ移行すると、プロセスデータ#B1または#B3から左下列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、左下列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が左下列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS776へ移行し、確定図柄格納部155から左下列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、左下列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS777で表示制御回路80に左下列の変動停止コマンドを送信する。すると、表示制御回路80は左下列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、図111の(c)に示すように、下変動表示領域46の左下変動領域Ld内に左下列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。
CPU71は図110のステップS778へ移行すると、プロセスデータ#B1または#B3から右下列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、右下列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が右下列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS779へ移行し、確定図柄格納部155から右下列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、右下列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS780で表示制御回路80に右下列の変動停止コマンドを送信する。すると、表示制御回路80は右下列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、図111の(d)に示すように、下変動表示領域46の右下変動領域Rd内に右下列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。プロセスデータ#B1は外れリーチ用のものであり、プロセスデータ#B3は大当り用のものであり、右下変動領域Rd内に右下列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示されたときには左下列の図柄要素および右下列の図柄要素が相互に同一なリーチ状態になる。
CPU71は図110のステップS781へ移行すると、プロセスデータ#B1または#B3から中下列の低速変動コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、中下列の低速変動コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が中下列の低速変動コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS782へ移行し、表示制御回路80に中下列の低速変動コマンドを送信する。この中下列の低速変動コマンドはリーチ状態で送信されるものであり、表示制御回路80は中下列の低速変動コマンドを受信することに基づいて下変動表示領域46の中下変動領域Cd内に中下列の図柄要素を低速変動状態で表示する。
CPU71は図110のステップS783へ移行すると、プロセスデータ#B1または#B3から中下列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、中下列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。ここで変動タイマST1の加算結果が中下列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS784へ移行し、確定図柄格納部155から中下列の図柄要素の設定結果を検出する。そして、中下列の図柄要素の検出結果を表示制御回路80に送信し、ステップS785で表示制御回路80に中下列の変動停止コマンドを送信する。すると、表示制御回路80は中下列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、図111の(e)および(f)のそれぞれに示すように、下変動表示領域46の中下変動領域Cd内に中下列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。プロセスデータ#B1の設定時には下装飾図柄が外れリーチの組合せに設定されており、下変動表示領域46内には、図111の(f)に示すように、アニメ表示領域45内の演出映像および下変動表示領域46内のリーチアクションの映像のそれぞれが終了するタイミングで下装飾図柄が外れリーチの組合せで表示される。プロセスデータ#B3の設定時には下装飾図柄が確変大当りの組合せまたは通常大当りの組合せに設定されており、下変動表示領域46内には、図111の(e)に示すように、アニメ表示領域45内の演出映像および下変動表示領域46内のリーチアクションの映像のそれぞれが終了するタイミングで下装飾図柄が確変大当りの組合せまたは通常大当りの組合せで表示される。
図112は確変時の装飾図柄遊技2用のプロセスデータ#B2およびプロセスデータ#B4のそれぞれが設定されたときのCPU71の処理内容を示すものである。プロセスデータ#B2の設定時には装飾図柄遊技1用のビデオデータ#V02および非確変時の装飾図柄遊技2用のビデオデータ#VA2−1の2つが選択されており、アニメ表示領域45内には非確変時の装飾図柄遊技2用のビデオデータ#VA2−1の再生映像が表示され、下変動表示領域46内には装飾図柄遊技1用のビデオデータ#V02の再生映像が表示される。プロセスデータ#B4の設定時には装飾図柄遊技2用のビデオデータ#V04および非確変時の装飾図柄遊技2用のビデオデータ#VA4−1の2つが選択されており、アニメ表示領域45内には非確変時の装飾図柄遊技2用のビデオデータ#VA4−1の再生映像が表示され、下変動表示領域46内には装飾図柄遊技1用のビデオデータ#V04の再生映像が表示される。
CPU71は図112のステップS711でタイマ格納部153の変動タイマST1に単位時間を加算する。そして、ステップS771で変動タイマST1の加算結果が吹出しコマンド1用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断したときにはステップS772へ移行し、表示制御回路80に吹出しコマンド1を送信する。すると、表示制御回路80はアニメ表示領域45内に「打ちます。お静かに」の吹出しの映像を表示する。この場合にはアニメ表示領域45内に非確変時の装飾図柄遊技2用のビデオデータ#VA2−1の再生映像または#VA4−1の再生映像が表示されており、「打ちます。お静かに」の吹出しの映像はゴルファーの絵柄Gがボールを叩く映像が表示されるタイミングでビデオデータの再生映像の前方に重ねて表示される。
CPU71は図112のステップS773へ移行すると、変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果を変動タイマST1の加算結果と比較する。この変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値は「0」より大きく設定されたものであり、変動タイマST1はアニメ表示領域45内にビデオデータVA2−1の再生映像またはビデオデータVA4−1の再生映像が表示開始されてから予め決められた時間だけ進行した時点で変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達する。
CPU71はステップS773で変動タイマST1の加算結果が変動開始コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断すると、ステップS774で表示制御回路80に変動開始コマンドを送信する。すると、表示制御回路80は下変動表示領域46内に左下変動領域Ldと中下変動領域Cdと右下変動領域Rdのそれぞれを表示し、左下変動領域Ld内と中下変動領域Cd内と右下変動領域Rd内のそれぞれに図柄要素を変動状態で表示開始する。この下変動表示領域46内には装飾図柄遊技1用のビデオデータ#V02の再生映像または装飾図柄遊技1用のビデオデータ#V04の再生映像が表示されており、図113の(b)に示すように、3列の図柄要素のそれぞれは下変動表示領域46内のビデオデータの再生映像の前方に重ねて表示される。
CPU71は図112のステップS775で変動タイマST1の加算結果が左下列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断すると、ステップS776で確定図柄格納部155から左下列の図柄要素の設定結果を検出して表示制御回路80に送信し、ステップS777で表示制御回路80に左下列の変動停止コマンドを送信する。すると、表示制御回路80は左下列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、図113の(c)に示すように、下変動表示領域46の左下変動領域Ld内に左下列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。
CPU71は図112のステップS778で変動タイマST1の加算結果が右下列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断すると、ステップS779で確定図柄格納部155から右下列の図柄要素の設定結果を検出して表示制御回路80に送信し、ステップS780で表示制御回路80に右下列の変動停止コマンドを送信する。すると、表示制御回路80は右下列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、図113の(d)に示すように、下変動表示領域46の右下変動領域Rd内に右下列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。この状態では左下列の図柄要素および右下列の図柄要素が相互に同一なリーチ状態になる。
CPU71は図112のステップS791で変動タイマST1の加算結果が全図消去コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断すると、ステップS792で表示制御回路80に全図消去コマンドを送信する。この全図消去コマンドはリーチ状態で送信されるものであり、表示制御回路80は、図113の(e)に示すように、全図消去コマンドを受信することに基づいて左下変動領域Ldと中下変動領域Cdと右下変動領域Rdのそれぞれを内部の図柄要素と共に消去する。
CPU71は図112のステップS793で変動タイマST1の加算結果が吹出しコマンド2用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断すると、ステップS794で表示制御回路80に吹出しコマンド2を送信する。すると、表示制御回路80はゴルファーの絵柄Gが2回目にボールを叩く映像が表示されるタイミングでアニメ表示領域45内に「再びトライします。お静かに」の吹出しの映像を表示する。
CPU71は図112のステップS795で変動タイマST1の加算結果が確定表示コマンド用のプロセスタイマ設定値に到達したことを判断すると、ステップS796で確定図柄格納部155から左下列の図柄要素の設定結果を検出して表示制御回路80に送信し、ステップS797で確定図柄格納部155から中下列の図柄要素の設定結果を検出して表示制御回路80に送信する。そして、ステップS798で確定図柄格納部155から右下列の図柄要素の設定結果を検出して表示制御回路80に送信し、ステップS799で表示制御回路80に確定表示コマンドを送信する。この表示制御回路80は確定表示コマンドを受信したときには下変動表示領域46内に左下変動領域Ldと中下変動領域Cdと右下変動領域Rdのそれぞれを再び表示し、左下変動領域Ld内に左下列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示し、中下変動領域Cd内に中下列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示し、右下変動領域Rd内に右下列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。
プロセスデータ#B2の設定時には下装飾図柄が外れリーチの組合せに設定されており、下変動表示領域46内には、図113の(g)に示すように、アニメ表示領域45内の演出映像および下変動表示領域46内のリーチアクションの映像のそれぞれが終了するタイミングで下装飾図柄が外れリーチの組合せで表示される。プロセスデータ#B4の設定時には下装飾図柄が確変大当りの組合せまたは通常大当りの組合せに設定されており、下変動表示領域46内には、図113の(f)に示すように、アニメ表示領域45内の演出映像および下変動表示領域46内のリーチアクションの映像のそれぞれが終了するタイミングで下装飾図柄が確変大当りの組合せまたは通常大当りの組合せで表示される。
[13−4−3]装飾図柄遊技停止処理
図114はステップS600の装飾図柄遊技停止処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS801で表示制御回路80に再生停止コマンドを送信する。この表示制御回路80は上変動表示領域44内に装飾図柄遊技1用のビデオデータの再生映像を表示しているときには再生停止コマンドを受信することに基づいて装飾図柄遊技1用のビデオデータの再生処理を停止し、アニメ表示領域45内に装飾図柄遊技2用のビデオデータの再生映像を表示しているときには再生停止コマンドを受信することに基づいて装飾図柄遊技2用のビデオデータの再生処理を停止し、アニメ表示領域45内に装飾図柄遊技2用のビデオデータの再生映像を表示し且つ下変動表示領域46内に装飾図柄遊技1用のビデオデータの再生映像を表示しているときには装飾図柄遊技1用のビデオデータの再生処理および装飾図柄遊技2用のビデオデータの再生処理のそれぞれを停止する。これら装飾図柄遊技1用のビデオデータおよび装飾図柄遊技用のビデオデータのそれぞれの所要時間は、図27および図28のそれぞれに示すように、変動開始コマンドが送信されてから変動停止コマンドが送信されるまでの変動表示時間に比べて短く設定されており、変動開始コマンドに応じた変動表示時間の範囲内で終了する。
CPU71はステップS801で再生停止コマンドを送信すると、ステップS802でコマンド格納部151の変動停止コマンドをクリアし、ステップS803でコマンド格納部151の図柄情報コマンドをクリアし、ステップS804でコマンド格納部151の変動開始コマンドをクリアする。そして、ステップS805で確定図柄格納部155から3列の図柄要素のそれぞれの設定結果をクリアし、ステップS806でタイマ格納部153の変動タイマST1を「0」にリセットする。
[13−5]大当り遊技処理
図115はステップS515の大当り遊技処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS811でフラグ格納部152の大当りラウンドフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部152の大当りラウンドフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS812へ移行し、フラグ格納部152の大当りラウンドフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS813の大当りラウンド処理へ移行し、装飾図柄表示器43のアニメ表示領域45内に現在の大当りラウンド数に応じた映像を表示する。
CPU71はステップS811でフラグ格納部152の大当りラウンドフラグがオフ状態にリセットされていることを判断すると、ステップS814でフラグ格納部152のインターバルフラグの設定状態を判断する。ここでフラグ格納部152のインターバルフラグがオン状態にセットされていることを判断したときにはステップS815へ移行し、フラグ格納部152のインターバルフラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS816のインターバル処理へ移行し、現在の大当りラウンド数に応じた映像の再生処理を停止する。
[13−5−1]大当りラウンド処理
図116はステップS813の大当りラウンド処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS821でコマンド格納部151から大当りラウンドコマンドの受信結果を検出する。そして、ステップS822で大当りラウンドコマンドの検出結果からEXTデータを検出し、ステップS823で図30の大当り遊技用のビデオデータテーブルからEXTデータの検出結果に応じたビデオデータ番号を検出する。次に図116のステップS824で表示制御回路80に大当り遊技用のビデオデータ番号の検出結果を送信し、ステップS825で表示制御回路80に再生開始コマンドを送信する。
表示制御回路80は大当り遊技用のビデオデータ番号を受信すると、VROMから大当り遊技用のビデオデータ番号の受信結果に応じた大当り遊技用のビデオデータを検出する。そして、CPU71からの再生開始コマンドを受信したときには大当り遊技用のビデオデータの検出結果を再生し、装飾図柄表示器43のアニメ表示領域45内に大当りラウンドコマンドのEXTデータに応じた演出映像を表示する。これら各回の演出映像には大当りラウンド数の図柄が設定されており、遊技者は大当りラウンド数の図柄から現在の大当りラウンドが何回目であるかを認識することができる。
[13−5−2]インターバル処理
図117はステップS816のインターバル処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS831で表示制御回路80に再生停止コマンドを送信する。この表示制御回路80は再生停止コマンドを受信したときには大当り遊技用のビデオデータの再生処理を停止する。即ち、1回目の大当りラウンド〜15回目の大当りラウンドが終了したときには直前の大当り遊技用のビデオデータに応じた映像が静止画像で表示される。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
遊技球が確率変動モードの有効状態で下始動口26内に入球した場合には下変動表示領域46内に3列の図柄要素を表示したので、下変動表示領域46内に3列の図柄要素が表示されていることに基づいて確率変動モードが有効化されていることを容易に識別することができる。しかも、確率変動モードの無効状態と同一の3列の図柄要素の組合せに基づいて大当りであるか否かの判定結果を報知したので、確率変動モードの有効状態であっても無効状態と同様に大当りであるか否かを3列の図柄要素の組合せから正確且つ迅速に識別することができる。しかも、確率変動モードの無効状態で見慣れた演出映像が確率変動モードの有効状態でアニメ表示領域45内に表示されるので、3列の図柄要素の組合せに加えて演出映像の結果からも大当りであるか否かを正確且つ迅速に識別することができる。しかも、確率変動モードの有効状態で非確変用のビデオデータを利用してアニメ表示領域45内に演出映像を表示したので、確率変動モードの有効状態で専用に使用するための専用データの保有量が少なくなる。
連続消費中カウンタMN3が特別図柄遊技2および非確変時の装飾図柄遊技2のそれぞれの当初の保留回数「3」および「4」のいずれかから初期値「0」に減算または初期値「0」にリセットされるまでは装飾図柄遊技2の映像を連続的に表示した。このため、遊技球が下始動口26内に入賞することに基づいて保留カウンタ2の計測値が「3」または「4」に加算されたときにはゴルフゲームの物語調の演出映像が連続的に発生するので、装飾図柄遊技2が繰返される毎にゴルフゲームが段階的に進行する映像を的確に表示することができる。しかも、保留カウンタ2の計測値が「3」以上であるか否かを保留カウンタ1の計測値に優先して検出し、保留カウンタ2の計測値が「3」以上でない場合に保留カウンタ1の計測値を「1」と比較した。このため、遊技球が上始動口24内に連続的に入球している場合であっても保留カウンタ2の計測値が「3」以上である場合には装飾図柄遊技2のゴルフゲームの演出映像が連続的に表示されるので、装飾図柄遊技2が繰返される毎にゴルフゲームを段階的に進行させる連続演出機能を装飾図柄遊技1の映像に優先して発生させることができる。しかも、保留カウンタ1の計測値が「0」であって保留カウンタ2の計測値が「1」および「2」のいずれかである場合には特定のビデオデータ番号VA0−0とビデオデータ番号VA1−1とビデオデータ番号VA2−1とビデオデータ番号VA3−1とビデオデータ番号VA4−1のいずれかを選択し、ビデオデータ番号VA0−0〜VA4−1のいずかに基づいて装飾図柄遊技2のゴルフゲームの映像を単発的に表示した。このため、遊技者がビデオデータ番号VA0−0〜VA4−1のそれぞれに応じたゴルフゲームの映像の結末からゴルフゲームの映像の続きがないことを認識することができるので、ゴルフゲームの物語が段階的に進行する連続演出機能だけではなく単発で終了する非連続演出機能も存在することを遊技者に伝えることができる。
18は遊技盤、22は遊技領域、24は上始動口、26は下始動口、33は特別入賞口、43は装飾図柄表示器、50はメイン制御回路、70は演出制御回路、80は表示制御回路を示している。