JP5135005B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、腹冷え防止を図った使い捨ておむつに関するものである。
使い捨ておむつの使用者の多くは乳幼児又は高齢者である。これらの使用者は、体温調節機能が十分でなく、外気温の影響を受け易いため、腹冷えにより下痢等の体調不良起こし易い。そこで、このような身体の冷えを防止する使い捨ておむつとして、腹部を腹巻のように広範囲に覆うものが提案されている(特許文献1参照)。
また、高吸湿性微粒子が付着されてなる短繊維不織布及び/又は長繊維不織布を少なくとも一部あるいは全部に用いたおむつであり、吸湿及び/又は吸水時の最大温度上昇が3℃以上であることを特徴とする吸湿/吸水発熱性おむつも提案されている(特許文献2参照)。
特開2006−43015号公報 特開2003−102784号公報
しかしながら、単に腹部の被覆面積を拡大するだけでは加温効果が無い。また、吸湿/吸水発熱性を利用する場合、水分の供給が十分になされない場合はもちろん、十分に供給されたとしても発熱量が乏しい。よって、これら従来の技術では、特に外気温の低い状況下では腹冷え防止効果が不十分であった。
そこで、本発明の主たる課題は、腹冷え防止効果に優れた使い捨ておむつを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
身体側表面を形成する透液性トップシートと、その裏面側に位置する液不透過性シートと、これらシート間に配置され、幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部まで延在する吸収体とを備えた使い捨ておむつにおいて、
両側部にファスニングテープが設けられるとともに、このファスニングテープが止着されるターゲットテープが腹側外面に設けられ、且つ
前記ターゲットテープの熱抵抗率が2000×10-62・K/W以上の高断熱シートである、
ことを特徴とする使い捨ておむつ。
(作用効果)
本発明では、通常の止着式おむつでは必ず腹部に当接する部位に設けられるターゲットテープとして、熱抵抗率が2000×10-62・K/W以上の断熱性の高いシートを用いることにより、使用者の腹部が外気温の影響を受け難くなるようにしたものである。腹冷えを防止するために、おむつの外面から吸収体までの間に位置する構成部材のいずれかに高断熱シートを用いることもできるが、吸収体の全面を覆う所謂バックシート(例えば外装シートや液不透過性シートなど)を高断熱性のシートとすると、腹冷え防止の効果は得られるが、股間部の使用感(柔らかさや通気性等)が悪化するだけでなく、股間部の断熱性も向上してしまう。股間部の温度が上昇すると使用者は不快感を覚えるため、好ましくない。また、高断熱シートの使用面積も大きくなるため、資材コストが大きく増加する。腹部に位置する部分のみの断熱性を高めるために、おむつの腹側外面に高断熱シートを取り付ける、あるいは外面と吸収体との間に高断熱シートを挟むこともできるが、資材だけでなく製造工程も増加する。これに対して、本項記載のようにターゲットテープとして断熱性の高いシートを用いると、資材コストは若干増加するが、おむつの略全面に高断熱シートを用いたり、腹部に高断熱シートを別途挟んだりするよりはコスト増を抑えることができ、またターゲットテープの変更のみで済むため、製造工程の変更も不要であり、好ましい。
なお、本発明における熱抵抗率は、JIS A 1412−1( 熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法−第1部:保護熱板法(GHP法))により測定される値を意味する。
<請求項2記載の発明>
前記ターゲットテープと吸収体との間に、鉄が酸素及び水と反応して水酸化第二鉄になる酸化反応によって発熱する発熱体が配置されている、請求項1記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
本項記載のように、高断熱性のターゲットテープと吸収体との間に発熱体を配置すると、加温と保温の相乗効果により、効果的に使用者の腹冷えを防止することができる。本項記載の発明において採用される発熱原理は、鉄が酸素及び水と反応して水酸化第二鉄になる酸化反応を利用するものであり、表面温度が40度以上に上昇するものである。これは、使い捨てカイロとして汎用されている発熱原理であるが、本項記載の発明は、単にこれを利用しただけのものではない。すなわち、この酸化反応においては、水は酸化速度を速める役割を担っているため、発熱体を吸収体よりも身体側に配置すると、汗や尿との接触により必要以上に酸化速度が速くなり、加温の持続性が低下してしまう。また、発熱体が実質的に使用者に接するようになるため、低温火傷を引き起こす恐れがある。一方、発熱体を吸収体よりも外側に配置すると汗や尿とは接触し難くなるが、単にそのような配置を採用するだけでは外気温の影響により冷え易くなり、加温効果が乏しくなるとともに持続性も低下してしまう。そこで、本項記載の発明は、吸収体の外面側に発熱体を配置することにより吸収体を加温し、間接的に使用者の肌表面を40度前後の快適な温度に暖めることを可能にしたものである。さらに、この発熱体の外面側に位置するターゲットテープの熱抵抗率を100×10-62・K/W以上として断熱性を高め、外気温の影響を受け難くすることにより、優れた加温効果及び持続性を発揮させることができるものである。
<請求項3記載の発明>
前記ターゲットテープとこれに対向する前記腹側外面との間に、ターゲットテープの周縁に開口部を有するポケットが形成されている、請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
前述のように発熱体を用いる場合、発熱体は出し入れ不可能なように内蔵させても良いが、温まり過ぎる場合やおむつ廃棄時に発熱体を取り出したり、再び発熱体を戻したり、新しい発熱体を入れたりできると便利である。そこで、前述のようにターゲットテープ自体を高断熱にするとともに、本項記載のようにターゲットテープと腹側外面とを利用してポケットを形成することにより、ポケットに発熱体を収納可能にしたものである。このように構成すると、資材数や製造工程の増加が無いため好ましい。また、必要な発熱量や持続時間に応じて種類や大きさ、内容量が異なる発熱体を適宜選択して組み合わせることが可能である。
<請求項4記載の発明>
前記腹側外面と前記吸収体との間に、ウエスト端縁に開口を有するポケットが設けられている、請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
このように、より肌側に近い位置に発熱体の収容ポケットを設けることにより、前述したポケットによる利点とともに、外部に対する断熱性及び肌への熱伝達性の向上といった利点ももたらされる。
<請求項5記載の発明>
前記ターゲットテープのウエスト側端縁は、おむつのウエスト側端縁と同位置か、又はおむつのウエスト側端縁と吸収体のウエスト側端縁との間に位置しており、
腹側のウエスト側端縁から股間部を介して背側のウエスト側端縁に至る前後方向長さを製品長としたとき、前記ターゲットテープの股間側端縁は、おむつのウエスト側端縁から製品長の1/4〜1/3股間側に位置しており、
前記ターゲットテープの側縁は、左右各側において吸収体の側縁と同位置、又は吸収体の側縁とおむつ側縁との間に位置している、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
高断熱性のターゲットテープの寸法及び配置が本項記載の範囲にあると、広範囲にわたり高い断熱性が発揮されるとともにターゲットテープとしても十分な寸法であるため好ましい。
<請求項6記載の発明>
腹側における前記吸収体の幅方向両側に、幅方向外側に延出する腹側サイドフラップ部がそれぞれ設けられるとともに、この腹側サイドフラップ部の幅方向外側の脚周り縁は、上下方向に沿う直線状をなすウエスト側脚周り縁と、脚周りに沿う曲線状をなす股間側脚周り縁とからなり、
前記ターゲットテープの股間側端縁は、前記股間側脚周り縁の上端よりも股間側に位置しており、
前記ターゲットテープの股間側部分が、股間側に向かうにつれて幅が狭くなる形状を有している、
請求項5記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
高断熱性のターゲットテープはより広範囲に延在しているのが好ましい。しかし、ターゲットテープの股間側端縁を股間側脚周り縁の上端よりも股間側に位置させる場合には、ターゲットテープの硬さが脚周り縁に影響するため、ターゲットテープの股間側部分を、股間側に向かうにつれて幅が狭くなる形状にし、ターゲットテープの硬さが脚周り縁に影響し難くするのが好ましい。
<請求項7記載の発明>
前記吸収体よりも外面側における左右各側に脚周り弾性伸縮部材が前後方向に沿って伸張した状態で固定され、これら脚周り弾性伸縮部材によって、前後方向中間部にのみギャザー部が形成されており、
前記ターゲットテープの側縁が、左右各側において前記脚周り弾性伸縮部材と同位置、又は前記脚周り弾性伸縮部材とおむつ側縁との間に位置しており、
前記ターゲットテープの股間側端縁が前記ギャザー部の腹側のウエスト側端縁よりも股間側に位置しており、かつ
前記ターゲットテープは、前記ギャザー部により皺寄せされた硬化部を有しないように構成されている、請求項6記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
高断熱性のターゲットテープはより幅広く延在しているのが好ましいが、本項記載のように配置される脚周り弾性伸縮部材のギャザー部にターゲットテープを重ねて固定すると、その部分のターゲットテープに皺がより、硬くなる。よって、本項記載のように構成されているのが好ましい。
<請求項8記載の発明>
前記ターゲットテープ内、又は前記ターゲットテープと前記吸収体との間に温度表示部材が介在されており、この温度表示部材の温度表示が前記ターゲットテープの外面から視認可能なように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
このような温度表示部材を設けることにより、外部から発熱体の温度を確認することができ、過度の加温を防止することができるようになる。
以上のとおり、本発明によれば、腹冷え防止効果に優れた使い捨ておむつとなる、等の利点がもたらされる。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しつつ詳説する。なお、以下の説明において、「前後方向」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味し、「上下方向」とはおむつの装着状態、すなわちおむつの前身頃両側部と後身頃量側部を重ね合わせるようにおむつを股間部で2つに折った際に胴回り方向と直交する方向、換言すればウエスト部側と股間部側とを結ぶ方向を意味する。
図1〜図5は本発明に係る止着式使い捨ておむつの一例を示している。図3〜図5は、図1における3−3線断面、4−4線断面及び5−5線断面をそれぞれ示した図である。この止着式使い捨ておむつは、幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部までを覆うように延在する部分であって、且つ身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートとの間に吸収体56が介在する部分である本体部10と、この本体部10の前側及び後側にそれぞれ延出する部分であって、且つ吸収体56を有しない部分である腹側エンドフラップ部FE及び背側エンドフラップ部BEとを有するものである。
また、この止着式使い捨ておむつは、腹側Fのウエスト側部分の両側において、それぞれ股間部Cよりも幅方向外側まで延在する一対の腹側サイドフラップ部FF,FFと、背側Bのウエスト側部分の両側において、それぞれ股間部Cよりも幅方向外側まで延在する一対の背側サイドフラップ部BF,BFとを備えている。また、背側サイドフラップ部BF,BFには、係止部材としてのファスニングテープ130がそれぞれ設けられている。
より詳細には、本体部10ならびに背側および腹側の各サイドフラップ部BF,FFの外面全体が外装シート12により形成されている。特に、本体部10においては、外装シート12の内面側に液不透過性シート11がホットメルト接着剤等の接着剤により固定され、さらにこの液不透過性シート11の内面側に吸収要素50、中間シート40、およびトップシート30がこの順に積層されている。トップシート30および液不透過性シート11は図示例では長方形であり、吸収要素50よりも前後方向および幅方向において若干大きい寸法を有しており、トップシート30における吸収要素50の側縁より食み出る周縁部と、液不透過性シート11における吸収要素50の側縁より食み出る周縁部とがホットメルト接着剤などにより固着されている。また液不透過性シート11は透湿性のポリエチレンフィルム等からなり、トップシート30よりも若干幅広に形成されている。
さらに、この本体部10の両側には、装着者の肌側に突出(起立)する側部バリヤーカフス60,60が設けられており、この側部バリヤーカフス60,60を形成するバリヤーシート62,62が、背側および腹側の各サイドフラップ部BF,FFの内面を含め、本体部10の幅方向外側の全体にわたり延在されている。
以下、各部の素材および特徴部分について順に説明する
(外装シート)
外装シート12は吸収要素50を支持し、着用者に装着するための部分である。外装シート12は、両側部の前後方向中央部が括れた砂時計形状とされており、ここが着用者の脚を入れる部位となる。
外装シート12としては不織布が好適であるが、これに限定されない。不織布の種類は特に限定されず、素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でスパンボンド不織布やSMS不織布、SMMS不織布等の長繊維不織布が好適である。不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布12相互をホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。不織布を用いる場合、その繊維目付けは10〜50g/m2、特に15〜30g/m2のものが望ましい。
(液不透過性シート)
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで液不透過性シートが構成される。)などを例示することができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この不透液性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。さらに、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、防水フィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
(トップシート)
トップシート30は液透過性を有するものであれば足り、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを用いることができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
また、トップシート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、トップシート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
(中間シート)
トップシート30を透過した排泄物を吸収体へ移動させ、逆戻りを防ぐために、トップシート30と吸収要素50との間に中間シート(セカンドシートもいわれる)40を設けることができる。この中間シート40は、排泄物を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した排泄物の吸収体からの逆戻りを防止し、トップシート30表面を肌触りを良くするものである。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、トップシート30と同様の素材を用いることができる。中間シート40はトップシート30に接合するのが好ましく、その接合にヒートエンボスや超音波溶着を用いる場合は、中間シート40の素材はトップシート30と同程度の融点をもつものが好ましい。また、便中の固形分を透過させることを考慮するならば中間シート40に用いる繊維の繊度は5.0〜7.0dtexであるのが好ましいが、トップシート30における液残りが多くなる。これに対して、中間シート40に用いる繊維の繊度が1.0〜2.0dtexであると、トップシート30の液残りは発生し難いが、便の固形分が透過し難くなる。よって、中間シート40に用いる不織布の繊維は繊度が2.0〜5.0dtex程度とするのが好ましい。
図示の形態の中間シート40は、吸収要素50の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。中間シート40の長手方向長さは、おむつの全長と同一でもよいし、吸収要素50の長さと同一でもよいし、液を受け入れる領域を中心にした短い長さ範囲内であってもよい。
(側部バリヤーカフス)
トップシート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を阻止し、横漏れを防止するために、製品の両側に、使用面側に突出(起立)する側部バリヤーカフス60、60を設けるのは好ましい。
この側部バリヤーカフス60は、実質的に幅方向に連続するバリヤーシート62と、このバリヤーシート62に前後方向に沿って伸張状態で固定された細長状弾性伸縮部材63とにより構成されている。このバリヤーシート62としては撥水性不織布を用いることができ、また弾性伸縮部材63としては糸ゴム等を用いることができる。弾性伸縮部材は、図1及び図2に示すように各複数本設ける他、各1本設けることができる。
バリヤーシート62の内面は、トップシート30の側部上に幅方向の固着始端を有し、この固着始端から幅方向外側の部分は、液不透過性シート11の側部およびその幅方向外側に位置する外装シート12の側部にホットメルト接着剤などにより固着部分を形成している。この固着部分のうち吸収体56より幅方向外側において、バリヤーシート62とこれに対向するシート(図示例では液不透過性シート11)との間に、前後方向に沿って糸ゴム等の細長状弾性伸縮部材からなる脚周り弾性伸縮部材64が右左各側にそれぞれ設けられている。脚周り弾性伸縮部材64は、前記固着部分の前後方向中間部においてのみ伸張した状態で固定され、固着部分を前後方向に収縮させてギャザーを形成しており、前記固着部分の前後端部においては、弾性伸縮部材が存在しない、あるいは存在しても収縮した状態にあり、ギャザーを形成しないようになっている。このように構成されていることにより、おむつの前後端部が前後方向に収縮することがないため、胴回りのフィット性が低下しない。
脚周りにおいては、側部バリヤーカフス60の固着始端より幅方向内側は、製品前後方向両端部ではトップシート30上に固定されているものの、その間の部分は非固定の自由部分であり、この自由部分が糸ゴム63の収縮力により起立するようになる。おむつの、装着時には、おむつが舟形に体に装着されるので、そして糸ゴム63の収縮力が作用するので、糸ゴム63の収縮力により側部バリヤーカフス60が起立して脚周りに密着する。その結果、脚周りからのいわゆる横漏れが防止される。
図示形態と異なり、バリヤーシート62の幅方向内側の部分における前後方向両端部を、幅方向外側の部分から幅方向内側に延在する基端側部分とこの基端側部分の幅方向中央側の端縁から身体側に折り返され幅方向外側に延在する先端側部分とを有する二つ折り状態で固定し、その間の部分を非固定の自由部分とすることもできる。
(吸収要素)
吸収要素50は、尿や軟便などの液を吸収保持する部分である。吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の少なくとも裏面及び側面を包む包被シート58とを有している。包被シート58は省略することもできる。吸収要素50は、その裏面においてホットメルト接着剤等の接着剤を介して液不透過性シート11の内面に接着することができる。
(吸収体)
吸収体56は、繊維52,52の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。
(高吸収性ポリマー粒子)
吸収体56は、図2に示すように高吸収性ポリマー粒子54,54…を含むのが好ましく、特に、少なくとも液受け入れ領域において、繊維52,52…の集合体に対して高吸収性ポリマー粒子(SAP粒子)が実質的に厚み方向全体に分散されているものが望ましい。
吸収体56の上部、下部、及び中間部にSAP粒子が無い、あるいはあってもごく僅かである場合には、「厚み方向全体に分散されている」とは言えない。したがって、「厚み方向全体に分散されている」とは、繊維の集合体に対し、厚み方向全体に「均一に」分散されている形態のほか、上部、下部及び又は中間部に「偏在している」が、依然として上部、下部及び中間部の各部分に分散している形態も含まれる。また、一部のSAP粒子が繊維52,52…の集合体中に侵入しないでその表面に残存している形態や、一部のSAP粒子が繊維52,52…の集合体を通り抜けて包被シート58上にある形態も排除されるものではない。
高吸収性ポリマー粒子54とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子54の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子54の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子54としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子54の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子54としては、吸水速度が40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が40秒を超えると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
高吸収性ポリマー粒子54の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和するばかりでなく、高吸収性ポリマー粒子54の過剰によりジャリジャリした違和感を与えるようになる。
(包被シート)
包被シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。繊維目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
この包被シート58は、図2のように、連続繊維52,52…の集合体及び高吸収性ポリマー粒子54,54…の層全体を包む形態のほか、その層の裏面及び側面のみを包被するものでもよい。また図示しないが、吸収体56の上面及び側面のみをクレープ紙や不織布で覆い、下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態、吸収体56の上面をクレープ紙や不織布で覆い、側面及び下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態などでもよい(これらの各素材が包被シートの構成要素となる)。必要ならば、連続繊維52,52…の集合体及び高吸収性ポリマー粒子54,54…の層を、上下2層のシートで挟む形態や下面のみに配置する形態でもよいが、高吸収性ポリマー粒子の移動を防止でき難いので望ましい形態ではない。
(ファスニングテープ)
ファスニングテープ130は、不織布、プラスチックフィルム、ポリラミ不織布、紙やこれらの複合素材からなるファスニング基材130Cの基部がおむつに取り付けられており、おむつから突出する先端側部分に腹側に対する係止部として、メカニカルファスナーのフック材130Aが設けられている。フック材130Aはファスニング基材130Cに接着剤により剥離不能に接合されている。
本発明を適用するのが特に好ましい、乳幼児用おむつにおいては、ファスニングテープ130の取り付け部分の寸法のうち、おむつの幅方向の長さは10〜50mm、特に20〜40mmであるのが好ましく、前後方向長さ130Lは、20〜100mm、特に40〜80mmであるのが好ましい。また、ファスニングテープ130の先端側部分の寸法のうち、おむつの幅方向の長さは30〜80mm、特に40〜60mmであるのが好ましく、前後方向の長さ(高さ)は20〜70mm、特に25〜50mmであるのが好ましい。なお、ファスニングテープ130の一部または全部が例えば略テーパ形状をなし、前後方向長さや幅方向長さが一定でない場合は、上記数値範囲は平均値にて定める。ファスニングテープ130の形状は、矩形形状などの左右対称形状でもよいが、幅広の取り付け部分と細長状の先端側部分からなる凸型形状であると、先端側部分の摘み部が摘みやすく、かつ左右の基部間の張力が広範囲に作用するため、好ましい。フック材130Aは、その外面側に多数の係合突起を有する。係合突起の形状としては、(A)レ字状、(B)J字状、(C)マッシュルーム状、(D)T字状、(E)ダブルJ字状(J字状のものを背合わせに結合した形状のもの)等が存在するが、いずれの形状であっても良い。フック材130Aに代えて、ファスニングテープ130の係止部として粘着材層を設けることもできる。
おむつの装着に際しては、背側サイドフラップ部BFを腹側サイドフラップ部FFの外側に重ねた状態で、ファスニングテープをターゲットテープ80に係止する。
ターゲットテープ80としては、係止部がフック材130Aの場合、フック材の係合突起が絡まるような多数のループ糸からなるニットのループ材層(止着層82)が基材層81の外面側に固設されたものや、嵩高な不織布層(止着層82)が基材層81の外面に貼り付けられたものを好適に用いることができ、また粘着材層の場合には基材層81の外面に、粘着材に対して繰り返し接着/剥離が可能なように離型処理が施されたものを用いることができる。ターゲットテープ80が基材層81及び止着層82の二層構造である場合、基材層81に止着位置の目安となるデザイン等を印刷等により付与することができる。また、止着層82は基材層の全体に設けられているのが好ましいが、幅方向両端部等、一部にのみ設けられていても良い。
ファスニングテープ130は、背側エンドフラップ部BEと吸収要素50の境界線上にファスニングテープ130の取り付け部分が重なるように取り付けられていると、おむつ装着時に左右のファスニングテープ130の取り付け部分間に働く張力により、吸収要素50の背側端部がしっかりと体に押し当てられるため、好ましい。また、ファスニングテープ130の取り付け部分が、おむつの背側端部(後端部)と離れすぎていると、おむつ装着時に左右のファスニングテープ130の取り付け部分間に働く張力がおむつの背側端部にまで及ばないため、おむつの背側端部と身体表面との間に隙間が生じやすい。従って、背側エンドフラップBEの前後方向長さは、ファスニングテープ130の基部の前後方向長さと同じか又は短いことが好ましい。
(エンドフラップ部)
エンドフラップ部は、本体部10の前側及び後側にそれぞれ延出する部分であって、且つ吸収体56を有しない部分であり、前側の延出部分が腹側エンドフラップ部FEであり、後側の延出部分が背側エンドフラップ部BEである。
背側エンドフラップBEの前後方向長さは、前述の理由によりファスニングテープ130の取り付け部分の前後方向長さと同じか短い寸法とすることが好ましく、また、おむつ背側端部と吸収体56とが近接しすぎると、吸収体56の厚みとコシによりおむつ背側端部と身体表面との間に隙間が生じやすいため、10mm以上とすることが好ましい。
腹側エンドフラップ部FE及び背側エンドフラップ部BEの前後方向長さは、おむつ全体の前後方向長さLの5〜20%程度とするのが好ましく、本発明を適用するのが特に好ましい、乳幼児用おむつにおいては、10〜60mm、特に20〜50mmとするのが適当である。
(背側伸縮シート)
図示形態では、両ファスニングテープ130間に、幅方向に弾性伸縮する帯状の背側伸縮シート70が設けられ、おむつ背側部におけるフィット性を向上させている。背側伸縮シート70の両端部は両ファスニングテープ130の取り付け部分と重なる部位まで延在されているのが好ましいが、幅方向中央側に離間していても良い。背側伸縮シート70の前後方向寸法は、ファスニングテープ130の取り付け部分の前後方向寸法と概ね同じにするのが適当であるが、±20%程度の寸法差はあってもよい。背側伸縮シート70は、ゴムシート等のシート状弾性部材を用いても良いが、通気性の観点から、図3に示すように、二枚の不織布71をホットメルト接着剤等の接着剤により張り合わせるとともに、両不織布71間に有孔のシート状、網状、細長状(糸状又は紐状等)等の弾性伸縮部材72を幅方向に沿って伸張した状態で固定したものが好適に用いられる。この場合における不織布71としては、外装シート12と同様のものを用いることができる。弾性伸縮部材72の伸張率は150〜250%程度であるのが好ましい。また、弾性伸縮部材72として細長状(糸状又は紐状等)のものを用いる場合、太さ420〜1120dtexのものを3〜10mmの間隔72dで5〜15本程度設けるのが好ましい。
また、図示のように弾性伸縮部材72の一部が吸収体56を横断するように配置すると、吸収体56のフィット性が向上するため好ましいが、この場合は、弾性伸縮部材72が吸収体56と重なる部分の一部又は全部を、切断等の手段により収縮力が働かないようにすると、吸収体56の背側端部が幅方向に縮まないため、フィット性がさらに向上する。
なお、弾性伸縮部材72は、シートの長手方向(おむつの幅方向)に不織布71の全長にわたって固定されていてもよいが、おむつ本体への取り付け時の縮みやめくれ防止のため、シートの前後方向(おむつの幅方向)端部の5〜20mm程度の範囲においては、収縮力が働かないように、または弾性伸縮部材72が存在しないようにするとよい。
背側伸縮シート70は、図示形態では、液不透過性シート11の幅方向両側ではバリヤーシート62と外装シート12との間に挟まれ、且つ液不透過性シート11と重なる部位では、液不透過性シート11と吸収体56との間に挟まれるように設けられているが、トップシート30と吸収体56との間や液不透過性シート11と外装シート12との間に設けても良いし、トップシート30の上に設けても良い。この場合、液不透過性シート11の幅方向両側ではバリヤーシート62の上に設けても良い。
(断熱構造)
本発明では、ターゲットテープ80の熱抵抗率が2000×10-62・K/W以上とされる。より好ましい熱抵抗率は5000×10-62・K/W以上、更に好ましい熱抵抗率は12000×10-62・K/W以上である。
ちなみに、厚さ10〜30ミクロン程度のポリプロピレンフィルム等のプラスチックフィルムを基材層とし、外面にニットのループ材あるいは不織布からなる止着層を貼り付けた従来のターゲットテープは、基材層及び止着層を合わせても、熱抵抗率は50〜250×10-62・K/W程度である。また、通常吸収体56の外面側に配置される包被シート58、液不透過性シート11、及び外装シート12は、これら全てを接着剤等を介して積層した状態でも熱抵抗率が1500×10-62・K/Wを超えることはなく、従って、これに従来のターゲットテープを取り付けても熱抵抗率が1750×10-62・K/Wを超えることはない。
本発明のようにターゲットテープ80の熱抵抗率が2000×10-62・K/W以上であると、ターゲットテープ80の熱抵抗率は従来品の8倍以上であり、ターゲットテープ80を有する範囲における吸収体56の外面側の層の熱抵抗率が従来品の2倍以上となり、またターゲットテープ80を有する範囲における吸収体56の外面側の層の熱抵抗率が、ターゲットテープ80を有しない範囲の2.5倍以上の熱抵抗率を有するようになるため、腹部において顕著な保温性を発揮することができるようになる。
具体的には、ターゲットテープ80を前述の2層構造とし、基材層82に高断熱素材、例えばアルミニウム蒸着フィルム、ゴム、各種発泡樹脂フォーム(例:ポリスチレンフォーム、ポリスチレンフォーム)、グラスウールを、シート状に成形したもの、あるいはこれらを複合したものを用いるのが好ましい。基材層82の厚みは0.012〜0.5mm程度とするのが好ましい。基材層82が厚過ぎると腹側部分Fの柔軟性が乏しくなりやすく、薄過ぎると断熱性の確保が困難となる。
ターゲットテープ80の寸法・配置は適宜定めることができるが、従来のファスニングテープの止着のみを目的とするものと比べると、より広範囲にターゲットテープ80を設けるのが好ましい。具体的には、ターゲットテープ80のウエスト側端縁は、腹側部分Fのウエスト側端縁と同位置か、又は腹側部分Fのウエスト側端縁と吸収体56のウエスト側端縁との間に位置しているのが好ましい。また、ターゲットテープ80の股間側端縁は、腹側部分Fのウエスト側端縁から製品長Lの1/4〜1/3だけ股間側に位置しているのが好ましい。また、ターゲットテープの上下方向幅80Lは、ファスニングテープ130の上下方向幅130Lよりも広くするのが好ましく、1.5倍以上広くするのがより好ましい。
一方、ターゲットテープ80の側縁は、左右各側において吸収体56の側縁と同位置、又は吸収体56の側縁とおむつ側縁との間に位置しているのが好ましく、特に後者においては、ターゲットテープ80の側縁が液不透過性シート11の側縁よりも幅方向内側に位置していると、ターゲットテープ80が十分に広くかつ側端の肌への当たりが強くならないため好ましく、一方でターゲットテープ80の側縁が液不透過性シート11よりも幅方向外側に位置していると、ターゲットテープ80が脇腹を含む腹部全体を広く覆うことができるため好ましい。
ターゲットテープ80を広範囲に設ける場合であって、腹側サイドフラップ部FFの幅方向外側の脚周り縁20が、図示形態のように、上下方向に沿う直線状をなすウエスト側脚周り縁20と、脚周りに沿う曲線状をなす股間側脚周り縁21とからなり、ターゲットテープ80の股間側端縁が股間側脚周り縁21の上端よりも股間側に位置している場合には、ターゲットテープ80の股間側部分が、図示形態のように、股間側に向かうにつれて幅が狭くなる形状を有していると、ターゲットテープ80の硬さが脚周り縁に影響し難くなるため好ましい。
また、吸収体56より幅方向外側に、左右各側に脚周り弾性伸縮部材64が前後方向に沿って伸張した状態で固定されている場合、ターゲットテープ80を広範囲に設けるために、ターゲットテープ80の範囲を脚周り弾性伸縮部材64のギャザー部と重なる位置まで広げてしまうと、その部分のターゲットテープが皺寄せされて硬化部が形成されるおそれがある。よって、これを回避するために、ターゲットテープ80と脚周り弾性伸縮部材64のギャザー部とを重ねないように構成するのが好ましい。このような構造は、脚周り弾性伸縮部材64の前端位置を股間側にずらすことで達成できるが、図示形態のように、ターゲットテープ80の股間側端縁が脚周り弾性伸縮部材64のギャザー部の上端よりも股間側に位置している場合には、図示形態のようにターゲットテープ80の股間側部分が脚周り弾性伸縮部材64と重ならないように、ターゲットテープ80の股間側部分の両側部をカットするのが好ましい。また、単純にターゲットテープ80と前記ギャザー部が重なる部分では、ターゲットテープ80を外装シート12と接合しないようにするだけでも、非接合部分がひらひらとして見た目はよくないものの、ギャザー部によって皺寄せされた硬化部の形成は防止することができる。
また、図示しないが、本発明の断熱性を有するターゲットテープ80は背側部分も含めて胴回り全周に設けることもできる。おむつの製造過程において、製造ラインの流れ方向がおむつの前後方向と一致する場合には、製造時に隣り合うおむつの切断予定線を跨ぐようにターゲットテープ80を取り付ければ、製造過程の最後におむつを個別に切り離すことにより腹側と背側にターゲットテープ80を設けることができ、製造工程の増加が無いため好ましい。
(発熱体)
本発明では、ターゲットテープ80と吸収体56との間に発熱体90が配置されると、加温と保温の相乗効果により、効果的に使用者の腹冷えを防止することができるため好ましい。発熱体90としては、鉄が酸素及び水と反応して水酸化第二鉄になる酸化反応によって発熱するものであると、おむつ内部を40度前後まで加温することができるため好ましい。特に限定されないが、通気性を有する密閉袋体内に、鉄粉及び水を保水した保水材(多孔性粒子)を入れるとともに、必要に応じて塩類、活性炭を入れたものを用いることができる(つまり、鉄粉汎用の使い捨てカイロをそのまま使うことができる)。
発熱体90の寸法は適宜定めれば良いが、通常の場合、発熱体の幅90Wは吸収体56の幅56Wと同程度とするのが好ましく、56Wに対して±20%の範囲に収まればよい。なお、発熱体の幅90Wが吸収体の幅56Wより広い場合においても、左右の脚周り弾性伸縮部材64よりも狭くするのが望ましい。また発熱体の上下方向長さ90Lは、製品長(腹側のウエスト側端縁から股間部を介して背側のウエスト側端縁に至る前後方向長さ)Lの1/5〜1/4程度であるのが好ましい。発熱体90の厚みは1〜5mm程度であるのが好ましい。本発明のおむつは、発熱体90を出し入れ不可能なように内蔵させる場合は、内部の発熱体90が空気中の酸素と接触しないよう密封包装する必要があり、個別に密封包装することが望ましい。また、後述のポケット85,100を有し、おむつが発熱体90を出し入れ可能に内蔵する場合は、酸素と接触しないよう密封包装した発熱体90をポケット85,100に内蔵するよう構成し、使用に際して発熱体90の包装体を開封するようにしてもよい。
(発熱体の内蔵構造)
発熱体90は出し入れ不可能なように内蔵させても良いが、温まり過ぎる場合やおむつ廃棄時に発熱体90を取り出したり、再び発熱体90を戻したり、新しい発熱体90を入れたりできると便利である。特に、ターゲットテープ80とこれに対向する腹側外面(図示例では外装シート12)との間に、ターゲットテープ80の周縁に開口部を有するポケット85を形成し、このポケット85内に発熱体90を入れるように構成すると、資材数や製造工程の増加が無いため好ましい。また、必要な発熱量や持続時間に応じて種類や大きさ、内容量が異なる発熱体を適宜選択して組み合わせることも可能となる。
図示形態では、ターゲットテープ80によりポケット85を形成するために、ターゲットテープ80の周縁部のうち、ウエスト側縁部及び股間側縁部を腹側外面にホットメルト接着剤等により接合するとともに、他の部分を接合しないか又は一方の側部のみ接合している。この場合、ターゲットテープ80の非接合部分とこれに対向する腹側外面との隙間が、発熱体を入れるためのポケット85となる。また、図示しないが、ターゲットテープ80の周縁部のうち、両側縁部を接合するとともに下端部を剥離可能に接合したり、両側縁部及び下端部のみ接合したりしても良い。
ターゲットテープ80の周縁部を腹側外面に接合する手段としてホットメルト接着剤を用いる場合、接着剤をビード塗布する他、スロット塗布しても良い。また、インラインでホットメルト接着剤を塗布し、接着するのではなく、予め所定部位に接着剤を塗布したターゲットテープ資材をラインに供給して貼り付けても良い。
上記例は、ターゲットテープ80を利用して、ターゲットテープ80の周縁部及びその内側部分のうち、周縁部の一部から内側部分に至る所定部分とこの所定部分に対向する腹側外面との間にポケット85が形成されるものであるが、ターゲットテープ80によりポケット85を形成せず、図6及び図7に示すように、腹側外面と吸収体56との間に、ウエスト端縁に開口を有する発熱体収容ポケット100を設けることもできる。この場合、より肌側に近い位置に発熱体90を収容できるため、前述したポケット85による利点とともに、外部に対する断熱性及び肌への熱伝達性の向上といった利点ももたらされる。図示例のポケット100は、液不透過性シート11と吸収体56との間から液不透過性シート11とトップシート30との間を通りウエスト側端縁まで延在しているが、液不透過性シート11と外装シート12との間に設けることもできる。
発熱体収容ポケット100は、図6及び図7に示すように、予め形成した袋体101を腹側外面と吸収体56との間に挟んで固定することにより設けることができる。この袋体101は、例えば図示のように、一枚のシートを対向する端縁の中間を折り線として二つ折りし、折り線部分を股間側とし、その反対側の端縁をウエスト側とし、両側縁102をホットメルト接着剤や溶着によりシールすることにより形成できる。また、この袋体101は二枚のシートを重ねて両側縁及び股間側縁をシールすることにより形成でき、この場合、二枚のシートのうち外面側に配置されるものを、ターゲットテープ80の基材層82と同様の高断熱素材を用いることができる。これらの例では袋体101の資材が専用になるため、資材数の増加を避けるために既存の部材の一部を利用して袋体を形成することもできる(図示せず)。例えば、液不透過性シート11と外装シート12とを利用し、ウエスト側端縁から吸収体56と重なる部分までのポケットとなる部分では液不透過性シート11と外装シート12とを接合せずに、この非接合部分の両側縁及び股間側縁では液不透過性シート11と外装シート12とを接合することにより、ウエスト側端縁に開口を有するポケットを形成することができる。
ポケット85,100の寸法は適宜定めることができるが、ポケット85,100の幅(内空の幅)は吸収体56と同じか又は若干広く、発熱体90の幅よりも10mm以上広いのが好ましい。ポケット85,100の両側縁(内空の両側縁)は、幅方向において液不透過性シート11の側縁や脚周り弾性伸縮部材64まで達しない寸法とするのが好ましく、具体的には、液不透過性シート11の側縁や脚周り弾性伸縮部材64に対して10mm程度離間しているのが好ましい。ポケット85,100の股間側端縁はターゲットテープ80の股間側端縁を基準として±10mm程度の位置にあればよいが、これに限るものではない。また、市販されている使い捨てカイロを発熱体90として用いることも可能であるため、予めポケット85,100の寸法をこれに合わせるようにしてもよい。
ポケット85,100の口部は、開いたままでも良いが、接着剤やメカニカルファスナー(面ファスナー)等の着脱手段110を設けて剥離可能に接合するのも好ましい。また、図6及び図7に示すように、ポケット100の口部内面に不織布等からなる摘み120を取り付け、この摘み120の先端をポケット100の口部から外部に突出させておくと、ポケット100の口部の開閉を容易に行うことができるため好ましい。なお、図5及び図6中の点模様部分はホットメルト接着剤等による接合部分を示している。
(温度表示)
本発明は、発熱体による加温を行うものであるため、使用者がどの程度まで温度が上昇しているのか又は下降しているのかを確認できると、過度の加温を防止できる又は交換時期を知ることができるため好ましい。よって、ターゲットテープ80内、又はターゲットテープ80と発熱体90との間に温度表示部材91を介在させ、この温度表示部材91の温度表示がターゲットテープ80の外面から視認可能なように構成されていると好ましい。このような温度表示部材91としては、所定温度(例えば低温やけどを起こし始める45度、あるいは体温より低い35度)になると可逆的又は不可逆的に色が変化する感温インクによる印刷が施されたシート又はフィルムを用いることができる。このような温度表示部材91は、市販品の例としては森松産業社製のヒートラベルを挙げることができる。また、温度表示を外面から視認可能とするために、発熱体90の外面側部分は透明性の高い材料で構成するのが好ましい。
本発明は、上記例のような止着式使い捨ておむつに好適なものであるが、ターゲットテープを有する限り、胴回り寸法調整用のファスニングテープを有するパンツ型使い捨ておむつや、両側部に縦方向に沿うミシン目を有するとともに、ミシン目よりも背側にファスニングテープを有し、ミシン目で腹側の両側部と背側の両側部とを分離することにより止着式となるパンツ型使い捨ておむつ等にも適用できるものである。
止着式使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 止着式使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における底面図である。 図1の3−3線断面図である。 図1の4−4線断面図である。 図1の5−5線断面図である。 他の形態における5−5線断面図である。 袋体の斜視図である。
10…本体部、11…液不透過性シート、12…外装シート、20…脚周り縁、30…トップシート、40…中間シート、50…吸収要素、52…繊維、54…高吸収性ポリマー粒子、56…吸収体、58…包被シート、60…側部バリヤーカフス、62…バリヤーシート、70…背側伸縮シート、80…ターゲットテープ、90…発熱体、91…温度表示部材、100…ポケット。

Claims (8)

  1. 身体側表面を形成する透液性トップシートと、その裏面側に位置する液不透過性シートと、これらシート間に配置され、幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部まで延在する吸収体とを備えた使い捨ておむつにおいて、
    両側部にファスニングテープが設けられるとともに、このファスニングテープが止着されるターゲットテープが腹側外面に設けられ、且つ
    前記ターゲットテープの熱抵抗率が2000×10-62・K/W以上の高断熱シートである、
    ことを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 前記ターゲットテープと吸収体との間に、鉄が酸素及び水と反応して水酸化第二鉄になる酸化反応によって発熱する発熱体が配置されている、請求項1記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記ターゲットテープとこれに対向する前記腹側外面との間に、ターゲットテープの周縁に開口部を有するポケットが形成されている、請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記腹側外面と前記吸収体との間に、ウエスト端縁に開口を有するポケットが設けられている、請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記ターゲットテープのウエスト側端縁は、おむつのウエスト側端縁と同位置か、又はおむつのウエスト側端縁と吸収体のウエスト側端縁との間に位置しており、
    腹側のウエスト側端縁から股間部を介して背側のウエスト側端縁に至る前後方向長さを製品長としたとき、前記ターゲットテープの股間側端縁は、おむつのウエスト側端縁から製品長の1/4〜1/3股間側に位置しており、
    前記ターゲットテープの側縁は、左右各側において吸収体の側縁と同位置、又は吸収体の側縁とおむつ側縁との間に位置している、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  6. 腹側における前記吸収体の幅方向両側に、幅方向外側に延出する腹側サイドフラップ部がそれぞれ設けられるとともに、この腹側サイドフラップ部の幅方向外側の脚周り縁は、上下方向に沿う直線状をなすウエスト側脚周り縁と、脚周りに沿う曲線状をなす股間側脚周り縁とからなり、
    前記ターゲットテープの股間側端縁は、前記股間側脚周り縁の上端よりも股間側に位置しており、
    前記ターゲットテープの股間側部分が、股間側に向かうにつれて幅が狭くなる形状を有している、
    請求項5記載の使い捨ておむつ。
  7. 前記吸収体よりも外面側における左右各側に脚周り弾性伸縮部材が前後方向に沿って伸張した状態で固定され、これら脚周り弾性伸縮部材によって、前後方向中間部にのみギャザー部が形成されており、
    前記ターゲットテープの側縁が、左右各側において前記脚周り弾性伸縮部材と同位置、又は前記脚周り弾性伸縮部材とおむつ側縁との間に位置しており、
    前記ターゲットテープの股間側端縁が前記ギャザー部の腹側のウエスト側端縁よりも股間側に位置しており、かつ
    前記ターゲットテープは、前記ギャザー部により皺寄せされた硬化部を有しないように構成されている、請求項6記載の使い捨ておむつ。
  8. 前記ターゲットテープ内、又は前記ターゲットテープと前記吸収体との間に温度表示部材が介在されており、この温度表示部材の温度表示が前記ターゲットテープの外面から視認可能なように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
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