JP5133572B2 - 動的吸振装置及びインホイールモータの取付方法と取付構造 - Google Patents

動的吸振装置及びインホイールモータの取付方法と取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、ダイレクトドライブホイールを駆動輪とする車輌において用いられるインホイールモータを、車輌の足回り部品に対してフローティングマウントするための動的吸振装置と、この動的吸振装置を用いてインホイールモータを車輪部に取付ける方法及びその取付構造とに関するものである。
近年、電気自動車などのモータによって駆動される車輌においては、モータを車輪に内蔵するインホイールモータシステムが採用されつつある。その中でも、図11に示すような、中空状のインホイールモータ50を、動的吸振装置60を介して、車輌の足回り部品に対して弾性支持して、上記モータ50の質量をダイナミックダンパーの質量として作用させるように構成した、乗り心地性とロードホールディング性に優れたインホイールモータシステムが注目されている(例えば、特許文献1,2参照)。
このインホイールモータシステムは、詳細には、径方向内側が開放された、モータロータ51が取付けられた回転側ケース52と、この回転側ケース52と同心円状に配置され、上記モータロータ51と所定の間隔を隔ててモータステータ53が取付けられた、径方向外側が開放された非回転側ケース54とを軸受け55を介して回転可能に連結した中空形状のインホイールモータモータ50の上記非回転側ケース54を、図12に示すような、リニアベアリング61aとガイドシャフト61bとから成る直動ガイド61Aとバネ部材61B,61Bとを一体に構成したバネ付き直動ガイド61を備えた動的吸振装置60を介して、車軸71に結合される車輌の足回り部品であるナックル72に連結し、上記回転側ケース52とホイール73とを、ホイール73のラジアル方向に互いに偏心可能な駆動力伝達機構であるフレキシブルカップリング80により結合したものである。
なお、図11において、74は上記ホイールに装着されるタイヤ、75はホイール73とその回転軸において連結されたハブ、76はショックアブゾーバ等から成るサスペンション部材、77は上記ハブ75に装着されたブレーキディスクである。
上記動的吸振装置60は、詳細には、図13にも示すように、上記モータ50の非回転側ケース54に取付けられるモータ側プレート62とナックル72に連結されるナックル側プレート63とを、上記のバネ付き直動ガイド61、及び、シリンダ64aと図示しないピストンとこのピストンに連結されたシャフト64bとから成るダンパー64とにより連結したもので、具体的には、ナックル側プレート63に固定部材63m,63nを設けて上記バネ付き直動ガイド61の固定部であるリニアベアリング61aとダンパー64の固定部であるシリンダ64aとを固定し、モータ側プレート62に固定部材62n,62nを設けて上記バネ付き直動ガイド61の可動部であるガイドシャフト61bの先端部とダンパー64の可動部であるシャフト64bの先端部を固定する構成となっている。
このように、インホイールモータ50を、動的吸振装置60を介して、車輌の足回り部品に対して弾性支持する構成を採ることにより、上記モータ50は車輌の足回り部品に対してフローティングマウントされるので、モータ50の質量をダイナミックダンパーのウエイトとして作用させることができ、悪路走行時における接地性能、及び、乗り心地性能をともに大幅に向上させることができる。
ところで、上記従来の構成においては、ナックル側プレート63に直動ガイド61とダンパー64とを取付けた後、モータ側プレート62に取付けられる固定部材62n,62nを仮組みしたサブアッセンブリーを、治具により上記直動ガイド61のバネ部材61B,61Bを圧縮した状態で上記固定部材62n,62nをモータ側プレート62に組み付ける必要があった。
しかしながら、治具によりバネ部材61B,61Bを圧縮したサブアッセンブリーを組み付ける作業は固定部材62n,62nの上,下方向にバネ部材61B,61Bの反発力が作用しているため、作業しづらいという問題点があった。また、上記モータ側プレート62は図示しないブレーキキャリパが取付けられたナックル72に取付けられていることから、動的吸振装置60の脱着時には上記ブレーキディスク77や上記ブレーキキャリパの脱着を伴うため、脱着作業が煩雑になるだけでなく、直動ガイド61などの動的吸振装置60の部品交換時には、インホイールモータモータ50の着脱を伴うことから、配線の結線等の作業も必要であった。
一方、インホイールモータとして、図14に示すような、インナーロータ型の電気モータ91と減速歯車機構92とを組合わせたギヤドモータ90を用い、このモータ90のケース93の上部及び下部とナックル94とを、ゴムの中に油を封入したダンパー95a,95bにより連結するとともに、このダンパー95a,95bを、更に、上記ナックル94と上,下のアーム96a,96bとを連結するボールジョイント97a,97bと連結して、上記モータ90を車輌バネ下部にフローティングマウントする構成のインホイールモータシステムも提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2005−178684号公報 特開2005−329911号公報 特開2005−329911号公報
しかしながら、インナーロータ型の電気モータ91あるいはギヤドモータを車輌バネ下部にフローティングマウントするための緩衝機構として、上記ダンパー95a,95bのような弾性体を用いた場合には、上述した動的吸振装置60に用いられているバネ付き直動ガイド61のような、バネ部材とガイド部材とを備えた緩衝機構を用いた場合に比較して、ギヤドモータ90のストローク幅も小さく、かつ、安定性に欠けるだけでなく、上記動的吸振装置60と同様に、モータを上,下から支持する構成のため、組立作業も煩雑であった。
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、インホイールモータを容易に車輌バネ下部にフローティングマウントすることのできる動的吸振装置と、この動的吸振装置を用いてインホイールモータを車輪部に取付ける方法及びその取付構造を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討の結果、インホイールモータとして、インナーロータ型の電気モータあるいはギヤドモータを用いるとともに、動的吸引装置をバネ部材、ダンパー、及び、上記バネ部材とダンパーとの作動方向を案内するガイド部材とから構成し、これを上記モータの側面側に配置する構成とすれば、取付が容易となるだけでなく、ストローク幅を大きくとることができ、かつ、上記モータをダイナミックダンパーとして安定して動作させることができることを見出し本発明に到ったものである。
すなわち、請求項1に記載の発明は、車輪を駆動するインホイールモータを、上記モータのステータ側を支持するモータケースの側面側に取付けられるモータ側取付部材と、車輪部に連結されるナックルもしくは上記ナックル及び上記ナックルを車体に懸架するストラットに取付けられるナックル側取付部材と、上記モータ側取付部材と上記ナックル側取付部材とを連結する、バネ部材、ダンパー、及び、上記バネ部材とダンパーとの作動方向を案内するガイド部材とを備えた動的吸振装置を介して、車輌バネ下部に取り付けるためのインホイールモータの取付構造であって、上記ナックル側取付部材が、ストラットのアウターシェルのタイヤ側であるナックル取付側にて上記動的吸振装置とナックルとを連結する第1のナックル側取付部材と、上記ナックル取付側とは反対側の車体側にて上記動的吸振装置と上記ストラットのアウターシェルとを連結する第2のナックル側取付部材とを備え、上記モータ側取付部材が、上記ガイド部材の下端側を支持する第1のモータ側取付部材と、上記ガイド部材の上端側を支持する第2のモータ側取付部材とを備え、上記動的吸振装置と上記モータケースとを上記第1及び第2のモータ側取付部材により連結し、上記動的吸振装置と上記ナックルとを上記第1及び第2のナックル側取付部材により連結したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインホイールモータの取付構造において、上記モータケースの上記第2のナックル側取付部材のストラットとの連結部の近傍に、上記第2のナックル側取付部材の上記バネ部材とダンパーとの作動方向の移動幅を制限するストッパ部材を配置したものである。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のインホイールモータの取付構造において、上記ストッパー部材を、車輌上方から見て、フローティンマスとなる上記モータとこのモータに取付けられる動的吸振装置のガイド部材の重心近傍に配置したものである
また、請求項に記載の発明は、車輪を駆動するモータを、動的吸振装置を介して、車輌バネ下部材に取り付ける方法であって、上記動的吸振装置、上記モータのステータ側を支持するモータケースの側面側に取付けられるモータ側取付部材と、車輪部に連結されるナックルもしくは上記ナックル及び上記ナックルを車体に懸架するストラットに取付けられるナックル側取付部材と、上記モータ側取付部材と上記ナックル側取付部材とを連結するバネ部材、ダンパー、及び、上記バネ部材とダンパーとの作動方向を案内するガイド部材とを備え、上記ナックル側取付部材が、ストラットのアウターシェルのタイヤ側であるナックル取付側にて上記動的吸振装置とナックルとを連結する第1のナックル側取付部材と、上記ナックル取付側とは反対側の車体側にて上記動的吸振装置と上記ストラットのアウターシェルとを連結する第2のナックル側取付部材とを備え、上記モータ側取付部材が、上記ガイド部材の下端側を支持する第1のモータ側取付部材と、上記ガイド部材の上端側を支持する第2のモータ側取付部材とを備え、上記モータ側取付部材と上記ナックル側取付部材とを上記バネ部材とガイド部材とで連結したガイドアッセンブリを先組みしてこれに上記ダンパーを取付けた後、上記モータ側取付部材と上記ナックル側取付部材とを、上記モータケースと、上記ナックルもしくは上記ナックル及び上記ストラットとにそれぞれ取付けるようにしたことを特徴とするものである。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のインホイールモータの取付方法において、上記第2のナックル側取付部を、上記モータケースの車輌前後方向中心側に延長するストッパー部と、上記ストッパー部の先端側にて上記ストラットのアウターシェルと連結される連結片部とから構成するととともに、上記モータ側取付部材と上記ナックル側取付部材の取付け後に、上記モータケースにストッパラバーを支持するラバー支持部材を取付けて、上記ストッパー部に対向する位置に上記ストッパラバーを配置するようにしたものである。
請求項に記載の発明は、請求項または請求項に記載のインホイールモータの取付方法において、上記モータを、電気モータとこの電気モータの回転を減速してホイールに伝達する減速歯車機構を備えたギヤドモータとしたものである。
また、請求項に記載の発明は、車輪を駆動するモータのステータ側を支持するモータケースの側面側に取付けられるモータ側取付部材と、車輪部に連結されるナックルもしくは上記ナックル及び上記ナックルを車体に懸架するストラットに取付けられるナックル側取付部材と、上記モータ側取付部材と上記ナックル側取付部材とを連結するバネ部材、ダンパー、及び、上記バネ部材とダンパーとの作動方向を案内するガイド部材とを備え、上記モータを車輌バネ下部に対して弾性支持する動的吸振装置であって、上記ナックル側取付部材、ストラットのアウターシェルのタイヤ側であるナックル取付側にて上記動的吸振装置とナックルとを連結する第1のナックル側取付部材と、上記ナックル取付側とは反対側の車体側にて上記動的吸振装置と上記ストラットのアウターシェルとを連結する第2のナックル側取付部材とを備え、上記モータ側取付部材、上記ガイド部材の下端側を支持する第1のモータ側取付部材と、上記ガイド部材の上端側を支持する第2のモータ側取付部材とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、車輪を駆動するインホイールモータを、モータ側取付部材と、ナックル側取付部材と、上記モータ側取付部材と上記ナックル側取付部材とを連結するバネ部材、ダンパー、及び、上記バネ部材とダンパーとの作動方向を案内するガイド部材とを備えた動的吸振装置を介して、車輌バネ下部材に取り付ける際に、上記動的吸振装置と上記モータのステータ側を支持するモータケースとを、上記モータケースの側面側に取付けられるモータ側取付部材により連結し、上記動的吸振装置とナックルとを、ナックルに取付けられるナックル側取付部材により連結する構成としたので、インホイールモータの取付が容易となるだけでなく、ストローク幅を大きくとることができ、かつ、上記モータをダイナミックダンパーとして安定して動作させることができる。
このとき、モータ側取付部材とナックル側取付部材とを上記バネ部材とガイド部材とで連結したガイドアッセンブリを先組みしてこれに上記ダンパーを取付けた後、上記モータ側取付部材と上記ナックル側取付部材とを、上記モータケースと上記ナックルとにそれぞれ取付けるようにしたので、インホイールモータを容易に車輌バネ下部にフローティングマウントすることができる。
また、上記第2のナックル側取付部を、上記モータケースの車輌前後方向中心側に延長するストッパー部と、上記ストッパー部の先端側にて上記ストラットのアウターシェルと連結される連結片部とから構成するとともに、上記モータ側取付部材と上記ナックル側取付部材の取付け後に、上記モータケースにストッパラバーを支持するラバー支持部材を取付けて、上記ストッパー部に対向する位置に上記ストッパラバーを配置してモータの最大変位幅を容易に規制するようにすれば、路面から過大な入力があった場合でも、モータの損傷を防ぐことができる。
また、上記ナックル側取付部材により、ストラットのアウターシェルのタイヤ側であるナックル取付側にて上記動的吸振装置とナックルとを連結するとともに、上記ナックル側取付部材に加えて、上記ナックル取付側とは反対側の車体側にて上記動的吸振装置(詳細には、上記ガイド部材のガイドシャフトを支持するガイドハウジング)と上記ストラットのアウターシェルとを連結する第2のナックル側取付部材を設けて、上記動的吸振装置をタイヤ側と車体側の両方から支持したので、上記ガイド部材の支持剛性が高まる。したがって、フローティングマス(モータとこのモータに取付けられるガイド部材)を正確にバネ部材とダンパーの作動方向に案内することができ、インホイールモータの動作を更に安定させることができる。
また、上記構成では、上記第2のナックル側取付部材にストッパー部が設けられているので、モータケースの上記第2のナックル側取付部材のストラットとの連結部の近傍に、上記第2のナックル側取付部材の上記バネ部材とダンパーとの作動方向の移動幅を制限するストッパ部材を配置してモータの最大変位幅を容易に規制するようにすれば、路面から過大な入力があった場合でも、モータの損傷を防ぐことができる。
このとき、上記ストッパー部材を、車輌上方から見て、フローティンマスとなる上記モータとこのモータに取付けられる動的吸振装置のガイド部材の重心近傍に配置するようにすれば、ストッパー部材の作動時に発生するモーメントによる直動ガイドへの入力を抑えることができるので、直動ガイドの容量を抑えられ、小型の直動ガイドの採用が可能となる。
更に、上記モータ側取付部材により上記ガイド部材(詳細には、ガイドシャフト)の下端側を支持するとともに、上記モータ側取付部材に加えて、上記ガイド部材の上端側を支持する、モータケースの上面側にて動的吸振装置とモータケースとを連結する第2のモータ側取付部材を設けて、上記ガイド部材を上側と下側の両方から支持するようにすれば、上記ガイド部材の剛性を高まめることができるので、フローティングマスを正確にバネ部材とダンパーの作動方向に案内することができ、インホイールモータの動作を更に安定させることができる。
以下、本発明の最良の形態について、図面に基づき説明する。
図1は、本最良の形態に係る動的吸振装置20を搭載した車輪部の構成を示す斜視図で、図2は正面図、図3は縦断面図である。各図において、1はタイヤ、2はリム2aとホイールディスク2bとから成るホイール、3は上記ホイール2とその回転軸において連結されたホイールハブ、4はコイルバネ4aとショックアブゾーバ4bとを備えたストラット、5は上記ホイールハブ3と軸受け5jを介して連結され、車輪の非回転側を支持するナックルで、このナックル5は上記ストラット4のアウターシェル4cに取付けられている。また、6は上記ホイールハブ3に装着されたブレーキロータ6aと上記ナックル5に取付けられたブレーキキャリパー6bとを備えた制動装置、7は上記ナックル5を下部から支持する下アームである。
10はステータ10S側を支持するモータケース10aと、上記モータケース10aに軸受け10jを介して回転自在に取付けられた出力軸10bと、この出力軸10bに取付けられたロータ10Rとを備えたインナーロータ型の電気モータ(インホイールモータ)である。本例では、この電気モータ10のステータ10S側を支持するモータケース10aを、動的吸振装置20を介して、上記ナックル5の上部側とストラット4のアウターシェル4cとの2箇所にて取り付け、上記モータ10の質量をダイナミックダンパーの質量として機能させることができるようにするとともに、モータの出力軸10bとホイールハブ3の回転軸3kとを、フレキシブルカップリング11により結合することにより、上記モータ10が揺動してもホイール2に回転力を伝達することができるようにしている。なお、同図の符号10m,10nは、それぞれ、モータケース10aの側面側と上面側とに設けられた上記動的吸振装置20の後述する第1及び第2のモータ側取付部材21,25を取付けるための第1及び第2の取付部、10pは上記モータケース10aの後述するナックル側取付部材22のストッパー部22qが取付けられる位置に互いに対向するように配置された一対のストッパラバー10q,10qを支持するコ字型のラバー支持部材である。
図4(a),(b)は上記動的吸振装置20の詳細を示す図で、この動的吸振装置20は、モータケース10aの側面側に取付けられる第1のモータ側取付部材21と、ナックル5に取付けられるナックル側取付部材22と、一端が上記第1のモータ側取付部材21に取付けられ他端が上部固定部材23に取付けられ、上記第1のモータ側取付部材21と上記ナックル側取付部材22とを連結する、2本のバネ付き直動ガイド24,24と、上記上部固定部材23とモータケース10aとを連結するための第2のモータ側取付部材25と、上記ナックル側取付部材22の側面側に、上記バネ付き直動ガイド24,24の作動方向と平行に配置された、シリンダ26aと図示しないピストンとこのピストンに連結されたシリンダロット26bとを有するダンパー26とを備えている。
上記バネ付き直動ガイド24,24は、リニアベアリングとガイドシャフトとから成る直動ガイド24Aとバネ部材24Bとを備えたもので、図12に示したバネ付き直動ガイドと同様のものである。なお、直動ガイドとしては、上記リニアベアリングとガイドシャフトとから成る直動ガイド24Aに代えて、ガイドシャフトとなるスプラインシャフトと、このスプラインシャフトを滑動させるための複数の小球を保持するガイドベアリングとなるスプラインナットとから成るボールスプラインなどの、他の構成の直動ガイド用いてもよい。
本例では、上記第1及び第2のモータ側取付部材21,25と、ナックル側取付部材22と、上部固定部材23と、バネ付き直動ガイド24,24とを先組みしてガイドアッセンブリー20Aを組上げた後、上記ナックル側取付部材22の側面側にダンパー26を取付けて動的吸振装置20を組上げるようにしている。
モータ側取付部材21は、2本のバネ付き直動ガイド24,24の可動部であるガイドシャフト24b,24bの下端側を固定する固定板21aと、この固定板21aの下部の、モータ軸方向に平行な方向の端部側と中央部とにそれぞれ設けられる、モータケース10aの断面の外形に沿った湾曲部を有する脚部21b,21cとを備えている。この脚部21b,21cの上記モータケース10aの外周側に突設された第1の取付部10mに設けられた取付孔10sに対応する位置には、本例の動的吸振装置20をモータケース10aの側面側に取付けるための固定ボルトを挿入するためのボルト挿入孔21sが形成されており、上記中央部に位置する脚部21cの上記湾曲部とは反対側には、上記ダンパー26の可動部であるシャフト26bの端部を固定するためのダンパ取付部21dが設けられている。
一方、ナックル側取付部材22は、図5(a),(b)にも示すように、固定部22aと第1のナックル取付部22bと第2のナックル取付部22cとを一体に構成したもので、固定部22aは、リニアベアリング24aとガイドシャフト24bとから成る直動ガイド24Aの上記リニアベアリング24aを保持するもので、上記リニアベアリング24aを収納して保持するための円筒状の穴22G,22Gが形成されている。上記固定部22aのナックル5側に設けられた第1のナックル取付部22bには、動的吸振装置20をナックル5に取付けるための固定ボルト22mを挿入するためのボルト挿入孔22sが形成されている。また、第2のナックル取付部22bは、モータケース10aの上面側に設けられたラバー支持部材10pに取付けられるストッパラバー10q,10qの略中心位置を通って延長するストッパー部22qとこのストッパー部22qの先端側にて上記ストラット4のアウターシェル4cに連結される連結片22rとを備えたもので、上記固定部22aの上記ストッパー部22qとは反対側の面には、上記ダンパー26の固定部であるシリンダ26aを固定するためのダンパ取付部22d(図4(a)参照)が設けられている。
また、第2のモータ側取付部材25は、上記バネ付き直動ガイド24,24のロッド24b,24bの上端側を固定する上部固定部材23のモータ軸方向に平行な方向の端部側に設けられる腕部取付部25aと、一端が上記腕部取付部25aに取付けられた、モータケース10a方向に延長する腕部25bと、上記腕部25bの他端側に取付けられた、モータケース10aの側面側上部に設けられている第2の取付部10nに固定される第2の固定部25cとを備えている。
更に、本例では、上記モータ側取付部材21と上記ナックル側取付部材22との間、及び、上記上部固定部材23と上記ナックル側取付部材22との間に、それぞれ、ジャバラ状のブーツ27,28を配置して、上記バネ付き直動ガイド24,24への塵芥や泥水の侵入を防止するようにしている。
次に、本発明による動的吸振装置20の組上方法とこの動的吸振装置20を用いて電気モータ10を車輌バネ下部にフローティングマウントする方法について説明する。
まず、図5(a),(b)に示すように、ナックル側取付部材22の固定部22aに設けられた円筒状の穴22G,22Gに直動ガイド24A,24Aの固定部であるリニアベアリング24aをそれぞれ挿入し、上,下から図示しないスナップリングで固定した後、図6(a)に示すように、上記直動ガイド24Aのガイドシャフト24bの外周側にバネ部材24B,24Bを挿入する。そして、図6(b)に示すように、上記ガイドシャフト24b,24bの両端部を、上記モータ側取付部材21の固定板21aと上記上部固定部材23とにそれぞれ固定することにより、上記バネ部材24B,24Bを上記ナックル側取付部材22とモータ側取付部材21の固定板21aとの間、及び、上記ナックル側取付部材22と上部固定部材23との間に固定する。なお、ジャバラ状のブーツ27,28はその一端側をナックル側取付部材22の上部及び下部に予め取付けておき、上記ガイドシャフト24b,24bの固定後に他端側を上記モータ側取付部材21の固定板21aと上記上部固定部材23の周縁部に取付けるようにすればよい。
その後、上記上部固定部材23の側面側に第2のモータ側取付部材25の腕部取付部25aを取付けることにより、ガイドアッセンブリー20Aを得る。そして、このガイドアッセンブリー20Aのナックル側取付部材22のダンパ取付部22dにダンパー26の固定部であるシリンダ26aを固定し、上記モータ側取付部材21の脚部21cに設けられたダンパ取付部21dに上記ダンパー26の可動部であるシャフト26bの端部を固定することにより、図4(a),(b)に示したような、動的吸振装置20を組上げる。
次に、図7(a),(b)に示すように、モータケース10aとナックル5とを、上記動的吸振装置20により結合する。なお、上記電気モータ10とホイールハブ3の回転軸3kと結合されたフレキシブルカップリング11とは予め連結しておくものとする。
上記動的吸振装置20をモータケース10aとナックル5とに取付ける順序としては、先に第1のモータ側取付部材21をモータケース10aに取付けた後、ナックル側取付部材22をナックル5に取付け、最後に第2のモータ側取付部材25を上記モータケース10aに取付ける方が作業性がよい。
具体的には、図7(a),(b)に示すように、第1のモータ側取付部材21の脚部21b,21cによりモータケース10aの取付部10mを挟むようにし、かつ、上記脚部21b,21cに設けられたボルト挿入孔21sの位置と上記取付部10mの取付孔10sとを一致させるようにして、端部側の脚部21bのボルト挿入孔21sから固定ボルト21mを挿入し、中央部の脚部21cの外側(上記第1の取付部10mとは反対側)にて図示しないナットで締結することにより、第1のモータ側取付部材21をモータケース10aに固定する。
第1のモータ側取付部材21の固定が終了した後には、ナックル側取付部材22をナックル5とストラット4とに取付ける。まず、ナックル側取付部材22の取付部22bに設けられたボルト挿入孔22sに固定ボルト22mを挿入した後、上記固定ボルト22mを、図8(a),(b)に示すように、ナックル5の上部側の、ストラット4のアウターシェル4cのタイヤ側であるナックル取付け側に設けられた貫通孔5sに挿入し、これをナット22nで締結するとともに、第2のナックル取付部22cの連結片22rを上記ストラット4のアウターシェル4cの、上記取付部22bが取付けられた側とは反対側に設けられたストラット側取付け部材4dに取付ける。これにより、上記動的吸振装置20はナックル5の、ストラット4のアウターシェル4cのタイヤ側であるナックル取付け側と、上記アウターシェル4cのナックル取付け側とは反対側である車体側にて車輌バネ下部材であるナックル5及びストラット4とに取付けられるので、上記動的吸振装置20をタイヤ側と車体側の両方から支持することができる。
その後、モータケース10aに、ストッパラバー10q,10qを支持するコ字型のラバー支持部材10pを取付ける。なお、上記ラバー支持部材10pの取付位置は、上記第2のナックル取付部22cのストッパー部22qが上記ストッパラバー10q,10qの略中心位置を通るように上記モータケース10aに取付けられる。
最後に、ガイドシャフト24b,24bの上端側に連結されている第2のモータ側取付部材25を上記モータケース10aに取付ける。取付け時には、上記腕部25bの第2の固定部25cを、図示しないボルト等で、上記モータケース10aの第2の取付部10nに固定することにより、図9に示すように、動的吸振装置20をモータケース10aの側面側に取付けることができる。
また、このように、ガイドシャフト24b,24bはその下端側だけでなく、上端側も支持されるので、上記ガイドシャフト24b,24bの剛性を高めることができる。
このように、本最良の形態によれば、インホイールモータを車輌バネ下部にフローティングマウントするための緩衝機構として、電気モータ10のモータケース10aの側面側に取付けられる第1のモータ側取付部材21と、上記モータケース10aの上面側に取付けられる第2のモータ側取付部材25と、ナックル5及びストラット4に取付けられるナックル側取付部材22と、ガイド部材である直動ガイド24Aとバネ部材24Bとを備えたバネ付き直動ガイド24,24と、上記バネ付き直動ガイド24,24に平行に配置されたダンパー26とを備えた動的吸振装置20を用いるとともに、上記第1及び第2のモータ側取付部材21,25と上記ナックル側取付部材22と上記バネ付き直動ガイド24,24とを先組みしてガイドアッセンブリ20Aを組立て、このガイドアッセンブリー20Aのダンパ取付部21d,22dにダンパー26を固定して、動的吸振装置20を組上げた後、モータケース10aの側面側に上記動的吸振装置20を取付けるようにしたので、上記電気モータ10を容易に車輌バネ下部品であるナックル5及びストラット4にフローティングマウントすることができる。また、上記動的吸振装置20はモータケース10aの側面側に取付けられるので、上記電気モータ10のストローク幅を大きくとることができ、かつ、上記モータ10の質量をダイナミックダンパーの質量として安定して動作させることができる。
また、本例では、上記動的吸振装置20の固定側であり、ガイド部材であるバネ付き直動ガイド24,24のガイドシャフト24b,24bを支持するガイドハウジングであるナックル側取付部材22は、ナックル5のストラット4のアウターシェル4cのタイヤ側であるナックル取付け側と、上記アウターシェル4cのナックル取付け側とは反対側である車体側にて車輌バネ下部材であるナックル5及びストラット4とに取付けられるので、上記ナックル側取付部材22はタイヤ側と車体側の両方から支持されることになる。したがって、ガイドであるガイドシャフト24b,24bの支持剛性を高めることができるので、フローティングマスとなる電気モータ(インホイールモータ)10とこのモータ10に取付けられるガイドシャフト24b,24bとを正確にバネ部材24B,24Bとダンパー26の作動方向に案内することができ、インホイールモータの動作を更に安定させることができる。
また、上記動的吸振装置20の可動側についても、ガイドシャフト24b,24bの下端側が上記第1のモータ側取付部材21により支持され、上端側は上記第2のモータ側取付部材25により支持されるので、第1のモータ側取付部材21のみで支持した片持ち梁構造に比較して、ガイドシャフト24b,24bの剛性を高めることができるので、上記フローティングマスを正確にバネ部材24B,24Bとダンパー26の作動方向に案内することができる。
更に、本例では、モータケース10aにストッパラバー10q,10qを有するコ字型のラバー支持部材10pを、上記第2のナックル取付部22cのストッパー部22qが上記ストッパラバー10q,10qの略中心位置を通るように取付けて、上記バネ付き直動ガイド24,24とダンパー26の作動方向の移動幅を制限して、インホイールモータ10の最大変位幅を容易に規制するようにしているので、路面から過大な入力があった場合でも、上記モータ10の損傷を防ぐことができる。
このとき、上記ストッパー部22qのストッパラバー10q,10qに対向する位置を、車輌上方から見て、フローティンマスとなる上記モータ10とこのモータ10に取付けられるガイドシャフト24b,24bの重心近傍に配置するようにすれば、ストッパの作動時に発生するモーメントによる直動ガイドへの入力を抑えることができるので、直動ガイドの容量を抑えることができる。したがって、小型の直動ガイドの採用が可能となる。
なお、上記最良の形態では、車輪を駆動するモータをダイレクトドライブモータとしたが、本発明は、図10に示すように、モータとして、電気モータ10とこの電気モータ10の回転を減速してホイールに伝達する減速歯車機構12を備えたギヤドモータ10Gを用いた場合にも適用可能である。この場合には、同図に示すように、電気モータ10のモータケース10aを上記最良の形態に記載の動的吸振装置20を用いてナックル5及びストラット4に結合するようにすればよい。
また、モータケースとギヤケースとを一体にしたモータハウジングを作製してこれに電気モータ10と減速歯車機構12とを収納するとともに、上記モータハウジングの側面側とナックル5及びストラット4とを、上記動的吸振装置20と同様な構成の動的吸振装置を用いて結合するようにしてもよい。
また、本発明は、図1に示したストラット型のサスペンションを有する車輌に限らず、ダブルウイッシュボーン型のサスペンションなど、他の構成のサスペンションを有する車輌にも適用可能である。なお、ストラット4がない場合には、ナックル側取付部材22の取付部22bのみでナックル5の上部側に取付けてもよいが、ナックル5の上部側に、上記第2のナックル取付部22cの連結片22rを取付けるための取付け部を設けて、上記ナックル側取付部材22をタイヤ側と車体側の両方から支持するようにすれば、インホイールモータの動作を更に安定させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、インホイールモータを容易に車輌バネ下部にフローティングマウントすることができるとともに、ストローク幅を大きくとることができるので、組立性と安定性に優れたインホイールモータシステムを得ることができ、車輌の走行安全性と快適性を更に向上させることができる。
本発明の最良の形態に係る動的吸振装置を搭載した車輪部の構成を示す斜視図である。 本最良の形態に係る動的吸振装置を搭載した車輪部の構成を示す正面図である。 本最良の形態に係る動的吸振装置を搭載した車輪部の構成を示す縦断面図である。 本最良の形態に係る動的吸振装置の構成を示す図である。 本発明によるガイドアッセンブリーの組立方法を示す図である。 本発明によるガイドアッセンブリーの組立方法を示す図である。 本発明による動的吸振装置の取付方法を示す図である。 本発明による動的吸振装置の取付方法を示す図である。 車輪部に動的吸振装置を取付けた状態を示す図である。 本発明の動的吸振装置をギヤドモータに適用した例を示す図である。 従来のインホイールモータシステムの構成を示す図である。 従来の動的吸振装置に用いられるバネ付き直動ガイドの構成を示す図である。 従来の動的吸振装置の構成を示す図である。 従来のギヤドモータを用いたインホイールモータシステムの構成を示す図である。
符号の説明
1 タイヤ、2 ホイール、2a リム、2b ホイールディスク、
3 ホイールハブ、3k ハブの回転軸、4 ストラット、4a コイルバネ、
4b ショックアブゾーバ、4c アウターシェル、5 ナックル、5j 軸受け、
5s 貫通孔、6 制動装置、6a ブレーキロータ、6b ブレーキキャリパー、
7 下アーム、10 電気モータ、10S ステータ、10R ロータ、
10a モータケース、10b 出力軸、10j 軸受け、10m 第1の取付部、
10n 第2の取付部、10s 取付孔、10p ラバー支持部材、
10q ストッパラバー、10G ギヤドモータ、11 フレキシブルカップリング、
12 減速歯車機構、20 動的吸振装置、20A ガイドアッセンブリー、
21 第1のモータ側取付部材、21a 固定板、21b,21c 脚部、
21d ダンパ取付部、21k 湾曲部、21m,22m 固定ボルト、
21s,22s ボルト挿入孔、
22 ナックル側取付部材、22a 固定部、22b 第1のナックル取付部、
22c 第2のナックル取付部、22d ダンパ取付部、22G 円筒状の穴、
22q ストッパー部、22r 連結片、23 上部固定部材、
24 バネ付き直動ガイド、24A 直動ガイド、24B バネ部材、
24a リニアベアリング、24b ロッド、25 第2のモータ側取付部材、
25a 腕部取付部、25b 腕部、25c 第2の固定部、26 ダンパー、
26a シリンダ、26b シャフト、27,28 ジャバラ状のブーツ。

Claims (7)

  1. 車輪を駆動するインホイールモータを、上記モータのステータ側を支持するモータケースの側面側に取付けられるモータ側取付部材と、車輪部に連結されるナックルもしくは上記ナックル及び上記ナックルを車体に懸架するストラットに取付けられるナックル側取付部材と、上記モータ側取付部材と上記ナックル側取付部材とを連結する、バネ部材、ダンパー、及び、上記バネ部材とダンパーとの作動方向を案内するガイド部材とを備えた動的吸振装置を介して、車輌バネ下部に取り付けるためのインホイールモータの取付構造であって、
    上記ナックル側取付部材が、
    ストラットのアウターシェルのタイヤ側であるナックル取付側にて上記動的吸振装置とナックルとを連結する第1のナックル側取付部材と、上記ナックル取付側とは反対側の車体側にて上記動的吸振装置と上記ストラットのアウターシェルとを連結する第2のナックル側取付部材とを備え、
    上記モータ側取付部材が、
    上記ガイド部材の下端側を支持する第1のモータ側取付部材と、上記ガイド部材の上端側を支持する第2のモータ側取付部材とを備え、
    上記動的吸振装置と上記モータケースとを上記第1及び第2のモータ側取付部材により連結し、
    上記動的吸振装置と上記ナックルとを上記第1及び第2のナックル側取付部材により連結したことを特徴とするインホイールモータの取付構造
  2. 上記モータケースの上記第2のナックル側取付部材のストラットとの連結部の近傍に、上記第2のナックル側取付部材の上記バネ部材とダンパーとの作動方向の移動幅を制限するストッパ部材を配置したことを特徴とする請求項に記載のインホイールモータの取付構造。
  3. 上記ストッパー部材を、車輌上方から見て、フローティンマスとなる上記モータとこのモータに取付けられる動的吸振装置のガイド部材の重心近傍に配置したことを特徴とする請求項に記載のインホイールモータの取付構造
  4. 車輪を駆動するモータを、動的吸振装置を介して、車輌バネ下部材に取り付ける方法であって、
    上記動的吸振装置、上記モータのステータ側を支持するモータケースの側面側に取付けられるモータ側取付部材と、車輪部に連結されるナックルもしくは上記ナックル及び上記ナックルを車体に懸架するストラットに取付けられるナックル側取付部材と、上記モータ側取付部材と上記ナックル側取付部材とを連結するバネ部材、ダンパー、及び、上記バネ部材とダンパーとの作動方向を案内するガイド部材とを備え、
    上記ナックル側取付部材が、
    ストラットのアウターシェルのタイヤ側であるナックル取付側にて上記動的吸振装置とナックルとを連結する第1のナックル側取付部材と、上記ナックル取付側とは反対側の車体側にて上記動的吸振装置と上記ストラットのアウターシェルとを連結する第2のナックル側取付部材とを備え、
    上記モータ側取付部材が、
    上記ガイド部材の下端側を支持する第1のモータ側取付部材と、上記ガイド部材の上端側を支持する第2のモータ側取付部材とを備え、
    上記モータ側取付部材と上記ナックル側取付部材とを上記バネ部材とガイド部材とで連結したガイドアッセンブリを先組みしてこれに上記ダンパーを取付けた後、上記モータ側取付部材と上記ナックル側取付部材とを、上記モータケースと、上記ナックルもしくは上記ナックル及び上記ストラットとにそれぞれ取付けるようにしたことを特徴とするインホイールモータの取付方法。
  5. 上記第2のナックル側取付部を、上記モータケースの車輌前後方向中心側に延長するストッパー部と、上記ストッパー部の先端側にて上記ストラットのアウターシェルと連結される連結片部とから構成するとともに、上記モータ側取付部材と上記ナックル側取付部材の取付け後に、上記モータケースにストッパラバーを支持するラバー支持部材を取付けて、上記ストッパー部に対向する位置に上記ストッパラバーを配置するようにしたことを特徴とする請求項に記載のインホイールモータの取付方法。
  6. 上記モータを、電気モータとこの電気モータの回転を減速してホイールに伝達する減速歯車機構を備えたギヤドモータとしたことを特徴とする請求項または請求項に記載のインホイールモータの取付方法
  7. 車輪を駆動するモータのステータ側を支持するモータケースの側面側に取付けられるモータ側取付部材と、車輪部に連結されるナックルもしくは上記ナックル及び上記ナックルを車体に懸架するストラットに取付けられるナックル側取付部材と、上記モータ側取付部材と上記ナックル側取付部材とを連結するバネ部材、ダンパー、及び、上記バネ部材とダンパーとの作動方向を案内するガイド部材とを備え、上記モータを車輌バネ下部に対して弾性支持する動的吸振装置であって、
    上記ナックル側取付部材
    ストラットのアウターシェルのタイヤ側であるナックル取付側にて上記動的吸振装置とナックルとを連結する第1のナックル側取付部材と、上記ナックル取付側とは反対側の車体側にて上記動的吸振装置と上記ストラットのアウターシェルとを連結する第2のナックル側取付部材とを備え
    上記モータ側取付部材
    上記ガイド部材の下端側を支持する第1のモータ側取付部材と、上記ガイド部材の上端側を支持する第2のモータ側取付部材とを備えることを特徴とする動的吸振装置。
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