JP5132427B2 - 内視鏡 - Google Patents

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本発明は、例えば、経鼻的に鼻腔内に挿入される挿入部の先端構成部に照明光学系、観察光学系を備え、鼻腔内を観察する内視鏡に関する。
睡眠時に呼吸停止または低呼吸になる、睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中の筋弛緩により舌根部や軟口蓋が下がり、気道を閉塞することが主な原因であると報告されている。この睡眠時無呼吸症候群は睡眠時のみ確認されるものであり、覚醒時には症状が現れないことが特徴である。
睡眠時無呼吸症候群を処置するには、睡眠中に気道のどの部分が閉塞するかを知る必要があり、内視鏡的診断を行なう場合には、睡眠時に長時間体腔内に内視鏡を挿入して観察を行なう必要がある。
そこで、耳鼻咽喉科においては、耳鼻咽喉科用内視鏡を経鼻的に鼻腔内に挿入し、内視鏡の先端構成部を咽喉頭付近に位置決めして鼻腔内を照明しながら観察することが行なわれている。しかし、睡眠時無呼吸症候群の症状は睡眠時に継続的に起こるのではなく、断続的に起こるため、長時間の内視鏡観察が余儀なくされ、医師および患者の負担になっている。
従来、経鼻的に体腔内に挿入して体内に留置できる内視鏡として、細径なカテーテルの遠位端に観察部を設け、カテーテルの近位端に光源等の外部装置を設けた体内留置型内視鏡が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、電子内視鏡において、先端構成部から照射される観察光によって先端構成部が過熱してしまう問題を解決するために、光源装置に光量絞り制御手段を設けた内視鏡も知られている(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、体腔内の組織を処置する装置として、管腔を有する細長い伝達デバイス内に、組織に穿刺可能な弾性部材を設け、この弾性部材に組織内の流体の流速を検知するフローセンサを設けた組織処置装置が知られている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2000−296098号公報 特開平6−300976号公報 特表2003−528684号公報
しかしながら、特許文献1は、経鼻的に体腔内に挿入して体内に留置できる内視鏡が開示されているものの、先端構成部を、体腔内、特に鼻腔内に留置し、鼻腔内の気体流速を検知するという技術思想はないとともに、鼻腔内の温度上昇を防止するという技術思想もない。
特許文献2は、内視鏡の先端構成部から照射される観察光によって先端構成部が過熱されるのを防止するために、光量絞り制御手段を設けたものであり、観察光によって体腔内が温度上昇するのを防止するという技術思想はない。
特許文献3は、組織内の流体の流速を検知するフローセンサを設けた組織処置装置が開示されているが、体腔内に挿入する内視鏡において、その先端構成部に体腔内、特に鼻腔内の気体の流速を検知するという技術思想はないとともに、体腔内の温度上昇を防止するという技術思想もない。
本発明は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、体腔内に挿入された挿入部の先端構成部付近の気体流速を検知し、検知信号によって照明光学系を制御して体腔内の温度上昇を防止することができる内視鏡を提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するために、請求項1は、体腔内に挿入される挿入部と、前記挿入部の先端部に設けられ、少なくとも照明光学系、観察光学系を有する先端構成部と、前記先端構成部に設けられ、該先端構成部付近の気体流速を検知する流速検知センサと、前記流速検知センサの検知信号によって前記照明光学系を制御し、体腔内の温度上昇を防止する制御手段とを具備したことを特徴とする内視鏡にある。
請求項2は、請求項1の前記流速検知センサは、フローセンサであることを特徴とする。
請求項3は、請求項1の前記制御手段は、前記照明光学系の光量を制御することを特徴とする。
請求項4は、請求項1の前記制御手段は、前記照明光学系を点滅することを特徴とする。
請求項5は、請求項1の前記制御手段は、前記流速検知センサが一定以上の気体流速を検知しているときは、前記照明光学系を消灯させ、一定以下の気体流速を検知したときには、前記照明光学系を点灯させることを特徴とする。
請求項6は、請求項1の前記流速検知センサは、前記先端構成部の側面部または前面部に設けられていることを特徴とする。
請求項7は、経鼻的に鼻腔内に挿入される挿入部と、前記挿入部の先端部に設けられ、少なくとも照明光学系、観察光学系を有する先端構成部と、前記先端構成部に設けられ、鼻腔内の気体流速を検知する流速検知センサと、前記流速検知センサの検知信号によって前記照明光学系を制御し、鼻腔内の温度上昇を防止する制御手段とを具備したことを特徴とする耳鼻咽喉科用内視鏡にある。
本発明によれば、体腔内に挿入された内視鏡の先端構成部に設けた気体流速センサによって体腔内の気体流速を検知し、検知信号によって照明光学系を制御することにより、体腔内の温度上昇を防止することができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図6は内視鏡としての耳鼻咽喉科用内視鏡の第1の実施形態を示し、図1は耳鼻咽喉科用内視鏡の全体の側面図、図2は先端構成部の正面図、図3は変形例を示す先端構成部の正面図、図4は耳鼻咽喉科用内視鏡の使用状態の斜視図、図5は耳鼻咽喉科用内視鏡の使用状態の断面図、図6(a)(b)はブロック図である。
図1および図2に示すように、耳鼻咽喉科用内視鏡(以下、内視鏡11という)は鼻腔内に挿入される挿入部12と、この挿入部12の基端部に設けられた蛇管太径部13および操作部14とから構成されている。挿入部12は可撓管部15を有しており、可撓管部15の先端側には湾曲部16を介して先端構成部17が設けられている。先端構成部17には照明窓18、観察窓19および鼻腔内の気体流速を検知する流速検知センサとしてのフローセンサ20が設けられている。
蛇管太径部13は、その内側からフレックス、ブレードおよび樹脂層の少なくとも三層構造で、極端な曲げ力が加わっても座屈し難い構造に形成されている。また、フローセンサ20は、本実施形態においては円柱状に形成され、図2に示すように、先端構成部17の側面に固定もしくは着脱可能に設けられており、鼻腔内の気体流速、つまり睡眠中における呼吸の有無を検知するようになっている。フローセンサ20を先端構成部17の側面に設けることで、鼻腔のように、長軸方向に大きな空間を有している臓器に対して、短軸方向を大きくすることのない内視鏡11を提供でき、空間を有効に利用できる。
図3は先端構成部17の前面部のデッドスペースを利用してフローセンサ20を設けたものであり、このように構成することにより、先端構成部17を細径で、小型化できる。
さらに、図4に示すように、前記操作部14には術者が把持する把持部21が設けられ、把持部21には湾曲部16を湾曲操作する湾曲操作レバー22、操作部14に内蔵されたカメラ本体(図示しない)を操作するシャッタースイッチ23等が設けられている。そして、術者は把持部21を把持した状態で、手指によって湾曲操作レバー22およびシャッタースイッチ23を操作できるようになっている。
操作部14にはユニバーサルコード24が接続されている。ユニバーサルコード24は光電源装置25およびプロセッサーを備えた制御手段としてのコントローラ26に接続されている。コントローラ26にはTVモニタ27が接続され、カメラ本体から送信された内視鏡像が映し出されるようになっている。また、コントローラ26には前記フローセンサ20の検知信号(睡眠中における鼻腔内の気体流速の有無)が入力される。
次に、第1の実施形態の作用について説明する。
図4および図5に示す状態は、睡眠時無呼吸症候群の患者28の鼻穴29から鼻腔30内に内視鏡11の挿入部12を挿入し、先端構成部17を咽喉頭付近31に位置決めした状態を示す。挿入部12の基端部は粘着テープ32によって患者28の鼻穴29付近に固定され、挿入部12が軸方向に進退するのを防止している。
睡眠時無呼吸が発生する原因としては、筋弛緩により例えば舌根部や軟口蓋が閉塞されて呼吸停止すると考えられているが、実際にどの部分が閉塞されて呼吸停止するか把握しないと外科的治療ができない。しかし、前述のように内視鏡11の先端構成部17を咽喉頭付近31に位置決めして睡眠中にフローセンサ20によって咽喉頭付近31の気体流速の有無することにより、睡眠時に無呼吸がどの部分で発生するかを知ることができ、睡眠時無呼吸症候群の患者28における的確な外科的治療ができる。
また、内視鏡11は、操作部14と挿入部12との間に蛇管太径部13が設けられ、この蛇管太径部13は、その内側からフレックス、ブレードおよび樹脂層の少なくとも三層構造で、極端な曲げ力が加わっても座屈し難い構造に形成されている。したがって、睡眠中に患者28が寝返り等で動き、蛇管太径部13に極端な曲げ力が加わっても座屈することはない。
図5は先端構成部17の側面にフローセンサ20を設けた内視鏡11を鼻腔30の挿入した状態を示し、鼻腔30のように長軸方向に大きな空間を有している臓器に対して、先端構成部17の側面にフローセンサ20を設けることにより、先端構成部17の短軸方向を大きくすることのない内視鏡11を提供できる。
図6(a)は咽喉頭付近31における気体流速の有無を計測するフローチャートを示す。内視鏡11の挿入部12を患者28の鼻穴29から鼻腔30内に挿入し、フローセンサ20を備えた先端構成部17を咽喉頭付近31に位置決めする。そして、ステップS1で、コントローラ26からの信号によってフローセンサ20をオンする。ステップS2で、フローセンサ20は咽喉頭付近31における気体流速の有無を計測する。フローセンサ20は咽喉頭付近31の呼吸による気体流速を計測し、ステップS3で、気体流速>0を検知しているときには、ステップS4に移り、コントローラ26は光電源装置25の光源ランプをオフのままとする。したがって、先端構成部17の照明窓18からの照明光は照射されないため、照明光によって咽喉頭付近31が加熱されることはなく、咽喉頭付近31の温度上昇を抑えることができる。また、覚醒を促す刺激を防止することができる。
しかし、前記気体流速の計測において、ステップS5で、フローセンサ20が気体流速=0を検知したとき、つまり呼吸が停止したときは、ステップS6に移り、フローセンサ20からの検知信号によってコントローラ26は光電源装置25の光源ランプをオンとする。したがって、先端構成部17の照明窓18から照明光は照射され、照明光によって咽喉頭付近31が照明されるため、カメラ本体によって撮像された咽喉頭付近31の撮像信号はTVモニタ27に送信される。術者はTVモニタ27に撮像された内視鏡像によって例えば舌根部もしくは軟口蓋のいずれかが閉塞されて呼吸停止したかを把握することができる。つまり、睡眠時に無呼吸がどの部分で発生するかを知ることができ、睡眠時無呼吸症候群の患者28における的確な外科的治療ができる。
図6(b)は咽喉頭付近31における気体流速の有無を計測するフローチャートの変形例を示す。内視鏡11の挿入部12を患者28の鼻穴29から鼻腔30内に挿入し、フローセンサ20を備えた先端構成部17を咽喉頭付近31に位置決めする。そして、ステップS11で、コントローラ26からの信号によってフローセンサ20をオンする。ステップS12で、フローセンサ20は咽喉頭付近31における気体流速の有無を計測する。フローセンサ20は咽喉頭付近31の呼吸による気体流速を計測し、ステップS13で、気体流速>0を検知しているときには、ステップS14に移り、コントローラ26は光電源装置25の光源ランプの電流をダウンのままとする。したがって、先端構成部17の照明窓18から微弱な照射光が照射されているままであるため、照明光によって咽喉頭付近31が加熱されることはなく、咽喉頭付近31の温度上昇を抑えることができる。
しかし、前記気体流速の計測において、ステップS15で、フローセンサ20が気体流速=0を検知したとき、つまり呼吸が停止したときは、ステップS16に移り、フローセンサ20からの検知信号によってコントローラ26は光電源装置25の光源ランプの電流をアップとする。したがって、先端構成部17の照明窓18から高輝度の照明光は照射されて咽喉頭付近31が照明されるため、カメラ本体によって撮像された咽喉頭付近31の撮像信号はTVモニタ27に送信される。術者はTVモニタ27に撮像された内視鏡像によって例えば舌根部もしくは軟口蓋のいずれかが閉塞されて呼吸停止したかを把握することができる。つまり、睡眠時に無呼吸がどの部分で発生するかを知ることができ、睡眠時無呼吸症候群の患者28における的確な外科的治療ができる。なお、コントローラ26は光電源装置25の光源ランプを点滅させてもよい。
図7は第2の実施形態を示し、第1の実施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、内視鏡11の操作部14にはLED光源装置35が設けられている。LED光源装置35は挿入部12に内挿された照明光学系(図示しない)を介して先端構成部17の照明窓18に光学的に接続されている。さらに、操作部14にはケーブル36を介してワイヤレス画像伝送装置37が接続されている。
内視鏡11と離れた位置には外部装置として、ワイヤレス画像伝送装置37から無線で転送される画像信号を受信する受信プロセッサー38が設けられている。この受信プロセッサー38にはTVモニタ39が接続され、カメラ本体から送信された内視鏡像が映し出されるようになっている。また、受信プロセッサー38には前記フローセンサ20の検知信号(睡眠中における鼻腔内の気体流速の有無)が入力されるようになっている。なお、33はファイリングシステムである。
図8および図9は第3の実施形態を示し、内視鏡41の挿入部42を鼻腔等の管腔43の任意の位置に固定できる内視鏡装置を示すものである。内視鏡41の挿入部42にはシース44が外嵌され、挿入部42とシース44とは相対的に軸方向に進退自在であるとともに、相対的に周方向に回転自在である。シース44の先端部には軸方向に伸長する方向および径方向に拡張する方向に弾性を持たせたコイル45の一端部が固定され、このコイル45の他端部は挿入部42の先端構成部46に固定されている。
図8(a)に示すように、挿入部42を保持し、シース44をコイル45の巻き方向に回転させると、コイル45は縮径される。この状態で、挿入部42をシース44の内部に引き込むと、コイル45はシース44の内部に収納される。したがって、挿入部42をシース44とともに、管腔43の軸方向に進退でき、先端構成部46を管腔43の目的部位に導くことができる。
先端構成部46が管腔43の目的部位に到達したところで、挿入部42を保持し、シース44を後退させると、図8(b)に示すように、シース44の先端部からコイル45が露出する。この状態で、挿入部42を保持し、シース44をコイル45の巻回方向と逆方向に回転させると、図8(c)に示すように、コイル45はシース44より拡径し、図9(a)(b)に示すように、管腔43の内壁に圧接する。したがって、挿入部42の先端構成部46を管腔43の目的部位に固定することができ、内視鏡41によって管腔43を観察することができる。
また、内視鏡41の挿入部42を管腔43から抜去する際には、挿入部42を保持し、シース44をコイル45の巻き方向に回転させると、コイル45は縮径される。この状態で、挿入部42をシース44の内部に引き込むと、コイル45はシース44の内部に収納される。したがって、挿入部42をシース44とともに、管腔43から抜去することができる。
図10および図11は第4の実施形態を示し、第3の実施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明を省略する。
内視鏡41の挿入部42を鼻腔等の管腔43の任意の位置に固定できる内視鏡装置を示すものである。内視鏡41の挿入部42にはシース44が外嵌され、挿入部42とシース44とは相対的に軸方向に進退自在である。シース44の先端部における内周面には環状のストッパ44aが一体に設けられている。
シース44の内部には軸方向に進退自在で、ストッパ44aによってシース44の先端開口から脱出が阻止された後部リング47が収納されている。シース44の外部にはシース44の先端開口縁に当接してシース44の内部へ引き込みが阻止された先端構成部46が設けられている。後部リング47と先端構成部46との間には軸方向に複数本の弾性ワイヤ49が設けられ、弾性ワイヤ49の一端部は後部リング47に、他端部は先端構成部46に固定されている。個々の弾性ワイヤ49は外側へ円弧状に湾曲して、全体としてシース44の外径より拡張する方向に弾性を持たせた形状である。
挿入部42を保持し、シース44を前進させると、弾性ワイヤ49は弾性力に抗して内側に変形してシース44の内部に挿入部42とともに収納される。したがって、挿入部42をシース44とともに、管腔43の軸方向に進退でき、先端構成部46を管腔43の目的部位に導くことができる。
先端構成部46が管腔43の目的部位に到達したところで、挿入部42を保持し、シース44を手元側へ引き込むと、図10(b)に示すように、シース44の先端部から弾性ワイヤ49が露出するとともに、個々の弾性ワイヤ49は外側へ円弧状に湾曲して、全体として弾性的に拡径して管腔43の内壁に圧接する。したがって、挿入部42の先端構成部46を管腔43の目的部位に固定することができ、内視鏡41によって管腔43を観察することができる。
また、内視鏡41の挿入部42を管腔43から抜去する際には、挿入部42を保持し、シース44を前進させると、図10(a)に示すように、弾性ワイヤ49は弾性力に抗して内側に変形してシース44の内部に挿入部42とともに収納される。したがって、挿入部42をシース44とともに、管腔43から抜去することができる。
図12は第5の実施形態を示し、第3の実施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態は内視鏡41の先端構成部46を鼻腔等の管腔43の任意の位置にバルーンによって固定できる内視鏡装置を示すものである。図12(a)は内視鏡41の先端構成部46の側壁に先端構成部46の軸線を挟んで対称的に2つのバルーン50を設けたものである。バルーン50は挿入部42の内部に配管された管路(図示しない)を介して内視鏡41の操作部(図示しない)に接続され、操作部でバルーン50に対して空気を給排することにより、バルーン50を膨張・収縮できるようになっている。したがって、バルーン50を収縮した状態で、内視鏡41の挿入部42を管腔43に対して進退させ、挿入部42の先端構成部46が管腔43の目的部位に到達したところで、バルーン50を膨張させて管腔43に圧接して固定することができる。そして、内視鏡41によって管腔43を観察することができ、内視鏡41の挿入部42を管腔43から抜去する際には、バルーン50を収縮することにより、挿入部42は管腔43に対して進退自在となり、挿入部42をバルーン50とともに、管腔43から抜去することができる。
図12(b)は内視鏡41の先端構成部46の側壁に周方向に等間隔に3つのバルーン51を設けたものである。バルーン51は挿入部42の内部に配管された管路(図示しない)を介して内視鏡41の操作部(図示しない)に接続され、操作部でバルーン51に対して空気を給排することにより、バルーン51を膨張・収縮できるようになっている。
図12(c)は内視鏡41の先端構成部46の側壁に1本の長い支持部材52と2本の短い支持部材53を設け、これら支持部材52,53にバルーン54を設けたものである。バルーン54は挿入部42の内部に配管された管路(図示しない)を介して内視鏡41の操作部(図示しない)に接続され、操作部でバルーン51に対して空気を給排することにより、バルーン51を膨張・収縮できるようになっている。本実施形態によれば、管腔43の軸心と偏心した位置に内視鏡41の先端構成部46を位置決めできる。
図12(d)は内視鏡41の先端構成部46の側壁に1個の大きいバルーン55と2個の小さいバルーン56を設け、これらバルーン55,56を挿入部42の内部に配管された管路(図示しない)を介して内視鏡41の操作部(図示しない)に接続し、操作部でバルーン55,56に対して空気を給排することにより、バルーン55,56を膨張・収縮できるようになっている。本実施形態によれば、管腔43の軸心と偏心した位置に内視鏡41の先端構成部46を位置決めできる。
図13は第6の実施形態を示し、第3の実施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態は内視鏡41の先端構成部46を鼻腔等の管腔43の任意の位置に固定できる内視鏡装置を示すものである。
本実施形態は内視鏡41の先端構成部46を鼻腔等の管腔43の任意の位置にバルーンによって固定できる内視鏡装置を示すものである。内視鏡41の先端構成部46の側壁には枢支部57を支点として回動可能な一対の起伏部材58が設けられている。起伏部材58は略T字形状であり、それぞれバルーン59によって支持されている。バルーン59は挿入部42の内部に配管された管路(図示しない)を介して内視鏡41の操作部(図示しない)に接続され、操作部でバルーン59に対して空気を給排することにより、バルーン59を膨張・収縮でき、起伏部材58を枢支部57を支点として起伏できるようになっている。
したがって、バルーン59を収縮し、起伏部材58を倒伏した状態で、内視鏡41の挿入部42を管腔43に対して進退させ、挿入部42の先端構成部46が管腔43の目的部位に到達したところで、バルーン59を膨張させると、起伏部材58が枢支部57を支点として起立し、管腔43の内壁に圧接して固定することができる。そして、内視鏡41によって管腔43を観察することができ、内視鏡41の挿入部42を管腔43から抜去する際には、バルーン59を収縮することにより、挿入部42は管腔43に対して進退自在となり、管腔43から抜去することができる。
なお、前記各実施形態においては、内視鏡として耳鼻咽喉科用内視鏡について説明したが、各種軟性内視鏡にも適用できることは勿論である。また、流速検知センサとしてフローセンサを用いたが、フローセンサに限定されず、超音波センサ等の流速検知センサでもよい。
さらに、本発明は、前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態を示し、耳鼻咽喉科用内視鏡の全体の側面図。 同実施形態の先端構成部の正面図。 同実施形態の変形例を示す先端構成部の正面図。 同実施形態の耳鼻咽喉科用内視鏡の使用状態の斜視図。 同実施形態の耳鼻咽喉科用内視鏡の使用状態の断面図。 同実施形態を示し、(a)(b)はブロック図。 本発明の第2の実施形態を示し、耳鼻咽喉科用内視鏡の使用状態の斜視図。 本発明の第3の実施形態を示し、(a)〜(c)は内視鏡装置の縦断側面図。 同実施形態を示し、(a)(b)は使用状態の断面図。 本発明の第4の実施形態を示し、(a)(b)は内視鏡装置の縦断側面図。 同実施形態を示す斜視図。 本発明の第5の実施形態を示し、(a)〜(d)は異なる内視鏡装置の横断面図。 本発明の第6の実施形態を示し、(a)(b)は内視鏡の斜視図。
符号の説明
11…内視鏡、12…挿入部、17…先端構成部、20…フローセンサ(流速検知センサ)、26…コントローラ(制御手段)

Claims (7)

  1. 体腔内に挿入される挿入部と、
    前記挿入部の先端部に設けられ、少なくとも照明光学系、観察光学系を有する先端構成部と、
    前記先端構成部に設けられ、該先端構成部付近の気体流速を検知する流速検知センサと、
    前記流速検知センサの検知信号によって前記照明光学系を制御し、体腔内の温度上昇を防止する制御手段と、
    を具備したことを特徴とする内視鏡。
  2. 前記流速検知センサは、フローセンサであることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記制御手段は、前記照明光学系の光量を制御することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  4. 前記制御手段は、前記照明光学系を点滅することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  5. 前記制御手段は、前記流速検知センサが一定以上の気体流速を検知しているときは、前記照明光学系を消灯させ、一定以下の気体流速を検知したときには、前記照明光学系を点灯させることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  6. 前記流速検知センサは、前記先端構成部の側面部または前面部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  7. 経鼻的に鼻腔内に挿入される挿入部と、
    前記挿入部の先端部に設けられ、少なくとも照明光学系、観察光学系を有する先端構成部と、
    前記先端構成部に設けられ、鼻腔内の気体流速を検知する流速検知センサと、
    前記流速検知センサの検知信号によって前記照明光学系を制御し、鼻腔内の温度上昇を防止する制御手段と、
    を具備したことを特徴とする耳鼻咽喉科用内視鏡。
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