JP5132094B2 - 画像形成方法及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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また、本発明の更なる目的は、上記の如き画像形成方法に用いられるプロセスカートリッジを提供することにある。
該トナー規制ブレードは、下記i)乃至iv)
i)該トナー担持体と当接する部分において、レーザー顕微鏡で測定される十点平均粗さRzが5.0μm以上15.0μm以下である、
ii)該トナー担持体と当接する部分において、レーザー顕微鏡で測定される凹凸の平均間隔Smが5.0μm以上200.0μm以下である、
iii)支持部材にゴム材料を接合させたものであり、該ゴム材料がウレタンゴムであり、該ゴム材料のJIS−A硬度が50°以上90°以下である、
iv)該トナー担持体と当接する部分において、ガラス板を圧力22.6kPaで接触させた時の接触部の面積と非接触部の面積の比(=接触部の面積/非接触部の面積)が8/92以上70/30以下である、
を満たし、
該トナーは、下記a),b),c)及びd)
a)少なくとも結着樹脂、磁性体を含有するトナー母粒子、及びシリカ微粒子を含有している、
b)該シリカ微粒子は、トナー母粒子100質量部に対して0.01質量部以上3質量部以下外添されている、
c)円相当径3μm以上400μm以下の粒子を対象としたフロー式粒子像測定装置で計測される平均円形度が0.930以上である、
d)ゆるみ密度をA(g/cm3)、トナー母粒子100質量部に対するシリカ微粒子の添加量をx(質量部)としたとき、下記関係を満足する、
A>0.140x+0.65
を満たす、ことを特徴とする画像形成方法に関する。
該トナー規制ブレードは、下記i)乃至iv)
i)該トナー担持体と当接する部分において、レーザー顕微鏡で測定される十点平均粗さRzが5.0μm以上15.0μm以下である、
ii)該トナー担持体と当接する部分において、レーザー顕微鏡で測定される凹凸の平均間隔Smが5.0μm以上200.0μm以下である、
iii)支持部材にゴム材料を接合させたものであり、該ゴム材料がウレタンゴムであり、該ゴム材料のJIS−A硬度が50°以上90°以下である、
iv)該トナー担持体と当接する部分において、ガラス板を圧力22.6kPaで接触させた時の接触部の面積と非接触部の面積の比(=接触部の面積/非接触部の面積)が8/92以上70/30以下である、
を満たし、
プロセスカートリッジに含有されるトナーは、下記a),b),c)及びd)
a)少なくとも結着樹脂、磁性体を含有するトナー母粒子、及びシリカ微粒子を含有している、
b)該シリカ微粒子は、トナー母粒子100質量部に対して0.01質量部以上3質量部以下外添されている、
c)円相当径3μm以上400μm以下の粒子を対象としたフロー式粒子像測定装置で計測される平均円形度が0.930以上である、
d)ゆるみ密度をA(g/cm3)、トナー母粒子100質量部に対するシリカ微粒子の添加量をx(質量部)としたとき、下記関係を満足する、
A>0.140x+0.65
の関係を満たす、ことを特徴とするプロセスカートリッジに関する。
A>0.085x+0.59
好ましくは、
A>0.110x+0.61
より好ましくは、
A>0.140x+0.65
(ここでxは、トナー母粒子に外添されたシリカ微粒子の総量である)
の関係を満たすことを特徴とする。それにより前述したようにトナーの循環が良好になり、ネガゴーストの発生を抑制することができる。トナーのゆるみ密度が上記関係を満たさない場合、画像の均一性が不十分となり、スリーブネガゴーストが発生する場合がある。
また、トナーのゆるみ密度Aは、0.60乃至0.90g/cm3の範囲であることが好ましく、より好ましくは0.70乃至0.90g/cm3の範囲である。
1)試料の準備
規制ブレードを約1cm四方の大きさにカットする。但し、レーザー顕微鏡での観察においてレーザーを当てるのに十分な面積があれば、特にカットする大きさは限定されない。
測定時の各パラメーター等は以下のように設定する。
対物レンズ倍率:20倍
光学ズーム倍率:1倍
デジタルズーム倍率:1倍
RUN MODE:カラー超深度
LASER(ゲイン):594
LASER(オフセット):−1328
カメラ設定(シャッタ):158
カメラ設定(ホワイトバランス):3200k
カメラ設定(ゲイン):0
レーザー顕微鏡のステージに、カットした規制ブレードを、トナー担持体に当接される部位が観察面となるようにセットする。
測定PITCHを0.1μmとして規制ブレード表面を測定する。
測定で得られた画像の全体的な歪みや傾きを補正するため、以下の処理を行った。
[1.傾き補正]
補正方法:面補正(自動)
処理対象:高さ
測定で得られた画像中の細かいノイズ成分を除去するため、以下の処理を行った。
[2.フィルター処理]
処理対象:平滑化(高さデータ)
サイズ:7×7
実行回数:1
ファイルタイプ:メディアン
[3.フィルター処理]
処理対象:平滑化(高さデータ)
サイズ:3×3
実行回数:1
ファイルタイプ:単純平均
解析には高さデータを用いる。得られた高さデータ画像にスケールを引き、200μm×260μmの範囲を無作為に3ヶ所選び、この範囲において十点平均粗さRz及び凹凸の平均間隔Smを測定し、それらの平均値を測定結果とする。
表面粗さ測定モードで得られた値とする。
線粗さ測定モードで、直線を任意の水平方向に5本、任意の垂直方向に5本引き、計10本の直線から得られた10個の凹凸の平均間隔Smのうち上下限値2点を除外し、残りの8点の平均をとった値とする。
本発明のトナーを評価する際に用いられる現像装置において、トナー規制ブレードとトナー担持体が当接されている状態を模擬的に再現する方法として、トナー規制ブレードを切り取り、この試料片に実際の当接圧に相当する荷重をかけて観察を行った。以下にその方法を示す。尚、面圧22.6kPaは、一般的な現像装置におけるトナー規制ブレードとトナー担持体との当接圧に近い圧力であり、装置内でのトナー規制ブレードとトナー担持体との接触状態を表すモデルとみなすことのできる圧力である。
[観察試料の作製]
カットしたトナー規制ブレードのトナー担持体に当接される部位を上側にして、その上にガラス板を載せる。このときトナー規制ブレードとガラス板の重心が一致するようにする。さらにガラス板の両側に重量が同じ重りをそれぞれ載せる。それぞれの重りの位置は、トナー規制ブレードとガラス板の重心に対して左右対称になるようにするとともに、トナー規制ブレードの観察時に対物レンズのアプローチを妨げないようにする。
[トナー規制ブレード]
トナー規制ブレードを0.8cm四方の大きさに正確にカットする。
[ガラス板]
ガラス板は表面が平滑であるものが好ましい。特にスライドガラス(厚さ0.9乃至1.2mm、76×26mm、水縁磨 松浪硝子社製)が本測定においてはより好ましく用いられる。
[荷重用のおもり]
本測定では、規制ブレードのトナー担持体に当接される部位と、ガラス板を面圧22.6kPaで接触させる。0.8cm四方の規制ブレードに対して、ガラス板を面圧22.6kPaで接触させるには、147gの荷重が必要となる。ガラス板と、同重量の重り2個の重量の合計が147gとなるように重りを準備する。重りは任意のものが使用可能である。本測定ではサンプル瓶に比重の大きい粉体あるいは水を入れ、所望の重量の重りを作製する方法が好ましい。比重の大きい粉体には鉄粉を使用するのが好ましい。サンプル瓶にはスクリューバイアル(SV−30 外径30mm、高さ65mm、肉厚1.5mm、口内径19.8mm、容量30ml 日電理化硝子社製)を使用するのが好ましい。
測定時の各パラメーター等は以下のように設定する。
対物レンズ倍率:20倍
光学ズーム倍率:1倍
デジタルズーム倍率:1倍
RUN MODE:カラー超深度
LASER(ゲイン):594
LASER(オフセット):−1328
カメラ設定(シャッタ):158
カメラ設定(ホワイトバランス):3200k
カメラ設定(ゲイン):0
レーザー顕微鏡のステージに、荷重をかけた0.8cm四方の規制ブレードを、トナー担持体に当接される部位が観察面となるようにセットする。
測定PITCHを0.1μmとして規制ブレード表面とガラス板の接触面を含むように測定する。
測定で得られた画像の全体的な歪みや傾きを補正するため、以下の処理を行った。
[1.傾き補正]
補正方法:面補正(自動)
処理対象:高さ
測定で得られた画像中の細かいノイズ成分を除去するため、以下の処理を行った。
[2.フィルター処理]
処理対象:平滑化(高さデータ)
サイズ:7×7
実行回数:1
ファイルタイプ:メディアン
[3.フィルター処理]
処理対象:平滑化(高さデータ)
サイズ:3×3
実行回数:1
ファイルタイプ:単純平均
解析には高さデータを用いる。得られた高さデータ画像では、規制ブレードとガラス板の接触部は非接触部に対して明確に黒く表示される(図1)。色の違いで接触部と非接触部の面積を2値化することで、規制ブレードのトナー担持体に当接される部位と、ガラス板を面圧22.6kPaで接触させた時の、接触部の面積と非接触部の面積の比を計算することができる。接触部と非接触部の面積を2値化する方法としては、画像解析機能を有するアプリケーションが好ましく用いられる。アプリケーションとしては例えば「Image−Pro Plus(Media Cybernetics社)」が用いられる。接触部と非接触部の面積を2値化するにあたり、得られた画像の微小なノイズを除去し、より精度の高い値とするために、以下の操作を行う。
・測定項目の面積測定で接触部の総面接触部積を算出する。
・画像全体の面積と、接触部の総面積から、接触部と非接触部の面積比を算出する。
容器中の不純物を除去した水に、界面活性剤(好ましくはドデシルベンゼンスルホン酸Na塩)を1.23mass%加えた分散剤を準備する。サンプル瓶にトナー母粒子150mgを入れ、分散剤を5ml加えて試料を十分に分散させる。続いて6mol/lの塩酸5mlを加え30分間放置する。
測定条件:スキャン速度(中速),スリット幅(0.5nm),サンプリングピッチ(2nm),測定範囲(600乃至250nm)
トナーの平均円形度は、フロー式粒子像測定装置「FPIA−2100型」(シスメックス社製)を用いて測定を行い、下式を用いて算出する。
円形度=(粒子投影面積と同じ面積の円の周囲長)/(粒子投影像の周囲長)
B>0.13x+0.82
好ましくは、
B>0.18x+0.83
より好ましくは、
B>0.22x+0.84
(ここでxは、トナー母粒子に外添されたシリカ微粒子の総量である)
の関係を満たすことが好ましい。この場合、現像ニップ部で圧力がかかった状態でトナーがより密に存在することにより、トナー粒子同士の接触面積が増え、その結果トナーの帯電量分布が均一化され、帯電量のばらつきに起因するカブリを効果的に防止することができる。
C<1.3x+28
好ましくは、
C<2.1x+26
より好ましくは、
C<2.9x+25
(ここでxは、トナー母粒子に外添されたシリカ微粒子の総量である)
の関係を満たすことが好ましい。この場合、圧縮度、即ちトナーのゆるみ密度と固め密度の差が比較的小さいことにより、現像ニップ部で圧力がかかった状態のトナーと、現像ニップ部に進入する前のトナーとの物性差が小さくなり、安定した帯電特性が得られる。圧縮度が上記範囲から外れる場合には、長期の使用においてトナーの画像濃度が低下する場合がある。
C=〔(B−A)/B〕×100
(式中、Aはトナーのゆるみ密度であり、Bはトナーの固め密度である。)
で表わされるテトラカルボン酸等、及びこれらの無水物、低級アルキルエステル等の多価カルボン酸類及びその誘導体が挙げられる。なかでも、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸およびこれらの無水物、低級アルキルエステルが好ましい。
昇温時のDSC曲線において比熱変化の現われる前後のベースラインの中間点を結ぶ線とDSC曲線の交点の温度。
試料:0.5乃至2mg、好ましくは1mg
測定法:試料をアルミパン中に入れ、リファレンスとして空のアルミパンを用いる。
温度曲線:昇温I(20℃〜180℃、昇温速度10℃/min)
降温I(180℃〜10℃、降温速度10℃/min)
昇温II(10℃〜180℃、昇温速度10℃/min)
で表わされるモノマーの単重合体或いは前述したスチレン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルの如き重合性モノマーとの共重合体を正荷電性制御剤として用いることができる。この場合これらの荷電制御剤は、結着樹脂(の全部または一部)としての作用をも有する。
以上、本発明において用いられるトナー規制ブレードおよびトナーについて説明した。
本発明は、トナー担持体上のトナー層厚をトナー規制ブレードによって規制し、静電潜像担持体上に形成された静電潜像を該トナー担持体上のトナーで現像する画像形成方法であって、該トナー規制ブレードおよび該トナーが上記した特徴を満たすことを特徴とする画像形成方法を提供できる。さらに、本発明は上記した特徴を有する画像形成方法に用いられるプロセスカートリッジを提供できる。
(トナー規制ブレード製造方法1)
140℃に加熱された遠心成型金型を、800rpmの回転速度で回転させたまま、熱硬化性樹脂の液剤(エポキシ樹脂 耐熱温度150℃)を遠心成型金型内に流し込み、充分に加熱硬化させることで1.0mmの厚みの保持層(偏心補償層)を設けた。次に、その保持層の内周面にシリコーンゴムの離型層を2.0mmの厚みになるように形成する過程で、離型層が完全に硬化する前に、その内周面にトルエン中に分散させた粗面化処理剤(フッ化黒鉛粒子 重量平均粒径8.0μm、標準偏差1.53μm)を散布した。そのようにして形成された離型層を有する型内部にウレタン層形成液を流し込み遠心成型し、加熱し、硬化させた。得られた成形物を取り出し所望の寸法の長方形にプレス切断し、トナー規制ブレード1を得た。得られたトナー規制ブレード1は、Rz=10.2μm、Sm=35.1μm、ガラス板を面圧22.6kPaで接触させた時の面積比(=接触部の面積/非接触部の面積)が40/60、ゴム硬度は65°、厚さは1.17mmであった。トナー規制ブレード1の物性を表1に示す。
粗面化処理剤として、平均粒径15.2μm、標準偏差5.23μmのフッ化黒鉛粒子を用いた以外はトナー規制ブレード製造方法1と同様にしてトナー規制ブレード2を得た。トナー規制ブレード2の物性を表1に示す。
遠心成型金型の内周面を、4.5kg/cm2のエアー圧で#60のガラスビーズ粒子を吹き付けることによってブラストした。その遠心成型金型内にウレタン層形成液を流し込み遠心成型し、加熱し、硬化させた。得られた成形物を取り出し、所望の寸法の長方形にプレス切断し、トナー規制ブレード3を得た。得られたトナー規制ブレード3は、Rzが24.5μm、Smが120.3μm、ガラス板を面圧22.6kPaで接触させた時の面積比(=接触部の面積/比接触部の面積)が27/73、ゴム硬度は65°、厚さは1.17mmであった。トナー規制ブレード3の物性を表1に示す。
平均粒径15.2μm、標準偏差5.23μmのフッ化黒鉛粒子を散布した後に、平均粒径4.1μm、標準偏差1.35μmのフッ化黒鉛粒子を散布した以外はトナー規制ブレード製造方法1と同様にしてトナー規制ブレード4を得た。トナー規制ブレード4の物性を表1に示す。
粗面化処理剤として、平均粒径4.1μm、標準偏差1.35μmのフッ化黒鉛粒子を用いた以外はトナー規制ブレード製造方法1と同様にしてトナー規制ブレード5を得た。トナー規制ブレード5の物性を表1に示す。
粗面化処理剤の散布量を減らした以外はトナー規制ブレード製造方法5と同様にしてトナー規制ブレード6を得た。トナー規制ブレード6の物性を表1に示す。
ガラスビーズ粒子の吹き付け量をトナー規制ブレード製造方法3よりも少ない量とした以外はトナー規制ブレード製造方法3と同様にしてトナー規制ブレード7を得た。トナー規制ブレード7の物性を表1に示す。
#180のガラスビーズ粒子を用い、吹き付け量をトナー規制ブレード製造方法7よりも少ない量とし、更に得られた成形物に対して硬化処理した以外はトナー規制ブレード製造方法7と同様にしてトナー規制ブレード8を得た。トナー規制ブレード8の物性を表1に示す。
・ポリエステル樹脂 100質量部
(ビスフェノールプロピレンオキサイド付加物、無水トリメリット酸、テレフタル酸の縮重合体、ピーク分子量=6100、酸価=18.5mgKOH/g)
・磁性体 95質量部
(個数平均粒径=0.19μm、BET=9.0g/m2、Hc=5.7kA/m、磁場795.8kA/mにおける磁化の強さ=83.9Am2/kg、σr=5.3Am2/kg)
・モノアゾ鉄錯体(T−77(保土ヶ谷化学工業社製)) 2質量部
・フィッシャートロプシュワックス 4質量部
(サゾールC105(サゾール社)、融点=105℃)
上記材料をヘンシェルミキサーで前混合した後、110℃に加熱された2軸エクストルーダで溶融混練し、冷却した混練物をハンマーミルで粗粉砕してトナー材料粗粉砕物を得た。得られた粗粉砕物を、機械式粉砕機ターボミル(ターボ工業社製;回転子および固定子の表面に炭化クロムを含有したクロム合金めっきでコーティング(めっき厚150μm、表面硬さHV1050))を用いて微粉砕した。コアンダ効果を利用した多分割分級装置(日鉄鉱業社製エルボジェット分級機)を用いて、得られた微粉砕物から微粉及び粗粉を同時に分級除去した。そこで得られた分級粉の重量平均粒径(D4)は6.3μmであった。
表面改質条件を表2に示すように変更した以外はトナー母粒子1と同様にしてトナー母粒子2〜7を得た。トナー母粒子2〜7の物性を表2に示す。
トナー母粒子1を100質量部と、ヘキサメチルジシラザン処理し、次いでジメチルシリコーンオイル処理を行った疎水性シリカ微粒子(個数平均一次粒径2nm、BET比表面積150m2/g)0.4質量部とを、ヘンシェルミキサー10B(三井三池化工機社製)を用いて、3500rpmで1分間混合した後に、更に前記疎水性シリカ微粒子を0.4質量部添加して3000rpmで1分間混合して負帯電性のトナー1を調製した。トナー1の物性を表3に示す。
トナー母粒子2を用いる以外はトナー1の調製と同様にしてトナー2を調製した。トナー2の物性を表3に示す。
トナー母粒子3を100質量部と、トナー1の調製で用いた疎水性シリカ微粒子0.3質量部とを、ヘンシェルミキサー10B(三井三池化工機社製)を用いて、3500rpmで1分間混合した後に、更に前記疎水性シリカ微粒子を0.2質量部添加して3000rpmで1分間混合してトナー3を調製した。トナー3の物性を表3に示す。
トナー母粒子4を100質量部と、トナー1の調製で用いた疎水性シリカ微粒子1.35質量部とを、ヘンシェルミキサー10B(三井三池化工機社製)を用いて、4000rpmで2分間混合してトナー4を調製した。トナー4の物性を表3に示す。
トナー母粒子5を用いる以外はトナー1の調製と同様にしてトナー5を調製した。トナー5の物性を表3に示す。
トナー母粒子6を用いる以外はトナー1の調製と同様にしてトナー6を調製した。トナー6の物性を表3に示す。
トナー母粒子7を100質量部と、トナー1の調製で用いた疎水性シリカ微粒子0.7質量部とを、ヘンシェルミキサー10B(三井三池化工機社製)を用いて、3500rpmで1分間混合した後に、更に前記疎水性シリカ微粒子を0.65質量部添加して3000rpmで1分間混合してトナー7を調製した。トナー7の物性を表3に示す。
次に、調製されたトナーを用いて、以下に示すような方法によって評価を行った。評価結果を表4に示す。
画像濃度は「マクベス反射濃度計」(マクベス社製)を用いて、原稿濃度が0.00の白地部分のプリントアウト画像に対するベタ黒画像部の相対濃度を測定した。
ゴーストに関する画像評価には、低温低湿環境下においてスリーブ(トナー担持体)一周分だけベタ黒の帯を出力した後ハーフトーンの画像を出力した。パターンの概略図を図4に示す。評価方法は、一枚のプリント画像のうち、スリーブ2周目で、1周目で黒画像が形成された場所(黒印字部1)と、されない場所(非画像部2)での、マクベス濃度反射計により測定された反射濃度の差を下記のごとく算出した。スリーブネガゴーストは、一般的にスリーブ2周目で出る画像において、スリーブ1周目に黒印字部だった部分の画像濃度が、スリーブ1周目に非画像部だった部分の画像濃度よりも低く、1周目で出したパターンの形がそのまま現れるゴースト現象である。ここの濃度差を、反射濃度差を測定することにより評価を行った。
反射濃度差=反射濃度(像形成されない場所)−反射濃度(像形成された場所)
A:反射濃度差が0.02未満
B:反射濃度差が0.02以上0.04未満
C:反射濃度差が0.04以上0.06未満
D:反射濃度差が0.06以上
常温常湿環境下での画像評価において、初期と4000枚目時に100μm(潜像)ラインでの格子パターン(1cm間隔)をプリントし、その飛び散りを光学顕微鏡を用いて目視で評価した。
A:ラインが非常にシャープで飛び散りはほとんどない。
B:わずかに飛び散っている程度でラインは比較的シャープ。
C:飛び散りがやや多くラインがぼんやりした感じになる。
D:Cのレベルに満たない。
常温常湿環境下でのプリントアウト画像内での、ベタ黒画像濃度の最高値と最低値の差によりページ内均一性を判断した。ページ内均一性の総合評価としてA、B、C、Dの4段階で評価し、10000枚テストごとの評価の中での最悪の評価結果を表4に示す。
A:ベタ黒画像濃度差が0.00以上0.05未満
B:ベタ黒画像濃度差が0.05以上0.10未満
C:ベタ黒画像濃度差が0.10以上0.15未満
D:ベタ黒画像濃度差が0.15以上
高温高湿環境下でのプリントアウト画像内において、トナー規制ブレードへのトナー融着に起因する画像スジを目視で評価した。
A:10cm幅あたり画像スジが1本未満
B:10cm幅あたり画像スジが1本以上3本未満
C:10cm幅あたり画像スジが3本以上5本以下
D:10cm幅あたり画像スジが5本以上
高温高湿環境における耐久後のトナー担持体表面を目視で観察し、トナー汚染の程度を下記の基準で評価した。
A:軽微な汚染が観察される。
B:やや汚染が観察される。
C:部分的に汚染が観察される。
D:著しい汚染が観察される。
12 シート(トナー規制ブレード)
21 金型
22 離型層
23 シート(トナー規制ブレード)
Claims (6)
- トナー担持体上のトナー層厚をトナー規制ブレードによって規制し、静電潜像担持体上に形成された静電潜像を該トナー担持体上のトナーで現像する画像形成方法であって、
該トナー規制ブレードは、下記i)乃至iv)
i)該トナー担持体と当接する部分において、レーザー顕微鏡で測定される十点平均粗さRzが5.0μm以上15.0μm以下である、
ii)該トナー担持体と当接する部分において、レーザー顕微鏡で測定される凹凸の平均間隔Smが5.0μm以上200.0μm以下である、
iii)支持部材にゴム材料を接合させたものであり、該ゴム材料がウレタンゴムであり、該ゴム材料のJIS−A硬度が50°以上90°以下である、
iv)該トナー担持体と当接する部分において、ガラス板を圧力22.6kPaで接触させた時の接触部の面積と非接触部の面積の比(=接触部の面積/非接触部の面積)が8/92以上70/30以下である、
を満たし、
該トナーは、下記a),b),c)及びd)
a)少なくとも結着樹脂、磁性体を含有するトナー母粒子、及びシリカ微粒子を含有している、
b)該シリカ微粒子は、トナー母粒子100質量部に対して0.01質量部以上3質量部以下外添されている、
c)円相当径3μm以上400μm以下の粒子を対象としたフロー式粒子像測定装置で計測される平均円形度が0.930以上である、
d)ゆるみ密度をA(g/cm3)、トナー母粒子100質量部に対するシリカ微粒子の添加量をx(質量部)としたとき、下記関係を満足する、
A>0.140x+0.65
を満たす、ことを特徴とする画像形成方法。 - 前記トナー母粒子150mgを界面活性剤水溶液5mlに分散させ、さらに6mol/lの塩酸5mlを加えて30分間抽出した溶液において、吸収340nmでの吸光度が0.1以上1.0以下であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
- 前記トナー母粒子のESCA(化学分析のための電子分光法)で測定される炭素原子、酸素原子、鉄原子のピークに関して、
炭素原子のピークの強度比が88.5%以上であり、酸素原子のピークの強度比が11.5%以下であり、鉄原子のピークの強度比が1.0%以下であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。 - 前記トナーの固め密度をB(g/cm3)、トナー母粒子100質量部に対するシリカ微粒子の添加量をx(質量部)としたとき、
B>0.13x+0.82
の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。 - 前記トナーの圧縮度をC%、トナー母粒子100質量部に対するシリカ微粒子の添加量をx(質量部)としたとき、
C<1.3x+28
の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。 - トナー担持体上のトナー層厚をトナー規制ブレードによって規制し、静電潜像担持体上に形成された静電潜像を該トナー担持体上のトナーで現像する画像形成方法に用いられるプロセスカートリッジであって、
該トナー規制ブレードは、下記i)乃至iv)
i)該トナー担持体と当接する部分において、レーザー顕微鏡で測定される十点平均粗さRzが5.0μm以上15.0μm以下である、
ii)該トナー担持体と当接する部分において、レーザー顕微鏡で測定される凹凸の平均間隔Smが5.0μm以上200.0μm以下である、
iii)支持部材にゴム材料を接合させたものであり、該ゴム材料がウレタンゴムであり、該ゴム材料のJIS−A硬度が50°以上90°以下である、
iv)該トナー担持体と当接する部分において、ガラス板を圧力22.6kPaで接触させた時の接触部の面積と非接触部の面積の比(=接触部の面積/非接触部の面積)が8/92以上70/30以下である、
を満たし、
プロセスカートリッジに含有されるトナーは、下記a),b),c)及びd)
a)少なくとも結着樹脂、磁性体を含有するトナー母粒子、及びシリカ微粒子を含有している、
b)該シリカ微粒子は、トナー母粒子100質量部に対して0.01質量部以上3質量部以下外添されている、
c)円相当径3μm以上400μm以下の粒子を対象としたフロー式粒子像測定装置で計測される平均円形度が0.930以上である、
d)ゆるみ密度をA(g/cm3)、トナー母粒子100質量部に対するシリカ微粒子の添加量をx(質量部)としたとき、下記関係を満足する、
A>0.140x+0.65
の関係を満たす、ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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