JP5131530B2 - 車両用ゲート装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ゲート装置に係り、特にゲートストッパ装置を備えた車両用ゲート装置に関する。
従来、例えばハッチバック車両のように開閉体であるテイルゲートが設けられた車両には、このテイルゲートの閉扉時における振動抑制等のため、ゲートストッパ装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のゲートストッパ装置は、スライダと、このスライダを摺動可能に保持するガイドレールを有するストッパ本体とを有している。このスライダは、コイルばねにより付勢されており、テイルゲートの閉扉動作時にテイルゲートと弾性的に当接して衝撃を緩和すると共に、ガイドレールに沿って押し込まれるようにスライドするように構成されている。そして、このゲートストッパ装置は、テイルゲートが閉扉位置にある状態で、スライダが常にテイルゲートを開扉方向に付勢するので、テイルゲートを制止することができる。
実開昭57−191623号公報
しかしながら、このようなゲートストッパ装置では、ガイドレールがスライダのスライド方向と直交する方向に遊び(隙間)を有している。このため、上記ゲートストッパ装置を備えた従来のテイルゲートでは、車両走行時等にスライダがガイドレール内でがたついて、異音を発生するという問題があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、車両走行時等においてゲートストッパ装置からの異音の発生を抑制することができる車両用ゲート装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、車体に設けられた開口部を開閉体によって開閉するための車両用ゲート装置であって、車体又は開閉体のいずれか一方に取り付けられたスライドストッパと、他方に取り付けられ開閉体の閉扉時に前記スライドストッパと干渉して開閉体を制止するための固定ストッパと、を備え、スライドストッパは、開閉体が閉扉されるとき固定ストッパと当接して弾性的にスライド可能なスライダと、このスライダをスライド軸線に沿ってスライド可能に保持するスライドガイドと、を有し、スライドストッパは、開閉体の閉扉動作において固定ストッパに当接したスライダがスライド軸線の方向及びスライダの幅方向に固定ストッパから力を受けるように、開閉体の閉扉位置において、スライド軸線が、スライドストッパ及び固定ストッパのうち開閉体に取り付けられた方の部材の移動軌跡に対して交差するように傾けられて設定されており、開閉体は、閉扉位置において車両前方から車両後方に向けて下方に傾斜するように配置されると共に、その車両前端側に配設されたヒンジを介して車体に対して揺動可能に取り付けられており、スライドストッパは、開閉体の閉扉位置におけるスライド軸線が、開閉体の開扉位置側でヒンジと移動軌跡との間を通過するように設定されていることを特徴としている。
このように構成された本発明によれば、開閉体の閉扉位置において、スライドストッパのスライダのスライド軸線方向と、スライダの移動軌跡又は移動軌跡の接線方向とが交差するように構成されているので、開閉体を閉扉していくと、固定ストッパと当接後は、この交差に起因してスライダがスライド軸線に対してずれた方向に強制的に移動される。この移動により、スライダは、スライダガイドとの間の一方側の遊び(スライド軸線に対して直交する方向の遊び)が減少又はなくなるため、スライダガイド内でのスライダのがたつき量を低減又はなくすことができる。これにより、本発明では、走行時等において、スライドストッパのがたつきを抑えて、振動に伴う異音の発生を抑制することができる。
また、このように構成された本発明によれば、閉扉位置におけるスライド軸線が、開閉体の開扉位置側でヒンジと移動軌跡との間を通過する、すなわち、開閉体の開扉位置側で再び移動軌跡と交差するように設定されているので、スライドストッパを介して開閉体を車両後方に付勢することができ、これにより、開閉体と車体との係合部のがたつきをも抑えて、振動に伴う異音の発生を防止することが可能である。
また、本発明において好ましくは、スライガイドとスライダとの間には、スライダがスライド軸線と直交する方向へ所定変位量だけ移動することを許容する遊びが設けられており、この変位量は、スライド軸線と移動軌跡との交差に基づいて、開閉体の閉扉時にスライダがスライド軸線と直交する方向へ移動する移動量と等しく設定されている。
このように構成された本発明によれば、閉扉動作に基づいてスライダがスライド軸線と直交する方向へ移動させられる移動量と、スライドガイドが構成上許容する変位量が等しく設定されているので、閉扉動作により遊びが埋められる。これにより、閉扉時にスライダがスライドガイドに支持されるので、車両走行時等に適切にスライダのがたつきを抑制することができる。
本発明の車両用ゲート装置によれば、車両走行時等においてゲートストッパ装置からの異音の発生を低減することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。先ず、図1乃至図9により、本発明の第1実施形態による車両用ゲート装置を説明する。
図1は車両用ゲート装置を含む車両後部の斜視図、図2はスライドストッパの斜視図、図3は固定ストッパの斜視図、図4は図2のスライドストッパを車幅方向外側位置から見た分解斜視図、図5は図2のスライドストッパを車幅方向中央位置から見た分解斜視図、図6はゲートストッパ装置の断面図、図7は図6のVII−VII線断面位置に相当するゲートストッパ装置の断面図、図8は車両用ゲート装置の動作説明図、図9はゲートストッパ装置の動作説明図である。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用ゲート装置10を備えた車両1の後端部を示す斜視図である。この車両1はハッチバックタイプであり、車両用ゲート装置10は、リヤゲート4,車体2及びその開口部3,ゲートストッパ装置5等から構成されている。
開口部3は、荷物搬入搬出のために車体2の後部に設けられている。この開口部3は、平面視で略矩形であり車体2の左右外板(サイドパネル)の間でルーフ後端付近から車両後端付近の間で開口している。
リヤゲート4は、図1に示す閉扉位置において車両前方から車両後方に向けて下方に傾斜するように車体2に配置され開口部3を閉塞する。車幅方向に水平に延びる回動軸を有するヒンジ6が、このリヤゲート4の前縁部と開口部3の車両前縁部(ルーフ後縁部)とを回動可能に連結するように設けられており、リヤゲート4はこのヒンジ6により揺動自在となっている。
また、リヤゲート4の後縁部と開口部3の車両後縁部には、それぞれゲートラッチ7a,ストライカ7bが配設されており、これらによりリヤゲート4は図1の閉扉状態に保持される。
ゲートストッパ装置5は、リヤゲート4に配設されたスライドストッパ20と、車体2に配設された固定ストッパ30とを有している。スライドストッパ20はリヤゲート4の左右側縁部に取り付けられており、図2は車両右側のスライドストッパ20を示している。また、固定ストッパ30は開口部3の左右側縁部に取り付けられており、図3は車両右側の固定ストッパ30を示している。ゲートストッパ装置5は、閉扉状態でスライドストッパ20と固定ストッパ30とが互いに干渉することにより、車両走行時等に車体2に対してリヤゲート4を制止し、がたつきを抑制するように構成されている。
図2に示すように、スライドストッパ20は、リヤゲート4の周縁部にボルト29で締結固定されたスライドガイド21と、スライドガイド21に対して所定方向に摺動可能に取り付けられたスライダ25とを有している。スライダ25は、図2に示すスライド軸線Aに沿って進退動可能となっている。
図3に示すように、固定ストッパ30は、開口部3の周縁部にボルト39で締結固定された樹脂製のベース部材31を有している。ベース部材31は、本体部32と、取付部33と、延出部34を備えている。
本体部32は、ブロック状の部位であり、車両中央方向且つ車両上方を向くように設定された干渉面32aを有している。干渉面32aは、閉扉動作時及び閉扉状態においてスライドストッパ20と当接して干渉するように構成されている。
取付部33は、本体部32から車両前方及び後方に延びた部位であり、それぞれ車両中央側から車両外側に向かって貫通したボルト孔を有している。ベース部材31は、このボルト孔にボルト39が差し込まれることによって車体2に締結固定されている。
延出部34は、本体部32の下端から車両中央側に延びた部位であり、その上面から車両中央側端部にかけて緩衝部材35が取り付けられている。この緩衝部材35は、ゴムや合成樹脂等の弾性部材からなり、スライドストッパ20と固定ストッパ30との衝突を緩衝するために設けられている。
図4乃至図7により、スライドストッパ20の構成をより詳細に説明する。図4及び図5は、車両右側に配置されたスライドストッパ20を示している。
スライドガイド21は、ボルト29でリヤゲート4に固定される樹脂製のベース部材22と、ベース部材22にねじ留め固定されたガイドブラケット23と、スライダ25を付勢するコイルばね24とを備えている。
ベース部材22は、リヤゲート4と接触する取付面が形成された平板状の取付部22aと、取付部22aの取付面と反対側の車両外側を向いた面から車両外側及び下方に突出するように形成されたブロック状の本体部22bとを有している。取付部22aは、両端部付近にそれぞれボルト孔が形成されている。取付部22aは、閉扉位置で上端側が下端側よりも車両外側に位置するようにリヤゲート4に傾けられた状態で取り付けられる。
本体部22bは、車両外側を向き且つ略重力方向に沿って延びる側面22cと、側面22cの上端から車両外側に張り出す張出面22dを有している。
側面22cには、ガイドブラケット23を取り付けるための取付溝22eが形成されている。この取付溝22eは、閉扉位置でその底面の下端側が上端側よりも車両前方に位置するように僅かに傾斜する方向に形成されている。また、張出面22dには、取付溝22eの幅方向中央部に相当する部位に、突出部22fが下方に向けて突出するように形成されている。
ガイドブラケット23は、金属板をプレス加工等して形成された部材であり、取付溝22eに固定される矩形状の基部23aと、基部23aの幅方向両端からそれぞれ車両外側に向かって斜め方向に拡開するように延びる一対の延出部23bと、延出部23bの幅方向外側両端部から基部23aと略平行にそれぞれ幅方向(車両前後方向)外側に延びる一対のレール部23cと、レール部23cの下端部から車幅方向中央に向かって延びる一対の停止部23dとを有している。レール部23cには、スライダ25のスライド動作をスムーズにするための滑り部材23eが取り付けられている。
スライダ25は、樹脂成形部品であり、固定ストッパ30の干渉面32aと当接する干渉面26aを有するスライダ本体部26と、スライダ本体部26の幅方向両端から車幅方向中央に向かって延びる一対の腕部27とを有する。
スライダ本体部26は、干渉面26aの裏面側であってスライダ本体部26の幅方向中央に、上下方向に沿って凹部26bが形成されている。この凹部26bは、コイルばね24の外形の一部に適合するような曲面状の断面をなしている。さらに、スライダ本体部26の裏面側には、この凹部26bの下端部から車幅方向中央に向けて突出する突出部26cが形成されている。この突出部26cには、上方に突出する突起が形成されている。
図6は、閉扉位置付近でのゲートストッパ装置5の断面図である。図6に示すように、スライダ本体部26は、その裏面にレール溝25aが形成されている。このレール溝25aは、一対の腕部27で挟まれた所定幅の空間である。腕部27は、スライダ25の幅方向の移動を規制する。このレール溝25a内にガイドブラケット23の一対のレール部23cが摺動可能に保持される。なお、一対の腕部27は、その車幅方向中央側の端部からさらにスライダ本体部26の幅方向中央に向かって延出する爪部27aを有しており、これにより、ガイドブラケット23がレール溝25aから脱落しないように保持される。そして、スライダ25は、レール溝25aの延びる方向(図6の紙面に直交する方向)にガイドブラケット23によって案内される。このレール溝25aの延びる方向がスライド軸線Aの方向である。
このスライダ25は、ガイドブラケット23の一対のレール部23cをレール溝25aに挿入し、コイルばね24の上端部をスライドガイド21の突出部22fに嵌め込み、コイルばね24の下端部をスライダ25の突出部26cの突起に嵌め込むことにより、スライドガイド21に組み付けられる。このとき、スライダ25は、コイルばね24によってスライドガイド21に対して下方に付勢されるが、ガイドブラケット23の停止部23dがスライダ25の爪部27aの下端と係合するので、スライダ25の下方移動が規制される。
リヤゲート4が開扉された状態からヒンジ6を回動中心としてリヤゲート4を閉扉方向に揺動させていくと、リヤゲート4がラッチ7a及びストライカ7bによって車体2側に固定された状態(閉扉状態)となる直前に、まずスライドストッパ20のスライダ25の干渉面26aが、固定ストッパ30の干渉面32aと当接する。そして、この状態から、さらにリヤゲート4が完全に閉扉状態になるまでリヤゲート4が回動すると、これにより、スライダ25は、所定のストロークだけ上方に向かって弾性的に押し込まれる。図6及び図7に示すように、閉扉状態では、スライダ25は、コイルばね24による付勢により、固定ストッパ30に弾性的に当接した状態となる。
図8は、リヤゲート4の車両右側をヒンジ6の回動軸方向から見た模式図であり、閉扉位置にあるリヤゲート4を実線で示し、開扉位置にあるリヤゲート4を一点鎖線で示している。スライドストッパ20の中央部分に配置されたスライダ25は、ヒンジ6から半径R離れた位置に配置されている。図8には、スライダ25がガイドブラケット23に案内される方向であるスライド軸線Aが破線で示されている。また、リヤゲート4の開閉動作に伴うスライドストッパ20(スライダ25)の移動軌跡Bが一点鎖線で示されている。さらに、閉扉位置でのスライダ25の位置における移動軌跡Bの接線Cが二点鎖線で示されている。
この接線Cの方向は、閉扉位置付近においてスライダ25が固定ストッパ30に対して移動しようとする方向に相当する。図8では、スライド軸線Aと接線C又は移動軌跡Bとが交差角度θをなすように交差している。すなわち、スライド軸線Aは、接線C(又は移動軌跡B)に対して交差角度θだけオフセットするように設定されている。また、図8では、スライド軸線Aは、閉扉位置においてリヤゲート4の開扉位置側でヒンジ6と移動軌跡Bとの間を通過するような向き(又は、開扉位置側で移動軌跡Bと再び交差するような向き)で、接線C及び移動軌跡Bと交差するように設定されている。
次に、上述した実施形態による車両用ゲート装置の作用(動作)を説明する。
図9(A)は、閉扉位置付近以外において、スライドストッパ20と固定ストッパ30が干渉していないときの、スライダ25とガイドブラケット23の相対位置を示す断面図である。図9では、理解の容易のため、スライダ25の外形を仮想線で示し、腕部27の端面のみを実線で示している。
図9(A)の状態では、スライダ25は、ガイドブラケット23の幅方向中央を通過する面に対して左右対称に配置されている。スライダ25のスライド軸線Aは、この面に含まれる。すなわち、スライド軸線Aはガイドブラケット23の幅方向中央を通る線と一致し、スライダ25は、このスライド軸線Aに沿って摺動するように構成されている。
また、レール溝25aの幅は、ガイドブラケット23の幅(左右のレール部23cの端部間距離)よりも大きく設定されているため、左右のレール部23cとレール溝25aの両端(腕部27の幅方向内側の側面)との間には、それぞれ幅xの移動許容空間(遊び)が形成されている。
開扉状態から閉扉位置に向けてリヤゲート4を閉じていくと、スライダ25はヒンジ6から半径Rの移動軌跡B上を移動していく(図8参照)。そして、閉扉位置付近、すなわち閉扉位置のわずかに手前でスライドストッパ20(スライダ25の干渉面26a)と固定ストッパ30(干渉面32a)とが当接する。このとき、図8で示したように、スライダ25は移動軌跡Bを移動してくるため、閉扉位置付近でスライダ25は固定ストッパ30に対して略接線Cに沿った方向に移動しようとする。すなわち、固定ストッパ30との当接により、スライダ25が固定ストッパ30から受ける力(スライダ25を強制的に移動させようとする力)は、接線Cに沿った方向を有する。一方、このときスライド軸線Aは、接線Cと交差角度θで交差している。このため、スライダ25は、スライド軸線Aに対して交差角度θをなす方向に相対的に移動していく。なお、実際は、スライダ25は固定ストッパ30に捕捉されてほとんど移動せず、リヤゲート4の閉扉方向へのさらなる揺動によりガイドブラケット23が下方に移動する。
図9(B)は、閉扉位置におけるスライダ25とガイドブラケット23の位置関係を示している。上述のように、スライダ25は、ガイドブラケット23に対してスライド軸線Aの方向からずれたD方向に移動する。
本実施形態では、スライダ25がガイドブラケット23に対してスライド軸線Aと直交する方向(スライダ25の幅方向)に最大で移動許容距離xだけ移動可能であるように構成されており、さらに、スライダ25がこの直交方向に距離xだけ強制的に移動させられたときに、リヤゲート4が閉扉位置に達するように、スライド軸線Aと接線C(又は移動軌跡B)との角度θが設定されている。すなわち、閉扉動作によるスライダ25の直交方向への変位量が、移動許容距離xと等しくなるように、交差角度θ及び距離x,yの関係が設定されている。
より具体的には、閉扉動作において、スライダ25が固定ストッパ30と当接して移動を規制されてから、リヤゲート4が閉扉位置まで移動する間に、ガイドブラケット23は、スライド軸線Aの方向に距離y移動する。また、この間、交差角度θに起因して、スライダ25とガイドブラケット23は、直交方向に距離x移動する。これら距離x及びyがなす角度が、交差角度θに相当する。
このように、本実施形態の車両用ゲート装置では、閉扉位置付近におけるスライドストッパ20のスライダ25の移動軌跡Bと、スライド軸線Aとが交差角度θで交差するように構成されており、且つ、リヤゲート4の閉扉動作に伴ってこの交差角度θに起因して、スライダ25のスライド軸線Aに対する直交方向の移動変位量が、移動許容距離xと等しい距離となるように設定されている。
これにより、リヤゲート4の閉扉状態において、スライダ25はガイドブラケット23によって一方の内側面(車両前方側の内側面)が支持されるので、車両走行時等にリヤゲート4及びゲートストッパ装置5に振動が加わった際のスライダ25のがたつきを防止し、異音の発生を抑制することができる。
また、閉扉状態では、スライダ25が固定ストッパ30から方向Dの力を受けるので、リヤゲート4は車両後方への力を受ける。この力により、例えば、ラッチ7aとストライカ7bが互いに離れる方向に力を受けるので、これらの係合力が高められる。これにより、リヤゲート4のがたつきをより抑制することができる。
なお、本実施形態では、閉扉動作に伴うスライダ25の直交方向移動距離が、ガイドブラケット23に設定された移動許容距離x(遊びの大きさ)と等しくなるように交差角度θが設定されているが、本発明は、これに限られるものではない。
すなわち、スライダ25がガイドブラケット23に対してスライド軸線Aの方向に相対的に距離y移動した場合を考えると、閉扉動作に伴ってスライダ25は、計算上の直交方向移動距離Xが、例えば、X=ytanθなる式で見積もられる。なお、これに限らず、距離x,y及び交差角度θの関係は、摩擦等を考慮して適宜設定することができる。本実施形態では、Xが移動許容距離xと等しくなるように(X=x)、交差角度θ及び距離x,yの関係が設定されている。
しかしながら、これに限らず、距離Xが移動許容距離xよりも大きくなるように(X>x)、これらの関係を設定してもよい。この場合、リヤゲート4が閉扉位置に到達する前にスライダ25のレール溝25aの内側面にガイドブラケット23のレール部23cが当接して、スライダ25の直交方向の移動を規制する。なお、この場合でも、スライダ25や固定ストッパ30を構成する材質自体の可撓性等により、スライダ25に対してガイドブラケット23はスライド軸線Aの方向に距離yだけ移動可能である。このように構成しても、閉扉状態において、スライダ25はガイドブラケット23によって一方の内側面が支持されるので、車両走行時等にスライダ25のがたつきを防止し、異音の発生を抑制することができる。
また、距離Xが移動許容距離xよりも小さくなるように(X<x)、これらの関係を設定してもよい。この場合、リヤゲート4が閉扉位置に到達してもスライダ25のレール溝25aの内側面にガイドブラケット23のレール部23cが当接しない。しかしながら、この場合でも、閉扉位置においてがたつき量を低減することができるので、車両走行時等にスライダ25のがたつきを低減し、異音の発生を抑制することができる。
次に、図10及び図11により、本発明の第2実施形態による車両用ゲート装置を説明する。なお、以下では、第1実施形態と異なる構成について説明する。
図10,図11は、それぞれ第1実施形態の図8,図9に対応している。図10に示すように、第2実施形態では、スライド軸線Aは、閉扉位置においてリヤゲート4の閉扉位置側でヒンジ6と移動軌跡Bとの間を通過するような向き(又は、閉扉位置側で移動軌跡Bと再び交差するような向き)で、接線C及び移動軌跡Bと交差するように設定されている。すなわち、第2実施形態のスライド軸線Aは、接線C及び移動軌跡Bに対して第1実施形態と逆方向に傾けられている。
図11(A)に示すように、スライドストッパ20と固定ストッパ30とが干渉していないときは、スライダ25とガイドブラケット23は、第1実施形態の図9(A)で示されるのと同じ相対位置にある。
しかし、第2実施形態では、交差角度θの向きが第1実施形態と逆に設定されているので、図11(B)に示すように、閉扉動作に伴って、スライダ25はガイドブラケット23に対して相対的に車両前方へ移動し、レール溝25aの車両後方側の内側面とレール部23cとが当接する。
このような構成により、リヤゲート4の閉扉状態において、スライダ25はガイドブラケット23によって一方の内側面(車両後方側の内側面)が支持されるので、車両走行時等にリヤゲート4及びゲートストッパ装置5に振動が加わった際のスライダ25のがたつきを防止し、異音の発生を抑制することができる。
また、閉扉状態では、スライダ25が固定ストッパ30から方向Dの力を受けるので、リヤゲート4は車両前方への力を受ける。この力により、リヤゲート4が車体2側へ圧接することができるので、リヤゲート4のがたつきをより抑制することができる。
次に、図12により、本発明の第3実施形態による車両用ゲート装置を説明する。
第1及び第2実施形態では、スライドストッパ20,固定ストッパ30が、それぞれリヤゲート4,車体2側に配設されていたが、第3実施形態は、スライドストッパ20,固定ストッパ30を、それぞれ車体2側,リヤゲート4に配設した例である。この例では、閉扉位置付近において、スライド軸線A,移動軌跡B及び接線Cの関係が、第1実施形態と同様となるように、交差角度θが設定されている。なお、閉扉位置付近において、スライド軸線A,移動軌跡B及び接線Cの関係が、第2実施形態と同様となるように、交差角度θを設定してもよい。このように、スライドストッパ20と固定ストッパ30の配置位置関係を、第1及び第2実施形態と逆の位置関係にしてもよく、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明の第1実施形態における車両用ゲート装置を含む車両後部の斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるゲートストッパ装置(スライドストッパ)の斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるゲートストッパ装置(固定ストッパ)の斜視図である。 図2のスライドストッパを車幅方向外側位置から見た分解斜視図である。 図2のスライドストッパを車幅方向中央位置から見た分解斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるゲートストッパ装置の断面図である。 図6のVII−VII線断面位置に相当するゲートストッパ装置の断面図である。 本発明の第1実施形態における車両用ゲート装置の動作説明図である。 本発明の第1実施形態におけるゲートストッパ装置の動作説明図である。 本発明の第2実施形態における車両用ゲート装置の動作説明図である。 本発明の第2実施形態におけるゲートストッパ装置の動作説明図である。 本発明の第3実施形態における車両用ゲート装置の動作説明図である。
符号の説明
1 車両
2 車体
3 開口部
4 リヤゲート(開閉体)
5 ゲートストッパ装置
6 ヒンジ
10 車両用ゲート装置
20 スライドストッパ
21 スライドガイド
22 ベース部材
22a 取付部
22b 本体部
23 ガイドブラケット
23c レール部
23d 停止部
23e 滑り部材
25 スライダ
25a レール溝
26 スライダ本体部
26a 干渉面
27 腕部
30 固定ストッパ
31 ベース部材
32 本体部
32a 干渉面
A スライド軸線
B 移動軌跡
C 接線
θ 交差角度

Claims (2)

  1. 車体に設けられた開口部を開閉体によって開閉するための車両用ゲート装置であって、 前記車体又は前記開閉体のいずれか一方に取り付けられたスライドストッパと、他方に取り付けられ前記開閉体の閉扉時に前記スライドストッパと干渉して前記開閉体を制止するための固定ストッパと、を備え、
    前記スライドストッパは、前記開閉体が閉扉されるとき前記固定ストッパと当接して弾性的にスライド可能なスライダと、このスライダをスライド軸線に沿ってスライド可能に保持するスライドガイドと、を有し、
    前記スライドストッパは、前記開閉体の閉扉動作において前記固定ストッパに当接した前記スライダが前記スライド軸線の方向及び前記スライダの幅方向に前記固定ストッパから力を受けるように、前記開閉体の閉扉位置において、前記スライド軸線が、前記スライドストッパ及び固定ストッパのうち前記開閉体に取り付けられた方の部材の移動軌跡に対して交差するように傾けられて設定されており、
    前記開閉体は、閉扉位置において車両前方から車両後方に向けて下方に傾斜するように配置されると共に、その車両前端側に配設されたヒンジを介して前記車体に対して揺動可能に取り付けられており、
    前記スライドストッパは、前記開閉体の閉扉位置における前記スライド軸線が、前記開閉体の開扉位置側で前記ヒンジと前記移動軌跡との間を通過するように設定されていることを特徴とする車両用ゲート装置。
  2. 前記スライガイドと前記スライダとの間には、前記スライダが前記スライド軸線と直交する方向へ所定変位量だけ移動することを許容する遊びが設けられており、
    前記変位量は、前記スライド軸線と前記移動軌跡との交差に基づいて、前記開閉体の閉扉時に前記スライダが前記スライド軸線と直交する方向へ移動する移動量と等しく設定されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ゲート装置。
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