JP5130944B2 - Dc−dcコンバータおよび電源制御用半導体集積回路 - Google Patents

Dc−dcコンバータおよび電源制御用半導体集積回路 Download PDF

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Description

本発明は、直流電圧を変換するスイッチング・レギュレータ方式のDC−DCコンバータおよびその電源制御用半導体集積回路に関し、特に電圧入力端子側のスイッチング素子のオン時の電流を検出して制御を行なうカレントフィードバック型のDC−DCコンバータに適用して有効な技術に関する。
入力直流電圧を変換して異なる電位の直流電圧を出力する回路としてスイッチング・レギュレータ方式のDC−DCコンバータがある。かかるDC−DCコンバータには、電池などの直流電源から供給される直流電源電圧をインダクタ(コイル)に印加して電流を流しコイルにエネルギーを蓄積させる駆動用スイッチング素子と、該駆動用スイッチング素子がオフされているエネルギー放出期間にコイルの電流を整流する整流用スイッチング素子を備え、駆動用スイッチング素子と整流用スイッチング素子と相補的にオン、オフさせることで、ダイオード整流型のDC−DCコンバータに比べて電力効率を高めた同期整流型のDC−DCコンバータがある。
同期整流型のDC−DCコンバータにおいては、出力電圧を誤差アンプで検出してPWM(パルス幅変調)コンパレータまたはPFM(パルス周波数変調)コンパレータにフィードバックして、出力電圧が下がるとスイッチング素子のオン時間を長くし、出力電圧が上がるとスイッチング素子のオン時間を短くする電圧フィードバック制御が一般に行われている。さらに、入力端子側のスイッチング素子(ハイサイドスイッチ)に流れる電流を検出して軽負荷時のピーク電流を制限するため、電流を検出して制御を行なうカレントモードと呼ばれる制御を併用することも行なわれている。カレントモード制御を適用したDC/DCコンバータに関する発明としては、例えば特許文献1や特許文献2に記載されているものがある。
特開2006−0149056号公報 特開平08−298771号公報
本出願人は、デューティ50%以上の領域で生じるインダクタ電流のサブハーモニック発振を防止するため、図4に示すような構成を有するカレントフィードバック型のDC−DCコンバータを開発し、検討を行なった。図4のDC−DCコンバータは、出力電圧をフィードバックしてPWM制御を行なうとともに、スイッチング素子と直列に接続された電流検出用抵抗Rsの電位を受けて電流を検出するアンプAMP1と、RAMP信号(三角波)を電圧−電流変換するアンプAMP2と、これらのアンプの電流を合成して図5(B)に示すような合成電圧に変換する抵抗R0およびその電圧を底上げするレベルシフト用の電源Vbとを設け、底上げされた電圧をPWMコンパレータ22の非反転入力端子に参照電位として供給するようにしたものである。
図4のレギュレータは、RAMP波形と電流検出波形とを合成することで位相補償を行なうことによりサブハーモニック発振を防止することはできるが、RAMP信号と電流検出信号との合成後の信号の電流検出信号がなくなる図5(B)のt1〜t5のようなポイントでスパイク状のノイズが発生して合成波形(三角波)が崩れ、デューティのリニアリティが低下するおそれがある。また、デューティ100%の駆動が必要な場合、PWMコンパレータの応答遅れによって、次の周期の先頭のプリスタート信号にマスクがかかった状態となり、後段のフリップフロップ25がセットされず次の周期のスイッチングが抜けてしまう場合がある。
さらに、電流検出用抵抗Rsを使用しており損失を減らすにはこの抵抗の値は小さいほど良いが、製造ばらつきや面積を考慮すると100mΩ以下にすることが困難である。そのため、プロセスの改良によりスイッチング素子のオン抵抗が小さくなると、検出抵抗Rsの損失が相対的に大きくなって電力効率の悪化の原因となるなどの課題がある。
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、カレントフィードバック型のDC−DCコンバータにおいて、デューティのリニアリティを向上させるとともに、PWMコンパレータの応答遅れによって次の周期の先頭のプリスタート信号にマスクがかかるような不所望な事態が発生するのを回避できる制御技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、カレントフィードバック型のDC−DCコンバータにおいて、電力効率を向上させることができるような制御技術を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、電圧変換用のインダクタ(コイル)と、直流電源から供給される直流入力電圧を前記インダクタに印加して電流を流しインダクタにエネルギーを蓄積させる駆動用スイッチング素子と、該駆動用スイッチング素子がオフされているエネルギー放出期間にインダクタの電流を整流する整流素子と、出力電圧がフィードバックされるPWMコンパレータを有し前記駆動用スイッチング素子に流れる電流を検出して前記駆動用スイッチング素子のオン時間制御を行なうスイッチング制御回路とを備えたDC−DCコンバータにおいて、
前記スイッチング制御回路は、前記駆動用スイッチング素子に流れる電流を検出して接地電位基準の電圧として出力する電流検出回路と、所定の波形信号を生成する波形合成手段とを備え、前記電流検出回路は、出力ノードに接続され前記駆動用スイッチング素子のオン期間を検出するとともに前記駆動用スイッチング素子に流れる電流を抽出して伝達するオン期間検出回路と、前記駆動用スイッチング素子と同一構造で所定のW/L比とされたダミー素子と、該ダミー素子と直列に接続されたトランジスタおよび抵抗と、前記オン期間検出回路から伝達される信号を受け前記トランジスタをバイアスする信号を出力する差動アンプと、前記トランジスタと前記抵抗との接続点の電位を持ち上げるレベルシフト手段と、を備え、前記波形合成手段は、前記レベルシフト手段の出力側に一方の端子が接続された容量素子と、該容量素子の他方の端子と電源電圧端子との間に接続された定電流源と、を備え、前記電流検出回路が電流を検出している間だけ前記定電流源による前記容量素子の充電を行って前記所定の波形信号を生成し、該波形信号を前記レベルシフト手段により持ち上げられた電位に加算して前記PWMコンパレータに供給するようにしたものである。
上記のような構成を有するDC−DCコンバータによれば、スイッチング素子に流れる電流を検出した波形とRAMP波形との合成により位相補償することができるため、ハーモニック発振を防止しデューティのリニアリティを向上させることができるようになる。
また、駆動用スイッチング素子と直列に電流検出抵抗を設ける必要がなくなり、電力効率を向上させることができるようになる。なお、ダミー素子を使用する代わりに、前記駆動用スイッチング素子と直列に電流検出用抵抗を接続し、前記電流検出回路には、前記電流検出用抵抗で降下した電圧を入力とする差動アンプを設け、該差動アンプの出力が前記電流検出回路の出力とされるように構成してもよい。
また、前記電流検出回路は、前記トランジスタと前記抵抗との接続点の電位を持ち上げるレベルシフト手段を備え、前記波形合成手段は前記波形信号に前記レベルシフト手段により持ち上げられた電圧を加算するように構成したことにより、所望のレベルの波形信号をPWMコンパレータに供給することができる。
また、前記電流検出回路は、前記電流検出回路の後段に接続されたローパスフィルタを備え、前記レベルシフト手段は前記ローパスフィルタを通過した信号の電位を持ち上げるようにする。ローパスフィルタを設けることにより、PWMコンパレータに供給される信号からノイズを除去することができる。
さらに、前記PWMコンパレータの前段には、出力側からのフィードバック電圧と参照電圧との電位差に応じた電圧を出力する誤差アンプを設け、前記PWMコンパレータの後段には、該前記PWMコンパレータの出力がリセット端子に入力され、セット端子に所定の周期のプリスタート信号が入力されるフリップフロップを設けるように構成する。これにより、プリスタート信号によって正確にスイッチング素子のオンタイミングを与えることができるとともに、PWMコンパレータの出力がひげ状のパルスとなるためPWMコンパレータの応答遅れによって次の周期の先頭のプリスタート信号にマスクがかかるような不所望な事態が発生するのを回避できる。
さらに、前記レベルシフト手段は、コレクタ端子が接地点に接続され、前記ローパスフィルタを通過した信号がベース端子に入力され、エミッタ端子からレベルシフトした電圧を出力するPNPバイポーラトランジスタまたはPチャネルFETを用いるようにしても良い。これにより、比較的簡単な回路によりレベルシフト手段を実現できるようになる。
本発明に従うと、カレントフィードバック型のDC−DCコンバータにおいて、デューティのリニアリティを向上させるとともに、PWMコンパレータの応答遅れによって次の周期の先頭のプリスタート信号にマスクがかかるような不所望な事態が発生するのを回避できる。また、電流検出用の抵抗を使用しないで済むためカレントフィードバック型のDC−DCコンバータにおいて、電力効率を向上させることができるという効果がある。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用したスイッチング・レギュレータ方式のDC−DCコンバータの第1の実施形態を示す。
この実施形態のDC−DCコンバータは、インダクタとしてのコイルL1、直流入力電圧Vinが印加される電圧入力端子INと上記コイルL1の一方の端子との間に接続されコイルL1に向かって駆動電流を流し込むPチャネルMOSFET(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)からなる駆動用スイッチトランジスタSW1、NチャネルMOSFETからなる整流用スイッチトランジスタSW2、これらのスイッチトランジスタSW1,SW2をオン、オフ制御するスイッチング制御回路20、上記コイルL1の他方の端子と接地点との間に接続された平滑用コンデンサC1を備える。
特に限定されるものではないが、DC−DCコンバータを構成する素子のうち、コイルL1および平滑用コンデンサC1以外の素子は半導体チップ上に形成されて制御回路20およびスイッチング素子SW1,SW2は半導体集積回路(IC)として構成され、コイルL1およびコンデンサC1はこのICに設けられている外部端子に外付け素子として接続されるようになっている。
この実施形態のDC−DCコンバータにおいては、トランジスタSW1とSW2を相補的にオン、オフさせるような駆動パルスがスイッチング制御回路20により生成されるようになっており、定常状態では、駆動用トランジスタSW1がオンされるとコイルL1に直流入力電圧Vinが印加されて出力端子へ向かう電流が流されて平滑用コンデンサC1が充電され、駆動用トランジスタSW1がオフされると代わって整流用トランジスタSW2がオンされ、このオンされたトランジスタSW2を通してコイルL1に電流が流される。そして、SW1の制御端子(ゲート端子)に入力される駆動パルスのパルス幅が出力電圧とスイッチトランジスタSW1の電流に応じて制御されることで、直流入力電圧Vinを降圧した直流出力電圧Voutが発生される。
スイッチング制御回路20は、電圧フィードバック端子FBと接地点との間に直列に接続され抵抗比で出力電圧Voutを分圧するブリーダ抵抗R1,R2と、このブリーダ抵抗で分圧された電圧と参照電圧Vref1とを比較して電位差に応じた電圧を出力する誤差アンプ21と、該誤差アンプ21の出力が非反転入力端子に入力されるPWMコンパレータ22とを有し、該PWMコンパレータ22の出力がORゲート回路24を介してリセット優先型のRSフリップフロップ25のリセット端子に入力されるように構成されている。
上記PWMコンパレータ22の反転入力端子には、検出電流に応じた波形信号を生成する後述の波形生成回路23からの波形信号が入力される。また、上記ORゲート回路24の他方の入力端子にはリセット信号RESが入力されている。これは、デューティ制限を行うための機能であり、最大オンデューティを規定して保護機能を持たせたい場合に使用し、SW1の100%駆動が必要なシステムではリセット信号RESを入力しないことでこの機能を使用しないようにすることができる。
上記RSフリップフロップ25のセット端子にはプリスタート信号PSTが入力されている。プリスタート信号PSTは発振器などから供給される所定の周波数のパルスであり、プリスタート信号PSTによりフリップフロップ25がセットされることで、ロジック回路26を介してドライバ27aがハイサイドのスイッチトランジスタSW1の駆動信号S1を立ち下げてオンさせるトリガを与える。ロジック回路26は、スイッチトランジスタSW2をSW1と相補的にオンさせる駆動信号S2を生成するとともに、スイッチトランジスタSW1とSW2が同時にオン状態になって貫通電流が流れるのを防止すべく、SW1の駆動信号S1のロウレベルの期間とSW2の駆動信号S2のハイレベルの期間とが重ならないようにS1,S2を生成する機能を有する。
本実施形態の制御回路20には、出力ノードN1に接続されハイサイドスイッチSW1のオン期間を検出しその期間だけ出力ノードN1の電位V1を抜き出して伝達するとともに、オン期間を示す信号S3を出力するオン期間検出回路28が設けられ、該検出回路28により抽出された出力ノードN1の電位V1が前記波形生成回路23にフィードバックされている。
波形生成回路23は、ハイサイドスイッチSW1と同一の構造を有し、ソースが電源電圧端子Vddに、またゲートが接地点に接続されたPチャネルMOSFETからなるダミートランジスタQ1、電源電圧端子Vddと接地点との間にQ1と直列に接続されたPチャネルMOSFET Q2および電流−電圧変換用の抵抗R3、オン期間検出回路28を通過した電位に応じた電圧をQ2のゲートに印加する差動アンプAMP1、トランジスタQ2と抵抗R3との接続ノードN2に接続された抵抗R4と容量C4とからなるローパスフィルタLPF、抵抗R4と容量C4接続ノードN4にベースが接続されたレベルシフト用のPNPバイポーラトランジスタQ4、該トランジスタQ4のエミッタと電源電圧端子Vddとの間に直列に接続された容量C3および定電流源CS1、容量C3と並列に設けられたスイッチトランジスタQ3などから構成されている。
ダミートランジスタQ1は、ハイサイドスイッチSW1とのサイズ比に比例した電流を流すためのものであり、例えばトランジスタQ2にハイサイドスイッチSW1の電流の1/100000の大きさの電流を流したい場合には、Q1はそのW/L比(ゲート幅とゲート長の比)がSW1のW/L比の1/100000の大きさになるようにサイズが設計される。Q2からの電流が流れる抵抗R3により変換されたノードN2の電圧は接地電位基準の電圧であり、フィルタを通過してノイズが除去された電圧をトランジスタQ4がエミッタ・ベース間電圧Vf分だけ底上げしてエミッタに伝える。接地電位基準の電圧を底上げすることにより、三角波状に変化する上記電圧ノードN4の波形の下側の頂点が潰れて誤差が生じるのを回避することができる。
スイッチトランジスタQ3は、前記プリスタート信号PSTとオン期間検出回路28から供給されるオン期間を示す信号とに基いて信号生成回路29により形成される制御信号S3によってオン、オフ制御され、Q3のオン期間にトランジスタQ4のエミッタ電圧を容量C3と定電流源CS1との接続ノードN3に伝え、オフの期間に定電流源CS1からの電流により充電される容量C3の電位を加算する。これにより、レベルシフト用のトランジスタQ4のエミッタに現われる電流検出波形に、定電流源CS1と容量C3とで生成されるRAMP波形(鋸波)を加算した波形の電位が、PWMコンパレータ22に供給される。
この第1実施形態では、前記オン期間検出回路28と、差動アンプAMP1と、トランジスタQ1,Q2、抵抗R3,R4、容量C4およびレベルシフト用のトランジスタQ4によって電流検出回路が構成され、前記レベルシフト用トランジスタQ4のエミッタ側に接続された容量C3およびトランジスタQ3と定電流源CS1によって波形合成手段が構成されている。
そして、本実施形態のコンバータでは、電流検出回路内の合成前の電流検出波形を生成する部位にローパスフィルタLPFが設けられているため、図4のコンバータでは図5(B)のt1〜t5のようなポイントで発生するおそれがあったスパイク状のノイズが発生しなくなる。また、電流検出用の抵抗を使用していないため、検出抵抗での損失がなくなって電力効率が向上するという利点がある。
さらに、プリスタート信号PSTとオン期間を示す信号とに基いて形成される制御信号S3に従ってRAMP波形を生成するため誤差が少ないという利点がある。すなわち、駆動用スイッチトランジスタSW1の電流を検出して生成されるオン期間を示す信号は、出力端子からフィードバック電圧に比べるとタイミングが早いがフィードバック信号であることに代わりはなく、また回路の寄生容量等の影響で遅れたりすることがある。しかし、実施形態のように、プリスタート信号PSTをトリガとしてRAMP波形の生成をフィードフォワード方式で開始することにより遅れをなくし、合成波形に基いて生成されるスイッチング制御信号の位相余裕を大きくすることができる。
しかも、図4のコンバータでは、外部で生成されたRAMP信号を用いて波形を合成しているため、複数のコンバータを備え、発振器を有しリセット信号やプリスタート信号、RAMP信号を生成する共通の波形生成回路を設けて、各コンバータの制御回路に分配する多出力のDC/DCコンバータにあっては、図4のコンバータを用いた場合、RAMP信号に周辺回路からのノイズがのって波形に歪みが生じるおそれがあったが、本実施形態のコンバータにおいては、内部でRAMP信号を生成しているため、そのようなノイズがのりにくく波形に生じる歪みを減らすことができる。
図3には、本実施形態のDC−DCコンバータの動作タイミングが示されている。
図5に示す図4のコンバレータの動作タイミングと比較すると明らかなように、プリスタート信号PSTとリセット信号RESのタイミングは同じである。PWMコンパレータ22の反転入力端子に入力される波形生成回路23からの波形信号は、図3(B)に示すように、検出された三角波状の電流波形に、RAMP波形を加算した波形となり、合成波形のピーク点が誤差アンプ21の出力Verrorに沿って変化する。また、本実施形態のコンバータでは、図3(D)に示すように、PWMコンパレータ22の出力は常にヒゲ状のパルスとなり、このパルスによってフリップフロップ25がリセットされ、SW1の駆動パルスの立下りタイミングを与える。
図5(D)は図4のコンバータにおけるPWMコンパレータ22の設計上の動作タイミングであるが、実際の製品では図5(D’)に示すように、寄生容量の影響によりPWMコンパレータ22の出力の波形が崩れ、立下りがプリスタート信号PSTのパルスよりも遅れて、フリップフロップ24にセットがかからず、図5(E’)に一点鎖線で示す部位のように、出力パルスが抜けてしまうおそれがあった。これに対し、本実施形態のコンバータでは、PWMコンパレータ22の出力は図3(D)のように常に幅の狭いヒゲ状のパルスになるため、プリスタート信号PSTによりフリップフロップ25が確実にセットされ、出力パルスが抜けるおそれがないという利点がある。
図2には、本発明を適用したDC−DCコンバータの第2の実施形態が示されている。
この実施形態のDC−DCコンバータは、電圧入力端子INと駆動用スイッチトランジスタSW1との間に、電流検出用の抵抗Rsを設けるとともに、検出抵抗RsとSW1との接続ノードの電位を増幅する差動アンプAMP2を設け、さらにこの差動アンプAMP2の後段に抵抗R4と容量C4とからなるローパスフィルタLPFと、レベルシフト用のPNPバイポーラトランジスタQ4と、容量C3および定電流源CS1、スイッチトランジスタQ3からなるRAMP信号合成手段とを設けたものである。
この第2実施形態では、前記検出抵抗Rsと、差動アンプAMP2と、ローパスフィルタLPFを構成する抵抗R4,容量C4と、レベルシフト用のトランジスタQ4とによって電流検出回路が構成され、前記レベルシフト用トランジスタQ4のエミッタ側に接続された容量C3およびトランジスタQ3と定電流源CS1によって波形合成手段が構成されている。
この実施形態のコンバータにおいても、波形生成回路23内の合成前の電流検出波形を生成する部位にローパスフィルタが設けられているため、合成後の波形にスパイク状のノイズが発生しないという利点がある。また、PWMコンパレータ22の出力は常にヒゲ状のパルスとなるため、プリスタート信号PSTによりフリップフロップ25が確実にセットされ、出力パルスが抜けるおそれがないという利点がある。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、スイッチング素子SW1,SW2として制御回路と同一の半導体チップ上に形成されたオンチップの素子を使用しているが、外付け素子を使用するようにしても良い。
また、前記第1の実施形態では、電流検出波形を生成する回路にダミートランジスタQ1を使用しているが、このトランジスタの代わりに抵抗を用いても良い。ただし、駆動用スイッチトランジスタSW1と同一構造のダミートランジスタを使用することにより、プロセスばらつきでSW1の特性がずれた場合にダミートランジスタも同じようにばらつくことで検出誤差を小さくすることができる。さらに、前記実施形態では、レベルシフト用の素子Q4としてPNPバイポーラトランジスタを使用しているが、PチャネルFETを使用しても良い。
また、前記実施形態では、駆動用スイッチトランジスタSW1と直列に整流用スイッチトランジスタSW2を接続してSW1と相補的にオン、オフさせる同期整流型のDC−DCコンバータを示したが、整流用スイッチトランジスタSW2の代わりにダイオードを使用したダイオード整流型のDC−DCコンバータに適用することも可能である。また、実施形態のような降圧型のDC−DCコンバータのみならず昇圧型のDC−DCコンバータや負電圧を発生する反転型のDC−DCコンバータにも適用できる。
以上の説明では、本発明を非絶縁型のDC−DCコンバータに適用した例を説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、トランスを使用した絶縁型のDC−DCコンバータにおけるスイッチング素子を制御する回路に適用することができる。
図1は本発明を適用したDC−DCコンバータの第1実施形態を示す回路構成図である。 図2は本発明を適用したDC−DCコンバータの第2実施形態を示す回路構成図である。 図3は第1実施形態のDC−DCコンバータの各部の信号や電位の変化の様子を示すタイミングチャートである。 図4は本発明に先立って検討したDC−DCコンバータの一例を示すブロック構成図である。 図5は図4のDC−DCコンバータの各部の信号や電位の変化の様子を示すタイミングチャートである。
符号の説明
20 スイッチング制御回路
21 誤差アンプ
22 PWMコンパレータ
23 波形生成回路
24 ORゲート回路
25 フリップフロップ
26 ロジック回路
27a,27b ドライバ
28 オン期間検出回路
L1 コイル(インダクタ)
C1 平滑容量
Q1 ダミートランジスタ
SW1 コイル駆動用スイッチトランジスタ(駆動用スイッチング素子)
SW2 同期整流用スイッチトランジスタ(整流用スイッチング素子)
LPF ローパスフィルタ

Claims (8)

  1. 電圧変換用のインダクタと、直流電源から供給される直流入力電圧を前記インダクタに印加して電流を流しインダクタにエネルギーを蓄積させる駆動用スイッチング素子と、該駆動用スイッチング素子がオフされているエネルギー放出期間にインダクタの電流を整流する整流素子と、出力電圧がフィードバックされるPWMコンパレータを有し前記駆動用スイッチング素子に流れる電流を検出して前記駆動用スイッチング素子のオン時間制御を行なうスイッチング制御回路とを備えたDC−DCコンバータにおいて、
    前記スイッチング制御回路は、前記駆動用スイッチング素子に流れる電流を検出して接地電位基準の電圧として出力する電流検出回路と、所定の波形信号を生成する波形合成手段とを備え
    前記電流検出回路は、出力ノードに接続され前記駆動用スイッチング素子のオン期間を検出するとともに前記駆動用スイッチング素子に流れる電流を抽出して伝達するオン期間検出回路と、前記駆動用スイッチング素子と同一構造で所定のW/L比とされたダミー素子と、該ダミー素子と直列に接続されたトランジスタおよび抵抗と、前記オン期間検出回路から伝達される信号を受け前記トランジスタをバイアスする信号を出力する差動アンプと、前記トランジスタと前記抵抗との接続点の電位を持ち上げるレベルシフト手段と、を備え、
    前記波形合成手段は、前記レベルシフト手段の出力側に一方の端子が接続された容量素子と、該容量素子の他方の端子と電源電圧端子との間に接続された定電流源と、を備え、前記電流検出回路が電流を検出している間だけ前記定電流源による前記容量素子の充電を行って前記所定の波形信号を生成し、該波形信号を前記レベルシフト手段により持ち上げられた電位に加算して前記PWMコンパレータに供給することを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 記波形合成手段は、前記容量素子と並列に接続されたスイッチング素子とを備え、該スイッチング素子は前記オン期間検出回路からのオン期間を示す信号によりオン、オフ制御されることを特徴とする請求項1に記載のDC−DCコンバータ。
  3. 前記電流検出回路は、前記トランジスタと前記抵抗との接続点と前記レベルシフト手段との間に接続されたローパスフィルタを備え、前記レベルシフト手段は前記ローパスフィルタを通過した信号の電位を持ち上げることを特徴とする請求項2に記載のDC−DCコンバータ。
  4. 電圧変換用のインダクタと、直流電源から供給される直流入力電圧を前記インダクタに印加して電流を流しインダクタにエネルギーを蓄積させる駆動用スイッチング素子と、該駆動用スイッチング素子がオフされているエネルギー放出期間にインダクタの電流を整流する整流素子と、出力電圧がフィードバックされるPWMコンパレータを有し前記駆動用スイッチング素子に流れる電流を検出して前記駆動用スイッチング素子のオン時間制御を行なうスイッチング制御回路と、を備えたDC−DCコンバータにおいて、
    前記スイッチング制御回路は、前記駆動用スイッチング素子に流れる電流を検出して接地電位基準の電圧として出力する電流検出回路と、所定の波形信号を生成する波形合成手段と、を備え、
    前記電流検出回路は、前記駆動用スイッチング素子と直列に接続された電流検出用抵抗と、該電流検出用抵抗で降下した電圧を入力とする差動アンプと、該差動アンプの出力電位を持ち上げるレベルシフト手段と、を備え、
    前記波形合成手段は、前記レベルシフト手段の出力側に一方の端子が接続された容量素子と、該容量素子の他方の端子と電源電圧端子との間に接続された定電流源と、を備え、前記差動アンプの出力に基づいて、前記電流検出回路が電流を検出している間だけ前記定電流源による前記容量素子の充電を行って前記所定の波形信号を生成し、該波形信号を前記レベルシフト手段により持ち上げられた電位に加算して前記PWMコンパレータに供給することを特徴とするDC−DCコンバータ。
  5. 前記電流検出回路は、前記差動アンプの出力端子に接続されたローパスフィルタを備え、前記レベルシフト手段は前記ローパスフィルタを通過した信号の電位を持ち上げることを特徴とする請求項4に記載のDC−DCコンバータ。
  6. 前記レベルシフト手段は、コレクタ端子が接地点に接続され、前記ローパスフィルタを通過した信号がベース端子に入力され、エミッタ端子からレベルシフトした電圧を出力するPNPバイポーラトランジスタまたはPチャネルFETであることを特徴とする請求項3または5のいずれかに記載のDC−DCコンバータ。
  7. 前記PWMコンパレータの前段には、出力側からのフィードバック電圧と参照電圧との電位差に応じた電圧を出力する誤差アンプが設けられ、前記PWMコンパレータの後段には、該前記PWMコンパレータの出力がリセット端子に入力され、セット端子に所定の周期のプリスタート信号が入力されるフリップフロップが設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のDC−DCコンバータ。
  8. 電圧変換用のインダクタに流す電流を制御する駆動用スイッチング素子の制御信号を生成するスイッチング制御回路を有する電源制御用半導体集積回路であって、
    前記スイッチング制御回路は、
    出力側からのフィードバック電圧と参照電圧との電位差に応じた電圧を出力する誤差アンプと、該誤差アンプの出力を一方の入力端子に受けるPWMコンパレータと、
    該PWMコンパレータの出力がリセット端子に入力され、セット端子に所定の周期のプリスタート信号が入力されるフリップフロップと、
    前記駆動用スイッチング素子に流れる電流を検出して接地電位基準の電圧として出力する電流検出回路と、を備え、
    前記電流検出回路は、前記接地電位基準の電圧の電位を持ち上げるレベルシフト手段を備え、
    前記波形合成手段は、前記レベルシフト手段の出力側に一方の端子が接続された容量素子と、該容量素子の他方の端子と電源電圧端子との間に接続された定電流源と、を備え、前記プリスタート信号をトリガとして前記定電流源による前記容量素子の充電を開始し、前記電流検出回路が電流を検出しなくなった時点で前記容量素子の充電を終了して所定の波形信号を生成し、該波形信号を前記レベルシフト手段により持ち上げられた電位に加算して前記PWMコンパレータの他方の入力端子に供給するように構成されている電源制御用半導体集積回路。
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