JP5130926B2 - 端子台 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば電力プラント等に使用されるモータの起動制御・保護を行うコントロールセンタの機能ユニットに組み込まれる端子台に関する。
この種の端子台は、コントロールセンタの箱体の上下方向に配置された複数の機能ユニットにそれぞれ設けられ、その機能ユニット内部の機器同士を配線する場合に端子台のユニット内面側の端子である相互に電気的に接続された内部端子を使用していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−331725号公報 (段落0012、図3、図5)
特許文献1に開示されたような従来の端子台では、電気的に接続された複数の内部端子を、機能ユニット内部の機器の配線に使用していた。この内部端子は、電気的に接続された3個の内部端子すなわち第1の端子導体15よりなるを一組の内部端子群として、上下2段、左右に12列で24組の内部端子群が絶縁ベースに支持されている。また、この種の内部端子と接続導体とはファストン端子により接続されるため、1個の内部端子には1本の接続導体しかつなぐことは出来ない。
上記のように、内部端子は電気的に接続された3個を一組としているので、接続する内部機器が3台までであれば、一組の内部端子群だけで配線が可能である。しかし、接続する内部機器が4台以上になると、一組の内部端子群だけでは配線が不可能となる。この場合、複数の内部端子群の内部端子を接続導体(ファストン端子)で接続することにより、内部端子群間を電気的に接続していた。ところが、この方法では内部端子群間の接続に内部端子を多数使用してしまい、本来の目的である内部機器の接続に使用できる内部端子が減ってしまう。
例えば、接続する内部機器が8台であった場合は以下のようになる。
第1の内部端子群の第1の内部端子を1−1端子,第1の内部端子群の第2の内部端子を1−2端子,第2の内部端子群の第1の内部端子を2−1端子と表すと、内部端子群間の接続は次のようになる。まず、1−1端子と2−1端子を接続し、次に2−2端子と3−1端子を接続、3−2端子と4−1端子を接続、4−2端子と5−1端子を接続、最後に5−2端子と6−1端子を接続する。これで、内部機器の接続に使用できる内部端子は、上記で内部端子群間の接続に使用しなかった、1−2端子,1−3端子,2−3端子,3−3端子,4−3端子,5−3端子,6−2端子,6−3端子の8個となる。以上のように、接続する内部機器が8台の場合6組の内部端子群が必要となる。
上記のように、内容端子群間の接続に内部端子を使用してしまい、残った内部端子を内部機器の接続に使用するので、内部端子の数には余裕が無く、別系統の内部機器を接続することが出来ないなど、内部機器接続の自由度が低いという問題があった。
この発明は上記のような問題を解決するためになされたもので、内部端子群間の接続に使用する内部端子を減らして、内部機器の接続に使用できる内部端子を増やすことで、内部機器接続の自由度の高い端子台を得ることを目的とする。
この発明に係わる端子台は、内部端子が複数互いに並設されかつ相互に電気的に接続された内部端子群を、複数互いに横方向に並設し相互に絶縁した端子台において、内部端子と電気的に接続可能に配設された中継端子と、任意の内部端子群を形成する内部端子のうち一部の内部端子を中継端子と挿抜可能に電気的に接続する複数の接続導体とを備え、中継端子は、複数互いに並設しかつ相互に電気的に接続された中継端子群を構成し、内部端子が延設される方向と同一方向で内部端子の近傍に略平行かつ並行に延設され、中継端子の向きと内部端子の向きとを同一としたものである。
この発明によれば、内部端子と電気的に接続可能な中継端子を備え、内部端子群の一部の内部端子を中継端子と電気的に接続可能な接続導体を備え、中継端子は、複数互いに並設しかつ相互に電気的に接続された中継端子群を構成し、内部端子が延設される方向と同一方向で内部端子の近傍に略平行かつ並行に延設され、中継端子の向きと内部端子の向きとを同一とすることで、内部端子群間の接続に使用する内部端子を減らし、内部機器の接続に使用できる内部端子を増やして、内部機器を接続する自由度の高い端子台を得ることが出来る。
実施の形態1.
図1は本発明を実施するための実施の形態1における端子台が組み込まれたコントロールセンタを示す斜視図、図2は図1のコントロールセンタに多段に組み込まれた機能ユニットを示す拡大斜視図、図3は図2を機能ユニットに配設された実施の形態1による端子台を内面側から見た拡大斜視図、図4は図3の端子台4を機能ユニットの内面側から見た背面図、図5は図4の中継端子14部分を拡大した拡大図、図6は図4のA−A方向から見た断面図、図7は図3の端子台4を機能ユニットの外面側から見た正面図、図8は内部端子と内部機器の接続を説明する説明図である。なお、図中同一符号は、同一または相当部分を示している。
図1においてコントロールセンタ1は内部が多段に仕切られ、段毎に前面扉3aの付いた金属製の箱体3に、電動機回路の開閉制御、保護を行うための機能ユニット2を引出可能に複数収納している。この機能ユニット2は図2に示すように、前面に端子台4や配線用遮断器操作ハンドル5、状態表示や電動機制御等を行う操作表示装置6が配設され、内部に図示しない配線用遮断器や電磁接触器などの主回路機器、電流センサや継電器などの制御回路機器を収容している。
端子台4は図3ないし図6に示すように、外側のケースと端子の収納部分が図3に示すように絶縁ベース17により一体形成されている。機能ユニット2に取り付けた時に、図4に示すように内面となる側に、機能ユニット2内部の機器を接続する内部端子13a,13b,13cが3個電気的に接続された状態で絶縁ベース17に支持されている。これを1組の内部端子群として、各内部端子群100〜110がそれぞれ絶縁ベース17で囲まれ11組設けられている。内部端子群105の上部には、中継端子14が1個、上記と同一の絶縁ベース17で囲まれかつ支持されている。
図5に示す中継端子14は、図4及び図6に示すように絶縁ベース17に設けられており、中継端子14とそれを囲む絶縁ベース17の一部を抜き出して示している。
この中継端子14は、4本のケーブル15すなわち接続導体が接続される。4本のケーブル15は任意の内部端子群を形成する内部端子のうち一部の内部端子を中継端子14と挿抜可能に電気的に接続する接続導体である。各ケーブル15の一端には中継端子14と接続される接続端子15aが形成され、他端には内部端子と接続される接続端子15bが形成されている。この各ケーブル15は図5に示すように中継端子側接続端子15aを中継端子14上で重ね中継端子止めねじ18でねじ締めして、中継端子14に電気的に接続している。このねじ締めは、中継端子14を絶縁ベース17に収納してからでは、スペース的に困難であるので、中継端子側接続端子15aをねじ締めしてから、絶縁ベース17に配置している。ケーブル15の接続端子15bはファストン端子のような挿抜自在な構造となっている。
また、図7に示すように端子台4を機能ユニット2に取り付けた時に外部となる側には、外部端子12a〜12cが、それぞれ図6に示すように内部端子13a〜13cと電気的に接続されている。この外部端子12a〜12cの内、外部端子12aは、内部端子13a〜13cの延設される方向から90°上方に回転して絶縁ベース17に支持されている。残りの外部端子12bと12cは内部端子13a〜13cの延設される方向と反対向きに支持されている。また、この3個の外部端子12a〜12cは電気的に接続され、これを1組として外部端子群19がそれぞれ絶縁ベース17で囲まれ11組設けられている。この外部端子群19は1組の内部端子群と対になっている。
図8は上記のように構成された端子台4において、図示しない機能ユニット2の内部機器を8台接続する方法について説明する説明図である。
図8により8台の内部機器21〜28を端子台4に接続する方法について説明する。
まず、中継端子14と内部端子群100,102,108,110の各内部端子13aとをそれぞれ4本のケーブル15により接続する。これにより、内部端子群100,102,108,110は電気的に接続される。この内部端子群100,102,108,110の各内部端子13a〜13cの内、中継端子14との接続に使用した4個の内部端子13aを除いた、4個の内部端子13bと4個の内部端子13cが内部機器の接続に使用出来る。次に、前記の8個の内部端子に、内部機器21〜28を各々接続する。以上により8台の内部機器が接続される。
なお、ここでは、中継端子14と内部端子13aとを接続したが、内部端子13b又は内部端子13cと接続しても良い。また、中継端子14とは内部端子群100,102,108,110のそれぞれの内部端子13aと接続したが、他の内部端子群101,103,104,105,106,107,109から4組の内部端子群を選択して、内部端子群のそれぞれの内部端子13aと接続しても良い。
上記では、内部端子13aと中継端子14を使用して、内部機器同士の接続方法を説明した。しかし、内部機器同士を接続するのとは別に、外部端子12a〜12cを使用することで、図示しない機能ユニット2外部の制御ケーブルと機能ユニット2の内部機器を電気的に接続出来る。次にこの場合の動作を説明する。
まず、制御ケーブルを外部端子12aに接続する。次に、この外部端子12aと電気的に接続されている内部端子13aと内部機器を接続する。以上により、制御ケーブルと内部機器が電気的に接続される。
実施の形態1によれば、内部端子13a〜13cのいずれかと電気的に接続可能な中継端子14を備え、内部端子群の一部の内部端子13a〜13cのいずれかを中継端子14と電気的に接続可能なケーブル15を備えることで、内部端子群間の接続に使用する内部端子の数を減らし、内部機器の接続に使用できる内部端子の数を増やして、内部機器接続の自由度の高い端子台4を得ることが出来る。
更に、接続する内部機器の数が同じであれば、より少ない内部端子群で済むので端子台4自体を小型化出来る。
また、内部端子群は絶縁ベース17で囲まれているので、内部端子群間が確実に絶縁され、隣接する内部端子群と誤って短絡されることが防止できる。
また、外部端子12a〜12cを内部端子13a〜13cと電気的に接続し、内部端子13a〜13cの延設される方向から90°上方に回転させた外部端子12aと反対向きに外部端子12b,12cとを絶縁ベース17に支持した。これにより、機能ユニット2の外部の図示しない制御ケーブルを外部端子12a〜12cに接続し、機能ユニット2の内部機器を内部端子13a〜13cに接続することで、制御ケーブルと内部機器を電気的に接続することが出来る。
更に、内部端子13a〜13cは電気的に接続されているので、1本の制御ケーブルを外部端子12a〜12cのいずれかに接続すれば、それを3台の内部機器に電気的に接続することが可能である。
また、4本のケーブル15を用いて、内部端子群100,102,108,110のそれぞれの内部端子13aと中継端子14を接続すれば、外部端子12a〜12cと電気的に接続された内部端子13b〜13cが4組出来て内部端子は8個出来るので、1本の制御ケーブルを8台の内部機器と電気的に接続することも可能である。
更に、中継端子14を、内部端子13a〜13cと同一の絶縁ベース17に支持しているので、絶縁ベースを一体成形できて生産性の良い端子台4を得ることが出来る。
実施の形態2.
図9はこの発明の実施の形態2に係わる端子台4を機能ユニット2内面側から見た背面図である。なお、図中同一符号は、同一または相当部分を示しその説明を省略している。
実施の形態1では中継端子14を1個設け、そこに4本のケーブル15を接続し内部端子13aと接続したが、お互いが電気的に接続された中継端子14を2個設け、それぞれの中継端子14に4本ずつケーブル15を接続し内部端子13aと接続しても良い。
実施の形態2によれば、内部端子13a〜13cのいずれかと電気的に接続可能で、電気的に接続された中継端子14を2個備え、それぞれに4本ずつケーブル15を接続し内部端子13a〜13cのいずれかと接続したので、1個の中継端子14に接続できるケーブル15の上限に影響されず、多数の内部端子群を電気的に接続することが出来て、より多数の内部機器を接続することが可能となる。
実施の形態3.
図10はこの発明の実施の形態3に係わる端子台4の斜視図で、図11は図10の端子台4を機能ユニット2内面側から見た背面図である。なお、図中同一符号は、同一または相当部分を示しその説明を省略している。
実施の形態1では中継端子14を1個設け、そこに4本のケーブル15を接続し内部端子13a〜13cのいずれかと接続したが、中継端子14を14個横方向に一列に設けて中継端子群を形成しそれぞれを電気的に接続して、各々の中継端子14と内部端子13a〜13cのいずれかをケーブル15で1対1に接続しても良い。
この場合、図11において中継端子14は全て図示しない導体により電気的に接続され、内部端子13a〜13cの延設される方向と同一方向で内部端子13a〜13cの近傍に略平行に延設されている。他の構成は実施の形態1と同じである。
実施の形態3によれば、内部端子13a〜13cのいずれかと接続可能な中継端子14を14個設けて、それぞれを電気的に接続し、各々の中継端子14と内部端子13aをケーブル15で1対1に接続した。これにより、中継端子14とケーブル15の接続は実施の形態1のようなねじ締めを用いる必要が無く、ファストン端子のような挿抜自在な端子を用いることが可能となる。
これにより、実施の形態1では、中継端子14は中継端子側接続端子15aをねじ締めしてから絶縁ベース17に配置している。このため、後からケーブル15の数を変えることは困難である。そこで、事前に必要とされる最大数のケーブル15を接続しておくと、不必要なケーブル15が内部端子13a〜13cに接続されず、短絡を発生する可能性があり避ける必要がある。このようなことから、必要とするケーブル15をその都度製作する必要があるので、手間がかかり高コストであった。
実施の形態3では、上述のようにケーブル15をその都度製作する必要が無く、中継端子14と内部端子13をケーブルで接続すれば良いので、中継端子14と内部端子13の接続を低コストで実現できる
更に、中継端子14が内部端子13の延設される方向と同一方向で内部端子13の近傍に略平行に延設した。これにより、中継端子14と内部端子13の接続をケーブル15での接続であれば、中継端子14側を接続して、内部端子13側を接続すると2作業かかるが、短絡用ジャンパ導体で行えるのでこれを差し込むという1作業で済み、接続作業が効率的に行える。
実施の形態4.
図12はこの発明の実施の形態4に係わる端子台4の斜視図で、図13は図12の端子台4を機能ユニット2内面側から見た背面図である。なお、図中同一符号は、同一または相当部分を示して説明を省略している。
実施の形態3では14個の中継端子14を電気的に接続したが、電気的に接続する中継端子14をいくつかの群に分けても良い。
ここでは、相互に電気的に接続された中継端子14が2個並設された中継端子群300,301と、相互に電気的に接続された中継端子14が4個並設された中継端子群302と、相互に電気的に接続された中継端子14が6個並設された中継端子群303を備えている。この中継端子群はそれぞれが、絶縁ベース17により囲まれている。他は、実施の形態1と同じでありその説明を省略する。
実施の形態4によれば、相互に電気的に接続された中継端子14が2個並設された中継端子群300,301と、相互に電気的に接続された中継端子14が4個並設された中継端子群302と、相互に電気的に接続された中継端子14が6個並設された中継端子群303を備えたので、電気的に接続する内部端子群の数に合わせて中継端子群を選択できるので、内部機器接続の自由度が更に向上する。
更に、中継端子群は絶縁ベース17により囲まれているので、中継端子群間が確実に絶縁され、隣接する中継端子群と誤って短絡されることが防止できる。
実施の形態1による端子台を組み込まれたコントロールセンタを示す斜視図である。 実施の形態1による端子台を組み込まれた機能ユニット2を示す拡大斜視図である。 実施の形態1による端子台の拡大斜視図である。 実施の形態1による端子台の背面図である。 実施の形態1による端子台を構成する中継端子部の拡大図である。 図4のA−A方向から見た断面図である。 実施の形態1による端子台の正面図である。 実施の形態1の端子台における内部機器の接続を説明する説明図である。 実施の形態2による端子台を示す背面図である。 実施の形態3による端子台を示す拡大斜視図である。 実施の形態3による端子台を示す背面図である。 実施の形態4による端子台を示す拡大斜視図である。 実施の形態4による端子台を示す背面図である。
符号の説明
1 コントロールセンタ
2 機能ユニット
3 箱体
3a 前面扉
4 端子台
5 配線用遮断器操作ハンドル
6 表示制御装置
12a〜12c 外部端子
13a〜13c 内部端子
14 中継端子
15 ケーブル
15a 中継端子側接続端子
15b 接続端子
17 絶縁ベース
18 中継端子止めねじ
19 外部端子群
100〜110 内部端子群
300〜303 中継端子群

Claims (7)

  1. 内部端子が複数互いに並設されかつ相互に電気的に接続された内部端子群を、複数互いに横方向に並設し相互に絶縁した端子台において、内部端子と電気的に接続可能に配設された中継端子と、任意の前記内部端子群を形成する前記内部端子のうち一部の前記内部端子を前記中継端子と挿抜可能に電気的に接続する複数の接続導体とを備え、前記中継端子は、複数互いに並設しかつ相互に電気的に接続された中継端子群を構成し、前記内部端子が延設される方向と同一方向で前記内部端子の近傍に略平行かつ並行に延設され、前記中継端子の向きと前記内部端子の向きとを同一としたことを特徴とする端子台。
  2. 複数の前記中継端子群を、互いに絶縁したことを特徴とする請求項1に記載の端子台。
  3. 前記中継端子の数が異なる前記中継端子群を設けたことを特徴とする請求項2に記載の端子台。
  4. 前記中継端子を、前記内部端子と同一の絶縁ベースに支持したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の端子台。
  5. 前記内部端子に電気的に接続され前記内部端子が延設される方向とは異なった方向に延設された外部端子導体が、複数互いに並設しかつ相互に電気的に接続された外部端子群を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の端子台。
  6. 前記内部端子群は、それぞれ前記絶縁ベースで囲まれたことを特徴とする請求項4に記載の端子台。
  7. 前記中継端子群は、それぞれ前記絶縁ベースで囲まれたことを特徴とする請求項4又は6に記載の端子台。
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