JP5130764B2 - ストレージシステムおよびその省電力化方法ならびにプログラム - Google Patents

ストレージシステムおよびその省電力化方法ならびにプログラム Download PDF

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本発明は、ストレージシステムおよびその省電力化方法ならびにプログラムに係り、特に、ストレージシステムにおけるディスクアレイの省電力化制御技術に係る。
代表的なストレージシステムに、複数の物理ディスクからRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)を構成して大容量ディスクとして扱い、大容量ディスク中に複数の論理ディスクを作成するディスクアレイ装置がある。この論理ディスクは、複数の物理ディスクから作成され、複数のユーザによって使用される。
ところで、近年、二酸化炭素増加による地球温暖化などの環境問題のため、電子機器にあっても省エネルギー化が重要視されている。ディスクアレイ装置では、物理ディスク単体では、ユーザが利用しない期間、稼動を停止することで電力供給が減少され省エネルギーが実現されている。
しかし、ディスクアレイ装置は、システムの構成上、全物理ディスクの一部の物理ディスクの稼動を停止することができない。そのため、ディスクアレイ装置に関し、省エネルギーを実現するために、上位装置から使用されていない時に、物理ディスクを停止させる方法が求められる。
従来のRAIDを構成する物理ディスク群の省電力制御方法として、特許文献1、2、3等が知られている。これらの先行技術によれば、ストレージ装置内に非常時稼動目的として作成されたディスクプールは、全論理ディスクが運用していない時間内でディスクプールを構成する物理ディスク群のディスクの回転を停止してディスクプールの省電力を可能にしている。
なお、関連する技術として、特許文献4には、容量の異なる物理ディスクが混在する場合でも、なるべく多くの物理ディスクの容量を耐障害性のある論理ディスクとして構成することのできるディスクアレイシステムが記載されている。
特開2000−293314号公報 特開2005−157710号公報 特開2006−302300号公報 特開2006−146680号公報
ところで、従来の技術には、システム導入時に省電力用のディスクプールの設計が難しいという課題が存在する。すなわち、省電力を可能にする省電力用ディスクプールを構築するに際し、管理者が省電力用ディスクプール内に論理ディスクを作成する時に、省電力機能を有効に使用するためには、作成する論理ディスクの運用時間を考慮し、運用時間が連続・重複した論理ディスクを同一ディスクプール内に作成するように設計を行わなければならない。例えば、省電力対象ディスクプールの中の論理ディスクが一つでも使用中である場合、一つの論理ディスクにアクセスするために、論理ディスクが作成されているディスクプールを稼動させなければならないため、物理ディスクを停止することができない。そのため、先行技術を用いても充分な省電力の効果が得られない。
したがって、本発明の目的は、システム導入時に省電力用のディスクプールの設計が容易なストレージシステムおよびその省電力化方法ならびにプログラムを提供することにある。
本発明の1つのアスペクトに係るストレージシステムは、論理ディスクを構成する複数のディスクプールを備えるストレージシステムであって、外部からの所定の論理ディスクへの使用停止指示に基づいて省電力機能を有するディスクプールに該所定の論理ディスクを再配置する再配置手段と、複数のディスクプールのそれぞれを構成する物理ディスクの少なくとも一つに対して電力供給を制御する手段と、を備える。また、再配置手段は、あらかじめ作成した省電力機能が利用可能な省電力用ディスクプールの論理ディスクまたは未割当ディスク群によって新規に構築されたディスクプールに作成した論理ディスクに対し、所定の論理ディスクを移動することで、省電力可能な論理ディスクを該省電力用ディスクプールに集める。さらに、省電力用ディスクプール内に作成された全論理ディスクに対する使用停止時間または使用開始時間とホスト計算機からのアクセスのあった時間を使用状態時間記録ログとして記録する記憶部を備え、再配置手段は、記憶部に記録されている使用状態時間記録ログに基づいて、省電力用ディスクプール内にある全論理ディスクのうち、使用時間帯が他の論理ディスクと重複しておらず分散している論理ディスクを移動対象候補として抽出し、抽出した該論理ディスクを省電力用ディスクプール以外の他のディスクプールに移動すると共に、移動前の論理ディスクを空容量として領域を開放した状態にする。
本発明のストレージシステムにおいて、再配置手段は、所定の論理ディスクが存在する第1のディスクプールにおける所定の論理ディスクの容量と、所定の論理ディスクが移動する先となる第2のディスクプールの空き容量とを比較する手段と、空き容量が所定の論理ディスクの容量より大きな場合に、第2のディスクプールに所定の論理ディスクの容量を確保する手段と、所定の論理ディスクの容量が確保された第2のディスクプールに所定の論理ディスクを移動する手段と、を備えるようにしてもよい。
本発明のストレージシステムにおいて、再配置手段は、あらかじめ作成した省電力機能が利用可能な省電力用ディスクプールの論理ディスクまたは未割当ディスク群によって新規に構築されたディスクプールに作成した論理ディスクに対し、所定の論理ディスクを移動することで、省電力可能な論理ディスクを該省電力用ディスクプールに集めるようにしてもよい。
本発明のストレージシステムにおいて、複数のディスクプールを構成するそれぞれの論理ディスクの使用時間を記録する記憶部を備え、再配置手段は、記憶部に記録されている使用時間を参照し、少なくとも一つのディスクプールの未使用時間が長くなるように再配置するようにしてもよい。
本発明のストレージシステムにおいて、複数のディスクプールを構成するそれぞれの論理ディスクの使用時間を記録する記憶部を備え、再配置手段は、記憶部に記録されている使用時間に基づいて、省電力用ディスクプール内にある論理ディスクのうち、省電力機能の妨げになる論理ディスクを抽出し、抽出した該論理ディスクを該省電力用ディスクプール以外の他のディスクプールに移動すると共に、移動前の論理ディスクを空容量として領域を開放した状態にするようにしてもよい。
本発明の他のアスペクトに係るストレージシステムの省電力化方法は、論理ディスクを構成する複数のディスクプールを備えるストレージシステムの省電力化方法であって、外部からの所定の論理ディスクへの使用停止指示に基づいて省電力機能を有するディスクプールに該所定の論理ディスクを再配置するステップと、複数のディスクプールのそれぞれを構成する物理ディスクの少なくとも一つに対して電力供給を制御するステップと、を含む。また、再配置するステップにおいて、あらかじめ作成した省電力機能が利用可能な省電力用ディスクプールの論理ディスクまたは未割当ディスク群によって新規に構築されたディスクプールに作成した論理ディスクに対し、前記所定の論理ディスクを移動することで、省電力可能な論理ディスクを該省電力用ディスクプールに集める。さらに、省電力用ディスクプール内に作成された全論理ディスクに対する使用停止時間または使用開始時間とホスト計算機からのアクセスのあった時間を使用状態時間記録ログとして記録するステップを含み、再配置するステップにおいて、使用状態時間記録ログに基づいて、省電力用ディスクプール内にある全論理ディスクのうち、使用時間帯が他の論理ディスクと重複しておらず分散している論理ディスクを移動対象候補として抽出し、抽出した該論理ディスクを省電力用ディスクプール以外の他のディスクプールに移動すると共に、移動前の論理ディスクを空容量として領域を開放した状態にする。
本発明のさらに他のアスペクトに係るプログラムは、論理ディスクを構成する複数のディスクプールを備えるストレージシステムを構成するコンピュータに、外部からの所定の論理ディスクへの使用停止指示に基づいて省電力機能を有するディスクプールに該所定の論理ディスクを再配置する処理と、複数のディスクプールのそれぞれを構成する物理ディスクの少なくとも一つに対して電力供給を制御する処理と、を実行させる。また、再配置する処理において、あらかじめ作成した省電力機能が利用可能な省電力用ディスクプールの論理ディスクまたは未割当ディスク群によって新規に構築されたディスクプールに作成した論理ディスクに対し、前記所定の論理ディスクを移動することで、省電力可能な論理ディスクを該省電力用ディスクプールに集める。さらに、省電力用ディスクプール内に作成された全論理ディスクに対する使用停止時間または使用開始時間とホスト計算機からのアクセスのあった時間を使用状態時間記録ログとして記録する処理をさらに実行させ、再配置する処理において、使用状態時間記録ログに基づいて、省電力用ディスクプール内にある全論理ディスクのうち、使用時間帯が他の論理ディスクと重複しておらず分散している論理ディスクを移動対象候補として抽出し、抽出した該論理ディスクを省電力用ディスクプール以外の他のディスクプールに移動すると共に、移動前の論理ディスクを空容量として領域を開放した状態にする。
本発明によれば、外部からの所定の論理ディスクへの使用停止指示に基づいて省電力機能を有するディスクプールに該所定の論理ディスクを再配置するので、システム導入時に省電力を意識したディスクプールの構築を行う必要がなくシステム設計が簡単となる。
本発明の一つの実施形態に係るディスクアレイシステムは、物理記憶装置群(図1の240)、稼動状態管理手段(図1の120)、論理ディスク移動手段(図1の130)、物理ディスク稼動制御手段(図1の150)を備え、物理記憶装置群に構成される論理ディスクに対し、稼動状態管理手段、論理ディスク移動手段、物理ディスク稼動制御手段によって再配置するように機能する。
稼動状態管理手段は、管理サーバ(図1の400)またはホスト計算機(図1の300〜30n)から論理ディスク(図1の220、222)に対する使用停止要求を受け取り、論理ディスク移動手段に対し、論理ディスクの移動を要求する。論理ディスク移動手段は、移動対象の論理ディスクに対し、業務用のディスクプール(図1の200、202)から省電力機能が利用できる省電力用のディスクプール(図1の204)にデータをコピーし、論理ディスクの領域を空容量として残し、領域を開放した状態にする。省電力用のディスクプール内の全論理ディスクが使用停止状態であり、稼動停止が可能であった場合、物理ディスク稼動制御手段は、省電力用のディスクプールを稼動停止とし、省電力機能を適用する。ここで、省電力機能とは、物理ディスクにおけるディスクの回転の停止制御などを行って、物理ディスクの消費電力を低減する機能である。
より具体的に、稼動状態管理手段は、管理サーバまたはホスト計算機から使用開始または使用停止の要求を受け、所定の論理ディスクが業務用ディスクプールに存在する論理ディスクであった場合、容量管理テーブルで管理されている各ディスクプールの空容量から取得可能である省電力用ディスクプールの空容量と、所定の論理ディスクの容量とを比較し、省電力用ディスクプールの空容量の方が多い場合に、所定の論理ディスクを省電力用ディスクプールに移動するように論理ディスク移動手段に対して要求し、省電力用ディスクプールの空容量の方が少ない場合に、未割当ディスク群からディスクプールを構築した後に論理ディスクを作成し、論理ディスク移動手段に対して使用停止要求を受けた所定の論理ディスクを新しく作成したディスクプールに移動するように要求し、未割当ディスク群がディスク数の不足によってディスクプールを構築できない場合、または未割当ディスク群からディスクプールを構築しても所定の論理ディスクの容量より少ない場合、未割当ディスク群の物理ディスクを用いて省電力用ディスクプールを拡張することで所定の論理ディスクと同容量の領域を確保した後、論理ディスク移動手段に対して所定の論理ディスクを省電力用ディスクプールに移動するように要求し、所定の論理ディスクの移動を完了後、論理ディスク使用状況管理テーブルの使用状況を開始状態から停止状態に更新する。
また、論理ディスク移動手段は、稼動状態管理手段から論理ディスクの移動要求を受け、ディスクプール稼働状況管理テーブルのディスクプールの稼動状態を参照し、所定の論理ディスクが所属するディスクプール、および、移動先に要求されたディスクプールを稼動状態にし、所定の論理ディスクと同容量の論理ディスクを移動先のディスクプール内に作成し、所定の論理ディスクのデータを作成した論理ディスクにコピーし、コピーの完了を確認した後に、論理情報・物理情報対応テーブルを更新し、論理ディスク使用状況管理テーブルを参照し、ディスクプールを構成する全論理ディスクの使用状態から稼動停止可能なディスクプールに対し物理ディスク稼動制御手段に稼動停止要求を出す。
さらに、物理ディスク稼動制御手段は、ディスクプールの稼動停止または開始要求を受け、稼動停止要求であった場合、論理ディスク使用状況管理テーブルを参照し、稼動停止を要求されたディスクプールを構成する物理ディスク上に存在する全論理ディスクの使用状態を参照し、全論理ディスクが使用停止状態であるとき、ディスクプールが構成されている物理ディスク群の回転の停止を行い、物理ディスク群の回転の停止を確認した後で、ディスクプール稼働状況管理テーブルの稼動状態を更新し、稼動停止の完了を通知し、要求がディスクプールの稼動開始要求であった場合、ディスクプールが構成されている物理ディスク群の回転を開始し、ディスクプールが稼動開始状態であることを確認した後で、ディスクプール稼働状況管理テーブルの稼動状態を更新し、稼動開始の完了を通知する。
また、本発明の他の実施形態に係るディスクアレイシステムは、上記の物理ディスク稼動制御手段と論理ディスク移動手段に加えて、稼動状態管理手段に替えて稼動制御最適化手段(図7の122)を備え、論理ディスク移動候補抽出手段(図7の420)を備える。
稼動制御最適化手段は、管理サーバまたはホスト計算機から使用開始または使用停止の要求を受け、論理ディスク使用状況管理テーブルを参照し、使用開始または使用停止の要求を受けた論理ディスクの使用状態を更新し、使用開始または使用停止の要求があった時間を使用状態時間記録ログに登録した後、管理サーバが持つ論理ディスク移動候補抽出手段に論理ディスクの移動候補の抽出を要求し、移動候補の論理ディスクが存在する場合、容量管理テーブルを参照し、未割当ディスク群の総容量と全ディスクプールの空容量を取得し、論理ディスク使用状態管理テーブルを参照し、論理ディスク容量から抽出した論理ディスクの容量を取得後、未割当ディスク群の容量と移動候補の論理ディスクの容量を比較し、未割当ディスク群の空容量が大きい場合、未割当ディスク群からディスクプールを作成し、移動候補の論理ディスクのデータを新しく作成したディスクプール内に作成した論理ディスクに移動するよう論理ディスク移動手段に要求し、未割当ディスク群がない、または、未割当ディスクに移動候補の論理ディスク分の容量が無い場合、業務用ディスクプールの空容量と移動候補の論理ディスクの容量を比較し、業務用ディスクプールの空容量が大きい場合、業務用ディスクプール内に作成した論理ディスクに移動するよう論理ディスク移動手段に要求し、業務用ディスクプール内に移動候補の論理ディスクの容量が無い場合、移動候補の論理ディスクが所属するディスクプール以外の省電力用ディスクプールの内、移動候補の論理ディスクが移動しても、他の論理ディスクと使用時間が重複・連続する省電力ディスクプールの空容量と移動候補の論理ディスクの容量を比較し、他の省電力用ディスクプールの空容量が大きい場合、他の省電力用ディスクプール内に作成した論理ディスクに移動するよう論理ディスク移動手段に要求する。
また、論理ディスク移動候補抽出手段は、稼動制御最適化手段から移動対象となる論理ディスクを抽出する要求を受け、省電力用ディスクプール内に作成された全論理ディスクに対する使用停止時間または使用開始時間とホスト計算機からのアクセスのあった時間を使用状態時間記録ログとして定期的に取得し、最新の使用状態時間記録ログから省電力用ディスクプールにある全論理ディスクの使用時間帯に重みをつけ、重みが最大となるような論理ディスクを移動対象候補として抽出し、論理ディスク移動手段に対し、抽出した論理ディスクを移動する要求を出す。
このようなディスクアレイシステムは、物理記憶装置群を構成するディスクプールの未使用時間が長くなるように論理ディスクを再配置するように動作し、ディスクプールの停止時間が拡大して消費電力が低減される。この場合、システム導入時に省電力を意識したディスクプールの構築を行う必要がない。以下、実施例に即し、図面を参照し詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係るストレージシステムの構成を示すブロック図である。図1において、ストレージシステムは、ストレージ装置100、ストレージ装置100を使用する複数のホスト計算機300〜30n、ストレージ装置100を管理する管理サーバ400を備える。ストレージ装置100は、物理記憶装置群240、稼動状態管理手段120、論理ディスク移動手段130、物理ディスク稼動制御手段150、ディスクプール稼動状況管理テーブル140、論理ディスク使用状況管理テーブル142、容量管理テーブル144、論理情報/物理情報対応テーブル146を備える。また、ホスト計算機300〜30nは、それぞれ使用停止要求手段310を含む。さらに、管理サーバ400は、使用停止要求手段410を含む。
ストレージ装置100は、物理記憶装置群240において複数のディスクプール200、202、204を構成し、それぞれのディスクプール内に対応して論理ディスク220、222、224を構成する。それぞれのディスクプールは、複数の物理ディスクをRAIDやRAIDの組み合わせで構成する。なお、ここでは、複数のディスクプールが常時稼動のディスクプール(業務用ディスクプール)200、202と、非常時稼動のディスクプール(省電力用ディスクプール)204とに別れており、非常時稼動のディスクプール204には、電力供給を制御する省電力機能が適用されるものとする。また、物理記憶装置群240には、未割当ディスク群228が含まれるものとする。ここで、ストレージ装置100における論理ディスク群230は、実際には物理記憶装置群240中に構成される複数の論理ディスクとしてホスト計算機300〜30nから論理的にアクセス可能なディスク群を表すものとして示される。
ホスト計算機300〜30nは、ストレージ装置100を接続し、ストレージ装置100上に構成された論理ディスク群230にアクセスする。管理サーバ400は、ストレージ装置100とホスト計算機300〜30nにネットワークで接続され、ホスト計算機300〜30nとストレージ装置100を管理する。
図2は、ディスクプール稼動状況管理テーブル140、論理ディスク使用状況管理テーブル142、容量管理テーブル144、論理情報/物理情報対応テーブル146の構成例を示す図である。
図2(A)のディスクプール稼動状況管理テーブル140は、ストレージ装置100内に構築された全ディスクプール200、202、204および未割当ディスク群228を管理するディスク管理番号と、ディスクプールの番号を識別するディスクプール番号と、ディスクプールにおける稼動の状況を表す稼動状況との組からそれぞれ構成される。
図2(B)の論理ディスク使用状況管理テーブル142は、論理ディスクを識別する論理ディスク番号と、論理ディスクが構築されているディスクプールを識別するディスクプール番号と、論理ディスクの容量と、論理ディスクが使用中か停止中かを表す使用状況との組からそれぞれ構成される。
図2(C)の容量管理テーブル144は、全ディスクプールの番号を識別するディスクプール番号と、各ディスクプールの使用容量と、各ディスクプールの空容量あるいは未割当ディスク群の容量との組からそれぞれ構成される。
図2(D)の論理情報/物理情報対応テーブル146は、ディスク管理番号と、ディスクプール番号と、ディスクプールに作成された論理ディスクの番号を識別する論理ディスク番号と、ディスクプール内に存在する論理ディスクの数である論理ディスク数と、ディスクプールが構成される物理ディスクの番号を識別する物理ディスク番号と、ディスクプールが構成される物理ディスクの数である物理ディスク数と、ディスクプールのRAIDタイプを識別するRAID構成との組からそれぞれ構成される。
次に、ストレージ装置100の各部の機能について説明する。
稼動状態管理手段120は、管理サーバ400の使用停止要求手段410またはホスト計算機300〜30nの使用停止要求手段310から、業務用ディスクプール200、202内にあってアーカイブ目的を含む常時稼動する必要のない論理ディスク220、222に対する使用停止要求を受け取る。そして、容量管理テーブル144の空容量と、論理ディスク使用状況管理テーブル142の論理ディスク容量とを参照することにより、省電力用ディスクプール204における空容量と、使用停止要求を受けた論理ディスク220、222の容量とを比較し、省電力用ディスクプール204に空容量があることを確認する。省電力用ディスクプール204に空容量があることを確認した場合、論理ディスク移動手段130に対し、停止要求を受けた論理ディスク220、222の移動を要求する。
論理ディスク移動手段130は、稼動状態管理手段120からの移動要求を受け取り、ディスクプール稼動状況管理テーブル140の稼動状態を参照し、省電力用ディスクプールの稼動状態を確認後、省電力用ディスクプール204が稼動停止状態の場合、物理ディスク稼動制御手段150に対し、省電力用ディスクプールの稼動開始を要求する。
物理ディスク稼動制御手段150は、論理ディスク移動手段130から稼動開始の要求を受けて物理ディスクの稼動を開始することで、省電力用ディスクプール204の稼動を開始させる。そして、省電力用ディスクプール204に関するディスクプール稼動状況管理テーブル140の内容を更新し、論理ディスク移動手段130に対し、移動が完了したことを通知する。
論理ディスク移動手段130は、移動に関わるディスクプールの稼動を受けて、省電力ディスクプール204への移動対象とされる論理ディスク220、222と同容量の論理ディスク224を、省電力ディスクプール204内の空容量に従って作成する。そして、移動対象の論理ディスク220、222に対し、省電力機能を有効活用するため、業務用ディスクプール200、202から省電力機能が利用できる省電力用ディスクプール204にデータをコピーし、コピーが完了するまで待ち合わせる。コピーが完了したことを確認した後、移動前の論理ディスク220、222の領域を空容量として残し、領域を開放した状態にして、対応する論理情報/物理情報対応テーブル146の内容を更新する。更新が完了したならば、論理ディスク使用状況管理テーブル142における使用状況から省電力用ディスクプール204内の全論理ディスクが使用停止状態であり、稼動停止が可能であった場合、物理ディスク稼動制御手段150に対し、省電力用ディスクプール204の稼動停止を要求する。
物理ディスク稼動制御手段150は、稼動状態管理手段120からの稼動停止要求を受けて、省電力用ディスクプール204を稼動停止とし、省電力機能を適用する。
なお、以上の稼動状態管理手段120、論理ディスク移動手段130、物理ディスク稼動制御手段150は、ストレージ装置100を構成するコンピュータにプログラムを実行させ、それぞれの機能を実現するように構成してもよい。
このような構成のストレージシステムにおいて、業務用ディスクプール200、202内の移動対象となる論理ディスク220、222を省電力用ディスクプール204に移動するように動作する。
次に、ストレージシステムの動作について説明する。図3は、使用停止要求手段310、410の動作を示すフローチャートである。ステップS10において、管理サーバ400またはホスト計算機300〜30nからストレージ装置100内の業務用ディスクプール200、202に作成された論理ディスク220、222に対し、使用停止を要求する。
図4は、稼動状態管理手段120の動作を示すフローチャートである。稼動状態管理手段120は、上記のステップS10において業務用ディスクプール200、202に作成されている論理ディスク220、222に対する使用停止要求を受け取ることで以後の動作を行う。
まず、使用停止を要求された論理ディスクが業務用ディスクプール内にある論理ディスクであることを確認する(ステップS20)。業務用ディスクプール内の論理ディスクで無い場合(ステップS20のN)、物理ディスク稼動制御手段150に、論理ディスクが構成されるディスクプールの稼動停止を要求し(ステップS22)、ステップS40に進む。
業務用ディスクプール内の論理ディスクであることを確認後、容量管理テーブル144における空容量を参照し、省電力用ディスクプール204の空容量を確認する(ステップS24)。また、論理ディスク使用状況管理テーブル142を参照し、使用停止対象の論理ディスク220、222の論理ディスク容量を確認する(ステップS26)。
ステップS24とステップS26とで確認された容量を比較し(ステップS28)、省電力用ディスクプールの空容量が少ない場合(ステップS28のN)、未割当ディスク群228でディスクプールを構築した時の容量とステップS26で確認された容量とを比較する(ステップS30)。ステップS26とステップS30の容量を比較し、未割当ディスク群228に容量がない場合(ステップS30のN)、未割当ディスク群228の個数から移動対象の論理ディスクの移動先である省電力用ディスクプールへ未割当ディスクを拡張することが可能か判断する(ステップS32)。
ステップS32において、拡張が可能であった場合(ステップS32のY)、未割当ディスクを用いて省電力用ディスクプールの容量を拡張し(ステップS34)、拡張が不可能であった場合(ステップS30のN)、エラーを出力する(ステップS36)。
ステップS28、S30、S32において省電力用ディスクプールに空容量を作成することが可能である場合、停止要求を受けた論理ディスクの移動を論理ディスク移動手段130に要求する(ステップS38)。
使用停止対象の論理ディスク220、222の移動処理を完了したことを論理ディスク移動手段130から受け取り、論理ディスク使用状況管理テーブル142における使用状況を更新する(ステップS40)。
図5は、物理ディスク稼動制御手段150の動作を示すフローチャートである。物理ディスク稼動制御手段150は、稼動状態管理手段120から物理ディスクの稼動停止・開始の要求を受け取り、要求が物理ディスクの稼動停止か稼動開始かを判断する(ステップS50)。
要求が稼動開始であった場合、ディスクプールの稼動を開始し(ステップS52)、ステップS60に進む。
要求が稼動停止であった場合、論理ディスク使用状況管理テーブル142の使用状態を確認し(ステップS54)、物理ディスクの停止が可能であるか否かを判断する(ステップS56)。
物理ディスクの停止が可能であった場合(ステップS56のY)、ディスクプールの稼動を停止し(ステップS58)、物理ディスクの停止が不可能であった場合(ステップS56のN)、処理を終了する。
ディスクプールに対する稼動・停止制御を確認した後、ディスクプール稼動状況管理テーブル140を更新する(ステップS60)。
図6は、論理ディスク移動手段130の動作を示すフローチャートである。論理ディスク移動手段130は、稼動状態管理手段120から論理ディスクの移動要求を受け取り、ディスクプール稼働状況管理テーブル140の稼動状況を参照し(ステップS70)、移動に関わるディスクプールが稼動中か停止中かを判断する(ステップS72)。
移動に関わるディスクプールが稼動中の場合(ステップS72のY)、ステップS76に進み、移動に関わるディスクプールが停止中である場合(ステップS72のN)、物理ディスク稼動制御手段150に対し稼動開始を要求する(ステップS74)。
移動先のディスクプールの空容量に、移動対象の論理ディスクと同容量の論理ディスクを作成する(ステップS76)。
論理ディスクの作成が完了した後、移動対象の論理ディスクから移動先の論理ディスクにデータをコピーし(ステップS78)、データのコピー完了を待ち合わせる(ステップS80)。
データのコピーが完了した後、論理情報・物理情報対応テーブル146の内容を更新する(ステップS82)。
移動前の論理ディスク220、222の論理ディスク領域を空領域として残し、領域を開放する(ステップS84)。
論理ディスク使用状況管理テーブル142の使用状況を参照し(ステップS86)、停止可能なディスクプールの有無を判断する(ステップS88)。停止可能なディスクプールがない場合(ステップS88のN)、処理を終了し、停止可能なディスクプールがある場合(ステップS88のY)、物理ディスク稼動制御手段150に停止を要求し(ステップS90)、一連の処理を終了する。
以上のようなストレージシステムによれば、ストレージシステムを導入するための設計を行う場合、あらかじめ省電力用ディスクプール内に省電力用の論理ディスクを配置する必要がない。すなわち、停止しない業務用ディスクプールに構築された論理ディスクに対して使用停止要求を出した場合、省電力用ディスクプールに同容量の空領域を作成し、または省電力用ディスクプールを未割当ディスク群から新規に構築し、論理ディスクを移動する。したがって、導入時に省電力機能を有効に使用することを意識せずにディスクプールを構築することができる。すなわち、ストレージ装置のシステム導入時に省電力を意識したディスクプールの構築を行う必要がなく設計が簡単となる。
図7は、本発明の第2の実施例に係るストレージシステムの構成を示すブロック図である。図7において、図1と同一の符号は、同一物を表し、その説明を省略する。図7に示すストレージ装置100aは、図1の稼動状態管理手段120の代わりに稼動制御最適化手段122を備える。また、稼動制御最適化手段122によってアクセスされる使用状態時間記録ログ160を備える。さらに、管理サーバ400aは、論理ディスク移動候補抽出手段420を備え、図1の使用停止要求手段410の代わりに使用停止・開始要求手段412を備える。また、ホスト計算機300a〜30naは、図1の使用停止要求手段310の代わりに使用停止・開始要求手段312を備える。なお、物理記憶装置群240aは、図1の物理記憶装置群240と同じ構成であるが、ディスクプール203を省電力用のディスクプールとして用意し、ディスクプール203に論理ディスク223を形成している。
図8は、使用状態時間記録ログ160の構成を示す図である。使用状態時間記録ログ160は、論理ディスクの使用状態が変化した時のログを一意のキーとして識別するログ番号と、使用状態が変化した論理ディスクが構成されたディスクプールを識別するディスクプール番号と、論理ディスクを識別する論理ディスク番号と、論理ディスクが停止した時刻を識別する使用停止時間と、論理ディスクが開始した時刻を識別する使用開始時間との組からそれぞれ構成される。
稼動制御最適化手段122は、管理サーバ400aまたはホスト計算機300a〜30naから、論理ディスク群230内の論理ディスクに対する使用停止・開始要求を受ける。使用停止・開始要求を受けた稼動制御最適化手段122は、論理ディスク使用状況管理テーブル142の使用状態を更新する。また、稼動制御最適化手段122は、対象論理ディスク224の使用状態が変更された時刻をログとして記録しておくため、使用状態時間記録ログ160に使用状態を変更した時刻を登録する。さらに、稼動制御最適化手段122は、論理ディスクの使用状態時間記録ログ160の内容を管理サーバ400aに提供し、論理ディスクの移動候補の抽出を論理ディスク移動候補抽出手段420に要求する。
論理ディスク移動候補抽出手段420は、使用状態時間記録ログ160の内容を受け取って、省電力機能の利用可能時間を拡大するため、省電力用ディスクプール内の全論理ディスクに対する使用状態記憶時間ログの中の過去の運用時間を参照し、各論理ディスクの運用時間を重みとし、論理ディスクの内、他の論理ディスクと連続・重複しておらず分散されており、ディスクプールの稼動停止時間を妨げている論理ディスクの候補を抽出する。
稼動制御最適化手段122は、論理ディスク移動候補抽出手段420が抽出した論理ディスク224の情報を受け取り、容量管理テーブル144によって未割当ディスク群228の有無を確認する。未割当ディスク群がある場合、論理ディスク224を移動するために論理ディスク移動手段130に要求する。また、未割当ディスク群228がない場合、既に運用中の業務用ディスクプール200、または既に運用中で抽出した論理ディスク224と運用時間の見合った別の省電力用ディスクプール203で空容量があるか否かを確認し、空容量がある場合は、論理ディスク224を対象ディスクプール200、203に移動することを、論理ディスク移動手段130に要求する。
要求を受けた論理ディスク移動手段130は、実施例1の時と同様の処理を行い、論理ディスクを移動する。
論理ディスクの移動を確認した稼動制御最適化手段122は、論理ディスク使用状況管理テーブル142の内容を更新する。
なお、以上の稼動制御最適化手段122、論理ディスク移動手段130、物理ディスク稼動制御手段150は、ストレージ装置100aを構成するコンピュータにプログラムを実行させ、それぞれの機能を実現するように構成してもよい。
このような構成のストレージシステムによって、システム導入時に省電力用のディスクプールの設計が容易となると共に、複数の省電力用のディスクプールが省電力機能の適用時間を拡大するように動作する。
次に、ストレージシステムの動作について説明する。図9は、管理サーバ400aまたはホスト計算機300a〜30naからストレージ装置100a内の論理ディスク群230に対し、使用停止・開始を要求する使用停止・開始要求手段312、412の動作を示すフローチャートである。
まず、使用停止・開始要求手段312、412は、要求が停止要求か開始要求かを判断する(ステップS100)。
使用停止・開始要求手段312、412は、要求が停止要求だった場合、稼動制御最適化手段122に論理ディスクの停止要求を出力する(ステップS102)。また、要求が開始要求だった場合、稼動制御最適化手段122に論理ディスクの開始要求を出力する(ステップS104)。
図10は、稼動制御最適化手段122の動作を示すフローチャートである。稼動制御最適化手段122は、上記のステップS100において論理ディスクに対し、使用停止・開始要求を受けることによって以後の動作を行う。
まず、要求対象の論理ディスク224に対する論理ディスク使用状況管理テーブル142の使用状態を更新する(ステップS110)。
使用状態を制御した時間を使用状態時間記録ログ160の時間に登録し更新する(ステップS112)。
論理ディスクの移動候補を抽出するために、論理ディスク移動候補抽出手段420に要求を出力する(ステップS114)。
論理ディスク移動候補抽出手段420から抽出した結果を受け取り、抽出された論理ディスクの有無を確認する(ステップS116)。
抽出された論理ディスクが存在する場合(ステップS116のY)、移動対象のディスクプールを決定するために、論理ディスク使用状況管理テーブル142の論理ディスク容量を参照して移動対象候補の論理ディスクの容量を確認し、容量管理テーブル144の空容量を参照して全ディスクプールの空容量を確認し(ステップS118)、容量管理テーブル144よって未割当ディスクの有無を確認する(ステップS120)。
未割当ディスク群228が存在しない場合(ステップS120のN)、業務用ディスクプール200の空容量と論理ディスク224の容量とを比較する(ステップS122)。
論理ディスク224の容量の方が多かった場合(ステップS122のN)、論理ディスク224と運用形態の見合う省電力用ディスクプール203の空容量と論理ディスク224の容量とを比較する(ステップS124)。
ステップS124において、論理ディスク224の容量の方が多かった場合(ステップS124のN)、エラーを出力し(ステップS126)、処理を終了する。
ステップS120において、未割当ディスク群が存在した場合(ステップS120のY)、論理ディスク移動手段130に要求を出力する(ステップS128)。
ステップS122において、論理ディスク224の容量が業務用ディスクプール200の空容量より少なかった場合(ステップS122のY)、次に停止を行う際に、何度も省電力用ディスクプールに移動しないように省電力用ディスクプールから業務用ディスクプールに移動していないことを確認の上、論理ディスク移動手段130に要求を出力する(ステップS128)。
ステップS124において、論理ディスク224の容量が運用形態の見合う省電力用ディスクプール203の空容量より少なかった場合(ステップS124のY)、論理ディスク移動手段130に要求を出力する(ステップS128)。
図11は、論理ディスク移動候補抽出手段420の動作を示すフローチャートである。図11において、論理ディスク移動候補抽出手段420は、稼動制御最適化手段122から移動候補の抽出要求を受け、ストレージ装置100aから使用状態時間記録ログ160を取得する(ステップS150)。
ログを取得した論理ディスク移動候補抽出手段420は、使用状態時間記録ログ160中の使用開始および使用停止時刻を参照し、論理ディスクが作成された省電力用ディスクプールにある全論理ディスクのうち、省電力機能の妨げになる論理ディスクを抽出する。例えば全論理ディスクの使用時間帯に重みをつけ、使用時間帯が他の論理ディスクと重複しておらず分散している論理ディスクを移動対象候補として抽出する(ステップS152)。
図12は、省電力用ディスクプール内の論理ディスクの使用時間とディスクプールの稼動時間の重み付けの例を表す図である。図12において、省電力用ディスクプール内にある全論理ディスクの使用時間帯を使用状態時間記録ログ160から算出し、重み付けを行う。この重み付けを元に省電力用ディスクプールから移動対象候補となる論理ディスクが抽出される。例えば、図12の例では、使用時間帯が他の論理ディスクと重複しておらず分散している論理ディスク3が抽出される。
以上のようなストレージシステムによれば、省電力用のディスクプール内の論理ディスクに使用停止・開始要求を行った時に、運用時間が分散しディスクプール内の一つでも論理ディスクが使用状態にある場合、省電力機能の妨げになる論理ディスクを、ログに記録された論理ディスクの使用制御時間を元に抽出する。そして、業務用のディスクプールまたは運用時間が抽出した論理ディスクと重複・連続している他の省電力用のディスクプールに、抽出した論理ディスクのデータを移動する。これにより、停止時間の長い省電力用ディスクプールが結果として構築される。したがって、省電力用ディスクプールにアクセスがある論理ディスクが配置された場合でも、アクセスのある論理ディスクを適切なディスクプールに再配置し、省電力による効果をより拡大することができる。
本発明の第1の実施例に係るストレージシステムの構成を示すブロック図である。 ディスクプール稼動状況管理テーブル、論理ディスク使用状況管理テーブル、容量管理テーブル、論理情報/物理情報対応テーブルの構成例を示す図である。 使用停止要求手段の動作を示すフローチャートである。 稼動状態管理手段の動作を示すフローチャートである。 物理ディスク稼動制御手段の動作を示すフローチャートである。 論理ディスク移動手段の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施例に係るストレージシステムの構成を示すブロック図である。 使用状態時間記録ログの構成を示す図である。 使用停止・開始要求手段の動作を示すフローチャートである。 稼動制御最適化手段の動作を示すフローチャートである。 論理ディスク移動候補抽出手段の動作を示すフローチャートである。 省電力用ディスクプール内の論理ディスクの使用時間とディスクプールの稼動時間の重み付けの例を表す図である。
符号の説明
100、100a ストレージ装置
120 稼動状態管理手段
122 稼動制御最適化手段
130 論理ディスク移動手段
140 ディスクプール稼動状況管理テーブル
142 論理ディスク使用状況管理テーブル
144 容量管理テーブル
146 論理情報/物理情報対応テーブル
150 物理ディスク稼動制御手段
160 使用状態時間記録ログ
200、202、203、204 ディスクプール
220、222、223、224 論理ディスク
228 未割当ディスク群
230 論理ディスク群
240、240a 物理記憶装置群
300〜30n、300a〜30na ホスト計算機
310、410 使用停止要求手段
312、412 使用停止・開始要求手段
400、400a 管理サーバ
420 論理ディスク移動候補抽出手段

Claims (6)

  1. 論理ディスクを構成する複数のディスクプールを備えるストレージシステムであって、
    外部からの所定の論理ディスクへの使用停止指示に基づいて省電力機能を有するディスクプールに該所定の論理ディスクを再配置する再配置手段と、
    前記複数のディスクプールのそれぞれを構成する物理ディスクの少なくとも一つに対して電力供給を制御する手段と、
    を備え、
    前記再配置手段は、あらかじめ作成した省電力機能が利用可能な省電力用ディスクプールの論理ディスクまたは未割当ディスク群によって新規に構築されたディスクプールに作成した論理ディスクに対し、前記所定の論理ディスクを移動することで、省電力可能な論理ディスクを該省電力用ディスクプールに集め、
    前記省電力用ディスクプール内に作成された全論理ディスクに対する使用停止時間または使用開始時間とホスト計算機からのアクセスのあった時間を使用状態時間記録ログとして記録する記憶部を備え、
    前記再配置手段は、前記記憶部に記録されている使用状態時間記録ログに基づいて、前記省電力用ディスクプール内にある全論理ディスクのうち、使用時間帯が他の論理ディスクと重複しておらず分散している論理ディスクを移動対象候補として抽出し、抽出した該論理ディスクを前記省電力用ディスクプール以外の他のディスクプールに移動すると共に、移動前の論理ディスクを空容量として領域を開放した状態にすることを特徴とするストレージシステム。
  2. 前記再配置手段は、
    前記所定の論理ディスクが存在する第1のディスクプールにおける前記所定の論理ディスクの容量と、前記所定の論理ディスクが移動する先となる第2のディスクプールの空き容量とを比較する手段と、
    前記空き容量が前記所定の論理ディスクの容量より大きな場合に、前記第2のディスクプールに前記所定の論理ディスクの容量を確保する手段と、
    前記所定の論理ディスクの容量が確保された前記第2のディスクプールに前記所定の論理ディスクを移動する手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載のストレージシステム。
  3. 論理ディスクを構成する複数のディスクプールを備えるストレージシステムの省電力化方法であって、
    外部からの所定の論理ディスクへの使用停止指示に基づいて省電力機能を有するディスクプールに該所定の論理ディスクを再配置するステップと、
    前記複数のディスクプールのそれぞれを構成する物理ディスクの少なくとも一つに対して電力供給を制御するステップと、
    を含み、
    前記再配置するステップにおいて、あらかじめ作成した省電力機能が利用可能な省電力用ディスクプールの論理ディスクまたは未割当ディスク群によって新規に構築されたディスクプールに作成した論理ディスクに対し、前記所定の論理ディスクを移動することで、省電力可能な論理ディスクを該省電力用ディスクプールに集め、
    前記省電力用ディスクプール内に作成された全論理ディスクに対する使用停止時間または使用開始時間とホスト計算機からのアクセスのあった時間を使用状態時間記録ログとして記録するステップを含み、
    前記再配置するステップにおいて、前記使用状態時間記録ログに基づいて、前記省電力用ディスクプール内にある全論理ディスクのうち、使用時間帯が他の論理ディスクと重複しておらず分散している論理ディスクを移動対象候補として抽出し、抽出した該論理ディスクを前記省電力用ディスクプール以外の他のディスクプールに移動すると共に、移動前の論理ディスクを空容量として領域を開放した状態にすることを特徴とするストレージシステムの省電力化方法。
  4. 前記再配置するステップにおいて、
    前記所定の論理ディスクが存在する第1のディスクプールにおける前記所定の論理ディスクの容量と、前記所定の論理ディスクが移動する先となる第2のディスクプールの空き容量とを比較するステップと、
    前記空き容量が前記所定の論理ディスクの容量より大きな場合に、前記第2のディスクプールに前記所定の論理ディスクの容量を確保するステップと、
    前記所定の論理ディスクの容量が確保された前記第2のディスクプールに前記所定の論理ディスクを移動するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項3記載のストレージシステムの省電力化方法。
  5. 論理ディスクを構成する複数のディスクプールを備えるストレージシステムを構成するコンピュータに、
    外部からの所定の論理ディスクへの使用停止指示に基づいて省電力機能を有するディスクプールに該所定の論理ディスクを再配置する処理と、
    前記複数のディスクプールのそれぞれを構成する物理ディスクの少なくとも一つに対して電力供給を制御する処理と、
    を実行させ、
    前記再配置する処理において、あらかじめ作成した省電力機能が利用可能な省電力用ディスクプールの論理ディスクまたは未割当ディスク群によって新規に構築されたディスクプールに作成した論理ディスクに対し、前記所定の論理ディスクを移動することで、省電力可能な論理ディスクを該省電力用ディスクプールに集め、
    前記省電力用ディスクプール内に作成された全論理ディスクに対する使用停止時間または使用開始時間とホスト計算機からのアクセスのあった時間を使用状態時間記録ログとして記録する処理をさらに実行させ、
    前記再配置する処理において、前記使用状態時間記録ログに基づいて、前記省電力用ディスクプール内にある全論理ディスクのうち、使用時間帯が他の論理ディスクと重複しておらず分散している論理ディスクを移動対象候補として抽出し、抽出した該論理ディスクを前記省電力用ディスクプール以外の他のディスクプールに移動すると共に、移動前の論理ディスクを空容量として領域を開放した状態にするプログラム。
  6. 前記再配置する処理において、
    前記所定の論理ディスクが存在する第1のディスクプールにおける前記所定の論理ディスクの容量と、前記所定の論理ディスクが移動する先となる第2のディスクプールの空き容量とを比較する処理と、
    前記空き容量が前記所定の論理ディスクの容量より大きな場合に、前記第2のディスクプールに前記所定の論理ディスクの容量を確保する処理と、
    前記所定の論理ディスクの容量が確保された前記第2のディスクプールに前記所定の論理ディスクを移動する処理と、
    を実行させる請求項5記載のプログラム。
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