JP5130689B2 - 酸素インジケーター用インキ及びこれを用いた包装材料 - Google Patents
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Description
かかる脱酸素剤投入に際して、脱酸素剤の能力の確認や、包装体のピンホール、シール不良、バリア不良等による内容物のガス雰囲気の変化を検知し得る種類の酸素インジケーターが包装体内に同時に投入されている。
一般的に酸化還元色素には、塩基性条件下においてチアジン系色素を使用しているものが多い。
また、かかる酸素インジケーター用インキを用いることによって、脱酸素剤によって保護される製品の長期にわたる品質保証を可能にすることを課題とする。
前記分子包接化合物は前記酸化還元色素に対してモル比で等量以上含まれていることを特徴とする酸素インジケーター用インキである。
前記シーラント層と前記支持体との間に請求項1乃至5のいずれか1に記載の酸素インジケーター用インキからなるインキ層が狭持されていることを特徴とする包装材料である。
酸素インジケーター用インキ中に、該分子包接化合物を含めることにより、当該インキからなるインキ層の外へ酸化還元色素が溶出することを防止もしくは遅延させることができる。インキ内に存在する全ての酸化還元色素が包接されるように、分子包接化合物は酸化還元色素に対してモル比で等量以上含まれることが望ましく、例えば10等量としても良い。なお、分子包接化合物の含有量を増やしすぎると、良好なインキ層が形成されにくくなる。
該分子包接化合物としては、シクロデキストリン系化合物、カレックスアレーン系化合物等が使用でき、最も好ましいのは、比較的コストの低いシクロデキストリン系化合物である。
環状構造の環の大きさは問わず、アルキル基、アルコキシ基、エステル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アルデヒド基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、等の官能基の導入や、ヘテロ原子、ハロゲンを含む置換基の含有等にも、制限は無い。
また、該バインダー樹脂は、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、酢酸エチル等の有機系溶剤や、水、エタノール、イソプロピルアルコール等の水系溶剤に、溶解あるいは分散させて用いる。溶剤は単一成分からなることとしても良く、複数成分を混合した混合溶剤としても良い。
還元剤としては、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、エリソルビン酸、エリソルビン酸塩や、D-グルコース、D-アラビノース、D-キシロース、D-マンノース、D-ラクトース、D-エリスロース、D-ガラクトース、D-フラクトース等の還元糖や、第一スズ塩、第一鉄塩、亜チオン酸塩等の金属塩が使用できる。
還元剤を当該インキに予め含めることにより、当該インキを支持体上に配した直後から酸素インジケーターとして使用することができる。
例えば、酸化還元色素、分子包接化合物、バインダー樹脂を含むA液と、還元剤とバインダー樹脂を含むB液とを、使用直前に混合することとしても良い。かかる構成によれば、インキの保存安定性を向上させることができる。
該機能材料が包装材料である場合、該支持体の一方の主面に配されるシーラント層と、支持体の他方の主面上に配されるガスバリア層とを含み、シーラント層と支持体との間にインキ層が狭持されている構成からなる。
支持体2は、インキ層(後で詳述)と反応せず、かつ、酸素還元色素の呈色性を阻害しないものであれば、材料に制限は無い。該支持体としては、例えば、紙、合成紙、不織布、合成樹脂フィルム、又はこれらの組み合わせを用いることができる。
インキ層3は、酸素インジケーター用インキからなる層であり、印刷法またはコーティング法によって支持体2上に配される。インキ層を配置する方法は、グラビア印刷法、凸版印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法等の印刷法、又は、ロールコート、スプレーコート、ディップコート、ベタコート等のコーティング法がある。
シーラント層4は、酸素透過性が必要であることから、ポリエチレンやポリプロピレン等、酸素バリア性の低い材料が望ましい。
ガスバリア層5は、酸素、水蒸気等の酸化性ガスを透過させない性質を有し、かつ、酸素インジケーターの呈色を確認できるものであれば良い。ガスバリア層としては、酸化アルミニウムや酸化ケイ素等の金属酸化物を基材フィルムに蒸着した、透明蒸着フィルムが挙げられる。ガスバリア層が透明蒸着フィルムからなる場合、該フィルムは支持体に接着される。基材フィルムは、ポリエステル系、ポリアミド系等、組成は問わない。
なお、ガスバリア層は、酸化アルミニウムや酸化ケイ素等の金属酸化物を支持体上に直接成膜して形成された金属蒸着層としても良い。
支持体とインキ層とに狭持されるアンカーコート層は、非水溶性であり、かつ、支持体及びインキ層との密着性が良好な材料が好ましい。
オーバーコート層は、酸素透過性を有し、シーラント層との密着性が良好な材料が望ましい。
かかるアンカーコート層やオーバーコート層は、酸素インジケーター用インキ層を保護し、外観不良、剥離、及び破断を防止する目的の他、支持体との密着強度改善や更なる色素溶出防止効果が見込まれるものである。
該包装材料を用いて食品、飲料、及び医薬品等を密封する包装体が得られる。包装体は、シーラント層を内側にして形成された包装体の内部雰囲気を維持できるように包装体の周縁部は熱融着しておく。かかる包装体の構成により、ガスバリア層が包装体外部からの酸化性ガスの侵入を防ぎ、シーラント層は包装体内部の酸化性ガスを透過して酸素インジケーター用インキ層に伝えることができる。
シーラント層は、該インキ層上にウレタン系2液硬化型接着剤を塗布し、ドライラミネート法によりシーラントとして無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)70μmをラミネートした。
上記の如く作製された包装材料のシーラント層側に蒸留水アンプル(大塚製薬工場製 20mL 注射用水)をセロハンテープにて隙間無きよう接着したものを、酸素吸収剤と共に酸素バリア性を有するパウチに投入した。その後、該パウチ内を窒素置換して密封し、包装材料の酸素インジケーター用インキが還元色を呈するまで25℃にて放置した。
2 支持体
3 酸素インジケーター用インキ層
4 シーラント層
5 ガスバリア層
Claims (9)
- 酸化状態と還元状態とで異なる色調を呈する酸化還元色素と、前記酸化還元色素を包接し得る分子包接化合物と、を含み、
前記分子包接化合物は前記酸化還元色素に対してモル比で等量以上含まれていることを特徴とする酸素インジケーター用インキ。 - 前記酸化還元色素は還元状態となっていることを特徴とする請求項1記載の酸素インジケーター用インキ。
- 前記酸化還元色素を還元させる還元剤を含むことを特徴とする請求項1記載の酸素インジケーター用インキ。
- 前記酸化還元色素はチアジン系色素であることを特徴とする請求項1記載の酸素インジケーター用インキ。
- 前記分子包接化合物はシクロデキストリン系化合物であることを特徴とする請求項1記載の酸素インジケーター用インキ。
- 支持体と、前記支持体の一方の主面に支持されたシーラント層と、前記支持体の他方の主面に支持されたガスバリア層と、を含む包装材料であって、
前記シーラント層と前記支持体との間に請求項1乃至5のいずれか1項に記載の酸素インジケーター用インキからなるインキ層が狭持されていることを特徴とする包装材料。 - 前記ガスバリア層は光透過性を有していることを特徴とする請求項6記載の包装材料。
- 前記シーラント層は酸素透過性を有するものであることを特徴とする請求項6記載の包装材料。
- 請求項6乃至8に記載の包装材料を用い、かつ、前記シーラント層を前記支持体の内面側に配置したことを特徴とする請求項6記載の包装体。
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