次に、本発明の実施形態の構成について図面を用いて詳細に説明する。本発明は図1に示すようにプリンタ管理装置10、プリンタ20及び通報解析装置40より構成されており、プリンタ管理装置10、プリンタ20及び通報解析装置40は、LAN(ローカルエリアネットワーク)ならびにインターネットおよび公衆回線網等の通信ネットワーク30を介して接続されている。ただし、プリンタ管理装置10及びプリンタ20は、2台以上の複数台であってもよく、また、通報解析装置40は、LANあるいは通信ネットワーク30を介して分散して配置されるように構成されていてもよい。
プリンタ管理装置10はパーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。プリンタ管理装置10は、図2に示すように、収集した情報をインターネットおよび公衆回線網等の通信ネットワーク30を介して通報解析装置40まで通知するためのプリンタ情報通報プログラム1001、プリンタ20の情報を収集するためのプリンタ情報収集プログラム1002、情報を収集する接続先であるプリンタ情報を保持している接続先プリンタ情報DB(データベース)1003、LANを介してプリンタ20に接続等するためのプリンタ管理装置10のNIC(ネットワークインターフェースカード)1004および収集した情報を蓄積するための収集情報蓄積DB1005を含んで構成されている。なお、プリンタ情報通報プログラム1001、プリンタ情報収集プログラム1002が実行されることにより、各プログラムに対応する処理部がプリンタ管理装置10に構成されることとなる。
プリンタ情報収集プログラム1002は、接続先プリンタ情報DB1003に登録されているプリンタ20に対して、LAN経由でプリンタ20の情報をSNMP(シンプルネットワークマネージメントプロトコル)を利用し収集する。SNMPは、ネットワークに接続された機器を監視、制御するためのプロトコルである。プリンタ情報収集プログラム1002は定期的に実行され、収集された情報は収集情報蓄積DB1005に蓄積される。収集情報蓄積DB1005に蓄積される情報には、各プリンタを識別するための情報、印字枚数についての情報、消耗品の残量が少なくなったことや交換の有無、定期交換部品の交換の有無等についての情報、障害が発生した場合の内容等についての情報等が含まれている。プリンタ情報収集プログラム1002は、その後、プリンタ情報通報プログラム1001を起動し、終了する。なお、消耗品としては、例えば、トナーカートリッジ、インクカートリッジ等があり、定期交換部品としては、例えば、モータ、紙送り部材等がある。
プリンタ情報通報プログラム1001は、収集情報蓄積DB1005に蓄積されている情報に基づいて通報解析装置40に所定の情報を通報する。この通報解析装置40に通報される情報には、プリンタ管理装置10の装置型番と号機(装置を特定する番号・符号)、プリンタ20の装置型番と号機、通報の種別(障害、定期交換部品、消耗品、定期(通報)等の事象の種類や詳細)を表す通知コード、各事象に対応する印字枚数等の情報が含まれている。プリンタ情報通報プログラム1001は、通知完了後、収集情報蓄積DB1005で通報済みの情報を削除する。
接続先プリンタ情報DB1003には、プリンタ情報収集プログラム1002が情報収集する接続先が登録されている。登録される情報は、プリンタ20を識別する任意のプリンタ名とIP(インターネットプロトコル)アドレスである。
プリンタ20は、コンピュータで作成された文字データや画像データ、図形データなどを紙に印刷する装置であり、LAN経由でMIB(マネージメントインフォメーションベース)情報を取得できるネットワークプリンタである。MIBは、SNMPを用いて、機器(ここではプリンタ20)の状態を管理装置(この場合、プリンタ管理装置10)に知らせるための情報である。
通報解析装置40は所定のOS(オペレーティングシステム)上で実行されているサーバ等の情報処理装置である。通報解析装置40は、図3に示すように、プリンタ管理装置10からの通報を受信し、通報内容を解析するための通報解析プログラム4001、定期交換部品の交換周期を予測するための定期交換部品解析プログラム4002、装置寿命を予測するための装置寿命解析プログラム4003、消耗品の交換周期を予測するための消耗品解析プログラム4004、予測した結果を連絡するための情報が登録されたユーザ情報DB4005、通報内容を解析・情報補完するための情報が登録された通報ナレッジ(knowledge)DB4006、定期交換部品に関する通報を蓄積するためのDBである定期交換通報蓄積DB4007、消耗品に関する通報を蓄積するためのDBである消耗品通報蓄積DB4008、全通報を蓄積するためのDBである通報蓄積DB4009、装置寿命を予測するための情報が登録された装置寿命ナレッジDB4010およびLANを介して通報受信するための通報解析装置40のNIC4011を含んで構成されている。なお、通報解析プログラム4001、定期交換部品解析プログラム4002、装置寿命解析プログラム4003、消耗品解析プログラム4004が実行されることにより、各プログラムに対応する処理部が通報解析装置40に構成されることとなる。
通報解析プログラム4001は、プリンタ管理装置10からの通報を受信し、通報内容解析を行う。通報解析プログラム4001は、はじめに、通報内の装置型番と通知コードを取得し、通報ナレッジDB4006から通報種別(障害、定期交換部品、消耗品または定期)と通報詳細を特定する。次に装置型番と号機を取得し、ユーザ情報DB4005からプリンタを特定する。障害通報の場合は、その内容を、プリンタの管理者へメールを自動送信することで通知する。加え、通報内容を通報蓄積DB4009に蓄積する。定期交換部品通報の場合は、定期交換部品の購入と交換のお願いのメールを自動送信することで通知する。通知先は、ユーザ情報DB4005に消耗品販売元(販売店)が指定されている場合は、担当営業となり、指定されていない場合は、プリンタの管理者となる。加え、通報内容を定期交換通報蓄積DB4007および通報蓄積DB4009に蓄積する。消耗品通報の場合は、消耗品の購入と交換のお願いのメールを自動送信することで通知する。通知先は、ユーザ情報DB4005に消耗品販売元(販売店)が指定されている場合は、担当営業となり、指定されていない場合は、プリンタの管理者となる。加え、通報内容を消耗品通報蓄積DB4008および通報蓄積DB4009に蓄積する。定期通報の場合は、通報内容を通報蓄積DB4009に蓄積する。定期通報とは、障害、定期交換部品、消耗品以外に定期的に総印字枚数を通知する通報である。
ユーザ情報DB4005のエンティティ(entity)の一例を図4に示す。図4に示す例では、エンティティに、プリンタ管理装置の装置番号、プリンタ管理装置の号機、プリンタ管理装置の管理者メールアドレス、プリンタ管理装置の法人名、プリンタ管理装置の郵便番号、プリンタ管理装置の住所、プリンタ管理装置の部署名、プリンタ管理装置の管理者名、プリンタ管理装置の管理者電話番号、担当営業部門名、担当営業担当者名、担当営業メールアドレス、担当営業電話番号、消耗品販売元(販売店)、プリンタ装置型番、プリンタ号機、プリンタ保守システム管理コード、プリンタIPアドレス、プリンタ管理者電話番号、プリンタ管理者メールアドレス、プリンタ管理者場所、プリンタ管理者部門名、プリンタ管理者名、および保守担当拠点コードを表すデータが含まれている。
通報ナレッジDB4006のエンティティの一例を図5に示す。図5に示す例では、各エンティティが、「装置型番」、「通知コード」、「通報種別」、「通報詳細」を表す互いに対応づけられた4個のデータを含んで構成されている。具体例として、例1のエンティティでは、「装置型番」が「Printer01」、「通知コード」が「001−001」、「通報種別」が「障害」、「通報詳細」が「A部品が故障」となっている。例2のエンティティでは、「装置型番」が「Printer01」、「通知コード」が「001−002」、「通報種別」が「定期交換部品」、「通報詳細」が「Bを交換」となっている。例3のエンティティでは、「装置型番」が「Printer01」、「通知コード」が「001−003」、「通報種別」が「消耗品」、「通報詳細」が「トナーC残量少」となっている。そして、例4のエンティティでは、「装置型番」が「Printer01」、「通知コード」が「001−004」、「通報種別」が「定期」、「通報詳細」が「定期通知」となっている。
定期交換通報蓄積DB4007のエンティティの一例を図6に示す。図6に示す例では、各エンティティが、「処理時刻」、「装置型番」、「号機」、「通知コード」、「通報種別」、「通報詳細」、「総印字枚数」を表す互いに対応づけられた7個のデータを含んで構成されている。具体例として、例1のエンティティでは、「処理時刻」が「YYYYMMDDHHMMSS」(YYYYは年を表す数字、MMDDは月日を表す数字、HHMMSSは時分秒を表す数字)、「装置型番」が「Printer01」、「号機」が「AAAAA」(Aは文字や数字)、「通知コード」が「001−002」、「通報種別」が「定期交換部品」、「通報詳細」が「Bを交換」、「総印字枚数」が「XXXXXXX」(XXXXXXXは印字枚数を表す数字)となっている。
消耗品通報蓄積DB4008のエンティティの一例を図7に示す。図7に示す例では、各エンティティが、「処理時刻」、「装置型番」、「号機」、「通知コード」、「通報種別」、「通報詳細」、「総印字枚数」を表す互いに対応づけられた7個のデータを含んで構成されている。具体例として、例1のエンティティでは、「処理時刻」が「YYYYMMDDHHMMSS」(YYYYは年を表す数字、MMDDは月日を表す数字、HHMMSSは時分秒を表す数字)、「装置型番」が「Printer01」、「号機」が「AAAAA」(Aは文字や数字)、「通知コード」が「001−003」、「通報種別」が「消耗品」、「通報詳細」が「トナーC残量少」、「総印字枚数」が「XXXXXXX」(XXXXXXXは印字枚数を表す数字)となっている。
通報蓄積DB4009のエンティティの一例を図8に示す。図8に示す例では、各エンティティが、「処理時刻」、「装置型番」、「号機」、「通知コード」、「通報種別」、「通報詳細」、「総印字枚数」を表す互いに対応づけられた7個のデータを含んで構成されている。具体例として、例1のエンティティでは、「処理時刻」が「YYYYMMDDHHMMSS」(YYYYは年を表す数字、MMDDは月日を表す数字、HHMMSSは時分秒を表す数字)、「装置型番」が「Printer01」、「号機」が「AAAAA」(Aは文字や数字)、「通知コード」が「001−001」、「通報種別」が「障害」、「通報詳細」が「A部品が故障」、「総印字枚数」が「XXXXXXX」(XXXXXXXは印字枚数を表す数字)となっている。
定期交換部品解析プログラム4002は、定期交換通報蓄積DB4007に蓄積されている情報からプリンタ毎(装置型番と号機の組合わせ毎)に定期交換部品の交換周期を予測する。装置型番と号機と通知コードが同一のプリンタの定期交換部品通報を抽出し、前後通報の総印字枚数の差分を求める。求めた各差分の平均を算出する。これが、定期交換部品を交換する印字枚数周期となる。加え、通報蓄積DB4009に蓄積されている情報から装置型番と号機が同一のプリンタの通報を抽出し、前後通報の処理時刻と総印字枚数の差分から1秒毎の印字枚数を求める。求めた各印字枚数の平均を算出する。これが、秒単位の印字枚数となる。定期交換部品を交換する印字枚数周期を秒単位の印字枚数で割ることで秒単位の周期を算出できる。最新の定期交換部品を交換する通報の処理時刻に秒単位の周期を足すことで、次回定期交換部品時期を予測する。例を図15および図16に示す。これを交換周期の予測値とし、メールを自動送信することで通知する。通知先は、ユーザ情報DB4005に消耗品販売元(販売店)が指定されている場合は、担当営業となり、指定されていない場合は、プリンタの管理者となる。
図15(a)は定期交換通報蓄積DB4007に蓄積されている情報の例を示し、図15(b)は通報蓄積DB4009に蓄積されている情報(ただし通報蓄積DB4009に蓄積されている情報から一部を同一プリンタについて抽出した情報)の例を示している。図16は、図15に示す例を用いて、定期交換部品解析プログラム4002によって次回定期交換部品時期を予測する処理の流れを示す図である。ここでは、図15(a)で太線で囲ったデータ(例4007−1、4007−3および4007−4の装置型番、号機、通知コードおよび総印字枚数)を用いて、装置型番が「Printer01」で号機が「AAAAA」のプリンタ20について、定期交換部品(B)の次回交換時期を予測する処理について具体的に説明する。
まず、定期交換通報蓄積DB4007から装置型番と号機と通知コードが同一のプリンタ20の定期交換部品通報を抽出し、前後通報の総印字枚数の差分を求める。この場合、印字枚数「XXXXXXX#1」、「XXXXXXX#3」および「XXXXXXX#4」から、2つの差分4007Aおよび4007Bが次の式で求められる(図16のステップS11)。差分4007A=XXXXXXX#3−XXXXXXX#1、差分4007B=XXXXXXX#4−XXXXXXX#3。
次に、求めた各差分の平均を算出する(図16のステップS12)。これが、定期交換部品Bを交換する印字枚数周期となる。この場合、算出式は、差分平均4007=(差分4007A+差分4007B)÷2となる。
次に、通報蓄積DB4009から装置番号と号機が同一のプリンタ通報を抽出し、例えば過去の所定数(この例では直近の4回(例4009−1〜4009−4))の通報について、前後通報の処理時刻と総印字枚数の差分から1秒毎の印字枚数を求める(図16のステップS13)。この場合、図15(b)に示す各通報の「処理時刻」と「印字枚数」のデータから、1秒毎の印字枚数4009A=(YYYYYYY#2−YYYYYYY#1)÷(YYYYMMDDHHMMSS#2−YYYYMMDDHHMMSS#1)、1秒毎の印字枚数4009B=(YYYYYYY#3−YYYYYYY#2)÷(YYYYMMDDHHMMSS#3−YYYYMMDDHHMMSS#2)、および1秒毎の印字枚数4009C=(YYYYYYY#4−YYYYYYY#3)÷(YYYYMMDDHHMMSS#4−YYYYMMDDHHMMSS#3)が求められる(ただし、YYYYYYYは印字枚数を表す)。
次に、求めた各1秒毎の印字枚数の平均を算出する(図16のステップS14)。これが、秒単位の印字枚数となる。この場合、算出式は、1秒毎の印字枚数平均4009=(1秒毎の印字枚数4009A+1秒毎の印字枚数4009B+1秒毎の印字枚数4009C)÷3となる。
次に、定期交換部品Bを交換する印字枚数周期を秒単位の印字枚数(すなわち1秒毎の印字枚数)で割ることで秒単位の周期を算出できる(図16のステップS15)。この場合、算出式は、秒単位の周期=差分平均4007÷1秒毎の印字枚数平均4009となる。
次に、最新の定期交換部品Bを交換する通報の処理時刻に秒単位の周期を足すことで、次回定期交換部品時期を予測する(図16のステップS16)。この場合、最後にBを交換した処理時刻(例4007−4または例4009−3の処理時刻)に、ステップS15で求めた秒単位の周期を足すことで次回定期交換部品Bの交換周期が予測される。
装置寿命解析プログラム4003は、通報蓄積DB4009に蓄積されている情報からプリンタ毎(装置型番と号機の組合わせ毎)に装置寿命を予測する。号機から稼動時期を求め、装置寿命ナレッジDB4010の装置寿命時期と比較し、装置寿命を計算する。また、通報蓄積DB4009の最新総印字枚数と装置寿命ナレッジDB4010の装置寿命印字枚数から装置型番と号機が同一のプリンタの通報を抽出し、前後通報の処理時刻と総印字枚数の差分から1秒毎の印字枚数を求める。求めた各印字枚数の平均を算出する。これが、秒単位の印字枚数となる。これから装置寿命印字枚数に達する時期を計算する。稼動時期から算出した装置寿命時期と最新総印字枚数から算出した装置寿命時期の残日数が短い期間を装置寿命時期の予測値とし、メールを自動送信することで通知する。通知先は、ユーザ情報DB4005に消耗品販売元(販売店)が指定されている場合は、担当営業となり、指定されていない場合は、プリンタの管理者となる。図9に装置寿命ナレッジDB4010のエンティティの一例を示した。図9に示す例では、装置型番「Printer00」の装置寿命時期が「XXヶ月」(XXは数字)であり、装置寿命印字枚数が「XXXXXXXX」(XXXXXXXXは数字)となっている(装置寿命時期が「XXヶ月」に達するか、または、装置寿命印字枚数が「XXXXXXXX」に達すると装置寿命となる)。
消耗品解析プログラム4004は、消耗品通報蓄積DB4008に蓄積されている情報からプリンタ毎(装置型番と号機の組合わせ毎)に消耗品の交換周期を予測する。装置型番と号機と通知コードが同一のプリンタの消耗品通報を抽出し、前後通報の総印字枚数の差分を求める。求めた各差分の平均を算出する。これが、消耗品を交換する印字枚数周期となる。加え、通報蓄積DB4009に蓄積されている情報から装置型番と号機が同一のプリンタの通報を抽出し、前後通報の処理時刻と総印字枚数の差分から1秒毎の印字枚数を求める。求めた各印字枚数の平均を算出する。これが、秒単位の印字枚数となる。消耗品を交換する印字枚数周期を秒単位の印字枚数で割ることで秒単位の周期を算出できる。最新の消耗品を、交換する通報の処理時刻に秒単位の周期を足すことで、次回消耗品時期を予測する。例を図17および図18に示す。これを交換周期の予測値とし、メールを自動送信することで通知する。通知先は、ユーザ情報DB4005に消耗品販売元(販売店)が指定されている場合は、担当営業となり、指定されていない場合は、プリンタの管理者となる。
図17(a)は消耗品通報蓄積DB4008に蓄積されている情報の例を示し、図17(b)は通報蓄積DB4009に蓄積されている情報(ただし通報蓄積DB4009に蓄積されている情報から一部を同一プリンタについて抽出した情報)の例を示している。図18は、図17に示す例を用いて、消耗品解析プログラム4004によって次回消耗品交換時期を予測する処理の流れを示す図である。ここでは、図17(a)で太線で囲ったデータ(例4008−1、4008−3および4008−4の装置型番、号機、通知コードおよび総印字枚数)を用いて、装置型番が「Printer01」で号機が「AAAAA」のプリンタ20について、消耗品(トナーC)の次回交換時期を予測する処理について具体的に説明する。
まず、消耗品通報蓄積DB4008から装置型番と号機と通知コードが同一のプリンタ20の消耗品通報を抽出し、前後通報の総印字枚数の差分を求める。この場合、印字枚数「XXXXXXX#1」、「XXXXXXX#3」および「XXXXXXX#4」から、2つの差分4008Aおよび4008Bが次の式で求められる(図18のステップS21)。差分4008A=XXXXXXX#3−XXXXXXX#1、差分4008B=XXXXXXX#4−XXXXXXX#3。
次に、求めた各差分の平均を算出する(図18のステップS22)。これが、消耗品を交換する印字枚数周期となる。この場合、算出式は、差分平均4008=(差分4008A+差分4008B)÷2となる。
次に、通報蓄積DB4009から装置番号と号機が同一のプリンタ通報を抽出し、例えば過去の所定数(この例では直近の4回(例4009−1〜4009−4))の通報について、前後通報の処理時刻と総印字枚数の差分から1秒毎の印字枚数を求める(図18のステップS23)。この場合、図17(b)に示す各通報の「処理時刻」と「印字枚数」のデータから、1秒毎の印字枚数4009A=(YYYYYYY#2−YYYYYYY#1)÷(YYYYMMDDHHMMSS#2−YYYYMMDDHHMMSS#1)、1秒毎の印字枚数4009B=(YYYYYYY#3−YYYYYYY#2)÷(YYYYMMDDHHMMSS#3−YYYYMMDDHHMMSS#2)、および1秒毎の印字枚数4009C=(YYYYYYY#4−YYYYYYY#3)÷(YYYYMMDDHHMMSS#4−YYYYMMDDHHMMSS#3)が求められる(ただし、YYYYYYYは印字枚数を表す)。
次に、求めた各1秒毎の印字枚数の平均を算出する(図18のステップS24)。これが、秒単位の印字枚数となる。この場合、算出式は、1秒毎の印字枚数平均4009=(1秒毎の印字枚数4009A+1秒毎の印字枚数4009B+1秒毎の印字枚数4009C)÷3となる。
次に、消耗品を交換する印字枚数周期を秒単位の印字枚数(すなわち1秒毎の印字枚数)で割ることで秒単位の周期を算出できる(図18のステップS25)。この場合、算出式は、秒単位の周期=差分平均4008÷1秒毎の印字枚数平均4009となる。
次に、最新の消耗品を交換する通報の処理時刻に秒単位の周期を足すことで、次回消耗品の交換時期を予測する(図18のステップS26)。この場合、最後に消耗品の残量が少なくなった処理時刻(例4008−4または例4009−2の処理時刻)に、ステップS25で求めた秒単位の周期を足すことで次回消耗品の交換周期が予測される。
次に、図1に示す本発明の実施形態の動作について説明する。まず、図10および図11のフローチャートを用いて、図1の実施形態におけるプリンタ情報収集から通報解析装置40での通報蓄積までの動作について詳細に説明する。図10と図11は結合子1で互いに結合されたフローチャートである。ここでは、まず、プリンタ情報収集プログラム1002は、接続先プリンタ情報DB1003に登録されているプリンタ20を対象として、LAN経由でプリンタ20の情報をSNMPを利用し収集する(図10のステップA101)。その後、収集情報蓄積DB1005に蓄積されている情報を通報解析装置40に通報する(図10のステップA102)。
次に、通報解析プログラム4001は、プリンタ管理装置10からの通報を受信し、通報内の装置型番と号機と通知コードを取得する(図10のステップA103)。通報ナレッジDB4006から通報種別(障害、定期交換部品、消耗品または定期)と通報詳細を特定する(図10のステップA104)。次に装置型番と号機を取得し、ユーザ情報DB4005からプリンタ20を特定する(図10のステップA105)。通報内容を通報蓄積DB4009に蓄積する(図10のステップA106)。図11に示すように、定期通報の場合は、終了する。定期通報以外の場合は、以降の処理を行う。障害通報の場合は、その内容を、プリンタ20の管理者へメールを自動送信することで通知する(図11のステップA107)。その後終了する。障害通報以外の場合は、以降の処理を行う。ユーザ情報DB4005に消耗品販売元(販売店)が指定されている場合は、担当営業に定期交換部品または消耗品の購入と交換のお願いを、メールを自動送信することで通知する(図11のステップA108)。指定されていない場合は、プリンタ20の管理者に定期交換部品または消耗品の購入と交換のお願いを、メールを自動送信することで通知する(図11のステップA109)。消耗品通報の場合は、通報内容を消耗品通報蓄積DB4008に蓄積する(図11のステップA110)。その後終了する。消耗品以外通報の場合は、定期交換部品通報となり、通報内容を定期交換通報蓄積DB4007に蓄積する(図11のステップA111)。その後終了する。
次に、本実施形態におけるプリンタ情報収集から、通報解析装置40の通報蓄積までの動作による効果について説明する。本実施形態におけるプリンタ情報収集から通報解析装置40での通報蓄積までの動作では、通報された全ての通報内容を通報解析装置40において蓄積するよう構成されているため、通報で得たすべての情報を蓄積することができる。
また、本実施形態におけるプリンタ情報収集から、通報解析装置40での通報蓄積までの動作では、障害通報の場合、装置型番と通知コードを取得し、通報ナレッジDB4006から通報詳細を特定するよう構成されているため、タイムリーにプリンタ20の管理者へメールで障害内容を通知することができる。
本実施形態におけるプリンタ情報収集から、通報解析装置40での通報蓄積までの動作では、定期交換部品通報の場合、装置型番と通知コードを取得し、通報ナレッジDB4006から通報詳細を特定するよう構成されているため、タイムリーに担当営業またはプリンタ20の管理者へメールで定期交換部品の購入と交換内容を通知することができる。
本実施形態におけるプリンタ情報収集から、通報解析装置での通報蓄積までの動作では、消耗品通報の場合、装置型番と通知コードを取得し、通報ナレッジDB4006から通報詳細を特定するよう構成されているため、タイムリーに担当営業またはプリンタ20の管理者へメールで消耗品の購入と交換内容を通知することができる。
次に図12のフローチャートを用いて、図1の実施形態における定期交換部品の交換周期予測から通知までの動作について詳細に説明する。定期交換部品解析プログラム4002は、ユーザ情報DB4005から交換周期予測を計算するプリンタ情報(装置型番と号機)を取得する(図12のステップA201)。装置型番と号機と通知コードが同一のプリンタ20の定期交換部品通報を抽出し、前後通報の総印字枚数の差分を求める。求めた各差分の平均を算出する。これが、定期交換部品を交換する印字枚数周期となる。加え、通報蓄積DB4009に蓄積されている情報から装置型番と号機が同一のプリンタ20の通報を抽出し、前後通報の処理時刻と総印字枚数の差分から1秒毎の印字枚数を求める。求めた各1秒毎の印字枚数の平均を算出する。これが、秒単位の印字枚数となる。定期交換部品を交換する印字枚数周期を秒単位の印字枚数で割ることで秒単位の周期を算出できる。最新の定期交換部品を交換する通報の処理時刻に秒単位の周期を足すことで、次回定期交換部品時期を予測する(図12のステップA202)。これらを交換周期の予測値とし、ユーザ情報DB4005に消耗品販売元(販売店)が指定されている場合は、担当営業に定期交換部品の購入と交換のお願いのメールを自動送信することで通知する(図12のステップA203)。指定されていない場合は、プリンタ20の管理者に定期交換部品の購入と交換のお願いのメールを自動送信することで通知する(図12のステップA204)。これらをユーザ情報DB4005に登録されているプリンタ分だけ繰り返す。
次に、本実施形態における定期交換部品の交換周期予測から通知までの動作による効果について説明する。本実施形態における定期交換部品の交換周期予測から通知までの動作では、過去のプリンタ20毎の通報実績に基づいて定期交換部品の交換周期を予測するよう構成されているため、担当営業またはプリンタ20の管理者へメールでプリンタ20毎に適切な定期交換部品の交換周期を通知することができる。これにより予算面からも定期交換を計画できる。また、交換を実施することで、プリンタ20を安定的に稼動できる。
次に図13のフローチャートを用いて、図1の実施形態における装置寿命時期予測から通知までの動作について詳細に説明する。装置寿命解析プログラム4003は、ユーザ情報DB4005から交換周期予測を計算するプリンタ情報(装置型番と号機)を取得する(図13のステップA301)。号機から稼動時期を求め、装置寿命ナレッジDB4010の装置寿命時期と比較し、装置寿命を計算する(図13のステップA302)。また、通報蓄積DB4009の最新総印字枚数と装置寿命ナレッジDB4010の装置寿命印字枚数から装置型番と号機が同一のプリンタ20の通報を抽出し、前後通報の処理時刻と総印字枚数の差分から1秒毎の印字枚数を求める。求めた各1秒毎の印字枚数の平均を算出する。これが、秒単位の印字枚数となる。これから装置寿命印字枚数に達する時期を計算する(図13のステップA303)。稼動時期から算出した装置寿命時期と最新総印字枚数から算出した装置寿命時期の残日数が短い期間を装置寿命時期の予測値とする(図13のステップA304)。担当営業にプリンタ20の買い替えのお願いをメールを自動送信することで通知する(図13のステップA305)。指定されていない場合は、プリンタ20の管理者にプリンタ20の買い替えのお願いのメールを自動送信することで通知する(図13のステップA306)。これらをユーザ情報DB4005に登録されているプリンタ分だけ繰り返す。
次に、本実施形態における装置寿命時期予測から通知までの動作による効果について説明する。本実施形態における装置寿命時期予測から通知までの動作では、総印字枚数に基づく装置寿命と装置稼働時期に基づく装置寿命との比較結果に基づいて寿命時期を予測するよう構成されているため、担当営業またはプリンタ20の管理者へメールで適切な寿命時期を通知することができる。これにより予算面からもプリンタ20の入替を計画できる。また、入替を実施することで、プリンタ20を安定的に稼動できる。
次に図14のフローチャートを用いて、図1の実施形態における消耗品の交換周期予測から通知までの動作について詳細に説明する。消耗品解析プログラム4004は、ユーザ情報DB4005から交換周期予測を算出する対象のプリンタ情報(装置型番と号機)を取得する(図14のステップA401)。装置型番と号機と通知コードが同一のプリンタ20の消耗品通報を抽出し、前後通報の総印字枚数の差分を求める。求めた各差分の平均を算出する。これが、消耗品を交換する印字枚数周期となる。加え、通報蓄積DB4009に蓄積されている情報から装置型番と号機が同一のプリンタ20の通報を抽出し、前後通報の処理時刻と総印字枚数の差分から1秒毎の印字枚数を求める。求めた各印字枚数の平均を算出する。これが、秒単位の印字枚数となる。消耗品を交換する印字枚数周期を秒単位の印字枚数で割ることで秒単位の周期を算出できる。最新の消耗品を交換する通報(消耗品の残量少の通報、消耗品部品の交換検知の通報等)の処理時刻に秒単位の周期を足すことで、次回消耗品時期を予測する(図14のステップA402)。これを交換周期の予測値とし、担当営業に消耗品の購入と交換のお願いのメールを自動送信することで通知する(図14のステップA403)。指定されていない場合は、プリンタ20の管理者に消耗品の購入と交換のお願いのメールを自動送信することで通知する(図14のステップA404)。これらをユーザ情報DB4005に登録されているプリンタ分だけ繰り返す。
次に、本実施形態における消耗品の交換周期予測から通知までの動作による効果について説明する。本実施形態における消耗品の交換周期予測から通知までの動作では、過去のプリンタ20毎の通報実績に基づいて消耗品の交換周期を予測するよう構成されているため、担当営業またはプリンタ20の管理者へメールでプリンタ20毎に適切な消耗品の交換周期を通知することができる。これにより予算面からも消耗品の購入を計画できる。また、プリンタ利用者は過剰な消耗品の在庫がなくなる。
以上のように、本実施形態では、稼動時期、障害情報、定期交換情報、消耗品情報、印字枚数を通知する通報機能を導入し、センタに通知する。これによって、定期交換部品の情報から交換時期を適切に提案できるようになり、定期交換情報と同時に通知される印字枚数を紐付けて蓄積することで、定期交換の周期を推測できプリンタ利用者に計画的な交換を知らせることができる。また、稼動時期、印字枚数を取得することで、装置寿命を把握することができ、事前に通知・購入提案することで、安定した運用を実現できる。また、消耗品情報と同時に通知される印字枚数を紐付けて蓄積することで、消耗品交換の周期を推測できプリンタ利用者に計画的な交換を知らせることができる。これにより、プリンタ利用者は消耗品を過剰に在庫する必要がなくなる。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
第1の効果は、タイムリーにプリンタの管理者へメールで障害内容を通知することができることにある。その理由は、障害通報の場合、装置型番と通知コードを取得し、通報ナレッジDB4006から通報詳細を特定し、通知するよう構成されているためである。
第2の効果は、タイムリーに担当営業またはプリンタの管理者へメールで定期交換部品の購入と交換内容を通知することができることにある。その理由は、定期交換部品通報の場合、装置型番と通知コードを取得し、通報ナレッジDB4006から通報詳細を特定し、通知するよう構成されているためである。
第3の効果は、タイムリーに担当営業またはプリンタの管理者へメールで消耗品の購入と交換内容を通知することができることにある。その理由は、消耗品通報の場合、装置型番と通知コードを取得し、通報ナレッジDB4006から通報詳細を特定し、通知するよう構成されているためである。
第4の効果は、予算面からも定期交換を計画できる。また、交換を実施することで、プリンタを安定的に稼動できることにある。その理由は、実際のプリンタ毎の通報情報に基づいて次回の交換周期(すなわち交換が予定される印字枚数)を算出し、定期交換部品の交換時期を予測するよう構成されているため、担当営業またはプリンタの管理者へメールで定期交換部品の適切な交換周期を通知することができるためである。
第5の効果は、予算面からもプリンタの入替を計画できる。また、入替を実施することで、プリンタを安定的に稼動できることにある。その理由は、稼働時期と総印字枚数に基づく寿命を比較することで寿命時期を予測するよう構成されているため、担当営業またはプリンタの管理者へメールで適切な寿命時期を通知することができるためである。
第6の効果は、予算面からも消耗品の購入を計画できる。また、プリンタ利用者は過剰な消耗品の在庫がなくなることにある。その理由は、実際のプリンタ毎の通報情報に基づいて次回の交換周期(すなわち交換が予定される印字枚数)を算出し、消耗品の交換時期を予測するよう構成されているため、担当営業またはプリンタの管理者へメールで消耗品の適切な交換周期を通知することができるためである。
第7の効果は、実際の通報履歴から交換時期を予測しているので、機器の特性とユーザ個別の特性を加味出来ることである。
第8の効果は、通報解析装置40からなるセンターシステムに情報を収集し、予測時期を通知しているので、交換方法や不具合情報などタイムリーに反映できることである。
第9の効果は、装置寿命をより安全に予測することができる。その理由は、総印字枚数からの寿命値と装置稼動の寿命値を比較することで、寿命を計算しているからである。
なお、本発明の実施の形態は、上記の構成、動作に限定されず、例えば、各プログラムの一部または全部を、プリンタ管理装置10、プリンタ20、通報解析装置40の間、または他の情報処理装置を含めた構成間において、実行位置を変更することが可能である(例えば一部のプログラムをプリンタ20で実行すること等が可能である)。また、各プログラムや各DBは、他のプログラムやDBと統合したり、さらに分割したり、あるいは通信網を介して分散して配置したりすることが等できる。また、本実施形態で用いられているプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体や通信回線を介して提供することが可能である。
また、上記実施形態の構成と、特許請求の範囲に記載した構成との対応は次の通りである。「プリンタから取得した情報に基づいて、少なくとも印字枚数と部品の交換に係る情報とを通報する通報手段」は、プリンタ情報通報プログラム1001に対応している。ここで、「部品の交換に係る情報」は、定期交換部品を交換した旨の情報や消耗品情報(例えばトナーCの残量少)に対応する。「通報手段によって通報された情報を蓄積する記憶手段」は、定期交換通報蓄積DB4007、消耗品通報蓄積DB4008、通報蓄積DB4009に対応している。「プリンタ毎に、記憶手段に蓄積されている過去の部品の交換に係る情報と印字枚数の情報とに基づいて当該部品の交換周期を印字枚数を単位として算出し、過去の印字枚数とその増加量とに基づいて次に当該部品の交換周期が到来する時期を予測する解析手段」は、定期交換部品解析プログラム4002および消耗品解析プログラム4003(あるいはそれらと通報解析プログラム4001と装置寿命解析プログラム4003とを組み合わせたもの)に対応している。なお、「印字枚数の増加量」は、総印字枚数の差分に対応するものである。また、「解析手段による解析結果に基づいて、部品の交換についての情報を所定の通知先へ通知する通知手段」は、定期交換部品解析プログラム4002および消耗品解析プログラム4003(あるいはそれらと通報解析プログラム4001と装置寿命解析プログラム4003とを組み合わせたもの)において営業担当や管理者へメールで通知を行う構成に対応している。