JP5130524B2 - 快削銅合金及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、快削銅合金及びその製造方法に関する。
従来、水道機器材料として用いられてきた青銅にはPbが添加されている。Pbは融点が低いため、Pbが切削時に軟化して潤滑剤として働き、青銅の切削性を向上させる。また、Pbは数μmの大きさで分散しているため、青銅の強度を損なわない。しかし近年、様々な金属材料において、Pbの世界規模での規制が進んでいる。これは、Pbの人体や環境への有害性を考慮した結果である。日本においても2003年4月に水道水中のPb浸出基準値が、0.01mg/Lに厳しく改訂された。それに伴い、青銅においても、Pbフリー化が進んでいる。
現在、Pbに替わる添加元素としてBiを用いた青銅がJIS規格化されており、新しい青銅の材料として知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−277855号公報 特開2006−37180号公報
しかしながら、Biは稀少金属であるため、Biを添加すると生産コストがかかってしまうという問題点があった。
本発明は前述の問題点に鑑み、Pb及びBiを用いることなく切削性を向上させることができるようにすることを目的としている。
本発明の快削銅合金は、Cu2Sを0.5〜15wt%、Moを0.15〜4.5wt%、及びSnを1〜14wt%含有し、残部がCu及び不可避不純物からなることを特徴とする。
また、本発明の快削銅合金の他の特徴として、Cu 2 Sを0.5〜15wt%、Znを8wt%以下、及びSnを1〜14wt%含有し、残部がCu、Mo及び不可避不純物からなる快削銅合金であって、前記Moの含有量は、前記Znがxwt%含まれている場合に{(1.23x+0.5)×0.5×0.6wt%〜(1.23x+15)×0.5×0.6wt%}とすることを特徴とする。
本発明の快削銅合金の製造方法は、Cuを窒素雰囲気で溶解する工程と、前記Cuが溶解した溶解物に窒素雰囲気でSnを1〜14wt%、及びMoS2 を0.25〜7.5wt%添加する工程と、前記Sn及びMoS2が添加された溶解物を窒素雰囲気で鋳込む工程とを有することを特徴とする。
また、本発明の快削銅合金の製造方法の他の特徴として、Cuを窒素雰囲気で溶解する工程と、前記Cuが溶解した溶解物に窒素雰囲気でSnを1〜14wt%、及びZnを8wt%以下添加するとともに、MoS 2 を添加する工程と、前記Sn、Zn及びMoS 2 が添加された溶解物を窒素雰囲気で鋳込む工程とを有し、前記Znの添加量をxwt%としたときに、前記MoS 2 の添加量を{(1.23x+0.5)×0.5wt%〜(1.23x+15)×0.5wt%}とすることを特徴とする。
本発明によれば、添加したMoS2とCuとの反応生成物であるCu2Sが固体潤滑剤として機能し、摩擦係数を減少させるとともにせん断角を大きくし、切削抵抗を減少させることによって、切削性を向上させることができる。
本発明の快削銅合金は、前述したように、Cu2Sを0.5〜15wt%含有している。製造方法としては、Cuの純金属を溶解し、その後にMoS2を添加してCuとの反応生成物であるCu2Sを快削成分として分散させることによって本発明の快削銅合金が得られる。Cu2Sは室温では斜方晶の結晶構造を有しているが、363Kを超えると六方晶に変化する。切削加工を行う際、切り屑と工具とが接触している部分は363Kを超える温度になる。したがって、切削時にはCu2Sは六方晶になっている。六方晶のCu2Sは、基底面同士の結合力が小さいため、その間ですべり変形しやすく、良好な潤滑性を発揮する。
Cu2Sが0.5wt%より少ないと、切削性の顕著な改善がない。また、Cu2Sが15wt%を超えると、快削銅合金の強度の低下が著しくなる。よって、Cu2Sの含有量は0.5〜15wt%である必要がある。
なお、Znの添加量は8wt%以下であることが望ましい。Znが8wt%を超えると、MoS2のSとZnとで化合物を形成するため、MoS2をその分多く添加しなければならない。
したがって、Znを添加する場合は、MoS2の添加量はZnの添加量に応じて設定することが望ましい。すなわち、Znの添加量をxwt%とすると、添加したMoS2のうち1.23xwt%はZnと反応する。前述したように最終的にCu2Sが0.5〜15wt%含まれるようにするには、MoS2の添加量は{(1.23x+0.5)×0.5wt%〜(1.23x+15)×0.5wt%}であることが望ましい。
また、耐食性を改善するためにSnを添加してもよい。Snが1wt%より少ないと、その効果が得られない。また、Snが14wt%を超えると、快削銅合金が硬くなりすぎる。よって、Snは1〜14wt%が望ましい。
なお、特許文献2には、銅系摺動材における耐焼付性の向上を目的として、銅合金にCu2Sを0.1〜10wt%添加することが記載されている。しかし、特許文献2は、銅合金とCu2Sとの混合粉末を焼結して製造する方法に関するものであり、鋳造法を用い、しかも溶湯中にMoS2を添加してCuとの反応生成物として合金中にCu2Sを分散される本発明の方法とは異なっている。また、特許文献2に記載されている銅合金は、軸受などの摺動材といった用途に用いられ、本発明のように快削性を必要とする用途に用いる銅合金とはいえない。さらに、特許文献2は、摺動材における耐焼付性の向上を目的としたものであり、被削性の向上を目的とした本発明とは目的も異なっている。このため、特許文献2に、その後に加工される快削性銅合金において、反応生成物としてCu2Sが0.5−15wt%分散されていることが記載されているとはいえない。したがって、当業者であっても特許文献2の記載から容易に本発明を想到することはできない。
本実施例では、MoS2を添加した銅合金の切削評価を行った。本実施例で使用したMoS2のSEM写真を図1に示す。また、図2にX線回折結果を示す。この結果から、本実施例で使用したMoS2は六方晶であることが示された。
MoS2を添加した青銅の添加比を表1に示す。BCMS2には従来の銅合金の主成分の1つであるZnを含まない。これは、MoS2がZnと反応する可能性があることを考慮している。Zn、Mo系硫化物の標準生成自由エネルギー変化を図3に示す。これによるとMoS2はZnと反応する可能性が示唆される。また、比較材料として表1に示す添加比のZn入り青銅(BCMS1)、表2に示す添加比の鉛入り青銅(BC6)、表3に示す添加比のBi入り青銅(AQ30)、及び表4に示すようにPbを添加しない純青銅(BC)の試験片も作成した。
図4に実験手順を示す。Pb除去実験と同様に、青銅の溶解には黒鉛るつぼをセットした高周波溶解炉を用いた。溶解から鋳造までの過程は窒素雰囲気で行った。まず純Cuを1453K付近まで加熱し、溶解するまでその温度を保った。溶解したのを確認した後、1443K付近でSnを溶湯に添加し撹拌を行った。MoS2は1423K付近で添加した。添加後は溶湯の粘性が大きくなるので、湯の粘性が小さくなるまで撹拌した。
なお、比較材料のZn入り青銅(BCMS1)については、1433K付近でZnを添加した。Zn添加後ははげしい反応が起こるので、反応が収まるまで撹拌を行った。しかし、二元系化合物の標準生成自由エネルギー変化ΔG0(HSC chemistry 5 :Outokumpu Reserch)を調べた結果、この温度では溶湯中のZnとMoS2中のSが化合物を作る可能性があったので、MoS2の添加をZn添加前と添加後との2種類に分けて試料を作製した。以後、前者を「BCMS1前」、後者を「BCMS1後」と記すことにする。
その後、1403K付近で砂型に鋳込んだ。これは鋳込みの温度が低いと溶湯の粘性が大きくなり、鋳込みが困難になるためである。砂型の形状を図5に示す。鋳込んだ試料の化学組成を蛍光X線分析装置で測定し、試料中の元素分布を電子線マイクロアナライザー(EPMA)で調べた。詳細については、図11〜20を参照しながら後述する。
本実施例では切削性の評価としてそれぞれの材料の切削抵抗、摩擦係数、せん断角および切り屑処理性を求めた。鋳造によって得られた試験片をパイプ状(外径23mm、内径20mm)に加工し、汎用旋盤によって二次元切削を行った。切削試験に用いた工具の形状及び切削条件を表5に示す。
図6に二次元切削のメカニズムを示す。バイトホルダーに取り付けられた工具601によって、切り屑602が生成している状態を示している。ここで、V:切削速度、α:すくい角、t1:切り込み(送り)、t2:切り屑厚さ、R:切削抵抗、P:主分力、Q:送り分力、T:せん断面に垂直な成分、N:せん断面に平行な成分、φ:せん断角、β:摩擦角とする。
切削抵抗(R)、摩擦係数(μ)、摩擦角(β)及びせん断角(φ)の計算には、数1〜数5に示す計算式を用いて計算した。切削抵抗、摩擦係数及び摩擦角の計算に必要な主分力、送り分力は、切削抵抗測定装置を用いて測定した。また、切削比rc=t1/t2として、せん断角は試験片の切り屑厚さから求めた。切り屑厚さの測定にはポイントマイクロメーターを用い、12点測定して最大値と最小値をのぞいた10点の平均をとった。
それぞれの試験片の主分力、送り分力、摩擦角、せん断角、摩擦係数、切削抵抗をまとめて表6に示す。Znを含む青銅にMoS2を添加した「BCMS1前」及び「BCMS1後」の主分力および送り分力は、快削成分を含まない青銅(BC)のそれらよりも若干大きな数値となっている。Znを含まない青銅にMoS2を添加した「BCMS2」の主分力及び送り分力は、「BC6」ほどではないが、「AQ30」とほぼ同等であることがわかる。このことは、ZnとMoS2の反応を抑えることができれば、優れた切削性を持つ銅合金を作製することができることを示唆している。
切削抵抗と摩擦係数との関係を図7に示す。切削抵抗と摩擦係数とはほぼ比例関係にあることがわかる。Znを含まない青銅にMoS2を添加した青銅(BCMS2)は「AQ30」とほぼ同等の位置にある。図8にせん断角と摩擦係数との関係を示す。摩擦係数が小さいほどせん断角が大きくなりやすいことがわかる。
せん断角φと(α−β)との関係をLee-Shafferの式及びMerchantの式と比較した結果を図9に示す。「BCMS2」を除いた試験片はLee-Shafferの式、BCMS2はMerchantの式にほぼ沿っていることがわかる。
試験片作成時に得られた切り屑を図10に示す。「BC6」、「AQ30」及び「BCMS2」は快削成分を含まないBCより切り屑が細かくなっていることがわかる。これはPb、Bi、Cu2Sがチップブレーカーの役目を果たしているからである。しかし、Znを含む青銅にMoS2を添加した「BCMS1前」及び「BCMS1後」はいずれもチップブレーカーとしての効果が見られない。
「AQ30」の切り屑の工具接触面のEPMAによる面分析結果を図11に示す。Biが切削方向にすじ状になって伸びていることがわかる。これは、Biの融点が低いため、切削時の熱により材料中のBiが柔らかくなり、潤滑材として作用したことを示唆している。
「BC」の切り屑の工具接触面のEPMAによる面分析結果を図12に示す。介在物が何も存在していないため、接触面はかなり平坦になっている。
「BC6」の切り屑の工具接触面のEPMAによる面分析結果を図13に示す。「AQ30」のBiと同様に、快削成分であるPbが切削方向にすじ状になって伸びていることがわかる。Pbの融点が低いため、切削時の熱で融解し、潤滑材として作用したことを示唆している。
Znを添加した後にMoS2を添加した試験片(BCMS1後)の切り屑の工具接触面のEPMAによる面分析結果を図14に示す。SがZnと反応しており、材料中に点在していることがわかる。Sがすじ状になっている箇所も見られるが、小さな点で存在しているものも多い。MoS2として残っているものはあまりない。切り屑が小さく破断されなかったのは、MoS2が残存せず、またCu2Sも分散していないため、チップブレーカーの役目を果たす成分がなかったからである。
Znを添加した後にMoS2を添加した鋳造試験片のEPMAによる面分析結果を図15に示す。ZnとSの分布が一致しているためZnSの化合物を生成していることがわかる。Moもわずかではあるが分布が一致している。化合物の大きさは数十μmと大きい。溶湯中でMoS2のSがZnと反応して大きな化合物を生成し、MoS2がなくなり、またCu2Sも分散していないため、結果的にチップブレーカーとしての働きを果たせなかった。
Znを添加する前にMoS2を添加した試験片(BCMS1前)の切り屑の工具接触面のEPMAによる面分析結果を図16に示す。これも図14と同様にSが材料中に点在しており、一部には切削方向に伸びているものもある。
Znを添加する前にMoS2を添加した鋳造試験片のEPMAによる面分析結果を図17に示す。これもやはりZnとSが反応して数十μmの大きな化合物を生成しているのがわかる。このようにZn添加前と後のいずれにおいてもSはZnと反応し大きな化合物を生成する。したがってZnが存在する場合、MoS2を添加してもCu2Sが形成されない限り被削性改善効果は期待できないことが明らかになった。
Znを含まないCu−Sn合金にMoS2を添加した鋳造試験片(BCMS2)のEPMAによる面分析結果を図18に示す。低倍のSE像に示されるように、合金中に黒い斑点が均一に分散していることがわかる。また、黒い斑点の拡大部分のEPMA分析結果に示されるように、この部分にはCu及びSのみが存在していることがわかる。さらに、定量分析(点分析)した結果、Cuが79.8wt%、Sが20.2wt%(Cuが66.5at%、Sが33.3at%、すなわちCu:S=2:1)となっており、これはCu2Sであることが明らかになった。
Cu2Sの温度による標準生成自由エネルギーの変化を図19に示す。MoS2の添加温度1423Kでは、MoS2の熱分解でできたMo23とCuが反応し、Cu2Sが生成されることがわかる。
Znを含まないCu−Sn合金にMoS2を添加した試験片(BCMS2)の切り屑の工具接触面のEPMAによる面分析結果を図20に示す。Sが分布している領域にはCuも分布しており、切削方向に伸びていることが分かる。これは、Cu2Sが潤滑剤として働いていることを示唆している。
以上の結果より、Znを含まない青銅にMoS2を添加した場合、室温では斜方晶のCu2Sが分散しているが、これが切削時には切削熱で六方晶に変態し、切り屑と工具接触面で変形しやすくなり、固体潤滑材の役目を果たし、摩擦係数を減少させるとともにせん断角を大きくし、結果的に切削抵抗が小さくなった。また、Cu2Sはチップブレーカーとしても作用し、切り屑の破砕性が改善され、小さな切り屑が生成された。
本発明の実施例で用いるMoS2のSEM写真である。 本発明の実施例で用いるMoS2のX線回折結果を示す図である。 Zn、Mo系硫化物の温度による標準生成自由エネルギーの変化を示す図である。 本発明の実施例で行う実験の手順を示す概略図である。 本発明の実施例で鋳込みに用いる砂型の形状を示す図である。 二次元切削のメカニズムを示す図である。 切削抵抗と摩擦係数との関係を示す図である。 せん断角と摩擦係数との関係を示す図である。 せん断角φと(α-β)との関係をLee-Shafferの式及びMerchantの式と比較した結果を示す図である。 本発明の実施例で試験片作製時に得られた切り屑を示す写真である。 本発明の実施例において、「AQ30」の切り屑の工具接触面のEPMAによる面分析結果を示す写真である。 本発明の実施例において、「BC」の切り屑の工具接触面のEPMAによる面分析結果を示す写真である。 本発明の実施例において、「BC6」の切り屑の工具接触面のEPMAによる面分析結果を示す写真である。 本発明の実施例において、Znを添加した後にMoS2を添加した試験片(BCMS1後)の切り屑の工具接触面のEPMAによる面分析結果を示す写真である。 本発明の実施例において、Znを添加した後にMoS2を添加した鋳造試験片のEPMAによる面分析結果を示す写真である。 本発明の実施例において、Znを添加する前にMoS2を添加した試験片(BCMS1前)の切り屑の工具接触面のEPMAによる面分析結果を示す写真である。 本発明の実施例において、Znを添加する前にMoS2を添加した鋳造試験片のEPMAによる面分析結果を示す写真である。 本発明の実施例において、Znを含まないCu−Sn合金にMoS2を添加した鋳造試験片(BCMS2)のEPMAによる面分析結果を示す写真である。 Cu2Sの温度による標準生成自由エネルギーの変化を示す図である。 本発明の実施例において、Znを含まないCu−Sn合金にMoS2を添加した試験片(BCMS2)の切り屑の工具接触面のEPMAによる面分析結果を示す写真である。
符号の説明
601 工具
602 切り屑

Claims (4)

  1. Cu2Sを0.5〜15wt%、Moを0.15〜4.5wt%、及びSnを1〜14wt%含有し、残部がCu及び不可避不純物からなることを特徴とする快削銅合金。
  2. Cu 2 Sを0.5〜15wt%、Znを8wt%以下、及びSnを1〜14wt%含有し、残部がCu、Mo及び不可避不純物からなる快削銅合金であって、
    前記Moの含有量は、前記Znがxwt%含まれている場合に{(1.23x+0.5)×0.5×0.6wt%〜(1.23x+15)×0.5×0.6wt%}とすることを特徴とする快削銅合金。
  3. 請求項1に記載の快削銅合金の製造方法であって、
    Cuを窒素雰囲気で溶解する工程と、
    前記Cuが溶解した溶解物に窒素雰囲気でSnを1〜14wt%、及びMoS2 を0.25〜7.5wt%添加する工程と、
    前記Sn及びMoS2が添加された溶解物を窒素雰囲気で鋳込む工程とを有することを特徴とする快削銅合金の製造方法。
  4. 請求項2に記載の快削銅合金の製造方法であって、
    Cuを窒素雰囲気で溶解する工程と、
    前記Cuが溶解した溶解物に窒素雰囲気でSnを1〜14wt%、及びZnを8wt%以下添加するとともに、MoS 2 を添加する工程と、
    前記Sn、Zn及びMoS 2 が添加された溶解物を窒素雰囲気で鋳込む工程とを有し、
    前記Znの添加量をxwt%としたときに、前記MoS 2 の添加量を{(1.23x+0.5)×0.5wt%〜(1.23x+15)×0.5wt%}とすることを特徴とする快削銅合金の製造方法。
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