JPS5925351B2 - 金属黒鉛質電刷子 - Google Patents
金属黒鉛質電刷子Info
- Publication number
- JPS5925351B2 JPS5925351B2 JP11442880A JP11442880A JPS5925351B2 JP S5925351 B2 JPS5925351 B2 JP S5925351B2 JP 11442880 A JP11442880 A JP 11442880A JP 11442880 A JP11442880 A JP 11442880A JP S5925351 B2 JPS5925351 B2 JP S5925351B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric brush
- wear
- output
- amount
- powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は金属黒鉛質電刷子に関する。
スタータ、モ4ター用電刷子は、耐摩耗性、耐衝撃性な
らびに低電気損失を要求され、従来は銅を主成分とし、
黒鉛10〜40重量%、鉛1〜5重量%、ほかに潤滑剤
として二硫化モリブデン等を添加したものが一般的であ
つた。
らびに低電気損失を要求され、従来は銅を主成分とし、
黒鉛10〜40重量%、鉛1〜5重量%、ほかに潤滑剤
として二硫化モリブデン等を添加したものが一般的であ
つた。
しかし、近年この種のモーターは高速化および高効率化
が進んで電流や振動の大きい苛酷条件下での使用が多く
なり、従来組成の高金属含有重刷。
が進んで電流や振動の大きい苛酷条件下での使用が多く
なり、従来組成の高金属含有重刷。
子は電気損失が少なくて効率は良いが、反面、潤滑不足
から摩耗が増大し、また低金属含有電刷子は耐摩耗性は
良いが、電流による発熱、過剰皮膜生成からの効率(出
力)が低下する欠点があつた。本発明は、このような欠
点のない金属黒鉛買電 。刷子を提供することを目的と
する。本発明者等は耐摩耗性と出力特性を満足する電刷
子を開発するための研究を重ねた結果、硫化銅を一定量
含有する混合粉を成形、焼成することによつて良好な結
果が得られることを見出した。
から摩耗が増大し、また低金属含有電刷子は耐摩耗性は
良いが、電流による発熱、過剰皮膜生成からの効率(出
力)が低下する欠点があつた。本発明は、このような欠
点のない金属黒鉛買電 。刷子を提供することを目的と
する。本発明者等は耐摩耗性と出力特性を満足する電刷
子を開発するための研究を重ねた結果、硫化銅を一定量
含有する混合粉を成形、焼成することによつて良好な結
果が得られることを見出した。
本発明は0.5〜3重量%の硫化銅を含有する混合粉を
成形、焼成してなる金属黒鉛質電刷子に関する。硫化銅
は混合粉に対して0.5〜3重量%の範囲で用いられ、
これより少ないと効力が現われず、またこれより多いと
潤滑不足、整流子荒損を起こし、耐摩耗性が低下する。
成形、焼成してなる金属黒鉛質電刷子に関する。硫化銅
は混合粉に対して0.5〜3重量%の範囲で用いられ、
これより少ないと効力が現われず、またこれより多いと
潤滑不足、整流子荒損を起こし、耐摩耗性が低下する。
この硫化銅の添加により従来の耐摩耗性を維持し、出力
特性を向上した金属黒鉛質電刷子を提供することが可能
になつた。本発明において硫化銅としては、硫化第二銅
(CuS)および硫化第一銅(Cu2S)が用いられる
。また通常、混合粉には銅粉、黒鉛粉、鉛粉等が含席れ
るが、本発明において、その組成には特に制限はない。
伺、本発明における混合粉の成形、焼成については通常
の条件が適用され、特に制限はない。次に実施例を説明
する。
特性を向上した金属黒鉛質電刷子を提供することが可能
になつた。本発明において硫化銅としては、硫化第二銅
(CuS)および硫化第一銅(Cu2S)が用いられる
。また通常、混合粉には銅粉、黒鉛粉、鉛粉等が含席れ
るが、本発明において、その組成には特に制限はない。
伺、本発明における混合粉の成形、焼成については通常
の条件が適用され、特に制限はない。次に実施例を説明
する。
第1表に本実施例での原料粉の配合組成、製作後の金属
黒鉛質刷子の物理特性および摩耗と出力特性の試験結果
を示す。すなわち市販の試薬CuS粉−100mesh
を電解銅粉−200mesh、天然黒鉛粉−15Ome
shおよび搗砕鉛粉−200meshと共に十分混合し
たのち、金型に入れ3.5トン/cwiの圧力で圧縮成
形し、この成形物を還元性雰囲気中で最高温度750℃
で1時間焼結して製造し冷却後、物理特性を測定し、併
せて試験を実施したものである。試験方法は12V1.
4KWR型スターターモーターでのエンジン着火による
耐久試験であり、1.5秒スターター起動、1.5秒エ
ンジン起動、28秒休止を1サイクルとして3万回繰返
し、電刷子摩耗量、モーター出力を測定した。その結果
を第4表のほか第1図と第1図に示した。数値は3万回
当りの摩耗量とJISD5004による初期出力(KW
)の測定値である。第1表において、電刷子ABCDは
,CuS2%で銅粉と黒鉛粉の比率を変えたもの、電紬
仔EFGHはCuS無添加で銅粉と黒鉛粉の比率を変え
たもの、電gl仔1JKLMは、銅粉卜定でCuSを0
.2〜5%まで変えたものである。
黒鉛質刷子の物理特性および摩耗と出力特性の試験結果
を示す。すなわち市販の試薬CuS粉−100mesh
を電解銅粉−200mesh、天然黒鉛粉−15Ome
shおよび搗砕鉛粉−200meshと共に十分混合し
たのち、金型に入れ3.5トン/cwiの圧力で圧縮成
形し、この成形物を還元性雰囲気中で最高温度750℃
で1時間焼結して製造し冷却後、物理特性を測定し、併
せて試験を実施したものである。試験方法は12V1.
4KWR型スターターモーターでのエンジン着火による
耐久試験であり、1.5秒スターター起動、1.5秒エ
ンジン起動、28秒休止を1サイクルとして3万回繰返
し、電刷子摩耗量、モーター出力を測定した。その結果
を第4表のほか第1図と第1図に示した。数値は3万回
当りの摩耗量とJISD5004による初期出力(KW
)の測定値である。第1表において、電刷子ABCDは
,CuS2%で銅粉と黒鉛粉の比率を変えたもの、電紬
仔EFGHはCuS無添加で銅粉と黒鉛粉の比率を変え
たもの、電gl仔1JKLMは、銅粉卜定でCuSを0
.2〜5%まで変えたものである。
第1図は銅配合量の変化に対する出力と摩耗の関係を示
し、1は本発明電刷子の出力、3は従来電刷子の出力で
あり、一方2は本発明電刷子の摩耗量、4は従来電刷子
の摩粍量である。第1図から硫化銅の添加によつて出力
は4〜8%向上し、電刷子摩耗量は黒鉛22重量%以上
で4.7Tm/3万回以下であり、十分使用可能範囲内
であることがわかる。また第2図は硫化銅の添加量の変
化に対する出力と摩耗の関係を示し、5は出力、6は電
刷子摩耗量である。
し、1は本発明電刷子の出力、3は従来電刷子の出力で
あり、一方2は本発明電刷子の摩耗量、4は従来電刷子
の摩粍量である。第1図から硫化銅の添加によつて出力
は4〜8%向上し、電刷子摩耗量は黒鉛22重量%以上
で4.7Tm/3万回以下であり、十分使用可能範囲内
であることがわかる。また第2図は硫化銅の添加量の変
化に対する出力と摩耗の関係を示し、5は出力、6は電
刷子摩耗量である。
第2図から、硫化銅含有量0.5重量%未満では出力が
急激に低下し、効果が少ない。また3重量%を越えると
電刷子摩耗量が急増し、5重量%では出力が低下する傾
向を示す。これらの結果より、硫化銅0.5〜3重量係
を含有する混合粉を成形し、焼成して得られるスタータ
ーモーター用電刷子は使用可能な摩耗量を維持し、出力
向上が可能となることが示される。
急激に低下し、効果が少ない。また3重量%を越えると
電刷子摩耗量が急増し、5重量%では出力が低下する傾
向を示す。これらの結果より、硫化銅0.5〜3重量係
を含有する混合粉を成形し、焼成して得られるスタータ
ーモーター用電刷子は使用可能な摩耗量を維持し、出力
向上が可能となることが示される。
第1図は本発明電刷子と従来電刷子の出力と電刷子摩耗
量との関係を示す図、第2図は、硫化銅添加量をかえた
場合の出力と電刷子摩粍量との関係を示す図である。 符号の説明、1・・・本発明電A6l仔の出力、2・・
・本発明電刷子の摩耗量、3・・・従来電刷子の出力、
4・・・従来電刷子の摩耗量5・・・本発明電刷子の出
力、6・・・本発明電刷子の摩耗量。
量との関係を示す図、第2図は、硫化銅添加量をかえた
場合の出力と電刷子摩粍量との関係を示す図である。 符号の説明、1・・・本発明電A6l仔の出力、2・・
・本発明電刷子の摩耗量、3・・・従来電刷子の出力、
4・・・従来電刷子の摩耗量5・・・本発明電刷子の出
力、6・・・本発明電刷子の摩耗量。
Claims (1)
- 1 0.5〜3重量%の硫化銅を含有する混合粉を成形
、焼成してなる金属黒鉛質電刷子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11442880A JPS5925351B2 (ja) | 1980-08-19 | 1980-08-19 | 金属黒鉛質電刷子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11442880A JPS5925351B2 (ja) | 1980-08-19 | 1980-08-19 | 金属黒鉛質電刷子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5738580A JPS5738580A (en) | 1982-03-03 |
JPS5925351B2 true JPS5925351B2 (ja) | 1984-06-16 |
Family
ID=14637462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11442880A Expired JPS5925351B2 (ja) | 1980-08-19 | 1980-08-19 | 金属黒鉛質電刷子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5925351B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5130524B2 (ja) * | 2006-04-24 | 2013-01-30 | 国立大学法人 鹿児島大学 | 快削銅合金及びその製造方法 |
-
1980
- 1980-08-19 JP JP11442880A patent/JPS5925351B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5738580A (en) | 1982-03-03 |
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