JP5129752B2 - スピロヒダントイン三環式cgrp受容体アンタゴニスト - Google Patents

スピロヒダントイン三環式cgrp受容体アンタゴニスト Download PDF

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Description

CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)は、カルシトニンメッセンジャーRNAの組織特異的交互プロセッシングにより生成され、中枢及び末梢神経系中に広く分布している天然に存在する37アミノ酸ペプチドである。CGRPは主に感覚求心性及び中枢性ニューロンに局在化しており、血管拡張を含めた幾つかの生物学的作用を媒介する。CGRPは、それぞれラット及びヒトにおいて1個及び3個のアミノ酸だけ異なるα−及びβ−形態で発現される。CGRP−α及びCGRP−βは類似の生物学的特性を発揮する。細胞から放出されると、CGRPは、主にアデニリルシクラーゼの活性化に共役する特定の細胞表面受容体に結合することによって、その生体応答を開始する。CGRP受容体は、脳、心血管、内皮及び平滑筋起源のものを含めた幾つかの組織及び細胞において同定されており、薬理学的に評価されている。
薬理学的特性に基づき、これらの受容体は、CGRP及びCGRPと表記される少なくとも2つのサブタイプに分類される。7つのN末端アミノ酸残基を欠如するCGRPの断片であるヒトα−CGRP−(8−37)は、CGRPの選択的アンタゴニストであるのに対して、CGRPの直鎖類縁体であるジアセトアミドメチルシステインCGRP([Cys(ACM)2,7]CGRP)は、CGRPの選択的アゴニストである。CGRPは、偏頭痛及び群発性頭痛などの脳血管疾患の病理に関与している強力な血管拡張剤である。臨床研究において、偏頭痛発作の際に頸静脈中のCGRPレベルが上昇していることが判明している(Goadsby et al.,Ann.Neurol.,28:183−187(1990))。CGRPは、頭蓋内血管の平滑筋上の受容体を活性化し、血管拡張を増大し、これが偏頭痛発作中の頭痛の主因であると考えられている(Lance,Headache Pathogenesis: Monoamines, Neuropeptides, Purines and Nitric Oxide,Lippincott−Raven Publishers,1997,3−9)。脳硬膜の主動脈である中硬膜動脈はGCRPを含めた幾つかの神経ペプチドを含有する三叉神経節からの感覚線維により神経支配される。ネコにおいて三叉神経節を刺激すると、CGRPレベルが高まり、ヒトでは三叉神経系を活性化すると顔面潮紅が生じ、外頸静脈中のCGRPレベルが高まった(Goadsby et al.,Ann.Neurol.,23:193−196(1988))。ラットにおいて硬膜を電気刺激することにより、中硬膜動脈の直径が増大し、この影響はペプチドGCRPアンタゴニストであるCGRP(8−37)の事前投与により阻止された(Williamson et al,Cephalagia,1997,17:525−531)。ラットにおいて三叉神経節を刺激すると顔血流量が増加し、これはGCRP(8−37)により抑制された(Escott et al.,Brain Res.,1995,669:93−99)。マーモセットにおいて三叉神経節を電気的に刺激すると顔血流量が増加し、これは非ペプチドCGRPアンタゴニストBIBN4096BSにより阻止され得る(Doods et al.,Br.J.Pharmacol.,2000,129:420−423)。従って、CGRPの血管効果はCGRPアンタゴニストにより減衰、防止または後退させ得る。
ラットの中硬膜動脈のGCRP媒介性血管拡張が尾側三叉神経核のニューロンを感作することが示された(Williamson et al.,The CGRP Family: Calcitonin Gene−Related Peptide (CGRP), Amylin, and Adrenomedullin,Landes Bioscience,2000,245−247)。同様に、偏頭痛中の硬膜血管の拡張は、三叉神経ニューロンを感作し得る。頭蓋外疼痛及び顔異疼痛を含めた偏頭痛の関連症状の幾つかは、感作された三叉神経ニューロンの結果であり得る(Burstein et al.,Ann.Neurol.,2000,47:614−624)。GCRPアンタゴニストはニューロン感作の影響を減衰、防止または後退させるのに有用であり得る。
本発明の化合物のGCRPアンタゴニストとして作用する能力により、該化合物はヒト及び動物、特にヒトにおけるGCRPが関与する疾患に対する有用な薬剤となる。このような疾患には、偏頭痛及び群発頭痛(Doods et al.,Curr.Opin.Inves.Drugs,2001,2(9):1261−1268;Edvinsson et al.,Cephalagia,1994,14:320−327)、慢性緊張性頭痛(Ashina et al.,Neurology,2000,14:1335−1340)、疼痛(Yu et al.,Eur.J.Pharm.,1998,347:275−282)、慢性疼痛(Hulsebosch et al.,Pain,2000,86:163−175)、神経原性炎症及び炎症性疼痛(Holzer,Neurosci.,1988,24:739−768;Delay−Goyet et al.,Acta Physiol.Scanda.,146:537−538;Salmon et al.,Nature Neurosci.,20001,4(4):357−358)、眼痛(Mayet al.,Cephalagia,2002,22:195−196)、歯痛(Awawdeh et al.,Int.Endocrin.J.,2002,35:30−36)、インスリン非依存型糖尿病(Molina et al.,Diabetes.1990,39:260−265)、血管疾患、炎症(Zhang et al.,Pain,2001,89:265)、関節炎、喘息(Foster et al.,Ann.NY Acad.Sci.,1992,657:397−404;Schini et al.,Am.J.Physiol.,1994,267:H2483−H2490;Zheng et al.,J.Virol.,1993,67:5786−5791)、ショック、敗血症(Beer et al.,Crit.CareMed.,2002,30(8),1794−1798)、アヘン剤禁断症候群(Salmon et al.,Nature Neurosci.,2001,4(4):357−358)、モルヒネ耐性(Menard et al.,J.Neurosci.,1996,16(7):2342−2351)、男性及び女性の顔面潮紅(Chen et al.,Lancet,1993,342:49;Spetz et al.,J.Urology,2001,166:1720−1723)、アレルギー性皮膚炎(Wallengren,Contact Dermatitis,2000,43(3):137−143)、脳炎、脳外傷、虚血、卒中、てんかん及び神経変性疾患(Rohrenbeck et al.,Neurobiol.of Disease,1999,6,15−34)、皮膚病(Geppetti及びHolzer編,Neurogenic Inflammation,1996、CRC Press,Boca Raton,FL)、神経原性皮膚発赤、皮膚酒さ及び紅斑が含まれる。偏頭痛及び群発頭痛を含む頭痛の急性または予防的治療が特に重要である。
本発明は、CGRP受容体に対するリガンド、特にCGRP受容体に対するアンタゴニストとして有用な化合物、前記化合物の調製方法、前記化合物の治療における使用、前記化合物を含む医薬組成物並びにそれらを用いる治療方法に関する。
本発明は、CGRP受容体のアンタゴニストであり、及びCGRPが関与する疾病(偏頭痛など)の治療又は予防において有用である式Iの化合物:
Figure 0005129752
(可変因子A、A、A、A、A、A、A、B、B、B、B、D、D、E、E、E、E、E、G、G、R、T、U、V、W、X、Y及びZは、本明細書に記載されているとおりである。)
に関する。本発明は、これらの化合物を含む医薬組成物並びにCGRPが関与するこのような疾病の予防又は治療におけるこれらの化合物及び組成物の使用にも関する。
本発明は、式Iの化合物及び医薬として許容されるその塩並びにこれらの個別の鏡像異性体及びジアステレオマー。
Figure 0005129752
(式中、
、A及びAは、各々独立に、
(1)結合、
(2)−CR1314−(R13及びR14は、各々独立に、
(a)水素、
(b)C1−6アルキル(C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(i)−C3−6シクロアルキル、
(ii)−O−C1−6アルキル、
(iii)ハロ、
(iv)ヒドロキシ及び
(v)フェニル
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
(c)ヒドロキシ及び
(d)ハロ
から選択される。)、
(3)−NR10−、
(4)−CR1314−NR10−、
(5)−CR1314−CH−、
(6)−CH−CR1314−、
(7)−O−CR1314−、
(8)−CR1314−O−、
(9)−C≡C−、
(10)−C(R13)=C(R14)−及び
(11)−C(=O)−
から選択され、
、A及びAの1つ又は2つは、場合によって不存在であり;
、A、A及びAの0から1個は、
(1)−O−、
(2)−C(=O)−
(3)−N(R15)−(R15は、
(i)水素、
(ii)C1−6アルキル(C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(a)ヒドロキシ、
(b)−O−C1−6アルキル、
(c)ハロ、
(d)−C3−6シクロアルキル、
(e)トリフルオロメチル及び
(f)フェニル
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
から選択され、
、A、A及びAの残りは、各々独立に、
(1)結合、及び
(2)−CR1314
から選択され、
及びAの一方又は両方は、場合によって不存在であり;
及びBは、各々独立に、
(1)
Figure 0005129752
(2)
Figure 0005129752
及び
(3)
Figure 0005129752
から選択され;
及びBは、各々独立に、
(1)結合
(2)=C(R)−、
(3)−CR−、
(4)−C(=O)−、
(5)−C(=S)−、
(6)−C(=NR)−、
(7)=N−、
(8)−N(R)−、
(9)−O−、
(10)−S−及び
(11)−SO
から選択され、
及びBの1つは、場合によって不存在であり;
及びDは、各々独立に、
(1)=C(R)−、
(2)−CR−、
(3)−C(=O)−、
(4)−C(=S)−、
(5)=N−、
(6)−N(R)−、
(7)−O−、
(8)−S−、
(9)−SO−及び
(10)−C(=NR)−
から選択され;
及びEは、各々独立に、
(1)=C(R)−、
(2)−CR−、
(3)−C(=O)−、
(4)−C(=S)−、
(5)=N−、
(6)=N(O)−、
(7)−N(R)−、
(8)−O−、
(9)−S−及び
(10)−SO
から選択され;
及びEは、各々独立に、
(1)結合、
(2)=C(R)−、
(3)−CR−、
(4)−C(=O)−、
(5)=N−、
(6)=N(O)−、
(7)−N(R)−及び
(8)−O−
から選択され;
及びEの一方又は両方は、場合によって不存在であり;
は、
(1)
Figure 0005129752
(2)
Figure 0005129752
及び
(3)
Figure 0005129752
から選択され;
及びGは、各々独立に、
(1)=C(R)−、
(2)=N−及び
(3)=N(O)−
から選択され;
T、U及びVは、各々独立に、
(1)=C(R)−及び
(2)=N−及び
(3)=N(O)−
から選択され;
T、U及びVの少なくとも一つは、=C(R)−であり;
W、X、Y及びZは、各々独立に、
(1)結合、
(2)=C(R)−、
(3)−CR−、
(4)−C(=O)−、
(5)−C(=S)−、
(6)=N−、
(7)−N(R)−、
(8)−O−、
(9)−S−、
(10)−S(O)−、
(11)−SO−及び
(12)−C(=NR)−;
から選択され;
W、X、Y及びZの1から4個は、場合によって不存在であり;
及びRは、各々独立に、
(1)水素;
(2)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(a)ハロ、
(b)ヒドロキシ、
(c)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
(c)−C3−6シクロアルキル、
(e)フェニル又は複素環(複素環は、アゼチジニル、アゼパニル、イミダゾリル、オキサゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペリジニル、アゼピニル、ピペラジニル、ピラゾリル、ピロリジニル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、テトラゾリル、テトラヒドロフリル又はモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
(i)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
(ii)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
(iii)ハロ、
(iv)ヒドロキシ、
(v)オキソ、
(vi)アミノ、
(vii)フェニル及び
(viii)ベンジル
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
(f)−CO(Rは、独立に、
(i)水素、
(ii)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(I)ハロ、
(II)ヒドロキシ、
(III)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
(IV)−C3−6シクロアルキル、
(V)フェニル(フェニルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(1)−C1−4アルキル、
(2)−O−C1−6アルキル、
(3)ハロ、
(4)トリフルオロメチル及び
(5)−OCF
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)
から選択される1から6個の置換基で置換されている。)、
(iii)−C3−6シクロアルキル(−C3−6シクロアルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、及び
(iv)フェニル若しくは複素環(複素環は、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、チエニル、ピロリジニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、イミダゾリニル、インドリニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソインドリニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロフリル、キノキサリニル、ピペリジニル、ピペラジニル及びモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
(I)ハロ、
(II)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
(III)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
(IV)−C3−6シクロアルキル、
(V)オキソ、
(VI)−CN、
(VII)ヒドロキシ及び
(VIII)フェニル
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
(g)−NR1011(R10及びR11は、各々独立に、
(i)水素、
(ii)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(I)−O−C1−6アルキル、
(II)ハロ、
(III)ヒドロキシ、
(IV)−OCF
(V)−C3−6シクロアルキル及び
(VI)フェニル
から選択される1から6個の置換基で置換されている。)、
(iii)−C4−6シクロアルキル、
(iv)フェニル(フェニルは、置換されておらず、又は、独立に、
(I)−C1−6アルキル、
(II)−O−C1−6アルキル、
(III)ハロ、
(IV)ヒドロキシ、
(V)トリフルオロメチル、
(VI)−OCF及び
(VII)CN
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、並びに
(v)ベンジル(ベンジルは、置換されておらず、又は、独立に、
(I)−C1−6アルキル、
(II)−O−C1−6アルキル、
(III)ハロ及び
(IV)トリフルオロメチル
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
(vi)−COR及び
(vii)−SO12
から選択される。)、
(h)−SOR12(R12は、
(i)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から6個のフルオロで置換されている。)、
(ii)−C3−6シクロアルキル、
(iii)フェニル又は複素環(複素環は、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、チエニル又はモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、独立に、
(I)−C1−6アルキル、
(II)−O−C1−6アルキル、
(III)ハロ、
(IV)ヒドロキシ、
(V)トリフルオロメチル、
(VI)−OCF及び
(VII)CN
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、並びに
(iv)ベンジル(ベンジルは、置換されておらず、又は、独立に、
(I)−C1−6アルキル、
(II)−O−C1−6アルキル、
(III)ハロ及び
(IV)トリフルオロメチル
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
から選択される。)、
(i)−CONR10a11a(R10a及びR11aは、各々独立に、
(i)水素、
(ii)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(I)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、1から5個のハロで置換されている。)、
(II)ハロ、
(III)ヒドロキシ、
(IV)−OCF
(V)−C3−6シクロアルキル及び
(VI)フェニル
から選択される1から6個の置換基で置換されている。)、
(iii)−C5−6シクロアルキル、
(iv)フェニル(フェニルは、置換されておらず、又は、独立に、
(I)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、1から5個のハロで置換されている。)、
(II)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、1から5個のハロで置換されている。)、
(III)ハロ、
(IV)ヒドロキシ、
(V)トリフルオロメチル、
(VI)−OCF及び
(VII)CN
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、並びに
(v)ベンジル(ベンジルは、置換されておらず、又は、独立に、
(I)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、1から5個のハロで置換されている。)、
(II)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、1から5個のハロで置換されている。)、
(III)ハロ及び
(IV)トリフルオロメチル
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
から選択される。)、
又はR10a及びR11aは、結合して、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、ピペラジニル又はモルホリニルから選択される環を形成し(該環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
(I)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、1から5個のハロで置換されている。)、
(II)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、1から5個のハロで置換されている。)、
(III)ハロ、
(IV)ヒドロキシ、
(V)フェニル、
(VI)ベンジル、
(VII)−COR及び
(VIII)−SO12
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
(j)トリフルオロメチル、
(k)−OCO
(l)−(NR10a)CO
(m)−O(CO)NR10a11a
(n)−(NR)(CO)NR10a11a
(o)−O−C3−6シクロアルキル、
(p)−SONR10a11a及び
(q)−CN
から選択される1から7個の置換基で置換されている。)、
(3)−C3−6シクロアルキル(−C3−6シクロアルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(a)ハロ、
(b)ヒドロキシ、
(c)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
(d)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
(e)フェニル(フェニルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(i)−C1−6アルキル、
(ii)−O−C1−6アルキル、
(iii)ハロ、
(iv)ヒドロキシ及び
(v)トリフルオロメチル
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
から選択される1から7個の置換基で置換されている。)、
(4)フェニル又は複素環(複素環は、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル、ピリダジニル、ピロリジニル、アゼチジニル、アゼパニル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、アゼピニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、クロマニル、フリル、イミダゾリニル、インドリニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソインドリニル、テトラヒドロイソキノリニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリル、ピロリル、キナゾリニル、テトラヒドロフリル、チアゾリニル、プリニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、1,3−ジオキソラニル、オキサジアゾリル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロチオピラニル及びモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
(a)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(i)ハロ、
(ii)ヒドロキシ、
(iii)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
(iv)−C3−6シクロアルキル、
(v)フェニル、
(vi)−CO及び
(vii)−NR1011
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
(b)ハロ、
(c)ヒドロキシ、
(d)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から6個のフルオロで置換されている。)、
(e)−C3−6シクロアルキル、
(f)フェニル又は複素環(複素環は、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル又はモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
(i)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
(ii)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
(iii)ハロ、
(iv)ヒドロキシ及び
(v)トリフルオロメチル
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
(g)−CO
(h)−(CO)R
(i)−NR1011
(j)−CONR10a11a
(k)オキソ、
(l)−SR12
(m)−S(O)R12
(n)−SO12
(o)−CN及び
(p)−SONR10a11a
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
(5)ハロ、
(6)オキソ、
(7)ヒドロキシ、
(8)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(a)ハロ、
(b)ヒドロキシ、
(c)−C3−6シクロアルキル、
(d)フェニル、
(e)−CO及び
(f)−NR1011
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
(9)−CN、
(10)−CO
(11)−NR1011
(12)−SR12
(13)−S(O)R12
(14)−SO12
(15)−SONR10a11a
(16)−CONR10a11a
(17)−OCO
(18)−(NR10a)CO
(19)−O(CO)NR10a11a
(20)−(NR)(CO)NR10a11a
(21)−(CO)−(CO)NR10a11a及び
(21)−(CO)−(CO)OR
から選択され;
及びRは、各々独立に、
(1)水素;
(2)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(a)ハロ、
(b)ヒドロキシ
(c)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、1から5個のハロで置換されている。)、
(d)−C3−6シクロアルキル、
(e)フェニル、
(f)−CO
(g)−NR1011及び
(h)−CONR10a11a
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
(3)−C3−6シクロアルキル、
(4)フェニル(フェニルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(a)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のハロで置換されている。)、
(b)ハロ、
(c)ヒドロキシ及び
(d)−O−C1−4アルキル(−O−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から6個のハロで置換されている。)、
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
(5)ハロ、
(6)ヒドロキシ、
(7)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
(8)−CN、
(9)−CO
(10)−NR1011
(11)−SO12
(12)−CONR10a11a
(13)−OCO及び
(14)−(NR10a)CO
から選択され;
は、
(1)水素、
(2)−C1−6アルキル又は−C3−6シクロアルキル(−C1−6アルキル又は−C3−6シクロアルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(a)ハロ、
(b)ヒドロキシ、
(c)−O−C1−6アルキル、
(d)−C3−6シクロアルキル、
(e)フェニル(フェニルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(i)−C1−6アルキル
(ii)−O−C1−6アルキル
(iii)ハロ、
(iv)ヒドロキシ及び
(v)トリフルオロメチル
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
(f)−CO
(g)−NR1011
(h)−CONR1011
(i)−SO12及び
(j)トリフルオロメチル
から選択される1から7個の置換基で置換されている。)、
(3)フェニル又は複素環(複素環は、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル又はモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
(a)−C1−6アルキル、
(b)−O−C1−6アルキル、
(c)ハロ、
(d)ヒドロキシ及び
(e)トリフルオロメチル
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)
から選択される。)
に関する。
がメチルであり、AがCR1314−であり、A、A、A及びAが不存在であり、A及びAが−CH−であり、G及びGが=C(R)−であり、Eが=N−であり、E
Figure 0005129752
であり、E及びEが=C(H)−であり、並びにEが不存在である本発明の実施形態において、以下の構造が形成される。
Figure 0005129752
がメチルであり、Aが−C(=O)−であり、A、A、A及びAが不存在であり、A及びAが−CH−であり、G及びGが=C(R)−であり、Eが=N−であり、E
Figure 0005129752
であり、E及びEが=C(H)−であり、並びにEが不存在である本発明の実施形態において、以下の構造が形成される。
Figure 0005129752
がメチルであり、AがCR1314であり、A、A、A及びAが不存在であり、A及びAが−CH−であり、G及びGが=C(R)−であり、E及びEが=N−であり、E
Figure 0005129752
であり、Eが=C(H)−であり、並びにEが不存在である本発明の実施形態において、以下の構造が形成される。
Figure 0005129752
がメチルであり、AがCR1314であり、A、A、A及びAが不存在であり、A及びAが−CH−であり、G及びGが=C(R)−であり、Eが−N(R)−であり、E
Figure 0005129752
であり、E及びEが不存在であり、並びにEが=N−である本発明の実施形態において、以下の構造が形成される。
Figure 0005129752
がメチルであり、AがCR1314であり、A、A、A及びAが不存在であり、A及びAが−CH−であり、G及びGが=C(R)−であり、Eが−N(H)−であり、E
Figure 0005129752
であり、Eが=N−であり、E及びEが−CRである本発明の実施形態において、以下の構造が形成される。
Figure 0005129752
Figure 0005129752
であり、Bが−C(=O)−であり、Bが不存在であり、B
Figure 0005129752
であり、Dが−CR−であり、Dが−N(R)−であり、Wが−C(=O)−であり、X、Y及びZが不存在であり、並びにT、U及びVが=C(R)−である本発明の実施形態において、以下の構造が構成される。
Figure 0005129752
Figure 0005129752
であり、Bが−C(=O)−であり、Bが不存在であり、B
Figure 0005129752
であり、Dが−CR−であり、Dが−N(R)−であり、Wが−C(=O)−であり、X、Y及びZが不存在であり、並びにT、U及びVが=C(R)−である本発明の実施形態において、以下の構造が構成される。
Figure 0005129752
Figure 0005129752
であり、Bが−CR−であり、Bが不存在であり、B
Figure 0005129752
であり、Dが−CR−であり、Dが−N(R)−であり、Wが−C(=O)−であり、X、Y及びZが不存在であり、並びにT、U及びVが=C(R)−である本発明の実施形態において、以下の構造が構成される。
Figure 0005129752
Figure 0005129752
であり、Bが=C(R)であり、Bが不存在であり、B
Figure 0005129752
であり、Dが−CR−であり、Dが−N(R)−であり、Wが−C(=O)−であり、X、Y及びZが不存在であり、並びにT、U及びVが=C(R)−である本発明の実施形態において、以下の構造が構成される。
Figure 0005129752
Figure 0005129752
であり、Bが=C(R)−であり、Bが不存在であり、B
Figure 0005129752
であり、Dが−CR−であり、Dが−N(R)−であり、Wが−C(=O)−であり、X、Y及びZが不存在であり、並びにT、U及びVが=C(R)−である本発明の実施形態において、以下の構造が構成される。
Figure 0005129752
Figure 0005129752
であり、Bが=C(R)であり、Bが不存在であり、B
Figure 0005129752
であり、Dが−CR−であり、Dが−N(R)−であり、Wが−C(=O)−であり、X、Y及びZが不存在であり、並びにT、U及びVが=C(R)−である本発明の実施形態において、以下の構造が構成される。
Figure 0005129752
Figure 0005129752
であり、Bが=C(O)−であり、Bが不存在であり、B
Figure 0005129752
であり、Dが−CR−であり、Dが−N(R)−であり、Wが−C(=O)−であり、X、Y及びZが不存在であり、並びにT及びVが=C(R)−であり、Uが=N−である本発明の実施形態において、以下の構造が構成される。
Figure 0005129752
Figure 0005129752
であり、Bが=C(O)−であり、Bが不存在であり、B
Figure 0005129752
であり、Dが−CR−であり、Dが−N(R)−であり、Wが−C(=O)−であり、X、Y及びZが不存在であり、並びにU及びVが=C(R)−であり、並びにTが=N−である本発明の実施形態において、以下の構造が構成される。
Figure 0005129752
Figure 0005129752
であり、Bが=C(O)−であり、Bが不存在であり、B
Figure 0005129752
であり、Dが=C(R)−であり、Dが−N(R)−であり、Wが−C(=O)−であり、X、Y及びZが不存在であり、並びにT、U及びVが=C(R)−である本発明の実施形態において、以下の構造が構成される。
Figure 0005129752
Figure 0005129752
であり、Bが=C(O)−であり、Bが=C(R)−であり、B
Figure 0005129752
であり、Dが=C(O)−であり、Dが−N(R)−であり、W、X、Y及びZが不存在であり、並びにT、U及びVが=C(R)−である本発明の実施形態において、以下の構造が構成される。
Figure 0005129752
Figure 0005129752
であり、Bが=C(O)−であり、Bが不存在であり、B
Figure 0005129752
であり、Dが−CR−であり、Dが−N(R)−であり、Wが不存在であり、X及びYが−CR−であり、Zが−C(=O)−であり、並びにT、U及びVが=C(R)−である本発明の実施形態において、以下の構造が構成される。
Figure 0005129752
Figure 0005129752
であり、Bが−CR−であり、Bが不存在であり、B
Figure 0005129752
であり、Dが−CR−であり、Dが−N(R)−であり、Wが不存在であり、X及びYが−CR−であり、Zが−C(=O)−であり、並びにT、U及びVが=C(R)−である本発明の実施形態において、以下の構造が構成される。
Figure 0005129752
Figure 0005129752
であり、Bが−CR−であり、Bが不存在であり、B
Figure 0005129752
であり、Dが−CR−であり、Dが−N(R)−であり、W及びXが不存在であり、Yが−CR−であり、Zが−C(=O)−であり、並びにT、U及びVが=C(R)−である本発明の実施形態において、以下の構造が構成される。
Figure 0005129752
Figure 0005129752
であり、Bが=C(R)−であり、Bが不存在であり、B
Figure 0005129752
であり、Dが−CR−であり、Dが−N(R)−であり、W及びXが不存在であり、Yが−CR−であり、Zが−C(=O)−であり、並びにT、U及びVが=C(R)−である本発明の実施形態において、以下の構造が構成される。
Figure 0005129752
本発明の一実施形態は、式Iaの化合物:
Figure 0005129752
(A、A、A、A、A、B、B、B、B、D、D、E、E、E、E、E、T、U、V、W、X、Y、Z、R及びRは、本明細書に定義されている。)
及び医薬として許容されるその塩並びにこれらの個別の鏡像異性体及びジアステレオマーを含む。
本発明の別の実施形態は、式Ibの化合物:
Figure 0005129752
(A、B、B、B、B、D、D、E、E、E、E、E、T、U、V、X、Y、Z、R及びRは、本明細書に定義されている。)
及び医薬として許容されるその塩並びにこれらの個別の鏡像異性体及びジアステレオマーを含む。
本発明の別の実施形態は、式Icの化合物:
Figure 0005129752
(A、B、B、B、D、D、E、E、E、E、T、U、V、X、Y、Z、R及びRは、本明細書に定義されている。)
及び医薬として許容されるその塩並びにこれらの個別の鏡像異性体及びジアステレオマーを含む。
本発明の別の実施形態は、式Idの化合物:
Figure 0005129752
(B、B、B、D、D、E、E、T、U、V、X、Y、Z、R及びRは、本明細書に定義されている。)
及び医薬として許容されるその塩並びにこれらの個別の鏡像異性体及びジアステレオマーを含む。
本発明の別の実施形態は、式Ieの化合物:
Figure 0005129752
(B、B、B、D、E、E、T、U、V、X、Y、R、R及びRは、本明細書に定義されている。)
及び医薬として許容されるその塩並びにこれらの個別の鏡像異性体及びジアステレオマーを含む。
本発明の一実施形態において、Aは、CHである。
本発明の一実施形態において、Aは、−C(=O)−である。
本発明の一実施形態において、Aは、結合である。
本発明の一実施形態において、Aは、結合である。
本発明の一実施形態において、Aは、CH及び結合から選択される。
本発明の一実施形態において、Aは、結合である。
本発明の一実施形態において、Aは、CHである。
本発明の一実施形態において、Aは、CHである。
本発明の一実施形態において、Aは、CH及び結合から選択される。
本発明の一実施形態において、Aは、結合である。
本発明の一実施形態において、Bは、
Figure 0005129752
(Rは、本明細書において定義されている。)
から選択される。
本発明の一実施形態において、Bは、
Figure 0005129752
から選択される。
本発明の一実施形態において、Bは、
Figure 0005129752
である。
本発明の一実施形態において、Bは、=C(R)−;−CR−及び−C(=O)−(R及びRは、本明細書において定義されている。)から選択される。
本発明の一実施形態において、Bは、=C(H)−;−CH−及び−C(=O)−から選択される。
本発明の一実施形態において、Bは、=C(H)−;−CH−及び−C(=O)−及び結合から選択される。
本発明の一実施形態において、Bは、結合である。
本発明の一実施形態において、Dは、=C(R)−;−CR−、−C(=O)−及び−N(R)−(R及びRは、本明細書において定義されている。)から選択される。
本発明の一実施形態において、Dは、=C(H)−;−CH−、−C(=O)−及び−N(H)−から選択される。
本発明の一実施形態において、Dは、−CH−である
本発明の一実施形態において、Dは、−CR−及び−N(R)−(R及びRは、本明細書において定義されている。)から選択される。
本発明の一実施形態において、Dは、−CH−、−N(H)−及び−N(Me)から選択される。
本発明の一実施形態において、Dは、−N(H)−である。
本発明の一実施形態において、Eは、=C(R)−、−CR−、=N−及び−N(R)−(R及びRは、本明細書に定義されている。)から選択される。
本発明の一実施形態において、Eは、=N−及び−N(H)−から選択される。
本発明の一実施形態において、Eは、=C(R)−、−CR−、=N−及び−N(R)−(R及びRは、本明細書に定義されている。)から選択される。
本発明の一実施形態において、Eは、=C(H)−、−CH−、=N−及び−N(H)−から選択される。
本発明の一実施形態において、Eは、結合、=C(R)−、−CR−、=N−及び−N(R)−(R及びRは、本明細書に定義されている。)から選択される。
本発明の一実施形態において、Eは、結合、=C(H)−、=N−及び−N(H)−から選択される。
本発明の一実施形態において、Eは、結合及び−CH−から選択される。
本発明の一実施形態において、Eは、結合である。
本発明の一実施形態において、Eは、
Figure 0005129752
から選択される。
本発明の一実施形態において、Eは、
Figure 0005129752
である。
本発明の一実施形態において、Gは、=C(R)−(Rは、本明細書において定義されている。)である。
本発明の一実施形態において、Gは、=C(H)−である。
本発明の一実施形態において、Gは、=C(R)−(Rは、本明細書に定義されている。)である。
本発明の一実施形態において、Gは、=C(H)−である。
本発明の一実施形態において、Tは、=C(R)−及び=N−(Rは、本明細書に定義されている。)から選択される。
本発明の一実施形態において、Tは、=C(H)−及び=N−から選択される。
本発明の一実施形態において、Uは、=C(R)−及び=N−(Rは、本明細書に定義されている。)から選択される。
本発明の一実施形態において、Uは、=C(H)−、=C(Me)−及び=N−から選択される。
本発明の一実施形態において、Vは、=C(H)−である。
本発明の一実施形態において、Wは、結合、−CR−及び−C(=O)−(R及びRは、本明細書に定義されている。)から選択される。
本発明の一実施形態において、Wは、結合、−CH−及び−C(=O)−から選択される。
本発明の一実施形態において、Wは、−C(=O)−である。
本発明の一実施形態において、Wは、結合である。
本発明の一実施形態において、Xは、結合、−CR−及び−C(=O)−(R及びRは、本明細書に定義されている。)から選択される。
本発明の一実施形態において、Xは、結合、−CH−及び−C(=O)−から選択される。
本発明の一実施形態において、Xは、結合である。
本発明の一実施形態において、Yは、結合、−CR−及び−C(=O)−(R及びRは、本明細書に定義されている。)から選択される。
本発明の一実施形態において、Yは、結合、−CH−、−C(=O)−から選択される。
本発明の一実施形態において、Yは、結合である。
本発明の一実施形態において、Zは、結合、−CR−及び−C(=O)−(R及びRは、本明細書に定義されている。)から選択される。
本発明の一実施形態において、Zは、−C(=O)−である。
本発明の一実施形態において、Zは、結合である。
本発明の一実施形態において、R及びRは、独立に、
(1)水素;
(2)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(a)ハロ、
(b)ヒドロキシ
(c)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、1から3個のフルオロで置換されている。)、
(d)−C3−6シクロアルキル、
(e)フェニル又は複素環(複素環は、アゼチジニル、イミダゾリル、オキサゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、テトラゾリル、テトラヒドロフリル又はモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
(i)C1−4アルキル(C1−4アルキルは、置換されておらず、又は、1から3個のフルオロで置換されている。)、
(ii)−O−C1−4アルキル(−O−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は、1から3個のフルオロで置換されている。)、
(iii)ハロ、
(iv)ヒドロキシ、
(v)トリフルオロメチル及び
(vi)−OCF
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
(f)−CO
(g)−NR1011
(h)−CONR10a11a
(i)−(NR10a)CO及び
(j)−(NR)(CO)NR10a11a
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
(3)−C3−6シクロアルキル(−C3−6シクロアルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(a)ハロ、
(b)ヒドロキシ、
(c)−C1−6アルキル及び
(d)−O−C1−6アルキル
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
(4)フェニル又は複素環(複素環は、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル、ピロリジニル、アゼチジニル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、イミダゾリニル、インドリニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソインドリニル、テトラヒドロイソキノリニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、キナゾリニル、テトラヒドロフリル、ナフチリジニル、キノキサリニル、1,3−ジオキソラニル、オキサジアゾリル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル及びモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
(a)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のフルオロで置換されている。)、
(b)ハロ、
(c)ヒドロキシ、
(d)−O−C1−4アルキル(−O−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から6個のフルオロで置換されている。)、
(e)−C3−6シクロアルキル、
(g)−CO
(h)−NR1011及び
(i)−CONR10a11a
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
(5)ハロ、
(6)ヒドロキシ、
(7)−O−C1−4アルキル(−O−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のハロで置換されている。)、
(8)−CN、
(9)−CO
(10)−NR1011
(11)−CONR10a11a及び
(12)−(NR10a)CO
から選択される。
本発明の一実施形態において、R及びRは、独立に、
(1)水素;
(2)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(a)ハロ、
(b)−O−C1−4アルキル、
(c)フェニル又は複素環(複素環は、アゼチジニル、オキサゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル又はモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
(i)C1−4アルキル、
(ii)−O−C1−4アルキル、
(iii)ハロ及び
(iv)ヒドロキシ
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
(d)−CO
(e)−NR1011
(f)−CONR10a11a
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
(3)−C3−6シクロアルキル、
(4)フェニル又は複素環(複素環は、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピロリジニル、アゼチジニル、オキサゾリル、イミダゾリル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、テトラヒドロフリル、オキサジアゾリル、ピペリジニル及びモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
(a)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のフルオロで置換されている。)、
(b)ハロ、
(c)ヒドロキシ、
(d)−O−C1−4アルキル、
(e)−C3−6シクロアルキル、
(f)−NR1011及び
(g)−CONR1011
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
(5)ハロ、
(6)ヒドロキシ、
(7)−O−C1−4アルキル(−O−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のハロで置換されている。)、
(8)−CN、
(9)−CO
(10)−NR1011
(11)−CONR10a11a及び
(12)−(NR10a)CO
から選択される。
本発明の一実施形態において、R及びRは、独立に、
(1)水素;
(2)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(a)ハロ、
(b)ヒドロキシ、
(c)−O−C1−6アルキル、
(d)−C3−6シクロアルキル及び
(e)フェニル
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
(3)−C3−6シクロアルキル、
(4)フェニル(フェニルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(a)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のフルオロで置換されている。)及び、
(b)ハロ、
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
(5)ハロ、
(6)ヒドロキシ、
(7)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のフルオロで置換されている)、
(8)−CN及び
(9)−NR1011
から選択される。
本発明の一実施形態において、R及びRは、独立に、
(1)水素;
(2)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のフルオロで置換されている。)、
(3)フェニル、
(5)ハロ及び
(6)ヒドロキシ
から選択される。
本発明の一実施形態において、R及びRは、独立に、水素、ハロ及びメチルから選択される。
本発明の一実施形態において、Rは、水素である。
本発明の一実施形態において、Rは、水素である。
本発明の一実施形態において、Rは、
(1)水素、
(2)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(a)ハロ、
(b)ヒドロキシ、
(c)−C3−6シクロアルキル及び
(d)フェニル
から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
(3)フェニル又は複素環(複素環は、ピリジニル、ピリミジニル又はピラジニルから選択される。)
から選択される。
本発明の一実施形態において、Rは、
(1)水素、
(2)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(a)ハロ及び
(b)フェニル
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
から選択される。
本発明の一実施形態において、Rは、水素又はメチルである。
本発明の一実施形態において、Rは、メチルである。
本発明の一実施形態において、Rは、
(i)水素、
(ii)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(I)ハロ、
(II)ヒドロキシ、
(III)−O−C1−4アルキル、
(IV)−C3−6シクロアルキル、
(V)フェニル(フェニルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(1)−C1−4アルキル、
(2)−O−C1−4アルキル及び
(3)ハロ
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
(iii)−C3−6シクロアルキル並びに
(iv)フェニル又は複素環(該複素環は、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル、ピロリジニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イミダゾリニル、インドリニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ピペリジニル、ピペラジニル及びモルホリニルから選択され、前記フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
(I)ハロ、
(II)−C1−4アルキル、
(III)−O−C1−4アルキル及び
(IV)オキソ
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
から選択される。
本発明の一実施形態において、Rは、
(i)水素、
(ii)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(I)ハロ及び
(II)ヒドロキシ、
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
(iii)−C3−6シクロアルキル並びに
(iv)フェニル
から選択される。
本発明の一実施形態において、R10及びR11は、各々独立に、
(i)水素、
(ii)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(I)−O−C1−4アルキル、
(II)ハロ、
(III)ヒドロキシ、
(IV)−C3−6シクロアルキル及び
(V)フェニル
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
(iii)−C4−6シクロアルキル、
(iv)フェニル(フェニルは、置換されておらず、又は、独立に、
(I)−C1−4アルキル、
(II)−O−C1−4アルキル及び
(III)ハロ
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
(v)ベンジル(ベンジルは、置換されておらず、又は、独立に、
(I)−C1−4アルキル、
(II)−O−C1−4アルキル及び
(III)ハロ
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
(vi)−COR、並びに
(vii)−SO12
から選択される。
本発明の一実施形態において、R10及びR11は、各々独立に、
(i)水素、
(ii)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(I)−O−C1−4アルキル及び
(II)ハロ
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
(iii)−C4−6シクロアルキル、
(iv)フェニル、
(v)ベンジル、
(vi)−COR並びに
(vii)−SO12
から選択される。
本発明の一実施形態において、R10a及びR11aは、各々独立に、
(i)水素、
(ii)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
(I)−O−C1−4アルキル、
(II)ハロ、
(III)ヒドロキシ、
(IV)−C3−6シクロアルキル及び
(V)フェニル
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
(iii)−C5−6シクロアルキル、
(iv)フェニル(フェニルは、置換されておらず、又は、独立に、
(I)−C1−4アルキル、
(II)−O−C1−4アルキル、
(III)ハロ、
(IV)ヒドロキシ及び
(V)トリフルオロメチル
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
(v)ベンジル(ベンジルは、置換されておらず、又は、独立に、
(I)−C1−4アルキル、
(II)−O−C1−4アルキル、
(III)ハロ及び
(IV)トリフルオロメチル
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
から選択され、
又はR10a及びR11aは、結合して、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、ピペラジニル又はモルホリニルから選択される環を形成し、該環は、置換されておらず、若しくは、各々独立に、
(I)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のフルオロで置換されている。)、
(II)−O−C1−4アルキル(−O−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のフルオロで置換されている。)、
(III)ハロ、
(IV)ヒドロキシ、
(V)フェニル及び
(VII)−COR
から選択される1から5個の置換基で置換されている。
本発明の一実施形態において、R10a及びR11aは、各々独立に、
(i)水素、
(ii)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は、1から3個のハロで置換されている。)、
(iii)−C5−6シクロアルキル、
(iv)フェニル及び、
(v)ベンジル、
から選択され、
又はR10a及びR11aが、結合して、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル又はモルホリニルから選択される環を形成し、該環は、置換されておらず、若しくは、各々独立に、
(I)−C1−4アルキル、
(II)ハロ及び
(III)ヒドロキシ
から選択される1から3個の置換基で置換されている。
本発明の一実施形態において、R12は、
(i)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のフルオロで置換されている)、
(ii)−C3−6シクロアルキル、
(iii)フェニル又は複素環(複素環は、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、チエニル又はモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、独立に、
(I)−C1−4アルキル、
(II)−O−C1−4アルキル及び
(III)ハロ
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
(iv)ベンジル(ベンジルは、置換されておらず、又は、独立に、
(I)−C1−4アルキル及び
(II)ハロ
から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
から選択される。
本発明の一実施形態において、R12は、
(i)−C1−4アルキル、
(ii)−C3−6シクロアルキル、
(iii)フェニル及び
(iv)ベンジル
から選択される。
上記構造又は亜構造の1つ又はそれ以上が、同一の表示を有する複数の置換基を表す場合には、このような各可変因子は、それぞれ、同様に表記された可変因子と同一又は別異であり得ることを理解すべきである。例えば、Rが、式I中に4回記載されている場合、式I中の各Rは、独立に、Rの下で定義された亜構造の何れでもあり得る。本発明は、各Rが所定の構造に対して同一でなければならない構造及び亜構造に限定されない。構造又は亜構造中に複数回出現する全ての変数についても同様である。
本発明の化合物は、1つ又はそれ以上の不斉中心を含有する場合があり得、従って、ラセミ化合物及びラセミ混合物、単一の鏡像異性体、ジアステレオマー混合物及び個別のジアステレオマーとして存在することが可能である。分子上の様々な置換基の性質に応じて、さらなる不斉中心が存在し得る。それぞれのこのような不斉中心は、2つの光学異性体を独立に生じ、混合物中の、及び純粋な化合物又は部分的に精製された化合物としての可能な光学異性体及びジアステレオマーの全てが、本発明の中に含まれることが想定されている。本発明は、これらの化合物のこのような全ての異性体形態を包含するものとする。
本明細書に記載されている化合物の幾つかは、オレフィン二重結合を含有し、別段の記載がなければ、E及びZ幾何異性体の両方を含むものとする。
これらのジアステレオマーの独立した合成又はそれらのクロマトグラフィー分離は、本明細書に開示されている方法の適切な改変によって、本分野において公知のように達成され得る。それらの絶対的な立体化学は、必要であれば、公知の絶対立体配置の不斉中心を含有する試薬で誘導体化された結晶産物又は結晶中間体のX線結晶学によって決定され得る。
所望であれば、各鏡像異性体が単離されるように、化合物のラセミ混合物を分離し得る。分離は、ジアステレオマー混合物を形成するための、鏡像異性体として純粋な化合物への化合物のラセミ混合物の結合に続く、分別結晶又はクロマトグラフィーなどの標準的な方法による個別のジアステレオマーの分離など、本分野で周知の方法によって実施することが可能である。結合反応は、しばしば、鏡像異性体的に純粋な酸又は塩基を用いた塩の形成である。ジアステレオマー誘導体は、次いで、添加されたキラル残基の切断によって、純粋な鏡像異性体へ転化され得る。化合物のラセミ混合物は、キラル固定相を用いるクロマトグラフィー法によって直接分離することも可能であり、本方法は本分野において周知である。
あるいは、化合物のあらゆる鏡像異性体は、本分野で周知の方法による、光学的に純粋な、公知の立体配置の出発材料又は試薬を用いた立体選択的合成によって取得し得る。
当業者によって理解されるように、R10及びR11置換基の全てが環構造を形成できるわけではない。さらに、環を形成できる置換基でさえ、環構造を形成し得、又は形成し得ない。
当業者によって理解されるように、本明細書において使用されるハロ又はハロゲンには、クロロ、フルオロ、ブロモ及びヨードが含まれるものとする。
本明細書において使用される「アルキル」とは、二重結合又は三重結合を有しない、直鎖、分岐及び環状構造を意味するものとする。従って、C1−6アルキルが、具体的には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル及びヘキシルを含むように、C1−6アルキルは、直鎖又は分岐配置で1,2、3、4、5又は6個の炭素を有する基を特定するために定義される。「シクロアルキル」は、その一部又は全部が3個又はそれ以上の原子の環を形成するアルキルである。C又はCアルキルは、直接の共有結合の存在を特定するものと定義される。
「アルケニル」という用語は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する、炭素原子の表記数の直鎖又は分岐構造及びこれらの組み合わせを意味し、水素は、さらなる炭素−炭素二重結合によって置換され得る。C2−6アルケニルには、例えば、エテニル、プロペニル、1−メチルエテニル、ブテニルなどが含まれる。
「アルキニル」という用語は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有する、炭素原子の表記数の直鎖又は分岐構造及びこれらの組み合わせを意味する。従って、C2−6アルキニルが、具体的には、2−ヘキシニル及び2−ペンチニルを含むように、C2−6アルキニルは、直鎖又は分岐配置で2、3、4、5又は6個の炭素を有する基を特定するために定義される。
本明細書において使用される「アリール」とは、少なくとも一つの環が芳香族である、各環中最大7員のあらゆる安定な単環式又は二環式炭素環を意味するものとする。このようなアリール要素の例には、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニル又はビフェニルが含まれる。
本明細書において使用される「複素環」又は「複素環式」という用語は、特別の記載がある場合を除き、飽和又は不飽和の何れかであり、炭素原子並びにN、O及びSからなる群から選択される1から4個のヘテロ原子からなり、並びに窒素及び硫黄へテロ原子が場合によって酸化され得、窒素へテロ原子が場合によって四級化され得る安定な4員から7員の単環式又は安定な8員から11員の二環式複素環式環系を表し、上に定義されている複素環式環のいずれかがベンゼン環に縮合されている全ての二環式の基を含む。複素環式環は、安定な構造の生成をもたらす何れのヘテロ原子又は炭素原子にも結合され得る。このような複素環基の例には、アゼチジン、クロマン、ジヒドロフラン、ジヒドロピラン、ジオキサン、ジオキソラン、ヘキサヒドロアゼピン、イミダゾリジン、イミダゾリジノン、イミダゾリン、イミダゾリノン、インドリン、イソクロマン、イソインドリン、イソチアゾリン、イソチアゾリジン、イソオキサゾリン、イソオキサゾリジン、モルホリン、モルホリノン、オキサゾリン、オキサゾリジン、オキサゾリジノン、オキセタン、2−オキソヘキサヒドロアゼピン、2−オキソピペラジン、2−オキソピペリジン、2−オキソピロリジン、ピペラジン、ピペリジン、ピラン、ピラゾリジン、ピラゾリン、ピロリジン、ピロリン、キヌクリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、チアモルホリン、チアゾリン、チアゾリジン、チオモルホリン及びこれらのN−オキシドが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本明細書において使用される「ヘテロアリール」という用語は、特別の記載がなければ、その何れの環も飽和(ピペリジニルなど)、部分飽和又は不飽和(ピリジニルなど)であり得、炭素原子並びにN、O及びSからなる群から選択される1から4個のヘテロ原子からなり、並びに窒素及び硫黄へテロ原子が場合によって酸化され得、窒素へテロ原子が場合によって四級化され得る安定な5員から7員の単環式又は安定な9員から10員の縮合二環式複素環式環系を表し、上に定義されている複素環式環のいずれかがベンゼン環に縮合されている全ての二環式の基を含む。複素環式環は、安定な構造の生成をもたらす何れのヘテロ原子又は炭素原子にも結合され得る。このようなヘテロアリール基の例としては、ベンゾイミダゾール、ベンゾイソチアゾール、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾフラン、ベンゾチアゾール、ベンゾチオフェン、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾール、カルボリン、シンノリン、フラン、フラザン、イミダゾール、インダゾール、インドール、インドリジン、イソキノリン、イソチアゾール、イソオキサゾール、ナフチリジン、オキサジアゾール、オキサゾール、フタラジン、プテリジン、プリン、ピラン、ピラジン、ピラゾール、ピリダジン、ピリジン、ピリミジン、ピロール、キナゾリン、キノリン、キノキサリン、テトラゾール、チアジアゾール、チアゾール、チオフェン、トリアジン、トリアゾール及びこれらのN−オキシドが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
−Cアルコキシなどの「アルコキシ」という用語は、直鎖、分岐及び環状立体配置の、1から6個の炭素原子のアルコキシ基を含むことを表すものとする。例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、シクロプロピルオキシ、シクロヘキシルオキシなどが挙げられる。
本明細書において「医薬として許容される」という用語は、健全な医学的判断の範疇で、過度な毒性、刺激、アレルギー反応又は他の問題若しくは困難なしに、ヒト及び動物の組織と接触させて使用するのに適し、合理的な有益性/リスク比と整合する化合物、材料、組成物及び/又は剤形を表すために使用される。
本明細書において使用される「医薬として許容される塩」は、親化合物の酸又は塩基塩を作製することによって親化合物が修飾されている誘導体を表す。医薬として許容される塩の例としては、アミンなどの塩基性残基の無機又は有機酸塩、カルボン酸などの酸性残基のアルカリ又は有機塩などが挙げられるが、これらに限定されない。医薬として許容される塩としては、例えば、無毒な無機又は有機酸から形成された、親化合物の慣用の無毒な塩又は第四級アンモニウム塩が含まれる。例えば、このような無毒な慣用の塩には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸などの無機酸から誘導される塩;及び酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イセチオン酸などの有機酸から調製される塩が含まれる。
ある種の事例において、本明細書では、「結合」及び「不存在」という用語は、本発明の特定の実施形態において存在しない原子(又は化学的部分)を表すために互換的に使用される。このような実施形態において、「結合」又は「不存在」の原子に隣接する原子は、単に互いに結合されている。例えば、本明細書に記載されている及び特許請求の範囲に記載されている本発明のある種の実施形態において、−A−A−AがBからEを連結している場合には、Aは、CR1314として定義されるが、A及びAは、「不存在」と記載される。このような分子において、Aは、Aと隣接している部分(すなわち、部分E)と直接結合されており、亜構造B−A−Eをもたらすものと理解される。特定の原子又は部分、特に、他の原子又は部分を連結又は接続する役割を果たしている原子又は部分の不存在は、このような他の原子又は部分が連結されていないことを示唆するものではない。
本発明の化合物が塩基性である場合には、塩は、無機酸及び有機酸を含む医薬として許容される無毒の酸から調製され得る。このような酸には、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩化水素酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、パモン酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸などが含まれる。本発明の一態様において、塩は、クエン酸、臭化水素酸、塩化水素酸、マレイン酸、リン酸、硫酸、フマル酸及び酒石酸である。本明細書において使用される、式Iの化合物という表記は、医薬として許容される塩も含むものであることが理解される。
本発明の一例は、実施例及び本明細書中に開示されている化合物の使用である。本発明に属する具体的な化合物には、以下の実施例に開示されている化合物並びに医薬として許容されるそれらの塩及びそれらの個別のジアステレオマーからなる群から選択される化合物が含まれる。
本発明の化合物は、前記化合物の有効量の投与を含む、CGRP受容体の拮抗を必要としている哺乳動物などの患者においてCGRP受容体を拮抗させる方法において有用である。本発明は、CGRP受容体のアンタゴニストとしての、本明細書中に開示されている化合物の使用に関する。霊長類、特にヒトの他に、本発明の方法に従って、様々な他の哺乳動物を治療することが可能である。
本発明の別の実施形態は、CGRP受容体のアンタゴニストである化合物の治療的有効量を患者に投与することを含む、CGRP受容体が関与している前記患者中の疾病若しくは疾患を治療し、調節し、軽減し、又はCGRP受容体が関与している前記患者中の疾病若しくは疾患のリスクを低減する方法に関する。
本発明は、さらに、本発明の化合物を医薬担体又は希釈剤と組み合わせることを含む、ヒト及び動物において、CGRP受容体活性を拮抗させるための医薬を製造する方法に関する。
本方法において治療される対象は、一般的には、CGRP受容体活性の拮抗が望まれている雄性又は雌性の哺乳動物、例えばヒトである。「治療的有効量」という用語は、研究者、獣医、医師又はその他の臨床医によって求められている、組織、系、動物又はヒトの生物的応答又は医学的応答を惹起する本発明の化合物の量を意味する。「治療」という用語は、本明細書において使用される、特に、このような疾病又は疾患に対して素因がある患者における、掲記されている症状の治療並びに防止又は予防的療法の双方を表す。
本明細書において使用される「組成物」という用語は、特定量の指定された成分を含む製品、及び、特定量の指定された成分の組合せから、直接又は間接的に得られる全ての製品を包含するものとする。医薬組成物に関連するこのような用語は、活性成分を含む産物、及び担体を構成する不活性成分、並びに、前記成分の何れかの2つ又はそれ以上の組み合わせ、錯化若しくは凝集から、又は前記成分の1つ若しくはそれ以上の解離から、又は前記成分の1つ若しくはそれ以上の反応若しくは相互作用の他の種類から、直接若しくは間接的に得られる全ての産物を包含するものとする。従って、本発明の医薬組成物は、本発明の化合物と医薬として許容される担体とを混合することによって作製される全ての組成物を包含する。「医薬として許容される」によって、担体、希釈剤又は賦形剤は、製剤の他の成分と適合性がなければならず、その服用者に対して有害であってはならないものとする。
化合物「の投与」及び/又は「を投与する」という用語は、治療を必要としている個体に、本発明の化合物又は本発明の化合物のプロドラッグを与えることを意味するものと理解すべきである。
本発明に係る化合物の、CGRP受容体活性のアンタゴニストとしての有用性は、本分野で公知の方法によって示され得る。125I−CGRPの受容体への結合の阻害及びCGRP受容体の機能的な拮抗は、以下のように測定された。
固有受容体結合アッセイ:SK−N−MC細胞膜中の受容体への125I−CGRPの結合は、実質的に記載のとおりに行った(Edvinsson et al.(2001) Eur.J. Pharmacol.415, 39−44)。簡潔に述べると、10pM125I−CGRP及びアンタゴニストを含有する結合緩衝液[10mMHEPES、pH7.4、5mMMgCl及び0.2%ウシ血清アルブミン(BSA)]1mL中で、膜(25μg)を温置した。室温での3時間の温置後、0.5%のポリエチレンイミンで3時間ブロックされたGFBガラスファイバーフィルタープレート(Millipore)を通じたろ過によってアッセイを停止した。氷冷したアッセイ緩衝液でフィルターを3回洗浄した後、プレートを風乾した。シンチレーション液(50μL)を添加し、Topcount(Packard Instrument)上で、放射能を計数した。Prismを使用することによってデータ解析を実施し、Cheng−Prusoff式を用いることによって、Kを求めた(Cheng & Prusoff (1973) Biochem.Pharmacol.22, 3099−3108)。
固有受容体機能アッセイ:10%ウシ胎児血清、2mML−グルタミン、0.1mM非必須アミノ酸、1mMピルビン酸ナトリウム、100単位/mLペニシリン及び100μg/mLストレプトマイシンが補充された最小必須培地(MEM)中、37℃、95%湿度及び5%COで、SK−N−MC細胞を増殖させた。cAMPアッセイの場合、ポリ−D−リジンで被覆された96ウェルプレート(Becton−Dickinson)中に、5×10細胞/ウェルで細胞を播種し、アッセイの前に、約18時間培養した。リン酸緩衝化生理的食塩水(PBS、Sigma)で細胞を洗浄した後、300μMイソブチルメチルキサンチンとともに、無血清MEM中で、30分間、37℃で予め温置した。アンタゴニストを添加し、CGRPの添加前に、10分間、細胞を温置した。温置をさらに15分間継続した後、細胞をPBSで洗浄し、製造業者が推奨するプロトコールに従って、cAMP測定のために処理した。100nMCGRPを用いることによって、基底を上回る最大刺激を定義した。Prismを使用することによって、用量応答曲線を作製した。用量比(DR)を計算し、完全なSchildプロットを作製するために使用した(Arunlakshana & Schild (1959) Br. J. Pharmacol.14, 48−58)。
組み換え受容体:発現ベクターpIREShyg2(BD Biosciences Clontech)中に、5’NheI及び3’PmeI断片として、ヒトCRLR(Genbank受託番号L76380)をサブクローニングした。発現ベクターpIRESpuro2(BD Biosciences Clontech)中に、5’NheI及び3’NotI断片として、ヒトRAMP1(Genbank受託番号AJ001014)をサブクローニングした。10%ウシ胎児血清(FBS)、100単位/mLペニシリン及び100μg/mLストレプトマイシンが補充された、4.5g/Lグルコース、1mMピルビン酸ナトリウム及び2mMグルタミンを加えたDEME中で、293細胞(ヒト胎児由来腎臓細胞;ATCC#CRL−1573)を培養し、37℃及び95%湿度で維持した。HBSS中の0.1%EDTAを加えた0.25%トリプシンで処理することによって、細胞を継代培養した。75cmフラスコ中の30μgLipofectamine2000(Invitrogen)とともに、DNA10μgを同時形質移入することによって、安定な細胞株の生成を達成した。CRLR及びRAMP1発現構築物を、等量で同時形質移入した。形質移入の24時間後、細胞を希釈し、翌日、選択培地(増殖培地+300μg/mLハイグロマイシン及び1μg/mLピューロマイシン)を添加した。FACSVantageSE(Becton Dickinson)を用いた単一細胞堆積によって、クローン細胞株を作製した。細胞増殖のために、150μg/mLハイグロマイシン及び0.5μg/mLピューロマイシンになるように増殖培地を調整した。
組換え受容体結合アッセイ:組換えヒトCRLR/RMAP1を発現している細胞をPBSで洗浄し、50mMHEPES、1mMEDTA及び完全プロテアーゼ阻害剤(Roche)を含有する採集緩衝液中で採集した。研究室用ホモゲナイズ装置で細胞懸濁液を破壊し、膜を単離するために、48,000gで遠心した。250mMスクロースを加えた採集緩衝液中に、ペレットを再懸濁し、−70℃で保存した。結合アッセイのために、10pM125I−hCGRP(Amersham Biosciences)及びアンタゴニストを含有する1mL結合緩衝液(10mMHEPES、pH7.4、5mMMgCl及び0.2%BSA)中で、3時間、室温で膜10μgを温置した。0.05%ポリエチレンイミンでブロックされた96ウェルGFBガラスファイバーフィルタープレート(Millipore)を通したろ過によって、アッセイを停止した。氷冷したアッセイ緩衝液(10mMHEPES、pH7.4)でフィルターを3回洗浄した。シンチレーション液を添加し、Topcount(Packard)上で、プレートを計数した。非特異的結合を測定し、結合されたCPMデータの、以下の式への非線形最小二乗フィッティングを使用することによって、見かけの解離定数(K)を用いてデータ解析を実施した。
obsd={(Ymax−Ymin)(%Imax−%Imin/100)+Ymin+(Ymax−Ymin)(100−%Imax/100)}/{1+([薬物]/K(1+[放射線標識]/KnH
Yは観察された、結合されたCPMであり、Ymaxは結合されたカウントの合計であり、Yminは非特異的結合のカウントであり、(Ymax−Ymin)は特異的な結合のカウントであり、%Imaxは、最大パーセント阻害であり、%Imaxは、最小パーセント阻害であり、放射線標識はプローブであり、Kは、放射性飽和実験によって測定された、受容体に対する放射線リガンドの見かけの解離定数である。
組換え受容体機能アッセイ:ポリ−D−リジンで被覆された96ウェルプレート(Corning)中に、85,000細胞/ウェルで、完全増殖培地中に細胞を播種し、アッセイ前に、約19時間培養する。PBSで細胞を洗浄し、次いで、L−グルタミン及び1g/LBSAを加えた、Cellgro Complete Serum−Free/Low−Protein培地(Mediatech,Inc.)中で、30分間37℃及び95%湿度で、阻害剤とともに温置した。300μMの濃度で、イソブチル−メチルキサンチンを細胞に添加し、30分間37℃で温置した。0.3nMの濃度で、ヒトα―CCGRを細胞に添加し、37℃で5分間温置させた。α―CGRP刺激後、PBSで細胞を洗浄し、製造者の推奨するプロトコールに従って(cAMPSPA直接スクリーニングアッセイシステム;RPA559;AmershamBiosciences)、二段階アッセイ操作を用いて、cAMP測定のために処理を行った。用量応答曲線をプロットし、式 y = ((a−d)/(1+(x/c))+d(y=応答、x=用量、a=最大応答、d=最小応答、c=変曲点及びb=勾配)によって定義される、4パラメータロジスティックフィットから、IC50値を求めた。
特に、以下の実施例の化合物は、先述のアッセイにおいて、一般に約50μM未満のK又はIC50値で、CGRP受容体のアンタゴニストとしての活性を有していた。このような結果は、CGRP受容体のアンタゴニストとして使用する上での前記化合物の本質的な活性を示している。
本発明の化合物はCGRPアンタゴニストとして作用できるので、ヒト及び動物における、特にヒトにおける、CGRPが関与する疾患のための有用な薬理学的因子となる。
本発明の化合物は、以下の症状又は疾病の1つ又はそれ以上:頭痛;偏頭痛;群発性頭痛;慢性緊張型頭痛;疼痛;慢性疼痛;神経原性炎症及び炎症性疼痛;神経因性疼痛;眼痛;歯痛;糖尿病;非インシュリン依存性真正糖尿病;血管疾患;炎症;関節炎;気管支過敏症;喘息;ショック;敗血症;オピエート禁断症状;モルヒネ耐性;男性及び女性における顔面紅潮;アレルギー性皮膚炎;乾癬;脳炎;脳外傷;てんかん;神経変性疾患;皮膚病;神経原性皮膚発赤;皮膚酒さ(skin rosaceousness)及び紅斑;炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、膀胱炎;及びCGRP受容体の拮抗によって治療又は予防され得る他の症状の治療、予防、軽減、調節又はリスクの低減において有用性を有する。特に重要であるのは、偏頭痛及び群発性頭痛を含む頭痛の急性又は予防的治療である。
本発明の化合物は、さらに、本明細書に明記されている疾病、疾患及び症状の予防、治療、調節、軽減又はリスクの低減のための方法において有用である。
本発明の化合物は、さらに、他の因子と組み合わせて、前記疾病、疾患及び症状の予防、治療、調節、軽減又はリスクの低減のための方法において有用である。
本発明の化合物は、式Iの化合物又は他の薬物が有用性を有し得る疾病又は症状の治療、予防、調節、軽減又はリスクの低減において、1つ又はそれ以上の他の薬物と組み合わせて使用し得、この場合、薬物の組み合わせが、何れかの薬物単独に比べて、より安全であり、又はより効果的である。このような他の薬物は、このような他の薬物に対して一般に使用される経路及び量で、式Iの化合物と同時に又は順次に投与され得る。式Iの化合物が1つ又はそれ以上の他の薬物とともに同時に使用される場合には、このような他の薬物及び式Iの化合物を含有する単位剤形の医薬組成物が好ましい。しかしながら、組み合わせ療法には、式Iの化合物及び1つ又はそれ以上の他の薬物が、重複する異なるスケジュールで投与される療法も含まれ得る。1つ又はそれ以上の他の活性成分と組み合わせて使用される場合には、本発明の化合物及び他の活性成分は、各々が単独に使用される場合に比べて、より低い用量で使用され得ることも想定される。従って、本発明の医薬組成物には、式Iの化合物の他に、1つ又はそれ以上の他の活性成分を含有する医薬組成物が含まれる。
例えば、本発明の化合物は、エルゴタミン及びジヒドロエルゴタミン若しくは他のセロトニンアゴニスト、特に、5−HT1B/1Dアゴニスト、例えば、スマトリプタン、ナラトリプタン、ゾルミトリプタン、エレトリプタン、アルモトリプタン、フロバトリプタン、ドニトリプタン及びリザトリプタン、PNU−142633などの5−HT1Dアゴニスト及びLY334370などの5−HT1Fアゴニストなどの抗偏頭痛剤;選択的シクロオキシゲナーゼ−2阻害剤、例えば、ロフェコキシブ、エトリコキシブ、セレコキシブ、バルデコキシブ又はパラコキシブなどのシクロオキシゲナーゼ阻害剤;非ステロイド系抗炎症剤又はサイトカイン抑制抗炎症剤、例えば、イブプロフェン、ケトプロフェン、フェノプロフェン、ナプロキセン、インドメタシン、スリンダク、メロキシカム、ピロキシカム、テノキシカム、ロルノキシカム、ケトロラク、エトドラク、メフェナム酸、メクロフェナミン酸、フルフェナミン酸、トルフェナミン酸、ジクロフェナク、オキサプロジン、アパゾン、ニメスリド、ナブメトン、テニダップ、エタネルセプト、トルメチン、フェニルブタゾン、オキシフェンブタゾン、ジフルニサール、サルサラート、オルサラジン又はスルファサラジンなどの化合物;又はグルココルチコイドと組み合わせて使用され得る。同様に、本発明の化合物は、アスピリン、アセトアミノフェン、フェナセチン、フェンタニル、スフェンタニル、メタドン、アセチルメタドール、ブプレノルフィン又はモルフィンなどの鎮痛剤とともに投与され得る。
さらに、本発明の化合物は、インターロイキン−1阻害剤などのインターロイキン阻害剤;NK−1受容体アンタゴニスト、例えば、アプレピタント;NMDAアンタゴニスト;NR2Bアンタゴニスト;ブラジキニン−1受容体アンタゴニスト;アデノシンA1受容体アゴニスト;ナトリウムチャネル遮断剤、例えば、ラモトリジン;酢酸レボメタジル又は酢酸メタジルなどのオピエートアゴニスト;5−リポキシゲナーゼの阻害剤などのリポキシゲナーゼ阻害剤;α受容体アンタゴニスト、例えば、インドラミン;α受容体アゴニスト;バニロイド受容体アンタゴニスト;レニン阻害剤;グランザイムB阻害剤;サブスタンスPアンタゴニスト;エンドセリンアンタゴニスト;ノルエピネフリン前駆体;ジアゼパム、アルプラゾラム、クロルジアゼポキシド及びクロラゼペートなどの抗不安薬;セロトニン5HT受容体アンタゴニスト;コデイン、ヒドロコドン、トラマドール、デキストロプロポキシフェン及びフェブタニルなどのオピオイドアゴニスト;mGluR5アゴニスト、アンタゴニスト又は強化物質;GABAA受容体調節物質、例えば、アカンプロセート;ニコチンを含むニコチン性アンタゴニスト又はアゴニスト;ムスカリン性アゴニスト又はアンタゴニスト;選択的セロトニン再取り込み阻害剤、例えば、フルオキセチン、パロキセチン、セルトラリン、デュロキセチン、エシタロプラム又はシタロプラム;抗うつ剤、例えば、アミトリプチリン、ノルトリプチリン、クロミプラミン、イミプラミン、ベンラファキシン、ドキセピン、プロトリプチリン、デシプラミン、トリミプラミン又はイミプラミン;ロイコトリエンアンタゴニスト、例えば、モンテルカスト又はザフィルルカスト;酸化窒素の阻害剤又は酸化窒素の合成の阻害剤と組み合わせて使用され得る。
また、本発明は、ギャップジャンクション阻害剤;シバミドなどの神経細胞のカルシウムチャンネル遮断剤;LY293558などのAMPA/KAアンタゴニスト;σ受容体アゴニスト;及びビタミンB2と組み合わせて使用され得る。
また、本発明の化合物は、エルゴタミン及びジヒドロエルゴタミン以外のエルゴートアルカロイド、例えば、エルゴノビン、エルゴノビン、メチルエルゴノビン、メテルゴリン、エルゴロイドメシラート、ジヒドロエルゴコルニン、ジヒドロエルゴクリスチン、ジヒドロエルゴクリプチン、ジヒドロ−α−エルゴクリプチン、ジヒドロ−β−エルゴクリプチン、エルゴトキシン、エルゴコルニン、エルゴクリスチン、エルゴクリプチン、α−エルゴクリプチン、β−エルゴクリプチン、エルゴシン、エルゴスタン、ブロモクリプチン又はメチセルギドと組み合わせて使用され得る。
さらに、本発明の化合物は、チモロール、プロパノロール、アテノロール、メトプロロール又はナドロールなどのβ−アドレナリン作動性アンタゴニスト;MAO阻害剤、例えば、フェネルジン;カルシウムチャンネル遮断剤、例えば、フルナリジン、ジルチアゼム、アムロジピン、フェロジピン、ニソリピン、イスラジピン、ニモジピン、ロメリジン、ベラパミル、ニフェジピン又はプロクロルペラジン;オランザピン、ドロペリドール、プロクロルペラジン、クロルプロマジン及びクエチアピンなどの神経遮断薬;トピラメート、ゾニサミド、トナベルサット、カラベルサット、レベチラセタム、ラモトリジン、チアガビン、ギャバペンチン、プレガバリン又はジバルプロエックスナトリウムなどの抗けいれん薬;アンギオテンシンIIアンタゴニスト、例えば、ロサルタン、イルベサルチン、バルサルタン、エプロサルタン、テルミサルタン、オルメサルタン、メドキソミル、キャンデサルタン及びキャンデサルタンシレキセチル、アンギオテンシンIアンタゴニスト、リシノプリル、エナラプリル、カプトプリル、ベナゼプリル、キナプリル、ペリンドプリル、ラミプリル及びトランドラプリルなどのアンギオテンシン変換酵素阻害剤などの降圧剤;又はボツリヌス毒素A型若しくはB型と組み合わせて使用され得る。
本発明の化合物は、カフェイン、H2アンタゴニスト、シメチコン、水酸化アルミニウム又は水酸化マグネシウムなどの増強物質;オキシメタゾリン、エピネフリン、ナファゾリン、キシロメタゾリン、プロピルヘキセドリン又はレボ−デスオキシ−エフェドリンなどのうっ血除去薬;カラミフェン、カルベタペンタン又はデキストロメトロファンなどの鎮咳薬;利尿剤;メトクロプラミド又はドンペリドンなどの消化管運動改善薬;アクリバスチン、アザタジン、ブロモジフェンヒドラミン、ブロムフェニラミン、カルビノキサミン、クロルフェニラミン、クレマスチン、デクスブロムフェニラミン、デクスクロルフェニラミン、ジフェンヒドラミン、ドキシラミン、ロラタジン、フェニンダミン、フェニラミン、フェニルトロキサミン、プロメタジン、ピリラミン、テルフェナジン、トリプロリジン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン又はシュードエフェドリンなどの鎮静又は非鎮静抗ヒスタミンと組み合わせて使用され得る。本発明は、制吐剤と組み合わせても使用され得る。
特に好ましい実施形態において、本発明の化合物は、エルゴタミン又はジヒドロエルゴタミン;5−HTアゴニスト、特に、5−HTIB/IDアゴニスト、特に、スマトリプタン、ナラトリプタン、ゾルミトリプタン、エレトリプタン、アルモトリプタン、フロバトリプタン、ドニトリプタン、アビトリプタン及びリザトリプタン及び他のセロトニンアゴニスト;並びに選択的シクロオキシゲナーゼ−2−阻害剤、特に、ロフェコキシブ、エトリコキシブ、セレコキシブ、バルデコキシブ又はパラコキシブなどのシクロオキシゲナーゼ阻害剤などの抗偏頭痛薬と組み合わせて使用される。
上の組み合わせには、1つの他の活性化合物との本発明の化合物の組み合わせのみならず、2つ又はそれ以上の他の活性化合物との本発明の化合物の組み合わせが含まれる。同様に、本発明の化合物は、本発明の化合物が有用である疾病又は症状の予防、治療、調節、軽減又はリスクの低減において使用される他の薬物と組み合わせて使用され得る。このような他の薬物は、このような他の薬物に対して一般に使用される経路及び量で、本発明の化合物と同時に又は順次に投与され得る。本発明の化合物が1つ又はそれ以上の他の薬物とともに同時に使用される場合には、本発明の化合物に加えて、このような他の薬物を含有する医薬組成物が好ましい。従って、本発明の医薬組成物には、本発明の化合物のほかに、1つ又はそれ以上の他の活性成分も含有する医薬組成物が含まれる。
他の活性成分に対する本発明の化合物の重量比は変動し得、各成分の有効用量に依存する。一般に、それぞれの有効用量が使用される。従って、例えば、本発明の化合物が別の薬剤と組み合わされる場合には、他の薬剤に対する本発明の化合物の重量比は、一般に、約1000:1から約1:1000、又は約200:1から約1:200の範囲である。本発明の化合物と他の活性成分の組み合わせも、一般に、上記範囲内に属するが、各事例において、各活性成分の有効用量を使用すべきである。
このような組み合わせにおいて、本発明の化合物及び他の活性因子は、別個に又は組み合わせて投与され得る。さらに、1つの要素の投与は、他の因子の投与前、投与と同時又は投与後であり得、同一又は別異の投与経路を介し得る。
本発明の化合物は、経口的、非経口的(例えば、筋肉内、腹腔内、静脈内、脳室内、大槽内注射若しくは注入、皮下注射又はインプラント)によって、吸入スプレー、経鼻、膣、直腸、舌下若しくは局所投与経路によって投与され得、各投与経路に適した、医薬として許容される無毒の慣用担体、佐剤及びビヒクルを含有する適切な投薬単位製剤中に、単独で又は一緒に製剤化され得る。温血動物の治療の他に、本発明の化合物は、ヒトにおける使用に対しても効果的である。
本発明の化合物を投与するための医薬組成物は、投薬単位形態で都合よく与えることができ、薬学の分野で周知の何れかの方法によって調製され得る。全ての方法は、活性成分を、1つ又はそれ以上の補助成分を構成する担体と一緒にする工程を含む。一般的に、医薬組成物は、活性成分を、液体担体若しくは細かく砕かれた固体担体又は両者と、均一及び緊密に混合し、次いで、必要であれば、所望の製剤になるように生成物を成形することによって調製される。医薬組成物中において、活性化合物は、疾病の過程又は症状に対して所望の効果をもたらすのに十分な量で含められる。本明細書において使用される「組成物」という用語は、指定された量の指定された成分を含む製品、及び、指定された量の指定された成分の組合せから、直接又は間接的に得られる全ての製品を包含するものとする。
活性成分を含有する医薬組成物は、経口用途、例えば、錠剤、トローチ剤、舐剤、水性又は油性懸濁液剤、分散性散剤又は顆粒剤、エマルジョン、溶液、硬若しくは軟カプセル剤、又はシロップ剤若しくはエリキシル剤に適した形態であり得る。経口で使用することが意図された組成物は、医薬組成物の製造の分野で公知の何れかの方法に従って調製することができ、このような組成物は、医薬として上品で、口当たりのよい調製物を提供するために、甘味剤、着香剤、着色剤及び防腐剤からなる群から選択される1つ又はそれ以上の薬剤を含有し得る。錠剤は、錠剤の製造に適切である、医薬として許容される無毒の賦形剤と混合された活性成分を含有する。これらの賦形剤は、例えば、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム又はリン酸ナトリウムなどの不活性希釈剤;造粒剤及び崩壊剤、例えば、コーンスターチ又はアルギン酸;結合剤、例えば、デンプン、ゼラチン又はアラビアゴム;及び潤滑剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクであり得る。錠剤は、被覆しなくてもよく、又は消化管中での崩壊及び吸収を遅らせることにより、より長期にわたって持続的な作用を提供するための公知の技術によって被覆してもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリル又はジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延物質を使用し得る。制御された放出のための浸透圧治療錠剤を形成するために、U.S. Patent Nos.4,256,108;4,166,452及び4,265,874に記載されている技術によっても、錠剤を被覆し得る。急速融解錠剤又はウェハース、急速溶解錠剤又は急速溶解フィルムなど、即時放出のために、経口錠剤も製剤化され得る。
経口用製剤は、活性成分が不活性固体希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム若しくはカオリンと混合されている硬質ゼラチンカプセル剤、又は活性成分が、水若しくはオイル媒体、例えば、落花生油、流動パラフィン若しくはオリーブオイルと混合されている軟質ゼラチンカプセル剤として与えることもできる。
水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に適する賦形剤と混合された活性材料を含有する。このような賦形剤は、懸濁剤、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントガム及びアラビアゴムであり;分散剤又は湿潤剤は、天然に存在するホスファチド、例えば、レシチン、又はアルキレンオキシドの脂肪酸との縮合産物、例えば、ステアリン酸ポリオキシエチレン、又はエチレンオキシドの長鎖脂肪酸アルコールとの縮合産物、例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール、又はモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトールなどのエチレンオキシドの脂肪酸由来部分エステル及びヘキシトールとの縮合産物、又はエチレンオキシドの脂肪酸由来部分エステル及びヘキシトール無水物との縮合産物、例えば、モノオレイン酸ポリエチレンソルビタンであり得る。水性懸濁液は、1つ又はそれ以上の防腐剤、例えば、p−ヒドロキシ安息香酸エチル又はn−プロピル、1つ又はそれ以上の着色剤、1つ又はそれ以上の着香剤及びスクロース又はサッカリンなどの1つ又はそれ以上の甘味剤も含有し得る。
油性懸濁液は、植物油、例えば、ラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油若しくはココナッツ油、又は液体パラフィンなどの鉱物油中に活性成分を懸濁することによって調合され得る。油性懸濁液は、濃縮剤、例えば、蜜蝋、固形パラフィン又はセチルアルコールを含有し得る。口当たりのよい経口調製物を提供するために、上述のものなどの甘味剤、及び着香剤を添加することができる。これらの組成物は、アスコルビン酸などの抗酸化剤を添加することによって保存することができる。
水の添加による水性懸濁液の調製に適した分散可能な粉末及び顆粒は、分散又は湿潤剤、懸濁剤及び1又はそれ以上の防腐剤と混合された活性成分を与える。適切な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤は、既述されたものが例として挙げられる。追加の賦形剤、例えば、甘味剤、着香剤及び着色剤も存在し得る。
本発明の医薬組成物は、水中油エマルジョンの形態とすることもできる。油相は、植物油、例えば、オリーブ油若しくはラッカセイ油、若しくは鉱物油、例えば、液体パラフィン、又はこれらの混合物であり得る。適切な乳化剤は、天然に存在するゴム、例えば、アラビアゴム及びトラガカントゴム、天然に存在するホスファチド、例えば、ダイズ、レシチン、並びに脂肪酸及び無水ヘキシトールから誘導されるエステル又は部分エステル、例えば、ソルビタンモノオレアート、並びに前記部分エステルとエチレンオキシドの縮合産物、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアートなどであり得る。エマルジョンは、甘味料及び着香剤も含有し得る。
シロップ及びエリキシルは、甘味剤、例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール又はスクロースとともに調合され得る。かかる製剤は、粘滑薬、防腐剤及び着香剤及び着色剤を含有し得る。
前記医薬組成物は、無菌注射用水性又は油性懸濁液の形態でもあり得る。この懸濁液は、適切な上記分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤を用いて、公知の方法に従って調合され得る。無菌の注射可能な調製物は、非経口的に許容される無毒の希釈剤又は溶媒中の無菌注射可能溶液又は懸濁液、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液とすることもできる。使用され得る許容可能なビヒクル及び溶媒には、水、リンゲル溶液及び等張の塩化ナトリウム溶液がある。さらに、無菌の不揮発性油は、溶媒又は懸濁媒体として慣用される。この目的のために、合成モノグリセリド又はジグリセリドなどの、任意の無刺激性不揮発性油が使用され得る。さらに、オレイン酸などの脂肪酸は、注射剤の調製に用途を見出す。
本発明の化合物は、薬物を直腸投与するために、坐剤の形態で投与することもできる。これらの組成物は、常温では固体であるが、直腸温では液体であり、このため、直腸内で融解して薬物を放出し得る適切な非刺激性賦形剤と薬物を混合することによって調製することができる。このような材料は、カカオバター及びポリエチレングリコールである。
局所に使用する場合は、本発明の化合物を含有するクリーム剤、軟膏剤、ゼリー剤、液剤又は懸濁液剤などが使用される。同様に、局所投与のために、経皮パッチも使用され得る。
本発明の医薬組成物及び方法は、上記病理的症状の治療において通常適用される、本明細書中に記載されている他の治療的活性化合物をさらに含み得る。
CGRP受容体活性の拮抗を必要とする症状の治療、予防、調節、軽減又はリスクの低減において、適切な投薬レベルは、一般に、単回又は複数回投薬で投与することができる約0.01から500mg//kg患者体重/日である。適切な投薬レベルは、約0.01から250mg/kg/日、約0.05から100mg/kg/日又は約0.1から50mg/kg/日であり得る。この範囲内で、投薬量は、0.05から0.5、0.5から5又は5から50mg/kg/日であり得る。経口投与の場合、組成物は、治療されるべき患者への投薬量の症状による調整のために、活性成分1.0から1000mg、特に、活性成分1.0、5.0、10.0、15.0、20.0、25.0、50.0、75.0、100.0、150.0、200.0、250.0、300.0、400.0、500.0、600.0、750.0、800.0、900.0及び1000.0mgを含有する錠剤の形態で提供され得る。化合物は、1から4回/日という治療計画で投与され得、又は1回若しくは2回/日で投与され得る。
頭痛、偏頭痛、群発性頭痛又は本発明の化合物が適応症となる他の疾患を治療し、予防し、調節し、軽減し又はそのリスクを低減する場合には、本発明の化合物が、単回一日用量として、若しくは一日に2から6回の分割用量で、又は徐放形態で与えられる、約0.1mgから約100mg/kg動物体重の一日投薬量で投与される場合に、一般に、満足な結果が得られる。多くの大型哺乳動物の場合、合計一日投薬量は、約1.0mgから約1000mg、又は約1mgから約50mgである。70kgの成人のヒトの場合には、合計一日用量は、一般に、約10mgから約1000mgである。この投薬計画は、最適な治療的応答を与えるために調整され得る。
しかしながら、具体的な患者に対する具体的な投薬レベル及び投薬の頻度は、変動し得、使用されている具体的な化合物の活性、代謝安定性及びその化合物の作用の長さ、年齢、体重、一般的な健康、性別、食事、投与の様式及び時間、排泄の速度、薬物の組み合わせ、具体的な病気の重篤度並びに治療を受けている宿主など様々な因子に依存することが理解される。
本発明の化合物を調製するための幾つかの方法が、以下のスキーム及び実施例に例示されている。出発材料は、本分野において公知の手順に従って、又は本明細書に記されているように作製される。
本発明の化合物は、容易に入手可能な出発材料、試薬及び慣用の合成手順を用いて、以下のスキーム及び実施例又はその改変に従って、容易に調製することが可能である。これらの反応において、それ自体、当業者に公知であるが、より詳しく挙げられていない変形物を用いることも可能である。本発明において特許請求の範囲に記載されている化合物を作製するための一般的な手順は、以下のスキームを読むことによって、当業者によって容易に理解され得る。
Figure 0005129752
市販の6−ブロモ−2−テトラロン(1)は、ブッヘラー−ベルグス条件下において、炭酸アンモニウム及びシアン化ナトリウム又はシアン化カリウムのいずれかを用いてスピロヒダントインに容易に転化され得る。他の2−テトラロンは、Burckhalter and Campbell(J.Org.Chem.1961、26、4232)に記載されているアリールアセチルクロリドのエテンとのフリーデル−クラフツ反応などの様々な文献の方法を用いて容易に入手し、対応するスピロヒダントインへと同様に転化し得る。スキーム1では、スピロヒダントイン2をエチルマグネシウムブロミドで処理し、続いてtert−ブチルリチウムがハロゲン金属交換を行い、生じたアリールリチウム種を二酸化炭素で反応停止して、酸3を得る。Wolff(Org.React.1946、3、307)によって解説されているとおり、3のアジ化水素酸とのシュミット反応を用いて、アニリン4を与え得る。或いは、Yamada and coworkers(Tetrahedron 1974、30、2151)に従い、3及びジフェニルホスホリルアジドを使用し、改変されたクルチウス転位により、そのtert−ブチル又はベンジルカルバマート誘導体のいずれかによってアニリン4を与えることができる。
Figure 0005129752
スキーム2では、6−ブロモ−2−テトラロン(1)をメチルアミンヒドロクロリド及びシアン化カリウムで処理し、続いてシアン酸カリウム及び塩酸で処理することにより、メチル化されたヒダントイン誘導体5を与える。スキーム1に記載の方法と同様の方法を使用して、酸6及びアニリン7を与え得る。
スキーム3は、7−置換されたテトラリン誘導体10及び11への経路を図示している。3−ブロモフェニル酢酸を対応する酸クロリドに転化し、この物質をエテンとフリーデル−クラフツ反応させ、7−ビロモ−2−テトラロン9を得る。スキーム1に記載されている方法を使用してこの中間体を合成し、酸(10)及びアニリン(11)を提供し得る。
Figure 0005129752
スキーム4は、重要なインダンベースのスピロヒダントイン中間体の合成を説明している。示されているとおり、ブッヘラー−ベルグス化学反応により、2−インダノン(12)をスピロヒダントイン13に転化する。13を硝酸で処理して5−ニトロインダン誘導体14を得て、触媒水素化の条件下において、対応するアニリン15に還元し得る。或いは、二段階工程を適用し、2−インダノン(12)をN−メチルスピロヒダントイン16へ転化できる。12をシアン化カリウム及びメチルアミンヒドロクロリドで処理してアミノニトリルを取得し、シアン酸カリウム及び酢酸を使用してこの物質をスピロヒダントイン16へ転化する。スキーム4に記載されている、13に対して使用されたニトロ化−還元手順を16で用いて、対応するアニリン18を得る。
Figure 0005129752
当業者に周知の技術を使用し、スピロヒダントイン中間体を分離し、純粋な鏡像異性体を取得し得る。例えば、ニトロ中間体17をChiralPak ADカラム上でクロマトグラフィーにかけ、各々の鏡像異性体(R)−17及び(S)−17を与え、触媒水素化により、これらの鏡像異性体を対応するアニリン[(R)−18及び(R)−18]に還元し得る。鏡像異性体的に純粋なアニリンを用い、標準的なカップリング手順を使用して、最終生成物の各々の鏡像異性体を得る。ジアステレオマー塩の分別結晶などの別の方法によって分解させることが可能であり、これは他の合成中間体又は最終生成物に対して実施することが可能である。或いは、スピロヒダントインのアミノ酸前駆体などの重要な中間体の不斉合成を用いて、鏡像異性体的に濃縮された最終生成物を提供することが可能である。
スキーム2及びスキーム4においてRがメチルである場合の方法と類似の方法により、水素又はメチル以外のR置換基を含有するスピロヒダントイン化合物を調製し得る。或いは、スキーム5に示されているとおり、適切に保護されたスピロヒダントイン中間体を誘導体化することが可能である。
Figure 0005129752
スキーム5に図示されている経路は、例えば、X=4−メトキシフェニルでスピロヒダントイン14のイミド窒素を選択的に保護するために、ミツノブ反応を使用する。また、この保護段階では、他のアルキル化条件も適用し得る。水素ナトリウム又は他の塩基を使用し、様々なR基を用いて、保護されたスピロヒダントイン19をアルキル化し、スピロヒダントインを脱プロトン化し得る。示される実施例では、RBrを用いてアルキル化を行うが、クロリド又はスルホナートなどの様々な他のR誘導体を使用し得る。銅又はパラジウムによって促進されるアリール化ないしヘテロアリール化反応などの別の条件を用いて、アリール又はヘテロアリールR基も導入し得る。次いで、スピロヒダントイン生成物20を脱保護して21を得る。スキーム5において、硝酸アンモニウムセリウム(IV)を使用し、4−メトキシベンジル保護基を除去するが、脱保護条件の選択は、Xの性質により変化し得る。最後に、前記のスキームと同様に、水素化条件を用い、中間体22を提供することが可能である。
スキーム1−5に記載されているものなどのアニリン中間体は、様々な他の重要中間体に転化することが可能であり、これらの中間体は本発明の化合物の合成において有用である。例えば、スキーム6は、代表的なアニリンを複数のキノリン中間体に転化する方法を図示している。
Figure 0005129752
(E)−3−エトキシアクリロイルクロリドを用いてアニリン22をアシル化し、生じたアミドを硫酸で処理することによってヒドロキシキノリン29を与え、オキシ塩化リン中で加熱することにより、対応するクロリド30に転化することができる。酸及び酸化剤の存在下において、アニリン22をクロトンアルデヒドと縮合し、2−メチルキノリン31を得る。同様の条件下において、他のアルデヒドを使用することにより、別の置換が施されたキノリンを得ることができる。二酸化セレンでキノリン31を酸化し、使用する酸化剤の量及び反応時間に応じて、アルデヒド32又はカルボン酸33のいずれかを得ることができる。水素化ホウ素ナトリウムでアルデヒド32を還元して対応するアルコールを得、このアルコールを塩化チオニルで処理し、クロリド34を取得し得る。様々な周知の方法を使用し、30、32、33及び34などの中間体を本発明の化合物に転化し得る。アニリン22を使用してスキーム6に示されている方法を例示しているが、本明細書に記載されているものなどの様々なアニリン基質にこの方法を適用し、各種のキノリン中間体を提供し得ることが理解される。
Figure 0005129752
スキーム7は、有効なジアミン中間体の合成を図示している。標準的なニトロ化条件下において、アニリン22をトリフルオロアセトアニリドへ転化し、続いてアシル保護基の除去によりニトロアニリン35を得る。例えば、触媒的水素化によってこのニトロ化合物を還元し、フェニレンジアミン36を得る。同様のニトロアニリン中間体(35)を使用して、他の有用なジアミン中間体を得ることが可能である。他の例がスキーム8に示されており、35を合成し、2−アミノフェネチルアミン42を得る。ニトロアニリンのジアゾ化に続いてジアゾニウム塩をヨウ化カリウムと反応させることによって37を取得し、2−(トリメチルシルリ)エトキシメチル基で保護し得る。生じたヨウ化物38は汎用中間体であり、様々な周知の方法を通じて修飾することが可能である。例えば、パラジウム接触カップリングを用いてエステル39などの多数の様々な生成物を得ることができ、これは、スキーム8に示されているように、ヨウ化物のカップリング対が2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル亜鉛クロリドである場合に得られる。tert−ブチルエステル及びSEM保護基を同時に除去することによって酸40が得られる。この酸はアルコールへ還元することが可能であり、その後、DPPAで処理することによって、アルコールが対応するアジド41へ転化される。触媒水素化又は他の多数の周知の方法を使用して、ニトロ及びアジドの両部分を還元し、対応するジアミン42を得ることができる。
Figure 0005129752
前記スキーム6から8に図示されている方法は、本発明の化合物を製造するために有用ないくつかの中間体合成を例示している。示されている実施例はアニリン24の類縁体を含むが、このような方法は様々な他のアニリンへと拡張され、別の有用な中間体を取得し得ることが当業者に理解される。例えば、スキーム9は、スキーム6のものと類似しているが、より一般的な構造を有する複素環式中間体の合成を図示している。
Figure 0005129752
幾つかの事例では、スキーム9において、別の試薬又は条件を使用して、転換を実施し得ることが当業者に理解される。幾つかの事例では、目的の化合物を取得するために、追加の化学段階が必要とされ得、又は様々な保護基戦略が使用され得る。
本発明の化合物を様々な周知の方法を用いて合成するために、スキーム6から9に記載されている中間体を使用し得る。いくつかのこれらの方法がスキーム10に図示されている。47などのアルデヒドの、適切なアミン(RR’MH)との標準的な還元的アミノ化を用いて、目的の最終生成物を取得し得る(50)。同様に、標準的なカップリング反応を用いて、カルボン酸48をアミド51へ転化することが可能であり、R及びR’を適切に選択すると、本発明の他の実施例になり得る。
Figure 0005129752
スキーム10は、本発明の他の化合物(52及び53)を得るために、通常、塩基条件下で行われる、クロリド45及び49の適切な対(XH)とのカップリングも図示している。RR’NH又はXHの正確な性質は、目的の最終化合物の特性を決定するのみならず、反応が実施される条件の選択にも影響を及ぼす。例えば、47及びアミンの正確な性質に応じて、MEOH中のシアノホウ水素化ナトリウムなどのスキーム10に示されているものに代わる条件を使用して47の還元アミノ化を実行し得る。同様に、PyBOPなどの別のカップリング試薬の使用又は酸無水物若しくは酸塩化物としてのカルボン酸の活性化などの様々な公知の条件下において、RR’NH及び酸48のカップリングを実行することが可能である。当業者は、化学文献の前例から、及び本明細書に挙げられている実施例から、45又は49のXH(通常は、アミン、ラクタム又は類似の化合物である。)との反応に適した条件を推測する。
Figure 0005129752
幾つかの事例において、本発明の化合物は、スキーム11に示されている方法の使用により取得することができる。アルデヒド47とグリニャール試薬RMgBrなどの適切な有機金属種(RM)との反応を用いて、アルコール54を得ることができる。また、遷移金属触媒を使用する多種多様な公知のカップリング反応を用いて、クロリド45を適切なパートナーRXに結合して、55も得ることもできる。所望の生成物55の性質に応じて、RXは、ボロン酸、ハロゲン化物又は有機金属試薬などの様々な実用的カップリング対から選択することが可能である。スキーム11では、パラジウム触媒が使用されるが、ニッケル触媒などの代替物も目的の化合物を与えることができる。文献に記述されているとおり、様々なリガンドは、このような金属触媒とともに使用し得る。
スキーム12は、他の複素環構造体をジアミン前駆体からどのように取得し得るか実証している。BOPなどの周知のカップリング試薬を使用し、フェニレンジアミン56を酸RCOHに結合して、アニリド中間体を得ることができ、これを酸性条件下においてin situで環化し、ベンゾイミダゾール57を得ることが可能である。スキーム12に示されているとおり、同様の出発物質56を適切なケトアルデヒドと縮合して、キノキサリン生成物58を得ることができる。周知の方法を使用し、必要なケトアルデヒドを合成することが可能である。ケトアルデヒドは、本明細書で説明されるカップリング対の一つの誘導体であり得、又は本発明の所望の化合物を与えるためには、キノキサリン形成後において後続の官能化が必要とされ得る。他の環サイズを得ることも可能である。例えば、ジアミン59は様々なイミド酸エステルと容易に反応し、構造60のジヒドロベンゾジアゼピン生成物を与える。酸性条件下における対応するニトリル及びアルコールでの処理などの公知の方法を使用し、必要なイミド酸エステル中間体を取得し得る。
Figure 0005129752
スキーム10から12には、本発明の化合物の組み合わせに対する多数の戦略が図示されている。目的の化合物の合成において、別の方法も適用し得ることを理解される。試薬、溶媒、温度及び他の反応条件の正確な選択は、目的生成物の性質に依存する。幾つかの事例では、適切な保護基の戦略を使用し得る。別の事例では、本発明の化合物を取得するために、スキーム10から12中に示されている生成物の更なる加工が必要であり得る。前述のとおり、本発明の化合物を得るために、スキーム10から12におけるカップリング対(例えば、RR’NH、XH又はRCOH)の種類を適切に選択する必要がある。このようなカップリング対の合成におけるいくつかの代表例が、次のスキームに示されている。
スキーム13は、三環式オキシインドール104への経路を図示している。N−クロロスクシンイミドを使用し、続いて酢酸中のリン酸と処理することにより4−ニトロインドール100を酸化して、対応するオキシインドール101を得ることが可能である。塩基として水素化ナトリウムを使用し、DMF中におけるワンポットのジアルキル化方法を用いてエステル中間体102を得ることができる。この方法を使用して、様々なR置換基を取り込むことができる。例えば、RXがインドメタンである場合には、3−メチルオキシインドール誘導体(102、R=Me)が得られる。触媒的水素化によるニトロ基の還元により、アニリン103が得られる。酸性条件下での亜鉛、鉄若しくは錫の使用又はラネーニッケルでの還元をなど当業者に周知の多様な条件を用いても、このニトロ還元を実施し得る。通常酸の存在下においてキシレン中で加熱することによって行われる103の環化により、三環式オキシインドール104が得られる。
Figure 0005129752
スキーム14は、エステル102(スキーム13から)の三環式インドリンへの転化を説明している。ローソン試薬での処理により、102を対応するチオアミド105に転化する。例えば、ホウ化ニッケル又は活性化されたラネーニッケルを使用し、この中間体を還元してアミノインドリン106を得ることができ、アミノインドリン106は、酸の存在下において、キシレン中で加熱されると、三環式の107に転化する。
Figure 0005129752
別の三環式オキシインドールがスキーム15に例示されている。本方法は、最初のアルキル化反応において、オキシインドール101をジアルキル化する代わりにモノアルキル化することを除き、スキーム13で示すものと極めて類似している。生じたエステル108を前述のものと同一の方法を使用して進行させて、三環性オキシインドール109を得る。トルエン中のMnOなどの様々な弱い酸化剤を使用し、109の芳香族化を行って三環性中間体110を取得することができる。
Figure 0005129752
幾つかの事例では、10から12に示されているカップリングを非三環式中間体と行い、後の段階において、このカップリングの生成物を三環式化合物に転化するのが望ましい。このような中間体の代表例がスキーム16に示されている。2−クロロ−3−ニトロ安息香酸111をtert−ブタノール中のメチルグリシナートと反応させ、アントラニル酸誘導体112を得る。塩基性条件下において、112をジフェニルホスホリルアジドで処理することにより、まず対応するアクリルアジドを取得し、クルチウス転位を行ってベンズイミダゾロン113を得る。中間体113は、本明細書に記載されている多数のスピロヒダントインと結合することが可能である。これらのスキームにおける他の実施例と同様に、後のニトロ基の還元及び環化により、本発明の化合物を生成し得る。
Figure 0005129752
他のベンズイミダゾロン中間体への経路がスキーム17に示されている。出発物質は3−ニトロ−1,2−フェニレンジアミン114であり、公表された様々な経路及び周知の方法(例えば、Leibigs Ann.Chem.1989、539−544;J.Med.Chem.1995、38、4367−4379)からこれを取得し得る。このスキームでは、114をp−トルエンスルホニルクロリドで、続いてトリホスゲンで処理し、保護されたニトロベンズイミダゾロン115を得る。先のスキームと同様に、115の合成を行い、三環式ベンズイミダゾロン117を得て、これをアニリド窒素でアルキル化し、多数の可能な生成物を取得し得る。示されている例では、インドメタンを用いたアルキル化はDMF中に行い、N−メチル化された類縁体を得る。硫酸を用いて脱保護化を行い、三環式中間体118を得る。
Figure 0005129752
スキーム18は、置換されたベンズイミダゾロンの三環式カルボン酸124への一般的経路を図示している。適切に置換された3−ニトロ−1,2−フェニレンジアミンの出発物質114から開始し、ホスゲン又はカルボニルジイミダゾール及び尿素を含む多数のカルボニル化試薬の一つと処理することにより、ニトロベンズイミダゾロン119を合成することが可能である。或いは、置換されたベンズイミダゾロンを硝酸で処理し、119を提供し得る(J.Org.Chem.1995、60、1565−1582)。
Figure 0005129752
塩基性条件下における、ニトロベンズイミダゾロン119の、tert−ブチルブロモアセタートなどの適切なブロモアセタートでのアルキル化により、モノアセチル誘導体120を得ることができる。例えば、塩基として水素化ナトリウムを使用し、続いて適切なブロミドを使用し、ベンズイミダゾロンの更なるアルキル化を行ってベンズイミダゾロン121を得る。示されている例では、多数の様々な生成物を提供するために、異なる鎖長を有するブロモエステルを使用し得る。幾つかの事例では、Rの選択に応じて、これらのアルキル化は位置異性体をもたらすことが可能であり、120又は121の混合物はクロマトグラフィーによって分離し得る。触媒水素化などの多数の標準的な方法により、ニトロ化合物121の対応するアニリンへの還元を達成することが可能であり、酸性条件下において、アニリンを環化してアニリド122を取得し得る。スキーム18では、生じたアニリドをN−アルキル化して123を得る。例えば、RXがインドメタンである場合には、N−メチル類縁体が得られる。或いは、アリールブロミド及び銅又はパラジウム触媒での処理など多数の先例が存在する方法を使用して、アニリド窒素をアリール化することが可能である(Org.Lett.2000、2、1101−1104;J.Am.Chem.Soc.2001、123、7727−7729)。エステル中間体123の性質に応じて、酸性又は塩基性条件を使用し、124における酸官能基を露出するエステルの加水分解を達成することができる。スキーム18では、トリフルオロ酢酸を使用して、tert−ブチルエステルを除去する。
Figure 0005129752
スキーム19は、置換されたインドールの三環式誘導体131への一般的経路を図示している。N,N,N’,N’−テトラメチルジアミノメタンとのマンニッヒ反応に続いてシアン化カリウムで処理する二段階の工程によって、ニトロインドール100をニトリル126に転化することができる。或いは、マイクロウェーブ反応器内において、ニトロインドール100をジメチルアミン及びホルムアルデヒドと反応させることにより、ジメチルアミン誘導体125を形成することが可能である。塩基性条件下における適切なアルキル化剤での処理により、126のN−アルキル化を達成し、一般的形態のエステル127を得ることができる。127の過剰水酸化ナトリウムでの処理を用い、ニトリル及びエステルの両基を加水分解し、二酸128を得ることが可能である。EtOH及びHSOを使用したこの二酸の従来のエステル化により、二酸を対応するジエステル129に転化する。触媒水素化などの様々な条件下において、ニトロ部分を還元することが可能であり、生じたアニリンを酸性条件下で加熱し、三環式インドール130を得ることができる。その後、標準条件下で、エステルの鹸化を行い、酸中間体131を得る。
Figure 0005129752
置換されたインドリンの三環式誘導体の調製がスキーム20に例示されている。フィルスマイヤー法を用いたニトロインドール100のアシル化により、3−置換されたインドール132が生成される。酸性条件下においてトリエチルシランを用いたケトン及びインドールの同時還元を達成し、インドリン133を得ることが可能である。炭酸カリウム及びヨウ化カリウムの存在下において過剰のエチルブロモアセタートで処理することにより、133のN−アルキル化を達成し、エステル134を得ることができる。134の更なる合成を先のスキームと同様に行い、インドリンの酸中間体137を得ることが可能である。
Figure 0005129752
置換されたインドリンの三環式誘導体への他の経路がスキーム21に示されている。ジメチルマロナートのジニトロクロロベンゼン138との縮合に続き、含水DMSO中におけるLiClと生成物139との処理により、フェニルアセタート誘導体140を得る。エチルブロモアセタートで、化合物140をアルキル化し、スクシナート141を取得し、続いて行われるニトロ還元及び酸触媒環化により、三環式142を得る。142を塩基、続いて求電子試薬RXで処理し、置換された誘導体143を得、置換された誘導体143は、DIBAL−Hを使用して、選択的にインドリン144へ還元され得る。
異なる保護基戦略、先例が存在する方法の適用、及び先のスキームに記載されているもの以外の出発物質及び試薬の使用を含むこれらの経路の単純な変更を用いて、他の目的の酸を提供し得る。
幾つかの事例では、例えば、置換基の操作によって、最終生成物を更に修飾することが可能である。これらの操作は限定されておらず、一般的に当業者に周知の還元、酸化、アルキル化、アシル化及び加水分解反応を含み得る。
幾つかの事例では、先の反応スキームを実行する順序を変更し、反応を促進させ、又は不必要な反応生成物を回避することが可能である。以下の実施例は、本発明をより十分に理解できるようにするために提供されている。これらの実施例は例示に過ぎず、いかなる点においても本発明を限定するものと解釈すべきでない。
中間体1
Figure 0005129752
(±)−6’−カルボキシ−3’,4’−ジヒドロ−1’H−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−ナフタレン]−2,5−ジオン
段階A.(±)−6’−ブロモ−3’,4’−ジヒドロ−1’H−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−ナフタレン]−2,5−ジオン
O(100mL)及びEtOH(100mL)中の6−ブロモ−2−テトラロン(17.6g、78.2mmol)、シアン化ナトリウム(9.58g、195mmol)及び炭酸アンモニウム(97.7g、1.02mol)の攪拌した混合物を70℃に3時間加熱し、次いで室温まで冷却した。沈殿物をろ過により収集し、HO(5×200mL)で洗浄した。真空乾燥させ、表題化合物を得た。MS:m/z=297(M+1)。
段階B.(±)−6’−カルボキシ−3’,4’−ジヒドロ−1’H−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−ナフタレン]−2,5−ジオン
−70℃にて、THF(1.2L)中の(±)−6’−ブロモ−3’,4’−ジヒドロ−1’H−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−ナフタレン]−2,5−ジオン(14.9g、50.5mmol)の攪拌した懸濁液へ、エチルマグネシウムブロミド(THF中3.0M、51mL,152mmol)を滴下した。生じた混合物を10分間攪拌し、次いでtert−ブチルリチウム(ペンタン中1.7M、180mL、305mmol)を30分間にわたり滴下した。攪拌を−70℃で20分間継続し、次いで追加のtert−ブチルリチウム(ペンタン中の1.7M、60mL、102mmol)を10分間にわたり滴下した。更に30分後、LCMS分析が完全な反応を示すまで、CO(g)を反応混合物中に発泡した。混合物をゆっくりと室温まで加温し、THFを真空除去した。残留物をHO中で懸濁し、約500mLの最終容量まで濃塩酸を添加することにより、溶液をpH=1から2へと調節した。混合物をろ過し、単離した固体をHO(4×100mL)で洗浄し、次いで真空乾燥させた。この粗固体をEtOHで粉砕し、表題化合物を提供した。MS:m/z=261(M+1)。
中間体2
Figure 0005129752
(±)−6’−アミノ−3’,4’−ジヒドロ−1’H−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−ナフタレン]−2,5−ジオン
段階A.(±)−6’−アミノ−3’,4’−ジヒドロ−1’H−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−ナフタレン]−2,5−ジオン
濃HSO(30mL)中の(±)−6’−カルボキシ−3’,4’−ジヒドロ−1’H−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−ナフタレン]−2,5−ジオン(中間体1に記載)(1.50g、5.76mmol)及びアジ化ナトリウム(749mg、11.53mmol)の攪拌した混合物を50℃に2時間加熱し、次いで室温まで冷却した。6NNaOH水溶液を添加することにより、混合物をpH8に調節し、真空濃縮して、固体を沈殿した。沈殿物をろ過により収集し、HOで十分に洗浄した。真空乾燥させ、表題化合物を得た。MS:m/z=232(M+1)。
中間体3
Figure 0005129752
(±)−6’−カルボキシ−3−メチル−3’,4’−ジヒドロ−1’H−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−ナフタレン]−2,5−ジオン
段階A.(±)−6’−ブロモ−3−メチル−3’,4’−ジヒドロ−1’H−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−ナフタレン]−2,5−ジオン
O(1mL)及びEtOH(1.5mL)中の6−ブロモ−2−テトラロン(1.00g、4.44mmol)及びメチルアミンヒドロクロリド(300mg、4.44mol)の混合物を室温で20分間攪拌した。シアン化カリウム(289mg、4.44mmol)を添加し、攪拌を18時間続行した。0℃にて、1.0N HCl水溶液(4.5mL)の攪拌した溶液へ、混合物を滴下して、次いでシアン酸カリウム(360mg、4.44mmol)を少量ずつ添加した。攪拌した混合物を95℃に加熱し、濃塩酸(0.44mL)を滴下した。反応混合物をこの温度で1時間加熱し、冷却して、CHCl(80mL)で抽出した。有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固した。CHCl:MeOH−100:0から90:10の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物の粗試料を提供した。EtOHで粉砕し、表題化合物を得た。MS:m/z=311(M+1)。
段階B.(±)−6’−カルボキシ−3−メチル−3’,4’−ジヒドロ−1’H−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−ナフタレン]−2,5−ジオン
−70℃にて、THF(30mL)中の(±)−6’−ブロモ−3−メチル−3’,4’−ジヒドロ−1’H−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−ナフタレン]−2,5−ジオン(211mg、0.682mmol)の攪拌した懸濁液へ、エチルマグネシウムブロミド(THF中1.0M、1.37mL、1.37mmol)を滴下した。生じた混合物を15分間攪拌し、次いでtert−ブチルリチウム(ペンタン中1.7M、1.61mL、2.73mmol)を滴下した。更に30分後、LCMS分析が完全な反応を示すまで、CO(g)を反応混合物中に発泡した。混合物をゆっくりと室温まで加温し、THFを真空除去した。残留物をHO(20mL)中で懸濁し、1.0N塩酸を添加することにより、溶液をpH=1−2に調節し、次いでNaCl(溶液)で飽和した。混合物をろ過し、単離した固体をHOで洗浄して、次いで真空乾燥させた。この粗固体をEtOHで粉砕し、表題化合物を提供した。MS:m/z=275(M+1)。
中間体4
Figure 0005129752
(±)−7’−アミノ−3’,4’−ジヒドロ−1’H−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−ナフタレン]−2,5−ジオン
段階A.7−ブロモ−2−テトラロン
塩化オキザリル(50mL、0.57mol)中の3−ブロモフェニル酢酸(10.4g、48.4mmol)の溶液を室温で5分間、次いで還流で5時間攪拌した。塩化オキザリルを真空除去し、残留物を無水CHCl(100mL)中で溶解した。迅速に攪拌したCHCl(500mL)中におけるAlCl(23.2g、174.2mmol)の氷冷した溶液へ、この溶液を滴下した。添加中、エチレンガスの流れを攪拌した溶液の渦中に吹込み、反応温度を<5℃で維持した。反応混合物を室温まで加温し、次いで氷上に注ぎ、激しく攪拌した。有機部分を除去し、水層をCHCl(2×200mL)で抽出した。合わせたCHCl画分を2”のシリカパッドに通し、濃縮して、濃厚な赤い油状物を得た。ヘキサン:EtOAc−100:0から75:25の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を提供した。MS:m/z=226(M+1)。
(±)−7’−アミノ−3’,4’−ジヒドロ−1’H−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−ナフタレン]−2,5−ジオン
基本的には中間体1及び中間体2に記載の方法に従うが、6−ブロモ−2−テトラロン、の代わりに7−ブロモ−2−テトラロンを使用し、(±)−7’−アミノ−3’,4’−ジヒドロ−1’H−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−ナフタレン]−2,5−ジオンを調製した。MS:m/z=232(M+1)。
中間体5
Figure 0005129752
(±)スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
段階A.(±)スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
O(50mL)及びEtOH(50mL)中の2−インダノン(3.0g、22.6mmol)、シアン化ナトリウム(3.3g、67.3mmol)及び炭酸アンモニウム(22g、228mol)の攪拌した混合物を70℃に3時間加熱し、次いで室温まで冷却した。沈殿物をろ過により収集し、HO(5×100mL)で洗浄した。真空乾燥させ、表題化合物を得た。MS:m/z=202(M+1)。
中間体6
Figure 0005129752
(±)−5’−アミノ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
段階A.(±)−5’−ニトロ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
濃硝酸(33mL)中の(±)スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン(3.0g、14.8mmol、中間体5に記載)の溶液を室温で1時間攪拌した。次いで、反応物を砕氷上に注ぎ、生じた固体をろ過により単離した。粗製物質をエタノールから再結晶化し、表題化合物を得た。MS:m/z=248(M+1)。
段階B.(±)−5’−アミノ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
EtOAc(100mL)及びMeOH(100mL)中の(±)−5’−ニトロ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン(1.77g、7.16mmol)の懸濁液へ、10%Pd/C(400mg)を添加し、反応物を水素下において(約1atm)激しく攪拌した。1時間後、触媒をろ別し、ろ液を濃縮して、表題化合物を生成した。MS:m/z=218(M+1)。
中間体7
Figure 0005129752
(±)−5’−アミノ−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
段階A.2−(メチルアミノ)インダン−2−カルボニトリルヒドロクロリド
MeOH(20mL)中の2−インダノン(20.0g、151mmol)の混合物へ、メチルアミンヒドロクロリド(10.2g、151mmol)を添加した。攪拌した混合物へ、HO(20mL)を添加し、微粒子で均質のスラリーを生じた。反応混合物を0℃に冷却し、温度が10℃を超えることがないようHO(20mL)中のKCN(9.84g、151mmol)をゆっくりと30分間にわたって添加し、次いで攪拌を室温で18時間継続した。反応混合物をEtO(250mL)で抽出し、有機抽出物を塩水(50mL)で洗浄し、続いてMgSO上で乾燥させた。HCl(g)を激しく攪拌した溶液へ10分間発泡し、固体を沈殿した。固体をろ過し、EtOで洗浄して、乾燥させ、表題化合物を生成した。MS:m/z=173(M+1)。
段階B.(±)−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
AcOH(45mL)中の段階Aからの2−(メチルアミノ)インダン−2−カルボニトリルヒドロクロリド(6.0g、28.8mmol)の攪拌した混合物へ、HO(6mL)中のシアン酸カリウム(4.65g、57mmol)の溶液を添加し、反応混合物を1時間攪拌した。混合物を冷HO(150mL)中に注ぎ、沈殿物をろ過により単離し、HOで洗浄して、空気乾燥させた。粗固体を1N HCl(30mL)中で懸濁し、50℃に2時間攪拌した。反応混合物を冷却し、ろ過して、単離した固体をHOで洗浄し、真空乾燥させ、表題化合物を生成した。MS:m/z=217(M+1)。
段階C.(±)−3−メチル−5’−ニトロ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
攪拌した発煙(90%)硝酸(100mL)ヘ、(±)−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン(4.5g、20.9mmol)を30分間にわたり少量ずつゆっくりと添加した。反応混合物をHO(200ml)で希釈し、沈殿物をろ過により収集し、HOで洗浄して、真空乾燥させ、表題化合物を得た。MS:m/z=262(M+1)。
(±)−5’−アミノ−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
基本的には中間体6に記載の方法に従うが、(±)−5’−ニトロ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオンの代わりに(±)−3−メチル−5’−ニトロ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオンを使用し、表題化合物を調製した。MS:m/z=232(M+1)。
中間体8
Figure 0005129752
(R)−5’−アミノ−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
段階A.(R)−3−メチル−5’−ニトロ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
(±)−3−メチル−5’−ニトロ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン(中間体7に記載)をMeOH、CHCN及びジエチルアミンの混合物中で溶解し、ChiralPak ADカラムを使用し、CHCN:MeOH−90:10で溶出するHPLCにより鏡像異性体を分離した。溶出の最初の大きなピークは、(S)−3−メチル−5’−ニトロ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオンで、溶出の第二の大きなピークは、表題化合物の(R)−3−メチル−5’−ニトロ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオンであった。MS:m/z=262(M+1)。
(R)−5’−アミノ−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
基本的には中間体6に記載の方法に従うが、(±)−5’−ニトロ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオンの代わりに(R)−3−メチル−5’−ニトロ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオンを使用し、表題化合物を調製した。MS:m/z=232(M+1)。
中間体9
Figure 0005129752
(S)−5’−アミノ−6’−クロロ−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
段階A.(S)−5’−アミノ−6’−クロロ−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
(R)−5’−アミノ−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン(265mg、1.15mmol、中間体8に記載)をAcOH(7mL)中で溶解し、N−クロロスクシンイミド(145mg、1.09mmol)を一回で添加した。混合物を室温で5時間攪拌し、次いで溶媒を真空除去した。残留物を飽和NaHCO水溶液(20mL)及びCHCl(70mL)間に分配した。有機層を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、減圧下で濃縮した。CHCl:EtOAc−100:0から0:100の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、最初に溶出する(R)−5’−アミノ−4’−クロロ−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン及び二番目に溶出する表題化合物を得た。MS:m/z=266(M+1)。
中間体10
Figure 0005129752
(R)−5’−アミノ−4’−クロロ−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
段階A.(R)−5’−アミノ−4’−クロロ−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
表題化合物を中間体9と同様の反応から得た。CHCl:EtOAc−100:0から0:100の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、最初に溶出する表題化合物、及び二番目に溶出する(S)−5’−アミノ−6’−クロロ−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオンを得た。MS:m/z=266(M+1)。
中間体11
Figure 0005129752
(±)−5’−アミノ−3−(ベンジル)−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
段階A.(±)−1−(4−メトキシベンジル)−5’−ニトロ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
THF(15mL)中の(±)−5’−ニトロ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン(1.4g、5.66mmol、中間体6に記載)、4−メトキシベンジルアルコール(0.94g、6.80mmol)、ジエチルアゾジカルボキシラート(1.48g、8.49mmol)及びトリフェニルホスフィン(2.23g、8.49mmol)の混合物を室温で3日間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を飽和NaHCO水溶液(15mL)及びCHCl(50mL)間に分配した。有機層を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、減圧下で濃縮した。ヘキサン:EtOAc−90:10から60:40の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=368(M+1)。
段階B.(±)−3−ベンジル−1−(4−メトキシベンジル)−5’−ニトロ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
DMF(1mL)中の段階Aからの(±)−1−(4−メトキシベンジル)−5’−ニトロ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン(165mg、0.45mmol)の溶液へ、水素化ナトリウム(鉱物油中の60%分散液、18mg、0.45mmol)を添加した。混合物を室温で5分間攪拌し、ベンジルブロミド(230mg、1.35mmol)を添加した。30分後、混合物を飽和NaHCO水溶液(3mL)及びCHCl(5mL)間に分配した。水相をCHCl(5mL)で更に抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、減圧下で濃縮した。ヘキサン:EtOAc−75:25で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=458(M+1)。
段階C.(±)−3−ベンジル−5’−ニトロ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
アセトニトリル(1.5ml)中の段階Bからの(±)−3−ベンジル−1−(4−メトキシベンジル)−5’−ニトロ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン(110mg、0.24mmol)の溶液へ、HO(1mL)中の硝酸アンモニウムセリウム(IV)(395mg、0.72mmol)の溶液を滴下した。室温で3時間後、沈殿物をろ過により単離し、真空乾燥させ、表題化合物を得た。MS:m/z=338(M+1)。
段階D.(±)−5’−アミノ−3−ベンジル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
EtOAc(1.5mL)及びMeOH(1.5mL)中の段階Cからの(±)−3−ベンジル−5’−ニトロ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン(80mg、0.24mmol)の溶液へ、10%Pd/C(5mg)を添加し、反応混合物を水素下で(約1atm)激しく攪拌した。18時間後、触媒をろ別し、ろ液を濃縮して、表題化合物を生成した。MS:m/z=308(M+1)。
中間体12
Figure 0005129752
(±)−5’−アミノ−3−(2−メチルプロプ−1−イル)−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
基本的には中間体11に記載の方法に従うが、ベンジルブロミドの代わりに1−ブロモ−2−メチルプロパンを使用し、表題化合物を調製した。MS:m/z=274(M+1)。
中間体13
Figure 0005129752
(7R)−3’−メチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−カルバルデヒド
段階A.(7R)−2,3’−ジメチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン
1−BuOH(3.2mL)及び濃塩酸(3.2mL、39mmol)の混合物中において、(R)−5’−アミノ−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2’,5’−ジオン(3.00g、13.0mmol、中間体8に記載)及びp−クロラニル(3.19g、13.0mmol)を懸濁し、混合物を加熱還流した。1−BuOH(3mL)中のクロトンアルデヒド(1.09g、15.6mmol)を20分間にわたり滴下した。還流で更に20分後、混合物を室温に冷まし、10N NaOH(3.9mL、39mmol)を添加して、中和した混合物を真空濃縮し、茶色の残留物を得た。CHCl:MeOH−100:0から90:10の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=282(M+1)。
段階B.(7R)−3’−メチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−カルバルデヒド
ジオキサン(60mL)中の段階Aからの(7R)−2,3’−ジメチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン(1.70g、6.04mmol)、二酸化セレン(1.01g、9.06mmol)及び粉末のモレキュラーシーブ、4Å、(680mg)の混合物を90分間加熱還流した。反応混合物をセライトのパッドを通してろ過し、CHCl−MeOH洗浄して、ろ液を減圧下で濃縮した。残留物を飽和NaHCO水溶液(400mL)及びMeOH(30mL)を含有するEtOAc(1.5L)間に分配した。有機層を抽出し、水層をEtOAc(400mL)で洗浄した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=296(M+1)。
中間体14
Figure 0005129752
(7R)−2−(クロロメチル)−3’−メチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン
段階A.(7R)−2−(ヒドロキシメチル)−3’−メチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン
MeOH(20mL)中の(7R)−3’−メチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−カルバルデヒド(2.62g、8.89mmol、中間体13に記載)の攪拌した溶液へ、NaBH(672mg、17.8mmol)を添加し、混合物を室温で1時間攪拌して、次いで真空で濃縮乾固した。CHCl:MeOH:NHOH−100:0:0から90:9:1の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=298(M+1)。
段階B.(7R)−2−(クロロメチル)−3’−メチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン
CHCl(5mL)中の段階Aからの(7R)−2−(ヒドロキシメチル)−3’−メチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン(200mg、0.67mmol)の攪拌した溶液へ、塩化チオニル(0.98mL、13.5mmol)を滴下した。反応混合物を30分間攪拌し、沈殿物をろ過により単離した。ろ液を飽和NaHCO水溶液(20mL)中に注ぎ、この混合物をCHCl(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、固体を取得し、これをろ過した固体と合わせ、後の段階で使用するのに十分な純度の表題化合物を得た。MS:m/z=316(M+1)。
中間体15
Figure 0005129752
メチル(7−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル)アセタート
段階A.メチルN−(6−カルボキシ−2−ニトロフェニル)グリシナート
tert−BuOH(40mL)中のメチルグリシナート(15.9g、127mmol)、2−クロロ−3−ニトロ安息香酸(6.07g、30.1mmol)及びNaCO(22.9g、216mmol)の混合物を18時間加熱還流した。冷却した混合物を減圧下で濃縮し、残留物を飽和HO水溶液(200mL)及びEtOAc(200mL)間に分配した。水層をpH2に酸性化し、有機層を抽出した。水層をEtOAc(2×200mL)で更に抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、次の段階で使用するのに十分な純度の表題化合物を得た。MS:m/z=255(M+1)。
段階B.メチル(7−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル)アセタート
tert−BuOH(40mL)中の段階AからのメチルN−(6−カルボキシ−2−ニトロフェニル)グリシナート(6.08g、23.9mmol)、ジフェニルホスホリルアジド(7.90g、28.7mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(12.5mL、71.8mmol)の混合物を90℃で90分間加熱し、次いで溶媒を真空除去した。CHCl:MeOH−100:0から90:10の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより残留物を精製し、次の段階で使用するのに十分な純度の表題化合物を得た。MS:m/z=252(M+1)。
中間体16
Figure 0005129752
2a−メチル−2a,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2,4−(1H,3H)−ジオン、鏡像異性体B
段階A.4−ニトロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン
CHCl(500mL)中の4−ニトロインドール(12.2g、75.2mmol)及びN−クロロスクシンイミド(6.07g、30.1mmol)の混合物を30時間加熱還流し、次いで減圧下で濃縮して、オレンジ色の固体を得た。個体をAcOH(200mL)中で溶解し、生じた溶液を70℃まで加温し、次いで85%HPO(80mL)を2分間にわたり添加した。混合物を90分間加熱還流し、その後氷上で冷却した。温度を30℃以下に維持しながら、冷却した混合物を10N NaOH(450mL)、続いてNaHCO水溶液の添加によりpH6に調節した。混合物をEtOAc(3×1L)で抽出し、合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−100:0から0:100の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を部分的に精製し、次いでMeOHで粉砕して、表題化合物を得た。MS:m/z=179(M+1)。
段階B.(±)−エチル(3−メチル−4−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート
0℃にて、DMF(180mL)中の段階Aからの4−ニトロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(6.95g、39.0mmol)の攪拌した溶液へ、水素化ナトリウム(鉱物油中の60%分散液、1.72g、42.9mmol)を添加し、生じた混合物を30分間攪拌した。DMF(20mL)中のヨードメタン(2.43mL、39.0mmol)を20分間にわたり滴下し、混合物を0℃で1時間攪拌した。更なる当量の水素化ナトリウム(鉱物油中の60%分散液、1.56g、39.0mmol)を添加し、攪拌を1時間継続した。DMF(20mL)中のエチルブロモアセタート(3.46mL、31.2mmol)を20分間にわたり滴下した。反応混合物を0℃で1時間攪拌し、次いで飽和NHCl水溶液(500mL)で反応停止した。混合物をEtOAc(3×500mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を塩水(100mL)で洗浄して、次いでNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−100:0から0:100の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=279(M+1)。
段階C.(±)−エチル(4−アミノ−3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート
水素雰囲気下(約1atm)において、段階Bからの(±)−エチル(3−メチル−4−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート(2.66g、9.56mmol)及び10%Pd/C(500mg)の混合物をMeOH(50ml)中で激しく攪拌した。3時間後、混合物をセライトのパッドを通してろ過し、MeOHで洗浄して、ろ液を真空濃縮し、表題化合物を得た。MS:m/z=249(M+1)。
段階D.2a−メチル−2a,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2,4−(1H,3H)−ジオン、鏡像異性体B
段階Cからの(±)−エチル(4−アミノ−3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート(2.37g、9.56mmol)及びAcOH(1mL)の混合物をキシレン(10mL)中で還流にて24時間加熱し、次いで減圧下で濃縮乾固した。CHCl:MeOH:NHOH−100:0:0から90:9:1の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を部分的に精製し、表題化合物の粗試料を得た。CHCl:EtOAc−100:0から0:100の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより更に精製を行い、ラセミ体の表題化合物を得た。ChiralPak ASカラムを使用し、ヘキサン:EtOH−70:30で溶出するHPLCにより鏡像異性体を分離した。溶出の最初の大きなピークは、2a−メチル−2a,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2,4−(1H,3H)−ジオン、鏡像異性体Aで、溶出の第二の大きなピークは、表題化合物の2a−メチル−2a,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2,4(1H,3H)−ジオン、鏡像異性体Bであった。MS:m/z=203(M+1)。
中間体17
Figure 0005129752
ピロロ[4,3,2−de]キノリン−2,4(1H,5H)−ジオン
段階A.(±)−エチル−(4−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート
0℃にて、DMF(100mL)中の4−ニトロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(3.00g、16.8mmol、中間体16に記載)の攪拌した溶液へ、水素化ナトリウム(鉱物油中の60%分散液、740mg、18.5mmol)を添加し、生じた混合物を30分間攪拌した。DMF(10mL)中のエチルブロモアセタート(1.87mL、16.8mmol)を10分間にわたり滴下した。反応混合物を0℃で2時間攪拌し、次いでHO(200mL)で反応停止した。混合物をEtOAc(5×200mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を塩水(100mL)で洗浄して、次いでNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−100:0から0:100の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、続いてヘキサン:EtOAcから再結晶化して、表題化合物を得た。MS:m/z=265(M+1)。
段階B.(±)−エチル(4−アミノ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート
水素雰囲気下(約1atm)において、段階Aからの(±)−エチル−(4−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート(2.56g、9.69mmol)及び10%Pd/C(500mg)の混合物をMeOH(50mL)中で激しく攪拌した。16時間後、混合物をセライトのパッドを通してろ過し、MeOHで洗浄して、ろ液を真空濃縮し、表題化合物を得た。MS:m/z=235(M+1)。
段階C.(±)−2a,5−ジヒドロピロロ(4,3,2−de)キノリン−2,4−(1H,3H)−ジオン
段階Bからの(±)−エチル(4−アミノ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート(2.40g、10.2mmol)、p−トルエンスルホン酸(195mg、1.03mmol)及びAcOH(1mL)の混合物をキシレン(10mL)中で還流にて24時間加熱し、次いで減圧下で濃縮乾固した。CHCl:MeOH:NHOH−100:0:0から90:9:1の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を部分的に精製し、表題化合物の粗試料を得た。CHClで粉砕することにより更に生成を行い、表題化合物を得た。MS:m/z=289(M+1)。
段階D.ピロロ(4,3,2−de)キノリン−2,4(1H,5H)−ジオン
段階Cからの(±)−2a,5−ジヒドロピロロ(4,3,2−de)キノリン−2,4(1H,3H)−ジオン(200mg、1.06mmol)及び活性酸化マンガン(IV)(185mg、2.13mmol)の混合物をトルエン(3mL)中で110℃にて1時間加熱した。混合物をセライトのパッドを通してろ過し、CHCl:MeOHで洗浄し、ろ液を真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=187(M+1)。
中間体18
Figure 0005129752
1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン、鏡像異性体B
段階A.エチル(4−ニトロ−1H−インドール−3−イル)(オキソ)アセタート
0℃にて、4−ニトロインドール(25.0g、154mmol)及びエチル1−ピペリジングリオキシラート(29.0g、170mmol)の攪拌した混合物へ、ジホスホリルクロリド(23.5mL、170mmol)を滴下した。混合物を室温にゆっくりと温め、攪拌を18時間継続した。反応混合物を0℃に冷却し、更に発泡が見られるなくなるまでEtOH(50mL)、続いて飽和NaHCO水溶液を添加することにより慎重に反応停止した。沈殿した黄色の固体をろ過により単離し、HOで洗浄して、真空乾燥させ、表題化合物を得た。MS:m/z=263(M+1)。
段階B.エチル(4−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート、鏡像異性体B
TFA(100mL)中の段階Aからのエチル(4−ニトロ−1H−インドール−3−イル)(オキソ)アセタート(6.46g、24.6mmol)の溶液へ、トリエチルシラン(80mL、493mmol)を滴下した。3時間後、反応混合物を真空濃縮し、CHCl:MeOH−100:0から99:1の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって残留物を精製し、ラセミ体の生成物を得た。Chiralcel ODカラムを使用し、ヘキサン:i−PrOH−70:30で溶出するHPLCにより鏡像異性体を分離した。溶出の最初の大きなピークは、エチル(4−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート、鏡像異性体Aで、溶出の第二の大きなピークは表題化合物のエチル(4−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート、鏡像異性体Bであった。MS:m/z=251(M+1)。
段階C:1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン、鏡像異性体B
O(50mL)及びEtOH(42mL)中の段階Bからのエチル(4−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート、鏡像異性体B(1.50g、5.99mmol)の攪拌した溶液へ、ヒドロ亜硫酸ナトリウム(約85%、4.91g、24mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌し、次いで3N塩酸(14mL、42mmol)を添加して、溶液を100℃で3時間加熱した。冷却した混合物を飽和NaHCO水溶液でpH8へと調節し、CHCl(6×200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=175(M+1)。
中間体19
Figure 0005129752
2a−メチル−1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン、鏡像異性体A
段階A.(±)−エチル(3−メチル−4−ニトロ−2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート
(±)−エチル(3−メチル−4−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート(1.08g、3.88mmol、中間体16に記載)及びローソン試薬(942mg、2.33mmol)の混合物をキシレン(30mL)中で90分間加熱還流した。反応混合物を真空濃縮し、CHCl:EtOAc−100:0から90:10の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより残留物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=295(M+1)。
段階B.(±)−エチル(4−アミノ−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート
0℃にて、MeOH(30mL)及びTHF(30mL)中の段階Aからの(±)−エチル(3−メチル−4−ニトロ−2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート(3.65g、12.4mmol)及び塩化ニッケル(II)六水和物(23.6g、99.2mmol)の溶液へ、NaBH(11.3g、298mmol)を少量ずつ1時間にわたり添加した。生じた混合物を10分間攪拌し、次いでセライトのパッドを通しろ過して、MeOHで洗浄し、ろ液を真空濃縮した。CHCl:MeOH−90:10の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより残留物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=235(M+1)。
段階C.2a−メチル1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン、鏡像異性体A
段階Bからの(±)−エチル(4−アミノ−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート(2.50g、10.7mmol)及びp−トルエンスルホン酸(2mg、0.01mmol)の混合物をキシレン(50mL)中で還流にて13時間加熱し、次いで減圧下で濃縮乾固した。CHCl:MeOH:NHOH−100:0:0から90:4.5:0.5の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、ラセミ体の表題化合物を得た。ChiralPak ADカラムを使用し、ヘキサン:i−PrOH:EtNH−75:25:0.1で溶出するHPLCにより鏡像異性体を分離した。溶出の最初の大きなピークは、表題化合物の2a−メチル1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン、鏡像異性体Aで、溶出の第二の大きなピークは、2a−メチル−1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン、鏡像異性体Bであった。MS:m/z=189(M+1)。
中間体20
Figure 0005129752
エチル(4−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2a(3H)−イル)アセタート、鏡像異性体A
段階A.ジエチル2,2’−(4−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3,3−ジイル)ジアセタート
0℃にて、DMF(200mL)中の4−ニトロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(5.25g、29.5mmol、中間体16に記載)の攪拌した溶液へ、水素化ナトリウム(鉱物油中60%分散液、1.24g、30.9mmol)を添加し、生じた混合物を30分間攪拌した。エチルブロモアセタート(3.60mL、32.4mmol)を滴下し、混合物を0℃で1時間攪拌した。更なる当量の水素化ナトリウム(鉱物油中の60%分散液、1.24g、30.9mmol)を添加し、攪拌を1時間継続して、次いでエチルブロモアセタート(3.00ml、27.1mmol)を滴下した。反応混合物を1時間攪拌し、続いて飽和NHCl水溶液(125mL)及びHO(500mL)で反応停止した。混合物をEtOAc(3×300mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を塩水(100mL)で洗浄して、次いでNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−100:0から50:50の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=351(M+1)。
エチル(4−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2a(3H)−イル)アセタート、鏡像異性体A
基本的には中間体19に記載の方法に従うが、(±)−エチル(3−メチル−4−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタートの代わりに段階Aからのジエチル2,2’−(4−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3,3−ジイル)ジアセタートを使用し、ラセミ体の表題化合物を調製した。ChiralPak ADカラムを使用し、ヘキサン:EtOH:EtNH−75:25:0.1で溶出するHPLCにより鏡像異性体を分離した。溶出の最初の大きなピークは、表題化合物のエチル(4−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2a(3H)−イル)アセタート、鏡像異性体Aで、溶出に第二の大きなピークは、エチル(4−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2a(3H)−イル)アセタート、鏡像異性体Bであった。MS:m/z=261(M+1)。
中間体21
Figure 0005129752
(7R)−9−ブロモ−3’−メチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−カルバルデヒド
段階A.(7R)−9−ブロモ−2,3’−ジメチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン
濃硫酸(1mL)中の(7R)−2,3’−ジメチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン(250mg、0.89mmol、中間体13に記載)の攪拌した溶液へ、N−ブロモスクシンイミド(206mg、1.16mmol)を添加した。反応混合物を6時間攪拌し、氷上に注ぎ、飽和NaHCO水溶液で中和し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。Chiralcel OJカラムを使用し、MeOHで溶出するHPLCにより粗生成物を精製した。溶出の最初の大きなピークは表題化合物であった。MS:m/z=362(M+1)。
(7R)−9−ブロモ−3’−メチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−カルバルデヒド
基本的には中間体13に記載の方法に従うが、(7R)−2,3’−ジメチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオンの代わりに段階Aからの(7R)−9−ブロモ−2,3’−ジメチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオンを使用し、表題化合物を調製した。MS:m/z=376(M+1)。
中間体22
Figure 0005129752
5’,6’−ジアミノ−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
段階A.(±)−5’−アミノ−6’−ニトロ−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
0℃にて、(±)−5’−アミノ−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン(100mg、0.432mmol、中間体7に記載)へ、70%HNO(1mL)、続いて濃HSO(1mL)を添加した。生じた混合物を室温まで加温し、18時間攪拌して、次いで氷上に注ぎ、沈殿物をろ過により除去した。逆相C18カラムを使用し、HO:CHCN:CFCOH−90:10:0.1から5:95:0.1の勾配で溶出するHPLCにより水性ろ液を精製した。凍結乾燥で表題化合物を提供した。MS:m/z=277(M+1)。
段階B.5’,6’−ジアミノ−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン
MeOH(5mL)中の段階Aからの(±)−5’−アミノ−6’−ニトロ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン(15mg、0.054mmol)の溶液へ、10%Pd/C(5mg)を添加し、反応混合物を水素下において(約1atm)激しく攪拌した。2時間後、触媒をろ別し、ろ液を真空濃縮して、表題化合物を生成した。MS:m/z=247(M+1)。
中間体23
Figure 0005129752
(±)−3’−メチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−カルバルデヒド
基本的には中間体13に記載の方法に従うが、(R)−5’−アミノ−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオンの代わりに(±)−5’−アミノ−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン(中間体7に記載)を使用し、表題化合物を調製する。
中間体24
Figure 0005129752
(±)−2−(クロロメチル)−3’−メチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2,5−ジオン
基本的には中間体14に記載の方法に従うが、(7R)−3’−メチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−カルバルデヒドの代わりに(±)−3’−メチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−カルバルデヒド(中間体23に記載)を使用し、表題化合物を調製する。
中間体25
Figure 0005129752
(±)−3’−メチル−2’,5’−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−カルボン酸
ジオキサン(30mL)及びHO(3mL)中の(±)−2,3’−ジメチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン(500g、1.78mmol、中間体23に記載)及び二酸化セレン(592mg、5.33mmol)の混合物を18時間加熱還流する。反応混合物を冷却し、セライトのパッドを通してろ過し、ろ液を真空濃縮して、表題化合物を得る。
中間体26
Figure 0005129752
(2S)−5−アミノ−6−(2−アミノエチル)−1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−2’(1’H)−オン
段階A.1−{[2−トリメチルシリル]エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
0℃にて、DMF(200mL)中の7−アザインドール(39.8g、0.337mol)の溶液へ、水素化ナトリウム(鉱物油中の60%分散液、16.2g、0.404mol)を少量ずつ25分間にわたり添加し、混合物を1時間攪拌した。次いで、反応混合物の温度を10℃以下に維持しながら、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(71.8mL、0.404mol)をゆっくりと15分間にわたり添加した。1時間後、反応をHO(500mL)で反応停止し、混合物をCHCl(5×300mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮して、高真空下で乾燥させ、表題化合物を得た。MS:m/z=249(M+1)。
段階B.3,3−ジブロモ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,3−ジヒドロ−2H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−オン
ジオキサン(300mL)中のピリジンヒドロブロミドペルブロミド(277g、0.868mol)の懸濁液へ、ジオキサン(300mL)中の段階Aからの1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(41.3g、0.174mol)の溶液を30分間にわたり滴下した。オーバーヘッド機械攪拌器を使用し、反応物を室温で攪拌した。60分後、二相の反応混合物をHO(300mL)で反応停止し、EtOAcで抽出した。水層をEtOAc(2×300mL)で洗浄し、合わせた有機層をHOで洗浄し(4×300mL、最終洗液はpH5−6であった。)、次いで塩水(300mL)で洗浄し、続いてMgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をCHCl中で即座に溶解し、CHClで溶出するシリカのプラグを通し、暗赤色がプラグから完全に溶出するまで溶液をろ過した。ろ液を飽和NaHCO水溶液(400mL)、次いで塩水(400mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=423(M+1)。
段階C.1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,3−ジヒドロ−2H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−オン
THF(880mL)及び飽和塩化アンモニウム水溶液(220mL)中の段階Bからの3,3−ジブロモ−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,3−ジヒドロ−2H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−オン(65g、0.154mol)の溶液へ、亜鉛(100g、1.54mol)を添加した。3時間後、反応物をろ過し、真空濃縮した。残留物をEtOAc及びHO間に分配し、白い沈殿物の形成をもたらした。両層をセライトパッドを通してろ過し、層を分離した。水層をEtOAc(2×)で洗浄し、合わせた有機層をHOで洗浄して、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。EtOAc:CHCl−1:9で溶出するシリカゲルのプラグを通して粗生成物をろ過し、溶出液を減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。MS:m/z=265(M+1)。
段階D.(4−ニトロ−1,2−フェニレン)ジメタノール
反応温度を0℃から5℃に維持しながら、ボラン−THF錯体の溶液(1M、490mL、490mmol)へ、テトラヒドロフラン(500mL)中の4−ニトロフタル酸(40g、189.5mmol)を1.5時間にわたり滴下した。添加後、反応物をゆっくりと室温まで加温し、18時間攪拌した。メタノール(100mL)を慎重に添加し、沈殿した固体を溶解した。混合物を約500mLに真空濃縮し、0℃に冷却して、10N水酸化ナトリウムを添加し、pHを10−11に調節した。この混合物をEtOAc(3×600mL)で抽出し、合わせた有機層を塩水で洗浄して、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=207(M−OH+CHCN)。
段階E.1,2−ビス(ブロモメチル)−4−ニトロベンゼン
エーテル(150mL)中の段階Dからの(4−ニトロ−1,2−フェニレン)ジメタノール(6.85g、37.4mmol)の溶液へ、エーテル(50mL)中の三臭化リン(3.9mL、41.1mmol)を1.5時間にわたり滴下した。18時間後、反応混合物を0℃に冷却し、HO(25mL)で反応停止した。層を分離し、有機層をHOで洗浄して、次いで飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、表題化合物を淡色の固体として得た。MS:m/z=309(M+1)。
段階F.(±)−5−ニトロ−1’−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−2’(1’H)−オン
DMF(2L)中の段階Eからの1,2−ビス(ブロモメチル)−4−ニトロベンゼン(40.9g、132mmol)及び段階Cからの1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,3−ジヒドロ−2H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−オン(31.5g、119mmol)の溶液へ、炭酸セシウム(129g、397mmol)を5分間にわたり少量ずつ添加した。18時間後、酢酸(7.6mL)を添加し、混合物を約500mLの量に濃縮し、次いでEtOAc(1.5L)及びHO(1L)間に分配した。有機層をHO(1L)、次いで塩水(500mL)で洗浄し、続いてNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−100:0から0:100の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=412(M+1)。
段階G.(R)−5−アミノ−1’−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−2’(1’H)−オン
水素雰囲気下において(約1atm)、10%Pd/C(3g)及び段階Fからの(±)−5−ニトロ−1’−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−2’(1’H)−オン(19.1g、46.6mmol)の混合物をEtOH(400mL)中で激しく攪拌した。18時間後、混合物をセライトのパッドを通してろ過し、MeOHで十分に洗浄し、ろ液を真空濃縮して、粗製のラセミ化合物を得た。キラルセルODカラムを使用し、MeOHで溶出するHPLCにより鏡像異性体を分離した。溶出の最初の大きなピークは、(S)−5−アミノ−1’−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−2’(1’H)−オンで、溶出の第二の大きなピークは、表題化合物の(R)−5−アミノ−1’−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−2’(1’H)−オンであった。MS:m/z=382(M+1)。
段階H.(S)−5−アミノ−6−ニトロ−1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−2’(1’H)−オン
CHCl(100mL)中の段階Gからの(R)−5−アミノ−1’−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−2’(1’H)−オン(28.7g、75.2mmol)の懸濁液へ、無水トリフルオロ酢酸(106mL、752mmol)を添加した。混合物を10分間攪拌し、その後、アニリンを対応のトリフルオロアセトアニリドに転化した。生じた混合物を氷塩浴中で冷却し、反応温度を10−12℃で維持しながら15.8M硝酸(5.0mL、79mmol)15分間にわたり滴下した。添加後、反応混合物を30分間攪拌して、次いでHO(12mL)を慎重に添加し、続いてトリフルオロ酢酸(100mL)及びCHCl(100mL)を添加した。混合物を室温まで加温し、攪拌を2時間継続し、続いて真空で濃縮乾固した。残留物をMeOH(200mL)中で溶解し、10N NaOHを添加することにより、溶液をpH10に調節した。エチレンジアミン(5mL、75mmol)を添加し、混合物を室温で18時間攪拌して、次いでHO(200mL)で希釈した。生じた固体をろ過により単離し、HOで洗浄し、真空乾燥させ、表題化合物を得た。MS:m/z=297(M+1)。
段階I.(2R)−5−ヨード−6−ニトロ−1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−2’(1’H)−オン
−5℃にて、3N塩酸(50mL)及びTHF(20mL)中の段階Hからの(S)−5−アミノ−6−ニトロ−1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−2’(1’H)−オン(6.14g、20.7mmol)の懸濁液へ、反応温度を0℃以下に維持するペースにおいて、HO(10mL)中のNaNO(1.60g、23.2mmol)を滴下した。15分後、反応温度を0℃以下に維持しながらHO(9mL)中のKI(9.2g、55mmol)を30分間にわたり滴下した。更に15分後、混合物をCHCl(3×300mL)で抽出し、合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、デカントし、真空濃縮した。CHCl:MeOH−100:0から90:10の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、次の段階で使用するのに十分な純度の表題化合物を得た。MS:m/z=408(M+1)。
段階J.(2R)−5−ヨード−6−ニトロ−1’−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−2’(1’H)−オン
0℃にて、DMF(40mL)中の段階Iからの(2R)−5−ヨード−6−ニトロ−1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−2’(1’H)−オン(5.14g、12.6mmol)の溶液へ、水素化ナトリウム(鉱物油中の60%分散液、525mg、13.1mmol)を添加し、混合物を5分間攪拌した。次いで、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(2.23mL、12.6mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で2時間攪拌した。反応を希NAHCO水溶液(200mL)で反応停止し、混合物をEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。ヘキサン:EtOAc−100:0から0:100の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、次の段階で使用するのに十分な純度の表題化合物を得た。MS:m/z=538(M+1)。
段階K.tert−ブチル((2S)−6−ニトロ−2’−オキソ−1’−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,1’,2’,3−テトラヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−5−イル)アセタート
段階Jからの(2R)−5−ヨード−6−ニトロ−1’−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−2’(1’H)−オン(4.02g、7.48mmol)、トリス(ジベンズイリデンアセトン)ジパラジウム(349mg、0.38mmol)及び1,2,3,4,5−ペンタフェニル−1’−(ジ−tert−ブチルホスフィーノ)フェロセン(532mg、0.75mmol)を含有したフラスコへ、2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル亜鉛クロリド(Rieke、EtO中0.5M、15.7mL、7.85mmol)を添加し、生じた溶液を40℃に1時間加熱した。反応を希NaHCO水溶液(100mL)で反応停止し、混合物をEtOAc(200mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。ヘキサン:EtOAc−100:0から0:100の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、次の段階で使用するのに十分な純度の表題化合物を得た。MS:m/z=526(M+1)。
段階L.[(2S)−6−ニトロ−2’−オキソ−1,1’,2’,3−テトラヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−5−イル]酢酸
MeOH(25mL)中の段階Kからのtert−ブチル((2S)−6−ニトロ−2’−オキソ−1’−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,1’,2’,3−テトラヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−5−イル)アセタート(2.01g、3.83mmol)の溶液をHCl(g)で飽和し、室温で18時間放置した。混合物を真空で濃縮乾固し、次いでMeOH(25mL)中で再溶解した。この攪拌した溶液を10N NaOHでpH10に調節し、エチレンジアミン(0.26mL、3.83mmol)を添加した。生じた混合物を3時間攪拌し、次いで真空で濃縮乾固した。残留物をTHF(25mL)中で溶解し、1N NaOH(25mL,25mmol)を添加した。混合物を室温で18時間攪拌し、次いでTHFを減圧下で除去した。残留混合物を飽和NaHCO水溶液(50mL)及びEtOAc(100mL)間に分配した。有機層を処分し、水層をHCl水溶液でpH2に調節し、次いでEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=340(M+1)。
段階M.(2S)−5−(2−ヒドロキシエチル)−6−ニトロ−1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−2’(1’H)−オン
−78℃にて、THF(15mL)中の段階Lからの[(2S)−6−ニトロ−2’−オキソ−1,1’,2’,3−テトラヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−5−イル]酢酸(753mg、2.22mmol)の攪拌した溶液へ、ボラン(THF中1M,9.1mL、9.1mmol)を滴下した。5分後、混合物を0℃まで加温し、攪拌をこの温度で3時間継続した。反応を1N HClで慎重に反応停止し、攪拌を室温で継続した。混合物を飽和NaHCO水溶液でpH8に調節し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。CHCl:MeOH−100:0から80:20の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=326(M+1)。
段階N.(2S)−5−(2−アジドエチル)−6−ニトロ−1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−2’(1’H)−オン
DMF(4mL)中の段階Mからの(2S)−5−(2−ヒドロキシエチル)−6−ニトロ−1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−2’(1’H)−オン(174mg、0.54mmol)の攪拌した溶液へ、ジフェニルホスホリルアジド(177mg、0.64mmol)及びDBU(0.096mL、0.64mmol)を添加した。混合物を100℃で6時間加熱し、次いでHO(20mL)で反応停止し、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。CHCl:MeOH−100:0から80:20の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=351(M−1)。
段階O.(2S)−5−アミノ−6−(2−アミノエチル)−1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−2’(1’H)−オン
EtOH(15mL)中の段階Nからの(2S)−5−(2−アジドエチル)−6−ニトロ−1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−2’(1’H)−オン(236mg、0.67mmol)の溶液へ、10%Pd/C(172mg)を添加した。反応混合物を水素雰囲気下(約1atm)で5時間攪拌し、次いでセライトパッドでろ過し、MeOHで洗浄して、ろ液を減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。MS:m/z=295(M+1)。
中間体27
Figure 0005129752
(±)−5’−アミノ−6’−(2−アミノエチル)−3−メチル−1’,3’−ジヒドロ−2H,5H−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インデン]−2,5−ジオン
基本的には中間体26に記載の方法に従うが、(S)−5−アミノ−6−ニトロ−1,3−ジヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−2’(1’H)−オンの代わりに(±)−5’−アミノ−6’−ニトロ−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン(中間体22に記載)を使用し、表題化合物を調製する。
中間体28
Figure 0005129752
6−メチル−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−2,5(1H,6H)−ジオン
段階A.N−(2−アミノ−3−ニトロフェニル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド
ピリジン(50ml)中の3−ニトロ−1,2−フェニレンジアミン(1.00g、6.53mmol)及びp−トルエンスルホニルクロリド(1.25g、6.53mmol)の攪拌した混合物を1時間にわたり加熱還流し、次いで真空で濃縮乾固して、次の段階で使用するのに十分な純度の表題化合物を得た。MS:m/z=308(M+1)。
段階B.1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−ニトロ−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン
CHCN(100mL)中の段階AからのN−(2−アミノ−3−ニトロフェニル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド(2.00g、6.51mmol)の攪拌した溶液へ、トリホスゲン(966mg、3.25mmol)を添加し、混合物を室温で30分間攪拌した。沈殿物をろ過により単離し、真空乾燥させ、表題化合物を得た。MS:m/z=334(M+1)。
段階C.メチル{3−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル}アセタート
DMF(50mL)中の段階Bからの1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−ニトロ−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン(500mg、1.50mmol)の攪拌した溶液へ、炭酸カリウム(207mg、1.50mmol)を添加し、生じた混合物を室温で10分間攪拌した。メチルブロモアセタート(252mg、1.65mmol)を滴下し、反応混合物を1時間攪拌して、次いでHO(50mL)中に注いだ。生じた沈殿物をろ過により単離し、HOで洗浄して、真空乾燥させ、表題化合物を得た。MS:m/z=406(M+1)。
段階D.1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−2,5(1H,6H)−ジオン
水素雰囲気下(約1atm)において、段階Cからのメチル{3−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−7−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル}アセタート(1.00g、2.47mmol)及び10%Pd/C(100mg)の混合物をEtOAc(100mL)中で激しく攪拌した。4時間後、混合物をセライトのパッドを通してろ過し、EtOAc(300mL)で洗浄した。AcOH(2mL)をろ液へ添加し、この溶液を80℃で1時間加熱して、次いで真空濃縮し、表題化合物を得た。MS:m/z=344(M+1)。
段階E.1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−メチル−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−2,5(1H,6H)−ジオン
DMF(40mL)中の段階Dからの1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−2,5(1H,6H)−ジオン(1.16g、3.38mmol)の攪拌した溶液へ、炭酸カリウム(467mg、3.38mmol)を添加し、生じた混合物を室温で10分間攪拌した。ヨードメタン(480mg、3.38mmol)を滴下し、反応混合物を18時間攪拌して、次いでHO(50mL)中に注いだ。生じた沈殿物をろ過により単離し、HOで洗浄して、真空乾燥させ、表題化合物を得た。MS:m/z=358(M+1)。
段階F.6−メチル−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−2,5(1H,6H)−ジオン
濃HSO(3mL)中の1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−メチル−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−2,5(1H,6H)−ジオン(600mg、1.68mmol)の溶液を50℃で30分間加熱し、次いで0℃にてHO(25mL)中に注いだ。生じた沈殿物をろ過により単離し、HOで洗浄して、真空乾燥させ、表題化合物を得た。MS:m/z=204(M+1)。
中間体29
Figure 0005129752
2a−(2−ピロリジン−1−イルエチル)−1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン、鏡像異性体A
段階A.tert−ブチル2a−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−4−オキソ−2a,3,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(2H)−カルボキシラート、鏡像異性体A
CHCl(5mL)中のエチル(4−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2a(3H)−イル)アセタート、鏡像異性体A(158mg、0.607mmol、中間体20に記載)及びトリエチルアミン(0.127mL、0.91mmol)の攪拌した溶液へ、ジ−tert−ブチルジカルボナート(199mg、0.91mmol)を添加した。混合物を室温で19時間攪拌し、次いで追加のジ−tert−ブチルジカルボナート(100mg、0.46mmol)及びトリエチルアミン(0.060mL、0.43mmol)を添加して、攪拌を72時間続行した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(10mL)で反応停止し、CHCl(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、次の段階で使用するのに十分な純度の表題化合物を得た。MS:m/z=305(M−C)。
段階B.tert−ブチル4−オキソ−2a−(2−オキソエチル)−2a,3,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(2H)−カルボキシラート、鏡像異性体A
−78℃にて、CHCl(5mL)中の段階Aからのtert−ブチル2a−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−4−オキソ−2a,3,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(2H)−カルボキシラート、鏡像異性体A(219mg、0.607mmol)の攪拌した溶液へ、DIGBAL−H(CHCl中1M、0.8mL、0.8mmol)を滴下した。1時間後、DIBAL−H(CHCl中1M、0.54mL、0.54mmol)を滴下し、更に1時間後、追加のDIBAL−H(CHCl中1M、0.65mL、0.65mmol)を滴下した。混合物を−78℃で1時間攪拌し、次いで低温MeOH(1mL)、次いでアセトン(1mL)、続いて飽和酒石酸カリウムナトリウム水溶液(10mL)の添加により反応停止した。混合物を室温まで加温し、CHCl(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(10mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、次の段階で使用するのに十分な純度の表題化合物を得た。MS:m/z=317(M+1)。
段階C.2a−(2−ピロリジン−1−イルエチル)−1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン、鏡像異性体A
DCE(1mL)中の段階Bからのtert−ブチル4−オキソ−2a−(2−オキソエチル)−2a,3,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(2H)−カルボキシラート、鏡像異性体A(100mg、0.316mmol)、ピロリジン(67mg、0.948mmol)及びAcOH(0.09mL、1.58mmol)の攪拌した溶液へ、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(80mg、0.38mmol)を添加し、混合物を18時間攪拌した。生じた混合物へ、TFA(1mL)を添加し、攪拌を4時間継続した。混合物を真空濃縮して、逆相C18カラムを使用し、HO:CHCN:CFCOH−90:10:0.1から5:95:0.1の勾配で溶出するHPLCにより精製した。凍結乾燥により、表題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た。MS:m/z=272(M+1)。
中間体30
Figure 0005129752
2a−エチル−1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン、鏡像異性体B
段階A.(±)−エチル(3−エチル−4−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート
基本的には中間体16に記載の方法に従うが、ヨードメタンの代わりにヨードエタンを使用し、表題化合物を調製した。MS:m/z=293(M+1)。
2a−エチル−1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン、鏡像異性体B
基本的には中間体19に記載の方法に従うが、(±)−エチル(3−メチル−4−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタートの代わりに(±)−エチル(3−エチル−4−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタートを使用し、ラセミ体の表題化合物を調製した。ChiralPak ASカラムを使用し、ヘキサン:EtOH:EtNH−20:80:0.1で溶出するHPLCにより鏡像異性体を分離した。溶出の最初の大きなピークは2a−エチル−1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン、鏡像異性体Aで、溶出の第二の大きなピークは表題化合物の2a−エチル−1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン、鏡像異性体Bであった。MS:m/z=203(M+1)。
中間体31
Figure 0005129752
ナトリウム(2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)アセタート
段階A.4−ニトロ−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン
0℃にて、CHCN(400mL)中の3−ニトロ−1,2−フェニレンジアミン(25.5g、167mol)の溶液へ、トリホスゲン(56g、188.8mol)を少量ずつ15分間にわたり添加し、30分後、混合物を室温まで加温した。反応物を真空濃縮し、トルエン(100mL)で希釈して、固体の沈殿物をろ過により収集し、表題化合物を得た。MS:m/z=180(M+1)。
段階B.ジメチル2,2’−(4−ニトロ−2−オキソ−1H−ベンズイミダゾール−1,3−ジイル)ジアセタート
DMF(25mL)中の段階Aからの4−ニトロ−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾ−ル−2−オン(990mg、5.5mmol)及びメチルブロモアセタート(1.05mL、11.1mmol)の溶液へ、炭酸セシウム(3.6g、11.1mmol)を添加した。1.5時間後、反応をHOで反応停止し、固体沈殿物をろ過により収集し、表題化合物を得た。MS:m/z=324(M+1)。
段階C.メチル(2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)アセタート
MeOH(10mL)中の段階Bからのジメチル2,2’−(4−ニトロ−2−オキソ−1H−ベンズイミダゾール−1,3−ジイル)ジアセタート(270mg、0.84mmol)及び10%Pd/C(50mg)の混合物を水素雰囲気下(約1atm)で攪拌した。2時間後、反応物をセライトのパッドを通してろ過し、真空濃縮した。粗固体をトルエン(3mL)中で溶解し、p−トルエンスルホン酸一水和物(2mg、0.011mmol)を添加した。混合物を30分間加熱還流し、次いで真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=262(M+1)。
段階D.ナトリウム(2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)アセタート
MeOH(40mL)及びCHCN(5mL)中の段階Cからのメチル(2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)アセタート(367mg、1.40mmol)の溶液へ、1.0N水酸化ナトリウム(2.82mL、2.82mmol)を添加し、反応混合物を室温で18時間攪拌した。混合物を1N HCl水溶液で中和し、真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=248(M+1)。
中間体32
Figure 0005129752
(2,7−ジオキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−fg][1,6]ベンゾジアゾシン−1(2H)−イル)酢酸
段階A.tert−ブチル(4−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル)アセタート
DMF(15mL)中の4−ニトロ−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン(800mg、4.5mmol、中間体31に記載)及びtert−ブチルブロモアセタート(0.791mL、5.4mmol)の溶液へ、炭酸セシウム(1.75g、5.4mmol)を添加した。18時間後、反応をHO(100mL)で反応停止し、固体沈殿物をろ過により収集した。CHCl:MeOH−95:5で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=294(M+1)。
段階B.メチル4−[3−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−7−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]ブタノアート
DMF(5mL)中の段階Aからのtert−ブチル(4−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル)アセタート(96mg、0.327mmol)の溶液へ、水素化ナトリウム(鉱物油中の60%分散液26.7mg、0.66mmol)を添加した。10分後、メチル4−ブロモブチラート(178mg、0.98mmol)を添加し、反応物を室温で18時間攪拌した。混合物をHOで反応停止し、EtOAcで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。逆相C18カラムを使用し、HO:CHCN:CFCOH−90:10:0.1から5:95:0.1の勾配で溶出するHPLCにより残留物を精製した。凍結乾燥により、表題化合物を得た。MS:m/z=394(M+1)。
段階C.メチル4−[7−アミノ−3−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]ブタノアート
EtOH(30mL)及びEtOAc(15mL)中の段階Bからのメチル4−[3−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−7−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]ブタノアート(129mg、0.33mmol)及び10%Pd/C(40mg)の混合物を水素雰囲気下(約1atm)において攪拌した。1時間後、反応物をセライトのパッドを通してろ過し、真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=364(M+1)。
段階D.tert−ブチル(2,7−ジオキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−fg][1,6]ベンゾジアゾシン−1(2H)−イル)アセタート
トルエン(5mL)中の段階Cからのメチル4−[7−アミノ−3−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]ブタノアート(119mg、0.327mmol)の溶液へ、p−トルエンスルホン酸一水和物(2mg、0.011mmol)を添加し、混合物を加熱還流した。3時間後、反応混合物を室温に冷まし、混合物を真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=332(M+1)。
段階E.(2,7−ジオキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−fg][1,6]ベンゾジアゾシン−1(2H)−イル)酢酸
CHCl(3mL)中の段階Dからのtert−ブチル(2,7−ジオキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−fg][1,6]ベンゾジアゾシン−1(2H)−イル)アセタート(15mg、0.045mmol)の溶液へ、TFA(1mL)を添加した。2時間後、混合物を減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。MS:m/z=276(M+1)。
中間体33
Figure 0005129752
(8−メチル−2,7−ジオキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−fg][1,6]ベンゾジアゾシン−1(2H)−イル)酢酸
段階A.tert−ブチル(8−メチル−2,7−ジオキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−fg][1,6]ベンゾジアゾシン−1(2H)−イル)アセタート
DMF(5mL)中のtert−ブチル(2,7−ジオキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−fg][1,6]ベンゾジアゾシン−1(2H)−イル)アセタート(109mg、0.33mmol、中間体32に記載)の溶液へ、炭酸セシウム(214mg、0.66mmol)及びヨードメタン(93mg、0.66mmol)を添加した。18時間後、逆相C18カラムを使用し、HO:CHCN:CFCOH−90:10:0.1から5:95:0.1の勾配で溶出するHPLCにより混合物を直接的に精製した。凍結乾燥により、表題化合物を得た。MS:m/z=346(M+1)。
段階B.(8−メチル−2,7−ジオキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−fg][1,6]ベンゾジアゾシン−1(2H)−イル)酢酸
CHCl(6mL)中の段階Aからのtert−ブチル(8−メチル−2,7−ジオキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−fg][1,6]ベンゾジアゾシン−1(2H)−イル)アセタート(45mg、0.13mmol)の溶液へ、TFA(2mL)を添加した。2時間後、混合物を減圧下で濃縮し、表題化合物を得た。MS:m/z=290(M+1)。
中間体34
Figure 0005129752
リチウム(7−メチル−4−オキソ−4,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(3H)−イル)アセタート
段階A.2,5−ジメチル−3−ニトロアニリン
氷浴中で冷却した濃硫酸(20mL)中のp−キシレン(10.4g、97.9mmol)の攪拌した溶液へ、90%硝酸(12.4mL、264mmol)を50分間にわたり滴下した。生じた混合物を80℃に2時間加熱し、次いで氷上に注ぎ、CHCl(2×400mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和NaHCO水溶液、次いで塩水で洗浄し、続いてNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−90:10から60:40の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を部分的に精製した。生じた固体をCHClから再結晶化し、2,5−ジメチル−1,3−ジニトロベンゼンを白い固体として得た。2,5−ジメチル−1,3−ジニトロベンゼン(3.68g、18.8mmol)をAcOH(35mL)中で溶解し、鉄粉末(1.95g、34.9mmol)を添加した。混合物を110℃に3時間加熱し、次いでセライトのパッドを通してろ過し、EtOAc及びHOで洗浄した。ろ液を真空濃縮し、大部分の溶媒を除去し、残留物を飽和NaHCO水溶液(200mL)及びEtOAc(200mL)間に分配した。有機層を塩水で洗浄し、次いでNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−100:0から60:40の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=167(M+1)。
段階B.6−メチル−4−ニトロ−1H−インドール
新たに蒸留したオルトぎ酸トリエチル(1.65mL、9.92mmol)中の段階Aからの2,5−ジメチル−3−ニトロアニリン(1.21g、7.26mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(2mg、0.011mmol)の溶液を蒸留装置内で120℃にて45分間加熱し、EtOH約0.4mLの初留があった。残留溶液の真空蒸留により、エチル2,5−ジメチル−3−ニトロフェニルイミドホルマート(沸点=146℃、約2mmHg)を淡黄色の固体として得た。0℃にて、DMF(2mL)中のジエチルオキサラート(868mg、5.94mmol)の溶液へ、カリウムエトキシド(435mg、5.17mmol)を添加し、生じた溶液をDMSO(3mL)中のエチル2,5−ジメチル−3−ニトロフェニルイミドホルマート(880mg、3.96mmol)の溶液へ添加した。反応混合物を40℃で1時間加熱し、次いでHO(30mL)で反応停止して、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、続いてNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−100:0から0:100の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=177(M+1)。
リチウム(7−メチル−4−オキソ−4,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(3H)−イル)アセタート
基本的には中間体46に記載の方法に従うが、4−ニトロインドールの代わりに6−メチル−4−ニトロ−1H−インドールを使用し、表題化合物を調製した。MS:m/z=245(M+1)。
中間体35
Figure 0005129752
リチウム(7−メチル−4−オキソ−2a,3,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(2H)−アセタート、鏡像異性体B
基本的には中間体47に記載の方法に従うが、4−ニトロインドールの代わりに6−メチル−4−ニトロ−1H−インドール(中間体34に記載)を使用し、表題化合物を調製した。MS:m/z=247(M+1)。
中間体36
Figure 0005129752
リチウム(6−クロロ−4−オキソ−4,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(3H)−イル)アセタート
段階A.tert−ブチル[4−アミノ−3−(シアノメチル)−1H−インドール−1−イル]アセタート
EtOH(20mL)中のtert−ブチル[3−(シアノメチル)−4−ニトロ−1H−インドール−1−イル]アセタート(700mg、2.22mmol、中間体46に記載)及び10%Pd/C(65mg)の混合物を水素雰囲気下(約1atm)において攪拌した。4時間後、反応物をセライトのパッドを通してろ過し、真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=286(M+1)。
段階B.tert−ブチル[4−アミノ−5−クロロ−3−(シアノメチル)−1H−インドール−1−イル]アセタート
CHCl(5mL)中の段階Aからのtert−ブチル[4−アミノ−3−(シアノメチル)−1H−インドール−1−イル]アセタート(150mg、0.526mmol)の溶液へ、N−クロロスクシンイミド(70mg、0.526mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌し、次いで飽和NaHCO水溶液(5mL)及びCHCl(15mL)間に分配した。水相を更にCHCl(15mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、次の段階で使用するのに十分な純度の表題化合物を得た。MS:m/z=320(M+1)。
リチウム(6−クロロ−4−オキソ−4,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(3H)−イル)アセタート
基本的には中間体46に記載の方法に従うが、tert−ブチル[3−(シアノメチル)−4−ニトロ−1H−インドール−1−イル]アセタートの代わりにtert−ブチル[4−アミノ−5−クロロ−3−(シアノメチル)−1H−インドール−1−イル]アセタートを使用し、表題化合物を調製した。MS:m/z=283(M+1)。
中間体37
Figure 0005129752
リチウム(4−オキソ−4,5−ジヒドロピロロ[2,3,4−ij]イソキノリン−1(3H)−イル)アセタート
段階A.4−ブロモ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール
室温にて、DMF(50mL)中の4−ブロモインドール(1.00g、5.10mmol)の溶液へ、水素化ナトリウム(鉱物油中の60%分散液220mg、5.50mmol)を添加した。反応混合物を5分間攪拌し、次いでベンゼンスルホニルクロリド(901mg、5.10mmol)を添加し、攪拌を15分間継続した。反応を飽和NaHCO水溶液(50mL)で反応停止し、CHCl(2×75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−100:0から90:10の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=336(M+1)。
段階B.tert−ブチル[1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−4−イル]アセタート
1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリウムテトラフルオロボラート(94mg、0.196mml)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(180mg、0.196mmol)及びリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(t−BuOMe中1.37M、11.0mL、15.1mmol)の混合物へ、段階Aからの4−ブロモ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール(2.20g、6.54mmol)、tert−ブチルアセタート(988mg、8.51mmol)及びトルエン(15mL)を添加した。生じた混合物を室温で18時間攪拌し、次いでEtO(100mL)及び飽和NHCl水溶液(30mL)間に分配した。有機層を塩水で洗浄し、次いでNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−100:0から85:15の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=316(M−C)。
段階C.tert−ブチル[3−ニトロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−4−イル]アセタート
0℃にて、無水酢酸(5mL)へ、90%硝酸(0.183mL、3.90mmol)を添加し、生じた混合物を10分間熟成し、次いで−78℃にて、無水酢酸(5mL)中の段階Bからのtert−ブチル[1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−4−イル]アセタート(1.00g、2.69mmol)の溶液へ滴下した。反応混合物を−78℃で6時間攪拌し、次いで−20℃で16時間熟成し、続いてHOで反応停止して、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−100:0から70:30の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=361(M−C)。
段階D.tert−ブチル[3−ニトロ−1H−インドール−4−イル]アセタート
THF(5mL)中の段階Cからのtert−ブチル[3−ニトロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−4−イル]アセタート(730mg、1.75mmol)の溶液へ、テトラブチルアンモニウムフルオリド(THF中1.0M、5.25mL、5.25mmol)を添加し、反応混合物を室温で10分間攪拌し、次いで真空濃縮した。残留物を飽和NaHCO水溶液(5mL)間に分配し、CHCl(15mL)で抽出した。有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。CHCl:EtOAc−90:10から50:50の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=221(M−C)。
段階E.tert−ブチル[1−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−3−ニトロ−1H−インドール−4−イル]アセタート
室温にて、DMF(5mL)中の段階Dからのtert−ブチル[3−ニトロ−1H−インドール−4−イル]アセタート(385mg、1.39mmol)の溶液へ、水素化ナトリウム(鉱物油中60%分散液60mg、1.50mmol)を添加した。反応混合物を5分間攪拌し、次いでエチルブロモアセタート(256mg、1.53mmol)を添加し、攪拌を10分間継続した。反応を飽和NaHCO水溶液(5mL)で反応停止し、CHCl(2×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−90:10から40:60の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=307(M−C)。
段階F.[1−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−3−ニトロ−1H−インドール−4−イル]酢酸
CHCl(1mL)中の段階Eからのtert−ブチル[1−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−3−ニトロ−1H−インドール−4−イル]アセタート(300mg、0.828mmol)の溶液へ、TFA(0.63mL、8.28mmol)を添加した。混合物を室温で1時間攪拌し、次いで真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=307(M+1)。
段階G.エチル(4−オキソ−4,5−ジヒドロピロロ[2,3,4−ij]イソキノリン−1(3H)−イル)アセタート
AcOH(18mL)及びHO(2mL)中の段階Fからの[1−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−3−ニトロ−1H−インドール−4−イル]酢酸(250mg、0.816mmol)の溶液へ、鉄粉末(456mg、8.16mmol)を添加し、反応混合物を80℃で18時間加熱した。混合物を真空濃縮して、大部分の溶媒を除去し、残留物を飽和NaHCO水溶液(5mL)及びEtOAc(25mL)間に分配した。有機層を塩水で洗浄し、次いでNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、次の段階で使用するのに十分な純度の表題化合物を得た。MS:m/z=259(M+1)。
段階H.リチウム(4−オキソ−4,5−ジヒドロピロロ[2,3,4−ij]イソキノリン−1(3H)−イル)アセタート
THF(1mL)、EtOH(1mL)及びHO(1mL)中の段階Gからのエチル(4−オキソ−4,5−ジヒドロピロロ[2,3,4−ij]イソキノリン−1(3H)−イル)アセタート(200mg、0.77mmol)の溶液へ、1.0水酸化リチウム(0.85mL、0.85mmol)を添加した。15分後、1N HCl水溶液を添加して溶液をpH7に調節し、混合物を真空濃縮し、表題化合物を得た。MS:m/z=231(M+1)。
中間体38
Figure 0005129752
(7−メチル−6−オキソ−2a,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゾシノ[4,3,2−cd]インドール−1(2H)−イル)酢酸、鏡像異性体A
段階A.エチル4−(4−ニトロ−1H−インドール−3−イル)−4−オキソブタノアート
0℃にて、CHCl(60mL)中の4−ニトロインドール(2.00g、12.3mmol)の攪拌した溶液へ、ジメチルアルミニウムクロリド(ヘキサン中1M、14.8mL,14.8mmol)を添加し、混合物を30分間攪拌した。エチル4−クロロ−4−オキソブチラート(2.44g、14.8mmol)を滴下し、生じた混合物を室温にゆっくりと温め、18時間攪拌した。反応混合物を10%クエン酸水溶液(150mL)で慎重に反応停止し、CHCl(3×150mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。CHCl:EtOAc−100:0から63:35の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより残留物を部分的に精製し、生じた粗生成物をCHCl:MeOHから再結晶化して、表題化合物を得た。MS:m/z=291(M+1)。
段階B.エチル4−(4−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)ブタノアート
TFA(15mL)中の段階Aからのエチル4−(4−ニトロ−1H−インドール−3−イル)−4−オキソブタノアート(960mg、3.31mmol)の溶液へ、トリエチルシラン(11mL、68mmol)を添加した。3時間後、反応混合物を真空濃縮し、CHCl:MeOH−100:0から94:6の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより残留物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=279(M+1)。
段階C.エチル4−[1−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−4−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル]ブタノアート
アセトン(10mL)中の段階Bからのエチル4−(4−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)ブタノアート(1.10g、3.95mmol)、炭酸ナトリウム(628mg、5.93mmol)及びヨウ化カリウム(131mg、0.79mmol)の溶液へ、tert−ブチルブロモアセタート(17.5mL、119mmol)を添加した。混合物を18時間加熱還流し、次いで室温に冷まし、真空濃縮した。残留物をHO(30mL)及びEtOAc(2×60mL)間に分配し、有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−90:10から65:35の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=365(M+1)。
段階D.エチル4−[4−アミノ−1−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル]ブタノアート
EtOH(50mL)中の段階Cからのエチル4−[1−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−4−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル]ブタノアート(1.10g、2.80mmol)及び10%Pd/C(150mg)の混合物を水素雰囲気下(約1atm)で攪拌した。18時間後、反応物をセライトのパッドを通してろ過し、真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=363(M+1)。
段階E.リチウム4−[4−アミノ−1−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル]ブタノアート
THF(30mL)、EtOH(15mL)及びHO(15mL)中の段階Dからのエチル4−[4−アミノ−1−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル]ブタノアート(1.00g、2.76mmol)の溶液へ、1.0N水酸化リチウム(2.76mL、2.76mmol)を添加した。15分後、1N HCl水溶液を添加して溶液をpH7に調節し、混合物を真空濃縮して、次の段階で使用するのに十分な純度の表題化合物を得た。MS:m/z=335(M+1)。
段階F.tert−ブチル(6−オキソ−2a,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゾシノ[4,3,2−cd]インドール−1(2H)−イル)アセタート、鏡像異性体A
段階Eからのリチウム4−[4−アミノ−1−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル]ブタノアート(900mg、2.69mmol)、EDC(1.29g、6.73mmol)、HOAT(916mg、6.73mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.94mL、5.38mmol)の混合物をDMF(10mL)中で室温にて4時間攪拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物を飽和NaHCO水溶液(5mL)及びEtOAc(50mL)間に分配した。有機層をHO(5mL)、次いで10%クエン酸水溶液(5mL)で洗浄し、続いてNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−80:20から0:100の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、ラセミ体の生成物を得た。Chiralpak ASカラムを使用し、CHCN:MeOH−25:75で溶出するHPLCにより鏡像異性体を分離した。溶出の最初の大きなピークは表題化合物のtert−ブチル(6−オキソ−2a,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゾシノ[4,3,2−cd]インドール−1(2H)−イル)アセタート、鏡像異性体Aで、溶出の第二の大きなピークはtert−ブチル(6−オキソ−2a,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゾシノ[4,3,2−cd]インドール−1(2H)−イル)アセタート、鏡像異性体Bであった。MS:m/z=317(M+1)。
段階G.tert−ブチル(7−メチル−6−オキソ−2a,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゾシノ[4,3,2−cd]インドール−1(2H)−イル)酢酸、鏡像異性体A
室温にて、DMF(0.5mL)中の段階Fからのtert−ブチル(6−オキソ−2a,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゾシノ[4,3,2−cd]インドール−1(2H)−イル)アセタート、鏡像異性体A(20mg、0.063mmol)の溶液へ、水素化ナトリウム(鉱物油中の60%分散液3mg、0.075mmol)を添加した。反応混合物を5分間攪拌し、次いでヨードメタン(10mg、0.070mmol)を添加して、攪拌を10分間継続した。反応を飽和NaHCO水溶液(1mL)で反応停止し、EtOAc(2×3mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=331(M+1)。
段階H.(7−メチル−6−オキソ−2a,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゾシノ[4,3,2−cd]インドール−1(2H)−イル)酢酸、鏡像異性体A
EtOAc(1mL)中の段階Gからのtert−ブチル(7−メチル−6−オキソ−2a,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゾシノ[4,3,2−cd]インドール−1(2H)−イル)酢酸、鏡像異性体A(18mg、0.057mmol)の溶液をHCl(g)で飽和し、室温で10分間熟成して、次いでHCl(g)で再度飽和した。更に10分後、混合物を真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=275(M+1)。
中間体39
Figure 0005129752
(5−オキソ−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−アゼピノ[4,3,2−cd]インドール−1−イル)酢酸
段階A.エチル4−(4−ニトロ−1H−インドール−3−イル)プロパノアート
4−ニトロインドール(1.00g、6.17mmol)、メルドラム酸(889mg、6.17mmol)、プロリン(36mg、0.31mmol)及びホルムアルデヒド(HO中37%、0.50mL、6.17mmol)の混合物をCHCN(4mL)中で室温にて18時間攪拌した。反応混合物をHO(20mL)で反応停止し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。高真空下で乾燥させた後、固体残留物をピリジン(16mL)及びEtOH(4mL)中で溶解した。生じた溶液へ、銅粉末(50mg、0.79mmol)を添加し、混合物を2時間加熱還流して、次いで冷却した。溶媒を真空除去し、残留物を飽和NaHCO水溶液(25mL)及びEtOAc(50mL)間に分配した。有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ヘキサン:CHCl−20:80から0:100の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=263(M+1)。
段階B.エチル3−[1−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−4−ニトロ−1H−インドール−3−イル]プロパノアート
DMF(15mL)中の段階Aからのエチル4−(4−ニトロ−1H−インドール−3−イル)プロパノアート(860mg、3.28mmol)の溶液へ、水素化ナトリウム(鉱物油中の60%分散液142mg、3.55mmol)を添加した。5分後、tert−ブチルブロモアセタート(0.581mL、3.94mmol)を滴下し、反応混合物を室温で10分間攪拌して、次いでHOで反応停止し、CHCl(3×35mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−90:10から30:70の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=321(M−C)。
段階C.エチル3−[4−アミノ−1−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−1H−インドール−3−イル]プロパノアート
EtOH(100mL)中の段階Bからのエチル3−[1−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−4−ニトロ−1H−インドール−3−イル]プロパノアート(1.20g、3.19mmol)及び10%Pd/C(150mg)の混合物を水素雰囲気下(約1atm)において攪拌した。1時間後、反応混合物をセライトのパッドを通してろ過し、真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=347(M+1)。
段階D.tert−ブチル(5−オキソ−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−アゼピノ[4,3,2−cd]インドール−1−イル)アセタート
トルエン(50mL)中の段階Cからのエチル3−[4−アミノ−1−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−1H−インドール−3−イル]プロパノアート(1.00g、2.89mmol)の溶液へ、p−トルエンスルホン酸一水和物(5mg、0.026mmol)を添加し、混合物を加熱還流した。2時間後、反応物を室温に冷まし、混合物を飽和NaHCO水溶液(10mL)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。CHCl:MeOH−100:0から92:8の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=301(M+1)。
段階E.(5−オキソ−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−アゼピノ[4,3,2−cd]インドール−1−イル)酢酸
(1mL)中の段階Dからのtert−ブチル(5−オキソ−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−アゼピノ[4,3,2−cd]インドール−1−イル)アセタートの溶液へ、TFA(0.25mL、3.3mmol)を添加し、生じた混合物を室温で1時間攪拌した。混合物を真空濃縮し、表題化合物を得た。MS:m/z=245(M+1)。
中間体40
Figure 0005129752
(5−オキソ−2,2a,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−1H−アゼピノ[4,3,2−cd]インドール−1−イル)酢酸、鏡像異性体A
段階A.(±)−エチル3−(4−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)プロパノアート
TFA(25mL)中のエチル4−(4−ニトロ−1H−インドール−3−イル)プロパノアート(1.30g、4.96mmol、中間体39に記載)の溶液へ、トリエチルシラン(16mL、99mmol)を添加した。1時間後、反応混合物を真空濃縮し、CHCl:MeOH−100:0から94:6の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより残留物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=265(M+1)。
段階B.(±)−エチル3−[1−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−4−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル]プロパノアート
アセトン(10mL)中の段階Aからの(±)−エチル3−(4−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)プロパノアート(980mg、3.71mmol)、炭酸ナトリウム(590mg、5.56mmol)及びヨウ化カリウム(123mg、0.74mmol)の溶液へ、tert−ブチルブロモアセタート(16.4mL、111mmol)を添加した。混合物を18時間加熱還流し、次いで室温に冷まして、真空濃縮した。残留物をHO(30mL)及びEtOAc(2×60mL)間に分配し、有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−100:0から65:35の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=379(M+1)。
(5−オキソ−2,2a,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−1H−アゼピノ[4,3,2−cd]インドール−1−イル)酢酸、鏡像異性体A
基本的には中間体39に記載の方法に従うが、エチル3−[1−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−4−ニトロ−1H−インドール−3−イル]プロパノアートの代わりに(±)−エチル3−[1−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−4−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル]プロパノアートを使用し、中間体47と同様にラセミ体を純粋な鏡像異性体に分離して、表題化合物を調製した。MS:m/z=303(M+1)。
中間体41
Figure 0005129752
ナトリウム(7−クロロ−2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)アセタート
段階A.5−クロロ−2,1,3−ベンゾセレナジアゾール
EtOH(15mL)中の4−クロロベンゼン−1,2−ジアミン(1.50g、10.5mmol)の溶液を加熱還流し、二酸化セレン(1.28g、11.5mmol)を添加した。反応物を30分間還流し、室温まで冷却した。沈殿した固体をろ過し、HOで十分に洗浄し、高真空下で乾燥させ、表題化合物を得た。MS:m/z=219(M+1)。
段階B.5−クロロ−4−ニトロ−2,1,3−ベンゾセレナジアゾール
濃HSO(12mL)中の段階Aからの5−クロロ−2,1,3−ベンゾセレナジアゾール(800mg、1.80mmol)の溶液を0℃に冷却し、90%HNO(0.8mL)を添加した。30分後、反応物を0℃に冷まし、HO(10mL)で希釈した。固体をろ別し、冷HOで洗浄して、表題化合物を得た。MS:m/z=263(M+1)。
段階C.5−クロロ−4−ニトロ−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン
濃HCl(4mL)及び48%HI水溶液(2mL)中の段階Bからの5−クロロ−4−ニトロ−2,1,3−ベンゾセレナジアゾール(650mg、2.47mmol)の溶液を室温で2時間攪拌した。反応物をNaHSO及びNaCOの1:1飽和水溶液(20mL)で希釈し、次いで10M NaOH水溶液を使用してpH10に調節した。混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出し、有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。生じた暗赤色の固体をCHCN(4mL)中で溶解し、ホスゲンを添加した(トルエン中20%溶液、1.5mL、3.2mmol)。反応混合物を1時間攪拌し、次いでトルエンで希釈した。生じた固体をろ過することにより、表題化合物を得た。MS:m/z=214(M+1)。
段階D.ジメチル2,2’−(5−クロロ−4−ニトロ−2−オキソ−1H−ベンズイミダゾール−1,3−ジイル)ジアセタート
DMF(5mL)中の段階Aからの5−クロロ−4−ニトロ−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン(255mg、1.20mmol)及びメチルブロモアセタート(0.23mL、2.40mmol)の溶液へ、炭酸セシウム(1.16g、3.60mmol)を添加した。1.5時間後、反応をHO(30mL)で反応停止し、固体沈殿物をろ過により収集して、表題化合物を得た。MS:m/z=359(M+1)。
段階E.メチル(7−クロロ−2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)アセタート
AcOH(1.0mL)及び水(0.1mL)中の段階Dからのジメチル2,2’−(5−クロロ−4−ニトロ−2−オキソ−1H−ベンズイミダゾール−1,3−ジイル)ジアセタート(100mg、0.28mmol)の溶液へ、微細粒状の鉄(78mg、1.4mmol)を添加し、スラリーを70℃で1時間加熱した。反応物を冷まし、ろ過して、濃縮し、DMF(4mL)中で溶解した。DMF溶液をHO(30mL)へ攪拌しながら滴下し、沈殿物をろ過により単離して、表題化合物を得た。MS:m/z=296(M+1)。
段階F.ナトリウム(7−クロロ−2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)アセタート
基本的には中間体45に記載の方法に従うが、メチル(6−メチル−2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)アセタートの代わりにメチル(7−クロロ−2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)アセタートを使用し、表題化合物を調製した。MS:m/z=282(M+1)。
中間体42
Figure 0005129752
ナトリウム(2,4−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1,2a,5,7−テトラアザアセナフチレン−1(2H)−イル)アセタート
段階A.2,6−ジクロロ−3−ニトロ−ピリジン−4−アミン
0℃にて、氷−アセトン浴内における濃HSO(25mL)中の2,6−ジクロロ−4−アミノピリジン(5.0g、30.6mmol)の溶液へ、90%HNO(10mL)を滴下した。反応混合物を室温まで加温し、1時間攪拌し、次いで氷(100g)上に注いだ。固体の沈殿物をろ過により単離し、冷HOで洗浄して、高真空下で乾燥させた。生じた固体を濃HSO(50mL)中で溶解し、100℃で20分間加熱した。反応混合物を氷(150g)上に注ぎ、温度を20℃以下に維持しながら濃NHOHで中和した。沈殿物をろ過により単離し、冷HOで洗浄して、乾燥させ、表題化合物を生成した。MS:m/z=209(M+1)。
段階B.2,6−ジクロロ−ピリジン−3,4−ジアミン
MeOH(150mL)中の段階Aからの2,6−ジクロロ−3−ニトロ−ピリジン−4−アミン(2.6g、14.4mmol)の溶液へ、ラネーニッケル触媒(2g)を添加し、水素雰囲気下において、反応物をパル装置中で(35p.s.i.)2時間攪拌した。反応混合物をセライトのパッドを通してろ過し、濃縮して、表題化合物を生成した。MS:m/z=179(M+1)。
段階C.4,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オン
段階Bからの2,6−ジクロロ−3,4−ジヒドロピリジン−3,4−ジアミン(500mg、2.8mmol)及び尿素(1.0g、16.8mmol)の混合物を165℃で4時間溶解するよう攪拌し、次いで冷却して、HO(100mL)を添加した。全固体が溶解するまで水性混合物を加熱還流し、溶液を冷まして、18時間熟成した。沈殿物をろ過により単離し、表題化合物を得た。MS:m/z=205(M+1)。
段階D.4,6−ジクロロ−7−ニトロ−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オン
濃HSO(15mL)中の段階Cからの4,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オン(0.6g、2.94mmol)の溶液へ、KNO(2.97g、29.4mmol)を添加し、反応混合物を125℃で2時間加熱した。冷却後、反応物を氷と混合し、固体沈殿物をろ過により単離して、冷HOで洗浄し、表題化合物を得た。MS:m/z=250(M+1)。
段階E.ジメチル2,2’−(4,6−ジクロロ−7−ニトロ−2−オキソ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1,3−ジイル)ジアセタート
DMF(5mL)中の段階Dからの4,6−ジクロロ−7−ニトロ−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オン(610mg、2.45mmol)及びメチルブロモアセタート(0.47mL、5.02mmol)の溶液へ、炭酸セシウム(2.39g、7.33mmol)を添加した。1.5時間後、反応をHO(30mL)で反応停止し、固体沈殿物をろ過により収集して、表題化合物を得た。MS:m/z=394(M+1)。
段階F.メチル(2,4−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1,2a,5,7−テトラアザアセナフチレン−1(2H)−イル)アセタート
MeOH(2mL)中の段階Eからのジメチル2,2’−(4,6−ジクロロ−7−ニトロ−2−オキソ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1,3−ジイル)ジアセタート(40mg、0.10mmol)及び10%Pd/C(12mg)の混合物を水素雰囲気下(約1atm)において6時間攪拌した。反応混合物をセライトのパッドを通してろ過し、真空濃縮した。粗製物質をトルエン(2mL)及びAcOH(2mL)中で80℃にて2時間加熱し、次いで濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=263(M+1)。
段階G.ナトリウム(2,4−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1,2a,5,7−テトラアザアセナフチレン−1(2H)−イル)アセタート
基本的には中間体31に記載の同様の方法に従うが、メチル(2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)アセタートの代わりにメチル(2,4−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1,2a,5,7−テトラアザアセナフチレン−1(2H)−イル)アセタートを使用し、表題化合物を調製した。MS:m/z=249(M+1)。
中間体43
Figure 0005129752
ナトリウム(2,4−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1,2a,5,6−テトラアザアセナフチレン−1(2H)−イル)アセタート
段階A.1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オン
ピリジン−3,4−ジアミン(1.0g、9.16mmol)及び尿素(3.3g、54.9mmol)の混合物を165℃で4時間溶解するよう攪拌し、次いで冷却して、HO(100mL)を添加した。全固体が溶解するまで水性混合物を加熱還流し、溶液を冷却して、18時間熟成した。沈殿物をろ過により単離し、表題化合物を得た。MS:m/z=136(M+1)。
段階B.ナトリウム(2,4−ジオキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1,2a,5,6−テトラアザアセナフチレン−1(2H)−イル)アセタート
基本的には中間体42に記載の方法に従うが、4,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オンの代わりに1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オンを使用し、表題化合物を調製した。MS:m/z=249(M+1)。
中間体44
Figure 0005129752
ナトリウム(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−6−イル)アセタート
段階A.N,N−ジメチル−1−(7−ニトロ−1H−インドール−3−イル)メタンアミン
7−ニトロ−1H−インドール(3g、18.5mmol)、40%ジメチルアミン水溶液(3.12mL、27.7mmol)及び37%ホルムアルデヒド水溶液(1.57mL、19.3mmol)の混合物を室温で3日間攪拌した。反応混合物をHO(20mL)、続いて15%NaOH水溶液(200mL)で希釈し、CHCl(3×200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、次の段階で使用するのに十分な純度の表題化合物を得た。MS:m/z=181(m+1)。
段階B.メチル(7−ニトロ−1H−インドール−3−イル)アセタート
DMF(3mL)、HO(3mL)、THF(150mL)及びヨードメタン(2.85mL、45.7mmol)中の段階AからのN,N−ジメチル−1−(7−ニトロ−1H−インドール−3−イル)メタンアミン(3.3g、18.5mmol)の溶液を白い沈殿物を形成しながら15分間加熱還流した。シアン化カリウム(6.0g、92.1mmol)を添加し、還流を2時間継続した。冷却した溶液をろ過し、減圧下で濃縮して、残留物をMeOHで粉砕し、(7−ニトロ−1H−インドール−3−イル)アセトニトリルを黄色の固体として得た。MeOH(10mL)中のこの固体の懸濁液を0℃に冷却し、HCl(g)をゆっくりと30分間発泡した。反応混合物を1時間熟成し、次いで真空濃縮した。6M HCl水溶液(20mL)を残留物へ添加し、混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和NaHCO水溶液(50mL)、次いで塩水(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過して、濃縮し、表題化合物を得た。MS:m/z235(M+1)。
段階C.ジメチル2,2’−(7−ニトロ−1H−インドール−1,3−ジイル)ジアセタート
段階Bからのメチル(7−ニトロ−1H−インドール−3−イル)アセタート(545mg、2.71mmol)の溶液へ、DMF(10mL)中の炭酸セシウム(927mg、2.85mmol)及びメチルブロモアセタート(0.26mL、2.84mmol)を添加した。反応混合物を室温で18時間攪拌し、次いでHO(50mL)で反応停止した。固体沈殿物をろ過により収集し、表題化合物を得た。MS:m/z=274(M+1)。
段階D.ナトリウム(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−6−イル)アセタート
実質的には中間体31に記載の方法に従うが、ジメチル2,2’−(4−ニトロ−2−オキソ−1H−ベンズイミダゾール−1,3−ジイル)ジアセタートの代わりにジメチル2,2’−(7−ニトロ−1H−インドール−1,3−ジイル)ジアセタートを使用し、表題化合物を調製した。MS:m/z=231(M+1)。
中間体45
Figure 0005129752
ナトリウム(6−メチル−2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)アセタート
段階A.メチル(6−メチル−2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)アセタート
DMF(5mL)中のメチル(2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)アセタート(300mg、1.15mmol、中間体31に記載)の溶液へ、炭酸セシウム(748mg、2.3mmol)及びヨードメタン(326mg、2.3mmol)を添加した。16時間後、反応混合物を塩水(20mL)で反応停止し、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=276(M+1)。
段階B.ナトリウム(6−メチル−2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)アセタート
MeOH(10mL)中の段階Aからのメチル(6−メチル−2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)アセタート(225mg、0.817mol)の溶液へ、1.0N水酸化ナトリウム(1.2mL、1.2mmol)を添加した。3時間後、反応混合物を1N HCl水溶液で中和し、濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=262(M+1)。
中間体46
Figure 0005129752
リチウム(4−オキソ−4,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(3H)−イル)アセタート
段階A.N,N−ジメチル−1−(4−ニトロ−1H−インドール−3−イル)メタンアミン
酢酸(30mL)中の4−ニトロインドール(2.30g、14.2mol)の溶液へ、酢酸(30mL)中のN,N,N’,N’−テトラメチルジアミノメタン(2.2mL、15.6mol)を60分間にわたり滴下した。3.5時間後、反応物を0℃に冷却し、20%水酸化ナトリウム水溶液を添加して、pHを11に調節した。混合物をCHCl(3×300mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=220(M+1)。
段階B.(4−ニトロ−1H−インドール−3−イル)アセトニトリル
DMF(80mL)中の段階AからのN,N−ジメチル−1−(4−ニトロ−1H−インドール−3−イル)メタンアミン(3.10g、14.1mmol)の溶液へ、HO(80mL)中のシアン化カリウム(9.20g、141mmol)を添加し、混合物を1時間加熱還流して、次いで室温に冷まし、HO(200mL)及びEtOAc(400mL)間に分配した。有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−100:0から0:100の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=265(M+Na+CHCN)。
段階C.tert−ブチル[3−(シアノメチル)−4−ニトロ−1H−インドール−1−イル]アセタート
DMF(15mL)中の段階Bからの(4−ニトロ−1H−インドール−3−イル)アセトニトリル(910mg、4.52mmol)の溶液へ、水素化ナトリウム(鉱物油中60%分散液198mg、5.0mmol)を添加した。10分後、tert−ブチルブロモアセタート(0.801mL、5.4mmol)を滴下し、反応混合物を室温で1.5時間攪拌した。混合物をHO(50mL)及びEtOAc(100mL)間に分配し、有機抽出物を塩水で洗浄して、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−100:0から0:100の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=316(M+1)。
段階D.2,2’−(4−ニトロ−1H−インドール−1,3−ジイル)二酢酸
エタノール(50mL)中の段階Cからのtert−ブチル[3−(シアノメチル)−4−ニトロ−1H−インドール−1−イル]アセタート(920mg、2.92mol)の溶液へ、1.0N水酸化ナトリウム水溶液(14.6mL、14.6mmol)を添加し、混合物を18時間加熱還流した。追加量の1.0N水酸化ナトリウム(15mL、15mmol)を反応物に添加し、大部分のEtOHをフラスコから留出し、混合物を更に21時間加熱還流した。反応混合物を0℃に冷却し、濃HClを添加して、pHを1−2に調節した。混合物をEtOAc(2×150mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=279(M+1)。
段階E.ジエチル2,2’−(4−ニトロ−1H−インドール−1,3−ジイル)ジアセタート
EtOH(100mL)中の段階Dからの2,2’−(4−ニトロ−1H−インドール−1,3−ジイル)二酢酸(742mg、2.67mol)の溶液へ、濃硫酸(0.02mL)を添加し、混合物を9時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷まし、真空で30mLの容量に濃縮した。溶液をEtOAc(300mL)及びNaHCO水溶液(100mL)間に分配し、有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=335(M+1)。
段階F.ジエチル2,2’−(4−アミノ−1H−インドール−1,3−ジイル)ジアセタート
EtOH(20mL)中の段階Eからのジエチル2,2’−(4−ニトロ−1H−インドール−1,3−ジイル)ジアセタート(140mg、0.419mmol)及び10%Pd/C(20mg)の混合物を水素雰囲気下(約1atm)において攪拌した。1.5時間後、反応混合物をセライトパッドを通してろ過し、真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=305(M+1)。
段階G.エチル(4−オキソ−4,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(3H)−イル)アセタート
トルエン(8mL)中の段階Fからのジエチル2,2’−(4−アミノ−1H−インドール−1,3−ジイル)ジアセタート(83mg、0.273mmol)の溶液へ、p−トルエンスルホン酸一水和物(5mg、0.026mmol)を添加し、混合物を加熱還流した。2時間後、反応物を室温に冷まし、混合物をEtOAc(40mL)及びNaHCO水溶液(15mL)間に分配した。有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。CHCl:MeOH−100:0から92:8の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=259(M+1)。
段階H.リチウム(4−オキソ−4,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(3H)−イル)アセタート
エタノール(3mL)及び水(0.5mL)中の段階Gからのエチル(4−オキソ−4,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(3H)−イル)アセタート(79mg、0.306mmol)の溶液へ、1.0N水酸化リチウム水溶液(0.34mL、0.34mmol)を滴下した。5分後、1N HCl水溶液を添加して、混合物をpH7に調節し、溶液を真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=231(M+1)。
中間体47
Figure 0005129752
リチウム(4−オキソ−2a,3,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(2H)−イル)アセタート、鏡像異性体B
段階A.メチル(4−ニトロ−1H−インドール−3−イル)(オキソ)アセタート
0℃にて、4−ニトロインドール(1.00g、6.17mmol)及びメチルピロリジニルグリオキシラート(Downie et al.、Tetrahedron、1993、49、4015−4034)(1.00g、6.80mmol)の溶液へ、ジホスホリルクロリド(0.938mL、6.80mmol)を滴下し、混合物を3時間にわたり室温まで加温した。MeOH、次いで飽和NaHCO水溶液を0℃にて反応物に添加し、溶液をCHCl(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、結晶を形成するまで真空濃縮した。結晶を真空ろ過により収集し、更に二回の収穫物をろ液から単離して、表題化合物を得た。MS:m/z=249(M+1)。
段階B.(±)−メチル(4−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート
TFA(15mL)中の段階Aからのメチル(4−ニトロ−1H−インドール−3−イル)(オキソ)アセタート(1.00g、4.03mmol)の溶液へ、トリエチルシラン(13mL、80.6mmol)を添加した。3時間後、反応混合物を真空濃縮し、CHCl:MeOH−100:0から98:2の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより残留物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=237(M+1)。
段階C.(±)−エチルメチル2,2’−(4−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1,3−ジイル)ジアセタート
アセトン(15mL)中の段階Bからの(±)−メチル(4−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート(700mg、2.97mmol)、炭酸ナトリウム(471mg、4.44mmol)及びヨウ化カリウム(98mg、0.59mmol)の溶液へ、エチルブロモアセタート(9.9mL、88.9mmol)を添加した。混合物を18時間加熱還流し、次いで室温に冷まして、真空濃縮した。残留物をHO(15mL)及びEtOAc(2×40mL)間に分配し、有機抽出物を塩水で洗浄して、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、50mLの容量に真空濃縮した。ヘキサンをEtOAc溶液に添加し、沈殿物を形成した。所望の結晶を真空ろ過により収集し、表題化合物を得た。MS:m/z=323(M+1)。
段階D.(±)−エチルメチル2,2’−(4−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1,3−ジイル)ジアセタート
EtOH(10mL)中の段階Cからの(±)−エチルメチル2,2’−(4−ニトロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1,3−ジイル)ジアセタート(550mg、1.71mmol)及び10%Pd/C(40mg)の混合物を水素雰囲気下(約1atm)において攪拌した。3時間後、反応物をセライトのパッドを通してろ過し、真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=293(M+1)。
段階E.エチル(4−オキソ−2a,3,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(2H)−イル)アセタート、鏡像異性体B
トルエン(35mL)中の段階Dからの(±)−エチルメチル2,2’−(4−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1,3−ジイル)ジアセタート(490mg、1.70mmol)の溶液へ、p−トルエンスルホン酸一水和物(5mg、0.026mmol)を添加し、混合物を48時間加熱還流した。混合物を室温に冷まし、飽和NaHCO水溶液(5mL)及びEtOAc(40mL)間に分配した。有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。CHCl:EtOAc−90:10から40:60の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、ラセミ体の生成物を得た。Chiralpak ASカラムを使用し、MeOHで溶出するHPLCにより鏡像異性体を分離した。溶出の最初の大きなピークはエチル(4−オキソ−2a,3,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(2H)−イル)アセタート、鏡像異性体Aで、溶出の第二の大きなピークは表題化合物のエチル(4−オキソ−2a,3,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(2H)−イル)アセタート、鏡像異性体Bであった。MS:m/z=261(M+1)。
段階F.リチウム(4−オキソ−2a,3,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(2H)−イル)アセタート、鏡像異性体B
THF(1mL)、EtOH(1mL)及びHO(1mL)中の段階Eからのエチル(4−オキソ−2a,3,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(2H)−イル)アセタート、鏡像異性体B(55mg、0.211mmol)の溶液へ、1.0N水酸化リチウム(0.232mL、0.232mmol)を添加した。15分後、1N HCl水溶液を添加して、溶液をpH7に調節し、混合物を真空濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=233(M+1)。
中間体48
Figure 0005129752
2a−(2,2−ジフルオロエチル)−1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン、鏡像異性体A
段階A.2a−(2,2−ジフルオロエチル)−1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン、鏡像異性体A
0℃にて、CHCl(2mL)中のtert−ブチル4−オキソ−2a−(2−オキソエチル)−2a,3,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(2H)−カルボキシラート、鏡像異性体A(150mg、0.474mmol、中間体29に記載)の攪拌した溶液へ、DAST(0.125mL、0.948mmol)を添加し、混合物を1時間攪拌した。追加のDAST(0.066mL)を添加し、混合物を1時間攪拌した。生じた混合物へ、TFA(2mL)を添加し、攪拌を1時間継続した。混合物を真空濃縮し、飽和NaHCO水溶液(10mL)及びCHCl(10mL)間に分配した。層を分離し、水層をCHCl(2×10mL)で更に抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。CHCl:MeOH−100:0から95:5の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=239(M+1)。
中間体49
Figure 0005129752
(7R)−2−アセチル−3’−メチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン
段階A.(7R)−2−(1−ヒドロキシエチル)−3’−メチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン
−78℃にて、THF(20mL)中の(7R)−3’−メチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−カルバルデヒド(90mg、0.305mmol、中間体13に記載)の懸濁液へ、メチルマグネシウムブロミド(EtO中の3M溶液0.31mL、0.93mmol)を添加した。反応混合物を−78℃で30分間攪拌し、室温で2時間攪拌した。反応混合物を水を添加することにより反応停止し、水(20mL)及びEtOAc(20mL)間に分配した。層を分離し、水層をEtOAc(2×20mL)で更に抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、表題化合物を生成し、更なる精製なしで使用した。MS:m/z=312(M+1)。
段階B.(7R)−2−アセチル−3’−メチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン
ジオキサン(5mL)及びCHCl(5mL)中の段階Aからの(7R)−2−(1−ヒドロキシエチル)−3’−メチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン(95mg、0.305mmol)及び二酸化マンガン(255mg、9.06mmol)の混合物を48時間加熱還流した。反応混合物をセライトのパッドを通してろ過し、CHCl−MeOHで洗浄して、ろ液を減圧下で濃縮した。CHCl:MeOH−100:0から95:5の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=310(M+1)。
中間体50
Figure 0005129752
tert−ブチル[(4−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2a(3H)−イル)メチル]カルバマート、鏡像異性体A
段階A.(±)−2a−[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−2a,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2,4(1H,3H)−ジオン
0℃にて、脱気したDMF(30mL)中の(±)−2a,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2,4(1H,3H)−ジオン(2.00g、10.6mmol、中間体17に記載)の攪拌した溶液へ、水素化ナトリウム(鉱物油中60%分散液468mg、11.7mmol)を添加した。混合物を10分間攪拌し、次いでN−(ブロモメチル)フタルイミド(2.55g、10.6mmol)を添加して、攪拌を2時間継続した。追加分のN−(ブロモメチル)フタルイミド(500mg)を添加し、攪拌を1時間継続した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(100mL)で反応停止し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。CHCl:MeOH−100:0から90:10の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=348(M+1)。
段階B.(±)−2a−(アミノメチル)−2a,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2,4(1H,3H)−ジオン
EtOH(30mL)中の段階Aからの(±)−2a−[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−2a,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2,4(1H,3H)−ジオン(2.30g、6.62mmol)及びヒドラジン(1.05mL、33.1mmol)の溶液を70℃で2時間加熱し、次いで室温に冷まして、ろ過した。ろ液を真空濃縮した。CHCl:MeOH:NHOH−100:0:0から90:9:1の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=218(M+1)。
段階C.(±)−tert−ブチル(2,4−ジオキソ−1,2,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2a(3H)−イル)メチルカルバマート
CHCl(20mL)及びEtOH(10mL)中の段階Bからの(±)−2a−(アミノメチル)−2a,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2,4(1H,3H)−ジオン(1.08g、4.97mmol)及びジ−tert−ブチルジカルボナート(1.30g、5.97mmol)の溶液へ、トリエチルアミン(1.39mL、9.94mmol)を添加した。反応混合物を16時間攪拌し、次いで真空濃縮した。CHCl:MeOH:NHOH−100:0:0から95:5:1の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=318(M+1)。
段階D.tert−ブチル[(4−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2a(3H)−イル)メチル]カルバマート、鏡像異性体A
0℃にて、THF(20mL)中の段階Cからの(±)−tert−ブチル(2,4−ジオキソ−1,2,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2a(3H)−イル)メチルカルバマート(1.20g、3.78mmol)の溶液へ、DIBAL−H(トルエン中の1M溶液18.9mL、18.9mmol)を添加した。反応混合物を2時間攪拌し、次いで飽和酒石酸カリウムナトリウム水溶液(100mL)をゆっくり添加することにより反応停止して、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。CHCl:MeOH:NHOH−100:0:0から95:5:1の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、最初に溶出する(±)−tert−ブチル[(2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2a(3H)−イル)メチル]カルバマートを取得し、二番目に溶出するラセミ体の表題化合物を得た。ChiralPak ADカラムを使用し、ヘキサン:EtOH:EtNH−60:40:0.1で溶出するHPLCにより鏡像異性体を分離した。溶出の最初の大きなピークは、表題化合物のtert−ブチル[(4−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2a(3H)−イル)メチル]カルバマート、鏡像異性体Aで、溶出の第二の大きなピークは、tert−ブチル[(4−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2a(3H)−イル)メチル]カルバマート、鏡像異性体Bであった。MS:m/z=304(M+1)。
中間体51
Figure 0005129752
(±)−tert−ブチル[(2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2a(3H)−イル)メチル]カルバマート
段階A.(±)−tert−ブチル[(2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2a(3H)−イル)メチル]カルバマート
表題化合物を中間体50と同様の反応から得た。CHCl:MeOH:NHOH−100:0:0から95:5:1の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、最初に溶出する表題化合物を取得し、及び二番目に溶出する(±)−tert−ブチル[(4−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2a(3H)−イル)メチル]カルバマートを得た。MS:m/z=304(M+1)。
中間体52
Figure 0005129752
(7R)−3,3’−ジメチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−カルバルデヒド
段階A.(7R)−3,3’−ジメチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−カルバルデヒド
基本的には中間体13に記載の方法に従うが、クロトンアルデヒドの代わりにトランス−2−メチル−2−ブテナールを使用し、表題化合物を調製した。MS:m/z=327(M+1)。
中間体53
Figure 0005129752
7−フルオロ−2a−メチル1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン、鏡像異性体A
段階A.ジメチル2−(4−フルオロ−2,6−ジニトロフェニル)マロナート
室温にて、DMA(100mL)中のジメチルマロナート(16.3mL、143mmol)の溶液へ、カリウムtert−ブトキシド(15.3g、136mmol)を添加した。反応混合物を70℃で30分間加熱し、次いで油浴から取り出した。ジオキサン(70mL)中の2−クロロ−5−フルオロ−1,3−ジニトロベンゼン(14.3g、64.9mmol)の溶液を30分間にわたり滴下した。反応混合物を10分間攪拌し、次いで冷却して、飽和NHCl水溶液(500mL)上に注いだ。水層をEtOAc(250mL)及びEtO(2×250mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をHO(100mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空濃縮して、表題化合物を取得し、更に精製することなく使用した。MS:m/z=317(M+1)。
段階B.メチル(4−フルオロ−2,6−ジニトロフェニル)アセタート
DMSO(120mL)及び水(2.34mL)中の段階Aからのジメチル2−(4−フルオロ−2,6−ジニトロフェニル)マロナート(20.5g、64.9mmol)及び塩化リチウム(5.50g、130mmol)の溶液を90℃で3時間加熱し、次いで冷却して、HO(400mL)上に注いだ。水層をEtO(3×250mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水(100mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−100:0から80:20の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=259(M+1)。
段階C:(±)−4−エチル1−メチル2−(4−フルオロ−2,6−ジニトロフェニル)スクシナート
DMF(100mL)中の段階Bからのメチル(4−フルオロ−2,6−ジニトロフェニル)アセタート(9.51g、36.8mmol)及びエチルブロモアセタート(8.17ml、73.6mmol)の溶液へ、炭酸セシウム(18.0g、55.2mmol)を添加した。反応混合物を16時間攪拌し、次いでHO(500mL)上に注いだ。水層をEtOAc(3×250mL)で抽出した。合わせた有機層をHO(100mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−100:0から80:20の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=345(M+1)。
段階D.(±)−エチル(4−アミノ−6−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート
EtOH(60mL)及び飽和NHCl水溶液(15mL)中の段階Cからの(±)−4−エチル1−メチル2−(4−フルオロ−2,6−ジニトロフェニル)スクシナート(7.23g、21.0mmol)及び鉄粉末(5.86g、105mmol)の溶液を4.5時間還流で攪拌した。温かい反応混合物を、セライトを通してろ過し、酢酸エチルでろ過ケーキをすすいだ。粗生成物溶液を飽和NaHCO水溶液(300mL)で洗浄した。層を分離し、水層をEtOAc(2×200mL)で更に抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−100:0から50:50の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=253(M+1)。
段階E.(±)−7−フルオロ−2a,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2,4(1H,3H)−ジオン
脱気したキシレン(100mL)及びAcOH(5mL)中の段階Dからの(±)−エチル(4−アミノ−6−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−イル)アセタート(3.28g、13.0mmol)の溶液を4.5日間加熱還流し、次いで室温にゆっくりと冷却した。生じた沈殿物をろ過し、ヘキサンで洗浄して、表題化合物を得た。MS:m/z=207(M+1)。
段階F.(±)−7−フルオロ−2a−メチル−2a,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2,4(1H,3H)−ジオン
0℃にて、脱気したDMF(10mL)中の段階Eからの(±)−7−フルオロ−2a,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2,4(1H,3H)−ジオン(608mg、2.95mmol)の攪拌した溶液へ、水素化ナトリウム(鉱物油中の60%分散液142mg、3.54mmol)を添加した。混合物を15分間攪拌し、次いでヨードメタン(0.184mL、2.95mmol)を添加し、攪拌を1時間継続した。反応混合物をHO(100mL)上に注ぎ、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をHO(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。CHCl:EtOAc−100:0から0:100の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=221(M+1)。
段階G.7−フルオロ−2a−メチル−1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン、鏡像異性体A
0℃にて、THF(10mL)中の段階Fからの(±)−7−フルオロ−2a−メチル−2a,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2,4(1H,3H)−ジオン(340mg、1.54mmol)の溶液へ、DIBAL−H(トルエン中の1M溶液7.72mL、7.72mmol)を添加した。反応混合物を2時間攪拌し、次いで飽和酒石酸カリウムナトリウム水溶液(100ml)をゆっくり添加することにより反応停止し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。CHCl:MeOH:NHOH−100:0:0から95:5:1の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、ラセミ体の表題化合物を得た。ChiralPak ADカラムを使用し、MeOHで溶出するHPLCにより鏡像異性体を分離した。溶出の最初の大きなピークは、表題化合物の7−フルオロ−2a−メチル−1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン、鏡像異性体Aで、溶出の第二の大きなピークは、7−フルオロ−2a−メチル−1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン、鏡像異性体Bであった。MS:m/z=207(M+1)。
中間体54
Figure 0005129752
(±)−2a,6−ジメチル−1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン
段階A.(±)−2a−メチル−1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン
基本的には中間体53に記載の方法に従うが、2−クロロ−5−フルオロ−1,3−ジニトロベンゼンの代わりに2−クロロ−1,3−ジニトロベンゼンを使用し、表題化合物を得た。MS:m/z=189(M+1)。
段階B.(±)−6−ブロモ−2a−メチル−1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン
0℃にて、CHCl(15mL)中の段階Aからの(±)−2a−メチル−1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン(525mg、2.79mmol)の溶液へ、N−ブロモスクシンイミド(496mg、2.79mmol)を添加し、混合物を室温にゆっくりと温めた。5時間後、反応混合物を飽和NaHCO水溶液(10mL)で反応停止し、EtOAc(150mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。CHCl:CHCN−100:0から75:25の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=267(M+1)。
段階C.(±)−2a,6−ジメチル−1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン
マイクロウェーブ反応器内において、1,4−ジオキサン(0.9mL)及びHO(0.1mL)中の段階Bからの(±)−6−ブロモ−2a−メチル−1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン(48mg、0.18mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(22mg、0.019mmol)、炭酸カリウム(75mg、0.54mmol)及びトリメチルボロキシン(THF中の50重量%溶液0.126mL、0.50mmol)の混合物を120℃で40分間加熱した。冷却した反応混合物をHO(5mL)で反応停止し、EtOAc(20mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。CHCl:MeOH−100:0から90:10の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=203(M+1)。
中間体55
Figure 0005129752
(±)−2a−メチル−4−オキソ−1,2,2a,3,4,5−ヘキサヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−6−カルボニトリル
段階A.(±)−2a−メチル−4−オキソ−1,2,2a,3,4,5−ヘキサヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−6−カルボニトリル
DMF(2mL)中の(±)−6−ブロモ−2a−メチル−1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(H)−オン(53mg、0.20mmol、中間体54に記載)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(48mg、0.042mmol)及びシアン化銅(I)(27mg、0.30mmol)の混合物を150℃で3時間加熱した。冷却した反応混合物をNaHCO水溶液(10mL)で反応停止し、EtOAc(30mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。ヘキサン:EtOAc−60:40から0:100の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、次の段階で使用するのに十分な純度の表題化合物を得た。MS:m/z=214(M+1)。
(実施例1)
Figure 0005129752
(7R)−3’−メチル−2−[(2a−メチル−2,4−ジオキソ−2a,3,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(2H)−イル)メチル]−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン、ジアステレオ異性体B
0℃にて、DMF(1mL)中の2a−メチル−2a,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2,4(1H,3H)−ジオン,鏡像異性体B(128mg、0.63mmol、中間体16に記載)の溶液へ、水素化ナトリウム(鉱物油中の60%分散液、28mg、0.70mmol)を添加し、生じた混合物を30分間攪拌した。DMF(1mL)中の(7R)−2−(クロロメチル)−3’−メチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン(100mg、0.32mmol、中間体14に記載)の溶液を滴下し、生じた混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を数滴のTFAで反応停止し、逆相C18カラムを使用し、HO:CHCN:CFCOH−90:10:0.1から5:95:0.1の勾配で溶出するHPLCにより直接的に精製した。純粋で生成物を含有する画分を合わせ、飽和NaHCO水溶液(10mL)中に注いだ。混合物をCHCl(3×10mL)で抽出した。ろ過により、沈殿物を有機層から単離した。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空で濃縮して、残留物を得た。この残留物をろ過した固体と合わせ、表題化合物を得た。MS:m/z=482(M+1)。C2724に対し、HRMS:m/z=482.1824、算出したm/z=482.1823。
(実施例2)
Figure 0005129752
(7R)−2−[(2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノリン−1(2H)−イル)メチル]−3’−メチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン
段階A.メチル(3−{[(7R)−3’−メチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−イル]メチル}−7−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル)アセタート
0℃にて、DMF(1mL)中のメチル(7−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル)アセタート(68mg、0.27mmol、中間体15に記載)の溶液へ、水素化ナトリウム(鉱物油中60%分散液、13mg、0.33mmol)を添加し、生じた混合物を30分間攪拌した。生じた混合物へ、(7R)−2−(クロロメチル)−3’−メチル−6,8−ジヒドロ−−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン(86mg、0.27mmol、中間体14に記載)を添加し、攪拌を室温で18時間継続した。反応混合物を数滴のTFAで反応停止し、真空で濃縮して、次の段階で使用するのに十分な純度の表題化合物を得た。MS:m/z=531(M+1)。
段階B.メチル(7−アミノ−3−{[(7R)−3’−メチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−イル]メチル}−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル)アセタート
水素雰囲気下において(約1atm)、段階Aからのメチル(3−{[(7R)−3’−メチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−イル]メチル}−7−ニトロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル)アセタート(143mg、0.27mmol)及び10%Pd/C(20mg)の混合物をMeOH(3mL)及びEtOAc(5mL)中で激しく攪拌した。追加量の10%Pd/C(20mg)を16時間後及び24時間後に添加した。全反応時間(96時間)が経過すると、混合物をセライトのパッドを通してろ過し、MeOHで洗浄して、ろ液を真空で濃縮し、次の段階で使用するのに十分な純度の表題化合物を得た。MS:m/z=501(M+1)。
段階C.(7R)−2−[(2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)メチル]−3’−メチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン
段階Bからのメチル(7−アミノ−3−{[(7R)−3’−メチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−イル]メチル}−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル)アセタート(135mg、0.27mmol)及びAcOH(1mL)の混合物をキシレン(5mL)中で還流にて3時間加熱し、次いで減圧下で濃縮乾固した。CHCl:MeOH−100:0から90:10の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を部分的に精製し、表題化合物の粗試料を得た。逆相C18カラムを使用し、HO:CHCN:CFCOH−90:10:0.1から5:95:0.1の勾配で溶出するHPLCにより更に精製を行った。純粋で生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、表題化合物を得た。MS:m/z=469(M+1)。C2521に対し、HRMS:m/z=469.1624、算出したm/z=469.1619。
(実施例3)
Figure 0005129752
(7R)−3’−メチル−2−[(2a−メチル−4−オキソ−2a,3,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(2H)−イル)メチル]−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン、ジアステレオ異性体A
DCE(5mL)中の(7R)−3’−メチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−カルバルデヒド(612mg、2.07mmol、中間体13に記載)、2a−メチル−1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン、鏡像異性体A(300mg、1.59mmo、中間体19に記載)及びAcOH(0.46mL、7.97mmol)の攪拌した溶液へ、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(507mg、2.39mmol)を添加し、混合物を室温で90分間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(30mL)及びCHCl(30mL)間に分配した。有機層を除去し、水層をCHCl(3×30mL)で更に抽出した。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。CHCl:MeOH−100:0から95:5の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=468(M+1)。C2726に対し、HRMS:m/z=468.2032、算出したm/z=468.2030。
(実施例4)
Figure 0005129752
(7R)−2−[(2,4−ジオキソ−4,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(2H)−イル)メチル]−3’−メチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン
基本的には実施例1に記載の方法に従うが、2a−メチル−2a,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2,4(1H,3H)−ジオン、鏡像異性体Bの代わりにピロロ[4,3,2−de]キノリン−2,4(1H,5H)−ジオン(中間体17に記載)を使用し、表題化合物及びその異性体を調製した。逆相C18カラムを使用し、HO:CHCN:CFCOH−90:10:0.1から5:95:0.1の勾配で溶出するHPLCにより粗生成物を精製し、二つの異性体生成物の混合物を得た。CHCl:アセトン−100:0から50:50の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより更なる精製を行い、最初に溶出する(7R)−2−[(2,4−ジオキソ−2,4−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−5(1H)−イル)メチル]−3’−メチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン、及び二番目に溶出する表題化合物の(7R)−2−[(2,4−ジオキソ−4,5−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(2H)−イル)メチル]−3’−メチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオンを得た。MS:m/z=466(M+1)。C2620に対し、HRMS:m/z=466.1508、算出したm/z=466.1510。
(実施例5)
Figure 0005129752
(7R)−2−[(2,4−ジオキソ−2,4−ジヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−5(1H)−イル)メチル]−3’−メチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン
表題化合物を実施例4の生成物と同様の反応混合物から単離した。MS:m/z=466(M+1)。C2620に対し、HRMS:m/z=466.1512、算出したm/z=466.1510。
(実施例6)
Figure 0005129752
(7R)−3’−メチル−2−[(2a−メチル−4−オキソ−2a,3,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(2H)−イル)メチル]−9−ブロモ−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン、ジアステレオ異性体A
基本的には実施例3に記載の方法に従うが、(7R)−3’−メチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−カルバルデヒドの代わりに(7R)−9−ブロモ−3’−メチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−カルバルデヒド(中間体21に記載)を使用し、表題化合物を調製した。MS:m/z=546(M+1)。C2725 79BrNに対し、HRMS:m/z=546.1176、算出したm/z=546.1136。
(実施例7−8)
基本的に、実施例1で概説した方法に従って表1で列記する化合物を調製した。必要なアミンは、購入可能で、文献に記述されており、本明細書に記載の方法に従って合成し(上記参照)、又は有機合成分野の当業者により容易に合成された。場合によっては、単純な保護基対策を適用した。
Figure 0005129752
Figure 0005129752
(実施例9−32)
基本的に、実施例3で概説した方法に従って表2で列記する化合物を調製した。必要なアミンは、購入可能で、文献に記述されており、本明細書に記載の方法に従って合成し(上記参照)、又は有機合成分野の当業者により容易に合成された。場合によっては、単純な保護基対策を適用した。還元アルキル化の生成物を周知の方法を使用して更に操作し、表2のいくつかの化合物を得た。
Figure 0005129752
Figure 0005129752
Figure 0005129752
Figure 0005129752
(実施例33)
Figure 0005129752
[1−{[(7R)−3’−メチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−イル]メチル}−4−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2a(3H)−イル]酢酸、ジアステレオ異性体A
THF(7mL)及びHO(7mL)中のエチル[1−{[(7R)−3’−メチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−イル]メチル}−4−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2a(3H)−イル]アセタート、ジアステレオ異性体A(200mg、0.371mmol、実施例10に記載)の攪拌した溶液へ、1N LiOH(0.93mL、0.93mmol)を添加し、混合物を室温で18時間攪拌した。10%クエン酸水溶液を添加することにより、混合物を約pH3に調節し、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空で濃縮乾固し、表題化合物を得た。MS:m/z=512(M+1)。C2826に対し、HRMS:m/z=512.1899、算出したm/z=512.1929。
(実施例34)
Figure 0005129752
(7R)−3’−メチル−2−{[4−オキソ−2a−(2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエチル)−2a,3,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(2H)−イル]メチル}−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン、ジアステレオ異性体A
[1−{[(7R)−3’−メチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−イル]メチル}−4−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−2a(3H)−イル]酢酸、ジアステレオ異性体A(50mg、0.098mmol、実施例33に記載)、ピロリジン(20mg、0.282mmol)、EDC(28mg、0.147mmol)、HOBT(22mg、0.147mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.051mmol、0.293mmol)の混合物をDMF(0.5mL)中で室温にて18時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(20mL)及びCHCl(10mL)間に分配した。有機層を除去し、水層をCHCl(2×10mL)で更に抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(10mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。CHCl:MeOH−100:0から90:10の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得た。MS:m/z=565(M+1)。C3233に対し、HRMS:m/z=565.2578、算出したm/z=565.2558。
(実施例35)
Figure 0005129752
(±)−3’−メチル−2−[(4−オキソ−2a,3,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(2H)−イル)カルボニル]−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン、ジアステレオ異性体B
(±)−3’−メチル−2’,5’−6,8−ヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−カルボン酸(14mg、0.045mmol、中間体25に記載)、1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン、鏡像異性体B(8mg、0.045mmol、中間体18に記載)、EDC(13mg、0.068mmol)、HOBT(9mg、0.068mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.039mL、0.226mmol)の混合物をDMF(0.7mL)中で室温にて18時間攪拌する。逆相C18カラムを使用し、HO:CHCN:CFCOH−90:10:0.1から5:95:0.1の勾配で溶出するHPLCにより反応混合物を直接的に精製する。純粋で生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、表題化合物を得る。
(実施例36)
Figure 0005129752
3’−メチル−2−[(4−オキソ−2a,3,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(2H)−イル)メチル]−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノキサリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン、ジアステレオ異性体A&B
段階A.(±)−2−(ヒドロキシメチル)−3’−メチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノキサリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン
CHCl(15mL)及びCHCH(15mL)中の5’,6’−ジアミノ−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン(295mg、1.20mmol、中間体22に記載)及びMgSO(1.06g、8.81mmol)の攪拌した溶液へ、ヒドロキシピルビン酸アルデヒド三量体のエタノラート[Evans et al.、J.Am.Chem.Soc.1983、60、1628−1629](320mg、1.0mmol)を添加する。4時間後、更にヒドロキシピルビン酸アルデヒド三量体のエタノラート(340mg、1.1mmol)を添加し、混合物を2時間加熱還流する。反応混合物を塩水(50mL)及びEtOAc(150mL)間に分配する。有機層を除去し、水層をEtOAc(2×100mL)で更に抽出する。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮する。CHCl:MeOH−100:0から90:10の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得る。
段階B.(±)−3’−メチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノキサリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−カルバルデヒド
CHCl(5mL)及びMeOH(0.1mL)中の段階Aからの(±)−2−(ヒドロキシメチル)−3’−メチル−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノキサリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン(33mg、0.11mmol)及び酸化マンガン(IV)(158mg、1.82mmol)の混合物を18時間加熱還流する。冷却した混合物をセライトのパッドを通してろ過し、CHCl及びMeOHで洗浄して、ろ液を真空濃縮し、表題化合物を得る。
段階C.3’−メチル−2−[(4−オキソ−2a,3,4,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−1(2H)−イル)メチル]−6,8−ジヒドロ−2’H,5’H−スピロ[シクロペンタ[g]キノキサリン−7,4’−イミダゾリジン]−2’,5’−ジオン、ジアステレオ異性体A&B
DCE(0.4mL)中の段階Bからの(±)−3’−メチル−2’,5’−ジオキソ−6,8−ジヒドロスピロ[シクロペンタ[g]キノキサリン−7,4’−イミダゾリジン]−2−カルバルデヒド(15mg、0.051mmol)、1,2,2a,5−テトラヒドロピロロ[4,3,2−de]キノリン−4(3H)−オン、鏡像異性体B(11mg、0.061mmol、中間体18に記載)及びAcOH(0.029mL、0.51mmol)の攪拌した溶液へ、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(16mg、0.076mmol)を添加し、混合物を室温で4時間攪拌する。溶媒を真空除去し、逆相C18カラムを使用し、HO:CHCN:CFCOH−90:10:0.1から5:95:0.1の勾配で溶出するHPLCにより残留物を精製する。飽和NaHCO水溶液(1mL)をフラクションコレクタ中の管に加え、溶出溶媒に即座に中和する。純粋で生成物を含有する画分を合わせ、CHClで抽出し、有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、真空濃縮して、表題化合物を得る。
(実施例37)
Figure 0005129752
2’−[(2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)メチル]−3−メチル−5’,7’−ジヒドロ−1’H,2H,5H−スピロ[イミダゾリジン−4,6’−インデノ[5,6−d]イミダゾール]−2,5−ジオン
5’,6’−ジアミノ−3−メチル−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インダン]−2,5−ジオン(27mg、0.11mmol、中間体22に記載)、ナトリウム(2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)アセタート(27mg、0.10mmol、中間体31に記載)、BOP(50mg、0.11mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.019mL、0.11mmol)の混合物をDMF(0.4mL)中で室温にて2時間攪拌し、次いでAcOH(0.4mL)を添加し、生じた混合物を60℃に18時間加熱する。混合物を冷却し、沈殿物をろ過により単離する。この固体をHO、次いでMeOH、続いてCHClで洗浄し、その後真空乾燥させ、表題化合物を得る。
(実施例38)
Figure 0005129752
(±)−3−メチル−2’−[(6−メチル−2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)メチル]−4’,5’,7’,9’−テトラヒドロ−1’H,2H,5H−スピロ[イミダゾリジン−4,8’−インデノ[5,6−d][1,3]ジアゼピン]−2,5−ジオン
段階A.(6−メチル−2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)アセトニトリル
0℃にて、DMF(5mL)中の6−メチル−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−2,5(1H,6H)−ジオン(296mg、1.46mmol、中間体28に記載)の攪拌した溶液へ、水素化ナトリウム(鉱物油中の60%分散液、78mg、1.96mmol)を添加し、生じた混合物を5分間攪拌した。ブロモアセトニトリル(0.122mL、1.75mmol)を滴下し、反応混合物を室温まで加温し、3時間攪拌し、次いでHO(20mL)で反応停止した。混合物をEtOAc(2×30mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を塩水(10mL)で洗浄し、次いでNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。CHCl:MeOH−100:0から95:5の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を部分的に精製し、続いてCHClで粉砕し、表題化合物を得た。
段階B.1−エトキシ−2−(6−メチル−2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)エタンイミニウムクロリド
EtOH(5mL)中の段階Aからの(6−メチル−2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)アセトニトリル(54mg、0.223mmol)の懸濁液を0℃に冷却し、次いでHCl(g)をゆっくりと1分間発泡した。生じた溶液を30分間熟成し、次いで真空で濃縮乾固して、次の段階で使用するのに十分な純度の表題化合物を得た。MS:m/z=290(M+2)。
段階C.(±)−3−メチル−2’−[(6−メチル−2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)メチル]−4’,5’,7’,9’−テトラヒドロ−1’H,2H,5H−スピロ[イミダゾリジン−4,8’−インデノ[5,6−d][1,3]ジアゼピン]−2,5−ジオン
EtOH(7mL)中の段階Bからの1−エトキシ−2−(6−メチル−2,5−ジオキソ−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−1(2H)−イル)エタンイミニウムクロリド(72mg、0.22mmol)及び(±)−5’−アミノ−6’−(2−アミノエチル)−3−メチル−1’,3’−ジヒドロ−2H,5H−スピロ[イミダゾリジン−4,2’−インデン]−2,5−ジオン(68mg、0.25mmol、中間体27に記載)の混合物を100℃に5分間加熱し、次いで冷却する。反応物を希NaHCO水溶液(50mL)中に注ぎ、混合物をEtOAc(100mL)で抽出する。有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮する。CHCl:MeOH−100:0から80:20の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物を得る。
(実施例39−40)
基本的に、実施例3で概説した方法に従って表3で列記する化合物を調製する。必要なアミンは、購入可能で、文献に記述されており、本明細書に記載の方法に従って合成し(上記参照)、又は有機合成分野の当業者により容易に合成される。場合によっては、単純な保護基対策を適用する。
Figure 0005129752
Figure 0005129752
(実施例41−53)
基本的に、実施例37で概説した方法に従って表4で列記する化合物を調製する。必要な酸は、購入可能で、文献に記述されており、本明細書に記載の方法に従って合成し(上記参照)、又は有機合成分野の当業者により容易に合成される。場合によっては、単純な保護基対策を適用する。
Figure 0005129752
Figure 0005129752
(実施例54−57)
基本的に、実施例3で概説した方法に従って表5で列記する化合物を調製した。必要なアミンは、購入可能であり、文献に記述されており、本明細書に記載されている方法に従って合成され(上記参照)、又は有機合成分野の当業者により容易に合成された。幾つかの事例では、単純な保護基戦略が適用される。表5のいくつかの化合物を得るために、周知の方法を使用して、還元アルキル化の生成物を更に操作した。
Figure 0005129752
その特定の具体例を参照しながら本発明を説明してきたが、本発明の精神及び範囲を逸脱せずに、手順及びプロトコールの様々な改作、変更、変形、置換、削除又は追加が可能であることが当業者に理解される。例えば、上記本発明の化合物を用いて、何れかの適応症に関して治療を受けている哺乳動物の応答性の変動の結果として、先に本明細書中に記載されている具体的な投与量以外の有効投与量が適用可能となり得る。同様に、観察される特定の薬理学的応答は選択した特定の活性化合物に応じて、又は医薬用単体が存在するかどうかによって、更には使用される剤形及び投与方式に応じて変化し得、このように予測される結果の変動ないし相違が本発明の目的及び実施に従って想定される。従って、本発明は後出の特許請求の範囲によって定義され、この特許請求の範囲は、可能な限り合理的に広く解釈されるものとする。

Claims (20)

  1. 式Ibの化合物:
    Figure 0005129752
    及び医薬として許容されるその塩並びにこれらの個別の鏡像異性体及びジアステレオマー。
    (式中、
    は、
    (1)−CR1314−(R13及びR14は、各々独立に、
    (a)水素、
    (b)C1−6アルキル(C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (i)−C3−6シクロアルキル、
    (ii)−O−C1−6アルキル、
    (iii)ハロ、
    (iv)ヒドロキシ及び
    (v)フェニル
    から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
    (c)ヒドロキシ及び
    (d)ハロ
    から選択される。)、
    (2)−CR1314−CH−、
    (3)−CH−CR1314−、及び
    (4)−C(=O)−
    から選択され;
    及びBは、各々独立に、
    (1)
    Figure 0005129752
    (2)
    Figure 0005129752
    及び
    (3)
    Figure 0005129752
    から選択され;
    及びBは、各々独立に、
    (1)結合
    (2)=C(R)−、
    (3)−CR−、
    (4)−C(=O)−、
    (5)−C(=S)−、
    ら選択され、
    及びBの1つは、場合によって不存在であり;
    及びDは、各々独立に、
    (1)=C(R)−、
    (2)−CR−、
    (3)−C(=O)−、
    (4)−C(=S)−、
    (5)−N(R−、
    ら選択され;
    及びEは、各々独立に、
    (1)=C(R)−、
    (2)−CR −、
    (3)=N−、
    ら選択され;
    及びEは、各々独立に、
    (1)結合、
    (2)=C(R)−、
    (3)−CR −、
    (4)=N−、
    ら選択され;
    及びEの一方又は両方は、場合によって不存在であり;
    は、
    (1)
    Figure 0005129752
    ら選択され;
    T、U及びVは、各々独立に、
    (1)=C(R)−及び
    (2)=N−及び
    (3)=N(O)−
    から選択され;
    T、U及びVの少なくとも一つは、=C(R)−であり;
    X、Y及びZは、各々独立に、
    (1)結合、
    (2)−CR−、
    (3)−C(=O)−、及び
    (4)−C(=S)−;
    ら選択され;
    X、Y及びZの1から3個は、場合によって不存在であり;
    及びRは、各々独立に、
    (1)水素;
    (2)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (a)ハロ、
    (b)ヒドロキシ、
    (c)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
    (d)−C3−6シクロアルキル、
    (e)フェニル又は複素環(複素環は、アゼチジニル、アゼパニル、イミダゾリル、オキサゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペリジニル、アゼピニル、ピペラジニル、ピラゾリル、ピロリジニル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、テトラゾリル、テトラヒドロフリル又はモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (i)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
    (ii)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
    (iii)ハロ、
    (iv)ヒドロキシ、
    (v)オキソ、
    (vi)アミノ、
    (vii)フェニル及び
    (viii)ベンジル
    から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
    (f)−CO(Rは、独立に、
    (i)水素、
    (ii)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (I)ハロ、
    (II)ヒドロキシ、
    (III)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
    (IV)−C3−6シクロアルキル、
    (V)フェニル(フェニルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (1)−C1−4アルキル、
    (2)−O−C1−6アルキル、
    (3)ハロ、
    (4)トリフルオロメチル及び
    (5)−OCF
    から選択される1から5個の置換基で置換されている。)
    から選択される1から6個の置換基で置換されている。)、
    (iii)−C3−6シクロアルキル(−C3−6シクロアルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、及び
    (iv)フェニル若しくは複素環(複素環は、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、チエニル、ピロリジニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、イミダゾリニル、インドリニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソインドリニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロフリル、キノキサリニル、ピペリジニル、ピペラジニル及びモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (I)ハロ、
    (II)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
    (III)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
    (IV)−C3−6シクロアルキル、
    (V)オキソ、
    (VI)−CN、
    (VII)ヒドロキシ及び
    (VIII)フェニル
    から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
    (g)−NR1011(R10及びR11は、各々独立に、
    (i)水素、
    (ii)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (I)−O−C1−6アルキル、
    (II)ハロ、
    (III)ヒドロキシ、
    (IV)−OCF
    (V)−C3−6シクロアルキル及び
    (VI)フェニル
    から選択される1から6個の置換基で置換されている。)、
    (iii)−C4−6シクロアルキル、
    (iv)フェニル(フェニルは、置換されておらず、又は、独立に、
    (I)−C1−6アルキル、
    (II)−O−C1−6アルキル、
    (III)ハロ、
    (IV)ヒドロキシ、
    (V)トリフルオロメチル、
    (VI)−OCF及び
    (VII)CN
    から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、並びに
    (v)ベンジル(ベンジルは、置換されておらず、又は、独立に、
    (I)−C1−6アルキル、
    (II)−O−C1−6アルキル、
    (III)ハロ及び
    (IV)トリフルオロメチル
    から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
    (vi)−COR及び
    (vii)−SO12
    から選択される。)、
    (h)−SOR12(R12は、
    (i)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から6個のフルオロで置換されている。)、
    (ii)−C3−6シクロアルキル、
    (iii)フェニル又は複素環(複素環は、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、チエニル又はモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、独立に、
    (I)−C1−6アルキル、
    (II)−O−C1−6アルキル、
    (III)ハロ、
    (IV)ヒドロキシ、
    (V)トリフルオロメチル、
    (VI)−OCF及び
    (VII)CN
    から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、並びに
    (iv)ベンジル(ベンジルは、置換されておらず、又は、独立に、
    (I)−C1−6アルキル、
    (II)−O−C1−6アルキル、
    (III)ハロ及び
    (IV)トリフルオロメチル
    から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
    から選択される。)、
    (i)−CONR10a11a(R10a及びR11aは、各々独立に、
    (i)水素、
    (ii)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (I)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、1から5個のハロで置換されている。)、
    (II)ハロ、
    (III)ヒドロキシ、
    (IV)−OCF
    (V)−C3−6シクロアルキル及び
    (VI)フェニル
    から選択される1から6個の置換基で置換されている。)、
    (iii)−C5−6シクロアルキル、
    (iv)フェニル(フェニルは、置換されておらず、又は、独立に、
    (I)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、1から5個のハロで置換されている。)、
    (II)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、1から5個のハロで置換されている。)、
    (III)ハロ、
    (IV)ヒドロキシ、
    (V)トリフルオロメチル、
    (VI)−OCF及び
    (VII)CN
    から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、並びに
    (v)ベンジル(ベンジルは、置換されておらず、又は、独立に、
    (I)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、1から5個のハロで置換されている。)、
    (II)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、1から5個のハロで置換されている。)、
    (III)ハロ及び
    (IV)トリフルオロメチル
    から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
    から選択される。)、
    又はR10a及びR11aは、結合して、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、ピペラジニル又はモルホリニルから選択される環を形成し(該環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (I)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、
    1から5個のハロで置換されている。)、
    (II)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、1から5個のハロで置換されている。)、
    (III)ハロ、
    (IV)ヒドロキシ、
    (V)フェニル、
    (VI)ベンジル、
    (VII)−COR及び
    (VIII)−SO12
    から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
    (j)トリフルオロメチル、
    (k)−OCO
    (l)−(NR10a)CO
    (m)−O(CO)NR10a11a
    (n)−(NR)(CO)NR10a11a
    (o)−O−C3−6シクロアルキル、
    (p)−SONR10a11a及び
    (q)−CN
    から選択される1から7個の置換基で置換されている。)、
    (3)−C3−6シクロアルキル(−C3−6シクロアルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (a)ハロ、
    (b)ヒドロキシ、
    (c)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
    (d)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
    (e)フェニル(フェニルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (i)−C1−6アルキル、
    (ii)−O−C1−6アルキル、
    (iii)ハロ、
    (iv)ヒドロキシ及び
    (v)トリフルオロメチル
    から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
    から選択される1から7個の置換基で置換されている。)、
    (4)フェニル又は複素環(複素環は、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル、ピリダジニル、ピロリジニル、アゼチジニル、アゼパニル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、アゼピニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、クロマニル、フリル、イミダゾリニル、インドリニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソインドリニル、テトラヒドロイソキノリニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリル、ピロリル、キナゾリニル、テトラヒドロフリル、チアゾリニル、プリニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、1,3−ジオキソラニル、オキサジアゾリル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロチオピラニル及びモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (a)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (i)ハロ、
    (ii)ヒドロキシ、
    (iii)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
    (iv)−C3−6シクロアルキル、
    (v)フェニル、
    (vi)−CO及び
    (vii)−NR1011
    から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
    (b)ハロ、
    (c)ヒドロキシ、
    (d)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から6個のフルオロで置換されている。)、
    (e)−C3−6シクロアルキル、
    (f)フェニル又は複素環(複素環は、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル又はモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (i)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
    (ii)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
    (iii)ハロ、
    (iv)ヒドロキシ及び
    (v)トリフルオロメチル
    から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
    (g)−CO
    (h)−(CO)R
    (i)−NR1011
    (j)−CONR10a11a
    (k)オキソ、
    (l)−SR12
    (m)−S(O)R12
    (n)−SO12
    (o)−CN及び
    (p)−SONR10a11a
    から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
    (5)ハロ、
    (6)オキソ、
    (7)ヒドロキシ、
    (8)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (a)ハロ、
    (b)ヒドロキシ、
    (c)−C3−6シクロアルキル、
    (d)フェニル、
    (e)−CO及び
    (f)−NR1011
    から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
    (9)−CN、
    (10)−CO
    (11)−NR1011
    (12)−SR12
    (13)−S(O)R12
    (14)−SO12
    (15)−SONR10a11a
    (16)−CONR10a11a
    (17)−OCO
    (18)−(NR10a)CO
    (19)−O(CO)NR10a11a
    (20)−(NR)(CO)NR10a11a
    (21)−(CO)−(CO)NR10a11a及び
    (22)−(CO)−(CO)OR
    から選択され;
    及びRは、各々独立に、
    (1)水素;
    (2)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (a)ハロ、
    (b)ヒドロキシ
    (c)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、1から5個のハロで置換されている。)、
    (d)−C3−6シクロアルキル、
    (e)フェニル、
    (f)−CO
    (g)−NR1011及び
    (h)−CONR10a11a
    から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
    (3)−C3−6シクロアルキル、
    (4)フェニル(フェニルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (a)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のハロで置換されている。)、
    (b)ハロ、
    (c)ヒドロキシ及び
    (d)−O−C1−4アルキル(−O−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から6個のハロで置換されている。)、から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
    (5)ハロ、
    (6)ヒドロキシ、
    (7)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から5個のハロで置換されている。)、
    (8)−CN、
    (9)−CO
    (10)−NR1011
    (11)−SO12
    (12)−CONR10a11a
    (13)−OCO及び
    (14)−(NR10a)CO
    から選択され;
    は、
    (1)水素、
    (2)−C1−6アルキル又は−C3−6シクロアルキル(−C1−6アルキル又は−C3−6シクロアルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (a)ハロ、
    (b)ヒドロキシ、
    (c)−O−C1−6アルキル、
    (d)−C3−6シクロアルキル、
    (e)フェニル(フェニルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (i)−C1−6アルキル
    (ii)−O−C1−6アルキル
    (iii)ハロ、
    (iv)ヒドロキシ及び
    (v)トリフルオロメチル
    から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
    (f)−CO
    (g)−NR1011
    (h)−CONR1011
    (i)−SO12及び
    (j)トリフルオロメチル
    から選択される1から7個の置換基で置換されている。)、
    (3)フェニル又は複素環(複素環は、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル又はモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (a)−C1−6アルキル、
    (b)−O−C1−6アルキル、
    (c)ハロ、
    (d)ヒドロキシ及び
    (e)トリフルオロメチル
    から選択される1から5個の置換基で置換されている。)
    から選択される。)
  2. 式Ic:
    Figure 0005129752
    を有する請求項1に記載の化合物及び医薬として許容されるその塩並びにこれらの個別の鏡像異性体及びジアステレオマー。
  3. 式Id:
    Figure 0005129752
    を有する請求項1に記載の化合物及び医薬として許容されるその塩並びにこれらの個別の鏡像異性体及びジアステレオマー。
  4. 式Ie:
    Figure 0005129752
    を有する請求項1に記載の化合物及び医薬として許容されるその塩並びにこれらの個別の鏡像異性体及びジアステレオマー。
  5. がCH及び−C(=O)−から選択される、請求項1に記載の化合物。
  6. が、
    Figure 0005129752
    から選択され、Bが、
    Figure 0005129752
    から選択され、
    が、C(R)−、−CR及び−C(=O)−から選択され、並びにBが、=C(H)、−CH−、−C(=O)−及び結合から選択される、請求項1に記載の化合物。
  7. が、=C(R)−、−CR−、−C(=O)−及び−N(R)−から選択され、並びにDが、−CR−及び−N(R)−から選択される、請求項1に記載の化合物。
  8. が、=C(R)−、−CR及び=N−から選択され、E が、結合、=C(R)、−CR及び=N−から選択され、Eが、結合及び−CH−から選択され、並びにEが、=C(R)、−CR−及び=N−から選択される、請求項1に記載の化合物。
  9. Tが、=C(R)及び=N−から選択され、Uが、=C(R)及び=N−から選択され、並びにVが=C(H)−である、請求項1に記載の化合物。
  10. Xが、結合、−CR−及び−C(=O)−から選択され、Yが、結合、−CR−及び−C(=O)−から選択され、並びにZが、結合、−CR−及び−C(=O)−から選択される、請求項1に記載の化合物。
  11. 及びRが、独立に、
    (1)水素;
    (2)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (a)ハロ、
    (b)ヒドロキシ
    (c)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、1から3個のフルオロで置換されている。)、
    (d)−C3−6シクロアルキル、
    (e)フェニル又は複素環(複素環は、アゼチジニル、イミダゾリル、オキサゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、テトラゾリル、テトラヒドロフリル又はモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (i)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のフルオロで置換されている。)、
    (ii)−O−C1−4アルキル(−O−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のフルオロで置換されている。)、
    (iii)ハロ、
    (iv)ヒドロキシ、
    (v)トリフルオロメチル及び
    (vi)−OCF
    から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
    (f)−CO
    (g)−NR1011
    (h)−CONR10a11a
    (i)−(NR10a)CO及び
    (j)−(NR)(CO)NR10a11a
    から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
    (3)−C3−6シクロアルキル(−C3−6シクロアルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (a)ハロ、
    (b)ヒドロキシ、
    (c)−C1−6アルキル及び
    (d)−O−C1−6アルキル
    から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
    (4)フェニル又は複素環(複素環は、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル、ピロリジニル、アゼチジニル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、イミダゾリニル、インドリニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソインドリニル、テトラヒドロイソキノリニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、キナゾリニル、テトラヒドロフリル、ナフチリジニル、キノキサリニル、1,3−ジオキソラニル、オキサジアゾリル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル及びモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (a)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のフルオロで置換されている。)、
    (b)ハロ、
    (c)ヒドロキシ、
    (d)−O−C1−4アルキル(−O−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から6個のフルオロで置換されている。)、
    (e)−C3−6シクロアルキル、
    (g)−CO
    (h)−NR1011及び
    (i)−CONR10a11a
    から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
    (5)ハロ、
    (6)ヒドロキシ、
    (7)−O−C1−4アルキル(−O−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のハロで置換されている。)、
    (8)−CN、
    (9)−CO
    (10)−NR1011
    (11)−CONR10a11a及び
    (12)−(NR10a)CO
    から選択される、請求項1に記載の化合物。
  12. 及びRが、独立に、
    (1)水素;
    (2)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (a)ハロ、
    (b)−O−C1−4アルキル、
    (c)フェニル又は複素環(複素環は、アゼチジニル、オキサゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル又はモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (i)−C1−4アルキル、
    (ii)−O−C1−4アルキル、
    (iii)ハロ及び
    (iv)ヒドロキシ
    から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
    (d)−CO
    (e)−NR1011
    (f)−CONR10a11a
    から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
    (3)−C3−6シクロアルキル、
    (4)フェニル又は複素環(複素環は、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピロリジニル、アゼチジニル、オキサゾリル、イミダゾリル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、テトラヒドロフリル、オキサジアゾリル、ピペリジニル及びモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (a)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のフルオロで置換されている。)、
    (b)ハロ、
    (c)ヒドロキシ、
    (d)−O−C1−4アルキル、
    (e)−C3−6シクロアルキル、
    (f)−NR1011及び
    (g)−CONR1011
    から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
    (5)ハロ、
    (6)ヒドロキシ、
    (7)−O−C1−4アルキル(−O−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のハロで置換されている。)、
    (8)−CN、
    (9)−CO
    (10)−NR1011
    (11)−CONR10a11a及び
    (12)−(NR10a)CO
    から選択される、請求項1に記載の化合物。
  13. 及びRが、独立に、
    (1)水素、
    (2)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (a)ハロ、
    (b)ヒドロキシ、
    (c)−O−C1−6アルキル、
    (d)−C3−6シクロアルキル及び
    (e)フェニル
    から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
    (3)−C3−6シクロアルキル、
    (4)フェニル(フェニルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (a)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のフルオロで置換されている。)及び、
    (b)ハロ、
    から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
    (5)ハロ、
    (6)ヒドロキシ、
    (7)−O−C1−6アルキル(−O−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のフルオロで置換されている)、
    (8)−CN及び
    (9)−NR1011
    から選択される、請求項1に記載の化合物。
  14. 及びRが、独立に、
    (1)水素;
    (2)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のフルオロで置換されている。)、
    (3)フェニル、
    (5)ハロ及び
    (6)ヒドロキシ
    から選択される、請求項1に記載の化合物。
  15. が、
    (1)水素、
    (2)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (a)ハロ、
    (b)ヒドロキシ、
    (c)−C3−6シクロアルキル及び
    (d)フェニル
    から選択される1から5個の置換基で置換されている。)、
    (3)フェニル又は複素環(複素環は、ピリジニル、ピリミジニル又はピラジニルから選択される。)から選択される、請求項1に記載の化合物。
  16. が、
    (i)水素、
    (ii)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (I)ハロ、
    (II)ヒドロキシ、
    (III)−O−C1−4アルキル、
    (IV)−C3−6シクロアルキル、
    (V)フェニル(フェニルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (1)−C1−4アルキル、
    (2)−O−C1−4アルキル及び
    (3)ハロ
    から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
    から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
    (iii)−C3−6シクロアルキル並びに
    (iv)フェニル又は複素環(該複素環は、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル、ピロリジニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イミダゾリニル、インドリニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ピペリジニル、ピペラジニル及びモルホリニルから選択され、前記フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (I)ハロ、
    (II)−C1−4アルキル、
    (III)−O−C1−4アルキル及び
    (IV)オキソ
    から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
    から選択される、請求項1に記載の化合物。
  17. 10及びR11が、各々独立に、
    (i)水素、
    (ii)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (VI)−O−C1−4アルキル、
    (VII)ハロ、
    (VIII)ヒドロキシ、
    (IX)−C3−6シクロアルキル及び
    (X)フェニル
    から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
    (iii)−C4−6シクロアルキル、
    (iv)フェニル(フェニルは、置換されておらず、又は、独立に、
    (I)−C1−4アルキル、
    (II)−O−C1−4アルキル及び
    (III)ハロ
    から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
    (v)ベンジル(ベンジルは、置換されておらず、又は、独立に、
    (I)−C1−4アルキル、
    (II)−O−C1−4アルキル及び
    (III)ハロ
    から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
    (vi)−COR、並びに
    (vii)−SO12
    から選択される、請求項1に記載の化合物。
  18. 10a及びR11aが、各々独立に、
    (i)水素、
    (ii)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は、各々独立に、
    (VI)−O−C1−4アルキル、
    (III)ハロ、
    (VIII)ヒドロキシ、
    (IX)−C3−6シクロアルキル及び
    (X)フェニル
    から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
    (iii)−C5−6シクロアルキル、
    (iv)フェニル(フェニルは、置換されておらず、又は、独立に、
    (I)−C1−4アルキル、
    (II)−O−C1−4アルキル、
    (III)ハロ、
    (IV)ヒドロキシ及び
    (V)トリフルオロメチル
    から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
    (v)ベンジル(ベンジルは、置換されておらず、又は、独立に、
    (I)−C1−4アルキル、
    (II)−O−C1−4アルキル、
    (III)ハロ及び
    (IV)トリフルオロメチル
    から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
    から選択され、
    又はR10a及びR11aが、結合して、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、ピペラジニル又はモルホリニルから選択される環を形成し、該環は、置換されておらず、若しくは、各々独立に、
    (I)−C1−4アルキル(−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のフルオロで置換されている。)、
    (II)−O−C1−4アルキル(−O−C1−4アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のフルオロで置換されている。)、
    (III)ハロ、
    (IV)ヒドロキシ、
    (V)フェニル及び
    (VII)−COR
    から選択される1から5個の置換基で置換されている、請求項1に記載の化合物。
  19. 12が、
    (i)−C1−6アルキル(−C1−6アルキルは、置換されておらず、又は1から3個のフルオロで置換されている)、
    (ii)−C3−6シクロアルキル、
    (iii)フェニル又は複素環(複素環は、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、チエニル又はモルホリニルから選択され、フェニル又は複素環は、置換されておらず、又は、独立に、
    (I)−C1−4アルキル、
    (II)−O−C1−4アルキル及び
    (III)ハロ
    から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
    (iv)ベンジル(ベンジルは、置換されておらず、又は、独立に、
    (I)−C1−4アルキル及び
    (II)ハロ
    から選択される1から3個の置換基で置換されている。)、
    から選択される、請求項1に記載の化合物。
  20. Figure 0005129752
    Figure 0005129752
    Figure 0005129752
    Figure 0005129752
    Figure 0005129752
    Figure 0005129752
    から選択される化合物及び医薬として許容されるその塩並びにこれらの個別の立体異性体。
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