JP5129676B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
そして、これらの遊技機においては、遊技中において、当選判定の抽選によって特別遊技状態への移行の権利を取得したこと(BBや大当たりに当選したこと)を示唆する種々の報知演出が行われる。この報知演出は、必ずしも内部抽選の結果をそのまま報知するだけではなく、当選状態のときにある種の表示が出やすくなったり、逆に不当選の時にある種の表示が出やすくなるように設定されている場合がある。このような表示態様の違いは、当選に対するその演出の信頼度という言葉で表現される。ただ、演出表示の信頼度は、遊技台の攻略本等により情報を得ることができないと、一般の遊技者にとっては判別しにくいものである。
一方、引用文献1に記載の発明のように、演出の信頼度を所定の契機で変化させるようにしても、演出のワンパターン化の回避という点においては効果があるものの、遊技毎に信頼度を徐々に高めていくことはできない。
そこで、各請求項に記載の発明は、信頼度が設定されている演出においては、本来信頼度の低い演出であっても遊技を消化していくうちに信頼度がアップし、信頼度が設定されていない演出も、遊技の消化にともない特定状態を報知する演出へと変化していく遊技機を提供することを目的とする。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(特徴点)
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、通常遊技を制御するための通常遊技制御手段(70)と、通常遊技よりも大きな利益を遊技者に付与可能な特別遊技を制御するための特別遊技制御手段(80)と、種々の演出表示を行わせるための複数の演出データを記憶する演出データ記憶手段(140)と、前記複数の演出データのうちいずれに基づいて演出を実行させるかを複数の演出データの当選領域を定めた抽選テーブルを用いた演出実行抽選により決定するための演出抽選手段(160)と、前記演出抽選手段(160)によって実行が決定された演出を実行させるための演出実行手段(170)とを少なくとも備え、遊技状態を、前記通常遊技が行われる通常遊技状態から、前記特別遊技が行われる前記特別遊技状態へと移行させることができる遊技機に係る。
前記特別遊技状態とは、通常遊技状態よりも遊技者に有利な設定とされている遊技区間であって、例えばビッグボーナスゲームやレギュラーボーナスゲームを含むものである。
ここで、「所定の発生条件の取得」とは、特別遊技状態への移行の契機となる所定の条件であって、例えば当選判定の抽選結果が、特別遊技状態への移行を許可する特定の当選(例えばBBなどの特別当選)となった場合である。またここで、「発生条件の取得に起因して」とは、特別遊技状態への移行が、所定の発生条件の取得(例えば特別当選)のみによって行われることと、発生条件を取得し、かつ、他の移行条件を満たした場合(例えば複数の図柄を変動表示可能な図柄表示手段の図柄が所定の態様に停止表示された場合)に、特別遊技状態に移行することの双方を含む。
一方、前記実行演出記憶手段(150)が前記実行演出を記憶している場合においては、前記抽選確率補正手段(162)は、前記特別遊技状態の発生条件の取得に起因する特別遊技状態の終了後、次の特別遊技状態の発生条件の取得前までの間は、記憶されている前記実行演出の当選確率がそれまで用いていた抽選テーブルと比べて相対的に低い抽選テーブルを用いて前記演出実行抽選を行うことにより、前記実行演出が抽選に当たりにくくなるよう抽選確率を補正し、前記特別遊技状態の発生条件取得に起因する特別遊技状態の終了後、次の特別遊技状態の発生条件を取得した後には、記憶されている前記実行演出の当選確率がそれまで用いていた抽選テーブルと比べて相対的に高い抽選テーブルを用いて前記演出実行抽選を行うことにより、前記実行演出が抽選に当たりやすくなるよう抽選確率を補正し、前記演出抽選手段(160)は、前記抽選確率補正手段(162)によって補正された抽選確率で、前記演出実行抽選を行うように形成されていることを特徴とする。
またここで、「実行演出が抽選に当たりにくくなるよう抽選確率を補正」するとは、演出が実行される全体の確率のうち、記憶されている実行演出の当選確率を低くすることにより、又は実行演出以外の演出の当選確率を高くすることにより、結果として、実行演出が当たりとなる確率を下げることである。「実行演出が抽選に当たりやすくなるよう抽選確率を補正」するとは、演出が実行される全体の確率のうち、記憶されている実行演出の当選確率を高くすることにより、又は実行演出以外の演出の当選確率を低くすることにより、結果として、実行演出が当たりとなる確率を上げることである。
本発明において、初期状態においては、演出実行抽選の抽選確率は通常の確率となっている。そして、例えば当選判定の抽選の結果、特別当選が当選するなどして特別遊技状態の発生条件が取得されると、その取得時、又は発生条件取得から特別遊技状態に移行するまでの間の所定時、若しくは特別遊技状態に移行した後の所定時に、演出抽選手段(160)により実行が決定され実行された演出について、実行演出記憶手段(150)が記憶する。
そして、特別遊技状態が終了すると、抽選確率補正手段(162)は、特別遊技状態の発生条件が取得されていない場合には、記憶されている実行演出の当選確率を、抽選ごとに低くする。そして、この補正された確率に基づいて、演出抽選手段(160)が演出実行抽選を行う。このため、特別遊技状態の発生条件が取得されていない場合には、記憶されている実行演出の出現率が徐々に低くなる。発生条件が長期間取得されない場合には、記憶されている実行演出の当選確率が「0」になる場合もある。
この場合、記憶されている実行演出が、もともとは信頼度の低い演出であった場合でも、あるいは本来信頼度を表示する演出ではない場合(例えば特別遊技状態中に行われる演出など)でも、特別遊技状態の発生条件が取得されてない場合には遊技が進行するに従って実行される可能性が減っていき、逆に特別遊技状態の発生条件が取得されたときには実行される可能性が高くなる。すなわち、遊技の進行に伴い、記憶されていた実行演出に、特別遊技状態の発生条件の取得に関する報知の信頼度が化体されていくという現象を作り出すことができるものである。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、通常遊技を制御するための通常遊技制御手段(70)と、通常遊技よりも大きな利益を遊技者に付与可能な特別遊技を制御するための特別遊技制御手段(80)と、種々の演出表示を行わせるための複数の演出データを記憶する演出データ記憶手段(140)と、前記複数の演出データのうちいずれに基づいて演出を実行させるかを複数の演出データの当選領域を定めた抽選テーブル(161)を用いた演出実行抽選により決定するための演出抽選手段(160)と、前記演出抽選手段(160)によって実行が決定された演出を実行させるための演出実行手段(170)とを少なくとも備え、遊技状態を、前記通常遊技が行われる通常遊技状態から、前記特別遊技が行われる特別遊技状態へと移行させることができる遊技機に係る。そして、前記特別遊技状態の発生条件の取得時から、当該発生条件取得に起因する特別遊技状態が開始される時までの間の所定時に実行された実行演出を記憶するための実行演出記憶手段(150)と、前記演出抽選手段(160)の行う演出実行抽選において各演出が選択される抽選確率を変更するための抽選確率補正手段(162)とを設け、前記実行演出記憶手段(150)が前記実行演出を記憶していない場合においては、前記演出抽選手段(160)は、予め定められた通常の抽選確率が設定された抽選テーブル(161)により前記演出実行抽選を行い、前記実行演出記憶手段(150)が前記実行演出を記憶している場合においては、前記抽選確率補正手段(162)は、前記特別遊技状態の発生条件の取得に起因する特別遊技状態の終了後、次の特別遊技状態の発生条件の取得前までの間は、記憶されている前記実行演出の当選確率がそれまで用いていた抽選テーブルと比べて相対的に低い抽選テーブルを用いて前記演出実行抽選を行うことにより、前記実行演出が抽選に当たりにくくなるよう抽選確率を補正し、前記特別遊技状態の発生条件取得に起因する特別遊技状態の終了後、次の特別遊技状態の発生条件を取得した後には、記憶されている前記実行演出の当選確率がそれまで用いていた抽選テーブルと比べて相対的に高い抽選テーブルを用いて前記演出実行抽選を行うことにより、前記実行演出が抽選に当たりやすくなるよう抽選確率を補正し、前記演出抽選手段(160)は、前記抽選確率補正手段(162)によって補正された抽選確率で、前記演出実行抽選を行うように形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、通常遊技を制御するための通常遊技制御手段(70)と、通常遊技よりも大きな利益を遊技者に付与可能な特別遊技を制御するための特別遊技制御手段(80)と、種々の演出表示を行わせるための複数の演出データを記憶する演出データ記憶手段(140)と、前記複数の演出データのうちいずれに基づいて演出を実行させるかを複数の演出データの当選領域を定めた抽選テーブル(161)を用いた演出実行抽選により決定するための演出抽選手段(160)と、前記演出抽選手段(160)によって実行が決定された演出を実行させるための演出実行手段(170)とを少なくとも備え、遊技状態を、前記通常遊技が行われる通常遊技状態から、前記特別遊技が行われる特別遊技状態へと移行させることができる遊技機に係る。そして、前記特別遊技状態の発生条件の取得に起因する特別遊技状態の開始から、当該特別遊技状態が終了するまでの間の所定時に実行された実行演出を記憶するための実行演出記憶手段(150)と、前記演出抽選手段(160)の行う演出実行抽選において各演出が選択される抽選確率を変更するための抽選確率補正手段(162)とを設け、前記実行演出記憶手段(150)が前記実行演出を記憶していない場合においては、前記演出抽選手段(160)は、予め定められた通常の抽選確率が設定された抽選テーブル(161)により前記演出実行抽選を行い、前記実行演出記憶手段(150)が前記実行演出を記憶している場合においては、前記抽選確率補正手段(162)は、前記特別遊技状態の発生条件の取得に起因する特別遊技状態の終了後、次の特別遊技状態の発生条件の取得前までの間は、記憶されている前記実行演出の当選確率がそれまで用いていた抽選テーブルと比べて相対的に低い抽選テーブルを用いて前記演出実行抽選を行うことにより、前記実行演出が抽選に当たりにくくなるよう抽選確率を補正し、前記特別遊技状態の発生条件取得に起因する特別遊技状態の終了後、次の特別遊技状態の発生条件を取得した後には、記憶されている前記実行演出の当選確率がそれまで用いていた抽選テーブルと比べて相対的に高い抽選テーブルを用いて前記演出実行抽選を行うことにより、前記実行演出が抽選に当たりやすくなるよう抽選確率を補正し、前記演出抽選手段(160)は、前記抽選確率補正手段(162)によって補正された抽選確率で、前記演出実行抽選を行うように形成されていることを特徴とする。
本発明において、「特別遊技状態の発生条件の取得に起因する特別遊技状態の開始から、当該特別遊技状態が終了するまでの間」とは、例えばBBBBゲーム中を含むものである。
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記演出データとして、前記特別遊技状態の発生条件の取得を示唆する表示を行わせるための報知演出データを複数備え、前記報知演出データに基づいて行われる報知演出には、前記発生条件が取得された場合に前記発生条件が取得されない場合よりも高い確率で実行が決定される高信頼度演出と、前記発生条件が取得された場合に前記発生条件が取得されない場合よりも高くない確率で実行が決定される低信頼度演出とが設けられていることを特徴とする。
ここで、前記高信頼度演出とは、特別遊技状態の発生条件取得時に出現しやすくなるよう抽選確率を設定してある演出であって、その演出が行われた場合には高確率で特別遊技状態への移行を期待できる演出である。低信頼度演出とは、特別遊技状態の発生条件取得時でもそれ以外の時でも同じように出現し、あるいは特別遊技状態の発生条件取得時には出現しにくくなるよう抽選確率を設定してある演出であって、その演出が行われた場合でも特別遊技状態への移行をあまり期待できない演出である。つまり、演出実行抽選を行う際に使用する抽選テーブルが、それらの演出の当選領域が上記したような出現率となるような構成となっているものである。
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項5記載の発明は、入賞により遊技媒体を払い出ように形成されているとともに、一定期間中の入賞による平均的な払い出し遊技媒体量を複数段階にランク分けした遊技媒体の想定払い出し量に関する設定を有している遊技機に係る。そして、前記抽選確率補正手段(162)は、前記実行演出記憶手段(150)が所定の実行演出を記憶している場合において、前記特別遊技状態の発生条件を取得していない場合には、記憶されている前記実行演出の前記抽選テーブル(161)上の当選領域を削減し他の演出の当選領域を増加させることによって、前記実行演出の相対的当選確率が低くなるように抽選確率を補正し、前記特別遊技状態の発生条件を取得している場合には、記憶されている前記実行演出の前記抽選テーブル(161)上の当選領域を増加させ他の演出の当選領域を削減することによって前記実行演出の相対的当選確率が高くなるように抽選確率を補正する。そして、前記実行演出の当選領域の加減割合は、前記遊技媒体の想定払い出し量に関する設定に応じて定められていることを特徴とする。
ここで、「想定払い出し量に関する設定」とは、いわゆる出玉率の設定のことであり、具体的には、例えば、当選か否かの当選判定の抽選を行う際に用いる抽選テーブルを変更して内部当選の当選確率を変更させることにより、一定期間中における入賞による平均的な払い出し遊技媒体量を多くしたり少なくしたりするためのものである。具体的には、設定とは、当選判定の抽選における当選役が当選する確率(当選確率)をランク分けしたものであり、設定を変更するとは、当選判定に用いる当選判定テーブルを変更することと同義である。そして、当選確率の高い当選判定テーブルを用いる設定にすれば(設定値を高くすれば)、当選する確率が高いので結果として入賞の可能性が増え、出玉率(相対的遊技媒体払い出し量)が高くなる。逆に、当選確率の低い当選判定テーブルを用いる設定にすれば(設定値を低くすれば)、当選する確率が低いので結果として入賞の可能性が減り、出玉率(相対的遊技媒体払い出し量)が低くなる。
本発明によれば、遊技中の特定時に行われた演出が、特別当選時などの特別遊技状態の発生条件取得時にどの程度出現するかによって、遊技機の設定値を予期することが可能となる。
すなわち、請求項1乃至4記載の発明によれば、信頼度が設定されている演出においては、本来信頼度の低い演出であっても遊技を消化していくうちに信頼度がアップし、信頼度が設定されていない演出も、遊技の消化にともない特定状態を報知する演出へと変化していく遊技機を提供することができる。また、請求項5記載の発明によれば、上記効果に加え、遊技機の設定値を予想することができる。
(第一の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図14は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。
図1はスロットマシン10の外観正面図、図2はスロットマシンの入力、出力、制御を示すブロック図、図3乃至図7はスロットマシンの作動を示す流れ図、図8は演出データ及びその出現率を示す表、図10は抽選補正割合を示す表、図9及び図11乃至図14は演出抽選テーブルの概念図である。
スロットマシン10は、図1に示すように、四角箱状の筐体11と、筐体11の正面開口を開閉自在に塞ぐ前扉3とを有する。前扉3には、遊技者側に向かって臨む表示窓12が形成されており、さらに表示窓12には、3個の回転リール40の図柄を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。そして、前扉3の高さ方向略中央部は、手前側に張り出すカウンター状の操作部3Aが形成されており、この操作部3Aの上面右端にはメダル投入口14が設けられている。前記前扉3の底部には、払い出しメダルを貯留するための下皿3Bが形成されている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。ここでCPUは、一個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を構成する。
(2)演出制御装置22
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。演出制御装置22は、ランプ68やスピーカ69等の演出表示装置66を制御するためのものである。
ここで、制御装置20を、主制御装置と、主制御装置からの信号を受信して作動する副制御装置とから構成し、前記遊技制御装置21を主制御装置に、前記演出制御装置22を副制御装置に配置することができる。このように、遊技を司る制御装置と演出を司る制御装置を別個に形成することにより、演出制御に当てられるメモリを大幅に増やすことができると共に、演出のみを変更することもできる。
上記制御装置20の入力段には、図2に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
なお、入力段としては、上記した(1)乃至(5)のパーツに限定されるものではない。
投入スイッチ15は、図1に示すように、メダル投入口14の下方に内蔵されたスイッチであって、投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16)
ベットスイッチ16は、図1に示すように、操作部3Aの上面に位置するスイッチであって、クレジットをメダル投入(ベット)に代えるためのものである。
ここで、クレジットとは、次遊技以降に使用するためのメダルをあらかじめ遊技機内部に貯留しておくことであり、スロットマシン10は、メダル投入口14から投入され投入スイッチ15を通過した遊技メダルを、最大50枚まで、遊技機内部に貯留する扱いができるように形成されている。
なお、ベットスイッチ16として、1枚投入用、2枚投入用のスイッチを設けてもよい。また、1個のスイッチで、1回押下すると1枚投入、2回押下すると2枚投入、3回押下すると3枚投入となるように形成してもよい。
(精算スイッチ17)
精算スイッチ17は、図1に示すように、操作部3Aの上面左端に位置するスイッチであって、クレジットされているメダルを払い戻すためのものである。
スタートスイッチ30は、図1に示すように、操作部3Aの正面左側に位置するレバーであって、前遊技終了後、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の押下を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
なおここで、「前遊技終了」とは、全ての回転リール40が回転停止したとき、及び入賞によりメダルが払い出される場合にはメダル払い出しが終了したときのことである。
またここで、「再遊技(Replay)」とは、当選抽選手段110の抽選により、「再遊技(Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(Replay)」の図柄が、入賞するために有効な図柄の並びを表す入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図1に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図2に示すように、次のパーツが接続されている。
(2)ホッパーユニット65
(3)演出表示部66(画像表示部67及びランプ66及びスピーカ69)
なお、出力段としては、上記した(1)乃至(3)のパーツに限定されるものではない。
(リールユニット60)
リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定或いは支持された三個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された三個の回転リール40とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。
ホッパーユニット65は、図1に示すように、筐体11の内部に配置されており、遊技の結果等に基づいてメダルを払い出すためのものである。
(演出表示部66)
演出表示部66は、演出制御装置22の制御により、入賞等を報知させるなど、種々の演出を行うものである。具体的には、演出表示装置66は、画像表示部67及びランプ68及びスピーカ69から構成されている。
画像表示部67は、図1に示すように、回転リール40の上方に設けられた窓部であり、LED、ドットマトリックス、液晶画面等を用いて、入賞の報知その他の演出を表示するためのものである。なお、画像表示部67としては上記のものに限られず、例えば演出専用の回転リールを設け、リールの図柄や文字等により演出を表示するようにしても良い。
(遊技制御装置21)
次に、遊技制御装置21について詳述する。
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の (1)乃至(5)の手段として機能する。
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80
(3)当選抽選手段110
(4)リール制御手段120
(5)入賞判定手段130
なお、遊技制御装置21としては、上記した(1)乃至(5)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の押下を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、3個の回転リール40が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ50の1個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。
そして、ストップスイッチ50を3個全て操作し終わると、3個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、図柄表示窓13の有効ライン上に、予め設定された図柄が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。
そして、当選判定の抽選結果がいずれかの役に当選となった場合、その当選に対応した当選フラグが成立する。そして、抽選結果が特別当選である場合に、特別当選フラグが成立し、この特別当選フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄の組み合わせが、予め定められた所定の特別当選図柄(例えば、有効ライン上に「7」が3個揃うもの)と一致したことを条件に入賞し、遊技者に有利な特別遊技を行わせるように形成されている。一方、抽選により特別当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄の組み合わせが特別当選図柄と一致していない場合には、それ以後の遊技に特別当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
特別遊技制御手段80は、抽選手段の抽選結果その他の条件に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)特定導入遊技(ビッグボーナスゲーム・以下BBゲームという)
(2)特定遊技(レギュラーボーナスゲーム・以下RBゲーム)
(3)特定当選遊技(ジャックゲーム・以下JACゲームという)
なお、RBゲームは、BBゲーム中に行われる場合と、BBゲーム中でないときにも単独で行われる場合がある。JACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)乃至(3)の遊技に限定されるものではない。
(1)特定導入遊技制御手段90
(2)特定遊技制御手段100
(特定導入遊技制御手段90)
特定導入遊技制御手段90は、BBゲームを制御するためのものである。
具体的には、通常遊技において、図示しないが、例えば「7」等の図柄が入賞有効ライン上に3個揃うと、次ゲームよりBBゲームが開始される。
BBゲームに移行すると、RBゲームに移行するための特定当選図柄(RB図柄)を揃えることなく、RBゲームが開始される。そして、1回のRBゲームが終了すると、RB図柄を揃えることなく、再びRBゲームが開始される。このようにして、BBゲーム中は、RBゲームが繰り返される。そして、一定枚数のメダルが払い出しされると、実行中のRBゲームが途中であっても、BBゲームは終了するものである。
特定遊技制御手段100は、RBゲームを制御するためのものである。
具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技が行われるものである。そして、RBゲームでは、入賞するか否かの特定当選遊技が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞をするか、或いは最大12回の特定当選遊技の終了により、RBゲームは終了するものである。
(当選抽選手段110)
当選抽選手段110は、予め定めた抽選確率に基づいて当選役に係わる抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110による抽選の結果、所定の当選役に当選である場合に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当選図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
(1)乱数発生手段111
(2)乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル113
(4)判定手段114
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
(乱数発生手段111)
乱数発生手段111は、当選抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0〜65535)で発生させるものである。
乱数抽出手段112は、乱数発生手段111が発生する乱数を、スタートスイッチ30の操作タイミングで抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
なおここで、「乱数発生手段」としては、ソフト乱数としての平均採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1づつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜16383の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段」としては、スタートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読みとることなる。
(当選判定テーブル113)
当選判定テーブル113は、乱数発生手段111がとる乱数を全領域として、各当選項目の当選領域およびハズレの領域を規定したものである。
(判定手段114)
判定手段114は、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル113の抽選確率データを基に、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
リール制御手段120は、有効なスタートスイッチ30の操作信号に基づいて回転リール40を回転させると共に、特に図示しないがリール回転検知センサの検知信号に基づいて図柄の現在位置を認識しつつ、当選抽選手段110の抽選結果及び有効なストップスイッチ50の操作タイミングに基づいて、回転リール40の停止を制御するためのものである。
そして、リール制御手段120は、特に図示しないが、回転制御手段及び停止制御手段を備えている。なお、リール制御手段120としては、上記以外の手段を備えていても構わない。
停止制御手段は、回転中の回転リール40の回転停止を制御するためのものである。すなわち、回転リール40が定速回転中(つまり加速期間は除く)に、いずれかのストップスイッチ50が操作された場合には、当該ストップスイッチ50の操作信号に基づくストップ信号(リールユニット60の駆動モータを駆動停止させるための信号)を出力し、回転リール40の回転を停止させる。具体的には、ストップスイッチ50を押した時点で所定位置に直ちに停止できる回転リール40の図柄を基準図柄として、基準図柄から回転方向に4コマ移動した時の図柄までの範囲で回転リール40を停止させるようになっており、基準図柄を含む5コマの範囲内において、どこで停止させるかを当選判定結果に基づいて決定するのである。
入賞判定手段130は、当選判定の抽選結果が当選の場合に、ストップスイッチ50の操作で3個の回転リール40の当選図柄を入賞の態様に停止させることができたかどうかを判断し、当選図柄を入賞の態様に停止させることができた場合には入賞を決定する。そして、入賞がメダル払い出しを伴う場合には、ホッパーユニット65に入賞払い出し信号を出力し、ボーナスゲーム入賞などの特別入賞の場合には、特別遊技制御手段80に特別遊技を開始させたりするためのものである。
(演出制御装置21)
演出制御装置21は、遊技制御装置21からの出力信号に基づいて、演出表示部66の作動を制御し、所定の演出を行わせるためのものである。そして、演出制御装置21は、図2に示すように、次の(1)乃至(4)の手段を有している。
(2)実行演出記憶手段150
(3)演出抽選手段160
(4)演出実行手段170
なお、演出制御装置21としては、上記以外の手段を有していても構わない。
(演出データ記憶手段140)
演出データ記憶手段140は、複数の演出データを記憶しているものである。演出データは、例えばランプ68を所定のパターンで点灯点滅させるためのデータ、スピーカ69に所定の音声を出力させるためのデータ、画像表示部67に所定の動画等を表示させるためのデータがあり、各演出表示部66がそれぞれ所定の表示を行うことにより一つの演出表示を形成するものも含まれる。
そして、本実施の形態においては、この信頼度について、所定条件の下で、初期状態から変化していくように形成されているが、この詳細は後述する。
(実行演出記憶手段150)
実行演出記憶手段150は、特定時に実行された演出を記憶しておくためのものである。
なお、実行演出記憶手段150は、演出の実行決定ごとに、記憶データを更新する。従って、BB当選時に演出が行われなかった(抽選結果がハズレだった)場合には、前回のBB当選時に行われた演出をそのまま記憶していることとなる。
(演出抽選手段160)
演出抽選手段160は、実行すべき演出を抽選により決定するためのものであり、以下の(1)乃至(3)の手段を有している。なお、演出抽選手段160としては、上記以外の手段を有していても構わない。例えば、演出用の乱数発生手段、乱数抽出手段を備えていてもよい。
(2)抽選確率補正手段162
(3)判定手段163
(演出抽選テーブル161)
演出抽選テーブル161は、演出用乱数発生手段(図示せず)の発生乱数を全範囲として、複数の演出データに対応する領域を規定したものであって、本実施の形態においては、領域データを書き換え不能な通常抽選テーブルと、領域データを書き換え可能な補正抽選テーブルとが設けられている。
なお、図示した演出抽選テーブル161は一例であって、このような構成のものに限定されない。例えば、抽選結果がハズレの場合用の演出抽選テーブル161を設けてもよい。
抽選確率補正手段162は、実行演出記憶手段150の記憶に係る演出データと、遊技毎の当選判定の抽選結果に基づいて、前記補正抽選テーブルの書き換えを行うためのものである。
具体的には、抽選確率補正手段162は、実行演出記憶手段150が前回のBB当選時に行われた演出(以下確定記憶演出という)を記憶している場合において、抽選結果がBB当選でない場合には、一般用補正抽選テーブル161C上の確定記憶演出に係る当選領域から、所定の抽選補正割合を減算することにより、BB当選でない場合に確定記憶演出が出現し難くなるように抽選確率を補正し、逆に、抽選結果がBB当選の場合には、BB用補正抽選テーブル161Dの確定記憶演出に係る当選領域に、所定の抽選補正割合を加算することにより、BB当選の場合に確定記憶演出が出現しやすくなるように抽選確率を補正するものである。
抽選補正割合は、図10(A)に示すように、加算する場合と減算する場合で同じ割合に設定してもよいし、図10(B)に示すように、加算する場合と減算する場合で異なる割合となるように設定してもよい。あるいは、確定記憶演出の抽選値に応じて、上記(A)(B)の設定を使い分けてもよい。ここで、BBが当選する場合よりも他の小役が当選する場合の方が圧倒的に多いので、確定記憶演出の抽選値を減算する場合よりも、確定記憶演出の抽選値を加算する場合のほうが、抽選補正割合の値が大きくなるようにするのが好適である。
(抽選テーブル書き換えの具体例)
次に、抽選補正割合に基づく補正抽選テーブルの書き換えの具体例を、図10乃至図14に基づき具体的に説明する。ここで、書き換えの方法としては、(1)抽選補正割合の数値を確定記憶演出の抽選値にそのまま加減する方法と、(2)確定記憶演出の抽選値を抽選補正割合の割合分だけ加減する方法があるが、いずれを用いてもよい。以下、それぞれの場合に分けて説明する。
まず、確定記憶演出が演出Z、抽選補正割合は図9の(A)、スロットマシン10の設定は1と仮定する。
BB不当選(小役又はリプレイ当選)の場合には、当選に係る遊技毎に、一般用補正抽選テーブル131Cの確定記憶演出の抽選値の数値から抽選補正割合の数値10が減算される。例えば、一般用補正抽選テーブル131Cが初期状態であった場合、減算後の演出Zの抽選値は、図11(B)に示すように、初期値の抽選値25から10が減算されて15%となる。そして、他の演出の抽選値は、演出Zが減算された分、初期値における比率(演出X:演出Y=1:4)に応じて、加算される。なお、図示した例では、演出なし領域については書き換えの対象としていないが、演出なし領域も含めた全領域を比率に応じて書き換えるようにしてもよい(以下図12、図13において同じ)。
一方、BB当選遊技、及びBBフラグ持ち越し中の遊技においては、遊技毎に、確定用補正抽選テーブル131Dの確定記憶演出の抽選値の数値に抽選補正割合の数値10が加算される。例えば、BB当選時に確定用補正抽選テーブル131Dが初期状態であった場合、加算後の演出Zの抽選値は、図12(B)に示すように、初期値の抽選値10に10が加算されて20%となる。そして、他の演出の抽選値は、演出Zが加算された分、初期値における比率に応じて減算される。
ここで、演出Z全体の確率をアップすることより、演出Zaの確率もアップしている。従って、初期状態に比べると、BB当選を示唆する演出Zaの出現確率も高くなっており、演出Zの信頼度も上昇させることができる。
(2)確定記憶演出の抽選値の割合を加減する場合
まず、確定記憶演出が演出X、抽選補正割合は図9の(A)、スロットマシン10の設定は1と仮定する。
一方、BB当選遊技、及びBBフラグ持ち越し中の遊技においては、遊技毎に、確定用補正抽選テーブル131Dの確定記憶演出の抽選値の数値に抽選値の10%の数値が加算される。例えば、BB当選時に確定用補正抽選テーブル131Dが初期状態であった場合、加算後の演出Xの抽選値は、図13(B)に示すように、初期値の抽選値50に50の10%の5が加算されて55%となる。
抽選確率の補正方法は、抽選補正割合の設定や、演出データの領域設定などを勘案し、上記(1)(2)を使い分けるようにしてもよい。結果として、BB不当選遊技で確定記憶演出の出現率が低くなり、BB当選遊技で確定記憶演出の出現率が高くなるようにできればよい。
(判定手段163)
判定手段163は、演出用乱数発生手段の発生した乱数を、所定のタイミング(例えばスタートスイッチ30の押下)でピックアップし、当該ピックアップ乱数データと演出抽選テーブル161とを対比して、該当する演出データの当選不当選を判定するものである。
演出実行手段170は、前記判定手段163の判定結果に基づいて実行すべき演出を決定し、当該演出データに基づいて、演出表示部66に所定の表示を行わせるためのものである。
(スロットマシン10の作動)
続いて、上記構成を有するスロットマシン10の作動の概略を、図3乃至図7のフローに基づき説明する。
先ず、図3に示すステップ100において、スタートスイッチ30がONとなったか否かが判断される。スタートスイッチ30がONにならない場合には、ステップ100に戻る。スタートスイッチ30がONとなった場合には、次のステップ101に進む。
ステップ102において、回転リール40が回転開始する。そして、次のステップ1023に進む。
ステップ103において、いずれかのストップスイッチ50がONとなったか否かが判断される。ストップスイッチ50がONとならない場合にはステップ103に戻り、いずれかのストップスイッチ50がONとなった場合には、次のステップ104に進む。
ステップ104において、ONとなったストップスイッチ50に対応する回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ105に進む。
ステップ106において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する当選図柄が入賞有効ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合、次のステップ107に進む。
前記ステップ106において、入賞していないと判定された場合、ステップ107を飛び越して、遊技が終了する。
上述したステップ101の抽選処理について、図4のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段110の乱数発生手段111により発生された乱数の中から乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ201において、抽出された乱数が乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
ステップ203において、判定手段114により、抽出された乱数が、当選判定テーブル113のどの領域に含まれるか判断され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。そして、抽選処理が終了する。
上述したステップ104の回転リール40の回転停止処理について、図5を用いて説明する。
ステップ301において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がストップスイッチ50の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目の場合には、次のステップ303に進む。
前記ステップ300において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合、次のステップ304に進む。
ステップ304において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップ305に進む。
ステップ305において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合、次のステップ303に進む。
前記ステップ305において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合、ステップ301に進む。
前記ステップ302において、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目でない場合には、ステップ300に戻る。
ここで、回転リール40の停止処理に関してステップ301〜ステップ305で説明しているが、この例は、いわゆる最小引き込み停止制御の例であり、逆に最大引き込み停止制御としても良い。更には、例えば、ストップスイッチ50を押すタイミングで予め定めたテーブルに従って回転リール40の停止位置を決定する、いわゆるテーブル停止制御の方法によるものでもよい。
次に、演出制御装置22による演出決定及び演出実行の制御について、図6及び図7のフローに基づき説明する。
まず、図6のステップ400において、スタートスイッチ30がONとなったか否かが判断される。スタートスイッチ30がONとならない場合には、ステップ400に戻り、スタートスイッチ30がONとなった場合には、次のステップ401に進む。
ステップ401において、演出抽選テーブル161の書き換え選択処理が行われる。そして、次のステップ402に進む。
ステップ403において、抽選の結果、演出を実行することになったか否かが判断される。演出を実行しない場合には、制御を終了する。演出を実行する場合には、次のステップ404に進む。
ステップ404において、実行が決定された演出が確定演出か否かが判断される。具体的には、BB当選時に抽選によって実行が決定されたものか否かが判断される。決定された演出が確定演出の場合には、次のステップ405に進む。
前記ステップ404において、決定された演出が確定演出でないと判断された場合には、ステップ405を飛び越してステップ406に進む。
ステップ406において、決定された演出の実行処理を行う。そして、演出決定及び演出実行の制御を終了する。
なお、上記フローは、スタートスイッチ30の押下時に抽選により演出を決定するようにしたものであるが、レバー押下後の所定契機、例えばストップスイッチ50の操作時、回転リール40の停止時に、演出実行抽選を行うようにしても構わない。
図7のステップ500において、当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選したか否かが判断される。これは、例えば当選フラグが成立したときに、遊技制御装置21からフラグ成立(フラグ持ち越しとは異なる)信号が出力されるように形成することにより確認することができる。そして、所定の当選役が当選している場合には、次のステップ501に進む。
ステップ501において、実行演出記憶手段150が確定記憶演出を記憶しているか否かが判断される。確定記憶演出が記憶されている場合には、次のステップ502に進む。
ステップ503において、当選判定の結果がBB当選だったか否かが判断される。そして、BB当選でない場合には、次のステップ504に進む。
ステップ504において、BBフラグが成立しているか、すなわちBB内部中か否かが判断される。これは、BBフラグが成立しているときには、遊技制御装置21からフラグ持ち越し信号が出力されるように形成することにより確認することができる。BBフラグが成立していない場合には、次のステップ505に進む。
ステップ506において、一般補正抽選テーブル161Cの確定記憶演出の抽選値から、設定値に応じた補正抽選割合を減算する。そして次のステップ509に進む。
前記ステップ503において当選判定の結果がBB当選だったと判断した場合、及び前記ステップ504においてBBフラグが成立していると判断した場合には、ステップ507に進む。
ステップ507において、確定用補正抽選テーブル161Dを取得する。そして、次のステップ508に進む。
ステップ509において、加減分を加味して、補正抽選テーブルを書き換える。すなわち、確定記憶演出の抽選値から減算された抽選値が、他の演出の抽選値に比率に応じて分散して加えられるように、一般補正抽選テーブル161Cの各演出の当選領域を書き換え、確定記憶演出の抽選値に加算された抽選値を、他の演出の抽選値から比率に応じて分散して減じられるように、確定用補正抽選テーブル161Dの各演出の当選領域を書き換える。そして、抽選テーブル書き換え選択処理を終了する。
ステップ510において、抽選結果に応じて通常抽選テーブルを取得する。すなわち、抽選結果に応じて、一般用通常抽選テーブル161A、確定用通常抽選テーブル161Bのいずれかを取得する。また、特に図示しないが、抽選結果がハズレの場合にはハズレ用の演出抽選テーブルを取得する。そして、抽選テーブル書き換え選択処理を終了する。
なお、上記フローでは省略しているが、BBが入賞した場合には、特に図示しないが、BBゲーム用の演出抽選テーブルが選択される。BBゲーム中においても、上記書き換えを継続させるようにしてもよい。BBゲーム中の書き換えは、一般用補正抽選テーブル161Cの抽選値の減算が行われることとなる。
このように、本実施の形態によれば、演出の種類によって報知の信頼度に差が設けられている場合において、BB当選時において信頼度の低い演出が実行されてしまった場合でも、次のBB当選時には、遊技毎に、当該演出の当選領域が広くなってその演出が選ばれやすくなり、逆に、他の当選役の当選時には、当選毎に、当該演出の当選領域が狭くなってその演出が選ばれ難くなる。その演出がBB当選時に連続して当選した場合には、さらに同じ演出の当選領域が変化し、最終的には、BB以外の役の当選時にはその演出は全く行われなくなり、BB当選時には必ずその演出が行われるようになる。すなわち、本来はBB当選を報知する演出としては信頼度が低かった演出が、遊技を消化するにつれ、高い信頼度を有するものに変化していくものである。
さらに、本実施の形態では、補正抽選割合を、スロットマシン10の設定に応じて規定してあるので、攻略本などで比較的信頼度の低い(出現率が低い)とされている演出がBB当選時に行われた場合(これは、後の遊技でBBが入賞したときに判るものであるが)、二度目のBB当選時にその演出が行われるかどうかによって、スロットマシン10の設定が高いか低いかを予測することが可能となる。
(第二の実施の形態)
第二の実施の形態は、BB中に実行された演出を、BB終了後のBB当選時に行わせるようにしたものである。
図15乃至図13は、本発明の第二の実施の形態を示すものであり、図15は演出実行制御の流れ図、図16は抽選テーブル書き換え選択処理を示す流れ図、図17は演出抽選テーブルの概念図である。なお、第一の実施の形態を示す図1乃至図5は、本実施の形態に共通している。
ここで、第二の実施の形態におけるスロットマシン10の基本的構成は、第一の実施の形態で述べたのと同様であるため、重複する部分は説明を省略し、本実施の形態の特徴点のみ説明する。
演出制御装置21は、第一の実施の形態と同様に、次の(1)乃至(4)の手段を有している。
(1)演出データ記憶手段140
(2)実行演出記憶手段150
(3)演出抽選手段160
(4)演出実行手段170
(演出データ記憶手段140)
演出データ記憶手段140は、第一の実施の形態と同様である。
(実行演出記憶手段150)
実行演出記憶手段150は、本実施の形態においては、BBゲーム中の特定時に演出抽選により実行が決定された(すなわち特定時に実行された)演出に係る演出データのインデックスを記憶するものである。ここで、BBゲーム中の特定時としては、BBゲーム開始からの遊技回数が特定回数となったとき、払い出しメダルが特定枚数となったときなど、遊技状態に応じて予め定めることができる。あるいは、特定時を決定するための抽選により決定してもよい。又は、スロットマシン10の設定に応じて決定してもよい。
そして、実行演出記憶手段150は、演出の決定ごとに、記憶データを更新する。従って、特定時に演出が行われなかった場合には、前回の特定時に行われた演出をそのまま記憶していることとなる。
演出抽選手段160は、第一の実施の形態と同様に、以下の(1)乃至(3)の手段を有している。
(1)演出抽選テーブル161
(2)抽選確率補正手段162
(3)判定手段163
(演出抽選テーブル161)
本実施の形態においても、第一の実施の形態と同様に、領域データを書き換え不能な通常抽選テーブルと、領域データを書き換え可能な補正抽選テーブルとが設けられている。
前記補正抽選テーブルとしては、補正抽選テーブル161Gが設けられている。本実施の形態では、単一の補正抽選テーブルが設けられているものである。補正抽選テーブル161Gの構成は、図17(C)に示すように、初期状態においては、一般用通常抽選テーブル161Eと同一の構成となっている。
(抽選確率補正手段162)
抽選確率補正手段162は、実行演出記憶手段150が前回のBBゲーム中の特定時に行われた演出(以下特定記憶演出という)を記憶している場合において、抽選結果がBB当選でない場合には、補正抽選テーブル161G上の特定記憶演出に係る当選領域から、所定の抽選補正割合を減算することにより、BB当選でない場合に特定記憶演出が出現し難くなるように抽選確率を補正し、逆に、抽選結果がBB当選の場合には、書き換えられた補正抽選テーブル161Gを初期値に戻すとともに、特定記憶演出に係る当選領域に、所定の抽選補正割合を加算することにより、BB当選の場合に特定記憶演出が出現しやすくなるように抽選確率を補正するものである。
(判定手段163)
判定手段163は、第一の実施の形態と同様である。
(演出実行手段170)
演出実行手段170は、第一の実施の形態と同様である。
そして、演出実行手段170は、BBゲーム中において特定時に該当するか否かを判断し、特定時に所定の演出を実行した場合には、その演出を特定するデータを、実行演出記憶手段150に特定演出実行信号として出力する。
次に、演出制御装置22による演出決定及び演出実行の制御について、図15及び図16のフローに基づき説明する。
まず、図15のステップ600において、スタートスイッチ30がONとなったか否かが判断される。スタートスイッチ30がONとならない場合には、ステップ600に戻り、スタートスイッチ30がONとなった場合には、次のステップ601に進む。
ステップ601において、BBゲーム中か否かが判断される。BBゲーム中でない場合には、次のステップ602に進む。
ステップ603において、選択された演出抽選テーブル161を用いて、演出実行抽選が行われる。抽選処理は、当選抽選手段110の抽選処理と同様に、演出用乱数発生手段の乱数を取得してその取得乱数値と演出抽選テーブル161とを対比し、該当する演出領域を決定する。そして、次のステップ604に進む。
ステップ604において、抽選の結果、演出を実行することになったか否かが判断される。演出を実行しない場合には、制御を終了する。演出を実行する場合には、次のステップ605に進む。
前記ステップ601において、BBゲーム中であると判断された場合には、ステップ606に進む。
ステップ606において、特定時に該当するか否かが判断される。例えば、ゲーム数が所定回数に達したか、入賞による払い出しメダルが所定数に達したか(超えたか)等が判断される。特定時に該当しない場合には、ステップ606に戻り、特定時に該当する場合には、次のステップ607に進む。
ステップ608において、実行演出記憶手段150が、実行された演出を記憶する。そして、ステップ605に進む。
上述したステップ602の抽選テーブル書き換え選択処理について、図16のフローに基づき説明する。
図16のステップ700において、実行演出記憶手段150が特定記憶演出を記憶しているか否かが判断される。特定記憶演出が記憶されている場合には、次のステップ701に進む。
ステップ702において、所定の抽選補正割合を取得する。そして、次のステップ703に進む。
ステップ703において、当選判定の結果がBB当選だったか否かが判断される。そして、BB当選でない場合には、次のステップ704に進む。
ステップ704において、BBフラグが成立しているか、すなわちBB内部中か否かが判断される。BBフラグが成立していない場合には、次のステップ705に進む。
前記ステップ703において当選判定の結果がBB当選だったと判断した場合には、ステップ706に進む。
ステップ706において、補正抽選テーブル161Gを初期化する。すなわち、前回の遊技までにおいて、補正抽選テーブル161Gが書き換えられていた場合には、書き換えられた領域を全て初期状態に戻す。そして、次のステップ707に進む。
ステップ707において、補正抽選テーブル161Gの特定記憶演出の抽選値に、所定の補正抽選割合を加算する。例えば、特定記憶演出がa、補正抽選割合の加算値が100であった場合には、図17(E)に示すように、演出aの抽選値を100%加算させる。そしてステップ708に進む。
ステップ708において、加減分を加味して、補正抽選テーブル161Gを書き換える。すなわち、特定記憶演出の抽選値から減算された抽選値が、他の演出の抽選値に比率に応じて分散して加えられるように、あるいは特定記憶演出の抽選値に加算された抽選値を、他の演出の抽選値から比率に応じて分散して減じられるように、補正抽選テーブル161Gの各演出の当選領域を書き換える。そして、抽選テーブル書き換え選択処理を終了する。
ステップ710において、遊技状態に応じた通常抽選テーブルを取得する。すなわち、通常遊技中であれば一般用通常抽選テーブル161Eを取得し、BBゲーム中であればBB用通常抽選テーブル(図示せず)を取得する。そして、抽選テーブル書き換え選択処理を終了する。
このように、上記フローでは、BB中の特定時に行われた演出が、通常遊技中においては徐々にその領域を狭められて、その演出が行われる確率が低くなっていく。しかしBBが当選した場合には、補正抽選テーブル161Gがリセットされるとともに、今度は特定時に行われた演出の領域が増加する。そして、BB内部中は徐々にその領域が広がっていくので、BB当選からBB入賞までの期間が長いほど、特定記憶演出が行われる確率が高くなるようになっている。つまり、通常遊技中に、BB中に聴いたことのある音やBB中に流れていた音楽が頻繁に出現するようになると、BBが当選している可能性が高いということになる。
さらに、補正抽選割合を、スロットマシン10の設定に応じて規定した場合には、二度目のBB当選時に前回のBB中に行われた演出が頻繁に出現するか否かによって、スロットマシン10の設定が高いか低いかを予測することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、一度出現した演出の出現率をその後の遊技で変化させることにより、その演出の信頼度を向上させ又はその演出に化体する信頼度を高めることができる。また、演出の出現率の変更は、当選領域の異なる演出用抽選テーブルを複数設けることによっても可能であるが、本発明では、補正抽選テーブルを書き換え可能に形成すると共に、所定の演出の抽選値を加算又は減算して、抽選領域を変化させるようにしてあるので、複数の抽選テーブルを設けることなく、抽選確率の変動をフレキシブルにすることができる。
さらに、上記した第一及び第二の実施の形態では、演出抽選テーブルの記憶演出に係る抽選値を減算して記憶演出が出現しにくくし、記憶演出に係る抽選値を加算して記憶演出が出現しやすくするようにしてあったが、結果として記憶演出の出現率が変わるのであれば、演出抽選テーブルの記憶演出以外の演出に係る抽選値を加算することにより記憶演出を出現しにくくし、記憶演出に係る抽選値を減算することにより記憶演出以外の演出を出現しやすくするようにしてもよい。
そして、本発明は、パチンコ遊技機にも応用することができる。例えば、デジタル機と呼ばれるパチンコ遊技機において、液晶画面等の可変表示部を用いて大当たり遊技の当選を示唆する表示(例えばリーチ表示)をさせる場合、それらの表示を抽選により決定する際に、本発明のように演出用の抽選テーブル書き換えを行わせ、表示の有する信頼度を変化させるようにすることができる。
12 表示窓 13 図柄表示窓
15 投入スイッチ 16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ 18 ベット表示部
20 制御装置 21 遊技制御装置
22 演出制御装置
30 スタートスイッチ 40 回転リール
42 リールテープ 50 ストップスイッチ
60 リールユニット 65 ホッパーユニット
66 表示装置
70 通常遊技制御手段 80 特別遊技制御手段
90 特定導入遊技制御手段 100 特定遊技制御手段
110 当選抽選手段 111 乱数発生手段
112 乱数抽出手段 113 当選判定テーブル
114 判定手段
120 リール制御手段 130 入賞判定手段
140 演出データ記憶手段 150 実行演出記憶手段
160 演出抽選手段 161 演出抽選テーブル
162 抽選確率補正手段 163 判定手段
170 演出実行手段
Claims (5)
- 通常遊技を制御するための通常遊技制御手段と、
通常遊技よりも大きな利益を遊技者に付与可能な特別遊技を制御するための特別遊技制御手段と、
種々の演出表示を行わせるための複数の演出データを記憶する演出データ記憶手段と、
前記複数の演出データのうちいずれに基づいて演出を実行させるかを複数の演出データの当選領域を定めた抽選テーブルを用いた演出実行抽選により決定するための演出抽選手段と、
前記演出抽選手段によって実行が決定された演出を実行させるための演出実行手段とを少なくとも備え、
遊技状態を、前記通常遊技が行われる通常遊技状態から、前記特別遊技が行われる特別遊技状態へと移行させることができる遊技機において、
前記特別遊技状態の発生条件の取得時に実行された実行演出を記憶するための実行演出記憶手段と、
前記演出抽選手段の行う演出実行抽選において各演出が選択される抽選確率を変更するための抽選確率補正手段とを設け、
前記実行演出記憶手段が前記実行演出を記憶していない場合においては、前記演出抽選手段は、予め定められた通常の抽選確率が設定された抽選テーブルにより前記演出実行抽選を行い、
前記実行演出記憶手段が前記実行演出を記憶している場合においては、
前記抽選確率補正手段は、前記特別遊技状態の発生条件の取得に起因する特別遊技状態の終了後、次の特別遊技状態の発生条件の取得前までの間は、記憶されている前記実行演出の当選確率がそれまで用いていた抽選テーブルと比べて相対的に低い抽選テーブルを用いて前記演出実行抽選を行うことにより、前記実行演出が抽選に当たりにくくなるよう抽選確率を補正し、
前記特別遊技状態の発生条件取得に起因する特別遊技状態の終了後、次の特別遊技状態の発生条件を取得した後には、記憶されている前記実行演出の当選確率がそれまで用いていた抽選テーブルと比べて相対的に高い抽選テーブルを用いて前記演出実行抽選を行うことにより、前記実行演出が抽選に当たりやすくなるよう抽選確率を補正し、
前記演出抽選手段は、前記抽選確率補正手段によって補正された抽選確率で、前記演出実行抽選を行うように形成されていることを特徴とする遊技機。 - 通常遊技を制御するための通常遊技制御手段と、
通常遊技よりも大きな利益を遊技者に付与可能な特別遊技を制御するための特別遊技制御手段と、
種々の演出表示を行わせるための複数の演出データを記憶する演出データ記憶手段と、
前記複数の演出データのうちいずれに基づいて演出を実行させるかを複数の演出データの当選領域を定めた抽選テーブルを用いた演出実行抽選により決定するための演出抽選手段と、
前記演出抽選手段によって実行が決定された演出を実行させるための演出実行手段とを少なくとも備え、
遊技状態を、前記通常遊技が行われる通常遊技状態から、前記特別遊技が行われる特別遊技状態へと移行させることができる遊技機において、
前記特別遊技状態の発生条件の取得時から、当該発生条件取得に起因する特別遊技状態が開始される時までの間の所定時に実行された実行演出を記憶するための実行演出記憶手段と、
前記演出抽選手段の行う演出実行抽選において各演出が選択される抽選確率を変更するための抽選確率補正手段とを設け、
前記実行演出記憶手段が前記実行演出を記憶していない場合においては、前記演出抽選手段は、予め定められた通常の抽選確率が設定された抽選テーブルにより前記演出実行抽選を行い、
前記実行演出記憶手段が前記実行演出を記憶している場合においては、
前記抽選確率補正手段は、前記特別遊技状態の発生条件の取得に起因する特別遊技状態の終了後、次の特別遊技状態の発生条件の取得前までの間は、記憶されている前記実行演出の当選確率がそれまで用いていた抽選テーブルと比べて相対的に低い抽選テーブルを用いて前記演出実行抽選を行うことにより、前記実行演出が抽選に当たりにくくなるよう抽選確率を補正し、
前記特別遊技状態の発生条件取得に起因する特別遊技状態の終了後、次の特別遊技状態の発生条件を取得した後には、記憶されている前記実行演出の当選確率がそれまで用いていた抽選テーブルと比べて相対的に高い抽選テーブルを用いて前記演出実行抽選を行うことにより、前記実行演出が抽選に当たりやすくなるよう抽選確率を補正し、
前記演出抽選手段は、前記抽選確率補正手段によって補正された抽選確率で、前記演出実行抽選を行うように形成されていることを特徴とする遊技機。 - 通常遊技を制御するための通常遊技制御手段と、
通常遊技よりも大きな利益を遊技者に付与可能な特別遊技を制御するための特別遊技制御手段と、
種々の演出表示を行わせるための複数の演出データを記憶する演出データ記憶手段と、
前記複数の演出データのうちいずれに基づいて演出を実行させるかを複数の演出データの当選領域を定めた抽選テーブルを用いた演出実行抽選により決定するための演出抽選手段と、
前記演出抽選手段によって実行が決定された演出を実行させるための演出実行手段とを少なくとも備え、
遊技状態を、前記通常遊技が行われる通常遊技状態から、前記特別遊技が行われる特別遊技状態へと移行させることができる遊技機において、
前記特別遊技状態の発生条件の取得に起因する特別遊技状態の開始から、当該特別遊技状態が終了するまでの間の所定時に実行された実行演出を記憶するための実行演出記憶手段と、
前記演出抽選手段の行う演出実行抽選において各演出が選択される抽選確率を変更するための抽選確率補正手段とを設け、
前記実行演出記憶手段が前記実行演出を記憶していない場合においては、前記演出抽選手段は、予め定められた通常の抽選確率が設定された抽選テーブルにより前記演出実行抽選を行い、
前記実行演出記憶手段が前記実行演出を記憶している場合においては、
前記抽選確率補正手段は、前記特別遊技状態の発生条件の取得に起因する特別遊技状態の終了後、次の特別遊技状態の発生条件の取得前までの間は、記憶されている前記実行演出の当選確率がそれまで用いていた抽選テーブルと比べて相対的に低い抽選テーブルを用いて前記演出実行抽選を行うことにより、前記実行演出が抽選に当たりにくくなるよう抽選確率を補正し、
前記特別遊技状態の発生条件取得に起因する特別遊技状態の終了後、次の特別遊技状態の発生条件を取得した後には、記憶されている前記実行演出の当選確率がそれまで用いていた抽選テーブルと比べて相対的に高い抽選テーブルを用いて前記演出実行抽選を行うことにより、前記実行演出が抽選に当たりやすくなるよう抽選確率を補正し、
前記演出抽選手段は、前記抽選確率補正手段によって補正された抽選確率で、前記演出実行抽選を行うように形成されていることを特徴とする遊技機。 - 前記演出データとして、前記特別遊技状態の発生条件の取得を示唆する表示を行わせるための報知演出データを複数備え、
前記報知演出データに基づいて行われる報知演出には、前記発生条件が取得された場合に前記発生条件が取得されない場合よりも高い確率で実行が決定される高信頼度演出と、 前記発生条件が取得された場合に前記発生条件が取得されない場合よりも高くない確率で実行が決定される低信頼度演出とが設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。 - 入賞により遊技媒体を払い出ように形成されているとともに、一定期間中の入賞による平均的な払い出し遊技媒体量を複数段階にランク分けした遊技媒体の想定払い出し量に関する設定を有し、
前記抽選確率補正手段は、前記実行演出記憶手段が所定の実行演出を記憶している場合において、前記特別遊技状態の発生条件を取得していない場合には、記憶されている前記実行演出の前記抽選テーブル上の当選領域を削減し他の演出の当選領域を増加させることによって、前記実行演出の相対的当選確率が低くなるように抽選確率を補正し、前記特別遊技状態の発生条件を取得している場合には、記憶されている前記実行演出の前記抽選テーブル上の当選領域を増加させ他の演出の当選領域を削減することによって前記実行演出の相対的当選確率が高くなるように抽選確率を補正し、
前記実行演出の当選領域の加減割合は、前記遊技媒体の想定払い出し量に関する設定に応じて定められていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機。
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