JP5128423B2 - バイポッド自在継手 - Google Patents

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Description

この発明はバイポッド自在継手に関し、例えばエンジン排気装置の排気バルブ開閉駆動系に利用することができる。
特許文献1にはプランジング型2ポッド継手が記載されている。特許文献1の第1図〜第3図に対応する図8〜図10を参照して説明すると次のとおりである。この継手はアウタメンバ101と、インナメンバ113と、シャフト114と、ブーツ119を主要な構成要素としている。
アウタメンバ101は、インナメンバ113を受容するための外筒102を有し、その一方の端部には他部材と連結するためのフランジ103が形成してあり、もう一方の端部にはフランジ108が形成してある。外筒102は内孔104を有し、内孔104はフランジ108側で開口し、フランジ103側では閉じている。
図9および図10からよく分かるように、内孔104は、大きく面取りした開口縁106aをもった中心孔106と一対の側孔105とからなっている。中心孔106も側孔105も部分円筒形状で、軸線は互いに平行である。中心孔106の両側に一対の側孔105を連続的に、言い換えれば連通させて、設けてある。
外筒102の横断面形状は概略長円形の異形であるため、その外周に直接ブーツを装着しようとしても所要のシール性能を得るのは困難である。そのため、外筒102の開口端部の外周に円形フランジ108が一体的に形成してあり、その外周に環状突条109および環状平滑面110が形成してある。なお、フランジ103には他部材とボルトで締結するため複数の貫通孔107が形成してある。
図9に示すように、インナメンバ113は、シャフト114と、スパイダ116と、転動体118とを主要な構成要素としている。スパイダ116はでシャフト114の端部にスプライン104aにより結合して、スナップリング115で抜け止めがしてある。スパイダ116はシャフト114の軸線に対して直角に延びる端部を有し、各端部にスリーブと針状ころ117を介して転動体118が装着してある。
スパイダ116の中間部116aは部分球面状の外周面を有し、内孔104の中心孔106に受容されている。したがって、スパイダ116は中心孔106の軸線方向には自由に移動可能であるが、軸線方向と直交する平面内では移動不能である。また、球面状の転動体118は部分円筒形状の側孔105にがたが生じないように受容されている。したがって、シャフト114は、アウタメンバ101に対して軸線方向に移動可能であり、しかも、アウタメンバ101に対して傾くことも可能である。このようにして、インナメンバ113、116とアウタメンバ101とは、互いにトルク伝達可能でありながら、軸線方向に移動自在で、しかも互いに傾くことが可能であるといったプランジング型2ポッド継手を構成している。
フランジ108の外周に設けた環状平滑面110には蛇腹式のブーツ119の大径端がブーツバンド121により固定され、ブーツ110の小径端が同じくブーツバンド120によりシャフト114に固定されている。フランジ108の外周に設けた環状突条109は、シール効果を確実にするとともに、ブーツ119の脱落を防止する働きをする。外筒102の内部には潤滑グリースが充填してあるが、外筒102のフランジ108の外周にはブーツ119の大径端がブーツバンド121により固定されているため、グリースが外部に洩れることがなく、また、外部から異物が侵入することもない。
ところで、特許文献2には次のようなエンジンの排気装置が記載されている。すなわち、例えば6気筒エンジンの場合、排気通路は上流管(排気マニホルド)6本を2本の中流管を経て1本の最終の合流管に集合するようになっている。そして、2本の中流管同士を連結する上下複数の連通管があり、この連通管内に、各々開閉可能なバルブと、バルブ同士を連結する1本のバルブリンクロッドと、バルブリンクロッドと連結してバルブの開閉操作を行うアクチュエータとが設けてある。
これは、2本の中流管に上下複数の連通管を設けることで、低中速域のトルク向上や高速域の背圧増大防止などエンジンの吸排気を効率よく行うことを目的としたものである。
特開昭61−171923号公報 特開2007−247546号公報
従来の技術では、バルブの開閉駆動用にバルブリンクロッドを使用している。バルブリンクロッドは文字どおり棒線であり、棒線の弾性たわみだけで自在性はほとんどない。このため、例えばバルブの開閉をコントロールするアクチュエータとバルブはほぼ同一直線上に位置していなければならないなど、排気装置の設計レイアウトの自由度が制約される。さらに、走行中のピッチング、ローリング、ヨーイングといった車体の動きやエンジンの影響による排気管の熱膨張、収縮に伴う角度や軸方向の変位を許容できない、といった問題がある。
この発明の目的は、上述の問題点を除去して、コンパクトでシンプルかつ安価な自在継手を提供することにある。また、この発明は、エンジン排気装置の排気バルブ開閉駆動系に利用できる自在継手を提供することを目的とする。
一般に自在継手としてはクロスジョイント(十字軸継手またはカルダンジョイントなどと呼ばれることもある)や等速ジョイントなどが知られているが、これらは針状ころやボールなどの転動体を用いることから、部品点数が多く、しかもコンパクトなほど作り勝手の面で高コストになるという欠点がある。
この発明は、トルク伝達部材としての転動体をなくしてトラニオンとハウジングが直接接してトルクを伝達するようにすることで課題を解決したものである。
すなわち、この発明のバイポッド自在継手は、断面が部分円形状の中心孔と断面がU字形状の一対の側孔を有し原動軸または従動軸と接続するハウジングと、外周面が部分球面状のハブと前記ハブの球面中心を通る同一軸線上にある外周面が円筒形状の一対のトラニオンを有し従動軸または原動軸と接続するスパイダを具備し、前記中心孔に前記ハブを収容させ、前記側孔に前記トラニオンを収容させるとともに前記側孔の底面との間にすきまを設け、前記トラニオンを直接、前記ハウジングと接触させた、エンジン排気装置の排気バルブ開閉駆動用のバイポッド自在継手である。
ハウジングの中心孔はハウジングの軸心上に位置し、一対の側孔は中心孔の両側に配置してあり、中心孔と側孔は互いに平行である。ハウジングの軸線に垂直な断面で見ると、U字形状の側孔は、あたかも中心孔を半径方向外側に向かってハウジングの外径近くまで膨出させたような形状を呈している。そして、U字形状の側孔の互いに向かい合った側壁に平面トラックを形成させることができる(請求項2)。
スパイダとハウジング、とりわけトラニオンと平面トラックに、塩浴軟窒化処理により窒化層を設けてもよい(請求項3)。窒化層の厚さは0.01mm以上とするのが好ましい。窒化層の表面硬さはHv500以上とするのが好ましい(請求項4)。周知のとおり、窒化層の厚さ(または深さ)および表面硬さは処理時間等によってコントロールできる。
トラニオンの外周面にジャーナル径dの4〜10倍程度の曲率を持たせてもよい(請求項5)。これにより、トルク伝達時、ハウジングのトラックにエッジロードが発生するのを防止することができる。接触点の安定という観点からは曲率は小さいほうが好ましいため、接触点の安定とエッジロード低減を勘案すると、ジャーナル径の4〜10倍程度の曲率が好ましい。
スパイダをシャフト(従動軸または原動軸)と接続するほか、スパイダとスタブシャフトをピンにより結合し、スタブシャフトを従動軸または原動軸と接続するようにしてもよい(請求項6)。
バイポッド自在継手は2個1組で使用することもできる(請求項7)。連結すべき2軸の交点が定まっている場合は1個のバイポッド自在継手でも対応できるが、2軸の交点が定まらない場合や、2軸が平行で交差しない場合などに2個1組で使用することができる。
この発明のバイポッド自在継手はエンジン排気装置の排気バルブ駆動系に適用するが、例えば、上流側バルブと下流側バルブを連結するロッドとアクチュエータとの間に介在させる(請求項)。あるいは、上流側バルブと下流側バルブとの間に介在させてもよい(請求項)。さらに、これらの両方に設けることもできる。
この発明によれば、コンパクトでシンプルかつ安価なバイポッド自在継手を提供することができる。
そして、この発明のバイポッド自在継手を排気バルブの開閉装置に使用することで、排気装置全体の設計レイアウトの自由度が高まる。また、走行中の車体の動きやエンジンの影響による排気管の熱膨張、収縮に伴う角度や軸方向の変化を吸収できる。
以下、図面に従ってこの発明の実施の形態を説明する。まず、バイポッド自在継手の実施例について述べ、そのうえでエンジン排気装置の駆動系に適用した実施例について述べる。
図1に示すバイポッド自在継手Jは、アウタメンバとしてのハウジング10と、インナメンバとしてのスパイダ24およびスタブシャフト34と、ブーツ48とを主要な構成要素とし、別体のトルク伝達要素を廃止して、アウタメンバとインナメンバとの間で直接、トルクを伝達させるようにしている。つまり、この実施例は、部品点数が少なく、コンパクトで、しかも造り易く安価なものにするため、ハウジング10、スパイダ24、スタブシャフト34、スパイダ24とスタブシャフト34を結合するピン46、ブーツ48、ブーツクリップ大54、ブーツクリップ小56の7つの部品だけで構成されている。以下により具体的に述べる。
ハウジング10は段付き円筒形状で、大径側に中心孔12と側孔14とからなる内孔が形成してある。図2からよく分かるように、中心孔12は部分円筒形状で、ハウジング10の軸心部に位置している。側孔14は断面U字形で、中心孔12の両側に、中心孔12と平行に延びている。各側孔14の互いに向かい合った平行な側壁はストレートな平面状のトラック16を提供する。ハウジング10の大径側の外周面には端部寄りの位置にブーツ溝18が形成してある。
ハウジング10の小径側には軸心部に連結軸を受容するための丸孔20が形成してある。また、丸孔20と直交する方向に貫通したピン孔22が形成してある。
スパイダ24はボス26と一対のトラニオン32からなる。ボス26は部分球面状の外周面を有し、軸心部にはスタブシャフト34の軸部36とはめあわせるための貫通孔28が形成してある。また、貫通孔28と直交する向きに、ピンを通すための貫通孔30が形成してある。一対のトラニオン32は同一軸線上にあり、その軸線はボス26の球面中心を通り、貫通孔28と直交している。
トラニオン32の外周面は円筒形状で、図示するように端面も球面状とするのが好ましい。トラニオン32の付け根部分には環状の溝を切って、外周面を加工する際の逃がしを設けるのが好ましい。トラニオン32はハウジング10の側孔14に受容され、トラック16と接する。
図3に示すように、トラニオン32の外周面に曲率を付与してもよい。曲率半径Rは、ジャーナル径をdとしたとき、4d≦R≧10dの範囲が好ましい。これにより、トルク伝達時、ハウジング10のトラック16にエッジロードが発生するのを防止することができる。なお、図3の一点鎖線は、トラニオン32の軸線と直交する、トラニオン32のピッチ円の接線を表している。
ハウジング10の少なくともトラック16およびスパイダの少なくともトラニオンに、比較的低温で短時間に処理できる塩浴軟窒化処理を施して窒化層を設けるのが好ましい。塩浴窒化処理は、タフトライド、イソナイトなどの商品名で知られている。窒化層の厚さは0.01mm以上とするのが好ましい。また、窒化層の表面硬さはHv500以上とするのが好ましい。ハウジング10およびスパイダ16の材料に関しては、鉄系の材料なら特に制限はない。具体例を挙げるならば、冷間圧造によってネットシェイプに成形する場合、冷間成形性のよい0.15Cwt%前後の低炭素鋼を使用することが考えられる。
窒化層は化合物層と拡散層から構成されており、測定方法にはJIS G 0562にも規定されているように、金属組織試験による方法と硬さ試験による方法とがあるが、上記の値は硬さ測定による方法で測定したものである。硬さ測定による方法は、検体断面の硬さ推移曲線を作成し、その曲線から窒化層深さまたは実用硬化層深さを測定するものである。硬さ測定はマイクロビッカース硬さ試験によって行い、測定荷重は0.9807Nである。窒化層深さとは、窒化層の表面から窒化層と生地の物理的または化学的性質の差異が区別できない点に至るまでの距離をいい、化合物層と拡散層の和である。実用窒化層深さとは、窒化層の表面から、生地のビッカース硬さまたはヌープ硬さ値より50高い硬さの点に至るまでの距離をいう。
ブーツ48の材料としては、エンジンの熱影響を考慮して耐熱アクリルゴムを採用することができるが、これよりも高価な、耐熱性をもったシリコーンゴムやフッ素ゴムを用いてもよい。
図1は、ハウジング10と相手部材、スタブシャフト34と相手部材を、はめ合わせてピンで結合する場合の例であるが、これに代えて、フランジを設けてボルトで締結するようにしてもよい。
上述のバイポッド自在継手の用途の一例を説明するため、図5にエンジン排気装置の全体構成を示す。図5のバルブ84、86部分を拡大して模式的に示したのが図6である。
図5に示す排気装置は、V型6気筒のエンジン70からの排気を排出するものであり、エンジン70の左右のバンクにはシリンダ72が3つずつ並んでいる。そして、各シリンダ72には排気マニホルド74が接続してあり、シリンダ72から出た排気マニホルド74は、左右ごとに3本ずつまとめて2本の上流管76に接続してある。なお、V型6気筒エンジンは単に例示にすぎず、例えばV型8気筒エンジンの排気マニホルドを4本ずつまとめて2本の管路に接続してもよく、また直列4気筒エンジンの排気マニホルドを2本ずつまとめて2本の管路に接続してもよい。
それぞれの上流管76は、例えば触媒コンバータ94を介して中流管78に接続してある。触媒コンバータ(三元触媒)94は、エンジン70の排気ガスに含まれる一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物等の有害物質を、二酸化炭素、水、窒素等の無害な物質に変える機能を有する。なお、触媒コンバータ94は、図5に示す位置よりも下流側の中流管78の途中等に設けるようにしてもよい。
2本の中流管78は互いにほぼ平行で比較的接近させて配置してあり、下流側で合流して1本の合流管92となる。合流管92は下流側でマフラ96に接続してあり、マフラ96で消音された排気は車両等の外部に排出される。
中流管78の合流部の上流側には、2本の中流管78同士を連通させる連通管80、82が設けてある。これらの連通管80、82は2本の中流管78とほぼ直交しており、上流側の連通管80と下流側の連通管82は互いにほぼ平行である。なお、図示例のように中流管78の途中に2本の連通管80、82を設けるほか、3本以上の連通管を設けることもできる。
上流側の連通管80の内部にはバルブ84が設けてあり、下流側の連通管82の内部にはバルブ86が設けてある。これらのバルブ84、86は、例えば平板状で、開いている状態では排気が連通管を通過するのを許容し、閉まっている状態では排気が連通管を通過するのを阻止する。
また、バルブ84、86は、1本のバルブリンクロッド90で連結してあり、そのバルブリンクロッド90は電動モータその他の適当なアクチュエータ88によって回転駆動される。アクチュエータ88は、バルブリンクロッド90をその中心軸を回転軸として回転させ、バルブリンクロッド40の回転に伴ってバルブ84、86が回転し、開閉する。例えば、図5では、バルブリンクロッド90が回転して、上流側のバルブ84が開き、下流側のバルブ86が閉じた状態を示している。
ここで、中流管78に設けた2本の連通管の作用について説明すると次のとおりである。上流側バルブ84および下流側バルブ86がともに閉じた状態では、排気の圧力波が中流管78の合流部で向きを反転させられてエンジン70の排気バルブ(図示せず)に向かう負圧波となる。これは、上記合流部で管路の断面積が大きくなるためである。この負圧波がエンジン70の排気バルブに到達するタイミングと、エンジン70のピストン(図示せず)が上死点に達するタイミングが一致すると、負圧波がシリンダ72内の燃焼ガスを排気ポートから効率よく吸い出し、吸気ポート(図示せず)からシリンダ72内に流入する空気の量を増大させ、結果的に吸気効率を増大させる。
しかし、エンジンの回転数が上がるにつれて負圧波がエンジン70の排気バルブに戻るタイミングを早くする必要がある。このため、エンジンの回転数が上がるのに伴って、順次、下流側バルブ86、上流側バルブ84を開いて排気の圧力波が反転して負圧波となる位置を調整する。例えば、図5に示す状態では、バルブ84が開いているため上流側の連通管80の部分で管路の断面積が大きくなり、排気の圧力波が上流側の連通管80で反転させられてエンジン70の排気バルブに向かう負圧波となる。これは、例えばエンジン70の回転数が高い場合である。このように、エンジン70の回転数に応じて排気の圧力波の伝播経路の長さを調節することで、エンジン70の吸排気効率を向上させることが可能となる。
上流側連通管80のバルブ84、下流側連通管82のバルブ86を開閉操作する駆動系において、バルブ84、86同士をバルブリンクロッド90で連結し、その端部とアクチュエータ88とを連結する自在継手98に、上述の図1のバイポッド自在継手Jを使用することができる。この場合、例えば、ハウジング10の軸孔20にアクチュエータ88の出力軸を挿入してピンで結合する。また、スタブシャフト34の軸孔40にバルブリンクロッド90の端部を挿入してピンで結合する。
また、図4に示すように、バイポッド自在継手J、Jを2個1組で使用することもできる。この場合、バイポッド自在継手J、Jのスタブシャフト34の軸孔40に連結軸60を挿入してピン66で結合する。そして、一方のバイポッド自在継手Jのハウジング10の軸孔20にアクチュエータ88の出力軸62を挿入してピン64で結合する。また、もう一方のバイポッド自在継手Jのハウジング10の軸孔20にバルブリンクロッド90の端部58を挿入してピン64で結合する。
さらに、図7に示すように、上流側連通管80のバルブ84と下流側連通管82のバルブ86をバイポッド自在継手100を使用して連結してもよい。この場合の自在継手100にも、図1のバイポッド自在継手Jまたは図4のバイポッド自在継手J、Jを使用することができる。
この用途では、周辺温度がmax120℃程度になり、バルブ84、86を開閉する回転角度が0°→90°→0°と繰り返し変化するものであることから、角度付与と、熱による膨張/収縮に伴う軸方向伸縮の自在性といった機能が要求される。ここに図示し、かつ上に述べたバイポッド自在継手J、J、Jは、これらの要求を十分に満足することができる。
実施例を示すバイポッド自在継手の縦断面図であって図2のI−I断面図に相当する。 図1の継手の横断面図である。 トラニオンの拡大図である。 2個1組で使用する実施例の縦断面図である。 エンジン排気装置の模式的平面図である。 図5におけるバルブ部分の模式的斜視図である。 別の実施例を示すエンジン排気装置の模式的図である。 従来の技術を示す2ポッド継手の縦断面図である。 図8の継手の横断面図である。 図8の継手におけるアウタメンバの斜視図である。
符号の説明
10 ハウジング
12 中心孔
14 側孔
16 平面トラック
18 ブーツ溝
20 軸孔
22 ピン孔
24 スパイダ
26 ボス
28 貫通孔
30 ピン孔
32 トラニオン
34 スタブシャフト
36 軸部
38 ピン孔
40 軸孔
42 ピン孔
44 ブーツ溝
46 ピン
48 ブーツ
50 大径端部
52 小径端部
54 ブーツクリップ大
56 ブーツクリップ小
58 連結軸
60 連結軸
62 連結軸
64 ピン
66 ピン
70 エンジン
72 シリンダ
74 排気マニホルド
76 上流管
78 中流管
80 連通管(上流側)
82 連通管(下流側)
84 バルブ
86 バルブ
88 アクチュエータ
90 ロッド
92 下流管
94 触媒コンバータ
96 マフラ

Claims (9)

  1. 断面が部分円形状の中心孔と断面がU字形状の一対の側孔を有し原動軸または従動軸と接続するハウジングと、外周面が部分球面状のハブと前記ハブの球面中心を通る同一軸線上にある外周面が円筒形状の一対のトラニオンを有し従動軸または原動軸と接続するスパイダを具備し、前記中心孔に前記ハブを収容させ、前記側孔に前記トラニオンを収容させるとともに前記側孔の底面との間にすきまを設け、前記トラニオンを直接、前記ハウジングと接触させた、エンジン排気装置の排気バルブ開閉駆動用のバイポッド自在継手。
  2. 前記側孔の互いに向かい合った側壁に平面トラックを形成した請求項1のバイポッド自在継手。
  3. 前記トラニオンと前記平面トラックに塩浴軟窒化処理により0.01mm以上の窒化層を設けた請求項2のバイポッド自在継手。
  4. 前記窒化層の表面硬さをHv500以上とした請求項3のバイポッド自在継手。
  5. 前記トラニオンの外周面にジャーナル径dの4〜10倍の曲率を持たせた請求項1から4のいずれか1項のバイポッド自在継手。
  6. 前記スパイダとスタブシャフトをピンにより結合し、スタブシャフトを従動軸または原動軸と接続する請求項1から5のいずれか1項のバイポッド自在継手。
  7. 2個1組で使用する請求項1から6のいずれか1項のバイポッド自在継手。
  8. 上流側バルブと下流側バルブを連結するロッドとアクチュエータとの間に介在させた請求項1から7のいずれか1項のバイポッド自在継手。
  9. 上流側バルブと下流側バルブとの間に介在させた請求項1〜7のいずれか1項のバイポッド自在継手。
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