JP5128234B2 - 通信装置、及び通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数のサブキャリアを用いて通信を行なう通信装置、及び通信システムに関する。
OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式等の複数のサブキャリアを用いた伝送方式は、過酷な伝送路でも高品質の通信が可能となるという大きな利点を持っており、無線通信だけでなく電力線通信等の有線通信にも利用されている。電力線通信において使用する周波数帯域は、2MHz〜30MHzが一般的である(例えば、特許文献1参照)が、更に高周波の領域を含む広帯域を使用するものも検討されている。
OFDM方式の伝送においては、理論的には広帯域の方が通信速度(通信レート)が向上するが、現実に、通信速度が向上するとは限らない。すなわち、一般的に周波数帯域が高域になるほど減衰が大きくなる傾向があるとともに、電力線通信においては、他の電気機器への影響を考慮して、高周波帯域での出力が相対的に制限される(国によって異なるが、30MHz以下の電力線通信に比較して、80MHzまでの電力線通信では、出力を27dB以上落とす必要がある。)また、このような環境において、80MHzまで拡張した広帯域の電力線通信装置を実現する場合、低域(例えば、30MHz以下)と高域(例えば、30MHz〜80MHz)のスペクトルのレベル差が大きくなる傾向にあるため、AD変換器とDA変換器に大きなダイナミックレンジが必要となり、低域と高域ともに最適の状態で通信を行うことができる電力線通信装置を実現することが必ずしも簡単でない。更に、伝送線路の状態の変動も周波数帯域によって異なり、広帯域の電力線通信が最速の通信方式とは限らない。
図17に、広帯域の電力線通信を行う場合の周波数スペクトルの一例を示す。図17の例は、2MHz〜80MHzの周波数帯域を利用するもので、低域(2MHz〜30MHz)の周波数帯域のスペクトルSLと、高域(30MHz〜80MHz)の周波数帯域のスペクトルSHとは、出力のレベル差LDを有する。低域と高域を同時に使用してTDM(Time Division Multiplex)を行う場合は、低域と高域のスペクトルのレベル差LDが大きくなる傾向にあるため、AD変換器とDA変換器としては、ダイナミックレンジDRのものが必要となる。
また、低域と高域を使用してFDM(Frequency Division Multiplex)を行う場合は、TDM時の制限に加えて、低域と高域の遠近問題(低域と高域でレベル差が顕著なことをいう。)が発生し、更に大きなダイナミックレンジが必要になる。更に、FDM時のダイナミックレンジ幅を緩和するためには、急峻なBPF(Band Pass Filter)が必要になるが、一般に急峻なBPFを使用することは困難であるので、低域と高域を使用してFDMを行う場合、他方の帯域への信号漏れを考慮して通信方法を決定していく必要がある。
このような事情は、電力線を伝送路として通信を行う電力線通信に限らず、他の有線伝送路を使用したマルチキャリア通信や、無線LAN等の無線を使用したマルチキャリア通信でも同様である。
特開2007−259176号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、広帯域の周波数帯域を利用して、効率的な通信を行うことができる通信装置、及び通信システムを提供することを目的とする。
本発明の通信装置は、複数のサブキャリアを用いて通信を行なう通信装置であって、第1の周波数帯域のサブキャリアを使用した通信処理を行う第1の通信部と、前記第1の周波数帯域より高周波の第2の周波数帯域のサブキャリアを使用した通信処理を行う第2の通信部と、前記第1の周波数帯域と前記第2の周波数帯域を含む第3の周波数帯域のサブキャリアを使用した通信処理を行う第3の通信部と、前記第1の周波数帯域および前記第2の周波数帯域を使用した通信を第1の通信装置と行うと共に第2の通信装置と行い、前記第1の通信装置との通信結果に基づいて前記第1の通信部および前記第2の通信部のうち、少なくとも1つを選択して第1の通信装置と通信を行い、前記第2の通信装置との通信結果に基づいて前記第1の通信部および前記第2の通信部のうち、少なくとも1つを選択して第2の通信装置と通信を行う通信制御部と、を備え、前記通信制御部は、前記第1の通信装置との間で通信を行なうに際して、前記第1の通信部、前記第2の通信部、前記第3の通信部のうちの少なくとも1つを選択して通信を行い、前記第1の通信装置との間の伝送路の状態を取得し、取得した伝送路の状態に基づいて、前記第1の通信部、前記第2の通信部、前記第3の通信部のうちの少なくとも1つを選択するものである。
本発明によれば、広帯域の周波数帯域を利用して、効率的な通信を行うことができる通信装置を提供することができる。ここで、第1の周波数帯域は、例えば2MHz〜30MHzであり、第2の周波数帯域は、例えば30MHz〜80MHzであり、第3の周波数帯域は、2MHz〜80MHzである。第1ないし第3の通信部は、同時動作が可能であっても、選択的に動作するものでもよい。また、共通のハードウェアを利用したものでも、独立したハードウェアを利用したものでもよい。
また、他の通信装置との間の通信に先立ち、第1の通信部、第2の通信部、第3の通信部を利用した通信を行う場合における、他の通信装置との間の伝送路の状態を取得して通信を行うので、他の通信装置との間で最も効率的な通信を行うことができる。
本発明の通信装置は、電力線を伝送路として通信を行なうものを含む。
本発明の通信装置は、OFDM方式の伝送であるものを含む。
本発明の通信装置は、前記通信制御部が、前記第1の周波数帯域、前記第2の周波数帯域、及び前記第3の周波数帯域のそれぞれの周波数帯域を使用した通信のうちで、最速の通信が可能な周波数帯域を選択し、当該選択した周波数帯域を使用した通信部を選択して通信を行なうものを含む。本発明によれば、第1の通信部、第2の通信部、第3の通信部のうちで、最速の通信が可能な通信部を選択して通信を行うので、他の通信装置との間で最速の通信を行うことができる。
本発明の通信装置は、前記通信制御部が、前記第1の通信装置と、前記第1の通信装置とは異なる前記第2の通信装置との間の中継を制御するものであり、前記中継を行うに際して、前記第1の通信部、前記第2の通信部、前記第3の通信部のいずれかを使用して、前記第1の通信装置及び前記第2の通信装置との間で通信を行うものを含む。本発明によれば、一方の通信装置との間の伝送路の状態と他方の通信装置との間の伝送の状態が異なっていても、それぞれに最適な通信部を使用して中継を行うことができる。
本発明の通信装置は、前記通信制御部が、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置の一方からの受信を前記第1の通信部を使用して行い、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置の他方への送信を前記第2の通信部を使用して行うものを含む。本発明によれば、高域の周波数帯域を使用する通信部の出力レベルが制限されていても、他方からの漏れ信号の影響を小さくできる。
本発明の通信装置は、前記通信制御部が、前記中継を行うに際して、前記第1の周波数帯域、前記第2の周波数帯域、及び前記第3の周波数帯域のそれぞれの周波数帯域を使用した通信を行なって、前記第1の通信装置との間の伝送路の状態、及び前記第2の通信装置との間の伝送路の状態を取得し、取得したそれぞれの伝送路の状態に基づいて、前記第1の通信部、前記第2の通信部、前記第3の通信部から、前記第1の通信装置との通信に使用する通信部、及び前記第2の通信装置との通信に使用する通信部を選択するものを含む。
本発明の通信装置は、前記取得した伝送路の状態を表示する表示部を備えるものを含む。本発明によれば、中継を行う通信装置の設置場所の選択を容易に行うことができる。
本発明の通信装置は、前記第1の通信部と前記第2の通信部が、同期して動作するものを含む。本発明によれば、他方の通信部による通信信号の漏れ信号を最小限に抑えることができる。第1の通信部と第2の通信部が独立動作可能で、異なる2つの他の通信装置との間で通信を行う場合に特に有効である。
本発明の通信装置は、前記第1の通信部を使用した通信におけるシンボル長と、前記第2の通信部を使用した通信におけるシンボル長が、整数倍の関係にあるものを含む。シンボル長が短いものを使用した通信装置からシンボル長が整数倍のものを使用した通信装置は直交関係にはないが、その逆は直交関係になり得る。本発明によれば、シンボルの同期タイミングが一致している場合、2つの通信部の通信信号のうち一方向に対して直交しているため、他方の通信部による通信信号の漏れ信号の影響がなくなる。また、同期タイミングが多少ずれていても、2つの通信部の通信信号間の直交性の崩れによる特性劣化は一方向に対しては少ない。第1の通信部と第2の通信部が独立動作可能で、異なる2つの他の通信装置との間で通信を行う場合に特に有効である。
本発明の通信装置は、電力線を伝送路として通信を行なうものであり、更に、前記電力線上を流れる交流電源の周期を検出する周期検出部を備え、前記第1の通信部、第2の通信部および第3の通信部が、前記交流電源の周期に同期して通信処理を行うものを含む。本発明によれば、交流電源に同期して通信処理を行うことにより、交流電源に同期して変化する電力線の周波数特性や電力線上の雑音が発生した場合でも、効率のよい通信を行うことが可能になる。
本発明の通信システムは、上記した通信装置を複数備えるものである。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、広帯域の周波数帯域を利用して、効率的な通信を行うことができる通信装置、及び通信システムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の通信システムを実現する電力線通信システムの一例の概略構成を示す図である。図1の電力線通信システムは、電力線1Aに接続された複数台のPLC(Power Line Communication)モデム10M、10TR、10T1、10T2、・・、10TNを備える。図1には、5台のPLCモデムが示されているが、接続台数は任意である。PLCモデム10Mは、親機として機能するものであり、子機として機能する他のPLCモデム10T1、・・10TNの接続状態(リンク状態)の管理を行うものである。また、PLCモデム10Rは、他のPLC間の中継を行なう中継機として機能するものである。ただし、親機として機能するPLCモデム、及び中継機として機能するPLCモデムは、必須ではない。
なお、以降の説明において、親機、中継機、及び特定の子機について言及する場合は、PLCモデム10M、10R、10T1、10T2、・・、10TNのように記述し、子機一般に言及する場合は、PLCモデム10Tと記述する。また、親機、子機の限定がないPLCモデムに言及する場合は、単に、PLCモデム10と記述する。
電力線1Aは、図1では1本の線で示されているが、実際には2本以上の導線であり、PLCモデム100は、その内の2本に接続されている。
次に、図1に示すPLCモデム10M、10R、10Tの具体的構成例を示す。図2は、PLCモデム10の概観を示す図であり、図2(a)は前面を示す外観斜視図、図2(b)は背面を示す概観斜視図である。図2に示すPLCモデム10は、筐体100を有しており、筐体100の前面には、図2(a)に示すようにLED(Light Emitting Diode)23A、23B、23Cからなる表示部23が設けられている。また、筐体100の背面には、図2(b)に示すように電源コネクタ21、及びRJ45等のLAN(Local Area Network)用モジュラージャック22が設けられている。電源コネクタ21には、電源ケーブル1Bが接続され、モジュラージャック22には、LANケーブル(図2では図示せず)が接続される。なお、PLCモデム10には、更にDsub(D−subminiature)コネクタを設け、Dsubケーブルを接続するようにしてもよい。
図3は、PLCモデム10のハードウェアの一例を示すブロック図である。PLCモデム10は、図3に示すように、回路モジュール30及びスイッチング電源20を有している。スイッチング電源20は、各種(例えば、+1.2V、+3.3V、+12V)の電圧を回路モジュール30に供給するものであり、例えば、スイッチングトランス、DC−DCコンバータ(いずれも図示せず)を含んで構成される。スイッチング電源20への電源の供給は、電源コネクタ21からインピーダンスアッパー27、交流直流変換器24を介して行われる。
回路モジュール30には、メインIC(Integrated Circuit)11、AFE・IC(Analog Front END・Integrated Circuit)12、ローパスフィルタ(LPF)13、ドライバIC15、カプラ16、バンドパスフィルタ(BPF)17、メモリ18、及びイーサネットPHY・IC(Physical layer・Integrated Circuit)19が設けられている。カプラ16は、電源コネクタ21に接続され、更に電源ケーブル1B、電源プラグ25、コンセント2を介して電力線1Aに接続される。また、表示部23は、メインICに接続され、モジュラージャック22には、パーソナルコンピュータ等の機器に接続するためのLANケーブル26が接続される。なお、メインIC11は電力線通信を行う場合の通信制御部として機能する。
メインIC11は、CPU(Central Processing Unit)11A、PLC・MAC(Power Line Communication・Media Access Control layer)ブロック11C1、11C2、及びPLC・PHY(Power Line Communication・Physical layer)ブロック11B1、11B2で構成されている。CPU11Aは、32ビットのRISC(Reduced Instruction Set Computer)プロセッサを実装している。PLC・MACブロック11C2は、送信信号のMAC層(Media Access Control layer)を管理し、PLC・MACブロック11C1は、受信信号のMAC層を管理する。また、PLC・PHYブロック11B2は、送信信号のPHY層(Physical layer)を管理し、PLC・PHYブロック11B1は、受信信号のPHY層を管理する。AFE・IC12は、DA変換器(DAC;D/A Converter)12A、AD変換器(ADC;A/D Converter)12D、及び可変増幅器(VGA;Variable Gain Amplifier)12B、12Cで構成されている。カプラ16は、コイルトランス16A、及びカップリング用コンデンサ16B、16Cで構成されている。なお、CPU11Aは、メモリ18に記憶されたデータを利用して、PLC・MACブロック11C1、11C2、及びPLC・PHYブロック11B1、11B2の動作を制御するとともに、PLCモデム10全体の制御も行う。
図3のPLCモデム10による通信は、概略次のように行われる。モジュラージャック22から入力されたデータは、イーサネットPHY・IC19を介してメインIC11に送られ、デジタル信号処理を施すことによってデジタル送信信号が生成される。生成されたデジタル送信信号は、AFE・IC12のDA変換器(DAC)12Aによってアナログ信号に変換され、ローパスフィルタ13、ドライバIC15、カプラ16、電源コネクタ21、電源ケーブル1B、電源プラグ25、コンセント2を介して電力線1Aに出力される。
電力線1Aから受信された信号は、カプラ16を経由してバンドパスフィルタ17に送られ、AFE・IC12の可変増幅器(VGA)12Cでゲイン調整がされた後、AD変換器(ADC)12Dでデジタル信号に変換される。そして、変換されたデジタル信号は、メインIC11に送られ、デジタル信号処理を施すことによって、デジタルデータに変換される。変換されたデジタルデータは、イーサネットPHY・IC19を介してモジュラージャック22から出力される。
図3のPLCモデム10は、2MHz〜80MHzの周波数帯域を利用したOFDM通信を行なうものである。その際、2MHz〜80MHzの周波数帯域全体を利用したOFDM通信(広帯域通信)、2MHz〜30MHzの周波数帯域を利用したOFDM通信(低域通信)、30MHz〜80MHzの周波数帯域を利用したOFDM通信(高域通信)の3種類の通信のいずれかを行なう。広帯域通信、低域通信、高域通信の具体的な機能の実現は、基本的に同一のハードウェアによって行なわれるが、それらの切り換えは、CPU11Aによって行なわれる。
なお、PLCモデム10は、同一の電力線を介して通信を行なうので、TDMによる通信が基本であり、低域通信と高域通信とでFDM通信を行なうこともできる。
図4は、PLCモデム10のハードウェアの他の例を示すブロック図である。PLCモデム10は、図4に示すように、通信処理を行なうためのハードウェアを2組有する他は、図3のPLCモデム10と同一である。すなわち、回路モジュール30及びスイッチング電源20を有しており、スイッチング電源20への電源の供給は、電源コネクタ21からインピーダンスアッパー27、交流直流変換器24を介して行われる。
回路モジュール30には、メインIC(Integrated Circuit)31、AFE・IC(Analog Front END・Integrated Circuit)32、ローパスフィルタ(LPF)33、ドライバIC35によって構成される1組の通信処理を行なうためのハードウェアと、サブIC41、AFE・IC42、ローパスフィルタ43、ドライバIC45によって構成されるもう1組の通信処理を行なうためのハードウェアを備える。これらのハードウェアは、基本的に、図3のPLCモデム10のメインIC11、AFE・IC12、ローパスフィルタ13、ドライバIC15と同一であるので、詳細な説明は省略する。また、カプラ16、バンドパスフィルタ(BPF)17、メモリ18、及びイーサネットPHY・IC19が設けられている点も図3のPLCモデム10と同一である。なお、メインIC31は電力線通信を行う場合の通信制御部としても機能する。また、メモリ48は、サブIC41が使用するデータを記憶する。
また、回路モジュール30にはACサイクル検出器60が設けられる。ACサイクル検出器60は、各々のPLCモデム10が共通のタイミングで制御を実施するために必要な同期信号を生成する。ACサイクル検出器60は、ダイオードブリッジ60a、抵抗60b、60c、DC電源供給部60e、およびコンデンサ60dから構成される。ダイオードブリッジ60aは、抵抗60bに接続される。抵抗60bは、抵抗60cと直列に接続される。抵抗60bおよび60cは、コンデンサ60dの一方の端子に並列に接続される。DC電源供給部60eは、コンデンサ60dの他方の端子に接続される。同期信号の生成は、具体的には、次のように行う。すなわち、伝送路1Aに供給される商用電源の交流電力波形AC、すなわち50Hz又は60Hzの正弦波からなる交流波形の電圧のゼロクロス点を検出し、このタイミングを基準とする同期信号を生成する。同期信号の一例としては、交流電力波形のゼロクロス点に同期した複数のパルスからなる矩形波が挙げられる。
低域(2MHz〜30MHz)周波数帯域のサブキャリアを使用した通信(低域通信)は、基本的にメインIC31、AFE・IC32によって実現され、高域(30MHz〜80MHz)周波数帯域のサブキャリアを使用した通信(高域通信)は、基本的にサブIC41、AFE・IC42によって実現される。また、低域と高域の周波数帯域を使用した通信(広帯域通信)は、両方のハードウェアを使用して実現される。
図4から明らかなように、図4のPLCモデム10は、2組のハードウェアを有している(実質的に2つのPLCモデムを有している。)ので、高域通信と低域通信の2つの通信方式で通信する場合は、平行して通信を行なうことができる。この場合、スイッチング電源20等の要素は、1つだけで十分であるので、1組としている。2組のハードウェアの切り換え制御、及び後述する伝送路推定については、メインIC31のCPU31Aが行なう。
図4の例では、2台の通信装置をMACおよびCPU間で接続した例を示しており、この部分で調整を行って、効率よく通信を行うことができる。2組のハードウェアを使用した構成方法は、この方法に限らない。すなわち、イーサネットPHY IC21を複数設けてメインIC31及びサブIC41に接続してもよいし、IC31内に取り込んでもよい。また、AFE・IC32とAFE・IC42を統合してもよいし、メインIC31とサブIC41を統合してもよい。更に、イーサネットPHY・ICをメインIC31とサブIC42に内蔵させ、スイッチングHUB等を適用して、メインIC31とサブIC41を制御するようにしてもよい。
図5は、PLC・PHYブロック31B、41B実現されるデジタル信号処理の一例を説明するための機能ブロック図であり、OFDM伝送を行う場合のものである。図5に示すように、メインIC31のPLC・PHYブロック31Bは、シンボルマッパ311、逆マルチキャリア変換器312、マルチキャリア変換器と同期回路313、等化器314、デマッパ315、伝送路推定器316としての機能を有し、サブIC41のPLC・PHYブロック41Bは、シンボルマッパ411、逆マルチキャリア変換器412、マルチキャリア変換器と同期回路413、等化器414、デマッパ415、伝送路推定器416としての機能を有する。なお、図では、マッピングされた直列データを並列データに変換するシリアル−パラレル変換器、周波数軸上の並列データを直列データに変換するパラレル−シリアル変換器等の記載を省略している。
シンボルマッパ311、411は、送信すべきビットデータをシンボルデータに変換し、各シンボルデータにしたがってシンボルマッピング(例えばPAM変調)を行うものである。逆マルチキャリア変換器312、412は、例えば、逆ウェーブレット変換器であり、並列データを逆ウェーブレット変換し、時間軸上のデータとするものであり、伝送シンボルを表すサンプル値系列を生成するものである。このデータは、AFE・IC32、42のDA変換器(DAC)32A、42Aに送られ、フィルタ33、43を介して合成され、更にカプラ16を介して電力線1Aに送られる。
マルチキャリア変換器と同期回路313、413は、カプラ16を介して電力線から入力され、フィルタ37、47を経て、AD変換器(ADC)32D、42Dから得られる受信デジタルデータ(送信時と同一のサンプルレートでサンプルされたサンプル値系列)を、同期化しつつ周波数軸上へデータに変換するものである。逆マルチキャリア変換器312、412が逆ウェーブレット変換器である場合、周波数軸上へのデータ変換はウェーブレット変換器で実現する。周波数軸上へのデータに変換された受信データは、等化器314、414を介してデマッパ315、415に送られる。デマッパ315、415は、各サブキャリアの振幅値を計算し、受信信号の判定を行って受信データを求めるものである。
伝送路推定器316、416は、それぞれの周波数帯域での伝送路の状態を判別するものである。伝送路の状態の判別は、例えば、他のPLCモデムとの間で既知のランダムデータの送受信を行い、その結果によって判別する。制御部310は、伝送路の状態判別を含むPLC・PHYブロック31B、41Bの動作を制御するもので、CPU31A、41Aによって実現される。
図4のPLCモデム10による通信も、図3のPLCモデム10と同様の手順で行われる。異なる点は、2MHz〜30MHzの周波数帯域を利用したOFDM通信(低域通信)が、メインIC31、AFE・IC32を主体として行われ、30MHz〜80MHzの周波数帯域を利用したOFDM通信(高域通信)が、サブIC41、AFE・IC42を主体として行われ、2MHz〜80MHzの周波数帯域全体を利用したOFDM通信(広帯域通信)が、装置全体で行われる点である。
図1の通信システムにおいては、通信開始に先立ち伝送路の状態の判断(以下、伝送路推定、あるいはCE(Channel Estimation)と記載する場合もある。)が行われる。この伝送路推定は、通信しようとするPLCモデム10間で行われるが、広帯域、低域および高域の3種類の周波数帯域を使って行う。そして、その中で、最速の結果を選択して通信を行う。
図6は、伝送路推定の手順を示すフロー図である。ステップS101では、広帯域(2MHz〜80MHz)を使用した伝送路推定を行い、ステップS102では、低域(2MHz〜30MHz)を使用した伝送路推定を行い、ステップS103では、高域(30MHz〜80MHz)を使用した伝送路推定を行う。そして、それらの結果を利用して最速の結果(最速の通信が可能な帯域)を取得する(ステップS104)。それらの間の通信方式を決定し、通信を開始する。伝送路推定によって決定する通信方式に関する事項は、各キャリアの変調方式や使用されるFEC(誤り訂正)や使用帯域等である。これらの事項は、ToneMapとよばれることもある。更に、シンボル長やキャリア数やマルチキャリア変換の種類(FFT方式やWavelet方式等)の事項についての情報を伝送路推定で受け渡すようにしてもよい。
この伝送路推定(CE)は、1つの相手側PLCモデムに対して一つの通信方式を決定してもよいし、複数の通信方式を決定してもよい。また、CEは、AC電源や他の同期信号に同期して行われてもよいし、非同期で行われてもよい。伝送路周波数特性や雑音がAC電源に同期して変化することを考慮すると、AC電源に同期してCEを行い、一相手PLCモデムに対して複数の通信方式を用いた方が特性がよい。なお、選択され、使用されている通信方式は、表示部23に表示するようにしてもよい。AC電源に同期したCEを行うには、上述したACサイクル検出器60により得られた同期信号を基準に用いる。
図1の通信システムにおいては、広帯域、低域および高域の3種類の周波数帯域が利用可能であり、低域と高域を使用する場合は、独立して2台のPLCモデムに送信したり、2台のPLCモデムから受信したりすることができる。更に、図4に示す構成のPLCモデムを利用する場合は、送信と受信を別々のPLCモデムに対して行うこともできる。
図7を用いて、2台のPLCモデムとの間の通信を説明する。図7(a)は、PLCモデム10aを送信側として、PLCモデム10b、10cに送信する場合であり、PLCモデム10bに対して低域を使用し、PLCモデム10cに対して高域を使用している。ここでOFDM通信を考慮した場合、例えばキャリアの周波数間隔が同じ、言い換えるとシンボル長が同じ場合では、低域利用信号と高域利用信号が独立に通信されていた場合でも、お互いの信号が同期を取って通信を行えば直交する。よって、もし他方の帯域へ漏洩する場合でもどちらの信号も同期を取って送信器1から送信する方が受信器1および2で直交して受信できるので、受信特性はよくなる。
最良の通信は、パケット先頭を同期させることであるが、少なくともシンボル単位で同期すればよい。また、受信側PLCモデム10b、10cからAckパケット等を送信側PLCモデム10aに送信する場合は、送信PLCモデム10aから送信された送信信号に同期した形で送信するのが好ましい。理由は、受信側PLCモデム10b及び10cからのAckパケットが同期することができるからである。CEに関しては、低域と高域が独立にCE要求を行ってきても、送信器は共通なので各CEパケットは同期させることによって直交して送信することが可能であり、問題はない。なお、受信側PLCモデム10bからの低域送信信号は高域受信信号に同期し、受信側PLCモデム10cからの高域送信信号は低域受信信号に同期するので、問題はない。
図7(b)は、PLCモデム10aを受信側として、PLCモデム10b、10cから送信する場合であり、PLCモデム10bが低域を使用し、PLCモデム10cが高域を使用している。この場合は、送信側のPLCモデム10b、10cが同期して信号を送信するのは好ましい。同期方法としては、通信に使用しない帯域を利用して他の送信器が送信した信号を受信して同期タイミングを測定する。または、受信側PLCモデム10aから送信された信号(Ackパケット等)を各々の送信側PLCモデム10b、10cが通信に使用しない帯域を使って受信して同期タイミングを測定してもよい。測定した同期タイミングを使って自身の送信パケットを送信する。このようにすることで異なる送信器から同期してパケットを送信することが可能となる。CEに関しても低域と高域が独立にCE要求を行ってきても、受信側PLCモデム10aからの送信信号に送信側PLCモデム10b及び10cが同期してCEが開始されるため、問題はない。
これらの事項をまとめると、通信に使用しない帯域で行われている通信に使われている信号を受信することにより、同期タイミングを抽出し、実際に使用する帯域での通信に同期タイミングとして使用する。このようにすることにより、両帯域において少なくともシンボル単位で同期した通信が可能となる。なお、ここで述べた同期タイミング測定は、例えば通常の通信で行っているシンボル同期回路を流用して測定することが可能である。また、ここでは同期タイミングを、直接同期回路等を使って知ることにより両帯域において同期した通信を可能としたが、ヘッダーなどに同期タイミング用のタイムスタンプを挿入し、その値を受信するようにしても同様な効果が得られる。さらに、ヘッダーなどに同期制御用のフラグを付加し、フラグがONとなっているパケットのみを使用して同期確立を行う事にする。これにより、さらに高精度な同期確立が行える。
図4に示す構成のPLCモデム10を使用した場合、低域側通信と高域側通信を独立に行うことが可能である。しかしながら、完全に非同期で動作すると、他方からの漏れ信号が各通信装置の特性に影響する恐れがあるので、最低限において両通信装置がシンボル単位では同期して使用することが望ましい。特に、電力線通信の環境においては、遠近問題に加えて、各国の規制による帯域毎の出力制限レベル差などが考えられるからである。もし、シンボル単位で両通信装置が同期していれば、実環境においても他方からの漏れ信号最小限に抑えられる。特にガードインターバル(GI)を含むFFTを用いたOFDMでは、特性向上が顕著である。もし完全同期ができない場合でもGIを使ったOFDMでは、同期ズレがGIの範囲に収まるように制御できれば、GIによりその影響を軽減できる。これらのことから、右図の構成においては、シンボル単位でできるだけ同期して動作することが望ましい。
ここでの条件は、少なくとも低域でのOFDMと高域でのOFDMの周波数間隔が整数倍の関係であることである。言い換えると、低域でのOFDMと高域でのOFDMの各シンボル長が整数倍の関係にあることである。可能な限り、同じ間隔あるいは同じ長さである方がよい。これにより、GIを持つFFTを用いたOFDMでは、伝送路に群遅延が存在しなければ、シンボルの同期ずれが±GI/2の範囲の場合は少なくとも一方向に対して直交性が保たれる。同じ間隔あるいは同じ長さにおいては、完全に直交性が保たれる。また、Waveletを用いたOFDMであっても、シンボル同期タイミングが完全に合っていれば、低域のOFDMと高域のODFMで完全に直交できるが、もし、シンボルの同期タイミングが多少ずれていた場合でも、直交性の崩れによる特性劣化は必要最小限に抑えられる。
また、少なくともシンボル単位で低域利用信号と高域利用信号を同期させれば、低域で利用するOFDMと高域で利用するOFDMの周波数間隔あるいはシンボル長の関係は同等の関係であれば相互に直交することが可能である。また、周波数間隔の関係が整数倍(シンボル長は整数倍の逆数)であれば、例えば低域利用のOFDMの周波数間隔がN、高域利用のOFDMの周波数間隔が2Nであれば、少なくとも低域から高域への直交性は保たれる。特に低域と高域でのレベル差があるような環境(低域が高域に対して十分高レベルである。)では有用である。
ここでは、パケットに同期していないタイミングを受信タイミングとよび、同期回路により、パケットのプリアンブルから抽出されたタイミングを同期タイミングとよぶ。通常は、低域側通信部と高域側通信部(それぞれ別の通信装置でもよい。)の受信同期タイミングは異なる。また、低域信号と高域信号が異なる通信装置から非同期に送信された信号の場合は、受信側では対処方法がなく、もし、フィルタ特性などが不完全な場合には他方の帯域への信号漏洩が起こり、結果として特性を劣化させてしまう。
しかしながら、低域と高域を使って同じ相手先へ信号を送信することもあると考えられる。そのような場合、送信側で少なくともシンボルのタイミングは同期させることは可能であり、伝送路の影響がなく、受信側で低域用通信部(通信装置)と高域用通信部(通信装置)が同じ同期タイミングで受信処理を行えば、低域信号と高域信号は直交しているため、他方への影響はない。
以上のように、帯域を低域と高域2つに分けた場合、送受信の組み合わせとしては4通り存在する。そのどのパターンでも少なくともシンボル単位で同期タイミングを合わせることが必要であり、その場合の特性劣化最小限に抑えられる。
図8を用いて、低域と高域共に送信する場合の動作を説明する。図8(a)は、その際のタイミングチャートであり、図8(b)は、シンボル単位で同期させる際の動作フロー図である。ステップS201で、高域と低域で通信するモード(以下、FDMモードと記述する。)が選択され、ステップS202で、低域を使用して送信がされる。ステップS203で高域を使用した送信要求があるかどうかが判断され、送信要求がない場合は、低域での送信を継続する。
高域での送信要求があると、ステップS204で、低域の送信タイミングに高域での送信タイミングを同期させる。そして、ステップS205で、高域使用での送信を開始する。このような手順で送信タイミングを同期させることにより、図8(a)に示すように、シンボル単位の同期が実現でき、漏れ信号の影響を軽減することが可能である。
通常の通信を考えると、2つの帯域を使って独立に同時に通信を行う場合は、各帯域で送受信が独立に繰り返されていることから(例えばデータパケットとAckパケット)、両帯域を観測すると、各々送受信が入り乱れた関係となる。そのため、ここで説明するパターンが最も多くなると考える。高域を使って受信中に低域を使った送信要求が出てくる場合がその一例である。図9を用いて、高域で受信し、低域で送信する場合の動作を説明する。図9(a)は、その際のタイミングチャートであり、図9(b)は、シンボル単位で同期させる際の動作フロー図である。
ステップS301で、FDMモードが選択され、ステップS302で、高域を使用して受信がされる。ステップS303で低域を使用した送信要求があるかどうかが判断され、送信要求がない場合は、高域での受信を継続する。
低域での送信要求があると、ステップS304で、高域の受信タイミングに低域での送信タイミングを同期させる。そして、ステップS305で、低域使用での送信を開始する。このような手順で送信タイミングを同期させることにより、図9(a)に示すように、シンボル単位の同期が実現でき、漏れ信号の影響を軽減することが可能である。一般的に送信信号が受信信号よりもレベルが高く、他方への影響を与える確率が高いため、このような同期を行うと漏れ信号の影響を最も減少させることができる。
以上のように、送信する場合は、あらかじめ同期タイミングを最初から合わせることが可能なので問題ない。しかしながら受信する場合は、通信部(通信装置)は送信する以外は受信を行っているため、受信パケット先頭では同期タイミングが分かっていない。そのため、パケット先頭に通常ある既知信号(プリアンブル、PRと記述する場合もある。)等を使用して同期タイミングを求め、そのタイミングを使用して制御データや情報を復調する。この時、後方パケットのPRを使用して同期タイミングを求める場合、特にパケット到来タイミングが大きく違う場合(図10(b)参照)は、先方のデータ部分と後方のPR部分がかさなってしまう。たとえ送信側で2つのパケットの送信タイミングをシンボル単位で同期させていた場合においても、先方パケットの同期タイミングと後方パケットの受信タイミングが処理する段階でずれていると(例えばGI以上)、互いの直交性が大きくくずれ、結果として他方のパケットの影響(先方パケットから後方パケットへの影響。PRは正弦波のため、後方PRから先方データ部分への影響は少ない)が見えてしまう。これを避けるためには、先方パケットで求めた同期タイミングを初期値として、後方パケットの受信を行う必要がある。後方のパケット受信のための受信タイミングは先方パケットの同期タイミングと一致させれば、後方パケットにおけるPR処理時における他方からの影響は最小限に抑えられている。
次に、図10、図11を用いて、低域と高域共に受信する場合の動作を説明する。図10(a)は、ほぼ同じタイミングで受信した場合(互いのパケットが大きくずれていない場合)のタイミングチャートであり、図10(b)は、タイミングがずれて受信した場合(互いのパケットが大きくずれている場合)のタイミングチャートである。また、図11は、シンボル単位で同期させる際の動作フロー図である。
図10におけるプリアンブルPRは既知信号からなり、通常は正弦波が多重化されたものである。この信号を用いてキャリア検出や同期タイミング捕捉、等化係数取得などが行われる。ここでは、パケットに同期していないタイミングを受信タイミングとよび、同期回路により、パケットのプリアンブルから抽出されたタイミングを同期タイミングとよぶことにする。
図11のステップS401で、FDMモードが選択され、ステップS402で、受信タイミングを一致させて低域と高域で受信が行われる。PLCモデム10は、送信タイミング以外では常時受信モードとなっており、キャリア検出が行われる。キャリアが検出された場合は、同期捕捉が行われる。ステップS403で、同期タイミングが捕捉されると、ステップS404で、低域又は高域の一方のみの捕捉か両方の捕捉かの判断がされる。
一方のみが捕捉された場合は、図10(b)に示すように、互いのパケットが大きくずれている場合であるので、捕捉されていない側の受信信号の同期タイミングを捕捉した受信信号の同期タイミングに一致させる(ステップS405)。そして、同じ同期タイミングで、低域と高域の両方の受信を継続する。このようにすれば、後から受信される通信装置の受信タイミングは先に受信した通信装置の同期タイミングとあっており、結果として他方からの漏洩は最小限に抑えられる。
低域と高域の両方の同期タイミングが捕捉された場合は、図10(a)に示すように、互いのパケットが大きくずれていない場合であるので、各々の同期タイミングで受信を継続する(ステップS407)。この時、各々独立に同期タイミングを調整してもかまわない。なぜならば、PR自身がほとんど重なっており、またPR自体は正弦波から構成されているため、受信タイミングが多少ずれていても、問題ない。
なお、2つのパケット送信タイミングにおいて、送受信アルゴリズムの処理によっては問題のある送信タイミングのオフセット(シンボル数XからYの間のシンボルオフセット)が存在するかもしれない。その時は、送信側における禁止送信タイミングオフセット領域(シンボル数XからYの間のオフセット)を設ければよい。例えば、先方パケット先頭からの後方パケット送信タイミングオフセットは、2シンボル以下あるいは8シンボル以上とする。
なお、これまでは到来するパケットに関係なく、低域側と高域側について同期を行った場合について述べてきたが、通信の初期状態やパケットが流れていない状態においては、同期信号を用いて同期を行うことが望ましい。同期信号としては、例えば、集中制御型ネットワークを構築する時に使用されるビーコンやトークンあるいはポーリング等が考えられる。まず、PLCモデム(親機)やレピータ(代理親)は、電力線通信ネットワークにおいて同期信号が送信されているかどうかをチェックする。もし、片側帯域(低域あるいは高域)を使って同期信号が送信されている場合に自分が別の片側帯域を使用してネットワークを構築したい場合は、送信されている同期信号に同期して、自分も同期信号を送信するようにする。
また、パケット内にある制御信号(ビーコン等)に同期フラグを設定することも好適である。同期フラグとは、同期するために使うパケットを区別するためのフラグである。この場合、まず、同期のために使われるパケットについてのみ、制御信号の同期フラグをONとする。このように制御する事により、同期信号に適したパケットのみを使って同期することが可能となる。
なお、上述した同期信号の制御信号にも同期フラグを付加してON状態で使用してもよい。また、同期信号を使わない場合でも、前記同期用フラグを通常のパケットに付加する事により、通常のパケットを同期信号として使用する事も可能である。同期とデータ伝送を合わせる事により、伝送効率を向上させる事が可能となる。また、同期フラグを利用する事により、全端末が同期するモードとしないモードなど、状況に合わせてモード変換する事が可能となる。
次に、他のPLCモデム間の中継機(レピータ)として動作するPLCモデム10Rについて説明する。マスタースレーブの関係で動作するPLCネットワークについて考え、マスター(親機10M)からビーコン信号が送信されていると仮定する。この場合、接続環境においてはマスター(親機10M)からスレーブ(子機10T)が見えないことがある。中継機は、このような場合に付加され、代理親として動作する。なお、中継機は、親機10Mと子機10Tとの間だけでなく、子機10Tの間の通信を中継するようにしてもよい。
中継機として動作するPLCモデム10Rも中継するPLCモデム10との間で電力線通信を行うものであるので、中継(通信)を行うに先立って、伝送路推定(CE)を行う必要がある。PLCモデム10Rは、常に複数のPLCモデム10との間で通信を行うので、CEも複数の伝送路で行う。
図12に、親機10Mから特定の子機10Tへ中継機を介して通信を行う場合のCEの動作フローを示す。図12に示すように、親機10Mから中継機10Rに対してCEリクエストが送信され、中継機10RからCEリクエストに対する応答が返されると、広帯域(2MHz〜80MHz)を使用した伝送路推定、低域(2MHz〜30MHz)を使用した伝送路推定、高域(30MHz〜80MHz)を使用した伝送路推定が順次行われる。それぞれのCE開始に対して中継機10Rから応答が返されるが、最後の応答には、3回のCEの結果が付加される。ただし、最後の応答にCE結果が同時に付加されて送信されることは必須ではなく、そのつどの応答にCE結果を付加してもよい。あるいは、応答に付加するのではなく、CE結果を独立なパケットで送信側へ返信してもよい。
親機10Mと中継機10Rとの間の伝送路推定に続いて、中継機10Rと子機10Tとの間の伝送路推定を行う。この伝送路推定は、中継機10RからのCEリクエストによって開始し、親機10Mと中継機10Rとの間の伝送路推定と同様、広帯域を使用した伝送路推定、低域を使用した伝送路推定、高域を使用した伝送路推定が行われる。そして、その結果が中継機10Rに送られる。
中継機10Rは、親機10Mとの間の伝送路推定結果と、子機10Tとの間の伝送路推定結果に基づいて、親機10Mとの間、及び子機10Tとの間の通信方式を決定する。決定に際しては、親機10Mと子機10Tとの間の通信速度が最速になるように決定する。なお、CE結果には、各キャリアの変調方式や使用されるFECやアクセス多重方式であるTDMやFDM情報などを含む。もしレピータ機能時は、TDMモードに限定される場合はCEは各1回に限定してもよい。送受信が電源周期に同期して動作している場合は、電源周期に対して同期して構成されている各スロットで右図の動作をおこなってもよい。
図13に、PLCモデム10Rによる伝送路推定の手順を示すフロー図を示す。図13の例は、それぞれの通信方式を使用した伝送路推定を親機10Mとの間及び子機10Tの間で連続して行い、次いで他の通信方式を使用した伝送路推定を同様に行うものである。すなわち、ステップS501で、広帯域を使用した伝送路推定を親機10Mとの間及び子機10Tの間で行い、ステップS502で、低域を使用した伝送路推定を親機10Mとの間及び子機10Tの間で行い、ステップS103で、高域を使用した伝送路推定を親機10Mとの間及び子機10Tの間で行う。そして、それらの結果を利用して最速の結果(最速の通信が可能な帯域)が得られる組合せを取得する(ステップS504)。
一方の通信方式を低域、他方の通信方式を高域とする場合、中継機10Rが受信する側の通信方式を低域、中継機10Rが送信する側の通信方式を高域とするのが好ましい。一般に、低域と高域との間の出力レベル差があり、特に電力線通信においてはその差が大きいので、この組合せによりレベル差を小さくでき、漏れ信号を減少させることができる。
図14に、図17に示す周波数スペクトルの伝送路を用いて、中継機10Rによる中継を行う場合の周波数スペクトルを示す。図14(a)は、中継機10Rが受信する側の通信方式を低域とし、中継機10Rが送信する側の通信方式を高域とした場合の周波数スペクトルであり、図14(b)は、逆に受信側を高域、送信側を低域とした場合の周波数スペクトル図である。
ここで、低域の周波数帯域のスペクトルSLと高域の周波数帯域のスペクトルSHの出力のレベル差LDに注目すると、図14(a)では、受信側のスペクトルSLが減衰するのに対して、送信側のスペクトルSHが増幅されるので、図17のレベル差より小さくなる。一方、図14(b)では、もともと低い受信側のスペクトルSHが減衰により更に低くなり、もともと高い送信側のスペクトルSLが更に増幅されるため、図17のレベル差より大きくなる。
このように、一方の通信方式を低域、他方の通信方式を高域とする場合、中継機10Rが受信する側の通信方式を低域、中継機10Rが送信する側の通信方式を高域とするのが好ましいものとなる。
なお、中継時の伝送路推定は、最速の組合せを抽出する必要があるので、中継動作の有無、及び中継の通信方式の組合せ表示部23に表示するのが好ましい。また、中継機10Rを使用する理由は、2つのPLCモデム10間の速度向上および安定性にある。そのてんからのも、中継機10Rの接続時には、中継機10Rの状態を表示するのが好ましい。その際、どのようなモード(通信方式)で中継されているのか、どのぐらいの通信速度で通信しているのか等を、表示内容とするのが好ましい。
図15に、中継機の状態表示を行う場合の動作フローを示す。ステップS601でステップボタン(図示せず)を押下すると、ステップS602で伝送路推定が開始される。ステップS603では伝送路推定の結果が取得され、ステップS604で表示部23に表示される。
なお、図15の例では、テストボタンを押下しているが、必ずしもテストボタンは必要ではなく、例えばコンセントに接続されたのをトリガとして動作してもよい。表示内容はある場所で中継してテストした時の結果を示しているが、一つ前に測定した結果と比較して特性がよかった方の結果を示してもよい。例えば、LEDの点滅や色などで一つ前の測定結果と今回の測定結果でどちらが特性がよかったかを示す。ユーザーによっては、特定の地点での特性自体が気になる場合もあり、相対的に最も特性がよい地点を見つけたい場合もあるので、表示デバイス及び表示方法を検討する必要がある。しかし、相対特性のみを表示すればよい場合は、表示デバイス及び表示方法が簡単になる一方、ユーザーへは必要最低限の結果を示すことができる。
ビーコンが送信されるような集中制御型のネットワークを構成するPLCモデム10の場合、中継機10Rレピータは代理親機の役割を果たしているといえる。図16に、中継機10Rの設置態様の一例を示す。図16の例では、子機10Td、10Te、10Tfが親機10Mからは見えない状態であり、間に中継機10Rが接続されている。子機10Td、10Te、10Tfは、すでに中継機10Rに登録されており、中継機10Rは親機10Mに登録されている。親機10Mは中継機10Rと通信を行い、中継機10Rは傘下の子機10Td、10Te、10Tfと通信を行う。親機10Mと子機10Td、10Te、10Tfは、直接的には登録されていない。中継機10Rは親機10Mと子機10Td、10Te、10Tfの信号を取り扱うが、親機10Mと子機10Td、10Te、10Tfは中継機10Rからの信号のみ取り扱うことになる。
このような構成にすれば、たとえ親機10Mからの信号が子機10Td、10Te、10Tfに、あるいは子機10Td、10Te、10Tfからの信号が親機10Mに届いた場合でも子機10Td、10Te、10Tfあるいは親機10Mが二重にデータを処理することはなくなり、安定動作が行える。この場合、中継機10Rの作業としては、親機10Mが送信するビーコンや制御信号についてレピータ傘下の子機10Td、10Te、10Tfへ知らせ、親機10Mと子機10Td、10Te、10Tf間のデータ通信についても中継する。
また、中継機10Rによる速度表示については、親機10Mとレピータ10R間の速度および中継機10Rと子機10Td、10Te、10Tf間の速度を使用する。子機10Td、10Te、10Tfが複数台の場合は、一つだけを代表として用いてもよいし、平均値を用いてもよい。また、論理ネットワークが、図16(b)のように2つの異なるネットワークで構成された場合(隣家モード)でも、中継機10Rは親機10Mと中継機10R間の速度を中継機10Rと子機間の速度を使用することにより、速度表示を行うことは可能である。更に、特定の親機10Mと子機10T1〜10TN間の通信速度を測定する場合は、子機Td、10Te、10Tfのテストボタンを押下することにより、親機10Mと特定の子機Td、10Te、10Tf間の通信速度を表示することができる。中継機10Rは子機Td、10Te、10Tfからテストモードの信号を受信して、接続されている親機10Mへテストモード信号を送信する。なお、子機通信装置Td、10Te、10Tfで速度表示を行う場合は、親機とレピータ間の通信速度を子機側へ送ってもらう必要がある。
低域、高域を独立して中継のための通信を行う中継機10Rについても、PLCモデム10の1つであるので、それぞれの送信信号又は受信信号のタイミングを制御し、同期させて(シンボル単位の同期)漏れ信号の低減を図る必要がある。なお、送受信信号のタイミング制御については、中継機でないPLCモデム間の通信における漏れ信号の低減に関する部分で既述の事項であるので、記載省略する。
なお、以上説明したようなFDMモードでの送受信タイミングの制御は、CPU31Aを主体として実現される通信制御部によって行われる。また、以上の説明では、2MHzから80MHzの周波数帯域を使用した場合について考えたが、上記の帯域には限定されない。より広い帯域および狭い帯域について適用してもよい。
本発明は、広帯域の周波数帯域を利用して、効率的な通信を行うことができる通信装置、及び通信システム等として有用である。
本発明の通信システムを実現する電力線通信システムの一例の概略構成を示す図 本発明の実施の形態のPLCモデムの外観を示す図 本発明の実施の形態のPLCモデムのハードウェアの一例を示すブロック図 本発明の実施の形態のPLCモデムのハードウェアの他の例を示すブロック図 本発明の実施の形態のPLCモデムのPLC・PHYブロックで実現されるデジタル信号処理の一例を説明するための機能ブロック図 本発明の実施の形態のPLCモデムの伝送路推定の手順を示すフロー図 本発明の実施の形態のPLCモデムを用いて、2つのPLCモデムとの間の通信を行う場合の状態を説明する図 本発明の実施の形態のPLCモデムを用いて、低域と高域共に送信する際の動作を説明する図 本発明の実施の形態のPLCモデムを用いて、高域受信時に低域送信する際の動作を説明する図 本発明の実施の形態のPLCモデムを用いて、低域と高域共に受信する際の動作を説明する図 本発明の実施の形態のPLCモデムを用いて、低域と高域共に受信する際の動作フロー図 本発明の実施の形態の中継機として動作するPLCモデムを用いて、伝送路推定を行う場合の動作フロー図 本発明の実施の形態の中継機として動作するPLCモデムによる伝送路推定の手順を示すフロー図 本発明の実施の形態の中継機として動作するPLCモデムが中継を行う場合の周波数スペクトルを示す図 本発明の実施の形態の中継機として動作するPLCモデムの状態表示を行う場合の動作フローを示す図 本発明の実施の形態の中継機の設置態様の一例を示す図 広帯域の電力線通信を行う場合の周波数スペクトルの一例を示す図
符号の説明
1、1A・・・電力線
1B・・・電源ケーブル
2、・・・コンセント
10、10M、10R、10T1、10T2、10TN、10a〜10f・・・PLCモデム
11、31・・・メインIC
41・・・サブIC
11A、31A、41A・・・CPU
11B1、11B2、31B、41B・・・PLC・PHYブロック
11C1、11C2、31C、41C・・・PLC・MACブロック
12、32、42・・・AFE・IC
12A、32A、42A・・・DA変換器(DAC)
12B、12C、32B、42B・・・可変増幅器(VGA)
12D、32D、42D・・・AD変換器(ADC)
13、33、43・・・ローパスフィルタ
15、35、45・・・ドライバIC
16・・・カプラ
16A・・・コイルトランス
16B、16C・・・カップリング用コンデンサ
17、37、47・・・バンドパスフィルタ
18、38、48・・・メモリ
19・・・イーサネットPHY・IC
20・・・スイッチング電源
21・・・電源コネクタ
22・・・モジュラージャック
23・・・表示部
23A、23B、23C・・・LED
24・・・交流直流変換器
25・・・電源プラグ
26・・・LANケーブル
27・・・インピーダンスアッパー
27A、27B・・・コイル
30・・・回路モジュール
60・・・ACサイクル検出器
310・・・制御部
311、411・・・シンボルマッパ
312、412・・・逆マルチキャリア変換器(逆ウェーブレット変換器)
313、413・・・マルチキャリア変換器(ウェーブレット変換器)と同期回路
314、414・・・等化器
315、415・・・デマッパ
316、416・・・伝送路推定器
NT1、NT2、NT3・・・ネットワーク

Claims (18)

  1. 複数のサブキャリアを用いて通信を行なう通信装置であって、
    第1の周波数帯域のサブキャリアを使用した通信処理を行う第1の通信部と、
    前記第1の周波数帯域より高周波の第2の周波数帯域のサブキャリアを使用した通信処理を行う第2の通信部と、
    前記第1の周波数帯域と前記第2の周波数帯域を含む第3の周波数帯域のサブキャリアを使用した通信処理を行う第3の通信部と、
    前記第1の周波数帯域および前記第2の周波数帯域を使用した通信を第1の通信装置と行うと共に第2の通信装置と行い、前記第1の通信装置との通信結果に基づいて前記第1の通信部および前記第2の通信部のうち、少なくとも1つを選択して第1の通信装置と通信を行い、前記第2の通信装置との通信結果に基づいて前記第1の通信部および前記第2の通信部のうち、少なくとも1つを選択して第2の通信装置と通信を行う通信制御部と、
    を備え、
    前記通信制御部は、前記第1の通信装置との間で通信を行なうに際して、前記第1の通信部、前記第2の通信部、前記第3の通信部のうちの少なくとも1つを選択して通信を行い、前記第1の通信装置との間の伝送路の状態を取得し、取得した伝送路の状態に基づいて、前記第1の通信部、前記第2の通信部、前記第3の通信部のうちの少なくとも1つを選択する通信装置。
  2. 請求項1記載の通信装置であって、
    電力線を伝送路として通信を行なう通信装置。
  3. 請求項1又は2記載の通信装置であって、
    OFDM方式の伝送である通信装置。
  4. 請求項記載の通信装置であって、
    前記通信制御部は、前記第1の周波数帯域、前記第2の周波数帯域、及び前記第3の周波数帯域のそれぞれの周波数帯域を使用した通信のうちで、最速の通信が可能な周波数帯域を選択し、当該選択した周波数帯域を使用した通信部を選択して通信を行なう通信装置。
  5. 請求項記載の通信装置であって、
    前記通信制御部は、前記第1の通信装置と、前記第1の通信装置とは異なる前記第2の通信装置との間の中継を制御するものであり、前記中継を行うに際して、前記第1の通信部、前記第2の通信部、前記第3の通信部のいずれかを使用して、前記第1の通信装置及び前記第2の通信装置との間で通信を行う通信装置。
  6. 請求項記載の通信装置であって、
    前記通信制御部は、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置の一方からの受信を前記第1の通信部を使用して行い、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置の他方への送信を前記第2の通信部を使用して行う通信装置。
  7. 請求項記載の通信装置であって、
    前記通信制御部は、前記中継を行うに際して、前記第1の周波数帯域、前記第2の周波数帯域、及び前記第3の周波数帯域のそれぞれの周波数帯域を使用した通信を行なって、前記第1の通信装置との間の伝送路の状態、及び前記第2の通信装置との間の伝送路の状態を取得し、取得したそれぞれの伝送路の状態に基づいて、前記第1の通信部、前記第2の通信部、前記第3の通信部から、前記第1の通信装置との通信に使用する通信部、及び前記第2の通信装置との通信に使用する通信部を選択する通信装置。
  8. 請求項記載の通信装置であって、
    前記取得した伝送路の状態を表示する表示部を備える通信装置。
  9. 請求項1ないしのいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記第1の通信部と前記第2の通信部は、同期して動作する通信装置。
  10. 請求項1ないしのいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記第1の通信部を使用した通信におけるシンボル長と、前記第2の通信部を使用した通信におけるシンボル長が、整数倍の関係にある通信装置。
  11. 請求項ないし10のいずれか1項記載の通信装置であって、
    電力線を伝送路として通信を行なうものであり、 更に、前記電力線上を流れる交流電源の周期を検出する周期検出部を備え、
    前記第1の通信部、第2の通信部および第3の通信部は、前記交流電源の周期に同期して通信処理を行う通信装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記通信結果は、前記第1の通信装置との間又は前記第2の通信装置との間の伝送路の状態の情報を含む通信装置。
  13. 請求項1ないし12のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記通信制御部は、前記第1の通信装置と通信するための周波数帯域と、前記第2の通信装置と通信するための周波数帯域と、の組み合わせを選択する通信装置。
  14. 請求項1ないし13のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記通信制御部は、当該通信装置が受信するための周波数帯域として前記第1の周波数帯域を選択し、当該通信装置が送信するための周波数帯域として前記第2の周波数帯域を選択する通信装置。
  15. 請求項ないし11のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記第1の通信部、前記第2の通信部、又は前記第3の通信部は、伝送路の状態の推定において、シンボル長、キャリア数、又はマルチキャリア変換の種類の情報を含む通信方式の情報を送信する通信装置。
  16. 請求項1ないし15のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記第2の通信部は、前記第1の周波数帯域を用いて通信するタイミングにおいて、前記第2の周波数帯域を用いて通信し、
    前記第1の通信部は、前記第2の周波数帯域を用いて通信するタイミングにおいて、前記第1の周波数帯域を用いて通信する通信装置。
  17. 請求項1ないし16のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記通信制御部は、前記第1の周波数帯域及び前記第2の周波数帯域のいずれか一方の同期タイミングを、他方の同期タイミングに一致させる通信装置。
  18. 請求項1ないし17のいずれか1項記載の通信装置を複数備える通信システム。
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