JP5127631B2 - 帯鋸刃 - Google Patents

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本発明は、直歯及び左右のアサリ歯の複数の鋸歯を備えた帯鋸刃に係り、さらに詳細には、ワークの切断(切削)時に左右のアサリ歯に作用する左右方向の分力によってアサリ歯が内方向へ変形されて、ワークに切削した切削溝の幅が小さくなることを抑制することのできる帯鋸刃に関する。
金属製の大きなワークの切削(切断)を行う場合、帯鋸刃を備えた帯鋸盤が使用される。前記帯鋸刃は、直歯及び左右のアサリ歯の複数の鋸歯を備えた構成である。帯鋸刃によってワークの切断を行うとき、切削によって生じた切り屑の排出性をよくするために、各鋸歯におけるスクイ面に、切り屑を螺旋状に巻くためのチップカーラー部を備えた帯鋸刃が開発されている(例えば特許文献1,2,3,4参照)。
ところで、左右のアサリ歯を備えた帯鋸刃における左右のアサリ歯のアサリ曲げ位置は、帯鋸刃の製造方法により、帯鋸刃の背部又は基準位置から一定の距離である(特許文献5参照)。
特開平6−716号公報 特開2005−349512号公報 特許第3870158号公報 特開2003−334721号公報 特開平11−19822号公報
特許文献1〜4には、鋸歯の形状に関する記載はあるものの、左右のアサリ歯のアサリ振出しを行う場合のアサリ曲げ位置及びアサリ曲げ線の長さに関しては何等の記載もない。特許文献5に記載の帯鋸刃には、左右のアサリ歯のアサリ曲げ位置が同一高さ位置であり、かつアサリ曲げ線の長さが全て等しい旨記載されている。
前述のごとき従来の帯鋸刃によってワークの切断を行うと、帯鋸刃に備えた左右のアサリ歯のアサリ幅(アサリ振出量)に対応した幅寸法の切削溝がワークに形成されることになる。しかし、ワークの切断(切削)時には左右のアサリ歯に左右方向の分力が作用するので、左右のアサリ歯が内方向へ変形されて、前記切削溝の幅寸法が規定値より小さくなることがあり、また切断によってワークの内部応力が解放されて、切削溝の幅寸法が小さくなり、場合によっては帯鋸刃が挟み込まれる狭窄現象が生じて帯鋸刃が動かなくなることがある。
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、直歯及び左右のアサリ歯の複数の鋸歯を備え、かつ各鋸歯の間にガレット部を備えた帯鋸刃であって、前記各鋸歯におけるスクイ面に、ワークの切削時に生じた切り屑を螺旋状に巻くためのチップカーラー部を備え、前記左右のアサリ歯における逃げ面の歯元側への長さを、直歯における逃げ面の歯元側への長さよりも長く形成し、前記左右のアサリ歯の逃げ面に、隣接した後続の鋸歯側へ突出した補強部を備え、前記左右のアサリ歯のアサリ曲げ位置を、この補強部に設けてあることを特徴とするものである。
また、前記帯鋸刃において、左右のアサリ歯のアサリ曲げ位置は同一高さ位置であり、この左右のアサリ歯のアサリ曲げ線の長さは、同一高さ位置における直歯のアサリ曲げ線相当幅寸法よりも大きいことを特徴とするものである。
また、前記帯鋸刃において、前記チップカーラー部とガレット部の底部との間に、前記チップカーラー部よりも、帯鋸刃の進行方向の反対側に窪んだ凹部を備え、かつこの凹部とガレット部の底部とを曲率半径の大きな円弧状部でもって接続してあることを特徴とするものである。
また、前記帯鋸刃において、左右のアサリ歯のアサリ振出量が大きなアサリ歯のアサリ曲げ線は、アサリ振出量の小さなアサリ歯のアサリ曲げ線よりも長いことを特徴とするものである。
本発明によれば、各鋸歯のスクイ面にチップカーラー部を備えているので、チップカーラー部を備えていない鋸歯に対して、スクイ面が隣接した先行歯側へ突出した突出部を備えた態様となる。さらに逃げ面において、逃げ面の歯元側への長さを長く形成、又は隣接した後続の鋸歯側への突出した補強部を備えた態様となる。よってこれらの位置に左右のアサリ歯のアサリ曲げ位置を設けたので、アサリ曲げ線長さが従来に比較して長くなるものであり、左右のアサリ歯に作用する左右方向の分力に対する抗力が大きくなる。したがって、左右方向の分力に起因する左右のアサリ歯の内方向への変形を抑制することができ、ワークの切削時における切削溝の幅寸法が小さくなることを抑制できることとなり、前述したごとき問題を解消することができるものである。
図1を参照するに、本発明の第1の実施形態に係る帯鋸刃1は、一般的な帯鋸刃と同様に帯状の胴部3を備えており、この胴部3の一側部には直歯5,左右のアサリ歯7A,7B;9A,9Bの複数の鋸歯を適宜のピッチP1〜P5の間隔で備えている。そして、前記各鋸歯の間にはそれぞれガレット部11が備えられている。なお、前記ピッチP1〜P5はそれぞれ同一ピッチ又は異なるピッチでもよいものであり、所望のピッチとすることができる。図2を参照するに、前記各鋸歯におけるスクイ角θと歯角βと逃げ角αとの和は90°であって、切削抵抗の低減効果及び耐摩耗性を兼ね備えるための構成として前記スクイ角θ,歯角βは、10°≦θ,40°≦βに設定してある。そして、前記各鋸歯におけるスクイ面13には、ワーク(図示省略)の切断(切削)時に連続的に生じた切り屑を螺旋状に巻くための円弧状のチップカーラー部15が備えられている。
上記チップカーラー部15の半径r、当該チップカーラー部15の前側(図1において右側)のガレット部11を含むピッチPの10%±0.5mmに設定してある。すなわち、例えばピッチP1でガレット部11を形成する鋸歯9Aの場合のチップカーラー部15の半径rは、(P1×0.1)±0.5mmとなり、以下同様に、鋸歯7Aの場合には(P2×0.1)±0.5mmとなるものである。したがって、チップカーラー部15の半径rは、ピッチPの寸法が大きくなるほど大きくなるものであり、このように設定することにより、種々のピッチPの寸法に対応した適正な半径rに設定できるものである。
なお、前記チップカーラー部15の半径rを設定するには、1グループに含まれる全鋸歯のピッチPtの平均値を使用することも可能である。このように全ピッチPtの平均値を用いることにより各鋸歯におけるチップカーラー部15の半径が等しくなるので、各ピッチP1〜P5がそれぞれ異なる場合であっても、チップカーラー部15の形成がより容易になるものである。
前記チップカーラー部15の扇角γ、すなわち前記スクイ面13とチップカーラー部15の円弧との接続部15Aと、前記ガレット部11における後部側凹曲面部(凹曲線部)17とチップカーラー部15の円弧との交点15Bとの間の円弧を含む角度は90°±25°に設定してある。すなわちチップカーラー部15の円弧は半径rの約1/4円の円弧に形成してある。そして、前記交点15Bの位置は、各鋸歯の歯先Tから前記交点15Bまでの高さ寸法hが(2r×1.1)±(2r×1.1)×0.2の条件を満たす位置である。
ところで、鋸歯によってワークを切削したときに生じた切り屑は鋸歯におけるスクイ面13に沿ってチップカーラー部15に至り、チップカーラー部15の半径rと扇角γからなる円弧部において切り屑に巻き癖が付与されて螺旋状に巻かれるものである。ここで、前記寸法hが[(2r×1.1)−(2r×1.1)×0.2]より小さくなると、切り屑が螺旋状に巻けずにチップカーラー部15で目詰まりを生じることがある。また、[(2r×1.1)+(2r×1.1)×0.2]より大きくなると、チップカーラー部15に切り屑が達するまでに切り屑の温度が低下して巻き癖が生じ難くなる。したがって、前記寸法hは[(2r×1.1)±(2r×1.1)×0.2]の範囲に設定することが望ましいものである。
また、前記チップカーラー部15の半径rが(P×0.1−0.5)より小さくなると、ピッチに対応した切り屑長さに比べ半径rおよびそれに対応した寸法hが小さいため切り屑が充満し、目詰まりを起こすという問題があり、(P×0.1+0.5)より大きくなると、半径rに対応した寸法hがが大きくなるため、切り屑に十分な巻き癖が付与される前に温度低下し、十分巻き癖がつかず、長く伸びた切り屑が発生し、その切り屑が切り溝と鋸刃の胴部に挟まり切断面に凹凸を発生させるという問題があるので、チップカーラー部15の半径rは(P×0.1±0.5)の範囲に設定することが望ましいものである。
また、前記チップカーラー部15の扇角γは、90°±25°に設定してある。すなわち、ワークの切削時に鋸歯の歯先で削り取られた切り屑はスクイ面13に沿ってチップカーラー部15へ連続的に流れ、このチップカーラー部15において半径r,扇角γの関係において切り屑が螺旋状に巻かれる先端部の曲率が決定されるものである。ここで、前記扇角γが(90°−25°)より小さくなると、充分な巻き癖が付与できず、切断面に凹凸を発生させるという問題があり、(90°+25°)より大きくなると、その扇形の内部だけに切り屑が収まってしまい、結果として有効ガレットが小さくなり目詰まりになるという問題があるので、扇角γは90°±25°の範囲に設定することが望ましいものである。
以上のごとき説明より理解されるように、帯鋸刃1によるワークの切断加工時に生じた切り屑をコンパクトにカーリングするには、鋸歯における歯先のピッチ(又は平均ピッチ)Pの寸法に対応してチップカーラー部15の半径r,扇角γを設定し、上記半径rに対応して歯先の前記高さ寸法hを設定することが望ましいものである。
前述のように、鋸歯にチップカーラー部15を備えることにより、隣接した先行歯(帯鋸刃1の進行方向の前側に位置する鋸歯)側へ突出した突出部をスクイ面13に備えた形態となり、チップカーラー部15を備えていない通常の鋸歯(例えば想像線17Aの凹曲線で示される鋸歯)よりも鋸歯の幅寸法(帯鋸刃1の進行方向と同方向の幅寸法)が大きくなるものである。
また、前記各鋸歯の逃げ面19は前記歯先Tから所望範囲に亘って同一逃げ角αで傾斜した傾斜面に形成してあり、この逃げ面19の端部19Aの歯先Tからの高さ寸法は前記寸法hよりも小さく設定してある。
そして、前記逃げ面19の前記歯先Tから前記端部19Aまでの、帯鋸刃1の進行方向(走行方向)の寸法Eは、直歯5の寸法E0よりも左右の各アサリ歯9A,7A,9B,7Bにおける各寸法E1〜E4を大きく設けてある。
すなわち、前記逃げ面19の後側(図1において左側)に連続した第2逃げ面21を鋸歯のより後側に配置する構成として、左右のアサリ歯7A,7B;9A,9Bの幅寸法を直歯5の幅寸法より大きく設定してある。既に理解されるように、前記逃げ面19の帯鋸刃1の走行方向の寸法Eを大きくするほど端部19Aが歯先Tからより後方に位置することとなり、鋸歯の幅寸法が大きくなるものである。
換言すれば、各鋸歯の逃げ角αが等しいことにより、各鋸歯における逃げ面19の歯元側への長さ、すなわち歯先Tから逃げ面19の端部19Aまでの長さを長く形成することにより、第2の逃げ面21は前記チップカーラー部15から離れることとなり、鋸歯の幅寸法(帯鋸刃1の走行方向の幅寸法、図2においての左右方向の幅寸法)が大きくなるものである。
前述のように、直歯5の前記寸法E0よりも左右のアサリ歯7A,7B;9A,9Bの寸法E1〜E4を大きくすることは、図2(b)に斜線で示した領域Qが逃げ面19の後方向に突出した補強部を構成することになるものである。
前記左右のアサリ歯7A,7B;9A,9Bのアサリ曲げ位置23は、例えば帯鋸刃1の背部などの基準位置から一定の高さ位置であり、前記チップカーラー部15における前記交点15Bとガレット部11における底部11Bとの間であって前記交点15Bに近接した位置に設定してある。そして、前記アサリ曲げ位置23においてアサリ振出を行ったアサリ曲げ線25は帯鋸刃1の走行方向(進行方向)と平行に形成してある。
既に理解されるように、左右のアサリ歯7A,7B;9A,9Bのアサリ曲げ位置23での幅寸法(アサリ曲げ線長さ)S1〜S4は、直歯5においてアサリ曲げ位置23に相当する高さ位置の幅寸法(アサリ曲げ線相当幅寸法)S0より大きなものである。なお、左右のアサリ歯7A,7B;9A,9Bの左右方向へのアサリ振出量Ln,Rnはそれぞれ等しいので、前記左右のアサリ歯7A,7B;9A,9Bのアサリ曲げ位置23での幅寸法は等しく設定してある。
以上のごとき説明より理解されるように、本実施形態に係る帯鋸刃1における各鋸歯は、スクイ面13にチップカーラー部15を備えることによってスクイ面13に、隣接して帯鋸刃1の進行方向(走行方向)に先行する先行歯方向へ突出した突出部を備えた形態として前方向(先行歯方向)への幅寸法を大きくし、かつ各鋸歯における逃げ面19の走行方向への寸法Eを大きくして後方向(後続歯方向)への幅寸法を大きくすることによって、鋸歯の全体的幅寸法を大きくしている。そして、この幅寸法の大きな部分にアサリ曲げ位置23を設定して左右のアサリ歯7A,7B;9A,9Bのアサリ振出しを行うので、左右のアサリ歯におけるアサリ曲げ線25の長さを、従来の一般的な帯鋸刃におけるアサリ歯のアサリ曲げ線よりも長くすることができる。
したがって、ワークの切断時に左右のアサリ歯7A,7B;9A,9Bに作用する左右方向の分力に対する剛性が向上し、左右方向の分力によってアサリ歯が内方向へ変形する変形量をより小さく抑制することができるものである。よって、ワークの切削時にワークに形成された切削溝の幅寸法が、左右のアサリ歯のアサリ振出量によって規定される幅寸法よりも小さくなることを抑制することができる。ために、切削溝が狭くなって狭窄現象を生じることを防止でき、前述したごとき従来の問題を解消することができるものである。
ところで、前記説明においては、スクイ面13にチップカーラー部15を備えた構成において、逃げ面19の走行方向の寸法Eを大きくすることによって鋸歯の幅寸法を大きくしたが、図3に示すように、逃げ面19に後方向,すなわち隣接した後続の鋸歯側(図3において左側)へ突出した補強部27を備えた構成とすることも可能である。上記構成とすることにより、補強部27を備えていない場合のアサリ曲げ線の長さSAよりも補強部27を備えた場合のアサリ曲げ線の長さSBを長くすることができるものである。
前述のように、鋸歯の逃げ面19に補強部27を備えた構成においては、補強部27を備えない場合のガレット部11の底部11Bの曲率半径RAよりも、補強部27を備えた場合のガレット部11の底部11Bの曲率半径RBは小さくなる。しかし、この場合、図4に示すように、チップカーラー部15とガレット部11の底部11Bとの間に、前記チップカーラー部15の交点15Bよりも、帯鋸刃1の進行方向(走行方向:図4において右方向)の反対側へ窪んだ凹部29を備え、この凹部29と前記ガレット部11の底部11Bとを円弧状部31でもって接続することにより、この円弧状部31の曲率半径RCを前記曲率半径RBより大きくすることができるものである。
したがって、前記凹部29を備えることによってガレット部11の底部11Bの曲率半径RCを大きくすることができ、ガレット部11の底部11Bにおける応力集中を緩和できることとなり、帯鋸刃1の胴疲労寿命による胴破断を抑制することができるものである。
なお、鋸歯の逃げ面19に補強部27を設けるに当り、補強部27の形状は種々の形態とすることができるものである。例えば図5に示すように、逃げ面19から後方向へ大きく突出した構成とすることも可能である。すなわち、前記凹部29を備えた構成とすることにより補強部27を種々の形状でもって後方向へ突出した構成とすることができるものである。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る帯鋸刃1Aを示すものである。この帯鋸刃1Aにおいては、直歯5,左アサリ歯7A,右アサリ歯9Bの歯高寸法(歯先Tの高さ位置)は等しく、また右アサリ歯9Aと左アサリ歯7Bとの歯高寸法は等しいが、左右のアサリ歯7B,9Aの歯高寸法は直歯5等の歯高寸法より小さく設けてある。そして、歯高寸法の小さな左右のアサリ歯7B,9Aの左右方向へのアサリ振出量Lw2,Rw1は、歯高寸法の大きな左右のアサリ歯7A,9Bのアサリ振出量Ln1,Rn2よりも大きく設けてある。
また、前記帯鋸刃1Aにおいて、直歯5のアサリ曲げ線相当幅寸法S0と左右のアサリ歯9A,7A,9B,7Bのそれぞれのアサリ曲げ線長さS1,S2,S3,S4の間には、S0<S2=S3<S1=S4の関係にある。すなわち、アサリ振出量Rw1,Rw2の大きなアサリ歯9A,7Bのアサリ曲げ線長さS1,S4を、アサリ振出量Ln1,Rn2の小さなアサリ歯7A,9Bのアサリ曲げ線長さS2,S3より大きく設けてある。換言すれば、アサリ振出量の大きなアサリ歯ほどアサリ曲げ線長さを大きくして左右方向の分力に対する剛性を大きくして内方向への変形を抑制している。
したがって、歯高寸法の小さな左右のアサリ歯のアサリ振出量を、歯高寸法の大きな左右のアサリ歯のアサリ振出量より大きくして切削抵抗の分散化を図った帯鋸刃においても、切削溝が狭くなることを防止でき、前述の帯鋸刃と同様の効果を奏し得るものである。
図7,図8は、図4に示した形状の鋸歯及び類似形状の鋸歯を、図6に示す帯鋸刃における鋸歯に適用した場合を示すものであり、鋸歯の形状が異なるのみであるから、詳細な説明は省略する。
図9は、図1に示した構成の帯鋸刃1を実際に製造した場合の各部の寸法を示すものである。
以上のごとき説明より理解されるように、本実施形態に係る帯鋸刃1においては、左右のアサリ歯7A,7B;9A,9Bにおけるスクイ面13にチップカーラー部15を備え、かつ各アサリ歯7A,7B;9A,9Bにおける逃げ面19に後側へ突出した補強部を形成して、左右のアサリ歯7A,7B;9A,9Bの幅寸法を、チップカーラー部及び補強部を有しない従来の一般的な左右のアサリ歯よりも幅寸法を大きくしてあるので、左右のアサリ歯7A,7B;9A,9Bにおけるアサリ曲げ線長さをより大きくすることができ、ワークの切削時における左右方向の分力に抗する剛性を大きくすることができ、前述したごとき従来の問題を解消することができるものである。
本発明の実施形態に係る帯鋸刃の構成を示す説明図である。 上記帯鋸刃における鋸歯の詳細説明図である。 鋸歯の別形態を示す説明図である。 鋸歯の別形態を示す説明図である。 鋸歯の別形態を示す説明図である。 帯鋸刃の第2の実施形態を示す説明図である。 帯鋸刃の第3の実施形態を示す説明図である。 帯鋸刃の第4の実施形態を示す説明図である。 実際の帯鋸刃の各部の寸法を示す説明図である。
符号の説明
1 帯鋸刃
3 胴部
5 直歯
7A,7B 左アサリ歯
9A,9B 右アサリ歯
11 ガレット部
11B 底部
13 スクイ面
15 チップカーラー部
15A 接続部
15B 交点
17, 17A 後部側凹曲面部(凹曲線部)
19 逃げ面
19A 端部
21 第2逃げ面
23 アサリ曲げ位置
25 アサリ曲げ線
27 補強部
29 凹部
31 円弧状部
T 歯先

Claims (4)

  1. 直歯及び左右のアサリ歯の複数の鋸歯を備え、かつ各鋸歯の間にガレット部を備えた帯鋸刃であって、前記各鋸歯におけるスクイ面に、ワークの切削時に生じた切り屑を螺旋状に巻くためのチップカーラー部を備え、前記左右のアサリ歯における逃げ面の歯元側への長さを、直歯における逃げ面の歯元側への長さよりも長く形成し、前記左右のアサリ歯の逃げ面に、隣接した後続の鋸歯側へ突出した補強部を備え、前記左右のアサリ歯のアサリ曲げ位置を、この補強部に設けてあることを特徴とする帯鋸刃。
  2. 請求項1に記載の帯鋸刃において、左右のアサリ歯のアサリ曲げ位置は同一高さ位置であり、この左右のアサリ歯のアサリ曲げ線の長さは、同一高さ位置における直歯のアサリ曲げ線相当幅寸法よりも大きいことを特徴とする帯鋸刃。
  3. 請求項1に記載の帯鋸刃において、前記チップカーラー部とガレット部の底部との間に、前記チップカーラー部よりも、帯鋸刃の進行方向の反対側に窪んだ凹部を備え、かつこの凹部とガレット部の底部とを曲率半径の大きな円弧状部でもって接続してあることを特徴とする帯鋸刃。
  4. 請求項1,2又は3に記載の帯鋸刃において、左右のアサリ歯のアサリ振出量が大きなアサリ歯のアサリ曲げ線は、アサリ振出量の小さなアサリ歯のアサリ曲げ線よりも長いことを特徴とする帯鋸刃。
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