JP5127586B2 - 電磁調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、グリルを備えた電磁調理器に関する。
従来式の電磁調理器によれば、魚などを調理するグリルが電磁調理器本体の左右いずれか一方に偏って配置され、他方には複数の誘導加熱コイルやグリルを制御するコントローラが配設されている。
特開2004−213913号公報 特開2006−202624号公報
しかしながら、こうした電磁調理器は、利用者の利き手によっては利用しにくく不便を与えるものであり、電磁調理器を備え付けるキッチンの間取りにも制約を与えるものであった。そこで本発明は、電磁調理器本体のほぼ中央にグリルが配置されたセンタグリル構造を有し、ユーザの利き手に左右されず使い勝手がよく、任意の間取りを有するキッチンに適合可能な電磁調理器を提供することを目的とする。
また本発明は、センタグリル構造を有する電磁調理器において、グリルの両側に配置され、誘導加熱コイルに電源供給する一対の電源回路(電力用半導体装置など)を効率的に冷却し、送風ファンの小型化および低騒音化を実現する電磁調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る電磁調理器は、前面、後面および一対の側面を含み、トッププレート上の後面に隣接して配置された吸気窓および排気窓を有するハウジングと、前記ハウジングの一対の前記側面の間のほぼ中央に配置されたグリルユニットと、前記グリルユニットの上方に配置され、一対の誘導加熱部を有するコイルユニットと、前記グリルユニットと前記ハウジングの前記一対の側面のそれぞれとの間に配設され、前記誘導加熱部に高周波電力を供給する電源回路を内蔵する、チャンバ吸気孔およびチャンバ排気孔を有する一対の回路チャンバと、前記ハウジングの前記吸気窓と前記各回路チャンバの前記チャンバ吸気孔との間に配設された一対の送風ファンとを備え、前記各送風ファンは、前記ハウジングの前記吸気窓から吸気した空気を前記各回路チャンバ内に送風することにより、該各回路チャンバ内の静圧を上昇させて前記電源回路を冷却するとともに、前記各チャンバ排気孔から排気された空気により、前記コイルユニット内の前記誘導加熱部を冷却し、前記コイルユニットは、T字状のダクトを有し、前記ダクトは、前記誘導加熱部の制御状態を表示する表示装置を有し、前記各チャンバ排気孔および前記ハウジングの前記排気窓と連通し、前記ダクトは、前記ハウジングの一対の側面の間に延びるダクト長辺部と、該ダクト長辺部のほぼ中央で接続された、前記ハウジングの前面および後面の間に延びるダクト短辺部とを有し、前記表示装置は、前記ダクト長辺部のほぼ中央に配置されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、グリルユニットがハウジングの中央に配置されたセンタグリル構造を有する電磁調理器を提供することにより、ユーザにとって利便性の高い、任意の間取りを有するキッチンに適合させることができ、誘導加熱コイルに電源供給する電源回路を効率的に冷却し、送風ファンの小型化および低騒音化を実現することができる。
以下、添付図面を参照して本発明に係る電磁調理器の実施の形態を説明する。各実施の形態の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「X方向」、「Y方向」、および「Z方向」など)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本発明を限定するものでない。
実施の形態1.
図1〜図5を参照しながら、本発明に係る電磁調理器の実施の形態1について以下詳細に説明する。図1は本発明に係る電磁調理器の全体を概略的に図示する斜視図である。図1において、電磁調理器1は、概略、ハウジング(筐体)10、ハウジング10の上側表面のほぼ全体を覆うガラスなどで形成されたトッププレート12、および左右に配置された一対の誘導加熱部32a,32bを有するコイルユニット(図1では図示せず)30を備える。またコイルユニット30は、任意ではあるが誘導加熱方式によらないラジエントヒータを用いたラジエント加熱部33を備えていてもよい。
図1に示すように、ハウジング10は、X−Z平面に平行な前面13および後面14、Y−Z平面に平行な(左右に配置された)一対の側面15,16を有し、トッププレート12上の後面14に隣接して設けられた排気窓17および一対の吸気窓18a,18bを有する。
誘導加熱部32a,32bは、被加熱体である鍋底に渦電流を形成することにより鍋自体を発熱させる誘導加熱コイル(図示せず)を有する。さらに電磁調理器1は、トッププレート12上の前面13付近において、ユーザが誘導加熱部32を操作するために用いられる操作パネル40、および誘導加熱部32の制御状態を表示するための液晶ディスプレイなどの表示装置45を備える。そして本発明の電磁調理器1は、上述の誘導加熱部32a,32bを内蔵したコイルユニット30(図1では図示せず)と、その下方であってハウジング10の一対の側面15,16のほぼ中央に配置されたグリルユニット60(図1では破線で示す)とを有する。グリルユニット60は、詳細図示しないが、魚などを調理するグリル(ラジエントヒータ)を内蔵するものである。
図2は、トッププレート12および操作パネル40を省略し、表示装置45、誘導加熱部32およびラジエント加熱部33を破線で示したときの電磁調理器1の全体を示す平面図である。図3は、図1および図2のIII−III線で切断したときのX−Z断面図を示す。電磁調理器1は、グリルユニット60に加え、筐体として構成されるコイルユニット30を有し、上述のように、このコイルユニット30内に一対の誘導加熱部32a,32bとラジエント加熱部33が配設されている。
図4は、コイルユニット30を構成する底板34(図3)をさらに省略したときの電磁調理器1の全体を示す平面図であり、図5は、図1および図4のV−V線で切断したときのY−Z断面図である。電磁調理器1は、図4に示すようにグリルユニット60とハウジング10の側面15,16のそれぞれとの間に左右1つずつ配設された回路チャンバ50a,50bを有する。回路チャンバ50a,50b内には、それぞれの誘導加熱部32a,32bに高周波電流を供給する電源回路52a,52bと、電源回路52a,52bを冷却するための送風ファン54a,54bとが内蔵されている。各電源回路52a,52bは、基板55a,55bと少なくとも1つの電力用半導体装置53からなる。ここで、基板55a,55bは側面15,16と平行に配置され、基板55a,55bがグリルユニット60からの伝熱を遮るように電力用半導体装置53はハウジングの側面15,16に対向するように配置されている。また各回路チャンバ50a,50bは、図5に示すように、チャンバ吸気孔56a,56bおよびチャンバ排気孔57a,57bを有する。そして本発明の各回路チャンバ50a,50bは、ハウジングの吸気窓18a,18bとチャンバ吸気孔56a,56bの間に配設された送風ファン54a,54bを有する。上記説明したように、本発明に係る電磁調理器1は、センタグリル構造を有し、ハウジング10の一対の側面15,16の間の中心面に対して実質的に対称となるように構成されている。
このように構成された電磁調理器1において、ユーザが操作パネル40を用いて誘導加熱部32a,32bの少なくともいずれか一方を作動させると、電源回路52a,52bがユーザの操作に応じた高周波電流を誘導加熱部32a,32bに供給して鍋を発熱させるとともに、両方の送風ファン54a,54bを作動させて、ハウジング10の吸気窓18a,18bから空気を各回路チャンバ50a,50b内に送風する(矢印W)。各回路チャンバ50a,50b内に送風された空気(矢印W)は、図5に示すように、電源回路52a,52bを効率的に冷却し、チャンバ排気孔57a,57bから排気された空気(図2の矢印W)は、コイルユニット30に内蔵された誘導加熱部32a,32bを冷却した後、ハウジング10の排気窓17から排気される。
一般に、電源回路52a,52bの動作可能な許容温度は、誘導加熱部(誘導加熱コイル)32a,32bの許容温度より低いので、電源回路52a,52bを誘導加熱部32a,32bより上流側に配置することにより、単一の気流により両者を効率的に冷却することができる。したがって、電源回路52a,52bおよび誘導加熱部32a,32bを冷却するための送風ファン54a,54bの回転数を抑制して騒音を低減することができ、あるいは送風ファン54a,54bを小型化することができる。さらに、送風ファン54a,54bは、ハウジングの後面14に隣接して配置されており、すなわち前面13より手前で操作するユーザとの距離を極力大きくして配置されているので、送風ファン54a,54bからユーザに伝わる騒音を抑制することができる。
また図2に示すように、回路チャンバ50a,50bのチャンバ排気孔57a,57bの開口面積を、ハウジング10の吸気窓18a,18bよりも小さくすることにより、回路チャンバ50a,50b内の静圧を大気圧より十分に高くすることが好ましい。より好適には、チャンバ排気孔57a,57bに対する吸気窓18a,18bの開口面積を1.5倍以上としたとき、回路チャンバ50a,50b内の静圧を大気圧より約300Pa上昇させることができる。
回路チャンバ50a,50bは、通常、板金などを折り曲げ加工して1つの筐体として構成されるが、ハウジング10などを構成する他の部材に対して、必ずしも完全に気密封止して接続されているわけではないので、回路チャンバ50a,50b内の静圧が大気圧より小さい(負圧である)場合、空気が吸気窓18a,18b以外の外部から回路チャンバ50a,50b内に流入する可能性がある。このとき、センタグリル構造を有する電磁調理器1においては、回路チャンバ50a,50bは、グリルユニット60に近接しているために、グリルユニット60(内部温度は約270℃)の表面で加熱された高温の空気が回路チャンバ50a,50b内に侵入するおそれがある。しかしながら、本発明に係る電磁調理器1によれば、回路チャンバ50a,50bの最も上流側に送風ファン54a,54bを配置したので、回路チャンバ50a,50bの静圧を大気圧より十分に大きくすることができる。また、チャンバ排気孔57a,57bに対する吸気窓18a,18bの開口面積を大きく(好適には、チャンバ排気孔57a,57bの1.5倍以上)したので、グリルユニット60からの高温の空気が回路チャンバ50a,50b内に侵入することを確実に防止して、ハウジング10の吸気窓18a,18bからのより低温の大気を取り込んで、冷却効果を最大限に引き出すことができる。
このように本発明によれば、冷却効果が高く、かつ低騒音であって、ユーザの利き手によらず使い勝手がよく、任意の間取りを有するキッチンに対応可能なセンタグリル構造を有する電磁調理器を提供することができる。
実施の形態2.
次に、図6および図7を参照しながら、本発明に係る電磁調理器の実施の形態2について以下詳細に説明する。実施の形態2に係る電磁調理器2は、グリルユニット60を実質的に包囲する逆U字状の遮熱板62を有する点を除き、実施の形態1の電磁調理器1と同様の構成を有するので、重複する内容については説明を省略する。
図6は、図3と同様の電磁調理器2の断面図であり、図7は、図4と同様の電磁調理器2の平面図である。上述のように、実施の形態2の電磁調理器2は、グリルユニット60を実質的に包囲する逆U字状の遮熱板62を有する。すなわち、この遮熱板62は、グリルユニット60とコイルユニット30の間、ならびにグリルユニット60と各回路チャンバ50a,50bの間に離間して配置され、グリルユニット60からの輻射熱を遮断するものである。なお遮熱板62は、耐熱性を有する任意の材料で構成することができるが、鋼板(いわゆる板金)を用いて形成することが安価であり好ましい。また遮熱板62を研磨処理、またはめっき処理などの表面処理を施して、遮熱板62の放射率を抑制することがさらに好ましい。なお、表面処理は、遮熱板62の少なくともグリルユニット60に対向する面と反対側の面(つまりコイルユニット30側の面)に施し、放射率を抑制することが好ましいが、より好ましくは遮熱板62の両面に施す方が好ましい。
通常、グリルユニット60の内部温度は約270℃まで上昇するのに対し、誘導加熱部(誘導加熱コイル)32a,32bの許容温度は約160℃である。ところが、本発明の電磁調理器はセンタグリル構造を有するため、コイルユニット30の底板34の実質的全体がグリルユニット60と対向し、グリルユニット60から輻射熱を直接的に受け、過剰に温度上昇しやすい。同様に、本発明のセンタグリル構造に起因して、グリルユニット60の両側に配置された回路チャンバ50a,50bも、その許容温度が誘導加熱部32a,32bより低いのにもかかわらず、グリルユニット60からの輻射熱によって加熱されるおそれがある。
しかしながら、実施の形態2の電磁調理器2によれば、逆U字状の遮熱板62をグリルユニット60とコイルユニット30の間、ならびにグリルユニット60と各回路チャンバ50a,50bの間に離間して(空気層を介して)設けたので、グリルユニット60からの輻射熱がコイルユニット30および各回路チャンバ50a,50bに伝熱することを空気層により遮断もしくは抑制することができる。
一般に、グリルユニット60からの熱は、両者間に介在する空気の層を介して、遮熱板62に伝熱するが、媒体としての空気の層が厚ければ厚いほど熱伝導しにくい。ところが、空気に対流が生じると、空気層の熱抵抗が劇的に低減し、遮熱効果は著しく減退する。また、媒体としての空気の層の厚み(すなわち断熱間隔)が所定値より小さいとき、空気に対流が生じないことが知られており、本発明者によれば、上記断熱間隔が約6mmより小さいとき、遮熱板62の表面温度、ならびにコイルユニット30および各回路チャンバ50a,50b内の温度上昇が最も抑制されることが認められた。すなわち本発明によれば、遮熱板62とグリルユニット60の間、遮熱板62とコイルユニット30の間、および遮熱板62と各回路チャンバ50a,50bの間の断熱間隔を、空気の対流が生じる距離より小さくすることにより、好適には約6mmより小さくすることにより、空気の対流による温度上昇を抑制して、グリルユニット60からの輻射熱をより効率的に遮断することができる。
なお、実施の形態2に係る遮熱板62は、逆U字状のもの、すなわちハウジングの後面14付近で開口したものを採用したが、実質的に閉口したものであってもよく、ハウジングの後面14に対向するグリルユニット60からの輻射熱を同様に遮断するように構成してもよい。
実施の形態3.
図8〜図13を参照しながら、本発明に係る電磁調理器の実施の形態3について以下詳細に説明する。実施の形態3に係る電磁調理器3は、コイルユニット30が各回路チャンバ50a,50bと連通するT字状のダクト80を有する点を除き、実施の形態1の電磁調理器1と同様の構成を有するので、重複する内容については説明を省略する。
図8および図9はそれぞれ、図2および図4と同様の電磁調理器3の平面図であり、図10は、図5と同様の電磁調理器3の断面図である。図11は、T字状のダクト80を示す平面図である。図12は、図11のXII−XII線から見たときのT字状ダクト80の断面図であり、図13は、図11に示すT字状ダクト80の正面図である。上述のように、実施の形態3のコイルユニット30は、T字状のダクト80を内蔵する。このダクト80は、図11および図12に示すように、ハウジング10の一対の側面15,16の間にX方向に延びるダクト長辺部82と、ハウジング10の前面13および後面14の間にY方向に延びるダクト短辺部84とを有し、ダクト長辺部82は、そのほぼ中央でダクト短辺部84と接続されている。またダクト80は、左右両側に一対のダクト吸入孔86a,86bおよび単一のダクト排出孔88を有し、ダクト吸入孔86a,86bは各回路チャンバ50a,50bのチャンバ排気孔58a,58b(図8の破線で示す)と接続され、ダクト排出孔88はハウジング10の排気窓17と連通している。さらにT字状ダクト80には、ダクト長辺部82のほぼ中央に、ユーザが上方からトッププレート12を介して視認できるように、その上面に液晶ディスプレイなどの表示装置45が内設されるとともに、この表示装置45を駆動するための駆動回路90が同様にダクト長辺部82のほぼ中央に内設されている。
このように構成された電磁調理器3において、ユーザが操作パネル40を用いて、いずれか一方の誘導加熱部32を作動させると、実施の形態1で上述のように、両方の送風ファン54a,54bが作動して、図10に示すように、各回路チャンバ50a,50b内に空気を送風し(矢印W)、各回路チャンバ50a,50b内に送風された空気(矢印W)は、図8に示すようにチャンバ排気孔58a,58bを介してダクト80内に案内され(図8の矢印W)、ダクト80内に配設された表示装置45および駆動回路90を優先的に冷却する。ダクト排出孔88から排気された空気は、コイルユニット30内の誘導加熱部32a,32bを冷却した後、ハウジング10の排気窓17から排気される。このように、誘導加熱部32a,32bより低い許容温度を有する表示装置45および駆動回路90を優先的に冷却することができるので、信頼性の高い電磁調理器3の実現することができる。
またダクト80は、単一のダクト排出孔88に代わって、あるいはこれに加えて、図13に示すように、誘導加熱部32a,32bおよびハウジング10の後面14に対向する複数のコイル冷却孔92をダクト長辺部82に設けてもよい。このコイル冷却孔92によれば、空気の流れ(気流)を一定方向(Y方向)に整流することができ、気流速度の不均一による圧力損失の増大を防げるので、冷却効果を改善することができる。また図13では、各コイル冷却孔92の開口面積を一様であるものとして図示したが、より中央に向かうにつれて大きくなるようにしてもよい。すなわちダクト80は、単一のダクト排出孔88と複数のコイル冷却孔92の両方を有していてもよいし、いずれか一方を有するものであってもよい。
なお各回路チャンバ50a,50bは、図8に示すように、複数のチャンバ排気孔を有していてもよく、すなわち(図8および図9の一点鎖線で示す)第1のチャンバ排気孔57a,57bが実施の形態1と同様、コイルユニット30に直接的に連通し、(図8および図9の破線で示す)第2のチャンバ排気孔58a,58bがT字状のダクト80のダクト吸入孔86a,86bと接続されるように構成してもよい。第1および第2のチャンバ排気孔57,58の開口面積を調整することにより、それぞれのチャンバ排気孔からの空気による、誘導加熱部32a,32bと表示装置45(および駆動回路90)に対する所望の冷却効果を実現することができる。図10に示すように、実施の形態3に係る各回路チャンバ50a,50bは、コイルユニット30に直接的に連通する第1のチャンバ排気孔57a,57bを有さず、T字状のダクト80と連通する第2のチャンバ排気孔58a,58bのみ有していてもよい。
実施の形態4.
図14ないし図17を参照しながら、本発明に係る電磁調理器の実施の形態4について以下詳細に説明する。実施の形態4に係る電磁調理器4は、各回路チャンバ50a,50bがグリルユニット60および操作パネル40を冷却するような気流を形成するパネル冷却孔59a,59bを有する点を除き、実施の形態1の電磁調理器1と同様の構成を有するので、重複する内容については説明を省略する。
図14は、図1の操作パネル40を縦断するXVI−XVI線で切断したときの電磁調理器4の断面図であり、図15は、図4と同様の電磁調理器4の平面図であり、図16は、図5と同様の電磁調理器4の断面図である。上述のように、実施の形態4の各回路チャンバ50a,50bは、図14〜図16に示すように、これを構成するY−Z平面に平行な側壁51a,51bにグリルユニット60および操作パネル40を冷却するような気流を形成するパネル冷却孔59a,59bを有する。
本発明に係る電磁調理器によれば、図2に示すように、グリルユニット60は、コイルユニット30の下方にあって、コイルユニット30より前面13の方へ突出している。すなわち、操作パネル40は、その下方にはコイルユニット30がなく、グリルユニット60と対向している。グリルユニット60は、通常、耐熱性が要求されるため、主に金属で構成されるが、作動時には、グリルユニット60は高温となって操作パネル40に直接的に熱輻射し、操作パネル40を過熱するおそれがある。そこで実施の形態4に係る電磁調理器4は、操作パネル40およびこれが対向するグリルユニット60の天板に気流を案内するための(図14および図15の矢印W)パネル冷却孔59a,59bを各回路チャンバ50a,50bに設け、グリルユニット60(ひいては操作パネル40)を十分に冷却して、誤作動などの不具合を未然に防止するように構成されている。なお、操作パネル40などを冷却した空気は、グリルユニット60とコイルユニット30の底板34との間隙を通ってハウジング10の排気窓17から排気される。
上記実施の形態4では、パネル冷却孔59a,59bを各回路チャンバ50a,50bの側壁51a,51bに設けるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、択一的には、図17に示すように、コイルユニット30の前面13に隣接したX−Z平面に平行な端壁36に複数のパネル冷却孔38を設けてもよい。さらに択一的には、図8に示す実施の形態3に係るT字状ダクト80のダクト長辺部82の前面13に隣接したX−Z平面に平行な端壁を、図17に示すコイルユニット30の端壁36と一体化して、その端壁36に複数のパネル冷却孔38を設けてもよい(詳細図示せず)。この場合、ダクト80はコイルユニット30より高い静圧を有するので、パネル冷却孔38から吹き出す空気(気流)の速度を増大させて、より効率的にグリルユニット60および操作パネル40を冷却することができる。
なお、パネル冷却孔59a,59bの冷却効率を最適化するために、各回路チャンバ50a,50bの側壁に設けたパネル冷却孔59a,59bの高さ(H)は、グリルユニット60の天板の高さ(h)より高くなるように構成することが好ましい(H>h)。
以上説明した実施の形態は、任意に組み合わせて実施することができる。例えば、各回路チャンバ50a,50bが2つのチャンバ排気孔57a,57bと(実施の形態3)、パネル冷却孔59a,59bと(実施の形態4)を有するものであってもよいし、各回路チャンバ50a,50bがダクト80に連通する単一のチャンバ排気孔57a,57bを有し(コイルユニット30に直接的に接続されるチャンバ排気孔を有さず)、かつパネル冷却孔59a,59b(実施の形態4)を有するものであってもよい。あるいは、グリルユニット60を実質的に包囲する逆U字状の遮熱板62を設けて(実施の形態2)、各回路チャンバ50a,50bにパネル冷却孔59a,59b(実施の形態4)を設けてもよい。
本発明の実施の形態1に係る電磁調理器を概略的に示す斜視図である。 図1のトッププレートおよび操作パネルを省略したときの電磁調理器を示す平面図である。 図2のIII−III線で切断したときの電磁調理器のX−Z断面図である。 コイルユニットの底板をさらに省略したときの電磁調理器を示す平面図である。 図4のV−V線で切断したときの電磁調理器のY−Z断面図である。 実施の形態2に係る電磁調理器の図3と同様の断面図である。 実施の形態2に係る電磁調理器の図4と同様の平面図である。 実施の形態3に係る電磁調理器の図2と同様の平面図である。 実施の形態3に係る電磁調理器の図4と同様の平面図である。 実施の形態3に係る電磁調理器の図5と同様の断面図である。 図8のT字状ダクトの平面図である。 図11のXII-XII線から見たときのT字状ダクトの断面図である。 図11のT字状ダクトの正面図である。 実施の形態4に係る電磁調理器を図1のXVI−XVI線で切断したときの断面図である。 実施の形態4に係る電磁調理器の図4と同様の平面図である。 実施の形態4に係る電磁調理器の図5と同様の断面図である。 実施の形態4の変形例に係る電磁調理器の図2と同様の平面図である。
符号の説明
1〜4:電磁調理器、
10:ハウジング、12:トッププレート、13:ハウジング前面、14:ハウジング後面、15,16:ハウジング側面、17:排気窓、18:吸気窓、
30:コイルユニット、32:誘導加熱部、33:ラジエント加熱部、34:底板、36:端壁、38:パネル冷却孔、40:操作パネル、45:表示装置、
50:回路チャンバ、52:電源回路、53:電力用半導体装置、54:送風ファン、55:基板、56:チャンバ吸気孔、57,58:チャンバ排気孔、59:パネル冷却孔、
60:グリルユニット、62:遮熱板、
80:T字状ダクト、82:ダクト長辺部、84:ダクト短辺部、86:ダクト吸入孔、88:ダクト排出孔、90:駆動回路、92:コイル冷却孔。

Claims (9)

  1. 前面、後面および一対の側面を含み、トッププレート上の後面に隣接して配置された吸気窓および排気窓を有するハウジングと、
    前記ハウジングの一対の前記側面の間のほぼ中央に配置されたグリルユニットと、
    前記グリルユニットの上方に配置され、一対の誘導加熱部を有するコイルユニットと、
    前記グリルユニットと前記ハウジングの前記一対の側面のそれぞれとの間に配設され、前記誘導加熱部に高周波電力を供給する電源回路を内蔵する、チャンバ吸気孔およびチャンバ排気孔を有する一対の回路チャンバと、
    前記ハウジングの前記吸気窓と前記各回路チャンバの前記チャンバ吸気孔との間に配設された一対の送風ファンとを備え、
    前記各送風ファンは、前記ハウジングの前記吸気窓から吸気した空気を前記各回路チャンバ内に送風することにより、該各回路チャンバ内の静圧を上昇させて前記電源回路を冷却するとともに、前記各チャンバ排気孔から排気された空気により、前記コイルユニット内の前記誘導加熱部を冷却し、
    前記コイルユニットは、T字状のダクトを有し、
    前記ダクトは、前記誘導加熱部の制御状態を表示する表示装置を有し、前記各チャンバ排気孔および前記ハウジングの前記排気窓と連通し、
    前記ダクトは、前記ハウジングの一対の側面の間に延びるダクト長辺部と、該ダクト長辺部のほぼ中央で接続された、前記ハウジングの前面および後面の間に延びるダクト短辺部とを有し、
    前記表示装置は、前記ダクト長辺部のほぼ中央に配置されていることを特徴とする電磁調理器。
  2. コイルユニットは、各チャンバ排気孔およびハウジングの排気窓と連通することを特徴とする請求項1に記載の電磁調理器。
  3. ハウジングの各吸気窓は、それぞれのチャンバ排気孔より大きい開口面積を有し、回路チャンバ内の静圧を大気圧より大きくすることを特徴とする請求項1または2に記載の電磁調理器。
  4. グリルユニットとコイルユニットの間、ならびに該グリルユニットと各回路チャンバの間に離間して配置された逆U字状の遮熱板を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の電磁調理器。
  5. 遮熱板とグリルユニットの間、該遮熱板とコイルユニットの間、および該遮熱板と各回路チャンバの間の断熱間隔は、該断熱間隔内において空気の対流が生じる距離より小さくなるように構成されていることを特徴とする特徴とする請求項4に記載の電磁調理器。
  6. 断熱間隔は、6mmより小さいことを特徴とする請求項5に記載の電磁調理器。
  7. 各回路チャンバは、コイルユニットに直接的に連通する第1のチャンバ排気孔と、ダクトに連通する第2のチャンバ排気孔とを有することを特徴とする請求項に記載の電磁調理器。
  8. ダクトは、ダクト長辺部において複数のダクト冷却孔を有し、
    前記ダクト冷却孔からの空気によりコイルユニット内の誘導加熱部を冷却することを特徴とする請求項1または7に記載の電磁調理器。
  9. いずれか一方の誘導加熱部の駆動時に、両方の送風ファンが作動することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1に記載の電磁調理器。
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