JP5126835B2 - 高強度コンクリート - Google Patents

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Description

本発明は、少なくともセメント、水及び骨材を混練してなる高強度コンクリートに関する技術分野に属する。
近年、粘土かわら製造工場における焼成後の不良品、屋根葺き替え工事から出る廃棄物としての粘土かわら、屋根工事における粘土かわらの加工端材及び破損品、建物の解体工事から出る廃棄物としての粘土かわら等からなる廃瓦を有効に再利用することを目的として、廃瓦をコンクリートの骨材として用いることが提案されている(例えば特許文献1参照)。このように廃瓦を骨材としたコンクリートは、瓦が多孔質であるために、砂や砂利を骨材とするものより軽量であり、熱伝導率が小さく、断熱性、吸音特性に優れたものとなる。
特開2000−34155号公報
ところで、コンクリートの圧縮強度を高くするためには、セメント、水、及び骨材(砂利や砂等)を混練するときの水セメント比(W/C)を出来る限り小さくすることが必要であるが、水セメント比を小さくすると、セメントの水和反応のための反応水が十分に存在しないために、コンクリート内の隙間に存在する水分がなくなってコンクリートが自己収縮し、これによりコンクリートにひび割れが生じる可能性が高くなる。そのために、水セメント比は、通常、小さくても50%程度とされており、上記特許文献1では、水セメント比が101%とされ、材齢28日の圧縮強度が3.14N/mmとなっている。このため、特許文献1では、廃瓦をコンクリートの高強度化に有効に利用していない。また、従来では、コンクリートの自己収縮やひび割れが生じないようにしつつ、コンクリートの圧縮強度を高くすることは、膨張材、人工軽量骨材、石炭灰人工軽量骨材、多孔性ポリマー粒子等を利用しなければ、通常困難であると考えられていた。
そこで、本発明者らは、廃瓦等の多孔質セラミックスの多孔質に着目して、その特性をコンクリートの自己収縮抑制に活かせないかを鋭意研究した結果、水セメント比を小さくしても、多孔質セラミックスの混入により、無混入コンクリートと同等以上の圧縮強度が得られるとともに、自己収縮とそれにによるひび割れとを抑制できることを見出し、本発明に至った。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コンクリートの自己収縮とそれによるひび割れとが生じないようにしつつ、コンクリートの圧縮強度を高くすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、骨材に多孔質セラミックスを用い、混練時の水セメント比を15%以上40%以下として、材齢28日の圧縮強度が60N/mm以上、好ましくは70N/mm以上の高強度コンクリートを得るようにした。
具体的には、材齢28日の圧縮強度が60N/mm 以上である高強度コンクリートの製造方法を対象として、少なくともセメント、水及び骨材を混練し、コンクリートを作製する工程と、前記コンクリートを養生する工程と、を含み、上記混練時の水セメント比が15%以上40%以下であり、上記骨材の総容積のうち10%以上40%以下が廃瓦で構成され、混練前に、予め前記廃瓦の細孔に水を含ませておくものとする。
上記骨材の総容積のうち15%以上25%以下が廃瓦で構成され、上記混練時に、膨張材及び/又は収縮低減剤が添加されていてもよい。
の発明により、水セメント比が小さくてセメントの水和反応のための反応水が少ない状態であっても、多孔質セラミックスの空隙内に水を含ませておくことで、コンクリートの硬化過程において、その空隙内からコンクリートの細孔中に水が供給され、これにより、コンクリートの自己収縮、延いてはひび割れを抑制することができる(内部養生効果)。
また、多孔質セラミックスは従来の人工軽量骨材よりも高強度であることに加えて、多孔質セラミックスの空隙内から供給された水により多くの水和生成物が生成され、このことで、骨格構造が強化され、多孔質セラミックスによる強度の低下は抑制される。しかも、水セメント比が15%以上40%以下と小さいことで、緻密なコンクリートとなって、材齢28日の圧縮強度が60N/mm以上、好ましくは70N/mm以上である高強度コンクリートが容易に得られる。よって、コンクリートの自己収縮やそれによるひび割れが生じないようにしつつ、コンクリートの圧縮強度を高くすることができる。
瓦は、コンクリート内の細孔に水を適度に供給するのに適した吸水率を有しているとともに、廃瓦内の空隙の大部分が、水を放出しても廃瓦が収縮し難い径を有し、さらに従来の人工軽量骨材よりも高強度であるので、高強度コンクリートに好適な骨材となる。よって、廃瓦を有効に再利用しつつ、コンクリートの自己収縮やそれによるひび割れが生じない高強度コンクリートが容易に得られる。
記廃瓦が粗骨材、細骨材それぞれ単独で、あるいは粗骨材及び細骨材を併用して用いられていてもよい
すなわち、上記比率の範囲内で、粗骨材及び細骨材に含まれる廃瓦の配合量を適宜組み合わせることで、自己収縮が効果的に低減された高強度コンクリートを柔軟かつ容易に得ることができる。尚、ここでいう粗骨材及び細骨材は、一般の分類に従うものである。
張材及び/又は収縮低減剤まれていれば、廃瓦とこれらとの組み合わせによって、自己収縮をよりいっそう効果的に低減することができる。
以上説明したように、本発明の高強度コンクリートによると、骨材の一部又は全部に多孔質セラミックスを用い、混練時の水セメント比を15%以上40%以下として、材齢28日の圧縮強度が60N/mm以上、好ましくは70N/mm以上となるようにしたので、コンクリートの自己収縮やそれによるひび割れが生じないようにしつつ、コンクリートの圧縮強度を高くすることができる。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る高強度コンクリートは、セメント、水、骨材及び混和剤、混和材等を混練してなるものであり、その混練時の水セメント比は15%以上40%以下である。この高強度コンクリートの材齢28日の圧縮強度は、60N/mm以上、好ましくは70N/mm以上とされている。
上記セメントは、自己収縮が小さい低熱ポルトランドセメントが好ましいが、これに限るものではなくて、普通ポルトランドセメントや中庸熱ポルトランドセメント等の種々のものを用いることができる。また、セメントの流動性を高めてより強度を高めるためにシリカフュームを適宜添加してもよい。
上記混和剤は、必要に応じて適宜加えられるものであって、減水剤やAE剤、消泡剤、収縮低減剤等である。特にセメント粒子を良好に分散させる観点からは、高性能減水剤(例えばポリカルボン酸エーテル系の高性能減水剤等)を加えることが好ましく、コンクリートの自己収縮を低減する観点からは、収縮低減剤(例えば低級アルコール系収縮低減剤等)を所定量加えることが好ましい。具体的には、収縮低減剤の成分が、低級アルコ−ルであれば標準量±4kg/m3添加することができる。また、ポリプロピレングリコール、エチレンオキシドメタノール付加物等の成分の場合は、セメント総量に対して1〜6重量%添加することができる。
また、上記混和材も必要に応じて適宜加えられるものであって、ポゾランや膨張材等である。特にコンクリートの自己収縮を低減する観点からは、膨張材(例えばエトリンガイト石灰複合系膨張材等)を所定量加えるのが好ましく、セメント総量の一部を標準量の1.5倍以下の範囲で膨張材に置き換えることができる。
上記骨材は、粒径5mm以下の細骨材と、粒径5mm以上の粗骨材とに分類され、細骨材は砂等の天然骨材を含み、粗骨材は砂利や砕石等の天然骨材を含む。そして、本実施形態では、細骨材及び粗骨材の少なくとも一方は、多孔質セラミックスを更に含む。この多孔質セラミックスの吸水率は、5%〜12%であることが好ましく、上記混練前に予め多孔質セラミックスの空隙(細孔)内に水を含ませておく。こうすれば、コンクリート硬化過程において、多孔質セラミックスの空隙内からコンクリート細孔内に適度な水が供給されるため、水セメント比が小さくてセメントの水和反応のための反応水が少ない状態であっても、コンクリートの自己収縮、延いてはひび割れを効果的に抑制することができる。
ここで、骨材の吸水率は、以下のようにして求める。すなわち、湿潤状態(骨材の表面に水が付着している状態)の骨材の表面水を完全に拭い去って表面乾燥飽水状態とし、さらに100〜110℃で定質量となるまで乾燥して絶対乾燥状態とする。そして、骨材の絶対乾燥状態の質量をAとし、表面乾燥飽和水状態の質量をBとして、
吸水率=(B−A)/A×100(%)
で求める。
また、上記多孔質セラミックスの全細孔のち95%以上の細孔について、細孔径が0.1μm〜10μmであることが好ましい。こうすれば、多孔質セラミックスの空隙(細孔)から水が放出しても多孔質セラミックスは収縮し難くなる。
さらに、上記多孔質セラミックスの破砕値(BS(イギリス規格)812 part110による)は、小さいことが好ましいが、吸水率との関係を考慮して、粗骨材の場合には、15%乃至25%であることが好ましい。これにより、適度な吸水率を得つつ、コンクリートに圧縮力が作用したときに多孔質セラミックスが破損し難くなる。
上記多孔質セラミックスとして廃瓦を用いれば、通常、吸水率及び空隙径(細孔径)が共に上記の好ましい範囲に入り、また破砕値も小さいので、本発明の高強度コンクリートに好適でかつ入手が容易となる。
細骨材が多孔質セラミックスを含む場合、細骨材の総容積(天然骨材と多孔質セラミックスとのトータル容積)に対する多孔質セラミックスの容積の割合は、0を超え100%以下の範囲のどの値であってもよいが、10%以上40%以下であることが特に好ましい。
又、粗骨材が多孔質セラミックスを含む場合、粗骨材の総容積(天然骨材と多孔質セラミックスとのトータル容積)に対する多孔質セラミックスの容積の割合は、0を超え100%以下の範囲のどの値であってもよいが、10%以上40%以下であることが特に好ましい。
更に、細骨材及び粗骨材の両方が多孔質セラミックスを含む場合も同様であり、両骨材の総容積に対する多孔質セラミックスの容積の割合は、10%以上40%以下であることが好ましい。
自己収縮の観点を踏まえると、10%以上40%以下の中でも、20%以上30%以下であることがより好ましい。特に膨張剤等を併用する場合には、略20%であることが好ましい。
上記多孔質セラミックスにより、混練時の水セメント比が15%以上40%以下であってセメントの水和反応のための反応水が少ない状態であっても、多孔質セラミックスの空隙(細孔)内に水を含ませておくことで、その空隙内からコンクリート細孔内に水が供給され、これにより、コンクリートの自己収縮、延いてはひび割れを抑制することができる(内部養生効果)。
また、多孔質セラミックスは従来の人工軽量骨材よりも高強度である(破砕値が小さい)ことに加えて、多孔質セラミックスの空隙内から供給された水により、多くの水和生成物が生成され、このことで、骨格構造が強化され、多孔質セラミックスによる強度の低下は抑制される。しかも、水セメント比が小さいことで、緻密なコンクリートが得られ、材齢28日の圧縮強度が60N/mm以上、好ましくは70N/mm以上である高強度コンクリートが容易に得られる。よって、コンクリートの自己収縮やそれによるひび割れが生じないようにしつつ、コンクリートの圧縮強度を高くすることができる。
(第1実施例)
次に、圧縮強度に関して具体的に実施した第1実施例について説明する。
本実施例では、セメント、水、骨材及び混和剤を20℃で混練してコンクリートを作製した。このときのセメント、水、骨材及び混和剤は、それぞれ表1に示すものを用いた。尚、表1の低熱ポルトランドセメントは、置換率9.5%でシリカフュームを予めプレミックスしたものであり、このセメントの組成化合物は、C3S(27.5%)、C2S(51.4%)、C3A(4.7%)、C4AF(9.2%)であり、水和熱は、材齢7日で222J/g、材齢28日で281J/gである。また、混和剤の高性能減水剤には、エヌエムビー社のポリカルボン酸系高性能減水剤を用い、消泡剤には、エヌエムビー社の商品名「マイクロエア404」(主成分:ポリアルキレングリコール誘導体)を用いた。
Figure 0005126835
また、細骨材又は粗骨材の一部を廃瓦とし、細骨材としての廃瓦の特性を表2に、粗骨材としての廃瓦の特性を表3にそれぞれ示す。
Figure 0005126835
Figure 0005126835
さらに、図1に、上記廃瓦内の細孔径と、細孔容積(単位質量あたりの細孔の容積)との関係を示す。この廃瓦の細孔としては、細孔径が1μm〜5μmのものが多く存在し、全細孔のち95%以上の細孔の細孔径が0.1μm〜10μmとなっている。
そして、粗骨材の一部に上記廃瓦を用いる場合、粗骨材全体の容積に対する廃瓦の容積の割合を、40%としたもの(実施例1)と、20%としたもの(実施例2)とを用意し、細骨材の一部に上記廃瓦を用いる場合、細骨材全体の容積に対する廃瓦の容積の割合を、40%としたもの(実施例3)と、20%としたもの(実施例4)とを用意した。
上記実施例1〜4の配合割合を表4に示す。表4にも示しているが、混練時の水セメント比(W/C)は15%である。尚、表4中の記号「W」は水であり、その他の記号は、表1に記載したものと同じである。
Figure 0005126835
上記実施例1〜4の配合でコンクリートを作製して、該コンクリートにおける材齢7日及び材齢28日の圧縮強度を測定した。尚、コンクリート養生は発泡スチロールを用いた簡易断熱養生とした。
また、比較例として、細骨材及び粗骨材の両方が天然骨材のみを含むもの(細骨材が天然骨材(表1の記号「S」)のみを含み、粗骨材が天然骨材(表1の記号「G」)のみを含み、細骨材の容積が166リットルであり、粗骨材の全容積が323リットルであるもの)を用意し、他の条件は上記実施例1〜4と同じにしてコンクリートを作製して、該コンクリートにおける材齢7日及び材齢28日の圧縮強度を測定した。
上記実施例1〜4及び比較例の圧縮強度の測定結果を図2に示す。この結果より、細骨材又は粗骨材の一部を廃瓦とすることで、コンクリートにおける材齢28日の圧縮強度を向上できることが分かる。ここで、比較例のものでも、圧縮強度は比較的大きいものの、コンクリートにかなり大きな自己収縮や自己収縮による引張応力が生じており、実用的なものではない。一方、実施例1〜4のものでは、コンクリートに大きな自己収縮や自己収縮による引張応力が生じておらず、しかも、比較例のものよりも圧縮強度が高い。したがって、細骨材又は粗骨材が廃瓦を含むことで、コンクリートの自己収縮やそれによるひび割れが生じないようにしつつ、コンクリートの圧縮強度を高くすることができる。
尚、実施例3及び4(細骨材として廃瓦を含む)では、実施例1及び2(粗骨材として廃瓦を含む)に比べて、コンクリートにおける材齢7日の圧縮強度が低くなっているが、これは、細骨材としての廃瓦は、粗骨材としての廃瓦よりも混入量が少なく、それに伴って空隙(細孔)内の全水量も少ないためと考えられる。しかし、実施例3及び4は、時間
経過に伴う強度増加が著しく、材齢28日では実施例1及び2とほぼ同等の圧縮強度であり、最終的には粗骨材とほぼ同等の作用効果となっている。細骨材の場合、粗骨材に比べてセメントとの接触面積が増加し、分散性も向上することからその違いが影響したものと考えられる。
従って、粗骨材、細骨材のいずれかに廃瓦を単独で用いた場合でも圧縮強度の高い高強度コンクリートを得ることができるし、粗骨材及び細骨材の両方に廃瓦を用いた場合でも、圧縮強度が高くてしかもバランスのよい高強度コンクリートを得ることができる。
(第2実施例)
次に、自己収縮に関して具体的に実施した第2実施例について説明する。
本実施例では、コンクリートの使用材料として、それぞれ表5に示すものを用いた。
Figure 0005126835
尚、本実施例におけるセメント(表5の記号「SFLC」)は、表5の低熱ポルトランドセメントの10±1重量%をシリカフュームに予め置換したプレミックスセメント(密度3.08g/cm3,比表面積6470cm2/g)の状態で使用した。また、混和剤の収縮低減剤には、低級アルコール系収縮低減剤を用い、混和材の膨張材には、エトリンガイト−石灰系低添加型膨張材を用いた。高性能減水剤及び消泡剤は、第1実施例と同じである。
そして、表6に示すように、普通ポルトランドセメントを使用した1配合(表6の記号
「NC])と、上記プレミックスセメント(SFLC)を使用した6配合(表6の記号「G0等)の計7配合のコンクリートを作製した。尚、表6中の使用材料の記号「W」は水であり、その他の記号は、表5に記載したものと同じである。
Figure 0005126835
G10,G20,G30は、粗骨材の一部を廃瓦(G瓦)に置換した配合であり、粗骨材全体の容積のうち、順に10、20、30%が廃瓦に置換されている。一方、G0EXはG0と、そして、G20EXはG20と比べて、それぞれ膨張材及び収縮低減剤を含む点で異なる。膨張材は、セメント総量の約1.5重量%を置き換えたものであり、収縮低減剤は、水総量に対して約4重量%を添加したものである。尚、混練時の水結合材比、あるいは水セメント比はいずれも15%に設定されている。
各配合のコンクリートは、図3に示す工程で作製した。すなわち、2軸強制攪拌ミキサーに、各セメント及び細骨材(混和材がある場合は混和材も含む)を投入して所定時間攪拌した(空練工程)。空練工程後、攪拌を停止した状態で所定量の水と混和剤とを投入し、所定時間混練した(第1混練工程)。そして、第1混練工程後、攪拌を停止した状態で所定量の粗骨材を投入し、所定時間混練した(第2混練工程)。混練したコンクリートは、直ちに型枠への打ち込みを行い、所定条件の下で1日静置して脱枠し、フィルム、アルミテープ等で覆って水分減少を抑制した状態で養生を行った(封緘養生)。
こうして作製された各配合のコンクリートに対し、コンクリートの自己収縮ひずみを測定する自己収縮試験と、自己収縮により鉄筋に発生する拘束応力を測定する鉄筋拘束試験などを行った。尚、これらコンクリートについて別途行った圧縮強度の測定結果によると、いずれのコンクリートも材齢28日には100N/mm2を超える高強度コンクリートとなっていた。
自己収縮試験は、埋め込み型ひずみ計(東京測器研究所製:KM−100BT)を用い
、JCIの「コンクリートの自己収縮試験方法(案)」に準じて行った。また、鉄筋拘束試験(鉄筋比2.0%)は、JCIの「コンクリートの自己応力試験方法(案)」に準じて行った。
自己収縮試験の結果を図4及び図5に示す。図4は、膨張材及び収縮低減剤の効果に関
して比較したものであり、図5は、廃瓦の置換の効果に関して比較したものである。
まず、膨張材及び収縮低減剤の効果についてみると、図4に示すように、粗骨材の20%を廃瓦に置換した2配合(G20、G20EX)のひずみは、いずれも廃瓦の置換のない2配合(G0、G0EX)よりも小さい値となった。一方、膨張材及び収縮低減剤を含むことによって、廃瓦の置換の有無にかかわらず約250μの自己収縮低減の効果が認められた。
次に、廃瓦の置換の効果についてみると、図5に示すように、廃瓦の置換のない配合(NC、G0)よりも廃瓦の置換のある配合(G10,G20,G30)の方がひずみが小さく、廃瓦の置換のある配合の中でも廃瓦の置換率が高いものほどひずみが小さくなる傾向が認められた。ただし、G30の場合には初期に膨張する傾向が認められた。
続いて、鉄筋拘束試験の結果を図6及び図7に示す。図6は膨張材及び収縮低減剤の効果、図7は廃瓦の置換の効果に関して比較したものである。
鉄筋拘束試験においても、自己収縮試験と同様の結果が認められ、廃瓦の置換のない配合(NC、G0)よりも廃瓦の置換のある配合(G10,G20,G30)の方が拘束応力が小さく、廃瓦の置換のある配合の中でも廃瓦の置換率が高いものほど拘束応力が小さくなる傾向が認められた。ただし、G30の場合には初期に膨張による拘束応力が発生する傾向が認められた。
表7に、変化が落ち着いてほぼ定常状態となった材齢14日における各配合の自己収縮ひずみ及び鉄筋拘束応力の値を示す。
Figure 0005126835
同表に示すように、廃瓦を置換したものでは、少なくとも10%〜30%の範囲においては、その置換割合が大きくなるほどひずみ、拘束応力が小さくなり、自己収縮の観点から好ましいことがわかった。その中でも、粗骨材の20%が廃瓦で置換されて、膨張材及び収縮低減剤を含む配合(G20EX)が、最も、ひずみ、拘束応力が小さく、自己収縮の観点から好ましい配合であることがわかった。
尚、上記試験結果は廃瓦を粗骨材として用いたものであるが、細骨材として用いれば、セメントとの接触面積が大きくなるし、分散性も高まってコンクリート内での骨材の分布も均一になることから内部養生効果も向上すると考えられる。
ところで、コンクリートが多孔質体を含む場合には、一般に、多孔質体を含まない場合と比べると乾燥による収縮ひずみが大きくなる傾向が認められ、多孔質体を用いることのデメリットの一つとなっている。
そこで、乾燥による影響について比較した試験結果を図8に示す。この試験は、材齢7日目から一部の脱枠したコンクリート(供試体)の覆いを外して大気中に開放し、封緘した状態のものとひずみの変化を比較したものである。図中、太線が封緘したままの供試体を、細線が大気開放した供試体を示している。
図に示すように、多孔質体である廃瓦を含むG10等の乾燥によるひずみの増加は、廃瓦を含んでいないG0と比べてほとんど差がないことがわかった。
また、G10とG20、及び粗骨材全体の容積のうち40%を廃瓦に置換した配合G40について、長期間、乾燥によるひずみの変化を比較した試験結果を図9に示す。図中、縦軸は乾燥によるひずみの変化量(乾燥供試体のひずみ量−封緘供試体のひずみ量)を、横軸は材齢28日からの日数を示している。
図に示すように、ひずみの変化量に大きな違いは認められず、骨材の40%を廃瓦に置換したG40でもG0のひずみ量とほとんど差がないことがわかる。
従って、この試験結果からも、高強度コンクリートに廃瓦を用いれば、その配合比率が多少大きくても、具体的には、少なくとも40%以下であれば、乾燥によるひずみの影響を抑制することが可能になる。
以上の各試験結果を総合的に考慮すると、高強度コンクリートに廃瓦を骨材として用いる場合には、その骨材の総容積のうち10%以上40%以下を廃瓦で構成するのが好ましく、その中でも20%以上30%以下を廃瓦で構成するのが特に好ましい。そうすれば、圧縮強度を高めたうえで、自己収縮も効果的に低減することができる。
更に膨張材及び/又は収縮低減剤を適量含むようにすることで、廃瓦とこれらとの組み合わせによって優れた効果を得ることができる。その場合には、略20%、具体的には15%以上25%以下を廃瓦で構成すれば、より優れた効果を得ることができる。
本発明は、少なくともセメント、水及び骨材を混練してなる高強度コンクリートに有用であり、特に混練時の水セメント比を15%以上40%以下として高強度化する場合に有用である。
第1実施例における廃瓦内の細孔径と単位質量あたりの細孔容積との関係を示すグラフである。 第1実施例における実施例1〜4及び比較例の圧縮強度の測定結果を示すグラフである。 第2実施例におけるコンクリートの作製方法を示す図である。 第2実施例における自己収縮によるひずみの測定結果を示すグラフである。 第2実施例における自己収縮によるひずみの測定結果を示すグラフである。 第2実施例における自己収縮による鉄筋の拘束応力の測定結果を示すグラフである。 第2実施例における自己収縮による鉄筋の拘束応力の測定結果を示すグラフである。 第2実施例における乾燥による影響を示すグラフである。 第2実施例における乾燥による影響を示すグラフである。

Claims (5)

  1. 材齢28日の圧縮強度が60N/mm 以上である高強度コンクリートの製造方法であって、
    少なくともセメント、水及び骨材を混練し、コンクリートを作製する工程と、
    前記コンクリートを養生する工程と、
    を含み、
    上記混練時の水セメント比が15%以上40%以下であり、
    上記骨材の総容積のうち10%以上40%以下が廃瓦で構成され、
    混練前に、予め前記廃瓦の細孔に水を含ませておくことを特徴とする高強度コンクリートの製造方法
  2. 請求項1に記載の高強度コンクリートの製造方法であって、
    上記骨材の総容積のうち15%以上25%以下が廃瓦で構成され、
    上記混練時に、膨張材及び/又は収縮低減剤が添加されることを特徴とする高強度コンクリートの製造方法
  3. 請求項1又は2に記載の製造方法で製造された高強度コンクリート。
  4. 請求項3に記載の高強度コンクリートであって、
    上記廃瓦の吸水率が5%〜12%であることを特徴とする高強度コンクリート。
  5. 請求項4に記載の高強度コンクリートであって、
    上記廃瓦の全細孔のうち、95%以上の細孔の孔径が0.1μm〜10μmの範囲内にあることを特徴とする高強度コンクリート
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