JP5126180B2 - フレキシブルコンテナ用内袋 - Google Patents

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本発明はフレキシブルコンテナ(以下、フレコンと省略する。)用内袋に関する。
更に詳しくは、本発明は農産物や水産物等の加工食品の原料や、食品加工業廃棄物、 飲料工業廃棄物などが充填される熱可塑性樹脂袋のフレコン用内袋の作製に関する
ものである。
従来、農産物や水産物等の加工食品の原料や、食品加工業廃棄物、飲料工業廃棄物
などの搬送には、フレコンが、一般に用いられている。この場合、先ず、図10-1に
図示するように、フレコン用内袋は、複数枚が梱包された状態で、使用者に届けられている。一般に流通しているフレコン1トン用の内袋として用いられている熱可塑性樹脂袋の寸法はフィルムの厚さは通常50〜120μm、折径は1700mm〜2000mm、長さは2600mm〜3500mmの範囲である。一般には大型平袋と呼ばれる形体であるが、その形体の為に梱包するには10〜20枚を一度に重ねて、幾重にも小さく折り、クラフト包装した後、ポリプロピレン製等の結束バンドにて封止している。因って充填作業を行う為には前もって、封止している結束バンドをカッター等で切断し、クラフト包装を外して熱可塑性樹脂袋を取り出し、更に、重ね折りされた熱可塑性樹脂袋を高さがほぼ1.8mの位置に幅が2mほどある竿等に掛けて、取り易いように広げてフレコンに装着する準備をしている。熱可塑性樹脂袋を掛けている竿は大型平袋を広げて掛けている為に作業の邪魔にならないように充填地点より離れた所に位置している。
また、他の例として、フレキシブルコンテナ用内袋においてチューブ状フィルム(内袋)をガゼット折にして、連続巻きロール状態で客先に搬送するものが示されている(特許文献1、図7〜図9参照)。しかしながら、発明の対象とするフレコンの形状が異なり、それに起因して、客先に届けられる内袋も連続巻きロール状態であり、このような形状の内袋はこのフレコンには適用できない。
特開平11−152183号公報
本発明は問題点を解決し以下に記載の課題を解決するものである。
その1 充填作業を行う為の事前準備の作業を省き、時短を図る。
その2 充填作業を行う為の作業を容易にし、作業効率を図る。
その3 熱可塑性樹脂袋の梱包の簡素化を図る。
本発明は、フレコンの内袋などにおいて、複数回の屏風折によるたたみ方を用いて作製した内袋により、作業性の改善等を提供する事を目的とするものである。
本発明者は、熱可塑性樹脂にスターシール製袋(センターガセットしたものを深さ方向に半折し、8枚重ねてシールした袋、以下、スターシールと称する。)とした袋、または、未シール、若しくは平シールをして袋体にした後、幅方向に対して垂直に複数回、屏風折された熱可塑性樹脂袋を更に深さ方向に複数回、屏風折されて、ロール状の個巻にされた該樹脂体20〜40本をダンボール箱に梱包することにより、その目的を達成しえることを見出した。
そこで、本発明は熱可塑性樹脂製袋体を深さ方向に複数回、屏風折し、ロール状の個巻にしたり、あるいは上記熱可塑性樹脂製袋体を深さ方向に複数回、屏風折する前に、前記熱可塑性樹脂製袋体を幅方向に対して垂直に複数回屏風折りしたり、さらに、前記熱可塑性樹脂袋体は、未シール、若しくは平シールの袋体であって、幅方向に対して垂直に複数回屏風折りした後、更に深さ方向に複数回、屏風折し、ロール状の個巻にしたり、さらにまたロール状の個巻にした熱可塑性樹脂製袋体を深さ方向に複数回、屏風折して、ロール状の個巻にした巻きの先端部を三角形に形成し、該三角形の頂点が真ん中より幾分ずれた状態で重なるように折り、前記三角形の頂点は折った枚数が全て重なる様に、同三角形の頂点部と、上記ロール状の巻き部の両サイドを緊張貼着する粘着部材の両端に、不粘着部を設けたことに特徴を有する。
つまり、本発明は、スターシールを用いることで袋の出来上がり幅を加工前の幅の4分の1と成し、シール部より深さ方向に複数回、屏風折され、更にロール状の個巻にした熱可塑性樹脂袋であり、また、熱可塑性樹脂を未シール、若しくは平シールをして袋体にした後、幅方向に対して垂直に複数回、屏風折にすることで、折る回数により、出来上がり幅を加工前の幅の3分の1から6分の1以下にすることが出来、それをシール部より深さ方向に垂直に複数回、屏風折にし、更にロール状の個巻にした熱可塑性樹脂袋であり、さらに、上記熱可塑性樹脂袋をロール状の個巻にした後、巻きの内側の開口部に当たる先端が三角形を形成する様に、両端からほぼ2分の1の箇所を三角形の頂点とみなし、その箇所が三角形の頂点となる様に両サイドを谷折りにし、更に、三角形の頂点が真ん中より幾分ずれた状態で重なるように折り、三角形の頂点は折った枚数が全て重なる様に折るとともに、その頂点部を両端に不粘着部を有するテープ等により本体に粘着したものである。
すなわち、本発明は
(1)従来の折り畳み方の袋を用いて行う事前準備の作業手順であるが、先ず、第10図−1で示すように梱包された状態AからBで示すように梱包のPPバンド101を切除し、更にCで示すようにフレコン内袋100を取出し、続いてDに示すようにフレコン内袋100を広げて竿102に掛ける為に移動する。次にEに示すようにフレコン2の設置を行い、更にFで示すように広げて竿に掛けたフレコン内袋100を取りに行く。そして充填作業に移り、Gに示すようにフレコン内袋100の落とし込みをおこない、Hに示すようにフレコン内袋100の装着を行い、Iに示すように飼料等103を充填し、Jで示すようにフレコン2の封止を行い、作業の工程は9工程と成る。
図9は、熱可塑性樹脂袋(複数回、屏風折にし、更にロール個巻した袋、以下、サブロールと称する)を用いて行う作業手順であるが、aで示すようにフレコンの設置を行い、続けて、bで示すように梱包された段ボール箱3からcで示すように段ボール箱3の開封をし、dで示すようにフレコン内袋1の落とし込みを行う。続いて、eで示すようにフレコン内袋1の装着を完了後にfで示すように飼料等103を充填する。最後にgで示すようにフレコン2の封止を行い作業の工程は6工程と成る。
従来の折り畳み方の袋を用いて行う図10におけるA工程からD工程までの作業は開封する度の作業であるが、E工程からJ工程は毎回の作業であり、その中のF工程とG工程は特に作業時間がかかり、A工程からD工程の作業と同様に作業の効率を著しく悪くしている。本発明のサブロールはダンボール箱3に梱包しており、充填の度に広げて竿102に掛けたフレコン内袋100を取りに行くことも無く、フレコン2の近くに配設した段ボール箱3より取り出して容易に作業が出来る。
(2)一般的に使用されている1トン用のフレコン2の投入口の直径は1200mm程である。サブロール1は1トン用フレコン2の内袋のサイズである約1900mmの幅を複数回の屏風折りたたみ方やシールの方法により3分の1から6分の1以下にし、更にロール状の個巻にしている為に、フレコン2の開口部や内部側面にサブロールの淵が接して斜めに装着されることもなく、フレコン2の開口部から底部の位置まで容易に落としこみが出来る。この事により長さの余尺は不要となる。
(3)サブロール1は、テープ等により粘着されていた三角形の頂点16を手に持ち、粘着していたテープ18等を外すと自重で屏風折が解け、フレコン2の開口部から底部の位置まで容易に落としこみが出来る。
(4)サブロール1により、従来なされていた充填作業を行う為の事前の準備作業の必要が無くなった。
(5)サブロール1により、個別に取り出し易いダンボール箱入りの梱包形態が可能になった。
(6)粘着するテープ18の両端に不粘着部分を設けることで、粘着テープ18の着脱が容易に成った。
本発明の複数回、屏風折されて、ロール状の個巻にするまえの熱可塑性樹脂の平面図である。 本発明の複数回、屏風折されて、ロール状の個巻にされるまえの熱可塑性樹脂を平シールした後、幅方向に垂直に3回屏風折りした状態の図である。 図2で折径の4分の1の出来上がり幅になった熱可塑性樹脂である。 図3で折径の4分の1の出来上がり幅になった熱可塑性樹脂を、深さ方向に複数回、屏風折された形態の説明図である。 図4で複数回、屏風折された形態の熱可塑性樹脂の巻き止める先端の三角形の説明図である。 図5の三角形の拡大図である。 本発明の熱可塑性樹脂を複数回、屏風折りし、ロール状の個巻きして、テープで粘着し、サブロールにした出来上がり状態の説明図である。 本発明のサブロールにして巻き取りの際のテープ等により粘着する箇所の折り方説明図である。 本発明のサブロールによる充填における作業工程の説明図である。 従来の充填における前期作業工程の説明図である。 従来の充填における後期作業工程の説明図である。
本発明のサブロール1は、フレコン2に適用するのが好ましく、したがって、充填するのに用いられる熱可塑性樹脂袋としては、一般にフレコン2の内袋が使用される。熱可塑性樹脂袋の材料としては、例えば高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の汎用の熱可塑性樹脂のフィルムが使用されるが、ナイロン、ポリエステル、ポリビニルアルコール等の熱可塑性樹脂のフィルムも使用する事が出来る。これらのフィルムは単層構造であってもよく、二層以上の積層構造であってもよい。本発明では従来からのフレコン充填作業の実態を分析し、熱可塑性樹脂袋をサブロール仕様に加工する事で、現場での充填作業の効率化を図れた。
本発明に係る一実施例につき、図を参照して以下説明する。熱可塑性樹脂袋1がフレコンの内袋である場合、フィルムの厚さは通常10〜150μm、好ましくは25〜80μmの範囲で選定した。また、熱可塑性樹脂袋1の折径11は通常600〜2100mm、好ましくは800〜2000mm、長さは、通常800〜3500mm、好ましくは900〜3300mmの範囲とした。図1に更に、図2に図示するように屏風折りやスターシール製袋により、従来の折径11の出来上がり図3に図示するように幅12をほぼ4分の1に出来る。例えば、図1に図示するように折径11が1900mm幅の熱可塑性樹脂袋1の出来上がり幅12は、図3で図示するように475〜500mmになる。若しくは、折径に対して垂直方向に屏風折を行うと3回折の場合は出来上がり幅12が475〜500mmになる。更に折る回数を増やすことにより出来上がり幅は更に狭くする事も出来る。図7に図示するようにロール状の個巻3にすることで、より作業性の改善を図った。
しかし、ただ単に1方向に巻き取ると同方向にテンションが掛かり、たわみが生じる。そこで、図2で図示するように2500〜3000mmの長さ13の熱可塑性樹脂袋1であれば、袋の深さ方向に屏風折りした長さ14は、100〜300mm毎に底部のヒートシール位置を起点として屏風折りを繰り返し、折り残りが図4に図示するように袋の上端開口から300〜400mmになった時にロール状に巻き取り、粘着する。例えば、厚みが35〜40μm、幅1900〜2000mm、長さ2900〜3100mmの熱可塑性樹脂袋1であれば、巻取り完了後の形態は図7に図示するように袋のロール状巻径(直径)15は約50mm、折径11の1/4長さは凡そ500mm、重量は約440gの円柱形になる。この図7に図示するサブロール1の熱可塑性樹脂袋1を30本纏めて梱包にしても約13Kg程度であり、図9のC工程に図示するように段ボール箱3による梱包も可能である。
更に、巻き取りの際のテープ等により粘着する場合は、図5に示すように巻きの内側の開口部に当たる先端が三角形を形成する様に折り込む。しかも、前記袋体を折りこむときは三角形の頂点16は図6に示すように真ん中より幾分ずらし、左右からの折り込みにより、重なる幅17が10mmから30mmに成るように折る。つまり、三角形の頂点16は折った枚数が全て重なる様に折り、その頂点部を粘着テープ18等により本体に粘着する。この様に中心をずらして重なるように三角形を形成する事により、三角形の頂点16では全てが重なった一番外側を引っ張っても、一番外側だけが付いて来る事は無く、全て重なって付いて来る。これは、一箇所を引っ張ることで幾重にも重なったフィルムの巻きを容易に締めつける事が可能に成った。この事はロール個巻のコンパクト化にも成り、包装するダンボール箱3のサイズの小型化や作業する際の持ち易さにも寄与する。
図8に示す粘着テープ18は、の貼り始めと貼り終わりの両端部分を夫々、指でつまめる程度に内側に折込み、粘着部分の両端に不粘着部分を設ける事により、ロール状に個巻する時や充填作業する場合の粘着テープ18の着脱が容易になり、作業性の改善になる。ロール状に個巻する時には先に三角形の頂点16部分に粘着テープ18を粘着させ、三角形の頂点16の延長線上の不粘着部分を摘んで引っ張りながら本体1に粘着させる事で巻が絞まり易くなる。更に粘着テープ18を外す場合は粘着させた時と反対側の非粘着部分を摘んで引っ張りながら三角形の頂点16方向に剥がすと粘着テープ18は本体1に残ることなく容易に取除くことが出来る。粘着部分の両端に不粘着部分を設けたテープはダンボール3の封止にも採用し、粘着テープの容易な着脱はダンボール箱3のリサイクルやゴミの分別等も図る。
本発明によれば、農産物や水産物等の加工食品の原料や、食品加工業廃棄物、飲料工業廃棄物などを充填している企業に、好適なフレコン2の内袋用として充填現場における事前の準備作業の削減と充填作業の簡素化による労働条件の向上と、更に最終処分の際の費用の軽減等、トータルコストダウンに寄与出来る。
1 熱可塑性樹脂袋
11 熱可塑性樹脂袋の折径(袋の折部)
12 熱可塑性樹脂袋の出来上がり幅
13 熱可塑性樹脂袋の長さ
14 熱可塑性樹脂袋の深さ方向に屏風折り長さ
15 熱可塑性樹脂袋のロール状巻径(直径)
16 熱可塑性樹脂袋の三角形の頂点
17 熱可塑性樹脂袋の重なる幅
18 粘着テープ
100 従来の熱可塑性樹脂袋
101 PPバンド
102 竿
103 飼料等
2 フレコン
3 ダンボール箱
A 梱包された状態
B 梱包のPPバンドを切除。
C フレコン内袋の取出し。
D フレコン内袋を広げて竿に掛ける為に移動。
E フレコンの設置。
F 広げて竿に掛けたフレコン内袋を取りに行く。
G フレコン内袋の装着。
H フレコン内袋の装着。充填。
I 充填。
J 封止。
a フレコンの設置
b 梱包された段ボール箱
c 段ボール箱の開封
d フレコン内袋の落し込み
e フレコン内袋の装着
f 充填
g 封止

Claims (1)

  1. 熱可塑性樹脂製袋体を幅方向に対して垂直に複数回屏風折りし、更に深さ方向に複数回屏風折りした後、該屏風折りと同方向に巻き、次に該巻の端部に折られた枚数が全て重なる様に頂点が真ん中より幾分ずれた三角形を形成した後で、該三角形の頂点部とロール状の前記巻き部分とを両端に不粘着部を設けた粘着部材にて緊張粘着することを特徴とするフレキシブルコンテナ用内袋。
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