JP5125784B2 - 航空機位置測定システム、信号種類判定方法およびセンタ局ならびにプログラム - Google Patents
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Description
本発明の第一の実施の形態の航空機位置測定システムを図1から図3を参照して説明する。図1は、第一の実施の形態の航空機位置測定システムの全体構成図である。図2は、モードAコードおよびモードCコードの送信パターンを示す図である。図3は、第一の実施の形態の信号種類判定手順を示すフローチャートである。
第一の実施の形態によれば、送信パターン情報に基づき自律的にモードAコードおよびモードCコードを判定することができる。これにより、センタ局Cは、航空路監視レーダ局Rが航空機Aに対して質問信号を送信したタイミングをリアルタイムで確認する必要がなく、航空路監視レーダ局Rとセンタ局Cとの間の回線における遅延許容量を大きくとることができる。したがって、回線の設置コストおよび工数を削減することができる。
本発明の第二の実施の形態の航空機位置測定システムを図4を参照して説明する。図4は、第二の実施の形態の航空機位置測定システムの全体構成図である。第二の実施の形態では、センタ局Cと航空路監視レーダ局Rとが連携して処理を実行する。この際に、リアルタイム性は重要ではない。したがって、センタ局Cと航空路監視レーダ局Rとの間の回線Lにおける遅延許容量は大きくとることができる。よって、回線Lの設備コストおよび工数を低く抑えることができる。
第二の実施の形態によれば、第一の実施の形態において判定したモードAコードおよびモードCコードについて、さらに信頼性を高めることができる。
第三の実施の形態の航空機位置測定システムを図5から図8を参照して説明する。図5は、第三の実施の形態の航空機位置測定システムの概念図である。第三の実施の形態の航空機位置測定システムは、図5に示すように、航空機Aから申告された高度情報と、位置解析部2(図5では図示省略)により航空機Aを測定対象として測定された高度情報とを当該航空機AのモードAコードに基づき比較(ステップS10)する手段である比較部12を高度情報照合部11に備える。さらに、この比較部12の比較結果に基づき申告された高度情報と測定された高度情報とが異なるときには、申告された高度情報を測定された高度情報により訂正(ステップS11のNo)する手段である訂正部13を高度情報照合部11に備える。また、高度情報照合部11の訂正部13は、航空機Aから申告された高度情報と、位置解析部2により航空機Aを測定対象として測定された高度情報とが一致した場合には(ステップS11のYes)、高度情報確認情報を航空路監視レーダ局Rに送信する。また、高度情報照合部11の訂正部13は、航空機Aから申告された高度情報と、位置解析部2により航空機Aを測定対象として測定された高度情報とが不一致の場合には(ステップS11のNo)、申告高度情報を実測高度情報により訂正する(ステップS12)。
第三の実施の形態によれば、センタ局Cの実測高度情報を用いて申告高度情報の誤りを発見して訂正することができる。このため、航空機の安全運行を図ることができる。
情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、本実施の形態のセンタ局Cにおける各機能を実現するプログラムの実施例を説明する。ここで、情報処理装置とは、汎用のコンピュータ装置である。
本発明の実施の形態は、本発明の要旨を逸脱しない限り、様々に変更が可能である。例えば、航空機Aとして旅客機を図示した。しかしながら、航空機Aは、ヘリコプターやジェット戦闘機やその他の飛翔体など、様々な飛行物体であってよい。また、モードAコード、モードCコード、モードSコードを例に挙げて説明した。しかしながら、送信パターンに規則性を有するあらゆる信号を用いることができる。また、送信パターンの規則性が一定である必要はない。すなわち、送信パターンが時々刻々変化するような信号であってもその変化のスケジュールがわかっていればよい。また、所定の航空路を監視する航空路監視レーダ局Rに代えて不特定の空域を監視するレーダ局を備えてもよい。
Claims (16)
- 位置情報が確定した複数の受信局と、1つのセンタ局とを備え、
複数の上記受信局は、1つの航空機から送信される信号をそれぞれ受信する手段を備え、
上記センタ局は、複数の上記受信局の位置情報と複数の上記受信局で上記信号を受信した際の受信時間差情報とに基づき、上記航空機の位置および高度を測定する手段を備え、
上記信号は、複数種類の信号を含み、この複数種類の信号の組み合わせによる特定の送信パターンを有する、
航空機位置測定システムにおいて、
上記送信パターンの情報を記憶する送信パターン記憶手段と、
上記信号を全て同種類の信号とみなして受信した後、上記送信パターン記憶手段に記憶されている送信パターンの情報に基づき、信号の種類を判定する信号種類判定手段と、
を備えることを特徴とする航空機位置測定システム。 - 前記送信パターンは、種類mの信号をp回連続送信した後に、種類nの信号をq回連続送信する送信パターンであり、
前記信号種類判定手段は、p回連続した同一種類の受信信号に続くq回連続した同一種類の受信信号を種類nの信号であると判定する手段を備える、
ことを特徴とする請求項1記載の航空機位置測定システム。 - 前記信号には、前記航空機に対し、1回のフライトプラン毎に付与される識別情報を含み、
前記受信局の受信エリアと共通する空域を監視する航空路監視レーダ局からの航空機監視報告を受信する監視報告受信手段と、
この監視報告受信手段により受信した上記航空機監視報告から前記受信局が受信した前記信号に含まれる識別情報と一致する識別情報を検索する識別情報検索手段と、
この識別情報検索手段により上記一致する識別情報が検索されたときには、前記受信局が受信した前記信号を信頼性の高い信号として判定する信頼性判定手段と、
を備えることを特徴とする請求項2記載の航空機位置測定システム。 - 航空機から申告された高度情報と、この航空機を測定対象として前記測定する手段により測定された高度情報とを当該航空機の識別情報に基づき比較する手段と、
この比較する手段の比較結果に基づき上記申告された高度情報と上記測定された高度情報とが異なるときには、上記申告された高度情報を上記測定された高度情報により訂正する手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の航空機位置測定システム。 - 位置情報が確定した複数の受信局と、1つのセンタ局とを備え、
複数の上記受信局は、1つの航空機から送信される信号をそれぞれ受信し、
上記センタ局は、複数の上記受信局の位置情報と複数の上記受信局で上記信号を受信した際の受信時間差情報とに基づき、上記航空機の位置および高度を測定し、
上記信号は、複数種類の信号を含み、この複数種類の信号の組み合わせによる特定の送信パターンを有する、
航空機位置測定システムに適用される信号種類判定方法において、
上記送信パターンの情報を記憶するステップと、
上記信号を全て同種類の信号とみなして受信した後、上記記憶するステップの処理により記憶している上記送信パターンの情報に基づき、信号の種類を判定するステップと、
を有することを特徴とする信号種類判定方法。 - 前記送信パターンは、種類mの信号をp回連続送信した後に、種類nの信号をq回連続送信する送信パターンであり、
前記信号の種類を判定するステップの処理として、p回連続した同一種類の受信信号に続くq回連続した同一種類の受信信号を種類nの信号であると判定する、
ことを特徴とする請求項5記載の信号種類判定方法。 - 前記信号には、前記航空機に対し、1回のフライトプラン毎に付与される識別情報を含み、
前記受信局の受信エリアと共通する空域を監視する航空路監視レーダ局からの航空機監視報告を受信するステップと、
受信した上記航空機監視報告から前記受信局が受信した前記信号に含まれる識別情報と一致する識別情報を検索するステップと、
この識別情報を検索するステップの処理により上記一致する識別情報が検索されたときには、前記受信局が受信した前記信号を信頼性の高い信号として判定するステップと、
を有することを特徴とする請求項6記載の信号種類判定方法。 - 航空機から申告された高度情報と、この航空機を測定対象として測定された高度情報とを当該航空機の識別情報に基づき比較するステップと、
この比較するステップの処理による比較結果に基づき上記申告された高度情報と上記測定された高度情報とが異なるときには、上記申告された高度情報を上記測定された高度情報により訂正するステップと、
を有することを特徴とする請求項5から7のいずれか1項記載の信号種類判定方法。 - 位置情報が確定した複数の受信局の位置情報と複数の上記受信局で1つの航空機から送信される信号をそれぞれ受信した際の受信時間差情報とに基づき、上記航空機の位置および高度を測定する手段を備えたセンタ局において、
上記信号は、複数種類の信号を含み、この複数種類の信号の組み合わせによる特定の送信パターンを有し、
上記送信パターンの情報を記憶する送信パターン記憶手段と、
上記信号を全て同種類の信号とみなして受信した後、上記送信パターン記憶手段に記憶されている送信パターンの情報に基づき、信号の種類を判定する信号種類判定手段と、
を備えることを特徴とするセンタ局。 - 前記送信パターンは、種類mの信号をp回連続送信した後に、種類nの信号をq回連続送信する送信パターンであり、
前記信号種類判定手段は、p回連続した同一種類の受信信号に続くq回連続した同一種類の受信信号を種類nの信号であると判定する手段を備える、
ことを特徴とする請求項9記載のセンタ局。 - 前記信号には、前記航空機に対し、1回のフライトプラン毎に付与される識別情報を含み、
前記受信局の受信エリアと共通する空域を監視する航空路監視レーダ局からの航空機監視報告を受信する監視報告受信手段と、
この監視報告受信手段により受信した上記航空機監視報告から前記受信局が受信した前記信号に含まれる識別情報と一致する識別情報を検索する識別情報検索手段と、
この識別情報検索手段により上記一致する識別情報が検索されたときには、前記受信局が受信した前記信号を信頼性の高い信号として判定する信頼性判定手段と、
を備えることを特徴とする請求項10記載のセンタ局。 - 航空機から申告された高度情報と、この航空機を測定対象として前記測定する手段により測定された高度情報とを当該航空機の識別情報に基づき比較する手段と、
この比較する手段の比較結果に基づき上記申告された高度情報と上記測定された高度情報とが異なるときには、上記申告された高度情報を上記測定された高度情報により訂正する手段と、
を備えることを特徴とする請求項9から11のいずれか1項記載のセンタ局。 - 情報処理装置にインストールすることより、その情報処理装置に、
位置情報が確定した複数の受信局の位置情報と複数の上記受信局で1つの航空機から送信される信号をそれぞれ受信した際の受信時間差情報とに基づき、上記航空機の位置および高度を測定する機能を備えたセンタ局の機能を実現するプログラムにおいて、
上記信号は、複数種類の信号を含み、この複数種類の信号の組み合わせによる特定の送信パターンを有し、
上記送信パターンの情報を記憶する送信パターン記憶機能と、
上記信号を全て同種類の信号とみなして受信した後、上記送信パターン記憶機能に記憶されている送信パターンの情報に基づき、信号の種類を判定する信号種類判定機能と、
を実現することを特徴とするプログラム。 - 前記送信パターンは、種類mの信号をp回連続送信した後に、種類nの信号をq回連続送信する送信パターンであり、
前記信号種類判定機能として、p回連続した同一種類の受信信号に続くq回連続した同一種類の受信信号を種類nの信号であると判定する機能を実現する、
ことを特徴とする請求項13記載のプログラム。 - 前記信号には、前記航空機に対し、1回のフライトプラン毎に付与される識別情報を含み、
前記受信局の受信エリアと共通する空域を監視する航空路監視レーダ局からの航空機監視報告を受信する監視報告受信機能と、
この監視報告受信機能により受信した上記航空機監視報告から前記受信局が受信した前記信号に含まれる識別情報と一致する識別情報を検索する識別情報検索機能と、
この識別情報検索機能により上記一致する識別情報が検索されたときには、前記受信局が受信した前記信号を信頼性の高い信号として判定する信頼性判定機能と、
を実現することを特徴とする請求項14記載のプログラム。 - 航空機から申告された高度情報と、この航空機を測定対象として前記測定する機能により測定された高度情報とを当該航空機の識別情報に基づき比較する機能と、
この比較する機能の比較結果に基づき上記申告された高度情報と上記測定された高度情報とが異なるときには、上記申告された高度情報を上記測定された高度情報により訂正する機能と、
を実現することを特徴とする請求項13から15のいずれか1項記載のプログラム。
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