JP6790465B2 - Ads−b通報取得装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ADS−B通報取得装置及び方法に関する。
放送型自動従属監視(Automatic Dependent Surveillance−Broadcast:ADS−B)は、航空機に搭載された機上装置が、当該航空機の航法装置による測位結果による位置を含む航空機情報を放送するものである。当該放送を地上に設置されたADS−B通報取得装置により受信することで、当該航空機の位置を取得することが可能である。
複数の航空機からの放送を地上に設置されたADS−B通報取得装置で受信することにより、航空機相互の位置関係を把握し、航空機間の安全間隔を確保するための航空管制に活用することが想定されている。
ADS−Bによる航空機からの位置通報は、当該航空機から自発的に発信されたものであり、仮に当該航空機の機上装置が故障した等の理由により、誤った位置通報が放送されても、地上に設置されたADS−B通報取得装置側でそれを検知することが出来ない。このため、誤った位置通報により航空管制が行われ、結果として航空機間の安全間隔が確保できなくなる問題がある。
例えば特許文献1に、航空機から送信されるADS−B信号の信頼性を検査するADS−B検査装置が開示されている。特許文献2に開示されているADS−B検査装置は、航空機から送信されるADS−B信号を受信し、SSRが受信した航空機からの応答信号を取得する。ADS−B検査装置は、ADS−B信号に含まれる航空機の位置と応答信号に含まれる航空機の位置とを比較し、これらが一致しないとき、ADS−B信号の信頼性がないとする検査結果を出力する。
また特許文献2に開示されているADS−B地上局は、受信したADS−B信号に基づきトラック情報を新たに作成した航空機に対して、このトラック情報の作成直後にDBCを要求するモードS個別質問を行ない、その応答信号を受信解読する。また、ADS−B地上局は、モードS個別質問信号の送信タイミング及びその応答としてのモードS個別応答信号の受信タイミングに基づき自局と対象機との距離情報を取得する。その後、ADS−B地上局は、DBC及び距離情報が合致するか否かを判定する。
特開2008−130047号公報 特開2008−146450号公報
しかしながら受信局におけるモードS個別応答信号の受信タイミング測定や航空機の機上装置等における測定精度によっては、ADS−B信号に含まれる位置情報と受信タイミングに基づき自局と対象機との距離情報とが必ずしも合致しない場合がある。特許文献1及び2にもこの課題を解決する技術は開示されていない。
本発明の目的は、受信局や機上装置等での誤差を考慮しつつ放送される位置通報の正誤を地上側で検知可能なADS−B通報取得装置及び方法を提供することにある。
本発明の1側面によるADS−B通報取得装置は、2つの受信局における位置通報の到達時刻差から航空機が位置通報時に存在したと想定される双曲面を算出する双曲面算出部と、前記双曲面と前記位置通報に含まれる位置の少なくとも一方について誤差範囲を設定する誤差範囲設定部と、前記双曲面と前記位置通報に含まれる位置との照合を、前記誤差範囲を考慮して行う位置情報照合部と、を有している。
また本発明の他の側面によるADS−B通報取得方法は、2つの受信局における位置通報の到達時刻差から航空機が位置通報時に存在したと想定される双曲面を算出し、前記双曲面と前記位置通報に含まれる位置情報の少なくとも一方について誤差範囲を設定し、前記双曲面と前記位置通報に含まれる位置との照合を、設定された誤差範囲を考慮して行う。
本発明によれば、受信局や機上装置等での誤差を考慮しつつ放送される位置通報の正誤を地上側で検知することが可能となる。
図1は、第1の実施形態の構成を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態の概略構成及び動作を説明する説明図である。 図3は、第1の実施形態の位置情報についての誤差設定の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態の双曲面についての誤差設定の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。 図6は、位置通報に含まれる位置についてのみ誤差範囲を設定する第1の変形例の動作を示すフローチャートである。 図7は、双曲面についてのみ誤差範囲を設定する第2の変形例の動作を示すフローチャートである。 図8は、第3の変形例の構成を示すブロック図である。 図9は、図8の動作の一例を示すフローチャートである。 図10は、図1及び図8の各部を実現する情報処理装置の構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明のADS−B通報取得装置について説明する。図2は、第1の実施形態の概略構成及び動作を説明する説明図である。
図2に示すようにADS−B通報取得装置1は、航空機30から放送された位置通報40a、40bを受信する2か所の受信局21、22を備えている。またADS−B通報取得装置1は、2つの受信局21、22における位置通報40a、40bの受信時刻Ta、Tbの時間差である到達時刻差(Time Difference Of Arrival:TDOA)から求められる双曲面100を算出する。
またADS−B通報取得装置1は、航空機30から放送された位置通報40a、40bに含まれる位置情報を受信局21、22から取得して、到達時刻差TDOAから算出された双曲面100と位置通報40a、40bに含まれる位置110の情報とを照合し、航空機30から放送された位置通報40a、40bの正誤判断処理を行なう。
正誤判断処理では、ADS−B通報取得装置1は、例えば図3に示すように、位置通報40a、40bに含まれる位置110の情報に対し設定された誤差範囲の領域111を求める。また位置情報照合部12は、例えば図4に示すように、到達時刻差TDOAから算出された双曲面100に対し設定された誤差範囲の空間101を求める。そして位置情報照合部12は、誤差範囲領域111と誤差範囲空間101を照合して、位置通報40a、40bに含まれる位置110と到達時刻差TDOAから算出された双曲面100が合致するか判断する。位置通報40a、40bに含まれていた位置110が到達時刻差TDOAから算出された双曲面100と合致する場合、すなわち位置情報照合部12は、誤差範囲空間と誤差範囲領域とが重なる部分がある場合、ADS−B通報取得装置1は、位置通報が正しいと判断し、図示しない航空管制装置に送信する。また、位置通報40a、40bに含まれていた位置110が到達時刻差TDOAから算出された双曲面100と合致しない場合、すなわち位置情報照合部12は、誤差範囲空間と誤差範囲領域とが重なる部分がない場合、位置情報照合部12は、位置通報40a、40bが誤っていると判断し、位置通報40a、40bを棄却する。すなわち、位置照合部13は、誤っていると判断された位置通報40a、40bを航空管制装置に送信しない。もしくは、位置情報40a、40bに対して明示的に位置情報が誤っている旨の情報を付加して送信する。
このような構成により本実施形態のADS−B通報取得装置1は、ADS−B通報取得装置1は、受信局や機上装置等での誤差を考慮しつつ放送される位置通報の正誤を地上側で検知可能とすることができる。これにより航空管制において誤った位置情報を参照することが無くなり、航空管制運用の安全性が向上する。
図1は、本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。図1に示すようにADS−B通報取得装置1は、航空機30から放送された位置通報40a、40bを受信する2か所の受信局21、22を備えている。またADS−B通報取得装置1は、2つの受信局21、22における位置通報40a、40bの受信時刻Ta、Tbの時間差である到達時刻差TDOA(Time Difference Of Arrival:TDOA)から航空機30が位置通報時に存在したと想定される双曲面100を算出する双曲面算出部11を備えている。またADS−B通報取得装置1は、算出された双曲面100と位置通報40a、40bに含まれる位置110とを照合し位置通報正誤判断処理を行なう位置情報照合部12と、誤差範囲を設定する誤差範囲設定部13を備えている。
双曲面算出部11は、受信局21、22のそれぞれにおける位置通報40a、40bの受信時刻Ta、Tbの時間差である到達時刻差TDOAから航空機30が位置通報時に存在したと想定される双曲面100を算出する。
位置情報照合部12は、位置通報40a、40bに含まれる位置110の情報を受信局21、22から取得する。また位置情報照合部12は、到達時刻差TDOAから算出された双曲面100を双曲面算出部11から受け取る。位置情報照合部12は、算出された双曲面100と、位置情報110とを照合する。
誤差範囲設定部13は、双曲面100と位置110の照合を行うときに考慮する誤差範囲を予め設定する。位置情報照合部12は、誤差範囲設定部13で設定された誤差範囲を考慮し、誤差範囲を含めて位置照合を行う。すなわち位置情報照合部12は、位置110に対し設定された誤差範囲の領域が、到達時刻差TDOAから算出された双曲面100に対し設定された誤差範囲の空間に含まれるか、照合を行う。
例えば誤差範囲設定部13は、位置通報に含まれる位置110についての誤差範囲として、距離の最大誤差ΔRを設定する。また誤差範囲設定部13は、双曲面100についての誤差範囲として、2か所の受信局21、22における到達時刻差の最大誤差ΔTを設定する。
これらの設定された誤差範囲に応じて位置情報照合部12は、例えば図3に示すように、位置通報に含まれる位置110を中心とする半径ΔRの球面を算出し、その球面内を誤差範囲領域111とする。また位置情報照合部12は、例えば図4に示すように、到達時刻差の誤差がΔTとなる双曲面100a及び双曲面100bを算出し、双曲面100a及び双曲面100bの間の空間である、双曲面100に対する誤差範囲空間101を求める。そして位置情報照合部12は、位置通報に含まれる位置110に対する球状の誤差範囲領域111と、双曲面100に対する誤差範囲空間101とを照合する。すなわち、位置情報照合部12は、誤差範囲領域111が2つの双曲面100a、100bの間の誤差範囲空間101に含まれるか判断する。
位置情報照合部12は、双曲面100と位置110が合致した場合、すなわち位置通報に含まれていた位置110に対し設定された誤差範囲の領域111が、時間差TDOAから算出された双曲面100に対し設定された誤差範囲の空間101に含まれる場合、位置通報が正しいと判断し、航空管制用途に使用する。また、位置情報照合部12は、双曲面100と位置110が合致しない場合、すなわち位置通報に含まれていた位置110に対し設定された誤差範囲の領域111が、時間差TDOAから算出された双曲面100に対し設定された誤差範囲の空間101に含まれていない場合、位置通報が誤っていると判断し、位置通報40a、40bを棄却する。すなわち、位置照合部13は、誤っていると判断された位置通報40a、40bを航空管制装置に送信しない。もしくは、位置情報40a、40bに対して明示的に位置情報が誤っている旨の情報を付加して送信する。
なお図1に示すADS−B通報取得装置1の各構成要素は、機能単位のブロックを示している。本実施形態のADS−B通報取得装置1の各構成要素の一部又は全部は、例えば図6に示すような情報処理装置50とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。情報処理装置50は、一例として、以下のような構成を含む。
・CPU(Central Processing Unit)51
・ROM(Read Only Memory)52
・RAM(Random Access Memory)53
・RAM53にロードされるプログラム54
・プログラム54を格納する記憶装置55
・記録媒体56の読み書きを行うドライブ装置57
・通信ネットワーク59と接続する通信インタフェース58
・データの入出力を行う入出力インタフェース60
・各構成要素を接続するバス61
本実施形態のADS−B通報取得装置1の各構成要素は、これらの機能を実現するプログラム54をCPU51が取得して実行することで実現される。各装置の各構成要素の機能を実現するプログラム54は、例えば、予め記憶装置55やROM52やRAM53に格納されており、必要に応じてCPU51が読み出す。
なお、プログラム54は、通信ネットワーク59を介してCPU51に供給されてもよいし、予め記録媒体56に格納されており、ドライブ装置57が当該プログラムを読み出してCPU51に供給してもよい。
ADS−B通報取得装置1の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、ADS−B通報取得装置1の各構成要素は、構成要素毎にそれぞれ別個の情報処理装置とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。また、各装置が備える複数の構成要素が、一つの情報処理装置とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
また、ADS−B通報取得装置1の各構成要素の一部又は全部は、その他の汎用または専用の回路(circuitry)、プロセッサ等やこれらの組み合わせによって実現される。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組み合わせによって実現されてもよい。
ADS−B通報取得装置1の各構成要素の一部又は全部が複数の情報処理装置や回路等により実現される場合には、複数の情報処理装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントアンドサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。
次に本実施形態の動作について説明する。図5は、本実施形態の動作を示すフローチャートである。
まず双曲面算出部11が2つの受信局21、22における位置通報40a、40bの受信時刻Ta、Tbの時間差である到達時刻差TDOAから双曲面100を算出する(ステップS1)。
次に誤差範囲設定部13が、到達時刻差TDOAから算出された双曲面100と航空機30から放送された位置通報40a、40bに含まれる位置110について誤差範囲を設定する。例えば誤差範囲設定部13は、位置通報に含まれる位置110についての誤差範囲として、距離の最大誤差ΔRを設定する(ステップS2)。また誤差範囲設定部13は、双曲面100についての誤差範囲として2か所の受信局21、22への到達時刻差TDOAの最大誤差ΔTを設定する(ステップS3)。
そして位置情報照合部12が算出された双曲面100と航空機30から放送された位置通報40a、40bに含まれる位置110との照合を、設定された誤差範囲を考慮して行う。位置情報照合部12は、例えば図3に示すように、位置通報に含まれる位置110を中心とする半径ΔRの球面を算出し、その球面内を誤差範囲領域111とする(ステップS4)。また位置情報照合部12は、例えば図4に示すように、算出された双曲面100に対し到達時刻差TDOAの誤差がΔTの双曲面100a及び双曲面100bを算出する(ステップS5)。そして位置情報照合部12は、誤差範囲領域111と2つの双曲面100a、100bの間の誤差範囲空間101とを照合する(ステップS6)。
位置情報照合部12は、双曲面100と位置110が合致するか判断する。すなわち領域111が誤差範囲空間101に含まれるか判断する(ステップS6)。位置通報に含まれていた位置110に対する誤差範囲領域111が、算出された双曲面100に対する誤差範囲空間110に含まれる場合、位置情報照合部12は、位置通報が正しいと判断し、図示しない航空管制装置に送信する(ステップS8)。また、位置情報照合部12は、位置通報に含まれていた位置110に対する誤差範囲領域111が、算出された双曲面100に対する誤差範囲空間101に含まれていない場合、位置通報が誤っていると判断し、誤った位置通報40a、40bのデータを棄却し、航空管制装置に送信しない。もしくは、位置情報40a、40bに対して明示的に位置情報が誤っている旨の情報を付加して送信する(ステップS9)。
以上説明したように本実施形態のADS−B通報取得装置1は、位置通報40a、40bに含まれる位置110に対し設定された誤差範囲に応じた誤差範囲領域111を求める。また、ADS−B通報取得装置1は、2つの受信局21、22における受信時刻Ta、Tbの時間差から算出された双曲面100に対し設定された誤差範囲に応じた2つの双曲面100a、100bを算出し、誤差範囲空間101を求める。そしてADS−B通報取得装置1は、誤差範囲領域110と誤差範囲空間101とを照合し、これらが合致するか否かにより、位置通報の正誤を判断する。このようにしてADS−B通報取得装置1は、受信局や機上装置等での誤差を考慮しつつ放送される位置通報の正誤を地上側で検知可能とすることができる。これにより航空管制において誤った位置情報を参照することが無くなり、航空管制運用の安全性が向上する。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
例えば誤差範囲設定部13は、位置通報に含まれる位置110と、双曲面100の両方に誤差範囲を設定する例について説明したが、これに限らず、位置通報に含まれる位置110と、双曲面100の一方のみについて誤差範囲を設定してもよい。すなわち誤差範囲設定部13は、位置通報に含まれる位置110についてのみ、距離の誤差ΔRを設定してもよい。図6は、位置通報に含まれる位置110についてのみ誤差範囲を設定する第1の変形例の動作を示すフローチャートである。
この場合、図5と同様にステップS1、S2、S4の処理を行うが、次に位置情報照合部12は、誤差範囲領域111と双曲面100とを照合し(ステップS10)、位置情報照合部12は、誤差範囲領域111と双曲面100と重なる部分があるか判断する(ステップS11)。
双曲面100と位置110が合致した場合、すなわち位置通報に含まれていた位置110に対する誤差範囲領域111が、算出された双曲面100と重なる部分がある場合、図5のステップS8と同様に、位置通報が正しいと判断し、図示しない航空管制装置に送信する。また、位置情報照合部12は、双曲面100と位置110が合致しない場合、すなわち位置通報に含まれていた位置110に対する誤差範囲領域111が、算出された双曲面100と重なる部分がない場合、図5のステップS9と同様に、位置通報が誤っていると判断し、誤った位置通報40a、40bのデータを棄却する。すなわち、位置情報照合部12は、誤っていると判断された位置通報40a、40bを航空管制装置に送信しない。もしくは、位置情報40a、40bに対して明示的に位置情報が誤っている旨の情報を付加して送信する。
この変形例においても、位置通報40a、40bに含まれる位置110に対し設定された誤差に応じた誤差範囲領域111を求め、誤差範囲領域111と2つの受信局21、22における受信時刻Ta、Tbの時間差から算出された双曲面100とを照合し、これらが合致するか否かによりADS−B通報取得装置1は、位置通報の正誤を判断する。このようにしてADS−B通報取得装置1は、受信局や機上装置等での誤差を考慮しつつ放送される位置通報の正誤を地上側で検知可能とすることができる。これにより航空管制において誤った位置情報を参照することが無くなり、航空管制運用の安全性が向上する。
さらに誤差範囲設定部13は、双曲面100についてのみ誤差を設定してもよい。例えば誤差範囲設定部13は、2か所の受信局21、22への到達時刻差TDOAについてのみ誤差ΔTを設定してもよい。図7は、双曲面100についてのみ誤差範囲を設定する第2の変形例の動作を示すフローチャートである。
この場合、図5と同様にステップS1、S3、S5の処理を行うが、次に位置情報照合部12は、位置通報に含まれていた位置110と2つの双曲面100a、100bの間の誤差範囲空間101とを照合する(ステップS12)。そして位置情報照合部12は、位置通報に含まれていた位置110が誤差範囲空間101に含まれるか判断する(ステップS13)。
双曲面100と位置110が合致した場合、すなわち位置通報に含まれていた位置110が、算出された双曲面100算出された双曲面100に対する誤差範囲空間101に含まれる場合、図5のステップS8と同様に、位置通報が正しいと判断し、図示しない航空管制装置に送信する。また、位置情報照合部12は、双曲面100と位置110が合致しない場合、すなわち位置通報に含まれていた位置110が、算出された双曲面100算出された双曲面100に対する誤差範囲空間101に含まれない場合、図5のステップS9と同様に、位置通報が誤っていると判断し、誤った位置通報40a、40bのデータを棄却する。もしくは、位置情報40a、40bに対して明示的に位置情報が誤っている旨の情報を付加して送信する。
この変形例においても、位置情報照合部12は、2つの受信局21、22における受信時刻Ta、Tbの時間差から算出された双曲面100に対し設定された誤差に応じた2つの双曲面100a、100bを算出して誤差範囲空間101を求め、誤差範囲空間101と位置通報に含まれていた位置110とを照合する。そして、これらが合致するか否かによりADS−B通報取得装置1は、位置通報の正誤を判断する。このようにしてADS−B通報取得装置1は、受信局や機上装置等での誤差を考慮しつつ放送される位置通報の正誤を地上側で検知可能とすることができる。これにより航空管制において誤った位置情報を参照することが無くなり、航空管制運用の安全性が向上する。
さらに例えば、ADS−B通報取得装置は、双曲面100と位置110が合致しない場合、位置通報40a、40bを記録する記録部14を備えてもよい。
図8は、第3の変形例の構成を示すブロック図である。図8に示すように、第3の変形例のADS−B通報取得装置2は、誤っていると判断された、航空管制装置に送信されない位置通報40a、40bのデータを保存する記録部14を備えている点で図1の構成と異なる。
図9は、図8の動作の一例を示すフローチャートである。本変形例では、図5に示すステップS1からS7と同じ処理を行った後、図5に示すステップS8と同様、双曲面100と位置110が合致する場合、すなわち誤差範囲空間と誤差範囲領域とが重なる部分がある場合、位置情報照合部12は、位置通報40a、40bが正しいと判断し、図示しない航空管制装置に送信する。一方、双曲面100と位置110が合致しない場合、すなわちすなわち誤差範囲空間101と誤差範囲領域111とが重なる部分がなく、位置情報照合部12は、位置通報40a、40bが誤っていると判断した場合、本変形例では、誤った位置通報40a、40bのデータを記録部16に保存する(ステップS14)。なお本変形例でも、誤っていると判断した位置通報40a、40bのデータの取り扱いは図5の例と同様である。
なお第1の変形例と第3の変形例を組み合わせたものでもよい。
すなわち図6に示すステップS1、S2、S4、S10及びS11と同じ処理を行った後、位置に対する誤差範囲領域と双曲面とが重なる部分がある場合は、図6に示すステップS8と同様、位置情報照合部12は、位置通報40a、40bを航空管制装置に送信する。一方、位置に対する誤差範囲領域と双曲面とが重なる部分がない場合、位置情報照合部12は、位置通報40a、40bが誤っていると判断し、誤った位置通報40a、40bのデータを記録部16に保存する。なお本変形例でも、誤っていると判断した位置通報40a、40bのデータの取り扱いは図6の例と同様である。
なお第2の変形例と第3の変形例を組み合わせてもよい。すなわち図7に示すステップS1、S3、S5、S12及びS13と同じ処理を行った後、位置通報に含まれる位置が双曲面に対する誤差範囲空間内にある場合は、図7に示すステップS8と同様、位置情報照合部12は、位置通報40a、40bを航空管制装置に送信する。一方、位置通報に含まれる位置が双曲面に対する誤差範囲空間内にない場合、位置情報照合部12は、位置通報40a、40bが誤っていると判断し、誤った位置通報40a、40bのデータを記録部16に保存する。なお本変形例でも、誤っていると判断した位置通報40a、40bのデータの取り扱いは図7の例と同様である。
このような構成とすることにより、上述の第1の実施形態と同じ効果が得られるとともに、記録部14に保存された誤った位置通報40a、40bを事後確認することが可能となり、航空管制運用の品質向上につながる。
1 ADS−B通報取得装置
11 双曲面算出部
12 位置情報照合部
13 誤差範囲設定部
14 記録部
21、22 受信局
40a、40b 位置通報
50 情報処理装置
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 プログラム
55 記憶装置
56 記録媒体
57 ドライブ装置
58 通信インタフェース
59 通信ネットワーク
60 入出力インタフェース
61 バス
100、100a、100b 双曲面
101 誤差範囲空間
110 位置
111 誤差範囲領域

Claims (6)

  1. 2つの受信局における位置通報の到達時刻差から航空機が位置通報時に存在したと想定される双曲面を算出する双曲面算出部と、
    前記双曲面と前記位置通報に含まれる位置の少なくとも一方について誤差範囲を設定する誤差範囲設定部と、
    前記双曲面と前記位置通報に含まれる位置との照合を、前記誤差範囲を考慮して行う位置情報照合部と、
    を有し、
    前記位置情報照合部は前記双曲面について設定された第1の誤差範囲に応じた誤差範囲空間と、前記位置通報について設置された第2の誤差範囲に応じた誤差範囲領域とを照合し、前記誤差範囲空間と前記誤差範囲領域とが重なる部分がない場合、前記位置通報を棄却する、ADS−B通報取得装置。
  2. 2つの受信局における位置通報の到達時刻差から航空機が位置通報時に存在したと想定される双曲面を算出する双曲面算出部と、
    前記双曲面と前記位置通報に含まれる位置の少なくとも一方について誤差範囲を設定する誤差範囲設定部と、
    前記双曲面と前記位置通報に含まれる位置との照合を、前記誤差範囲を考慮して行う位置情報照合部と、
    を有し、
    前記双曲面について設定された第1の誤差範囲に応じた誤差範囲空間と、前記位置通報について設置された第2の誤差範囲に応じた誤差範囲領域とが重なる部分がない場合、前記位置通報を記録する記録部を更に有する、ADS−B通報取得装置。
  3. 前記誤差範囲設定部は、前記第2の誤差範囲としての前記位置通報に含まれる位置の最大誤差を設定し、
    前記位置情報照合部は、前記位置通報に含まれる位置を中心とし半径が前記最大誤差の球面を算出し、前記球面内を前記誤差範囲領域とする、
    請求項1又は2に記載のADS−B通報取得装置。
  4. 前記誤差範囲設定部は、前記双曲面についての誤差範囲として前記到達時刻差の最大誤差を設定し、
    前記位置情報照合部は、前記双曲面に対し前記到達時刻差の誤差が前記最大誤差となる第1及び第2の双曲面を算出し、前記第1及び第2の双曲面の間の空間を前記誤差範囲空間とする、
    請求1又は2に記載のADS−B通報取得装置。
  5. 2つの受信局における位置通報の到達時刻差から航空機が位置通報時に存在したと想定される双曲面を算出し、
    前記双曲面と前記位置通報に含まれる位置の少なくとも一方について誤差範囲を設定し、
    前記双曲面と前記位置通報に含まれる位置との照合を、設定された誤差範囲を考慮して行い、
    前記双曲面について設定された第1の誤差範囲に応じた誤差範囲空間と、前記位置通報について設置された第2の誤差範囲に応じた誤差範囲領域とを照合し、前記誤差範囲空間と前記誤差範囲領域とが重なる部分がない場合、前記位置通報を棄却する、
    ADS−B通報取得方法。
  6. 2つの受信局における位置通報の到達時刻差から航空機が位置通報時に存在したと想定される双曲面を算出する処理と、
    前記双曲面と前記位置通報に含まれる位置の少なくとも一方について誤差範囲を設定する処理と、
    前記双曲面と前記位置通報に含まれる位置との照合を、設定された誤差範囲を考慮して行う処理と、
    前記双曲面について設定された第1の誤差範囲に応じた誤差範囲空間と、前記位置通報について設置された第2の誤差範囲に応じた誤差範囲領域とを照合し、前記誤差範囲空間と前記誤差範囲領域とが重なる部分がない場合、前記位置通報を棄却する処理とを、
    コンピュータに実行させるプログラム。
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