JP5125496B2 - 支持体及び照明装置 - Google Patents

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本発明は、支持体及び支持体を用いた照明装置に関する。
例えば、照明器具を角度調節自在に保持する方法として、ブラケットに取り付ける係止部材と、照明器具が取り付けられる締結部材とを有し、この締結部材を係止部材の周囲に巻き付けて締め付けることにより照明器具を固定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に開示された照明器具の固定方法では、より具体的には、係止部材として円筒部材を用い、この係止部材は照明器具を取り付ける陳列棚等のフレームに固定される。したがって、係止部材が回転することはない。締結部材はこの係止部材の外周曲面を周方向においてほぼ全体的に覆う円弧状の曲率部と、この曲率部の端部から突起した2枚の板状部とからなる。板状部同士をネジで締め付けると、曲率部が係止部材を締め付ける。これによって締結部材は係止部材に固定されるとともに、締結部材に固定された照明器具は一定位置に保持される。
特開2005−116197号公報(請求項1,図5等)
しかしながら、特許文献1に開示された照明器具の固定方法では、照明器具の角度を変える際には、板状部を締め付けているネジを緩めて照明器具の角度を調節し、再びネジで板状部を締め付ける必要があるため、作業性が悪い。特に、係止部材や締結部材が所定の構造物における天板部の直下かつ近傍に設置される場合には、その作業は極めて煩雑なものとなる。
なお、締結部材が係止部材を締め付ける力を調節し、締結部材と係止部材との間の摩擦を利用して、締結部材を係止部材に対して回転可能とするとともに保持可能とすることもできると考えられる。しかしながら、ネジによる締結部材の締め付け力の設定は、照明器具の設置作業者の力加減に依存するために、締め付け力が強すぎる場合には照明器具の角度調節が容易に行えなくなるおそれがあり、締め付け力が弱すぎる場合には、経時的に照明器具が当初の設定位置からずれてしまうおそれがある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、組み立てが容易であり、また、被回転体の角度調節が容易であり、調節された角度で被回転体を安定に保持することができる支持体を提供することを目的とする。また本発明は、この支持体を用いた照明装置を提供することを目的とする。
本発明に係る支持体は、所定の構造物に取り付けられるブラケットと、前記ブラケットに係止される略円柱形状のホルダと、を具備しており、前記ブラケットは、前記ホルダを収容する受け穴部を有し、前記ホルダは、外周曲面に立設された第1リブと、前記第1リブに略径方向における動きの自由度を与える弾性部とを有し、前記第1リブは前記弾性部によって前記受け穴部の内周面に付勢され、前記第1リブと前記受け穴部の内周面との間に生じる摩擦力を利用して前記ホルダが前記ブラケットに対して回転可能かつ係止可能であり、前記第1リブは、前記ホルダの径方向中心について略点対称となる少なくとも2対4カ所に設けられており、前記受け穴部は、底面径が開口径よりも短く、錐状に形成された内周面の所定位置に凸部が形成された構造を有し、前記ホルダは、外周曲面の長さ方向中央部において周方向に形成された環状溝部と、前記環状溝部の一方の側壁を構成し、前記凸部が通過可能な凹部を備えた第1環状凸部と、前記環状溝部の他方の側壁を構成する第2環状凸部と、を有し、前記ホルダが前記ブラケットに係止されている状態において、前記ホルダを前記受け穴部から押し出そうとする方向に前記第1リブが前記受け穴部の内周面から受ける力を利用して、前記第1環状凸部における前記環状溝部側の壁面と前記凸部との間に摩擦を生じさせていることを特徴とする。
このような支持体によれば、ホルダに被回転体を保持させた状態において、前記第1リブと前記受け穴部の内周面との間に生じる摩擦力よりも大きな外力によって被回転体の角度調節を容易に行い、この外力を除いた後には前記摩擦力により被回転体を保持することができる。前記摩擦力の大きさは前記ブラケットと前記ホルダの構造設計により定めることができ、構造も簡単で、組み立ても容易である。
また、このような構成により、前記ホルダを前記受け穴部においてがたつくことなく安定に保持することができる。
更にまた、このような構成により、前記ホルダを前記ブラケットの受け穴部において係止させる摩擦力の大きさを大きくすることができる。また、前記ブラケットと前記ホルダとが鍵構造となって、前記ホルダの前記ブラケットからの脱落を防止することができる。
本発明に係る支持体は、前記第1環状凸部における前記環状溝部側の壁面に立設された第2リブをさらに具備することを特徴とする。
このような構成により、前記ホルダを前記ブラケットの受け穴部内で回転させたときに、前記ホルダが前記ブラケットに収容(嵌入)された状態に戻る手前で、前記第2リブが前記ブラケットの受け穴部に設けられた前記凸部と接触することによって前記ホルダの回転にブレーキが掛かり、前記ホルダが前記ブラケットから容易には外れない構成とすることができる。
本発明に係る支持体は、前記ホルダが略半円柱状で同じ形状を有する2個の部材を組み合わせて構成されていることを特徴とする。
このような構成により、前記ホルダに軸対象が形成され、前記部材の公差によって前記ホルダに軸ずれや偏心が発生することを抑制することができる。すなわち、被回転体の偏心を抑制することができる。
本発明に係る照明装置は、支持体と、前記支持体が取り付けられる照明ユニットと、を具備することを特徴とする。
この照明装置では、照明ユニットの角度を容易に調節し、保持することができる。
本発明に係る支持体は、被回転体を保持したホルダをブラケットに嵌入して係止させるだけの構造となっているために、組み立ては極めて容易である。また、ホルダとブラケットとの間の摩擦力を用いているために、この摩擦力よりも大きい力によって被回転体を回転させて任意に角度調節することができ、角度調節終了後はホルダとブラケットとの間の摩擦力により調節された角度で被回転体を安定して保持することができる。したがって、この支持体を備えた照明装置は、照明角度を簡単に調整することができ、その調整角度を安定して維持することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
《支持体》
図1(a)に本発明の一実施形態に係る支持体の概略構造を表した斜視図を示す。支持体10は、所定の構造物(図示せず)に装着されるブラケット11と、ブラケット11に収容され、ブラケット11に対して回転可能かつ係止可能に構成された略円柱形状のホルダ21から構成されている。ブラケット11は、ホルダ21を収容する受け穴部12を備えている。一方、ホルダ21は、外周曲面に立設された第1リブ22と、第1リブ22に略径方向における動きの自由度を与える弾性部24とを有しており、さらに被回転体(図示せず)を保持するための被回転体保持部25を備えている。なお、図1(a)には、ホルダ21がブラケット11の受け穴部12に係止された状態が示されている。ホルダ21をブラケット11に係止させる手順については後に説明する。
図1(b)に図1(a)の矢視A−A断面図を示し、図1(c)に図1(b)の破線枠内の拡大図を示す。また、図2(a)に支持体を構成するブラケットの概略構造を表した斜視図を示し、図2(b)にブラケットの概略構造を表した平面図を示す。さらに、図3(a)に支持体を構成するホルダの概略構造を表した斜視図を示し、図3(b)にホルダを分解して表した斜視図を示す。
[ブラケット11の構造]
図1(a)〜(c)及び図2(a),(b)を参照してブラケット11の構造について詳細に説明する。ブラケット11は、ホルダ21を収容する受け穴部12を有しており、ホルダ21を受け穴部12において係止することができるように、ブラケット11とホルダ21は鍵構造を有している。この鍵構造のブラケット11における構成要素として、受け穴部12の内周面における深さ方向の略中央部に、受け穴部12の径方向中心に向かって突出する角柱状の凸部16が形成されている。
凸部16が、図1(b)に示されるように、ホルダ21の環状溝部26(後述する)に収容されて第1環状凸部27(後述する)に当接することにより、ホルダ21はブラケット11の受け穴部12に係止される。ホルダ21をブラケット11の受け穴部12に係止させる手順及び係止されている状態の詳細については後に説明するが、凸部16を受け穴部12の径方向中心について対象な2カ所に設けることにより、凸部16を1カ所にしか設けない場合と比較すると、安定してホルダ21を係止することができる。
受け穴部12の底面径をdとし、開口径をdとすると、図1(c)及び図2(b)に示されるように、d<dの関係が成立している。このように受け穴部12の内周面を状に形成することにより、後述する通り、ホルダ21をブラケット11の受け穴部12に係止させるための摩擦力を大きくすることができる。なお、図1(c)では、受け穴部12の内周面の形態を視覚的に理解しやすいように大きな勾配を設けて示しているが、受け穴部12の底面と内周面とがなす角θは、例えば、1°〜45°とすることができる。
ブラケット11は、所定の構造物に対して着脱するための装着部13を備えている。装着部13は一対の装着爪14から構成されており、各装着爪14はその先端同士を一定距離近づけることができるようにバネ性を有している。装着爪14の外側には返し15が設けられている。ブラケット11を構造物に装着する際には、ブラケット11を装着するために構造物に設けられた嵌着部(図示せず)に、装着爪14の先端を前方にして一定の力で押し込めばよい。例えば、嵌着部は、装着爪14の先端同士が近づくように装着爪14を撓ませて装着爪14を嵌着部に一定距離だけ押し込み、その後に装着爪14の撓みを解除すると、装着爪14に設けられた返し15が嵌着部と嵌合するように、構成されている。装着爪14にこのようなバネ性を付与するため、ブラケット11は、適切な機械的強度と柔軟性を有するポリカーボネート(PC),ポリプロピレン(PP),ポリエチレン(PE),ポリアミド(PA),ポリスチレン(PS),ポリアセタール(POM),ABS等の樹脂で構成されていることが好ましい。
ブラケット11において、装着部13が設けられている方向と反対の方向には、マーカ17が一定間隔で設けられている。マーカ17は、ブラケット11を構造物に固定した際に、ホルダ21が保持している被回転体の設置角度を定める際の目印として用いられる。
[ホルダ21の構造]
図1(a)〜(c)及び図3(a),(b)を参照してホルダ21の構造について詳細に説明する。ホルダ21は、半円柱状で同じ形状を有する2個のホルダ部材21aを、略半円形の主面と直交する平面(以下「着接面」という)同士で着接することにより構成されている。ホルダ部材21aの着接面には、図3(b)に示されるように、円柱状の嵌合凸部31と、この嵌合凸部31と嵌合する嵌合凹部32が形成されており、一方のホルダ部材21aの嵌合凸部31が他方のホルダ部材21aの嵌合凹部32に相互に嵌合する構造となっている。
図3(b)に示されるように、ホルダ部材21aの着接面の中央部には台形状溝部33が形成されており、2個のホルダ部材21aを組み合わせてホルダ21を構成したときに、台形状溝部33同士が組み合わされて被回転体保持部25が形成される。被回転体保持部25の形状は、被回転体においてホルダ21が取り付けられる部位の形状に合わせて設計される。2個の同形状のホルダ部材21aを組み合わせてホルダ21を構成することによってホルダ21に軸対象が形成され、ホルダ部材21aの公差によってホルダ21に軸ずれや偏心が発生することを抑制することができる。
図2(a),(b)及び図3(a),(b)に示すように、ブラケット11とホルダ21とは鍵構造を有している。この鍵構造のホルダ21における構成要素の1つとして、図3(a)に示されるように、ホルダ21の外周曲面に、ホルダ21の厚さ方向の中央部において周方向に一定幅かつ一定深さの環状溝部26が形成されている。これにより、ホルダ21の外周曲面には、環状溝部26の一方の側壁を構成する第1環状凸部27と、環状溝部26の他方の側壁を構成する第2環状凸部28とがそれぞれ形成される。なお、ホルダ21を構成するホルダ部材21aにはそれぞれ、環状溝部26を構成するための半環状溝が形成されており、これにより第1環状凸部27を形成するための半環状凸部と、第2環状凸部28を構成するための半環状凸部が形成されていることは言うまでもない(図3(b)参照)。
図1(a),(b)及び図3(a)から明らかなように、ホルダ21は、第1環状凸部27側が受け穴部12の底面側に位置するようにして、受け穴部12に収容される。そのため、第1環状凸部27には、ホルダ21をブラケット11の受け穴部12に対して着脱する際に凸部16が通過可能な幅と深さを有する凹部29が形成されている。ここでは、凹部29の深さは環状溝部26の深さとしている。
凸部16は受け穴部12において受け穴部12の径方向中心について点対称な2カ所に設けられているため、これに対応させて、凹部29はホルダ21の径方向中心について点対称となる2カ所に設けられている。具体的には、凹部29は、ホルダ部材21aが具備する半環状凸部の略中央部に形成されている。環状溝部26,第1環状凸部27及び凹部29が、ブラケット11とホルダ21の鍵構造のホルダ21における構成要素である。
第1環状凸部27の環状溝部26側壁面における凹部29近傍には、環状溝部26の深さ方向の略全体にわたって第2環状凸部28側に突起するように、第2リブ23が立設されている。この第2リブ23は、後述するように、ホルダ21をブラケット11の受け穴部12に収容した後に、ホルダ21の受け穴部12からの脱落を防止する機能を有している。
弾性部24は、ホルダ部材21aの略半円形の面を略扇形の同形状に二等分するとともに略半円形の面に垂直な面について面対称となるように、ホルダ部材21aにおいて2カ所に設けられている。弾性部24は、2個のホルダ部材21aを用いてホルダ21が構成された状態において形成される第1スリット34と、ホルダ部材21aにそれぞれ形成されている第2スリット35及び第3スリット36とによって、これら第1〜3スリット34〜36によって囲まれた突出部37に可動性が付与されることにより、構成される。突出部37は第2環状凸部28の一部である。
第1スリット34は、ホルダ部材21aの着接面と平行になるように、かつ、ホルダ21が構成された状態において第2環状凸部28側の円形状端面に開口するように、ホルダ部材21aに形成されている。第2スリット35は、ホルダ21の外周曲面の一部である半環状溝部の底面に開口し、かつ、ホルダ21の厚さ方向と直交するように、ホルダ部材21aに形成されている。第3スリット36は、第1,第2スリット34,35の両方と直交し、かつ、第2環状凸部28側の円形状端面に開口するように、ホルダ部材21aに形成されている。
突出部37に可動性をもたせるために、ホルダ部材21aは、適切な機械的強度と柔軟性を有するポリカーボネート(PC),ポリプロピレン(PP),ポリエチレン(PE),ポリアミド(PA),ポリスチレン(PS),ポリアセタール(POM),ABS等の樹脂で構成されていることが好ましい。第1リブ22は、図1(a),(b)に示されるように、ブラケット11に形成された受け穴部12の内周面に摺接するものであり、弾性部24による動きの自由度を最も大きく取ることができるように、突出部37の外周曲面における端部において、ホルダ部材21aの厚さ方向と平行に設けられている。
第1リブ22の高さは、その長さ方向において一定であるが、第1リブ22の環状溝部26側には、第1リブ22の稜線長さが底辺長さよりも短くなるようにテーパ加工が施され、テーパ面38が形成されている(図3(a),図1(b)参照)。これは、後述するように、ホルダ21を受け穴部12へ収容する際の操作を容易に行うことができるようするためのものである。
ホルダ部材21aによりホルダ21が形成されている状態において、第1リブ22をホルダ21の略径方向中心側に向けて一定の力で押圧すると、ホルダ部材21aを構成する樹脂が一定の柔軟性を有しているために、突出部37全体が突出部37のネック部分を支点として撓むことができる。これにより第1リブ22はホルダ21の略径方向中心へ一定距離動くことができる。このときさらに第2スリット35と第3スリット36が形成されていることによって、第1リブ22の長さ方向において径方向への移動量に差が生じるようなねじれの動きを生じさせることができる。
[ホルダ21のブラケット11への収容形態]
ホルダ21をブラケット11の受け穴部12への収容は、概略、図示しない被回転体に2個のホルダ部材21aを装着してホルダ21を構成した後、第1環状凸部27側をブラケット11の受け穴部12の底面側に向けて、凸部16が凹部29を通過するようにホルダ21を受け穴部12に収容し、次いで、ブラケット11とホルダ21とを相対的に一定角度回転させることにより、行われる。
図4にブラケットとホルダとをホルダの収容位置において重ねて表した平面図を示す。ホルダ21を未だブラケット11の受け穴部12に収容していない状態においては、1個のホルダ部材21aに形成された第1リブ22の稜線(頂点)同士の距離Rは、受け穴部12の開口径dよりもわずかに長くなっている。そのため、第1リブ22がホルダ21の略径方向中心に向けて押圧された状態で、ホルダ21を受け穴部12に嵌入する必要がある。
図5(a)にホルダ部材を受け穴部に嵌入している状態を表した平面図を示し、図5(b)に図5(a)の矢視B−B断面図を示す。ホルダ21を受け穴部12に嵌入するために、受け穴部12の各部位の寸法とホルダ21の各部位の寸法とを次の通りに設定する。すなわち、受け穴部12の底面と凸部16における受け穴部12底面側壁面との間隔は、第1環状凸部27の幅(ホルダ21の厚さ方向における幅であり、環状溝部26と第2環状凸部28についても同様)と第2リブ23の高さの和よりも広くなっている。第1環状凸部27の外径は、例えば、受け穴部12の底面の内径と同じとすることができる。
第1環状凸部27に形成されている凹部29の深さと環状溝部26の深さは同じ深さであって、凸部16の高さ(受け穴部12の径方向の高さ)よりも深い。凸部16の幅(受け穴部12の深さ方向における幅)は環状溝部26の幅よりも狭くなっている。第2環状凸部28の幅は、受け穴部12の開口面から凸部16における受け穴部12の開口面側壁面に至る空間に第2環状凸部28が収容されるように、設定されていればよい。ブラケット11の受け穴部12は開口面が広がった状であるため、ホルダ21の機械的強度を高める観点から、例えば、第2環状凸部28の直径を第1環状凸部27の直径よりも長くすることが好ましい。
なお、ホルダ21を受け穴部12へ押し込むことができる深さは、第1環状凸部27側の端面が受け穴部12の底面と接触することにより制限されてもよいし、第2環状凸部28の環状溝部26側の壁面が凸部16と接触することにより制限されていてもよい。
図4に示される状態から図5(a)に示される状態に移行するように、ホルダ21の厚さ方向に一定の力を加えてホルダ21をブラケット11の受け穴部12に押し込む。このとき、第1リブ22にテーパ面38が形成されているため、このテーパ面38が受け穴部12の開口面のエッジに対して滑る。これにより、第1リブ22がホルダ21の略径方向中心に向けて押圧される状態が自然に作り出され、ホルダ21は容易に受け穴部12に嵌入される。
ホルダ21が受け穴部12に嵌入された状態では、第1リブ22はホルダ21の径方向中心に向かう外力を、受け穴部12の内周面から受ける。その反作用として、第1リブ22は、弾性部24の作用によってホルダ21が受け穴部12に嵌め込まれる前の状態に戻ろうとして、受け穴部12の内周面に付勢する。したがって、第1リブ22と受け穴部12の内周面との間に摩擦力が生じる。
このとき、受け穴部12の内周面は状に形成されているが、第1リブ22には、その長さ方向において径方向への移動量に差が生じるようなねじれの動きを生じさせることができる。そのため、受け穴部12の内周面の傾斜に対応した高さの変化が第1リブ22に設けられていなくても、ホルダ21が受け穴部12に収容された状態においては、第1リブ22の稜線部分が受け穴部12の内周面の傾斜に沿って接触し、付勢する。なお、このとき、ホルダ部材21aが柔軟性のある樹脂で構成されているために、第1リブ22は稜線を含む一定の領域面で、受け穴部12の内周面に付勢する。
図5(a),(b)に示されるように、ホルダ21が受け穴部12に深く押し込まれた状態では、第2リブ23を凸部16に接触させることなく、凸部16が環状溝部26内を移動するように、ホルダ21とブラケット11とを相対的に回転させることができる。このとき、第1リブ22と受け穴部12の内周面との間に作用している摩擦力を超える力が必要とされる。
例えば、ホルダ21に保持された図示されない被回転体を固定することによりホルダ21を固定し、ブラケット11を90°回転させ、その後、ホルダ21を受け穴部12の底面へ押し込む力を解除すると、受け穴部12の内周面が状に形成されていることにより、ホルダ21を受け穴部12から押し出そうとする力が第1リブ22と受け穴部12の内周面との間に作用する。これによって、第1リブ22が受け穴部12の内周面に対して滑り、ホルダ21全体が受け穴部12の開口面側に移動して、第1環状凸部27の環状溝部26側壁面が凸部16と接触することにより、ホルダ21が受け穴部12内に係止される。こうして、先に示した図1(a),(b)に示される状態が得られる。
受け穴部12の底面と内周面とのなす角θ(図1(c)参照)が1°未満となって90°に極めて近くなると、ホルダ21を受け穴部12から押し出そうとする力が小さくなるため、凸部16と第1環状凸部27の環状溝部26側壁面との間の摩擦力が小さくなる。一方、受け穴部12の底面と内周面とのなす角θが45°よりも大きくなると、凸部16と第1環状凸部27の環状溝部26側壁面との接触面積が小さくなってその部分での摩擦力が小さくなる。また、第1リブ22の稜線全体が受け穴部12の内周面に接触することができなくなり、第1リブ22と受け穴部12の内周面との間の摩擦力が小さくなる。そのため、受け穴部12の底面と内周面とのなす角θは、ブラケット11とホルダ21と接触部において生じる摩擦力が適切となるように設定される。
図1(a),(b)に示されるように、ホルダ21がブラケット11の受け穴部12に係止された状態において、第1リブ22と受け穴部12の内周面との間には弾性部24に起因する摩擦力が生じている。また、凸部16と第1環状凸部27の環状溝部26側壁面との間にも摩擦力が生じている。したがって、ブラケット11とホルダ21は、これらの摩擦力を超える大きさの外力によって相対的に回転自在であるが、この外力が除かれると、前記摩擦力によってブラケット11とホルダ21は前記外力が除かれたときの位置(角度)で保持される。
支持体10では、凸部16が径方向中心について対象な2カ所に設けられているため(図1(b)参照)、ホルダ21を係止した状態における安定性が高められる。また、ホルダ21はホルダ21の径方向中心について点対称な2対4カ所で受け穴部12の内周面に付勢する構造となっているため、ホルダ21を受け穴部12内でがたつくことなく安定に保持することができる。
なお、第1リブ22と受け穴部12の内周面との間の摩擦力の大きさを設定する因子としては、(1a)第1リブ22が受け穴部12の内周面に付勢する力(すなわち、弾性部24のバネ力)、(1b)ブラケット11及びホルダ21の材質(摩擦係数)、(1c)第1リブ22と受け穴部12の内周面の表面粗さ、(1d)第1リブ22と受け穴部12の内周面との接触面積等が挙げられる。また、凸部16と第1環状凸部27の環状溝部26側壁面との間の摩擦力の大きさを設定する因子としては、(2a)ブラケット11及びホルダ21の材質(摩擦係数)、(2b)受け穴部12の底面と内周面とのなす角θ、(2c)凸部16と第1環状凸部27の環状溝部26側壁面との接触面積、(2d)第1リブ22と受け穴部12の内周面の表面粗さが挙げられる。
これら(1a)〜(1d)及び(2a)〜(2d)を考慮してブラケット11及びホルダ21の構造を設計することにより、所望の摩擦力を得ることができ、このとき、構造部品としてのブラケット11及びホルダ21の機械的強度を考慮することにより、耐久性にも優れた支持体10が得られる。
ホルダ21を受け穴部12の底面側に押し付けることなく、図1(a)に示した状態から図5(a)に示した状態に戻そうとすると、また、図5(a)に示した状態から図1(a)に示した状態にした後にさらにブラケット11とホルダ21を相対的に回転させると、第2リブ23が凸部16と衝突することにより、ブラケット11とホルダ21の相対的な回転が阻止される。こうして、ホルダ21を受け穴部12に嵌入するときの状態(図5(a))に容易には戻すことができないようになっている。これにより、ホルダ21のブラケット11からの脱落を防止することができる。ホルダ21をブラケット11から取り外す場合には、第2リブ23が凸部16に対して滑るかまたは離間するように、ホルダ21がブラケット11の受け穴部12の底面側に押し込まれた状態で、ブラケット11とホルダ21を相対的に回転させて、図5(a)に示した状態にすればよい。
前記説明から明らかな通り、支持体10は、その組み立てが極めて簡単に行えるように構成されている。また、支持体10では、ブラケット11とホルダ21の形状設計によってブラケット11とホルダ21との間の摩擦力を定めることができるので、被回転体を設置する作業者の力加減によらずに、被回転体の保持角度を容易に調節し、しかも調節された角度で安定に保持することができる。
《照明装置》
図6に照明装置を構成する各種部材の概略構造と、照明装置の組み立て順序を模式的に表した図を示し、図7に照明装置の概略構造を表した斜視図を示す。照明装置50は、照明ユニット60と支持体10から構成されている。照明ユニット60は、矩形長尺状の形状を有し、回路基板51と、放熱基板52と、リフレクタ53と、ケース54と、リフレクタ53の開口面を覆うカバー55とを備えている。
回路基板51の表面には、発光ダイオード等の発光素子61が長手方向に所定間隔で配置されている。回路基板51は、例えば表面に発光素子61を発光させるための配線パターン(図示せず)を備えている。放熱基板52は、発光素子61の駆動によって発生する熱を放熱し、また、回路基板51の機械的強度を向上させるために、回路基板51に貼合されるものである。放熱基板52には、例えば、アルミ基板等の金属基板が好適に用いられる。放熱基板52の長さ方向端には、ホルダ21を取り付けるための楔形の第1ホルダ係合部62が設けられている。
リフレクタ53は、回路基板51に配置された発光素子からの光を一定方向に反射するものである。リフレクタ53は、回路基板51の長手方向に延在し、回路基板51の一方の長辺側面側を開口させるように回路基板51の他方の長辺側面から回路基板51の上方に向かって略円弧を描くように延びたドーム部63aと、ドーム部63aの長手方向端を閉口する1/4円状の端面カバー部63bを備えており、ドーム部63aの内側には、発光素子61ごとに集光を行うためのサイドリフレクタ63cが設けられている。ドーム部63aの外周曲面には、ケース54との係合のための係合突条部64aが設けられており、ドーム部63aの外周上端には、カバー55と係合するカバー係合突起69が設けられている。端面カバー部63bには、回路基板51と放熱基板52を係合するための係合爪64bが設けられている。
ケース54は、回路基板51と放熱基板52とリフレクタ53を保持するものである。ケース54は、放熱基板52を保護する底板65aと、底板65aに立設され、放熱基板52を支持する基板支持リブ65bと、ホルダ21を取り付けるための楔形の第2ホルダ係合部66と、リフレクタ53に設けられた係合突条部64aを挟持するリフレクタ係合条溝部67を備えている。ケース54は樹脂により構成されている。カバー55は、リフレクタ53の内面を保護するとともに、照射光を均一とし、また、放熱基板52とリフレクタ53とを掴持するものである。カバー55は、透光性と耐熱性を備えた樹脂またはガラスで構成される。カバー55の長辺側には、放熱基板52とリフレクタ53に設けられたカバー係合突起69とを挟み込むための爪部68が形成されている。
照明装置50の組み立てでは、先ず、回路基板51に放熱基板52を貼合したものに、2個のリフレクタ53を、係合爪64bが放熱基板52を挟み込むようにして回路基板51上に取り付け(図6の矢印(手順1)参照)、これらをケース54の開口側からスライドさせてケース54に挿入する(図6の矢印(手順2)参照)。このとき、放熱基板52に設けられた第1ホルダ係合部62とケース54に設けられた第2ホルダ係合部66とを重ねるとともに、リフレクタ53に設けられた係合突条部64aをリフレクタ係合条溝部67に挟み込み、リフレクタ53を係合する。
続いて、重なり合った第1ホルダ係合部62と第2ホルダ係合部66が、ホルダ部材21aに形成されている台形状溝部33(適宜、図3(b)参照)に収容されるように、2個のホルダ部材21aで挟み込んでこれらを嵌合させ、ホルダ21を構成する(図6の矢印(手順3)参照)。なお、図6にはホルダ21の全体構造は示していない。第1ホルダ係合部62と第2ホルダ係合部66を楔形としたことにより、ホルダ21が第1ホルダ係合部62と第2ホルダ係合部66から容易には抜けないようになっている。
次いで、先に図5(a),(b)を参照しながら説明したように、ホルダ21をブラケット11の受け穴部12に嵌入し、係止させることにより、ホルダ21をブラケット11に収容する(図6の矢印(手順4)参照)。例えば、ケース54側を固定した状態で、ブラケット11をケース54側に押圧することによってホルダ21をブラケット11の受け穴部12に嵌入させることができる。その後、ブラケット11をケース54側に押圧した状態でブラケット11を90°回転させ、その後に押圧力を解除することにより、ホルダ21がブラケット11に係止されて支持体10が構成される。なお、図6及び図7には、前記90°回転させた後の状態のブラケット11が示されている。
最後に、放熱基板52とリフレクタ53に設けられたカバー係合突起69とを爪部68で挟み込むようにカバー55を係合させて、リフレクタ53の開口面を塞ぐ(図6の矢印(手順5)参照)。こうして照明装置50の組み立てが完了する。照明装置50は、ネジを使わずに嵌合操作のみにより容易に組み立てることができる。
《照明装置の用途例》
照明装置50は、例えば、多段オープンショーケース用照明として用いることができる。照明装置50のブラケット11を多段オープンショーケースに装着した後には、照明ユニット60の長手方向の両端で照明ユニット60が挟持されるため、照明ユニット60の片外れが抑制され、照明ユニット60の角度を容易に調整し、保持することができる。
図8に照明ユニットの使用形態を模式的に表した断面図を示す。例えば、多段オープンショーケース(全体を図示せず)では、照明装置50は、多段オープンショーケースの天井70下において天井70の近傍に配置される。照明装置50がこのような形態で用いられる場合には、発光素子61の駆動により発生する熱を効率的に多段オープンショーケースから逃がす必要がある。特に、特に、冷凍食品や冷蔵食品等の多段オープンショーケースでは、照明装置50の蓄熱は、冷凍温度や冷蔵温度を保持するための電力消費量を増大させてしまうという問題を生じさせる。
照明装置50では、照明装置50からの放熱は主に放熱基板52の裏面から行われるため、放熱基板52とケース54の底板65aとの間に基板支持リブ65bにより放熱空間72を形成している(図8では基板支持リブ65bと放熱空間72を図示する位置が一致する)。また、ケース54の天井70近傍には、底板65a側が広く開くように、テーパ状の開口部71が放熱空間72と連通するように形成されている。このような構成により、放熱空間72に放熱基板52の温度が上昇することによって空気の自然対流が発生したときに、熱を持った空気がこの空間の上部から開口部71を通して効率的に排出され、放熱が行われるようになっている。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明に係る支持体及び照明装置は前記した形態に限定されるものではない。例えば、ブラケット11に形成する受け穴部12を有底構造としたが、無底構造すなわち貫通孔としてもよい。ブラケット11の機械的強度を確保する観点及び外観意匠上の観点から、有底構造とすることが好ましい。
前記実施の形態では、受け穴部12の内周面を状に形成したが、受け穴部12の内周面は円柱曲面であってもよい。この場合には、第1リブ22と受け穴部12の内周面との間にホルダ21を受け穴部12から押し出す力は発生しないが、第1リブ22と受け穴部12の内周面との間に一定の摩擦力を確保することができる。このとき、ホルダ21を受け穴部12から押し出す力が発生しないことにより、凸部16と第1環状凸部27の環状溝部26側の壁面との間の摩擦が生じ難くなる。そこで、例えば、凸部16と第1環状凸部27の環状溝部26側の壁面との間に一定の摩擦力を確保するために、凸部16が環状溝部26内において第1環状凸部27及び第2環状凸部28に対して摺動できるように、凸部16の幅と環状溝部26の幅とを設定することが好ましい。
また、凸部16を受け穴部12の径方向中心について点対称な2カ所に設けたが、凸部16は1カ所にのみ設けられていてもよく、また、3カ所以上に設けてもよい。凸部16の配設数は、ホルダ21がブラケット11の受け穴部12に収容された状態において、ホルダ21を連続的に回転させて安定に保持することができる角度に影響を与えるため、この角度を広く取りたい場合には凸部16の配設数を少なくすることが好ましい。
前記実施の形態では、ホルダ21を2個の同形状のホルダ部材21aにより構成したが、ホルダ21は嵌脱不能な1個の一体的に形成された部品であってもよい。ホルダ21が1部品で構成されている場合には、例えば、照明ユニット60のように、楔形の第1ホルダ係合部62と第2ホルダ係合部66に対する着脱はできない。したがって、ホルダを1部品で構成する場合には、被回転体における取付部の形状とホルダにおける保持部との形状を、被回転体の取付部に対してホルダが着脱自在な相補形状とする。さらに、例えば、ブラケット11を所定の構造物に対して嵌着させた構成と同様の構成を、被回転体における取付部の形状とホルダにおける保持部との構成に適用することもできる。
また、第1環状凸部27において凹部29を形成する位置は特に限定されるものではないが、弾性部24が第1〜第3スリット34〜36を有しているため、ホルダ21全体の剛性を考慮して、ホルダ部材21aの径方向において対向する弾性部24同士を結ぶ方向と略直交する方向に凹部29を設けることが好ましい。
さらに、第1リブ22を2対4カ所に設けたが、ホルダ21と受け穴部12の内周面との間の摩擦を確保するという観点からは、例えば、1対2カ所に設けられていてもよい。なお、第1リブ22を3対6カ所以上に設けてもよいが、第1リブ22には弾性部24を併設する必要があるため、多くの弾性部24を設けると、ホルダ21の剛性が低下する。したがって、第1リブ22と弾性部24の配設数は、ホルダ21に必要な剛性が確保できる範囲で設定すればよい。第1リブ22と弾性部24は、特にブラケット11とホルダ21を鍵構造としない場合には、第1環状凸部27にも設けることも好ましい。
前記実施の形態では、照明ユニット60を2個の支持体10により挟持した照明装置50について説明したが、被回転体の形状や用途に応じて、1個のホルダ21で被回転体を保持させた構造物を実現することができることは言うまでもない。また、ホルダ21に被回転体を保持させて、ブラケット11を構造物に固定するとしたが、これとは逆に、ホルダ21を構造物に取り付け、ブラケット11に被回転体を取り付けた構成とすることもできる。
(a)は本発明の一実施形態に係る支持体の概略構造を示す斜視図であり、(b)は(a)の矢視A−A断面図であり、(c)は(b)の一部拡大図である。 (a)はブラケットの概略構造を示す斜視図であり、(b)はブラケットの概略構造を示す平面図である。 (a)はホルダの概略構造を示す斜視図であり、(b)はホルダを分解して示す斜視図である。 ブラケットとホルダとをホルダの収容位置において重ねて示す平面図である。 (a)はホルダを受け穴部に嵌入した状態を示す平面図であり、(b)は(a)の矢視B−B断面図である。 照明ユニットを構成する部品と、照明ユニットの組み立て順序を模式的に示す図である。 照明ユニットの外観を示す斜視図である。 照明ユニットの使用形態を模式的に示す断面図である。
符号の説明
10 支持体
11 ブラケット
12 受け穴部
13 装着部
14 装着爪
15 返し
16 突起部
17 マーカ
21 ホルダ
21a ホルダ部材
22 第1リブ
23 第2リブ
24 弾性部
25 被回転体保持溝
26 環状溝部
27 第1環状凸部
28 第2環状凸部
29 凹部
31 嵌合凸部
32 嵌合凹部
33 台形状溝部
34 第1スリット
35 第2スリット
36 第3スリット
37 突出部
38 テーパ面
50 照明装置
51 回路基板
52 放熱基板
53 リフレクタ
54 ケース
55 カバー
60 照明ユニット
61 発光素子
62 第1ホルダ係合部
63a ドーム部
63b 端面カバー部
63c サイドリフレクタ
64a 係合突条部
64b 係合爪
65a 底板
65b 基板支持リブ
66 第2ホルダ係合部
67 リフレクタ係合条溝部
68 爪部
69 カバー係合突起
70 天井
71 開口面
72 放熱空間

Claims (4)

  1. 所定の構造物に取り付けられるブラケットと、前記ブラケットに係止される略円柱形状のホルダと、を具備する支持体であって、
    前記ブラケットは、前記ホルダを収容する受け穴部を有し、
    前記ホルダは、外周曲面に立設された第1リブと、前記第1リブに略径方向における動きの自由度を与える弾性部とを有し、
    前記第1リブは前記弾性部によって前記受け穴部の内周面に付勢され、前記第1リブと前記受け穴部の内周面との間に生じる摩擦力を利用して前記ホルダが前記ブラケットに対して回転可能かつ係止可能であり、
    前記第1リブは、前記ホルダの径方向中心について略点対称となる少なくとも2対4カ所に設けられており、
    前記受け穴部は、底面径が開口径よりも短く、錐状に形成された内周面の所定位置に凸部が形成された構造を有し、
    前記ホルダは、外周曲面の長さ方向中央部において周方向に形成された環状溝部と、前記環状溝部の一方の側壁を構成し、前記凸部が通過可能な凹部を備えた第1環状凸部と、前記環状溝部の他方の側壁を構成する第2環状凸部と、を有し、
    前記ホルダが前記ブラケットに係止されている状態において、前記ホルダを前記受け穴部から押し出そうとする方向に前記第1リブが前記受け穴部の内周面から受ける力を利用して、前記第1環状凸部における前記環状溝部側の壁面と前記凸部との間に摩擦を生じさせていることを特徴とする支持体。
  2. 前記第1環状凸部における前記環状溝部側の壁面に立設された第2リブをさらに具備することを特徴とする請求項に記載の支持体。
  3. 前記ホルダは、略半円柱状で同じ形状を有する2個の部材を組み合わせて構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の支持体。
  4. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の支持体と、前記支持体が取り付けられる照明ユニットと、を具備することを特徴とする照明装置。
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