JP5125011B2 - 容量型検出回路 - Google Patents

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Description

本発明は、圧力や加速度、角速度等の物理量の変化により容量が変化する容量可変型キャパシタを用いてこれらの物理量を検出する容量型検出回路の技術に関する。
より詳細には、周囲の回路等の影響により容量型検出回路の検出部に入力されるキャリア信号に重畳するノイズ成分に起因する検出誤差を低減し、容量型検出回路の検出精度を向上する技術に関する。
従来、電極間距離を変化させる等の方法により容量を変化させることが可能な可変容量型キャパシタを用いた圧力センサ、加速度センサ、角速度センサ等の容量型検出回路の技術は公知となっている。例えば、特許文献1、特許文献2および特許文献3に記載の如くである。
以下では、図4を用いて従来の容量型検出回路の一例である容量型検出回路300について説明する。容量型検出回路300は加速度センサとして用いられるものである。
容量型検出回路300は、直列的に接続された二つの可変容量型キャパシタ311・312からなる検出部310と、互いに位相が逆となる二つのキャリア信号を発生してそれぞれ二つの可変容量型キャパシタ311・312に入力するキャリア信号発生部320と、二つの可変容量型キャパシタ311・312の接続部分310aに接続し、基準電圧と前記キャリア信号との間の電圧により可変容量型キャパシタ311・312に蓄えられた電荷量の差を出力するオペアンプ351、キャパシタ352、抵抗353等からなるC−V変換部350と、C−V変換部350から出力された出力信号をAM復調するAM復調回路360と、を具備する。
検出部310に加速度が作用していないときの可変容量型キャパシタ311・312の容量をそれぞれCs1、Cs2とし、検出部310に加速度が作用したときに可変容量型キャパシタ311・312の容量がそれぞれCs1+ΔCs1、Cs2−ΔCs2に変化したとすると、オペアンプ351から出力されAM復調回路360によりAM復調された出力信号の電圧V0はキャパシタ352の容量Cfを用いて以下の数1で表される。
Figure 0005125011
容量型検出回路300のキャリア信号発生部320により発生するキャリア信号に重畳するノイズ成分(ΔVm1、ΔVm2)は容量型検出回路300の周囲に設けられた回路等の影響によるものであるが、このようなノイズ成分は可変容量型キャパシタ311・312の電極間電圧に影響を及ぼしてC−V変換部350からの出力信号の誤差の原因となり、ひいては容量型検出回路300による物理量(本実施例の場合、加速度)の検出精度を低下させる。
そして、従来はこのようなノイズ成分の影響をAM復調回路360等において排除していた。
キャリア信号に当該キャリア信号と同じ周波数を持つノイズ成分ΔVm1、ΔVm2が重畳している場合にオペアンプ351から出力されAM復調回路360によりAM復調された出力信号の電圧V0はキャパシタ352の容量Cfを用いて以下の数2で表される。
Figure 0005125011
しかし、上記ノイズ成分のうち、キャリア信号と同じ周波数を持つものについては、AM復調回路360においても排除することができず、このようなノイズ成分に起因して容量型検出回路の検出精度が低下するという問題があった。
特公平6−78913号公報 特開平8−145717号公報 特開2001−249028号公報
本発明は以上の如き状況に鑑み、キャリア信号と同じ周波数のノイズ成分の検出誤差への影響を排除し、検出精度に優れた容量型検出回路を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、
少なくとも一方の容量が可変であって、直列的に接続された二つのキャパシタを備える検出部と、
キャリア信号を発生して前記検出部に入力するキャリア信号発生部と、
前記キャリア信号発生部により発生するキャリア信号のノイズ成分に対応するノイズ分圧を発生するノイズ分圧発生部と、
前記検出部の二つのキャパシタの接続部分に接続し、基準電圧および前記ノイズ分圧の和と前記キャリア信号との間の電圧により前記二つのキャパシタに蓄えられた電荷量の差を出力するC−V変換部と、
を具備し、
前記ノイズ分圧部発生部は、
前記検出部の二つのキャパシタの定常時の容量比と同じ容量比を有し、直列的に接続された二つのノイズ分圧発生用キャパシタを具備するものである。
本発明の効果としては、キャリア信号と同じ周波数のノイズ成分の検出誤差への影響を排除することが可能であり、検出精度に優れる。
以下では、図1および図2を用いて本発明に係る容量型検出回路の第一実施例である容量型検出回路100について説明する。
容量型検出回路100は加速度センサに適用されるものであり、主として検出部110、キャリア信号発生部120、基準電圧発生部130、ノイズ分圧発生部140、C−V変換部150、AM復調回路160等を具備する。
なお、本発明に係る容量型検出回路は、後述する可変容量型のキャパシタに作用してその容量を変化させ得る物理量、例えば圧力、加速度、角速度等を検出する用途に広く適用可能である。
検出部110は容量型検出回路100が設けられる対象物に作用する加速度を検出するものである。検出部110は二つの可変容量型キャパシタ111・112を備える。
可変容量型キャパシタ111・112は、いずれも一対の電極の間隔が変化することによりその容量が変化するキャパシタである。
可変容量型キャパシタ111・112は直列的に接続され、両者を直列的に接続する部分(接続部分110a)には可変容量型キャパシタ111・112を接続する配線を兼ねる所定の質量を有するウェイト(不図示)が設けられる。また、可変容量型キャパシタ111・112の電極間の間隔が変化する方向に当該ウェイトを付勢するバネ等の付勢手段(不図示)が設けられる。
可変容量型キャパシタ111・112に設けられたウェイトに加速度が作用すると、可変容量型キャパシタ111・112のうち一方の電極間距離が小さくなり、他方の電極間距離が大きくなる。その結果、可変容量型キャパシタ111・112に作用する加速度の方向および大きさに応じて、可変容量型キャパシタ111・112の容量が変化する。
本実施例の場合、加速度が作用していない状態における可変容量型キャパシタ111・112の容量をそれぞれCs1およびCs2とし、加速度が作用している状態における可変容量型キャパシタ111・112の容量変化をそれぞれΔCs1および−ΔCs2とする。
なお、本実施例における可変容量型キャパシタ111・112の容量Cs1、Cs2は等しい(Cs1=Cs2=Cs)。
本実施例の検出部110はMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を応用して作製されたものであるが、本発明に係る検出部は他の方法を用いて作製されたものでも良い。
また、本実施例の検出部110は二つの可変容量型キャパシタ111・112を備えるものとしたが、本発明はこれに限定されず、検出部を構成する二つのキャパシタのうち、一方を固定容量型キャパシタ(容量が変化しないキャパシタ)とし、他方を可変容量型キャパシタとしても良い。すなわち、本発明に係る検出部を構成する二つのキャパシタは、少なくとも一方の容量が可変であれば良い。検出部を構成するキャパシタの一方を固定容量型キャパシタとし、他方を可変容量型キャパシタとする例としては、圧力センサに適用されるものが挙げられる。
さらに、本実施例では一対の電極の間隔が変化することにより容量が変化する構成の可変容量型キャパシタを用いたが、本発明はこれに限定されず、例えば加速度等が作用すると対向する一対の電極の一方が電極の面方向に相対的にスライドし、重複面積が変化することにより容量が変化する構造の可変容量型キャパシタを用いることも可能である。
キャリア信号発生部120はキャリア信号を発生して、当該キャリア信号を検出部110に入力するものである。
本実施例のキャリア信号発生部120は、位相が逆となる二つのキャリア信号を発生させ、当該二つのキャリア信号の一方を可変容量型キャパシタ111に入力するとともに他方を可変容量型キャパシタ112に入力する。
図2に示す如く、キャリア信号発生部120はCMOS121・122を具備し、それぞれ可変容量型キャパシタ111・可変容量型キャパシタ112に入力するためのキャリア信号を発生する。
可変容量型キャパシタ111・112に入力される二つのキャリア信号はいずれもHi信号とLo信号とが交互に現れる矩形波であり、ノイズ成分が重畳していないときのHi信号の電圧はVm、Lo信号の電圧は0Vである。可変容量型キャパシタ111・112に入力されるキャリア信号のノイズ成分をそれぞれΔVm1、ΔVm2とする。
キャリア信号発生部120が発生するキャリア信号に重畳するノイズ成分ΔVm1、ΔVm2は、通常はCMOS121・122が接続される電源(VDD)およびグラウンド(GND)からの影響により発生するものである。
本実施例ではCMOS121・122によりキャリア信号を発生する構成としたが、本発明はこれに限定されず、CMOS以外の他の素子等を用いてキャリア信号を発生する構成としても良い。
基準電圧発生部130は基準電圧を発生するものである。
図2に示す如く、基準電圧発生部130は電源(VDD)とグラウンド(GND)の間に直列的に接続された抵抗131・132からなる。
ノイズ分圧発生部140はキャリア信号発生部120により発生するキャリア信号のノイズ成分(ΔVm1、ΔVm2)に対応するノイズ分圧を発生するものである。
ここで、「ノイズ成分」は、検出部からの出力信号(電圧)のうち、キャリア信号発生部により発生するキャリア信号にノイズ成分が重畳することに起因して生じる誤差成分を指す。本実施例の場合、ノイズ分圧Vαは以下の数3で表される。
Figure 0005125011
図2に示す如く、ノイズ分圧発生部140は電源(VDD)とグラウンド(GND)の間に直列的に接続された二つの固定容量型キャパシタである補正用キャパシタ141・142からなる。
補正用キャパシタ141・142の容量はいずれもCaで等しい。従って、補正用キャパシタ141・142の容量比(=1:1)は、定常時(加速度が作用していないとき)における可変容量型キャパシタ111・112の容量比に等しい。
補正用キャパシタ141・142の接続部分140aは基準電圧発生部130の接続部分130aに接続される。
本実施例においては、ノイズ分圧発生部140の電源(VDD)はキャリア信号発生部120のCMOS121・122に電力を供給する電源と共通とし、ノイズ分圧発生部140が接続されるグラウンドの位置はCMOS121・122が接続されるグラウンドの位置と同じまたは近傍となるように構成される。
このように構成することにより、ノイズ分圧発生部140は、簡単な構成でキャリア信号発生部120にノイズが作用したのと同時にオペアンプ151に入力される基準電圧に数3に示すノイズ分圧Vαを印加することが可能である。
C−V変換部150は、(1)基準電圧発生部130により発生する基準電圧およびノイズ分圧発生部140により発生するノイズ分圧の和と、(2)キャリア信号発生部120から出力されるキャリア信号と、の電圧差により検出部110の可変容量型キャパシタ111・112に蓄えられる電荷の差を出力信号として出力するものである。
C−V変換部150はオペアンプ151、キャパシタ152、抵抗153等を具備する。
オペアンプ151の反転入力端子は検出部110の可変容量型キャパシタ111・112の接続部分110aに接続される。オペアンプ151の非反転入力端子は基準電圧発生部130の接続部分130aとノイズ分圧発生部140の接続部分140aとを接続する配線の中途部に接続される。オペアンプ151の出力端子はAM復調回路160に接続される。
キャパシタ152はオペアンプ151の反転入力端子および出力端子に接続される。同じく、抵抗153もオペアンプ151の反転入力端子および出力端子に接続される。
AM復調回路160はC−V変換部150からの出力信号の振幅(電圧)を取り出す回路である。
AM復調回路160はその性質上、C−V変換部150からの出力信号の周波数(キャリア信号の周波数)と同じ周波数のノイズ成分が出力信号に重畳されている場合には、これらを分離除去することができない。
以下では、容量型検出回路100の挙動の詳細について(a)〜(d)に分けて説明する。
(a)容量型検出回路100の検出部110に加速度が作用しておらず、かつ、キャリア信号発生部120が発生するキャリア信号にノイズ成分が重畳していない場合について説明する。
この場合、可変容量型キャパシタ111・112に蓄えられる電荷は同じであり、その差を出力するC−V変換部150の出力はゼロである。
従って、オペアンプ151の出力端子から出力される出力信号の電圧はゼロである。
(b)容量型検出回路100の検出部110に加速度が作用しており、かつ、キャリア信号発生部120が発生するキャリア信号にノイズ成分が重畳していない場合について説明する。
この場合、検出部110を構成する可変容量型キャパシタ111・112の容量がそれぞれ(Cs+ΔCs1)、(Cs+ΔCs2)に変化する。
その結果、検出部110とC−V変換部150との間で電荷ΔQ0の移動が起こり、当該電荷がキャパシタ152に蓄えられ、オペアンプ151の出力端子から電圧V0の出力信号が出力される。キャパシタ152の容量をCfとすると、ΔQ0、V0はそれぞれ以下の数4、数5で表される。
Figure 0005125011
Figure 0005125011
(c)容量型検出回路100の検出部110に加速度が作用しておらず、かつ、キャリア信号発生部120が発生するキャリア信号にノイズ成分が重畳している場合について説明する。
この場合、ノイズ成分として可変容量型キャパシタ111にはΔVm1、可変容量型キャパシタ112にはΔVm2の電圧が作用する。
仮に、容量型検出回路100からノイズ分圧発生部140を省略することにより、オペアンプ151の非反転入力端子にノイズ分圧発生部140によるノイズ分圧を入力しないとすると、オペアンプ151からの出力信号の誤差成分ΔV0は以下の数6で表される。
Figure 0005125011
本実施例の容量型検出回路100においては、基準電源(VDD)およびグラウンド(GND)から見た基準電圧発生部130およびノイズ分圧発生部140はハイパスフィルターとみなすことが可能である。
従って、当該ハイパスフィルターのカットオフ周波数がキャリア信号の周波数よりも十分に小さい場合には、当該キャリア周波数と同じ周波数のノイズ成分ΔVm1、ΔVm2に対応するノイズ分圧Vαが基準電圧発生部130により発生する基準電圧に加算されてオペアンプ151の非反転入力端子に入力される。
このときのオペアンプ151からの出力信号ΔV0は以下の数7で表される。
Figure 0005125011
このように、オペアンプ151の非反転入力端子に基準電圧に加える形でノイズ分圧発生部140によるノイズ分圧を入力することにより、容量型検出回路100の検出部110に加速度が作用しておらず、かつ、キャリア信号発生部120が発生するキャリア信号にノイズ成分が重畳している場合において、オペアンプ151からの出力信号におけるノイズ成分の影響を排除し、容量型検出回路100の検出精度を向上することが可能である。
(d)容量型検出回路100の検出部110に加速度が作用しており、かつ、キャリア信号発生部120が発生するキャリア信号にノイズ成分が重畳している場合について説明する。
仮に、容量型検出回路100からノイズ分圧発生部140を省略することにより、オペアンプ151の非反転入力端子にノイズ分圧発生部140によるノイズ分圧を入力しないとすると、オペアンプ151からの出力信号の誤差成分ΔV0は以下の数8に示す如く、数2におけるV0と数1におけるV0との差で表される。
Figure 0005125011
オペアンプ151の非反転入力端子にノイズ分圧発生部140によるノイズ分圧Vαを入力すると、オペアンプ151からの出力信号に含まれる誤差成分ΔV0は以下の数9で表される。
Figure 0005125011
可変容量型キャパシタ111・112は同じ形状、かつ加速度の作用していないときの容量が等しい(=Cs)キャパシタであり、その容量の変化量は電極間距離の変化が微小であればΔCs1≒ΔCs2が成立する。よって、数9における出力信号の誤差成分ΔV0をゼロとみなすことが可能である。
このように、オペアンプ151の非反転入力端子に基準電圧に加える形でノイズ分圧発生部140によるノイズ分圧を入力することにより、容量型検出回路100の検出部110に加速度が作用しており、かつ、キャリア信号発生部120が発生するキャリア信号にノイズ成分が重畳している場合においても、オペアンプ151からの出力信号におけるノイズ成分の影響を排除し、容量型検出回路100の検出精度を向上することが可能である。
本実施例では、補正用キャパシタ141・142からなるノイズ分圧発生部140を用いてノイズ分圧を発生する構成としたが、本実施例の基準電圧発生部130の如く、基準電圧が基準電源(VDD)およびグラウンド(GND)の間に直列的に接続された抵抗の分圧で与えられ、かつ当該抵抗の分圧比が所定の値の場合には基準電圧発生部130がノイズ分圧発生部としての機能を兼ねることが可能であり、補正用キャパシタ141・142からなるノイズ分圧発生部140を省略することが可能である。
また、本実施例では、キャリア信号発生部120、基準電圧発生部130、ノイズ分圧発生部140のいずれも共通の基準電源(VDD)およびグラウンド(GND)を基準とする構成としたが、本発明はこれに限定されず、キャリア信号発生部、基準電圧発生部、ノイズ分圧発生部の電位の基準が基準電源(VDD)およびグラウンド(GND)以外の他の基準電位に基づく場合には、当該他の基準電位に基づいてノイズ分圧を加える構成とすれば良い。
さらに、本実施例では補正用キャパシタ141・142からなるノイズ分圧発生部140を用いてノイズ分圧を発生する構成としたが、本発明に係るノイズ分圧発生部はこれに限定されず、例えばキャリア信号発生部に作用しているノイズを検出する回路と、当該ノイズに基づいてキャリア信号に重畳するノイズ成分の大きさを算出する回路と、算出された大きさのノイズ成分と同じ大きさの電圧のノイズ分圧をオペアンプに入力される基準電圧に印加する回路と、を具備する構成としても良い。
以下では、図3を用いて本発明に係る容量型検出回路の第二実施例である容量型検出回路200について説明する。
容量型検出回路200は角速度センサに適用されるものであり、主として検出部210、キャリア信号発生部220、基準電圧発生部230、ノイズ分圧発生部240、C−V変換部250、AM復調回路260、駆動部270等を具備する。
なお、検出部210、キャリア信号発生部220、基準電圧発生部230、ノイズ分圧発生部240、C−V変換部250、AM復調回路260については先に説明した容量型検出回路100におけるものと略同様の構成であるため、説明を省略する。
駆動部270は可変容量型キャパシタ211・212に設けられたウェイトを、可変容量型キャパシタ211・212の電極間距離の変化する方向に略垂直な方向に揺動するための駆動力を付与するものである。
駆動部270は駆動用キャパシタ271・272、駆動回路273を具備する。
駆動用キャパシタ271・272は可変容量型キャパシタ211・212に設けられるウェイトを介して直列的に接続された可変容量型のキャパシタである。駆動用キャパシタ271・272の通常時(通電していないとき)における容量は、それぞれCd1、Cd2である。
駆動回路273は駆動用キャパシタ271・272に接続され、これらに適宜通電し、静電引力を発生させることにより可変容量型キャパシタ211・212に設けられるウェイトを揺動する。
駆動部270によりウェイトが揺動された状態の検出部210を回転すると、検出部210にコリオリの力が作用して可変容量型キャパシタ211・212の電極間距離が変化する。
本実施例の場合、可変容量型キャパシタ211・212の容量を同じとし(Cs1=Cs2=Cs)、駆動用キャパシタ271・272の容量を同じとすると(Cd1=Cd2=Cd)、ノイズ分圧発生部240における補正用キャパシタ241の容量Ca1、補正用キャパシタ242の容量Ca2をそれぞれCa1:Ca2=Cs:(Cs+2×Cd)となるように設定し、かつ、駆動回路273の駆動形式がキャリア信号発生部220と共通のグラウンド(GND)を基準とする回路構成である場合には、容量型検出回路100と同様にオペアンプ251からの出力信号におけるノイズ成分の影響を排除し、容量型検出回路200の検出精度を向上することが可能である。
本発明に係る容量型検出回路の第一実施例を示す図。 同じく本発明に係る容量型検出回路の第一実施例を示す図。 本発明に係る容量型検出回路の第二実施例を示す図。 従来の容量型検出回路の実施の一形態を示す図。
100 容量型検出回路(第一実施例)
110 検出部
110a 接続部分
111・112 可変容量型キャパシタ
120 キャリア信号発生部
140 ノイズ分圧発生部
150 C−V変換部

Claims (1)

  1. 少なくとも一方の容量が可変であって、直列的に接続された二つのキャパシタを備える検出部と、
    キャリア信号を発生して前記検出部に入力するキャリア信号発生部と、
    前記キャリア信号発生部により発生するキャリア信号のノイズ成分に対応するノイズ分圧を発生するノイズ分圧発生部と、
    前記検出部の二つのキャパシタの接続部分に接続し、基準電圧および前記ノイズ分圧の和と前記キャリア信号との間の電圧により前記二つのキャパシタに蓄えられた電荷量の差を出力するC−V変換部と、
    を具備し、
    前記ノイズ分圧部発生部は、
    前記検出部の二つのキャパシタの定常時の容量比と同じ容量比を有し、直列的に接続された二つのノイズ分圧発生用キャパシタを具備することを特徴とする容量型検出回路。
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