JP5123896B2 - 地下構造物用蓋体の錠装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マンホール等の地下構造物における蓋体を受枠に施錠するための地下構造物用蓋体の錠装置に関し、とりわけその装置におけるロック部材を受枠内周面側に配設して蓋体の施錠を図るものにおいて、そのロック部材の構成と動きの無駄を省き、常に合理的で安定した上下移動と回動ないし傾動すなわち合理的で安定した蓋体の施錠・解錠操作を行うことができる地下構造物用蓋体の錠装置に係るものである。
斯かるロック部材を受枠の内周面側に配設して蓋体の施錠を図る従来の地下構造物用蓋体の錠装置としては、例えば特許第3449608号特許公報(特許文献1)記載のもの或いは特許第3746259号特許公報(特許文献2)記載のもの等が知られている。 夫々の構造とそれに伴う問題点について以下に示す。
特許文献1記載の装置においては、蓋体12を受枠11に対し施錠状態とするロック部材としての鉤部材15は、縦長の鉤杆17の上端に鉤部16を一体に有し、それに続く鉤杆の下部に長孔の軸受け部18を形成してなるものである。
この鉤部材15の長孔の軸受け部18には、受枠11の内周面側に取付基端部を枢着した軸部材20の他端先端の軸部21が嵌合されており、そしてこの鉤部材15は、受枠11の内面側に設けられたガイド部19に沿って上下方向へ移動可能に設けられている。従って鉤部材15は、長孔の軸受け部18と受枠11の内面側から伸びる軸部材20先端の軸部21との嵌合による係合により、長孔の軸受け部18の上端部と下端部の範囲内でガイド部19に沿って上下移動可能となっている。
また、鉤部材15は、上端の鉤部16が受枠11の内方から外方へ向かう方向、つまり蓋体12を施錠状態とする方向へねじりバネの弾性体26によって付勢されており、この付勢による鉤部材15の外方への回動(傾動)によって上端の鉤部16は蓋体12の周縁の立下り部28の下方内側に設けられた係止部27と係合し蓋体12の施錠が可能となる。
そして、蓋体12を施錠するときには、蓋体12を下ろして受枠11の上部開口を閉じる動作をする。 蓋体12の受枠11内への下降に伴い蓋体12の周縁の立下り部28下面が鉤部16の頭部上面の斜面に接して、鉤部材15が付勢手段26の弾性力に抗して受枠11の中心側内方に押されて後退(回動)し、蓋体12を更に下降させると周縁の立下り部28が鉤部16と受枠11の内周面との間に入り込み、蓋体12が受枠11内周面のテーパ面に支持され収納されると付勢手段26の弾性力により鉤部材15が受枠11の外方に向かって前進(回動)し、鉤部16と蓋体12の周縁部下方内側の係止部27とが係合して蓋体12が施錠状態となる。
このとき鉤部材15は、蓋体12を施錠状態とするため受枠11の内側下方に位置し、受枠11内周面より伸びている軸部材20先端の軸部21の上側面に長孔の軸受け部18上端部が当接してガイド部19に沿った下降が停止した状態となっており、また鉤部材15は、軸受け部18上端部と受枠11よりの軸部21との嵌合による係合点を中心として、受枠11の内外方向に回動(傾動)可能となっている。
蓋体12の施錠を解くときは、開蓋工具を用いて蓋体12を上方へ引き上げる。このとき蓋体12の係止部27と鉤部16との係合を介して蓋体12の下方には鉤部材15が連繋接続されているので、蓋体12の上方への引き上げに追従して鉤部材15もガイド部19に沿って上昇移動する。 鉤部材15のガイド部19に沿った上昇移動は、長孔の軸受け部18下端部が受枠11よりの軸部材20先端の軸部21下側面との当接までの摺動とその当接による押し上げに伴う軸部材20の上方への適宜角度の回動によって上昇が停止するまでなされる。 ガイド部19に沿った鉤部材15の上昇移動が停止してこれに結合されている蓋体12が受枠11より上方にまで持ち上げられたとき、蓋体12を受枠11の外方に向かって引き出して水平移動させると、鉤部16と蓋体12の係止部27との係合が外れて蓋体12の施錠が解除される。このとき鉤部材15は、自重によりガイド部19に沿って降下し、次の蓋体12との施錠の準備をするためガイド部19の下方まで下がり長孔の軸受け部18上端部が軸部21上側面と当接して停止する。
しかして特許文献1記載の装置においては、蓋体12の施錠を図るロック部材としての鉤部材15の構造を上記のように、蓋体12の係止部27と係合する鉤部16と長孔の軸受け部18を有しガイド部19に沿って上下方向に摺動する縦長の鉤杆17とを一体に接続形成したものとなっているため、次の難点がある。
1) 蓋体12の施錠は、受枠11の開口部内周面へ収納されるまでの蓋体12の降下の動作とねじりバネ26の付勢力の作用との関与に伴う、鉤部材15の付勢力に抗した受枠11の内方への後退回動と付勢力に押された受枠11の外方への前進回動による鉤部材15上端部のフック状鉤部16と蓋体12の係止部27との係合にて行われる。このとき鉤部材15は、ガイド部19の下側部の位置に停止しており、受枠11の内外方向への後退及び前進回動は、受枠11内周面より伸びる軸部材20の軸部21と長孔の軸受け部18の上端部との係合点を中心としてなされる。そして蓋体12と連繋接続された鉤部材15は、ガイド部19に沿って上昇移動可能の態勢となっている。
しかして、ロック部材としての鉤部材15は、上端部の鉤部16とその下方の軸受け部18を有する縦長の鉤杆17とが一体構造となっているものであるから、蓋体12の施錠を図るための鉤部材15の受枠11の内外方向への回動には、鉤部材15全体が関与せざるを得ない、即ち上端部の鉤部16の部分のみならずその下方のガイド部19に沿って上下移動する縦長の鉤杆17の部分までもが施錠のための回動に関与する状態となっている。
そのため、フック状の鉤部16と蓋体12の係止部27との係合に必要なロック部材の回転変位としては必要以上に大きくならざるを得ず、この点でロック部材の構成上効率的ではなく、無駄な部分を含むものとなっている(構成上の無駄)。
このように蓋体12の施錠のために鉤部材15全体が回動しなければならないものであるから、先端がL字状に屈曲するガイド部19と受枠11内周面との間には、単に鉤部材15(鉤杆17)が摺動する幅の間隙部を設けておけば足りるというものではなく、前記鉤部材15全体の回転変位をも許容する広幅の間隙部を設けなければならない必要がある。
従ってその広い間隙部の存在のため、ガイド部19に沿った鉤部材15の上下方向の直線移動(とりわけ自重による降下移動)にふらつきを生ずる虞があり、勢い鉤部材15のガイド部19に沿った上下移動の安定性に欠ける虞がある
(動きの無駄と、鉤部材15のガイド部19に沿った上下移動の不安定の虞)。
また、ガイド部19と受枠11内周面との間に鉤部材15全体の回動変位を許容する広い間隙部を設けなければならないとすると、ガイド部19の先端L字状屈曲部の厚さや鉤杆17の幅の寸法精度のばらつきの影響でその回動変位を許容するに充分な間隙部が得られないという虞が生ずる。すると、ガイド部19に沿った鉤部材15の円滑な上下移動が損なわれ、蓋体12の解錠に必要な蓋体12が受枠11の上方にまで持ち上げられるまでという鉤部材15の所定の上昇移動の範囲の確保が困難となる虞がある(蓋体12の解錠に必要な鉤部材15のガイド部に沿った上昇範囲の確保の困難性の虞)。
2) 蓋体12が施錠されている状態において、マンホール等の地下構造物の内圧が上昇し蓋体12が押し上げられて受枠11の上方に浮上したとき、蓋体12に結合されている鉤部材15もこれに追従してガイド部19に沿って上昇し、軸受け部18の下端部が軸部材20の軸部21に接触してこれを押し上げ、軸部材20が取り付け基端部を中心として設定された回動限界まで僅かに上方に回動して鉤部材15の上昇が停止する。
この状態で縦長長寸の鉤部材15は、長孔の軸受け部18下端部と軸部材20の軸部21との係合点を中心として受枠11の内外方向に回動可能となっており、そのため縦長の鉤部材15の重心はこの回動中心点より相当程度上方に位置し、蓋体12の係止部27と鉤部材15の鉤部16との係合点(係止部27側から鉤部16に対し圧力が作用する作用点)は鉤部材15の回動中心点より受枠11の外方寄りに位置している。 そのため、蓋体12が内圧により押し上げられたとき、その押圧力は鉤部材15を受枠11の内方へ後退回動させる方向に作用する。
従って、内圧による蓋体12の浮上時に、蓋体12上を通過する車両の衝撃振動により蓋体12が上下方向に高速で揺動した場合には、鉤部16が蓋体の係止部27との係合を離れて、鉤部材15が受枠11の内方側へ後退回動され易く、その結果蓋体12の施錠が自然に解除されて蓋体が飛散する虞にも繋がる。
(内圧上昇による蓋体の浮上時、車両通過の衝撃振動による施錠解除の虞)。
3) そして、蓋体12の施錠に必要なロック部材に与える付勢力においても、上端部のフック状の鉤部16に対してのみならず鉤部16と鉤杆17とからなる縦長長寸で重量のある鉤部材15全体に対して施さなければならないとともに、回動中心点と鉤部材15全体の重心との位置関係から、上記のように鉤部材15が蓋体の施錠を解除する方向に傾倒され易い虞があるので、勢い付与するスプリングによる付勢手段には強力なねじりバネの使用が求められ、組付けにも相当な工夫を要する等大掛かりなものとならざるを得なかった。
また、ねじりバネ26は軸受け部18と係合する軸部材20先端の軸部21に巻きつけて組付けられており、蓋体12を開いているときには外部に露呈する状態であるから、誤操作により破損される虞もあった。
一方特許文献2に記載のものにおいても、蓋体2の施錠を図るために受枠1の内周面側に設けられたロック部材としてのカギ部材15の配設構造上、上記特許文献1に記載のものとほぼ同様の問題点を有している。
即ち、このカギ部材15は、上端部にフック状の鉤部を有し、その下方に一体となって連なる縦長の杆体部に軸受け用の長孔17を設けてなるものである。
しかして、この軸受け用の長孔17は、枠体14の下側部に掛け渡されたボルト16に遊嵌されている。 従ってこのカギ部材15は、枠体14下側部のボルト16に対して長孔17の範囲内において上下方向に移動可能となっているとともに、ボルト16と長孔17の上端部又は下端部との当接係合点を中心としてそのボルト16の円周方向に回動可能となっている。 そして、カギ部材15には、蓋体2裏面の係止片12との係合を介して蓋体2の施錠を図るための付勢力として引張バネ24が施されている。
従って斯かる構造のカギ部材15を用いて、受枠の中心部と外部へ向かう内外方向において蓋体との係合を介してその施錠を図るようになした場合には、上記特許文献1における鉤部材15(上端部の鉤部16とその下方の鉤杆17を一体に結合し、鉤杆17に長孔の軸受け部18を形成してなる)を用いて蓋体12との係合を介してその施錠を図るようになした場合と同様に帰するものとなる。
よって特許文献2におけるカギ部材15は、特許文献1における鉤部材15に相当するものとなり、そのため、上記に示した特許文献1のものとほぼ同様の問題点を有していることとなる。
特許第3449608号特許公報 特許第3746259号特許公報
本発明は斯かる実状に鑑みなされたもので、ロック部材の配設構造に簡潔にして格別な工夫をなすことにより、蓋体の施錠のためになされるロック部材の上下移動と回動ないし傾動においてその回動ないし傾動変位が必要以上に大とならざるを得ないことに伴う,上記特許文献1或いは特許文献2に記載の先行技術が有していた諸難点を解消し、ロック部材の構成と動きに無駄を省き,常に合理的かつ安定した上下移動と回動ないし傾動を可能となす、即ち常に合理的で安定した蓋体の施錠・解錠操作をなすことができる地下構造物用蓋体の錠装置を提供することを目的とするものである。
本発明は上記の課題ないし目的を達成するために、特許請求の範囲に記載された次の手段を採っているものである。
即ち、請求項1に係る発明においては、「受枠の上部開口部に一側端部に設けたヒンジを介して開閉かつ旋回可能に繋ぎ止められているとともに,そのヒンジと反対側他側端部に孔の下方部が袋穴状に閉塞されている開閉用バール孔を設けた蓋体と、この蓋体により上部開口部が閉じられる受枠との間に施される蓋体の受枠に対する錠装置であって、
蓋体の施錠を図るロック部材の受枠内周面側に配設のガイド部に沿った上下方向の移動と、ロック部材の受枠の内外方向への回動と、ロック部材に付与せしめるロック部材と蓋体周縁部内側の係止部との係合を介して蓋体を施錠状態となすスプリングによる付勢力と、ロック部材と係合して受枠の上方にまで持ち上げられた蓋体の受枠外方への引き出しに伴うロック部材と蓋体周縁部内側の係止部との係合離脱を介して蓋体の施錠と解錠を行う地下構造物用蓋体の錠装置において、
蓋体の施錠を図るロック部材の受枠の内外方向への回動変位を必要かつ充分で無駄のない合理的なものとなして、ロック部材のガイド部に沿った上下移動と受枠の内外方向への回動とを合理的で安定して行うことを可能となすべく、
ロック部材を、短寸で受枠の内外方向への回動を担うフック部と、長寸でガイド部に沿った上下移動を担うロック部本体とに分けて形成し、
内部を空間部とした取付枠とその側面外部に付設したスライド部とにて形成した長寸のロック部本体におけるこのスライド部を受枠内周面と先端がL字状に屈曲するガイド部との間に摺動移動可能に挟持せしめることによって前記ロック部材のガイド部に沿った上下方向への移動可能な配設構造となし、
このガイド部に沿って上下移動する長寸のロック部本体の上端部に短寸のフック部をピンにて受枠の内外方向へ回動可能に軸支せしめることによって前記ロック部材の受枠の内外方向への回動可能な配設構造となすとともに、
長寸のロック部本体における取付枠の側面外部に付設の収納部に収めた押圧コイルスプリングにて短寸のフック部下面に対し、フック部と蓋体周縁部内側の係止部との係合を介して蓋体を施錠状態となすための付勢力を付与せしめ、
かつ、前記受枠上方における蓋体の受枠外方への引き出しに伴うフック部と蓋体周縁部内側の係止部との係合離脱を介して蓋体の施錠の解除を行うべく、長寸のロック部本体における取付枠の内部空間部内に,適宜角度の範囲にて上下方向に回動可能となすべく一側端部を受枠内周面に枢着してなるリンク機構の他側先端部における軸部を挿入嵌合せしめることによってロック部材のガイド部に沿った上下移動の上昇範囲の規制をなした」ことを特徴とするものである。
請求項2に係る発明においては、更に経年使用に伴い雨水や土砂等の浸入によるフック部の付勢用スプリングの作動不良の発生の防止を図るべく「ロック部材における短寸のフック部に対し蓋体を施錠状態となすための付勢力を付与する押圧コイルスプリングを収納する長寸のロック部本体における取付枠の側面外部に付設の収納部として、雨水とともに侵入した土砂を下方に落下せしめてスプリングの周囲への堆積を防ぎ付勢力の劣化防止を図るために、上下方向に貫通する貫通穴となした」ことを特徴とするものである。
請求項3に係る発明においては、更に構造部材の材質に工夫を施し、一層その動作の安定を図るべく「受枠内周面とガイド部との間におけるロック部材の上下方向の摺動に係る部材の寸法精度のバラツキによる影響が一層小さく,ガイド部に沿ったロック部材の一層の安定した上下移動を可能となすべく、ロック部材における長寸のロック部本体は代表的な精密鋳造法であるロストワックス製法により鋳造されたステンレス製鋳物で製造され、短寸のフック部は高強度の球状黒鉛鋳鉄により製造されたものである」ことを特徴とするものである。
請求項4に係る発明においては、同様の効果が得られるフック部の構造に係る他の実施態様の一例を示したもので、「長寸のロック部本体の上端部にピンを介して受枠の内外方向へ回動可能に軸支される短寸のフック部として、フック部2個を連結杆にて左右に並結してなるものを用いた」ことを特徴とするものである。
本発明は、蓋体の施錠を図るロック部材の配設構造に簡潔にして格別な工夫を施し上記の構成となしたので、上述の先行技術に伴う諸難点を解消し、次の本件発明に特有の効果を奏し得たものである。
請求項1に係る発明においては、蓋体を施錠状態となすロック部材としては、短寸で受枠の内外方向への回動を担うフック部と、長寸でガイド部に沿った上下移動を担うロック部本体とに分けて形成し、長寸のロック部本体の上端部に短寸のフック部をピンにて受枠の内外方向へ回動可能に軸支してなるものである。
そして、フック部下面のロック部本体上端部との軸支部分と反対側後方部をロック部本体に付設の収納部に収めた押圧コイルスプリングにて受枠の外方側へ押圧付勢してフック部と蓋体周縁部内側の係止部との係合を介して蓋体の施錠を図るとともに、長寸のロック部本体として内部を空間部とした取付枠とその側面外部に付設のスライド部とにより形成し、そのスライド部を受枠の内周面とガイド部の先端L字状屈曲部との間に上下方向に摺動可能に挟持し、かつ、ロック部本体の取付枠の内部空間に受枠内周面より伸び適宜角度で上下方向に回動可能に配設されたリンク機構の先端軸部を嵌合せしめてロック部材のガイド部に沿った上下移動の上昇範囲の規制となしたものである。 従って、以下の特有の効果を奏することができる。
1) このように、蓋体の周縁部内側の係止部と係合するフック部と、これを上端部にピンを介して回動可能に接合しているロック部本体とは従来と異なり一体ではなく、別々に分割形成されており、ロック部材の受枠の内外方向への回動は専ら短寸のフック部が担当し、ガイド部に沿った上下移動は専ら取付枠とスライド部とからなる長寸のロック部本体が担当している。 従って従来の特許文献1記載のものと異なりロック部本体がガイド部に沿った上下移動のみならず受枠の内外方向への回動にも関与するなどということはないから、ガイド部の先端L字状屈曲部内面と受枠内周面との間にその回動変位を許容する広幅の間隙部を設ける必要がなく、専らその間にロック部材におけるロック部本体が上下方向に摺動可能となる間隙部を設定すれば充分なものとなる。
そのため、ガイド部に沿ったロック部材の上下移動にふらつきを伴うような不都合はなく、その上下移動は安定してなされる。
また、ロック部材の回動変位を許容する広い間隙部を必要とする場合と異なり、上下方向の摺動に係る構造部材の寸法精度のばらつきの影響でガイド部に沿ったロック部材の円滑な上下移動が損なわれ、そのため蓋体の解錠に必要な蓋体を受枠の上方にまで持ち上げるというロック部材に求められる所定の上昇範囲の確保が困難となり蓋体の解錠操作に支障を来たすという不都合もない。
そして、蓋体の施錠に必要なロック部材の受枠の内外方向への回動は、専ら長寸のロック部本体上端部に軸支される短寸のフック部が担うものであるから、従来と異なりロック部材の回動変位が必要以上に大とならざるを得ないという不都合ないし無駄はなく、蓋体の施錠をなすために必要かつ充分な範囲の回動変位を採ることができ、ロック部材の内外方向の回動を効率よく合理的で安定してなすことができる。
2) また蓋体の施錠を図るロック部材の回動中心点は、短寸のフック部を長寸のロック部本体上端部で回動可能に軸支している接合ピンであり、従来の特許文献1記載のもののようにロック部本体としての鉤杆の長孔軸受け部18の上端部又は下端部と受枠内周面より伸びる軸部21との係合部に相当するものではない。
ロック部本体の取付枠内空間部に嵌合されている、受枠内周面より伸びるリンク機構の先端軸部はフック部と係合してフック部を回動させるその回動中心点をなすものではなく、専らロック部材のガイド部に沿った上下移動の上昇範囲の規制を図るものである。
従って、短寸のフック部は、従来の鉤部16を有する長寸の鉤部材15のように受枠11内周面よりの軸部21に対し長孔の軸受け部18の範囲内で上下移動可能となるなどということはなく、回動中心点である軸支ピン(接合ピン)の短寸のフック部に対する係合の位置関係が変わることはない。 そのため、蓋体の施錠時と解錠時において、従来のようにロック部材の回動中心点と重心との位置関係に変化を生ずるなどということもなく、それに伴う不都合もない。従来のロック部材(鉤部材15)においては、蓋体12の施錠時には、受枠内周面から伸びる軸部21と鉤杆17における長孔の軸受け部18の上端部との係合部を中心として内外方向に回動可能となっているので、ロック部材としての重心はほぼ回動中心点より下方に位置する状態となっているが、蓋体12の解錠時には、ロック部材の上昇により長孔の軸受け部18の下端部と軸部21との係合部を中心として内外方向に回動可能となるので、長寸のロック部材としての重心の位置はその回動中心点より相当程度上方に位置する状態となる。そして、鉤部16と蓋体12の係止部27との係合点は鉤部材15の回動中心点より受枠11の外方側寄りに位置し、その係合点に下方から圧力がかかった場合その圧力は鉤部材15を受枠11の内方側に後退回動させる方向に作用する。そのためその回動中心と重心との位置移動の関係および蓋体と鉤部材との係合点に作用する圧力の関係でロック部材(鉤部材15)は受枠11の内方側(蓋体の施錠を解除する方向)に傾倒され易い状態となる。 従って、上記したように、従来においては、内圧による蓋体12の浮上時に、蓋体12上を通過する車両の衝撃振動により蓋体12が上下方向に高速で揺動した場合には、鉤部16が蓋体12の係止部27との係合を離れて、鉤部材15が受枠11の内方側へ後退回動され易く、その結果蓋体12の施錠が内圧上昇により自然に解除されて蓋体が飛散する等の虞にも繋がる。
しかるに本発明においては、上記の構成上、斯かる虞は全くない。
即ち、本発明においては、専らロック部材の受枠の内外方向への回動を担うフック部は、専らガイド部に沿った上下移動を担うため長寸に設定されたロック部本体に比し短寸小型に設定されているとともに、ロック部本体の上端部に接合ピンにて受枠の内外方向に回動可能に軸支されているものである。 従って、ロック部材の回動に長寸のロック部本体までもが関与することはなく、回動を担うフック部が回動中心の接合ピンに対して長孔を介して上下方向に移動することもないから、蓋体の施錠時と解錠時とでフック部の回動中心と重心位置との間に位置ずれを生ずるようなことはなく常に一定位置であり、蓋体の係止部とフック部との係合部がフック部の回動中心に対し受枠の外方側寄りに偏して位置するということもなく、両者は水平方向においてほぼ近接位置の上下方向に設定配置することができる。そのため、回動中心に対するフック部の重量バランスを良好に保持することができ、ロック部材の内外方向の回動変位を必要以上に大となすことはなく、蓋体の施錠に必要かつ充分な合理的な範囲に属するものに設定することができるとともに、フック部が受枠の中心側内方に向かって後退回動され易くなるということもないから、短寸小型のフック部の内外方向の回動を介して蓋体の施錠・解錠を効率的に安定して行うことができるとともに、内圧上昇による蓋体の浮上時に、車両通過の衝撃振動を受けても、従来と異なりフック部と蓋体との係合が自然に離脱して蓋体が飛散するなどという不都合の虞に繋がることもない。
3) 蓋体の施錠を図るためのロック部材に与える付勢力は、従来のようにロック部材全体に対して施す必要はなく、受枠の内外方向への回動を担う短寸小型に設定されたフック部に対してのみ施せば良いものであり、フック部の回動中心に対する重量バランスも良好に保持することができ、フック部が受枠の中心方向内方側に後退回動(蓋体の施錠の解除方向に回動)され易いということもないので、従来に比し、強力なねじりバネの使用が求められ付勢手段に必要以上の負荷がかかるなどということもなく、比較的付勢力の大きくない押圧コイルスプリングの使用でも充分に安定した確実な施錠をなすことができ、組付けにもさしたる工夫を必要とせず、ロック部本体に付設の収納孔内に納めてフック部下面に臨ませれば充分であり、付勢手段の付設構造を簡潔なものとなすことができる。
更に付勢手段の押圧コイルスプリングはロック部本体に付設の収納孔内に納められて外部に露呈されないので、蓋体を開いているときに誤操作により破損される等の不都合もない。
4) 特許文献2記載のものも、蓋体の施錠を図るカギ部材15は、回動支点(回動中心)となるボルト16に対し長孔17の範囲内で上下移動するものであるから、蓋体の施錠時と解錠時では、回動中心となるボルトとカギ部材15の重心位置との間に重量バランスを崩す虞のある位置移動に伴うずれを生じ、上記特許文献1記載のものと同様の諸難点があるものであるが、本発明は上記の構成に基づきその諸難点を解消し得たものである。
5) よって本発明においては、蓋体の施錠を図るロック部材の受枠の内外方向への回動変位を必要以上に大となすことなく必要かつ充分で無駄のない合理的なものとなして、先行技術の有する諸難点を解消し、ロック部材のガイド部に沿った上下移動と受枠の内外方向への回動を合理的で安定して行うことを可能となすべく、上記の諸構成となしたので、常に合理的で安定した蓋体の施錠・解錠操作をなすことができる。
請求項2に係る発明においては、フック部に対し蓋体の施錠をなすための付勢力を付与する押圧コイルスプリングを収納する収納部として、ロック部本体の取付枠側面外部に付設の貫通穴を用いたので、更に、雨水とともに侵入した土砂を下方に落下せしめてスプリングの周囲への堆積を防ぎ付勢力の劣化防止を図ることができ、一層好適である。
請求項3に係る発明においては、更に、ガイド部に沿った上下移動を担う長寸のロック部本体としては代表的な精密鋳造法であるロストワックス製法により鋳造されたステンレス製鋳物で製造されたものを用い、受枠の内外方向への回動を担う短寸のフック部としては高強度の球状黒鉛鋳鉄で製造されたものを用いたので、ロック部材の一層の安定した上下移動と回動の動作を図ることができる。
請求項4に係る発明においては、ロック部本体上端部に受枠の内外方向へ回動可能にピンにて軸支されるフック部として、左右一対の2個を連結杆にて並結したものを用いたので、他のものと同様の蓋体の施錠を図るためのフック部の回動動作をなすことができる、或いはその動作を一層安定してなすことができる。
本発明の実施の一例に係る地下構造物用蓋体の錠装置を施したマンホール鉄蓋の縦断面図。 同上錠装置におけるロック部材の受枠内周面側への組立斜視図。 同上錠装置におけるロック部材の受枠内周面側での分解斜視図。 同上錠装置におけるロック部材の受枠内周面側での組立平面図。 蓋体を受枠の上方より開口部内に降下させて開口部を閉じる動作に伴う蓋体の施錠を図るときの同上錠装置の縦断面図。 蓋体の同上降下に伴い蓋体の周縁部下面とロック部材の頭部が接触した状態の蓋体の施錠直前の同上錠装置の縦断面図。 蓋体が受枠内周面のテーパ面に受け支えられ収納されたときにロック部材と係合して蓋体の施錠がなされた状態の同上錠装置の縦断面図。 蓋体とともにロック部材がガイド部に沿って上昇し、蓋体が受枠の上方まで持ち上げられたとき、蓋体とロック部材の係合を解除し蓋体の解錠がなされる直前の状態を示す同上錠装置の縦断面図。 蓋体の施錠を解除するためにロック部材がガイド部に沿って上昇する上昇範囲の第一段階ストロークを示す同上錠装置の説明図。 同上のロック部材の上昇範囲の第二段階ストロークを示す同上錠装置の説明図。 蓋体の施錠時においてロック部材のフック部が蓋体の周縁部下面に押されて受枠の内方側へ後退回動する範囲を示す同上錠装置の説明図。 同上蓋体の施錠時においてロック部材のフック部が付勢力により押されて受枠の外方側へ前進回動する範囲を示す同上錠装置の説明図。 本発明の他の実施例に係るフック部の形態の一例を示す同上錠装置におけるロック部材の分解斜視図。
別紙図面について、本発明の実施の一例を説明する。
図1は本発明の実施の一例に係る地下構造物用蓋体の錠装置を施したマンホール鉄蓋の縦断面図、図2はその蓋体の錠装置の要部である蓋体の施錠を図るロック部材の受枠内周面側への組立斜視図、図3はそのロック部材の受枠内周面側への分解斜視図、図4はそのロック部材の受枠内周面側への組立平面図である。
図において31はマンホール鉄蓋の蓋体、32はこの蓋体31により上部開口部が閉じられる受枠であり、本発明の実施の一例に係る蓋体の錠装置はこのマンホール鉄蓋の蓋体31と受枠32との間に施される。
蓋体31は円板形状で、円筒形の受枠32の上部開口部に、一側端部に設けたヒンジ33を介して開閉かつ旋回可能に繋ぎ止められているとともに、そのヒンジと反対側他側端部に孔の下方部が袋穴状に閉塞されている開閉用バール孔34が設けられている。35は、バール孔34の中間部に設けられた開閉工具36の先端フック部36aを掛けるための掛止片である。
前記蓋体31と受枠32との間に施されて蓋体31を施錠状態となすロック部材37は、受枠32の内周面側に組立配設される。
ロック部材37は、上部に位置する短寸のフック部38とその下部に配する長寸のロック部本体39とに分割形成されている。
ロック部本体39は、内部を空間部40aとなした方形状取付枠40とその側面外部に平行して付設された長方形板体状のスライド部41とからなっている。
長方形板体状のスライド部41は、受枠32の内周面より内側中心方向に向かって張り出し形成された先端がL字状に屈曲し縦方向のガイド部42に沿って上下方向に移動可能に配設される。 具体的には、ロック部本体39のスライド部41に設けられたガイド面41a、41a´は、ガイド部42先端のL字状屈曲部内面43と受枠32内周面に設けられたガイド面44との間に微間隙を配し上下方向に摺動移動可能に挟持されている。 従って、ロック部本体39はこのスライド部41を介してガイド部42に沿って上下方向に移動可能となっている。
つまり、ロック部本体39のガイド面はスライド部41に設けられた41a、41a´であり、受枠32のガイド面は対向するL字状屈曲部内面43とガイド面44である。
図示の例では、スライド部41は、ロック部本体39の取付枠40の両側外面に平行して一対付設されており、ガイド部42とこれに対向する受枠32内周面側のガイド面44も、これらを挟持すべく夫々一対ずつ設けられている。
このガイド部42に沿って上下移動する長寸のロック部本体39の上端部に、短寸のフック部38が接合ピン45を介して受枠32の内外方向に向けて回動可能に軸支されている。 ロック部本体39の上端部に対するフック部38の軸支接続は具体的には、図2と図3に示すとおり、フック部38は取付枠40の側面外部とスライド部41との間にフック部38下面の円形状取付基端部38aを挿入し、スライド部41と円形状取付基端部38aと取付枠40とに形成された挿通孔に接合ピン45を貫通せしめてフック部38を軸支してなるものである。
フック部38は、実際には図示の如く、方形状取付枠40の両側外面と一対のスライド部41、41との間に夫々一つずつ合計一対のものが備えられている。
軸支用接合ピン45を挿通する円形状取付基端部38aは、フック部38下面の前方側(受枠32の外方側寄り)に設けられており、フック部38下面の後方側(受枠32の内方中心側寄り)は切り込み段部38bとなっている。このフック部38下面の後方側切り込み段部38bの下方には、フック部38を受枠32の外方側に前進回動させてその先端鉤部を蓋体31の周縁部下方の内側に形成の係止部46と係合させて蓋体31の施錠を図るための付勢手段としての押圧コイルスプリング47が配設されている。この押圧コイルスプリング47は、ロック部本体の取付枠40の側面外部に付設された縦方向貫通孔式の即ち上下方向に貫通した収納孔である収納部48内に収納されている。
受枠32の内周面側には、ガイド部42に沿って上下移動するロック部材37の上昇範囲を所定に規制するためのリンク機構49が設けられている。 リンク機構49は、リンク棒50の両端部に取付用軸部51と規制用先端軸部52をH型に取り付けてなるものであり、取付用軸部51は受枠32の内周面側に支持部材を介して設けられた取付孔53、53内に枢着されている。 リンク機構49は、先端部がやや下方に向かって傾斜して配設されるようにその下方に同じく支持部材を介して傾斜支持面54が配置されており、取付孔53の範囲内で取付用軸部51を中心としてその傾斜支持面54より上方に向かって上下方向に所定範囲の角度回動可能となっている。 リンク機構49の規制用先端軸部52は、ロック部本体39の方形状取付枠40内の空間部40a内に挿入嵌合されている。
受枠32の内周面側に一側端部を枢着して取り付けられたリンク機構49は、支持部材に付設された挿入孔55内に抜け止めピン56を挿入しナット57にて緊締して抜け止めピン56をリンク機構49の側面に配置することによって受枠32からの脱落が防止されている。
蓋体31の施錠と解錠は、上記に示した受枠32の内周面側に配設されたガイド部42に沿ったロック部材37の上下方向の移動と、蓋体31の受枠32の上部開口を閉じる動作と付勢手段である押圧コイルスプリング47の付勢動作に伴うロック部材37の受枠32の内外方向への回動(傾動)と、受枠の上方に持ち上げられた蓋体31の受枠32の外方へ向けた水平引き出し動作とにて行われる。
蓋体31の施錠操作は、受枠32の開口部を蓋体31で閉じた際に、ロック部材37におけるフック部38の先端鉤部と蓋体31の周縁部下方の内側に設けられた係止部46とが付勢手段により係合されることによって行われる。 蓋体31の施錠を解除する場合には、開閉工具36(バール)を用いて蓋体31を受枠32の上方所定位置まで持ち上げ、蓋体31を受枠32の外方へ水平方向に引き出し、蓋体31周縁部下方内側の係止部46とロック部材37のフック部38との係合を外すことによって行う。
蓋体31の施錠を解除するために必要なロック部材37のガイド部42に沿った上下移動の所定位置までの上昇範囲の規制は、リンク機構49の規制用先端軸部52とロック部本体39の方形状取付枠40の底面部内面40bとの当接並びにこれに伴うリンク機構49の上方への所定範囲の角度の回動にて行う。
蓋体31の施錠とその解除をなすために必要なロック部材37のガイド部42に沿った上下方向への移動と受枠32の内外方向への回動(傾動)は、前者のガイド部42に沿った上下移動の方は専らロック部材37のうち長寸のロック部本体39(方形状取付枠40とスライド部41とからなる)が担当し、後者の受枠32の内外方向への回動(傾動)の方は専らロック部材37のうちこのロック部本体39上端部に軸支された短寸のフック部38が担当する。
蓋体31の施錠と解錠の動作について、図5ないし図8を参照して詳しく説明する。
図5は、開いていた蓋体31を閉じてその施錠をなすための動作を開始した状態を示すものである。 蓋体31の施錠を図る場合には、図示の如く、開閉工具36(バール)を用いて蓋体31を矢印方向下方に向かって受枠32内に降下させていき、その上部開口部を閉じる動作を行う。
このときロック部材37は、ロック部本体39の方形状取付枠40の底面部外面40cが受枠32の周縁部下方に張り出されたフランジ状底面部32aに当接してガイド部42の下側部に静置している状態となっている(図5〜図7)。
蓋体31を更に受枠32の上部開口部内に降下させると、蓋体31の周縁部下面がロック部材37のフック部38頭部の傾斜面に当接してフック部38を受枠32の中心側内方に押圧し、フック部38は軸支用接合ピン45を中心として受枠32の内方側に押圧コイルスプリング47の弾性力に抗して後退回動し、蓋体31の周縁部下方の内側部分がフック部38と受枠32の内周面との間に入り込み、その係止部46とフック部38との係合が可能な状態となる(図6)。 このとき、ロック部材37のうちロック部本体39(方形状取付枠40とスライド部41)は回動に関与せず、専らガイド部42に沿って上下移動可能に接している状態である。
蓋体31が受枠32の上部開口部内周面にテーパ嵌合により完全に受け支えられると、押圧コイルスプリング47の弾性力にてフック部38が付勢されて軸支用接合ピン45を中心として受枠32の外方側に前進回動してその先端鉤部が蓋体31の周縁部内側の係止部46に入り込んで係合が可能な状態となる(図7)。
蓋体31の施錠状態を解除する場合には、図7の状態から、開閉工具36(バール)を用いて蓋体31を受枠32の上方外部に向かって持ち上げる。
ロック部材37のフック部38の先端鉤部と蓋体31の周縁部下方内側の鉤形係止部46との係合により蓋体31とロック部材37とは結合する状態となっているので、蓋体31の上方への持ち上げ動作に伴いロック部材37も蓋体31に追従してガイド部42に沿って上昇し、蓋体31が受枠32の上方に持ち上げられ水平方向への引き出しが可能な状態となったときにガイド部42に沿ったロック部材37の上昇が停止する(図8)。 蓋体31を矢印方向に沿って受枠32の外方へ水平移動させて引き出すと、フック部38と係止部46との係合が外れて蓋体31の施錠が解除される。
蓋体31との結合が解除されると、ロック部材37は自重によりガイド部42に沿って降下し、ロック部本体における方形状取付枠40の底面部外面40cが受枠32の周縁部下方のフランジ状底面部32aに当接してロック部材37のガイド部42に沿った降下が停止する。 ロック部材37の降下により方形状取付枠40の底面部内面40bがリンク機構49の規制用先端軸部52との当接から離れるので、リンク機構49は取付用軸部51を中心として傾斜支持面54に支持されるまで下方側に回動して元位置に復帰する。
上記蓋体31の施錠を解除するための、ガイド部42に沿ったロック部材37の上下移動の範囲の規制がどのようになされるかについて、図9と図10に基づいて改めて説明する。
図9は、蓋体31により受枠32の上部開口部が閉じられ、蓋体31とロック部材37とが受枠32の内周面側において係止部46とフック部38との係合を介して施錠された状態を示すものである。 このときロック部材37は、方形状取付枠40の底面部外面40cが受枠32の周縁部下方のフランジ状底面部32aに当接して止まるまでガイド部42に沿って降下している。ガイド部42に沿ったロック部材37の降下が停止したところA点が下降移動の範囲の下限である。
そして、このときリンク機構49は方形状取付枠40との当接係合を離れて取付用軸部51を中心として自重にて下方に所定範囲の角度回動し、傾斜支持面54に沿って規制用先端軸部52を下にした傾斜状態で配置されて元位置に復帰している。
図9の蓋体31とロック部材37が結合された施錠状態を解除する場合には、蓋体31を受枠32の上方所定位置まで引き上げる。 するとロック部材37は、蓋体31の引き上げに追従し、ロック部材の方形状取付枠40の底面部内面40bが受枠32の内周面から伸びるリンク機構49の規制用先端軸部52に当接するまでの範囲とこの当接により規制用先端軸部52が押されてリンク機構49が取付用軸部51を中心として上方に所定範囲の角度回動して水平状態となりストッパー壁58に当たってその回動が停止するまでの範囲とを合算した範囲の分だけガイド部42に沿って上昇移動する。 このロック部材37のガイド部42に沿った上昇移動が停止したところB点が上昇移動の範囲の上限である(図10)。 このとき蓋体31は受枠32の外方に向かって水平に引き出すことが充分に可能となる受枠32の上方にまで持ち上げられた状態となるので、その蓋体31の水平方向外方への引き出しにより施錠状態を確実に解除することができる。
図11と図12は、蓋体31を施錠状態となすためのロック部材37におけるフック部38の後退及び前進の回動範囲を規制した状態を示す一部を断面となした説明図である。
ロック部材37におけるフック部38は、その下面の前方側(受枠32の外方寄り)に位置する円形状取付基端部38aを介して取付枠40とスライド部41との上端部間に接合ピン45にて受枠32の内外方向に向けて回動可能に軸支されてなるものである。 しかして蓋体31を閉じる動作に伴い蓋体31の周縁部下方内側の部分と接触して押されたフック部38は、接合ピン45を中心として押圧コイルスプリング47の弾性力に抗して受枠32の中心方向内方側に向けて後退回動するが、その後退回動は、フック部38下面における軸支用接合ピン45後方の切り込み段部38bの押圧により付勢用スプリング47が収縮してその切り込み段部38bの隅角部が付勢用スプリング47の収納部48の周壁の一部に接触すること(C点)によって停止する(図11)。フック部38の後退回動の範囲は、このフック部38下面の切り込み段部38bの隅角部が付勢用スプリング47の収納部48の周壁の一部に接触する点(C)までの適宜角度の範囲であり、これによってフック部38が必要以上に後方に傾倒するのが防止される。
蓋体31の周縁部下方内側の部分がフック部38と受枠32の内周面との間に入り込んで該部からの圧力が解かれると、付勢用スプリング47の復元力によってフック部38は受枠32の外方側に向けて前進回動して、その先端鉤部は蓋体31の係止部46と係合が可能な状態となるが、その前進回動の範囲は、フック部38下面前方側の円形状取付基端部38aの一部に設けた突起部38cが取付枠40の側面外部に付設の付勢用スプリング47の収納部48に連繋接続して設けたストッパー座59と接触してフック部38の前進回動が停止する点(D)までである(図12)。 このときフック部38は、下面を付勢用スプリング47とストッパー座59とに支えられてほぼ直立状態となり、これによってフック部38の先端鉤部が必要以上に蓋体31の周縁部下方内側の係止部46に食い込まないように回動が適度の範囲に抑えられている。
フック部38が前進回動を停止してほぼ直立状態となった図12から明らかなように、フック部38の回動中心点(軸支用接合ピン45)はフック部38の重心位置に立てた垂線上にはなく、それより図面で右側前方(受枠32の周縁部寄り)に偏しており、そのためフック部38の先端鉤部と蓋体31の周縁部下方内側の係止部46との係合点(内圧上昇時に蓋体31の係止部46側よりフック部38側に圧力が作用する作用点)Fは、フック部38の回動中心点E(軸支用接合ピン45)に対しほぼその垂線より僅かな距離右側に寄った上方の位置に位置している(図10も参照)。 従って、内圧上昇により蓋体31が上方に持ち上げられるようになった場合、蓋体31の係止部46側から作用する圧力によってフック部38が蓋体31との係合が外れる方向(受枠32の内方側)に後退回動されるおそれが生ずるようなことはない(図12、図10参照)。 よって、内圧による蓋体31の浮上時に蓋体31が車両の通過による衝撃振動を受けて高速で上下移動を繰り返すようなことがあった場合においても、フック部38が蓋体31との係合を離れて後方に傾倒し蓋体31が内圧により飛散する等のおそれに繋がることはない。
フック部38は、常にロック部本体39の上端部に回動可能に軸支した接合ピン45を中心として、受枠32の内外方向に向けて回動(傾動)する。 即ち、蓋体31が受枠32の内周面にテーパ嵌合されて上部開口部を閉じ、蓋体31とロック部材37とが受枠32内周面側において係合された状態にある蓋体31の施錠時においても(図7と図9)、蓋体32が上方に持ち上げられ、これと結合するロック部材37も蓋体31に追従してガイド部42に沿って上昇して、蓋体31が受枠32の上方に位置する蓋体31の解錠時もしくは内圧上昇による蓋体31の浮上時においても(図8と図10)、いずれにおいてもロック部材37の受枠32の内外方向への回動中心点Eはフック部38をロック部本体39上端部に回動可能に軸支する接合ピン45の中心位置であって、この回動中心点Eに対してロック部材としてその回動を担うフック部38の重心の位置は常に一定であって変動しない(施錠時と解錠時とでフック部38の重心位置の移動がない)。
そして斯かる動作機能に加えて、蓋体31の施錠を図るためにロック部材37全体が回動に関与することはなく、長寸の取付枠40は専らガイド部42に沿った上下移動を担当し、その上端部に回動可能に軸支された短寸のフック部38が専らその受枠32の内外方向への回動の動作を担当している。フック部38は短寸小型に設定されているとともに、その回動変位も上記のとおり必要以上に大とならないように必要かつ充分な適宜角度の範囲にストッパー等により規制されている。
よって、上記実施例に係る装置は、従来に比して蓋体31の施錠を図るためのロック部材37の構成と動作に伴う無駄を省いて合理的なものとなし、常に合理的で安定した上下移動と回動ないし傾動動作をなすことができ、従って常に合理的で安定した蓋体31の施錠・解錠操作を行うことができるものである。
図13は、本発明の他の実施例に係る地下構造物用蓋体の錠装置におけるロック部材の分解斜視図である。
この場合には、取付枠40の両側外面上端部にピン45、45を介して個別的に回動可能に軸支されていた一対のフック部38、38を連結杆60にて一体に並列結合させたものを用いているものであり、その他の構造は上記実施例1に係るものと同一である。 従ってこの場合においても、実施例1に係るものと同様の効果を奏し得るものである。
フック部38の付勢用押圧コイルスプリング47を収納する収納部48としては、上下方向に貫通する貫通穴となす場合がある。
取付枠40の側面外部に付設する付勢用スプリングの収納部48の構造としては、上下方向に貫通しない収納孔であってもよく、この場合でも付勢用スプリングが外部に露呈することがないので、蓋体が開かれた状態のときに誤操作によりスプリングが破損されるのを防止することができるので好適である。しかし収納孔を上下方向に貫通する穴となした場合には、雨水とともに侵入した土砂を下方に落下せしめてスプリングの周囲への堆積を防ぎ付勢力の劣化防止を図ることができるので、一層好適である。
ロック部材37における長寸のロック部本体39(取付枠40とスライド部41等)としては、代表的な精密鋳造法であるロストワックス製法により鋳造されたステンレス製鋳物で製造されたものを用い、短寸のフック部38としては、高強度の球状黒鉛鋳鉄により製造されたものを用いる場合がある。 この場合には、これらの材質の特有性により、受枠32内周面とガイド部42との間におけるロック部材37の上下方向の摺動に係る部材の寸法精度のバラツキによる影響が一層小さく、ガイド部42に沿ったロック部材37の一層の安定した上下移動を可能となすことができる。
31 蓋体
32 受枠
32a 受枠周縁部下方のフランジ状底面部
33 ヒンジ
34 開閉用バール孔
35 掛止片
36 開閉工具(バール)
36a 開閉工具(バール)の先端フック部
37 ロック部材
38 フック部
38a 円形状取付基端部
38b 切り込み段部
38c 突起部
39 ロック部本体
40 方形状取付枠
40a 取付枠内部の空間部
40b 取付枠の底面部内面
40c 取付枠の底面部外面
41 スライド部
41a ガイド面
41a´ ガイド面
42 ガイド部
43 L字状屈曲部内面
44 ガイド面
45 軸支用接合ピン
46 蓋体の周縁部下方内側の係止部
47 付勢用押圧コイルスプリング
48 収納部
49 リンク機構
50 リンク棒
51 取付用軸部
52 規制用先端軸部
53 取付孔
54 傾斜支持面
55 挿入孔
56 抜け止めピン
57 締め付けナット
58 ストッパー壁
59 ストッパー座
60 連結杆
A ガイド部42に沿ったロック部材37の上下移動の下限範囲
(ロック部材37の底面部と受枠32内周面側の底面部との接触)
B ガイド部42に沿ったロック部材37の上下移動の上限範囲
C フック部38の左方向後退回動の限度範囲
(フック部38下面切り込み段部38bと収納部48の一部周壁との接触)
D フック部38の右方向前進回動の限度範囲
(フック部38の円形状取付基端部38aに形成の突起部38cとストッパー座59との接触)
E フック部38の受枠32の内外方向への回動中心点(軸支用接合ピン45)
F 蓋体施錠時におけるフック部38と蓋体周縁部の係止部46との係合点
(内圧による蓋体浮上時に蓋体の係止部46側からフック部38側への圧力作用点)

Claims (4)

  1. 受枠の上部開口部に一側端部に設けたヒンジを介して開閉かつ旋回可能に繋ぎ止められているとともに、そのヒンジと反対側他側端部に孔の下方部が袋穴状に閉塞されている開閉用バール孔を設けた蓋体と、この蓋体により上部開口部が閉じられる受枠との間に施される蓋体の受枠に対する錠装置であって、蓋体の施錠を図るロック部材の受枠内周面側に配設のガイド部に沿った上下方向への移動と、ロック部材の受枠の内外方向への回動と、ロック部材に付与せしめるロック部材と蓋体周縁部内側の係止部との係合を介して蓋体を施錠状態となすスプリングによる付勢力と、ロック部材と結合して受枠の上方にまで持ち上げられた蓋体の受枠外方への引き出しに伴うロック部材と蓋体周縁部内側の係止部との係合離脱を介して蓋体の施錠と解錠を行う地下構造物用蓋体の錠装置において、
    蓋体の施錠を図るロック部材の受枠の内外方向への回動変位を必要かつ充分で無駄のない合理的なものとなして、ロック部材のガイド部に沿った上下移動と受枠の内外方向への回動を合理的で安定して行うことを可能となすべく、
    ロック部材を、短寸で受枠の内外方向への回動を担うフック部と、長寸でガイド部に沿った上下移動を担うロック部本体とに分けて形成し、
    内部を空間部とした取付枠とその側面外部に付設したスライド部とにて形成した長寸のロック部本体におけるこのスライド部を受枠内周面と先端がL字状に屈曲するガイド部との間に摺動移動可能に挟持せしめることによって前記ロック部材のガイド部に沿った上下方向への移動可能な配設構造となし、
    このガイド部に沿って上下移動する長寸のロック部本体の上端部に短寸のフック部をピンにて受枠の内外方向へ回動可能に軸支せしめることによって前記ロック部材の受枠の内外方向への回動可能な配設構造となすとともに、
    長寸のロック部本体における取付枠の側面外部に付設の収納部に収めた押圧コイルスプリングにて短寸のフック部下面に対し、フック部と蓋体周縁部内側の係止部との係合を介して蓋体を施錠状態となすための付勢力を付与せしめ、
    かつ、前記受枠上方における蓋体の受枠外方への引き出しに伴うフック部と蓋体周縁部内側の係止部との係合離脱を介して蓋体の施錠の解除を行うべく、長寸のロック部本体における取付枠の内部空間部内に、適宜角度の範囲にて上下方向に回動可能となすべく一側端部を受枠内周面に枢着してなるリンク機構の他側先端部における軸部を挿入嵌合せしめることによってロック部材のガイド部に沿った上下移動の上昇範囲の規制をなしたことを特徴とする地下構造物用蓋体の錠装置。
  2. ロック部材における短寸のフック部に対し蓋体を施錠状態となす付勢力を付与する押圧コイルスプリングを収納する長寸のロック部本体における取付枠の側面外部に付設の収納部として、雨水とともに侵入した土砂を下方に落下せしめてスプリングの周囲への堆積を防ぎ付勢力の劣化防止を図るために、上下方向に貫通する貫通穴となしたことを特徴とする請求項1記載の地下構造物用蓋体の錠装置。
  3. 受枠内周面とガイド部との間におけるロック部材の上下方向の摺動に係る部材の寸法精度のバラツキによる影響が一層小さく,ガイド部に沿ったロック部材の一層の安定した上下移動を可能となすべく、ロック部材における長寸のロック部本体は代表的な精密鋳造法であるロストワックス製法により鋳造されたステンレス製鋳物で製造され、短寸のフック部は高強度の球状黒鉛鋳鉄により製造されたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の地下構造物用蓋体の錠装置。
  4. 長寸のロック部本体の上端部にピンを介して受枠の内外方向へ回動可能に軸支される短寸のフック部として、フック部2個を連結杆にて左右に並結してなるものを用いたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の地下構造物用蓋体の錠装置。
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