JP5121887B2 - ターボファン、空気調和機 - Google Patents

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Description

この発明は、熱可塑性樹脂にて成形されるターボファン及びターボファンを搭載した空気調和機に関するものである。
従来の熱可塑性樹脂にて成形されるターボファンは、注入した樹脂の湯道で構成されるリブによってターボファンの剛性を確保することで、肉厚を薄くして軽量化を図るものがあった(例えば、特許文献1参照)。
また、翼と主板の交差部に凹所を設けることで材料を低減し、コスト低減を図るものもあった(例えば、特許文献2参照)。
また、複数の翼の断面形状をシュラウドから主板へ向け徐々に肉厚が厚く拡大される相似形状とし、各翼の隣接距離をシュラウドから主板へ向け徐々に狭くすることで、ターボファンの吹出口にてシュラウドから主板で吹出流れの放出渦に時間差を生じさせ、騒音共振等を防止し低騒音化を図るものもあった(例えば、特許文献3参照)。
また、羽根を中空で翼厚の大きな翼形として、成形時の冷却硬化時間の短縮と冷却硬化時の変形歪み防止し、且つ、プラスチック材料の削減を図るものもあった(例えば、特許文献4参照)。
特許第3131625号公報(第3、4頁、図1、図3) 実開平4−116698号公報(第1頁、図1) 特許第3544325号公報(第7〜9頁、図5、図6) 実開平4−116699号公報(第1頁、図1)
従来の特許文献1によるターボファンでは、主板の薄肉化のための補強と樹脂の湯道を兼ねて成形性を向上するリブを設けているのであるが、成形時にリブから流れ出た樹脂が合流する樹脂合流部の強度は弱くなる。即ち、隣り合うリブからほぼ同じ距離のところが樹脂合流部となり、この部分で強度が弱い。この従来装置では、ブレードの先端部の近傍を通り径方向に伸びるブレード先端側リブと、ブレードの後端部の近傍を通り径方向に伸びるブレード後端側リブと、ブレード先端側リブとブレード後端側リブとを連結する連結リブと、ブレード補強リブを設け、これらのリブに対して1つの樹脂注入口から樹脂を注入する構成である。
樹脂注入口から注入された樹脂が各リブに流れる際、ブレード先端側リブ及びブレード後端側リブでは回転中心側と外周側の径方向で2方向に流れ、連結リブでは径方向成分と周方向成分とを有する方向に流れ、ブレード補強リブでは連結リブと反対の方向に流れる。即ち、1つの注入口から注入された樹脂は、径方向に伸びる複数のリブを流れ、このリブから流れ出た樹脂が互いに当接して樹脂合流部を形成することになる。樹脂合流部は、隣接する樹脂注入口から流れ出た樹脂との間にも形成されるため、ターボファン全体として樹脂合流部が数多くできてしまい、ターボファンの強度の向上に限界があった。また、通常、回転軸近くの主板の凸部に複数のモータ冷却用の穴が設けられるのであるが、樹脂合流部が強度の低い開口部であるモータ冷却穴を通る場合には、さらに強度が低くなってしまう。例えば、輸送時などにターボファンに対して回転軸に平行な方向の衝撃が付加されるとモータ冷却穴やその周辺の樹脂合流部で亀裂を生じ、この強度の低い部分が連結していると、生じた亀裂が広がるという問題点があった。また、この湯道の構成では樹脂合流部がファンの外周端にまで伸びる部分もあり、樹脂合流部で生じた亀裂が外周端にまで伸びて破断しやすく、製品品質が低下するという問題点があった。
また、翼と主板の交差部に凹所を設けた特許文献2に示された構成では、ターボファンが回転する際に主板表面に沿った流れが生じ、この主板表面の流れが凹所の上流側端のコーナRを離脱後、下流側端のコーナRに衝突し、圧力変動より異音を発生するという問題点があった。
また、特許文献3に示されたターボファンでは、翼が中空構造ではなく、さらに翼の各所で大幅に厚さの差があるので、成形時に翼各所で温度差が生じてしまう。このため、湯回りムラによって空洞発生や肉厚の局所的な薄肉化(以下、ヒケと称する)が発生し、成形性が悪化するという問題点があった。また、翼全体が樹脂で形成されるので、中空形状の翼と比較すると多くの樹脂が必要でありファン重量及びコストが高くなる。さらに、これにつれて搭載される空気調和機も重くなり、作業者の運搬性が悪いという問題点があった。
また、特許文献4に掲載された遠心ファンは、翼厚の大きい中空羽根としているが、翼厚が厚すぎるとファンの空気の通過面積が縮小するため、通過風速の増加により騒音が大きくなる可能性がある。また、回転軸に垂直な翼断面がすべて同じであり、射出成形する際の成形型から翼を抜く場合に抜き勾配がなく、樹脂が成形型に着いて割れてしまう恐れがあるという問題点があった。
この発明は上述のような問題点を解消するためになされたもので、熱可塑性樹脂にて成形するターボファンの成形性の向上と強度向上を図ることで、運搬時などの破断を防止でき、信頼性の高いターボファン及びターボファンを搭載した空気調和機を得ることを目的とする。
また、低騒音化を図ることのできるターボファン及びターボファンを搭載した空気調和機を得ることを目的とする。
この発明に係るターボファンは、円盤状の主板と、前記主板の中央部を回転軸方向に突出させて成る凸状のハブと、前記主板の外周側平板部を基部とし前記ハブの突出方向に立設すると共に前記基部に開口を有する中空形状の複数の翼と、前記開口の周囲に前記主板から前記翼の立設方向と反対の方向に突出するように設けた翼用湯道と、を備え、前記中空形状の翼の外側と中空内側の立設面を中空内側に傾斜させ、前記翼の外側と前記中空内側を前記基部から先細り形状とし、前記開口の回転方向前方の周囲に位置する前記翼用湯道の突出高さを、前記開口の回転方向後方の周囲に位置する前記翼用湯道の突出高さよりも高くしたものである。
この発明によれば、樹脂合流部がモータ冷却穴に連結しないので、衝撃に対してファンが破断するのを防ぐことができる。このため強度を向上でき、信頼性の高いターボファンが得られる効果がある。
この発明の実施の形態1に係るターボファンを示す平面図(図1(a))、及び側面から見た説明図(図1(b))である。 この発明の実施の形態1に係るターボファンを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るターボファンを示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係るターボファンを拡大して示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係り、図4のH1−H2線断面を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係り、図1(b)のO−O1−O2−O3での断面を拡大して示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係り、ファンの成形工程を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係り、ハブ用湯道9aの最大肉厚t1と主板2の他の部分の最小肉厚t0との比率t1/t0に対する成形時間(樹脂注入から冷却し取出しまでの時間)を示すグラフである。 この発明の実施の形態1に係り、翼用湯道9bの最大肉厚t2と主板2の他の部分の最小肉厚t0との比率t2/t0に対する成形時間(樹脂注入から冷却し取出しまでの時間)を示すグラフである。 この発明の実施の形態1に係る翼を示す説明図であり、ファンの翼1枚を示す側面(図10(a))、図10(a)のZ−Z線における横断面(図10(b))を示す。 この発明の実施の形態1に係る翼を示す説明図であり、図10(b)のY−Y線における縦断面を示す。 翼の外側と中空内側の立設面を中空内側に回転軸に対して傾斜角度θで傾斜させ、傾斜角度θを変化させたときのファンの成形時間(sec)と騒音値(dB)を示すグラフである。 この発明の実施の形態1によるターボファンに係り、他の湯道構成で成形されたターボファンを示す下面図である。 この発明の実施の形態1によるターボファンに係り、さらに他の湯道構成で成形されたターボファンを示す下面図である。 この発明の実施の形態1に係り、別の構成例のターボファンを下面から見た斜視図である。 この発明の実施の形態1に係り、ターボファンの一部を拡大して示す部分斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る翼を示す説明図であり、ファンの翼1枚を示す側面(図17(a))、図17(a)のZ−Z線における横断面(図17(b))を示す。 この発明の実施の形態1に係る翼を示す説明図であり、図17(b)のY−Y線における縦断面(図18(a))及び図18(a)の一部を拡大して示す説明図(図18(b))である。 この発明の実施の形態1に係り、ターボファンの下面の一部を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係り、中空構造の翼開口部3bの最大開口幅直径Fに対する翼前方湯道9baと翼後方湯道9bbとの高さの差△tの比と同一風量における騒音値の関係を示したグラフである。 この発明の実施の形態1に係り、設置した部屋から見た空気調和機の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係り、空気調和機を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係り、空気調和機を示す水平断面図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係るターボファン(以下、単にファンと称する)を図に基づいて説明する。
図1(a)はこの実施の形態に係るファンをシュラウド側から見た平面図で、一部シュラウドを切り欠いて翼を示す。図1(b)は図1(a)の側面からみた説明図であり、図に向かって左半分は側面、右半分は図1(a)のO−O1−O2−O3での縦断面を示す。また、図2はこの実施の形態に係るファンの下面、即ちシュラウドと反対側から見た斜視図である。
図1及び図2に示すように、ファン1は円盤状の主板2で構成され、主板2の中央部は回転軸方向に突出した凸形状を成し、凸部で囲まれた空間にモータ(図示せず)が配置される。この凸部をハブ2aと称する。また、ハブ2aの中心部、即ち主板2の中心部にはボス2cが形成され、この部分にモータのシャフトが固定される。モータが設置される部分を主板2のファン外部側と称し、これとは反対側のファン内部側の外周側平板部には複数枚、例えば7枚の翼3が設けられる。主板2のボス2cに接続する部分は強度を確保するためにハブ上部厚肉部2dを設け、ハブ2aの傾斜面の肉厚t0より厚肉とする。
また、翼3は主板2の外周側平板部を基部とし、この基部の翼開口部3bからハブ2aの突出方向に立設する袋状の中空形状である。基部において、翼内周側端部3aと翼外周側端部3cの間に翼開口部3bが位置し、翼開口部3bの中心線3a−3cと主板2の半径とは所定角度、例えば45°程度の角度で交わるように配設される。そして、図1(a)のように複数の翼3を、回転軸に対して周方向取付ピッチ角度σ1、σ2、σ3、…σ7が少なくとも一部異なる不等ピッチとなるように配置する。図1(a)では例えばσ1=σ4<σ3=σ6=σ7<σ2=σ5とした。
ファン1はモータによって駆動され、回転中心Oを中心に矢印D方向に回転する。シュラウド4は図1(b)に示すようにファン1の外周に設けられ、図1(b)における上方から各翼3に固着されている。
ハブ2a近傍にはシュラウド4と主板2に挟まれてファン内部風路6が形成され、モータが配置される側のハブ2aにはファン外部側風路7が構成される。ハブ2aには回転中心Oの回りに、回転中心Oからほぼ等距離の位置に複数の開口からなるモータ冷却穴5を有し、ファン内部風路6とファン外部側風路7を連通する。図1(a)においてモータ冷却穴5は例えば7個設け、それぞれ1つの翼内周側端部3aと回転中心Oを結ぶ直線O−3a上に配設されている。ここで、複数のモータ冷却穴5の周方向取付ピッチ角度γ1、γ2、γ3、…γ7も翼3と同様、少なくとも一部異なる不等ピッチとなるように形成されている。ここではモータ冷却穴5の周方向取付ピッチ角度γ1、γ2、γ3、…γ7を、翼3の周方向取付ピッチ角度σと同様、例えばγ1=γ4<γ3=γ6=γ7<γ2=γ5とした。
主板2と翼3は、例えばABSやASGなどの熱可塑性樹脂(以下、単に樹脂と記す)にて一体成形される。図2において、10は主板2及び翼3を成形する時、樹脂を注入するために用いた樹脂注入口の跡であり、主板2のハブ2aと平坦部との間の折り曲げ部近傍で、且つ平坦部の翼内周側端部3a近傍にあり、ここでは、樹脂注入口10と称する。また、ファンには成形時に樹脂の通り道となる湯道9が形成され、成形型では樹脂が通り易いように主板2の主な部分よりも厚さ方向に大きな空間となっている部分であるが、完成品であるファンでは湯道9の樹脂が固まって残り、主板2の湯道以外の部分の最小肉厚t0よりも肉厚が厚くなっている。
湯道9の1つは成形時にハブを形成するハブ用湯道9aである。このハブ用湯道9aは、例えばハブ2aに放射状に7本設けられており、樹脂注入口10から回転中心Oへ向かって伸び、ファン半径方向にモータ冷却穴5近傍まで他の湯道と交差することなく直線状に延出する。ハブ用湯道9aはハブ2aの傾斜面での最小肉厚t0よりも厚くし、所定肉厚t1(>t0)とする。また、ハブ用湯道9aのファン中心側端部近傍にはモータ冷却穴5を配置し、他方のハブ用湯道9aのファン外周側端部近傍には翼3の翼内周側端部3aが配置されるように構成する。さらに、直線状のハブ用湯道9aの幅方向中心線11はモータ冷却穴5上を通過するように配置し、翼の内周側端部3a、樹脂注入部10、ハブ用湯道9a、及びモータ冷却穴5が、回転中心Oを始点とした径方向に延びる略直線上に位置するようにそれぞれ配設する。この実施の形態では翼3の周方向の取付ピッチ角度σを不等ピッチとしたので、モータ冷却穴5、ハブ用湯道9a、及び樹脂注入口10も同様に回転中心Oに対して不等ピッチで構成される。なお、翼3の取付ピッチ角度σが等ピッチの場合には、モータ冷却穴5、ハブ用湯道9a、及び樹脂注入口10の周方向取付ピッチ角度も同様に等ピッチとなる。
また、中空形状の翼3の基部である主板2の外周側平板部には、翼開口部3bの周囲に翼用湯道9bを形成する。翼用湯道9bは成形時に樹脂を流入させることで翼3を形成する湯道であり、ハブ用湯道9aと同様、主板2の外周側平板部の肉厚t0よりも厚くし、所定肉厚t2(>t0)とする。連結湯道9cはハブ用湯道9aと翼用湯道9bとを連結する湯道である。連結湯道9cは、例えばハブ用湯道9aと同様の肉厚t1で構成し、幅はハブ用湯道9a及び翼用湯道9bよりも小さい湯道とする。
ファン1がD方向に回転すると、シュラウド4によって周囲の空気が翼3へ誘導されてシュラウド4の内側に吸込まれ、ファン内部風路6を通って図2の矢印E1に示すようにファン外周の翼3の間から吹出す。この時、ファン内部風路6はモータが取り付けられるファン外部風路7に比べて負圧となる。そこで、図1(b)、図2に示すように、ファン内部風路6とファン外部風路7間を連通するモータ冷却穴5を通って、ファン1から吹出された流れの一部E2がハブ2aとの摩擦により旋回しながらファン外部風路7に流れ込む。そして、モータ冷却穴5を通って負圧のファン内部風路6へ流れる。ハブ2aに囲まれたファン外部風路7側にはボス2cでファン1と固定されてモータが配設されており、気流E2によってモータは冷却される。
このような構成のターボファンを樹脂で一体成形する際、ファン形状の空間を有する成形型に、複数の樹脂注入口10から樹脂を注入する。樹脂注入口10から注入された樹脂は、肉厚が厚い部分である湯道9に導かれ、ファン全体に流れて主板2及び翼3は一体に形成される。図3はファンを下面から見た説明図である。ハブ用湯道9aは中心側端部9a1からファン外周側端部9a2間に設けられた湯道であり、モータ冷却穴5がファン中心側端部9a1の近傍に配置され、翼内周側端部3aがファン外周側端部9a2の近傍に配置される。
樹脂の一部はハブ用湯道9aを流動したのち、主板のハブ2aに流れてこの部分を形成する。また、他の一部は連結湯道9cから翼用湯道9bに流れ、翼3及び翼3周辺の主板2に流れてこの部分を形成する。このときの樹脂の流れを図3の矢印Bに示す。それぞれの湯道9を通って矢印Bのように樹脂が成形型に流れ出し、隣り合う湯道9から流れ出た樹脂は、湯道9からほぼ等距離の樹脂合流部で当接して合流する。この樹脂合流部を点線Aで示す。
樹脂注入口10から注入されてハブ用湯道9aに導かれる樹脂は、径方向に回転中心Oに向かって一方向にスムーズに流れる。さらにハブ用湯道9aを流れる樹脂は隣り合うハブ用湯道9aに向かって流れて、隣り合うハブ用湯道9aの間に樹脂合流部Aが形成される。モータ冷却穴5は樹脂合流部Aを避けるように配置されているので、モータ冷却穴5の近傍にできる樹脂合流部Aは、モータ冷却穴5に連結して形成されるのではなく、隣り合うモータ冷却穴5の間に形成される。
衝撃に対し強度が低い開口であるモータ冷却穴5に樹脂合流部Aが連結していないので、モータ冷却穴5と樹脂合流部Aに接続した亀裂が生じるのを防止でき、成形されたファン1の強度を向上することができる。従って、輸送時などにファン1の回転軸方向、例えば図1(b)の上下方向に衝撃が付加されモータ冷却穴5の周辺に万一亀裂を生じても、生じた亀裂が主板2の径方向に伸びるのを防止できる。このことで、ファン1が破断してしまうのを防止でき、ファン1の衝撃に対する信頼性を向上できる。
特に、この実施の形態では、ハブ用湯道9aの延長線上にモータ冷却穴5を設けることで、確実にモータ冷却穴5の近くに樹脂合流部Aが形成されるのを避けることができる。
また、湯道9が複雑に分岐した構成ではなく、樹脂注入口10でハブ用湯道9aと連結湯道9cの2方向に分岐し、連結湯道9cと翼用湯道9bの接続部で2方向の翼用湯道9bに分岐する。前述のように樹脂合流部Aでは強度が弱いので、形成される樹脂合流部Aの数や長さを極力少なくまた短くするのが好ましい。この実施の形態による湯道9の構成では、1つの樹脂注入口10から注入される樹脂同士で樹脂合流部Aを形成することはなく、隣り合う樹脂注入口10から注入される樹脂と当接する部分で樹脂合流部Aが形成される。このため、全体として樹脂合流部Aの数を少なくできる。このように、湯道9を比較的単純に構成しており、樹脂が湯道9に沿って流れやすくなり、ヒケの発生を低減して成形性を向上できる。
さらに、この実施の形態に係るファンでは、樹脂合流部Aは点線で示すように、一端はボス2cに当接し、隣り合うモータ冷却穴5の間を通って径方向に伸び、他端は翼3の中央に当接している。従来のように樹脂合流部Aがそのまま外周端に伸びる構成では、樹脂合流部Aに沿って亀裂が生じた場合に、亀裂はファン1の外周端まで伸び、分割切断される可能性もあった。これに対し、この実施の形態では主板2に形成される樹脂合流部Aの外周側端部が翼用湯道9bに当接するように構成される。このため、主板2に形成される樹脂合流部Aを短くでき、強度の弱い個所を短くできることで、強度的に信頼性の高いファン1が得られる。また、輸送時などに、樹脂合流部A付近に亀裂を生じ、万一樹脂合流部Aに沿って亀裂が拡大したとしても、樹脂合流部Aの外周側端部が肉厚の厚い翼用湯道9bに当接しているので、この部分で亀裂が止まる。さらには翼用湯道9bで亀裂が止まらなかった場合、翼用湯道9bに接続して軸方向に高さを有する翼3全体が強度部材になる。このため、ファン1が完全に分割切断されてしまうのを防止でき、衝撃に対する信頼性を向上できる。
樹脂合流部Aと湯道9の構成について、以下にさらに詳しく述べる。翼3の枚数・形状・半径に対する角度、湯道9の形状・構成、樹脂注入口10の位置、モータ冷却穴5の形状・位置などを、上記のように、樹脂合流部Aの一端をボス2cに当接し、隣り合うモータ冷却穴5の間を通って径方向に伸び、他端は翼3の中央に当接するように構成すれば、衝撃に対して信頼性の高いファン1が得られる。
図4は図3の一部を拡大して示す説明図、図5は図4のH1−H2線断面図を示す説明図である。樹脂注入口10は、例えばハブ用湯道9aの連結湯道9cに近い位置に設けられており、ここで、例えば2つの隣り合う樹脂注入口10m、10nについて述べる。樹脂注入口10mはハブ用湯道9am、翼用湯道9bm、連結湯道9cmに接続し、ここから樹脂を注入して翼3m及びこの周辺の主板2を成形する。一方、樹脂注入口10nはハブ用湯道9an、翼用湯道9bn、連結湯道9cnに接続し、ここから樹脂を注入して翼3n及びこの周辺の主板2を成形する。主板2に立設する翼3の肉厚は所定肉厚t3(>t0)とし、翼3の全体でほぼ均等とする。
翼3mは翼3nよりもファン回転方向(矢印D方向)の前方に位置するとした場合、2つの翼3m、3nの間にできる樹脂合流部Aがファン外周端に接続しないようにするには、領域Lの部分を形成する樹脂を樹脂注入口10nから注入された樹脂で成形するように構成すればよい。特に、翼3mの翼外周側端部の平板部3cmt付近を形成する樹脂を樹脂注入口10mで注入された樹脂ではなく樹脂注入口10nで注入された樹脂とすれば、ハブ用湯道9an、9am間に形成される樹脂合流部Aは確実に翼3mに当接する。そのためには、翼外周側端部の平板部3cmtに流れてくる樹脂の流路長さにおいて、樹脂注入口10mからの距離よりも樹脂注入口10nからの距離の方が短くなるように、湯道9を構成すればよい。
具体的には、翼3の枚数・形状、湯道9の形状・構成、樹脂注入口10の位置、モータ冷却穴5の形状・位置、樹脂注入速度などを設定して、例えばシミュレーションすることで、成形する際にファンのどの部分に樹脂合流部Aができるかを検討できる。そして、シミュレーションで得られた樹脂合流部Aが、一端はボス2cに当接し、隣合うモータ冷却穴5間のハブ2aを通り、他端は翼用湯道9bに当接するように構成すればよい。
上記のように、円盤状の主板2と、主板2の中央部を回転軸方向に突出させて成る凸状のハブ2aと、主板2の外周側平板部を基部としハブ2aの突出方向に立設する複数の翼3と、ハブ2aに複数設けられ、ハブ2aが囲む凸状の空間に配置されるモータを冷却するモータ冷却穴5と、ハブ2aに放射状に設けられ成形時に樹脂を流入させることでハブ2aを形成する複数のハブ用湯道9aと、成形時に隣り合うハブ用湯道9aから流れ出た樹脂が当接して形成される樹脂合流部Aと、を備え、モータ冷却穴5は樹脂合流部Aを避けるように配置されたことにより、衝撃に対して信頼性の高いターボファンが得られる効果がある。
また、ハブ2aに複数設けられるモータ冷却穴5は、ハブ用湯道9aを回転中心O側へ延長した部分に配置されたことで、衝撃に対し強度が低いモータ冷却穴5と樹脂合流部Aとが連結することが確実にないように構成でき、衝撃に対する信頼性の高いファンが得られる。
また、ハブ用湯道9aを回転中心Oの回りに放射状に直線で形成したことで、回転中心周辺のボス2cまで樹脂を流れやすくでき、成形性を向上できる。
また、樹脂の通り道となる湯道9を、ハブ用湯道9aと翼用湯道9bに分離して形成し、この湯道9a、9bを連結する連結湯道9cを設け、さらに湯道9a、9b、9cのいずれか1箇所に設けた樹脂注入口10から樹脂を注入する構成である。即ち、ハブ用湯道9aと翼用湯道9bに流入する樹脂の少なくとも一方は連結湯道9cを介して流れることになる。このため、連結湯道9cの幅や肉厚の設定に応じて、ハブ用湯道9aに流れる樹脂の量と翼用湯道9bに流れる樹脂の量のバランスを調整できる。このハブ用湯道9aと翼用湯道9bに流れる樹脂の注入量をうまく調整することで、湯回りムラによる空洞発生や肉厚の局所的な薄肉化を防止しでき、強度悪化を防止できる。
この実施の形態では、樹脂注入口10をハブ用湯道9aに直接設けているが、翼用湯道9bに樹脂注入口10を設けてもよい。また、連結湯道9cに設けてもよい。連結湯道9cに樹脂注入口10を設ける場合には、樹脂注入口10とハブ用湯道9aの間の湯道の肉厚や幅と、樹脂注入口10と翼用湯道9bの間の湯道の肉厚や幅とを必要とする樹脂の流量に応じて差をつけることにより、樹脂の量のバランスを調整できる。
また、翼3を中空形状とし、開口3bの周囲に翼用湯道9bを設けたので、中空形状によって軽量化できると共に、翼3を成形する際に樹脂が成形型全体に回りやすくなることで翼3の薄肉化も可能となり、さらに軽量化できる。軽量化によりファン1の回転中心に対しファン外周部での重量が軽量化されることから、回転時の遠心力が軽減され翼3の基部である主板付け根に付加される応力が低減される。この結果、ファン1の強度向上が可能であり、回転時の破損を防止できる。また、翼用湯道9bの部分は樹脂として成形体に残るので、応力集中する翼3と主板2の接合部の肉厚が翼用湯道9bによって増加できる。このように、翼用湯道9bによって樹脂流動性を向上して成形性を向上でき、且つターボファンの強度を向上できる。
また、上記のように、ハブ2aに放射状に複数設けられ、成形時に樹脂を流入してハブ2aを形成するハブ用湯道9aと、翼3各々の基部の周囲に設けられ、成形時に樹脂を流入して翼3を形成する翼用湯道9bと、ハブ用湯道9a各々とその近くに位置する翼用湯道9bを連結する連結湯道9cと、を備えたことで、湯道9が、回転中心側から径方向に主板2の外周まで連結して形成される。このため、樹脂注入口10から注入された樹脂の主な流動方向において、回転中心に向かう樹脂と外周側に向かう樹脂とに分かれた後は、逆方向に流れることなく、湯道9を流れながら周辺の主板2に流れていく。
このように、樹脂の流れ方向が比較的単純になるので、樹脂合流部Aが形成される部分を明確に予測できる。また、スムーズに樹脂を流すことができ、成形性を向上でき信頼性の高いファン1が得られる効果がある。さらに、樹脂合流部Aの距離を短くでき、ターボファンの強度悪化を防止できる。
また、従来のように一つの樹脂注入口から注入した樹脂によっても樹脂合流部が形成される構成に比べ、この実施の形態では樹脂合流部Aの数を少なくでき型設計が簡易化できるとともに、湯回りムラによる空洞発生や肉厚の局所的な薄肉化を防止できる。
図6は図1(b)の一部を拡大して示す説明図である。図に示すように、この実施の形態に係るファンでは、ファン外部風路7のハブ2aを構成する壁面には、肉厚t1であるハブ用湯道9aが肉厚t0であるハブ2aから、ファン外部風路7側へ肉厚差(t1−t0)だけ突出している。そして、ハブ用湯道9aの回転中心側の延長線上にモータ冷却穴5が配置されている。このため、ハブ用湯道9aが導風板として働き、モータ冷却穴5へ向かう気流Gを誘起する。ハブ用湯道9aが気流Gに対して導風板となることで、ハブ2aで囲まれた部分に配設されるモータの表面に流れる空気流を増加させ、モータの冷却を促進する。通常、モータの温度上昇に対し、ある温度以上になるとモータへの通電を停止するという温度保護制御がなされているが、モータの冷却を促進することで温度保護制御が実行されることなく効率よく運転できる。さらにモータが高温になることによるモータの破損も防止できる。
このように、ハブ用湯道9aは、ハブ2aの主板2の面からモータ配置側であるファン外部風路7側に突出していることにより、モータの表面に流れる空気流を増加してモータの冷却を促進でき、信頼性の高いターボファンが得られる効果がある。
また、この実施の形態に係るファンの形状は、翼3と翼用湯道9bとハブ用湯道9aと連結湯道9cとモータ冷却穴5で構成した組を回転軸Oを中心として放射状に複数組設けている。即ち、一つの翼3に対して、樹脂注入口10、ハブ用湯道9a、翼用湯道9b、連結湯道9c、モータ冷却穴5の配置が、ファン1を構成する全ての翼3に対してほぼ同等である。従って、複数の樹脂注入口10からほぼ同量の樹脂を注入すれば、円盤状のファン1全体にわたって同様の方向に樹脂が流れて同様の成形条件で成形できる。このため、成形によって完成したファンは、全体として湯回りムラによる空洞発生や肉厚の局所的な薄肉化を防止でき、強度的に信頼性の高いターボファンが得られる効果がある。
また、例えば周方向ピッチを変化させたりしたことで、翼3と翼用湯道9bとハブ用湯道9aと連結湯道9cとモータ冷却穴5で構成した組ごとに必要な樹脂の量が異なる場合には、その量に応じて樹脂注入口10から注入する樹脂の量を変化させれば、同様の成形条件で成形でき、上記と同様の効果を奏する。
また、モータ冷却穴5とハブ用湯道9aを同数設けたことで、モータ冷却穴5に対する翼3の配置関係を、ファン1を構成するモータ冷却穴5に対してほぼ同様にできる。このため、ファン外部風路7からファン内部風路6へモータ冷却穴5を通り流出する乱れた流れE2が、そのモータ冷却穴5に最も近いハブ用湯道9aと連結している翼用湯道9bで形成される翼3の後方に流れていく。即ち、モータ冷却穴5から流出する乱れた流れE2のそれぞれは、翼3と翼3の間に流れ、互いに直接衝突することがないので、圧力変動を大きく受けることなく、低騒音化可能なターボファンが得られる。
なお、ここでは、モータ冷却穴5とハブ用湯道9aを同数設けているが、モータ冷却穴5の数がハブ用湯道9aより少なくてもよい。例えば全てのハブ用湯道9aの回転中心O側にモーター冷却穴5を設けていなくてもよい。モータ冷却穴5をハブ2aの樹脂合流部Aを避ける位置で、かつ回転中心Oに対して均等な位置に設けることで、強度的に信頼性が高く、且つ、ある程度均等な成形条件で成形でき、全体として湯回りムラによる空洞発生や肉厚の局所的な薄肉化を防止できるターボファンが得られる。もちろん、モータ冷却穴5とハブ用湯道9aを同数設けたことで、さらに均等な成形条件で成形できることにより、信頼性の高いターボファンが得られる。
また、このファンの形状は図1に示したように、翼3と翼用湯道9bとハブ用湯道9aと連結湯道9cとモータ冷却穴5で構成した組を回転軸Oを中心として放射状に複数組設け、隣り合う組との成す角度のうち少なくとも1つの角度を他の角度と異なるように構成している。これにより、モータ冷却穴5から外部へ放出される乱れE2及び翼3から吹出される流れE1が周期性を持つことを防ぐ。このためファンの回転数に起因する騒音を防止でき、聴感上静粛が保たれる。
このように、翼3と翼用湯道9bとハブ用湯道9aと連結湯道9cとモータ冷却穴5で構成した組を回転軸を中心として放射状に複数組設けたことにより、一つの翼3に対して、樹脂注入口10、ハブ用湯道9a、翼用湯道9b、モータ冷却穴5の配置がほぼ同等であるので、成形条件が同等にでき、湯回りムラによる空洞発生や肉厚の局所的な薄肉化を防止でき、強度的に信頼性の高いターボファンが得られる。
また、翼3と翼用湯道9bとハブ用湯道9aと連結湯道9cとモータ冷却穴5で構成した組において、隣り合う組との成す角度のうち少なくとも1つの角度を他の角度と異なるように構成したことにより、騒音を低減できる効果が得られる。
また、モータ冷却穴5をハブ用湯道9aと同じ数だけ設ければ、モータ冷却穴5と翼3の配置関係を同等にでき、ファン外部風路7からファン内部風路6へモータ冷却穴5を通って流出する流れE2を、スムーズに翼間を通って外部に流すことができ、騒音を低減でき、さらに成形性がよいという効果を奏する。
ここで、図7に基づいてファンの成形工程について説明する。図7はファンの成形工程を示すフローチャートである。図1〜図6に示す形状のファン1を成形する成形型を固定し(ST1)、熱可塑性樹脂を樹脂注入口10から注入する(ST2)。注入された樹脂は、ハブ用湯道9a、連結湯道9c、翼用湯道9bを流れ、さらに湯道9から主板2や翼3に広がって流れる。樹脂はほぼ数msecでファン全体に充填される。次に冷却して熱可塑性樹脂を硬化させ(ST3)、完全に硬化した後、離型して成形したファン1を取り出す(ST4)。この後、ファン1の吸込み側にシュラウド4を固着する(ST5)。さらにこの後モータのシャフトを取り付けるなどの工程に進む。
次にファン1を構成する樹脂の各部の肉厚について説明する。
図5、図6に示すように、主板2の湯道9を除く部分の最小肉厚をt0、ハブ用湯道9aの肉厚をt1、中空形状の翼開口部3bの周囲に形成した翼用湯道9bの肉厚をt2、中空形状の翼3の肉厚をt3とする。少なくとも肉厚t1、t2、t3を肉厚t0よりも厚くする。湯道9は、成形時の誤差や角部分がRを有する形状になったりする場合もあるが、肉厚が最大の部分を湯道9の肉厚とする。また、湯道9の肉厚は図に示すように主板2の肉厚と主板面から突出した部分を含んだ部分とする。
図8はハブ用湯道9aの肉厚t1と主板2の湯道以外の部分の最小肉厚t0の比率t1/t0に対する成形時間を示すグラフであり、横軸にt1/t0、縦軸に成形時間(sec)を示す。ここで、形成時間とは図7に示すフローチャートにおけるST2〜ST4にかかった時間を示し、樹脂注入から冷却後、取り出しまでの時間である。
図8のグラフに示すように、t1/t0が1.0以下、即ちハブ用湯道9aの肉厚t1が主板2の湯道以外の部分の最小肉厚t0と同等以下の場合には、湯道9aの方が薄肉で樹脂の回りが悪く、樹脂が成形型全体に回るのに時間がかかり成形時間が増加してしまう。また、t1/t0が2.0より大きく、即ちハブ用湯道9aの肉厚t1を主板2の湯道以外の部分の最小肉厚t0の2倍よりも厚くした場合には、樹脂の冷却に時間がかかり取出しまでの時間が長くなる。その結果、1.1≦t1/t0≦2の範囲であれば、少なくとも同一肉厚(t1/t0=1.0)の場合に比べて成形時間を短縮することができる。成形時間を短縮することで、生産量を増加でき、さらに成形機でかかる電気代の低減も可能となり、省エネルギー化を図ることができる。
図9は翼用湯道9bの肉厚t2と主板2の湯道以外の部分の最小肉厚t0の比率t2/t0に対する成形時間を示すグラフであり、横軸にt2/t0、縦軸に成形時間(sec)を示す。ここで、形成時間とは図7に示すフローチャートにおけるST2〜ST4にかかった時間を示し、樹脂注入から冷却後、取り出しまでの時間である。
図9のグラフに示すように、t2/t0が1.0以下、即ち翼用湯道9bの肉厚t2が主板2の湯道以外の部分の最小肉厚t0と同等以下の場合には、湯道9bの方が薄肉で樹脂の回りが悪く、樹脂が成形型全体に回るのに時間がかかり成形時間が増加してしまう。また、t2/t0が2.0より大きく、即ち翼用湯道9bの肉厚t2を主板2の湯道以外の部分の最小肉厚t0の2倍よりも厚くした場合には、樹脂の冷却に時間がかかり取り出しまでの時間が長くなる。その結果、1.1≦t2/t0≦2の範囲であれば、少なくとも同一肉厚(t2/t0=1.0)の場合に比べて成形時間を短縮することができる。成形時間を短縮することで、生産量を増加でき、さらに成形機でかかる電気代の低減も可能となり、省エネルギー化を図ることができる。
従って、ハブ用湯道9aの肉厚t1と主板2の湯道9を除く部分の最小肉厚t0との比率t1/t0を1.1≦t1/t0≦2の範囲とすれば、同一肉厚(t1/t0=1)で構成した場合に比べ、成形時間を短縮できる効果がある。また、翼用湯道9bの肉厚t2と主板2の湯道9を除く部分の最小肉厚t0との比率t2/t0を1.1≦t2/t0≦2の範囲とすれば、同一肉厚(t2/t0=1)で構成した場合に比べ、成形時間が短縮できる効果がある。特に、湯道9の肉厚t1、t2を主板2の最小肉厚t0の2倍以下として湯道9の肉厚に上限を設けることで、成形時間を短くできると共に、樹脂の量を少なくできファン1の軽量化及びコストダウンも図ることができる。
ここでは、ハブ用湯道9aの肉厚t1と翼用湯道9bの肉厚t2について別々に記載したが、どちらか一方を満足するように構成にしてもいいし、共に満足する構成としてもよい。共に満足する構成にすれば、成形時間を多く短縮でき、効果的である。
このように、ハブ用湯道9aの肉厚及び翼用湯道9bの肉厚のうちの少なくとも一方の肉厚をtとし、主板2の湯道9を除く部分の最小の肉厚をt0としたとき、比率t/t0を1.1≦t/t0≦2の範囲とすれば、同一の肉厚(t/t0=1)で構成した場合に比べ、成形時間が短縮できる効果がある。
以下、翼3の形状について記述する。
1枚の翼3の構成を図10及び図11に示す。図10及び図11はこの実施の形態に係る翼3を示す説明図であり、図10(a)は翼1枚の側面、図10(b)は図10(a)のZ−Z線における横断面を示し、図11は図10(b)のY−Y線における縦断面を示す。
図10(a)に示すように、翼中空部3dの翼内周側中空部3dc、翼外周側中空部3ddは回転軸に平行な直線Xに対し、任意角度θ1、θ2で主板2に設けられた翼開口部3bを基部として翼吸込側端部3eに向かって中空形状の内側に傾斜する構成である。翼3の肉厚はほぼ均等としているので、翼内周側端部3aと翼外周側端部3cも回転軸に平行な直線Xに対して任意角度θ1、θ2で翼開口部3bから翼吸込側端部3eに向かって中空形状の内側に傾斜している。
また、図11に示すように、翼3の回転方向Dに対して翼前方中空部3daと翼3の反回転方向側面の翼後方中空部3dbは回転軸に平行な直線Xに対し、任意角度θ3、θ4で翼開口部3bから翼吸込側端部3eに向かって中空形状の内側に傾斜する構成である。翼3の肉厚はほぼ均等としているので、翼前方側部3fと翼後方側部3gも回転軸に平行な直線Xに対して任意角度θ3、θ4で翼開口部3bから翼吸込側端部3eに向かって中空形状の内側に傾斜している。
即ち、翼3及び翼中空部3dが主板2からシュラウド4に向けて、所定角度θ1、θ2、θ3、θ4で中空内側に傾斜した勾配を有する先細り形状で構成している。このため、成形型をファン成形体から回転軸方向に抜く際に、傾斜によってスムーズに樹脂と成形型とを離型することができ、翼3が成形型に付着して翼3が破損するのを防止でき、成形性を向上できる。樹脂の冷却硬化終了時には成形型は、中空形状の翼3の外側の立設面3a、3c、3f、3gでファン成形体に密着していると共に、中空内側の立設面3dc、3dd、3da、3dbでファン成形体に密着している。ここでは外側と中空内側のどちらの立設面も基部から立設方向に向かって先細り形状としている。このため、翼3の外側で容易に離型できると共に翼3の中空内側で容易に離型できる。
これに加えて、翼3を中空形状としたことで、中空形状ではないものと比較して軽量化できる。また、翼3の肉厚が不均等の場合には、樹脂の冷却硬化時間ムラによる成形不具合が発生し、成形性が悪いという問題があったが、翼3の肉厚を略均等としたので、樹脂の冷却硬化時間をほぼ均等にでき、成形不具合を防止でき、成形性を向上できる。
このように、円盤状の主板2と、主板2の中央部を回転軸方向に突出させて成る凸状のハブ2aと、主板2の外周側平板部を基部としハブ2aの突出方向に立設すると共に基部に開口3bを有する中空形状の複数の翼3と、を備え、中空形状の翼3の外側の立設面3a、3g、3c、3fと中空内側の立設面3da、3db、3dc、3ddを中空内側に傾斜させ、翼3の外側と中空内側を基部から先細り形状としたことにより、成形型を容易に離型でき、成形型に翼3が付着することによる翼3の破損を防止できる。
さらに、翼3の肉厚をほぼ均等としたことにより、樹脂の冷却硬化時間を均等にでき、成形性がよいターボファンが得られる。
さらにまた、翼3を中空形状としたので、ファン1全体を軽量化できる。
図12は、翼内周側端部3aの回転軸に対する角度θ1と、翼外周側端部3cの回転軸に対する角度θ2と、翼翼前方中空部3daの回転軸に対する傾斜角度θ3と、翼後方中空部3dbの回転軸に対する傾斜角度θ4の全てを同一の角度θで傾斜させ、傾斜角度θを変化させたときのファンの成形時間(sec)と騒音値(dB)を示すグラフであり、横軸に傾斜角度θ、縦軸に成形時間(sec)と騒音値(dB)を示す。この騒音値(dB)はファンから2m直下に離れた地点で計測したものである。また、成形時間は、図7に示す成形工程を示すフローチャートではST2〜ST4の時間である。
図12に示すグラフに基づいて成形時間について説明する。
傾斜角度θ<0°の場合、翼3は主板2側からシュラウド4側に向かって広がった形状になるので、成形型が離型できず不可能な構成となる。θ=0°の場合、即ち回転軸に対して傾斜していない場合には、翼3と成形型との摩擦が大きく、ゆっくりと離型しないと成形型に翼3が付着して破損してしまうため、長い成形時間が必要となる。これに対して傾斜角度θをつけることで、離型が容易になって離型時間を短縮でき、さらに翼3の表面積が大きくなって冷却面積が大きくなるので、冷却時間が短縮化される。このため、傾斜角度θをつけることで成形時間を短くできる。傾斜角度θは1°であれば、成形時間は傾斜角度0°の場合と比較して1/2程度になる。従って、傾斜角度θは少なくとも1°以上であれば、成形時間が短くなって成形性が高い。
次に、図12に示すグラフに基づいて騒音値について説明する。
傾斜角度θと騒音値の関係において、傾斜角度θが大きすぎると隣り合う翼3と翼3の間の流路が狭くなり、通過風速が上昇することから騒音が増加してしまう。図12の計測結果によれば、傾斜角度θが3°よりも大きく傾斜させると、騒音が大きくなっている。このため、傾斜角度θを1°≦θ≦3°の範囲に構成すれば、良好な騒音値を保持できる。
以上の結果より、傾斜角度θを1°≦θ≦3°の範囲とすることで、騒音変化が小さく、且つ成形性の高いターボファンが得られる。
このように、中空形状の翼3の外側の立設面3a、3g、3c、3fと中空内側の立設面3da、3db、3dc、3ddを中空内側に傾斜させ、所定の傾斜角度θのそれぞれを1°≦θ≦3°の範囲としたことにより、騒音変化が小さく、成形性の高いターボファンが得られる効果がある。
なお、ここでは翼の翼内周側中空部3dc、翼外周側中空部3dd、翼前方中空部3da、及び翼後方中空部3dbのすべてを回転軸に対し同一の傾斜角度θで中空内側に傾斜させているが、それぞれを互いに異なる角度で傾斜させても、同様の効果を奏する。
また、翼内周側端部3a、翼外周側端部3c、翼吸込側端部3e、翼の回転方向に対し前方の翼前方側部3f、後方の翼後方側部3gの各肉厚は翼3全体でほぼ均等な肉厚としたが、これに限るものではなく、成形誤差などによって多少異なっていてもよい。翼内周側端部3aや翼外周側端部3cでは、回転方向の幅が小さくこの部分で肉厚を同一に構成するのは困難である。ある程度の変動を有する範囲で翼3の肉厚をほぼ均等にすればよい。肉厚を均等に構成することで、樹脂が均等に注入されると共に均等に冷却されるので、良好な成形体を得ることができる。
また、この実施の形態では、翼3の中心部が主板2の基部からハブ2aの突出方向に垂直に立設した構成とし、翼3の外側と中空内側の立設面を中空内側に傾斜させることで、上記のような効果を得るものである。この構成では、成形型を回転軸方向で、且つ回転軸に平行に離すことで離形される。これに対し、例えば成形型を回転軸方向で、且つ回転軸を中心として多少回転させながら離すことで離型する様に構成してもよい。回転して離形する場合には、翼3の中心部が主板2の基部からハブ2aの突出方向に垂直に立設した構成ではなく、翼3の中心部が主板2の基部から翼吸込側端部3eに向かって回転離型方向に所定角度傾いた形状となる。このように翼3が傾いた構成とした場合でも、翼3の外側と中空内側の立設面を中空内側に傾斜させることで、離型を容易にでき、上記と同様の効果を奏する。
次に、湯道9を別の構成として成形されたターボファン1について記載する。図13は他の湯道構成で成形されたターボファン1を示す下面図である。図中、図3と同一符号は同一、又は相当部分を示す。
図において、モータ冷却穴5の周囲を囲むように形成された冷却穴用湯道9dを設け、この冷却穴用湯道9dとハブ用湯道9aとを連結して一体の湯道として構成している。
このように構成されたターボファンにおいて、成形時に樹脂注入口10から注入された樹脂の一部は、ハブ用湯道9aから冷却穴用湯道9dへ向かって流れ、さらにハブ2aやボス2cへ向かって流れる。この時、ハブ用湯道9aを流れる樹脂は、冷却穴用湯道9dで2方向に分かれ、モータ冷却穴5の周囲に設けられた冷却穴用湯道9dを流れる。そしてモータ冷却穴5の周囲を流れた後、即ちモータ冷却穴5のボス2c側で確実に再合流し、ボス2cへ向かって流れる。このように、冷却穴用湯道9dを設けることで、モータ冷却穴5の周辺の樹脂流動性向上により、成形性を向上できる。
また、モータ冷却穴5の外周に冷却穴用湯道9dを設けたことで、開口であるモータ冷却穴5の周囲は冷却穴用湯道9dが固まって残り、肉厚に構成される。このため、開口で強度低下しやすいモータ冷却穴5周囲の強度を向上でき、衝撃がかかっても破断に対して耐久性を有するターボファンが得られる。
図14はさらに他の湯道の構成で成形されたターボファン1を示す下面図である。図中、図3と同一符号は同一、又は相当部分を示す。
図において、直線状のハブ用湯道9aはモータ冷却穴5の周囲の冷却穴用湯道9dに接続し、さらにハブ上部厚肉部2dに連結する。モータ冷却穴5の回転中心側はハブ上部厚肉部2dとなっており、主板2の湯道以外の主な部分の肉厚よりも肉厚が厚い部分である。
このように構成されたターボファンにおいて、成形時に樹脂注入口10から流入した樹脂の一部は、ハブ用湯道9aから冷却穴用湯道9dへ向かって流れ、さらにハブ上部肉厚部2dを流れてこの部分を形作る。図13に示した構成と同様、ハブ用湯道9aを流れる樹脂は、冷却穴用湯道9dで2方向に分かれ、モータ冷却穴5の周囲に設けられた冷却穴用湯道9dを流れる。そして、モータ冷却穴5の周囲を流れた後、これに接続するハブ上部肉厚部2dへ向かって流れ、この部分を成形する。
図13の構成と同様、モータ冷却穴5の外周に冷却穴用湯道9dを設けたことで、開口であるモータ冷却穴5の周囲は冷却穴用湯道9dが固まって残り、肉厚に構成され、開口で強度低下しやすいモータ冷却穴5周囲の強度を向上できる。このように、冷却穴用湯道9dを設けることで、モータ冷却穴5の周辺の樹脂流動性向上による成形性の向上と強度向上を図ることができ、衝撃がかかっても破断に対して耐久性を有するターボファンが得られる。
さらにこの構成では、冷却穴用湯道9dがそのままハブ傾斜面の肉厚より厚いボス近傍のハブ上部厚肉部2dに連結している。このため、樹脂がハブ上部厚肉部2dまでスムーズに流れ、冷却穴用湯道9dを流れる樹脂は、モータ冷却穴5の樹脂流動方向前方、即ちモータ冷却穴5のボス2c側でさらに確実に再合流してハブ上部厚肉部2dへ流れる。従って、開口であるモータ冷却穴5の周囲に確実に冷却穴用湯道9dの肉厚分で樹脂を注入でき、開口で強度低下しやすいモータ冷却穴5周囲の強度向上を図ることができる。
このように、ハブ用湯道9aに連結され、モータ冷却穴5の周囲を囲むように形成された冷却穴用湯道9dを備えたことにより、モータ冷却穴5の周辺の樹脂流動性向上による成形性を向上できると共に強度を向上できるターボファンが得られる。
次に、翼用湯道9bについて詳しく説明する。図15はこの実施の形態に係り、別の構成例によるターボファンを下面から見た斜視図、図16は図15の一部を拡大して示す部分斜視図、図17、図18は1枚の翼3を示す説明図であり、図17(a)は翼3の側面を示し、図17(b)は図17(a)のZ−Z線での横断面を示す。また、図18(a)は図17(b)のY−Y線での断面を示し、図18(b)は図18(a)の丸Mの部分を拡大して示す。図19はターボファン1の下面の一部を示す説明図である。
ここで示すターボファンの構成は、翼3の基部に形成される翼開口部3bの周囲に設けた翼用湯道9bに関する別の構成例を示すものである。
例えば、図15〜図18に示すように中空形状の翼3の開口の周囲に翼用湯道9bを設け、翼回転方向前方側の翼用湯道9bを翼前方湯道9ba、翼回転方向後方側の翼用湯道9bを翼後方湯道9bbとする。そして、翼前方湯道9baの主板2の面からの突出高さと翼後方湯道9bbの主板2の面からの突出高さに差を付け、翼前方湯道9baの回転軸方向の突出高さを翼後方湯道9bbの突出高さよりも所定高さだけ高くして、ファン外部側へ突出させる。
翼開口部3bにおける主板2近傍において、ファン1がD方向に回転する際に生じる気流Cは、翼前方湯道9baにぶつかって外側に湾曲し、放物線を描いて翼後方湯道9b側で再び主板2に近づくように流れる。この様子を図16に拡大して示す。ここで、翼前方湯道9baと翼後方湯道9bbとを同じ高さとした場合には、ファン回転時に主板2近傍の流れが翼前方湯道9ba離脱後、翼後方湯道9bbの角に衝突し、圧力変動を生じ狭帯域での騒音発生するという問題点があった。
これに対し、図18(b)に示すように翼前方湯道9baを翼後方湯道9bbに比べ所定高さだけ高くすると、翼開口部3b近傍での流れは図18(a)における矢印Cのように流れる。即ち、翼前方湯道9baを離脱後の流れは主板2の外側に湾曲する放物線を描き、翼後方湯道9bbの回転方向後方で再び主板2に近づく。翼前方湯道9baを高くすると、気流Cが主板2の表面から外側に湾曲する際の主板2からの距離が大きくなる。この結果、気流Cの再付着点が翼後方開口部3bの後方に移動する。このように気流Cを翼後方開口部3bの後方に滑らかに再付着させることで、気流Cが翼後方湯道9bbの角に衝突するのを防止でき、低騒音化を図ることができる。
また、翼用前方湯道9baの肉厚が厚くなるので、翼3へ樹脂がさらに流れやすくなりヒケの防止が可能で、しかも翼前方湯道9baでの強度も向上するので、ファンの強度も向上する。
このように、翼前方湯道9baを翼後方湯道9bbに比べ、所定高さだけ高く構成してファン外部側へ突出するように構成することで、軽量で強度が高く回転時および輸送時でもファンの破損が防止でき、高信頼性で低騒音なターボファンを得られる。
ここで、図19に示す中空構造の翼開口部3bの最大開口直径Fに対し、翼3の周囲を囲むように形成された翼用湯道9bの翼前方湯道9baと翼後方湯道9bbとの高さの差Δt(図18(b)に示す)についてさらに説明する。ここで、最大開口幅Fは開口の主板2の面における内接円の直径とし、△tを翼前方湯道9baの高さと翼後方湯道9bbの高さの差とする。
高さの差Δtが小さいと、翼前方湯道9baを離れる流れは充分な高さのある放物線にはならずに、翼後方湯道9bbの角に衝突することになる。このため、翼開口部3bでの圧力変動による騒音が発生する。逆に翼前方湯道9baが高すぎる、即ち差Δtが大きすぎると、翼前方湯道9baで流れが剥離し、回転数に起因するピーク音が発生してしまう。このように翼前方湯道9baと翼後方湯道9bbとの高さの差Δtには、望ましい範囲が存在する。
ただし、翼開口部3bを横切る流れは、翼前方湯道9baと翼後方湯道9bbとの高さの差Δtのみではなく、翼開口部3bの最大開口直径Fにも関係する。そこで、翼開口部3bの最大開口直径Fに対する翼前方湯道9baと翼後方湯道9bbとの高さの差Δtの比率(Δt/F)を計算する。図20は比率(Δt/F)%と同一風量における騒音値(dB)の関係を示すグラフであり、横軸に比率Δt/F(%)、縦軸に騒音値(dB)を示す。この騒音値は、ファンの直下で、ファンから2m程度離れたところで測定した。
図20に示す計測結果から、少なくとも4%≦△t/F≦22%の範囲になるように構成することで、翼前方湯道9baと翼後方湯道9bbの主板2の面からの突出高さが同じ、即ち△t=0(△t/F=0)のときに比べ低騒音であるターボファンが得られる。
Δt/F<4%の場合には、最大開口直径Fに対して湯道の差Δtが小さく、翼前方湯道9baを離れた流れが翼後方湯道9bbの角に衝突する可能性が高くなって、圧力変動を生じ狭帯域で騒音を発生する。一方、22%<Δt/Fの場合には、最大開口直径Fに対して湯道の突出高さの差Δtが大きく、翼前方湯道9baを離れた流れが剥離して、回転数に起因するピーク音によって騒音が大きくなる。
このように、翼開口部3bの最大開口直径Fに対する翼前方湯道9baと翼後方湯道9bbとの突出高さの差を、4%≦△t/F≦22%の範囲になる様に構成すれば、ファン回転時に、主板2近傍の流れが翼前方湯道9ba離脱後、翼後方湯道9bbの角にて衝突し圧力変動を生じ狭帯域で騒音を発生することを抑制できる。そして、翼前方湯道9ba離脱後の流れが翼後方湯道9bbの回転方向後方への再付着点を、翼後方開口部3gの後方に移動させて、滑らかに再付着させることができる。また、翼前方湯道9baの突出高さが高すぎて、翼前方湯道9baにて流れが剥離することなく、回転数に起因するピーク音の発生を抑制し騒音悪化防止が図れる。これらのことから、低騒音化が図れる。
従って、ターボファンは中空構造の翼開口部3bの最大開口直径Fに対する翼前方湯道9baと翼後方湯道9bbとの突出高さの差△tの比率△t/Fで、4%≦△t/F≦22%の範囲になるように構成することにより、低騒音化が図れる。
もちろんこの翼開口部3bと翼用湯道9bの構成に加え、上記のファンの構成を兼ね備えることで、更なる効果を得ることができる、
例えば、樹脂合流部を避けてモータ冷却穴5を設けることで、強度的に信頼性の高いターボファンが得られる。また、ハブ用湯道9aを設けたことで、樹脂が主板2の頂上付近のボス2cまで流れやすく、主板全体での樹脂流動性を向上できる。また、翼3が中空構造のためターボファン全体で軽量化できる。さらに、翼中空部3dが主板2からシュラウド4に向け所定角度θで傾斜した成形抜き勾配を有する先細り形状のため、成形型の離型がしやすく型に翼3が付着し翼の破損を防止でき成形性が高い。また、翼3の肉厚を略均等としたため、冷却硬化時間が均等にできるので、冷却硬化時間の不均一であることで生じるムラによる成形不具合の発生をある程度防止できる。
なお、この実施の形態では、複数の翼3を7枚で構成し、これに合わせて、湯道9及びモータ冷却穴5を7個設けたファンについて記載したが、翼3の枚数、湯道9の数、モータ冷却穴5の数はこれに限るものではなく、いくつでもよい。
また、モータ冷却穴5の数をハブ用湯道9aの数と同じに構成したが、前述したようにモータ冷却穴5の数をハブ用湯道9aの数よりも少なくしてもよい。ただし、モータ冷却穴5をハブ用湯道9aの延長線上に配置すれば、モータ冷却穴5と樹脂合流部とが連結することなく強度の高いものが得られる。このため、モータ冷却穴5の数をハブ用湯道9aの数よりも少なくした場合でも、モータ冷却穴5をハブ用湯道9aの延長線上に配置するのが好ましい。モータ冷却穴5の数を少なくすれば、モータを冷却する機能は低下するが、ファンのハブ2aの強度を高くすることができる。
図21〜図23は、この実施の形態で記載したターボファン1のいずれかを空気調和機に搭載した構成例を示すもので、図21は空気調和機を天井に設置した状態で、部屋から見た空気調和機を示す斜視図、図22は空気調和機を示す縦断面図、図23は空気調和機を示す水平断面図である。ここではターボファン1を例えば天井埋込型空気調和機に搭載した例を示す。
図21に示す空気調和機は天井の上側に埋め込まれ、略四角形状の化粧パネル13で部屋19に面している。化粧パネル13の中央付近には、空気調和機本体への空気の吸込口である吸込グリル13aと吸込グリル13a通過後の空気を除塵するフィルタ20が配設されている。また、化粧パネル13の各辺に沿って形成されたパネル吹出口13bを有し、さらに各パネル吹出口13bには風向ベーン13cを備えている。
また、図22に示すように、空気調和機本体12は部屋19に対し上方に天板12cとなる向きに設置され、天板12cの周りには側板12dが取り付けられ部屋19に向けて下側が開口するように設置される。空気調和機本体12の下面中央部に配置した本体吸込口12aは、化粧パネル13の吸込グリル13aに連通するように配置される。また、本体吸込口12aの周囲に配置した本体吹出口12bは、パネル吹出口13bに連通するように配置される。空気調和機本体12の内部にはファン1、ターボファンの吸込風路を形成するベルマウス14、ファン1を回転駆動するモータ8を有する。
また、ファン1の気流吹出し部分である翼間からパネル吹出口13bまでの吹出風路には熱交換器15を配置する。熱交換器15はアルミフィン15aと伝熱管15bとを有し、空気調和機本体12の高さ方向即ち垂直方向に伸びた長方形形状のアルミフィン15aを複数枚所定間隔で積層し、これに積層方向から伝熱管15bを複数段、貫通させた構成である。
そして、図23に示すように、熱交換器15はターボファン1の外周側を囲むように略C字形状に形成される。この略C字形状の熱交換器15の2つの端部の一方の伝熱管15bには各伝熱管15bへの冷媒量を調整するヘッダー16や分配器17と室外機との接続配管18が取り付けられている。伝熱管15b内には例えば二酸化炭素などの冷媒を循環させる。
このように構成された空気調和機により、ターボファン1が回転方向Dで回転すると部屋19の空気が化粧パネル13の吸込グリル13a、フィルタ20を通過して除塵され、本体吸込口12a、ベルマウス14を通過後ターボファン1に吸込まれる。そして、その後ターボファン1の翼3の間を通り、熱交換器15へ向けて吹出される。室内空気は、熱交換器15を通過する際に伝熱管15b内を流れる冷媒と熱交換することで、暖房、冷房等の熱交換や除湿される。その後、本体吹出口12b、パネル吹出口13bから部屋19へ向けて吹出される際に、風向ベーン13cにより風向制御される。
この空気調和機を輸送する時は、通常、ターボファン1の回転軸方向が垂直、つまりファンモータ8の回転軸が垂直となるように保持される。即ち、本体天板12cが下面または空気調和機本体12のベルマウス14側が下面となる状態で空気調和機本体12がトラック等へ積込まれ運搬される。
この実施の形態に係るターボファン1を、図21〜図23に示した天井埋込型空気調和機に搭載することで、以下のような効果を奏する。
即ち、ターボファン1の成形性の向上により、薄肉化して軽量化でき、製品全体の重量を軽量化できる。また、強度信頼性を向上できたので、ターボファン1が輸送時の振動等の衝撃によって破壊するのを防止でき、空気調和機としても製品信頼性を向上できる。
また、モータ冷却穴5や翼3を不等ピッチとしたターボファン1では、モータ冷却穴5からターボファン1の外部へ放出される気流の乱れ及び翼3から吹出される気流に周期性を持たないので、ファンの回転数に起因する騒音を低減でき、低騒音化を図ることができた。このファン1を空気調和機に搭載することで、ファン1から流出してパネル吹出口13bに流れる気流の乱れも低減されるので、ファン1の騒音低減に加え、空気調和機としてさらに騒音を低くでき、静粛な空気調和機が得られる。また、気流の乱れが低減された状態で熱交換器15で冷媒と熱交換するので、効率の良い空気調和機が得られる。
なお、図21〜図23に示した天井埋込型空気調和機に限るものではない。ここでは天井の4方向にパネル吹出口13bのあるものを示したが、2つのパネル吹出口13bが向かい合うように2方向に設けられていてもよい。また、天井に空気調和機本体をすべて埋め込む構成ではなく、天井から突出した状態で設置されていてもよい。また、天井に設置するものに限らず、壁面に設置するものでもよい。ターボファンを搭載した他の構成の空気調和機にこの実施の形態によるターボファンを適用することで、上記と同様、製品輸送時のファン破断防止ができ、低騒音で製品品質が高く静粛で軽量で運搬性も高い空気調和機が得られる。
このように、この実施の形態で記載した少なくともいずれか1つによって構成されたターボファンと、熱交換器とを備え、前記ターボファンによって吸込口から吸込んだ空気を前記熱交換器で冷媒と熱交換して吹出口から吹出すように構成したことにより、強度的に信頼性が高く、軽量で騒音を低減できる空気調和機が得られる。
また、空気調和機に限るものではなく、ターボファンを搭載した換気扇や空気清浄器に適用することもでき、上記と同様の効果を得ることができる。
また、この発明によれば、以下のような効果が得られる。
即ち、樹脂注入口10に連続し主板のハブ2aの斜め傾斜面の肉厚より厚くファン半径方向に直線状に延出した複数のハブ用湯道9aを主板2のモータ側側面に所定間隔で有し、前記ハブ用湯道9aから成形時ハブ傾斜面の肉厚より厚いボス近傍のハブ上部肉厚部2dへ向け樹脂が流動した際、樹脂合流部Aが衝撃に対し強度が低い開口であるモータ冷却穴5に連結せずモータ冷却穴5の間に形成されるので、ボス2cまで流れやすく成形性が向上するとともに、主板2に生成される樹脂合流部を短くできるので、輸送時などターボファン1の軸方向(図1(b)の上下方向)に衝撃が付加され万一亀裂を生じても、ターボファンが破断しづらく、成形性の向上とターボファンの衝撃に対する信頼性を高くできる。
また、ハブ用湯道9aのファン中心側端部9a1近傍それぞれにモータ冷却穴5を配設し、少なくともモータ冷却穴5とハブ用湯道9aの数が同じで、さらに前記ハブ用湯道9aのファン外周側端部9a2近傍には翼内周側端部3aが配設され、前記ハブ用湯道9aと翼3の開口部3bの周囲を囲むように形成された翼用湯道9bとが連結湯道9cにより連結されているので、ハブ用湯道9aから流れ出た樹脂の樹脂合流部Aが確実にモータ冷却穴5同士の間に生成される。その結果、輸送時などターボファン1の軸方向(図1(b)の上下方向)に衝撃が付加され万一亀裂を生じてもターボファンが破断しづらく、成形性の向上とターボファンの衝撃に対する信頼性を高くできる。またハブ用湯道9aと翼用湯道9bを一体で形成していないので、ハブ用湯道9aと翼用湯道9bとの樹脂注入口10から注入され流れる樹脂の注入量を調整でき、湯回りムラによる空洞発生や肉厚の局所的な薄肉化を防止しでき、強度悪化を防止できる。さらに翼用湯道9bにより、樹脂が周りやすくなるため翼3の薄肉化も可能となるとともに、応力集中する翼3と主板2の接合部の肉厚が増加でき、樹脂流動性向上による成形性向上とターボファンの強度向上の両立が可能である。
また、隣り合う直線状のハブ用湯道9a同士はお互い重ならないように形成されているので、従来のように一つの樹脂注入口10に対し湯道を形成するリブが多岐にわたる場合に比べ、樹脂の主流方向が半径方向となり流動方向が複雑にならず樹脂合流部Aが明確にでき、かつ樹脂合流部Aの数を少なくでき型設計が簡易化できるとともに、湯回りムラによる空洞発生や肉厚の局所的な薄肉化を防止でき、ターボファンの強度悪化を防止できる。
また、ハブ用湯道9aは主板のファン外部風路7側へ突出して形成されているので、ハブ用湯道9aによりモータ冷却穴5へ向かう流れGを誘起する導風板を兼ねることができる。これによりハブ2aのファン外部風路7側へ配設されボス2cにてターボファン1と固定されるファンモータ8の表面に流れる空気が増加しモータ冷却がしやすくなる。よって、モータ温度上昇のため温度保護制御が係らなくでき、さらに高温によるモータの破損も抑制できる。
また、翼内周側端部近傍に設けられた樹脂注入口と中空構造の翼の主板外部側開口部の周囲を囲むように形成された翼用湯道と連結湯道により連結され、翼中空部の翼内周側中空部および翼外周側中空部および翼前方中空部表面、翼後方中空部表面は回転軸に対し共に任意角度θの傾斜面で、翼内周側端部、翼外周側端部、翼吸込側端部、翼の回転方向に対し前方の翼前方側部、後方の翼後方側部の各肉厚は翼全体でほぼ同一肉厚となるように形成され、主板からシュラウド側へ向け翼および翼中空部は先細り形状となるように形成したものであるので、翼が中空構造のため翼が軽量化でき、肉厚が略均一のため翼の肉厚が不均一の場合に発生しうる樹脂の冷却硬化時間ムラによる成形不具合が発生しづらく成形性が良い。また翼および翼中空部が主板からシュラウドに向け所定角度傾斜した成形抜き勾配を有する先細り形状のため、成形型の離型がしやすく型に翼が付着し翼の破損を防止でき成形性が高い。
また、中央部にモータを覆うように形成された凸状のハブにモータとファン内部を連通する複数のモータ冷却穴を有し、かつ前記ハブの中央部にモータの回転軸との固定部であるボスを有する円盤状の主板と、複数枚の翼と前記複数枚の翼を連結し吸込み導風壁を形成するシュラウドを有する熱可塑性樹脂で成形されるターボファンにおいて、翼内周側端部近傍の主板平坦部に設けられた樹脂注入口に連続し主板の斜め傾斜面の肉厚より厚くファン半径方向に直線状に延出した複数のハブ用湯道を主板のモータ側側面に所定間隔で有し、隣り合うハブ用湯道の間に生成される樹脂合流部は少なくともモータ冷却穴に連結しないように湯道を形成し、翼中空部の翼内周側中空部および翼外周側中空部および翼前方中空部表面、翼後方中空部表面は回転軸に対し共に任意角度θの傾斜面で、翼内周側端部、翼外周側端部、翼吸込側端部、翼の回転方向に対し前方の翼前方側部、後方の翼後方側部の各肉厚は翼全体でほぼ同一肉厚となるように形成され、主板からシュラウド側へ向け翼および翼中空部は先細り形状となるように形成したものであるので、ハブ用湯道によりハブ、主板での樹脂流動性が高く成形性が高く、また樹脂合流部が少なくともモータ冷却穴に連通しないようにハブ用湯道を形成しているので輸送時の衝撃等によるファンの破損を防止し、翼が中空構造のためターボファン全体で軽量化でき、肉厚が略均一のため翼の肉厚が不均一の場合発生しうる樹脂の冷却硬化時間ムラによる成形不具合が発生しづらく成形性が良い。また翼および翼中空部が主板からシュラウドに向け所定角度傾斜した成形抜き勾配を有する先細り形状のため、成形型の離型がしやすく型に翼が付着し翼の破損を防止でき成形性が高い。
さらに、翼の軽量化によりターボファンの回転中心に対しターボファン外周部での重量が軽量化されることから回転時の遠心力が軽減され翼の主板付け根に付加される応力が低減され強度向上が可能で、回転時のターボファンの破損を防止できる。以上の結果、軽量で成形性および強度が高く高信頼性のターボファンを得られる。
また、翼中空部の翼内周側中空部および翼外周側中空部および翼前方中空部表面、翼後方中空部表面は回転軸に対し共に傾斜角度θ=1〜3°の間の傾斜面で、翼内周側端部、翼外周側端部、翼吸込側端部、翼の回転方向に対し前方の翼前方側部、後方の翼後方側部の各肉厚は翼全体でほぼ同一肉厚となるように形成され、主板からシュラウド側へ向け翼および翼中空部は先細り形状となるように形成したものであるので、翼が中空構造のため軽量化でき、肉厚が略均一のため翼の肉厚が不均一の場合発生しうる樹脂の冷却硬化時間ムラによる成形不具合が発生しづらく成形性が良い。また翼および翼中空部が主板からシュラウドに向け所定角度傾斜した成形抜き勾配を有する先細り形状のため、成形型の離型がしやすく型に翼が付着し翼の破損を防止でき成形性が高い。また、少なくとも騒音変化が小さく悪化しない。以上の結果より、少なくとも傾斜角度θが1°〜3°であれば騒音変化が小さく、成形性の高いターボファンを得られる。
また、翼3の周方向取付ピッチ角度σが不等ピッチで配設されると同時にモータ冷却穴5の周方向ピッチ角度γは翼3と相対して不等ピッチ角度で、かつファン回転中心Oから半径方向へ直線状に延びるハブ用湯道9aも翼3、モータ冷却穴5と相対して不等ピッチで一つの樹脂注入口10、ハブ用湯道9a、翼用湯道9b、モータ冷却穴5の配置がほぼ同等であるので、成形条件が変化しづらく湯回りムラによる空洞発生や肉厚の局所的な薄肉化を防止しでき、ターボファンの強度悪化を防止できる。またモータ冷却穴5と翼3の配置関係が同じなのでファン外部風路7からファン内部風路6へモータ冷却穴5を通り流出する乱れた流れE2が翼3と直接衝突しないため、圧力変動を大きく受けず低騒音化可能なターボファンを得られる。
また、樹脂注入口10から流れ出た樹脂がハブ用湯道9aから冷却穴用湯道9dへ向かいボス2cへ向け流れる。その際モータ冷却穴5外周に冷却穴用湯道9dがあり、樹脂流入後モータ冷却穴の樹脂流動方向後方で確実に再合流しボス2cへ向かい流れるため、従来のように冷却穴の周囲に冷却穴用湯道がなく冷却穴の樹脂流動方向後方で再合流しづらくなる可能性が低く、開口で強度低下しやすいモータ冷却穴5周囲の強度向上が図れる。その結果、モータ冷却穴周辺の樹脂流動性向上による成形性の向上と強度向上を図り、衝撃がかかっても破断しづらいターボファンを得られる。
また、ハブ用湯道9aと翼用湯道9bそれぞれの最大肉厚t1、t2と主板2の他の部分の最小肉厚t0との比率t1/t2=1.1〜2、t2/t0=1.1〜2の範囲であれば少なくとも同一肉厚(t1/t0、t2/t0=)の場合に比べ成形時間が短縮でき、同一時間で生産量が増加できるとともに成形機でかかる電気代の低減も可能で省エネである。
また、中空構造の翼の主板外部側開口部の周囲を囲むように形成された翼用湯道の翼回転方向側面相当部の翼前方湯道は翼回転方向逆側面相当部の翼後方湯道に比べ高く、ファン外部へ突出するように形成されたものであるので、回転時主板近傍の流れが翼前方湯道離脱後、翼後方湯道の角にて衝突し圧力変動を生じ狭帯域で騒音発生することを抑制し、翼前方湯道離脱後の流れの翼後方湯道の回転方向後方への再付着点を翼開口部後方に移動させなめらかに付着させることから低騒音化が図れる。
また、中央部にモータを覆うように形成された凸状のハブにモータとファン内部を連通する複数のモータ冷却穴を有し、かつ前記ハブの中央部にモータの回転軸との固定部であるボスを有する円盤状の主板と、複数枚の翼と前記複数枚の翼を連結し吸込み導風壁を形成するシュラウドを有する熱可塑性樹脂で成形されるターボファンにおいて、翼内周側端部近傍の主板平坦部に設けられた樹脂注入口に連続し主板の斜め傾斜面の肉厚より厚くファン半径方向に直線状に延出した複数のハブ用湯道を主板のモータ側側面に所定間隔で有し、隣り合うハブ用湯道の間に生成される樹脂合流部は少なくともモータ冷却穴に連結しないように湯道を形成し、翼中空部の翼内周側中空部および翼外周側中空部および翼前方中空部表面、翼後方中空部表面は回転軸に対し共に任意角度θの傾斜面で、翼内周側端部、翼外周側端部、翼吸込側端部、翼の回転方向に対し前方の翼前方側部、後方の翼後方側部の各肉厚は翼全体でほぼ同一肉厚となるように形成され、主板からシュラウド側へ向け翼および翼中空部は先細り形状となるように形成し、前記中空構造の翼の主板外部側開口部の周囲を囲むように形成された翼用湯道と連結湯道にて連結され、前記翼用湯道の翼回転方向側面相当部の翼前方湯道は翼回転方向逆側面相当部の翼後方湯道に比べ高く、ファン外部へ突出するように形成されたものであるので、ハブ用湯道によりハブ、主板での樹脂流動性が高く成形性が高く樹脂合流部が少なくともモータ冷却穴に連通しないようにハブ用湯道を形成しているので輸送時の衝撃等によるファンの破損を防止しできる。また翼が中空構造のためターボファン全体で軽量化でき、肉厚が略均一のため翼の肉厚が不均一の場合発生しうる樹脂の冷却硬化時間ムラによる成形不具合が発生しづらく成形性が良い。また翼および翼中空部が主板からシュラウドに向け所定角度傾斜した成形抜き勾配を有する先細り形状のため、成形型の離型がしやすく型に翼が付着し翼の破損を防止でき成形性が高い。そして回転時主板近傍の流れが翼前方湯道離脱後、翼後方湯道の角にて衝突し圧力変動を生じ狭帯域で騒音発生することを抑制し、翼前方湯道離脱後の流れの翼後方湯道の回転方向後方への再付着点を翼後方開口部後方に移動させなめらかに再付着させることから低騒音化が図れる。また、翼用前方湯道の肉厚が厚くなるので、成形時翼へ樹脂がさらに流れやすくなりヒケの防止が可能で、しかも翼前方湯道での強度も向上しさらにターボファンの強度も向上する。以上の結果より、軽量で強度が高く回転時および輸送時でもファンの破損が防止でき、低騒音なターボファンを得られる。
また、ターボファンは中空構造の翼開口部3bの最大開口直径Fと翼前方湯道9baと翼後方湯道9bbとの高さの差△tの比率△t/F=4〜22%であるように形成されたもので、回転時主板近傍の流れが翼前方湯道離脱後、翼後方湯道の角にて衝突し圧力変動を生じ狭帯域で騒音発生することを抑制し、翼前方湯道離脱後の流れの翼後方湯道の回転方向後方への再付着点を翼後方開口部後方に移動させなめらかに再付着させることから低騒音化が図れる。また、翼前方湯道の厚さが高すぎ翼前方湯道にて流れが剥離し回転数に起因するピーク音の発生を抑制し騒音悪化防止が図れ低騒音化可能である。
また、実施の形態1で記載したいずれか1つの構成のターボファン1を搭載し熱交換器をターボファンの吸込側または吹出側に配設した空気調和機で、ターボファン1の成形性向上により薄肉化可能なため軽量化でき、さらに強度信頼性が高いので、輸送後設置する際ターボファン1が輸送時の振動等の衝撃により破壊しているようなことがなく製品信頼性が高い。またターボファン1が軽量になった分、製品重量も軽量化できる。
また、空気調和機本体の側板、天板は板金部材で形成され、かつ側板および少なくとも天板の一部の空気調和機本体内側は断熱材により風路壁面を構成し、前記空気調和機本体の内部中央付近にモータと、実施の形態1で記載したいずれか1つの構成のターボファン1を搭載し、前記空気調和機本体の下面中央部には前記ターボファンの吸込口でかつ本体吸込口を構成するベルマウスが配設され、また前記ターボファン外周を囲むように熱交換器を立設し、前記熱交換器の下部には発泡材で形成されたドレンパンを配設し、前記本体吸込口の周囲で空気調和機本体側板に略沿う位置に本体吹出口を有し、前記本体吸込口と前記本体吹出口とそれぞれ連通するパネル吸込口、パネル吹出口を有する化粧パネルが本体下面に取り付けられた天井埋込型空気調和機としたことにより、ターボファン1の成形性向上により薄肉化可能なため軽量化でき、さらに強度信頼性が高いので、輸送後設置する際ターボファン1が輸送時の振動等の衝撃により破壊しているようなことがなく製品信頼性が高い。またターボファン1が軽量になった分、製品重量も軽量化できる。
1 ターボファン、2 主板、2a ハブ、2b ファン内周側側面、2c ボス、2d ハブ上部厚肉部、3 翼、5 モータ冷却穴、8 モータ、9 湯道、9a ハブ用湯道、9b 翼用湯道、9ba 翼前方湯道、9bb 翼後方湯道、9c 連結湯道、9d 冷却穴用湯道、10 樹脂注入口、12 空気調和機本体、15 熱交換器、A 樹脂合流部、B 成形時の樹脂流動方向、C 翼開口部近傍での気流、D ファン回転方向、E1,E2 気流、F 翼開口部3bの最大開口幅(主板面における開口の内接円の直径)、G ハブ用湯道によりモータ冷却穴へ向け導風される気流、O 回転中心。

Claims (4)

  1. 円盤状の主板と、前記主板の中央部を回転軸方向に突出させて成る凸状のハブと、前記主板の外周側平板部を基部とし前記ハブの突出方向に立設すると共に前記基部に開口を有する中空形状の複数の翼と、前記開口の周囲に前記主板から前記翼の立設方向と反対の方向に突出するように設けた翼用湯道と、を備え、前記中空形状の翼の外側と中空内側の立設面を中空内側に傾斜させ、前記翼の外側と前記中空内側を前記基部から先細り形状とし、前記開口の回転方向前方の周囲に位置する前記翼用湯道の突出高さを、前記開口の回転方向後方の周囲に位置する前記翼用湯道の突出高さよりも高くしたことを特徴とするターボファン。
  2. 前記翼の肉厚をほぼ均等としたことを特徴とする請求項1記載のターボファン。
  3. 前記中空形状の翼の外側と中空内側の立設面を回転軸に対し所定の傾斜角度θで中空内側に傾斜させるとし、前記所定の傾斜角度θのそれぞれを1°≦θ≦3°の範囲としたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のターボファン。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のターボファンと、熱交換器とを備え、前記ターボファンによって吸込口から吸込んだ空気を前記熱交換器で冷媒と熱交換して吹出口から吹出すように構成したことを特徴とする空気調和機。
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