JP5120502B2 - 圧電発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電発電装置、特に、圧電素子を利用して運動エネルギーを電気エネルギーに変化させて電力を取り出すための圧電発電装置に関する。
従来から、圧電素子を利用して外部から入力される運動エネルギーを電気エネルギーに変換して電力を取り出し、蓄電装置などに電力を供給する圧電発電装置としては、例えば、特許文献1,2,3に記載のものが知られている。
一般的には、圧電体基板の一端を固定し、他端を自由端として質量を設けた片持ち梁状態で支持している。特許文献1では、圧電体基板を自由端に向かって薄くしており、特許文献2では、圧電体基板を自由端に向かって幅細くしている。また、特許文献3には、互いに平行に配置されて積み重ねられた複数の直線部分を含む連続する圧電素子にて、いわゆるつづら折りに構成した圧電デバイスが記載されている。
ところで、特許文献1,2に記載のような片持ち梁方式(カンチレバー型)の発電装置では、発電量を上げるにはカンチレバーの長さが必要であり、大きな振動空間も必要なので、どうしても発電装置が大型化してしまう。特許文献3に記載の圧電デバイスでは、小型化が可能ではあるが、スタックした圧電素子の固定端に応力が集中する傾向にあり、固定端が破損しやすいという問題点を有している。また、発電効率の向上に対して必ずしも有効な対策が施されていない。
特許平10−56784号公報 特開平10−174462号公報 特許第4220901号公報
そこで、本発明の目的は、複数の圧電素子個々にほぼ均等な応力を作用させることによって、固定部が破壊されるおそれを解消し、かつ、発電効率の大きい圧電発電装置を提供することにある。
以上の目的を達成するため、本発明の一形態である圧電発電装置は、
基板に電極が形成された短冊状をなす複数の圧電素子を、それらの両端部分で結合し、結合部分以外は振動可能とした圧電積層体を備え、
前記圧電積層体はその一部が固定部とされるとともに端部は自由端とされ、
前記各圧電素子は前記固定部から自由端に向かってそれぞれの剛性が小さくされていること、
を特徴とする。
前記圧電発電装置において、各圧電素子は固定部から自由端に向かってそれぞれの剛性が小さくされているため、換言すれば、ばね定数が小さくされているため、固定部から自由端に向かって各圧電素子に作用する応力がほぼ均等になり、固定部が破壊されやすいという問題点が解消され、同時に、発電効率が向上する。各圧電素子の剛性を変えるには、基板の厚みを変える、基板の幅を変える、基板の長さを変える、基板の材料を変える、あるいは、基板の密度を変えるなどで対処することができる。
本発明によれば、固定部から自由端に向かって各圧電素子に作用する応力がほぼ均等になり、固定部が破壊されやすいという問題点が解消されるとともに発電効率が向上する。
本発明に係る圧電発電装置の基本的構成を示す概略構成図である。 前記圧電発電装置の要部を示す説明図である。 本発明に係る圧電発電装置における固定部と錘の位置関係を示す説明図である。 本発明に係る圧電発電装置における各圧電素子の電気的接続関係の第1例を示す説明図である。 前記第1例における各圧電素子の電極を示す説明図である。 本発明に係る圧電発電装置における各圧電素子の電気的接続関係の第2例を示す説明図である。 前記第2例における各圧電素子の電極を示す説明図である。 各圧電素子における表面応力分布を示すグラフである。 電極長さと発電エネルギーとの関係を示すグラフである。 各圧電素子の厚みを変えた圧電発電装置を示す概略構成図である。 厚みを変えた場合に圧電素子の各層における応力を示すグラフである。 各圧電素子の長さを変えた圧電発電装置を示す概略構成図である。 各圧電素子の幅を変えた圧電発電装置を示す概略構成図である。 幅を変化させた圧電素子を示す平面図である。 厚みを変化させた圧電素子を示す側面図である。 図14の形状変化における圧電素子の表面応力分布を示すグラフである。
以下、本発明に係る圧電発電装置の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
(圧電発電装置の概略構成、図1及び図2参照)
本発明に係る圧電発電装置は、図1に示す積層構造の圧電積層体10からなる。即ち、以下に詳述するように基板の表裏面に電極が形成された短冊状をなす複数の圧電素子11(11−1,11−2…11−n)をそれらの両端部分で結合し(結合部を符号12で示す)、結合部12以外は振動可能とされている。最上層の圧電素子11−1の一端を固定部とし、最下層の圧電素子11−nは自由端であり、錘35が固定されている。
図2に示すように、各圧電素子11は2枚の圧電基板を接合させたバイモルフ型であり、各基板の中央部分を境にして長辺方向の右半分と左半分とで矢印で示すように分極方向が逆に形成(分極方向を反転)されている。また、各圧電素子11は固定部30から自由端に向かって(換言すれば、最上層から最下層に向かって)、それぞれの剛性が小さくされている。剛性とは、ばね定数と言い換えてもよい。
ばね定数Kでいえば、最上層の圧電素子11−1から最下層の圧電素子11−nにかけて、K1≧K2≧K3≧……≧Kn(但し、全てのKは全て同じではない)に設定されている。各圧電素子11のばね定数は、K=12EI/L3(E:ヤング率、I:断面2次モーメント、L:梁の長さ)で示され、梁の長さ、厚み、幅、ヤング率などによって変えることができる。
錘35に関しては、極力空間部の有効利用を図るために、圧電積層体10を囲むような箱形状が好ましく、密度の大きな金属あるいはセラミックスを素材とすることが好ましい。
以上の概略構成からなる圧電発電装置においては、錘35に振動が加わると、該振動は最下層の圧電素子11−nから最上層の圧電素子11−1に徐々に伝達され、圧電積層体10が全体として振動し、電極から電力が取り出される。なお、各圧電素子11に形成した電極とそれらの電気的接続状態については後述する。
圧電体の発電エネルギーは圧電体のd定数の2乗と応力が作用される圧電体の体積、応力の2乗、波数に比例し、圧電体の誘電率に反比例する。これらのうち、波数は素子の共振周波数によって決まるが、圧電体の共振周波数は振動周波数帯域内に設定することにより小さな加速度で大きな発電量を得ることができる。しかし、一般的に自然界に存在する振動周波数は非常に低く、例えば、歩行に伴う振動の周波数帯域は0Hzから数10Hzであり、歩行の振動によって大きな発電量を得るためには、圧電素子の共振周波数を数10Hz以下と低くすることが好ましい。また、発電エネルギーを増加させるために体積を増加させる方法を用いる場合、例えば、単純な1枚の梁の断面積を大きくするときには、厚み、幅を大きくすると梁の断面2次モーメントが大きくなり、梁に加わる応力が小さくなる。そこで梁に加わる応力を低下させないために、梁に接続される錘35の質量を増やしたり、梁の長さを長くするなどの対策を実施する必要がある。これらの対策は圧電発電装置の大型化につながる。
そのために、前記圧電発電装置においては、短冊状の複数の圧電素子を互いに両端部で結合するつづら折り構造とした。この構造では、1段目の素子には錘35と2段目以下の素子の重量が固定部30に集中的に加重され、2段目の素子には、錘35と3段目以下の素子の重量が加えられる。つまり、発電部そのものの質量を利用できるので、発電体積効率が向上する。また、発電部の共振周波数は、各段の圧電素子11を薄くし、積層段数を増加させることにより、体積の低下を伴うことなく、また、圧電積層体10を大きくすることなく、低周波化が可能である。
ところで、つづら折り構造の圧電発電装置においては、ある段の圧電素子11にはそれ以下の段の素子の重量が付加されるため、単に同一厚み(剛性)の素子11を積層しただけでは、固定部30と最上層の素子11−1に応力集中する課題がある。そこで、本圧電発電装置では、各段の素子11に応力を分散させるために、各段の素子11の剛性(ばね定数)を変えることによりこの課題を解決している。各圧電素子の剛性を変えるには、基板の厚みを変える、基板の幅を変える、基板の長さを変える、基板の材料を変える、あるいは、基板の密度を変えるなどで対処することができ、それらの詳細は後述する。
また、本圧電発電装置では、予め電極などを形成して分極処理した短冊状の複数の圧電素子11を両端で結合して圧電積層体10を構成するため、電極の形成や分極処理が特殊なものではなく、通常の圧電素子の製造工程を用いて極めて容易であり、必要とする特性に仕上げることができる。以下に説明する各電極の接続も、各圧電素子11の上面、接合面及び下面に形成された電極を各素子11の側面に引出し、側面においてスパッタなどで導通させればよく、加工性が容易であり、低コスト化を達成できる。
(固底部と錘の位置関係、図3参照)
前記錘35は必ずしも必要ではない。一般的には、図3(A)に示すように、最上層の圧電素子11−1の固定部30から最も離れた最下層の自由端に取り付けられる。なお、本圧電発電装置は重力とは直交する水平方向に配置してもよい。図3(B)は圧電積層体10を水平方向に位置させる場合を想定したもので、一方の圧電素子11−1に固定部30を設け、他方(自由端)に設けた錘35との間にばね部材36を介在させてもよい。錘35を取り付ける位置は任意であって、図3(C)に示すように、中間層の圧電素子11−4,11−5の結合部12に取り付け、両端部の圧電素子11−1,11−8の端部を固定部30としてもよい。
(素子の電気的接続の第1例、図4及び図5参照)
図4に各圧電素子の電気的接続の第1例を示す。この第1例では、図4に示すように、バイモルフ型の各圧電素子11において、矢印で示す分極方向が互いに逆である素子a1,a2及び素子a3,a4を直列に接続したものである。
この第1例において各圧電素子11の上面、下面及び接合面に形成される電極15,16,17の形状は図5に斜線を付して示すとおりである。即ち、各バイモルフ型の圧電素子11において、奇数段と偶数段での上面及び下面の電極15,17の引出し方向を異ならせ、各電極15,16,17を基板の側面にまで延在させて図4に示す接続関係を形成している。
(素子の電気的接続の第2例、図6及び図7参照)
図6に各圧電素子の電気的接続の第2例を示す。この第2例では、図6に示すように、バイモルフ型の各圧電素子11において、矢印で示す分極方向が互いに逆である素子a1,a3及び素子a2,a4を並列に接続し、かつ、素子(a1,a3)と素子(a2,a4)を直列に接続したものである。
この第2例において各圧電素子11の上面、下面及び接合面に形成される電極15,16,17の形状は図7に斜線を付して示すとおりである。即ち、各バイモルフ型の圧電素子11において、奇数段と偶数段での上面及び下面の電極15,17の引出し方向を異ならせ、各電極15,16,17を基板の側面にまで延在させて図6に示す接続関係を形成している。
なお、図7に示した電極15,16,17は平面視で部分的に切り欠かれた部分を有している。しかし、上面及び下面の電極15,17に切り欠きを設ければ、接合面の電極16は全面に形成したものであってもよい。一方、接合面の電極16に切り欠きを設ければ、上面及び下面の電極15,17は全面に形成したものであってもよい。
(電極の配置、図5、図7〜図9参照)
ところで、図5及び図7に示したように、各圧電素子11において、上面、接合面及び下面に設けた電極15,16,17は、圧電素子11の各層間を側面部分が切り欠かれて圧電素子11の上面及び下面の電極15,17の引出し方向を異ならせており、所定の接続関係で導通させる。圧電素子11の中央部分は対向する電極が重ならないように切欠き部分が形成されている。そして、各圧電素子11の全長L1に対して重なり部分と切欠き部分はそれぞれL1/5の寸法関係に設定されている。また、電極15,16,17の圧電素子11のL1方向の両端部に配置されているL1/5の長さに相当する引出し電極部分を除く電極の長さ、つまり、実質電極の長さL2に対して重なり部分と切欠き部分はそれぞれL2/3の寸法関係に設定されている。つまり、電極15,16,17の重なり部分は実質電極の長さL2に関してその両端からそれぞれ約1/3の領域に形成している。
圧電素子11の断面2次モーメントが長さ方向に一様な場合、本実施例での積層構造における素子11の両端での応力は、図8に示すように、正負が逆(一端が圧縮応力の場合、他端は引張り応力)になり、中央で応力が0になる。図8の縦軸は単位をPaとする。各圧電素子11で発生する発電エネルギーは電極の実質電極の長さをL2とすると、図9に示すように、実質電極両端からそれぞれ重なり部分を等しい長さで伸ばすとき、電極の重なり部分が一定の条件において最大の発電エネルギーを得ることができる。
ここで、互いに長さの等しい電極の重なり部分の一方の長さを実質電極の長さで徐した値を実質電極の重なり度(%)として図9の横軸に示す。実質電極の重なり度の値は0〜50%の値をとる。図9の縦軸は、一目盛りが10%の発電エネルギー比(%)であり、実質電極の重なり度(%)を変化させたときの発電エネルギー(J)を、実質電極の重なり度が33%において、発電エネルギー(J)が最大となる発電エネルギーの値で徐した割合(%)とする。つまり、図9に示される実験結果によれば、発電エネルギー比は、実質電極の重なり度が、それぞれ、17%のA点で82%、23%のB点で90%、27%のC点で95%、33%のD点で100%、47%のE点で95%、及び、50%のF点で90%となる。この場合、実質電極の重なり度の範囲を23%から50%に設定すれば、実質電極の重なり度が33%である発電エネルギーの最大値に対して90%以上の値にできるため好ましい。さらに、圧電素子の中央に電極重なり部分を有さないことにより圧電体の応力と分極方向とが反転される電荷分布の不安定な領域での電力取出し量が抑制されるため安定した発電エネルギーが得られるためより好ましい。またさらに、実質電極の重なり度の範囲を27%から47%に設定すれば、発電エネルギーの最大値に対して95%以上の値にできるためより好ましい。なお、図4、図7で示される実施形態においては、実質電極の重なり度は33%である。
(素子の剛性の変化、図10〜図16参照)
各圧電素子11の剛性を変えるために、基板の厚みを変えた例を図10に示す。つまり、最上層の圧電素子11−1から最下層の圧電素子11−nにかけて素子基板の厚みを徐々に薄くし、これにて最上層の圧電素子11−1のばね定数を一番大きくし、下層にいくほど小さくなるようにした。
これにて、図11に示すように、各層の圧電素子11の結合部12との境の表面での応力をほぼ均等に分散することが可能になり、例えば、固定部への応力集中が緩和されることで信頼性を向上させ、各層の圧電体に作用する最大主応力の総和が増大されることで発電量を大きくさせることができる。ちなみに、図11は横軸が各層の圧電体の1層目からn層目までの層数、縦軸が各層の圧電素子11の結合面に作用する応力であり、白抜き三角形印及びX印が圧電素子11の厚みを徐々に薄くした場合の特性(各層数に対応する応力値)である。図11には、比較のために厚みが各層で均等な場合の特性(各層数に対応する応力値)も白抜き菱形印及び白抜き四角形印で示している。なお、全層にわたって厚みを変えるのは、加工上煩雑であるので、加工性と応力との兼ね合いを考慮して段階的(例えば2段ごと)に厚みを変化させてもよい。
各圧電素子11の剛性を変えるために、基板の長さを変えた例を図12に示す。つまり、最上層の圧電素子11−1から最下層の圧電素子11−nにかけて素子基板の長さを徐々に長くし、これにて最上層の圧電素子11−1のばね定数を一番大きくし、下層にいくほど小さくなるようにした。なお、加工性と応力との兼ね合いを考慮して段階的(例えば2段ごと)に長さを変化させてもよい。
各圧電素子11の剛性を変えるために、基板の幅を変えた例を図13に示す。つまり、最上層の圧電素子11−1から最下層の圧電素子11−nにかけて素子基板の幅を徐々に短くし、これにて最上層の圧電素子11−1のばね定数を一番大きし、下層にいくほど小さくなるようにした。なお、加工性と応力との兼ね合いを考慮して段階的(例えば2段ごと)に幅を変化させてもよい。
前述のように素子基板の厚み、長さ、幅を変えていくことに加えて、素子基板の両端部から中央部にかけて断面2次モーメントを徐々に小さくしていくようにしてもよい。図14には素子11の幅寸法を中央部に向かってWからWctへと徐々に細くしていく形状を示す。また、図15には素子11の厚み寸法を中央部に向かってTからTctへと徐々に薄くしていく形状を示す。
前述のように、圧電素子の剛性を変化させれば、各層における応力を均等化できる。但し、各層(各圧電素子11)においては単純な短冊状(中央部絞りなし)であれば、図16の曲線cに示すように、正負が逆(一端が圧縮応力の場合、他端は引張り応力)で中央部分で0になる応力分布を示し(図8のグラフと同じ)、両端部分に応力が集中する傾向にある。そこで、素子基板の長さ方向各点における応力と、その点における断面2次モーメントを比例させることにより、各圧電素子11での長さ方向に対して応力をほぼ均等にすることができる。図16の曲線dは図14に示したように中央部分に絞りを設けた場合の応力分布を示している。これにて、圧電素子11の発電活性領域において応力がほぼ均等になり、圧電体に作用する平均応力が向上し、発電効率が向上する。
(他の実施形態)
なお、本発明に係る圧電発電装置は前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できることは勿論である。
例えば、前記実施形態では圧電素子は2枚の圧電基板が接合されたバイモルフ型のものを示したが、2枚の圧電基板の接合面に補強版が配置されていてもよく、1枚の圧電基板の上下面に電極が形成される、好ましくは1枚の圧電基板の少なくとも一方の主面に補強板を接合したユニモルフ型であってもよい。
以上のように、本発明は、圧電発電装置に有用であり、特に、複数の圧電素子個々にほぼ均等な応力を作用させることによって、固定部が破壊されるおそれがなく、かつ、発電効率が大きい点で優れている。
10:圧電積層体
11(11−1,11−2…11−n):圧電素子
12:結合部
15,16,17:電極
30:固定部
35:錘

Claims (8)

  1. 基板に電極が形成された短冊状をなす複数の圧電素子を、それらの両端部分で結合し、結合部分以外は振動可能とした圧電積層体を備え、
    前記圧電積層体はその一部が固定部とされるとともに端部は自由端とされ、
    前記各圧電素子は前記固定部から自由端に向かってそれぞれの剛性が小さくされていること、
    を特徴とする圧電発電装置。
  2. 前記各圧電素子の剛性は基板の厚みを変えることによって調整されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電発電装置。
  3. 前記各圧電素子の剛性は基板の幅を変えることによって調整されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電発電装置。
  4. 前記各圧電素子の剛性は基板の長さを変えることによって調整されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電発電装置。
  5. 前記各圧電素子の剛性は基板の材料を変えることによって調整されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電発電装置。
  6. 前記各圧電素子の剛性は基板の密度を変えることによって調整されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電発電装置。
  7. 前記各圧電素子は基板の中央部分を境にして長辺方向の右半分と左半分とで分極方向が逆に形成されており、基板に形成した電極は該電極の両端から長辺方向長さの1/3の部分で重なり合っていること、を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の圧電発電装置。
  8. 前記圧電積層体を構成する各圧電素子のうち最も剛性の大きい圧電素子が固定部とされ、最も剛性の小さい圧電素子に錘が取り付けられていること、を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の圧電発電装置。
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