JP5120497B2 - 弾性境界波装置 - Google Patents

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Description

本発明は、共振子やフィルタ装置として用いられる弾性境界波装置に関し、より詳細には、LiTaOからなる圧電基板上に、酸化珪素層及び酸化珪素よりも音速の速い誘電体からなる誘電体層が積層されている三媒質構造の弾性境界波装置に関する。
弾性表面波装置に代えて、弾性境界波装置が注目されている。弾性境界波装置は、空洞を有するパッケージを必要としないため、小型化を進めることができる。
下記の特許文献1には、図10に示す断面構造を有する弾性境界波装置101が開示されている。弾性境界波装置101では、LiNbO基板102の上面の溝102aが形成されている。溝102aに金属材料を充填することにより、IDT電極103が形成されている。図10では、IDT電極103の1本の電極指部分のみが拡大して示されている。
上記LiNbO基板102の上面を覆うように、酸化珪素膜104が形成されている。ここでは、IDT電極103の上面がLiNbO基板102の上面と面一とされているため、酸化珪素膜104の上面を平坦化でき、挿入損失を低減することができるとされている。
また、LiNbO基板のオイラー角のθと、酸化珪素膜104の厚みと、IDT電極103の厚みとを特定の範囲とすることにより、SH型弾性境界波を利用した場合の損失の低減を図ることができると記載されている。
なお、LiNbOに代えて、LiTaOを用いた構造も示されている。
WO2008/044411
しかしながら、特許文献1に記載のLiTaOを用いた弾性境界波装置では、酸化珪素膜104側へのSH型境界波の漏洩は抑制されているものの、LiTaOからなる圧電基板側への弾性境界波のエネルギーの漏洩があるため、伝搬損失を十分に小さくすることができないことがわかった。
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、従来の弾性境界波装置に比べて、より一層損失を低減することが可能とされている、弾性境界波装置を提供することにある。
本発明に係る弾性境界波装置は、LiTaOからなり、上面に溝が形成されている圧電基板と、前記圧電基板の前記溝に少なくとも一部が埋め込まれるようにして形成されたIDT電極と、前記圧電基板上に積層された酸化珪素層と、前記酸化珪素層よりも音速が速い誘電体からなる誘電体層とを備える。前記IDT電極が、密度が16g/cm以上の金属からなる主電極層と、密度が4g/cm以上、16g/cm未満の金属からなる補助電極層とを備える。さらに、前記IDT電極で励振される弾性境界波の波長をλとしたときに、IDT電極の溝への埋め込み量に相当する溝の深さAがλの0.1〜10%の範囲内にある。また、前記酸化珪素層の膜厚Bが、λの20〜140%の範囲内にある。また、前記主電極密度をC(g/cm)とし、前記主電極層の厚みDがλの1〜10%の範囲内であり、前記補助電極の密度をE(g/cm)とし、前記主電極層よりも上部にある補助電極の厚みFがλの0〜10%の範囲内にあり、IDT電極のデューティGが0.4〜0.7の範囲内にある。このとき、前記LiTaOからなる圧電基板のオイラー角(0°,θ,0°)のθが、下記の式(1)で表わされるθに対し、(θ−20°)以上〜(θ+20°)以下の範囲内とされている。
θ=65.53G+0.7568F+0.8454E+7.091D+1.609C−0.03789B−3.535A+60.85 ・・・式(1)
本発明に係る弾性境界波装置のある特定の局面では、前記IDT電極の前記溝への埋込量Aが波長λの3〜10%の範囲であり、酸化珪素層の膜厚Bがλの30〜80%の範囲内にあり、前記主電極層の厚みDがλの1〜10%の範囲内にあり、主電極層よりも上部に位置している補助電極層の厚みFが5%以下であり、IDT電極のデューティGが0.45〜0.55の範囲にある。この場合には、弾性境界波の後述のエネルギー集中度を90%以上とすることができ、それによって、伝搬損失を低減でき、弾性境界波装置の特性をより一層良好なものとすることができる。
より好ましくは、前記θが、(θ−10°)以上、(θ+10°)以下の範囲内とされる。この場合には、弾性境界波の伝搬に際しての後述のエネルギー集中度を99%以上とすることができ、より一層伝搬損失を低減することができる。
本発明に係る弾性境界波装置では、上記IDT電極は、密度が4g/cm未満の金属からなる低密度電極層をさらに備えていてもよい。このような低密度電極層としては、例えばAlまたはAlを主体とする合金などを用いることができ、それによって、IDT電極の電気的抵抗を小さくすることができる。
本発明に係る弾性境界波装置のさらに別の特定の局面では、前記IDT電極が、主電極層と、主電極層の上方に積層されている補助電極層と、前記主電極層の下方に積層されている補助電極層とを備えている。このように、IDT電極において、主電極層の下方にも補助電極層が積層されていてもよく、補助電極層の材料を選択することにより、補助電極層の両側の層に対する密着性を高めたり、電極材料の拡散を防止したりすることができる。そのため、弾性境界波装置の電気的特性や信頼性を高めることができる。
本発明に係る弾性境界波装置のさらに他の特定の局面では、前記主電極層を構成している前記金属が、Pt、W、Ta、Au及びIrからなる群から選択された少なくとも1種の金属または該金属を主体とする合金からなる。この場合には、信頼性を高めることができる。
本発明に係る弾性境界波装置のさらに別の特定の局面では、前記補助電極層が、Ti、TiO、TiN、Ni及びNiCrからなる群から選択された少なくとも1種の金属からなる。この場合には、他の電極層や誘電体もしくは圧電体に対する密着性を高め、信頼性を高めることができる。また、補助電極層の両側の電極層間の電極材料の拡散を防止することもできる。
本発明に係る弾性境界波装置のさらに別の特定の局面では、上記誘電体層が、窒化珪素、酸窒化珪素、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム及び珪素からなる群から選択された1種の誘電体材料からなる。汎用されているこれらの材料により上記誘電体層を容易に形成することができ、それによって、導波路効果により伝送特性を高めることができる。
本発明に係る弾性境界波装置によれば、IDT電極の少なくとも一部が溝に埋め込まれているため、電気機械結合係数Kを高めて広帯域化を図ることができ、酸化珪素層上に相対的に音速が速い誘電体層が設けられているので、弾性境界波を誘電体層よりも内側に良好に閉じ込めることができ、伝送特性を高めることができる。
加えて、上記IDT電極が、上記主電極層及び補助電極層を有し、圧電基板のオイラー角のθが式(1)で表わされるθに対し、(θ−20°)〜(θ+20°)の範囲内とされているので、圧電基板側への弾性境界波の漏洩を抑制し、後述のエネルギー集中度を効果的に高めることができる。従って、IDT電極が溝に埋め込まれた構造の従来の弾性境界波装置に比べて、より一層損失を低減することが可能となる。
図1は、本発明の弾性境界波装置の電極構造を説明するための部分拡大正面断面図である。 図2(a)は本発明の一実施形態の弾性境界波装置の電極構造を示す模式的平面図であり、(b)は、本発明の一実施形態の弾性境界波装置の模式的正面断面図である。 図3は、本発明の一実施例及び変形例に係る各弾性境界波装置の減衰量周波数特性を示す図である。 図4は、本発明の第2の実施例に係る弾性境界波装置及び比較例の弾性境界波装置の各減衰量周波数特性を示す図である。 図5(a)は本発明の第3の実施例において、LiTaOのオイラー角のθ120°〜160°の範囲で変化させた場合の弾性境界波のエネルギー集中度の変化を示す図であり、(b)はエネルギー分布を示す模式図である。 図6は、LiTaO上に設けられた圧電基板の溝の深さ(%)と、IDT電極のデューティ比と、位相最大値との関係を示す図である。 図7は、LiTaO上に設けられた酸化珪素層の厚み(%)と、IDT電極のデューティ比と、位相最大値との関係を示す図である。 図8は、LiTaO上に設けられた主電極としてのPt膜の厚み(%)と、IDT電極のデューティ比と、位相最大値との関係を示す図である。 図9は、LiTaO上に設けられた補助電極層としてのTi膜の厚みの合計(%)と、IDT電極のデューティ比と、位相最大値との関係を示す図である。 図10は、従来の弾性境界波装置の電極構造を説明するための模式的断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図2(a),(b)は、本発明の一実施形態に係る弾性境界波装置を説明するための模式的平面断面図及び模式的正面断面図である。
図2(b)に示すように、弾性境界波装置1は、LiTaOからなる圧電基板2を有する。圧電基板2の上面には、溝2aが形成されている。
溝2aに、IDT電極3の厚み方向においてIDT電極3A〜3Cの少なくとも一部が埋め込まれるようにして、IDT電極3が形成されている。
本実施形態では、図2(a)に示すように、IDT電極3A〜3Cと、IDT電極3A〜3Cの設けられている領域の弾性境界波の伝搬方向両側に配置された反射器4,5とを有する電極構造が形成されている。すなわち、3IDT型の縦結合共振子型弾性境界波フィルタが、この電極構造により構成されている。IDT電極3A〜3Cは、それぞれ、複数本の電極指3aを有する。反射器4,5は、複数本の電極指を両端で短絡してなるグレーティング型反射器である。
上記電極構造を覆うように、酸化珪素層6が形成されている。そして、酸化珪素層6の上面に、酸化珪素層6に比べて音速が速い誘電体材料からなる誘電体層7が形成されている。本実施形態では、誘電体層7は窒化珪素からなる。
従って、弾性境界波装置1は、圧電基板2と、酸化珪素層6と、誘電体層7とをこの順序で積層してなるいわゆる、三媒質構造の弾性境界波装置である。三媒質構造の弾性境界波装置では、酸化珪素層6よりも音速の速い誘電体層7が設けられているので、弾性境界波は誘電体層7よりも内側に閉じ込められる。従って、導波路効果により損失を低減することができる。
また、IDT電極3A〜3C及び反射器4,5の電極指は、溝2aにその一部が埋め込まれている。従って、溝内に電極材料の一部が充填されて電極指が形成されているため、IDT電極3A〜3Cにおいては、電気機械結合係数Kを高めることができ、それによって、比帯域幅の拡大を図ることができる。
加えて、本実施形態の弾性境界波装置1では、上記IDT電極3が、以下に述べる主電極層及び補助電極層を有し、LiTaOのオイラー角のθが特定の範囲内とされているため、IDT電極3A〜3Cで励振された弾性境界波の圧電基板2側への漏洩を効果的に抑制することが可能とされている。それによって、弾性境界波の伝搬に際してのエネルギー集中度を高め、伝搬損失の低減を図ることができる。これを、以下においてより具体的に説明する。
図1は、本実施形態の弾性境界波装置1のIDT電極3の1本の電極指が形成されている部分を拡大して示す。IDT電極3は、図示のように、溝2aに一部が埋め込まれている。ここで、溝2aの深さをAとする。
IDT電極3は、下から順にTi膜11、Pt膜12、Ti膜13、Al膜14及びTi膜15をこの順序で積層した構造を有する。
なお、Tiの密度は4.54g/cmであり、Ptの密度は21.45g/cmであり、Al膜の密度は2.7g/cmである。
本明細書においては、複数の電極層からなるIDT電極において、各電極層の密度に応じて以下のように分類する。
密度が16g/cm以上の金属からなる電極層を主電極層とする。従って、上記Pt膜12は主電極層である。密度が4g/cm以上、16g/cm未満の金属からなる電極層を補助電極層とする。従って、上記Ti膜11,13,15は、それぞれ、補助電極層である。
密度は4g/cm未満の電極層を低密度電極層とする。Al膜14は、低密度電極層である。
本発明の特徴の1つは、溝2aの深さをA、酸化珪素層6の厚みをB、主電極層の密度をC(g/cm)、主電極層の厚みをD、補助電極層の密度をE(g/cm)、主電極層よりも上部に位置する補助電極層の厚みをF、IDTのデューティ比をGとしたとき、これらの値が以下の範囲にあり、かつ(LiTaOのオイラー角のθが下記の式(1)で表わされるθに対し、(θ−20°)以上、(θ+20°)以下の範囲内とされていることにある。
なお、本明細書において、溝の深さA、酸化珪素層6の厚みB、主電極層の厚みD及び補助電極層の厚みFを示す%の単位の値は、いずれも、IDT電極3で励振される弾性境界波の波長λとしたとき、波長λに対する割合(%)で表わされる規格化膜厚である。
本実施形態では、上記溝の深さAはλの0.1〜10%の範囲内にあり、酸化珪素層6の膜厚Bはλの20〜140%の範囲内にあり、主電極層の厚みDは1〜10%の範囲内にあり、補助電極層であって、主電極層よりも上部に位置するものの厚みFは0〜10%の範囲内にあり、上記デューティ比Gは0.4〜0.7の範囲内にある。上記A〜Gで示すパラメータが上記範囲内の任意の値にあるときに、オイラー角(0°,θ,0°)におけるθが、(θ−20°)以上、(θ+20°)以下の範囲内とされる。
θ=65.53G+0.7568F+0.8454E+7.091D+1.609C−0.03789B−3.535A+60.85 ・・・式(1)
これを、具体的な実験例に基づき説明する。
(第1の実施例)
上記実施形態に従って、第1の実施例の縦結合共振子型の弾性境界波装置1を以下の仕様で作製し、その減衰量周波数特性を測定した。
上記弾性境界波装置1の各層の厚みは以下の通りとした。
窒化珪素からなる誘電体層7=2200nm
酸化珪素層6=760nm
電極積層構造:上から順にTi/Al/Ti/Pt/Ti=10/150/10/76/10(単位はいずれもnm)
LiTaOからなる圧電基板2のオイラー角のθは138°とした。すなわち、オイラー角は、(0°,138°,0°)であり、従って、伝搬角ψは0°である。溝2aの深さは86nmとした。
IDT電極3のデューティ比は0.50とした。
IDT電極3における電極指交叉幅は80μmとし、IDT電極3A〜3Cにおける電極指の対数はそれぞれ、8,14及び8とした。反射器4,5の電極指の対数は15とした。IDT電極3A〜3Cにおけるλは1.9μmとし、IDT同士が隣り合っている部分の電極指2本は狭ピッチ電極指部とした。狭ピッチ電極指部のλは1.7μmとした。
また、反射器4,5のλは1.92μmとした。
従って、A=4.53%、B=40%、D=4.0%、F=1.58(=0.526×3)%となる。
上記のようにして、3IDT型の縦結合共振子型弾性境界波フィルタ装置を作製し、伝送特性を測定した。結果を図3に実線で示す。比較のために、オイラー角のθを138°から126°に変更したことを除いては上記と同様にして構成された変形例の弾性境界波装置を作製し、伝送特性を測定した。図3において、破線はθ=126°の場合の結果を示す。
図3から明らかなように、θ=126°の場合に比べ、θ=138°の場合には、通過帯域内における損失を低減することができる。これは、オイラー角のθが、最適な角度に近づいたためと考えられる。これを以下においてより明らかにする。
(第2の実施例)
オイラー角のθを132°に変更したことを除いては第1の実施例と同様にして、第2の実施例の3IDT型の縦結合共振子型の弾性境界波装置を作製した。この弾性境界波装置の伝送特性を図4に実線で示す。比較のために、溝埋込量Aを86nmから0nmとしたことを除いては、すなわち溝を形成しなかったことを除いては上記と同様にして構成された比較例の弾性境界波装置を作製した。この比較例の弾性境界波装置の伝送特性を図4に破線で示す。
図4から明らかなように、比較例に比べ、第2の実施例によれば、通過帯域を広げることができ、通過帯域内における損失を低減することができ、さらに通過帯域の高周波数化が可能とされていることがわかる。これは、溝2aにIDT電極の一部が埋め込まれているため、電気機械結合係数Kが大きくなり、それによって通過帯域が広げられていることによる。また、オイラー角のθが最適な値に近づくため、音速が高くなり、それによって、損失の低減だけでなく、音速が高められて周波数が高められているものと考えられる。
(第3の実施例)
以下のようにして、第3の実施例の弾性境界波装置を作製した。IDT電極3A〜3Cの積層構造を、Al/Ti/Ptの3層構造とした。
Al膜の厚みは300nm、Ti膜の厚みは57nm、Pt膜の厚みは90nmとした。LiTaOからなる圧電基板におけるLiTaOのオイラー角のθは138°とした。
溝2aの深さは114nmとし、IDT電極3A〜3Cにおけるデューティ比Gは0.45または0.55とした。その他の構造は、第1,第2の実施例と同様とした。
従って、上述したパラメータは、A=6%、B=40%、D=5%、F=3%である。
このようにして構成された弾性境界波装置において、オイラー角のθをさらに、120°から160°まで変化させたときのエネルギー集中度を有限要素法により計算した。結果を図5(a)に示す。
なお、エネルギー集中度は、図5(b)に示すように、弾性境界波装置のLiTaOと酸化珪素層6との境界を境界面としたとき、境界面に対して厚み方向位置における弾性波のエネルギー分布を求め、該エネルギー分布に基づいて計算された値である。図5(b)において、実線はSH波のエネルギー分布を、破線はSV波のエネルギー分布を、一点鎖線はP波のエネルギー分布を示す。ここでエネルギー集中度とは、利用するSH型弾性境界波の全エネルギーの内、(境界面+2λ)の高さ位置から(境界面−2λ)の高さ位置までの間に存在するSH型弾性境界波のエネルギーの割合をいうものとする。
図5(a)から明らかなように、オイラー角のθが変化するにつれて、上記エネルギー集中度が変化することがわかる。デューティGが0.45及び0.55のいずれの場合においても、オイラー角のθが120°から142°までの範囲内では、θが増加するにつれ、エネルギー集中度が高くなっていることがわかる。そして、デューティ比が0.5の場合は、θ=142°〜143°の場合に、エネルギー集中度が100%と最も高くなる。デューティ比が0.55の場合には、θ=149°〜150°の場合に、100%と最大値となっていることがわかる。
よって、最も好ましくはデューティが0.45の場合には、θは142°〜143°の範囲内であり、デューティが0.55の場合には、θは149°〜150°の範囲内である。この最も好ましいθの値±20°の範囲内であれば、エネルギー集中度は90%以上であり、最も好ましいθ±10°の範囲内であれば99%以上の値となることがわかる。
従って、第3の実施例によれば、オイラー角のθを、オイラー角の最適な値をθとした場合、(θ−20°)以上、(θ+20°)以下の範囲とすれば、エネルギー集中度90%以上とすることができ、(θ−10°)以上、(θ+10°)以下の範囲とすれば、エネルギー集中度99%以上とし得ることがわかる。
(第4の実施例)
デューティを0.50としたことを除いては、第3の実施例と同様の構造の弾性境界波装置を設計した。この弾性境界波装置を中心条件とし、溝の深さAを5〜7%、酸化珪素層の膜厚を40〜80%、Pt膜12の膜厚を4〜6%、Ti膜11,13,15の内、Pt膜12より上方に位置しているTi膜13,15の膜厚の合計を2〜6%とし、デューティが0.45、0.50または0.55とした場合のエネルギー集中度が最大となるθを有限要素法により求めた。
結果を図6〜図9に示す。図6〜図9において、縦軸の位相最大値θmaxは、エネルギー集中度が最大となる位相の値を示す。図6は、溝の深さAを変化させた場合の位相最大値θmaxの変化を示し、図7〜図9は、それぞれ、酸化珪素層の膜厚、Pt膜の膜厚及びTi膜13,15の膜厚の合計を変化させた場合の位相最大値θmaxの変化を示す図である。
図6〜図9から明らかなように、各条件において、エネルギー集中度が最大となるθmaxが存在し、これらの条件を変化させることにより、θmaxが変化することがわかる。
第3の実施例及び第4の実施例の結果を踏まえ、第3の実施例と同様の構造において、窒化珪素層7の厚みB=116%、Al膜14の厚み=16%、溝2aの深さA=0〜10%、酸化珪素層6の厚み=30〜80%、Pt膜12の厚みD=3〜6%、Ti膜11,13,15の内、Pt膜12よりも上方に位置しているTi膜13,15の膜厚の合計F=0〜11%、デューティ=0.45〜0.55、オイラー角のθ=120°〜180°の範囲でこれらを任意に組み合わせた構造につき有限要素法により、エネルギー集中度が最大となる位相最大値θmaxを求めた。結果を表1〜表5に示す。
Figure 0005120497
Figure 0005120497
Figure 0005120497
Figure 0005120497
Figure 0005120497
この表1〜表5の結果により、多変量線形回帰式を導いた。その結果、下記の式(1)を得た。
θ=65.53G+0.7568F+0.8454E+7.091D+1.609C−0.03789B−3.535A+60.85 ・・・式(1)
式(1)は上述した各範囲内においてパラメータA〜Gの任意の条件におけるθmaxの値であるθ値を示すものである。
従って、上記式(1)を満たすθとなるようにこれらのパラメータA〜Gの値を調整すれば、エネルギー集中度を最大とし得ることがわかる。それによって、弾性境界波装置1において、通過帯域内における損失を大幅に低減することができる。また、前述した通り、(θ−20°)以上、(θ+20°)以下の範囲とすれば、エネルギー集中度を90%以上とすることができ、(θ−10°)以上、(θ+10°)以下の範囲とすれば99%以上とし得ることがわかる。
なお、IDT電極3A〜3Cは、厚み方向においてその一部が溝2aに埋め込まれていたが、IDT電極3A〜3Cの厚み方向における全ての部分が溝2aに埋め込まれ、IDT電極3A〜3Cの上面と圧電基板2の上面とが面一とされていてもよい。また、縦結合共振子型の弾性境界波装置1につき説明したが、本発明は3IDT型の縦結合共振子型弾性境界波フィルタ装置に限らず、様々な弾性境界波装置に適用し得ることを指摘しておく。
また、上記実施形態では、主電極層としてのPt膜12の上方にTi膜13,15からなる各補助電極層が形成されており、下方にもTi膜11からなる補助電極層が形成されていたが、補助電極層は上方及び下方のいずれかにのみ形成されていてもよい。もっとも、前述した式(1)における補助電極層の膜厚Fは、補助電極層の膜厚の合計とする。なお、主電極層よりも下方に位置する補助電極層の膜厚は小さいことが望ましく、概ね1%以下とするのが良い。この理由として、主電極層よりも下方に位置する補助電極層の膜厚分だけ主電極層が上方に位置し、その分電気機械結合係数Kが小さくなるからである。
もっとも、前述した通り、Tiなどの補助電極層を構成する材料は、電極層同士や電極層と圧電基板などとの密着性を高めたり、電極材料の拡散を防止したりする機能を有するため、主電極層の下方にも補助電極層が設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、主電極層として、Pt膜12が設けられていたが、複数の主電極層が形成されていてもよい。その場合、厚みDは、複数の主電極層の厚みの合計となる。
主電極層を構成する金属は、密度が16g/cm以上である限り特に限定されない。好ましくは、Pt、W、Ta、Au及びIrからなる群から選択された少なくも1種の金属または該金属を主体とする合金が用いられ、その場合には、信頼性を高めることができる。
補助電極層を構成する金属は、密度が4g/cm以上、16g/cm未満の密度を有する限り、特に限定されない。好ましくは、Ti、TiO、TiN、Ni及びNiCrからなる群から選択された少なくとも1種の金属からなり、その場合には、他の電極層や圧電基板への密着性を高めたり、電極層間における電極材料の拡散を抑制したりすることができる。
また、上記実施形態では、低密度電極層を構成しているAl膜14が設けられていたが、低密度電極層は備えられておらずともよい。
また、低密度電極層を構成する材料としてAlを用いたが、もっとも、低密度電極層は、密度が4g/cm未満の適宜の金属により形成することができる。AlまたはAlを主体とする合金が好ましく、その場合には、電気抵抗が低いため、IDT電極の抵抗損失を低めることができる。
誘電体層7は、酸化珪素層6よりも音速が速い限り、適宜の誘電体材料により形成することができる。このような誘電体材料としては、好ましくは、窒化珪素、酸窒化珪素、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、珪素などを挙げることができ、いずれにしても、音速が相対的に速いため、誘電体層7よりも内側に境界波のエネルギーを効果的に閉じ込めることができる。従って、伝送特性を良好なものとすることができる。また、窒化珪素、酸窒化珪素、窒化アルミニウム、酸化アルミニウムまたは珪素は、汎用されている誘電体材料であるため、誘電体層7を容易に形成することができる。
1…弾性境界波装置
2…圧電基板
2a…溝
3…IDT電極
3A〜3C…IDT電極
3a…電極指
4,5…反射器
6…酸化珪素層
7…誘電体層(窒化珪素層)
11,13,15…Ti膜
12…Pt膜
14…Al膜

Claims (9)

  1. LiTaOからなり、上面に溝が形成されている圧電基板と、
    前記圧電基板の前記溝に少なくとも一部が埋め込まれるようにして形成されたIDT電極と、
    前記圧電基板上に積層された酸化珪素層と、
    前記酸化珪素層よりも音速が速い誘電体からなる誘電体層とを備え、
    前記IDT電極が、密度が16g/cm以上の金属からなる主電極層と、密度が4g/cm以上、16g/cm未満の金属からなる補助電極層とを備え、
    前記IDT電極で励振される弾性境界波の波長をλとしたときに、IDT電極の溝への埋め込み量に相当する溝の深さAがλの0.1〜10%の範囲内であり、前記酸化珪素層の膜厚Bが、λの20〜140%の範囲内にあり、前記主電極密度をC(g/cm)とし、前記主電極層の厚みDがλの1〜10%の範囲内であり、前記補助電極の密度をE(g/cm)とし、前記主電極層よりも上部にある補助電極の厚みFがλの0〜10%の範囲内にあり、IDT電極のデューティGが0.4〜0.7の範囲内にあるときに、前記LiTaOからなる圧電基板のオイラー角(0°,θ,0°)のθが、下記の式(1)で表わされるθに対し、(θ−20°)以上〜(θ+20°)以下の範囲内とされている、弾性境界波装置。
    θ=65.53G+0.7568F+0.8454E+7.091D+1.609C−0.03789B−3.535A+60.85 ・・・式(1)
  2. 前記IDT電極の前記溝への埋込量Aが波長λの3〜10%の範囲であり、酸化珪素層の膜厚Bがλの30〜80%の範囲内にあり、前記主電極層の厚みDがλの1〜10%の範囲内にあり、主電極層よりも上部に位置している補助電極層の厚みFが5%以下であり、IDT電極のデューティGが0.45〜0.55の範囲にある、請求項1に記載の弾性境界波装置。
  3. 前記θが、(θ−10°)以上、(θ+10°)以下の範囲にある、請求項1または2に記載の弾性境界波装置。
  4. 前記IDT電極が、密度が4g/cm未満の金属からなる低密度電極層をさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の弾性境界波装置。
  5. 前記低密度電極層が、AlまたはAlを主体とする合金からなる、請求項4に記載の弾性境界波装置。
  6. 前記IDT電極が、主電極層と、主電極層の上方に積層されている補助電極層と、前記主電極層の下方に積層されている補助電極層をさらに備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の弾性境界波装置。
  7. 前記主電極層を構成している前記金属が、Pt、W、Ta、Au及びIrからなる群から選択された少なくとも1種の金属または該金属を主体とする合金からなる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の弾性境界波装置。
  8. 前記補助電極層が、Ti、TiO、TiN、Ni及びNiCrからなる群から選択された少なくとも1種の金属からなる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の弾性境界波装置。
  9. 前記誘電体層が、窒化珪素、酸窒化珪素、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム及び珪素からなる群から選択された1種の誘電体材料からなる、請求項1〜8のいずれか1項に記載の弾性境界波装置。
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