JP5119728B2 - レーザ加工装置の較正方法及びレーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置の較正方法及びレーザ加工装置 Download PDF

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Description

本発明は、レーザ加工装置の較正方法及びレーザ加工装置に関し、特に液晶や有機ELなどのフラットパネルディスプレイに用いられるTFT基板等などの加工対象物上に形成されたデバイスパターンや配線パターンにおける欠陥を、レーザ光を用いて修正する際に用いられるレーザ加工装置の較正方法及びレーザ加工装置に関する。
従来、液晶や有機ELなどのフラットパネルディスプレイに使われるTFT(Thin Film Transistor)基板はガラス基板上に微細なデバイスパターンを形成することにより作成される。このようなデバイスパターンや配線パターンを形成するときに、ガラス基板上に塵埃や水滴が付着したままプロセス処理が行われることなどにより、パターンに欠陥が生じることがある。このような欠陥が生じたTFT基板は、不良デバイスとなり、歩留まりを低下させる。
従って、製造ラインの歩留まりを高い水準で安定させるために、欠陥修正装置(リペア装置とも呼ばれる)を用いてパターンの修復を行ってから次プロセスに流すことが行われている。
例えば隣接するパターン同士が電気的に接続されてしまう、いわゆる短絡による欠陥に対しては、欠陥修正装置において、ザッピングによりレーザ光を照射してパターン間の不要な部分を焼き切ることでパターン修復が行われる。また、パターン配線の一部が欠損する、いわゆる断線による欠陥に対しては、欠陥修正装置において、レーザCVD(Chemical Vapor Deposition;化学気相成長法)法により金属材料ガス雰囲気の中でレーザ光を照射し、欠損箇所の再配線を行うことでパターンの修復が行われる。このように、欠陥修正装置には、レーザ加工を要するレーザ加工装置が用いられる。
例えば、下記特許文献1には、パターン欠陥にレーザ光を照射して修正する際に、レーザ照射領域と実パターン画像を取得し、それらを画像処理することによって基準点を取得してパターン合わせを行うことで、基板上のパターン欠陥を自動で修正することのできるパターン修正装置が記載されている。
また、特許文献2には、電子部品を搭載するプリント基板等への穴あけ等のレーザ加工に用いられるレーザ加工装置のレーザ位置決め装置において、レーザ加工の精度を高めることのできる制御装置が記載されている。このレーザ位置決め装置に用いられる制御装置は、基板上の目標位置にレーザ光を指向するための指令値を、最適に決定することができるように構成されている。
特開2006−119575号公報 WO2003/080283
このような欠陥修正装置をはじめとするレーザ加工装置においては、XY方向に加工用レーザを走査するためのガルバノミラーや、加工用レーザの開口形状と開口角度を調整するための可変スリットであるXY−θスリットを搭載したものがある。ガルバノミラーやXY−θスリットは、制御機構が備えられており、その制御機構に入力される入力信号に従って制御される。レーザ加工を行うためには、ガルバノミラーの制御機構への入力信号と実際にレーザ光が照射される位置の関係式の較正や、XY−θスリットの制御機構への入力信号と実際のレーザ光照射領域の面積、形状、角度の変換係数の較正を予め行っておく必要がある。
ところで、較正作業は実際にレーザ加工を行うことにより成されるので、実際のパターンが形成された基板等の加工対象物を用いて較正作業を行うことはできず、従来は較正用に加工対象物を別途容易しておくことが必要であった。このため、レーザ加工の直前にレーザ加工装置の較正が行われることがなかった。
また、レーザ加工を行う前に、ガルバノミラーによる加工対象物上のレーザ光の走査状態を把握し、どこが加工されるのかを確認したいという要求もあった。
また、較正作業は通常2点、或いは3点の位置での計測結果から行われるが、計測点以外での精度が低いことが多いので、較正の高精度化が望まれる場合は、細かく領域を区切って、局所的に較正を行う方法が使われていた。
本発明は、上述の点に鑑み、加工対象物に加工痕を形成することなくレーザ加工装置の較正を高精度に行うことのできる、レーザ加工装置の較正方法及びレーザ加工装置を提供する。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明のレーザ加工装置の較正方法は、レーザ光を発振するレーザ光源と、通常光から成り、レーザ光と光軸が共通であるガイド光を出射するガイド光源と、レーザ光及びガイド光を加工対象物上に照射する為の、共通の光軸上に備えられた、制御機構を有する光走査手段とを備えるレーザ加工装置において、光走査手段の制御機構への光照射指定位置の入力を変更することにより、加工対象物上の3点以上の異なる位置にガイド光を照射させる工程と、加工対象物上にガイド光が照射される毎に、ガイド光の照射状態を加工対象物直上に備えられた観察用カメラにより画像として取得する工程と、画像内のガイド光照射中心位置を画像処理により測定する工程と、制御機構へ入力した光照射指定位置と、光照射指定位置に対応する画像から測定したガイド光照射中心位置より、光走査手段の較正の為の変換係数を統計的に求める工程とを有することを特徴とする。
また、本発明のレーザ加工装置の較正方法は、上述の較正方法において、さらに、可変スリットの制御機構へのスリット形状に関する入力を変更することにより、加工対象物上に異なるビーム形状のガイド光を照射させる工程と、加工対象物上にガイド光が照射される毎に、ガイド光の照射状態を加工対象物直上に備えられた観察用カメラにより画像として取得する工程と、画像内のガイド光照射形状を画像処理により測定する工程と、制御機構へ入力したスリット形状と、スリット形状に対応する画像から測定したガイド光照射形状より、可変スリットの較正の為の変換係数を求める工程とを有することを特徴とする。また、レーザ光とガイド光の光軸ずれを補正する工程を有する。
本発明のレーザ加工装置の較正方法では、通常光であるガイド光により光走査手段及び可変スリットの較正が行われるため、加工対象物上に加工痕を残さない。
本発明のレーザ加工装置は、加工対象物上にレーザ光により加工を施すレーザ加工装置であって、レーザ光を発振するレーザ光源と、可視光から成り、レーザ光と光軸が共通であるガイド光を出射するガイド光源と、レーザ光及びガイド光を加工対象物上に照射する為の、共通の光軸上に備えられた光走査手段と、設定された入力値に基づいて光走査手段を制御する第1の制御機構と、レーザ光及びガイド光のビーム形状を調整する為の、共通の光軸上に備えられた可変スリットと、設定された入力値に基づいて前記可変スリットを制御する第2の制御機構とを備え、光走査手段の第1の制御機構への光照射指定位置の入力を変更することにより、加工対象物上の3点以上の異なる位置にガイド光を照射させ、加工対象物上にガイド光が照射される毎に、ガイド光の照射状態を加工対象物直上に備えられた観察用カメラにより画像として取得し、画像内のガイド光照射中心位置を画像処理により測定し、第1の制御機構へ入力した光照射指定位置と、光照射指定位置に対応する画像から測定したガイド光照射中心位置より、光走査手段の較正の為の変換係数を統計的に求め、該変換係数を用いて前記光走査手段の較正を行い、また、可変スリットの制御機構へのスリット形状に関する入力を変更することにより、加工対象物上に異なるビーム形状のガイド光を照射させ、加工対象物上にガイド光が照射される毎に、ガイド光の照射状態を加工対象物直上に備えられた観察用カメラにより画像として取得し、画像内のガイド光照射形状を画像処理により測定し、第2の制御機構へ入力した前記スリット形状と、前記スリット形状に対応する画像から測定したガイド光照射形状より、可変スリットの較正の為の変換係数を求め、該変換係数を用いて可変スリットの較正を行い、さらに、レーザ光と前記ガイド光の光軸ずれを補正する
本発明のレーザ加工装置では、ガイド光とレーザ光は光軸が共通であるから、ガイド光とレーザ光はそれぞれ加工対象物の同一部分に照射される。
本発明のレーザ加工装置によれば、加工対象物上に加工痕を残すことなく光走査手段の較正を可能にする。
本発明のレーザ加工装置の較正方法によれば、ガイド光を用いて光走査手段及び可変ミラーの較正が行われるので、加工対象物上に加工痕を残すことなく、高精度な較正が行われる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係るレーザ加工装置の概略構成を示す。本実施形態におけるレーザ加工装置1は、例えば液晶ディスプレイのTFT基板上のパターン欠陥を修正する為に用いられるものである。
本実施形態のレーザ加工装置1は、加工用のレーザ光Lを発振するレーザ光源2と、レーザ光ではない通常光からなるガイド光Gを出射するガイド光源7の二つの光源を有する。 加工用レーザ光源2は、例えばザッピング加工用レーザ光源、あるいはCVD修正用レーザ光源として用いられる。レ−ザ光源2から出射されたレーザ光Lの光軸上には、加工時間を開閉により制御するシャッタ3、光路を変更させる為の第1の全反射ミラー4、レーザの光量を調整するアッテネータ5、さらに光路を変更させる為の第2の全反射ミラー6、及び第1のハーフミラー9、例えばダイクロイックミラーが配置される。一方、ガイド光源7から出射された通常光であるガイド光Gの光軸上には、集光レンズ8及び上記第1のハーフミラー9が配置される。
第1のハーフミラー9を透過した後のガイド光Gと、上記第2の全反射ミラー6で反射し、さらに第1のハーフミラー9で反射した後のレーザ光Lは、共通の光軸となるように、すなわち光軸が一致するように構成される。
この共通の光軸上に、加工範囲を制限するためにレーザ光Lのビーム形状を整形する可変スリットである、XY−θスリット10、第3の全反射ミラー11、結像レンズ12が配置される。さらに、共通の光軸上に、レーザ光LをXY方向に走査させるガルバノミラー13と、第2のハーフミラー14、例えばダイクロイックミラーと、対物レンズ15が配置される。対物レンズ15の下には、加工対象物16、例えば加工対象物である基板と、加工対象物が固定されてXY方向に移動可能なXYステージ23が配置される。
ここで、XY−θスリット10は、図2に示すように、短辺の長さがXで、長辺の長さがYである長方形の開口28を有し、長方形の開口23は角度θの傾きを持つ。また、光走査手段であるガルバノミラー13は、2次元に角度可変なミラーである。
上記ガイド光源7としては、例えばLED等からなる可視光が用いられ、中でも上述したレーザ光Lと同程度の波長の通常光を出射する光源が用いられるのが好ましく、例えば緑色の波長光を出射する光源が挙げられる。
このレーザ加工装置1では、レーザ光源2から出射されたレーザ光Lが、シャッタ3及び第1の全反射ミラー4を経てアッテネータ5に入射される。光量が調整されたレーザ光Lは、第2の全反射ミラー6、第1のハーフミラー9を経てXY−θスリット10に入り加工範囲を制限する形状に整形される。整形されたレーザ光Lは、第3の全反射ミラー11、結像レンズ12、ガルバノミラー13、第2のハーフミラー14及び対物レンズ15を経て、XYステージ23上の加工対象物16上に照射され、加工対象物16に対して所要の加工が施される。レーザ光Lは、ガルバノミラー13によって、例えばTFT基板等の加工対象物16上をXY方向に走査されることになる。
XYステージ23は、加工対象物16上の加工部分を対物レンズ15の視野範囲内に移動するように駆動される。これに対して、ガルバノミラー13でのレーザ光Lの走査は、加工対象物16上の対物レンズ15の視野範囲内にてXY方向に行われる。
一方、ガイド光源7からガイド光Gを出射したときには、このガイド光Gも、レーザ光Lと同様に、XY−θスリット10によりビーム形状に整形され、ガルバノミラー13により加工対象物16上で走査される。
ここで、XY−θスリット10とガルバノミラー13は夫々制御機構(図示せず)を有し、入力信号に応じて動作が制御されるようになっている。XY−θスリット10では、入力信号に応じて、開口28の短辺、長辺の長さ及び角度が制御され、ガルバノミラー13では、入力信号に応じて、加工対象物16上へ照射されるレーザ光Lの照射位置が制御される。また、図示を省略するが、本例のレーザ加工装置1では、制御用計算機が具備され、各素子の動作状態を自由に制御することができる。
また、上述のレーザ加工装置1は、加工対象物16直上に、観察用カメラとなるCCDカメラ25及び、光学レンズ19,20等の光学素子を有するCCD観察系17と、照明24及び光学レンズ21等の光学素子を有する観察用照明系18が配置されている。観察照明系18には、ハーフミラー22が備えられており、照明24から出射される照明光は、ハーフミラー22を介し、加工対象物16上を照らす。
このCCD観察系17及び観察用照明系18により、加工対象物16上に照射されたレーザ光Lによる加工対象物16上の加工痕や、ガイド光Gによる照射像の画像が取得される。加工痕の画像を取得したい場合は、観察用照明系18に設けられた照明24を点灯し、ガイド光Gによる照射像の画像を取得したい場合は、照明24を消灯することにより、各々の画像をCCDカメラ25で明瞭に取得することができる。
本実施形態では、以上のような構成を有するレーザ加工装置1において、XY−θスリット10及びガルバノミラー13の較正が行われた後、レーザ光Lの照射により、加工対象物16上に加工が施される。
本実施形態に係るレーザ加工装置1では、ガイド光Gの光軸と、レーザ光Lの光軸が同じになるようにガイド光源7が設置されているので、後述するようにガイド光Gをガルバノミラー13やXY−θレンズ10の較正に用いれば、加工対象物16上に加工痕を残すことなく、較正を行うことができる。さらに、レーザ加工を行う前に可視光であるガイド光Gをガルバノミラー13で走査することにより、どこが加工されるのか事前に確認することができる。すなわち、加工対象物16上に加工痕を残さないガイド光Gを用いて、ガルバノミラー13によるレーザ光Gの走査状態を把握することができる。
このレーザ加工装置1は、例えば、加工対象物16上に形成された配線パターンの欠陥を修正するためのレーザCVD法やザッピング法を用いた欠陥修正装置等に適用される。
次に、本発明の第1の実施形態に係るレーザ加工装置の較正方法について、図1に示すレーザ加工装置1を用いて説明する。本実施形態では、レーザ加工装置1におけるXY−θスリット10及びガルバノミラー13の較正方法を示す。また、本実施形態の較正作業は、特に、レーザ加工用のレーザ光Lと同一の光路を有するように構成されたガイド光源7から出射されるガイド光Gを用いて行われる。
先ず、XY−θスリット10の較正方法について説明する。レーザ加工装置1におけるXY−θスリット10は、図2に示すように、短辺の長さがXで、長辺の長さがYである長方形の開口28を有し、X,Yの長さはそれぞれ、入力値s,sにより適宜設定できる。また、長方形の開口28の傾き角度も、XY−θスリット10を矢印θで示す方向への回転角度を決定する入力値sθにより任意に設定できる。ここで、短辺の長さXを開口X、長辺の長さYを開口Y、長方形の開口の傾き角度を開口角度θとする。入力値s,s,sθは、XY−θスリット10の制御機構に入力される。
開口Xの入力値がs、開口Yの入力値がs、開口角度θの入力値がsθに設定されたXY−θスリット10は、その入力値s、s、sθによる入力信号により制御される。そして、ガイド光源7から、ガイド光Gを出射させる。XY−θスリット10をガイド光Gが通過することで、ガイド光Gのビーム形状は長方形に形成され加工対象物16上に照射される。そのときのガイド光Gによって照射された加工対象物16上の照射像の例を図3に示す。ガイド光Gは可視光が用いられているので、加工対象物16上の照射像26a部分は、明るく見える。したがって、照射像26aは、観察用照明系18の照明24を消灯させて、CCD観察系17に設けられたCCDカメラ25で取り込むことにより観察される。加工対象物16上における照射像26aの測定において、短辺長m、長辺長m、角度mθの測定値が得られたとすると、XY−θスリット10の入力値s、s、sθと、照射像26aの実際の測定値m,m,mθは、数1の一次の関係式で示される。
Figure 0005119728
本例では、数1で示す関係式の定数cx0、cx1、cy0、cy1、cθ0、cθ1を求めることで、XY−θスリット10の較正を行う。すなわち、求められたcx0、cx1、cy0、cy1、cθ0、cθ1をXY−θスリット10の制御機構に反映させることにより、制御機構に対する入力値s、s、sθと実際の測定値m、m、mθが精度よく一致するように、XY−θスリット10の較正の最適化が自動的になされる。
以下の手順により、定数cx0、cx1、cy0、cy1、cθ0、cθ1を求める。
まず、観察用照明系18の照明24を消灯する。次いで、XY−θスリット10の開口Xの入力値s、開口Yの入力値s、開口角度θの入力値sθを設定する。ここでは、それぞれの入力値s、s、sθを数2の値に設定する。
Figure 0005119728
本例においては、s <s とし、sとsを異なる値とする。
この場合、開口Xの入力値s及び開口Yの入力値sの設定を先に行い、次に開口角度θの入力値sθを設定することができる。
続いて、観察用照明系18の照明24を消灯した状態で、ガイド光源7を点灯させ、加工対象物16上にガイド光Gを照射する。このとき、ガイド光Gは、LED等からなる通常光であるから、加工対象物16上に加工痕を残さない。そして、ガイド光Gが照射されている加工対象物16の表面状態を、加工対象物16直上に構成されたCCDカメラ25により、画像として取り込む。そのときの画像の例を図3に示す。そして、図3に示す画像の画像処理を行い、長方形に照射されたガイド光の短辺長m、長辺長m、角度mθの測定値を算出する。画像処理方法としては、粒子解析法、パターンマッチング法、ホフ解析法などを用いる。そして、画像処理により算出された測定値m、m、mθを数3に示す。
Figure 0005119728
次に、XY−θスリット10の制御機構に対して、新たな開口X、開口Y、開口角度θの入力値s、s、sθを設定し、入力する。この新たな入力値を、数4に示す。
Figure 0005119728
続いて再び、観察用照明系17の照明24を消灯した状態で再びガイド光Gを点灯させて、加工対象物16上にガイド光Gを照射する。そして、前述と同様に加工対象物16の表面状態をCCDカメラ25により画像として取り込み、画像処理を行う。このときの照射されたガイド光Gの短辺長m、長辺長m、角度mθの測定値を数5に示す。
Figure 0005119728
以上の結果を、前述の一次の関係式数1に代入することにより各定数は、数6により求めることができる。
Figure 0005119728
このようにして求められた定数により、XY−θスリット10の較正が行われる。これらの較正作業は、XY−θスリット10に設けられた制御機構により自動的に行われる。また、本例の較正方法は、通常光からなるガイド光Gを用いて行うため、加工対象物16上に直接照射しても加工痕を残すことが無いので、実際の加工対象物16を用いて、較正を行うことができる。
次に、ガルバノミラー13の較正方法を説明する。ガルバノミラー13は、その制御機構に入力された入力値に基づいて、加工対象物16上への照射位置を走査する。ガルバノミラー13の制御機構に対する入力値は、ガルバノミラー13によって走査される光の照射位置を指定するもので、この入力した照射指定位置の座標(G、G)と、加工対象物16上における照射像の中心座標(P,P)の関係は、アフィン変換行列Aを用いて数7に示すように表される。
Figure 0005119728
アフィン変換とは、平行移動と一次変換を組み合わせたものであり、入力値Gに、アフィン変換行列Aを作用させることにより、形状の平行移動、拡大・縮小、回転等がなされる。本例における、アフィン変換行列を数8に示す。
Figure 0005119728
このアフィン変換行列Aの要素である定数ax1,ax2,ax3,ay1,ay2,ay3を求めることが、ガルバノミラー13の較正となる。本例では、このガルバノミラー13の較正を統計的に行うために、最小自乗法を適用した計算方法を用いて、アフィン変換行列Aの最小自乗推定値を求める。以下、アフィン変化行列Aの最小自乗推定値及びその要素を数9と示す。
Figure 0005119728
以下の手順により、アフィン変換行列Aの最小自乗推定値の要素を求める。
先ず、観察用照明系18の照明24を消灯する。次いで、ガルバノミラー13の制御機構に対して照射指定位置の座標(g,g)を設定して入力し、ガイド光Gを点灯して、加工対象物16上に照射する。ガイド光Gを照射したときの加工対象物16の表面状態を、照明24を消灯した状態でCCDカメラ25に取得する。このときCCDカメラ25に取得された画像の例を図4Aに示す。本例においては、ガイド光Gには通常光が用いられているため、照射位置は明るく照射される。また、入力する照射指定位置の座標に対して、実際に測定される照射位置の座標はわずかにずれる。ここで、入力した照射指定位置の座標(g,g)に対する照射像26の中心位置の座標を(p,p)とする。図4Bは、照射指定位置の座標の入力と、照射像26の中心位置の座標の測定を5回、それぞれ直線状に無い5箇所で行ったときのCCDカメラ25に取得される夫々のガイド光Gの照射像の一例を示す。このように、照射指定位置の座標(g 、g )〜(g 、g )に対応したガイド光Gの照射像26の画像により、中心位置の座標(p ,p )〜(p ,p )を画像処理により測定する。画像処理方法としては、粒子解析法、パターンマッチング法、ホフ解析法などを用いる。
この一連の行為をN回行ったとし、i回目の制御機構に対する照射指定位置の座標、即ち、入力値を(g ,g )、照射像26の中心位置の座標、即ち、測定値を(p ,p )とする。本例おいては、較正作業を統計的に行う為、入力値に対する測定値の観測は3回以上行う。ここで、アフィン変換行列Aのx成分Aとi回目の入力値Gを数10に示す。
Figure 0005119728
アフィン変換行列Aのx成分Aとi回目の入力値Gが数10で示されるとき、既定関数Jを数11で表すことができる。
Figure 0005119728
数11で示された規定関数Jにおいて、Aに関して微分して0とおくと数12の正規方程式が求められる。
Figure 0005119728
このように、Aの最小自乗推定値が計算できる。ここで、A を転置行列とする。この正規方程式を展開すると数13の行列式が得られる。
Figure 0005119728
数13において、両辺に逆行列を作用させることにより、Aの最小自乗推定値の要素である定数は数14のように求められる。
Figure 0005119728
同様にして、Aの最小自乗推定値の要素である定数も数15の行列式により求めることができる。
Figure 0005119728
以上のようにして、アフィン変換行列Aの最小自乗推定値における定数が求められる。求められた定数により、ガルバノミラー13の較正が行われる。すなわち、本例ではガルバノミラー13の制御機構において、入力値と実際の測定値との座標間の較正が行われるので、加工対象物16上の正確な位置での加工が可能となる。これらの較正作業は、ガルバノミラー13に設けられた制御機構により、自動的に行われる。また、本例の較正方法は、通常光からなるガイド光を用いて行うため加工対象物16上に直接照射しても加工痕を残すことが無いので、実際に加工する被加工を用いて較正作業を行うことができる。また、3箇所以上の位置での観測結果から統計的に較正が行われるため、較正の高精度化が測られる。
本例では、XY−θスリット10及びガルバノミラー13の較正作業が自動的に行われたレーザ加工装置1において、レーザ光源2から出射されるレーザ光Lにより、実際に加工対象物16の加工が行われる。このようなXY−θスリット10及びガルバノミラー13を備えるレーザ加工装置1では、XY−θスリット10及びガルバノミラー13の制御機構への入力値に対し十分な位置精度を持ってレーザ光Lを照射できるため、高精度のレーザ加工が可能となる。また、XY−θスリット10及びガルバノミラー13の較正が、ガイド光Gの照射で行われるため、加工対象物16上に加工痕を残すことなく較正ができる。このため、別途較正作業用の加工対象物を準備する必要がなく、また、レーザ加工処理の直前に較正作業を行うことができる。さらには、実際にレーザ加工を行うことが無いので、何回でも較正作業を繰り返すことが可能である。
第1の実施形態においては、ガイド光Gを用いたレーザ加工装置1の較正方法を示したが、第1の実施形態で示したXY−θスリット10及びガルバノミラー13の較正方法は、レーザ光Lを用いた場合も同様に行うことができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係るレーザ加工装置の較正方法として、レーザ光を用いた例を、図1に示すレーザ加工装置1を用いて説明する。本実施形態に係る較正方法においては、実際に加工を行う加工対象物の代わりに、別途用意した加工対象物16を用いて行う。
先ず、XY−θスリット10の較正方法を説明する。本実施形態においては、レーザ光源2から出射されるレーザ光Lを用いて、XY−θスリット10の較正作業を行う。数1の関係式を用いた較正方法に係る計算方法については、第1の実施形態と同様であるから重複説明を省略する。従って、本実施形態において、数1における定数を求める手順について説明する。
まず、観察用照明系18の照明24を点灯する。次いで、XY−θスリット10の制御機構に対する開口Xの入力値s、開口Yの入力値s、開口角度θの入力値sθを設定し、入力する。ここでは、それぞれの入力値s、s、sθを数16の値に設定する。
Figure 0005119728
本例においては、s <s とし、sとsを異なる値とする。
この場合、開口Xの入力値s及び開口Yの入力値sの設定を先に行い、次に開口角度θの入力値sθを設定することができる。
続いて、レーザ光源2からレーザ光Lを発振させ、レーザ光Lを加工対象物16上に照射する。このとき、レーザ光Lは、加工対象物16上に加工痕を残す。この加工対象物16上の加工痕をCCD観察系18に構成されたCCDカメラ25により、画像として取り込む。このとき、加工痕の画像が明瞭に取得できる為に、観察照明系18の照明24が点灯された状態で、画像が取り込まれる。そのときの画像の例を図5に示す。XY−θスリット10の制御機構に入力した入力値に従って、加工対象物16上に任意の加工痕27aが形成される。取り込まれた画像において、画像処理を行い、長方形の形状で照射されたレーザ光Lの短辺長m、長辺長m、角度mθの測定値を算出する。画像処理方法としては、粒子解析法、パターンマッチング法、ホフ解析法などを用いる。
そして、画像処理により算出された加工痕27aの短辺長m、長辺長m、角度mθの測定値をそれぞれ数17に示す。
Figure 0005119728
次に、XYステージ23を駆動させて、加工対象物16の未加工部分が対物レンズ15の視野範囲内に来るようにする。そして、XY−θスリット10の制御機構に対して、新たな開口X、開口Y、開口角度θの入力値s、s、sθを設定して入力する。この新たな入力値をそれぞれ数18に示す。
Figure 0005119728
続いて再び、レーザ光源2からレーザ光Lを発振させて、加工対象物16上にレーザ光Lを照射する。そして、前述と同様に加工対象物16上の加工痕27aをCCDカメラ25により画像として取り込み、画像処理を行う。このときの加工痕27aの短辺長m、長辺長m、角度mθの測定値を、それぞれ数19に示す。
Figure 0005119728
以上の結果を、数1に示す一次の関係式に代入することにより各定数は、数6を用いて、第1の実施形態と同様に求めることができる。このようにして求められた定数により、XY−θスリット10の較正が行われる。これらの較正作業は、XY−θスリット10に設けられた制御機構により自動的に行われる。
次にガルバノミラー13の較正方法を説明する。本例においても、第1の実施形態と同様に、アフィン変換行列を用いて、ガルバノミラー13の較正を行う。ガルバノミラー13の較正方法における計算方法は、第1の実施形態と同様であるから重複説明を省略する。
従って、本実施形態においては、較正作業にレーザ光Lを用いた場合のアフィン変換行列Aを求める手順について説明する。
先ず、ガルバノミラー13の制御機構に対して入力する照射指定位置の座標(g,g)を設定して入力し、レーザ光源2からレーザ光Lを発振させて、加工対象物16上にレーザ光Lを照射する。すると、加工対象物16上のレーザ光Lが照射された部分は、加工痕が残る。そこで、照明24を点灯させて、CCD観察系18に備えられたCCDカメラ25によって、加工痕27bの画像を取り込む。このとき、CCDカメラ25に取得された画像の例を図6Aに示す。この加工痕27bの中心位置の座標を(p,p)とする。
続いて、ガルバノミラー13の制御機構に対して、別の照射指定位置の座標を入力してレーザ光Lを加工対象物16上に照射し、上述と同様にして、加工対象物16の加工痕27bの中心位置の座標を測定する。そして、この一連の行為を複数回繰り返す。図6Bに、それぞれ異なる照射指定位置の座標(p ,p )〜(p ,p )を入力した場合にCCDカメラ25に取得された、それぞれの画像を示す。図6Bに示すように、それぞれの画像において、加工痕27bの中心位置の座標(g ,g )〜(g ,g )を画像処理により測定する。
この一連の行為をN回行ったとし、i回目の制御機構に対する照射指定位置の座標、即ち、入力値を(g ,g )、加工痕27bの中心位置の座標、即ち、測定値を(p ,p )とする。本例の較正作業においては、入力値に対する測定値の観測は3回以上行う。これらの入力値、測定値より、レーザ光Lを用いたときのアフィン変換行列Aの最小自乗推定値の要素である定数が求められる。
アフィン変換行列の最小自乗推定値の計算方法については、第1の実施形態と同様であるから重複説明を省略する。従って、アフィン変換行列A及びAの最小自乗推定値は、それぞれ数13,14を用いて、第1の実施形態と同様に求めることができる。
以上のようにして、アフィン変換行列Aにおける最小自乗推定値の要素である定数が、数14及び数15のように求められる。本実施形態においては、ガルバノミラー13の制御機構において、入力値と実際の加工痕27bの測定値との座標間の較正がおこなわれるので、加工処理が正確な位置で成される。これらの較正作業は、ガルバノミラー13に設けられた制御機構により自動的に行われる。また、本例のガルバノミラー13の較正作業は、3箇所以上の位置での測定結果から統計的に行われるため、較正の高精度化が測られる。
本実施形態においては、XY−θスリット10及びガルバノミラー13の較正を、ガイド光源2を有するレーザ加工装置1を用いて行ったが、本例の較正方法は、ガイド光源2を構成しないレーザ加工装置にも適用できる。
ところで、第1の実施形態において、ガイド光源2は、ガイド光Gが加工用レーザのレーザ光Lと光軸が一致するように設置されるが、実際にはわずかに光軸のずれが生じることがある。このような場合は、第1の実施形態で詳述したように、ガイド光源7を用いてガルバノミラー13の較正を行っても、実際にレーザ光Lにより加工を行うと、微妙に加工位置のずれを生じてしまう。
従って、この場合は、レーザ光Lの光軸とガイド光Gの光軸のずれに対する較正をガルバノミラー13において行っておくことが好ましい。
ここで、本発明の第3の実施形態に係るレーザ加工装置の較正方法として、レーザ光とガイド光の光軸を合わせる較正方法について説明する。本実施形態に係る較正方法は、図1に示すレーザ装置1を用いて説明する。
先ず、ガイド光Gを用いてガルバノミラー13の較正をする。この、ガイド光Gを用いたガルバノミラー13の較正方法は、第1の実施形態と同様であるので、重複説明を省略する。ガルバノミラー13の較正において、ガイド光Gを用いた場合のアフィン変換行列の最小自乗推定値を
Figure 0005119728
とする。
次に、レーザ光Lを用いたガルバノミラー13の較正をする。この、レーザ光Lを用いたガルバノミラー13の較正方法は、第2の実施形態と同様であるので、重複説明を省略する。レーザ光Lを用いた場合のアフィン変換行列の最小自乗推定値を
Figure 0005119728
とする。
ガイド光Gを用いてガルバノミラー13の較正を行っても、実際にレーザ光Lにより加工を行うと、微妙に加工位置のずれを生じるのは、実際の加工痕を用いた較正で求まったアフィン変換行列A´の最小自乗推定値に対し、ガイド光Gを用いた較正で求まったアフィン変換行列Aの最小自乗推定値が完全に一致しないからである。従って、レーザ光Lを用いた場合のアフィン変換行列A´の最小自乗推定値と、ガイド光Gを用いた場合のアフィン変換行列Aの最小自乗推定値の関係において、レーザ光Lとガイド光Gの光軸が微小で、且つ、そのズレ量が一定である場合には、例えば、以下の数19で表されるアフィン変換行列Qを一度求めておくことが好ましい。
Figure 0005119728
数19で求められたアフィン変換行列Qをガイド光Gのアフィン変換行列Aの最小自乗推定値に作用させることにより、レーザ光Lのアフィン変換行列A´の最小自乗推定値が得られるので、レーザ光Lとガイド光Gのわずかな光軸のずれが較正される。従って、ガイド光Gを用いて行ったガルバノミラー13の較正に加え、レーザ光Lとガイド光Gの光軸の較正であるアフィン変換行列Qがガルバノミラー13の制御機構に加味されるため、より高精度な較正を行うことができる。そして、このアフィン変換行列Qを一度求めておけば、2回目の較正からは、ガイド光Gを用いた較正で求められたアフィン変換行列Aに対して、数1で示した演算により、光軸のずれを補正したアフィン変換行列A´を求めることが可能となる。
本発明に係るレーザ加工装置の較正方法によれば、ガルバノミラーの較正において、3点以上の多くの測定点を用いて、最小自乗法などの統計的な手法を用いてアフィン変換行列を決定するため、測定誤差の影響を受けにくく、領域分割の必要もない。特に、精度が欲しい領域では、その領域での測定点を増やすことで対応できる。また、ガイド光を用いてレーザ加工装置の較正を行う場合は、加工用レーザによる実際の加工痕が無くても較正を行うことが可能である。
また、XY−θスリットやガルバノミラーを精度良く較正しておき、ガイド光の点灯状態を制御する機構を有する構成とすれば、例えば加工用のレーザ光源に入力した発振制御信号をガイド光源に入力し、レーザ光の代替として、ガイド光を被加工に照射することができる。レーザ光の代替として、ガイド光を照射できることにより、レーザ加工を行うまえに、ガルバノミラーの走査状態を把握したり、どこが加工されるのかを確認したりすることができる。従って、パラメータ設定ミスなどによる加工の失敗を防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係るレーザ加工装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係るレーザ加工装置に用いられるXY−θスリットの概略構成図である。 被加工上にXY−θスリットを介してガイド光が照射されたときのCCDカメラに取り込まれた画像である。 A,B 加工対象物上にガイド光がガルバノミラーにより走査されたときの照射像をCCDカメラに取り込んだときの画像である。 加工対象物上にXY−θスリットを介してレーザ光が照射されたときのCCDカメラに取り込まれた加工痕の画像である。 A,B 加工対象物上にレーザ光がガルバノミラーにより走査されたときの加工痕をCCDカメラに取り込んだときの画像である。
符号の説明
1・・レーザ加工装置、2・・レーザ光源、7・・ガイド光源、10・・XY−θレンズ、13・・ガルバノミラー、15・・対物レンズ、16・・加工対象物、17・・観察照明系、18・・CCD観察系、23・・XYステージ、24・・照明、25・・CCDカメラ、26a,26b・・照射像、27a,27b・・加工痕

Claims (6)

  1. レーザ光を発振するレーザ光源と、
    可視光から成り、前記レーザ光と光軸が共通であるガイド光を出射するガイド光源と、
    前記レーザ光及びガイド光を加工対象物上に照射する為の、前記共通の光軸上に備えられた光走査手段と、
    設定された入力値に基づいて前記光走査手段を制御する第1の制御機構と、
    前記レーザ光及びガイド光のビーム形状を調整する為の、前記共通の光軸上に備えられた可変スリットと、
    設定された入力値に基づいて前記可変スリットを制御する第2の制御機構と、
    を備えるレーザ加工装置において、
    前記光走査手段の第1の制御機構への光照射指定位置の入力を変更することにより、前記加工対象物上の3点以上の異なる位置に前記ガイド光を照射させる工程と、
    前記加工対象物上に前記ガイド光が照射される毎に、前記ガイド光の照射状態を加工対象物直上に備えられた観察用カメラにより画像として取得する工程と、
    前記画像内のガイド光照射中心位置を画像処理により測定する工程と、
    前記第1の制御機構へ入力した光照射指定位置と、前記光照射指定位置に対応する画像から測定したガイド光照射中心位置より、前記光走査手段の較正の為の変換係数を統計的に求め、該変換係数を用いて前記光走査手段の較正を行う工程とを有し、
    また、前記可変スリットの制御機構へのスリット形状に関する入力を変更することにより、前記加工対象物上に異なるビーム形状の前記ガイド光を照射させる工程と、
    前記加工対象物上に前記ガイド光が照射される毎に、前記ガイド光の照射状態を加工対象物直上に備えられた観察用カメラにより画像として取得する工程と、
    前記画像内のガイド光照射形状を画像処理により測定する工程と、
    前記第2の制御機構へ入力した前記スリット形状と、前記スリット形状に対応する画像から測定したガイド光照射形状より、前記可変スリットの較正の為の変換係数を求め、該変換係数を用いて前記可変スリットの較正を行う工程とを有し、
    さらに、前記レーザ光と前記ガイド光の光軸ずれを補正する工程を有する
    ことを特徴とするレーザ加工装置の較正方法。
  2. 前記光走査手段の較正の為の変換係数はアフィン変換行列で示され、前記アフィン変換行列の各成分を求めることにより、前記光走査手段の較正の為の変換係数を求める
    請求項1に記載のレーザ加工装置の較正方法。
  3. 前記レーザ光と前記ガイド光の光軸ずれを補正する工程では、
    前記光走査手段の第1の制御機構への光照射指定位置の入力を変更することにより、前記加工対象物上の3点以上の異なる位置に前記レーザ光を照射させる工程と、
    前記加工対象物上に前記レーザ光が照射される毎に、前記レーザ光の照射状態を加工対象物直上に備えられた観察用カメラにより画像として取得する工程と、
    前記画像内のレーザ光照射中心位置を画像処理により測定する工程と、
    前記第1の制御機構へ入力した光照射指定位置と、前記光照射指定位置に対応する画像から測定したレーザ光照射中心位置より、前記光走査手段の較正の為の変換係数を統計的に求める工程と、
    前記ガイド光を用いた前記光走査手段の較正の為の変換係数と、前記レーザ光を用いた前記光走査手段の較正の為の変換係数との差を補正する工程とを有する
    請求項2に記載のレーザ加工装置の較正方法。
  4. 加工対象物上にレーザ光により加工を施すレーザ加工装置であって、
    前記レーザ光を発振するレーザ光源と、
    可視光から成り、前記レーザ光と光軸が共通であるガイド光を出射するガイド光源と、
    前記レーザ光及びガイド光を前記加工対象物上に照射する為の、前記共通の光軸上に備
    えられた光走査手段と、
    設定された入力値に基づいて前記光走査手段を制御する第1の制御機構と、
    前記レーザ光及びガイド光のビーム形状を調整する為の、前記共通の光軸上に備えられた可変スリットと、
    設定された入力値に基づいて前記可変スリットを制御する第2の制御機構とを備え、
    前記光走査手段の第1の制御機構への光照射指定位置の入力を変更することにより、前記加工対象物上の3点以上の異なる位置に前記ガイド光を照射させ、
    前記加工対象物上に前記ガイド光が照射される毎に、前記ガイド光の照射状態を加工対象物直上に備えられた観察用カメラにより画像として取得し、
    前記画像内のガイド光照射中心位置を画像処理により測定し、
    前記第1の制御機構へ入力した光照射指定位置と、前記光照射指定位置に対応する画像から測定したガイド光照射中心位置より、前記光走査手段の較正の為の変換係数を統計的に求め、該変換係数を用いて前記光走査手段の較正を行い、
    また、前記可変スリットの制御機構へのスリット形状に関する入力を変更することにより、前記加工対象物上に異なるビーム形状の前記ガイド光を照射させ、
    前記加工対象物上に前記ガイド光が照射される毎に、前記ガイド光の照射状態を加工対象物直上に備えられた観察用カメラにより画像として取得し、
    前記画像内のガイド光照射形状を画像処理により測定し、
    前記第2の制御機構へ入力した前記スリット形状と、前記スリット形状に対応する画像から測定したガイド光照射形状より、前記可変スリットの較正の為の変換係数を求め、該変換係数を用いて前記可変スリットの較正を行い、
    さらに、前記レーザ光と前記ガイド光の光軸ずれを補正する
    ことを特徴とするレーザ加工装置。
  5. 前記加工対象物の直上には、観察用カメラ及び観察用照明が構成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載のレーザ加工装置。
  6. 前記光走査手段に対する、前記レーザ光及びガイド光の入射側に、前記レーザ光及びガ
    イド光のビーム形状を調整する為の制御機構を有する可変スリットを備える
    ことを特徴とする請求項5に記載のレーザ加工装置。
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