JP5119714B2 - 映像信号処理装置と映像信号処理方法 - Google Patents

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Description

この発明は映像信号処理装置と映像信号処理方法に関する。詳しくは、映像信号から映像の特徴量を検出して特徴量検出信号の生成を行い、この特徴量検出信号に基づいて巡回型フィルタ部の巡回量を非線形に設定して、この設定された巡回型フィルタ部で特徴量検出信号のフィルタ処理を行う。さらに、フィルタ処理後の特徴量検出信号を用いて、映像処理を行うことで、良好な品位の映像表示を可能とするものである。
従来の映像信号処理装置では、映像信号の信号処理を行う場合、映像信号から特徴量を検出して、この検出された特徴量を用いて信号処理が行われている。例えば、特許文献1の発明では、特徴量として映像の平均輝度を検出して、この検出された平均輝度値に基づき予め設定された複数の輝度レベル領域別にコントラストおよび明るさを自動的に調整することが行われている。この特許文献1の発明によれば、低い輝度の映像ではコントラストおよび明るさに関連する増幅度が高められて、映像が明るく表示される。逆に、高い輝度では増幅度を低めて眩しさを抑えて映像表示が行われる。このため、適当な明るさの映像表示を行うことができる。
また、特許文献2の発明では、特徴量として動き量を検出して、この検出された動き量を用いて雑音除去処理が行われている。この特許文献2の発明によれば、検出された動き量が小さな部分では周波数特性の劣化を伴わない巡回型の雑音除去回路が用いられて、動き量が大きい部分では、残像を発生しないフィールドまたはフレーム内処理による雑音除去回路が用いられる。このため、動き部分の残像を抑える効果と雑音除去効果とを合わせ持った雑音除去装置が実現されている。
特開2003−283954号公報 特開平10−257356号公報
ところで、映像信号から検出した特徴量を用いて信号処理を行う場合、特徴量の変化が小さいときに、特徴量の変化に合わせて信号処理を行うものとすると、特徴量の微小な変化に伴う弊害が生じてしまうおそれがある。例えば、特徴量として映像の平均輝度を検出してコントラストや明るさを自動的に調整する場合、平均輝度の微小な変化に応じてコントラストや明るさが調整されることにより、フリッカを発生させてしまうことがある。また、特徴量として映像の動き量を検出して、この動き量に基づき雑音除去回路の切り換えを行うと、動き量の微小な変化に応じて雑音除去回路の切り換えが頻繁に行われて、この雑音除去回路の切り換えが表示された映像に現れてしまい、良好な品位の映像表示を行うことができなくなってしまうおそれがある。また、特徴量に対する信号処理の応答を緩やかにすれば、特徴量の微小な変化に伴う弊害を防止することができる。しかし、特徴量が急激に大きく変化した場合、特徴量に対する信号処理の応答が緩やかであるため、例えばシーンの変化に追従してコントラストや明るさの調整や雑音除去回路の切り換えが行われないことから、良好な品位の映像表示を行うことができなくなってしまう。
そこで、この発明では、良好な品位の映像表示を可能とする映像信号処理装置と映像信号処理方法を提供するものである。
この発明の概念は、映像信号の信号処理、例えばノイズ除去やシャープネス調整等を行う際に、映像信号から映像の輝度や動き量を特徴量として検出して、この検出した特徴量に基づき巡回型フィルタ部の巡回量を非線形に設定して特徴量のフィルタ処理を行い、フィルタ処理後の特徴量を用いて映像処理を行うものである。
この発明の映像信号処理装置は、映像信号から映像の特徴量を検出して特徴量検出信号を生成する特徴量検出部と、特徴量検出信号のフィルタ処理を行う巡回型フィルタ部と、特徴量検出信号に基づき巡回型フィルタ部の巡回量を設定する巡回量設定部と、巡回型フィルタ部でフィルタ処理された特徴量検出信号を用いて、映像の処理を行う処理部を有するものである。
また、この発明に係る映像信号処理方法は、映像信号から映像の特徴量を検出して特徴量検出信号を生成する特徴量検出工程と、特徴量検出信号のフィルタ処理を行う巡回型フィルタ処理工程と、特徴量検出信号に基づき巡回型フィルタ工程での巡回量を設定する巡回量設定工程と、巡回型フィルタ工程でフィルタ処理された特徴量検出信号を用いて、映像の処理を行う処理工程を有するものである。
この発明によれば、映像信号から映像の特徴量を検出して特徴量検出信号を生成し、この特徴量検出信号に基づいて巡回量が設定された巡回型フィルタ部で特徴量検出信号のフィルタ処理を行い、フィルタ処理後の特徴量検出信号を用いて映像処理が行われる。このため、特徴量に急峻な変化が生じた場合や微小な変化が生じた場合のいずれであっても、映像処理が最適に行われることとなり、良好な品位の映像表示を行うことができる。
以下、図を参照しながら、この発明の実施の一形態について説明する。図1は、映像信号処理装置の構成を示す図である。
特徴量検出部10aは、映像信号を用いて特徴量の検出を行い、巡回量設定部10bと巡回型フィルタ部10cに供給する。巡回量設定部10bは、特徴量に応じて巡回型フィルタ部10cの巡回量を設定する。巡回型フィルタ部10cは、特徴量のフィルタ処理を行い、フィルタ処理が行われた特徴量を処理部10dに供給する。処理部10dは、フィルタ処理が行われた特徴量に基づいて映像信号の処理を行うことで、急峻な応答や微小な応答に対して違和感のない映像処理、例えば輝度調整やノイズ除去処理等を行う。
図2は、映像信号処理装置が用いられた機器、例えばテレビジョン装置の構成を示している。なお、映像信号処理装置が用いられた機器はテレビジョン装置に限られるものではなく、例えば記録媒体(磁気テープ,磁気ディスク,光ディスク,半導体メモリ等)を用いて映像信号の記録再生を行う記録再生装置、セットトップボックス等であってもよい。
図2において、テレビジョン装置11の衛星放送用アンテナ12は、ディジタル衛星放送を受信するアンテナであり、衛星放送用アンテナ12で得られた受信信号RF1は衛星放送用選局/復調部13に供給される。衛星放送用選局/復調部13は、所望のチャネル(周波数)の選局を行い、得られた中間周波信号をディジタル復調する。さらにディジタル復調により得られたトランスポートストリームTS1をデマルチプレクサ21に供給する。このディジタル復調では衛星放送で用いられている変調方式に対応した復調処理例えばQPSK復調処理等を行う。なお、衛星放送用選局/復調部13の動作は、後述する制御部80からの制御信号CTによって制御される。
地上放送用アンテナ15は、地上放送を受信するアンテナであり、地上放送用アンテナ15で得られた受信信号RF2は地上放送用選局/復調部16に供給される。地上放送用選局/復調部16は、所望のチャネルの選局を行い、得られた中間周波信号の復調処理を行う。ここで、地上放送用選局/復調部16は、地上アナログ放送を受信しているとき、中間周波信号のアナログ復調処理を行い、得られた映像信号をディジタルの映像信号VSbに変換して映像切換部31に供給し、得られた音声信号ASbを音声切換部71に供給する。また、地上放送用選局/復調部16は、地上ディジタル放送を受信しているとき、中間周波信号のディジタル復調を行い、得られたトランスポートストリームTS2をデマルチプレクサ21に供給する。このディジタル復調では、地上ディジタル放送で用いられている変調方式に対応した復調処理例えばQFDM復調処理等を行う。なお、地上放送用選局/復調部16の動作も、後述する制御部80からの制御信号CTによって制御される。
デマルチプレクサ21は、ディジタル衛星放送を受信するときトランスポートストリームTS1を選択して、地上ディジタル放送を受信するときトランスポートストリームTS2を選択する。さらに、デマルチプレクサ21は、選択したトランスポートストリームに時分割的に多重して含まれている映像データDTv、音声データDTa、放送データDTdなどを分離して、映像データDTvおよび音声データDTaをデコーダ部22に供給し、放送データDTdを放送データ処理部23に供給する。
デコーダ部22は、映像データDTvの復号を行い、得られた映像信号VSaを映像切換部31に供給する。また、デコーダ部22は、音声データDTaの復号を行い、得られた音声信号ASaを音声切換部71に供給する。
放送データ処理部23は、ユーザ操作に応じた所定の処理、例えばEPG(Electric Program Guide)表示等を行うための制御信号CSを生成して信号生成部61に供給する。
映像切換部31には、外部入力端子28が接続されており、この外部入力端子28を介して外部機器からコンポジット方式やコンポーネント方式、HDMI(High Definition Multimedia Interface)方式、DVI(Digital Visual Interface)方式等の映像信号の入力を行うことができるようになされている。また、映像切換部31には信号処理部40が接続されており、信号処理部40に供給する映像信号を、デコーダ部22から供給された映像信号VSa、映像/音声復調部26からの映像信号VSb、外部入力端子28を介して供給された映像信号VScのいずれかに切り換える。なお、信号処理部40に供給する映像信号VSdは、輝度信号と色差信号で構成されているものとする。また、例えば外部入力端子28から異なる方式で映像信号が供給されているとき、映像切換部31は方式変換処理を行う。
信号処理部40は、映像切換部31から供給された映像信号VSdに対して種々の信号処理を行い、信号処理後の映像信号VSeを例えば三原色信号として合成処理部62に供給する。なお、信号処理部40の構成や動作については後述する。
信号生成部61は、放送データ処理部23から供給された制御信号CSまたは後述する制御部80からの制御信号CTに基づき、オンスクリーン表示用映像信号VSoscを生成して合成処理部62に供給する。例えば、信号生成部61は、放送データ処理部23から供給された制御信号CSや制御部80からの制御信号CTに基づき、EPG表示やチャネル表示等を行うためのオンスクリーン表示用映像信号VSoscを生成して合成処理部62に供給する。
合成処理部62は、信号処理部40から供給された映像信号VSeに信号生成部61から供給されたオンスクリーン表示用映像信号VSoscを合成して、映像出力信号VSgとして映像出力処理部63に供給する。また、合成処理部62は、映像信号VSeにオンスクリーン表示用映像信号VSoscを合成するとき、いわゆるアルファブレンド処理を行い、映像出力信号VSgにおける映像信号VSeと合成用映像信号VSfの合成比を可変できるようにする。
映像出力処理部63には、例えばLCD(Liquid Crystal Display),PDP(Plasma Display Panel),EL(Electro Luminescence),陰極線管などの表示デバイスを用いて構成された表示部64が接続されている。映像出力処理部63は、映像出力信号VSgに基づき、表示デバイスを駆動するための表示駆動信号DRvを生成して表示部64に供給する。このため表示部64で映像表示を行うことができる。また、映像出力処理部63は、外部機器(図示せず)に映像信号を供給するとき、映像出力信号VSgを外部機器に対応したフォーマットの出力信号Voutとして出力する。
音声切換部71には、外部入力端子28が接続されており、この外部入力端子28を介して外部機器から音声信号AScの入力を行うことができるようになされている。また、音声切換部71には音声出力処理部72が接続されており、音声出力処理部72に供給する音声信号ASdを、デコーダ部22から供給された音声信号ASa、映像/音声復調部26からの音声信号ASb、外部入力端子28を介して供給された音声信号AScのいずれかに切り換える。
音声出力処理部72には、スピーカを用いて構成された音声出力部73が接続されている。音声出力処理部72は、音声切換部71から供給された音声信号ASdを用いて音声処理例えば信号レベル調整や音質調整、ノイズ除去処理等を行い、音声処理後の音声出力信号DRaを音声出力部73に供給して音声出力を行う。また、音声出力処理部72は、外部機器(図示せず)に音声信号を供給するとき、音声処理後の信号を外部機器に対応したフォーマットの出力信号Aoutとして出力する。
制御部80にはユーザインタフェース部81が接続されている。ユーザインタフェース部81はユーザ操作に応じた操作信号PSを制御部80に供給するものであり、例えば操作キーやリモートコントロール信号受信部等で構成されている。
制御部80は、バス85を介して上述の各部と接続されている。制御部80は、ユーザインタフェース部81からの操作信号PSに基づき、制御信号CTを生成して各部に供給することで、テレビジョン装置11の動作がユーザ操作に応じた動作となるように制御する。例えば、ユーザインタフェース部81から供給された操作信号PSによって、チャネル切り換えや放送切り換えまたは入力切り換え等の信号切り換え操作が行われたことが示されたとき、制御部80は、所望のチャネルや所望の放送方式の映像/音声または外部から供給された映像/音声の提示等を行うことができるように、衛星放送用選局/復調部13や地上放送用選局/復調部16の選局動作や、デマルチプレクサ21や映像切換部31および音声切換部71の切り換え動作等を制御する。
図3は、信号処理部40の構成を示している。信号処理部40の特徴量検出部42は、映像信号VSdから特徴量を検出して、検出した特徴量を示す特徴量検出信号JHを巡回量設定部43と巡回型フィルタ部44に供給する。
巡回量設定部43は、検出された特徴量検出信号JHに基づき係数αft,(1−αft)を例えば非線形に設定して巡回型フィルタ部44に供給する。巡回型フィルタ部44は、巡回量設定部43から供給された係数αft,(1−αft)に基づいた巡回量で特徴量検出信号JHのフィルタ処理を行い、フィルタ処理後の特徴量検出信号JHfを係数設定部45と輝度調整部53に供給する。
係数設定部45は、巡回型フィルタ部44から供給された特徴量検出信号JHfに基づき係数αnr,(1−αnr)を設定して巡回型ノイズ除去部46に供給する。巡回型ノイズ除去部46は、係数設定部45から供給された係数αnr,(1−αnr)に基づいた巡回量で映像信号VSdのノイズ除去を行い、ノイズ除去後の映像信号VSdaを変換処理部51に供給する。
変換処理部51は、巡回型ノイズ除去部46から供給された映像信号VSdaのスケーラ処理を行い、表示部64の表示解像度や出力信号Voutが供給される外部装置の解像度に応じた映像信号に変換する。また、インタレース/プログレッシブ変換等も必要に応じて行う。変換処理部51で処理された輝度信号Ydaは輝度調整部53に供給される。また色差信号Cr,Cbはマトリクス演算部55に供給される。
輝度調整部53は、巡回型フィルタ部44からの特徴量検出信号JHfに基づき、輝度信号Ydaの振幅補正を行い、黒の締まりや白の明るさを改善する。さらに、ユーザ設定に応じたコントラストとなるように輝度信号Ydaの振幅補正を行う。この輝度調整が行われた輝度信号Ydbはシャープネス調整部54に供給される。
シャープネス調整部54は、良好な鮮鋭度で映像表示を行うことができるようにシャープネス調整を行う。このシャープネス調整部54は、輝度信号Ydbに対して輪郭調整信号を加算する処理を行い、この加算する輪郭調整信号の信号レベルを調整することでシャープネス量を調整する。シャープネス調整部54でシャープネス調整を行って得られた輝度信号Ydcは、マトリクス演算部55に供給される。
マトリクス演算部55は、変換処理部51から供給された色差信号Cr,Cbとシャープネス調整部54から供給された輝度信号Ydcを用いてマトリクス演算を行い三原色信号である映像信号VSeを生成して合成処理部62に供給する。
図4は、巡回型フィルタ部44の構成を示している。巡回型フィルタ部44の乗算器441は、特徴量検出部42から供給された特徴量検出信号JHに係数αftを乗算して、乗算結果を加算器443に供給する。乗算器442には、メモリ444から読み出された特徴量検出信号JHfmが供給されている。乗算器442は、メモリ444から読み出された特徴量検出信号JHfmに係数(1−αft)を乗算して、乗算結果を加算器443に供給する。
加算器443は、乗算器441から供給された乗算結果と、乗算器442から供給された乗算結果を加算して、加算結果である特徴量検出信号JHfを巡回型フィルタ部44の出力とする。また、特徴量検出信号JHfをメモリ444に供給して、メモリ444に記憶されている特徴量検出信号JHfmを順次更新する。
次に、巡回型フィルタ部44によってフィルタ処理された特徴量を用いて映像信号の処理、例えば輝度調整を行う場合の動作について説明する。特徴量検出部42は、映像信号VSdから映像の平均輝度レベルを特徴量として検出して、この平均輝度レベルを示す特徴量検出信号JHを巡回量設定部43に供給する。
巡回量設定部43は、特徴量検出信号JHと既に検出されている直前の映像(1フレームあるいは1フィールド前の映像)の特徴量検出信号JHdとの信号レベル差の絶対値LD(=|JH−JHd|)に応じて、係数αftを設定する。図5は、信号レベル差の絶対値LDと係数αftの関係を例示したものであり、絶対値LDと係数αftの関係は例えば非線形に設定されている。巡回量設定部43は、絶対値LDに応じた係数αftを設定して、巡回型フィルタ部44に供給する。
巡回型フィルタ部44は、巡回量設定部43で設定された係数αftを用いて、式(1)に示すフィルタ処理を行い、フィルタ処理後の特徴量検出信号JHfを輝度調整部53に供給する。
JHf=αft×JH+(1−αft)JHd ・・・(1)
輝度調整部53は、輝度信号Ydaの信号レベル変換を行い、信号レベル変換後の輝度信号Ydbをシャープネス調整部54に供給する。ここで、輝度調整部53は、輝度信号Ydaを輝度信号Ydbに変換する際に、フィルタ処理後の特徴量検出信号JHfに応じて変換特性を切り換える。図6は、輝度信号Ydaと輝度信号Ydbの関係を示している。例えば、輝度信号Ydbは、輝度信号Ydaよりも「k×JHf」だけ信号レベルを低下させる。なお、「k」は予め設定した係数である。また、輝度調整部53でガンマ補正を行う場合、特徴量検出信号JHfに応じてガンマカーブを変化させる。
このように、特徴量検出信号JHのフィルタ処理を行い、得られた特徴量検出信号JHfに基づいて輝度調整を行うものとすれば、図7の(A)に示すように、特徴量検出信号JHの信号レベル変化が小さいときには係数αftの値が小さくなり、巡回量が大きものとされる。したがって、特徴量検出信号JHfの信号レベル変化が緩やかとなり、特徴量検出信号JHfに基づいて輝度調整を行うことで、特徴量検出信号JHに基づいて輝度調整を行ったときよりもフリッカを軽減できる。また、図7の(B)に示すように、特徴量検出信号JHの信号レベル変化が大きいときには係数αftの値が大きくなり、巡回量が小さいものとされる。したがって、輝度調整が緩やかに行われることがなく、特徴量検出信号JHのフィルタ処理を行うものとしても、輝度変化に応じた輝度調整を速やかに行うことができる。さらに、絶対値LDと係数αftの関係を非線形とすることで、急峻な応答や微小な応答に対する特性を所望の特性に設定して、最適な輝度調整を行うことが可能となる。
次に、巡回型フィルタ部44によってフィルタ処理された特徴量を用いて映像信号の処理、例えばノイズ除去処理を行う場合の動作について説明する。特徴量検出部42は、映像信号例えば輝度信号に基づいて動き量検出を行い、検出した動き量MVを示す特徴量検出信号JHを巡回量設定部43に供給する。この動き量の検出では、例えば動きベクトルの検出を行い検出された各画素の動きベクトルの動き量を用いるものとする。また、時間的に連続する2つの映像間で画素毎に信号レベル差を判別して、この信号レベル差を動き量とするものとしてもよい。
巡回量設定部43は、特徴量検出信号JHとメモリ444に記憶されているフィルタ処理後の特徴量検出信号JHfとの信号レベル差の絶対値LDに応じて係数αft,(1−αft)を設定して、この係数を巡回型フィルタ部44に供給する。
巡回型フィルタ部44は、巡回量設定部43で設定された係数αftを用いてフィルタ処理を行い、フィルタ処理後の特徴量検出信号JHfを係数設定部45に供給する。
係数設定部45は、信号レベル差ERと係数αnrとの関係を示すルックアップテーブルが動き量に応じて複数予め記憶されている。係数設定部45は、巡回型フィルタ部44から供給された特徴量検出信号JHfに基づいてルックアップテーブルの選択を行い、選択したルックアップテーブルを用いて、特徴量検出部42から供給された映像信号VSdと、後述するメモリ464から読み出された映像信号VSdamの画素毎の信号レベル差ERに応じた係数αnr,(1−αnr)を巡回型ノイズ除去部46に供給する。
図8は、特徴量検出信号JHfによって示された動き量MVとルックアップテーブルの関係を示している。また図9は、ルックアップテーブル毎の信号レベル差ERと係数αnrの関係を示している。なお、図8,図9では、例えば5つのルックアップテーブルLUT1〜LUT5が予め設けられているものとする。また、各ルックアップテーブルにおける信号レベル差ERと係数αnrの関係を示す特性カーブは、信号レベル差ERが小さいときに巡回量が小さく信号レベル差が大きいときに巡回量が大きくなるように設定されている。
係数設定部45は、特徴量検出信号JHfによって示された動き量MVと閾値との比較に基づいてルックアップテーブルの選択を行う。例えば動き量MVが「MV<TH1」であるときは、ルックアップテーブルLUT1を選択する。また、動き量MVが「TH1≦MV<TH2」であるときは、ルックアップテーブルLUT2を選択する。さらに、動き量MVが「TH2≦MV<TH3」であるときはルックアップテーブルLUT3、動き量MVが「TH3≦MV<TH4」であるときはルックアップテーブルLUT4、動き量MVが「TH4≦MV」であるときはルックアップテーブルLUT5を選択する。
図9に示すように、ルックアップテーブルLUT1とルックアップテーブルLUT2は、信号レベル差ERが等しいときにルックアップテーブルLUT2の係数値がルックアップテーブルLUT1の係数値以上となる特性とされている。同様に、ルックアップテーブルLUT2とルックアップテーブルLUT3は、信号レベル差ERが等しいときにルックアップテーブルLUT3の係数値がルックアップテーブルLUT2の係数値以上となる特性とされている。また、ルックアップテーブルLUT4やルックアップテーブルLUT5も同様に設定されている。
図10は、巡回型ノイズ除去部46の構成を示している。巡回型ノイズ除去部46の乗算器461は、特徴量検出部42から供給された映像信号VSdに係数αnrを乗算して、乗算結果を加算器463に供給する。乗算器462には、メモリ464から読み出された映像信号VSdamが供給されている。乗算器462は、メモリ464から読み出された映像信号VSdamに係数(1−αnr)を乗算して、乗算結果を加算器463に供給する。
加算器463は、乗算器461から供給された乗算結果と、乗算器462から供給された乗算結果を加算して、加算結果を巡回型ノイズ除去部46から映像信号VSdaとして出力する。また、加算結果をメモリ464に供給して、メモリ464に記憶されている映像信号を更新する。
このように、特徴量検出信号JHのフィルタ処理を行い、得られた特徴量検出信号JHfに基づいてノイズ除去処理を行うものとすれば、特徴量検出信号JHの信号レベル変化が小さいときには係数αftの値が小さくなり、巡回量が大きものとされる。したがって、特徴量検出信号JHの信号レベル変化が緩やかとなり、この特徴量検出信号JHfに基づいてノイズ除去処理を行うことで、特徴量検出信号JHに基づいてノイズ除去処理を行ったときよりも効果的にノイズを軽減できる。また、特徴量検出信号JHの信号レベル変化が大きいときには係数αftの値が大きくなり、巡回量が小さいものとされる。したがって、特徴量検出信号JHのフィルタ処理を行うものとしても、残像を少なくしてノイズ除去を行うことができる。さらに、絶対値LDと係数αftの関係を非線形とすることで、急峻な応答や微小な応答に対する特性を所望の特性に設定して、最適なノイズ除去処理を行うことが可能となる。
また、巡回型フィルタ部44は、特徴量検出信号JHのビット幅が所定ビット幅よりも少なく分解能が低い場合、例えばNビットの信号系で特徴量検出信号JHの分解能が(N−x)ビットであるとき(xは1以上でN未満の整数)、特徴量検出信号JHのビットシフトを行い、LSB(Least Significant Bit)側にビットを追加してNビットの信号に変換してからフィルタ処理を行う。この場合、巡回型フィルタ部44から出力される特徴量検出信号JHfは、特徴量検出信号JHとメモリ444に記憶されている特徴量検出信号JHfmが係数αftに応じた割合で加算された信号であることから、特徴量検出信号JHよりも分解能が高い信号となる。したがって、特徴量検出部42で生成された特徴量検出信号JHを用いる場合に比べて、巡回型フィルタ部44から出力される特徴量検出信号JHfを用いることで、輝度調整やノイズ除去等の処理を滑らかに行うことができる。
また、上述の実施の形態では、係数αft,αnrを「1」以下の値として、実数型の演算を行うものとしたが、これらの係数を整数値として、整数型の演算を行うものとすれば、処理を高速化できる。例えば係数を「0〜255」の範囲の整数値に設定して演算を行えば、小数点を考慮した演算を行う必要がないので処理を高速化できる。この場合、例えば上述の式(1)は式(2)として示すことができる。
JHf=Q×αft×JH+(1−αft)JHd/256 ・・・(2)
JHfi=JHf/Q/256 ・・・(3)
なお、式(2)において、「Q」は特徴量検出信号JHを所定ビット幅の信号とするための倍数、係数αftは「0〜255」の範囲の整数とする。したがって、式(3)で示す特徴量検出信号JHfiを用いて映像処理を行えば、実数型の演算を行った場合と同様に映像処理を行うことができる。
映像信号処理装置の構成を示す図である。 テレビジョン装置の構成を示す図である。 信号処理部の構成を示す図である。 巡回型フィルタ部の構成を示す図である。 信号レベル差の絶対値LDと係数αftの関係を示す図である。 輝度信号Ydaと輝度信号Ydbの関係を示す図である。 特徴量検出信号を示す図である。 動き量とルックアップテーブルの関係を示す図である。 ルックアップテーブル毎の信号レベル差ERと係数αnrの関係を示す図である。 巡回型ノイズ除去部の構成を示す図である。
符号の説明
10a・・・特徴量検出部、10b・・・巡回量設定部、10c・・・巡回型フィルタ部、10d・・・処理部、12・・・衛星放送用アンテナ、13・・・衛星放送用選局/復調部、15・・・地上放送用アンテナ、16・・・地上放送用選局/復調部、21・・・デマルチプレクサ、22・・・デコーダ部、23・・・放送データ処理部、26・・・映像/音声復調部、28・・・外部入力端子、31・・・映像切換部、40・・・信号処理部、42・・・特徴量検出部、43・・・巡回量設定部、44・・・巡回型フィルタ部、45・・・係数設定部、46・・・巡回型ノイズ除去部、51・・・変換処理部、53・・・輝度調整部、54・・・シャープネス調整部、55・・・マトリクス演算部、61・・・信号生成部、62・・・合成処理部、63・・・映像出力処理部、64・・・表示部、71・・・音声切換部、72・・・音声出力処理部、73・・・音声出力部、80・・・制御部、81・・・ユーザインタフェース部、85・・・バス、441,442,461,462・・・乗算器、443,463・・・加算器、444,464・・・メモリ

Claims (5)

  1. 映像信号から映像の特徴量を検出して特徴量検出信号を生成する特徴量検出部と、
    前記特徴量検出信号のフィルタ処理を行う巡回型フィルタ部と、
    前記特徴量検出信号に基づき前記巡回型フィルタ部の巡回量を設定する巡回量設定部と、
    前記巡回型フィルタ部でフィルタ処理された特徴量検出信号を用いて、前記映像の処理を行う処理部を有し、
    前記巡回型フィルタ部は、前記特徴量検出信号のビット幅が所定ビット幅よりも少ないとき、該特徴量検出信号のビットシフトを行い、所定ビット幅の信号に変換してからフィルタ処理を行う
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 前記巡回量設定部は、前記特徴量検出信号に基づき前記巡回型フィルタ部の巡回量を非線形に設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
  3. 前記特徴量検出部は、前記映像信号から映像の輝度を検出して特徴量検出信号を生成し、
    前記処理部は、前記フィルタ処理された特徴量検出信号を用いて、前記映像の輝度調整処理を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
  4. 前記特徴量検出部は、前記映像信号から映像の動き量を検出して特徴量検出信号を生成し、
    前記処理部は、前記フィルタ処理された特徴量検出信号を用いて、前記映像のノイズ除去処理を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
  5. 映像信号から映像の特徴量を検出して特徴量検出信号を生成する特徴量検出工程と、
    前記特徴量検出信号のフィルタ処理を行う巡回型フィルタ処理工程と、
    前記特徴量検出信号に基づき前記巡回型フィルタ工程での巡回量を設定する巡回量設定工程と、
    前記巡回型フィルタ工程でフィルタ処理された特徴量検出信号を用いて、前記映像の処理を行う処理工程を有し、
    前記巡回型フィルタ処理工程において、前記特徴量検出信号のビット幅が所定ビット幅よりも少ないとき、該特徴量検出信号のビットシフトを行い、所定ビット幅の信号に変換してからフィルタ処理を行う
    ことを特徴とする映像信号処理方法。

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