JP2002320111A - 階調補正装置 - Google Patents

階調補正装置

Info

Publication number
JP2002320111A
JP2002320111A JP2001123832A JP2001123832A JP2002320111A JP 2002320111 A JP2002320111 A JP 2002320111A JP 2001123832 A JP2001123832 A JP 2001123832A JP 2001123832 A JP2001123832 A JP 2001123832A JP 2002320111 A JP2002320111 A JP 2002320111A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
luminance
gradation correction
characteristic
result
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001123832A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiteru Okumura
与志照 奥村
Takahisa Hatano
貴久 幡野
Hideki Abe
秀喜 安部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001123832A priority Critical patent/JP2002320111A/ja
Publication of JP2002320111A publication Critical patent/JP2002320111A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Picture Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 階調補正によって階調を変化する際に、階調
補正による映像シーン切り替わり時の弊害を抑圧するこ
とを目的とする。 【解決手段】 入力信号の特徴を検出し、最大輝度及び
最小輝度の検出結果から階調補正のゲインを、輝度分布
からγ特性を補正する場合において、入力信号の特徴検
出から階調補正までにある程度の時間遅れがある場合
で、シーンの切り替わりと判定した場合に、階調補正の
ゲインを概ね1にする階調補正装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は映像信号の階調性改
善を行う階調補正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ダイナミックレンジすべてを使
用していない画像が入力された場合、例えば輝度値が
「0」〜「255」までの256階調のダイナミックレ
ンジをもつ装置において輝度値「100」〜「200」
までの信号が入力された場合は最小輝度値「100」を
「0」に、最大輝度値「200」を「255」までする
ようにコントラストと直流レベルを調整する信号処理が
行われる。また、ある輝度値が集中しているような画像
ではその輝度レベルのコントラスト感を上げ、視認性の
高い画像にする処理(以下、階調補正と記す)も行われ
る。さらに、最大輝度値、最小輝度値を用いるのみなら
ず特許2512562号公報に示すように、輝度信号の
ヒストグラムやその他の特徴量を検出して階調補正をす
る技術が知られている。
【0003】上記のような処理を行う場合、階調補正が
急激に変化すると,それが映像のパタつきとなって見え
るため、映像の特徴量または制御量にIIRフィルタをか
け階調補正の急激な変化を防ぐことが一般的に行われ
る。さらに、映像のシーンが切り替わり、映像の特徴が
大きく変化した場合には階調補正が追従できず弊害が出
るため、シーンの切り替わりを判定し、シーンの切り替
わりと判定した場合には、階調補正を急激に変化させる
という処理が併用される。このような処理をフレキシブ
ルに行うため特徴量の検出と階調補正をハードウェア
で、特徴量から階調補正値を演算するフローをマイコン
を用いたソフトウェアで実現することが良く知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような処理を行
う場合には、シーン切り替わり後の映像の特徴を検出し
て階調補正を行うため、階調補正のタイミングは映像の
シーン切り替わりのタイミングに対して遅れる。人間が
見て分からないほど、この遅れが小さい場合には問題な
いが、人間が見て分かるほど遅れが大きい場合は、シー
ンの切り替わりによる階調補正の急激な変化が目立って
見えてしまうという課題がある。しかし、この遅れを小
さくするのは容易には実現できない。それは以下の理由
による。
【0005】マイコンからLSIを制御する際にはIICバス
等が広く用いられているが、そのような、バスの場合、
データの転送に要する時間が必要で特徴量の検出、特徴
量データ転送、階調補正値の演算、階調補正値のデータ
転送、階調補正の一連の処理の流れで応答遅れが生じ
る。バスのデータ転送速度にもよるが、応答遅れが3〜
4フレームにもなる場合がある。
【0006】本発明は前記課題に鑑み、階調補正によっ
て階調を変化する際に、入力映像信号の特徴及びシーン
判定結果に基づき、IIRフィルタまたは検出窓信号また
は階調補正を制御することで、階調補正による映像シー
ン切り替わり時の弊害を抑圧することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の階調補正装置は、入力信号の特徴を検出し、
検出結果からシーンの切り替わりを判断し、シーンの切
り替わりと判定した場合に、階調補正のゲインを概ね1
にすること、つまり入力信号に近い、または入力信号そ
のものを出力することにより、シーン切り替わり時の階
調補正の変化を目立たなくすることを特徴としたもので
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、入力信号の特徴を検出し、最大輝度及び最小輝度の
検出結果から階調補正のゲインを、輝度分布からγ特性
を補正する場合において、最大輝度の検出結果がある閾
値より小さい場合または最小輝度の検出結果がある閾値
より大きい場合に階調制御のゲインを概ね1にすること
により、後に続く映像での制御遅れによる白あたりまた
は黒つぶれを抑制するという作用を有する。
【0009】請求項2に記載の発明は、入力信号の特徴
を検出し、最大輝度及び最小輝度の検出結果から階調の
ゲインを、輝度分布の検出結果からγ特性を補正する特
徴検出階調補正手段と、最大輝度及び最小輝度の検出結
果をある閾値と比較する最大最小輝度比較手段と、最大
最小輝度比較手段の結果に基づいて階調補正のゲインを
概ね1にする階調補正制御手段とを備えたことにより階
調補正による映像の白あたり及び黒つぶれを抑制すると
いう作用を有する。
【0010】請求項3に記載の発明は、入力信号の特徴
を検出し、最大輝度及び最小輝度の検出結果から階調補
正のゲインを、輝度分布からγ特性を補正する場合にお
いて、入力信号の特徴検出から階調補正までにある程度
の時間遅れがある場合で、シーンの切り替わりと判定し
た場合に、階調補正のゲインを概ね1にすることによ
り、シーン切り替わり時の階調補正の変化を目立たなく
するという作用を有する。
【0011】請求項4に記載の発明は、入力信号の特徴
を検出し、最大輝度及び最小輝度の検出結果から階調の
ゲインを、輝度分布の検出結果からγ特性を補正する特
徴検出階調補正手段と、特徴検出結果に基づいて映像の
シーンの切り替わりを判定するシーン切り替わり判定手
段と、シーン切り替わり判定手段の結果に基づいて階調
補正のゲインを概ね1にする階調補正制御手段を備えた
ことにより、シーン切り替わり時の階調補正の変化を目
立たなくするという作用を有する。
【0012】請求項5に記載の発明は、入力信号の特徴
を検出し、最大輝度及び最小輝度の検出結果から階調補
正のゲインを、輝度分布からγ特性を補正する場合にお
いて、入力信号の特徴検出から階調補正までにある程度
の時間遅れがある場合で、検出結果のうち、輝度最大
値、輝度最小値はすばやく変化させ、輝度分布の検出結
果はゆっくりと変化させることにより、シーン切り替わ
り時の階調補正の変化を目立たなくするという作用を有
する。
【0013】請求項6に記載の発明は、入力信号の特徴
を検出し、最大輝度及び最小輝度の検出結果から階調の
ゲインを、輝度分布の検出結果からγ特性を補正する特
徴検出階調補正手段と、特徴検出結果に基づいて映像の
シーンの切り替わりを判定するシーン切り替わり判定手
段と、特徴検出結果にIIRフィルタをかけるIIRフィルタ
手段と、シーン切り替わり判定結果に基づいて、検出結
果の最大輝度、最小輝度はすばやく変化するように、検
出結果の輝度分布はゆっくりと変化するようにIIRフィ
ルタ手段のフィルタ係数を制御する制御手段とを備えた
ことにより、シーン切り替わり時の階調補正の変化を目
立たなくするという作用を有する。
【0014】請求項7に記載の発明は、入力信号の特徴
を検出し、最大輝度及び最小輝度の検出結果から階調補
正のゲインを、輝度分布からγ特性を補正する場合にお
いて、水平走査線期間Hと垂直走査期間Vを検出し、その
結果に基づいて階調補正に対する補正値設定の終了から
次のフレームまでの時間遅れが無くなるように、検出窓
信号を発生することにより、階調補正を従来より1フレ
ーム早く行うことができるという作用を有する。
【0015】請求項8に記載の発明は、入力信号の特徴
を検出し、最大輝度及び最小輝度の検出結果から階調の
ゲインを、輝度分布の検出結果からγ特性を補正する特
徴検出階調補正手段と、入力信号の水平走査線期間Hと
垂直走査期間Vを検出するHV検出手段と、このHV検出手
段の結果に基づいて階調補正手段に対する補正値設定の
終了から次のフレームまでの時間遅れが無くなるよう
に、検出窓信号を発生する検出窓信号発生手段を備えた
ことにより、階調補正を従来より1フレーム早く行うこ
とができるという作用を有する。
【0016】請求項9に記載の発明は、入力信号の特徴
の検出結果に基づいて階調性を変化させる場合におい
て、水平走査線期間Hと垂直走査期間Vを検出し、その結
果に基づいて階調補正に対する補正値設定の終了から次
のフレームまでの時間遅れが無くなるように、検出窓信
号を発生することにより、階調補正を従来より1フレー
ム早く行うことができるという作用を有する。
【0017】請求項10に記載の発明は、入力信号の特
徴の検出結果に基づいて階調性を変化させる階調補正手
段と、入力信号の水平走査線期間Hと垂直走査期間Vを検
出するHV検出手段と、HV検出手段の結果に基づいて階調
補正手段に対する補正値設定の終了から次のフレームま
での時間遅れが無くなるように、検出窓信号を発生する
検出窓信号発生手段とを備えたことにより、階調補正を
従来より1フレーム早く行うことができるという作用を
有する。
【0018】(実施の形態1)図1は本発明の階調補正
装置の構成図の一例である。図1において、1は入力映
像信号の階調性を上げる階調補正手段で、2は入力映像
信号の特徴を検出する特徴検出手段で、3は特徴検出手
段2で検出された最大輝度及び最小輝度と閾値とを比較
する最大最小輝度比較手段で、4は最大最小輝度比較手
段3の結果を受けて、最大輝度を255、最小輝度を
0、4つの輝度領域の輝度分布を全てを同じ値にするこ
とにより階調補正のゲインを1にする階調補正制御手段
である。
【0019】図4は黒つぶれ抑制の例としてIIRフィル
タ前の最大及び最小輝度の時間変化の例及び本発明を用
いない場合のIIRフィルタ後の最小輝度及び本発明を用
いた場合のIIRフィルタ後の最小輝度を示した図であ
る。
【0020】また図5は白あたり抑制の例としてIIRフ
ィルタ前の最大及び最小輝度の時間変化の例及び本発明
を用いない場合のIIRフィルタ後の最大輝度及び本発明
を用いた場合のIIRフィルタ後の最大輝度を示した図で
ある。
【0021】図6は本発明を用いない場合の図4のの
状態の時の信号入出力特性を示した図、図7は本発明を
用いた場合の図4のの状態の時の信号入出力特性を示
した図、図8は本発明を用いない場合の図5のの状態
の時の信号入出力特性を示した図、図9は本発明を用い
た場合の図5のの状態の時の信号入出力特性を示した
図である。
【0022】以下に具体的な動作を説明する。まず入力
映像信号は階調補正手段1と特徴検出手段2に入力され
る。階調補正手段1は簡易化のため4直線で折れ線近似
としているものとして以降説明を行う。もちろん4直線
以外の例えば8直線近似でも同様であることは言うまで
もない。
【0023】階調補正手段1に入力された映像信号は、
通常輝度分部検出手段4の結果から度数の大きい輝度レ
ベル周辺の階調を上げるように階調補正が行われる。特
徴検出手段2では、1フレーム時間の映像信号に着目
し、最大輝度と最小輝度、それと4つの輝度レベル領域
の輝度分布を検出しそれぞれの値を出力する。最大最小
輝度比較手段3では特徴検出手段2から出力された最大
輝度と最小輝度をそれぞれに対して予め設定されている
閾値と比較し、最大輝度が最大輝度に対する閾値より小
さい場合、または、最小輝度が最小輝度に対する閾値よ
り大きい場合には、階調補正のゲインを概ね1にする。
本実施例ではゲインを概ね1としたが、必ずしも1である
必要はない。
【0024】図2で階調補正手段1の動作の一例を説明
する。まず入力映像信号の輝度分布を検出する。特徴検
出手段2では検出する輝度レベルを入力信号の「0」か
ら「255」までの256階調を「0〜63」、「64
〜127」、「128〜191」、「192〜255」
の4つの輝度レベルの領域に分けて画像の各画素がどの
輝度レベルにあるか検出する。それぞれの輝度レベルの
検出された度数の例を図2に示す。この例では輝度レベ
ル「0〜63」の画素が少なく、「64〜127」の画
素が多い検出結果を示している。このような検出結果が
意味することは輝度レベル「0〜63」の画素数は画像
全体からみて少ないため階調性はそれほど重要ではない
が、輝度レベル「64〜127」の画素数が多いためこ
のレベルの階調性が重要であるということである。これ
により4つの輝度レベルの画素数に応じた入出力特性を
実現する。
【0025】図3に上述の例の場合の入出力特性を示
す。輝度レベル「0〜63」では階調性が重要ではない
為に入力に対して出力は小さくなり、逆に輝度レベル
「64〜127」では階調性を上げるために入力に対し
て出力が大きくなる。以上のように階調補正手段1では
輝度分布状況に応じた階調補正を行い映像信号を出力す
る。
【0026】図4のように最大輝度及び最小輝度が変化
する場合、本発明を用いない場合のIIRフィルタ後の最
小輝度は図4のように緩やかに変化するため図4ので
は図6のように黒つぶれが発生する。一方、本発明を用
いた場合には図4のように最大輝度が閾値よりも小さく
なった時点で最小輝度は0となるため、では図7のよ
うに黒つぶれは起こらない。
【0027】また、図5のように最大輝度及び最小輝度
が変化する場合、図5のの時点では、本発明を用いな
い場合には図8に示すような入出力特性になり、本発明
を用いた場合には図9に示すような入出力特性になる。
図8と図9を比べると、図9は図8に比べ白あたりが起
こる輝度範囲が狭いことがわかる。よって、本発明を用
いた場合には白あたりが抑制される。
【0028】同様に、最小輝度がある閾値より大きい場
合に階調補正のゲインを概ね1にすることにより、最小
輝度が閾値より大きいシーン及びその後のシーンで黒つ
ぶれ及び白あたりが抑制される。
【0029】かかる構成によれば、入力信号の特徴を検
出し、最大輝度及び最小輝度の検出結果から階調補正の
ゲインを、輝度分布からγ特性を補正する場合におい
て、最大輝度の検出結果がある閾値より小さい場合また
は最小輝度の検出結果がある閾値より大きい場合に階調
制御のゲインを1にすることにより、最大輝度が閾値よ
り小さいシーン及び最小輝度が閾値より大きいシーン及
びそれらのシーン後に続くシーンでの制御遅れによる白
あたりまたは黒つぶれを抑制することが可能となる。
【0030】(実施の形態2)次に本発明の別の一実施
の形態について、図10を用いて説明する。なお、前述
した実施の形態と同じ構成については同じ符号を用い、
説明を省略する。
【0031】図10において、5は特徴検出手段2の検
出結果に基づいて映像のシーンの切り替わりを判定する
シーン切り替わり判定手段で、6はシーン切り替わり判
定手段5でシーン切り替わりと判定された場合に階調制
御のゲインを1にする階調補正制御手段である。図11
はシーン切り替わり直前の入出力特性及び本発明を用い
ないシーン切り替わり直後の入出力特性及び本発明を用
いたシーン切り替わり直後の入出力特性を示した図であ
る。
【0032】以下に具体的な動作を説明する。図12で
シーン切り替わり判定手段5の動作の一例を説明する。
特徴検出手段2で検出した入力映像信号の1フレーム毎
の平均輝度から、現在のフレームの平均輝度と1フレー
ム前の平均輝度との差の絶対値を求め、それがある閾値
以上ならシーン切り替わりと判定し、シーン切り替わり
判定の結果を出力する。階調補正制御手段6はシーン切
り替わり判定手段5の結果を受けて、シーン切り替わり
であれば階調補正のゲインを1にする。
【0033】例えば図12に示すように、シーン切り替
わり直前の入出力特性から本発明を用いないシーン切り
替わり直後の入出力特性への変化に比べ、シーン切り替
わり直前の入出力特性から本発明を用いた場合のゲイン
1の入出力特性への変化は階調補正の変化が小さい。そ
のため、本発明は階調補正の変化が目立つことを抑圧す
る。
【0034】(実施の形態3)図13において、7は特
徴検出手段2の検出結果にIIRフィルタをかけるIIRフィ
ルタ手段で、8はシーン切り替わり判定手段5の結果を
受けIIRフィルタ手段7のフィルタ係数を制御するIIRフ
ィルタ係数制御手段である。図14はシーン切り替わり
直前の入出力特性及び本発明を用いない場合のシーン切
り替わり直後の入出力特性及び本発明を用いた場合のシ
ーン切り替わり直後の入出力特性の例である。
【0035】図13のIIRフィルタ係数制御手段8はシ
ーン切り替わり判定手段5の結果がシーン切り替わりで
ない場合は、特徴検出手段4で検出した特徴量が緩やか
に変化するようにIIRフィルタ手段7のフィルタ係数を
制御し、シーン切り替わり判定手段5の結果がシーン切
り替わりである場合には特徴検出手段4の検出した特徴
量のうち最大輝度及び最小輝度はすばやく変化するよう
に、輝度分布は緩やかに変化するようにIIRフィルタ手
段7のフィルタ係数を制御する。例えば図14に示すよ
うに、本発明を用いない場合にはシーン切り替わり直前
と直後の入出力特性を比べると、その形が大きく異なっ
ている。一方、本発明を用いた場合にはシーン切り替わ
り直前と直後の入出力特性を比べると幅が広がるように
だけ変化しており、おおよその形は変化していない。こ
のように、本発明を用いることにより、シーン切り替わ
りでの階調補正変化が小さくなり、階調補正の変化を目
立たなくすることが可能である。
【0036】(実施の形態4)図15において、9は映
像信号の水平走査線期間H,垂直走査期間Vを検出する水
平走査線期間H,V検出手段で、10は水平走査線期間H,V
検出手段9の結果を受けて、特徴検出の窓信号を発生す
る検出窓信号発生手段である。図16は本発明を用いな
い場合の階調補正の時間的な流れの例である。図17は
本発明を用いた場合の階調補正の時間的な流れの例であ
る。
【0037】通常、階調補正はフレームに同期して変化
させる必要があるため、例えば、図16のようにフレー
ム途中で補正値データ転送が終了した場合でも、実際に
階調補正に反映されるのは次のフレームになり、データ
転送の終了から次のフレームまでの時間が無駄である。
そこで、図17に示すように、この無駄な時間分だけ検
出を早めるように、フレームとずらして検出窓信号を発
生させることにより、従来より1フレーム早く階調補正
に反映させることができる。なお、特徴検出の検出窓信
号をフレームとずらしても、映像の特徴の検出やシーン
切り替わり判定を問題無く行うことができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、階調補正
によって階調を変化する際に入力映像信号の特徴から階
調補正を制御することで、または、入力映像信号の特徴
から検出結果を制御することで、または、特徴検出を早
めることで、階調補正による弊害を抑圧することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の階調補正装置のブロッ
ク図を示した図
【図2】同装置における輝度分散の一例を検出した図
【図3】同装置における階調補正特性の一例を示した図
【図4】同装置における入力映像信号の最大輝度及び最
小輝度の時間変化の一例及び本発明を用いない場合のII
Rフィルタ後の最小輝度及び本発明を用いた場合のIIRフ
ィルタ後の最小輝度の時間変化を示した図
【図5】同装置における入力映像信号の最大輝度及び最
小輝度の時間変化の一例及び本発明を用いない場合のII
Rフィルタ後の最大輝度及び本発明を用いた場合のIIRフ
ィルタ後の最大輝度の時間変化を示した図
【図6】図4の時間での本発明を用いない場合の階調
補正の入出力特性を示した図
【図7】図4の時間での本発明を用いた場合の階調補
正の入出力特性を示した図
【図8】図5の時間での本発明を用いない場合の階調
補正の入出力特性を示した図
【図9】図5の時間での本発明を用いた場合の階調補
正の入出力特性を示した図
【図10】本発明の発明実施の形態2の階調補正装置の
ブロック図を示した図
【図11】同装置における入力映像シーン切り替わり直
前及び本発明を用いない場合のシーン切り替わり直後及
び本発明を用いた場合のシーン切り替わり直後の入出力
特性の一例を示した図
【図12】同装置における入力映像の平均輝度の時間変
化の一例とシーン切り替わり判定部分の一例を示した図
【図13】本発明の発明実施の形態3の階調補正装置の
ブロック図を示した図
【図14】同装置における入力映像シーン切り替わり直
前及び本発明を用いない場合のシーン切り替わり直後及
び本発明を用いた場合のシーン切り替わり直後の入出力
特性の一例を示した図
【図15】本発明の発明実施の形態4の階調補正装置の
ブロック図を示した図
【図16】同装置における本発明を用いない場合の階調
補正の時間的な流れの一例を示した図
【図17】同装置における本発明を用いた場合の階調補
正の時間的な流れの一例を示した図
【符号の説明】
1 階調補正手段 2 特徴検出手段 3 最大最小輝度比較手段 4 階調補正制御手段 5 シーン切り替わり判定手段 6 階調補正制御手段 7 IIRフィルタ手段 8 IIRフィルタ係数制御手段 9 H,V検出手段 10 検出窓信号発生手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安部 秀喜 大阪府茨木市松下町1番1号 株式会社松 下エーヴィシー・テクノロジー内 Fターム(参考) 5C021 PA31 PA56 PA58 PA77 RB03 SA02 SA03 XA34 XA35 XB11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の特徴を検出し、最大輝度及び
    最小輝度の検出結果から階調補正のゲインを、輝度分布
    からγ特性を補正する場合において、最大輝度の検出結
    果がある閾値より小さい場合または最小輝度の検出結果
    がある閾値より大きい場合に階調制御のゲインを概ね1
    にする階調補正装置。
  2. 【請求項2】 入力信号の特徴を検出し、最大輝度及び
    最小輝度の検出結果から階調のゲインを、輝度分布の検
    出結果からγ特性を補正する特徴検出階調補正手段と、
    最大輝度及び最小輝度の検出結果をある閾値と比較する
    最大最小輝度比較手段と、最大最小輝度比較手段の結果
    に基づいて階調補正のゲインを概ね1にする階調補正制
    御手段とを備えたことを特徴とする階調補正装置。
  3. 【請求項3】 入力信号の特徴を検出し、最大輝度及び
    最小輝度の検出結果から階調補正のゲインを、輝度分布
    からγ特性を補正する場合において、入力信号の特徴検
    出から階調補正までにある程度の時間遅れがある場合
    で、シーンの切り替わりと判定した場合に、階調補正の
    ゲインを概ね1にする階調補正装置。
  4. 【請求項4】 入力信号の特徴を検出し、最大輝度及び
    最小輝度の検出結果から階調のゲインを、輝度分布の検
    出結果からγ特性を補正する特徴検出階調補正手段と、
    特徴検出結果に基づいて映像のシーンの切り替わりを判
    定するシーン切り替わり判定手段と、シーン切り替わり
    判定手段の結果に基づいて階調補正のゲインを概ね1に
    する階調補正制御手段とを備えたことを特徴とする階調
    補正装置。
  5. 【請求項5】 入力信号の特徴を検出し、最大輝度及び
    最小輝度の検出結果から階調補正のゲインを、輝度分布
    からγ特性を補正する場合において、入力信号の特徴検
    出から階調補正までにある程度の時間遅れがある場合
    で、検出結果のうち、輝度最大値、輝度最小値はすばや
    く変化させ、輝度分布の検出結果はゆっくりと変化させ
    る階調補正装置。
  6. 【請求項6】 入力信号の特徴を検出し、最大輝度及び
    最小輝度の検出結果から階調のゲインを、輝度分布の検
    出結果からγ特性を補正する特徴検出階調補正手段と、
    特徴検出結果に基づいて映像のシーンの切り替わりを判
    定するシーン切り替わり判定手段と、特徴検出結果にII
    RフィルタをかけるIIRフィルタ手段と、シーン切り替わ
    り判定結果に基づいて、検出結果の最大輝度、最小輝度
    はすばやく変化するように、検出結果の輝度分布はゆっ
    くりと変化するようにIIRフィルタ手段のフィルタ係
    数を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする階調
    補正装置。
  7. 【請求項7】 入力信号の特徴を検出し、最大輝度及び
    最小輝度の検出結果から階調補正のゲインを、輝度分布
    からγ特性を補正する場合において、水平走査線期間H
    と垂直走査期間Vを検出し、その結果に基づいて階調補
    正に対する補正値設定の終了から次のフレームまでの時
    間遅れが無くなるように、検出窓信号を発生する階調補
    正装置。
  8. 【請求項8】 入力信号の特徴を検出し、最大輝度及び
    最小輝度の検出結果から階調のゲインを、輝度分布の検
    出結果からγ特性を補正する特徴検出階調補正手段と、
    入力信号の水平走査線期間Hと垂直走査期間Vを検出する
    HV検出手段と、前記HV検出手段の結果に基づいて階調補
    正手段に対する補正値設定の終了から次のフレームまで
    の時間遅れが無くなるように、検出窓信号を発生する検
    出窓信号発生手段とを備えたことを特徴とする階調補正
    装置。
  9. 【請求項9】 入力信号の特徴の検出結果に基づいて階
    調性を変化させる場合において、水平走査線期間Hと垂
    直走査期間Vとを検出し、その結果に基づいて階調補正
    に対する補正値設定の終了から次のフレームまでの時間
    遅れが無くなるように、検出窓信号を発生する階調補正
    装置。
  10. 【請求項10】 入力信号の特徴の検出結果に基づいて
    階調性を変化させる階調補正手段と、入力信号の水平走
    査線期間Hと垂直走査期間Vを検出するHV検出手段と、前
    記HV検出手段の結果に基づいて階調補正手段に対する補
    正値設定の終了から次のフレームまでの時間遅れが無く
    なるように、検出窓信号を発生する検出窓信号発生手段
    とを備えたことを特徴とする階調補正装置。
JP2001123832A 2001-04-23 2001-04-23 階調補正装置 Pending JP2002320111A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001123832A JP2002320111A (ja) 2001-04-23 2001-04-23 階調補正装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001123832A JP2002320111A (ja) 2001-04-23 2001-04-23 階調補正装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002320111A true JP2002320111A (ja) 2002-10-31

Family

ID=18973321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001123832A Pending JP2002320111A (ja) 2001-04-23 2001-04-23 階調補正装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002320111A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004282376A (ja) * 2003-03-14 2004-10-07 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
JP2004282377A (ja) * 2003-03-14 2004-10-07 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
JP2006270417A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Victor Co Of Japan Ltd 映像信号処理方法及び映像信号処理装置
JP2006319953A (ja) * 2005-04-12 2006-11-24 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成方法
JP2008118607A (ja) * 2006-10-11 2008-05-22 Victor Co Of Japan Ltd ネットワークデコーダ装置
JP2008252760A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Sony Corp 映像信号処理装置と映像信号処理方法
JP2008283503A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Sony Corp 映像信号処理装置、映像信号処理方法、映像信号処理方法のプログラム及び映像信号処理方法のプログラムを記録した記録媒体
US7667721B2 (en) 2004-04-28 2010-02-23 Mitsubishi Electric Corporation Gray-scale improvement circuit and display system

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004282376A (ja) * 2003-03-14 2004-10-07 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
JP2004282377A (ja) * 2003-03-14 2004-10-07 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
US7313280B2 (en) 2003-03-14 2007-12-25 Seiko Epson Corporation Image processing device, image processing method, and image processing program
US7471343B2 (en) 2003-03-14 2008-12-30 Seiko Epson Corporation Image processing device, image processing method, and image processing program
US7667721B2 (en) 2004-04-28 2010-02-23 Mitsubishi Electric Corporation Gray-scale improvement circuit and display system
JP2006270417A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Victor Co Of Japan Ltd 映像信号処理方法及び映像信号処理装置
JP2006319953A (ja) * 2005-04-12 2006-11-24 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成方法
JP4533330B2 (ja) * 2005-04-12 2010-09-01 キヤノン株式会社 画像形成装置及び画像形成方法
JP2008118607A (ja) * 2006-10-11 2008-05-22 Victor Co Of Japan Ltd ネットワークデコーダ装置
JP2008252760A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Sony Corp 映像信号処理装置と映像信号処理方法
JP2008283503A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Sony Corp 映像信号処理装置、映像信号処理方法、映像信号処理方法のプログラム及び映像信号処理方法のプログラムを記録した記録媒体
US9100663B2 (en) 2007-05-11 2015-08-04 Sony Corporation Apparatus, method, and program for video signal processing, and storage medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4011122B2 (ja) 映像信号の画質補正回路
JP3949684B2 (ja) 階調補正装置、階調補正用プログラム、携帯端末機器及びパーソナルコンピュータ
KR100601707B1 (ko) 비디오 신호에 대한 움직임 적응성 노이즈 감소 장치 및그 방법
US7394932B2 (en) Video signal processor and method of processing video signal
JP3818956B2 (ja) 自動輝度調整装置及び方法
JP5206731B2 (ja) プロジェクターおよび画像投写方法
JP2004004532A (ja) 映像表示装置
WO2002100093A1 (fr) Appareil et procede de traitement d'image
JP2005353069A (ja) 彩度適応的な映像向上装置およびその方法
JP2601810B2 (ja) 雑音低減回路
JPH07288836A (ja) 映像信号の肌色再生回路
US10922792B2 (en) Image adjustment method and associated image processing circuit
JP2003110878A5 (ja)
JP2004266755A (ja) 画像処理装置および画像表示装置、並びに画像処理方法
JP2002320111A (ja) 階調補正装置
JP4605654B2 (ja) 映像信号処理装置及び同装置を備えた表示装置
JP4155043B2 (ja) 映像信号補正回路
US7312834B2 (en) Image processor, semiconductor integrated circuit, and method for processing an image
JP2765272B2 (ja) 輝度信号の自動黒伸長制御装置
JP2006180267A (ja) 画質補正回路
JP2001036770A (ja) ノイズリダクション制御装置およびノイズリダクション制御方法
JP2010161665A (ja) 映像処理装置
JP4466454B2 (ja) 映像補正装置
JP3203946B2 (ja) 映像信号補正回路制御装置
JP3350322B2 (ja) 映像信号処理装置