JP5119306B2 - 車両の走行制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の走行制御装置に係り、更に詳細には旋回外輪に比して旋回内輪の前後力が小さくなるよう車輪の前後力を制御する旋回補助制御と、車輪の前後力を制御することにより車両の旋回運動を安定化させる車両運動制御とを行う走行制御装置に係る。
旋回補助制御、例えば旋回内側後輪に制動力を付与することにより車両の旋回性能を向上させる制御は既に知られており、例えば下記の特許文献1に記載されている。また車両運動制御、例えば所定の制御対象車輪に制動力を付与して車両の旋回運動を安定化させる制御も既によく知られている。
特開平11−49020号公報
〔発明が解決しようとする課題〕
旋回補助制御及び車両運動制御の制御対象車輪及び制御の内容は互いに異なり、旋回補助制御及び車両運動制御は互いに干渉するので、旋回補助制御及び車両運動制御の両者が実行される必要がある場合にも、何れか一方の制御のみが実行されなければならない。
よって旋回補助制御及び車両運動制御の両者が実行される必要がある場合には、優先順位の高い方の制御(一般的には車両運動制御)のみを行うことが考えられる。しかしその場合には旋回補助制御及び車両運動制御の両者について実行される必要があるか否かの判定が常時行われ、両者が実行される必要がある場合には優先順位の高い方の制御が選択されなければならず、制御が煩雑にならざるを得ない。
本発明は、旋回補助制御及び車両運動制御の両者が行われる車両に於ける上述の問題に着目してなされたものである。そして本発明の主要な課題は、旋回補助制御及び車両運動制御の両方の制御について実行の要否を判定し優先順位の高い方の制御を選択する必要性若しくは頻度を低減することである。
〔課題を解決するための手段及び発明の効果〕
上述の主要な課題は、本発明によれば、請求項1の構成、即ち旋回外輪に比して旋回内輪の前後力が小さくなるよう車輪の前後力を制御する旋回補助制御と、車輪の前後力を制御することにより車両の旋回運動を安定化させる車両運動制御とを行う車両の走行制御装置に於いて、前記旋回補助制御が許可される車速域は前記車両運動制御が許可される車速域よりも低く設定されていることを特徴とする車両の走行制御装置によって達成される。
一般に、旋回補助制御はオフロード走行時の如く通常の路面に比して摩擦係数が低く十分な旋回横力を発生させることができない場合に必要になる。よって旋回補助制御が必要になる車速域は極低車速の如く低い車速域である。これに対し車両の旋回時に車両の運動がオーバーステア状態又はアンダーステア状態の如く不安定になる車速域は中高速の如く比較的高い車速域である。
上記の構成によれば、旋回補助制御が許可される車速域は車両運動制御が許可される車速域よりも低く設定されている。よって旋回補助制御が許可される車速域と車両運動制御が許可される車速域とが少なくとも部分的に重複していても、両方の制御について実行の要否を判定し優先順位の高い方の制御を選択する必要性や頻度を低減することができる。
例えば旋回補助制御が許可される車速域であって車両運動制御が許可される車速域の下限値よりも低い車速域に於いては、旋回補助制御のみを許可すればよい。逆に車両運動制御が許可される車速域であって旋回補助制御が許可される車速域の上限値よりも高い車速域に於いては、車両運動制御のみを許可すればよい。
また旋回補助制御が許可される車速域と車両運動制御が許可される車速域とが重複していない場合には、両方の制御について実行の要否を判定し優先順位の高い方の制御を選択する必要がない。即ち旋回補助制御が許可される車速域に於いては車両運動制御の要否を判定する必要がなく、車両運動制御が許可される車速域に於いては旋回補助制御の要否を判定する必要がない。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前記車両運動制御はオーバーステア抑制制御を含み、前記旋回補助制御が許可される車速域の上限値は前記オーバーステア抑制制御が許可される車速域の下限値よりも低く設定されているよう構成される(請求項2の構成)。
上記の構成によれば、旋回補助制御が許可される車速域の上限値はオーバーステア抑制制御が許可される車速域の下限値よりも低い。よって旋回補助制御が許可される車速域及びオーバーステア抑制制御が許可される車速域は重複していないので、両方の制御について実行の要否を判定する必要もなければ、優先順位の高い方の制御を選択する必要もない。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前記車両運動制御はオーバーステア抑制制御を含み、前記旋回補助制御が許可される車速域の上限値は前記オーバーステア抑制制御が許可される車速域の下限値よりも高く設定され、前記旋回補助制御が許可される車速域の下限値は前記オーバーステア抑制制御が許可される車速域の下限値よりも低く設定されているよう構成される(請求項3の構成)。
上記の構成によれば、旋回補助制御が許可される車速域の上限値はオーバーステア抑制制御が許可される車速域の下限値よりも高いが、旋回補助制御が許可される車速域の下限値はオーバーステア抑制制御が許可される車速域の下限値よりも低い。よって旋回補助制御が許可される車速域の上限値よりも高い車速域及びオーバーステア抑制制御が許可される車速域の下限値よりも低い車速域に於いては、旋回補助制御が許可される車速域及びオーバーステア抑制制御が許可される車速域は互いに重複していない。従って重複していないこれらの車速域に於いては、旋回補助制御及びオーバーステア抑制制御の両方について実行の要否を判定する必要もなければ、優先順位の高い方の制御を選択する必要もない。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項3の構成に於いて、前記オーバーステア抑制制御が許可される車速域の下限値と前記旋回補助制御が許可される車速域の上限値との間の車速域に於いては、前記オーバーステア抑制制御の実行中に前記旋回補助制御の開始条件が成立しても前記旋回補助制御は開始されないよう構成される(請求項4の構成)。
上記の構成によれば、オーバーステア抑制制御の実行中に補助制御の開始条件が成立しても旋回補助制御は開始されないので、オーバーステア抑制制御と旋回補助制御とが干渉することを回避することができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項3の構成に於いて、前記オーバーステア抑制制御が許可される車速域の下限値と前記旋回補助制御が許可される車速域の上限値との間の車速域に於いては、前記旋回補助制御の実行中に前記オーバーステア抑制制御の開始条件が成立すると前記旋回補助制御は中止されるよう構成される(請求項5の構成)。
上記の構成によれば、旋回補助制御の実行中にオーバーステア抑制制御の開始条件が成立すると旋回補助制御は中止されるので、旋回補助制御とオーバーステア抑制制御とが干渉することを回避することができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項2乃至5のいずれか1項の構成に於いて、前記車両運動制御はオーバーステア抑制制御及びアンダーステア抑制制御を含み、前記旋回補助制御が許可される車速域の上限値は前記アンダーステア抑制制御が許可される車速域の下限値よりも低く設定されているよう構成される(請求項6の構成)。
上記の構成によれば、旋回補助制御が許可される車速域はアンダーステア抑制制御が許可される車速域と重複していないので、旋回補助制御とアンダーステア抑制制御とが干渉することを回避することができる。
尚本願に於いて、車輪の「前後力」は車両の進行方向を正とする制駆動力である。そして前後力の低減は車両の進行方向の前後力の大きさを小さくすることのみならず、車両の進行方向の前後力を発生している車輪に車両の進行方向とは逆方向の前後力を付加することを含むものである。
また本願に於いて、「旋回内側後輪」は車両の進行方向に対し後ろ側にある旋回内輪を意味する。よって「旋回内側後輪」の「後輪」は車両が前進するときには車両の後輪であるが、車両が後進するときには車両の前輪である。
〔課題解決手段の好ましい態様〕
本発明の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至6の構成に於いて、旋回補助制御は旋回内輪に制動力を付与することにより車両に旋回補助方向のヨーモーメントを付与する制御であるよう構成される。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記の構成に於いて、旋回内輪は旋回内側後輪であるよう構成される。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至6の構成に於いて、車両運動制御は制御対象車輪に制動力を付与することにより車両の旋回運動を安定化させる制御であるよう構成される。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至6の構成に於いて、旋回補助制御が許可される車速域の下限値は0の車速であるよう構成される。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項2乃至5の構成に於いて、オーバーステア抑制制御は少なくとも旋回外側前輪に制動力を付与することにより、車両に旋回抑制方向のヨーモーメントを付与すると共に車両を減速させる制御であるよう構成される。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項6の構成に於いて、アンダーステア抑制制御は少なくとも旋回内側後輪に制動力を付与することにより、車両を減速させるとともに車両に旋回促進方向のヨーモーメントを付与する制御であるよう構成される。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至6の構成に於いて、車両はオフロード車であるよう構成される。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記7の構成に於いて、旋回補助制御は旋回内側後輪がロック状態になるまで旋回内側後輪に制動力を付与するよう構成される。
四輪駆動車に適用された本発明による車両の走行制御装置の第一の実施形態を示す概略構成図である。 第一の実施形態に於ける旋回補助制御のルーチンを示すフローチャートである。 第一の実施形態に於ける車両運動制御のルーチンを示すフローチャートである。 第二の実施形態に於ける旋回補助制御のルーチンを示すフローチャートである。 第二の実施形態に於ける車両運動制御のルーチンを示すフローチャートである。 旋回補助制御による制動力の付与が可能な車速域及び車両運動制御による制動力の付与が可能な車速域を第一の実施形態について示す説明図である。 旋回補助制御による制動力の付与が可能な車速域及び車両運動制御による制動力の付与が可能な車速域を第二の実施形態について示す説明図である。 旋回補助制御による制動力の付与が可能な車速域及び車両運動制御による制動力の付与が可能な車速域を修正例について示す説明図である。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を好ましい幾つかの実施形態について詳細に説明する。
第一の実施形態
図1は四輪駆動車に適用された本発明による車両の走行制御装置の第一の実施形態を示す概略構成図である。
図1に於いて、100は車両102に搭載された走行制御装置を全体的に示している。また10はエンジンを示しており、エンジン10の駆動力はトルクコンバータ12及びトランスミッション14を介して出力軸16へ伝達される。出力軸16の駆動力は駆動状態を切替えるトランスファー18により前輪用駆動軸20若しくは後輪用駆動軸22へ伝達される。エンジン10の出力は運転者により操作されるアクセルペダル23の踏み込み量等に応じてエンジン制御装置24により制御される。
またトランスファー18は駆動状態を4WD状態と2WD状態とに切替えるアクチュエータを含み、該アクチュエータは運転者により操作される選択スイッチ(SW)26に応答して4WD制御装置28により制御される。選択スイッチ26はH4位置、H2位置、N位置、L4位置に切替えられるようになっている。
選択スイッチ26がH4位置にあるときには、トランスファー18は出力軸16の駆動力を前輪用駆動軸20及び後輪用駆動軸22へ伝達する4WD位置に設定される。これに対し選択スイッチ26がH2位置にあるときには、トランスファー18は出力軸16の駆動力を後輪用駆動軸22のみへ伝達する2WD位置に設定される。選択スイッチ26がN位置にあるときには、トランスファー18は出力軸16の駆動力を前輪用駆動軸20及び後輪用駆動軸22の何れにも伝達しない位置に設定される。更に選択スイッチ26がL4位置にあるときには、トランスファー18はH4位置の場合よりも低車速高トルク用の駆動力として出力軸16の駆動力を前輪用駆動軸20及び後輪用駆動軸22へ伝達する4WD位置に設定される。
図1に示されている如く、4WD制御装置28は選択スイッチ26より入力される指令信号に基づきトランスファー18に対する4WD制御装置28の指令位置が2WD位置及び4WD位置の何れであるかを示す信号をエンジン制御装置24へ出力する。エンジン制御装置24は4WD制御装置28の指令位置に応じてエンジン10の出力を制御する。
前輪用駆動軸20の駆動力は前輪ディファレンシャル30により左前輪車軸32L及び右前輪車軸32Rへ伝達され、これにより左右の前輪34FL及び34FRが回転駆動される。同様に後輪用駆動軸22の駆動力は後輪ディファレンシャル36により左後輪車軸38L及び右後輪車軸38Rへ伝達され、これにより左右の後輪40RL及び40RRが回転駆動される。
左右の前輪34FL、34FR及び左右の後輪40RL、40RRの制動力は制動装置42の油圧回路44により対応するホイールシリンダ46FL、46FR、46RL、46RRの制動圧が制御されることによって制御される。図には示されていないが、油圧回路44はリザーバ、オイルポンプ、種々の弁装置等を含んでいる。各ホイールシリンダの制動圧は通常時には運転者によるブレーキペダル47の踏み込み操作に応じて駆動されるマスタシリンダ48により制御され、また必要に応じて後に詳細に説明する如く走行制御用電子制御装置50により制御される。
電子制御装置50には車輪速度センサ52FL、52FR、52RL、52RRより左右前輪及び左右後輪の車輪速度Vfl、Vfr、Vrl、Vrrを示す信号、ヨーレートセンサ54より車両のヨーレートγを示す信号が入力される。また電子制御装置50には前後加速度センサ56及び横加速度センサ58よりそれぞれ車両の前後加速度Gx及び横加速度Gyを示す信号が入力される。更に電子制御装置50には操舵角センサ60より操舵角θを示す信号が入力される。尚ヨーレートセンサ54、横加速度センサ58及び操舵角センサ60は車両の左旋回方向を正として横加速度等を検出し、前後加速度センサ56は車両の加速方向を正として前後加速度を検出する。
また電子制御装置50には選択スイッチ26よりトランスファー18が何れの位置にあるかを示す信号が入力され、また車両の乗員により操作される旋回補助スイッチ62より旋回補助スイッチがオンか否かを示す信号が入力される。
またエンジン制御装置24にはアクセルペダル23に設けられた図1には示されていないアクセル開度センサよりアクセル開度Accを示す信号が入力される。尚エンジン制御装置24、4WD制御装置28、電子制御装置50は実際には例えばCPU、ROM、RAM、入出力装置を含む一つのマイクロコンピュータ及び駆動回路にて構成されていてよい。
後に詳細に説明する如く、電子制御装置50は旋回補助スイッチ62がオンであるときには、旋回補助制御による制御力の付与を実行すべきか否かを判定する。そして電子制御装置50は実行すべきと判定したときには、旋回内側後輪に制動力を付与して車両に旋回を補助するヨーモーメントを付与する。
また電子制御装置50は車両が過大なオーバーステア状態又はアンダーステア状態にあり車両運動制御による制御力の付与が必要であるか否かを判定する。そして電子制御装置50は制御力の付与が必要であると判定したときには、制御対象車輪に制動力を付与して車両の旋回運動を安定化させるオーバーステア抑制制御又はアンダーステア抑制制御を行う。
特にオーバーステア抑制制御に於いては、少なくとも旋回外側前輪に制動力が付与されることにより、車両に旋回抑制方向のヨーモーメントが付与されると共に車両が減速される。またアンダーステア抑制制御に於いては、少なくとも左右後輪に制動力が付与され、旋回内側後輪の制動力が旋回外側後輪の制動力よりも高くされることにより、車両が減速されると共に車両に旋回促進方向のヨーモーメントが付与される。
後に詳細に説明する如く、旋回補助制御による制御力の付与、オーバーステア抑制制御による制御力の付与、アンダーステア抑制制御による制御力の付与を実行可能な車速域が予め設定されている。
特に第一の実施形態に於いては、旋回補助制御による制御力の付与は車輪速度Vfl〜Vrrに基づいて演算される車速Vが旋回補助制御の許可判定の基準値(上限値)Vta(正の定数)以下であるときに許可される。またオーバーステア抑制制御による制御力の付与は許可判定の基準値(下限値)Vsp(正の定数)以上であるときに許可される。更にアンダーステア抑制制御による制御力の付与は許可車速下限値Vdr(Vspよりも大きい正の定数)以上であるときに許可される。
基準値Vspは基準値Vta以下に設定されているが、許可車速下限値Vdrは基準値Vtaよりも大きい値に設定され、基準値Vta以下の値に設定されることはない。換言すれば、旋回補助制御による制御力の付与を実行可能な車速域はアンダーステア抑制制御による制御力の付与を実行可能な車速域とオーバーラップしていない。
旋回補助制御による制御力の付与を実行可能な車速域はオーバーステア抑制制御による制御力の付与を実行可能な車速域とオーバーラップしている。よって旋回補助制御による制御力の付与及びオーバーステア抑制制御による制御力の付与の両方が実行可能な条件が設立する場合があるが、その場合にはオーバーステア抑制制御による制御力の付与が優先的に実行される。尚オーバーステア抑制制御による制御力の付与を実行可能な車速域の上限値が設定されてもよい。
次に図2に示されたフローチャートを参照して第一の実施形態に於ける旋回補助制御のルーチンについて説明する。尚図2に示されたフローチャートによる制御は図には示されていないイグニッションスイッチの閉成により開始され、所定の時間毎に繰返し実行される。
まずステップ50に於いては旋回補助制御による制動力の付与、即ち旋回内側後輪に対する制動力の付与が行われているか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときには制御はステップ400へ進み、否定判別が行われたときには制御はステップ100へ進む。
ステップ100に於いては旋回補助制御による制動力の付与の許可条件が成立しているか否かの判別が行われる。そして否定判別が行われたときには制御は一旦終了され、肯定判別が行われたときには制御はステップ150へ進む。
この場合以下の全ての条件が成立しているときに旋回補助制御による制動力の付与の許可条件が成立していると判定されてよい。
(a1)各センサや制動装置42が正常で、車両運動制御を正常に実行可能である。
(a2)選択スイッチ26がL4位置に設定されている。
(a3)旋回補助スイッチ62がオン位置に設定されている。
ステップ150に於いては車速Vが旋回補助制御の許可判定の基準値Vtaを越えているか否かの判別、即ち車速Vが旋回補助制御を許可できない値であるか否かの判別が行われる。そして肯定判別が行われたときには制御は一旦終了され、否定判別が行われたときには制御はステップ200へ進む。
ステップ200に於いては車両運動制御のオーバーステア抑制制御が実行されているか否かの判別が行われる。そして肯定判別が行われたときには制御は一旦終了され、否定判別が行われたときには制御はステップ250へ進む。
ステップ250に於いては旋回補助制御による制動力の付与の開始可条件が成立しているか否かの判別が行われる。そして否定判別が行われたときには制御は一旦終了され、肯定判別が行われたときには制御はステップ300へ進む。
この場合(b1)操舵角θの絶対値が基準値θtas以上である、及び(b2)アクセルペダル23が踏み込まれている、の二つの条件が成立しているときに旋回補助制御による制動力の付与の開始条件が成立していると判定されてよい。尚基準値θtasは正の定数であってもよいが、車速Vが低いときには車速Vが高いときに比して大きい値になるよう、車速Vに応じて可変設定されてもよい。
ステップ300に於いては操舵角θの絶対値が大きいときには操舵角θの絶対値が小さいときに比して大きい値になるよう、操舵角θの絶対値に基づいて旋回内側後輪の目標増圧勾配ΔPbrintが演算される。尚目標増圧勾配がΔPbrintは車速Vが低いときには車速Vが高いときに比して大きい値になるよう、車速Vにも応じて可変設定されてもよい。
ステップ350に於いては旋回内側後輪の増圧勾配が目標増圧勾配ΔPbrintになるよう、旋回内側後輪の制動圧が制御され、これにより旋回内側後輪に対する制動力の付与が開始される。
ステップ400に於いては旋回補助制御による制動力の付与の終了条件が成立しているか否かの判別が行われる。そして否定判別が行われたときには制御はステップ500へ進み、肯定判別が行われたときには制御はステップ450へ進む。
この場合下記の何れかの条件が成立しているときに旋回補助制御による制動力の付与の終了条件が成立していると判定されてよい。
(c1)操舵角θの絶対値が制御終了の基準値θtae(正の定数)以下になった。
(c2)旋回補助スイッチ62がオフ位置に切替えられた。
(c3)車速Vが旋回補助制御の許可判定の基準値Vtaを越えた。
(c4)オーバーステア抑制制御による制動力の付与が必要になった。
(c5)車両運動制御を正常に実行できなくなった。
ステップ450に於いては旋回内側後輪の制動圧が低減され、これにより旋回内側後輪に対する制動力の付与が終了される。
ステップ500に於いては旋回内側後輪の制動スリップ率Sbrinが演算され、制動スリップ率Sbrinに基づいて旋回内側後輪がロック状態にあるか否かの判別が行われる。そして否定判別が行われたときには制御は一旦終了され、肯定判別が行われたときには制御はステップ550に於いて旋回内側後輪の制動圧の増大が停止され、これにより旋回内側後輪の制動力の増大が停止される。
次に図3に示されたフローチャートを参照して第一の実施形態に於ける車両運動制御のルーチンについて説明する。尚図3に示されたフローチャートによる制御も図には示されていないイグニッションスイッチの閉成により開始され、所定の時間毎に繰返し実行される。
まずステップ1050に於いては車両運動制御による制動力の付与が行われているか否かの判別が行われる。そして否定判別が行われたときには制御はステップ1200へ進み、肯定判別が行われたときには制御はステップ1100へ進む。
ステップ1100に於いては車両運動制御の終了条件が成立しているか否かの判別が行われる。そして否定判別が行われたときには制御はステップ1300へ進み、肯定判別が行われたときには制御はステップ1150へ進む。
この場合下記の何れかの条件が成立しているときに車両運動制御の終了条件が成立していると判定されてよい。
(d1)車両運動制御がオーバーステア抑制制御である場合に於いて、オーバーステア状態量SSが制御終了基準値SSe(正の定数)以下になった。
(d2)車両運動制御がアンダーステア抑制制御である場合に於いて、アンダーステア状態量DSが制御終了基準値DSe(正の定数)以下になった。
(d3)センサ又は制動装置42が異常で、車両運動制御を正常に実行できなくなった。
(d4)車速Vがオーバーステア抑制制御の許可判定の基準値Vsp(正の定数)未満になった。
ステップ1150に於いては車両運動制御の制御対象車輪の制動圧が低減され、これにより制御対象車輪に対する制動力の付与が終了される。
ステップ1200に於いては車両運動制御の許可条件が成立しているか否かの判別が行われる。そして否定判別が行われたときには制御は一旦終了され、肯定判別が行われたときには制御はステップ1300へ進む。
この場合(e1)各センサや制動装置42が正常で、車両運動制御を正常に実行可能である、(e2)車速Vが許可判定の基準値Vsp以上である、の両方の条件が成立しているときに車両運動制御の許可条件が成立していると判定されてよい。
ステップ1300に於いてはオーバーステア状態量SSが演算される。尚オーバーステア状態量SSは車両のオーバーステアの程度を示す値であればよく、任意の要領にて演算されてよい。例えば横加速度Gyと車速V及びヨーレートγの積V・γとの偏差Gy−V・γとして横加速度の偏差、即ち車両の横すべり加速度Vydが演算される。また横すべり加速度Vydが積分されることにより車体の横すべり速度Vyが演算され、車体の前後速度Vx(=車速V)に対する車体の横すべり速度Vyの比Vy/Vxとして車体のスリップ角βが演算される。
更にK1及びK2をそれぞれ正の定数として車体のスリップ角β及び横すべり加速度Vydの線形和K1・β+K2・Vydとしてオーバーステア量SVが演算されると共に、ヨーレートγの符号に基づき車両の旋回方向が判定される。そしてオーバーステア状態量SSが車両の左旋回時にはSVとして、車両の右旋回時には−SVとして演算され、演算結果が負の値のときにはオーバーステア状態量は0とされる。尚オーバーステア量SVは車体のスリップ角β及びその微分値βdの線形和として演算されてもよい。
ステップ1350に於いてはオーバーステア状態量SSが制御開始基準値SSs(SSe以上の正の定数)以上であるか否かの判別、即ちオーバーステア抑制制御が実行される必要があるか否かの判別が行われる。そして否定判別が行われたときには制御はステップ1450へ進み、肯定判別が行われたときには制御はステップ1400へ進む。
ステップ1400に於いては車両のヨーレートを低減すると共に車両を減速することにより車両のオーバーステアの程度を低減するオーバーステア抑制制御が実行される。尚オーバーステア抑制制御は本発明の要旨をなすものではないので、任意の要領にて実行されてよい。例えばオーバーステア状態量SSが大きいほど大きくなるよう旋回外側前輪の目標制動スリップ率Sfouttが演算され、旋回外側前輪の制動スリップ率が目標制動スリップ率Sfouttになるよう旋回外側前輪の制動圧が制御される。
ステップ1450に於いてはアンダーステア状態量DSが演算される。尚アンダーステア状態量DSは車両のアンダーステアの程度を示す値であればよく、任意の要領にて演算されてよい。例えばKhをスタビリティファクタとし、Hをホイールベースとし、Rgをステアリングギヤ比として下記の式1に従って目標ヨーレートγcが演算されると共に、Tを時定数としsをラプラス演算子として下記の式2に従って基準ヨーレートγtが演算される。尚目標ヨーレートγcは動的なヨーレートを考慮すべく車両の横加速度Gyを加味して演算されてもよい。
γc=V・θ/(1+Kh・V)・H/Rg ……(1)
γt=γc/(1+T・s) ……(2)
そして下記の式3に従ってアンダーステア量DVが演算されると共に、ヨーレートγの符号に基づき車両の旋回方向が判定される。アンダーステア状態量DSが車両の左旋回時にはDVとして、車両の右旋回時には−DVとして演算され、演算結果が負の値のときにはアンダーステア状態量は0とされる。尚アンダーステア量DVは下記の式4に従って演算されてもよい。
DV=(γt−γ) ……(3)
DV=H・(γt−γ)/V ……(4)
ステップ1500に於いてはアンダーステア状態量DSが制御開始基準値DSs(DSe以上の正の定数)以上であるか否かの判別、即ちアンダーステア抑制制御が実行される必要があるか否かの判別が行われる。そして否定判別が行われたときには制御は一旦終了され、肯定判別が行われたときには制御はステップ1550へ進む。
ステップ1550に於いては車速Vがアンダーステア抑制制御の許可車速下限値Vdr(正の定数)未満であるか否かの判別、即ち車速Vがアンダーステア抑制制御の実行を許可できる値であるか否かの判別が行われる。そして肯定判別が行われたときには制御は一旦終了され、否定判別が行われたときには制御はステップ1600へ進む。
ステップ1600に於いては車両のヨーレートを低減するヨーモーメントを車両に付与すると共に車両を減速することにより車両のアンダーステアの程度を低減するアンダーステア抑制制御が実行される。尚アンダーステア抑制制御は本発明の要旨をなすものではないので、任意の要領にて実行されてよい。例えばアンダーステア状態量DSが大きいほど大きくなるよう旋回外側後輪及び旋回内側後輪の目標制動スリップ率Sroutt、Srintが演算される。そして旋回外側後輪及び旋回内側後輪の制動スリップ率がそれぞれ目標制動スリップ率Sroutt、Srintになるようそれらの車輪の制動圧が制御される。
かくして第一の実施形態によれば、旋回補助制御を開始すべき状況になると、ステップ50、100、150、200、250に於いてそれぞれ否定判別、肯定判別、否定判別、否定判別、肯定判別が行われる。そしてステップ300及び350に於いて旋回内側後輪に対する制動力の付与が開始され、ステップ400又は500に於いて肯定判別が行われるまで旋回内側後輪の制動力が増大される。
よって左右後輪の制動力差による旋回補助方向のヨーモーメントが車両に付与され、これにより車両の旋回が補助される。従って旋回補助制御による制動力の付与が行われない場合に比して車両の旋回性が向上される。
またオーバーステア抑制制御を開始すべき状況になると、ステップ1050、1200、1350に於いてそれぞれ否定判別、肯定判別、肯定判別が行われる。そしてステップ1100に於いて肯定判別が行われるまで、ステップ1400に於いてオーバーステア抑制制御の制御対象車輪に対し制動力が付与され、これにより車両のオーバーステア状態が抑制される。
更にアンダーステア抑制制御を開始すべき状況になると、ステップ1050、1200、1350、1500、1550に於いてそれぞれ否定判別、肯定判別、否定判別、肯定判別、否定判別が行われる。そしてステップ1100に於いて肯定判別が行われるまで、ステップ1600に於いてアンダーステア抑制制御の制御対象車輪に対し制動力が付与され、これにより車両のアンダーステア状態が抑制される。
前述の如く、旋回補助制御による制動力の付与が可能な車速域は車速Vが基準値Vta以下の範囲である。これに対しオーバーステア抑制制御による制動力の付与が可能な車速域は車速Vが基準値Vsp以上の範囲であり、アンダーステア抑制制御による制動力の付与が可能な車速域は車速Vが基準値Vdr以上の範囲である。
図6に示されている如く、基準値Vtaは基準値Vspよりも大きいが、基準値Vdrよりも小さい。よって旋回補助制御による制動力の付与が可能な車速域はアンダーステア抑制制御による制動力の付与が可能な車速域とオーバーラップしていない。従って旋回補助制御による制動力の付与とアンダーステア抑制制御による制動力の付与とが干渉することを確実に回避することができる。
また旋回補助制御による制動力の付与が可能な車速域の下限値は0の車速であるのに対し、オーバーステア抑制制御による制動力の付与が可能な車速域の下限値Vspは0よりも大きい正の値である。よって車速Vが下限値Vspよりも小さい車速域に於いては、オーバーステア抑制制御による制動力の付与は許可されず、旋回補助制御による制動力の付与のみが許可される。従って旋回補助制御による制動力の付与とオーバーステア抑制制御による制動力の付与とが干渉することを回避することができる。
旋回補助制御による制動力の付与が行われると車両のヨーレートの大きさが大きくなるので、オーバーステア抑制制御による制動力の付与が必要であると判定される場合がある。しかし特にオフロード走行時等に於いて旋回補助制御による制動力の付与が必要になるのは車速Vが極低車速域にある場合であり、オーバーステア抑制制御による制動力の付与は許可されない。よってオフロード走行時等に於いて旋回補助制御による制動力の付与がオーバーステア抑制制御によって阻害されることを回避し、車両の旋回性能を効果的に向上させることができる。
また旋回補助制御による制動力の付与が可能な車速域はオーバーステア抑制制御による制動力の付与が可能な車速域と部分的にオーバーラップしている。しかし旋回補助制御による制動力の付与が行われていない状況に於いてオーバーステア抑制制御による制動力の付与が開始されると、ステップ200に於いて肯定判別が行われ、ステップ300及び350は実行されない。またオーバーステア抑制制御による制動力の付与が行われている状況に於いて旋回補助制御による制動力の付与が必要になる場合には、ステップ100に於いて否定判別が行われる。
よって上述の何れの場合にも旋回補助制御による制動力の付与とオーバーステア抑制制御による制動力の付与とが同時に行われることがないので、旋回補助制御による制動力の付与とオーバーステア抑制制御による制動力の付与とが干渉することを回避することができる。
また旋回補助制御による制動力の付与が行われている状況に於いてオーバーステア抑制制御による制動力の付与が必要になると、ステップ50及び400に於いて肯定判別が行われ、ステップ450に於いて旋回補助制御による制動力の付与が終了される。よってこの場合にも旋回補助制御による制動力の付与とオーバーステア抑制制御による制動力の付与とが干渉することを回避することができる。また例えば道路での走行中に旋回補助制御による制動力の付与が実行されることに起因して車両がオーバーステア状態になっても、旋回補助制御による制動力の付与を終了させてオーバーステア抑制制御による制動力の付与を開始することができる。よってかかる状況に於ける車両のオーバーステア状態を確実に抑制することができる。
第二の実施形態
図4は四輪駆動車に適用された本発明による車両の走行制御装置の第二の実施形態に於ける旋回補助制御のルーチンを示すフローチャート、図5は第二の実施形態に於ける車両運動制御のルーチンを示すフローチャートである。
尚図4及び図5に於いて、それぞれ図2及び図3に示されたステップに対応するステップには図2及び図3に於いて付されたステップ番号と同一のステップ番号が付されている。また図4及び図5に示されたフローチャートによる制御も図には示されていないイグニッションスイッチの閉成により開始され、所定の時間毎に繰返し実行される。
この第二の実施形態に於いては、図7に示されている如く、旋回補助制御の許可判定の基準値(上限値)Vtaは車両運動制御による制御力の付与の許可車速下限値Vvscよりも低い値に設定されている。よって旋回補助制御による制御力の付与を実行可能な車速域は、オーバーステア抑制制御及びアンダーステア抑制制御の何れについても車両運動制御による制御力の付与を実行可能な車速域とオーバーラップしていない。
図4に示されている如く、第二の実施形態に於ける旋回補助制御は基本的には第一の実施形態の場合と同様に実行される。しかしステップ150に於いて否定判別が行われると、ステップ200が実行されることなく制御はステップ250へ進む。
また図5に示されている如く、第二の実施形態に於ける車両運動制御も基本的には第一の実施形態の場合と同様に実行される。しかしステップ1200に於いて肯定判別が行われると、制御はステップ1250へ進む。
ステップ1250に於いては車速Vが車両運動制御の許可判定の基準値Vvsc未満であるか否かの判別、即ち車速Vが車両運動制御による制動力の付与を許可できる値未満であるか否かの判別が行われる。そして肯定判別が行われたときには制御は一旦終了され、否定判別が行われたときには制御はステップ1300へ進む。
またこの第二の実施形態に於いては、ステップ1500に於いて肯定判別が行われても、第一の実施形態に於けるステップ1550に対応するステップは実行されず、制御はステップ1600へ進んでアンダーステア抑制制御による制御力の付与が開始される。
かくして第二の実施形態によれば、旋回補助制御を開始すべき状況になると、ステップ300及び350に於いて旋回内側後輪に対する制動力の付与が開始され、ステップ400又は500に於いて肯定判別が行われるまで旋回内側後輪の制動力が増大される。
よって第一の実施形態の場合と同様、左右後輪の制動力差による旋回補助方向のヨーモーメントが車両に付与され、これにより車両の旋回が補助される。従って旋回補助制御による制御力の付与が行われない場合に比して車両の旋回性が向上される。
またオーバーステア抑制制御を開始すべき状況になると、ステップ1100に於いて肯定判別が行われるまで、ステップ1400に於いてオーバーステア抑制制御の制御対象車輪に対し制動力が付与され、これにより車両のオーバーステア状態が抑制される。
更にアンダーステア抑制制御を開始すべき状況になると、ステップ1100に於いて肯定判別が行われるまで、ステップ1600に於いてアンダーステア抑制制御の制御対象車輪に対し制動力が付与され、これにより車両のアンダーステア状態が抑制される。
前述の如く、旋回補助制御による制動力の付与が可能な車速域は車速Vが基準値Vta以下の範囲である。これに対し車両運動制御による制動力の付与が可能な車速域は車速Vが基準値Vtaよりも高い基準値Vvsc以上の範囲である。
図7に示されている如く、旋回補助制御による制動力の付与が可能な車速域は車両運動制御による制動力の付与が可能な車速域とオーバーラップしていない。従って旋回補助制御による制動力の付与と車両運動制御による制動力の付与とが干渉することを確実に回避することができる。
特に第一の実施形態の如く、旋回補助制御による制動力の付与が可能な車速域がオーバーステア抑制制御による制動力の付与が可能な車速域とオーバーラップしている場合には、旋回補助制御が不必要に終了され、オーバーステア抑制制御が不必要に開始される場合がある。即ち旋回補助制御による制動力の付与が行われており、車両のヨーレートの大きさが大きくなっている状況に於いて、オーバーステア抑制制御による制動力の付与が必要であると判定されると、旋回補助制御が終了され、オーバーステア抑制制御が開始される。
これに対し第二の実施形態によれば、旋回補助制御による制動力の付与が行われることにより、車両のヨーレートの大きさが大きくなっても、オーバーステア抑制制御による制動力の付与が必要であると判定されることがない。よって旋回補助制御が不必要に終了され、オーバーステア抑制制御が不必要に開始されることを効果的に回避することができる。
以上に於いては本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
例えば上述の各実施形態に於いては、旋回補助制御は旋回内側後輪がロック状態になるまで旋回内側後輪に制動力を付与するようになっているが、旋回内輪の制動スリップ量又は制動スリップ率が基準値になるまで制動力が付与されるよう修正されてもよい。また旋回内輪の制動圧が基準値になるまで旋回内輪の制動圧が増大されるよう修正されてもよい。
また上述の各実施形態に於いては、操舵角θの絶対値に基づいて旋回内側後輪の目標増圧勾配ΔPbrintが演算されることにより、目標増圧勾配が操舵角θの絶対値に応じて可変設定されるようになっているが、目標増圧勾配は一定であってもよい。
また上述の第二の実施形態に於いては、旋回補助制御の許可判定の基準値Vtaは車両運動制御による制御力の付与の許可車速下限値Vvscよりも低い値に設定されている。しかし図8に示されている如く、オーバーステア抑制制御による制御力の付与の許可車速下限値Vspが旋回補助制御の許可判定の基準値Vtaよりも高く且つアンダーステア抑制制御による制御力の付与の許可車速下限値Vdrよりも低い値に設定されてもよい。
また上述の各実施形態に於いては、車両は四輪駆動車であるが、本発明の走行制御装置は後輪駆動車や前輪駆動車に適用されてもよい。
また上述の各実施形態に於いては、車輪の前後力の低減は車輪に制動力を付与することによって行われるようになっているが、車輪が駆動輪である場合には、駆動力を低減したり、駆動力を低減すると共に制動力を付与することによって行われてもよい。
また上述の各実施形態に於いては、旋回補助制御は旋回内側後輪に制動力を付与するようになっているが、旋回内側前輪に制動力を付与したり、旋回内側前輪及び旋回内側後輪に制動力を付与するようになっていてもよい。また旋回内輪に制動力を付与すると共に旋回外輪に駆動力を付与するようになっていてもよい。
また上述の各実施形態に於いては、車両運動制御はオーバーステア抑制制御及びアンダーステア抑制制御を含んでいるが、アンダーステア抑制制御が行われなくてもよい。
10…エンジン、18…トランスファー、24…エンジン制御装置、26…選択スイッチ、28…4WD制御装置、30…前輪ディファレンシャル、36…後輪ディファレンシャル、42…制動装置、50…走行制御用電子制御装置、52FL〜52RR…車輪速度センサ、54…ヨーレートセンサ、56…前後加速度センサ、58…横加速度センサ、60…操舵角センサ、62…旋回補助スイッチ

Claims (6)

  1. 旋回外輪に比して旋回内輪の前後力が小さくなるよう車輪の前後力を制御する旋回補助制御と、車輪の前後力を制御することにより車両の旋回運動を安定化させる車両運動制御とを行う車両の走行制御装置に於いて、前記旋回補助制御が許可される車速域は前記車両運動制御が許可される車速域よりも低く設定されていることを特徴とする車両の走行制御装置。
  2. 前記車両運動制御はオーバーステア抑制制御を含み、前記旋回補助制御が許可される車速域の上限値は前記オーバーステア抑制制御が許可される車速域の下限値よりも低く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の走行制御装置。
  3. 前記車両運動制御はオーバーステア抑制制御を含み、前記旋回補助制御が許可される車速域の上限値は前記オーバーステア抑制制御が許可される車速域の下限値よりも高く設定され、前記旋回補助制御が許可される車速域の下限値は前記オーバーステア抑制制御が許可される車速域の下限値よりも低く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の走行制御装置。
  4. 前記オーバーステア抑制制御が許可される車速域の下限値と前記旋回補助制御が許可される車速域の上限値との間の車速域に於いては、前記オーバーステア抑制制御の実行中に前記旋回補助制御の開始条件が成立しても前記旋回補助制御は開始されないことを特徴とする請求項3に記載の車両の走行制御装置。
  5. 前記オーバーステア抑制制御が許可される車速域の下限値と前記旋回補助制御が許可される車速域の上限値との間の車速域に於いては、前記旋回補助制御の実行中に前記オーバーステア抑制制御の開始条件が成立すると前記旋回補助制御は中止されることを特徴とする請求項3に記載の車両の走行制御装置。
  6. 前記車両運動制御はオーバーステア抑制制御及びアンダーステア抑制制御を含み、前記旋回補助制御が許可される車速域の上限値は前記アンダーステア抑制制御が許可される車速域の下限値よりも低く設定されていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の車両の走行制御装置。
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