JP5119120B2 - 操作装置 - Google Patents

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Description

本発明は、操作部材の操作に応じて可動接点上を摺動し該可動接点と固定接点とを接離させる摺動部を備えた操作装置に関する。
一般に、例えば車両に搭載されるパワーウインドウ装置等の電装品は、室内に配設された操作装置の操作によって制御される。従来、この種の操作装置として、例えば特許文献1に示されるようなものがある。
この操作装置は、開口部を有するケースと、該ケースの内底面に固定された固定接点と、ケースの内底面上に揺動可能に設けられた可動接点としての導体板と、該導体板を揺動させて導体板と固定接点とを接離させる操作機構とを備えている。操作機構は、ケースの開口部に且つ該ケースに対して揺動操作可能に設けられた操作部材と、該操作部材と導体板との間に且つケースに対して揺動可能に設けられた揺動部材とを備えている。揺動部材は、操作部材の揺動操作に伴い導体板の上面を摺動しながら該導体板上を移動する摺動部を備えている。固定接点は、導体板の揺動軸を挟んだ両側に一つずつ設けられている。
操作部材の非操作時、導体板の一方側の端部が揺動部材の摺動部に押圧されて一方側の固定接点に当接し導通状態となっており、導体板の他方側の端部が他方側の固定接点から離間し非導通状態となっている。この状態から操作部材を操作すると、該操作にともない揺動部材が揺動し、その摺動部が導体板の上面を摺動しながら導体板の他方側へ移動する。これにより、導体板の他方側の端部が摺動部に押圧されて他方側の固定接点に当接し導通状態となり、導体板の一方側の端部が一方側の固定接点から離間し非導通状態となる。そして、操作部材への操作力の付与を解除すると、復帰機構の復帰力が揺動部材に作用して該揺動部材が元の状態に復帰し、その摺動部が導体板の上面を摺動しながら導体板の一方側へ移動する。これにより、導体板の一方側の端部と一方側の固定接点とが導通する元の状態に復帰する。
特開2004−200002号公報
ところで、この種の操作装置では、揺動部材の摺動部と導体板との間の摩擦抵抗を低減するために、それらの間に、グリースなどの潤滑剤を塗布する場合がある。このような場合、温度や湿度等の使用環境に起因して導体板からケースの内底面における導体板の当接部周辺へにじみでた潤滑剤が固定接点に付着することで導通不良・発熱等の不具合が生じる虞がある。このような不具合の発生を抑えるために、ケースの内底面における固定接点と、ケースの内底面における導体板の当接部との間の距離を十分確保する。ところが、2つの面からなる角部に沿った潤滑剤のにじみ出し距離は、平面に沿った潤滑剤のにじみ出し距離よりも大きいため、例えばケースの内底面へにじみ出た潤滑剤がケースの内底面と内側面とがなす角部に達すると、固定接点と当接部との間の距離を十分確保したにもかかわらず、潤滑剤が角部を伝って固定接点の近傍までにじみ出し、その結果、固定接点に潤滑剤が付着してしまう虞がある。なお、このような問題は、車両に搭載される操作装置に限らず、ケース内に配置された操作部材の摺動部と可動接点との間に潤滑剤が塗布される操作装置に共通して発生する。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ケース内における潤滑剤のにじみ出しによる不具合の発生を好適に抑制することができる操作装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、開口部を有するケースと、該ケースの内部の設置面に設けられた固定接点と、前記設置面に一部が当接した状態で前記ケースに対して揺動可能に設けられ前記固定接点に接離可能に対応する可動接点と、前記可動接点上を摺動しながら移動して該可動接点を前記固定接点と接離するように揺動させる摺動部を有するとともに、前記ケース内において前記可動接点に対向配置され、前記摺動部と前記可動接点との間に潤滑剤が塗布される操作部材とを備えた操作装置であって、前記設置面と該設置面に隣接する前記ケースの内側面とがなす角部の内、前記設置面における前記可動接点の一部が当接する当接部と前記固定接点との間を結ぶ方向において前記固定接点と前記当接部との間に位置する角部を曲面としたことをその要旨とする。
本発明によれば、設置面と該設置面に隣接するケースの内側面とがなす角部の内、設置面における可動接点の一部が当接する当接部と固定接点との間を結ぶ方向において固定接点と当接部との間に位置する角部を曲面とすることにより、設置面と該設置面に隣接するケースの内側面とがなす角部が、固定接点と当接部との間で分断される。このため、摺動部と可動接点との間に塗布した潤滑剤が、設置面へにじみ出し設置面と該設置面に隣接するケースの内側面とがなす角部を伝って固定接点の近傍まで達してしまうことを好適に抑制することができる。よって、例えば潤滑剤が固定接点に付着することによる導通不良・発熱不具合といった、ケース内における潤滑剤のにじみ出しによる不具合の発生を好適に抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、前記設置面における前記当接部から前記設置面と前記曲面で連続する前記ケースの内側面までの距離を、前記設置面における前記当接部から前記固定接点までの距離よりも小さく設定したことをその要旨とする。
上述したように、固定接点と可動接点の当接部との間に位置する角部を曲面とすることにより、設置面と該設置面に隣接するケースの内側面とがなす角部が固定接点と当接部との間で分断されるため、摺動部と可動接点との間に塗布した潤滑剤が曲面よりも固定接点側へにじみ出してしまうことを好適に抑制することができる。このため、可動接点の当接部からケースの内側面への潤滑剤のにじみ出しを許容することができる。よって、ケース内における潤滑剤のにじみ出しによる不具合の発生を好適に抑制しながら、本発明によるように、当接部とケースの内側面との間の距離を当接部と固定接点との間の距離よりも小さく設定することが可能となり、設置面における固定接点と当接部との間を結ぶ方向に直交する方向における操作装置の小型化に貢献することができる。
本発明によれば、ケース内における潤滑剤のにじみ出しによる不具合の発生を好適に抑制することができる。
以下、本発明を、車両のドアガラスを上下させるウインドレギュレータを操作する操作装置に具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両のドアの図示しない内装パネルに形成されたアームレスト1には、操作装置2が設けられている。図2に示すように、操作装置2は、アームレスト1の上面1aに設けられた開口部1bに対応する位置に設けられる操作装置本体3と、開口部1bから露出した状態で操作装置本体3に支持される操作部材4とを備えている。
同図2に示すように、操作装置本体3のケース11は、車両の前後方向(図2において左右方向)に延びる略直方体状に形成されている(図3(a)参照)。ケース11の上面11aの中央部分には、その長手方向に延びる長方形状の開口部12が設けられている。
ケース11の上面11aにおいて開口部12の短手方向(図2において紙面奥行き方向)の部位には、該ケース11の長手方向に沿って延びる一対の支持壁部13,13が立設されている。なお、図2では、短手方向一方側に立設された支持壁部13のみを図示しており、他方の支持壁部13は同図2において紙面手前側に設けられている。各支持壁部13は、ケース11の短手方向(図2において紙面奥行き方向)から見て略二等辺三角形状に形成されており、ケース11の長手方向中央に向かうほど上方に突出するように傾斜する傾斜面13aを備えている。各支持壁部13の上端部には、操作部材支持部14がそれぞれ設けられている。各操作部材支持部14の外側面には、該外側面に直交する方向に突出する円柱状の支持軸15がそれぞれ形成されている。
同図2に示すように、ケース11の底面11bには2つの導体板16,17が固定されている。第1導体板16の一端部は、ケース11の底面11bにおいて前側(図2において左側)の部位に設けられており、他端部は、ケース11の外部へ導出されている。第2導体板17の一端部は、ケース11の底面11bにおいて後側(図2において右側)の部位に設けられており、他端部は、ケース11の外部へ導出されている。第1及び第2導体板16,17の上面には、第1及び第2固定接点16a,17aがそれぞれ突設されている。なお、ケース11の底面11bが設置面に相当する。
また、ケース11の底面11bにおいてその長手方向中央よりも若干前側の部位には、第1可動接点保持部18が立設されている。第1可動接点保持部18の上端面は、第1導体板16側に向かうほどケース11の底面11bからの高さが高くなるように傾斜している。
また、ケース11の底面11bにおいてその長手方向中央よりも若干後側の部位には、1つの常接固定接点19が固定されている。常接固定接点19は、ケース11の短手方向に延びる直方体状の接点部19aと、該接点部19aの上面両端部から上方へそれぞれ突出する規制凸部19b,19bとを備えている(図3(a)参照)。なお、図2では、ケース11の短手方向一方側の規制凸部19bのみを図示しており、他方側の規制凸部19bは同図2において紙面手前側に設けられている。
また、ケース11の底面11bにおいて常接固定接点19と第2導体板17との間の部位には、第2可動接点保持部20が立設されている。第2可動接点保持部20の上端面は、第2導体板17側に向かうほどケース11の底面11bからの高さが高くなるように傾斜している。
また、ケース11の底面11b上には、可動接点21が揺動可能に設けられている。可動接点21は、ケース11の短手方向に沿った常接固定接点19の長さと略等しい幅を有し、ケース11の長手方向に沿って延びる金属平板が下側に凸となるように湾曲して形成されている(図3(a)参照)。
図3(a)に示すように、可動接点21は、第1可動接点保持部18、常接固定接点19及び第2可動接点保持部20に跨って配置される常接部22と、該常接部22の前側(図3(a)において左側)の端部中央から同第1固定接点16a側へ延びる第1可動接点部23と、常接部22の後側(図3(a)において右側)の端部中央から同第2固定接点17a側へ延びる第2可動接点部24とを備えている。
常接部22において常接固定接点19に対応する部位22aの幅は、他の部位よりも幅が狭く形成されており、常接固定接点19の規制凸部19b,19b間の幅と略等しくなっている。可動接点21は、常接部22の常接固定接点19に対応する部位22aが規制凸部19b,19bと係合することにより、ケース11に対するその長手方向及び短手方向に沿った移動を規制されるとともに、同部位22aを中心としてケース11に対して揺動可能に設けられている。
同図3(a)に示すように、第1可動接点部23の幅は、常接部22の常接固定接点19に対応する部位22aと略等しくなっている。図2に示すように、第1可動接点部23は、常接部22の前側の端部から第1固定接点16a側の斜め上方へ延びる第1被押圧部23aと、該第1被押圧部23aの前側の端部から同じく第1固定接点16a側の斜め下方へ延びる第1連結部23bと、該第1連結部23bの前側の端部に設けられ第1固定接点16aと対向配置される第1接点部23cとを備えている。
図3(a)に示すように、第2可動接点部24の幅は、ケース11の短手方向に沿った常接固定接点19の長さと略等しくなっている。図2に示すように、第2可動接点部24は、常接部22の後側の端部から第2固定接点17a側の斜め上方に延びる第2被押圧部24aと、該第2被押圧部24aの後側の端部から同じく第2固定接点17a側の斜め下方に延びる第2連結部24bと、該第2連結部24bの後側の端部に設けられ第2固定接点17aと対向配置される第2接点部24cとを備えている。
また、図3(a)に示すように、可動接点21は、一対の回転規制部25,25を備えている。各回転規制部25は、常接部22の第1固定接点16a側の端部において第1可動接点部23の両側にそれぞれ設けられている。図2に示すように、各回転規制部25の先端部は、第1可動接点保持部18の上端面に当接している。なお、図2では、ケース11の短手方向一方側の回転規制部25のみを図示しており、他方側の回転規制部25は同図2において紙面手前側に設けられている。
本実施の形態では、図3(b)に示すように、第1導体板16及び第2導体板17が設けられたケース11の底面11bと、該底面11bに隣接するケース11の内面の内、ケース11の長手方向に延びる右内側面11c及び左内側面11dとを、0.2mmの曲率半径を有する曲面26で連続させている。
図2に示すように、操作部材4は、下方へ開口する箱体状に形成されるとともにアームレスト1の上面1aに設けられた開口部1bからその底部側の部位が露出するように設けられる操作部31と、該操作部31の内底面の中央部分から下方へ突出し前記一対の支持壁部13,13の間に配置される操作軸部32とを備えている。
操作部31は、前記開口部12に対応する略直方体状に形成されている。操作部31の外端面31aは、同図2に示すように、短手方向からみて下側に凸となる湾曲面とされている。また、操作部31の、ケース11の長手方向に延びる両側部31b,31bにおいて操作部31の長手方向略中央部分には、貫通孔31c,31cがそれぞれ形成されている。なお、図2では、ケース11の短手方向一方側の側部31bのみを図示しており、他方側の側部31bは同図2において紙面手前側に設けられている。操作部材4は、操作部31の両側部31b,31bにそれぞれ設けられた貫通孔31c,31cに、対応する支持壁部13,13の支持軸15が係合することで、ケース11に対して車両前後方向へ揺動可能(回転可能)に支持される。
操作軸部32は、略円柱状に形成されており、操作部31の下端面31dよりも下方に突出している。操作軸部32の先端面には、押圧部材保持部32aが凹設されている。押圧部材保持部32aには、摺動部としての押圧部材32bが設けられている。押圧部材32bは、押圧部材保持部32aの内径よりも若干小さい外径を有する円柱状に形成されており、その先端面は半球状に形成されている。押圧部材32bと押圧部材保持部32aの底面との間には、圧縮コイルばね32cが設けられている。押圧部材32bは、この圧縮コイルばね32cの弾性力により、可動接点21の上面へ押圧される。
図2に示す操作部材4の非操作状態において、押圧部材32bは可動接点21の上面においてケース11の第1可動接点保持部18及び第2可動接点保持部20との間に対応する部位である常接部22の上面に圧接しており、操作部31はケース11の上面11aに対して略平行に配置されている。この操作部材の非操作状態から、図4(a)において矢印R1にて示すように、操作部31の外端面31aの後側の部位を下方へ押圧すると、操作部材4は、支持軸15を中心として操作部31の下端面31dが支持壁部13の傾斜面13aに当接するまで時計方向へ回転し、操作軸部32が車両前方へ揺動する。操作軸部32が車両前方へ揺動すると、操作軸部32から下方へ突出する押圧部材32bが、可動接点21の上面を摺動しながら車両前方へ変位し、可動接点21の第1被押圧部23aを第1可動接点保持部18へ押圧する。これにより、可動接点21の常接部22が常接固定接点19に当接した状態で、第1可動接点部23がケース11の底面に設けられた第1固定接点16aに押圧され、第1固定接点16aと常接固定接点19とが可動接点21を介して導通する。この導通状態において、押圧部材32bは、可動接点21の下にある第1可動接点保持部18により、圧縮コイルばね32cの付勢力に抗して押圧部材保持部32a内に押し戻される。この状態において操作力が解除されると、押圧部材32bは、圧縮コイルばね32cの弾性力により、操作軸部32からの突出量が大きくなるよう、可動接点21の上面を摺動しながら常接部22へ移動する。これにより、操作部材4が元の非操作状態に復帰する。
一方、図2に示す操作部材4の非操作状態から、図4(b)において矢印R2にて示すように、操作部31の外端面31aの前側の部位を下方へ押圧すると、操作部材4は、支持軸15を中心として操作部31の下端面31dが支持壁部13の傾斜面13aに当接するまで反時計方向へ回転し、操作軸部32が車両後方へ揺動する。操作軸部32が車両後方へ揺動すると、操作軸部32から下方へ突出する押圧部材32bが、可動接点21の上面を摺動しながら車両後方へ変位し、可動接点21の第2被押圧部24aを第2可動接点保持部20へ押圧する。これにより、可動接点21の常接部22が常接固定接点19に当接した状態で、第2可動接点部24がケース11の底面11bに設けられた第2固定接点17aに押圧され、第2固定接点17aと常接固定接点19とが可動接点21を介して導通する。この導通状態において、押圧部材32bは、可動接点21の下にある第2可動接点保持部20により、圧縮コイルばね32cの付勢力に抗して押圧部材保持部32a内に押し戻される。そして、この状態において操作力が解除されると、押圧部材32bは、圧縮コイルばね32cの弾性力により、操作軸部32からの突出量が大きくなるよう、可動接点21の上面を摺動しながら常接部22へ移動する。これにより、操作部材4が元の位置に復帰する。
次に、前述のように構成した操作装置の作用について説明する。
本実施の形態の操作装置2は、操作部材4の押圧部材32bを可動接点21の上面に摺動させながら該可動接点21を第1及び第2固定接点16a,17aに接離させるため、押圧部材32b及び可動接点21の間の摩擦抵抗を低減するために、それらの間に潤滑剤が塗布されている。可動接点21は、押圧部材32bにより第1及び第2可動接点保持部18,20の上端面やケース11の底面11b中央部分に押圧されるため、第1及び第2可動接点保持部18,20の上端面やケース11の底面11b中央部分には、可動接点21の上面に塗布された潤滑剤が付着し易い。このため、第1及び第2可動接点保持部18,20からケース11の内側面11c,11dまでの距離が小さいと、第1及び第2可動接点保持部18,20の上端面からケース11の底面11bへにじみ出た潤滑剤が、ケース11の底面11bとケース11の内側面11c,11dとがなす角部に達し、該潤滑剤が角部を伝って第1及び第2固定接点16a,17aの近傍に達してしまう虞がある。
本実施の形態では、図5に示すように、第1及び第2固定接点16a,17aが設けられたケース11の底面11bと、該底面11bに隣接するケース11の右内側面11c及び左内側面11dとを曲面26で連続させている。即ち、ケース11の底面11bと該底面11bに隣接するケース11の内側面11c,11dとがなす角部の内、ケース11の長手方向において第1及び第2導体板16,17と可動接点21の前記当接部(第1及び第2可動接点保持部18,20)との間の角部、すなわち図5において二点鎖線にて示す領域に位置する角部を曲面26としている。
ここで、図6(a)に、直交する二つの壁部の内側面41,42を曲面43で連続させた場合の潤滑剤Lのにじみ出し距離のシミュレーション結果を示す。なお、図6(b)に示すように、二つの内側面41,42がなす角部に潤滑剤Lを塗布し、室温を100℃に設定した状態で30分間放置した場合において、該潤滑剤Lの塗布部の外縁から前記角部に沿って潤滑剤Lがにじみ出した長さを、潤滑剤Lのにじみ出し距離dとする。
図6(a)に示すように、前記角部を曲面43とした場合、潤滑剤Lのにじみ出し距離dは、曲面43の曲率半径rが大きくなるほど減少する。本実施の形態では、第1及び第2固定接点16a,17aが設けられたケース11の底面11bと、ケース11の右内側面11c及び左内側面11dとを曲面26で連続させることにより、角部を伝った潤滑剤のにじみ出しを抑制している。このため、該曲面26により角部に沿った潤滑剤の第1及び第2固定接点16a,17a側への流れが妨げられる。これにより、操作部材4の押圧部材32bと可動接点21との間に塗布した潤滑剤が、ケース11の底面11bと該底面11bに隣接するケース11の内側面11c,11dとがなす角部を伝って固定接点16a,17aの近傍に達してしまうことが抑制される。
また、図6(a)に示すように、曲面43の曲率半径rが0.08mm以下の範囲では、曲率半径rの増大量に対するにじみ出し距離dの減少量が大きく、該曲率半径rが0.12mm以上の範囲では、曲率半径rの増大量に対するにじみ出し距離dの減少量が小さい。また、特に、曲面26の曲率半径rが0.2mm以上の範囲では、曲率半径rの増大量に対するにじみ出し距離dの減少量がさらに小さくなり、該曲面26に沿った潤滑剤のにじみ出し距離dは、角部に沿ったにじみ出し距離d(曲率半径=0)と比較して充分に小さくなる。本実施の形態では、第1及び第2固定接点16a,17aが設けられたケース11の底面11bと、該底面11bに隣接するケース11の右内側面11c及び左内側面11dとを連続させる曲面26の曲率半径rを0.2mmと設定しているため、該曲面26により、角部に沿った潤滑剤Lの流れを十分に抑制することができる。
次に、上記実施の形態の作用効果を以下に記載する。
(1)ケース11の底面11bと内側面11c,11dとを、曲面26で連続させることにより、ケース11の内側面11c,11dとケース11の底面11bとがなす角部を伝って第1及び第2固定接点16a,17aの近傍まで達してしまうことを好適に抑制することができる。その結果、潤滑剤が第1及び第2固定接点16a,17aに付着することによる導通不良・発熱不具合の発生を防止することができる。
(2)第1及び第2導体板16,17と可動接点21の当接部との間に位置する角部を曲面26とすることにより、操作部材4の押圧部材32bと可動接点21との間に塗布した潤滑剤が曲面26よりも第1及び第2固定接点16a,17a側へにじみ出してしまうことを好適に抑制することができるため、可動接点21の当接部(第1及び第2可動接点保持部18,20)からケース11の内側面11c,11dへの潤滑剤のにじみ出しを許容することができる。このため、本実施の形態のように、ケース11を略直方体状に形成することで、ケース11の底面11bにおける可動接点21の当接部からケース11の内側面11c,11dまでの距離が、当接部から第1及び第2固定接点16a,17aまでの距離よりも小さくなってしまった場合でも、第1及び第2固定接点16a,17aに潤滑剤が付着してしまうことを好適に抑制することができる。よって、ケース11の底面11bにおける第1及び第2固定接点16a,17aと当接部との間を結ぶ方向に直交する方向における操作装置2の小型化に貢献することができる。
(3)曲面26の曲率半径rを0.2mm以上に設定した場合、該曲面26に沿った潤滑剤のにじみ出し距離dは、角部に沿ったにじみ出し距離d(曲率半径=0)と比較して大幅に減少することがわかった(図6(a)参照)。本発明によれば、曲面26の曲率半径を0.2mm以上に設定することにより、操作部材4の押圧部材32bに塗布した潤滑剤がケース11の内側面11c,11dとケース11の底面11bとがなす角部を伝ってにじみでて第1及び第2固定接点16a,17aに付着してしまうことをより好適に抑制することができる。
尚、本実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、ケース11の底面11bと、ケース11の右内側面11c及び左内側面11dとを曲面26で連続させたが、このような態様に限定されない。例えば、ケース11の底面11bと、ケース11の右内側面11c及び左内側面11dとがなす角部の内、ケース11の長手方向において第1及び第2固定接点16a,17aと可動接点21の当接部との間に位置する角部を、一部分だけ曲面26としてもよい。このような構成によれば、ケース11の内側面11c,11dとケース11の底面11bとがなす角部が、第1及び第2導体板16,17と可動接点21の前記当接部(第1及び第2可動接点保持部18,20)との間を結ぶ方向で分断される。このため、操作部材4の押圧部材32bと可動接点21との間に塗布した潤滑剤が、ケース11の底面11bへにじみ出し、ケース11の内側面11c,11dとケース11の底面11bとがなす角部を伝って第1及び第2固定接点16a,17aの近傍まで達してしまうことを好適に抑制することができる。
・上記実施の形態では、ケース11を略直方体状に形成したが、このような態様に限定されない。例えば、ケース11を略円柱状に形成してもよい。
・上記実施の形態では、第1及び第2固定接点16a,17aが設けられたケース11の底面11bと、該底面11bに隣接するケース11の右内側面11c及び左内側面11dとを連続する曲面26の曲率半径rを0.2mmに設定したが、例えば曲率半径rを0.1mmに設定するなど、曲率半径rを0.2mm以下に設定してもよい。なお、この場合、曲率半径rを0.08mm以上とするのが好ましい。
・上記実施の形態では、操作部材4をケース11に対して揺動操作可能に設けたが、このような態様に限定されない。例えば、操作部材4をケース11に対してスライド操作可能に設けてもよい。また、上記実施の形態では、操作部31と、可動接点21に摺動する押圧部材32bとを備えた操作部材4(具体的には押圧部材32b)により、可動接点21を直接揺動させたが、操作部材と可動接点21との間に設けた別部材を介して可動接点21を揺動させるようにしてもよい。
・上記各実施の形態では、パワーウインドウ装置の操作装置2として具体化したが、例えばオーディオ装置等のボリュームを操作する操作装置等他の車載機器として具体化してもよい。また、車載機器以外の装置の操作装置に具体化してもよい。
次に、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ)前記曲面は、0.2mm以上の曲率半径を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の操作装置。本発明によれば、曲面の曲率半径を0.2mm以上に設定することにより、摺動部と可動接点との間に塗布した潤滑剤が設置面と該設置面に隣接するケースの内側面とがなす角部を伝ってにじみでて固定接点に付着してしまうことを、より好適に抑制することができる。
操作装置の外観を示す斜視図。 操作装置の断面図。 (a)は図2のA−A線断面図、(b)は(a)のB−B線断面図。 (a)及び(b)は操作部材の動作を説明するための断面図。 ケースの底面を示す斜視図。 (a)は曲面の曲率半径と潤滑剤のにじみ出し距離との間の関係を示すグラフ、(b)は曲面の曲率半径及びにじみ出し距離を説明するための説明図。
符号の説明
12…開口部、2…操作装置、4…操作部材、11…ケース、11b…設置面としての底面、11c,11d…内側面、16a,17a…固定接点、18…当接部を構成する第1可動接点保持部、20…当接部を構成する第2可動接点保持部、21…可動接点、26…曲面、32b…摺動部としての押圧部材、L…潤滑剤。

Claims (2)

  1. 開口部を有するケースと、
    該ケースの内部の設置面に設けられた固定接点と、
    前記設置面に一部が当接した状態で前記ケースに対して揺動可能に設けられ前記固定接点に接離可能に対応する可動接点と、
    前記可動接点上を摺動しながら移動して該可動接点を前記固定接点と接離するように揺動させる摺動部を有するとともに、前記ケース内において前記可動接点に対向配置され、前記摺動部と前記可動接点との間に潤滑剤が塗布される操作部材とを備えた操作装置であって、
    前記設置面と該設置面に隣接する前記ケースの内側面とがなす角部の内、前記設置面における前記可動接点の一部が当接する当接部と前記固定接点との間を結ぶ方向において前記固定接点と前記当接部との間に位置する角部を曲面としたことを特徴とする操作装置。
  2. 前記設置面における前記当接部から前記設置面と前記曲面で連続する前記ケースの内側面までの距離を、前記設置面における前記当接部から前記固定接点までの距離よりも小さく設定したことを特徴とする請求項1に記載の操作装置。
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