JP2015015075A - スイッチ用カバー、スイッチの封止構造、及び、電子機器 - Google Patents

スイッチ用カバー、スイッチの封止構造、及び、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】操作量が小さくないスイッチにおいても密封性を確保できるスイッチ用カバー、スイッチの封止構造、及び、電子機器を提供する。
【解決手段】操作子11を覆うカバーであって、カバーフレーム21に取り付けられるカバー本体25と、カバー本体25から突出して設けられた操作部27、31と、を備え、操作部27、31は、押圧操作によって操作子11側に撓み、撓み部が操作前より縮小した状態で操作子11の操作が完了する。
【選択図】図2

Description

本発明は、スイッチ用カバー、スイッチの封止構造、及び、電子機器に関する。
従来、電子機器の外側にスイッチを配置する場合、電子機器の前面や上面のパネルに穴を形成し、この穴に収まるようにスイッチを配置することがある。この種の構成では、パネルに形成された穴の防水性や防塵性を確保するため、スイッチをカバーで覆うことがあった(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、スイッチが設けられたスイッチ穴をウレタンエラストマー製のシートにより覆った構成が提案されている。特許文献1記載の構成は、操作量の小さいスイッチには特に好適である。
特開2010−149378号公報
スイッチの形状は様々であり、プッシュボタンスイッチやシーソー式スイッチなど、操作量が小さくないスイッチもある。このようなスイッチには、操作に追従して変形するカバーが適している。しかしながら、変形するカバーを用いた場合、変形によりカバーと周囲との接合部に隙間ができるおそれがある。従って、操作量が小さくないスイッチの密封性を確保することは容易ではなかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、操作量が小さくないスイッチにおいても密封性を確保できるスイッチ用カバー、スイッチの封止構造、及び、電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、スイッチの操作子に設けられるカバーであって、枠に取り付けられる本体と、前記本体から突出して設けられた操作部と、を備え、前記操作部は、押圧操作によって前記操作子側に撓み、撓み部が操作前より縮小した状態で前記操作子の操作が完了すること、を特徴とする。
本発明によれば、押圧操作によって操作部が撓んでも、操作部の周囲を操作部側に引っ張る方向の応力が働かない。このため、撓みによって本体と枠との間を離す力が加わらず、本体と枠との接合部は密着した状態を保つので、密封性を維持できる。従って、操作量が小さくないスイッチに使用可能な、撓む構成を有するスイッチ用カバーにより、スイッチの密封性を確保できる。
また、本発明は、上記スイッチ用カバーであって、前記操作部の先端には操作面が設けられ、前記操作面が、前記本体が取り付けられる取付面の高さに達する前に、前記操作子の操作が完了することを特徴とする。
本発明によれば、操作子の操作が完了するまでの間に、操作部の周囲を操作部側に引っ張る方向の応力が働かないので、密封性を維持できる。
また、本発明は、上記スイッチ用カバーであって、前記操作部は、押圧操作によって撓むことにより節を形成して窪み、前記節が窪みに引き込まれない範囲において前記操作子の操作が完了すること、を特徴とする。
本発明によれば、操作部が撓むことにより節を形成して窪むように変形し、操作が完了するまでの間、窪みに節が引き込まれない。このため、操作部が撓んでも、操作部の周囲を引っ張る方向の応力が働かず、本体と枠との間に隙間を生じるおそれもない。
また、本発明は、上記スイッチ用カバーであって、前記操作部には、押圧操作により前記操作子に接する操作片が配置され、前記操作片は前記操作部より硬度が高い材料からなることを特徴とする。
本発明によれば、操作部より硬度が高い操作片を介して、スイッチの操作子に押圧力が加わるので、操作部が撓む材料で構成されていても、確実に操作子に押圧力を加えてスイッチを操作できる。
また、本発明は、上記スイッチ用カバーであって、前記操作片の大きさは、前記操作子の操作が完了するまで、前記撓み部が操作前より縮小した状態を維持するよう設定されたこと、を特徴とする。
本発明によれば、操作片を適切な大きさにすることによって、スイッチを確実かつ容易に操作することができ、かつ、本体と枠との間の密封性を維持できる。
また、本発明は、上記スイッチ用カバーであって、前記操作片は、前記操作部が押圧操作される面の裏側に立設される軸に取り付けられ、押圧操作時の前記軸の屈曲を規制すること、を特徴とする。
本発明によれば、操作片を確実かつ容易に取り付けることができる。また、押圧操作時に、操作片を確実に操作子に接触させて、スイッチを操作できる。
また、本発明は、上記スイッチ用カバーであって、前記操作片は前記操作部と一体に形成されたこと、を特徴とする。
本発明によれば、押圧操作時に操作部に加わる力を確実に操作子に作用させることができる。
また、本発明は、上記スイッチ用カバーであって、前記操作片は、押圧操作により前記操作子に接して摺動すること、を特徴とする。
本発明によれば、操作部が撓んで操作片が変位する方向と、操作子が押圧されて動く方向とが一致しない構成であっても、確実に操作子を動かすことができる。
また、本発明は、上記スイッチ用カバーであって、前記本体に複数の前記操作部が設けられ、いずれかの前記操作部が押圧操作された場合に、操作された前記操作部が前記窪みを形成し、前記節が前記窪みに引き込まれない範囲において前記操作子の操作が完了すること、を特徴とする。
本発明によれば、複数の操作部をカバーに設けることができ、操作部が操作されても本体と枠との間に隙間を生じるおそれがないので、密封性を維持できる。このため、複数の操作子を備えるスイッチや、複数の方向に操作される操作子を有するスイッチ、或いは、複数のスイッチを並べたスイッチ操作部を、一つのスイッチ用カバーで覆って、密封性を持たせることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明のスイッチの封止構造は、スイッチの操作子を覆うようにカバーを配置し、前記カバーは、枠に取り付けられる本体と、前記本体から突出して設けられた操作部と、を備え、前記操作部は、押圧操作によって前記操作子側に撓み、撓み部が操作前より縮小した状態で前記操作子の操作が完了すること、を特徴とする。
本発明によれば、押圧操作によって操作部が撓んでも、撓みによって本体と枠との間を離す力が加わらず、本体と枠との接合部は密着した状態を保つので、密封性を維持できる。従って、操作量が小さくないスイッチであっても密封性を確保できる。
また、上記目的を達成するために、本発明の電子機器は、操作子を有するスイッチを備え、前記操作子を覆うようにカバーが配置され、前記カバーは、枠に取り付けられる本体と、前記本体から突出して設けられた操作部と、を備え、前記操作部は、押圧操作によって前記操作子側に撓み、撓み部が操作前より縮小した状態で前記操作子の操作が完了すること、を特徴とする。
本発明によれば、カバーを設けることにより、電子機器のスイッチの操作性を確保し、かつ、スイッチの密封性を維持できる。
本発明によれば、操作量が小さくないスイッチであっても、カバーによってスイッチの密封性を確保できる。
プリンターの外観図である。 電源スイッチ及び周辺の構成を示す一部破断斜視図である。 カバーユニットの構成を示す分解斜視図である。 カバーユニットの構成を示す分解斜視図である。 カバーの構成を示す一部破断斜視図である。 カバーユニットの取付状態を示す要部断面視図である。 カバーユニットの操作時の状態を示す要部断面視図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施形態について説明する。
図1は、プリンター1の外観図である。
プリンター1(電子機器)は、略箱形の本体2を有し、本体2の前面には印刷されたロール紙等の紙片が排出される排出口5、本体2の前面扉3を開くレバー6等が設けられている。本体2は、前面から上面にかけて湾曲する上部前面パネル7、及び、上面を構成する上面パネル8を有する。上面パネル8には、矩形のスイッチ穴9が開口しており、スイッチ穴9の中に電源スイッチ10が収められている。電源スイッチ10は、プリンター1の電源をオン/オフするスイッチであり、本体2の内部に配設された制御基板(図示略)に接続されている。スイッチ穴9には、スイッチ穴9を塞いで防水するカバーユニット20が取り付けられている。電源スイッチ10はカバーユニット20により覆われているが、このカバーユニット20越しに電源スイッチ10を押圧操作して、プリンター1の電源オン/オフの操作を行うことができる。
図2は、プリンター1の電源スイッチ10及びその周辺の構成を示す一部破断斜視図である。
上面パネル8の下方にはフレーム16が配置され、フレーム16に穿設された矩形の穴に、電源スイッチ10が嵌め込まれている。本実施形態における電源スイッチ10は、押圧操作によりシーソー状に回動する操作子11を備えたロッカースイッチ(シーソースイッチとも呼ばれる)であり、接点(投)の数及び極の数を含む電気的な仕様は任意である。操作子11は、電源スイッチ10内部の軸(図示略)及びバネ(図示略)により支持され、被操作面11a、11bのいずれか一方が押圧されることにより回動する。操作子11の位置は2通りまたは3通り設定されていて、操作子11が回動して位置が替わると、電源スイッチ10内部の接点が切り替わる。
カバーユニット20は、操作子11の被操作面11a、11bを覆うカバー24(スイッチ用カバー)と、カバー24の周囲を支持するカバーフレーム21(枠)とを備える。
カバー24は、シリコーン樹脂、ゴム、エラストマー等の可撓性及び不透水性を有する材料により構成される。これに対し、カバーフレーム21は、カバー24を確実に支持できるように、硬質の合成樹脂や金属により構成される。
カバーフレーム21には、カバー24を収める略矩形の取付枠22が形成されている。取付枠22はスイッチ穴9とほぼ同じサイズの穴であり、取付枠22と、スイッチ穴9の縁との間に、カバー24の縁が挟まれている。つまり、取付枠22と上面パネル8とが、カバー24を支持し、固定する枠となっている。取付枠22は、上面パネル8との間に、カバー24の縁を全周にわたって挟んでいる。カバー24は可撓性材料で構成されているため、取付枠22と上面パネル8に挟まれてパッキンとして機能するので、スイッチ穴9がカバーユニット20により封止される。
カバー24は、プリンター1の上面に露出する側に、2つの操作部27,31が突出している。操作部27の上端は平面となっており、この平面が、ユーザーにより押圧操作される操作面28となっている。同様に、操作部31の上端は平面となっており、この平面は、ユーザーにより押圧操作される操作面32である。操作面28が押圧されると、操作部27は下方に屈曲変形して凹み、操作面28は下方に変位する。操作面28は操作子11の被操作面11aの真上に位置している。このため、操作面28が押圧されて下方に変位すると、操作面28が被操作面11aに接し、被操作面11aが押圧される。つまり、被操作面11aを、操作面28を介して押圧操作できる。これにより、電源スイッチ10の接点を切り換えることができる。操作部31についても同様である。操作面32は、被操作面11bの真上に位置している。操作部31は、操作面32が押圧されることにより下方に屈曲変形して凹み、操作面32が下方に変位して被操作面11bに接し、被操作面11bが押圧操作される。従って、被操作面11bを、操作面32を介して押圧操作できる。
このため、操作子11の上方をカバーユニット20により覆った構成であっても、操作子11が露出している場合と同様に、電源スイッチ10を操作できる。
また、カバーフレーム21の上面には、電源スイッチ10の接点の状態と、カバー24に対する操作位置との対応を案内する表示部21a、21bが設けられている。
図3及び図4は、カバーユニット20の分解斜視図である。図3は、表面側すなわちプリンター1の上面側から見た図であり、図4は裏面側から見た図である。また、図5は、カバー24の構成を示す一部破断斜視図であり、主に底面側を示している。
カバーユニット20は、カバーフレーム21、カバー24、及び、カバー24の裏面側に配設される2つの操作片40、40を備えている。カバーフレーム21に形成された取付枠22の縁には、プリンター1に取り付けられた場合に下になる方向(以下、この方向を下方とする)、すなわち、外に露出しない方に突出するように、枠体22aが形成されている。枠体22aは取付枠22の開口の全周にわたって継ぎ目無く形成されている。
カバー24は、取付枠22に嵌め込まれるカバー本体25(本体)に、上述した2つの操作部27、31が突出して形成された構成となっている。カバー本体25の縁には、カバー本体25の外周に沿って形成された溝を有する嵌合部26aが形成されている。嵌合部26aは、カバー本体25の全周にわたって形成され、好ましくは継ぎ目無くカバー本体25の縁を一周する。嵌合部26aは、上面パネル8(図2)と枠体22aとの間に挟まれて固定され、上述のようにパッキンとして機能する。
また、カバー本体25の下部にはフランジ26bが形成されている。フランジ26bはカバー本体25の外周から外側に張り出して設けられている。フランジ26bは、カバー本体25の全周にわたって形成され、好ましくは継ぎ目無くカバー本体25の縁を一周する。フランジ26bは、図2に示したように、上面パネル8に形成されたスイッチ穴9からプリンター1の内部側に入り込む。嵌合部26aとフランジ26bとの間には溝が形成されており、この溝にスイッチ穴9の縁が入り込む。この嵌合部26a及びフランジ26bによって、カバー24は、上面パネル8に固定される。
操作部27は、カバー本体25の上面から立ち上がる壁部29を有し、この壁部29の上端に操作面28が繋がって、断面略台形となっている。また、操作部31は、カバー本体25の上面から立ち上がる壁部33を有し、この壁部29の上端に操作面32が繋がって、断面略台形となっている。また、2つの操作部27、31の間は、カバー本体25の上面とほぼ同じ高さの面である連結部35となっている。
また、操作面28、31の裏面、すなわち操作子11側の面には、それぞれ円柱形の軸部36が立設されている。これら軸部36、36の各々には、操作片40、40が取り付けられる。操作片40は略平板形状に成形され、中央に孔41が穿設されている。操作片40は、孔41に軸部36を挿入することで、カバー24に取り付けられる。軸部36の先端にはフランジ37が形成されており、このフランジ37によって、操作片40が軸部36から脱落しないよう係合される。
続いて、カバーユニット20の押圧操作による状態変化について説明する。
図6及び図7は、カバーユニット20の取付状態を示す要部断面視図であり、図6には非操作状態を示し、図7には操作された状態を示す。これら図6及び図7では理解の便宜のために、カバーユニット20及びその近傍のみを断面で示している。
図6では操作子11の被操作面11bが上に、被操作面11aが下にあり、プリンター1の電源がオフになっている。ここで、プリンター1の電源をオンにする場合、操作部31が押圧操作される。図6の状態では操作部31に押圧力が加わっておらず、操作部31が非操作状態(自由状態)になっている。
操作面32に対して下向きの押圧力が加わると、操作部31は、図7に示すように屈曲変形する。壁部33は、節39で折れて下向きに変形し、節39の内側は窪みを形成している。操作面32は下方に変位して、操作片40とともにフランジ37が被操作面11bに当たり、被操作面11bが押し下げられている。被操作面11bが図7の位置に達すると、電源スイッチ10内部の接点が切り替わる。つまり、図7の操作面32及び被操作面11bの位置は、操作完了位置である。
操作面32が下方に変位して、軸部36及び操作片40が被操作面11bに当接してから操作完了位置までの間は、軸部36及び操作片40を介して押圧力が被操作面11bに伝達される。軸部36はカバー24の一部であって可撓性を有するので、押圧力によって屈曲変形してしまい、この変形により押圧力が損なわれる可能性がある。しかしながら、軸部36に操作片40が嵌め込まれているので、操作面32に加わる押圧力は硬質の操作片40を介して、被操作面11bに無駄なく伝達される。このため、操作面32に強い力を加えなくても、電源スイッチ10の接点が切り替わるので、電源スイッチ10の操作性は良好である。
操作面32に真下方向の押圧力が加わった場合、操作面32は直下に移動するが、操作子11はシーソー状に動くため、被操作面11bは押圧力により弧を描くように回動する。このため、軸部36及び操作片40と、被操作面11bとの変位の方向にずれが生じるが、軸部36及び操作片40と被操作面11bとが摺動することで、このずれが吸収されて、スムーズに操作子11が動く。
さらに、カバーユニット20は、非操作状態(図6)の操作面32の位置から、操作完了位置(図7)までの変位量が適正に設定されているため、押圧操作されても密閉性が維持される。
操作部31が操作された場合に屈曲変形する部分は、図6及び図7に一点鎖線で示す位置P1〜位置P2間の範囲である。この範囲を、撓み部Dとする。撓み部Dの大きさは、図6の非操作状態では長さL0であり、図7の操作完了位置では長さL1となっている。なお、長さL0及びL1は、撓み部Dの、カバー24の長手方向における長さを示しており、撓み部Dの面積や体積を示すものではないが、撓み部Dの大きさの指標として用いる。長さL0及びL1は、位置P1からP2までの距離ではなく、操作面32と壁部33の形状に沿った長さである。従って、操作面32及び壁部33が引っ張られれば長さL1は長さL0より長くなる。また、例えば操作面32及び壁部33を狭い範囲に押し込む力が作用すれば、長さL1は長さL0より短くなる。
カバーユニット20は、操作時の撓み部Dの長さL1が長さL0より短い状態で、操作完了位置に達するように作られる。このような構成は、主に、操作子11の接点切換までのストローク量と、操作面28、32から被操作面11a、11bまでの距離に合わせて、軸部36及び操作片40のサイズを調整することで実現できる。また、押し込み操作の方向における軸部36の長さが、上記のストローク量等と比較して不足する場合であっても、操作片40だけを長くすることで調整可能である。つまり、軸部36よりも長い操作片40を取り付けてもよい。この場合、軸部36から操作片40が容易に脱落しなければよく、例えばフランジ37を操作片40の孔41に押し込めばよい。
操作面32が押圧されると、壁部33が節39を作るように屈曲変形し、操作面32が窪みを形成する。このとき、操作面32の押し込み量が壁部33の高さに比べて小さい間は、壁部33の高さ分が縮小されることになる。言い換えれば、連結部35と操作面32との高さの差が、非操作状態より小さい。このため、長さL1は長さL0より小さい。この範囲は、具体的には、非操作状態から、操作面32がカバー本体25と上面パネル8との取付面(図7中の符号F)に達するまでの間である。
これに対し、操作面32が、例えば取付面Fより低い位置まで深く押圧されると、壁部33は非操作状態よりも引き延ばされる。この場合、連結部35と操作面32との高さの差は、非操作状態より大きくなっているので、長さL1は長さL0より大きい。
長さL1が長さL0より小さい間は、操作部31からカバー本体25に対して、押圧力が作用する。この押圧力は図6、7に示す断面方向に限らず、操作部31の面全体に拡大する方向の力である。この力は嵌合部26a及びフランジ26bを取付枠22と上面パネル8に押しつける方向に作用するので、カバーユニット20の密封性に悪影響を与えない。また、長さL1が長さL0と等しくなった状態では、操作部31からカバー本体25に作用する力が小さいため、同様に密封性に悪影響がない。
これに対し、長さL1が長さL0より大きい状態では、操作部31がカバー本体25を引っ張る方向の力が、カバー本体25に対して作用する。この力は、嵌合部26aには取付枠22から引き離す方向に作用する。また、フランジ26bには、上面パネル8から離す方向に作用する。このように、カバーフレーム21とカバー24との間、及び、カバーユニット20と上面パネル8との間に隙間を生じやすい方向に力が作用するので、密封性への悪影響が懸念される。
本実施形態のカバーユニット20は、操作面32の押し込み量が、長さL1が長さL0と等しいか、或いは、長さL1が長さL0より小さくなる範囲において、操作子11が操作完了位置となるように作られる。この範囲は、操作面32と連結部35の高さの差を基準とすれば、この高さの差の絶対値が非操作状態と同じか、それ以下となる範囲である。また、取付面Fを基準とすれば、操作面32が取付面Fより上から取付面Fに達するまでの間である。
操作部27についても、上述した操作面32の操作時と全く同様である。すなわち、操作子11の被操作面11aを操作する場合には操作面28が押圧操作され、操作面28及び壁部29が、節及び窪みを形成するように屈曲変形する。この屈曲変形時に、操作面28及び壁部29からなる撓み部の大きさが、非操作状態と同じか、非操作状態よりも小さい範囲において、被操作面11aの操作が完了する。
言い換えれば、カバー24は、非操作状態から操作完了位置までの操作面28、32のストローク量が、撓み部が非操作状態より小さくなるように設定されている。
従って、カバーユニット20は、操作部27、31のいずれが操作された場合であっても、密封性に悪影響を及ぼすことなく、操作子11を操作できる。また、操作子11のストローク量が大きい場合であっても、操作片40、40のサイズを調整することで、密封性を損なわないように操作可能となる。さらに、壁部29、33の高さを調整すれば、操作子11のストローク量がより一層大きい場合にも容易に対応可能である。
以上説明したように、本発明を適用したカバーユニット20は、操作子11を覆うカバー24を備えている。カバー24は、カバーフレーム21に取り付けられるカバー本体25と、カバー本体25から突出して設けられた操作部27、31と、を備えている。そして、カバー24の操作部27、31は、押圧操作によって操作子11側に撓み、撓み部Dのサイズが操作前(非操作状態)と同じか、それより縮小した状態で、操作子11の操作が完了する操作完了位置に達する。これにより、押圧操作によって操作部27、31が撓んでも、操作部27、31の周囲すなわちカバー本体25及び連結部35に対し、操作部27、31側に引っ張る方向の応力が働かない。従って、カバー24を有するカバーユニット20は、操作量が小さくない電源スイッチ10に使用しても、操作子11の密封性を確保できる。
また、操作部27、31の先端には操作面28、32が設けられ、操作面28、32が、カバー本体25が取り付けられる取付面Fの高さに達する前に、操作子11の操作が完了する操作完了位置に達する。このため、操作完了位置まで操作部27、31の周囲のカバー本体25及び連結部35に、操作部27、31側に引っ張る方向の応力が働かないので、密封性を維持できる。
また、操作部27、31は、押圧操作によって撓むことにより節39を形成するように窪む形状となっている。そして、操作により節39が窪みに引き込まれない範囲において、操作完了位置となる。このため、操作部27、31が撓んでも、操作部27、31の周囲を引っ張る方向の応力が働かず、カバー本体25とカバーフレーム21との間に隙間を生じるおそれもない。
また、操作部27、31には操作子11に接する操作片40、40が配置され、操作片40、40は合成樹脂や金属等、カバー24及び操作部27、31より硬度が高い材料からなる。硬度が高い操作片40、40を介して、電源スイッチ10の操作子11に押圧力が加わるので、操作部27、31が撓む材料で構成されていても、確実に操作子11に押圧力を加えて電源スイッチ10を操作できる。また、操作片40、40は、操作部27、31の操作範囲において、撓み部Dが操作前より縮小した状態を維持する大きさとなっている。このため、操作子11を確実かつ容易に操作することができ、かつ、カバー本体25とカバーフレーム21との間の密封性を維持できる。
また、操作片40、40は、操作部27、31が押圧操作される面の裏側に立設される軸部36、36に、確実かつ容易に取り付けできる。そして、操作片40、40が押圧操作時の軸部36、36の屈曲を規制するので、押圧操作時に、押圧力を、ロスなく確実に操作子11に伝達できる。操作片40、40は、押圧操作により操作子11に接して摺動するので、操作片40、40が変位する方向と操作子11が押圧されて動く方向とが一致しなくても確実に操作子11を動かすことができる。
さらに、カバー本体25に複数の操作部27、31を設けたことで、複数の操作子を備えるスイッチや、複数の方向に操作される操作子を有するスイッチ、或いは、複数のスイッチを並べたスイッチ部を、一つのカバーユニット20により封止できる。
なお、上記実施形態及び変形例は、本発明の一実施態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上記実施形態では、軸部36、36を一体成形により備えたカバー24に、カバー24とは別体の操作片40、40を取り付ける構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えばインサート成形等の技法により、カバー24より硬度の高い操作片40、40を、カバー24と一体成形することが可能である。この場合、押圧操作時に操作部27、31に加わる力を確実に操作子11に作用させることができる。また、操作片40がカバー24から脱落する可能性がないので、操作片40の脱落を防止するための構成が不要であり、かつ、より耐久性に優れた構成とすることができる。
また、上記実施形態では、操作部27、31が上端に操作面28、32を有する突起として説明したが、本発明はこれに限定されない。操作部27、31を、半球形など、曲面からなるドーム形状としてもよい。この場合、操作部27、31の上端は曲面となるが操作に支障はなく、上記実施形態と同様の効果が得られる。また、操作面28、32に、電源スイッチ10の状態を示す表示を付してもよい。この表示として、文字や記号を印刷してもよいし、文字や記号の形に溝や突起を設けてもよい。
また、電源スイッチ10の操作子11は、上面からみて矩形のものに限らず、円形であってもよく、光源を内蔵した照光式の操作子であってもよい。また、電源スイッチ10は、押圧操作される接点方式のスイッチであれば、ロッカースイッチに限定されない。例えば、一つの被操作面を有する操作子を備えたプッシュボタンスイッチ(押しボタンスイッチ)を用いることもできる。この種のスイッチは、自動復帰型スイッチ(モーメンタリスイッチ)であってもよく、被操作面が押圧操作される毎に接点が切り替わる位置保持型スイッチ(オルタネートスイッチ)であってもよい。また、フレーム16に固定されるスイッチに限らず、表面実装型のスイッチであってもよく、カバーユニット20におけるその他の細部構成についても任意に変更可能である。
1…プリンター(電子機器)、8…上面パネル、9…スイッチ穴、10…電源スイッチ(スイッチ)、11…操作子、11a、11b…被操作面、20…カバーユニット、21…カバーフレーム(枠)、22…取付枠、22a…枠体、24…カバー(スイッチ用カバー)、25…カバー本体(本体)、26a…嵌合部、26b…フランジ、27…操作部、28…操作面、29…壁部、31…操作部、32…操作面、33…壁部、35…連結部、36…軸部、37…フランジ、39…節、40…操作片、41…孔、P1、P2…位置、D…撓み部、F…取付面。

Claims (11)

  1. スイッチの操作子に設けられるカバーであって、
    枠に取り付けられる本体と、前記本体から突出して設けられた操作部と、を備え、
    前記操作部は、押圧操作によって前記操作子側に撓み、撓み部が操作前より縮小した状態で前記操作子の操作が完了すること、
    を特徴とするスイッチ用カバー。
  2. 前記操作部の先端には操作面が設けられ、前記操作面が、前記本体が取り付けられる取付面の高さに達する前に、前記操作子の操作が完了することを特徴とする請求項1記載のスイッチ用カバー。
  3. 前記操作部は、押圧操作によって撓むことにより節を形成して窪み、前記節が窪みに引き込まれない範囲において前記操作子の操作が完了すること、を特徴とする請求項1または2記載のスイッチ用カバー。
  4. 前記操作部には、押圧操作により前記操作子に接する操作片が配置され、前記操作片は前記操作部より硬度が高い材料からなることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のスイッチ用カバー。
  5. 前記操作片の大きさは、前記操作子の操作が完了するまで、前記撓み部が操作前より縮小した状態を維持するよう設定されたこと、を特徴とする請求項4記載のスイッチ用カバー。
  6. 前記操作片は、前記操作部の押圧操作される面の裏側に立設される軸に取り付けられ、押圧操作時の前記軸の屈曲を規制すること、を特徴とする請求項4または5記載のスイッチ用カバー。
  7. 前記操作片は前記操作部と一体に形成されたこと、を特徴とする請求項4から6のいずれかに記載のスイッチ用カバー。
  8. 前記操作片は、押圧操作により前記操作子に接して摺動すること、を特徴とする請求項4から7のいずれかに記載のスイッチ用カバー。
  9. 前記本体に複数の前記操作部が設けられ、いずれかの前記操作部が押圧操作された場合に、操作された前記操作部が前記窪みを形成し、前記節が前記窪みに引き込まれない範囲において前記操作子の操作が完了すること、を特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のスイッチ用カバー。
  10. スイッチの操作子を覆うようにカバーを配置し、
    前記カバーは、枠に取り付けられる本体と、前記本体から突出して設けられた操作部と、を備え、
    前記操作部は、押圧操作によって前記操作子側に撓み、撓み部が操作前より縮小した状態で前記操作子の操作が完了すること、
    を特徴とするスイッチの封止構造。
  11. 操作子を有するスイッチを備え、前記操作子を覆うようにカバーが配置され、
    前記カバーは、枠に取り付けられる本体と、前記本体から突出して設けられた操作部と、を備え、
    前記操作部は、押圧操作によって前記操作子側に撓み、撓み部が操作前より縮小した状態で前記操作子の操作が完了すること、
    を特徴とする電子機器。
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