JP5118381B2 - 保護層システムを有する工具 - Google Patents
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Description
本発明は、工具本体および耐摩耗性層システムを有する工具に関し、該層システムは、少なくとも1層のMeX層を含み、
−Meはチタンおよびアルミニウムを含み、
−Xは窒素および炭素のうち少なくとも一方である。
・用語QIは、θ−2θ法を使用する材料のX線回折において(200)面および(111)面にそれぞれ割当てられる、回折強度I(200)対I(111)の比として規定される。したがって、有効値QI=I(200)/I(111)が存在する。強度値は、以下の機器を使用して以下の設定により測定された:
シーメンス回折器 D500
パワー: 動作電圧: 30kV
動作電流: 25mA
開口絞り: 絞り位置 I: 1°
絞り位置 II: 0.1°
検出器絞り: ソーラスリット
時定数: 4s
2θ角速度: 0.05°/分
放射: Cu−Kα(0.15406nm)
「MSに従って測定された」という表現は、これらの機器および設定を使用して測定がなされたことを意味する。本願を通じたQIおよびIのすべての量的な結果は、MSに従って測定されたものである。
・「工具本体」とは、コーティングされていない工具である。
・「硬質材料」とは、動作中に機械的および熱的に高い負荷がかけられる工具に対して、耐摩耗性を付与するためにコーティングされる材料である。該材料の好ましい例として、MeX材料が以下に言及される。
QI≧1
であるQI値を選択することによって達成される。工具本体は、高速度鋼(HSS)または超硬合金で形成され、該工具は、硬質炭化物エンドミルや硬質炭化物ボールノーズミルではない。さらに、I(200)の値は、MSに従って測定されたノイズ強度平均レベルよりも少なくとも20倍高い。
本発明の工具の好ましい実施例においては、工具のMeX材料は、チタンアルミニウム窒化物、チタンアルミニウム炭窒化物、または、チタンアルミニウムボロン窒化物であって、最初に述べた2つの材料が、今日においては、チタンアルミニウムボロン窒化物よりも好ましい。
0.05原子%≦i≦60原子%
である含有量iで、層材料に導入される。
0.05μm≦d≦5μm
である厚さdを有する窒化チタンの付加的な層を、MeX層と工具本体との間に挿入することによって、さらなる改善が達成される。
1GPa≦σ≦4GPa
の範囲内で選択され、最も好ましくは
1.5GPa≦σ≦2.5GPa
の範囲内で選択される。
70原子%≧x≧40原子%
の範囲内で選択され、さらに好ましい実施例においては
65原子%≧x≧55原子%
の範囲内で選択される。
30原子%≦y≦60原子%
の範囲内で選択され、さらに好ましい実施例においては
35原子%≦y≦45原子%
の範囲内で選択される。
例1
添付資料Aに記載した、磁気的に制御されるアーク源を用いるアークイオンプレーティング装置を、表1に示すように動作させて使用して、超硬合金のインサート上に、やはり表1に示すように、MeX層を蒸着(deposit)させた。蒸着されたMeX層の厚さは常に5μmであった。ここで、サンプル番号1から7においては、本発明に従って示されるQI値が達成され、これに対し、比較のために、サンプル番号8から12においては、この条件は満たされなかった。I(200)値は、MSに従った測定において、常に、ノイズの平均値の20倍よりもはるかに大きかった。コーティングされたインサートは、以下の条件下でフライス削りするのに使用されて、層間剥離に至るまでに到達可能なフライス削り距離が求められた。この工具の寿命に従って結果として得られたフライス削り距離を、やはり表1に示す。
テスト切削条件:
−切削対象となる材料: SKD 61(HRC45)
−切削速度: 100m/分
−送り速度: 0.1m/刃
−切削深さ: 2mm
コーティングされかつテストされるインサートの形状は、SEE 42 TN(G9)に準じた。
例1に従ったコーティングに使用された装置をやはり使用して、表2のサンプル番号13から22までをコーティングした。コーティング全体の厚さはやはり5μmであった。例1のコーティングに加えて、MeX層と工具本体との間に、窒化チタンの中間層が、また、最も外側に、表2に示したそれぞれの材料の層が付与されたことがわかるであろう。
MSに従って測定される、I(200)および平均ノイズレベルに関する条件はほぼ満たされた。
超硬合金のコーティングされたインサートは、例1と同じ条件下でテストされ、QIはMSに従って測定された。
やはり、超硬合金のインサートを、例1の装置を使用して、表3に示すMeX層でコーティングした。本発明において示されたQI条件がやはり満たされ、またさらに、平均ノイズレベルに対するI(200)の条件が満たされた。これらはMSに従って測定された。ここで、ジルコニウム、ハフニウム、イットリウム、シリコンおよびクロムのうちの1つが、Me内に上述の量で導入された。
例1のサンプルのために使用された装置およびコーティング方法をやはり使用した。
材料: DIN 1.2080(AISI D3)
切削パラメータ: vc=35m/分
f =0.12mm/回転
深さ15mmの止り穴、冷却液使用。
本発明に従ってコーティングされたドリルの結果は、表4のサンプル番号36および37に示す。サンプル番号38および39はやはり、比較サンプルを示す。サンプル36および37について、MSに従って測定されたI(200)はやはり、平均ノイズ強度レベルの20倍をはるかに上回った。
例5
例1に記載した装置および方法をやはり使用して、直径12mmのHSS荒削りミルを、4.5μmのMeX層でコーティングした。MeX層と工具本体との間に、厚さ0.1μmの窒化チタンの中間層を設けた。テスト条件は以下の通りとした:
工具: HSS荒削りミル、直径12mm
z=4
材料: AISI H13(DIN 1.2344)
640N/mm2
切削パラメータ: vc=47.8m/分
ft=0.07mm
ap=18mm
ae=6mm
下向きフライス削り(climb milling)、乾式。
表5のサンプル番号40は、本発明に従ってコーティングされた工具の結果を示し、サンプル番号41はやはり、比較のためのものである。サンプル番号40のI(200)はやはり、MSに従って測定される、ノイズに対する条件を満たした。
例1に従った装置およびコーティング方法をやはり使用した。6歯の、直径10mmの硬質炭化物エンドミルを、3.0μmのMeX層でコーティングした。MeX層と工具本体との間に、厚さ0.08μmの窒化チタンの中間層を設けた。エンドミルのためのテスト条件は以下の通りとした:
工具: 硬質炭化物エンドミル、直径10mm
z=6
材料: AISI D2(DIN 1.2379)
60 HRC
切削パラメータ: vc=20m/分
ft=0.031mm
ap=15mm
ae=1mm
下向きフライス削り、乾式。
やはり、例1のサンプルに対して使用された装置および方法を使用した。
テスト条件:
工具: 硬質炭化物ドリル、直径11.8mm
ワークピース: 鋳鉄 GG25
機械加工条件: vc=110m/分
f=0.4mm/回転
止り穴 3 x 直径
冷却液なし
硬質炭化物ドリルは、0.8mmの最大幅の逃げ面摩耗が得られるまで使用された。MSで測定される、I(200)対ノイズの条件が、やはり満たされた。
例1に示した装置および方法をやはり使用した。
工具: 炭化物インサート(CNGP432)
材料: DIN 1.4306(X2CrNi 1911)
切削パラメータ: vc=244m/分
f=0.22mm/回転
ap=1.5mm
乳化液使用
工具の寿命は、分単位で評価した。示される値は、3つの測定値の平均値である。やはり、MSで測定される、I(200)/ノイズの条件が満たされた。
アーク電流、
プロセス温度、
蒸着(deposition)速度、
蒸着(evaporation)される材料、
アーク源に隣接する磁場の強さおよび構成、
プロセス室および処理されるワークピース工具のジオメトリおよび寸法、は一定に維持された。これ以外のプロセスパラメータ、すなわち、反応性ガスの分圧、または全圧、およびワークピースとしてコーティングされるべき工具本体の、室の壁の接地電位について、予め定められた基準電位に関してのバイアス電圧は変えられた。
ワークピースコーティングのためのプロセスおよび装置
この発明は、請求項1の概括的な記述によるコーティング構成と、請求項14の概括的な記述によるワークピースをコーティングするためのプロセスとに関する。
876に記載される。
置の中心軸において配置されるが、ワークピースは円筒形表面に沿ってこのアークのまわりにある距離をおいて配置される。コーティングはその後、熱蒸着またはスパッタリングによって堆積される。プロセス管理に応じて、コーティングの間に対応の基板バイアスからさらなるイオン衝撃が発生されるが、この技術はイオンプレーティングとして公知である。この構成の利点は低電圧アークから小さい粒子エネルギを有する大きなイオン流を引出すことができ、これによりワークピースに優しい処理が行なわれる。しかしながら、均一かつ再現性のある結果を達成するためには、ワークピースを放電に対して径方向に規定されるゾーンに配置しなければならず、大抵、ワークピースを中心軸およびワークピース自体の軸について回転させなければならないという不利な点がある。
ず、異なるプラズマ経路の結合により動作環境の調整能力もまた制限されることである。さらに、この構成は非常に複雑であり、よって製造し動作させるのに高い費用がかかるため、製造システムの経済性をひどく損なうことになる。1000ボルトを超える電圧の利用にはさらに安全上の注意が必要となる。
均質なエッチング分布が達成され、これは従来と比べてワークピースジオメトリにほとんど依存しておらず、また、バッチにおいて異なる基板を混ぜることも可能となる。
響を与えることができる。プロセスパラメータの設定および修正のため、放電室に沿って永久磁石が置かれる。しかしながら、分布要件に従って放電経路に沿って配置される別々の電源が供給されるさらなるアノードによって放電経路を動作させるとより良好な結果が得られる。このような構成では、分布曲線でさえもある程度は影響を与えることができる。このため、修正磁石(correction magnets)を備えておらず放電経路に沿って2つ以上のアノードを備えた構成が好ましい。しかしながら、この好ましい構成をさらなる修正磁石と組合せることも可能である。さらなるアノードは単一のカソードと組合せて容易に動作させることができる。しかしながら、放出カソードを各アノードの反対側に設け、これらの回路の結合を最適な態様で外し、これによって制御性を向上させることが有利である。
システム構成は図2および図3に対応する。工具はそれ自体の軸について回転させるのではなく、ただワークピースホルダをその中心軸について回転させることによって源の前を通過させる。幅bが1000mmで直径dが700mmであるコーティングゾーンが形成され、この中にワークピースが配置される。処理室は直径が1200mmであり高さが1300mmである。
エッチングパラメータ:
低電圧アーク電流 ILVA=200 A
アーク放電電圧 ULVA=50 V
アルゴン圧力 PAr=2.0×10-3mbar
エッチング電流 Isub=12A
エッチング時間 t=30分
エッチング深さ 200 nm
コーティング:
各アーク蒸着装置に対する電流 IARC=200 A
(8個の蒸着装置と直径150mmのチタンターゲット)
アーク放電電圧 UARC=20 V
窒素圧力 PN2=1.0×10-2mbar
バイアス圧力 UBias=-100 V
コーティング時間 t=45分
コーティング厚さTiN 6μm
加熱および冷却を含む、1バッチに対するプロセスサイクル時間は150分である。
図1は、従来の技術に従った低電圧放電を備えたコーティング構成である(最新技術)。
図4aは、低電圧アーク放電のための放電室および室の内部に配置される複数のアノードを備えた構成の一部分の断面図である。
カソード3を保持するカソード室2があり、これにガス入口5を介して、典型的にはアルゴンのような希ガスである使用ガスを供給できる。反応性プロセスでは活性ガスもまた添加できる。カソード室2はシャッタ4の小さい孔を介して処理室1と連通する。カソード室は通常、絶縁体6によって処理室から絶縁される。シャッタ4はさらに、絶縁体6を介してカソード室からも絶縁されているため、シャッタ4を必要に応じてフローティング電位または補助電位で動作させることができる。アノード7は中心軸16の方向のカソード室2の反対側に配置される。アノード7はるつぼの形態であってもよく、低電圧アーク放電によって蒸発すべき材料を保持する。エッチングプロセスの間、この蒸発オプションは用いられず、ただイオンが低電圧アーク放電から抽出されワークピースに向けて加速され、後者がスパッタエッチングされるようにする。低電圧アーク放電18を動作させるため、カソード3はヒータ供給ユニットで加熱され、カソード3が電子を放出するようにする。カソード3とアノード7との間にはアーク放電を動作させるためのさらなる電源8がある。これは通常低電圧アーク18を維持するためにアノード7に正のDC電圧を生じる。アーク放電18と処理室1の壁との間には、ワークピース11を保持するワークピースホルダが配置され、十分な処理品質性を達成するためにこれらをその垂直中心軸17について回転させてもよい。ワークピースホルダ10は、回転ドライブを備えたさらなるワークピースホルダ構成12上に支持され、この回転ドライブによってワークピースホルダ10を中心軸16について回転させる。このタイプの装置において、さらに、たとえばヘルツホルムコイルの形であるさらなるコイル13を介して低電圧アーク放電18を集中させることが必要となる。ワークピース11を低電圧アーク放電18によって処理できることと、イオン衝撃が基板に負の電圧を印加した際に生じることと、正の基板電圧を印加することによって電子衝撃が可能になることとは明らかである。このようにワークピースは、加熱により誘導される電子衝撃によってまたはスパッタエッチングを伴うイオン衝撃によって、低電圧アーク放電の助けにより前処理することができる。その後、低電圧アークによるるつぼ7からの材料の蒸発を介して、または電源15により供給されるマグネトロンスパッタ源14によるスパッタリングを介してワークピース11をコーティングできる。
となく、この大きい領域において微細エッジおよび刃先を備えた多様なワークピースジオメトリに対処することができる。
−カソード回路を用い、放電1に沿った強さを調整可能なものにすることによって放電経路をさらに分割する可能性が示される。主な放電はメインアノード7とカソード室2との間の電源8によって発生させる。補助アノード24および補助電源25によってさらなる補助の放電を発生させてもよい。このように、放電の電力密度を、局所的にアノード7とカソード2との間の放電経路全体に沿って、かつワークピースの均質性要件に対する強さに関して調整することが可能となる。
歯の数 4
テスト材料: 42 CrMo4(DIN 1.7225)
硬度: HRC 38.5
送り込まれるもの(infeed): 15 mm×2.5 mm
切削速度 40 m/分
歯1つ当りの送り量 0.088 mm
送り量 280 mm/分
寿命の終り:スピンドルトルク80(任意単位)
この結果から、この発明にしたがって処理された工具の寿命に明らかな向上が見られる。1.5倍以上の向上が容易に達成できる。重要なのは、工具寿命の延長だけではなく、工具寿命の終りに近づくにつれての工具の品質劣化を示すトルク曲線の進行がより平坦であることである。図5による例では、このことは15mの全フライス削り深さにおいてはっきりと認識される。従来技術を表わす曲線aは15mの全フライス削り深さにおいて工具品質の急な劣化を示している。このことは、従来技術で達成できる切削の品質には工具寿命全体にわたって大きなばらつきがあり、すなわちさほど一定ではないことを意味する。
コーティングの前にスパッタエッチングすべき高性能工具に硬質コーティングを堆積するために、この発明ではその工具を低電圧アーク放電によってスパッタエッチングし、その後にエッチングされた方向から工具をコーティングすることを提案する。
1.真空処理室(1)および室上に配置されるプラズマ源(18)を備えた、ワークピース(11)を処理するためのコーティング構成であって、コーティング源(23)が前記室内に配置されており、前記室は、ワークピース(11)を源の前に位置付けるまたは源の前を通過させるための処理ゾーン(b)を規定する保持および/または運搬装置を備えており、前記源はワークピースに対してある程度の距離のところに配置され同じ方向から作用し、前記コーティング構成は、熱カソード低電圧放電構成として設計されるプラズマ源(18)を特徴としており、ワークピース運搬方向に対して横方向における線状の広がり(1)は処理ゾーンの幅(b)に実質的に対応し、前記コーティング構成はアーク放電(18)とワークピース(11)との間に電界(20)を発生するための装置を含む、コーティング構成。
2.ワークピース(11)のための保持および運搬装置は処理室(1)の中心軸(16)について回転可能に配置され、源(18、23)はいずれも中心軸(16)の方向において外側から径方向に作用するような態様で室の壁上に配置される、請求項1に記載の構成。
3.放電室(21)のプラズマ源は室(1)の外側の壁上に配置され、放電室(21)の内側またはその上に熱電子放出カソード(3)が設けられ、処理ゾーン幅の少なくとも80%が処理ゾーン幅(b)から離れかつ沿っており、低電圧アーク放電(18)を発生するためのアノード(7)が位置付けられ、前記構成において、電圧発生器(20)を備えた放電室(21)内の希ガスポート(5)は、陰極がワークピース(11)上にある態様でアノード−カソード回路とワークピース(11)の間に位置付けられ、プラズマ源構成(2、7、18、21)がスパッタエッチング装置として機能するようにする、請求項1または2に記載の構成。
4.前記プラズマ経路からある距離のところでプラズマ経路に沿って延在する少なくとも1つのさらなるアノード(24)が、アーク放電(18)に沿ったプラズマ密度分布を調整するために放出カソード(3)とアノード(7)との間に配置される、請求項1から3のいずれかに記載の構成。
5.アノード(7)とさらなるアノード(24)とは別々の調整可能な電源(25)に接続され、好ましくは各アノード(7、25)に対して反対のカソード(3)が設けられており、これは対応するアノード(7、25)および別個の電源(8、25)とともにそれ自体の調整可能な電源回路を形成する、請求項1から4のいずれかに記載の構成。
6.放出カソード(3)は放電室(21)とは別のカソード室2内に配置され、前記カソード室(2)は、開口部(4)を介して放電室(21)と連通しており、開口部(4)を通して電子が現われることができ、希ガス入口ポート(5)が好ましくはこのカソード室(2)上に配置される、請求項1から5のいずれかに記載の構成。
7.処理室(1)およびその中心軸(16)は垂直方向に配置され、カソード(3)またはカソード室(2)がアノード(7、24)の上方に配置され、カソード室(2)の開口部(4)が好ましくは下方を向いている、請求項2から6のいずれかに記載の構成。
8.好ましくは少なくとも1つのアーク蒸着装置(23)からなる少なくとも1つのコーティング源(23)がプラズマ源(18)の隣の処理室壁上に配置され、プラズマ源(18)は運搬方向においてさらに前方に位置付けられる、請求項1から7のいずれかに記載の構成。
9.電圧発生器(20)は300V DCまでの電圧、好ましくは100Vから200Vの電圧に対して設計される、請求項1から8のいずれかに記載の構成。
10.低電圧アーク放電構成(18)はワークピース(11)から少なくとも10cm、好ましくは15cmから25cm離れて位置付けられる、請求項1から9のいずれかに記載の構成。
11.保持および運搬装置は、特にドリル、フライスおよびフォーミングダイのための工具ホルダとして設計される、請求項1から10のいずれかに記載の構成。
12.少なくとも1つの磁界発生器がプラズマ密度分布を調整するため放電室(21)の中または上に配置される、請求項1から11のいずれかに記載の構成。
13.放電室(21)は処理ゾーンの全幅(b)に沿った開口部を有し、開口部は後者に面しており処理ゾーンがアーク放電にさらされるようにする、請求項1から12のいずれかに記載の構成。
14.真空処理室(1)内でワークピース(11)を少なくとも部分的にコーティングするためのプロセスであって、処理室上に配置されるプラズマ源(18)とコーティング源(23)とを備え、保持および/または運搬装置が室(1)内に配置され、前記装置がワークピース(11)を源(18、23)の前に位置付けるまたはその前を通過させるための処理ゾーン(b)を定めており、源は同じ側から作用し、ワークピース(11)からある距離のところに配置されており、前記プロセスにおいて、プラズマ源(18)は、実質的に少なくとも処理ゾーンの幅(b)の80%にわたって、ワークピースの運搬方向に対して横方向において熱カソード低電圧アーク(18)を発生し、前記プロセスにおいて、電圧がアーク放電とワークピースとの間に印加され、プラズマから電荷担体を抽出してこれらを基板に向けて加速させることができるようにする、プロセス。
15.ワークピースは好ましくは処理室の中心軸(16)について連続的に回転し、源(18、23)の前を通過し、プラズマ処理が第1のステップにおいて電荷担体衝撃を介して生じ、ワークピース(11)のコーティングが第2のステップにおいて行なわれる、請求項14に記載のプロセス。
16.電荷担体は、負のワークピース電圧の助けにより直接アーク放電(18)から抽出されワークピース(11)をスパッタエッチングするイオンからなる、請求項14または15に記載のプロセス。
17.コーティングゾーン(b)にわたるエッチ分布の均質性は、アーク長さ、アークとワークピースとの間の距離(d)およびワークピースに対するアークの位置を選択し、かつアークに沿ったプラズマ密度分布を調整することによって予め定められた値に設定することができる、請求項14から16のいずれかに記載のプロセス。
スピンドルトルク[a.u.]
工具寿命の終り
高電圧エッチング、3.5μm TiN(アークコーティング)
低電圧アークコーティング、3.5μm TiN(アークコーティング)、(発明)
全フライス削り深さ[m]
Claims (12)
- 工具本体および耐摩耗性層システムを備え、最外層としてチタン炭窒化物、チタンアルミニウム酸窒化物およびCVD法によって製造された酸化アルミニウムのいずれかが設けられた工具であり、前記層システムはMeXの少なくとも1つの層を含み、
Meはチタンおよびアルミニウムを含み、Me内のチタンの含有量xは、
70原子%≧x≧40原子%であり、
前記Me内のアルミニウムの含有量yは、
30原子%≦y≦60原子%であり、
Xは窒素および炭素の少なくとも1つであり、
前記層は、
5≦QI≦22.5
のQI値を有し、
前記工具本体は、
高速度鋼(HSS)、
超硬合金
の材料の一方であり、
前記工具は、硬質炭化物エンドミルおよび硬質炭化物ボールノーズミルではなく、
前記少なくとも1つの層と前記工具本体との間に窒化チタンのさらなる層をさらに含み、
前記さらなる層は厚さdを有し、dの有効範囲は、
0.05μm≦d≦5.0μm
である、工具。 - インサート、ドリル、歯切工具である、請求項1に記載の工具。
- 超硬合金インサート、超硬合金ドリルおよび超硬合金歯切工具の1つである、請求項2に記載の工具。
- 前記QIの有効範囲は、
QI≧10である、請求項1から3のいずれか1項に記載の工具。 - Me内のチタンの含有量xは、
65原子%≧x≧55原子%
である、請求項1から4のいずれか1項に記載の工具。 - 前記Me内のアルミニウムの含有量yは、
35原子%≦y≦45原子%
である、請求項1から5のいずれか1項に記載の工具。 - 前記MeX材料は、チタンアルミニウム窒化物、チタンアルミニウム炭窒化物、チタンアルミニウムボロン窒化物の1つであり、好ましくはチタンアルミニウム窒化物およびチタンアルミニウム炭窒化物の1つである、請求項1から6のいずれか1項に記載の工具。
- Meはさらに、ボロン、ジルコニウム、ハフニウム、イットリウム、シリコン、タングステン、クロムからなるグループからの少なくとも1つのさらなる元素を含む、請求項1から7のいずれか1項に記載の工具。
- 前記層システムは前記少なくとも1つの層および前記さらなる層により形成される、請求項8に記載の工具。
- 前記少なくとも1つの層内の応力σは、
1GPa≦σ≦6GPaである、請求項9に記載の工具。 - 前記少なくとも1つの層内の応力σは、
1GPa≦σ≦4GPaである、請求項10に記載の工具。 - 前記少なくとも1つの層内の応力σは、
1.5GPa≦σ≦2.5GPa
である、請求項10に記載の工具。
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