JP5118306B2 - 無機繊維断熱吸音材用水性バインダー及び無機繊維断熱吸音材 - Google Patents
無機繊維断熱吸音材用水性バインダー及び無機繊維断熱吸音材 Download PDFInfo
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Description
(実施例1)
ポリカルボン酸としてポリアクリル酸(酸価770mgKOH/g、重量平均分子量8,000)を水で溶解させた樹脂溶液(固形分45%)を固形分換算で100部と、架橋剤としてジエタノールアミンを48.0部とを混合(架橋剤のイミノ基と水酸基の総モル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=1.0、架橋剤のイミノ基のモル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=0.33)した水溶性組成物を固形分が50%となるように水で希釈して、実施例1の無機繊維断熱吸音材用水性バインダーを得た。
ポリカルボン酸としてポリアクリル酸(酸価770mgKOH/g、重量平均分子量8,000)を水で溶解させた樹脂溶液(固形分45%)を固形分換算で100部と、架橋剤としてジエタノールアミンを48.0部と、硬化促進剤として次亜リン酸ナトリウムを4.0部とを混合(架橋剤のイミノ基と水酸基の総モル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=1.0、架橋剤のイミノ基のモル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=0.33)した水溶性組成物を固形分が50%となるように水で希釈して、実施例2の無機繊維断熱吸音材用水性バインダーを得た。
ポリカルボン酸としてスチレンとマレイン酸とからなるポリカルボン酸(酸価890mgKOH/g、重量平均分子量14,000)を水で溶解させた樹脂溶液(固形分40%)を固形分換算で100部と、架橋剤としてジエタノールアミンを44.4部とを混合(架橋剤の水酸基とイミノ基の総モル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=0.8、架橋剤のイミノ基のモル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=0.27)した水溶性組成物を固形分が50%となるように水で希釈して、実施例3の無機繊維断熱吸音材用水性バインダーを得た。
ポリカルボン酸としてポリアクリル酸(酸価770mgKOH/g、重量平均分子量8,000)を水で溶解させた樹脂溶液(固形分45%)を固形分換算で100部と、架橋剤としてトリエタノールアミンを68.1部とを混合(架橋剤の水酸基のモル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=1.0)した水溶性組成物を固形分が50%となるように水で希釈して、比較例1の無機繊維用水性バインダーを得た。
ポリカルボン酸としてポリアクリル酸(酸価770mgKOH/g、重量平均分子量8,000)を水で溶解させた樹脂溶液(固形分45%)を固形分換算で100部と、架橋剤としてトリエタノールアミンを68.1部と、硬化促進剤として次亜リン酸ナトリウムを4.0部とを混合(架橋剤のイミノ基と水酸基の総モル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=1.0)した水溶性組成物を固形分が50%となるように水で希釈して、比較例2の無機繊維断熱吸音材用水性バインダーを得た。
ポリカルボン酸としてスチレンとマレイン酸とからなるポリカルボン酸(酸価890mgKOH/g、重量平均分子量14,000)を水で溶解させた樹脂溶液(固形分40%)を固形分換算で100部と、架橋剤としてジエタノールアミンを30.5部及び、グリセロールを26.8部とを混合(架橋剤の水酸基とイミノ基の総モル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=1.1、架橋剤のイミノ基のモル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=0.18)した水溶性組成物を固形分が50%となるように水で希釈して、比較例3の無機繊維用水性バインダーを得た。
粘弾性測定装置TAインスツルメント製ARESを使用して、実施例1〜3、比較例1〜3のバインダーの、150℃での硬化挙動を評価した。測定冶具には25mmφクェットに使用し、30℃から150℃までを4℃/分で昇温させた後、150℃で保持して、測定周波数 1rad/s、歪1%での貯蔵弾性率G’の時間変化を測定し、結果を図1〜3に示す。
これにより、本発明のバインダーは、短時間で貯蔵弾性率が向上し、硬化完了までの時間を短縮できることがわかる。
(実施例4)
ポリカルボン酸としてポリアクリル酸(酸価770mgKOH/g、重量平均分子量8,000)を水で溶解させた樹脂溶液(固形分45%)を固形分換算で100部と、架橋剤としてジエタノールアミンを48.0部と、硬化促進剤として次亜リン酸カルシウムを6.0部とを混合(架橋剤のイミノ基と水酸基の総モル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=1.0、架橋剤のイミノ基のモル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=0.33)した水溶性組成物を得た。更に、シランカップリング剤として、γ‐アミノプロピルトリエトキシシランを水に溶解させてアンモニア水でpH8.5に調整した水溶液を、アミノシランカップリング成分が0.3部になるように添加して攪拌した後、固形分が15%となるように水で希釈して、実施例4の無機繊維断熱吸音材用水性バインダーを得た。
ポリカルボン酸としてアクリル酸及びメチルアクリレートからなるポリカルボン酸(酸価530mgKOH/g、重量平均分子量2,000)を水で溶解させた樹脂溶液(固形分50%)を固形分換算で100部と、架橋剤としてジエタノールアミンを27.8部及びグリセロールを16.2部と、硬化促進剤として次亜リン酸ナトリウムを4.0部とを混合(架橋剤のイミノ基と水酸基の総モル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=1.40、架橋剤のイミノ基のモル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=0.28)した水溶性組成物を得た。更に、シランカップリング剤として、γ−アミノプロピルトリエトキシシランを水に溶解させて、アンモニア水でpH8.5に調整した水溶液を、アミノシランカップリング成分が0.4部になるように添加して攪拌した後、固形分が18%となるように水で希釈して、更に、固形分40%のパラフィンワックス水分散体を4.0部添加して、実施例5の無機繊維断熱吸音材用水性バインダーを得た。
ポリカルボン酸としてスチレンとマレイン酸とからなるポリカルボン酸(酸価890mgKOH/g、重量平均分子量14,000)を水で溶解させた樹脂溶液(固形分40%)を固形分換算で100部と、架橋剤としてジエタノールアミンを44.4部とを混合(架橋剤の水酸基とイミノ基の総モル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=0.8、架橋剤のイミノ基のモル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=0.27)した水溶性組成物を得た。更に、シランカップリング剤としてγ‐(2‐アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランを水に溶解させて、アンモニア水でpH8.5に調整した水溶液を、アミノシランカップリング成分が0.4部になるように添加して攪拌した後、固形分が15%となるように水で希釈し、固形分40%のパラフィンワックス水分散体を4.0部添加して、実施例6の無機繊維断熱吸音材用水性バインダーを得た。
ポリカルボン酸としてアクリル酸及びメチルアクリレートからなるポリカルボン酸(酸価710mgKOH/g、重量平均分子量5,000)を水で溶解させた樹脂溶液(固形分50%)を固形分換算で100部と、架橋剤としてジイソプロパノールアミン53.3部と、硬化促進剤としてトリス(3‐ヒドロキシプロピル)ホスフィンを3.0部とを混合(架橋剤のイミノ基と水酸基の総モル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=0.95、架橋剤のイミノ基のモル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=0.32)した水溶性組成物を得て、更に、シランカップリング剤としてγ‐(2‐アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランを水に溶解させて、アンモニア水でpH8.5に調整した水溶液を、アミノシランカップリング成分が0.3部になるように添加して攪拌した後、固形分が15%となるように水で希釈し、固形分40%のオレフィンワックス:粘度グレードが320mm2/sの重質オイル=1:1の水分散体5.0部を添加して、実施例7の無機繊維断熱吸音材用水性バインダーを得た。
ポリカルボン酸としてアクリル酸及び、メチルアクリレートからなるポリカルボン酸(酸価710mgKOH/g、重量平均分子量5,000)を水で溶解させた樹脂溶液(固形分50%)を固形分換算で100部と、架橋剤としてジエチレントリアミン1モルにエチレンオキサイド2モルを付加させたポリアミン系ポリオール58.0部と、硬化促進剤として次亜リン酸カルシウムを3.0部とを混合(架橋剤のイミノ基と水酸基の総モル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=1.20、架橋剤のイミノ基のモル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=0.72)した水溶性組成物を得て、更に、シランカップリング剤としてγ‐(2‐アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランを水に溶解させて、アンモニア水でpH8.5に調整した水溶液を、アミノシランカップリング成分が0.3部になるように添加して攪拌した後、固形分が15%となるように水で希釈し、固形分40%のオレフィンワックス:粘度グレードが320mm2/sの重質オイル=1:1の水分散体5.0部を添加して、実施例8の無機繊維断熱吸音材用水性バインダーを得た。
ポリカルボン酸として、アクリル酸、マレイン酸及び、メチルアクリレートとからなるポリカルボン酸(酸価720mgKOH/g、重量平均分子量17,500)を水で溶解させた樹脂溶液(固形分40%)を固形分換算で100部と、架橋剤としてジエタノールアミンを49.4部と、硬化促進剤として次亜リン酸ナトリウムを4.0部とを混合(架橋剤の水酸基の総モル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=1.10、架橋剤のイミノ基のモル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=0.37)した水溶性組成物を得て、更に、シランカップリング剤としてγ‐(2‐アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランを水に溶解させて、アンモニア水でpH8.5に調整した水溶液を、アミノシランカップリング成分が0.3部になるように添加して攪拌した後、固形分が12%となるように水で希釈し、固形分35%のオレフィンワックスの水分散体4.0部を添加して、実施例9の無機繊維断熱吸音材用水性バインダーを得た。
ポリカルボン酸としてポリアクリル酸(酸価770mgKOH/g、重量平均分子量8,000)を水で溶解させた樹脂溶液(固形分45%)を固形分換算で100部と、架橋剤としてジエタノールアミンを48.0部と、硬化促進剤として次亜リン酸カルシウムを6.0部とを混合(架橋剤のイミノ基と水酸基の総モル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=1.0、架橋剤のイミノ基のモル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=0.33)した水溶性組成物を得た。更に、アルカリ成分中和剤として、硫酸アンモニウムを2.0部及び、シランカップリング剤としてγ‐アミノプロピルトリエトキシシランを水に溶解させて、アンモニア水でpH8.5に調整した水溶液を、アミノシランカップリング成分が0.3部になるように添加して攪拌した後、固形分が15%となるように水で希釈し、固形分40%のパラフィンワックス水分散体を4.0部添加して、実施例10の無機繊維断熱吸音材用水性バインダーを得た。
ポリカルボン酸としてポリアクリル酸(酸価770mgKOH/g、重量平均分子量8,000)を水で溶解させた樹脂溶液(固形分45%)を固形分換算で100部と、架橋剤としてトリエタノールアミンを68.1部と、硬化促進剤として次亜リン酸カルシウムを6.0部とを混合(架橋剤のイミノ基と水酸基の総モル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=1.0)した水溶性組成物を得た。更に、シランカップリング剤として、γ‐アミノプロピルトリエトキシシランを水に溶解させてアンモニア水でpH8.5に調整した水溶液をアミノシランカップリング成分が0.3部になるように添加して攪拌した後、固形分が15%となるように水で希釈して、比較例4の無機繊維断熱吸音材用水性バインダーを得た。
ポリカルボン酸としてポリアクリル酸(酸価770mgKOH/g、重量平均分子量8,000)を水で溶解させた樹脂溶液(固形分45%)を固形分換算で100部と、架橋剤としてジエタノールアミンを31.2部と、硬化促進剤として次亜リン酸ナトリウムを4.0部とを混合(架橋剤のイミノ基と水酸基の総モル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=0.65、架橋剤のイミノ基のモル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=0.22)した水溶性組成物を得た。更に、シランカップリング剤として、γ‐アミノプロピルトリエトキシシランを水に溶解させてアンモニア水でpH8.5に調整した水溶液を、アミノシランカップリング成分が0.3部になるように添加して攪拌した後、固形分が15%となるように水で希釈し、固形分40%のパラフィンワックス水分散体を4.0部添加して、比較例5の無機繊維断熱吸音材用水性バインダーを得た。
ポリカルボン酸として、スチレンと、マレイン酸とからなるポリカルボン酸(酸価890mgKOH/g、重量平均分子量14,000)を水で溶解させた樹脂溶液(固形分40%)を固形分換算で100部と、架橋剤としてジエタノールアミンを88.8部とを混合(架橋剤の水酸基とイミノ基の総モル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=1.6、架橋剤のイミノ基のモル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=0.53)した水溶性組成物を得た。更に、シランカップリング剤としてγ‐(2‐アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランを水に溶解させて、アンモニア水でpH8.5に調整した水溶液を、アミノシランカップリング成分が0.4部になるように添加して攪拌した後、固形分が15%となるように水で希釈し、固形分40%のパラフィンワックス水分散体を4.0部添加して、比較例6の無機繊維断熱吸音材用水性バインダーを得た。
ポリカルボン酸として、アクリル酸及び、メチルアクリレートからなるアクリル系樹脂(酸価720mgKOH/g、重量平均分子量4,000)を水で溶解させた樹脂溶液(固形分50%)を固形分換算で100部と、架橋剤としてジエタノールアミンを13.5部、グリセロールを31.5部と、硬化促進剤として次亜リン酸ナトリウムを4.0部とを混合(架橋剤のイミノ基と水酸基の総モル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=1.0、架橋剤のイミノ基のモル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=0.07)した水溶性組成物を得た。更に、シランカップリング剤として更に、シランカップリング剤として、γ‐アミノプロピルトリエトキシシランを水に溶解させて、アンモニア水でpH8.5に調整した水溶液を、アミノシランカップリング成分が0.4部になるように添加して攪拌した後、固形分が18%となるように水で希釈して、更に、固形分40%のパラフィンワックス水分散体を4.0部添加して、比較例7の無機繊維断熱吸音材用水性バインダーを得た。
ポリカルボン酸として、アクリル酸、メチルアクリレート及び、エチルアクリレートからなるポリカルボン酸(酸価420mgKOH/g、重量平均分子量8,000)を水で溶解させた樹脂溶液(固形分50%)を固形分換算で100部と、架橋剤としてジエタノールアミンを26.2部と、硬化促進剤として次亜リン酸カルシウムを6.0部とを混合(架橋剤のイミノ基と水酸基の総モル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=1.0、架橋剤のイミノ基のモル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=0.33)した水溶性組成物を得た。更に、シランカップリング剤として更に、シランカップリング剤として、γ‐アミノプロピルトリエトキシシランを水に溶解させて、アンモニア水でpH8.5に調整した水溶液を、アミノシランカップリング成分が0.4部になるように添加して攪拌した後、固形分が18%となるように水で希釈して、更に、固形分40%のオレフィンワックス:粘度グレードが320mm2/sの重質オイル=1:1の水分散体5.0部添加して、比較例8の無機繊維断熱吸音材用水性バインダーを得た。
ポリカルボン酸として、スチレンと、マレイン酸とからなるポリカルボン酸(酸価940mgKOH/g、重量平均分子量16,000)を水で溶解させた樹脂溶液(固形分35%)を固形分換算で100部と、架橋剤としてジエタノールアミンを58.6部とを混合(架橋剤の水酸基とイミノ基の総モル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=1.0、架橋剤のイミノ基のモル量/ポリカルボン酸のカルボキシル基のモル量=0.33)した水溶性組成物を得た。更に、シランカップリング剤としてγ‐(2‐アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランを水に溶解させて、アンモニア水でpH8.5に調整した水溶液を、アミノシランカップリング成分が0.4部になるように添加して攪拌した後、固形分が12%となるように水で希釈し、固形分30%のオレフィンワックス水分散体を2.0部添加して、比較例9の無機繊維断熱吸音材用水性バインダーを得た。
水に分散された、単量体10%以下、二量体80%以上、遊離フェノール1%以下のレゾール型フェノール樹脂前駆体を固形分換算で100部と、シランカップリング剤としてγ‐(2‐アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランを0.2部と、硬化促進剤として硫酸アンモニウムを1.0部と、水を450部とをディゾルバーの付いたオープンタンクで調合し、攪拌しながら固形分が15%になるように水で希釈して、比較例10の無機繊維断熱吸音材用水性バインダーを得た。
遠心法により繊維化したガラス繊維に、実施例4〜10及び比較例4〜10の無機繊維断熱吸音材用水性バインダーを所定の付着量になるようにそれぞれスプレーで塗布した後、吸引装置で吸引しながら有孔コンベア上に堆積して、無機繊維断熱吸音材の中間体を形成させた。前記中間体を220℃の熱風オーブン中で3分間加熱して、バインダーを硬化させ、密度16Kg/m3 、厚み100mm、バインダー付着量3.0%である無機繊維断熱吸音材(グラスウール)をそれぞれ得た。そして、このグラスウールの厚みが1/8になるまで圧縮し、低密度ポリエチレン製袋に挿入した状態で、温度40℃湿度95%の環境下に放置した。1日後、14日後、28日後にそれぞれ開封して、グラスウールの復元厚みを測定し、初期の厚みとの比較を評価した。
熱風オーブンの温度を260℃に変更した以外は、復元性の評価1と同様の所作を行った。
復元性の評価に用いたグラスウールのバインダー硬化時に発生するガスを、4リットルの臭気袋に捕集し、ガス検知器を用いて、ホルムアルデヒドの放出量を測定した。
遠心法により繊維化したガラス繊維に、実施例4〜10及び比較例4〜10の無機繊維断熱吸音材用水性バインダーを所定の付着量になるようにそれぞれスプレーで塗布した後、吸引装置で吸引しながら有孔コンベア上に堆積して、無機繊維断熱吸音材の中間体を形成させた。前記中間体を220℃の熱風中で5分間加熱して、バインダーを硬化させ、密度32Kg/m3 、長さ1350mm、幅430mm、厚み50mm、バインダー付着量6.0%である無機繊維断熱吸音材(グラスウールボード)をそれぞれ得た。そして、得られた32Kg/m3のグラスウールボードの端面部分を、厚み方向に、万能試験機のチャックで挟み込み、1m/分の速度で引き裂き荷重を測定した。
Claims (8)
- エチレン性不飽和単量体を重合した酸価500〜900mgKOH/gのポリカルボン酸と、
アミノ基及び/又はイミノ基を有するアルコールを含有する架橋剤とを含み、
前記ポリカルボン酸中のカルボキシル基のモル数に対し、前記架橋剤中の水酸基とアミノ基とイミノ基との合計のモル数が、モル比で0.8〜1.5であり、
前記ポリカルボン酸中のカルボキシル基のモル数に対し、前記架橋剤中のアミノ基とイミノ基との合計のモル数が、モル比で0.2〜0.8であることを特徴とする無機繊維断熱吸音材用水性バインダー。 - 前記ポリカルボン酸の重量平均分子量が、1,000〜15,000である請求項1に記載の無機繊維断熱吸音材用水性バインダー。
- 前記架橋剤が、ジアルカノールアミンを少なくとも1種類以上含有する請求項1又は2に記載の無機繊維用水性バインダー。
- 硬化促進剤を、前記ポリカルボン酸と前記架橋剤との合計100質量部に対して、0.1〜10質量部含有する請求項1〜3のいずれか一つに記載の無機繊維断熱吸音材用水性バインダー。
- 硫酸アンモニウムを、前記ポリカルボン酸と前記架橋剤との合計100質量部に対して、0.1〜5質量部含有する請求項1〜4のいずれか一つに記載の無機繊維断熱吸音材用水性バインダー。
- ワックス、あるいはワックス及び重質オイルの混合物より選択される1種の水分散体を、前記ポリカルボン酸と前記架橋剤との合計100質量部に対して、固形分換算で、0.1〜5質量部含有する請求項1〜5のいずれか一つに記載の無機繊維断熱吸音材用水性バインダー。
- シランカップリング剤を、前記ポリカルボン酸と前記架橋剤との合計100質量部に対して、0.1〜2質量部含有する請求項1〜6のいずれか一つに記載の無機繊維断熱吸音材用水性バインダー。
- 請求項1〜7のいずれか一つに記載の水性バインダーを、無機繊維に付与し、加熱硬化させて成形したことを特徴とする無機繊維断熱吸音材。
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