JP5117894B2 - 熱触媒素子の製造方法、及び積層型反応ユニットの製造方法 - Google Patents

熱触媒素子の製造方法、及び積層型反応ユニットの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5117894B2
JP5117894B2 JP2008066719A JP2008066719A JP5117894B2 JP 5117894 B2 JP5117894 B2 JP 5117894B2 JP 2008066719 A JP2008066719 A JP 2008066719A JP 2008066719 A JP2008066719 A JP 2008066719A JP 5117894 B2 JP5117894 B2 JP 5117894B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal catalyst
reaction unit
thermal
catalyst element
tio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008066719A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009220009A (ja
Inventor
仁 水口
鈴木  茂
徹 荏原
宏雄 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama National University NUC
Original Assignee
Yokohama National University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama National University NUC filed Critical Yokohama National University NUC
Priority to JP2008066719A priority Critical patent/JP5117894B2/ja
Publication of JP2009220009A publication Critical patent/JP2009220009A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5117894B2 publication Critical patent/JP5117894B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Landscapes

  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

近年、TiO などの半導体の熱励起を使った(以下、熱触媒という)反応システムが開発され(特許文献1)、特に、揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compound)除去並びに悪臭防止に適した開発が進められている。
特開2005−139440号
本発明は、熱触媒を利用した反応システムに関するもので、更に詳しくは、TiO 粉末などの熱触媒をステンレス(以下、SUSと略記)メッシュにて代表される多孔金属基材上に担持し、これを積層構造とした反応ユニットに係るものである。
以下、本発明の熱触媒としてTiO をもって説明すると、TiO を基材に担持する方法として、塗装法、ディッピング法、電気泳動電着法などが採用されており、担持基材としてセラミックス、ゼオライトなどの無機物及びカ−ボン類、SUS、アルミニウムなどの金属類、又、その形状もプレ−ト、顆粒、球形、線材、ハニカムなどにして適用されている。
TiO を基材に担持して用いる熱触媒反応システムは、近年特に注目されており、特にガス状とされたVOCの分解性が極めて顕著であるところからその開発が強く要請されている。即ち、TiO の高度な反応性を維持しつつ、小型で安価な分解システムの開発が強く望まれている。
又、各種ごみ燃焼炉や、特に有機廃棄物などを燃料源として使った小型ガス化発電装置では、発生するタ−ルが触媒表面を被覆してしまって不活性化したり、フィルタ−などの目詰まりを引き起こすなど、連続運転の妨げとなっている。しかるに、タ−ルの除去の新しい反応ユニットをこの装置に適用する際には、既存のかかる装置に組み入れやすく、しかも着脱が容易なタ−ル除去ユニットの開発が要請される。
一般に、この種の担持基体としてはゼオライトハニカム型構造が理想とされている。しかるに、熱触媒として用いられるTiO は300〜500℃に加熱して用いられるために、これを担持するにはバインダ−などの使用はできるだけ避ける必要がある。ポリマ−に代表される有機物のバインダ−は上述の温度で生成する正孔により分解除去されるため、触媒の担持への付着力が極めて弱い。そのため、高温で安定な水ガラスなどの無機バインダ−も用いられるが、これらが触媒表面を被覆し、触媒効果が上がらないという欠点がある。更に、このハニカム型構造の担持基材は比較的脆い性質があり、交換時などにあって、細かい欠けが発生するとの指摘もある。
本発明は、バインダ−などを用いず、しかも担持の際にTiOの反応性(分解能力)を低下させることのない熱触媒素子の製造方法、及び積層型反応ユニットの製造方法を提供するものであり、熱触媒のハニカム型のゼオライトなどに代わって、金属メッシュにて代表される多孔金属基材を担持基材した熱触媒素子及び積層型反応ユニットである。
本発明は、金属メッシュまたは多孔金属プレ−トにて代表される多孔金属基材を湿潤水素にて加熱酸化処理し表面に酸化被膜層を形成する工程と、前記酸化被膜層上に非水溶媒系の電気泳動電着法により化合物半導体層を形成する工程と、を有する熱触媒素子の製造方法である。また、当該製造方法により得られた熱触媒素子を、複数枚所定の間隙を隔てて積層ることを特徴とする積層型反応ユニットの製造方法である。
そして、前記多孔金属基材が、酸化処理により表面に酸化被膜層を有する。かかる酸化処理は、湿潤水素にて加熱酸化処理するこの酸化被膜層上に、更に酸化物半導体にて代表される化合物半導体層を担持させた熱触媒素子を用いれば、より効果的な反応ユニットとなる。
そして、化合物半導体層の担持は、非水溶媒系の電気泳動電着法により行う。
上述べた積層型反応ユニットの熱触媒素子を、被分解物が含まれるガスの流れに対面させて配置ガス処理システムとして用いる
本発明の最も好ましい積層型反応ユニットによれば、一定の大きさに裁断した多孔金属基材に酸化処理を施し、好ましくは、酸化物半導体を担持した熱触媒素子を用い、この複数枚を、ガスの流れに対面して間隙を設けて積層配置したものであり、分解能力は極めて大きく、その取扱いが容易となり、実用性を高めたものである。
そして、バインダ−を用いることなく、多孔金属基材と半導体層との担持が安定化し、本来の分解性能を阻害することのない熱触媒素子となり、ガス中の有機物成分を効果的に分解処理する反応ユニットが提供できることとなったものである。
本発明の熱触媒素子を用いた積層型反応ユニット及びガス処理システムは、熱触媒素子を複数枚用い、被分解物が含まれるガスの流れに対面し、かつ、所定の間隙を隔てて積層したことを特徴とするものであり、用いられる熱触媒素子は、多孔金属基材を酸化させて得られた酸化被膜層がそのまま用いられ、更に好ましくは、この酸化被膜層の表面に、酸化物半導体にて代表される化合物半導体層を担持させたものである。
この酸化被膜層は、元来が金属基材を構成する元素を酸化したものであり、金属基材との間の剥離は基本的には生じない構成である。この酸化被膜層は、そのまま熱触媒素子となるが、これをより効果的にするために、更に、好ましくは酸化物半導体である化合物半導体を担持させるものである。酸化被膜層側から言えば、その熱膨張係数が、基材である金属基材と、化合物半導体との近似の数値にあることから、化合物半導体を担持するのに好適な中間層であるといえる。
以下、酸化被膜層上にTiO を担持した熱触媒素子をもって更に説明すると、分解反応に寄与する熱励起による正孔の生成数(例えば350℃)は光触媒のそれに比べ10桁以上と圧倒的に多く、多くの応用が期待できる。しかるに、前記したように、更なる実用化を視野に入れると、反応ユニットの小型化・簡素化が必要であり、しかもTiO 粉末の担持基材への担持が重要な技術になる。しかるに、前記したように、有機物であるバインダ−(接着剤)は分解されてしまうため使用することができないという問題がある。
本発明は、触媒の担持基材として知られているハニカム型構造に代えて、例えば、SUSメッシュを用いて反応ユニットを完成したのが最大の特徴である。そして、TiO などの半導体の熱励起を利用する熱触媒反応ユニットは、小型であること、更に比表面積が大きく、分解能力の高い半導体粉末を基材に強固に担持することが必須条件である。特に、担持の際には触媒の分解能力を損なわずに、担持することが求められ、バインダ−などの使用を避ける必要がある。
本発明者等は、SUSメッシュ上に電気泳動電着法にてTiO を担持したシステムを開発し、従来のハニカム型構造の特徴を凌ぐ簡便なユニットを完成させた。
本発明にて用いられる金属基材としては、好ましくは、所望の線径からなる金属メッシュであり、あるいは所望の大きさの穴を多数開けた金属プレ−トである。そして、金属基材の例としては、クロム鋼(各種SUS)が挙げられるが、アルミニウム、チタン、銅、亜鉛、ジルコニウム、鉄、スズ、ニッケル、マンガン、コバルトなどの金属材料、あるいはこれらの元素を成分とする合金が用いられ得る。
金属基材は、例えば円盤状に打ち抜いた金属メッシュに酸化チタンなどの粉末を担持した熱触媒素子を単位とし、これらを10〜30枚程度積層したカ−トリッジ型の反応ユニットを構築するものである。
金属メッシュを例に取れば、用いられるメッシュは夫々の用途によって任意に選択されるものであり、線径も又同様である。例えば、ステンレス(Cr鋼:SUS)メッシュは網目の密なものから粗なものまで存在し、被分解気体の流量や濃度に応じて、網目の間隔、網線の直径を自由に選ぶことができる。このことは、金属プレ−トを用いる際、これに開ける穴の大きさや数も同様のことが言えることは勿論である。
熱触媒素子は熱履歴を繰り返し与えられることから、金属基材とTiO との間の剥離が生じたり、TiO 自体に亀裂が入ったりすることもあり、これらの改良がなされなくてはならない課題である。特に、金属基材上にTiO 層を担持形成した熱触媒素子にあって、熱履歴の繰り返しによる両者間の剥離が生じるが、この原因は各々の有する熱膨張係数の差によるものであり、事実、両者の間には一桁あるいはそれ以上の熱膨張係数の違いがある。
本発明の好ましい態様においては、金属基材表面にTiO と近似の熱膨張係数を有する金属酸化物中間層を生成させることによってその解決を図ったものである。本発明によって形成した中間層は、金属基材中に含まれている元素が酸素と反応して得られた酸化被膜層であり、例えば、金属基材中に含まれる成分が酸素と反応し、例えば、Cr 、Fe 、Al 層などを形成するものであるため、金属基材と剥離することはなく、又、互いの熱膨張係数が近いため、担持されたTiO と剥離することもない。
尚、かかる酸化被膜層は、それ自体が酸化物半導体である。このため、熱分解効率はやや下がるものの、これをそのまま酸化物半導体層として用いて、有機物の分解に供するこができ、本発明の請求項6を構成することとなる。
かかる酸化被膜層を形成するための金属基材表面の処理は、勿論、熱膨張係数が両者に近似する酸化被膜層を形成するためのもので、好ましい方法として、湿潤水素にて約980〜1000℃で加熱酸化処理する方法、あるいは空気中で例えば約800〜850℃、1〜2時間程度加熱処理する方法がある。尚、湿潤水素によりステンレスを1000℃で直接酸化すると選択的にCr の層が形成され、その膜は約0.5μm程度の緻密なものである。一方、空気中800℃で直接酸化した場合には、主としてFe が生成し、膜厚は約2〜3μmで面は荒れている。
前者の湿潤水素による酸化処理は、水蒸気を含んだ水素にて処理することであり、水素ガスを水中にてバブリングすることで得ることができる。この方法は、金属基材の表面を水素で還元処理して清浄な表面とし、次いで、この清浄な表面を、約1000℃の湿潤水素雰囲気下にて、水蒸気(H O)の熱分解により生じた酸素を用いて酸化する方法であり、膜厚が一様でかつ緻密な酸化膜を形成することができるという特徴がある。金属基材としてSUSをかかる手段にて処理することにより、Cr成分が選択的に酸化され、Cr 層が形成される。
一般には、金属基材の表面に、金属基材中のクロム分、鉄分、アルミニウム分などが酸素と反応し、Cr 、Fe 、Al 層を形成することとなる。
金属基材としてアルミニウムを用い、その表面にAl 層を形成し、担持する酸化物半導体層をルチル型のTiO とした場合、Al の熱膨張係数は8×10−6/℃、ルチル型のTiO の熱膨張係数は7.19×10−6/℃〜9.94×10−6/℃であるので、好適な組み合わせとして例示される。
尚、金属基材、金属酸化物の熱膨張係数の例は以下の通りである。Ni−Cr:1.25×10−5/℃、SUS:1.72×10−5/℃、TiO :8.19×10−6/℃、Cr :9.6×10−6/℃(非特許文献2)であり、金属と酸化物はほぼ一桁異なることが分かる。
G.V.Samsonov,"The Oxide Handbook",IFI/Plenum Data Corp(1969)
さて、熱触媒素子の最も好ましい構成とするため、TiO を金属基材面に形成した酸化被膜層上に担持するが、その担持手段としては、電気泳動電着法、塗布法、ディップ法などが用いられ得るが、中でも、TiO 粉末の金属基材上への担持手段として、電気泳動電着法による担持が特に好ましいことが判明した。即ち、かかる電気泳動電着法にあっては、短時間かつ低コストで、いかなる形状の金属基材上にも、所望の膜厚のTiO 層を担持できることが判明したものである。各担持方法は後段で更に詳しく説明する。
熱触媒の主体をなす化合物半導体としてここまでTiO を中心に説明してきたが、これに限定されないことは勿論であり、化合物半導体は高温状態で酸素雰囲気下にあっても安定な物質で、例えば、次の化学式で示される化合物半導体などが挙げられる。酸化物半導体ではないがカドミウムカルコゲナイドも有効である。ただし、各半導体のバンドギャップが異なるため有機化合物の分解温度はそれに伴い変化する。
BeO,MgO,CaO,SrO,BaO,CeO ,ThO ,UO ,U ,TiO ,ZrO ,V ,Y ,Y S,Nb ,Ta ,MoO ,WO ,MnO ,Fe ,MgFe ,NiFe ,ZnFe ,ZnCo ,ZnO,CdO,Al ,MgAl ,ZnAl ,Tl ,In ,SiO ,SnO ,PbO ,UO ,Cr ,MgCr ,FeCrO ,CoCrO ,ZnCr ,WO ,MnO,Mn ,Mn ,FeO,NiO,CoO,Co ,PdO,CuO,Cu O,Ag O,CoAl ,NiAl ,Tl O,GeO,PbO,TiO,Ti ,VO,MoO ,IrO ,RuO ,CdS、CdSe,CdTe。
中でも、酸化物半導体が好ましく、特にTiO 、ZnO、SnO 、Cr は活性が高く、無害であるため安全性が優れるので好ましく、特に、TiO の結晶形がアナターゼ型のものは活性が高いが、ルチル型のものでも良い。上記半導体は、熱が加えられると大量の正孔が生成して活性化し、接触する有機物を酸化分解する機能を有する。粒径は特に限定されないが、表面反応であるので比表面積が大きく、かつ、結晶性の高いものが好ましい。この化合物半導体の膜厚は、機械的強度を保ちつつ触媒としての機能を発揮することができる膜厚であればよく、例えば、膜厚は1〜10μmが好ましく、より好ましくは1〜5μmである。
上記したように、化合物半導体層を形成するには、電気泳動電着法が好んで用いられるが、金属酸化物微粒子の粒径及び表面積を保つため、金属酸化物微粒子を有機溶媒中に分散した分散液を作製し、この分散液中に、金属基材を浸漬し、電気泳動電着法により金属基材の表面に金属酸化物微粒子を担持させ、化合物半導体層とする方法である。この手法は様々な形状の担体に短時間かつ低コストで電着が可能であり、分解能力の高い最適なTiO 粉末を電着できる。
電気泳動電着法の場合、TiO 、ZnO、ZrO 、Fe 、SnO 、NiO、MnO 、CoOなどの金属酸化物、あるいはこれらを成分とする複合酸化物が好適に用いられる。
このようにして得られた特に好ましい熱触媒素子構成の具体例は、SUS/Cr /TiO あり、酸化物半導体本来の熱分解性能を阻害することなく、ガス中の有機物成分を効果的に分解処理する。従って、この熱触媒素子を用いて反応システムを構成すれば、気体中の有機物成分を効果的に分解処理することができ、VOC分解、悪臭(NH、メルカプタンなど)防止、有機廃棄物を原料として用いる小型ガス化発電装置における管内のタ−ルの分解、ダイオキシンなどの有害物質の分解処理、ディ−ゼル廃棄ガスの処理が比較的容易に行うことができる、極めて効果的な形状と性能を持つTiO触媒を作製することができたものである。
ここで、熱触媒素子の特徴を更に明確にするために、従来のハニカム構造の担持体との比較を行うと、担持が強固でTiO の粉がこぼれ落ちないこと、製造がシンプルで安価なこと、様々なガスの流量に対処できる熱触媒素子ができること、即ち、メッシュや穴の粗密が任意に選択できること、取扱いに便利なカ−トリッジ化が容易であること、などの優れた特徴を有している。
そして、本発明の反応ユニットは熱触媒素子を積層し、いわゆるカ−トリッジ型に構成したものである。この反応ユニットは、各種の分解装置内の所定位置にそのままセットして使用し、かつ、取り出すことを容易とした、いわゆるカ−トリッジ型に構成したものである。
かかる反応ユニットの詳細は後述するが、筒体内に複数のプレ−ト状の熱触媒素子を納める構造や、熱触媒素子をスペ−サ−で挟んで積層し綴じ込む構造などが例示できる。尚、積層の際には、必ずしも同じ素材の熱触媒素子を用いる必要はなく、場合によっては、複数の異なる熱触媒素子を適宜選択して積層することができることは言うまでもない。
「熱触媒素子A1」
金属基材として、ステンレスメッシュ(SUS304:100メッシュ、φ28円盤)を用い、これをアセトンで脱脂処理後、湿潤水素酸化雰囲気下で980℃で30分処理を行い、選択的にCr成分が反応し、表面にCr 被膜層(膜厚:0.5μm)を形成した。
尚、空気中で800℃×30分の酸化では主としてFe 被膜層が形成される。
「熱触媒素子A2:電気泳動電着法」
段落0040にて得られた熱触媒素子A1に、電気泳動電着を行った。即ち、前記の熱触媒素子A1を陽極、Al板を陰極に配置し、電源は直流電源を用いて、120V、0.01秒間電着を行った。
得られたTiO の被膜は3μmの厚さであり、亀裂は見られなかった。そして、被膜の熱耐久性を見るため、空気中で500℃、1時間加熱、室温まで冷却という熱サイクル処理を繰り返し行ったが、被膜とステンレスメッシュ1との間の剥離は見られず、かつ、新たな亀裂を生じることもなかった。
用いられた電着液は、アセトンを主成分とした非水溶媒系を用いるもので、TiO 粉末ST−10(石原産業、比表面積278m /g、粒径7nm)を10g、アセトンを100ml、分散剤としてのニトロセルロ−スを0.30gを混合した懸濁液をボ−ルミルにより小粒子化処理を施し、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH:10%水溶液)を12μl、濃硫酸40μlを導入して調製した。
「熱触媒素子A3:ディップ法」(参考例)
段落0040にて得られた熱触媒素子A1のCr 層の表面に、ディップ法にてTiO 被膜を形成した。懸濁液の組成は段落40のTiO 粉末量を20g、ニトロセルロース量を0.6gとしたものを用いた。ディップ・コーティングを3回繰り返して、約3〜5μmのTiO 被膜を作製した。
「熱触媒素子A4:吹き付け法」(参考例)
段落0040にて得られた熱触媒素子A1のCr 層の表面に、吹き付け法にてTiO 被膜を形成した。懸濁液の組成は段落0040と同じものを用いた。約3〜5μmのTiO 被膜を塗布した。
「積層型反応ユニットB1」
熱触媒素子A1を10〜30枚用い、カートリッジ内に積層しフィルター状の反応ユニットB1を構築した。図1はこの反応ユニットBの第1例(B1)を示す半裁図及び正面分解図であって、熱触媒素子A1(各図で、熱触媒素子を共通してAにて示す)の10枚を、間隔(1mm)を隔てて筒体11の内部に配置したものである。縦方向に二つ割りのステンレス製の二分割筒体11a、11bの内側に1mmの間隔をもって多数の内溝12が彫られており、この内溝12内に複数の熱触媒素子A1をセットし、二分割筒体11a、11bの外周側に刻設した外溝13内に割りリング14を嵌め込んでなるものである。この積層型反応ユニットB1にあって、ガス分解装置にそのままセットされる。尚、二分割筒体11a、11bの合体にあっては、割りリング以外の他の公知手段によって行えることは勿論である。更に、符号15は反応装置の管材などへセットするための凹みであるが、この部位を逆に凸部としてセットに供することができることは言うまでもない。
「積層型反応ユニットB1」にあって、熱触媒素子はA1に限定されるものではなく、前記した各熱触媒素子A2〜A4も同様に利用可能であることは言うまでもない。
「積層型反応ユニットB2」
図2は反応ユニットBの第2例(B2)を示す半裁図である。筒体21には一方に外向きのフランジ21aを、他方に内向きのフランジ21bを形成したものであり、筒体21の内部に熱触媒素子Aとスペ−スリング22とを交互に積層し、ねじ込みリング23にて固定したものである。外向きフランジ21aは、炉側のガス排出管24のフランジ24a、及び次工程配管25のフランジ25aがガスケット26を挟んでボルト・ナット27にて固定したものである。このボルト・ナット27をもって反応システムCの着脱が自在となる。尚、熱触媒素子Aは前記した全てのものが適用できることは言うまでもない。矢印はガスの流れを示すものである。
「積層型反応ユニットB3」
図3は反応ユニットBの第3例(B3)を示す半裁図及び用いられた熱触媒素子Aを示すものである。この例では熱触媒素子Aの周囲をZ字状に折り曲げしたものであり、折り曲げた部位zを突き合わせて熱触媒素子Aを積層状態とするものである。図3の反応ユニットB3は、例えば、図示するように次工程配管25の内側に突出させたストッパ−sと、フランジfの間に挟んでなるものである。尚、この例でも、熱触媒素子Aは前記した全てのものが適用できる。勿論、上記の図2に示すと同様な筒体21内に嵌め込んで反応ユニットとすることも可能である。
「積層型反応ユニットB4」
図4は反応ユニットBの第4例(B4)を示す斜視図、半裁図及びスペ−サ−と熱触媒素子Aとの関係のみを示す部分図である。この例では熱触媒素子Aの中心に穴31を形成し、ここに固定用のねじ32を挿通して全体として熱触媒素子Aの積層体を得るものである。図にあって、放射状リブ33cを備えた33a、33bはサイドクランパ−、34aは熱触媒素子Aの周囲に適用されたスペ−サ−である。かかるスペ−サ−34aはこの例では断面コ字状、L字状をなしているが、この形状に限定されるものではなく、上記のサイドクランパ−と類似の形状のもの(Z字状の断面)、単なるリング状のもの(34b)を中心部に挟み込むものなどが例示できる。この例でも、熱触媒素子Aは前記した全てのものが適用できることは勿論である。
「トルエン並びにベンゼンの分解実験」
図5はトルエンの分解に供する反応装置の一例を示す概念図である。図中、51は空気ボンベ、52は酸素ボンベ、53はトルエンあるいはベンゼン気化管である。又、54は熱源を示し、この熱源54に対応して本発明の反応ユニットB1を管内にセットしたものである。55は反応後の気体を分析する四重極質量分析器(Q−MS)である。尚、上記の反応装置中、バルブ等の説明は省略する。
空気ボンベ51からの空気(流量50ml/min)で気化管53中のトルエンをバブリングして、飽和蒸気量(25℃、2.28%)でガス化した。そして、加熱した反応系、即ち酸化物半導体を加熱した反応ユニットB1に導いてガスの分解に供し、その後のガスを四重極質量分析器55により気体成分の質量分析を行うものである。
熱触媒素子A2を30枚用いた積層型反応ユニットB1にてトルエンの分解実験を行った。トルエン分解実験での各温度におけるガス成分量と温度の関係を測定した。この結果、始状態で約2.28%のトルエンは500℃で完全に炭酸ガスと水に分解された。
これらの結果から、TiO 粉末は担持後でも大きな分解能力を持っており、VOC分解の反応システムとして非常に有効であることが分かった。
熱触媒素子A2を用いた積層型反応ユニットB1にてベンゼンの分解実験を行った。即ち、前記実施例と同じ条件で飽和蒸気量のベンゼン(25℃、約3.03%)の分解実験を行った。ベンゼンの分解は250℃あたりから始まり、450℃で炭酸ガスと水に完全分解された。
熱触媒素子A2の枚数を20枚とし、更に空気量を100ml/minとしてトルエンの分解実験を行った。実験の結果、500℃で完全に炭酸ガスと水に分解されることを確認した。
熱触媒素子A2の枚数を20枚とし、更に空気量を100ml/minとしてベンゼンの分解実験を行った。実験の結果、460℃で完全に炭酸ガスと水に分解されることを確認した。
熱触媒素子A3の枚数を10枚とし、段落0053と同様の条件でトルエンの分解実験を行った。実験の結果、500℃で完全に炭酸ガスと水に分解されることを確認した。
熱触媒素子A3の枚数を20枚とし、段落0054と同様の条件でベンゼンの分解実験を行った。実験の結果、480℃で完全に炭酸ガスと水に分解された。
本発明は以上の通りの積層型反応ユニット及びガス処理システムであって、積層型ユニットとハニカム型構造との比較にあっては、熱触媒素子を製造する面では、安価であること、製造法がシンプルであること、熱触媒素子の面から言えば、バインダ−を不要とすること、担持の表面を100%被覆できること、担持が強固で酸化物半導体の粉がこぼれ落ちることがないこと、などが特徴として挙げられ、これらはハニカム構造にはない特徴点である。又、担持基材の面から言えば、ガスの様々な流量に対処できること、担持基材のメッシュや穴の疎密の調整が容易であること、担持体が金属であるので、熱伝導率が高いこと(即ち、温度むらが少ないこと)が挙げられ、ハニカム構造より優れている面であり、特に、使用に供されている際の温度にむらがないことは、分解反応がそれだけ効率よく行われることになる。更に、カートリッジ化が容易であり、反応ユニットが既存の装置の配管内に組み込みやすいこと、も大きな特徴の一つである。
従って、本発明にて提供された熱触媒素子を用いた積層型反応ユニットは、各種のガス処理システムに利用可能であり、ガスの分解能が高く、小型、安価であり、トルエン、ベンゼンなどのVOC分解装置、アンモニア、メルカプタンなどの悪臭分解、ごみなどを原料として用いる小型ガス化発電装置における管内に発生するタ−ルの分解装置、ダイオキシンなどの有害物質の分解処理、ディ−ゼル廃棄ガスの処理が比較的容易に行うことができることとなったもので、しかもこの反応ユニットは着脱も容易であり、適用する技術範囲も広範である。
図1は積層型反応ユニットの第1例を示す半裁図及び正面分解図である。 図2は積層型反応ユニットの第2例を示す半裁図である。 図3は積層型反応ユニットの第3例を示す半裁図及び熱触媒素子である。 図4は積層型反応ユニットの第4例を示す斜視図、半裁図及びスペ−サ−と熱触媒素子Aとの関係のみを示す部分図である。 図5はトルエンの分解に供する反応装置の一例を示す概念図である。
符号の説明
A‥熱触媒素子、
B1、B2、B3、B4‥積層型反応ユニット、
11‥筒体、
11a、11b‥二分割筒体、
12‥内溝、
13‥外溝、
14‥割りリング、
15‥結合部位、
21‥筒体、
21a、21b‥内外フランジ、
22‥スペ−スリング、
23‥ねじ込みリング、
24‥炉側のガス排出管、
24a‥炉側のガス排出管のフランジ、
25‥次工程配管、
25a‥次工程配管のフランジ、
26‥ガスケット、
27‥ボルト・ナット、
31‥熱触媒素子の中心の穴、
32‥固定用ねじ、
33a、33b‥サイドクランパ−、
33c‥サイドクランパ−のリブ、
34a、34b‥スペ−サ−、
51‥空気ボンベ、
52‥酸素ボンベ、
53‥トルエンあるいはベンゼン気化管、
54‥熱源、
55‥質量分析器。

Claims (5)

  1. 多孔金属基材を湿潤水素にて加熱酸化処理し表面に酸化被膜層を形成する工程と、
    前記酸化被膜層上に非水溶媒系の電気泳動電着法により化合物半導体層を形成する工程と、
    を有する熱触媒素子の製造方法。
  2. 前記多孔金属基材が金属メッシュまたは多孔金属プレ−トである請求項1記載の熱触媒素子の製造方法
  3. 前記化合物半導体が酸化物半導体である請求項1又は2に記載の熱触媒素子の製造方法
  4. 前記多孔金属基材がステンレスで構成され、前記湿潤水素にて加熱酸化処理することにより前記酸化被膜層として選択的にCr 層を形成する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の熱触媒素子の製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の製造方法により得られた熱触媒素子を、複数枚所定の間隙を隔てて積層ることを特徴とする積層型反応ユニットの製造方法
JP2008066719A 2008-03-14 2008-03-14 熱触媒素子の製造方法、及び積層型反応ユニットの製造方法 Expired - Fee Related JP5117894B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008066719A JP5117894B2 (ja) 2008-03-14 2008-03-14 熱触媒素子の製造方法、及び積層型反応ユニットの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008066719A JP5117894B2 (ja) 2008-03-14 2008-03-14 熱触媒素子の製造方法、及び積層型反応ユニットの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009220009A JP2009220009A (ja) 2009-10-01
JP5117894B2 true JP5117894B2 (ja) 2013-01-16

Family

ID=41237387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008066719A Expired - Fee Related JP5117894B2 (ja) 2008-03-14 2008-03-14 熱触媒素子の製造方法、及び積層型反応ユニットの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5117894B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120093696A1 (en) * 2008-11-26 2012-04-19 Jin Mizuguchi System for degrading and removing toxic substance by means of thermal excitation of chromium oxide or nickel oxide
JP5904487B2 (ja) * 2012-01-17 2016-04-13 国立大学法人信州大学 プラスチックまたはプラスチック複合材料の処理方法及び処理装置
JP7337338B2 (ja) * 2018-08-24 2023-09-04 時空化学株式会社 Voc除去用触媒の製造方法及びvoc除去方法
JP7344495B2 (ja) * 2019-04-24 2023-09-14 時空化学株式会社 Voc除去用触媒の製造方法、voc除去用触媒及びvoc除去方法
JP2021030180A (ja) * 2019-08-28 2021-03-01 時空化学株式会社 Voc除去用触媒の製造方法及びvoc除去用触媒並びにvoc除去方法
KR102446283B1 (ko) * 2020-08-31 2022-09-23 한국에너지기술연구원 유체의 채널링 현상이 억제된 촉매 반응기 및 이의 용도

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08176802A (ja) * 1994-12-19 1996-07-09 Nachi Fujikoshi Corp 耐摩耗性着色被膜の形成方法及び耐摩耗性着色被膜が形成された部材
JP3243492B2 (ja) * 1997-04-18 2002-01-07 独立行政法人産業技術総合研究所 電熱触媒体及びその製造方法
JP2001058002A (ja) * 1999-08-23 2001-03-06 Mitsubishi Paper Mills Ltd 脱臭シートおよび記録性脱臭シート
JP4779107B2 (ja) * 2001-07-26 2011-09-28 独立行政法人産業技術総合研究所 触媒フィルタ、および空気浄化装置
JP4517146B2 (ja) * 2003-10-17 2010-08-04 国立大学法人横浜国立大学 化合物の分解方法
JP2006068667A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Osada Giken Co Ltd 燃焼廃ガスの処理装置
JP2005325756A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Orion Mach Co Ltd 排ガス浄化装置
JP2008221088A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Yokohama National Univ 酸化物触媒及びそれを用いた気体中の有機物成分の分解方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009220009A (ja) 2009-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5117894B2 (ja) 熱触媒素子の製造方法、及び積層型反応ユニットの製造方法
Parmar et al. Emerging control technologies for volatile organic compounds
US9962651B2 (en) Device and method for gas treatment using non-thermal plasma and catalyst medium
GB2437459A (en) Ceramic chemical reaction device capable of decomposing solid carbon
Khodayari et al. Deactivating effects of lead on the selective catalytic reduction of nitric oxide with ammonia over a V2O5/WO3/TiO2 catalyst for waste incineration applications
KR102090726B1 (ko) 코팅 슬러리를 이용한 선택적 촉매 환원용 금속 구조체 기반 탈질 촉매 및 이의 제조방법
JP2013078759A (ja) 燃焼排ガス処理ユニット及びco2供給装置
EP2986374B1 (en) Method for manufacturing a monolithic catalyst for simultaneous removal of nox and carbon particles, especially from off-gases of carbon power plants
Zhou et al. Development of pharmaceutical VOCs elimination by catalytic processes in China
JP2008221088A (ja) 酸化物触媒及びそれを用いた気体中の有機物成分の分解方法
EP2170507B1 (en) Catalyst for removing detrimental hydrocarbons present in effluent or process gases
WO2010061854A1 (ja) 酸化クロムまたは酸化ニッケルの熱励起による有害物質の分解除去システム
Wang et al. Experimental and density functional theory investigations on the oxidation of typical aromatics over the intermetallic compounds-derived AuMn/meso-Fe2O3 catalysts
EP3372310B1 (en) Use of a purification catalyst for purifying a gas inside a polymer film production furnace and a method for purifying a gas inside a polymer film production furnace
JP2010214359A (ja) 揮発性有機化合物分解用の熱触媒ユニット
JP2006312150A (ja) 酸化触媒、一酸化炭素の除去方法、燃料電池用燃料精製装置および燃料電池発電装置
Iwamoto et al. Removal of volatile organic compounds by the use of thermally activated Cr2O3+ x (0< x< 1)
JP2000167355A (ja) 浄化装置
JP5793804B2 (ja) 塩素系揮発性有機化合物の浄化方法
JP2002037606A (ja) 光触媒を用いた物質変換方法
Bunea et al. Electrochemical Conversion of NO to NH3 in a PEM Cell
CN115814828B (zh) 一种利用铜分布模式改变过一硫酸盐降解污染物路径的方法和复合催化剂的制备方法及应用
KR102498427B1 (ko) 메탈폼을 이용한 반도체 제조공정의 유해가스 제거용 촉매 및 이의 제조방법
JP5731592B2 (ja) 光触媒作用を有するdlc膜被覆部材及びその製造方法
JP4859217B2 (ja) 金属酸化物触媒

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120816

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120918

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121018

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees