JP5117868B2 - 減衰器および半導体集積回路 - Google Patents

減衰器および半導体集積回路 Download PDF

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Description

この発明は、入力信号の強度を調整して出力する減衰器に関する。
従来、減衰器として抵抗ラダー式のものが公知である。例えば、被制御回路に直列に接続された抵抗を橋絡し比較的小さなステップ幅で減衰量を調整する複数のスイッチからなる第1のスイッチ群と、被制御回路に並列に接続された抵抗を橋絡し比較的大きなステップ幅で減衰量を調整する複数のスイッチからなる第2のスイッチ群とを備え、前記第2のスイッチ群により調整される抵抗と直列に接続される抵抗を橋絡し比較的小さなステップ幅で減衰量を調整する第3のスイッチ群を設けてなる抵抗ラダー式電子ボリュームに、抵抗ラダー式の減衰器が用いられている(例えば、下記特許文献1参照。)。また、第2乃至第nの基準抵抗器を有してなり、スイッチング部の制御に応じてスイッチング素子の一組が閉成されることで、基準抵抗器が選択されるように構成された減衰器が公知である(例えば、下記特許文献2参照。)。
特開平11−177371号公報 特開2000−131348号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示された減衰器では、高周波回路に用いる場合に次のような問題点がある。高周波の領域では、減衰器の次段に接続される回路(以下、次段回路とする)の入力インピーダンスが無視できるほど大きな値にならない。そのため、次段回路の入力インピーダンスが減衰器の抵抗に並列に挿入されることになり、入力信号強度に対する出力信号強度の比(以下、信号分割比とする)が設計値からずれてしまう。特に、信号分割比が大きい場合に次段回路の入力インピーダンスの影響が大きくなるため、減衰量の精度が低くなってしまう。また、減衰器を半導体集積回路に集積する場合、半導体製造プロセスのばらつきによって次段回路の入力インピーダンスにばらつきが生じるため、減衰量の精度が低くなる。一方、前記特許文献2に開示された減衰器では、全抵抗値が大きくなるため、減衰器を半導体集積回路に集積する場合、抵抗の占める回路面積が大きくなってしまうという問題点がある。
次段回路の入力インピーダンスの影響を低減し、入力信号を高精度で減衰させることができる減衰器を提供することを目的とする。また、小型の減衰器を提供することを目的とする。
この減衰器は、直列に接続された複数個の第1抵抗と、第1抵抗に並列に接続される1個以上の第2抵抗を備え、信号分割比が小さい場合には第1抵抗のみを用いて入力信号を減衰させ、信号分割比が大きい場合には第2抵抗を用いて入力信号を減衰させることとする。
従って、信号分割比が大きい場合、第2抵抗を用いることによって次段回路の入力インピーダンスの影響が小さくなる。
この減衰器によれば、次段回路の入力インピーダンスの影響を低減し、入力信号を高精度で減衰させることができる。また、この減衰器によれば、小型化することができる。
以下に添付図面を参照して、この減衰器の好適な実施の形態を詳細に説明する。iは3以上の整数であるが、ここでは、iが5である場合を例にする。なお、実施の形態1〜4の説明において、同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる減衰器の構成を示すブロック図である。図1に示すように、減衰器1は、例えば、5個の第1抵抗2〜6、3個の第1スイッチ7〜9、1個の第2抵抗10、1個の第2スイッチ11、1個の第3スイッチ12および制御部13を備えている。従って、jは、1以上[i−1]以下、すなわち例えば4以下の整数であるが、ここでは例えば1である。また、kは、[j+1]以上[i−1]以下、すなわち例えば2以上4以下の整数であるが、ここでは例えば4である。
なお、5個の第1抵抗2〜6を区別して説明する必要がある場合には、減衰器1の入力端子21側から順に第1−1抵抗2、第1−2抵抗3、第1−3抵抗4、第1−4抵抗5および第1−5抵抗6とする。同様に、3個の第1スイッチ7〜9を、減衰器1の入力端子21側から順に第1−1スイッチ7、第1−2スイッチ8および第1−3スイッチ9とする。
5個の第1抵抗2〜6は、減衰器1の入力端子21と共通端子23の間に直列に接続されている。共通端子23は、固定の電位を与える端子である。共通端子23の電位は、0Vでもよいし、0Vでなくてもよい。第1−1抵抗2と第1−2抵抗3の間、第1−2抵抗3と第1−3抵抗4の間、第1−3抵抗4と第1−4抵抗5の間、および第1−4抵抗5と第1−5抵抗6の間のノードを、それぞれ、ノードN1、ノードN2、ノードN3およびノードN4とする。
第1−1スイッチ7は、ノードN2と減衰器1の出力端子22の間に接続されている。第1−2スイッチ8は、ノードN3と減衰器1の出力端子22の間に接続されている。第1−3スイッチ9は、ノードN4と減衰器1の出力端子22の間に接続されている。
第2抵抗10は、入力端子21とノードN4の間に接続されている。つまり、第2抵抗10は、第1−1〜第1−4の抵抗2〜5に対して並列に接続されていることになる。kは、[j+1]以上[i−1]以下の整数であるが、ここでは例えば4である。第2スイッチ11は、第2抵抗10とノードN4の間に接続されている。第2スイッチ11は、第2抵抗10と入力端子21の間に接続されていてもよい。
各抵抗値には、次のような関係がある。第1−1抵抗2の抵抗値をRaとする。第1−2抵抗3、第1−3抵抗4、第1−4抵抗5および第1−5抵抗6の合成抵抗値をRbとする。第2スイッチ11が導通状態であるときの第2抵抗10、第1−1抵抗2、第1−2抵抗3、第1−3抵抗4および第1−4抵抗5の合成抵抗値をRcとする。第1−5抵抗6の抵抗値をRdとする。この場合、[Ra:Rb=Rc:Rd]の関係が成り立つ。つまり、第2抵抗10の抵抗値は、この比の関係が成り立つように設定されている。
第3スイッチ12は、入力端子21と出力端子22の間に接続されている。制御部13は、減衰量の設定データに基づいて、第1スイッチ7〜9、第2スイッチ11および第3スイッチ12の開閉を制御する。制御部13は、減衰量の設定値が[Rb/(Ra+Rb)]であるときに、第1−3スイッチ9と第2スイッチ11のみを同時に導通状態とする。制御部13は、減衰量の設定値が[Rb/(Ra+Rb)]以外であるときには、第1−1スイッチ7、第1−2スイッチ8、第1−3スイッチ9および第3スイッチ12のうちのいずれか一つのみを導通状態とする。特に、減衰量の設定値が0であるときには、第3スイッチ12のみが導通状態となる。
特に限定しないが、例えば、減衰器1が無線送受信回路などの高周波回路に用いられる場合には、出力端子22には、次段回路として高周波回路31が接続される。高周波回路31は、例えば増幅器やバッファである。図1において、符号32は、減衰器1および高周波回路31が高周波領域の信号を扱う場合に、減衰器1から見える高周波回路31の入力インピーダンスである。また、符号33は、高周波回路31の出力端子である。
減衰器1が慣用のシリコン半導体基板に他の回路とともに集積される場合、第1抵抗2〜6および第2抵抗10は例えばポリシリコンで構成される。第1スイッチ7〜9、第2スイッチ11および第3スイッチ12は例えばトランジスタで構成される。
図2は、実施の形態1にかかる減衰器の等価回路を示す回路図である。図2に示す等価回路は、図1において第1−3スイッチ9および第2スイッチ11のみが同時に導通状態となったときの回路図である。特に限定しないが、便宜上、基準抵抗値をrとし、第1−1抵抗2、第1−2抵抗3、第1−3抵抗4、第1−4抵抗5、第1−5抵抗6および第2抵抗10の各抵抗値を、それぞれ、8r、4r、2r、r、r、15r/14とする。高周波回路31の入力インピーダンス32が32rである場合には、次のようになる。なお、図2に、各抵抗値を括弧書きで示す。
信号分割比の設定値が0.5(=1/2)である場合、図1において第1−3スイッチ9および第2スイッチ11のみが同時に導通状態となり、図2に示す等価回路となる。このときの前記Raは8rであり、前記Rbは8r(=4r+2r+r+r)であり、前記Rcは次の(1)式よりrであり、前記Rdはrである。
Rc=1/{1/(15r/14)+1/(8r+4r+2r+r)}=r ・・・(1)
高周波回路の入力インピーダンス32を考慮すると、入力インピーダンス32は第1−5抵抗6に並列に挿入されるので、ノードN4と共通端子23の間の実際の抵抗値は次の(2)式で求められる。従って、実際の信号分割比は次の(3)式より0.492となり、設定値0.5に対する誤差は1.6%である。
1/{1/r+1/(32r)}=32r/33 ・・・(2)
(32r/33)/(r+32r/33)=32/65=0.492 ・・・(3)
それに対して、例えばすべてのスイッチを非導通状態とし、ノードN1と出力端子22の間を短絡した場合、高周波回路の入力インピーダンス32を考慮すると、ノードN1と共通端子23の間の実際の抵抗値は次の(4)式で求められる。従って、この場合の実際の信号分割比は次の(5)式より0.444となり、設定値0.5に対する誤差は11.2%である。つまり、第2抵抗10を用いることによって、信号分割比の設定値が0.5である場合の誤差を1/7にすることができる。
1/{1/(4r+2r+r+r)+1/(32r)}=32r/5 ・・・(4)
(32r/5)/(8r+32r/5)=32/72=0.444 ・・・(5)
信号分割比の設定値が0.25(=1/4)である場合、図1において第1−1スイッチ7のみが導通状態となる。このとき、高周波回路31の入力インピーダンス32が第1−3抵抗4と第1−4抵抗5と第1−5抵抗6の直列接続体に並列に挿入されるので、ノードN2と共通端子23の間の実際の抵抗値は次の(6)式で求められる。従って、実際の信号分割比は次の(7)式より0.229となり、設定値0.25に対する誤差は8.4%である。
1/{1/(2r+r+r)+1/(32r)}=32r/9 ・・・(6)
(32r/9)/{(8r+4r)+32r/9}=8/35=0.229 ・・・(7)
信号分割比の設定値が0.125(=1/8)である場合、図1において第1−2スイッチ8のみが導通状態となる。このとき、高周波回路31の入力インピーダンス32が第1−4抵抗5と第1−5抵抗6の直列接続体に並列に挿入されるので、ノードN3と共通端子23の間の実際の抵抗値は次の(8)式で求められる。従って、実際の信号分割比は次の(9)式より0.119となり、設定値0.125に対する誤差は4.8%である。
1/{1/(r+r)+1/(32r)}=32r/17 ・・・(8)
(32r/17)/{(8r+4r+2r)+32r/17}=8/35=0.119 ・・・(9)
信号分割比の設定値が0.0625(=1/16)である場合、図1において第1−3スイッチ9のみが導通状態となる。このとき、高周波回路31の入力インピーダンス32が第1−5抵抗6に並列に挿入されるので、ノードN4と共通端子23の間の実際の抵抗値は前記(2)式で求められる。従って、実際の信号分割比は次の(10)式より0.0607となり、設定値0.0625に対する誤差は2.9%である。
(32r/33)/{(8r+4r+2r+r)+32r/33}=32/527=0.0607 ・・・(10)
信号分割比の設定値が1である場合、図1において第3スイッチ12のみが導通状態となる。このとき、減衰器1の入力端子21に入力した信号はそのまま出力端子22から出力される。従って、実際の信号分割比も1となり、誤差は0%である。
第1−1抵抗2、第1−2抵抗3、第1−3抵抗4、第1−4抵抗5、第1−5抵抗6および第2抵抗10の各抵抗値を上述した例と同じであるとし、高周波回路31の入力インピーダンス32が64rである場合には、次のようになる。ノードN4と共通端子23の間の実際の抵抗値は64r/65である。これは、前記(2)式の左辺において32rを64rに置き換えることにより得られる。
信号分割比の設定値が0.5(=1/2)である場合、実際の信号分割比は0.496となり、誤差は0.8%である。それに対して、例えばすべてのスイッチを非導通状態とし、ノードN1と出力端子22の間を短絡した場合には、実際の信号分割比は0.471となり、設定値0.5に対する誤差は5.8%である。つまり、第2抵抗10を用いることによって、信号分割比の設定値が0.5である場合の誤差を1/7程度にすることができる。
信号分割比の設定値が0.25(=1/4)である場合、実際の信号分割比は0.239となり、誤差は4.4%である。信号分割比の設定値が0.125(=1/8)である場合、実際の信号分割比は0.122となり、誤差は2.4%である。信号分割比の設定値が0.0625(=1/16)である場合、実際の信号分割比は0.0616となり、誤差は1.4%である。信号分割比の設定値が1である場合の実際の信号分割比は1となり、誤差は0%である。
(実施の形態2)
図3は、実施の形態2にかかる減衰器の構成を示すブロック図である。図3に示すように、実施の形態2では、実施の形態1の減衰器1において、入力端子21とノードN4の間にさらに第2番目の第2抵抗14と、この第2番目の第2抵抗14に直列に接続された第2番目の第2スイッチ15とが追加されている。すなわち、実施の形態2は、jが2の場合である。
ここで、mを1以上j以下の整数とする。例えば実施の形態2ではmは1または2である。二つの第2抵抗10,14を区別して説明する必要がある場合には、実施の形態1において設けられていた第2抵抗10を第1番目(m=1)として第2−1抵抗10とし、実施の形態2において新たに追加された第2抵抗14を第2番目(m=2)として第2−2抵抗14とする。同様に、第2スイッチ11,15についても、第2−1スイッチ11と第2−2スイッチ15とする。実施の形態2では、ノードN2と出力端子22の間の、実施の形態1で第1−1スイッチとしたスイッチが設けられていない。
mが1である場合の各抵抗値の関係は、実施の形態1においてRa、Rb、RcおよびRdを用いて説明した通りである。ただし、Rcは、第2−1スイッチ11が導通状態であるときの第2−1抵抗10、第1−1抵抗2、第1−2抵抗3、第1−3抵抗4および第1−4抵抗5の合成抵抗値とする。
mが2である場合の各抵抗値には、次のような関係がある。第1−1抵抗2および第1−2抵抗3の合成抵抗値をRa’とする。第1−3抵抗4、第1−4抵抗5および第1−5抵抗6の合成抵抗値をRb’とする。第2−2スイッチ15が導通状態であるときの第2−2抵抗14、第1−1抵抗2、第1−2抵抗3、第1−3抵抗4および第1−4抵抗5の合成抵抗値をRc’とする。第1−5抵抗6の抵抗値をRd’とする。この場合、[Ra’:Rb’=Rc’:Rd’]の関係が成り立つ。つまり、第2−2抵抗14の抵抗値は、この比の関係が成り立つように設定されている。
制御部13は、減衰量の設定値が[Rb/(Ra+Rb)]であるときに、第1−3スイッチ9と第2−1スイッチ11のみを同時に導通状態とする。また、制御部13は、減衰量の設定値が[Rb’/(Ra’+Rb’)]であるときに、第1−3スイッチ9と第2−2スイッチ15のみを同時に導通状態とする。それ以外のときには、制御部13は、第1−2スイッチ8、第1−3スイッチ9および第3スイッチ12のうちのいずれか一つのみを導通状態とする。
減衰器1が慣用のシリコン半導体基板に他の回路とともに集積される場合、第2−2抵抗14は例えばポリシリコンで構成される。第2−2スイッチ15は例えばトランジスタで構成される。その他の構成は実施の形態1と同様である。
図4は、実施の形態2にかかる減衰器の等価回路を示す回路図である。図4に示す等価回路は、図3において第1−3スイッチ9および第2−2スイッチ15のみが同時に導通状態となったときの回路図である。特に限定しないが、第2−2抵抗14の抵抗値を15r/4とする。その他の抵抗2〜6,10の各抵抗値は実施の形態1と同じとする。高周波回路31の入力インピーダンス32が32rである場合には、次のようになる。なお、図4に、各抵抗値を括弧書きで示す。
信号分割比の設定値が0.25(=1/4)である場合、図3において第1−3スイッチ9および第2−2スイッチ15のみが同時に導通状態となり、図4に示す等価回路となる。このときの前記Ra’は12r(=8r+4r)であり、前記Rb’は4r(=2r+r+r)であり、前記Rc’は次の(11)式より3rであり、前記Rd’はrである。
Rc’=1/{1/(15r/4)+1/(8r+4r+2r+r)}=3r ・・・(11)
ノードN4と共通端子23の間の実際の抵抗値は前記(2)式で求められるので、実際の信号分割比は次の(12)式より0.244となり、設定値0.25に対する誤差は2.4%である。
(32r/33)/(3r+32r/33)=32/131=0.244 ・・・(12)
それに対して、例えばすべてのスイッチを非導通状態とし、ノードN2と出力端子22の間を短絡した場合(実施の形態1において第1−1スイッチ7のみを導通状態とした場合に相当)、前記(6)式および前記(7)式より、実際の信号分割比は0.229であり、設定値0.25に対する誤差は8.4%である。つまり、第2−2抵抗14を用いることによって、信号分割比の設定値が0.25である場合の誤差を実施の形態1の2/7にすることができる。その他の信号分割比の場合は、実施の形態1と同じである。
高周波回路31の入力インピーダンス32のみを64rに変更した場合には、次のようになる。信号分割比の設定値が0.25である場合、実際の信号分割比は0.247となり、誤差は1.2%である。それに対して、例えばすべてのスイッチを非導通状態とし、ノードN2と出力端子22の間を短絡した場合の実際の信号分割比は、実施の形態1に示した通り、0.239であり、誤差は4.4%である。つまり、第2−2抵抗14を用いることによって、信号分割比の設定値が0.25である場合の誤差を3/11にすることができる。その他の信号分割比の場合は、実施の形態1と同じである。
なお、実施の形態2では第2抵抗10,14を2個設けたが、3個以上設けてもよい。ただし、減衰器1と同じステップで減衰器1と同じ信号分割比を、複数の抵抗を並列に接続した構成のみで実現する場合の全抵抗値の合計値よりも、減衰器1における全抵抗値の合計値が小さいのが好ましい。その理由は、減衰器1の回路面積を、全抵抗を並列に接続した構成のみの減衰器の回路面積よりも小さくすることができるからである。
(実施の形態3)
図5は、実施の形態3にかかる減衰器の構成を示すブロック図である。図5に示すように、実施の形態3では、実施の形態1の減衰器1において、第2抵抗10および第2スイッチ11が入力端子21とノードN3の間に接続されている。従って、実施の形態3では、kは例えば3である。
各抵抗値には、次のような関係がある。第1−1抵抗2の抵抗値をRa”とする。第1−2抵抗3、第1−3抵抗4、第1−4抵抗5および第1−5抵抗6の合成抵抗値をRb”とする。第2スイッチ11が導通状態であるときの第2抵抗10、第1−1抵抗2、第1−2抵抗3および第1−3抵抗4の合成抵抗値をRc”とする。第1−4抵抗5および第1−5抵抗6の抵抗値をRd”とする。この場合、[Ra”:Rb”=Rc”:Rd”]の関係が成り立つ。つまり、第2抵抗10の抵抗値は、この比の関係が成り立つように設定されている。
制御部13は、減衰量の設定値が[Rb”/(Ra”+Rb”)]であるときに、第1−2スイッチ8と第2スイッチ11のみを同時に導通状態とする。それ以外のときには、制御部13は、第1−1スイッチ7、第1−2スイッチ8、第1−3スイッチ9および第3スイッチ12のうちのいずれか一つのみを導通状態とする。その他の構成は実施の形態1と同様である。
図6は、実施の形態3にかかる減衰器の等価回路を示す回路図である。図6に示す等価回路は、図5において第1−2スイッチ8および第2スイッチ11のみが同時に導通状態となったときの回路図である。特に限定しないが、第2抵抗10の抵抗値を7r/3とする。その他の抵抗2〜6の各抵抗値は実施の形態1と同じとする。高周波回路31の入力インピーダンス32が32rである場合には、次のようになる。なお、図6に、各抵抗値を括弧書きで示す。
信号分割比の設定値が0.5(=1/2)である場合、図5において第1−2スイッチ8および第2スイッチ11のみが同時に導通状態となり、図6に示す等価回路となる。このときの前記Ra”は8rであり、前記Rb”は8r(=4r+2r+r+r)であり、前記Rc”は次の(13)式より2rであり、前記Rd”は2rである。
Rc”=1/{1/(7r/3)+1/(8r+4r+2r)}=2r ・・・(13)
ノードN3と共通端子23の間の実際の抵抗値は次の(14)式で求められるので、実際の信号分割比は次の(15)式より0.489となり、設定値0.5に対する誤差は2.2%である。
1/{1/(2r)+1/(32r)}=32r/17 ・・・(14)
(32r/17)/(2r+32r/17)=16/33=0.489 ・・・(15)
それに対して、例えばすべてのスイッチを非導通状態とし、ノードN1と出力端子22の間を短絡した場合、前記(4)式および前記(5)式より、実際の信号分割比は0.444であり、設定値0.5に対する誤差は11.2%である。つまり、第2抵抗10を用いることによって、信号分割比の設定値が0.5である場合の誤差を1/5程度にすることができる。その他の信号分割比の場合は、実施の形態1と同じである。
このように、高周波回路31の入力インピーダンス32が比較的大きい場合には、最も共通端子23側のノード(ここでは、ノードN4)よりも入力端子21側のノードに第2抵抗10を接続しても、実施の形態1と同様の効果が得られる。また、減衰器1の入力インピーダンスが高くなり、減衰器1の入力端子21に接続される回路の影響を受けにくくなるという効果が得られる。例えば、信号分割比の設定値が0.5である場合、図6に示す等価回路の入力インピーダンスは次の(16)式よりほぼ4rとなる。それに対して、図2に示す等価回路の入力インピーダンスは次の(17)式よりほぼ2rとなる。
2r+32r/17=66r/17 ・・・(16)
r+32r/33=65r/33 ・・・(17)
なお、第2抵抗10を接続するノードをさらに入力端子21に近いノードにしてもよい。また、実施の形態3において、実施の形態2のように、第2抵抗10を複数設けてもよい。
(実施の形態4)
図7は、実施の形態4にかかる減衰器の構成を示すブロック図である。図7に示すように、実施の形態4では、減衰器41は、実施の形態1の減衰器1を一対備えた構成となっている。一対の入力端子21には差動信号が入力され、一対の出力端子22から減衰量の設定値に応じて減衰された差動信号が出力される。図7に示す構成では、一対の減衰器に対して制御部13は一つにまとめられている。なお、実施の形態2または実施の形態3の減衰器1で構成されていてもよい。
以上説明したように、各実施の形態によれば、信号分割比が大きい場合に次段回路の入力インピーダンスの影響を小さくすることができるので、信号分割比の誤差を小さくすることができる。従って、入力信号を高精度で減衰させることができる。また、複数の抵抗を並列に接続した構成のみで減衰器を実現する場合に比べて、全抵抗値の合計値を小さくすることができるので、減衰器を小型化することができる。なお、上述した実施の形態1〜4において、信号分割比や抵抗値の数値は一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。また、入力端子21と共通端子23の間に直列に接続される第1抵抗の数は、3個、4個または6個以上でもよい。
実施の形態1にかかる減衰器の構成を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる減衰器の等価回路を示す回路図である。 実施の形態2にかかる減衰器の構成を示すブロック図である。 実施の形態2にかかる減衰器の等価回路を示す回路図である。 実施の形態3にかかる減衰器の構成を示すブロック図である。 実施の形態3にかかる減衰器の等価回路を示す回路図である。 実施の形態4にかかる減衰器の構成を示すブロック図である。
符号の説明
N1,N2,N3,N4 ノード
1,41 減衰器
2,3,4,5,6 第1抵抗
7,8,9 第1スイッチ
10,14 第2抵抗
11,15 第2スイッチ
13 制御部
21 入力端子
22 出力端子
23 共通端子
31 高周波回路

Claims (6)

  1. 入力端子と共通端子の間に直列に接続された複数の第1抵抗と、
    前記複数の第1抵抗間の複数のノードの内の一部の複数のノードであって前記共通端子に直接接続される第1抵抗と前記直接接続される第1抵抗に隣接する第1抵抗との間の第1ノードと前記第1ノードよりも前記入力端子側に存在するノードとを含む複数のノードのそれぞれと出力端子との間に接続される複数の第1スイッチと、
    前記第1ノードと前記入力端子との間に接続される第2抵抗と、
    前記第1ノードと前記第2抵抗との間に接続される第2スイッチと、を備え、
    前記複数の第1抵抗のうちの前記入力端子に直接に接続される第1抵抗の抵抗値をRaとし、前記入力端子に直接に接続される第1抵抗以外の複数の第1抵抗の合成抵抗値をRbとし、
    減衰量がRb/(Ra+Rb)に設定されるときは前記複数の第1スイッチのうち前記第1ノードに接続される第1のスイッチと前記第2スイッチとを導通させ、
    減衰量がRb/(Ra+Rb)以外に設定されるときは前記複数の第1スイッチのいずれか1つを導通させることを特徴とする減衰器。
  2. 前記第2スイッチが導通するときの前記複数の第1抵抗と前記第2抵抗との合成抵抗をRcとし、前記複数の第1抵抗のうちの前記共通端子側に接続される第1抵抗の抵抗値をRdとするとき、
    [Ra:Rb=Rc:Rd]の関係が成り立つことを特徴とする請求項1に記載の減衰器。
  3. 前記複数の第1スイッチまたは前記第2スイッチを導通させる制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の減衰器。
  4. 前記入力端子と前記出力端子の間に、減衰量の設定値が0であるときに前記制御部により導通状態とする第3スイッチが接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の減衰器。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の減衰器を一対備え、一対の前記入力端子に入力される差動信号を減衰させて一対の前記出力端子から出力することを特徴とする減衰器。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の減衰器と、
    前記減衰器の出力端子に接続される高周波回路と、
    を含むことを特徴とする半導体集積回路。
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