JP5117069B2 - 露光装置、及びデバイス製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子線で試料を露光する露光装置及びデバイス製造方法に関する。
一般に、特定の間隔で2次元的に配列された複数の電子線を用いるマルチビーム方式の電子線描画装置である露光装置においては、各電子線の光学調整が重要な技術の1つである。
従来においては、「ジャーナル・オブ・ヴァキューム・サイエンス・アンド・テクノロジー、18巻6号(2000年)、3061〜3066頁」(非特許文献1)により電子ビームを位置的に調整する方法が提案されている。
即ち、マルチビームが各々独立に制御できる正方格子状に配置された偏向器とレンズを有し、試料上でのマルチビームの平面方向の位置を電気的に移動することにより、マルチビームの各電子ビームを特定の位置に調整するという位置調整の方法である。
マルチビーム方式の電子線描画装置では、形成されたマルチビームを、2段の磁界レンズからなる対称型磁気ダブレット光学系により試料上に結像する。この際に全ての電子ビームは、2段の磁界レンズの間にあるブランキング絞りを通過する。
電子ビームのオンオフは、ブランカーアレイにより個々のビームを偏向し、ブランキング絞り上で遮断・非遮断を制御することにより行われる。
しかしながら、対称型磁気ダブレット光学系の1段目の磁界レンズに生じる球面収差により、全ての電子ビームが必ずしもブランキング絞り上に集束するとは限らない。
これは、マルチビーム方式では、画角が大きいために磁界レンズの幾何収差(主に球面収差)が顕著に現れるためであり、その影響は軸外のランディング角の劣化の原因となる。
従来、例えば、特開2006−5034号公報(特許文献1)により、分割露光転写方式の荷電粒子線露光装置において、簡単な手法により、照明光学系からのレチクルへの照明光のランディング角を調整するという調整方法が提案されている。
しかし、マルチビームが試料面に対して垂直になるようにランディング角を高精度に調整する方法が求められている。
ジャーナル・オブ・ヴァキューム・サイエンス・アンド・テクノロジー、18巻6号(2000年)、3061〜3066頁 特開2006−5034号公報
そこで、本発明は、マルチビームが試料面に対して垂直になるよう調整することができる露光装置、及びその露光装置を用いデバイス製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、電子源から放出された電子線から平行ビームを形成する集束レンズと、前記平行ビームからマルチビームを形成するアパーチャアレイと、前記マルチビームを個別に偏向するブランカーアレイと、前記マルチビームを個別に偏向するマルチアライナーと、前記マルチビームを一括して偏向する一括偏向器と、前記マルチビームのうち前記ブランカーアレイにより偏向されたビームを遮断するブランキング絞りと、ダブレットレンズを含み、前記マルチビームを試料面に結像させる電子光学系と、を有し、前記マルチビームで前記試料面を露光する露光装置において、前記マルチビームのうち前記電子光学系の光軸により近い基準ビームを含む2本のビームが前記ブランキング絞りに入るように前記ブランカーアレイを制御し、前記ブランキング絞りに入る前記2本のビームにより前記ブランキング絞りを介して検出される電流の変化から前記ブランキング絞りに入る前記2本のビームの半値幅の検出を行い、前記2本のビームのうち前記基準ビームとは異なるビームを前記マルチアライナーで偏向して前記検出により得られる前記半値が、前記マルチアライナーによる偏向量の増大にともなって、該増大の前の半値幅から減少した後に該増大の前の半値幅に戻ったところの偏向量として、前記マルチアライナーによる前記偏向量を設定する、ことを特徴とする。
本発明よれば、マルチビームが試料面に対して垂直になるよう調整することができる露光装置、及びその露光装置を用いたデバイス製造方法を提供することができる。
以下、本発明を、その実施例に基づいて、図面を参照して説明する。
図1は、対称型ダブレット光学系の磁界レンズの幾何収差(主に球面収差)による試料面上でのランディング角の劣化を説明する説明図である。以下、図1に基づいて、一般的なランディング角の劣化について説明する。
通常、対称型磁気ダブレットレンズの配置は、図1に示すように第1、第2の磁界レンズを各レンズの設定焦点距離よってレンズの光軸方向の配置に決定される。
そのような対称型磁気ダブレットレンズにおいて、物面より光軸と平行に射出された電子線は、第1の磁界レンズ(第1レンズ)によりダブレット光学系の瞳面上に配置された絞り位置で光軸をクロスする。
絞り位置で光軸がクロスされた電子線(光線4)は、第2の磁界レンズ(第2レンズ)に入射し、像面上に対して垂直ランディング条件を満足するように射出される。
しかしながら、各磁界レンズ(第1及び第2レンズ)は幾何収差(主に球面収差)を持っているために、ブランキング絞り位置で電子線は光軸と交差しない(クロスオーバ位)。その結果、電子線(光線1)は像面においてランディング角が垂直にならない。
ランディング角が垂直条件を満足しないと、ダブレットレンズの幾何収差が増大して、解像性能が劣化するという問題がある。
次に、図1、図2を用いて磁界レンズの球面収差とランディング角の関係を説明する。図2は、マルチアライナーの偏向角とランディング角の関係を説明する説明図である。
図2に示したランディング角の値は0.0mradで垂直ランディングを示す。まず図に示すように、物面から光軸の周辺から光軸に平行に射出された光線4が第1の磁界レンズ(第1レンズ)により絞り上の位置で集束するようにレンズ強度を設定する。
しかしながら、光軸からの離軸距離が大きい光線1は第1の磁界レンズ(第1レンズ)の球面収差により、光線1と光軸とのクロスポイントが絞り面から下記の数1で示される距離だけ物面側に動く。
その結果、図中に示すように像面上でのランディング角が垂直にならず、そのクロスポイントのずれ量:ΔZ1は、下記の数式1の計算で求めることができる。
ΔZ1=(3/4)Cs1×α (数式1)
Cs1:第1の磁界レンズの球面収差係数
α : クロスポイントにおける電子線の集束半角
また、物面上の射出角の調整により、光線1をΔZ1だけ物面側に調整して、光線2のように絞り面上に設定することが可能であるが、第2の磁界レンズ(第2レンズ)の球面収差により、像面上でのランディング角が垂直ならずに、調整は不十分である。
ランディング角を垂直に設定するためには、第2の磁界レンズ(第2レンズ)の球面収差によるランディング角の変化も補正する必要がある。
第1及び第2の磁界レンズの球面収差によるランディング角の変化を補正するための光軸と光線とのクロスポイントの全補正量は、下記の数式2の計算で求めることができる。
ΔZ1+ΔZ2=(3/4)(Cs1+Cs2)×α (数式2)
Cs2: 第2の磁界レンズの球面収差係数
一方、大画角を有する電子線露光装置の光学系には、一般的に磁気ダブレットレンズが用いられ、磁界レンズの構成として、対称型磁気ダブレットレンズが用いられる。
この種の対称型磁気ダブレットレンズを構成する2段の磁気レンズの磁極形状は設定倍率の比で相似形になるように決定される。その場合の第1及び第2の磁界レンズ(第1及び第2レンズ)の球面収差係数は等しい値となる。
従って前述(数式2に基づく)の補正量は、下記の数式3の計算で求めることも可能である。
ΔZ1+ΔZ2=2(3/4)Cs1×α (数式3)
物面での射出角と像面上でのランディング角の関係を数値計算した結果は図2に示すように明確な値を示す。
ランディング角が垂直(図2では0mrad)になる条件は、前述したように、第1、第2の投影レンズの球面収差による影響を補正した条件(光線1から光線3へ)であることが分かる。
次に、本発明の実施例に係る露光装置について説明する。図3は、実施例の露光装置の要部構成を説明する説明図であり、図4は、電子光学系を構成する上段のダブレットレンズを説明する説明図である。
電子銃(電子源)110から放出された電子線111は、集束レンズ112を通して基板に複数の開口の空いたアパーチャアレイ113を照射し、その後段にあるレンズアレイ114によりポイントビームの中間像に結像される。
尚、集束レンズ112は、磁界レンズ制御回路202により電圧が供給されてその動作が制御される。集束レンズ112は、電子源110から放出された電子線が通過することにより電子線を平行ビームに形成する。
また、アパーチャアレイ113は、集束レンズ112により形成された平行ビームが通過することによりマルチビームを形成する。
電子線111は、個別にオンオフ用偏向が可能なブランカーアレイ115と、個別にアライメント用偏向が可能な2段の静電偏向器で構成されたマルチアライナー116、117とを通過する。
ブランカーアレイ115は、マルチビームが個別に通過することにより、上記オンオフ用偏向を行ってマルチビームの遮断、非遮断を制御する。
マルチアライナー116、117は、2段に配置される偏向器で構成されるものであり、マルチビームが個別に通過することにより、マルチビームを個別にアライメント用偏向を行う。
前記マルチアライナー116,117は、ブランキング絞りに流入されるマルチビームの電流を検出し、試料面128に対してマルチビームのランディング角が垂直になるように調整する。
一方、レンズアレイ(静電レンズ)114は、基板に複数の開口の空いたレンズアレイ用アパーチャアレイを3枚組み合わせたもので(図示せず)、中間の基板に電圧を加えることで静電レンズの作用を起こす。
このようにして形成されたマルチポイントビームは、第1の磁界レンズ118と第2の磁界レンズ121からなる上段のダブレットレンズ130により縮小されて中間像面122上に結像される。
中間像はその下流にある2段の磁界レンズ123、127で構成された下段のダブレットレンズ131で試料面128に中間像面122上のマルチビームのスポット像を縮小投影する。
図3に示す磁界レンズ制御回路210は、磁界レンズ123に特定の電圧を供給してその動作を制御する。図3に示す磁界レンズ制御回路212は、磁界レンズ127に特定の電圧を供給してその動作を制御する。
一方、試料面128上に縮小投影されたマルチビームのスポット像は偏向器125で試料面上を走査することで特定のパターンを露光する。
尚、上段の対称型磁気ダブレット光学系130、及び下段の対称型磁気ダブレット光学系131により、マルチビームを個々に試料面128に結像させる電子光学系が構成される。
また、マルチアライナー116、117は、マルチアライナー制御回路205により制御され、対称型磁気ダブレット光学系130は、レンズ制御回路206、209により駆動され、偏向器125は、偏向制御回路211によって駆動される。
静電レンズ制御回路203は、静電レンズ114に特定の電圧を供給してその動作を制御する。ブランカーアレイ制御回路204は、ランカーアレイ115に特定の電圧を供給してその動作を制御する。
これらの設定値もデータ制御回路201から与えられる情報により決められる。尚、実施例においては、例えば1024本のマルチビームを形成する。このために、開口はそれぞれ1024個以上形成される。
一方、対称型磁気ダブレット光学系130、131には、各レンズ系の瞳面の位置に絞り120、126が配置されている。上段の絞り120はブランカーアレイ115によって各ビームのON・OFF情報に基づいてマルチビームを偏向する。
即ち、OFF情報に対応するビームは絞り120上に照射され、ビームのOFF状態に設定することができる。以下この絞り120のことをブランキング絞りと言う。
ブランキング絞り120に流入するビーム電流は電流制御回路208に送られ、吸収電子情報が得られる。
対称型磁気ダブレット光学系130を構成している上段の磁界レンズ118の周辺には、絞り面でのマルチビームの走査像を得るため、かつマルチビームを一括して偏向するための一括偏向器119が配置されており、マルチビームを一括して走査することができる。
尚、一括偏向器119は、偏向制御回路207により特定の電圧が供給されてその動作が制御される。
図1で示される対称型磁気ダブレット光学系の磁界レンズの球面収差によるランディング角の変化の様子が図4に示される本発明の実施例の露光装置において示される。
図4に示すように、磁界レンズの強度の設定は、収差量の小さい光軸に近い電子線134、135を用いて、ブランキング絞り上に集束するように磁界レンズ118の強度を設定することで行われる。
上段の対称型磁気ダブレット光学系130にマルチアライナー116,117で物面129での射出角を補正する前の軌道が実線で示す。この場合は前述したように中間像面122でのランディング角が垂直条件にはならない。下段の対称型磁気ダブレット光学系131の系においても同様である。
そこで図1で説明したように、光線(電子線)132の光軸とのクロスポイントの位置136を磁界レンズ118の球面収差の縦収差分の2倍の距離だけ中間像面側に設定すると電子線132から電子線133になる。
また、光軸とのクロスポイントは図4の136から137に移動し、中間像面122に対するランディングリング角は垂直になる。
電子線133のように偏向するのはマルチアライナー116、117で制御することができる。
一括偏向器119によってブランキング絞りの面上を走査し、ブランキング絞りに流入するマルチビームの電流の波形の半値幅により、マルチアライナー116,117が調整するアライメント偏向の偏向角を決定する。
また、マルチアライナー116,117のアライメント偏向の偏向角は、マルチビームの光軸からの距離の二乗に比例する値に設定する。詳しくは後述する。
次に、電子線をブランキング絞りの周辺の特定の位置に設定する方法について図5を用いて説明する。図5は、ブランキング絞りに至る偏向調整の構成を説明する説明図である。
例えば磁界レンズ118の強度は前述したように、光軸の周辺の電子線134、135をブランキング絞り面に集束させる。その条件でのレンズ強度に第1の磁界レンズ(第1レンズ:図1参照)を設定する。
マルチビームの電子線(最軸外ビーム)132と光軸の周辺の電子線134をマルチブランカーでONして、偏向器119でブランキング絞り120上を走査する。
ブランキング絞り120に流入した電流を電子線検出回路(電流制御回路)208において微分処理及び信号増幅してデータ制御回路(図3参照)201に伝送する。
電子線検出回路208の出力信号波形の状態を図6に示す。マルチアライナー(図1参照)116、117で補正する前の信号は図6(a)に示す通りである。
この状態は図4に示した電子線132と134の軌道の電子であり、ブランキング絞りでは、主に球面収差のために2本の電子線に位置のずれが生じるために、2つのピークを持った波形となる。
次にマルチアライナー116、117で電子線134を偏向し、ブランキング絞り120上で光軸と交差する位置に設定すると、電子線のブランキング絞りの流入電子の波形は図6(b)に示すような波形になる。
さらにマルチアライナー116、117で偏向量を大きくして、前述の光軸とのクロスポイントを137の位置(図4参照)に設定すると、検出波形は図6(c)に示すように、初期の波形(図6(a))を反転させた波形(図6(c))となる。
その波形の半値幅D2は図6(a)の半値幅D1と等しくなる。マルチアライナー116、117の電圧値をこの設定値に対応させることで前述した中間像面でのランディング角が垂直となる状態を得る。
下段のダブレットレンズ131に対する調整も同様の操作をすることで試料面128上で垂直になる条件に設定することができる。
下段のダブレットレンズ131の2段の磁気レンズは絞り126上の電子線の集束角が上段ダブレットレンズでの集束角に比べ、かなり小さな値であるために、ここでの球面収差によるランディング角の変化量は非常に小さな値である。
従って、絞り126上の電子線の集束角の補正は、上段のダブレットレンズ130での補正で十分である。
以上の説明は、光軸の周辺の電子線と最軸外の電子線を用いて、マルチアライナー116、117の例えば電圧値を設定する方法について詳述した。
次に、ON状態の他の電子線に対するマルチアライナー116、117の動作条件の決定方法について説明する。
ブランキング絞り120における電子線の入射角(図1中のα)は電子線の光軸との離軸距離Hに比例する。従って(数3)に示した補正量は、下記の数4を計算することで求めることができる。
ΔZ1+ΔZ2=2(3/4)Cs1×(H/F1) (数式4)
H:離軸距離
即ち、ランディング角のクロスポイントに対するずれ量の補正値は、離軸距離Hの二乗に比例した関係にある。
従って、前述した最外の電子線に対するマルチアライナー116、117のX方向、Y方向の動作電圧Vx、Vyは、下記の数5を計算することで求めることができる。
Vx=Vxmax×(X +Y )/(Xmax +Ymax )×cosθ
Vy=Vymax×(X +Y )/(Xmax +Ymax )×sinθ (数式5)
Xmax : マルチビームのX座標の最大離軸距離
Ymax : マルチビームのY座標の最大離軸距離
Vxmax:最大離軸距離の電子線のX方向マルチアライナー116、117の補正電圧
Vymax:最大離軸距離の電子線のY方向マルチアライナー116、117の補正電圧
X : マルチビームのマルチブランカー面でのX座標
Y : マルチビームのマルチブランカー面でのY座標
θ : マルチビームのマルチブランカー面でのX軸に対する角度
以上のように、数5を計算することで、マルチビームに対するマルチアライナー116、117の動作電圧を決定することができる。
従って、実施例の露光装置においては、マルチビームが試料面に対して垂直になるようにランディング角を高精度に調整することができ、その結果、解像性能が向上してマルチビームによる露光処理の信頼性を向上させることができる。
尚、実施例の露光装置は、荷電粒子線として、電子ビームや、イオンビームを適用する露光装置として利用することが可能である。
(デバイス製造方法の実施例)
次に、図7及び図8を参照して、上述の露光装置を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。
図7は、デバイス(例えばICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造方法を例に説明する。
ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では設計した回路パターンに基づいてマスクを製作する。ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを製造する。
ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、マスクとウエハを用いて、上記の露光装置によりリソグラフィ技術を利用してウエハ上に実際の回路を形成する。
ステップ5(組立)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)の組み立て工程を含む。
ステップ6(検査)では、ステップ5で作製された半導体デバイスの動作確認テストの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、それが出荷(ステップ7)される。
図8は、上記ステップ4の上はプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウエハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウエハの表面に絶縁膜を形成する。
ステップ14(イオン打込み)では、ウエハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウエハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、上述の露光装置によってマスクの回路パターンをウエハに露光する。
ステップ17(現像)では、露光したウエハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。
これらのステップを繰り返し行うことによってウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
実施例のデバイス製造方法においては、マルチビームが試料面に対して垂直になるようにランディング角を高精度に調整することができる上記露光装置を用いるため、デバイス製造の信頼性を向上させることができる。
対称型磁気ダブレット光学系の磁界レンズの幾何収差(主に球面収差)による試料面上でのランディング角の劣化を説明する説明図である。 マルチアライナーの偏向角とランディング角の関係を説明する説明図である。 本発明の実施例における露光装置の要部構成を説明する説明図である。 本発明の実施例における電子光学系を構成する上段のダブレットレンズを説明する説明図である。 本発明の実施例におけるブランキング絞りに至る偏向調整(ランディング角調整)の構成を説明する説明図である。 (a)は、マルチアライナーで補正する前の信号波形を説明する説明図である。(b)は、電子線のブランキング絞りの流入電子の信号波形を説明する説明図である。(c)は、ブランキング絞りでの電流の検出信号の波形を説明する説明図である。 上記露光装置を使用したデバイス製造方法を説明するためのフローチャートである。 図7に示すフローチャートのステップ4のウエハプロセスの詳細なフローチャートである。
符号の説明
110 電子銃(電子源) 111 電子線
112 集束レンズ 113 アパーチャアレイ
114 レンズアレイ(静電レンズ)115 ブランカーアレイ
116、117 マルチアライナー
118 第1の磁界レンズ 119 一括偏向器
120 ブランキング絞り 121 第2の磁界レンズ
122 中間像面 123 磁界レンズ
125 偏向器 126 絞り
127 磁界レンズ 128 試料面
129 物面 130 上段ダブレット
131 下段ダブレット
132,133,134,135 電子線
136 クロスポイント 137 クロスポイント
201 データ制御回路 202 磁界レンズ制御回路
203 静電レンズ制御回路
204 ブランカーアレイ制御回路
205 マルチアライナー制御回路
206 レンズ制御回路 207 偏向制御回路
208 電流制御回路 209 レンズ制御回路
210 磁界レンズ制御回路
211 偏向制御回路 212 磁界レンズ制御回路
D1,D2 半値幅 H 離軸距離

Claims (3)

  1. 電子源から放出された電子線から平行ビームを形成する集束レンズと、
    前記平行ビームからマルチビームを形成するアパーチャアレイと、
    前記マルチビームを個別に偏向するブランカーアレイと、
    前記マルチビームを個別に偏向するマルチアライナーと、
    前記マルチビームを一括して偏向する一括偏向器と、
    前記マルチビームのうち前記ブランカーアレイにより偏向されたビームを遮断するブランキング絞りと、
    ダブレットレンズを含み、前記マルチビームを試料面に結像させる電子光学系と、
    を有し、前記マルチビームで前記試料面を露光する露光装置において、
    前記マルチビームのうち前記電子光学系の光軸により近い基準ビームを含む2本のビームが前記ブランキング絞りに入るように前記ブランカーアレイを制御し、前記ブランキング絞りに入る前記2本のビームにより前記ブランキング絞りを介して検出される電流の変化から前記ブランキング絞りに入る前記2本のビームの半値幅の検出を行い、前記2本のビームのうち前記基準ビームとは異なるビームを前記マルチアライナーで偏向して前記検出により得られる前記半値が、前記マルチアライナーによる偏向量の増大にともなって、該増大の前の半値幅から減少した後に該増大の前の半値幅に戻ったところの偏向量として、前記マルチアライナーによる前記偏向量を設定する、ことを特徴とする露光装置。
  2. 前記マルチビームのうち前記2本のビームとは異なるビームに対しては、該ビームの前記光軸からの距離の二乗に比例する値に前記マルチアライナーによる前記偏向量を設定する、ことを特徴とする請求項に記載の露光装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の露光装置を用いてウエハを露光する工程と、
    前記工程で露光されたウエハを現像する工程と、
    を有する、ことを特徴とするデバイス製造方法。
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