JP5116645B2 - 車両用表示装置 - Google Patents
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Description
前記非液晶部分に重ねられた前記文字板部分の照明を、前記液晶用光源の光と前記非液晶部分の側壁部分を透過させた前記文字板用光源の光とで行う、ことを特徴とする。
図1は実施例1の車両用表示装置の平面図である。
車両用表示装置1は、図1に示すように、第1メータ表示部2、液晶表示部3、第2メータ表示部4を備えている。
第1メータ表示部2は、液晶表示部3の左側に配置されて、指針による目盛の指示で、例えばエンジン回転数のメータ表示を行う。
第2メータ表示部4は、液晶表示部3の右側に配置され、指針による目盛の指示で、例えば車両速度のメータ表示を行う。
車両用表示装置1は、基板5、ケース6、文字板7を備え、基板5は第1メータ表示部2、液晶表示部3、第2メータ表示部4の共通した基板である。文字板7は、第1メータ表示部2、第2メータ表示部4の共通した文字板である。
そして、ケース6によって、基板5に対して所定の間隔となる位置に文字板7が固定される。そして、文字板7には第1メータ表示部2の円弧状の目盛部71と第2メータ表示部4の円弧状の目盛部72を設ける。なお、この2つの表示部2,4の間には、縦長矩形の液晶表示部3が配置されるが、その液晶表示部3の左右両側は、第1メータ表示部2と第2メータ表示部4の表示部分の形状に合わせて円弧状に凹ませた形状の開口部73を設け、この開口を通して液晶表示部3が液晶表示を行う。
指針駆動部21は、基板5に実装され、車両用表示装置1へ入力されるエンジン回転情報を基板5に実装された図示しない制御部で処理した指令に従って指針軸22を駆動する。
指針軸22は、指針駆動部21により基端を駆動され、先端を文字板7から表示側(表側)に突出する。文字板7から突出した先端には指針23を取り付ける。
光源24は、文字板7の第1メータ表示部2の目盛及び目盛数字の部分と概ね重なる位置に、複数配置される。
メータリング25は、透光性のある部材でリング状に形成され、且つそのメータリング25の内側縁に沿って第1メータ表示部2の目盛が凸として形成されると共に、透光性のある着色を表面に施されたものである。
文字板7の第1メータ表示部2の目盛部71は、前述の通り目盛及び目盛数字を透光させるよう透明な部材を露出させたものとし、他の部分は透光しない例えば黒い遮光着色面とすることにより目盛部71を形成する。この目盛部71は、エンジン回転数に合わせた内容にする。
実施例1では、液晶表示部3は、その一部が文字板7の目盛部71及び目盛部72の一部、すなわち相対向する側と重なるように、その下方(裏側)に設けられる。
図3は図2における液晶表示部の詳細図である。
液晶表示部3は、偏光板31,32、ガラス板33,34、液晶35、固定部36、導光・拡散体37、反射支持部38、液晶ケース39を備えている。(偏光板31,32、ガラス板33,34、液晶35が液晶パネルに相当する)
偏光板31,32は、液晶を封入したガラス板33,34の表裏両側に貼り付けられたもので、所定方向に振動する光のみを通過させる。なお、偏光板31,32の偏光軸は互いに平行な同一特性なものが用いられている。
なお、具体的な例として、TN型LCD、DSTN型LCD、ASTN型LCDのノーマリーブラックのものを挙げておく。
液晶35は、液晶物351とシール部352、駆動素子353を備え、制御された駆動により表裏に配置された偏光板31,32の偏光特性を用いて光の通過状態、非通過状態を切り換えて、表示画像を生成する。
液晶物351は、ガラス板33,34の間をシール部352で封止し、その内部に封入される。この封止された液晶物351に対応させるように、内部には、駆動素子353を配置する。駆動素子353の詳細については、図示と説明を省略する。
実施例1の封止形状については、後述する。
導光・拡散体37は、内部で光を導光・拡散し、全体から発することで一様な照明を行う。導光・拡散体37の構造については後述する。
反射支持部38は、導光・拡散体37の下面及び側面を支持し、その素材を白色樹脂として、導光・拡散体37が発する光が照明方向となるように反射を行う。
液晶ケース39は、偏光板31,32、ガラス板33,34、液晶35、固定部36、導光・拡散体37、反射支持部38の側面側を枠形状により、支持する。そして、文字板7に設けられた開口部73の周縁にその上端を当接あるいは近接させて、表側の偏光板31を開口部73から露出させる。
液晶ケース39は、透明な部材で透光性を有するよう形成され、後述する非液晶部分35aの側壁部分を構成する。
図4は実施例1の車両用表示装置の液晶表示部の液晶の封止形状の説明図である。
実施例1の液晶表示部3の液晶35は、図4に示すように、ガラス板33,34の間に配置するシール部352を、以下に説明する形状に配置する。それは、メータを正面から見て縦長の矩形形状に対して、メータを正面から見て左右を、前記メータ表示の外周形状に合わせて凹ませた形状の外周に沿って配置する形状である。この凹ませられた部分は、文字板7の目盛部71及び目盛部72と重なる部分である。
シール部352は、この重なる部分において、文字板7の目盛部71及び目盛部72の外周の一部に沿う形状で配置する。
そのため、図3に示すように、文字板7の目盛部71及び目盛部72の中央側下方では、液晶表示部3の一部が重なるように位置する。そして、その重なる範囲には、偏光板31,32、ガラス板33,34は存在するが、液晶35は存在しない。
この液晶35をシール部352のシール形状により封止しない部分を非液晶部分35aとして、図4の斜線のない部分に示す。非液晶部分35aのガラス板33,34の間は空間となる。
図5は実施例1の車両用表示装置の液晶表示部の導光・拡散体の説明図である。
実施例1の液晶表示部3は、第1、第2メータ表示部2,4の並び方向と直交する方向の一方から基板5に実装される液晶駆動用の配線接続を例えばフレキシブルケーブルなどのケーブル353aで行う。そして他方では、導光・拡散体37の端部を基板5に向かって湾曲させ、端面を基板5に向けさせる構成にする。そして、この導光・拡散体37の端面と対向するように、光源8を複数基板5に実装させて設ける。この導光・拡散体37の湾曲させた端部の位置する近傍の反射支持部38は、開口又は切り欠きが設けられ、その部分で導光・拡散体37が基板5の側へ進出させる。
[表示を充分に行う作用]
実施例1の車両用表示装置1では、第1メータ表示部2と第2メータ表示部4の間で、液晶表示部3により液晶表示を行う。その表示範囲は、第1メータ表示部2及び第2メータ表示部4と重なる部分を左右に凹ませた形状とすることにより、液晶9の表示面を大きく損なうことなく、指針式メータの表示範囲を大きく表示できる。液晶9の表示内容には、インジケータ表示のように、比較的小さい予め定めたマークのものや、上方に行くに従って、広くなるあるいは狭くなる表示があるが、例えば、車間距離をレベルメータで表示する際に、前方車両から手前方向に徐々に幅が広がるレベルメータにするなどである。このような表示では、液晶表示部3の表示面のように、左右の一部が幅を狭くするように凹んだ表示面であっても充分な大きさの表示を行える。
実施例1の車両用表示装置1では、液晶表示部3の光源8の光、及び光源24,44により液晶表示部3と重ねた部分の文字板7の目盛部71及び目盛部72の照明を行う。
液晶表示部3を照明するための光源8から発する光は、導光・拡散体37に入射し、照明方向以外は、反射支持部38で反射されることにより、偏光板31,32、ガラス板33,34、液晶35の方向を均一に照明する。そして、液晶35が駆動されることにより、透過、非透過の制御がなされ、輝度のある画像が表示される。
そして、液晶35を通過することにより、輝度のある画像が文字板7の開口部73から表示光を出力するようにして、液晶表示が行われる。
文字板7の表示部分と液晶表示を重ね、液晶表示のための照明で、文字板7の一部を照明するには、重なる部分の偏光板31,32を切除することが考えられるが、切除しない方が廉価になる。
しかし、重なる部分の偏光板31,32を削除した場合には、この部分から自然光に含まれる紫外線が入り込み、液晶を劣化させてしまう問題が生じる。この点、実施例1では、非液晶部分35aでは、液晶を封入しないため、偏光板を削除してもこのような問題は生じない。また、液晶35を少なくできる点はコストが有利になる。
実施例1の照明装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1)隣接配置された第1メータ表示部2及び第2メータ表示部4の間に液晶表示部3を有する車両用表示装置1において、第1メータ表示部2及び第2メータ表示部4は、少なくともメータ表示の目盛表示を行う文字板7と、文字板7を裏面から照明する光源24、44を備え、第1メータ表示部2及び第2メータ表示部4の文字板7の表示範囲と液晶表示部3の表示面とが部分的に重なるように配置し、液晶表示部3は、液晶を透光部材のガラス板33,34の間に封入したガラス板33,34及び液晶35と、ガラス板33,34及び液晶35を挟むように両側に配置され、通過する光の偏光を行う偏光板31,32と、液晶35を裏面から照明する導光・拡散体37及び光源8と、文字板7の表示範囲と部分的に重なるガラス板33,34及び液晶35の重なる部分に、液晶35をガラス板33,34の間に封止しない非液晶部分35aを備え、非液晶部分35aと重ねた文字板部分の照明を光源8及び光源24,44で行うため、メータ表示の間が狭い場合であっても情報を見やすくドライバへ提供する充分な表示を行うことができる。
構成を説明する。
図6は実施例2の車両用表示装置の液晶表示部の液晶の封止形状の説明図である。
実施例2の液晶表示部3の液晶9は、図4に示すように、ガラス板33,34の間に配置するシール部91を、以下に説明する形状に配置する。それは、メータを正面から見て縦長の矩形形状に対して、メータを正面から見て左右を、凹ませた形状の外周に沿って配置する形状である。この凹ませる部分は、文字板7の目盛部71及び目盛部72と重なる部分である。
そのため、文字板7の目盛部71及び目盛部72の中央側下方では、液晶表示部3の一部が重なるように位置する。そして、その重なる範囲には、偏光板31,32、ガラス板33,34、シール部91は存在するが、液晶物351は存在しない。つまり、非液晶部分35aのガラス板33,34の間は透明部材のシール部91となる。
その他構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。
[各表示部の表示を充分な輝度で行う作用]
実施例2では、非液晶部分35aの範囲の大きさ形状でガラス板33,34の間にシール部91を設けているが、透明部材である。そのため、非液晶部分35aの文字板7の目盛部71及び目盛部72の照明は、光源8の光を導光・拡散体37で導光した光と、光源24,44の光の両方で行う。
これにより、非液晶部分35aと重なる文字板7の目盛部71及び目盛部72は充分な輝度で表示される。
(4)上記(1)又は(2)において、ガラス板33,34及び液晶9は、ガラス板33,34の間に、文字板7の目盛部71及び目盛部72の表示範囲と重なる範囲で、透明なシール部91を配置し、非液晶部分35aを形成したため、液晶の量を少なくしてコストを抑制でき、且つ第1メータ表示部2の表示及び第2メータ表示部4の表示の液晶表示部3と重ねた部分の表示を充分な輝度で行うことができる。また、異物の侵入、振動の抑制を行うことができる。
実施例では、メータリング25,45を設けたが、目盛部71,72をそのまま表示するものであってもよい。
光路100を通過させる液晶ケース39の部分は、多くの開口を備え、透明部材で且つ開口で光を通すものであることが望ましい。
2 第1メータ表示部
21 指針駆動部
22 指針軸
23 指針
24 光源
25 メータリング
3 液晶表示部
31 偏光板
32 偏光板
33 ガラス板
34 ガラス板
35 液晶
351 液晶物
352 シール部
353 駆動素子
353a ケーブル
35a 非液晶部分
36 固定部
37 導光・拡散体
38 反射支持部
39 液晶ケース
4 第2メータ表示部
41 指針駆動部
42 指針軸
43 指針
44 光源
45 メータリング
5 基板
6 ケース
7 文字板
71 目盛部
72 目盛部
73 開口部
8 光源
9 液晶
91 シール部
100 符号
Claims (3)
- 隣接配置されたメータ表示部、液晶表示部を有する車両用表示装置において、
前記メータ表示部は、
少なくともメータ表示の目盛表示を行う文字板と、
該文字板を裏面から照明する文字板用光源と、
を備え、
前記メータ表示部の文字板の表示範囲が前記液晶表示部の表示面と前面視で部分的に重なるように配置し、
前記液晶表示部は、
液晶を透光部材の間に封入するとともに、該透光部材を挟むように配置し、同一方向の偏光軸を有して通過する光の偏光を行う偏光板を設けた液晶パネルと、
前記液晶パネルを裏面から照明する液晶用光源と、
を備え、
前記液晶パネルの、前記文字板の表示範囲と部分的に重なる部分は、前記液晶が前記透光部材の間に封止されず、かつ光を透過可能にした非液晶部分とし、
前記文字板用光源及び前記液晶用光源は、前記文字板及び前記液晶表示部から離間した位置で基板に実装し、
前記非液晶部分に重ねられた前記文字板部分の照明を、前記液晶用光源の光と前記非液晶部分の側壁部分を透過させた前記文字板用光源の光とで行う、
ことを特徴とする車両用表示装置。 - 請求項1に記載の車両用表示装置において、
前記液晶パネルは、前記文字板の表示範囲と重なる部分の縁端に沿って液晶の封止を行うシール部を配置し、前記非液晶部分の透明部材の間に液晶のない空間を形成した、
ことを特徴とする車両用表示装置。 - 請求項1に記載の車両用表示装置において、
前記液晶パネルは、前記透明部材の間に、前記文字板の表示範囲と重なる範囲で、透明なシール材を配置し、前記非液晶部分を形成した、
ことを特徴とする車両用表示装置。
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